JP2000500553A - 紋り弁の流量安定装置 - Google Patents

紋り弁の流量安定装置

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Abstract

(57)【要約】 弁(30)が、オリフィスを通じて流体出口流路(14)に接続する流体入口流路(12)と、オリフィスに向かって移動し、オリフィスを通過する流体の流量を調節する弁体(20)を有している。弁座リング(32)がオリフィスに設けられ、この弁座リングには、流体入口流路内の、間欠渦のような乱れを防止して、弁を通過する流体の流れを安定させるための、流体入口流路内に延びる構造部材が設けられている。この構造部材を弁体又は流体入口流路の設けることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】 絞り弁の流量安定装置 本発明は、弁に関し、特に流量安定装置を有する絞り弁に関する。 発明の背景 絞り弁は、多くのプロセス制御システムにおけるプロセス流体の幾つかのパラ メーターの制御に広く使用されている。プロセス制御システムでは、圧力、液面 、pH等の必要なパラメーターの制御に絞り弁が使用されているが、絞り弁が制 御するのは流体の流量である。 通常、絞り弁は、オリフィスを経て流体出口流路に接続する流体入口流路を有 しており、オリフィスには、そこを通過する流体の流量を制御する絞り部材が設 けられている。絞り部材には、オリフィスに設けられた弁座リングと、弁座リン グに接する面を有する弁体が含まれている。運転中、制御システムが、弁体を弁 座リングの面に接近離反させてオリフィスを通過する流体の流量を制御し、弁の 絞り調節を行う。 絞り弁は、弁体の位置と流体の圧力により流量が決まる弁であると考えられて いる。従って、システム設計者は、制御システムを設計する場合に、伝統的に絞 り弁の流量を一定として扱っている。しかし、実際には、絞り弁の流量は完全に 一定ではなく使用中に流量変動がある。弁の流量変動は、流量の一時的な急増、 または絶え間ない変動として現れ、例えば流量の双安定状態をもたらす。弁内の 流量変動が流れの乱れに起因することは推測されるが、弁の流量変動の正確な原 因は現在のところ不明である。 しかし、大抵の状況下で弁内の流れに乱れが生じることが知られている。流れ の乱れは、流体の圧力や流速が無秩序に変わることによって生じる。流れの乱れ は、流体の大規模の流動から小規模な流動まで、また急激な不規則変動から緩慢 な不規則変動まで、物理的規模と時間に関係して広い範囲に存在する。 また、弁の運転中に、流体が弁体とオリフィスの間を通過するときに流れが絞 られて流体が加速される。弁内の流体の乱れ及び/又は高速流れが、不安定な流 量分布を形成すると考えられている。これらの不安定な流量分布が流量変動を引 き起こす。 流量変動は、流体の圧力と流速に多少関係するが、絞り弁の内部で広い周波数 範囲で発生し、弁を通過する流体の流れに影響を与える。ある流れの乱れは、変 動の周期が制御プロセスに特有の周波数範囲よりはるかに大であり、通常のプロ セス制御機器が応答できる周波数よりはるかに大である。これらの高周波の乱れ は騒音として発生するが、プロセス固有の容量(mechanical flow capacitance) によって吸収される。従って、このような高周波数の変動が制御システムに重大 な影響を与えることはない。 また、絞り弁内で発生する流量変動の周波数がプロセス又は制御機器に特有の 周波数よりはるかに小さい場合がある。閉ループ内でのこのような緩慢な変動に 対しては、制御機器が変動量を検知して絞り弁を調整し、流量を修正することが できる。 しかし、流量変動の周波数がプロセスとその制御機器の特有の周波数に近い中 間の周波数で発生する場合は、制御機器がパラメーターを修正しようとする速度 に近い速度で流れが変動するため、制御システムに重大な影響を与える。