JP2000356935A - 駆動伝達装置 - Google Patents

駆動伝達装置

Info

Publication number
JP2000356935A
JP2000356935A JP11170044A JP17004499A JP2000356935A JP 2000356935 A JP2000356935 A JP 2000356935A JP 11170044 A JP11170044 A JP 11170044A JP 17004499 A JP17004499 A JP 17004499A JP 2000356935 A JP2000356935 A JP 2000356935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
driving
drive transmission
roller
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11170044A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshimura
博 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP11170044A priority Critical patent/JP2000356935A/ja
Publication of JP2000356935A publication Critical patent/JP2000356935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な機構でクリーニング部材を軸方向に駆動
せしめ且つ円筒状物体、クリーニング部材の長寿命化を
図れる機構を備えた駆動伝達装置を提供する。 【解決手段】本発明の駆動伝達装置は、円筒状物体12
と同軸上に設けられ円筒状物体を保持する保持軸11
と、保持軸上に固定され外部からの回転力を保持軸に伝
達する従動部材13と、従動部材に回転を伝える駆動部
材14と、駆動部材を同軸上に保持する駆動軸14を有
する第1の駆動伝達機構と、駆動軸15に同軸上に固定
された第2の駆動部材31と、保持軸11と同軸上で該
保持軸に回転自在に設けられ第2の駆動部材31に連結
し回転力を伝達される第2の従動部材32を有する第2
の駆動伝達機構とを備え、上記第2の従動部材32の端
面あるいは円周部にクリーニング部材21を軸方向に移
動させるためのカム面33を設けた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に装
備される駆動伝達装置に係り、特に画像形成装置を構成
する感光体、定着ローラ、転写ローラ等の円筒状物体、
あるいは感光体ベルト、中間転写ベルト、転写ベルト等
のシート状物体と、該円筒状物体あるいはシート状物体
に当接し該物体表面の異物を除去するためのクリーニン
グ部材とを駆動するための駆動伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置にお
いては、回転する円筒状物体の表面に棒状あるいは板状
のクリーニング部材を当接させ、円筒状物体の表面に付
着したトナー、紙粉等を除去するクリーニング装置が各
処で用いられる。一例として、感光体とクリーニングブ
レード、定着ローラとクリーニングパッド、転写ローラ
とクリーニングブレード等である。これらのクリーニン
グ方式においては近年、クリーニング部材を円筒状物体
に対し軸方向に摺動させる方式や機構が種々提案されて
いる。その目的としては、クリーニング部材が円筒状物
体に対し常に同じ位置で相対していると、クリーニング
部材の一個所に紙粉やトナーが付着した場合、その紙粉
やトナーの付着部分が繰り返し円筒状物体の表面の同じ
部分と接触することで表面に筋状の傷や跡を付けたり、
あるいは逆に円筒状物体表面の微小突起がクリーニング
部材の同じ個所に当たりつづけることにより該クリーニ
ング部材を傷つけ、その部分からクリーニング不良等、
クリーニング性能の低下が生じるためである。
【0003】ここで、クリーニング部材を軸方向に摺動
させる方式としては以下のような従来技術がある。 :実開平3−8363号公報記載の「プリンタ熱定着
装置」においては、ヒートローラの軸にほぼ同長で、か
つ平行な柱状クリーニングブレードと、該ブレードをヒ
ートローラの外周面に圧接・離脱自在に支持するブレー
ド支持装置とを有し、該ブレード支持装置は前記ブレー
ドをヒートローラ回転軸に平行に摺動させる摺動機構を
備えていることを特徴としている。
【0004】:特開平7−140868号公報記載の
「画像形成装置」においては、クリーニングユニットを
通過した微小粒子が帯電ローラに蓄積するのを防止し、
通過する微小粒子が一部の領域に集中する場合に生じる
問題を解消することを目的としており、通常のクリーニ
ングユニットより下流で帯電ローラよりも上流の位置
に、第2のクリーニングユニットを設置し、該第2のク
リーニングユニットを、感光体の軸方向に振動させる。
そして電磁クラッチを介して感光体の軸に結合したカム
部材の溝にホルダを係合させて第2のクリーニングユニ
ットを駆動するように構成している。
【0005】:特開平10−143042号公報記載
の「カム作動機構」においては、往復動せしめる被作動
部材を移動端に達するまで実質的に同じ速度で作動する
ことができるカム作動機構を提供することを課題として
おり、カム作動機構は、軸方向に移動可能に支持された
被作動部材と、該被作動部材の一端に対向して配設され
該被作動部材の一端に対向する端面にカム面を備えた所
定方向に回転せしめられる作動カムと、被作動部材の一
端を作動カムのカム面に押圧する弾性付勢手段とを具備
している。そして上記作動カムは、被作動部材を往復動
せしめるカム面の高さが周方向に三角波状になるように
形成されている。
【0006】:特開平8−123154号公報記載の
「画像形成装置」においては、感光体の表面をクリーニ
ングするクリーニングブレードから局部的にトナー等が
感光体の回動方向に洩れ出るようなことがあっても、そ
のトナー等によって帯電部材の表面が局部的に汚れて帯
電不良になるのを防止することを目的としており、帯電
ローラの感光体と接触する面を所定方向に往復移動しな
