JP2000357993A - 分割波長分散補償システムおよび分割波長分散補償方法 - Google Patents
分割波長分散補償システムおよび分割波長分散補償方法Info
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Abstract
償に用いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波
長分散補償システムおよび分割波長分散補償方法を提供
することを課題とする。 【解決手段】 相異なる複数の波長が合波された信号光
を分散補償の方向および多寡によりN個に分岐する手段
と、前記N個に分岐後の信号光を一括分散補償する手段
と、前記一括分散補償後の信号光に含まれる各波長を取
り出す手段と、前記一括分散補償後に取り出された信号
光に含まれる各波長のそれぞれについて所定の分散補償
を個別に実行する手段を有する。
Description
長をそれぞれ有する複数の信号光を一つの光伝送路に伝
播させて通信を行う波長多重光通信に最適な分割波長分
散補償技術に係り、特に光波長多重伝送時の波長の分散
補償に用いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割
波長分散補償システムおよび分割波長分散補償方法に関
する。
伝送中継システムにおける光伝送路の波長分散補償シス
テムに関する従来技術としては、例えば、特開平9−1
91290号公報(第1従来技術)に記載のものがあ
る。すなわち、第1従来技術は、波長多重分離方式の光
直接増幅中継伝送システムにおいて、異なる波長分散を
有する光信号と同時に波長分散補償することを目的と
し、波長分離多重光伝送路における波長分散補償システ
ムであって、波長多重光信号を各波長に分離する波長分
離手段と、光伝送路による光信号の波長分散を分離波長
の光信号毎にそれぞれ独立して補償する分散補償手段と
を設け、光伝送路は各波長に対してそれぞれ所定分散値
を有する光ファイバであり、分散補償手段はこの光ファ
イバの各波長に対する分散値とは逆極性の分散値を、各
波長に対して有する補償用光ファイバであり、補償用光
ファイバのそれぞれは、対応波長の光信号に対する光伝
送路とこの補償用光ファイバとによる分散値の合計が略
零になるようにその長さが予め定められており、補償用
光ファイバのそれぞれは、ケーブルドラムに巻回されて
おり、光伝送路が複数ブロックに分割され、これ等各ブ
ロック毎に、波長分離手段及び分散補償手段を設けた光
伝送路の波長分散補償システムである。このような光伝
送路の波長分散補償システムによれば、波長多重された
各光信号波長毎に波長分散補償を行うようにしたので、
波長分散の異なる全ての光信号波長を同時にかつ完全に
波長分散補償することができるといった効果が開示され
ている。
らびに光増幅器等の能動デバイスの低減を図ることを目
的とする従来技術としては、例えば、特開平10−14
5298号公報に記載(第2従来技術)のものがある。
すなわち、第2従来技術は、入力された波長多重光信号
を波長多重数に分岐するため多段に接続された光ファイ
バカプラと、各光ファイバカプラの第1の分岐側に挿入
された光フィルタ手段と、各光ファイバカプラの第2の
分岐側に必要に応じて挿入された分散等化光ファイバ
と、最終段の光ファイバカプラの第2の分岐側に設けら
れた光フィルタ手段と、最前段に設けられた光ファイバ
カプラおよび最終段の光ファイバカプラの第2の分岐側
に設けられた光フィルタ手段の間の予め設定された位置
に挿入された光増幅器とを具備し、光増幅器は、多段に
接続された光ファイバカプラの少なくとも1段おきにそ
の出力側に挿入された波長多重通信用光分波装置であ
る。このような波長多重通信用光分波装置によれば、分
波装置全体としては等化ファイバの長さを減少させるこ
とができ、また、各チャネル毎の等化ファイバの挿入長
さは大きくないので、各チャネル毎の光信号の減衰量を
小さくできる。したがって、光増幅器は各チャネルに配
置することなく、必要量の損失補償はでき、部品数の低
減による信頼性の高い分波装置を提供できるとともに、
能動デバイスの減少により該分波装置を含む通信システ
ム全体の経済性を高めることもできるといった効果が開
示されている。
る複数の信号光を一つの光伝送路に伝播させて通信を行
う波長多重光通信における信号波長毎の分散量の均一化
に関する従来技術としては、例えば、特開平10−17
0752号公報号公報(第3従来技術)に記載のものが
ある。すなわち、第3従来技術は、簡易な構成で波長多