このよ うな中間周波数の変動に対しては、プロセス制御機器が追従できないために制御 性能が損なわれる。 現在までのところ、中間周波数の乱れが発生する原因と、その乱れを消滅させ る最適手段について殆ど知られていない。さらに、絞り弁等の弁の内部で発生す る中間周波数の乱れを防止するための広く適用できる解決手段が見いだされてい ない。 発明の概要 弁内の流量変動が、弁の上流側、即ち弁の入口流路で半定常的に発生する渦等 による流れの乱れに起因しており、この渦の発生と消滅が、弁の流量に影響を与 えることがわかった。また、弁を通過する流体の流量を安定させるためには、弁 の入口流路内で、間欠的に発生消滅する渦等による流れの乱れを防止することが 重要であることがわかった。 本発明は、弁の構造、詳しくは、弁の上流側、即ち入口流路内で間欠的に発生 する渦を防止して、渦その他の物理現象による中間周波数の流れの乱れを低減す るための、絞り弁等の弁の弁座リング、弁体、及び流路の構造に関する。 本発明の一形態によれば、弁に、流体出口流路を通じて流体出口に接続する流 体入口流路が設けられている。流体入口流路と流体出口の間にオリフィスが設け られ、弁体がオリフィスに向かって移動可能に設けられている。入口流路内に流 体の間欠的な乱れを低減する部材が設けられている。 乱れ低減部材は、例えば、オリフィスに設けられた弁座リングから入口流路内 に突出した羽根である。この羽根は、入口流路内の流体の流れに平行、直交、又 は傾斜させて設けることができる。この乱れ低減部材は、例えば十字形に交差さ せた複数の羽根であってもよい。また、乱れ低減部材は、弁座リングに突設した バスケット、あるいは1個又は複数個の筒体で形成し、筒体の壁に孔を設けたも のであってもよい。さらに、乱れ低減部材は、弁体又は入口流路の壁に設けるこ ともできる。 本発明の別の形態では、流体の入口流路に定常的な渦を形成する空間が設けら れている。この定常的な渦が、間欠的な渦又は乱れの発生を防止する。特に、こ の空間は、流体の入口流路に対して、または入口流路と出口流路の間のオリフィ スに対して非対称に形成され、オリフィスの入口部分で流体に渦を発生させるよ うになっている。 図面の簡単な説明 本発明の利点は、図面に基づく以下の説明によって明らかとなる。 図1は、公知の絞り弁の断面図である。 図2は、本発明の弁座リングを有する第1形態の絞り弁の断面図である。 図3は、図2の弁座リングの平面図である。 図4は、図2の弁座リングの側面図である。 図5は、図2の弁座リングの斜視図である。 図6は、図2〜5の弁座リングの一部破断側面図である。 図7は、図2の絞り弁の底面から見た枠組み線図である。 図8は、流体の流れ方向に直角に配置した図3〜6の弁座リングを有する絞り 弁を底面から見た枠組み線図である。 図9は、流体の流れ方向に傾斜させて配置した図3〜6の弁座リングを有する 絞り弁を底面から見た枠組み線図である。 図10は、本発明の第2形態の弁座リングの斜視図である。 図11は、別の方向から見た図10の弁座リングの斜視図である。 図12は、本発明の第3形態の弁座リングの斜視図である。 図13は、本発明の第4形態の弁座リングの斜視図である。 図14は、本発明の第5形態の弁座リングを有する絞り弁の断面図である。 図15は、本発明の第2形態の絞り弁の断面図である。 図16は、図15の弁体の斜視図である。 図17は、本発明の第3形態の絞り弁の断面図である。 図18は、本発明の第4形態の絞り弁の断面図である。 図19は、本発明の第5形態の絞り弁の底面から見た枠組み線図である。 詳細な説明 図1に示す従来の絞り弁9は、流体入口12、流体出口14、及びオリフィス 15を通じて流体入口12を流体出口流路18に接続する流体入口流路16を有 している。