がらクリーニングするクリーニング部材の往復移動量
を、感光体の表面を上記所定方向に往復移動してクリー
ニングするクリーニングブレードの往復移動量よりも大
きくし、そのクリーニングブレードからトナー等がクリ
ーニング洩れしてそれが帯電ローラに付着しても、クリ
ーニング部材に付着する帯電ローラからの汚れを広い範
囲に分散させて局部的に汚れないようにしてクリーニン
グ性を維持している。
【0007】:特開平9−44004号公報記載の
「画像形成装置」においては、転写ベルトのクリーニン
グ効果を高めるクリーニング動作を行い、転写材に高品
質の画像を転写形成することが可能な画像形成装置を提
供することを課題としており、複数のローラに転動自在
に張架された転写ベルトが、感光体に対接配設され、感
光体に露光された静電潜像が現像されたトナー像が転写
ベルトに転写され、このトナー像が、転写ユニットによ
り、転写材Sに転写される画像形成装置において、ロー
ラと転写ベルトを挟持して対向する位置に配設されたベ
ルトクリーニングユニットにより、転写ベルト表面の異
物が除去され、且つローラクリーニングユニットがロー
ラの軸方向に往復動しながら、ローラの表面がクリーニ
ングされるように構成しているので、ローラの表面に異
物が固着することがなくなり、転写ベルトのクリーニン
グ位置に凹凸が発生せず、均一で適確なクリーニングが
行われ、転写むらのない高品質な画像形成が可能にな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】クリーニング部材を軸
方向に摺動させる方式としては従来技術の欄に揚げたよ
うに数多く提案されている。しかしカムとなる部材(歯
車)を別体に設けているため別の支持軸が必要になった
り、あるいは被クリーニング部材である円筒状物体から
回転力を得るために大きな歯車である必要がある(従来
技術)。また、別途に駆動源や駆動伝達経路が必要で
あったり(従来技術、)、また、円筒状物体の同軸
上にカム面を有する機構(従来技術の請求項1)は、
機構は簡単になるが円筒状物体と軸方向に往復運動する
クリーニング部材が同じ位相で動くため、前述したクリ
ーニング部材、円筒状物体の劣化を防ぐことに関する効
果は少ない。尚、従来技術はシート状部材のクリーニ
ングの例であるが、同様の課題がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、請求項1,2,3または4の発明においては、簡
便な機構でクリーニング部材を軸方向に駆動せしめ、且
つ円筒状物体、クリーニング部材の長寿命化を図れる機
構を備えた駆動伝達装置を提供することを目的とする。
さらに請求項5または6の発明においては、簡便な機構
でクリーニング部材を軸方向に駆動せしめ、且つシート
状物体、クリーニング部材の長寿命化を図れる機構を備
えた駆動伝達装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、外部から駆動され回転す
る円筒状物体と、該円筒状物体に当接し円筒状物体表面
の異物を除去するための棒状または板状の部材で該円筒
状物体の軸方向に往復移動可能に保持されたクリーニン
グ部材とを駆動するための駆動伝達装置において、上記
円筒状物体と同軸上に設けられ該円筒状物体を保持する
円筒状物体保持軸と、該円筒状物体保持軸上に固定され
外部からの回転力を該保持軸に伝達する従動部材と、該
従動部材に回転を伝える駆動部材と、該駆動部材を同軸
上に保持する駆動軸を有する第1の駆動伝達機構と、上
記駆動軸に同軸上に固定された第2の駆動部材と、上記
保持軸と同軸上で該保持軸に回転自在に設けられ第2の
駆動部材に連結し回転力を伝達される第2の従動部材を
有する第2の駆動伝達機構とを備え、上記第2の従動部
材の端面あるいは円周部に上記クリーニング部材を軸方
向に移動させるためのカム面を設けた構成としたもので
ある。
【0011】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
駆動伝達装置において、上記円筒状物体を駆動する第1
の駆動伝達機構の減速比をiAとし、上記クリーニング
部材を駆動する第2の駆動伝達機構の減速比をiB、上
記第2の従動部材のカム面の山の数をCとしたとき、 iA×n=整数、C×iB×n=整数 となる整数nを極力大きくなるように減速比を設定する
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項3に係る発明では、請求項2記載の
駆動伝達装置において、上記円筒状物体を駆動する第1
の駆動伝達機構の駆動部材である駆動歯車の歯数を
1、従動部材である従動歯車の歯数をZ2とし、第2の
駆動機構の第2の駆動部材である駆動歯車の歯数を
3、第2の従動部材である従動歯車の歯数をZ4とした
とき、 Z4=Z2+1 または Z4=Z2−1 としたことを特徴とするものである。
【0013】請求項4に係る発明では、請求項1または
2記載の駆動伝達装置において、上記第2の駆動伝達機
構が歯付きベルトとタイミングプーリからなることを特
徴とするものである。
【0014】請求項5に係る発明では、表面にシート状
物体を所定の角度巻き付け該シート状物体を搬送する駆
動ローラと、該駆動ローラをバックアップローラとしシ
ート状物体に当接しシート状物体表面の異物を除去する
ための棒状または板状で駆動ローラの軸方向に往復移動
可能に保持されたクリーニング部材とを駆動するための
駆動伝達装置において、上記駆動ローラを保持する駆動
ローラ軸と、該駆動ローラ軸上に固定され外部からの回
転力を該駆動ローラ軸に伝達する従動部材と、該従動部
材に回転を伝える駆動部材と、該駆動部材を同軸上に保
持する駆動軸を有する第1の駆動伝達機構と、上記駆動
軸に同軸上に固定された第2の駆動部材と、上記駆動ロ
ーラ軸と同軸上で該駆動ローラ軸に回転自在に設けられ
第2の駆動部材に連結し回転力を伝達される第2の従動
部材を有する第2の駆動伝達機構とを備え、上記第2の
従動部材の端面あるいは円周部に上記クリーニング部材
を軸方向に移動させるためのカム面を設けた構成とした
ものである。
【0015】請求項6に係る発明では、請求項5記載の
駆動伝達装置において、上記シート状物体を無端ベルト
とし、上記クリーニング部材の往復周期をT、無端ベル
