JP2000500680A - 注射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ピストン（１２）を有するアンプルが内部に配置されるアンプルホルダ（１）と、このアンプルホルダに機械的に結合されたスリーブ形状の機構ホルダ（３）とを有し、この機構ホルダの内側に前記アンプル（２）に作用する長手方向に移動可能な軸（４）が配置され、この軸（４）は、長手方向に移動可能な前進スリーブ（５）によって包囲されるとともに前進スリーブ（５）に結合され、上端部がふた（７）によって閉鎖されている、アンプルから液体物質の選択された量を注射する注射装置に関する。注射すべき液体物質の分量を選択するために、前記機構ホルダ（３）の上端領域にステップ型部材（１３）を備えた計量スリーブ（６）が設けられ、投与すべき分量は、ステップ型部材（１３）を有する計量スリーブ（６）の回転によって調整可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 注射装置 本発明は、ピストンを有するアンプルが内部に配置されるアンプルホルダと、 このアンプルホルダに機械的に結合されたスリーブ形状の機構ホルダとを有し、 この機構ホルダの内側に前記アンプルに作用する長手方向に移動可能な軸が配置 され、この軸は、長手方向に移動可能な前進スリーブによって包囲されるととも に前進スリーブに結合され、上端部がふたによって閉鎖されている、アンプルか ら液体物質の選択された量を注射する注射装置に関する。 このような注射装置は、アンプルを受けるアンプルスリーブと、分配機構とか ら成るヨーロッパ特許ＥＰ０３７３３２１Ｂ１から公知である。つぎにこれは、 内側の中空のシリンダと、内側の中空のシリンダとともに一体に形成された外側 の中空のシリンダとを備えた円筒形ピストン軸から成り、外側の中空のシリンダ は、外側シェルでガイドカムとして機能する。分量リングは、外側中空シリンダ に半径方向に固定される。この分量は、機構ホルダのハウジングに組み込まれた 目視ガラスを通して分量リングの外周に固定された目盛りによって読み取られる 。配分機構は、保持リングによって機構ホルダに長手方向に可動に配置され、機 構ホルダのハウジングにねじ込み可能なふたによって固定される。分量リングは 、保持ばねの力によってふたに押される。機構ホルダのハウジングにはその内側 に配分機構の対応する案内カムがすべることができる異なる長さの細長いスロッ トを備えている。その結果、配分機構の上昇は、ガイドカムと組み合わせられた 細長いスロットの長さによって決定される。患者に投与すべき必要な分量の決定 は、権威ある人、例えば医者によって専門的に行われる。分配機構の案内カムが 各細長いスロットから解放されるまで装置の相互固定リングを解放することがで きない特別の目的を有するレンチが必要になる。医者は、解放された分配機構及 び案内カムの新しくされた捕捉部を対応する細長いスロット内で回転することに よって所望の分量を選択することができる。 一旦分量が選択されると、分量は大きな労力なしには変えることができない。 さらに、注射装置は、分配機構の構造に基づいて一回の分量を投与することがで きるのみであるが、アンプル内の十分な量の医薬がまだ利用可能である。他の量 の医薬を投与するために、アンプルスリーブは、機構ホルダから解放されなけれ ばならず、まだ医薬が残っているアンプルとともに廃棄しなければならない。 一般的なタイプの注射装置は、ヨーロッパ特許ＥＰ００３７６９６Ｂ１から公 知であり、これによって、分量すべき液体物質の量を固定キャップを作動すると き一方の方向に作用するけん引力の伝達機構を介してアンプルからとることがで きる。けん引力の伝達機構は、１つの押付部品が複数の歯を備えており、他方の 押付部品がつめを備えており、これらは、相互にかみ合い、従って、投与すべき 分量を放出する一方向にのみけん引力の伝達機構を前進させる。従って、最大限 の上昇高さ及び投与すべき最大量は、ノッチ及び停止部を介して制限される。注 射装置の使用者は、前進中、押付部品の歯がつめに捕捉されるときに生じるカチ ッという音の数を聞くことによって最大限以下の分量を選択することができる。 この関連において、１回のクリックは最小限の分量に対応する。操作エレメント 、固定キャップは、ばねによって停止部まで押し戻される。 この注射装置は、極端に注意深い動作が必要なように構成されている。なぜな らば、クリックの音は容易に聞き違えることがあり、投与すべき異なる量を安全 には調整しないからである。さらに、表示ユニットは、選択すべき分量を示すこ とがない。 