重用の分散補償光回路を実現することを目的とするもの
であって、第1のポートから第2のポートへ、第2のポ
ートから第3のポートへ光信号を導く光サーキュレータ
と、第2のポートに入力ポートを接続され、入力ポート
から入力された光信号を波長毎に分割して複数の出力ポ
ートに出力するWDMカプラと、WDMカプラの出力ポ
ートの少なくとも1つにそれぞれ分散媒体を介して光学
的に接続された光反射器とを含む分散補償光回路であ
る。このような分散補償光回路は、構成が簡単で、波長
毎に分散量を制御でき、波長毎に高分散媒体による伝送
損失の補償が可能で伝送レベルを均一にできるといった
効果が開示されている。
来技術は、長距離伝送時に分散を補償することは一般的
に行われているが、波長分割多重(WDM(Wavel
ength Division Multiplexi
ng))伝送時にも従来通り波長毎に分散補償を行う
と、波長毎の分散補償に必要な分散補償ファイバの量が
膨大になるという問題点があった。分散補償ファイバは
高価であり、かつ収納場所もとるため、分散補償ファイ
バの必要量を少なくする技術が必要とされている。
のであり、その目的とするところは、光波長多重伝送時
の波長の分散補償に用いる分散補償ファイバの必要量節
減を図る分割波長分散補償システムおよび分割波長分散
補償方法を提供する点にある。
要旨は、光波長多重伝送時の波長の分散補償に用いる分
散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散補償シ
ステムであって、相異なる複数の波長が合波された信号
光を分散補償の方向および多寡によりN個に分岐する手
段と、前記N個に分岐後の信号光を一括分散補償する手
段と、前記一括分散補償後の信号光に含まれる各波長を
取り出す手段と、前記一括分散補償後に取り出された信
号光に含まれる各波長のそれぞれについて所定の分散補
償を個別に実行する手段を有することを特徴とする分割
波長分散補償システムに存する。また請求項2に記載の
発明の要旨は、光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償システムであって、相異なる複数の波長が合波され
た信号光を分散補償の方向および多寡によりN個に分岐
後一括分散補償し、当該一括分散補償後の信号光に含ま
れる各波長を取り出すとともに、必要な分散補償を当該
信号光に含まれる各波長個別に実施するように構成され
ていることを特徴とする分割波長分散補償システムに存
する。また請求項3に記載の発明の要旨は、光波長多重
伝送時の波長の分散補償に用いる分散補償ファイバの必
要量節減を図る分割波長分散補償システムであって、分
散補償の方向および多寡に応じて信号光に含まれる波長
をN個のグループに分割する手段と、前記分割したグル
ープ毎の信号光に対して一括して分散補償を実行する手
段と、前記一括して分散補償した後の信号光に対して当
該信号光に含まれる波長毎の分散補償を行う手段を有す
ることを特徴とする分割波長分散補償システムに存す
る。また請求項4に記載の発明の要旨は、光波長多重伝
送時の波長の分散補償に用いる分散補償ファイバの必要
量節減を図る分割波長分散補償システムであって、分散
補償の方向および多寡に応じて信号光に含まれる波長を
N個のグループに分割し、当該分割したグループ毎に一
括して分散補償を実行した後、当該信号光に含まれる波
長毎の分散補償を行うように構成されていることを特徴
とする分割波長分散補償システムに存する。また請求項
5に記載の発明の要旨は、WDM伝送の複数波長のそれ
ぞれを分岐して出力する光カプラと、入力された信号光
に含まれる複数波長のそれぞれを所定量だけ分散補償し
た後に当該信号光を送出する分散補償ファイバと、信号
光に含まれる複数波長の波長の中から所定の選択波長を
取り出し、当該取り出した信号光が含む選択波長を出力
するアレー導波路格子形光結合分波器と、入力された信
号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定量だけ分散補
償した後に当該信号光を前記アレー導波路格子形光結合
分波器へ送出する分散補償ファイバと、減衰した信号光
に含まれる複数波長のそれぞれを増幅して当該増幅した
波長を含む信号光を再び前記分散補償ファイバへ送出す
る光アンプと、入力された信号光に含まれる複数波長の
それぞれを所定量だけ分散補償した後に当該信号光を送
出するカットオフシフトファイバを有することを特徴と
