JP2000356438A - 流体回路用パイプ - Google Patents

流体回路用パイプ

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JP2000356438A
JP2000356438A JP11168600A JP16860099A JP2000356438A JP 2000356438 A JP2000356438 A JP 2000356438A JP 11168600 A JP11168600 A JP 11168600A JP 16860099 A JP16860099 A JP 16860099A JP 2000356438 A JP2000356438 A JP 2000356438A
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Yasuhiko Muraishi
保彦 村石
Yukio Suzuki
幸男 鈴木
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KOBO KOKI KK
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KOBO KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】銅管を加工した従来のキャピラリーチューブで
は、内径を小さくすることが困難なために長さを縮める
のに限界があり、曲げ加工や多くの溶接に手間がかか
り、振動を生じ易く、コンタミネンツも付着し易い。合
成樹脂製のチューブは別の配管との溶接ができない。 【解決手段】ポリ四フッ化エチレン製のチューブ5の両
端部に金属製のナット7、9を螺合し、これを銅管製の
外管3に挿入し、一方のナット7は外管3に圧入し且つ
カシメることで気密に固定し、他方のナット9は外管3
に摺動自在に接触する状態とした。従って、チューブ5
を外管3と共に無理なく曲げ加工することができ、別の
配管との溶接は外管3を介して行うことができ、外管3
の実質的な内径はチューブ5の内径になるのでこの内径
を可及的に小さくして長さを縮めることが容易であり、
チューブが合成樹脂であるからコンタミネンツの付着や
振動の発生を効果的に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体回路用パイプ
に係り、特に、冷媒等の流体回路の一部を構成する流体
回路用パイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ルームエアコン等の冷媒回路に
おいては、凝縮器等から来た液状の冷媒を気化させる手
段としてキャピラリーチューブ(毛細管)を用いること
が多い。このキャピラリーチューブは、所要の熱的特性
や曲げ加工や別の管との接続等の都合上、必要的に銅管
が用いられている。
【0003】キャピラリーチューブを流れる流体に対す
る抵抗は、D(内径)2×L(長さ)という関係である
から、内径Dを小さくするほど、その小さくした割合の
二乗分の1の割合で長さLを短くすることができるので
あるが、銅管の径を限りなく小さくするのは非常に困難
であり工数も多くかかるため、自ずと限界がある。そこ
で、従来は、できるだけ小さい内径(1乃至1.5ミリ
メートル程度)の銅管を使用し、所要の長さのものをコ
イル状又は渦状に曲げることで、できるだけコンパクト
な形状になるように処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、銅管を加
工した従来のキャピラリーチューブでは、形状の小型化
に限度があり、曲げ加工にも手間がかかるという問題が
あった。
【0005】また、凝縮器等から来た液状の冷媒は、キ
ャピラリーチューブにおいて急激に管径を絞られること
で脈動を生じるため、ここで、どうしても振動が生じて
しまう。しかも、このキャピラリーチューブとこれに連
続している前後の回路はいずれも銅管を加工して形成さ
れるので、振動が回路全体に伝わってしまい、往々にし
て、別の振動源による振動と共振として思わぬ大きな振
動音が生じることもある。
【0006】そこで、従来、このキャピラリーチューブ
を特殊な防振マットで包むことで振動の発生を防止し、
更には、キャピラリーチューブを含む配管のまとまり全
体を振動抑制効果の高い部材で包むという処理を行うこ