弁体20は、弁棒22によって作動機構(図示省略)に接続され、オ リフィス15に設置された弁座リング26の面25等の弁座と接触する外面24 を有している。弁座リング26は、弁体20が侵入可能な開口を有する環状部材 で形成されている。しかし、弁座リング26から入口流路16内に突出する部材 は存在しない。 絞り弁9の運転中において、作動機構(図示省略)が弁棒22を操作して弁体 20を弁座リング26に接近離反させ、絞り弁9を開閉操作する。弁座リング2 6の面25に対する弁体の面24の位置によって、弁体20と弁座リング26の 流量、即ち絞り弁9を通過する流体の流量が決まる。 図2には、本発明に基づく絞り弁30が示されている。この絞り弁30は液体 用として適しているが気体用としても使用可能であり、図1に示した絞り弁9と ほぼ同一構成であり、同一部材には同一符号を使用する。しかし、絞り弁30の 弁座リング32には、入口流路16内での、例えば半定常的渦のような乱れの発 生を防止する部材が設けられている。 図2〜6では、弁座リング32には、弁30に形成された段部42に設置され る環状部材40を有している。この環状部材40には、弁体20を受容する開口 部44と、閉位置において弁体20の面24に当接する面45が形成されている 。弁座リング32は、また、環状部材40に固定された2つの基部52と、環状 部材40の真下で2つの基部52を結ぶ連結部材54とからなる羽根50が設け られている。 図2に示すように、弁座リング32を絞り弁30内に組み込んだとき、連結部 材54が、入口流路16内で弁体20の下面の真下に来るようになっている。弁 座リング32の羽根50が入口流路16内に設置されていると、流体が入口流路 16から出口流路18に流れる過程での渦の発生を防止し、発生した渦を消滅さ せることができる。特に、入口流路16内でオリフィス15に垂直な方向以外の 方向に向かう流体の速度成分により、流体の循環流、即ち渦が発生しようとして も、羽根50が循環流を発生させる速度成分を阻止し、循環流、即ち渦の発生を 阻止して渦を消滅させることができる。この作用により、絞り弁30の内部で、 例えば間欠的な渦として発生する流れの乱れを防止することができる。 図2及び図7に図示された弁座リング32の羽根50は、入口流路16内の流 体の流れと平行に配置されている。しかし、羽根50は、図8に示すように入口 流路16内の流体の流れ方向に直角に配置してもよく、また入口流路16内の流 体の流れ方向に対して斜めに配置してもよい。例えば図9では羽根50の連結部 54が入口流路16内の流体の流れ方向に対して45°の角度で配置されている 。しかし、絞り弁30の流路抵抗を最小にするため、羽根50を入口流路16内 の流体の流れ方向と平行に配置するのが望ましい。 羽根50は、弁座リング40の開口部44の中心を横断し、上面をV形とした 1枚の羽根として図示されているが、羽根50は、例えば湾曲した羽根であって もよく、環状部材40から平行又は異なる角度で突出する複数の羽根であっても よく、また、環状部材40の開口部44を任意の位置で横断する1枚又は複数の 羽根、即ち環状部材40の周辺上の任意の2点を結ぶ1枚又は複数の羽根であっ てもよい。 図10及び11には、絞り弁30に組み込まれる別の形態の弁座リング60が 示されている。この弁座リング60では、直交する2枚の羽根62、64が環状 部材40に連結されている。図10及び11では、2枚の羽根62、64が互い に90°で交差して十字形部材を形成しているが、2枚の羽根の交差角度は任意 の角度でよく、互いに平行であってもよい。 図12には、絞り弁30に組み込まれるさらに別の形態の弁座リング70が図 示されている。弁座リング70は、環状部材40に固定された筒体72を有して いる。筒体72の壁は環状部材40から任意の長さでよい。