する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分割波長分
散補償システムに存する。また請求項6に記載の発明の
要旨は、光波長多重伝送時の波長の分散補償に用いる分
散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散補償方
法であって、相異なる複数の波長が合波された信号光を
分散補償の方向および多寡によりN個に分岐する工程
と、前記N個に分岐後の信号光を一括分散補償する工程
と、前記一括分散補償後の信号光に含まれる各波長を取
り出す工程と、前記一括分散補償後に取り出された信号
光に含まれる各波長のそれぞれについて所定の分散補償
を個別に実行する工程を有することを特徴とする分割波
長分散補償方法に存する。また請求項7に記載の発明の
要旨は、光波長多重伝送時の波長の分散補償に用いる分
散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散補償方
法であって、相異なる複数の波長が合波された信号光を
分散補償の方向および多寡によりN個に分岐後一括分散
補償し、当該一括分散補償後の信号光に含まれる各波長
を取り出すとともに、必要な分散補償を当該信号光に含
まれる各波長個別に実施することを特徴とする分割波長
分散補償方法に存する。また請求項8に記載の発明の要
旨は、光波長多重伝送時の波長の分散補償に用いる分散
補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散補償方法
であって、分散補償の方向および多寡に応じて信号光に
含まれる波長をN個のグループに分割する工程と、前記
分割したグループ毎の信号光に対して一括して分散補償
を実行する工程と、前記一括して分散補償した後の信号
光に対して当該信号光に含まれる波長毎の分散補償を行
う工程を有することを特徴とする分割波長分散補償方法
に存する。また請求項9に記載の発明の要旨は、光波長
多重伝送時の波長の分散補償に用いる分散補償ファイバ
の必要量節減を図る分割波長分散補償方法であって、分
散補償の方向および多寡に応じて信号光に含まれる波長
をN個のグループに分割し、当該分割したグループ毎に
一括して分散補償を実行した後、当該信号光に含まれる
波長毎の分散補償を行うことを特徴とする分割波長分散
補償方法に存する。また請求項10に記載の発明の要旨
は、WDM伝送の複数波長のそれぞれを分岐して出力す
る工程と、入力された信号光に含まれる複数波長のそれ
ぞれを所定量だけ分散補償した後に当該信号光を送出す
る工程と、信号光に含まれる複数波長の波長の中から所
定の選択波長を取り出し、当該取り出した信号光が含む
選択波長を出力する工程と、入力された信号光に含まれ
る複数波長のそれぞれを所定量だけ分散補償した後に当
該信号光を送出する工程と、減衰した信号光に含まれる
複数波長のそれぞれを増幅して当該増幅した波長を含む
信号光を再び前記分散補償ファイバへ送出する工程と、
入力された信号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定
量だけ分散補償した後に当該信号光を送出する工程を有
することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に
記載の分割波長分散補償方法に存する。
波長分割多重(WDM(Wavelength Div
ision Multiplexing))伝送におい
て、分散補償の方向および多寡により、信号光に含まれ
る波長をN個のグループに分割し、分割したグループ毎
に一括して分散補償後、各波長の分散補償を行うため、
従来の各波長に分散補償する方法と比べて必要とする分
散補償ファイバの量が少なくできることにある。以下、
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
基づき発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発
明の第1の実施の形態にかかる分割波長分散補償システ
ム100を説明するためのシステムブロック図である。
図1において、20はアレー導波路格子形光結合分波器
(AWG:Arrayed Waveguide Gr
ating)、30は光カプラ(CPL:Optica
l Coupler)、40はカットオフシフトファイ
バ(CSF:Cutoff Shifted Fibe
r)、50は分散補償ファイバ(DCF:Disper
sion CompensationFiber)、1
