JP2002157671A - センシングシステム - Google Patents

センシングシステム

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JP2002157671A
JP2002157671A JP2000349857A JP2000349857A JP2002157671A JP 2002157671 A JP2002157671 A JP 2002157671A JP 2000349857 A JP2000349857 A JP 2000349857A JP 2000349857 A JP2000349857 A JP 2000349857A JP 2002157671 A JP2002157671 A JP 2002157671A
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JP
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terminal
electrode
voltage
shield
operational amplifier
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JP2000349857A
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English (en)
Inventor
Naoki Ikeuchi
直樹 池内
Masami Yakabe
正巳 八壁
Muneo Harada
宗生 原田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微少な物理量の変化を常に正確に検出するこ
とのできる高性能なセンシングシステムを提供する。 【解決手段】 センサヘッド101は、第1電極111
と、第1電極111と所定の距離をおいて相対面するよ
う配置された第2電極112とを備える。測定装置10
2は、信号端子5、シールド端子6、バイアス端子7を
備える。信号端子5の電圧とシールド端子6の電圧と
は、常に等しくなるよう測定回路が構成される。3重同
軸ケーブル120の中心軸線103により、第1電極1
11が信号端子5に接続される。同ケーブル120の外
側被覆線105により、第2電極112がバイアス端子
7に接続される。同ケーブル120の内側被覆線104
は、シールド端子6に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、測定対象となる
物理量を電気的に測定するのに適したセンシングシステ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】容量センサのようなセンサ部を備え、検
知した温度・湿度等の物理量をこのセンサ部で電気的特
性に変換し、これを測定回路で検出することが従来から
行われている。図11は、このような検出を行う従来の
センシングシステムを示すブロック図である。このセン
シングシステムはセンサ部として容量センサ201を備
えている。この容量センサ201は2つの電極を有し、
受けた物理量によって両電極間の容量を変化させるもの
である。そして各電極はケーブル203、204によっ
て測定回路202に接続され、各ケーブル203、20
4を介して測定信号が容量センサ201から測定回路2
02に伝送される。この測定回路は容量−電圧変換器と
して機能するものであり、容量センサ201の容量を電
圧に変換して前記物理量を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来例に
おいては、ケーブル203、204間に不可避的に寄生
容量が生じる。これを回避するためケーブル203、2
04をそれぞれシールドされた同軸ケーブルとすること
が用いられているが、寄生容量は同軸ケーブルの軸線と
この軸線を包囲する被覆線との間にも生じてしまう。容
量センサ201での容量変化が十分に大きく、かつケー
ブル長が極端に短い場合に限っては、かかる寄生容量の
影響もある程度無視し得る。しかし近年のように、微少
な物理量変化の正確な検出が多様な環境下で要求される
中にあって、上記のような従来例はこの要求に十分に応
え得るものではなかった。なぜなら、このような要求に
応えるには微少な物理量変化を正確に捉える必要がある
し、また測定装置を設置できないような場所・環境に、
センサ部を測定装置から離隔して取り付け、そこから長
いケーブルを測定装置まで引き回す必要が生じるからで
ある。
【0004】また長いケーブルを引き回すと、このケー
ブル中で電圧降下が生じ、これによって信号の劣化及び
寄生容量の悪影響が大きくなるという問題もある。その
ためセンサ部に増幅回路を設け、センサ部から出力され
る電流を増幅することも従来なされている。しかしなが
らこのような構成によると、センサ部を取り付ける場所
の環境によって前記増幅回路の動作が悪影響を受けてし
まい、結局のところ高精度な測定ができなくなるという
問題があった。
【0005】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、微少な物理量
の変化を常に正確に検出することのできる高性能なセン
シングシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明のセンシン
グシステムは、第1電極と第2電極とを備えて測定対象
物理量を両電極間の電気的特性に変換するセンサ部を備
え、前記第1電極又は第2電極のいずれか一方を、所定
