JP2000357570A - 電子部品用ソケット - Google Patents

電子部品用ソケット

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JP2000357570A
JP2000357570A JP11165662A JP16566299A JP2000357570A JP 2000357570 A JP2000357570 A JP 2000357570A JP 11165662 A JP11165662 A JP 11165662A JP 16566299 A JP16566299 A JP 16566299A JP 2000357570 A JP2000357570 A JP 2000357570A
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socket
electrode
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electrode terminal
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JP11165662A
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Shohei Iizuka
庄平 飯塚
Shoichi Sakiyama
章一 崎山
Naotaka Hiyama
直貴 檜山
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Otax Co Ltd
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Otax Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品の着脱により電子部品の電極端子とソ
ケット本体の電極部との間の接触不良を生じさせず、構
造が比較的簡素化し、製造を容易にする。 【解決手段】電子部品用ソケット1の絶縁性のソケット
本体10bには電極部材10が形成され、電極部材の電
極部23、24は、弾性線材9を電子部品であるCPU
2の電極端子2aおよび被接続電子部品であるプリント
基板17の電極端子17aと接触するコンタクト25、
26を有する形状にそれぞれ形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品用ソケッ
トに関し、特にCPU、MPU等の電子部品をソケット
本体に対して押圧することにより、電子部品の電極端子
とソケット本体の電極部との接触を保持する電子部品用
ソケットに係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、多数の電極端子を有するCPU、
MPU等の電子部品として、ピングリッドアレイ型電極
端子を有するものや、より製造コストが低いボールグリ
ッドアレイ型電極端子又はランドグリッドアレイ型電極
端子を有するものがある。このような電極端子を有する
電子部品をプリント基板上に取り付け、電子部品の電極
端子とプリント基板の回路とを電気的に接続するために
電子部品用ソケットが用いられている(U.S. Patent 5,
221,209、U.S. Patent 5,518,410)。
【0003】従来から、この種の電子部品用ソケットと
して、電子部品をソケット本体に対して押圧することに
より、電子部品の電極端子とソケット本体の電極端子と
の接続を保持するものが知られている。さらに具体的に
は、ソケット本体の一端縁部と押圧部材の一端縁部をヒ
ンジ部材を用いて結合し、結合位置を中心に押圧部材を
揺動させ、押圧部材が電子部品をソケット本体側に押圧
した状態で、押圧部材の他端部に取り付けたラッチ機構
としての開閉白在のフックをソケット本体の掛止部に掛
止することにより、電子部材をソケット本体に固定する
とともに、電子部材の電極端子とソケット本体の電極端
子との接触を保持するものが知られている。この種の電
子部品用ソケットを用いることにより、電極端子同士を
リフロー等による半田付けで融着させるものとは異な
り、電子部品を簡単に着脱することができ、部品の交換
やメンテナンス等が容易になるというメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子部品及びソケット
