JP2000356654A - 電圧センサ - Google Patents

電圧センサ

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JP2000356654A
JP2000356654A JP11167839A JP16783999A JP2000356654A JP 2000356654 A JP2000356654 A JP 2000356654A JP 11167839 A JP11167839 A JP 11167839A JP 16783999 A JP16783999 A JP 16783999A JP 2000356654 A JP2000356654 A JP 2000356654A
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voltage
capacitor
conductor
dielectric
voltage sensor
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JP11167839A
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Koichi Nishimura
貢一 西村
Satoru Inoue
井上  悟
Yoshikazu Tanaka
義和 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧センサを回路遮断器に内蔵する場合、ア
ース点を取ることが構造上、配線上煩雑で困難で、また
コンデンサを形成する導体と電極間の距離が安定せず正
確な電圧測定が困難であった。 【解決手段】 一方の導体4に接合された第1の誘電体
10aと、その上に接合された第1の電極11aとで第
1のコンデンサ5を形成し、他方の導体4に接合された
第2の誘電体30aとその上に接合された第2の電極3
1aとで第2のコンデンサ6を形成し、第1の電極11
aと第2の電極31aからリード線12a,12bを介
してプリント基板9上で第1の直列コンデンサ7を接続
し、その両端電圧を差動増幅器8で増幅し2つの導体間
の電圧を測定する。アース点26aはプリント基板9へ
のボディアースのみで、大地アースを必要とせず、ま
た、導体と電極間の距離が誘電体により一定になり正確
な電圧測定ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンデンサ分圧
形の電圧センサに関するもので、例えば配電線路に設置
した回路遮断器の内部に配設し、配電線路の線間電圧を
検出する電圧センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば特開昭61−14576
号公報に示された従来の単相2線式回路におけるコンデ
ンサ分圧形の電圧センサを示す構成図であり、図におい
て、1は電源、2は負荷、8は作動増幅器、23は負荷
2に電流を供給する導体の拡大部分、24は電極、25
はコンデンサ、26はアース点、27は電圧センサを示
す。図16は図15の等価回路を示す図で、図15と同
一又は相当部分には同一符号を示す。
【0003】次に動作について説明する。導体23に電
極24を一定の距離・dで固定すると、静電結合により
導体23と電極24間でコンデンサが形成される。この
とき、形成されたコンデンサの静電容量・C1は(1)
式で表わされる。 C1=ε0 ・εS ・A/d … (1) ここで、ε0 :真空の誘電率(ε0 =1) εS :誘電体(絶縁体)の誘電率(一般にε0 ≧1) A:電極24の面積 d:導体と電極間距離 (1)式より、コンデンサの静電容量(C1)は電極間
距離(d)が不安定となる と安定しないことが分か
る。
【0004】次に電圧の測定について説明する。電源1
を動作させ負荷2に電力(電圧印可/電流供給)を供給
すると、導体23とアース点26間に電圧が印可され
る。このとき、導体23に電極24を一定の距離(d)
で固定し、電極24とアース点26間にコンデンサ容量
(C2)のコンデンサ25を接続し、コンデンサ25の
両端電圧を差動増幅器8により検出する。このとき、コ
ンデンサ25の両端電圧Vo は(2)式で表わされる。
【0005】 Vo =Vi・C1/(C1+C2) … (2) ここで Vi:電源1の電圧 Vo :コンデンサ25の両端電圧(差動電位) C1:導体23と電極24間からなるコンデンサの静電
容量 C2:コンデンサ25の静電容量