の測定回路の信号端子に、少なくともその一部がシール
ド手段で電気的にシールドされた信号線で接続し、前記
第1電極又は第2電極のうち他方の電極を、所定のバイ
アス電圧を印加する任意のバイアス印加手段に接続し、
前記シールド手段を、前記信号端子と同電位に成された
前記測定回路のシールド端子に接続するよう成されてい
ることを特徴としている。
【0007】また本発明のセンシングシステムは、信号
端子、所定のバイアス電圧を印加されたバイアス端子、
及び前記信号端子と同電位になるよう成されたシールド
端子を備えた測定回路と、第1電極及び第2電極を備え
て測定対象物理量を両電極間の電気的特性に変換するセ
ンサ部とを有し、前記第1電極又は第2電極のいずれか
一方が、少なくともその一部がシールド手段で電気的に
シールドされた信号線で前記信号端子に接続され、前記
第1電極又は第2電極のうち他方の電極が前記バイアス
端子に接続され、前記シールド手段が前記シールド端子
に接続されて成ることを特徴としている。
【0008】さらに本発明のセンシングシステムは、前
記バイアス端子が電位固定されていることことを特徴と
している。
【0009】そしてまた本発明のセンシングシステム
は、前記センサ部が、前記測定回路とは別体に成され、
この測定回路の設置箇所と離隔した箇所に設置できるこ
とを特徴としている。
【0010】ここで前記測定回路は、たとえば次のよう
な構成とすることができる。すなわち、ボルテージフォ
ロワと一方の入力端子を所定の第1電圧に接続した演算
増幅器とを含み、かつ入力電圧を増幅した電圧を前記ボ
ルテージフォロワの出力端子から出力させる増幅回路
と、前記ボルテージフォロワの入力端子にその一端が接
続され他端が前記信号端子に接続された接続線と、前記
ボルテージフォロワの出力電圧に基づくシールド電圧を
前記シールド端子に印加するシールド電圧印加手段とを
備え、測定信号を前記演算増幅器の出力端子に接続され
た信号出力端子から出力する構成である。
【0011】また前記測定回路は、たとえば次のような
構成とすることもできる。すなわち、両入力端子がイマ
ジナリ・ショートの状態にある演算増幅器と、この演算
増幅器の一方の入力端子にその一端を接続し他端に前記
信号端子を接続した接続線と、前記演算増幅器の他方の
入力端子に交流電圧を印加する交流電圧印加手段と、前
記交流電圧を位相振幅補償して成るシールド電圧を前記
シールド端子に印加するシールド電圧印加手段とを備
え、前記信号端子に接続したセンサ部に前記交流電圧に
応じた電圧を印加し、当該センサ部に流れる電流に基づ
いて形成された測定信号を出力する構成である。
【0012】さらに前記測定回路は、たとえば次のよう
な構成とすることができる。すなわち、第1の演算増幅
器と、第2の演算増幅器と、第1の演算増幅器の一方の
入力端子と第2の演算増幅器の出力端子との間に設けら
れた第1のインピーダンスと、第1の演算増幅器の前記
入力端子にその一端が接続され他端に前記信号端子を接
続する接続線と、第1の演算増幅器の出力端子と前記接
続線との間に設けられた第2のインピーダンスとを備
え、前記信号端子に接続したセンサ部に第1の演算増幅
器の出力端子から第2のインピーダンスを介して所定の
電流を供給するとともに第1の演算増幅器の他方の入力
端子電圧に基づくシールド電圧を前記シールド端子に印
加するシールド電圧印加手段とを設け、第2の演算増幅
器の出力端子から測定信号を出力する構成である。
【0013】これらのセンシングシステムでは、物理量
の測定を行うセンサ部の2つの電極を、それぞれ測定回
路の信号端子と、所定のバイアス電圧を印加するバイア
ス印加手段とに接続するようにしている。また測定信号
は、前記2つの電極のいずれかと直接的に信号端子に接
続された信号線を介して伝送され、さらにこの信号線
と、これを電気的にシールドするシールド手段とを同電
位としている。そのためセンサ部に増幅回路を設ける等
の構成を採る必要がなくなり、従ってたとえ信号線を長
く引き回したとしても、この信号線に寄生容量が発生し
て信号劣化等が生じるのを防止することが可能となる。
とくにバイアス端子を固定電位とすれば、より回路動作
が安定し高精度に物理量を検出することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明のセンシングシス
テムの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ
詳細に説明する。
【0015】図1は、上記センシングシステムの概略構
成を示すブロック図である。このセンシングシステムは
センサヘッド(センサ部)101を備え、このセンサヘ
ッド101を測定装置102に接続して構成されてい
る。センサヘッド101は、第1電極111と、この第
1電極111と所定の距離をおいて相対面するよう配置
された平板状の第2電極112とを備えている。そして
両電極111、112間に形成した静電容量Csを、両
電極111、112間の相対位置変化又は誘電率変化等
によって変化させ、これにより容量センサとして機能す
るものである。そして前記第1電極111は、概略の形
状が有底筒状に成された絶縁体116の底部に固定さ
れ、また前記第2電極112は、その側周部分が前記絶
縁体116の開口部に取り付けられている。さらに前記
絶縁体116は、その側面外周及び底部裏側(図におけ
る上側)を、シールド電極113で覆われている。この
シールド電極113も、その側面外周及び底部裏側(図
における上側)を、絶縁体114で覆われている。
【0016】上記センサヘッド101には、コネクタ1
15が設けられている。このコネクタ115には、前記