トの周長をL、ベルト搬送速度をVとしたときに、上記
クリーニング部材の周期と、無端ベルトの1周の周期の
比Pを、 P=(L/V)/T≠整数 としたことを特徴とし、さらには、 P×n=整数 となる整数nを極力大きくとることを特徴とするもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成・動作を図示
の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は請求項1の
一実施例を示す図であって、画像形成装置内の円筒状物
体の一例であるローラ(またはドラム)とそのクリーニ
ング機構及び駆動伝達装置からなる機構部の概略斜視図
である。図1に示す機構部は、外部から駆動され回転す
るローラ12と、該ローラ12に当接しローラ表面の異
物を除去するための板状の部材で該ローラの軸方向に往
復移動可能に保持されたクリーニングブレード21と、
ローラ12とクリーニングブレード21を駆動するため
の駆動伝達装置を備えている。より具体的には、図示し
ない画像形成装置本体の側板あるいはケース等に回転可
能に支持されたローラ保持軸11、該保持軸11の同軸
上にジョイントを介してあるいは一体に固定されたロー
ラ12、保持軸11上に固定された従動歯車13、従動
歯車13に噛み合う駆動歯車14、駆動歯車14を保持
し図示しない外部から回転を伝える駆動軸15からなる
ローラ駆動伝達機構(第1の駆動伝達機構)と、エッジ
部がローラ12に当接しているクリーニングブレード2
1、該ブレード21を保持するブラケット22、該ブラ
ケット22に一体的に設けられたカムフォロワ23、ク
リーニングブレード21のエッジ部をローラ12に押圧
するためのバネ24、ブラケット22をローラ12の軸
方向に引っ張る力を与えるバネ25からなるクリーニン
グ機構などからなる。そしてクリーニング機構のブラケ
ット22は図示しない側板あるいはケース等に長手方向
(ローラの軸方向)に移動可能なように保持され、バネ
24,25の他端も図示しない側板あるいはケース等に
固定されている。また、駆動軸15上には第2の駆動歯
車31が固定されており、該駆動歯車31は、保持軸1
1上に軸受34を介して該保持軸11に対して回転自在
に取り付けられた第2の従動歯車32と噛み合って、第
2の駆動伝達機構を構成している。また、第2の従動歯
車32の端面にはカム面33が設けられている。従って
駆動軸15に回転が伝えられると駆動歯車14、従動歯
車13を経由してローラ12が図中の矢印Aの方向に回
転すると共に、第2の駆動歯車31、従動歯車32、カ
ム面33、カムフォロワ23及びバネ25の作用により
クリーニングブレード21がローラ12の軸方向(図中
の矢印B方向)に往復運動可能となり、ローラ12の表
面をクリーニングする。
【0017】次に請求項2の実施例を示す。図1に示す
ようにカム面33は従動歯車32の1回転に対し整数回
クリーニングブレード21を往復運動させる形状になっ
ている。図1では1回転につき2往復する。ここで、第
1の駆動歯車14の歯数Z1を20枚、第1の従動歯車
13の歯数Z2を60枚、第2の駆動歯車31の歯数Z3
を32枚、第2の従動歯車32の歯数Z4を48枚とす
ると、第1の駆動伝達機構の歯車対の減速比iAと、第
2の駆動伝達機構の歯車対の減速比iBは、 iA=Z1/Z2=20/60=1/3 iB=Z3/Z4=32/48=2/3 となり、駆動軸15が3回転する間にローラ12は1回
転する。一方、第2の従動歯車32は2回転するため、
クリーニングブレード21は丁度4往復し、ローラ12
とブレード21の軸方向の位置は回転前と同じになる。
すなわちローラ表面にクリーニングブレード21でも除
去しにくい異物等が付着した際、ブレード21とローラ
12上の異物は常時同じ位置で当接することになり、ク
リーニングブレード21を往復させる効果が低減する。
【0018】一方、第2の駆動伝達機構の歯数比を、3
5:45(Z3=35,Z4=45)とすると、 iB=Z3/Z4=35/45=7/9 となり、駆動軸15が27回転する間にローラ12は9
回転し、クリーニングブレード21は丁度42往復(従
動歯車32は21回転)する。すなわち、ローラ12と
クリーニングブレード21の位置関係が回転前と同等に
なるにはローラ12が9回転することになり、ローラ表
面の一個所にクリーニングブレード21でも除去しにく
い異物が固着した場合でもクリーニングブレード21の
ある部分とローラ上の異物が当たる確率は上述の例の1
/9に低減し、クリーニングブレード21の寿命を延ば
す効果がある。逆にクリーニングブレード21に異物が
付着し、ローラ表面に影響を及ぼす場合でも、異物の付
着部がローラのある部分にくるのがローラ9回転に一回
の割合に減らすことができ、ローラの長寿命化が得られ
る。
【0019】また、第2の従動歯車32上のカム面33
による往復の数(従動歯車32の1回転当たり)をCと
したとき、 iA×n=整数、C×iB×n=整数 となる整数nを求めると、駆動軸15がN回転したとき
ローラ12は(iA×n)回転し、ローラ12とクリー
ニングブレード21の位相が元に戻る。従って、(iA
×n)が極力大きくなるように減速比を求めることによ
り両者の位相がずれることが多くなり、クリーニングブ
レード21を往復運動させる効果がより高められる。
【0020】電子写真方式の画像形成装置への適用を考
慮した場合、クリーニングブレード21の往復移動の振
幅は2mm程度、ブレード等に損傷を与えクリーニングに
影響を及ぼす異物の大きさはトナー粒径(8μm前後)
の数倍である数十μmであり、ここでは40μmとする
と、異物が極力クリーニングブレード21の同じ位置と
ぶつからないようにするには、(iA×n)が2mm/4
0μm=50以上であるのが望ましい。さらにこれより
(iA×n)を大きくすれば、クリーニングブレード2
1に異物が当たる部分を更に微小にずらしうるため、よ
り望ましい結果が得られる。
【0021】次に請求項3の実施例を示す。請求項3に
おいては、上記請求項2の実施例に示す(iA×n)=
整数を簡単に且つ極力大きくとる手段として、第1の従
動歯車13の歯数Z2と第2の従動歯車32の歯数Z
4を、 Z4=Z2+1 または Z4=Z2−1 とする。これによりiA×n=整数、C×iB×n=整数