本体の電極端子の形状には、材質や製造過程等により個
体差が生じる。また、複数の電極端子を有する電子部品
及びソケット本体では、複数の電極端子を保持する面部
がある程度の面積を有するため、電子部品をソケット本
体に押圧する押圧部材による加重のかかり方が、複数の
電極端子間で不均一になるおそれもある。このような電
極端子自体の個体差及び加重の不均一さに伴う電子部品
とソケット本体の接触不良を防止するために、電子部品
の電極端子と接触する接触用端子部材を可動にしたソケ
ットが用いられている。
【0005】しかしながら、この電子部品用ソケットに
おいては、セット位置における可動接触用部材と支持部
材との接触の確実性及び可動接触用部材の突出位置への
復帰のしやすさの両方を同時に満足させることが困難で
あり、またその構造が複雑になることが判明した。本発
明はこのような難点に鑑みなされたもので、電子部品の
着脱により電子部品の電極端子とソケット本体の電極部
との間の接触不良を生じさせず構造が比較的簡素な電子
部品用ソケットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この日的を達成するため
に、本発明の電子部品用ソケットは、電子部品をソケッ
ト本体に対して押圧することにより、電子部品の電極端
子とソケット本体の電極部との接触を保持し、ソケット
本体の電極部を被接続電子部品の電極端子に接続して成
る電子部品用ソケットにおいて、ソケット本体の電極部
は、弾性線材を電子部品の電極端子および被接続電子部
品の電極端子と接触するコンタクトを有する形状にそれ
ぞれ形成したものである。
【0007】この電子部品用ソケットにおいて、ソケッ
ト本体の電極部は、弾性線材をそれぞれ折曲するフォー
ミング加工して電子部品の電極端子および被接続電子部
品の電極端子と接触するコンタクトをそれぞれ形成した
ものである。この電子部品用ソケットにおいて、弾性線
材は直線状、U字状、V字状若しくはΩ字状であり、そ
の両先端部をそれぞれ折曲するフォーミング加工して電
子部品の電極端子および被接続電子部品の電極端子と接
触するコンタクトをそれぞれ形成したものである。
【0008】この電子部品用ソケットにおいて、弾性線
材の先端部を弾性線材の長手方向から傾斜した方向で切
断して得られたナイフエッジをコンタクトとして形成し
たものである。この電子部品用ソケットにおいて、弾性
線材のコンタクトが電子部品の電極端子および被接続電
子部品の電極端子と接触した状態で弾性線材の折曲した
部分を互いに偏倚させることにより高さ寸法を小さくし
て撓み量を増大したものである。
【0009】また、本発明の電子部品用ソケットは、電
子部品をソケット本体に対して押圧することにより、電
子部品の電極端子とソケット本体の電極部との接触を保
持し、ソケット本体の電極部を被接続電子部品の電極端
子に接続して成る電子部品用ソケットにおいて、ソケッ
ト本体の電極部は、弾性線材を用いて電子部品の電極端
子および被接続電子部品の電極端子と接触する円弧状コ
ンタクトを有するリング形状体に形成したものである。
【0010】この電子部品用ソケットにおいて、リング
形状体は円形若しくは楕円形である。この電子部品用ソ
ケットにおいて、リング形状体の切断端は電子部品の電
極端子と接触が保持されている状態で互いに偏倚してい
る。この電子部品用ソケットにおいて、リング形状体の
切断端は電子部品の電極端子と接触が保持されている状
態で当接している。
【0011】この電子部品用ソケットによれば、電子部
品の着脱により電子部品の電極端子とソケット本体の電
極部との間の接触不良を生じさせず構造が比較的簡素に
なり、製造が容易になる。さらに、本発明の電子部品用
ソケットによれば、 従来のコンタクトに比較して電極
部の構造が比較的簡素であるので、電子部品としてCP
Uに適用した場合、 CPUのクロック周波数の上昇
化、即ちパーソナルコンピュータの高速化に伴なうショ
ートパス(インダクタンス、インピーダンスの低減)の
要求に応えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をコンピュータ内の
メインボードに電子部品としてのCPUを取り付ける際
に用いる電子部品用ソケットとしてのCPUソケットに