絶縁体114、116及びシールド電極113の底部を
貫いて、前記第1電極111が電気的に接続されてい
る。また前記コネクタ115には、前記絶縁体114の
底部を貫いて、シールド電極113が電気的に接続され
ている。さらに前記第2電極112も、前記絶縁体11
4、116等の中に埋設された配線を介してコネクタ1
15に接続されている。そしてこのコネクタ115に、
3重同軸ケーブル(トライアキシャル・ケーブル)12
0が接続されている。3重同軸ケーブル120は、中心
軸線(信号線)103と、この中心軸線103の周囲を
覆い中心軸線103を電気的にシールドする内側被覆線
(シールド手段)104と、この内側被覆線104の外
周を覆い内側被覆線104を電気的にシールドする外側
被覆線105とから構成されるものである。そして前記
コネクタ115を介して、前記第1電極111が前記中
心軸線103に接続され、前記第2電極112が前記外
側被覆線105に接続され、前記シールド電極113が
内側被覆線104に接続されている。
【0017】上記3重同軸ケーブル120は、測定装置
102に接続される。そこで次に、この測定装置102
について説明する。図3は、この測定装置102に設け
られた測定回路のコア部1の回路図の一例である。この
コア部1は、第1演算増幅器11及び第2演算増幅器1
2を備えて構成されている。第1演算増幅器11は、反
転入力端子と出力端子とが短絡され、ボルテージフォロ
ワを構成している。ここでボルテージフォロワとは、入
力インピーダンスが高い一方、出力インピーダンスが低
く、入出力ゲインが1であって、インピーダンス変換器
として機能するものをいう。また第1演算増幅器11の
非反転入力端子には、接続線19が接続されている。そ
してこの接続線19に設けた接続端子24に、センサ部
18の一端が接続できるようになっている。このセンサ
部18の他端は、DCバイアス端子23に接続される。
また第2演算増幅器12は、その非反転入力端子が接地
される一方、反転入力端子には第1抵抗(抵抗値R1)
15及び第2抵抗(抵抗値R2)16のそれぞれ一端が
接続されている。好ましくはこのように非反転入力端子
が接地されるが、いってみれば機能的にはゼロ電位等に
一定に保持されればよく、例えばバイアス電圧が印加さ
れても一定に保持さえされれば、いわゆる電気的なゆら
ぎを抑制できるので、そういった方法が採られてもよ
い。そして第1抵抗15の他端は交流電圧発生器(発生
交流電圧Vin、各周波数ω)14に接続され、第2抵
抗16の他端は前記第1演算増幅器11の出力端子に接
続されている。
【0018】また第2演算増幅器12の出力端子は、第
3抵抗(抵抗値R3)17を介して前記第1演算増幅器
11の非反転入力端子に接続されている。さらに、第2
演算増幅器12の出力端子、第1演算増幅器11の非反
転入力端子、及び前記センサ部を互いに接続する前記接
続線19は、シールド線20で被覆されている。このシ
ールド線20は、外部から前記接続線19を電気的に遮
蔽するものである。そしてこのシールド線20は、補償
回路(シールド電圧印加手段)13を介して前記第1演
算増幅器11の出力端子に接続されている。また前記第
2演算増幅器12の出力端子に信号出力端子21が接続
され、第1演算増幅器11の出力端子に交流出力端子2
2が接続されている。さらに、図が煩雑になるのを避け
るため図示していないが、第1演算増幅器11の非反転
入力端子には、正負電源間に接続されたN型MOSFE
T、P型MOSFETがアナログバッファとして設けら
れている。そしてこのアナログバッファの入力で前記接
続線19を受けることにより、接続線19側からみたイ
ンピーダンスをきわめて高いものとしている。
【0019】図4は、前記コア部1に設けた補償回路1
3の一例を示す回路図である。この補償回路13は、位
相調整部48と振幅調整部49とから構成されている。
位相調整部48は、演算増幅器71を用いた全域通過フ
ィルタとして構成されている。すなわち、入力端子30
と演算増幅器71の反転入力端子との間には抵抗73が
設けられるとともに、前記入力端子30と非反転入力端
子との間には可変抵抗74が設けられている。また演算
増幅器71の出力端子と反転入力端子との間に抵抗75
が設けられ、さらに演算増幅器71の非反転入力端子に
はコンデンサ76が接続されている。抵抗73と抵抗7
5との抵抗値は、互いに等しいものとされている。そし
てこの位相調整部48の出力側は、振幅調整部49の入
力側に接続されている。振幅調整部49は、演算増幅器
72を用いた反転増幅器として構成されている。すなわ
ち、その入力側と演算増幅器72の反転入力端子との間
に抵抗77が設けられ、また演算増幅器72の出力端子
と反転入力端子との間に可変抵抗78が設けられてい
る。そして演算増幅器72の非反転入力端子は接地され
ている。
【0020】図5は、上記コア部1を含む測定回路のよ
り大きな部分を示す回路図である。図3の回路図で示す
コア部1では補償回路13の入力側を第1演算増幅器1
1の出力端子に接続していたが、この回路図に示すコア
部1では、補償回路13の入力側は交流電圧発生器14
に接続している。後述するように、このような接続とし
ても第1演算増幅器11の出力電圧を位相振幅補償して
シールド線20に印加することができる。上記コア部1
の信号出力端子21には、第3演算増幅器36を備えた
反転増幅部2が接続される。前記信号出力端子21は、
抵抗値可変の第4抵抗(抵抗値R4)32を介して第3
演算増幅器36の反転入力端子に接続される。そしてこ
の反転入力端子と前記第3演算増幅器36の出力端子と
の間には、反転入力端子側から順に第5抵抗(抵抗値R