とも多い。従って、防振の処理に手間がかかると共に、
この防振マットが冷媒回路のコストを押し上げてしまう
という問題があった。特に、この種の防振マットは、防
振効果を高める必要から、ブチルゴム等の汎用合成ゴム
に鉄粉を70パーセント程度、接着剤を10パーセント
程度それぞれ混ぜた非常に高価なものを使用することを
余儀なくされている。
【0007】更に、キャピラリーチューブにおいて急激
に管径を絞られるために、冷媒に含まれるオイル等の不
純物によるコンタミネンツが、どうしてもこのキャピラ
リーチューブの端部辺りに付着して、冷媒の流れを阻害
するという問題もあった。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、金属管との接続が可能で、しかも、
内径を可及的に小さくすることができると共に、コンタ
ミネンツの付着や振動の発生を効果的に防止することが
できる新規な流体回路用パイプを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明流体回路用パイプは、冷媒等の流体回路の一
部を構成し金属管との接続を要する流体回路用パイプで
あって、当該流体による劣化変性を生じ難い合成樹脂製
のチューブを金属製の外管に挿入し、上記チューブの少
なくとも一部を当該外管に対して気密に固定したもので
ある。
【0010】このような構造の流体回路用パイプにあっ
ては、内管としてのチューブは少なくともその一部が外
管に対して気密に固定されているので、二重管様の構造
でありながら、外管に接続される別の配管に通じる単一
の流路が構成される。そして、別の金属管との接続は外
管が担うことになるので、溶接その他、当該外管につい
て可能な全ての接続手段をもって接続を行うことができ
る。
【0011】その上、このパイプの実質的な内径を可及
的に小さくすることができ、且つ、コンタミネンツの付
着や振動の発生を効果的に防止することができる。即
ち、流体が通るチューブは合成樹脂製のものであるか
ら、このパイプ自体に振動が生じ難く、また、振動の伝
播率が低いために、別の配管から伝播した来た振動を吸
収する働きもするため、回路全体の振動発生を大幅に減
少させることができる。このことは、従来必要とされて
いた各種の消音器や防振マット等の付設を不要にしたり
数を減らしたり又は簡素化することにもなるので、その
分、回路全体をかなり小型且つ簡素な構造にすることが
できるという大きな派生的効果をもたらし、当然、コス
トの削減にも寄与する。
【0012】そして、流体が通るチューブが合成樹脂製
のものであるために、流体に含まれるオイルその他の不
純物の付着が防止されるので、流体の円滑な流れの信頼
性が高まる。
【0013】更に、チューブが合成樹脂製であることに
より、その内径を可及的に小さくして製作することがで
きるため、冷媒回路のキャピラリーチューブ等に使用す
る場合は、その長さを、内径の二乗分の1の割合で短く
することができ、それにより、当該パイプに必要な長さ
を大幅に短くすることができる。その分、当該パイプを
含む回路全体の形状を小型化することが実現され、ロウ
付け等、流体漏れの原因になり易い要素を少なくするこ
とも容易になる。
【0014】本発明におけるチューブの材料として、ど
の種類の合成樹脂を用いるかは当該回路で使用する流体
の種類や別のパイプとの接続上の都合等を考慮して選定
すれば良く、例えば、ポリ四ふっ化エチレンや、ナイロ
ン系のものが考えられる。特に、ポリ四ふっ化エチレン
は冷温に対しても非常に安定した性質を有するので、冷
媒回路の配管に用いても、品質保持を十分保証できる。
【0015】チューブを外管に固定する手段としては、
圧入やカシメ、螺合等の機械的方法が考えられ、これら
の固定手段を複数併用しても良い。また、チューブの素
材がナイロンやバイトン等、接着剤による固定が可能な
ものであれば、接着法を用いることも考えられる。
【0016】チューブを外管に固定する部位は、チュー
ブの端部に限らず中間部等であっても良く、場合によっ
ては全長にわたって固定しても良いが、この固定に圧入
を伴う場合は、組み込みの都合上、端部において行うの
が望ましい。また、チューブを外管に固定する部位は、
チューブと一体に形成しても良いし、別の部材、たとえ
ば、金属製又は合成樹脂製のナット等を取り付けて構成
するようにしても良く、このようにすると、外管に固定
される部位の強度を高めたり固定状態の信頼性を高める