しかし、絞り弁30 の最大流量を確保するためには、筒体72と入口流路16の壁との間に充分な間 隙を残しておく必要がある。即ち、筒体72の長さは、入口流路16内での渦発 生を充分に防止でき、絞り弁30の流量を低下させるほど入口流路16の壁に接 近させない長さとする。 図13には、図12に示す筒体の改良として、壁面に複数の長孔74を設けて いる。これらの孔74は、筒体72の壁面に任意の形状で任意の間隔で設けるこ とができ、入口流路16から筒体72に流入する流体の流量を確保すると共に渦 を消滅させ、また渦の発生を防止する。図12及び13に図示した筒体は、環状 部材と同心に設けられるため、絞り弁30に組み込むときに特定の方向に向ける 必要がない。 図12及び13に示す筒体72は、環状部材40と同心の円筒状であるが、こ の筒体72を他の形状、例えば4角形又は6角形断面の筒体としてもよく、環状 部材40に対して偏心させてもよい。また、環状部材40の周囲の任意の位置か ら真下に延びる1枚または複数の羽根を設けてもよい。 図14には、絞り弁30に組み込まれるさらに別の弁座リング90を示す。弁 座リング90には、環状部材40に接続され入口流路16内に位置するバスケッ ト92が設けられている。バスケット90は、環状部材40に固定された複数の ワイヤーとワイヤーに接続した目の粗いスクリーン94とで形成されている。ワ イヤー及び/又は目の粗いスクリーン94は金属、合成樹脂等の任意の材料で形 成することができる。 スクリーン94が流体中の異物を濾過しないことが重要である。即ち、スクリ ーン94は、絞り弁30を通過する液体又は気体に含まれる異物が通過できる大 きさの網目に形成しておくべきである。これらの網目が目の粗い流路となる。特 に液体を扱う場合に、もしバスケット92がフィルターとして作用すると、スク リーン94に捕捉された異物が流路を閉塞させ、スクリーン94上の異物に作用 する流体圧によりバスケット92が破損する。従って、弁座リング90が流体の 強い流れのある弁内で使用される場合は、当然、弁座リング90を構造的に丈夫 なものにしておく必要がある。 以上で説明した絞り弁及び弁座リングでは、羽根、筒体及びバスケット等の流 体の流れを安定させる構造部材が弁座リングに設けられているが、これらの部材 は、流体の入口と出口の間のオリフィスの近傍の入口流路内であれば、絞り弁の 弁座リング以外の部材、例えば弁体及び/又は流路の壁にも設けることができる 。 図15には、弁体96に取り付け、又は弁体96と一体に形成された十字形の 羽根部材95を有する絞り弁30が図示されている。図16では弁体96と羽根 95をより詳細に示す。羽根95は、任意の寸法と形状、又は、以上で説明した 弁座リングに付属する羽根、円筒体、バスケットなどを含む任意の形状として、 弁体96の底部から入口流路16内に延びる羽根として形成することができる。 その結果、羽根95はオリフィス15の近傍で流体の流れの乱れを減少又は消滅 させ、弁30を通過する流体の流れを安定させる。ある形態では、弁体96に羽 根95等の構造部材を設けたことにより弁棒22に回転力が発生し、弁棒22に 回転防止部材の追加が必要となる場合もある。 図17には、入口流路16の壁に取付け、又は壁と一体に形成した羽根97を 有する絞り弁30が図示されている。羽根97は、弁30の弁体と一体に鋳造さ れるか、鋳造後に取り付けられ、入口流路16と出口流路18の間のオリフィス 15の中間付近まで延び、そこから入口流路16の底面に向かって高さが減少し ている。図18は、流体の入口流路16の壁に設けられた別の羽根98を示し、 この羽根はオリフィス15のほぼ全体に延び、閉鎖位置にある弁体20の底面に 対応して形状となっている。図17及び18は一例を示すものであって、羽根、 筒体、バスケット等、以上の説明で、弁座リング及び弁体に設けられている部材 は、弁の入口流路その他の部分にも設けることができる。 