5)33及び抵抗値可変の第6抵抗(抵抗値R6)34
が直列に接続され、さらにこの第6抵抗34と並列にコ
ンデンサ35が接続されている。また前記第3演算増幅
器36の非反転入力端子は接地されている。
【0021】さらに上記コア部1の交流出力端子22及
び前記反転増幅部2の反転出力端子42は、第4演算増
幅器40を備えた加算部3に接続されている。前記交流
出力端子22は第7抵抗(抵抗値R7)37を介して、
また前記反転出力端子42は第8抵抗(抵抗値R8)3
8を介して、それぞれ第4演算増幅器40の反転入力端
子に接続されている。そしてこの第4演算増幅器40の
反転入力端子と出力端子とが第9抵抗(抵抗値R9)3
9で接続され、出力端子は加算出力端子41に接続され
ている。また第4演算増幅器40の非反転入力端子は接
地されている。
【0022】図6は、上記測定回路を備えた測定装置を
示す模式透過斜視図である。測定回路が実装された基板
44は、その内部を電気的に遮蔽するシールドケース4
5内に設けられ、さらにその内部を電気的に遮蔽する装
置ケーシング4内に配置されている。この装置ケーシン
グ4には、信号端子5、シールド端子6、及びバイアス
端子7が、それぞれケーシング4の外部に露出して設け
られている。そして前記基板44からは、接続端子24
に接続された接続線19が延び、信号端子5に接続され
ている。この接続線19はシールド線20で被覆されて
いるが、このシールド線20はさらに外部から第2シー
ルド線46によって被覆され、この第2シールド線46
によって電気的に遮蔽されている。シールド線20は、
前記シールドケース45及びシールド端子6に接続され
ている。また前記装置ケーシング4及び第2シールド線
46は接地されている。バイアス端子7は、前記測定回
路のDCバイアス端子23に接続されている。このDC
バイアス端子23は、接地されている。しかしながらこ
のDCバイアス端子23には、接地電圧以外に所定のバ
イアス電圧を与えることができる。バイアス電圧を与え
る回路は前記した測定回路の内部にあってもよいが、測
定回路の外部に設けて外部からバイアス電圧を与えるよ
うにしてもよい。このようにして前記バイアス端子7
が、シールド電圧印加手段の電圧印加端子として機能す
る。
【0023】そして上記のように構成された測定装置に
対し、前記3重同軸ケーブル120の中心軸線103が
前記信号端子5に接続され、また内側被覆線104がシ
ールド端子6に接続され、さらに外側被覆線105がバ
イアス端子7に接続される。これにより、前記センサヘ
ッド101がセンサ部18としてコア部1の端子23、
24間に接続されることになる。
【0024】上記のように構成されたセンシングシステ
ムの動作について説明する前提として、まず測定装置1
02の動作について説明する。
【0025】前記センサヘッド101のインピーダンス
をZとする。また前記コア部1において、交流出力端子
22の電圧Voは、 Vo=−(R2/R1)・Vin で表される。つまり、第2演算増幅器12、第1演算増
幅器11で構成されたボルテージフォロワ、第1抵抗1
5、第2抵抗16によって、入力電圧Vinを増幅した
電圧Voをボルテージフォロワの出力端子から出力させ
る増幅回路が構成されているということである。
【0026】第3抵抗17を前記容量センサに向かって
流れる電流をiとすると、ボルテージフォロワの機能に
よって電流iのほぼ全量が前記容量センサに流れること
になるからVo=Z・iとなり、信号出力端子21から
出力される測定信号の電圧Vcは、 Vc=i・R3+Vo =(1+R3/Z)・Vo で表される。
【0027】そして反転増幅部2のゲインが−1となる
ように抵抗32、33、34を設定すると、反転出力端
子42の電圧Vbは、 Vb=−Vc =−(1+R3/Z)・Vo で表される。
【0028】さらに前記加算部3の加算出力端子41の
電圧Vaは、 Va=−R9・((Vo/R7)+(Vb/R8)) となるから、各抵抗値をR7=R8=R9と等しくして
おくと、Vaは Va=−(Vo+Vb) =Vc−Vo となる。
【0029】上式を変形すると、 Va=(R3/Z)・Vo =−(R3・R2/(Z・R1))・Vin となる。 Z=1/(jωCs) であるから、電圧Vaは結局、 Va=−(jωCs・R3・R2/R1)・Vin と表される。従って加算出力端子41からは、前記セン
サヘッド101の容量値Csに比例した電圧値Vaが得
られることになる。従って、加算出力端子41から電圧
Vaを取り出し、その後このVaに基づいて種々の信号
処理を行うことにより、容量値Csを得ることができ
る。
【0030】前記第1演算増幅器11は、その反転入力
端子と非反転入力端子とをイマジナリ・ショートの状態
として動作している。しかしながら第1演算増幅器11
の入力インピーダンスも理想的な無限大ではないため、
反転入力端子の電圧Vomと非反転入力端子の電圧Vo
pとの間には微小な振幅差及び位相差が発生する。この
VomとVopとは、いずれも交流電圧Vinに同期し
た信号である。そこで前記補償回路13の位相調整部4
8に設けられた可変抵抗74によってVinの位相を調
整するとともに、振幅調整部49に設けられた可変抵抗
78によってVinの振幅を調整し、Vopと位相及び
振幅の等しいシールド電圧Vosを形成する。図3に示
す回路においては補償回路13の入力側を第1演算増幅
器11の出力端子に接続していたが、これは第1演算増
幅器11の出力電圧Voが、その非反転入力端子、すな
わち接続線19の電圧とイマジナリ・ショートによって
ほぼ等しいからである。しかしながら交流電圧Vinも
前記出力電圧Voと同期した信号であるから、Vinを
