JP2000357619A - 非接触型トランス - Google Patents
非接触型トランスInfo
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Abstract
せることのできる非接触型トランスを提供すること。 【解決手段】 磁性体スリーブ3内に一対の平板状の磁
性体コア1を軸方向で対向するように配する。これらの
磁性体コアは互いに対向した面側にそれぞれ磁性体スリ
ーブと同心円をなす環状巻線部2を配したものである。
さらに磁性体コアと環状巻線部との間に絶縁層6を介在
させ、これらをホルダー5で固定した。
Description
ドル部での電力供給及び信号伝達を行うのに適した非接
触型トランスに関する。
エアコンやクルーズコントロール付きの車種も多数でま
わっているが、その電装系統の大半はフロントパネル近
辺やハンドルの付け根付近に操作系が集中している。こ
のため電装系を操作する場合は一時的ではあるがハンド
ルから片手を離すことになり、事故につながる可能性が
高くなる。
分に電装系統のコントロールスイッチを備え、操作時で
もハンドルから手を離す必要のない安全面を考慮した4
輪自動車が普及しつつある。この場合、ハンドル部分に
ある操作系に対する受給電を有線式の電装系にて行って
いるため、ハンドル回転操作によっても断線が起こらな
いよう、バネ性をもったフレキシブルな線材を電装系に
用いている。
系の場合、フレキシブルな線材の取り付けは、ハンドル
操作において左右均等に回転できる必要のあることから
中立の位置になるように取り付けなければならず、非常
に手間のかかる工程になっている。また、動作時には線
材同志が擦れるための音や抵抗を生ずるため快適性が損
なわれるというユーザーの指摘や、物理的接触により製
品寿命が短いなどの問題がある。
イトからなるコアを非接触で対向させて無線化する方法
が提案されている。その提案においては、対向するコア
に溝を設け、その溝にコイルを内包、固定させている。
の作製の際、金型や歩留まりの問題で高コストになると
いう問題をもっている。また、もともと薄肉のコアに対
し溝を付けることは、全体としての強度を低下させるこ
とになる。
でき、かつ十分な強度を持たせることのできる非接触型
トランスを提供することにある。
スリーブと、前記磁性体スリーブ内に配され軸方向で対
向した一対の平板状の磁性体コアと、前記一対の磁性体
コアの互いに対向した面側にそれぞれ前記磁性体スリー
ブと同心円をなすように配された環状巻線部とを含むト
ランスにおいて、前記一対の磁性体コアの各々に前記環
状巻線部を固定するためのホルダーを有することを特徴
とする非接触型トランスが得られる。
線部との間に絶縁層を設け密着させてもよい。
置決めされていてもよい。
々に係止される爪を有してもよい。
照して、本発明の実施の形態に係る非接触型トランスに
ついて説明する。
れた磁性体スリーブ3と、この磁性体スリーブ3内に配
され軸方向で間隔をおいて対向した一対の平板状の磁性
体コア1と、これらの磁性体コア1の互いに対向した面
側にそれぞれ磁性体スリーブ3と同心円をなすように配
された環状巻線部2とを含む。磁性体スリーブ3は、円
筒状もしくは底面中央部に開口部を有するものである。
各磁性体コア1は、ファエライトよりなる扇形の部分コ
ア1aを複数個組み合わせてリング板状に形成したもの
である。環状巻線部2は同心円状の複数即ち4つのコイ
ル2a,2b,2c,2dよりなる。
磁性体コア1の各々に環状巻線部2を固定するための絶
縁材製ホルダー5と、磁性体コア1の各々と環状巻線部
2との間に介在した接着剤よりなる絶縁層6とを有す
る。即ち、磁性体コア1の対向面にはホルダー5が絶縁
層6となる接着剤及び複数の爪8により各コイル2a,
2b,2c,2dを圧着するように固定され、また磁性
体コア1の背面には磁性体スリーブ3及び外部ホルダー
4が接着剤7などにより固定される。このときホルダー
5の爪8の内寸法をコイル2a,2b,2c,2dの高
さよりも低くし、コイル2a,2b,2c,2dと磁性
体コア1との接合を確実にする。なお、コイル2a,2
b,2c,2dと磁性体コア1との間に接着剤を介在さ
せることにより、これらの間隔を維持あるいは固定を完
全にする。
コア1はその条件にもよるが多くの場合発熱する。した
がってホルダー5にはある程度の耐熱性をもたせること
が望まれる。さらに、発生する熱を効率的に放出させる
構造も望まれる。これらに鑑み、各コイル2a,2b,
2c,2dと磁性体コア1との固定を伝導性シリコン接
着剤を用いて行うことが好ましい。これによると、密着
性を上げて放熱性を良好にすることができると同時に、
非接触型トランスの動作時の変化を最小限に抑えること
が可能である。
すように、磁性体コア1は、部分コア1aを4つ組み合
わせて外径75mm、内径48mm、厚さ3mmのドー
ナツ状に形成したものである。磁性体コア1は、52.