を満たす最小の整数nはZ2×Z4またはZ2×Z4の整数
分の1となり、n=Z2×Z4となった場合、 (iA×n)=(Z1/Z2)×Z2×Z4=Z1×Z4 となるため、(iA×n)が大きな数になることが期待
できる。
【0022】ここで、第1の駆動歯車14の歯数Z1
20枚、第1の従動歯車13の歯数Z2を60枚、第2
の駆動歯車31の歯数Z3を21枚、第2の従動歯車3
2の歯数Z4を59枚とした場合、iA×n=整数、C×
B×n=整数を満たす整数n=60×59/20=1
77が存在し、 (iA×n)=(20/60)×177=59 となり、上述の50以上を満たすことができる。本例で
は第1の駆動伝達機構の減速比iA=20/60=1/
3となるため整数nが比較的小さくなってしまったが、
減速比iA=Z1/Z2を約分しにくい比とすることで整
数n及び整数(iA×n)を更に大きくすることができ
る。
【0023】次に図2は請求項4の一実施例を示す図で
あって、画像形成装置内の円筒状物体の一例であるロー
ラとそのクリーニング機構及び駆動伝達装置からなる機
構部の概略斜視図である。図2において図1と同符号を
付した部材は同様の構成部材であり、ローラ12を駆動
する第1の駆動伝達機構とクリーニング機構の構成は図
1と同様であるが、図2に示す機構部では、第2の駆動
伝達機構が駆動プーリ35や従動プーリ36などのタイ
ミングプーリとタイミングベルト37及びテンショナー
38から構成されており、従動プーリ36にカム面33
を設けている。また、ベルトの滑り等を防止するため、
タイミングベルト37には歯付きベルトが用いられ、プ
ーリ35,36にも歯付きプーリが用いられる。図2の
ように構成することにより、駆動歯車14、従動歯車1
3からなる第1の駆動伝達機構で制約される駆動軸1
5、保持軸11間の軸間距離に対し、第2の駆動伝達機
構の減速比iBは、歯車で構成された図1の例に比べ、
自由度を増すことができる。したがって請求項2のよう
な減速比の構成も比較的容易に取ることができる。
【0024】次に図4は本発明に係る駆動伝達装置を電
子写真方式の画像形成装置に適用した実施例を示す図で
あって、図1に示した駆動伝達機構を、円筒状物体とし
て感光体41、クリーニング部材としてクリーニングブ
レード21を備えた画像形成装置の作像機構に適用した
例である。感光体41の駆動には駆動歯車14、従動歯
車13を用い、クリーニングブレード21の軸方向の移
動には第2の駆動歯車31と、感光体軸に回転自在に取
り付けられ図示しないカム面を有する第2の従動歯車3
2を用いたものである。また、図中23はクリーニング
ブレード21のブラケット22に設けられたカムフォロ
ワ、15は駆動軸である。
【0025】尚、図4に示す画像形成装置においては、
感光体41の周囲に電子写真方式の作像動作を行うため
の帯電装置42、現像装置43、転写装置44、クリー
ニング装置45等が配設されている。そして帯電装置4
2は帯電ローラ42aとクリーニングパッド42bから
なり、帯電ローラ42aで接触帯電を行い感光体41を
帯電する。帯電された感光体表面には図示しない光書き
込み部から画像信号に応じて変調されたレーザ光等が照
射され、静電潜像が形成される。現像装置43は、現像
剤を担持する現像スリーブ43a、現像スリーブ上の現
像剤の層厚(または搬送量)を規制するドクタ43b、
現像剤を攪拌・搬送する搬送スクリュー43c,43
d、現像剤プリセットケース43e、Tセンサ43等か
らなり、感光体上の潜像を現像スリーブ43aで担持し
た現像剤のトナーで現像し顕像化する。転写装置44は
転写ローラ等からなり、図示しない給紙部から給紙され
た転写紙に感光体上のトナー像を転写させる。転写後の
転写紙は図示しない定着装置に搬送され画像が定着され
る。また、クリーニング装置45は、上述したクリーニ
ングブレード21、ブラケット22、カムフォロワ23
と、トナー搬送コイル45a等からなり、転写後の感光
体上の残留トナーをクリーニングブレード21により除
去する。
【0026】次に図5は本発明に係る駆動伝達装置を電
子写真方式の画像形成装置に適用した別の実施例を示す
図であって、図1(または図2)に示した駆動伝達機構
を、円筒状物体として定着ローラ51、クリーニング部
材21としてクリーニングパッドを備えた画像形成装置
の定着装置50に適用した例である。この定着装置50
は、定着ヒータ52を内蔵した定着ローラ51、定着ロ
ーラ51に対向配置された加圧ローラ53、加圧ローラ
53を定着ローラ51に圧接するための加圧レバー54
及び加圧スプリング55、加圧ローラ53を清掃するク
リーニングローラ56、定着ローラ51の温度を検知す
るサーミスタ57、温度ヒューズ58、入口ガイド板5
9、定着分離爪60等から構成されており、定着ローラ
51のクリーニング機構として、クリーニングパッド2
1、ブラケット22、バネ24等を備えた例えば図1の
機構が設けられている。そして図5には図示していない
が、図1に示したように、定着ローラ51の保持軸11
上には、カム面33を設けた第2の従動歯車32が保持
軸11に対して回転自在に取り付けられており、この第
2の従動歯車32が駆動軸15上の第2の駆動歯車31
により駆動され、クリーニングパッド21を軸方向に移
動させ、定着ローラ51のクリーニングを行うように構
成されている。
【0027】次に図3は請求項5の一実施例を示す図で
あって、画像形成装置内でシート状物体を搬送する駆動
ローラと、そのシート状物体表面の異物を除去するクリ
ーニング機構、及び駆動ローラとクリーニング機構を駆
動するための駆動伝達装置からなる機構部の概略斜視図
である。図3に示す機構部は、表面にシート16を所定
の角度巻き付け該シートを搬送する駆動ローラ17と、
該駆動ローラ17をバックアップローラとしシート16
に当接しシート表面の異物を除去するための板状で駆動
ローラ17の軸方向に往復移動可能に保持されたクリー
ニングブレード21と、駆動ローラ17とクリーニング
ブレード21を駆動するための駆動伝達装置を備えてい
る。より具体的には、図示しない画像形成装置本体の側
板あるいはケース等に回転可能に支持された駆動ローラ
保持軸11、該保持軸11の同軸上にジョイントを介し
てあるいは一体に固定された駆動ローラ17、駆動ロー
ラ17にある角度で巻き付けられ、該ローラ17によっ