位相振幅補償してシールド線20に印加すると、出力電
圧Vo又はこれを位相振幅補償した信号をシールド線2
0に印加したことになる。そしてそうであれば、ボルテ
ージフォロワの出力であるVoよりも検出回路の入力信
号であるVinの方がノイズ成分が少ないから、上記で
はVinを位相振幅補償してVosを形成し、シールド
線20に印加している。これによってシールド線20の
電圧は瞬時においても接続線19の電圧と等しくなり、
ひいては信号端子5の電圧とシールド端子6の電圧とを
常に等しくすることになる。
【0031】上記センシングシステムでは、センサヘッ
ド101の信号端子111が中心軸線103を介して信
号端子5に接続され、バイアス端子112は外側被覆線
105を介して接地されたバイアス端子7に接続され
る。従ってセンサヘッド101から得られる測定信号
は、中心軸線103を介して測定装置102に伝送され
ることになる。そしてこの測定信号は一般に微少信号で
あるが、中心軸線103と内側被覆線104とは瞬時に
おいても常に等しい電圧を有する信号端子5とシールド
端子6とに接続されている。従って微少信号を伝送する
中心軸線103と内側被覆線104との間に寄生容量を
生じさせることがない。このように寄生容量の発生が防
止されているので、ケーブル120を長く引き回してセ
ンサヘッド101を測定場所に取り付けたような場合に
も、寄生容量や外乱雑音の悪影響を受けることなく、微
少な容量変化を正確に検出することができる。しかも第
2電極112とバイアス端子7とを接続する外側被覆線
105は電位固定されているので、よりシールド効果を
高めることができる。
【0032】またセンサヘッド101内においても、第
1電極111と第2電極112との周囲を第1電極11
1と同電位のシールド電極113によって遮蔽してい
る。従ってより正確な容量の検出をすることができる。
【0033】上記ではコネクタ115を介して第1電極
111を中心軸線103に接続し、第2電極112を外
側被覆線105に接続した。これにより第1電極111
が信号端子5に接続され、第2電極112がバイアス端
子7に接続されることになった。しかしながらこれは、
コネクタ115を介して第1電極111を外側被覆線1
05に接続し、第2電極112を中心軸線103に接続
して、第1電極111がバイアス端子7に接続され、第
2電極112が信号端子5に接続されるようにしてもよ
い。
【0034】また上記では3重同軸ケーブル120でセ
ンサヘッド101と測定装置102とを接続したが、2
重同軸ケーブルとリード線との組み合わせによってセン
サヘッド101と測定装置102とを接続してもよい。
この場合には2重同軸ケーブルの中心軸線でセンサヘッ
ド101の第1電極111と信号端子5とを接続し、中
心軸線を覆うシールド被覆線をシールド端子6に接続
し、リード線によって第2電極112とバイアス端子7
とを接続する。また前記中心軸線でセンサヘッド101
の第2電極112と信号端子5とを接続し、前記シール
ド被覆線をシールド端子6に接続し、リード線によって
第1電極111とバイアス端子7とを接続するようにし
てもよい。
【0035】図2は、他の実施形態のセンシングシステ
ムを示すブロック図である。このセンシングシステムが
上記のものと異なるのは、センサヘッドの構造のみであ
る。そこで、ここではセンサヘッド109について説明
する。このセンサヘッド109は、図1に示すセンサヘ
ッド101と異なり、シールド電極113が設けられて
いない。つまり、第1電極111は有底筒状に成された
絶縁体114の底部に固定され、また第2電極112は
前記絶縁体114の開口部に取り付けられている。従っ
てコネクタ115には、3重同軸ケーブル120の内側
被覆線104は結線されない。このような構造であって
も、センサヘッド101内で発生する寄生容量は比較的
に小さいので、3重同軸ケーブル120の中心軸線10
3がこれと同電位の内側被覆線104によってシールド
されている限り、簡素な構造で微少な容量変化を正確に
検出できる。
【0036】さらに上記では、電極111、112を互
いに平行に配置された平板電極として構成した。しかし
ながらこれは、互いに相対するよう配置された任意の形
状の対となった電極として構成することができる。図9
は、他の形態のセンサヘッドに設けられた電極111、
112を示す模式斜視図である。このセンサヘッドで
は、第1電極111と第2電極112とを巻回して互い
に相対するよう配置されている。また図10は、さらに
他の形態のセンサヘッドに設けられた電極111、11
2を示す模式断面図である。このセンサヘッドでは、波
板状に形成された第1電極111と第2電極112とを
並置して相対するよう配置されている。いずれも両電極
111、112の間には、所定の誘電体、気体等を充填
することができる。さらにこれらの形状に限らず、電極
111、112はさまざまな形状に構成することができ
る。
【0037】また図7は、上記測定回路の他の実施形態
を示している。この測定回路は簡易型として構成された
ものであって、単一の演算増幅器401が用いられてい
る。演算増幅器401の反転入力端子には、センサ部
(容量値C)402を接続することのできる接続線40
6が接続されている。この接続線406は、シールド線
407によって電気的に遮蔽されている。また前記演算
増幅器401の反転入力端子と出力端子との間には帰還
抵抗(抵抗値R)405が接続され、非反転入力端子に
は交流電圧源(交流電圧印加手段、出力電圧Vin、角
周波数ω)404が接続されて、交流電圧Vinを増幅
した電圧を前記演算増幅器401の出力端子から出力す