羽根、筒体その他の乱れ低減部材を弁座リング、弁体、流体の入口流路その他 に設ける場合は、入口流路16と出口流路18の間のオリフィスの近傍に設ける 必要がある。それ以外の場所では、乱れ低減部材がオリフィスとの間で渦の発生 を防止し、弁の流量変動を防止することができない。 本発明の目的を達成するためには、弁座リング又は弁体に設けられ、流体の入 口流路内に延びる乱れ低減部材が、入口流路と出口流路の間のオリフィスの近傍 に位置する必要がある。 さらに、乱れ低減部材が入口流路の壁の1個所又は複数個所に設けられる場合 は、乱れ低減部材が、流体入口と流体出口の間のオリフィスの周囲を充分に囲う か、オリフィスを充分に横断するか、または入口流路内に充分に突出させる必要 がある。乱れ低減部材が充分に流体入口流路内に突出しオリフィスの大部分を横 断していると、それだけ入口流路内での渦その他の乱れを防止する作用が大きく なる。本発明の目的を達成するためには、流体入口と流体出口の間のオリフィス から入口流路の底に向かって延び、オリフィスと同心で弁の呼び径に比例した直 径をもつ仮想円筒内に、乱れ低減部材が僅かしか突入していない場合は、入口流 路に深く突入させるか、オリフィスを充分に囲う必要がある。好ましくは、仮想 円筒上の乱れ低減部材が突入する点と、軸方向にオリフィスに最も近い仮想円筒 上の点との間の距離の少なくとも50%だけ、乱れ低減部材が仮想円筒に侵入又 は横断させるのが望ましい。しかし、乱れ低減手段を仮想円筒に上記の距離の2 0%侵入させるだけでも効果がある。これらの比率は任意である。さらに、仮想 円筒の直径は弁の呼び径の1.5倍がよい。しかし、この乗数は1.0から1. 5であればよい。 乱れ低減手段は、その形状又は取付構造に関係なく、弁を通過する流体を濾過 しないようにすべきである。換言すれば、弁を通過する流体中に含まれる比較的 小さい粒子又は異物がこの部材に蓄積されてはならない。その結果、流体中に含 まれるかもしれない比較的小さな粒子や異物を通過させる目の粗い流路が、流体 入口流路16の流体入口12と弁30のオリフィス15の間に形成される。この ような目の粗い流路は、図2における環状部材40と羽根50の間、図11の環 状部材40と羽根62、64の間、図12及び13の円筒体72の端部と孔74 、図14の目の粗いスクリーン94の網目、及び、図15、17及び18の羽根 95、97及び98とオリフィス15の間にそれぞれ形成される。もし乱れ低減 部材に濾過作用があれば、この部材が弁を通過する流体の流れに抵抗を与えるた め、この部材の定期的洗浄又は交換が必要となる。しかし、流体中に小さな粒子 や異物が含まれていなくても、乱れ低減部材の上流に濾過手段を設置することに 支障はない。 本発明の別の形態は、絞り弁の流体入口流路内で定常的な渦を発生させ、間欠 的な渦の発生を防止しようとするものである。図19は、絞り弁100の底面か ら見た枠組み線図であり、流体入口流路102に定常的な渦を発生させるように なっている。弁100の流体入口104は、オリフィス110と流体出口流路1 12を通じて流体出口108に接続している。弁体(図示省略)が公知の弁座リ ング114に当接離反して弁100を開閉する。 弁100の流体入口流路102には、その内部で渦を発生させる空間120が 設けられている。空間120は、流体入口流路102のオリフィス110側の端 部に形成され、その中心は弁座リング114の中心に対して偏心している。又、 空間120の壁は流体入口104に対して非対称に形成されている。この形状に より、空間120に流入する流体が安定した渦となる。さらに、空間120内で 形成された渦が安定しているために、間欠的な渦又は乱れの発生が防止され、絞 り弁の流量が安定する。 