て搬送されるシート16、保持軸11上に固定された従
動歯車13、従動歯車13に噛み合う駆動歯車14、駆
動歯車14を保持し図示しない外部から回転を伝える駆
動軸15からなる駆動ローラ駆動伝達機構(第1の駆動
伝達機構)と、駆動ローラ17をバックアップローラと
してエッジ部がシート16表面に当接しているクリーニ
ングブレード21、該ブレード21を保持するブラケッ
ト22、該ブラケット22に一体的に設けられたカムフ
ォロワ23、クリーニングブレード21のエッジ部を駆
動ローラ17上のシート16に押圧するためのバネ2
4、ブラケット22を駆動ローラ17の軸方向に引っ張
る力を与えるバネ25等からなるクリーニング機構など
からなる。そしてクリーニング機構のブラケット22は
図示しない側板あるいはケース等に長手方向(駆動ロー
ラの軸方向)に移動可能なように保持され、バネ24,
25の他端も図示しない側板あるいはケース等に固定さ
れている。また、駆動軸15上には第2の駆動歯車31
が固定されており、該駆動歯車31は、保持軸11上に
軸受34を介して該保持軸11に対して回転自在に取り
付けられた第2の従動歯車32と噛み合って、第2の駆
動伝達機構を構成している。また、第2の従動歯車32
の端面にはカム面33が設けられている。従って駆動軸
15に回転が伝えられると駆動歯車14、従動歯車13
を経由して駆動ローラ17が図中の矢印Aの方向に回転
すると共に、第2の駆動歯車31、従動歯車32、カム
面33、カムフォロワ23及びバネ25の作用によりク
リーニングブレード21が駆動ローラ17の軸方向(図
中の矢印B方向)に往復運動可能となり、シート16の
表面をクリーニングする。
【0028】次に請求項6の実施例を示す。図3におい
て、シート16を駆動ローラ17と図示しない従動ロー
ラ、テンションローラ等に掛け渡された周長Lの無端ベ
ルトとして、また、第2の駆動歯車31、従動歯車3
2、カム面33によるクリーニングブレード21の往復
周期をT、第1の駆動歯車14、従動歯車13、駆動ロ
ーラ17によるベルト16の搬送速度をV、無端ベルト
1周の周期L/Vとクリーニングブレード21の周期T
の比PをP=(L/V)/Tとしたとき、例えば周長L
=600mm、線速V=100mm/sec、周期T=2secと
すると、P=(600/100)/2=3となり、図6
(a)に示すように、ベルト16が1周する間にクリー
ニングブレード21は丁度3往復して1周前と同じ位置
にきてしまう。このためブレード21上のある点Aは常
に同じ位相でベルト16上を動くため、ブレード21を
往復移動させる効果が低減する。
【0029】一方、ここで周期T’=2.1とすると、 P’=(600/100)/2.1≒2.857≠整数 となり、図6(b)に示すように、ベルト1周に対する
ブレード21の往復移動周期の位相がずれ、ベルト1周
後のブレード21の位置は初期の位置と変わってくる。
このため、ブレード21を往復移動させる効果がより得
られる。実際にはP×n=整数となる整数nを求めると
ベルト16がn周したときブレード21の位相が初期の
位置に戻る。尚、上記の例ではP’×7=20であり、
図6(b)のように、ベルト16が7周後にブレード2
1の位置が初期の位相に戻る。すなわちnを大きくとる
ほどベルト16とブレード21の同じ位置が当たる率が
低くなり、ブレード21を往復移動させる効果がより大
きくなる。
【0030】電子写真方式の画像形成装置への適用を考
慮した場合、クリーニングブレード21の移動の幅は2
mm程度、ブレード等に損傷を与えクリーニングに影響を
及ぼす異物の大きさはトナー粒径(8μm前後)の数倍
である数十μmであり、ここでは40μmとすると、異
物が極力ブレード21の同じ位置とぶつからないように
するには、nが2mm/40μm=50以上であるのが望
ましい。さらにこれよりnを大きくすればブレード21
に異物が当たる部分を更に微小にずらすことができるた
め、より望ましい結果が得られる。
【0031】次に図7は本発明に係る駆動伝達装置を電
子写真方式の画像形成装置に適用した実施例を示す図で
あって、図3に示したクリーニング機構及び駆動伝達機
構を、感光体61上のトナー像を中間転写ベルト64上
に転写し、転写ベルト駆動ローラ65と転写ローラ66
間に記録紙を搬送し、ベルト上のトナー像を転写する画
像形成装置の中間転写装置に適用した例である。図7に
おいて符号62はバイアスローラ:上、63はバイアス
ローラ:下である。図7の例では、転写ベルト駆動ロー
ラ65をバックアップローラとしてクリーニングブレー
ド21を中間転写ベルト64に当接させ、中間転写ベル
ト64上に残ったトナーを除去する。尚、符号67はク
リーニング装置の回収ボックス、68はシールである。
【0032】図7に示す中間転写装置においては、ベル
ト駆動ローラ65とクリーニング機構及びそれらの駆動
伝達機構の部分が図3に示した機構と同様に構成されて
おり、図3に示した構成と同様に、ベルト駆動ローラ6
5の保持軸11上にカム面33を設けた第2の従動歯車
32を該保持軸11に対して回転自在に取り付け、駆動
軸15上の第2の駆動歯車31により駆動しクリーニン
グブレード21を軸方向に移動させることにより、図3
に示したようにクリーニングブレード21を軸方向に往
復運動可能となり、中間転写ベルト64を良好にクリー
ニングすることができる。
【0033】次に図8は本発明に係る駆動伝達装置を電
子写真方式の画像形成装置に適用した実施例を示す図で
あって、図3に示したクリーニング機構及び駆動伝達機
構を、記録紙70を吸着して搬送する転写ベルトに適用
した画像形成装置の転写装置の例である。図8におい
て、符号71は感光体、72は転写ベルト、73はベル
ト駆動ローラ、74はバイアスローラ、75は従動ロー
ラ、76はレジストローラ、77は接離レバー、78は
転写接離クラッチであり、21がベルトクリーニングブ
レードである。図8に示す転写装置では、感光体71上
に形成されたトナー像を転写するため、レジストローラ
76を通過した記録紙70を転写ベルト72に吸着させ
搬送する。トナー像はバイアスローラ74により記録紙
上に転写され図示しない定着装置に送られる。転写ベル
ト72は記録紙70が搬送されて来るまでの間も感光体
71に接触しているため、感光体上の残留トナーが付着
