JPH09283240A - フレキシブル基板接続用コネクタ - Google Patents

フレキシブル基板接続用コネクタ

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JPH09283240A
JPH09283240A JP8114407A JP11440796A JPH09283240A JP H09283240 A JPH09283240 A JP H09283240A JP 8114407 A JP8114407 A JP 8114407A JP 11440796 A JP11440796 A JP 11440796A JP H09283240 A JPH09283240 A JP H09283240A
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JP
Japan
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contact
lock lever
contacts
flexible substrate
insertion opening
Prior art date
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Application number
JP8114407A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Asai
浅井  清
Fumio Osawa
文雄 大澤
Satoru Kobayashi
悟 小林
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SMK Corp
Original Assignee
SMK Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フレキシブル基板接続用コネクタを提供す
る。 【解決手段】 ハウジング2に取り付けられた多数のコ
ンタクト4,5は、それぞれ挿入開口部7に突き出され
た接触部14と受圧片12を一体に有している。ロック
レバー3を回動することによって、受圧片12を回動さ
せると接触部14が連動してフレキシブル基板6を挿入
する挿入開口部7に所定の間隙が形成される。従って、
フレキシブル基板6を低操入力で挿入できる。数本のコ
ンタクト4´の接触部14を、ロックレバー3の回動に
よって移動しない構成とすることによって、フレキシブ
ル基板6は仮保持される。ロックレバー3を初期位置に
復帰させた後は、全てのコンタクト4,5が自らの弾性
によって、フレキシブル基板6と弾性接触するので、こ
の後ロックレバー3が破損しても良好な接続を維持する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルフラ
ットケーブル(FFC)やフレキシブルプリント配線基
板(FPC)等のフレキシブル基板と電気的に接続する
フレキシブル基板接続用コネクタに関し、更に詳しく
は、フレキシブル基板を低挿入力で接続することができ
るフレキシブル基板接続用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフレキシブル基板の接続用コネク
タは、FFCやFPCを相互に電気的に接続して中継し
たり、これらと他の電子部品が搭載された回路基板とを
電気的に接続するために使用されている。
【0003】フレキシブル基板は可撓性を有するため、
通常この種のフレキシブル基板接続用コネクタにはZI
F(ゼロ インサーション フォース)構造が採用され
ている。ZIF構造は、コネクタのコンタクトからの接
触圧を受けずに低挿入力でフレキシブル基板を挿入でき
るとともに、フレキシブル基板の挿入後は、所定の接触
圧を持ってコネクタのコンタクトと接触し、安定した電
気的接続が図れるものである。
【0004】図10にフレキシブル基板と回路基板との
接続に使用されるZIF構造を備えた従来の接続用コネ
クタ101を示す。
【0005】上記接続用コネクタ101は、回路基板1
40に装着される絶縁プラスチック樹脂製のハウジング
100と、該ハウジング100内に設けられたコンタク
ト110と、ハウジング100に対して着脱自在に取り
付けられる絶縁性プラスチック樹脂製のカバー120と
を備えている。
【0006】ハウジング100内のコンタクト110
は、導電性金属板を打ち抜いて形成されたもので、フレ
キシブル基板130に形成された端子部(図示省略)に
接触する接触部111と、回路基板140を貫通し、同