ことができる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1に記載した流
体回路用パイプにおいて、外管へのチューブの挿入状態
を、チューブの一端部においては外管に固定し、その余
の部分においては外管に対して非固定な状態にしたもの
である。このような構造にすると、外管に対するチュー
ブの挿入や固定を容易に行うことができると共に、チュ
ーブを外管と共に無理なく曲げることができる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
した流体回路用パイプおいて、チューブの一端部には当
該外管の内径と同等若しくは僅かに大きい外径を有する
大径部を設け、他端部には当該外管の内周面に摺動自在
に接する外径を有する大径部を設けたものである。この
ようにすれば、チューブの少なくとも他端部は、外管に
対して非固定でありながら径方向での位置が安定するの
で、流体によって振動するのを確実に防止することがで
きる。場合によっては、この摺動自在な大径部をチュー
ブの長手方向へ複数設けることも考えられる。この大径
部は、チューブと一体に形成しても良いし、ナット等別
体の部材を取り付けることで形成しても良く、別体のも
のを用いる場合は、振動対策上、非金属製のものが望ま
しい。
【0019】請求項4の発明は、冷媒等の流体回路の一
部を構成する流体回路用パイプであって、金属製の外管
にチューブ保持部材を挿入し、当該流体による劣化変性
を生じ難い合成樹脂製のチューブを、1又は複数、上記
チューブ保持部材に保持された状態で外管内に通したも
のである。即ち、本発明に係る流体回路用パイプは、所
謂二重管又は多重管の構造としたものであって、このよ
うにすることで、複数の回路をコンパクトにまとめるこ
とができる。本発明においても、チューブが合成樹脂製
のものであるために、請求項1の発明と同様、コンタミ
ネンツの付着防止や防振、防音の効果が得られると共
に、当該チューブ内の流動抵抗を高めるにはチューブの
内径を可及的に小さくすることでチューブの長さを短く
することができる。
【0020】請求項5の発明は、請求項4に記載した流
体回路用パイプにおいて、チューブ保持部材に、これの
両側のチューブの外側における空間が通じ合う通路を設
けたものである。従って、この流体回路用パイプにおい
ては、チューブにより形成される流路の他に、チューブ
の外側にも流路が形成されるので、流路形成密度を高め
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る流体回路用
パイプの実施の形態を図面に従って説明する。図1及び
図2は、第一の実施の形態に係る流体回路用パイプ1を
示すものである。この流体回路用パイプ1は、銅管から
成る外管3と、合成樹脂製のチューブ5と、2つのナッ
ト7、9とから構成されている。外管3の長さは、チュ
ーブ5の長さよりある程度長い。チューブ5は、ポリ四
ふっ化エチレンにより形成され、その両端部にネジ山5
aが形成されている。
【0022】ナット7と9は、細身の円筒形を為すよう
に形成されている。これら2つのナット7と9は、その
螺孔7a、9aの口径は同じであるが、外径は一方のナ
ット7の方が大きい(図2、図3では同じ大きさで描い
てある)。一方のナット7の外径は、外管3の内径より
僅かに大きいサイズ、即ち、外管3に適度な圧力で圧入
される程度のサイズになっている。また、他方のナット
9の外径は、外管3の内径より僅かに小さいサイズ、具
体的には、外管3に摺動自在に接触する程度のクリアラ
ンスをもって挿入し得るサイズにしてある。これら2つ
のナット7と9は、チューブ5のネジ山5aが形成され
た部位に各別に螺合されることで装着される。
【0023】このナット7、9は、チューブ5と同じ材
質の材料で形成しても良いし、銅や、ステンレススチー
ル、真鍮等、耐錆性の良い金属製のものであっても良い
が、振動やコンタミネンツ対策の上では合成樹脂製のも
のが望ましい。
【0024】ナット7と9が装着されたチューブ5は、
図2に示すように、その全体が外管3に挿入される。こ
の挿入は、外径が小さい方のナット9を先頭にして行
い、別のナット7は外管3を適度に加熱しながら治具等
を使用して圧入する。このとき、両方のナット7と9
が、外管3の端からある程度奥に引っ込んだところに位
置するようにする。
【0025】従って、チューブ5は、外径が大きい方の