【0006】(2)式で示すように、コンデンサの静電
容量C1、C2が一定であれば、VoとViの関係が一
定であるので電源電圧Viが決定される。増幅器8のゲ
インをKとすると、増幅器の出力Vは V=K・Vo となり、Voに比例した信号となる。
【0007】図17は特開昭55―149856号公報
に示された従来の3相3線式回路におけるコンデンサ分
圧形の電圧センサを示す構成図であり、図15と同一又
は相当部分には同一符号を示す。3相3線式回路の場
合、基本的には図15に示す単相2線式回路と同じ構成
の電極を3組み組み合わせたものであるが、本実施例で
は、それぞれの導体23a、23b、23cと電極24
a、24b、24c間のコンデンサ容量を安定にし、か
つ、各の導体との静電結合を抑制するため、固形の絶縁
物27a、27b、27cが用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンデンサ分圧
形の電圧センサは以上のように構成されているので、差
動増幅器8の入力信号としてアース点26を入力させる
必要があるが、配電線路に設置した回路遮断器等では、
アース点26を取ることが構造上、配線が煩雑になり困
難である。また、導体23に対する電極24間の距離を
安定して配設することができないので正確な電圧測定が
困難であるという問題があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、差動増幅器8の入力信号として
アース点26の入力を必要としないで、しかも精度の良
い電圧センサを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)この発明に係る電
圧センサは、単相2線式回路等の2つの導体間の交流電
圧を測定する容量分圧形の電圧センサにおいて、一方の
導体と対向電極とが静電結合した第1のコンデンサと、
他方の導体と対向電極とが静電結合した第2のコンデン
サと、上記第1と第2のコンデンサの両対向電極間に接
続した第1の直列コンデンサと、上記第1の直列コンデ
ンサの両端電圧を増幅する増幅手段を備えたものであ
る。
【0011】(2)また、単相3線式回路、3相3線式
回路、または3相4線式回路の交流電圧を測定する容量
分圧形の電圧センサにおいて、上記単相3線式回路ある
いは3相3線式回路の3つの導体の各導体毎、または上
記3相4線式の各相の3つの導体の各導体毎に、その導
体と対向電極とが静電結合した第1のコンデンサを形成
し、この第1のコンデンサに第1の直列コンデンサと第
2の直列コンデンサとを順次直列接続してコンデンサ3
個の直列体を上記各導体毎に構成すると共に、上記各直
列体の第2の直列コンデンサ側の端部を一体接続した共
通接続部と、上記各第1の直列コンデンサの両端電圧を
各々増幅する増幅手段を備えたものである。
【0012】(3)また、単相3線式回路の各線間電
圧、または、3相3線式回路の各相間電圧、あるいは3
相4線式回路の各相間電圧を測定する容量分圧形の電圧
センサにおいて、上記各線間または上記各相間に上記
(1)記載の電圧センサを各々接続して3組の電圧セン
サを形成すると共に、各第2のコンデンサの対向電極側
を一体接続した共通接続部を設けたものである。
【0013】(4)また、(1)から(3)において、
対向電極を有するコンデンサは、導体と上記対向電極間
に誘電体を配置して形成、または、上記導体の周りに誘
電体を配置すると共に、この誘電体の外側に上記対向電
極を配置して形成したものである。
【0014】(5)また、(4)において、対向電極
は、この対向電極の少なくとも一部を誘電体内に埋め込
んで配置したものである。
【0015】(6)また、(1)から(3)において、
対向電極を有するコンデンサは、絶縁被覆付きのリード
線の一方を導体に接続すると共に、上記リード線の他方
の絶縁被覆の周りに対向電極を配置して形成したもので
ある。
【0016】(7)また、(6)において、リード線と
対向電極とをプリント基板に取り付けたものである。
【0017】
【発明の実施形態】実施の形態1.図1は本発明の実施
の形態1における単相2線式回路での電圧センサの等価
回路図、図2は図1の電圧センサの構成図である。
【0018】図において、1は電源、2は負荷、3は開
閉器内に内蔵された電圧センサ、4は導体、5は導体4
に配設された第1のコンデンサ、6は導体4に配設され
た第2のコンデンサ、7はコンデンサ5とコンデンサ6
間に接続された第1の直列コンデンサ、8は差動増幅