基板140裏面の回路パターン(図示省略)と半田付け
によって接続される脚部112とを一体的に有してい
る。接触部111は、フレキシブル基板130を挿入す
る挿入孔122から後退する方向へ弾性変形できるよう
にハウジング100内に支持されている。
【0007】上記構造の接続用コネクタ101は、回路
基板140に取り付けられたハウジング100の挿入孔
122に対してフレキシブル基板130の先端部を挿入
し、この挿入状態でカバー120をハウジング100に
取り付ける。かかるフレキシブル基板130を挿入する
際には、コンタクト110の接触部111との間にフレ
キシブル基板130を挿通させる間隙があり、接触部1
11から接触圧を受けずに挿入することができる。
【0008】フレキシブル基板130を挿入した後に、
カバー120を装着すると、フレキシブル基板130の
背面がカバー120により押圧され、図中破線で示すよ
うに、接触部111が挿入孔122から後退する方向に
弾性変形し、コンタクト110とフレキシブル基板13
0とが弾性接触することによって、フレキシブル基板1
30と回路基板140との電気的な接続が行われる。
【0009】図11に、特開平7−142130号公報
に記載された他の従来例のZIF構造を採用した接続用
コネクタ102を示す。なお、図10と同一の要素は同
一の符号で対応させてある。
【0010】上記接続用コネクタにおけるコンタクト1
10には回動支持部113が形成されている。回動支持
部113は接触部111との間でフレキシブル基板13
0を挟む位置に形成されており、この回動支持部113
にロックレバー150が回動可能に係合している。
【0011】ロックレバー150はその一部がハウジン
グ100から抜け出すように取り付けられており、この
抜き出し部分を操作することで回動する。このロックレ
バー150における回動支持部113との近接部位はテ
ーパ状に屈曲されており、この屈曲部位が加圧部151
となっている。
【0012】上記接続用コネクタ102は、図示の状態
で加圧部151と接触部111との間に所定の間隙が形
成されており、フレキシブル基板130を低挿入力でハ
ウジング110内に挿入することができる。この後、ロ
ックレバー150を図中反時計方向へ回動させると、ロ
ックレバー150の加圧部151がフレキシブル基板1
30を押圧する。これにより、フレキシブル基板130
がコンタクト110の接触部111に押し付けられ、接
触部111とフレキシブル基板130の端子部とが接触
し、電気的な接続が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】図10に示すフレキシブル基板接続用コネ
クタ101は、フレキシブル基板130の挿入方向と、
カバー120の装着方向とが同一であるため、カバー1
20の装着時にフレキシブル基板130が邪魔になり、
カバー120の装着がし難く、接続の作業性が悪い欠点
を有している。
【0015】これに対し、図11に示すフレキシブル基
板接続用コネクタ102は、フレキシブル基板130の
挿入方向と、ロックレバー150の回動操作位置とが異
なっているため、ロックレバー150の回動操作時にフ
レキシブル基板130が邪魔になることはない。
【0016】しかしながら、このフレキシブル基板接続
用コネクタ102は、ロックレバー150を回動支持部
113に係合させる構造であり、しかもこの係合部に応
力が加わることから係合部が破損することがあり、フレ
キシブル基板を装着した後でロックレバー150の係合
部に破損等の故障が発生すると、フレキシブル基板を保
持することができなくなるという問題があった。すなわ
ち、ロックレバー150なしでは、フレキシブル基板1
30との良好な接触状態を維持することができなくなる
という問題があり、コネクタ102全体を交換しなけれ
ばならなかった。
【0017】このことは、図10に示す従来のコネクタ
101についても同様であり、カバー120を紛失した
り、破損したりした場合には、最早、フレキシブル基板
140を接続させることができないものであった。
【0018】また、フレキシブル基板をコネクタに仮挿
入した状態で保持することができないため、連続して全
ての接続工程を行う必要があり、作業の効率を向上させ
ることができないという問題があった。
【0019】この発明は、以上の問題に鑑み、フレキシ
ブル基板挿入時には、ロックレバーの操作と干渉するこ
となく、低挿入力にてコネクタへ挿入することができる
とともに、フレキシブル基板の装着後にロックレバーや
その係合部に故障が発生しても、フレキシブル基板を保
持することができ、接触部の良好な接触状態を維持する