00は分割波長分散補償システム、λ1,…,λnは信
号光に含まれる波長を示している。図1を参照すると、
本実施の形態の分割波長分散補償システム100は、複
数のアレー導波路格子形光結合分波器20(AWG:A
rrayed Waveguide Grating)
と、相異なる複数の波長λ1,…,λnが入力される光
カプラ30(CPL)と、複数のカットオフシフトファ
イバ40(CSF:Cutoff Shifted F
iber)と、複数の分散補償ファイバ50(DCF:
Dispersion Compensation F
iber)を備え、波長分割多重(WDM:Wavel
ength Division Multiplexi
ng)伝送において、分散補償の方向および多寡によ
り、信号光に含まれる波長λ1〜波長λnをN個のグル
ープに分割し、分割したグループ毎に一括して分散補償
後、各波長の分散補償を行うように構成されている。
100において、具体的には、図1に示すように、WD
M伝送の波長λ1〜波長λnのそれぞれは光カプラ30
(CPL)にて分岐された後、光カプラ30(CPL)
の後段に接続されている分散補償ファイバ50(DC
F)およびカットオフシフトファイバ40(CSF)へ
送出される。光カプラ30(CPL)の後段に接続され
ている分散補償ファイバ50(DCF)は、光カプラ3
0(CPL)から入力された信号光に含まれる波長λ1
〜波長λnのそれぞれを所定量だけ分散補償した後に当
該信号光を後段に接続されているアレー導波路格子形光
結合分波器20(AWG)へ送出する。分散補償ファイ
バ50(DCF)の後段に接続されているアレー導波路
格子形光結合分波器20(AWG)は、信号光に含まれ
る波長λ1〜波長λnの波長の中から所定の波長を取り
出し、当該取り出した波長を含む信号光を後段に接続さ
れている分散補償ファイバ50(DCF)および装置外
へ出力する。
続されているカットオフシフトファイバ40(CSF)
は、光カプラ30(CPL)から入力された信号光に含
まれる波長λ1〜波長λnのそれぞれを所定量だけ分散
補償した後に当該信号光を後段に接続されているアレー
導波路格子形光結合分波器20(AWG)へ送出する。
カットオフシフトファイバ40(CSF)の後段に接続
されているアレー導波路格子形光結合分波器20(AW
G)は、カットオフシフトファイバ40(CSF)から
受け取った波長λ1〜波長λnの波長の中から所定波長
を取り出し、当該取り出した波長を含む信号光を装置外
および後段に接続されているカットオフシフトファイバ
40(CSF)へ出力する。なお、アレー導波路格子形
光結合分波器20(AWG)を備えていない従来の分割
波長分散補償システム100を説明するためのシステム
ブロック図を図2に示す。
れば、波長分割多重(WDM)伝送において、分散補償
の方向および多寡により、信号光に含まれる波長λ1〜
波長λnをN個のグループに分割し、分割したグループ
毎に一括して分散補償後、信号光に含まれる毎の分散補
償を行うため、従来の波長毎に分散補償する方法と比べ
て必要とする分散補償ファイバ50の量が少なくなると
いった効果を奏する。
発明の第2の実施の形態を説明する。図3は本発明の第
2の実施の形態にかかる分割波長分散補償システム10
0を説明するためのシステムブロック図である。なお、
第1の実施の形態において既に記述したものと同一の部
分については、同一符号を付し、重複した説明は省略す
る。図3において、10は光アンプ(AMP1,…,A
MP9)、20はアレー導波路格子形光結合分波器(A
WG1,…,AWG3)、30は光カプラ(CPL
1)、40はカットオフシフトファイバ(CSF1,
…,CSF4)、50は分散補償ファイバ(DCF1,
…,DCF8)、100は分割波長分散補償システム、
λ1,…,λ12は信号光に含まれる波長を示してい
る。図3に示す波長λ1〜波長λ12のそれぞれに必要
な分散補償量は下記の通りとする。
長分散補償システム100は、光アンプ10(AMP
1,…,AMP9)と、アレー導波路格子形光結合分波
器20(AWG1,…,AWG3)と、光カプラ30
(CPL1)と、カットオフシフトファイバ40(CS
F1,…,CSF4)と、分散補償ファイバ50(DC
F1,…,DCF8)を備えている。
ぞれは光カプラ30(CPL1)にて分岐された後、分
散補償ファイバ50(DCF1)、アレー導波路格子形
光結合分波器20(AWG2)およびカットオフシフト
ファイバ40(CSF1)へ送出される。
力された信号光に含まれる波長λ1〜波長λ12のそれ
ぞれを−2000ps/nmだけ分散補償した後に当該