器、26aは差動増幅器8のボディアース点、9はプリ
ント基板でコンデンサ7、差動増幅器8等の部品を実装
するものである。
【0019】10aは導体4に接合設置された第1の誘
電体、11aはこの誘電体10aに接合設置された第1
の電極で、第1のコンデンサ5を形成し、30aは導体
4に接合設置された第2の誘電体、31aは誘電体30
aに接合設置された第2の電極で第2のコンデンサ6を
形成している。12aは第1の電極11aと第1の直列
コンデンサ7を接続する絶縁電線からなるリード線、1
2bは第2の電極31aと第1の直列コンデンサ7を接
続する絶縁電線からなるリード線である。なお、コンデ
ンサの静電容量の形成については、従来の技術で記述し
た(1)式と同様なので説明を省略する。
【0020】次に、図1のように構成された電圧センサ
の動作について説明する。第1の直列コンデンサ7の両
端に発生した電圧は差動増幅器8により測定されるが、
このときの電圧(差動電位)Voはコンデンサ5の静電
容量をC3、コンデンサ6の静電容量をC4、コンデン
サ7の静電容量をC5とすると(3)式で表わされる。 Vo=Vi・C3C4/(C3C5+C4C5+C3C4) … (3)
【0021】ここで、コンデンサ容量がC3=C4=C
とすると Vo=Vi・C/(C5+2C) … (4) となり、C/(C5+2C)が一定となるので、入力電
圧・Viに比例した出力電圧・Voが得られる。このと
きの電圧(差動電位)Voの基準点は差動増幅器8のボ
ディアース点26aとなるので、従来のように電源回路
1のアース点と同一にする必要は無い。
【0022】図3は図2の第1のコンデンサ5の実装構
造のIII-III 断面図である。(a)は導体4と第1の誘
電体10aおよび第1の誘電体10aと第1の電極11
aの密着性を良くするため、第1の誘電体10aに抜け
止め部101および第1の電極11aに抜け止め部10
2を設けたものである。(b)は導体4と第1の電極1
1a間の絶縁耐力を向上させるために、導体4に絶縁性
の突起部103を設けたものである。(c)は導体4と
第1の電極11a間の絶縁耐力を向上させるために、第
1の誘電体10aに傾斜部104を設け、沿面距離を長
くしたものである。
【0023】以上のようにこの実施の形態1によれば、
単相2線式回路のような2つの導体間の交流電圧を測定
する場合、アース点が取れない回路でも適用することが
でき、また、誘電体を用いることで導体と電極間の距離
を一定に保つように構成したので、正確な電圧測定が可
能となる。更に、誘電体を導体に強固に接合できるの
で、信頼性の高いコンデンサを有する電圧センサを提供
できる。なお、この電圧センサを単相3線式回路に用い
てもよい。その場合、2つの電圧センサを使用して相間
電圧および中性線との電圧を測定してもよい。
【0024】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2における電圧センサの構成図であり、それぞれの導体
4の長手方向に対して直角に第1の誘電体13aと第1
の電極14a及び第2の誘電体33aと第2の電極34
aを接合設置する構造であり、導体4と第1の誘電体1
3a及び第1の誘電体13aと第1の電極14a間の接
合面積が大きく、密着強度を大きくできるものである。
なお、導体4、第1の誘電体13aおよび第1の電極1
4aの断面IV-IV は上述した実施の形態1の図3にて示
した構造と同様である。
【0025】以上のようにこの実施の形態2によれば、
実施の形態1と同様の効果を有し、更に、導体と誘電
体、及び誘電体と電極との接合面積が大きいので、誘電
体及び電極の取り付けを強固にすることができ、また、
導体と電極との対向面積を大きくできるので、静電容量
を大きくすることが可能である。
【0026】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3における電圧センサの構成図であり、それぞれの導体
4を第1の誘電体15a、第2の誘電体35aが巻装す
る構造で、その外周面に第1の電極16a、第2の誘電
体36aを接合設置する。
【0027】図6は図5の第1のコンデンサ5の実装構
造のVI-VI 断面図である。(a)は第1の誘電体15a
を導体4の外周に巻装する構造、(b)は図5の断面で
はないが(a)の変形例で、導体4の外周部に切り込み
を入れ、その部分に第1の誘電体15aを巻装する構造
であり、導体4と第1の誘電体15a間の接合面積が大
きく、密着強度を大きくできるものである。なお、16