ことのできるフレキシブル基板接続用コネクタを提供す
ることを目的とする。
【0020】また、フレキシブル基板を仮に挿入した状
態で保持することができ、挿入作業とロック作業を分離
することによって、作業の効率化が図れるフレキシブル
基板接続用コネクタを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1のフレキシブル
基板接続用コネクタは、フレキシブル基板を挿入する挿
入開口部が凹設されたハウジングと、断面非円形の押圧
軸部と操作レバーとが一体に形成され、前記押圧軸部
が、ハウジング内で挿入開口部と平行な軸回りに回動可
能に支持されたロックレバーと、挿入開口部に沿って、
互いに平行となるようにハウジング内に取り付けられた
多数のコンタクトとを備え、多数のコンタクトの少なく
とも一部のコンタクトは、フレキシブル基板の対応する
端子部と弾性接触するように挿入開口部に突き出された
接触部と、押圧軸部と当接するように接触部の基端に片
持ち支持された受圧片とを有し、ロックレバーの回動に
より、多数のコンタクトの少なくとも一部の受圧片を回
動させ、該受圧片と一体の接触部を挿入開口部から後退
させることを特徴とする。
【0022】上記構造のフレキシブル基板接続用コネク
タは、ロックレバーを回動することによって、押圧軸部
に当接するコンタクトの受圧片は、受圧片の基端を中心
に回動する。受圧片が回動すると、受圧片と一体の接触
部も挿入開口部から後退するように連動する。従って、
挿入開口部において、接触部との間に所定の間隙が形成
され、フレキシブル基板を、ロックレバーと干渉するこ
となく、低挿入力で挿入開口部内に挿入することができ
る。
【0023】ロックレバーを原位置に復帰させると、接
触部と受圧片は、コンタクト自身の弾性により原位置に
復帰し、接触部は、挿入開口部内に突き出される。従っ
て、挿入開口部にフレキシブル基板が挿入されていると
きには、その弾性によって、フレキシブル基板の端子部
を押圧し、所定の接触圧を持って、接触部と端子部が弾
性接触する。この弾性接触には、ロックレバーからの押
圧力を用いないので、フレキシブル基板の装着後にロッ
クレバーが外力によって破損する等の故障が発生して
も、フレキシブル基板を保持することができ、接触部の
良好な接触状態を維持することができる。
【0024】請求項2のフレキシブル基板接続用コネク
タは、多数のコンタクトが、全て接触部と受圧片を有
し、ロックレバーを回動したときにその一部のコンタク
トの受圧片と対向する押圧軸部の対向部位に逃げ溝を形
成し、ロックレバーの回動から該受圧片を分離させたこ
とを特徴とする。
【0025】押圧軸部に逃げ溝が形成されている部分に
対向する受圧片は、ロックレバーが回動しても、逃げ溝
によって押圧軸部からの作用を受けない。従って、ロッ
クレバーを回動した状態で、この受圧片と一体の一部の
コンタクトの接触部は、挿入開口部内に突き出された状
態を保ち、他のコンタクトの接触部が後退する。
【0026】フレキシブル基板は、挿入開口部に残され
た一部のコンタクトの接触部から接触圧を受けるだけな
ので、低挿入力で挿入でき、しかもこれらのコンタクト
の接触部からの接触圧によって、不用意に挿入開口部か
ら脱落することがない。従って、ロックレバーを回動し
た状態でフレキシブル基板を仮保持することができる。
【0027】ロックレバーを原位置に復帰させると、他
のコンタクトの接触部は、自らの弾性により、挿入開口
部内に復帰し、対応するフレキシブル基板の端子部と所
定の接触圧を持って弾性接触する。
【0028】請求項3のフレキシブル基板接続用コネク
タは、多数のコンタクトに、受圧片を有しないコンタク
トが含まれていることを特徴とする。
【0029】上記構造のフレキシブル基板接続用コネク
タは、多数のコンタクトの一部が受圧片を有していない
ので、受圧片の形成されていないコンタクトの接触部
は、常時挿入開口部に突き出される。
【0030】他のコンタクトの受圧片が回動して接触部
が挿入開口部から後退したときに、フレキシブル基板を
挿入すると、これらのコンタクトの接触部から接触圧を
受けるが、一部のコンタクトであるので低挿入力で挿入
でき、しかもこれらの一部のコンタクトの接触部からの
接触圧によって、不用意にフレキシブル基板が挿入開口
部から脱落することがない。従って、全てのコンタクト
の接触部を端子部に弾性接触させる前に、フレキシブル
基板を仮保持することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1乃至図6は、本発明の第1の実施
の形態に係るフレキシブル基板接続用コネクタ1を示