本発明は、構成及び取り扱いが簡単で簡単な動作で操作者が投与すべき分量を 安全に選択することができる注射装置を提供することを目的とする。 この目的は、注射すべき液体物質の分量を選択するためにステップ型部材を備 えた計量スリーブを設け、この計量スリーブは、機構ホルダの上端領域に配置さ れ、投与すべき各々の分量は、ステップ型部材を有する計量スリーブの回転によ って調整可能である注射装置によって達成される。 この場合において、計量スリーブは、所定の輪郭部と、分量表示部を備えた隣 接シリンダと、捕捉停止部と、これに隣接するステップ型部材とを有する。この 注射装置への計量スリーブの構造的な結合は、ステップ型部材と分量表示部を有 するシリンダとともに前進スリーブを包囲することを特徴とする。 本発明による注射装置は、調整された分量を繰り返し使用することができる基 本的な利点を有し、ユーザが各注射前に注射装置を準備する。使用する分量の選 択は計量スリーブを簡単に回転することによって非常に容易になる。 本発明の有利な実施例は独立請求項に示すことができる。 本発明の１つの実施例を図面で表す。 第１図：本発明による注射装置の断面図である。 第２図：ステップ型部材を有する計量スリーブの斜視図である。 第３図：第１のラインＡ−Ａに沿った断面図である。 第１図に示す注射装置は、ピストン１２及び投与すべき液体を有するアンプル ２が配置されているアンプルホルダ１から成る。スリーブ形状の機構ホルダ３は 、ねじまたは他の適当な固定具によってアンプルホルダ１によって機械的に連結 されている。機構ホルダ３の内側には、アンプル２のピストン１２に作用する長 手方向に移動可能な軸４が設けられている。軸４は、前進スリーブ５によって包 囲されており、前進スリーブ５に移動可能に機械的に結合され、上端領域がふた ７によって閉鎖されている。注射すべき液体物質の分量を選択するためにステッ プ型部材１３を有する計量スリーブ６が用いられ、このスリーブ６は、機構ホル ダ３の上端領域に配置されている。この場合において、ステップ型部材１３を有 する計量スリーブ６は、前進スリーブ５を包囲する。調整すべき投与すべき分量 は、ステップ部材１３を有する計量スリーブ６を簡単に回転することによって選 択可能である。計量スリープ６は、捕捉停止部１４を介して機構ホルダ３に機械 的に結合される。第２図によれば、計量スリーブ６は、所定の輪郭を有する作動 エレメント１５、分量表示部を有する隣接円筒形部分１６、捕捉停止部１４及び これに隣接しているステップ型部材１３から成る。前進スリーブ５にカム８が配 置され、このカム８は、ふた７の方向に前進スリーブ５を引くとき、ステップ型 部材１３の各調整されるステップに対して停止する。前進スリーブ５を押し下げ るとき、カム８は、機構ホルダ３の肩部１８に対して停止し、注射リフトＸを生 じる。 軸４と前進スリーブ５を機械的に結合するために、軸４は両側に２つの歯部分 １７を備えており、この歯部分１７は、前進スリーブ５の固定カム１０と協慟す る。この場合、軸４の歯部分１７の歯の深さは、ステップ型部材１３のステップ の高さに対応する。下端部の領域において、機構ホルダ３は、軸４の歯部分１７ と協慟する捕捉部１１を有する。シリンダ１５の分量表示部１５は、機構ホルダ ３のウインドウを介して見ることができる。機構ホルダ３は、その内側で、ステ ップ型部材１３の突出部２０を捕捉する複数の凹部１９を有する（第３図）。軸 ４は、回転しなように長手方向に移動可能である。 本発明による注射装置の動作モードを次に示す。 操作者は、所望の分量表示部９がマーキング矢印２２によって示されるまでス テップ型部材１３を有する計量スリーブ６を回転する。次に、注射装置を準備す る。第１図は、注射装置を準備する前を示す。この準備において、前進スリーブ ５は、前進スリーブ５の一部であるカム８がステップ型部材１３の現在調整され たステップに対して停止するまでスリーブ５に機械的に結合されたふた７によっ て上方に引かれる。この場合、前進スリーブ５の固定カム１０は、その歯が矢印 形状で下方にあるとき軸４の歯１７上をすべる。軸４が同時に上方に移動するこ とを防止するために、長手方向には移動しない捕捉部１１が、機構的なホルダ３ 上に設けられている。よって捕捉部１１は歯１７の中に入り込み、軸４が上方に 移動することを防止する。選択された分量を投与するために、使用者によって下 方への圧力がふた７及びそれによって結合された前進スリーブ５に加えられる。 この場合において、固定カム１０は、それ自身が歯部分１７に入り込み、いわば 軸４を捕捉し、軸４に結合されたピストン１２は、アンプルホルダ１に配置され たアンプル２に圧力を与え、これによって注射針（図示せず）を通して液体物質 を投与する。