信号光を光アンプ10(AMP1)へ送出する。光アン
プ10(AMP1)は、分散補償ファイバ50(DCF
1)を通過する際に減衰した信号光に含まれる波長λ1
〜波長λ12のそれぞれを増幅して当該増幅した波長を
含む信号光を分散補償ファイバ50(DCF2)へ送出
する。
力された信号光に含まれる波長λ1〜波長λ12のそれ
ぞれを−2000ps/nmだけ分散補償した後に当該
信号光をアレー導波路格子形光結合分波器20(AWG
1)へ送出する。
WG1)は、信号光に含まれる波長λ1〜波長λ12の
波長の中から波長λ1、波長λ2、波長λ3および波長
λ4の4波長を取り出し、当該取り出した信号光が含む
波長λ1、波長λ2、波長λ3および波長λ4を光アン
プ10(AMP3)、光アンプ10(AMP4)、分散
補償ファイバ50(DCF5)および装置外へ出力す
る。光アンプ10(AMP3)は、分散補償ファイバ5
0(DCF2)およびアレー導波路格子形光結合分波器
20(AWG1)を通過する際に減衰した信号光に含ま
れる波長λ1の波長を増幅して当該増幅した波長を含む
信号光を分散補償ファイバ50(DCF3)へ出力す
る。このとき、信号光は、当該信号光に含まれる波長λ
1が分散補償ファイバ50(DCF3)で−3000p
s/nmだけ分散補償された後に、装置外へ出力され
る。光アンプ10(AMP4)は、分散補償ファイバ5
0(DCF2)およびアレー導波路格子形光結合分波器
20(AWG1)を通過する際に減衰した信号光に含ま
れる波長λ2の波長を増幅して当該増幅した波長を含む
信号光を分散補償ファイバ50(DCF4)へ出力す
る。このとき、信号光は、当該信号光に含まれる波長λ
2が分散補償ファイバ50(DCF4)で−2000p
s/nmだけ分散補償された後に装置外へ出力される。
同様に、分散補償ファイバ50(DCF5)に入力され
た信号光は、当該信号光に含まれる波長λ3が分散補償
ファイバ50(DCF5)にて−1000ps/nmだ
け分散補償された後に装置外へ出力される。
WG2)は、信号光に含まれる波長λ1〜波長λ12の
波長の中から波長λ5、波長λ6、波長λ7および波長
λ8の4波長を取り出し、当該取り出した信号光が含む
波長λ5、波長λ6、波長λ7および波長λ8の4波長
を光アンプ10(AMP5)、光アンプ10(AMP
6)、分散補償ファイバ50(DCF8)および装置外
へ出力する。光アンプ10(AMP5)は、アレー導波
路格子形光結合分波器20(AWG2)を通過する際に
減衰した信号光に含まれる波長λ5の波長を増幅して当
該増幅した波長を含む信号光を分散補償ファイバ50
(DCF6)へ出力する。このとき、信号光は、当該信
号光に含まれる波長λ5が分散補償ファイバ50(DC
F6)で−3000ps/nmだけ分散補償された後に
装置外へ出力される。光アンプ10(AMP6)は、ア
レー導波路格子形光結合分波器20(AWG2)を通過
する際に減衰した信号光に含まれる波長λ6の波長を増
幅して当該増幅した波長を含む信号光を分散補償ファイ
バ50(DCF7)へ出力する。同様に、分散補償ファ
イバ50(DCF7)に入力された信号光は、当該信号
光に含まれる波長λ5が分散補償ファイバ50(DCF
7)で−2000ps/nmだけ分散補償された後に装
置外へ出力される。このとき、信号光は、当該信号光に
含まれる波長λ7が分散補償ファイバ50(DCF8)
にて−1000ps/nmだけ分散補償された後に装置
外へ出力される。
1)は、入力された信号光に含まれる波長λ1〜波長λ
12のそれぞれを1000ps/nmだけ分散補償した
後に当該信号光を光アンプ10(AMP2)へ送出す
る。光アンプ10(AMP2)は、カットオフシフトフ
ァイバ40(CSF1)を通過する際に減衰した信号光
に含まれる波長λ1〜波長λ12のそれぞれを増幅して
当該増幅した波長を含む信号光をアレー導波路格子形光
結合分波器20(AWG3)へ送出する。
WG3)は、信号光に含まれる波長λ1〜波長λ12の
波長の中から波長λ9、波長λ10、波長λ11および
波長λ12の4波長を取り出し、当該取り出した信号光
が含む波長λ9、波長λ10、波長λ11および波長λ
12を装置外、光アンプ10(AMP7)、光アンプ1
0(AMP8)および光アンプ10(AMP9)へ送出
する。光アンプ10(AMP7)は、アレー導波路格子
形光結合分波器20(AWG3)を通過する際に減衰し
た信号光に含まれる波長λ10の波長を増幅して当該増
幅した波長を含む信号光をカットオフシフトファイバ4
0(CSF2)へ出力する。このとき、信号光は、当該