し、図1はフレキシブル基板接続用コネクタ1の部分破
断正面図、図2は同平面図、図3は同左側面図、図4は
図1のX−X線断面図、図5は図1のY−Y線断面図、
図6は、図1のZ−Z線断面図である。
【0032】フレキシブル基板接続用コネクタ1は、ハ
ウジング2とロックレバー3と複数のコンタクト4、5
とから構成されている。
【0033】ハウジング2は絶縁性プラスチック樹脂に
よって成形されている。このハウジング2には、フレキ
シブル基板6を挿入する横長スリット状の挿入開口部7
と、ハウジング2の両側面でロックレバー3を回動可能
に枢支する枢支孔17と、ロックレバーの回動をガイド
する回動案内部8と、コンタクト4、5をハウジング2
内に固定する固定部9が形成されている。
【0034】絶縁性プラスチック樹脂で成形されたロッ
クレバー3は、押圧軸部10と操作レバー11からな
り、押圧軸部10は、その両端の枢軸10aが枢支孔1
7に係合するとともに、図3に示すように、その上側面
が回動案内部8の円弧状ガイド面8aにガイドされるこ
とによって、挿入開口部7と平行な軸回りで、ハウジン
グ2内を回動するようになっている。押圧軸部10は断
面非円形に形成され、図4(a)に示すように、背面側
(図中右方)の輪郭は、回動軸Oを中心とした半円とな
り、同図において左下の輪郭10bは、回動軸Oを中心
として図中上下を短軸、左右を長軸とする楕円を4分割
した形状となっている。
【0035】押圧軸部10のこの楕円を輪郭とする側面
10bは、押圧軸部10が回動したときに、コンタクト
4、5の受圧片12と当接する側面であり、後述するコ
ンタクト4、5の内、数本のコンタクト4´の受圧片1
2と対向するこの側面の部位に、図5のように、逃げ溝
18を形成することによって、押圧軸部10の断面を円
形としている。
【0036】操作レバー11は、押圧軸部10の上方に
連続して一体成形され、長方形でハウジング2の上面を
覆う板状に形成されている。従って、操作レバー11を
図4(a)のハウジング2の上面を覆う位置から正面側
に回動すると、押圧軸部10は、回同軸O回りに回動す
る。
【0037】コンタクト4とコンタクト5は弾性を有す
る銅合金などの導電性金属板を打ち抜いて形成される。
このコンタクト4およびコンタクト5は、それぞれ、ハ
ウジング2の固定部9の取り付け孔9aに圧入され、そ
の内面に係止することによって固定部9に固定される取
付部13と、取付部13から略U字状に派生して上部が
ハウジング2の挿入開口部7内に突き出された接触部1
4と、接触部14の基端に片持ち支持され正面側に突出
した受圧片12と、取付部13の基部で図示省略した回
路基板等のパターンに半田接続される脚部15とからな
っている。
【0038】コンタクト4とコンタクト5との差異は、
図4(a)と図6を比較して明らかなように、脚部15
が左右に異なっている点のみである。すなわち、コンタ
クト4の脚部15は、ハウジング2の底面に沿ってハウ
ジング2の正面側から突出し、コンタクト5の脚部15
は、ハウジング2の背面側から突出している。
【0039】このように形成されたコンタクト4、5
を、互いに平行に、挿入開口部7の長手方向に沿って等
ピッチで配設することによって(図1、図2参照)、図
示しない回路基板に高密度に印刷されたパターンに対し
ても、各コンタクト4、5を対応させることができる。
すなわち、これらのコンタクト4、5の脚部15を回路
基板上に印刷されたランドパターン上に置き、表面実装
することによって、コンタクト4、5と回路基板のパタ
ーンとを個々に対応させて電気接続する。
【0040】
【0041】受圧片12に外力が加えられない図4
(a)、図5(a)、図6の状態で、コンタクト4、、
4´、5の接触部14の先端部とハウジング2の挿入開
口部7の対向する内壁面との間には、図7に示すフレキ
シブル基板6の厚さよりも狭い間隙が形成されるように
なっている。この接触部14の先端部は、固定部9の側
面に当接するものであってもよい。従って、挿入開口部
7に挿入されたフレキシブル基板6は、コンタクト4、
5の自らの弾性によって、受圧片12を押圧できるよう
に形成されている。
【0042】以上の構成からなるフレキシブル基板接続
用コネクタ1には、図7に示すフレキシブル基板6が挿
入され、フレキシブル基板6の複数の端子部16がそれ
ぞれ対応する各コンタクト4、5に電気接続する。従っ
て、端子部16間のピッチと、各コンタクト4、5の配
列ピッチは一致している。
【0043】前述のように、フレキシブル基板6を挿入
する前の初期状態で、全てのコンタクト4、4´、5の
接触部14は、図4(a)、図5(a)、図6に示すよ