ふた７によって前進スリーブ５を押し下げるとき、歯部分の歯１７ は機構ホルダ３の捕捉部１１上をすべる。捕捉部１１は歯部分の歯１７の選択さ れた矢印形状によってかみ合いがない。下方への前進スリーブ５の前進運動は、 カム８が機構ホルダ３の肩部１８に対する停止部に来るまで続き、液体の選択さ れた分量が投与される。注射装置は、１つまたはそれ以上の注射において新しく 準備される。軸４は歯部分の歯１７と捕捉部分１１のかみあいによって直前に与 えられた状態に注射処理中に残る。特に、軸４は、一方向すなわち下方にのみ移 動し、前進スリーブ５は、準備のために上方に、投与のために下方の２つの方向 にのみ移動する。本発明による注射装置は、医薬の投与において使用することが できる。しかしながら、それによってローション及び他の液体物質を投与するこ とも可能である。 注射リフトＸの長さは、ステップ型部材１３のステプの個々の差によって決定 され、特別の直径Ｘを有するアンプル２は、分量単位の整数倍である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェルトマン，ビルガー スウェーデン王国エスエー−16243 ヴァ リングビー，スヴァルドスリジェヴァゲン 186 (72)発明者 レヴァンダー，ガスタヴ スウェーデン王国エスエー−25222 ヘル シンボルグ，ドロットニンガタン 118 (72)発明者 ユングクイスト，オレ スウェーデン王国エスエー−18367 タビ ー，ハヴレヴァジェン 21

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ピストン（１２）を有するアンプルが内部に配置されるアンプルホルダ（ １）と、このアンプルホルダに機械的に結合されたスリーブ形状の機構ホルダ（ ３）とを有し、この機構ホルダの内側に前記アンプル（２）に作用する長手方向 に移動可能な軸（４）が配置され、この軸（４）は、長手方向に移動可能な前進 スリーブ（５）によって包囲されるとともに前進スリーブ（５）に結合され、上 端部がふた（７）によって閉鎖されている、アンプル（２）から液体物質の選択 された量を注射する注射装置において、注射すべき液体物質の分量を選択するた めに、前記機構ホルダ（３）の上端領域にステップ型部材（１３）を備えた計量 スリーブ（６）が設けられ、投与すべき分量は、ステップ型部材（１３）を有す る計量スリーブ（６）を回転することによって調整可能であることを特徴とする 注射装置。 ２．前記ステップ型部材（１３）を有する計量スリーブ（６）は、前記前進ス リーブ（５）を包囲することを特徴とする請求項１に記載の注射装置。 ３．前記前進スリーブ（５）に配置されたカム（８）は、ふた（７）の方向に 前進スリーブ（５）を引くとき、各調整されたステップ型部材（１３）のステッ プに対して停止し、前進スリーブ（５）を下方に押し下げるとき、前記カム（８ ）は、前記機構ホルダ（３）の肩部（１８）に対して停止し、注射リフトＸを生 じることを特徴とする請求項１または２に記載の注射装置。 ４．前記軸（４）と前記前進スリーブ（５）を機械的に結合するために、前記 軸（４）は、前進スリーブ（５）の固定カム（１０）と協慟する歯（１７）を備 えていることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の注射装置。 ５．前記軸（４）の歯部分の歯（１７）は、ステップ型部材（１３）のステッ プ高さに対応することを特徴とする請求項１または２に記載の注射装置。 ６．その下端領域において、前記機構ホルダ（３）は、前記軸（４）の歯（１ ７）と協働する捕捉部（１１）を有することを特徴とする請求項１ないし５のい ずれかに記載の注射装置。 ７．所定の輪郭部と、その輪郭部に隣接した分量表示部を有するシリンダ（５ ）と、捕捉停止部（１４）と、この捕捉停止部（１４）に隣接したステップ型部 材（１３）とを有することを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の注 射装置。 ８．前記シリンダ（１５）上の分量表示部は、機構ホルダ（３）のウインドウ （９）を介して見ることができることを特徴とする請求項１ないし７のいずれか に記載の注射装置。 ９．前記機構ホルダ（３）は、その内側において、ステップ型部材（１３）の 突出部を捕捉する複数の凹部（１９）を有することを特徴とする請求項１ないし ８のいずれかに記載の注射装置。 １０．医薬を投与することを特徴とする請求項１ないし９に記載の注射装置。