信号光に含まれる波長λ10がカットオフシフトファイ
バ40(CSF2)で1000ps/nmだけ分散補償
された後に装置外へ出力される。光アンプ10(AMP
8)は、アレー導波路格子形光結合分波器20(AWG
3)を通過する際に減衰した信号光に含まれる波長λ1
1の波長を増幅して当該増幅した波長を含む信号光をカ
ットオフシフトファイバ40(CSF3)へ出力する。
このとき、信号光は、当該信号光に含まれる波長λ11
がカットオフシフトファイバ40(CSF3)で200
0ps/nmだけ分散補償された後に装置外へ出力され
る。光アンプ10(AMP9)は、アレー導波路格子形
光結合分波器20(AWG3)を通過する際に減衰した
信号光に含まれる波長λ12の波長を増幅して当該増幅
した波長を含む信号光をカットオフシフトファイバ40
(CSF4)へ出力する。このとき、信号光は、当該信
号光に含まれる波長λ12がカットオフシフトファイバ
40(CSF4)にて3000ps/nmだけ分散補償
された後に装置外へ出力される。
償システム100を従来の手法で実現した分割波長分散
補償システム100を説明するためのシステムブロック
図である。図4において、10は光アンプ(AMP1,
…,AMP15)、40はカットオフシフトファイバ
(CSF1,…,CSF7)、50は分散補償ファイバ
(DCF1,…,DCF14)、100は分割波長分散
補償システム、λ1,…,λ12は信号光に含まれる波
長を示している。図4を参照すると、本実施の形態の分
割波長分散補償システム100は、光アンプ10(AM
P1,…,AMP15)と、カットオフシフトファイバ
40(CSF1,…,CSF7)と、分散補償ファイバ
50(DCF1,…,DCF14)を備えている。従来
の手法で実現した分割波長分散補償システムにおいて必
要な分散補償量は分散補償ファイバ50(DCF)で−
28000ps/nm、カットオフシフトファイバ40
(CSF)で10000ps/nmである。一方、図3
を参照すると、第2の実施の形態は、これと同等な分散
補償を分散補償ファイバ50(DCF)で−16000
ps/nm、カットオフシフトファイバ40(CSF)
で7000ps/nmで実現している。なお、図3およ
び図4における光アンプ10(AMP)の位置は光信号
の減衰量によって決定されるものであり、必ず図3およ
び図4のように配置するとは限らない。以上説明したよ
うに第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に記
載の効果と同様の効果を奏する。
発明の第3の実施の形態を説明する。図5は第3の実施
の形態の分割波長分散補償システム100を従来の手法
で実現した分割波長分散補償システム100を説明する
ためのシステムブロック図である。なお、上記実施の形
態において既に記述したものと同一の部分については、
同一符号を付し、重複した説明は省略する。図5におい
て、70はスターカプラ、80は光フィルタ、100は
分割波長分散補償システム、λn,…,λn+3は信号
光に含まれる波長を示している。図5を参照すると、本
実施の形態の分割波長分散補償システム100は、スタ
ーカプラ70と光フィルタ80を備え、第2の実施の形
態におけるアレー導波路格子形光結合分波器20(AW
G1)、アレー導波路格子形光結合分波器20(AWG
2)およびアレー導波路格子形光結合分波器20(AW
G3)を、図5のようなスターカプラ70と光フィルタ
80(図中でFILTERと表記)とで構成する点に特
徴を有している。以上説明したように第3の実施の形態
によれば、第1の実施の形態に記載の効果と同様の効果
を奏する。
れず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態
は適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成
部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にす
ることができる。また、各図において、同一構成要素に
は同一符号を付している。
で、光波長多重伝送時の波長の分散補償に用いる分散補
償ファイバの必要量節減を図ることができるようになる
といった効果を奏する。
散補償システムを説明するためのシステムブロック図で
ある。
めのシステムブロック図である。
散補償システムを説明するためのシステムブロック図で
ある。
を従来の手法で実現した分割波長分散補償システムを説
明するためのシステムブロック図である。