うに、挿入開口部7に突き出されている。
【0044】この初期状態から、ロックレバー3の操作
レバー11を正面側へ傾斜させると、押圧軸部10は、
回動軸Oを中心に図中反時計回りに回動する。このと
き、コンタクト4、5の受圧片12と当接する押圧軸部
10の側面10bは、断面が楕円の一部となるように形
成されているので、受圧片12は下方に押圧され、基端
で受圧片12を片持ち支持する接触部14は、受圧片1
2とともに反時計方向に回動する。
【0045】従って、接触部14は、図4(b)に示す
ように、挿入開口部7から正面側に後退し、フレキシブ
ル基板6を低挿入力にて挿入できる間隙が形成される。
【0046】一方、逃げ溝18が形成された位置にある
コンタクト4´の受圧片12は、図5(b)に示すよう
に、押圧軸部10が回動しても当接位置が変化しないの
で、下方への押圧力を受けることなく、接触部14は、
挿入開口部7に突出した状態に保たれる。
【0047】この時に、フレキシブル基板6をハウジン
グ2の挿入開口部7に挿入するが、接触部14が挿入開
口部に残されたコンタクト4´は、数本であることか
ら、これらのコンタクト4´からの接触圧を受けても低
挿入力でフレキシブル基板6を挿入することができる。
従って、ロックレバー3を操作した図4(b)及び図5
(b)に示す状態で、フレキシブル基板6は、コンタク
ト4´からの接触圧によって不用意に挿入開口部7から
脱落することがなく、仮保持することができる。
【0048】逃げ溝18の形成数およびその形成位置
は、コンタクト4´の弾性力とフレキシブル基板6の可
撓性や形状等を考慮して決定される。
【0049】フレキシブル基板6を挿入した後、ロック
レバー3の操作レバー11を回動して初期位置に戻すこ
とにより、断面非円形の押圧軸部10も原位置に戻る。
これにより、コンタクト4、5の受圧片12と接触部1
4も自らの弾性によって原位置に復帰し、全ての接触部
14が挿入開口部7に突き出される。よって、フレキシ
ブル基板6の対応する端子部16と所定の接触圧をもっ
て弾性接触し、良好な電気接続が行われる。
【0050】操作レバー11を正面側に傾斜させてロッ
クレバー3を再び操作すれば、上述と同様の作用によっ
て、フレキシブル基板6を低挿入力で抜き出すことがで
きる。
【0051】本実施の形態によれば、フレキシブル基板
接続用コネクタに、低挿入力にてフレキシブル基板を挿
入することができる。また、フレキシブル基板の装着後
にロックレバーが外力によって破損する等の故障が発生
しても、フレキシブル基板を保持することができ、接触
部の良好な接触状態を維持することができる。
【0052】さらに、フレキシブル基板の挿入状態を仮
保持することができるため、作業の効率を向上させるこ
とができる。尚、この仮保持のために、一部のコンタク
ト4、5の形状を変える必要がないので、コンタクト
4、5を製造する歩留まりがよい。
【0053】図8は、本発明の第2の実施の形態に係る
フレキシブル基板接続用コネクタ21を示す断面図であ
る。
【0054】このフレキシブル基板接続用コネクタ21
も、ハウジング22とロックレバー23とコンタクト2
4とから構成されているが、第1の実施の形態に係るフ
レキシブル基板接続用コネクタ1とは、コンタクト24
の形状が異なっている。
【0055】すなわち、コンタクト24は、弾性を有す
る銅合金などの導電性金属板によって、図のように側面
からみた全体形状が略U字状となるようにプレス加工さ
れたものである。このコンタクト24は、ハウジング2
2の固定部27に凹設された取り付け溝27aに取付部
31が係止することによって、ハウジング22に固定さ
れる。
【0056】取付部31から下方に延びる脚部32は、
図示しない回路基板を貫通し、その背面で、回路基板上
のパターンに半田接続される。また、取付部31の上端
は、ほぼ180度折り返されて、ハウジング22の挿入
開口部25内に突き出された接触部26となり、接触部
26の下方には、受圧片30が連設されている。
【0057】受圧片30に押圧軸部28からの押圧力が
加わらない同図(a)に示す状態で、コンタクト24の
接触部26は、ハウジング22の挿入開口部25の対向
する内壁面との間に僅かな間隙を有し、挿入されたフレ
キシブル基板6を押圧できるようになっている。尚、こ
のコンタクト24の接触部26は、同図の状態で内壁面
に当接するものであってもよい。
【0058】このように構成されたコンタクト24は、
挿入開口部25の長手方向に沿って、フレキシブル基板
6の端子部16と等ピッチとなるようにハウジング22
に取り付けられ、多数のコンタクト24がフレキシブル