aには抜け止め部105が設けられている。
【0028】また、図6(b)では導体4を口形と凹形
に2分割して、口形の方に誘電体15aを巻装したが、
上下に2分割してそのいずれか一方に誘電体15aを巻
装してもよく、左右に2分割してそのいずれか一方に誘
電体15aを巻装してもよく、また、上下または左右に
3分割して、その真ん中の導体に誘電体15aを巻装し
てもよい。つまり、コンデンサを形成する導体4の断面
を任意に分割して、そのいずれか一つの導体に誘電体を
巻装してもよい。
【0029】以上のようにこの実施の形態3によれば、
実施の形態1と同様の効果を有し、更に、図6(a)の
ように導体の外周を誘電体で巻装する場合は、誘電体が
強固に取り付けられ、且つ、導体の加工を必要としな
い。また、図6(b)のように導体を分割する場合は、
誘電体が強固に取り付けられると共に、誘電体の素材が
少なくて済む。
【0030】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4における電圧センサの構成図、図8は図7のコンデン
サの実装構造VIII-VIII 断面図であり、それぞれの導体
4に第1の誘電体17a及び第2の誘電体37aを巻装
した後、そのそれぞれの外周に第1の電極18a及び第
2の電極38aを巻装したものであり、導体4と第1の
誘電体17a及び第1の誘電体17aと第1の電極18
a間の接合面積が大きく、密着強度を大きくできるもの
である。
【0031】以上のようにこの実施の形態4によれば、
実施の形態1と同様の効果を有し、更に導体の外周を誘
電体で巻装しているので、誘電体が強固に取り付けら
れ、且つ、導体の加工を必要としない。また、導体と電
極との対向面積を大きくできるので、静電容量を大きく
することが可能である。
【0032】実施の形態5.図9は本発明の実施の形態
5における電圧センサの構成図であり、19は導体4に
接続した第1のリード導体、39は導体4に接続した第
2のリード導体、20は第1のリード導体19を巻装す
る誘電体からなる第1の絶縁被覆、40は第2のリード
導体39と巻装する誘電体からなる第2の絶縁被覆、2
1aは第1の絶縁被覆20を被装し、プリント基板9に
固定される第1の基板電極、41aは第2の絶縁被覆4
0を被装し、プリント基板9に固定される第2の基板電
極である。
【0033】第1の絶縁被覆20が巻装された第1のリ
ード導体19および第2の絶縁被覆40が巻装された第
2のリード導体39はそれぞれの導体4に接続され、第
1の基板電極21aおよび第2の基板電極41aはそれ
ぞれリード線12a、12bにより第1の直列コンデン
サ7と接続される。
【0034】図10は図9の電極部のX-X 断面図であ
り、22a、22bはプリント基板9上に配置されたパ
ターン電極、28a、28bは半田などの固定物体であ
る。 (a)第1の絶縁被覆20により巻装された第1のリー
ド導体19を、パターン電極22aと第1の基板電極2
1aの間に挿入し、固定物体28aにより固定する。ま
た、第2の絶縁被覆40により巻装された第2のリード
導体39を、パターン電極22aと第2の基板電極41
aの間に挿入し、固定物体28aにより固定する。
【0035】(b)は(a)の変形例で、第1のリード
導体19を巻装した第1の絶縁被覆20がリング形状部
を有する第1の基板電極21bに挿入固定され、この第
1の基板電極21bの一端部がプリント基板9に設けた
穴に挿入され、固定物体28bによりパターン電極22
bに固定される。また、第2のリード導体39を巻装し
た第2の絶縁被覆40がリング形状部を有する第2の基
板電極41bに挿入固定され、この第2の基板電極41
bの一端部がプリント基板9に設けた穴に挿入され、固
定物体28bによりパターン電極22bに固定される。
【0036】以上のようにこの実施の形態5によれば、
図10に示した構成によりプリント基板上に基板電極を
固定することができ、また基板電極とプリントパターン
とを確実の接続することができる。また、リード導体と
基板電極間の距離を一定にすることができるので、安定
した静電容量と絶縁性能が得られる。また、リード導体
で電圧を導出したので、導体上に対向する電極を設けて
コンデンサを形成する必要がなく、基板上などの任意の
場所でコンデンサが形成できる。
【0037】実施の形態6.図11は本発明の実施の形
態6における3相3線式回路での電圧センサの等価回路
図であり、図12は図11の電圧センサの構成図であ
