JP2001006955A - 非接触型トランス - Google Patents

非接触型トランス

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JP2001006955A
JP2001006955A JP11170957A JP17095799A JP2001006955A JP 2001006955 A JP2001006955 A JP 2001006955A JP 11170957 A JP11170957 A JP 11170957A JP 17095799 A JP17095799 A JP 17095799A JP 2001006955 A JP2001006955 A JP 2001006955A
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JP
Japan
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cores
core
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ferrite
magnetic
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JP11170957A
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English (en)
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Takashi Sato
崇 佐藤
Yoshitaka Saito
義孝 斎藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送効率を高められた非接触型トランスを提
供すること。 【解決手段】 非接触型トランスにおいて、対向する一
方のコア11の対向面に絶縁体7を張り付け、かつ他方
のコア12に前記一方のコア11に対向するように付勢
する支持機構を設けて、前記一対のコア11,12の対
向面を前記絶縁体を介して近接もしくは接触させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型トランス
に関し、詳しくは、4輪自動車のハンドル部分の軸の周
りに装着され、ハンドル部での電力供給及び信号伝達を
行う非接触型トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車は世界的に普及している。
エアコンやクルーズコントロール付きの車種も多数でま
わっているが、その電装系統の大半は、フロントパネル
近辺やハンドルの付け根付近に操作系が集中している。
このため、電装系を操作する場合は、一時的ではあるが
ハンドルから片手を離すことになり、事故につながる可
能性が高くなる。
【0003】この点を改善するため、最近ではハンドル
部分に電装系統のコントロールスイッチを有し、操作時
でもハンドルから手を離す必要のない安全面を考慮した
4輪自動車が普及しつつある。この4輪自動車の場合、
ハンドル部分にある操作系との受給電には、有線式の方
法が用いられ、ハンドル回転操作によって断線しないよ
うに、バネ性をもったフレキシブルな線材が用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した有線
式による4輪自動車の電装系統において、フレキシブル
な線材の取り付けは、ハンドル操作時に左右均等に回転
できる必要のあることから、中立の位置になるように取
り付けなければならず、非常に手間のかかる工程になっ
ている。
【0005】また、ハンドルの動作時には、線材同志が
すれるための音や抵抗を生ずるため快適性が損なわれる
というユーザーの指摘や、物理的接触により製品寿命が
短い等の問題がある。
【0006】これらの問題点を解決するために、有線式
であったものをフェライトからなるコアを非接触で対向
させて無線化する方法を、本発明者らは、特願平11−
123137号において提案した。
【0007】そして、本発明者らは、特願平11−12
3137号に示されている非接触のトランス技術をこれ
までに提供するに至っている。
【0008】しかし、非接触トランスにおいて、対向す
るコアは完全に非接触とする必要があり、設計段階でコ
ア間隔に必ず「あそび」を考慮しなくてはならず、伝送
効率が低かったことに問題があった。
【0009】そこで、本発明の技術的課題は、伝送効率
が高められた非接触型トランスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】一般に非接触型トランス
において、動作時のコアは、その条件にもよるが、多く
の場合、発熱する。このことから、対向するコアに絶縁
物を張り付けるには、ある程度の耐熱性のあることが要
求される。さらに、コア間の「あそび」をなくした場合