してしまうことがあり、クリーニング機構が必要とな
る。本実施例では、転写ベルト駆動ローラ73をバック
アップローラとしてクリーニングブレード21を転写ベ
ルト72に当接させ、転写ベルト72のクリーニングを
行う。
【0034】図8に示す転写装置においては、ベルト駆
動ローラ73とクリーニング機構及びそれらの駆動伝達
機構の部分が図3に示した機構と同様に構成されてお
り、クリーニングブレード21をローラ軸方向に移動可
能とし、さらに図3に示した構成と同様に、ベルト駆動
ローラ73の保持軸11上にカム面33を設けた第2の
従動歯車32を該保持軸11に対して回転自在に取り付
け、駆動軸15上の第2の駆動歯車31により駆動しク
リーニングブレード21を軸方向に移動させることによ
り、図3に示したようにクリーニングブレード21を軸
方向に往復運動可能となり、転写ベルト72を良好にク
リーニングすることができる。
【0035】尚、請求項5あるいは6に係る発明のさら
に別の実施例としては、無端ベルトとして定着ベルト、
ローラとして定着駆動ローラを用いた画像形成装置のベ
ルト定着装置、あるいは無端ベルトとして感光体ベル
ト、ローラとして該感光体ベルト駆動ローラを用いた画
像形成装置の作像装置等が上げられる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、外部から駆動され回転する円筒状物体と、該円
筒状物体に当接し円筒状物体表面の異物を除去するため
の棒状または板状の部材で該円筒状物体の軸方向に往復
移動可能に保持されたクリーニング部材とを駆動するた
めの駆動伝達装置において、上記円筒状物体と同軸上に
設けられ該円筒状物体を保持する円筒状物体保持軸と、
該円筒状物体保持軸上に固定され外部からの回転力を該
保持軸に伝達する従動部材と、該従動部材に回転を伝え
る駆動部材と、該駆動部材を同軸上に保持する駆動軸を
有する第1の駆動伝達機構と、上記駆動軸に同軸上に固
定された第2の駆動部材と、上記保持軸と同軸上で該保
持軸に回転自在に設けられ第2の駆動部材に連結し回転
力を伝達される第2の従動部材を有する第2の駆動伝達
機構とを備え、上記第2の従動部材の端面あるいは円周
部に上記クリーニング部材を軸方向に移動させるための
カム面を設けた構成としたので、別の駆動源や伝達経路
をもつことなく簡便な機構でクリーニング機構の軸方向
の往復移動を可能とし、円筒状物体及びクリーニング部
材の性能向上及び長寿命化を実現することができる。
【0037】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
駆動伝達装置において、上記円筒状物体を駆動する第1
の駆動伝達機構の減速比をiAとし、上記クリーニング
部材を駆動する第2の駆動伝達機構の減速比をiB、上
記第2の従動部材のカム面の山の数をCとしたとき、 iA×n=整数、C×iB×n=整数 となる整数nを極力大きくなるように減速比を設定する
ことにより、円筒状物体あるいはクリーニング部材の特
定の個所が繰り返し相手側に当たることを避けることが
でき、円筒状物体及びクリーニング部材の性能向上及び
長寿命化を実現することができる。
【0038】請求項3に係る発明では、請求項2記載の
駆動伝達装置において、円筒状物体を駆動する第1の駆
動伝達機構の駆動部材である駆動歯車の歯数をZ1、従
動部材である従動歯車の歯数をZ2とし、第2の駆動機
構の第2の駆動部材である駆動歯車の歯数をZ3、第2
の従動部材である従動歯車の歯数をZ4としたとき、 Z4=Z2+1 または Z4=Z2−1 としたことにより、円筒状物体あるいはクリーニング部
材の特定の個所が繰り返し相手側に当たることを確実に
避けることができ、円筒状物体及びクリーニング部材の
性能向上及び長寿命化を実現することができる。
【0039】請求項4に係る発明では、請求項1または
2記載の駆動伝達装置において、上記第2の駆動伝達機
構が歯付きベルトとタイミングプーリからなることによ
り、第2の駆動伝達機構の自由度を増すことができ、円
筒状物体及びクリーニング部材の性能向上及び長寿命化
を実現することができる。
【0040】請求項5に係る発明では、表面にシート状
物体を所定の角度巻き付け該シート状物体を搬送する駆
動ローラと、該駆動ローラをバックアップローラとしシ
ート状物体に当接しシート状物体表面の異物を除去する
ための棒状または板状で駆動ローラの軸方向に往復移動
可能に保持されたクリーニング部材とを駆動するための
駆動伝達装置において、上記駆動ローラを保持する駆動
ローラ軸と、該駆動ローラ軸上に固定され外部からの回
転力を該駆動ローラ軸に伝達する従動部材と、該従動部
材に回転を伝える駆動部材と、該駆動部材を同軸上に保
持する駆動軸を有する第1の駆動伝達機構と、上記駆動
軸に同軸上に固定された第2の駆動部材と、上記駆動ロ
ーラ軸と同軸上で該駆動ローラ軸に回転自在に設けられ
第2の駆動部材に連結し回転力を伝達される第2の従動
部材を有する第2の駆動伝達機構とを備え、上記第2の
従動部材の端面あるいは円周部に上記クリーニング部材
を軸方向に移動させるためのカム面を設けた構成とした
ので、別の駆動源や伝達経路をもつことなく簡便な機構
でクリーニング機構の軸方向の往復移動を可能とし、シ
ート上物体及びクリーニング部材の性能向上及び長寿命
化を実現することができる。
【0041】請求項6に係る発明では、請求項5記載の
駆動伝達装置において、上記シート状物体を無端ベルト
とし、上記クリーニング部材の往復周期をT、無端ベル
トの周長をL、ベルト搬送速度をVとしたときに、上記
クリーニング部材の周期と、無端ベルトの1周の周期の
比Pを、 P=(L/V)/T≠整数 とし、さらには、 P×n=整数 となる整数nを極力大きくとることにより、無端ベルト
あるいはクリーニング部材の特定の個所が繰り返し相手
側に当たることを避けることができ、無端ベルト及びク
リーニング部材の性能向上及び長寿命化を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図であって、画像形成
装置内の円筒状物体の一例であるローラとそのクリーニ
ング機構及び駆動伝達装置からなる機構部の概略斜視図
である。
【図2】本発明の別の実施例を示す図であって、画像形
成装置内の円筒状物体の一例であるローラとそのクリー