を従来の手法で実現した分割波長分散補償システムを説
明するためのシステムブロック図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償システムであって、 相異なる複数の波長が合波された信号光を分散補償の方
向および多寡によりN個に分岐する手段と、 前記N個に分岐後の信号光を一括分散補償する手段と、 前記一括分散補償後の信号光に含まれる各波長を取り出
す手段と、 前記一括分散補償後に取り出された信号光に含まれる各
波長のそれぞれについて所定の分散補償を個別に実行す
る手段を有することを特徴とする分割波長分散補償シス
テム。 - 【請求項2】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償システムであって、 相異なる複数の波長が合波された信号光を分散補償の方
向および多寡によりN個に分岐後一括分散補償し、当該
一括分散補償後の信号光に含まれる各波長を取り出すと
ともに、必要な分散補償を当該信号光に含まれる各波長
個別に実施するように構成されていることを特徴とする
分割波長分散補償システム。 - 【請求項3】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償システムであって、 分散補償の方向および多寡に応じて信号光に含まれる波
長をN個のグループに分割する手段と、 前記分割したグループ毎の信号光に対して一括して分散
補償を実行する手段と、 前記一括して分散補償した後の信号光に対して当該信号
光に含まれる波長毎の分散補償を行う手段を有すること
を特徴とする分割波長分散補償システム。 - 【請求項4】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償システムであって、 分散補償の方向および多寡に応じて信号光に含まれる波
長をN個のグループに分割し、当該分割したグループ毎
に一括して分散補償を実行した後、当該信号光に含まれ
る波長毎の分散補償を行うように構成されていることを
特徴とする分割波長分散補償システム。 - 【請求項5】 WDM伝送の複数波長のそれぞれを分岐
して出力する光カプラと、 入力された信号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定
量だけ分散補償した後に当該信号光を送出する分散補償
ファイバと、 信号光に含まれる複数波長の波長の中から所定の選択波
長を取り出し、当該取り出した信号光が含む選択波長を
出力するアレー導波路格子形光結合分波器と、 入力された信号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定
量だけ分散補償した後に当該信号光を前記アレー導波路
格子形光結合分波器へ送出する分散補償ファイバと、 減衰した信号光に含まれる複数波長のそれぞれを増幅し
て当該増幅した波長を含む信号光を再び前記分散補償フ
ァイバへ送出する光アンプと、 入力された信号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定
量だけ分散補償した後に当該信号光を送出するカットオ
フシフトファイバを有することを特徴とする請求項1乃
至4のいずれか一項に記載の分割波長分散補償システ
ム。 - 【請求項6】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償方法であって、 相異なる複数の波長が合波された信号光を分散補償の方
向および多寡によりN個に分岐する工程と、 前記N個に分岐後の信号光を一括分散補償する工程と、 前記一括分散補償後の信号光に含まれる各波長を取り出
す工程と、 前記一括分散補償後に取り出された信号光に含まれる各
波長のそれぞれについて所定の分散補償を個別に実行す
る工程を有することを特徴とする分割波長分散補償方
法。 - 【請求項7】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償方法であって、 相異なる複数の波長が合波された信号光を分散補償の方
向および多寡によりN個に分岐後一括分散補償し、当該
一括分散補償後の信号光に含まれる各波長を取り出すと
ともに、必要な分散補償を当該信号光に含まれる各波長
個別に実施することを特徴とする分割波長分散補償方
法。 - 【請求項8】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償方法であって、 分散補償の方向および多寡に応じて信号光に含まれる波