適用した実施の形態例について図面を参照して説明す
る。まず、図1を参照して、本発明における実施の形態
例に係わるソケット1へのCPU2及び押圧部材3の装
着の概略について説明する。
【0013】図1に示すように、電子部品であるCPU
2の電極端子2a(図3)が接触される電極部23を有
する電子部品用ソケット1の上面に、ガイド部材(CP
U2の外縁2bと電子部品用ソケット1におけるソケッ
ト本体10bの内側1eで形成される)に沿ってCPU
2が載置され、その上から押圧部材3が取り付けられ
る。押圧部材3の対向する2つの側端縁部には、固定用
部材としての固定用ワイヤー4、5(例えば、金属ワイ
ヤー)が取り付けられている。この固定用ワイヤー4、
5は、電子部品用ソケット1の側端縁部に設けられた固
定フック6及び可動掛止部材としての可動フック7にそ
れぞれ掛止される。そして、CPU2及び押圧部材3が
載置された状態で操作部材としての操作レバー8を図中
破線の位置から実線の位置に倒すと、可動フック7が下
方に移動し、これにより押圧部材3が下方に移動し、C
PU2を電子部品用ソケット1側に押圧する。なお、可
動フック7を上下動させるための駆動機構については後
述する。
【0014】また、押圧部材は、固定ワイヤー等の固定
部材を取り付けることができるものであれば適用可能で
ある。例えば、図示の例のように、冷却ファン3a及び
放熱フイン3b等から成る冷却装置を押圧部材として利
用すると、専用の押圧部材を必要とせず、且つCPU2
に不可欠な冷却装置を確実に取り付けることができると
いう利点がある。
【0015】図3は、電子部品用ソケット1へのCPU
2及び押圧部材3の装着動作を示す説明図である。図3
(a)の装着前の状態では、可動フック7の先端部が上
方に移動し、押圧部材3に取り付けられた固定用ワイヤ
ー5の先端部を引っかけ易い状態になっている。そし
て、図3(b)に示すように電子部品用ソケット1上に
CPU2及び押圧部材3を載置し、押圧部材3側の固定
用ワイヤー5の先端を固定フック6に掛止するととも
に、固定用ワイヤー5の先端を可動フック7の先端部7
bに掛止した後、繰作レバー8を矢印Rl方向に揺動さ
せる。そして、図3(c)に示すように操作レバー8を
電子部品用ソケット1の側壁面に形成したストッパー1
5に当接するまで揺動させ、操作レバー8の電子部品用
ソケット1側の側面に形成した切り欠部8aを、電子部
品用ソケット1の側壁面に形成した凸状のラッチ部14
に係合させてラッチする。なお、繰作レバー8は弾性部
材で形成されてクランク軸部11に軸支されているの
で、繰作レバー8を矢印Rl方向に揺動させるときは繰
作レバー8は凸状のラッチ部14の下方に傾斜した面に
沿って滑動して外側へ逃げるように揺動され操作レバー
8の側面を凸状のラッチ部14上で滑動させ操作レバー
8を電子部品用ソケット1の側壁面に形成したストッパ
ー15に当接するまで揺動させ、操作レバー8の電子部
品用ソケット1側の側面に形成した切り欠部8aを電子
部品用ソケット1の側壁面に形成した凸状のラッチ部1
4に係合させてラッチする。この繰作レバー8の揺動に
より、可動フックの先端部7bが下方(図中、矢印R4
方向)に移動して固定用ワイヤー5を下方に付勢し、押
圧部材3を介してCPU2を電子部品用ソケット1に押
圧する。
【0016】なお、CPU2を電子部品用ソケット1か
ら取り外すときは、弾性部材で形成されている繰作レバ
ー8を外側へ揺動させ電子部品用ソケット1の側面から
離すように操作し、操作レバー8の切り欠部8bと電子
部品用ソケット1のラッチ部14との係合を解除する。
図2は、可動フック7を上下動させるための駆動機溝の
説明図である。図2(a)に示すように、この駆動機溝
の主要部は、互いにほぼ直角となるように結合された操
作レバー8及びクランク軸部11からなる倍力装置とし
てのクランクレバー12で構成されている。このクラン
クレバー12のクランク軸部11は、電子部品用ソケッ
ト1の一端縁部におけるソケット本体10bと上部カバ
ー部材1cとの間に回動自在に取り付けられている。ま
た、クランク軸部11の中央部には、クランク軸部11
の回軽に伴って可動フック7をCPU2が電子部品用ソ
ケット1側に押圧される押圧用位置に移動させるよう
に、可動フック7の一端部に当接する偏心軸部11aが
形成されている。また、可動フック7は、その側壁を貫