ニング機構及び駆動伝達装置からなる機構部の概略斜視
図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例を示す図であって、
画像形成装置内でシート状物体を搬送する駆動ローラ
と、そのシート状物体表面の異物を除去するクリーニン
グ機構、及び駆動ローラとクリーニング機構を駆動する
ための駆動伝達装置からなる機構部の概略斜視図であ
る。
【図4】本発明に係る駆動伝達装置を電子写真方式の画
像形成装置に適用した場合の実施例を示す図であって、
図1に示した駆動伝達機構が適用される作像機構の概略
構成図である。
【図5】本発明に係る駆動伝達装置を電子写真方式の画
像形成装置に適用した場合の別の実施例を示す図であっ
て、図1または図2に示した駆動伝達機構が適用される
定着装置の概略構成図である。
【図6】図3に示す駆動伝達機構を用いた場合の無端ベ
ルトに対するクリーニングブレードの往復移動周期の説
明図であり、(a)はベルト1周に対してブレードの往
復移動周期の位相が一致している場合の例、(b)はベ
ルト1周に対してブレードの往復移動周期の位相をずら
した場合の例を示す図である。
【図7】本発明に係る駆動伝達装置を電子写真方式の画
像形成装置に適用した場合のさらに別の実施例を示す図
であって、図3に示した駆動伝達機構が適用される中間
転写装置の概略構成図である。
【図8】本発明に係る駆動伝達装置を電子写真方式の画
像形成装置に適用した場合のさらに別の実施例を示す図
であって、図3に示した駆動伝達機構が適用される転写
装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11:保持軸 12:ローラ(円筒状物体) 13:従動歯車(従動部材) 14:駆動歯車(駆動部材) 15:駆動軸 16:シート(シート状物体) 17:駆動ローラ 21:クリーニング部材(クリーニングブレード、クリ
ーニングパッド) 22:ブラケット 23:カムフォロワ 24,25:バネ 31:第2の駆動歯車(第2の駆動部材) 32:第2の従動歯車(第2の従動部材) 33:カム面 34:軸受 35:駆動プーリ(第2の駆動部材) 36:従動プーリ(第2の従動部材) 37:タイミングベルト(歯付きベルト) 38:テンショナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置内に装備される駆動伝達装置
    であって、外部から駆動され回転する円筒状物体と、該
    円筒状物体に当接し円筒状物体表面の異物を除去するた
    めの棒状または板状の部材で該円筒状物体の軸方向に往
    復移動可能に保持されたクリーニング部材とを駆動する
    ための駆動伝達装置において、 上記円筒状物体と同軸上に設けられ該円筒状物体を保持
    する円筒状物体保持軸と、該円筒状物体保持軸上に固定
    され外部からの回転力を該保持軸に伝達する従動部材
    と、該従動部材に回転を伝える駆動部材と、該駆動部材
    を同軸上に保持する駆動軸を有する第1の駆動伝達機構
    と、上記駆動軸に同軸上に固定された第2の駆動部材
    と、上記保持軸と同軸上で該保持軸に回転自在に設けら
    れ第2の駆動部材に連結し回転力を伝達される第2の従
    動部材を有する第2の駆動伝達機構とを備え、上記第2
    の従動部材の端面あるいは円周部に上記クリーニング部
    材を軸方向に移動させるためのカム面を設けたことを特
    徴とする駆動伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の駆動伝達装置において、上
    記円筒状物体を駆動する第1の駆動伝達機構の減速比を
    Aとし、上記クリーニング部材を駆動する第2の駆動
    伝達機構の減速比をiB、上記第2の従動部材のカム面
    の山の数をCとしたとき、 iA×n=整数、C×iB×n=整数 となる整数nを極力大きくなるように減速比を設定する
    ことを特徴とする駆動伝達装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の駆動伝達装置において、上
    記円筒状物体を駆動する第1の駆動伝達機構の駆動部材
    である駆動歯車の歯数をZ1、従動部材である従動歯車
    の歯数をZ2とし、第2の駆動機構の第2の駆動部材で
    ある駆動歯車の歯数をZ3、第2の従動部材である従動
    歯車の歯数をZ4としたとき、 Z4=Z2+1 または Z4=Z2−1 としたことを特徴とする駆動伝達装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の駆動伝達装置にお
    いて、上記第2の駆動伝達機構が歯付きベルトとタイミ
    ングプーリからなることを特徴とする駆動伝達装置。
  5. 【請求項5】画像形成装置内に装備される駆動伝達装置
    であって、表面にシート状物体を所定の角度巻き付け該
    シート状物体を搬送する駆動ローラと、該駆動ローラを
    バックアップローラとしシート状物体に当接しシート状
    物体表面の異物を除去するための棒状または板状で駆動
    ローラの軸方向に往復移動可能に保持されたクリーニン
    グ部材とを駆動するための駆動伝達装置において、 上記駆動ローラを保持する駆動ローラ軸と、該駆動ロー
    ラ軸上に固定され外部からの回転力を該駆動ローラ軸に
    伝達する従動部材と、該従動部材に回転を伝える駆動部
    材と、該駆動部材を同軸上に保持する駆動軸を有する第
    1の駆動伝達機構と、上記駆動軸に同軸上に固定された
    第2の駆動部材と、上記駆動ローラ軸と同軸上で該駆動
    ローラ軸に回転自在に設けられ第2の駆動部材に連結し
    回転力を伝達される第2の従動部材を有する第2の駆動
    伝達機構とを備え、上記第2の従動部材の端面あるいは
    円周部に上記クリーニング部材を軸方向に移動させるた
    めのカム面を設けたことを特徴とする駆動伝達装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の駆動伝達装置において、上
    記シート状物体を無端ベルトとし、 上記クリーニング部材の往復周期をT、無端ベルトの周