る。図11および図12において、1a、1b、1cは
電源、2a、2b、2cは負荷、3は開閉器内に内蔵さ
れた電圧センサ、4a、4b、4cは導体、5a、5
b、5cは導体4a、4b、4cにそれぞれ配置された
第1のコンデンサ、7a、7b、7cは第1のコンデン
サ5a、5b、5cにそれぞれ直列に接続された第1の
直列コンデンサである。
【0038】6a、6b、6cは第1の直列コンデンサ
7a、7b、7cにそれぞれ直列に接続された第2の直
列コンデンサ、8a、8b、8cは差動増幅器、9は第
1の直列コンデンサ7a、7b、7c、第2の直列コン
デンサ6a、6b、6c及び差動増幅器8a、8b、8
cを固定実装したプリント基板、12a、12b、12
cは第1のコンデンサ5a、5b、5cとプリント基板
9を接続するリード線、26aは差動増幅器8a、8
b、8cのボディアース点、29は中性点、200は開
閉器本体である。
【0039】10a、10b、10cはそれぞれ導体4
a、4b、4cに接合設置された第1の誘電体、11
a、11b、11cは誘電体10a、10b、10cに
接合設置された第1の電極で、第1のコンデンサ5a、
5b、5cを形成している。3相3線式回路の場合は単
相回路を3相に組み合わせたもので、コンデンサ5a,
5b,5cに第1の直列コンデンサ7a,7b,7cと
第2の直列コンデンサ6a、6b、6cがそれぞれ直列
に接続され、第2の直列コンデンサ6a,6b,6cの
接続されていない側が中性点29となり、一体的に接続
されている。
【0040】第1の直列コンデンサ7a,7b,7cの
両端はそれぞれ差動増幅器8a,8b,8cに接続さ
れ、両端に発生した電圧の増幅を行なう。中性点29と
差動増幅器8a,8b,8cのボディアース点26aは
接続され、前述した電圧(差動電位)Voの基準点とし
て働く。この結果、各相の電圧は前述した(4)式で求
められる。なお、線間電圧を求める場合は、演算回路を
設けて各相電圧から演算して求めればよい。この実施の
形態6では3相3線式の回路について説明したが、図1
1の電圧センサの回路は3相4線式回路、及び単相3線
式回路にも適用することができる。
【0041】以上のようにこの実施の形態6によれば、
単相3線式回路、3相3線式回路、3相4線式回路など
の回路において、簡素な回路構成でアース点が取れない
回路でも適用することができ、また、導体と電極間の距
離を一定に保つように構成したので、正確な電圧測定が
可能な電圧センサを提供できる。
【0042】実施の形態7.図13は本発明の実施の形
態7における3相3線式回路での電圧センサの等価回路
図であり、3相3線式回路はその3つの導体のみ図示し
ている。図14は図13の電圧センサの構成図である。
図中、実施の形態6と同一又は相当部分には同一符号を
付し説明を省略する。
【0043】図13および図14において、50a、5
0b、50cは導体4a、4b、4cにそれぞれ配置さ
れた第1のコンデンサ、70a、70b、70cは第1
のコンデンサ50a、50b、50cにそれぞれ直列に
接続された第1の直列コンデンサである。
【0044】60a、60b、60cは第2のコンデン
サ、120a、120b、120cは第2のコンデンサ
60a、60b、60cとプリント基板9を接続するリ
ード線、100a、100b、100cはそれぞれ導体
4a、4b、4cに接合設置された第1の誘電体、11
0a、110b、110cは誘電体100a、100
b、100cに接合設置された第1の電極で、第1のコ
ンデンサ50a、50b、50cを形成している。
【0045】111a、111b、111cは第1の電
極110a、110b、110cと共に誘電体100
a、100b、100cに接合設置された並列電極であ
り、第2のコンデンサ60a、60b、60cを形成し
ている。誘電体100aに2つの電極、110aと11
1aを配設することにより、2つのコンデンサを形成さ
せ、一方のコンデンサを第1のコンデンサ50aとして
使用し、他方のコンデンサを第2のコンデンサ60aと
して使用するものであり、これは他の相においても同様
であり、部品の構成を簡素にすることができるものであ
る。
【0046】なお、実施の形態6及び実施の形態7に示
すコンデンサの構成は、実施の形態1の図3および実施
の形態2から実施の形態5に示した構成にしてもよい。
また、この実施の形態7は3相3線式回路において説明
したが、3相4線式回路、単相3線式回路の場合も同様
に適用することができる。
【0047】以上のようにこの実施の形態7は、実施の