る増幅回路が構成されている。さらにこの交流電圧源4
04は、補償回路(シールド電圧印加手段)403を介
して前記シールド線407に接続されている。そして前
記演算増幅器401の出力端子が信号出力端子409に
接続されている。補償回路403は、図4を用いて説明
したものと同様の構成を有するものである。
【0038】この測定回路では、演算増幅器401の両
入力端子が実質的にイマジナリショート状態にあるの
で、印加されている交流電圧Vinが演算増幅器401
の反転入力端子側に現れ、現れたこの電圧及びセンサ部
402の容量Cに応じた電流iがセンサ部402に流れ
る。このときの電流iは、 i=−Vin・jωC となるから、前記信号出力端子409からは、 Vc=Vin・(1+jωCR) の電圧Vcを得ることができる。従ってこのVcを測定
信号として取り出し後段の信号処理を行うことにより、
センサ部402の容量値Cを検出することができる。
【0039】この回路においても、互いにイマジナリ・
ショートの関係にある演算増幅器401の反転入力端子
電圧Vmと非反転入力端子電圧Vpとの間に、微妙なズ
レが発生する。しかしながら非反転入力端子に印加する
交流電圧Vinに対して補償回路403で位相及び振幅
を調整し、Vmと位相及び振幅の等しいシールド電圧V
sを形成している。そしてこのVsをシールド線407
に印加しているから、接続線406とシールド線407
との電位差を正確にゼロとすることができる。そして接
続線406が測定装置102の信号端子5に接続され、
シールド線407がシールド端子6に接続される。セン
サ部402としては上記と同様のセンサヘッド101、
109を用いることができ、上記と同様に3重同軸ケー
ブル120で信号端子5、シールド端子6、バイアス端
子7に接続する(同図では回路の理解を容易とするため
模式的に示している)。この場合にもシールド端子6は
信号端子5と常に同電位となるので、中心軸線103と
内側被覆線104との電位も常に等しくなる。そのため
3重同軸ケーブル120を長く引き回してセンサヘッド
101、109を測定場所に取り付けたような場合に
も、寄生容量の悪影響を受けることなく、微少な容量変
化を正確に検出することができる。
【0040】図8は、上記測定回路のさらに他の実施形
態を示している。この測定回路は、第1演算増幅器30
1及び第2演算増幅器302を含む増幅回路を備えて構
成されている。第1演算増幅器301の非反転入力端子
には、シールド線320でシールドされた接続線309
の一端が接続されている。この接続線309の他端は、
測定装置102の信号端子5に接続されている。
【0041】第2演算増幅器302は、非反転入力端子
が接地される一方、反転入力端子には第1抵抗(抵抗値
R1)305及び第2抵抗(抵抗値R2)306の一端
がそれぞれ接続されている。第1抵抗305の他端は交
流電圧発生器(発生交流電圧Vin、角周波数ω)30
4に接続され、第2抵抗306の他端は前記第1演算増
幅器301の反転入力端子に接続されている。第2演算
増幅器302の出力端子は、第1コンデンサ(第1のイ
ンピーダンス、容量値Cf)307を介して第1演算増
幅器301の非反転入力端子に接続されている。また第
1演算増幅器301の反転入力端子と出力端子との間に
は第3抵抗(抵抗値R3)311が接続され、非反転入
力端子と出力端子との間に設けた電路317には第2コ
ンデンサ(第2のインピーダンス、容量値Cc)312
が介設されている。そして第2演算増幅器302の出力
端子が信号出力端子313に接続されている。またボル
テージフォロワ又はバッファ(シールド電圧印加手段)
303を介して、第1演算増幅器301の反転入力端子
電圧を前記シールド線320及びシールド端子6に接続
している。さらにここでは測定装置102のバイアス端
子7を接地している。
【0042】次に、上記のように構成された測定回路の
動作について説明する。まず上記のように構成された増
幅回路を準備する。そして信号端子5とバイアス端子7
との間にセンサ部(センサヘッド)308を接続する。
このセンサ部308の全静電容量Csは、基礎容量値を
Cd、容量変化分をΔCとすると、 Cs=Cd+ΔC ―――(1) で表すことができる。そして交流電圧発生器304から
角周波数ωの交流入力電圧Vinを与える。各演算増幅
器301、302の入力端子間がイマジナリ・ショート
状態にあることから、第2演算増幅器302の反転入力
端子電圧V1=0である。これにより第1演算増幅器3
01の反転入力端子電圧V2は、 V2=−(R2/R1)・Vin ―――(2) =Vp となり、また第1演算増幅器301の出力端子電圧V3は、 V3=−((R2+R3)/R1)・Vin ―――(3) となる。つまり、第1演算増幅器301の非反転入力端
子電圧Vp及び出力端子電圧V3は、それぞれ入力電圧
Vinに比例した電圧になるということである。そして
V3/V2=(R2+R3)/R2であるから、第1演
算増幅器301の入出力端子間では信号増幅が行われ、
そのための帰還回路網が第2抵抗306及び第3抵抗3
11を用いて構成されていると言える。
【0043】センサ部308を流れる電流値Isは、 Is=jωCs・Vp =jωCs・V2 ―――(4) で表される。また第2コンデンサ312を流れる電流をIcは、 Ic=jωCc・(V3−V2) ―――(5) であり、第1コンデンサ307を流れる電流Ifは、 If=Is−Ic ―――(6) である。つまり電路317が、センサ部308に所定の
電流Icを供給する電流路として機能する。
【0044】一方、信号出力端子電圧(測定信号)Vo