    長をL、ベルト搬送速度をVとしたときに、上記クリー
    ニング部材の周期と、無端ベルトの1周の周期の比P
    を、 P=(L/V)/T≠整数 としたことを特徴とし、さらには、 P×n=整数 となる整数nを極力大きくとることを特徴とする駆動伝
    達装置。
JP11170044A 1999-06-16 1999-06-16 駆動伝達装置 Pending JP2000356935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11170044A JP2000356935A (ja) 1999-06-16 1999-06-16 駆動伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11170044A JP2000356935A (ja) 1999-06-16 1999-06-16 駆動伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000356935A true JP2000356935A (ja) 2000-12-26

Family

ID=15897584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11170044A Pending JP2000356935A (ja) 1999-06-16 1999-06-16 駆動伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000356935A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005242172A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2012173682A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成ユニットおよびそれを備えた画像形成装置
JP2016157048A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2016206403A (ja) * 2015-04-22 2016-12-08 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2019020460A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US10739700B2 (en) 2017-07-12 2020-08-11 Kyocera Document Solutions, Inc. Image forming apparatus

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005242172A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4670245B2 (ja) * 2004-02-27 2011-04-13 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2012173682A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成ユニットおよびそれを備えた画像形成装置
JP2016157048A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2016206403A (ja) * 2015-04-22 2016-12-08 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2019020460A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US10739700B2 (en) 2017-07-12 2020-08-11 Kyocera Document Solutions, Inc. Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4335324B2 (ja) 画像形成装置
JP2000356935A (ja) 駆動伝達装置
JP3870045B2 (ja) 画像形成装置
JP5108610B2 (ja) 潤滑性付与剤塗布装置、クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2000194216A (ja) 定着装置
JP2006267952A (ja) 画像形成装置
JP2745726B2 (ja) 帯電装置
JPH02166491A (ja) 電子写真印刷機
US5899603A (en) Imaging module employing frictional drive
JPH07120118B2 (ja) 画像形成装置
JP3692232B2 (ja) 画像形成装置におけるクリーニング装置、及び、該クリーニング装置を備えた画像形成装置
JP2004109495A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP5728425B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5121879B2 (ja) 定着装置、及びそれを備える画像形成装置
JP2002162813A (ja) 画像形成装置
JP3040595B2 (ja) 電子写真装置の定着器
JPH07239601A (ja) 画像形成装置
JP2005227592A (ja) ベルト感光体駆動装置及び印刷装置
KR0165617B1 (ko) 화상형성장치의 클리닝장치
JP2003186363A (ja) クリーニング装置及び画像形成装置
JP4149741B2 (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
KR200144746Y1 (ko) 화상형성장치의 클리닝장치
JP2001142357A (ja) 電子写真装置
JPH10143042A (ja) カム作動機構
JP2004026494A (ja) 紙粉除去装置