通するように取り付けられた軸部材7aを中心に回動で
きるように、ソケット本体10bと上部カバー部材1c
との間に取り付けられている。
【0017】このように構成された駆動機構において、
図2(b)に示すように操作レバー8を矢印R1方向に
揺動すると、クランク軸部11が矢印R2方向に回転
し、それに伴ってクランク軸部11の中央部の偏心軸部
11aが矢印R3方向に揺動する。この偏心軸部11a
の揺動により、偏心軸部11aに端部が当接している可
動フック7が軸部材7aを中心として矢印R4方向に回
転する。その結果、図2(c)に示すように可動フック
7の固定用ワイヤー5を掛止する先端部7bが下方に移
動する。なお、可動フック7の軸部材7aには、押圧榔
材による押圧力が小さくなる或いはなくなる解除用位置
に可動フック7を付勢する付勢手段として、スプリング
(図示せず)が設けられている。
【0018】本発明の電子部品用ソケット1は、電子部
品であるCPU2をソケット本体10bに対して押圧す
ることにより、電子部品であるCPU2の電極端子2a
(図3(a))とソケット本体10bの電極部23(図
4(c))、電極部31(図6(c)、図7(c))と
の接触を保持し、ソケット本体10bの電極部24、電
極部32を被接続電子部品であるプリント基板17の電
極端子17aに接続して成るものである。
【0019】電子部品であるCPU2の電極端子2aは
ボールグリッドアレイ型電極端子又はランドグリッドア
レイ型電極端子で構成されている。図4(a)に示すよ
うに、本発明の電子部品用ソケット1は、絶縁性のソケ
ット本体10bには電極部材10が形成され、電極部材
10の電極部23、24は、弾性線材9を電子部品であ
るCPU2の電極端子2aおよび被接続電子部品である
プリント基板17の電極端子17aと接触するコンタク
ト25、26を有する形状にそれぞれ形成したものであ
る。
【0020】この電子部品用電子部品用ソケット1にお
いて、ソケット本体10bの電極部23、24は、弾性
線材9をそれぞれ折曲するフォーミング加工して電子部
品であるCPU2の電極端子2aおよび被接続電子部品
であるプリント基板17の電極端子17aと接触するコ
ンタクト25、26をそれぞれ形成したものである。弾
性線材9としては例えばピアノ線が使用できる。ソケッ
ト本体10bには電極部材10が嵌入する溝孔20が設
けられ、電極部材10が溝孔20に嵌入された後、溝孔
20を覆う絶縁性のカバー22がソケット本体10bに
被着される。電極部材10の電極部23、24は、溝孔
20からカバー開孔27、溝孔開孔28を介して電極部
材10自体の弾性により突出している。このようにして
電極部材10のソケットコネクタが組立てられる。次い
で、図4(b)に示すように、被接続電子部品であるプ
リント基板17の電極端子17aと電極部材10のコン
タクト26が接触するように被接続電子部品であるプリ
ント基板17が実装される。最後に、図4(c)に示す
ように、押圧部材3(図1〜図3)により電子部品であ
るCPU2がソケット本体10bへ押圧されて電子部品
であるCPU2が搭載される。
【0021】図示の電子部品用電子部品用ソケット1に
おいて、1本の弾性線材9をU字状(「―」と、逆釣り
鐘型「∪」と、「―」とを繋ぎ合せた「―∪―」形状)
とし、その両先端部をそれぞれ折曲するフォーミング加
工して電子部品であるCPU2の電極端子2aおよび被
接続電子部品であるプリント基板17の電極端子17a
と接触するコンタクト25、26をそれぞれ形成したも
のである。
【0022】なお、この電子部品用電子部品用ソケット
1において、弾性線材9はクランク状、V字状若しくは
Ω字状にフォーミング加工して電子部品であるCPU2
の電極端子2aおよび被接続電子部品であるプリント基
板17の電極端子17aと接触するコンタクト25、2
6をそれぞれ形成することもできる。この電子部品用電
子部品用ソケット1において、弾性線材9の先端部は弾
性線材9の長手方向から傾斜した方向で切断して得られ
たナイフエッジがコンタクト25、26として形成され
ている。
【0023】図4(c)に示すように、この電子部品用
電子部品用ソケット1において、弾性線材9のコンタク
ト25、26が電子部品であるCPU2の電極端子2a
および被接続電子部品であるプリント基板17の電極端
子17aと接触した状態で弾性線材9の折曲した部分を