長をN個のグループに分割する工程と、 前記分割したグループ毎の信号光に対して一括して分散
補償を実行する工程と、 前記一括して分散補償した後の信号光に対して当該信号
光に含まれる波長毎の分散補償を行う工程を有すること
を特徴とする分割波長分散補償方法。 - 【請求項9】 光波長多重伝送時の波長の分散補償に用
いる分散補償ファイバの必要量節減を図る分割波長分散
補償方法であって、 分散補償の方向および多寡に応じて信号光に含まれる波
長をN個のグループに分割し、当該分割したグループ毎
に一括して分散補償を実行した後、当該信号光に含まれ
る波長毎の分散補償を行うことを特徴とする分割波長分
散補償方法。 - 【請求項10】 WDM伝送の複数波長のそれぞれを分
岐して出力する工程と、 入力された信号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定
量だけ分散補償した後に当該信号光を送出する工程と、 信号光に含まれる複数波長の波長の中から所定の選択波
長を取り出し、当該取り出した信号光が含む選択波長を
出力する工程と、 入力された信号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定
量だけ分散補償した後に当該信号光を送出する工程と、 減衰した信号光に含まれる複数波長のそれぞれを増幅し
て当該増幅した波長を含む信号光を再び前記分散補償フ
ァイバへ送出する工程と、 入力された信号光に含まれる複数波長のそれぞれを所定
量だけ分散補償した後に当該信号光を送出する工程を有
することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に
記載の分割波長分散補償方法。
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JP17093999A JP3586589B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 分割波長分散補償システムおよび分割波長分散補償方法 |
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JP17093999A Expired - Fee Related JP3586589B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | 分割波長分散補償システムおよび分割波長分散補償方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4259186B2 (ja) * | 2002-08-29 | 2009-04-30 | 住友電気工業株式会社 | 光伝送システム |
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DE19602433C2 (de) * | 1996-01-24 | 1997-11-27 | Siemens Ag | Schaltungsanordnung zur Dispersionskompensation in optischen Multiplex-Übertragungssystemen mit Hilfe von dispersionskompensierenden Fasern |
-
1999
- 1999-06-17 JP JP17093999A patent/JP3586589B2/ja not_active Expired - Fee Related
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2000
- 2000-06-16 EP EP00305108A patent/EP1061675A3/en not_active Withdrawn
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US7751706B2 (en) | 2002-03-29 | 2010-07-06 | Fujitsu Limited | Chromatic dispersion compensating apparatus |
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EP1061675A3 (en) | 2002-03-27 |
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