弁100内の空間120は、平滑なほぼ円形形状に図示されているが、流体入 口流路102内で安定した渦を発生するものであれば他の形状であってもよい。 以上で説明した、弁の流体入口流路内に設けられる部材及び非対称空間は、流 入側流路内での渦の発生を防止するか、又は安定した渦を発生させて弁を通る流 体の流れを安定させることを目的としている。従って、入口流路に設けられる任 意形状の部材が、流路内での回転方向の流れ成分の弁体/弁座リング領域への侵 入を阻止するように作用する限り、本発明の保護範囲にあるものと見なされる。 さらに、流体入口流路内に形成又は設置され、入口流路内で安定した渦を発生す る任意形状の空間も、本発明の保護範囲にあるものと見なされる。 以上で説明した渦発生防止又は渦形成手段は、弁の内部で流体が上昇する形式 のグローブ弁又はアングル弁に使用されるものとして図示されているが、弁の内 部で流体が下降する形式、即ち、自動又は手動で操作される弁体とオリフィスの 間を流体が下降する形式の弁にも使用することができる。 以上では、流体の入口流路と出口流路がその間のオリフィスに比べてかなり長 く図示されているが、流体の入口流路と出口流路は任意の長さでよく、流体入口 は、乱れ低減部材の上流側であればどこにあってもよい。 以上の詳細な説明は、発明を明確にし理解を容易にする目的であって、これに 対する不必要な限定、改良は、当業者にとって自明の事項である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 シャフブッフ,ポール,ジェイ. アメリカ合衆国 50158 アイオワ マー シャルタウン サウス 5ス アベニュー 1917

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.流体入口を有する流体入口流路、 流体出口流路、 流体入口流路と流体出口の間のオリフィス、 オリフィスに対して移動可能に設けられ、流体入口流路と流体出口流路 の間の流体の流量を調節する弁体、及び 流体入口とオリフィスの間に目の粗い流路を形成するよう、流体入口流 路内のオリフィスに接近した位置に設けられ、流体入口流路内の流体の乱れを低 減する手段、 とで構成される絞り弁。 2.前記オリフィスに弁座リングが設置され、前記乱れ低減部材が弁座リン グに設けられている請求項1記載の弁。 3.前記弁座リングが開口部を有し、前記乱れ低減部材が開口部の近傍に設 けられた羽根である請求項2記載の弁。 4.前記流体入口流路が流体を流れ方向に移送するように形成され、前記羽 根が流れ方向と平行に設けられている請求項3記載の弁。 5.前記流体入口流路が流体を流れ方向に移送するように形成され、前記羽 根が流れ方向に垂直に設けられている請求項3記載の弁。 6.前記流体入口流路が流体を流れ方向に移送するように形成され、前記羽 根が流れ方向に傾斜して設けられている請求項3記載の弁。 7.前記羽根が、弁座リングに接続された2つの脚部と、2つの脚部を結ぶ 連結部材とで形成されている請求項3記載の弁。 8.前記連結部材が開口部の中心近傍に設けられている請求項7記載の弁。 9.前記乱れ低減部材が開口部の近傍に更に別の羽根を有している請求項3 記載の弁。 10.前記羽根と別の羽根とが、互いに直交している請求項9記載の弁。 11.前記乱れ低減部材が、壁を有する円体を有している請求項1記載の弁。 12.前記筒体の壁に流体が通過できる孔が設けられている請求項11記載の 弁。 13.オリフィスの近傍に弁座リングが設けられ、その弁座リングにバスケッ トで形成された乱れ低減手段が設けられている請求項1記載の弁。 14.前記バスケットが、弁座リングに接続した複数のワイヤーと、これらの ワイヤーに接続された目の粗いスクリーンとで構成されている請求項13記載の 弁。 15.前記乱れ低減部材が、流体入口流路内に設けられ、内部で定常的な渦を 発生させる空間である請求項1記載の弁。 