互いに偏倚させることにより高さ寸法hを小さくして撓
み量tが増大されている。
【0024】図5に示すように、本発明の電子部品用ソ
ケット1において、コンタクト25を有する電極部材1
0が配置されるソケット本体10bの溝孔20は行方向
x、列方向yのドットマトリックス形で対角状(z方
向)に配向されて配置されている。このようなドットマ
トリックス形で対角状に配向した配置形態によれば、ス
ペースファクターが良好になる。
【0025】このように構成された本発明の電子部品用
ソケット1において、押圧部材3(図1〜図3)により
電子部品であるCPU2がソケット本体10bへ押圧さ
れると、図4(c)に示すように、電子部品であるCP
U2の電極端子2a(図3(a))とソケット本体10
bの電極部23のコンタクト25が接触し、かつソケッ
ト本体10bの電極部24のコンタクト26と被接続電
子部品であるプリント基板17の電極端子17aが接続
される。この場合、弾性線材9のコンタクト25、26
が電子部品であるCPU2の電極端子2aおよび被接続
電子部品であるプリント基板17の電極端子17aと接
触した状態で弾性線材9の折曲した部分を互いに偏倚さ
せることにより高さ寸法hを小さくして撓み量tが増大
されるので、電子部品であるCPU2の電極端子2aと
ソケット本体10bの電極部23との接触、ソケット本
体10bの電極部24と被接続電子部品であるプリント
基板17の電極端子17aとの間の接触が良好となる。
【0026】保護カバー22は、電子部品であるCPU
2の電極端子2aのみが弾性線材9のコンタクト25に
所定圧で接触し、電子部品であるCPU2がそれ以上可
動するのを防止する機能を有する。また、図6(a)、
図7(a)に示すように、本発明の電子部品用電子部品
用ソケット1において、絶縁性のソケット本体10bに
は電極部材30が形成され、電極部材30の電極部3
1、32は、弾性線材33を用いて電子部品であるCP
U2の電極端子2aおよび被接続電子部品であるプリン
ト基板17の電極端子17aと接触する円弧状コンタク
ト34、35を有するリング形状体36に形成したもの
である。
【0027】弾性線材33としては例えばピアノ線が使
用でき、その上に金、銀、銅、アルミニュームなどの電
導性の薄膜がメッキまたは蒸着等の成膜技法により着膜
されている。ソケット本体10bには電極部材30が嵌
入する溝孔40が設けられ、電極部材30が溝孔40に
嵌入された後、溝孔40を覆う絶縁性のカバー41がソ
ケット本体10bに被着される。電極部材30の電極部
31、32は、溝孔40からカバー開孔42、溝孔開孔
43を介して電極部材30自体の弾性により突出してい
る。このようにして電極部材30のソケットコネクタが
組立てられる。次いで、図6(b)、図7(b)に示す
ように、被接続電子部品であるプリント基板17の電極
端子17aと電極部材30のコンタクト35が接触する
ように被接続電子部品であるプリント基板17が実装さ
れる。最後に、図6(c)、図7(c)に示すように、
押圧部材3(図1〜図3)により電子部品であるCPU
2がソケット本体10bへ押圧されて電子部品であるC
PU2が搭載される。
【0028】図6(a)、図7(a)に示すように、図
示の電子部品用電子部品用ソケット1において、リング
形状体36は円形であるが、楕円形としてもよい。図6
(a)〜(c)に示すように、この電子部品用電子部品
用ソケット1において、リング形状体36の切断端4
4、45は電子部品であるCPU2の電極端子2aと接
触が保持されている状態前後で互いに偏倚している。
【0029】図7(a)〜(c)に示すように、この電
子部品用ソケット1において、リング形状体36の切断
端46、47は電子部品であるCPU2の電極端子2a
と接触が保持されている状態前では離間しているが、リ
ング形状体36の切断端46、47は電子部品であるC
PU2の電極端子2aと接触が保持されている状態後で
当接している。
【0030】図8に示すように、本発明の電子部品用ソ
ケット1において、円弧状コンタクト34を有する電極
部31の電極部材30が配置されるソケット本体10b
の溝孔40は行方向x、列方向yのドットマトリックス
形で対角状(z方向)に配向されて配置されている。こ
のようなドットマトリックス形で対角状に配向した配置