形態1の電圧センサを3組用いて中性点をボディアース
したもので、効果としては実施の形態6と同様に簡素な
回路構成でアース点が取れない回路でも適用することが
でき、また、導体と電極間の距離を一定に保つように構
成したので、正確な電圧測定が可能な電圧センサを提供
できる。
【0048】実施の形態8.実施の形態1〜実施の形態
4では、導体に誘電体を巻装した事例について述べた
が、誘電体をなくして空気でもよく、また、その他の気
体や真空中でもよい。また、絶縁油などの液体であって
もよい。
【0049】
【発明の効果】(1)以上のように請求項1の発明によ
れば、単相2線式回路のような2つの導体間の交流電圧
を測定する場合、アース点が取れない回路でも適用する
ことができる。
【0050】(2)請求項2または請求項3の発明によ
れば、単相3線式回路、3相3線式回路、3相4線式回
路などの交流電圧を測定する場合、アース点が取れない
回路でも適用することができる。
【0051】(3)請求項4の発明によれば、導体の周
りに誘電体と対向電極を配置し、導体と電極間の距離を
一定に保つようにしたので、安定した静電容量をもつコ
ンデンサが構成され、正確な電圧測定が可能になる。
【0052】(4)請求項5の発明によれば、対向電極
の少なくとも一部を誘電体内に埋め込んだので、対向電
極が確実に取り付けられ、信頼性の高いコンデンサを有
する電圧センサが提供できる。
【0053】(5)請求項6の発明によれば、対向電極
を有するコンデンサをリード線を利用して形成したの
で、リード導体と対向電極間の距離を一定にすることが
でき、安定した静電容量と絶縁性能のコンデンサが得ら
れ、正確な電圧測定が可能になる。
【0054】(6)請求項7の発明によれば、対向電極
を有するコンデンサをプリント基板上で形成したので、
上記コンデンサとプリント基板との接続を確実にするこ
とができ、信頼性の高い電圧センサが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における単相2線式回
路での電圧センサの等価回路図である。
【図2】 図1の電圧センサの構成図である。
【図3】 図2のコンデンサの実装構造III-III 断面図
である。
【図4】 本発明の実施の形態2における電圧センサの
構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態3における電圧センサの
構成図である。
【図6】 図5のコンデンサの実装構造VI-VI 断面図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態4における電圧センサの
構成図である。
【図8】 図7のコンデンサの実装構造VIII-VIII 断面
図である。
【図9】 本発明の実施の形態5における電圧センサの
構成図である。
【図10】 図5の電極部のX-X 断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態6における3相3線式
回路での電圧センサの等価回路図である。
【図12】 図11の電圧センサの構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態7における3相3線式
回路での電圧センサの等価回路図である。
【図14】 図13の電圧センサの構成図である。
【図15】 従来の単相2線式回路における電圧センサ
の構成図である。
【図16】 図14の電圧センサの等価回路図である。
【図17】 従来の3相3線式回路における電圧センサ
の構成図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 電源、 2、2a、2
b、2c 負荷、3 電圧センサ、
4、4a、4b、4c 導体、5、5a、5b、5
c、50a、50b、50c 第1のコンデンサ、6、
6a、6b、6c、60a、60b、60c 第2のコ
ンデンサ、7、7a、7b、7c、70a、70b、7
0c 第1の直列コンデンサ、8、8a、8b、8c
差動増幅器(増幅手段)、 9 プリント基板、10
a、10b、10c、13a、15a、17a、100
a、100b、100c 第1の誘電体、11a、11
b、11c、14a、16a、18a、110a、11
0b、110c 第1の電極(対向電極)、12a、1
2b、12c、120a、120b、120c リード
線、19 第1のリード導体、 20 第
1の絶縁被覆、21a、21b 第1の基板電極、