には、コア同志がぶつかり合うことになる。
【0011】よって、対向するコア内部に適当な材質と
しては、摺動性が高く、耐熱性、耐久性に優れ、ある程
度柔軟性を有している必要がある。
【0012】本発明者らは、それを解決するものとし
て、テフロン(登録商標)を絶縁材としてコア間に挿入
することで、コアの対向面の密着性を上げることに成功
し、その結果、伝送効率が向上することを見出だし、本
発明をなすに至ったものである。
【0013】また、対向するコア間隔を維持するために
スプリングなどで支持することで、一定の伝送効率を保
つことが可能である。
【0014】即ち、本発明によれば、巻線部を格納する
ための同心円状及び放射状の溝を少なくとも1つ有する
一対の円盤状の磁性体コアと、円筒状もしくは底面中央
部に開口部を有する、つぼ型に形成された磁性体のスリ
ーブとを備え、前記一対の磁性体コアを磁性体スリーブ
に内包される空間部にて一定の間隔をおいて対向させ、
かつ同心円状の溝に線材を巻回した線輪からなる前記巻
線部を格納して構成されるトランスにおいて、対向する
上側磁性体コアに摺動性の良いテフロンなどの絶縁体を
張り付けた構成によって、上下対向コアの密着性を高
め、あそびの部分をなくすことにより伝送効率を高くす
ることが可能とするものである。
【0015】なお、本発明において、絶縁材として使用
する材料は、テフロンに限定されるのではなく、一般的
な樹脂等でも可能である。
【0016】また、本発明において、上下対向コア間の
密着性を維持するためスプリングなどで支持することが
重要である。このように本発明では、上下対向コア間ギ
ャップの縮小に伴い、周辺機器に悪影響を及ぼす漏洩磁
束も改善されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1(a)は本発明の実施の形態による非
接触型トランスの要部の概略構成を示す平面図、図1
(b)は図1(a)の非接触型トランスの要部の概略構
成を示す断面図であり、外郭を構成するホルダー部と、
磁性体スリーブの上面が省略されている。
【0019】また、図2は図1の非接触型トランスの要
部の詳細な構造を示す断面端面図であり、中央の貫通孔
部分の寸法を縮小して描かれている。
【0020】図1(a)及び(b)に示すように、ホル
ダー内の非接触型トランス10は、上下一対の対向する
円盤状のフェライトコア11,12(以下、共通に呼ぶ
ときは符号1で示す)と、円盤状のフェライトコア1
1,12の周囲に設けられた磁性体スリーブ3と、フェ
ライトコア11,12の対向面の半径方向外側部に夫々
設けられた同心円状及び放射状の溝5と、その内部に夫
々収容された巻線部2と、フェライトコア11の溝5及
び巻線部2が形成された対向面を覆うテフロン層からな
る絶縁材7とを備えている。
【0021】図2に示すように、非接触型トランス10
は、外径75mm、内径48mm、厚さ3mmのドーナ
ツ状に形成した一対のフェライトコア11,12(共通
に呼ぶときは符号1で示す)と、フェライトコア1の夫
々に設けられた同心円状及び放射状の溝5a,5b,5
c,5d(以下、まとめて符号5で示す)5に収容され
た巻線部2a,2b,2c,2d(以下、まとめて符号
2で示す)と、磁性鋼板からなる磁性体スリーブ3aと
を備え、これらはホルダー部4に保持されている。
【0022】図1(a)に最も良く示されるように、夫
々のフェライトコア1は、リング状のものを4分割した
形状の部分コア1aを、4つ組み合わせて形成されてい
る。この部分コア1aは,52.7mo1%Fe2 3
−39.3mol%NiO−8.0mol%ZnOで示
される組成を有するMn−Zn系フェライトからなる。
【0023】また、図2に示される磁性体スリーブ3a
は、厚さ1mm、幅10mmの磁性鋼板を、板金加工及
び溶接にて、内径77mmの円筒形にしたものに、同じ
材質からなる外径79mm、内径60mm、厚さ1mm
の円盤を溶接して、つぼ状にしたものである。この磁性
体スリーブ3aは、接着剤と外側ホルダー4aとによっ
て、上側のフェライトコア11に固定されている。
【0024】外郭を形成する外側ホルダー4aには、下
部のフェライトコア12を上下動させるためのガイド孔
13が4カ所に設けられている。さらに、下部のフェラ
イトコア12側の内側ホルダー4bには、外側ホルダー
41aのガイド孔13に挿通されるように、ガイド孔1
3の位置に対応して下方向に突出して設けられた棒部材
14が設けられており、外側ホルダー4bとコイルスプ
リング8を介して上下のフェライトコア11、12は結
合されている。
【0025】尚、図2では、構造を分かり易くするため
に、上下フェライトコア11,12の対向面が互いに密
着していないように示されているが、実際には、対向面
が密着する構造を備えている。
【0026】巻線部2は、各溝5a〜5dに各々1つず
つ格納され、接着剤にて固定されている。対向している
上側フェライトコア11の対向面上には、厚さ500μ