形態によれば、スペースファクターが良好になる。
【0031】このように構成された本発明の電子部品用
ソケット1において、押圧部材3(図1〜図3)により
電子部品であるCPU2がソケット本体10bへ押圧さ
れると、図6(c)、図7(c)に示すように、電子部
品であるCPU2の電極端子2a(図3(a))とソケ
ット本体10bの電極部31のコンタクト34と接触
し、かつソケット本体10bの電極部32のコンタクト
35と被接続電子部品であるプリント基板17の電極端
子17aが接続される。この場合、弾性線材9のコンタ
クト34、35が電子部品であるCPU2の電極端子2
aおよび被接続電子部品であるプリント基板17の電極
端子17aと接触した状態で弾性線材33のリング形状
体36の切断端44、45は電子部品であるCPU2の
電極端子2aと接触が保持されている状態で互いに偏倚
しているので(図6(c))、電子部品であるCPU2
の電極端子2aとソケット本体10bの電極部31のコ
ンタクト34との接触、ソケット本体10bの電極部3
2のコンタクト35と被接続電子部品であるプリント基
板17の電極端子17aとの間の接触が良好となる。
【0032】保護カバー22は、電子部品であるCPU
2の電極端子2aのみが弾性線材33のコンタクト34
に所定圧で接触し、電子部品であるCPU2がそれ以上
可動するのを防止する機能を有する。また、弾性線材9
のコンタクト34、35が電子部品であるCPU2の電
極端子2aおよび被接続電子部品であるプリント基板1
7の電極端子17aと接触した状態でリング形状体36
の切断端46、47は電子部品であるCPU2の電極端
子2aと接触が保持されている状態で当接しているので
(図7(c))、電子部品であるCPU2の電極端子2
aとソケット本体10bの電極部31のコンタクト34
との接触、ソケット本体10bの電極部32のコンタク
ト35と被接続電子部品であるプリント基板17の電極
端子17aとの間の接触が良好となる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
の電子部品用ソケットによれば、電子部品の着脱により
電子部品の電極端子とソケット本体の電極部との間の接
触不良を生じさせず構造が比較的簡素になり、製造が容
易になる。さらに、本発明の電子部品用ソケットによれ
ば、 従来のコンタクトに比較して電極部の構造が比較
的簡素であるので、電子部品としてCPUに適用した場
合、 CPUのクロック周波数の上昇化、即ちパーソナ
ルコンピュータの高速化に伴なうショートパス(インダ
クタンス、インピーダンスの低減)の要求に応えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る電子部品用ソ
ケット、CPU及び押圧部材の斜視図。
【図2】(a)は、本発明の1つの実施の形態に係る電
子部品用ソケット、クランクレバー及び可動フックの分
解斜視図、(b)及び(c)は、それぞれ操作レバーの
操作前後のクランクレバー及び可動フックの斜視図。
【図3】(a)乃至(c)は、それぞれ電子部品用ソケ
ットへのCPU及び押圧部材の装着動作の説明図。
【図4】(a)は、本発明の1つの実施の形態における
電極部のコネクタ組立を示す図、(b)は、プリント基
板実装を示す図、(c)は、CPUを搭載して電極部の
接触後の動作状態を示す図。
【図5】本発明の1つの実施の形態における電極部材の
ソケット本体への配置を示す図。
【図6】(a)は、本発明の他の実施の形態における電
極部のコネクタ組立を示す図、(b)は、プリント基板
実装を示す図、(c)は、CPUを搭載して電極部の接
触後の動作状態を示す図。
【図7】(a)は、本発明のさらに他の実施の形態にお
ける電極部のコネクタ組立を示す図、(b)は、プリン
ト基板実装を示す図、(c)は、CPUを搭載して電極
部の接触後の動作状態を示す図。
【図8】本発明の他の実施の形態における電極部材のソ
ケット本体への配置を示す図。
【符号の説明】