utは、 Vout=If/jωCf+V2 ―――(7) で表される。そこでこの式(7)に上式(2)〜(6)を代入すると、次式 Vout=−(R2+Cs・R2/Cf−Cc・R3/Cf)・Vin/R1 ―――(8) が得られる。さらにこの式(8)に式(1)を代入して、 Vout=−(R2+Cd・R2/Cf+ΔC・R2/Cf −Cc・R3/Cf)・Vin/R1 ―――(9) を得ることができる。
【0045】センサ部308の基礎容量値Cdは既知で
ある。そこで上記測定回路では、Cd・R2=Cc・R
3となるように抵抗305、306及びコンデンサ31
2を選択している。すると前記電圧Voutは、 Vout=−(1+ΔC/Cf)・Vin・R2/R1 ―――(10) となる。そこで信号出力端子313からVoutを検出
することにより、センサ部308の容量変化分ΔCを知
得することができる。
【0046】上記測定回路では、第1コンデンサ307
を流れる電流Ifに応じた値の電圧Voutが得られ
る。センサ部308を流れる電流Isは、式(6)の通
り、前記電流Ifと第2コンデンサ312を流れる電流
Icとの和で表される。 Is=If+Ic ―――(11) 一方、この電流Isは、センサ部308の容量Csのう
ち基礎容量値Cdに相当する部分に流れる電流Idと、
容量変化分ΔCに相当する部分に流れる電流ΔIとに分
解できる。 Is=Id+ΔI ―――(12) そして、このうちの電流Idを、すべて第2コンデンサ
312を介して第1演算増幅器301の出力端子から供
給するようにしている。 Id=Ic ―――(13) そのため第1コンデンサ307に流れる電流Ifは電流ΔIに等しくなり、 If=ΔI ―――(14) 基礎容量値Cdの大きさに依存しない電圧Voutを得
ることができるのである。従って基礎容量値Cdに比べ
て容量変化分ΔCがきわめて微少である場合にも、容量
変化分ΔCを高感度で検出することができる。また第1
コンデンサ307の容量Cfを小さくして検出感度をよ
り高くしても、電流Ifには電流Idの分を含まないの
で、基礎容量値Cdの大きさにかかわらず、電圧Vou
tが容易に飽和するのを回避することができる。そして
上記電流Icは、増幅回路中の第1演算増幅器1から供
給するようにしている。従って測定回路のコンパクト化
を図ることができる。
【0047】また第1演算増幅器301の両入力端子は
イマジナリ・ショートしているので、非反転入力端子電
圧に等しいシールド電圧をシールド端子6に印加するこ
とができる。これによって信号線103の電圧と内側被
覆線104の電圧とが等しくなり、両者間に寄生容量が
発生するのを回避することができる。また接続線309
とシールド線320との電圧が等しくなるので、寄生容
量を発生させることなく接続線309をシールドするこ
とができる。さらに入力インピーダンスの高いボルテー
ジフォロワ303を用いてシールド電圧を印加している
ので、増幅回路の帰還回路網からボルテージフォロワ3
03側へ電流が流れ込むのを回避し、第1演算増幅器3
01の出力電圧V3が変動して信号出力端子電圧Vou
tに誤差が生じるのを防止することができる。
【0048】またここでは、シールド電圧印加手段とし
てボルテージフォロワ303を用いることにより、回路
構成の簡素化を図っている。しかしながら回路規模にこ
だわらない場合には、シールド電圧印加手段として第1
演算増幅器301の反転入力端子電圧を位相・振幅補償
できる例えば図4に示すような回路を用いてもよい。こ
のような回路を用いると、入力電圧周波数ωがきわめて
高いような場合にも、信号線103と内側被覆線104
との間を確実に同電位にして寄生容量の発生を防止する
ことができる。そしてこの位相・振幅補償回路の入力段
として、その入力インピーダンスが演算増幅器の入力イ
ンピーダンス又はMOSFETのゲート入力インピーダ
ンスと同程度に高いものを用いると、電圧Voutに誤
差が生じるのを確実に防止することができる。さらにシ
ールド電圧印加手段として位相振幅補償回路を用いるよ
うな場合には、これをシールド端子6と交流電圧発生器
304との間に接続し、交流電圧発生器304の電圧V
inを位相振幅補償してシールド端子6に印加するよう
にしてもよい。第1演算増幅器301の反転入力端子電
圧V2は前記電圧Vinに基づいて形成されているの
で、このようにしても第1演算増幅器301の反転入力
端子電圧V2に基づくシールド電圧を前記シールド端子
6に印加することができるからである。
【0049】さらに前記センサヘッド101は、測定対
象が何であるか等によって、種々の構造を採ることがで
きる。たとえばセンサヘッド101を圧力センサとして
機能させる場合には、第2電極112を圧力によって変
形しやすいダイヤフラムとすることが好ましい。また温
度センサとして機能させる場合には、第1電極111と
第2電極112との間に熱膨張係数の高い誘電体を充填
することが好ましい。さらに湿度センサとして機能させ
る場合には、第1電極111と第2電極112との間に
水吸着性を有し吸着量で誘電率を変化させる高分子誘電
体又は温度で誘電率の変化する気体等を充填するととも
に、小孔を介設しておくなどして第2電極112を水透
過性としておくことが好ましい。ガスセンサとして機能
させる場合にも、同様に第1電極111と第2電極11
2との間にガス吸着性を有し吸着量で誘電率を変化させ
る高分子誘電体又は気体等を充填するとともに、小孔を
介設しておくなどして第2電極112をガス透過性とし
ておくことが好ましい。またこのような湿度センサやガ
スセンサとして機能させる場合には第2電極112が変
形しない方がよいので、固形平板からなる非変形型の平