16.前記空間の壁がオリフィスに対して非対称に設けられている請求項15 記載の弁。 17.前記流体入口流路が流体入口を有し、前記空間の壁が流体入口に対して 非対称に設けられている請求項15記載の弁。 18.前記乱れ低減手段が、流体入口流路内で流体の発生を阻止する請求項1 記載の弁。 19.前記乱れ低減手段が、流体入口流路の壁に設けられている請求項1記載 の弁。 20.前記乱れ低減手段が羽根である請求項19記載の弁。 21.前記乱れ低減手段が弁体に設けられている請求項1記載の弁。 22.前記乱れ低減手段が羽根である請求項21記載の弁。 23.流体入口流路と出口流路間に可動の弁体を設けた弁に使用される弁座リ ングであって、 弁体が当接する開口部を有する環状部材、及び 環状部材に連結され、流体入口流路内に突出して流路内の乱れを低減す る手段、有する弁座リング。 24.前記乱れ低減部材が羽根である請求項23記載の弁座リング。 25.前記羽根が環状部材の円周上の対称位置を結んで連結されている請求項 24記載の弁。 26.前記羽根が環状部材に連結された2つの脚部と、2つの脚部を連結する 連結部材とで形成されている請求項24記載の弁座リング。 27.前記乱れ低減手段が更に別の羽根を有している請求項24記載の弁座リ ング。 28.前記の羽根と別の羽根とが互いに直交している請求項27記載の弁。 29.前記乱れ低減手段が筒体を有している請求項23記載の弁座リング。 30.前記筒体が、両端が開口した壁を有し、筒体の長手方向軸と環状部材の 長手方向軸とが平行になるように、筒体が環状部材に連結されている請求項29 記載の弁。 31.前記筒体の壁に、流体が通過できる孔が形成されている請求項29記載 の弁。 32.前記乱れ低減手段がバスケットである請求項23記載の弁座リング。 33.前記乱れ防止手段が目の粗い流路を有している請求項23記載の弁。 34.流体入口を有する流体入口流路、流体出口流路、及び、流体入口流路と 出口流路の間のオリフィスに対して弁体を可動とした弁の内部で間欠的に発生す る渦を低減する方法であって; 流体入口流路に流体を供給し、 入口流路内のオリフィスの近傍に、目の粗い流路を形成する部材を設置 し、入口流路内の流体の間欠的に発生する渦を低減する方法。 35.流体入口流路内に設置される部材が、オリフィスに垂直な軸の周りを回 転しようとする流体の流れの成分を阻止する請求項34記載の方法。 36.オリフィスに弁座リングを設置する段階において、弁座リングに構造部 材を取り付ける段階を含む請求項35記載の方法。 37.前記の設置の段階が、弁体に構造部材を取り付ける段階を含む請求項3 5記載の方法。 38.前記の設置の段階が、流体の入口流路の壁に構造部材を取り付ける段階 を含む請求項35記載の方法。 39.前記の設置の段階が、流体の入口流路内で定常状態の渦を内部で発生さ せる空間を入口流路内に形成する段階を含む請求項34記載の方法。 40.流体入口を含む流体入口流路、 流体出口流路、 流体入口流路と流体出口の間に配置された弁座シートを有する部材、 前記弁座シートに向かって移動可能に設けられ、流体入口流路と流体出 口流路の間の流れを調節する弁体、及び 流体入口と弁座シートの間に目の粗い流路を形成するよう、弁体と前記 部材のいずれかに設けられ、流体入口流路内の流体の乱れを低減する手段 とで構成された絞り弁。 41.前記乱れ低減手段が前記部材に連結されている請求項40記載の弁。 42.前記乱れ低減手段が羽根部材で形成されている請求項41記載の弁。 43.前記流れ低減手段が弁体に設けられている請求項40記載の弁。 44.前記乱れ低減手段が羽根部材で形成されている請求項43記載の弁。
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