1・・・・電子部品用ソケット 2・・・・電子部品(CPU) 10b・・・・ソケット本体 2a・・・・電子部品の電極端子 23、24・・・・ソケット本体の電極部 17・・・・被接続電子部品(プリント基板) 17a・・・・被接続電子部品の電極端子 9・・・・弾性線材 25、26・・・・コンタクト h・・・・高さ寸法 t・・・・撓み量 31、32・・・・ソケット本体の電極部 33・・・・弾性線材 34、35・・・・円弧状コンタクト 36・・・・リング形状体 44、45・・・・リング形状体の切断端 46、47・・・リング形状体の切断端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 檜山 直貴 神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地 オ ータックス株式会社内 Fターム(参考) 5E023 AA22 BB18 BB21 CC02 CC22 DD25 EE07 EE16 FF07 HH11 HH17 5E024 CA18 CA30 CB04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品をソケット本体に対して押圧する
    ことにより、前記電子部品の電極端子と前記ソケット本
    体の電極部との接触を保持し、前記ソケット本体の電極
    部を被接続電子部品の電極端子に接続して成る電子部品
    用ソケットにおいて、 前記ソケット本体の電極部は、弾性線材を前記電子部品
    の電極端子および前記被接続電子部品の電極端子と接触
    するコンタクトを有する形状にそれぞれ形成したことを
    特徴とする電子部品用ソケット。
  2. 【請求項2】電子部品をソケット本体に対して押圧する
    ことにより、前記電子部品の電極端子と前記ソケット本
    体の電極部との接触を保持し、前記ソケット本体の電極
    部を被接続電子部品の電極端子に接続して成る電子部品
    用ソケットにおいて、 前記ソケット本体の電極部は、弾性線材をそれぞれ折曲
    するフォーミング加工して前記電子部品の電極端子およ
    び前記被接続電子部品の電極端子と接触するコンタクト
    をそれぞれ形成したことを特徴とする電子部品用ソケッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記弾性線材は直線状、U字状、V字状若
    しくはΩ字状であり、その両先端部をそれぞれ折曲する
    フォーミング加工して前記電子部品の電極端子および前
    記被接続電子部品の電極端子と接触するコンタクトをそ
    れぞれ形成したことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の電子部品用ソケット。
  4. 【請求項4】前記弾性線材の先端部を前記弾性線材の長
    手方向から傾斜した方向で切断して得られたナイフエッ
    ジを前記コンタクトとして形成したことを特徴とする請
    求項3記載の電子部品用ソケット。
  5. 【請求項5】前記弾性線材のコンタクトが前記電子部品
    の電極端子および前記被接続電子部品の電極端子と接触
    した状態で前記弾性線材の折曲した部分を互いに偏倚さ
    せることにより高さ寸法を小さくして撓み量を増大した
    ことを特徴とする請求項3記載の電子部品用ソケット。
  6. 【請求項6】電子部品をソケット本体に対して押圧する
    ことにより、前記電子部品の電極端子と前記ソケット本
    体の電極部との接触を保持し、前記ソケット本体の電極
    部を被接続電子部品の電極端子に接続して成る電子部品
    用ソケットにおいて、 前記ソケット本体の電極部は、弾性線材を用いて前記電
    子部品の電極端子および前記被接続電子部品の電極端子
    と接触する円弧状コンタクトを有するリング形状体に形
    成したものであることを特徴とする電子部品用ソケッ
    ト。
  7. 【請求項7】前記リング形状体は円形若しくは楕円形で
    あることを特徴とする請求項6記載の電子部品用ソケッ
    ト。
  8. 【請求項8】前記リング形状体の切断端は前記電子部品
    の電極端子と接触が保持されている状態で互い違いに偏
    倚していることを特徴とする請求項6記載の電子部品用
    ソケット。
  9. 【請求項9】前記リング形状体の切断端は前記電子部品
    の電極端子と接触が保持されている状態で当接している
    ことを特徴とする請求項6記載の電子部品用ソケット。
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