m程のテフロンを接着剤にて張り合わせて、テフロン層
からなる絶縁材7を形成している。
【0027】従来技術においては、上下対向フェライト
コア11,12の間隔は、3mm±2mm、即ち、1m
m程度の「あそび」が必要であったが、本発明の実施の
形態による非接触型トランスでは、上下対向フェライト
コア11,12の間隔は、絶縁材7のみの500μmと
することが可能で、「あそび」の部分をなくすことがで
きる。
【0028】なお、本発明の実施の形態による非接触型
トランスにおいては、図2に示されている4つある同心
円状の溝5のうちで、最も内側に格納された巻線2aを
電力供給用とし、他の巻線2b〜2dは信号伝達用とし
て用いている。
【0029】このように構成された本発明の実施の形態
による非接触トランス10を用いて伝送効率を測定し
た。測定において、入力は12V/15Wとし、ファン
クションジェネレータによる周波数125kHzの正弦
波入力とした。一方、出力はスペクトルアナライザによ
り測定した。このようにして、出力電力を求めたところ
10Wであった。
【0030】また、同様の方法で、ギャップ内空間に挿
入物のない従来技術による非接触型トランスについて測
定したところ、出力電力7.5Wがで得られた。
【0031】以上説明したとおり、本発明の実施の形態
による非接触型トランスにおいて、伝送効率は15%以
上改善させることに成功した。
【0032】なお、電力用巻線の位置は、本発明の実施
の形態によるものに限定されるものではなく、例えば、
最も外側に配置されたものでも、2番目に配置されたも
のでもよく、またトランスに設けられた溝5の数につい
ても、本発明の実施の形態のように、4本に限定される
ものではない。
【0033】また、磁性体スリーブ3aに関しても同様
で、実施の形態によるつぼ型に限定されるものではな
く、対向させたコア1の外周部もしくは内周部の少なく
とも一方もしくは双方に円盤状の磁性体スリーブ3aを
設けても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、対向するコアに、
テフロン層等からなる絶縁材を設けて上下対向コア間隔
を短くすることで伝送効率を改善することができる非接
触型トランスを提供することができ、その産業的意義は
非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態による非接触型ト
ランスの要部の概略構成を示す平面図である。(b)は
(a)の非接触型トランスの要部の概略構成を示す断面
図である。
【図2】図1の非接触型トランスの要部の詳細な構造を
示す断面端面図である。
【符号の説明】
1,11,12 フェライトコア 1a 部分コア 2,2a,2b,2c,2d 巻線部 3,3a 磁性体スリーブ 4 ホルダー部 4a 外側ホルダー 4b 内側ホルダー 5,5a,5b,5c,5d 溝 7 絶縁材 8 コイルスプリング 10 非接触型トランス 13 ガイド孔 14 棒部材 15 貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線部を格納するための同心円状及び放
    射状の溝を少なくとも1本有する一対の円盤状の磁性体
    コアと、円筒状もしくは底面中央部に開口部を有するつ
    ぼ型に形成された磁性体のスリーブとを備え、前記一対
    の磁性体コアを前記磁性体スリーブに内包される空間部
    にて対向させ、かつ前記溝内に線材を巻回した線輪から
    なる前記巻線部を格納して構成されるトランスにおい
    て、対向する一方のコアの対向面に絶縁体を張り付け、
    かつ他方のコアに前記一方のコアに対向するように付勢
    する支持機構を設け、前記一対のコアの対向面を前記絶
    縁体を介して近接もしくは接触させたことを特徴とする
    非接触型トランス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の非接触型トランスにおい
    て、前記支持機構は、スプリングを備えていることを特
    徴とする非接触型トランス。
JP11170957A 1999-06-17 1999-06-17 非接触型トランス Withdrawn JP2001006955A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010517309A (ja) * 2007-01-29 2010-05-20 アナロジック コーポレーション シールドされた電力結合装置
JP2018513661A (ja) * 2015-03-03 2018-05-24 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft 電気自動車へ無線でエネルギー伝送するためのパンケーキ型コイルの利用および構成

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