板電極として第2電極112を構成するのが好ましい。
【0050】加えて上記では容量センサとして機能する
センサヘッド101を用いたが、抵抗センサとして機能
するセンサヘッドを用いてもよいし、起電力を発生させ
るセンサとして機能するセンサヘッドを用いてもよい。
たとえばセンサヘッドを磁気センサとして機能させる場
合には両電極間に磁気抵抗効果を有する半導体を充填
し、またセンサヘッドを光センサとして機能させる場合
には両電極間に光起電力を有する半導体素子を介設す
る。もちろんこれらの場合には、図5で示す測定回路を
そのまま用いることはできない。しかしながら上記と同
様にボルテージフォロワと補償回路とを用いたり、演算
増幅器のイマジナリショートを利用したりすることによ
り、シールド端子6の電位を常に信号端子5の電位と等
しくしておけば、中心軸線103と内側被覆線104と
の電位も常に等しくなる。従ってケーブル120を長く
引き回してセンサヘッドを測定場所に取り付けたような
場合にも、寄生容量の悪影響を受けることなく微少な容
量変化を正確に検出することができる。
【0051】以上にこの発明の種々の具体的な実施の形
態について説明したが、この発明は上記各実施形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内でさらに種々
変更して実施することができるのは勿論である。
【0052】
【発明の効果】本発明のセンシングシステムでは、セン
サ部の一方の電極と測定回路の端子との間で測定信号を
伝送する信号線が、この信号線と同電位を有するシール
ド手段で電気的に遮蔽される。従って信号線を長く引き
回してセンサ部を測定場所に取り付けたような場合に
も、寄生容量の悪影響を受けることなく微少な容量変化
を正確に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のセンシングシステムを
示すブロック図である。
【図2】この発明の他の実施形態のセンシングシステム
を示すブロック図である。
【図3】上記センシングシステムにおける測定回路のコ
ア部を示す回路図である。
【図4】上記測定回路の補償回路を示す回路図である。
【図5】上記測定回路を示す回路図である。
【図6】上記センシングシステムにおける測定回路を示
す回路図である。
【図7】上記測定回路の他の実施形態を示す回路図であ
る。
【図8】上記測定回路のさらに他の実施形態を示す回路
図である。
【図9】センサヘッドの他の実施形態を示す模式斜視図
である。
【図10】センサヘッドのさらに他の実施形態を示す模
式断面図である。
【図11】従来例のセンシングシステムを示すブロック
図である。
【符号の説明】
5 信号端子 6 シールド端子 7 バイアス端子 101 センサヘッド 102 測定装置 103 中心軸線 104 内側被覆線 105 外側被覆線 111 第1電極 112 第2電極 120 3重同軸ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 宗生 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社エレクトロニクス技術研究所内 Fターム(参考) 2F073 AA21 AB07 AB14 BB04 BC01 CC02 CD02 EF04 EF10 GG02 GG04 2F077 AA15 HH00 2G011 AA01 AB06 AB08 AC33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極と第2電極とを備えて測定対象
    物理量を両電極間の電気的特性に変換するセンサ部を備
    え、前記第1電極又は第2電極のいずれか一方を、所定
    の測定回路の信号端子に、少なくともその一部がシール
    ド手段で電気的にシールドされた信号線で接続し、前記
    第1電極又は第2電極のうち他方の電極を、所定のバイ
    アス電圧を印加するバイアス印加手段に接続し、前記シ
    ールド手段を、前記信号端子と同電位に成された前記測
    定回路のシールド端子に接続するよう成されていること
    を特徴とするセンシングシステム。
  2. 【請求項2】 信号端子、所定のバイアス電圧を印加さ
    れたバイアス端子、及び前記信号端子と同電位になるよ
    う成されたシールド端子を備えた測定回路と、第1電極
    及び第2電極を備えて測定対象物理量を両電極間の電気
    的特性に変換するセンサ部とを有し、前記第1電極又は
    第2電極のいずれか一方が、少なくともその一部がシー
    ルド手段で電気的にシールドされた信号線で前記信号端
    子に接続され、前記第1電極又は第2電極のうち他方の
    電極が前記バイアス端子に接続され、前記シールド手段
    が前記シールド端子に接続されて成ることを特徴とする
    センシングシステム。
  3. 【請求項3】 前記バイアス端子が電位固定されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のセンシングシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記センサ部は、前記測定回路とは別体
    に成され、この測定回路の設置箇所と離隔した箇所に設
    置できることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かのセンシングシステム。
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