22a、22b パターン電極、26 アース点、
26a ボディアース点、28
a、28b 固定物体、 29 中性点、3
0a、33a、35a、37a 第2の誘電体、31
a、34a、36a、38a 第2の電極(対向電
極)、39 第2のリード導体、 40
第2の絶縁被覆、41a、41b 第2の基板電極、1
11a、111b、111c 並列電極(対向電極)、
200 開閉器本体。
フロントページの続き (72)発明者 田中 義和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G025 AA00 AA15 AB07 2G035 AA00 AB08 AD13 AD22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単相2線式回路等の2つの導体間の交流
    電圧を測定する容量分圧形の電圧センサにおいて、一方
    の導体と対向電極とが静電結合した第1のコンデンサ
    と、他方の導体と対向電極とが静電結合した第2のコン
    デンサと、上記第1と第2のコンデンサの両対向電極間
    に接続した第1の直列コンデンサと、上記第1の直列コ
    ンデンサの両端電圧を増幅する増幅手段を備えたことを
    特徴とする電圧センサ。
  2. 【請求項2】 単相3線式回路、3相3線式回路、また
    は3相4線式回路の交流電圧を測定する容量分圧形の電
    圧センサにおいて、上記単相3線式回路あるいは3相3
    線式回路の3つの導体の各導体毎、または上記3相4線
    式の各相の3つの導体の各導体毎に、その導体と対向電
    極とが静電結合した第1のコンデンサを形成し、この第
    1のコンデンサに第1の直列コンデンサと第2の直列コ
    ンデンサとを順次直列接続してコンデンサ3個の直列体
    を上記各導体毎に構成すると共に、上記各直列体の第2
    の直列コンデンサ側の端部を一体接続した共通接続部
    と、上記各第1の直列コンデンサの両端電圧を各々増幅
    する増幅手段を備えたことを特徴とする電圧センサ。
  3. 【請求項3】 単相3線式回路の各線間電圧、または、
    3相3線式回路の各相間電圧、あるいは3相4線式回路
    の各相間電圧を測定する容量分圧形の電圧センサにおい
    て、上記各線間または上記各相間に請求項1記載の電圧
    センサを各々接続して3組の電圧センサを形成すると共
    に、各第2のコンデンサの対向電極側を一体接続した共
    通接続部を設けたことを特徴とする電圧センサ。
  4. 【請求項4】 対向電極を有するコンデンサは、導体と
    上記対向電極間に誘電体を配置して形成、または、上記
    導体の周りに誘電体を配置すると共に、この誘電体の外
    側に上記対向電極を配置して形成したことを特徴とする
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電圧セン
    サ。
  5. 【請求項5】 対向電極は、この対向電極の少なくとも
    一部を誘電体内に埋め込んで配置したことを特徴とする
    請求項4記載の電圧センサ。
  6. 【請求項6】 対向電極を有するコンデンサは、絶縁被
    覆付きのリード線の一方を導体に接続すると共に、上記
    リード線の他方の絶縁被覆の周りに対向電極を配置して
    形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    か1項に記載の電圧センサ。
  7. 【請求項7】 リード線と対向電極とをプリント基板に
    取り付けたことを特徴とする請求項6記載の電圧セン
    サ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032153A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Tsuda Electric Meters Co Ltd 非接触式直流電圧検出器
CN102803973A (zh) * 2009-05-08 2012-11-28 伊顿公司 用于检测中到高压应用中的电压的系统和方法
CN109786104A (zh) * 2017-11-10 2019-05-21 许继集团有限公司 电容分压互感器、低压电容结构及其外壳

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