基板6の端子部16に個々に対応している。
【0059】一方、ロックレバー23の押圧軸部28
は、前記押圧軸部10と同様に挿入開口部25と平行な
軸回りに回動可能となっていて、その断面形状は略長円
形状で、回同軸Oが上方に偏った位置となっている。ま
た、数本のコンタクト24´(図示せず)の受圧片30
に対向する押圧軸部10の位置には、逃げ溝19(図中
破線でその底面の輪郭を表示)が形成され、この位置で
の押圧軸部10の断面は、円形となっている。
【0060】以上の構成からなるフレキシブル基板接続
用コネクタ21は、同図(a)に示す状態から、まずロ
ックレバー23の操作レバー29を回動する。すると、
同図(b)のように、断面非円形に形成された押圧軸部
28によって、数本のコンタクト24´を除くコンタク
ト24の受圧片30が押圧される。これに伴い、コンタ
クト24の接触部26が図7中の左方向へ移動し、接触
部26は、挿入開口部25から後退する。従って、この
状態で、フレキシブル基板6を挿入開口部25へ挿入す
ると、数本のコンタクト24´の接触部26から接触圧
を受けるだけで、低挿入力で挿入することができる。ま
た、この数本のコンタクト24´による接触圧によっ
て、フレキシブル基板6を仮保持することができる。
【0061】この後、ロックレバー23を同図(c)の
ように、復帰させれば、全てのコンタクト24の接触部
26が、対応するフレキシブル基板6の端子部16と弾
性接触し、良好な電気接続が行われる。
【0062】図9は、本発明の更に異なる第3の実施の
形態に係るフレキシブル基板接続用コネクタ41を示す
断面図である。
【0063】本実施の形態のフレキシブル基板接続用コ
ネクタ41は、前述の第1実施の形態におけるロックレ
バー3を廃止し、代わりにコンタクト4の受圧片12を
押圧する押圧治具42をロックレバー3として用いるも
のである。他の構成は、同一な構成部分からなるもの
で、同一構成部分には同一番号を付してその説明を省略
する。
【0064】絶縁性プラスチック樹脂によって成形され
たハウジング43は、フレキシブル基板6を挿入する横
長スリット状の挿入開口部7と、押圧治具42を挿入す
る治具挿入開口部44が凹設されている。治具挿入開口
部44は、挿入開口部7と平行に凹設され、この挿入開
口部7内に、全てのコンタクト4、5の受圧片12が臨
むようになっている。
【0065】このフレキシブル基板接続用コネクタ41
は、同図(a)に示す状態から、まずハウジング43の
治具挿入開口部44に押圧治具42を挿入し、その下端
部でコンタクト4、5の受圧片12を押圧して下降させ
る。押圧治具42の押圧部42aは、治具挿入開口部4
4に嵌挿するように薄板状となっていて、その下端部の
複数のコンタクト4´(図示せず)の受圧片12と対向
する位置には、下端から上方に向けて逃げ溝20(図中
破線でその底面の輪郭を表示)が凹設されている。従っ
て、受圧片12を下降させると、複数のコンタクト4´
を除いた残りのコンタクト4、5の接触部14は、同図
(b)のように、図中反時計方向に回動し、フレキシブ
ル基板6を低挿入力にて挿入できる間隙が形成される。
【0066】以下、前記実施の形態1と同様な作用およ
び効果であり、説明を省略する。
【0067】尚、上記第1、第2の実施の形態では、押
圧軸部10、28の複数箇所に逃げ溝18、19を形成
することで、また、第3の実施の形態では、押圧治具4
2の下端に逃げ溝20を形成することで、ZIF操作工
程においてフレキシブル基板6の仮保持を行ったが、受
圧片12が形成されていないコンタクト4若しくはコン
タクト5を所定数用いても同様な効果を得ることができ
る。
【0068】また、上記それぞれの実施の形態では、逃
げ溝18、19、20を形成することで、ZIF操作工
程中のフレキシブル基板6の仮保持を行っているが、仮
保持を行う必要がないときには、全てのコンタクト4、
5の受圧片12、30を押圧軸部10、28若しくは押
圧治具42によって同時に操作するものであってもよ
い。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ロックレバーを回動さ
せる構造のZIF機構であり、特にロックレバーを回動
させたときに、フレキシブル基板を挿入する構成である
ので、ロックレバーがフレキシブル基板の挿入のじゃま
にならず、挿入作業を容易に行うことができる。
【0070】また、フレキシブル基板接続用コネクタに
低挿入力にてフレキシブル基板を挿入することができ
る。
【0071】更に、フレキシブル基板の装着後に、ロッ
クレバーやロックレバーとハウジングとの係合部が外力