ナット7を介して一端部だけが外管3に気密に固定され
た状態で、この外管3に挿入され、全体としては二重管
様の構造となる。流体回路用パイプ1は以上のように構
成されている。
【0026】しかして、この流体回路用パイプ1にあっ
ては、二重管様の構造でありながら、外管3自体の内部
は圧入されたナット7によって気密に遮断されるので、
この外管3の一端側と他端側は、チューブ5の孔で通じ
ることになる。従って、外管3の実質的な内径はチュー
ブ5の内径になるので、このチューブ5に内径のより小
さいものを用いることで、外管3の実質的な内径を可及
的に小さくすることが実現できる。
【0027】このような構造の流体回路用パイプ1は、
そのままの直線形で使用しても良いし、所望の形に曲げ
て使用することもできる。図3は、流体回路用パイプ1
をエアコンの冷媒回路におけるキャピラリーチューブと
して加工した加工の一例を示すものである。この加工例
においては、流体回路用パイプ1の全体を略U字形に屈
曲させ、外管3の一端部には継手11を溶接し、外管3
の他端部には銅管製の配管13を溶接している。この配
管13を高圧側のパイプとする場合は、継手11に低圧
側のパイプを接続し、配管13を低圧側のパイプとする
場合は、継手11に高圧側のパイプを接続する。
【0028】前記したように、チューブ5はその一端部
だけが外管3に固定され、その余の部分は外管3に摺動
自在に接した状態になっているので、外管3を屈曲させ
るのに伴ってチューブ5は無理なく位置と形を変えなが
ら、即ち、緊張したり局部的に折れ曲がったりすること
無く、スムーズに屈曲する。
【0029】図4は、第二の実施の形態に係る流体回路
用パイプ21を示すものである。この流体回路用パイプ
21は、チューブ5の外側も流路として機能する二重管
構造としたものであり、銅管から成る外管3と、この外
管3に挿入された2つの接続ナット23、23´と、チ
ューブ5とから構成され、外管3には、前記流体回路用
パイプ1における外管3よりある程度太いものが用いら
れている。
【0030】接続ナット23、23´は真鍮等の金属で
形成され、チューブ5より多少太いスリーブ状をしてお
り、その略半部はその余の部分よりある程度太い大径部
25になっている。大径部25の外周面には軸方向へ延
びる多数の溝が周方向へ多数形成されている。一方の接
続ナット23の大径部25の外径は、外管3に適度な圧
力で圧入される程度の大きさになっており、他方の接続
ナット23´の大径部25の外径は、外管3の孔に摺動
自在なクリアランスをもって挿入し得る程度の大きさに
なっている(図面上はいずれも同じ大きさで描いてあ
る)。
【0031】2つの接続ナット23、23´の各螺孔2
7に、チューブ5の両端部が螺合される。この螺合は、
大径部25側から行う。
【0032】そして、他方の接続ナット23´を、外管
3の孔に摺動自在に挿入し、一方の接続ナット23を外
管3に圧入する。このとき、2つの接続ナット23、2
3´の先端部が外管3の端からある程度突出するように
位置調節する。
【0033】しかして、外管3の中心部には接続ナット
23、23´の孔とチューブ5とから成る1つの流路2
9Aが形成されると共に、この流路29Aの外側に別の
流路29Bが形成される。この流路29Bは、外管3の
内周面とチューブ5の外周面とにより画され、接続ナッ
ト23、23´においては多数の溝25aを通路とす
る。
【0034】流路25Aに対する別の配管の接続は接続
ナット23、23´の先端部において溶接その他の手段
を用いて行い、流路25Bに対する別の配管の接続は外
管3の端部において溶接その他の手段を用いて行う。こ
の流体回路パイプ21を曲げ加工する必要がないとき
は、2つの接続ナット23、23´の両方とも外管3に
固定しても良い。
【0035】尚、この実施の形態においては、接続ナッ
ト23、23´における通路として溝25aを設けた
が、この溝25aに代えて、大径部25に多数の孔を形
成するようにしても良い。
【0036】図5は、第三の実施の形態に係る流体回路
用パイプ41を示すものである。この流体回路用パイプ
41は、外管3に多数のチューブ5等を挿入して多数の
流路を持つ多重管構造としたものであり、太めの銅管か
ら成る外管3と、この外管3に挿入された2つのチュー
ブ保持部材43(図面では1個だけ示してある)と、多
数のチューブ5と、銅管から成る1本の内管44から構
成されている。