7mol%Fe2 O3 −39.3mol%NiO−8.
0mol%ZnOのMn−Zn系フェライトからなる。
一対の磁性体コア1の相互間隔は3mm±2mmとし
た。
2c,2dを収容するための同心円状及び放射状の溝を
設けたものである。ホルダー5の外側には、磁性鋼板か
らなる磁性体スリーブ3とこれらを保持する外部ホルダ
ー4とが装着されている。ホルダー5には磁性体コア1
と接合させるための爪8が設けられている。ホルダー5
の材質は絶縁が保たれかつ耐熱性、耐久性が高いものが
必要であり、本実施例ではその耐熱性と加工性からポリ
プロピレン樹脂を使用した。
mの磁性鋼板を板金加工及び溶接にて内径77mmの円
筒形にしたものに、同じ材質からなる外径79mm、内
径60mm、厚さ1mmの円盤を溶接してつぼ状にした
ものである。この磁性体スリーブ3は伝導性シリコン接
着剤により磁性体コア1及び外部ホルダー4に固定され
ている。
側のコイル2aを電力供給用とし、他のコイルは信号伝
達用として、上述した非接触トランスの伝送効率を測定
した。入力は12V/15Wとし、ファンクションジェ
ネレータによる周波数125kHzの正弦波入力とし
た。出力はスペクトルアナライザにより測定し、出力電
力を求めたところ7.5Wであった。フェライトコアに
溝を形成した従来のものでは7.5Wであり、同等の特
性を得ることができた。
た例に限定されるものではなく、例えば最も外側に配置
されたコイル2d又は2番目や3番目に配置されたコイ
ル2c,2bを電力供給用として用いてもよい。またコ
イルの数についても4つに限定されるものではない。磁
性体スリーブ3に関しても同様で、つぼ型に限定される
ものではなく、対向させた磁性体コア1の外周部もしく
は内周部の少なくとも一方もしくは双方に円盤状の磁性
体スリーブがあってもよい。
従来品と同等のトランスを得ることができるにも拘ら
ず、単純形状のため成型性が向上し、製品歩留まりが従
来品では約80%だったのに対してほぼ100%とな
り、成型用金型を低コスト化できることと併せて、その
産業的意義は非常に大きい。
ンスの基本構成を示す部分平面図、(b)は側面断面図
である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 磁性体スリーブと、前記磁性体スリーブ
内に配され軸方向で対向した一対の平板状の磁性体コア
と、前記一対の磁性体コアの互いに対向した面側にそれ
ぞれ前記磁性体スリーブと同心円をなすように配された
環状巻線部とを含むトランスにおいて、前記一対の磁性
体コアの各々に前記環状巻線部を固定するためのホルダ
ーを有することを特徴とする非接触型トランス。 - 【請求項2】 前記一対の磁性体コアの各々と前記環状
巻線部との間に絶縁層を設け密着させた請求項1記載の
非接触型トランス。 - 【請求項3】 前記環状巻線部は前記ホルダーによって
位置決めされている請求項1又は2記載の非接触型トラ
ンス。 - 【請求項4】 前記ホルダーは前記一対の磁性体コアの
各々に係止される爪を有する請求項1−3のいずれかに
記載の非接触型トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16808299A JP3644310B2 (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | 非接触型トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16808299A JP3644310B2 (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | 非接触型トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000357619A true JP2000357619A (ja) | 2000-12-26 |
JP3644310B2 JP3644310B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=15861522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16808299A Expired - Fee Related JP3644310B2 (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | 非接触型トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3644310B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103490235A (zh) * | 2013-09-27 | 2014-01-01 | 苏州冠达磁业有限公司 | 电磁感应式插接装置用的电磁感应插座结构 |
JP2016174149A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-29 | ジック アーゲー | 互いに相対的に運動する2つの物体の間でデータ及びエネルギーを伝送するための装置 |
JP2018088547A (ja) * | 2012-03-20 | 2018-06-07 | クアルコム,インコーポレイテッド | ワイヤレス電力伝達デバイスおよび製造方法 |
-
1999
- 1999-06-15 JP JP16808299A patent/JP3644310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN103490235A (zh) * | 2013-09-27 | 2014-01-01 | 苏州冠达磁业有限公司 | 电磁感应式插接装置用的电磁感应插座结构 |
JP2016174149A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-29 | ジック アーゲー | 互いに相対的に運動する2つの物体の間でデータ及びエネルギーを伝送するための装置 |
US10263468B2 (en) | 2015-03-16 | 2019-04-16 | Sick Ag | Apparatus for transmitting data and energy between two objects moving relative to one another |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3644310B2 (ja) | 2005-04-27 |
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