によって破損しても、フレキシブル基板を保持すること
ができ、コンタクトとの良好な接触状態を維持すること
ができる。特に、機器内部に取り付けられるフレキシブ
ル基板接続用コネクタ等においては、製造工程の配線接
続工程でのみZIF機構を用いるので、その後に、前記
破損が生じてもコネクタを交換する必要がない。
【0072】請求項2と請求項3の発明によれば、更
に、フレキシブル基板接続用コネクタにフレキシブル基
板を挿入した状態で仮保持することができ、フレキシブ
ル基板の挿入工程と、最終接続工程を分離した工程とす
ることができ、量産する場合の作業工程の効率化を図る
ことができる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すフレキシブル基
板接続用コネクタ1の部分破断正面図である。
【図2】フレキシブル基板接続用コネクタ1の平面図で
ある。
【図3】フレキシブル基板接続用コネクタ1の左側面図
である。
【図4】(a)は、初期状態の、(b)は、ロックレバ
ー3を操作した状態の図1のX−X線断面図である。
【図5】(a)は、初期状態の、(b)は、ロックレバ
ー3を操作した状態の図1のY−Y線断面図である。
【図6】図1のZ−Z線断面図である。
【図7】フレキシブル基板6の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るフレキシブル
基板接続用コネクタ21を示し、(a)は、初期状態
の、(b)は、ロックレバー23を操作した状態の
(c)は、ロックレバー23を初期位置に復帰させた状
態の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るフレキシブル
基板接続用コネクタ41を示し、(a)は、初期状態
の、(b)は、押圧治具42で受圧片12を押圧した状
態の断面図である。
【図10】従来のフレキシブル基板接続用コネクタ10
1を示す断面図である。
【図11】他の従来のフレキシブル基板接続用コネクタ
102を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブル基板接続用コネクタ 2 ハウジング 3 ロックレバー 4,5 コンタクト 6 フレキシブル基板 7 挿入開口部 10 押圧軸部 11 操作レバー 12 受圧片 13 ベース部 14 接触部 16 端子部 18 逃げ溝 42 治具 43 ハウジング 44 治具挿入開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル基板(6)を挿入する挿入
    開口部(7)が凹設されたハウジング(2)と、 断面非円形の押圧軸部(10)と操作レバー(11)と
    が一体に形成され、前記押圧軸部(10)が、ハウジン
    グ(2)内で挿入開口部(7)と平行な軸回りに回動可
    能に支持されたロックレバー(3)と、 挿入開口部(7)に沿って、互いに平行となるようにハ
    ウジング(2)内に取り付けられた多数のコンタクト
    (4)(5)とを備え、 多数のコンタクト(4)(5)の少なくとも一部のコン
    タクト(4)(5)は、フレキシブル基板(6)の対応
    する端子部(16)と弾性接触するように挿入開口部
    (7)に突き出された接触部(14)と、押圧軸部(1
    0)と当接するように接触部(14)の基端に片持ち支
    持された受圧片(12)とを有し、 ロックレバー(3)の回動により、多数のコンタクト
    (4)(5)の少なくとも一部の受圧片(12)を回動
    させ、該受圧片(12)と一体の接触部(14)を挿入
    開口部(7)から後退させることを特徴とするフレキシ
    ブル基板接続用コネクタ。
  2. 【請求項2】 多数のコンタクト(4)(5)は、全て
    接触部(14)と受圧片(12)を有し、ロックレバー
    (3)を回動したときにその一部のコンタクト(4´)
    の受圧片(12)と対向する押圧軸部(10)の対向部
    位に逃げ溝(18)を形成し、ロックレバー(3)の回
    動から該受圧片(12)を分離させたことを特徴とする
    請求項1記載のフレキシブル基板接続用コネクタ。
  3. 【請求項3】 多数のコンタクト(4)(5)に、受圧
    片(12)を有しないコンタクト(4´)が含まれてい
    ることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル基板接
    続用コネクタ。
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