【0037】チューブ保持部材43は、円板形をしたベ
ース部45と、多数のスリーブ47とが一体に形成され
ており、ベース45の中心部には内管挿通孔45aが形
成されている。そして、ベース45の外周部には周方向
へ配列された多数の螺孔45bが形成され、この螺孔4
5bはスリーブ47の孔と同軸上で通じている。チュー
ブ保持部材43の内管挿通孔45aには内管44が略圧
入状に挿通され、各螺孔45bには、チューブ5の両端
部が螺合される。
【0038】そして、2つのチューブ保持部材43を、
外管3の孔に挿入する。しかして、外管3は、その中心
部に内管44から成る1つの流路49Aを有すると共
に、各チューブ5から成る別の流路49Bを多数有す
る。流路49Bに対する別の配管の接続はスリーブ47
の先端部において溶接その他の手段を用いて行う。この
流体回路パイプ41を曲げ加工する必要がないときは、
2つのチューブ保持部材43を両方とも外管3に固定
し、曲げ加工する必要があるときは、一方のチューブ保
持部材43だけを外管3に固定すれば良い。
【0039】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した流体
回路用パイプにあっては、二重管様の構造でありなが
ら、外管の実質的な内径はチューブの内径であるから、
必要に応じてこのチューブの内径を可及的に小さくする
ことが容易であり、別の金属管との接続は外管が担うこ
とになるので、溶接その他、当該外管の金属について可
能な全ての接続手段をもって接続を行うことができる。
その上、チューブが合成樹脂であるために、流体に含ま
れる不純物の付着や振動の発生を効果的に防止すること
ができる。
【0041】請求項2の発明によれば、外管に対するチ
ューブの挿入や固定を容易に行うことができると共に、
チューブを外管と共に無理なく曲げることができる。
【0042】請求項3の発明によれば、チューブの少な
くとも他端部は、外管に対して非固定でありながら径方
向での位置が安定するので、流体によって振動するのを
確実に防止することができる。
【0043】請求項4の発明によれば、多くの回路をコ
ンパクトにまとめることができる上に、チューブが合成
樹脂製のものであるために、コンタミネンツの付着防止
や防振、防音の効果が得られ、且つ、当該チューブ内の
流動抵抗を高めるにはチューブの内径を可及的に小さく
することでチューブの長さを短くすることが簡単に実現
できる。
【0044】請求項5の発明によれば、チューブにより
形成される流路の他に、チューブの外側にも流路が形成
されるので、流路形成密度を高めることができる。
【0045】請求項6の発明によれば、ポリ四ふっ化エ
チレンは冷温に対しても非常に安定した性質を有するの
で、冷媒回路の配管に用いても、品質保持を十分保証で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る流体回路用パ
イプを分解して示す斜視図である。
【図2】図1に示す流体回路用パイプを組み立てた状態
における両端部を拡大した縦断面図である。
【図3】図1に示す流体回路用パイプの使用の一例を、
一部切り欠いて示す平面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る流体回路用パ
イプの要部断面図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態に係る流体回路用パ
イプの要部断面図である。
【符号の説明】
1 流体回路用パイプ 3 外管 5 チューブ 7 (一端側の)大径部 9 (他端側の)大径部 21 流体回路用パイプ 23 チューブ保持部材 23´ チューブ保持部材 25a 通路 41 流体回路用パイプ 43 チューブ保持部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒等の流体回路の一部を構成し金属管と
    の接続を要する流体回路用パイプであって、当該流体に
    よる劣化変性を生じ難い合成樹脂製のチューブを金属製
    の外管に挿入し、上記チューブの少なくとも一部を当該
    外管に対して気密に固定したことを特徴とする流体回路
    用パイプ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した流体回路用パイプにお
    いて、外管へのチューブの挿入状態を、チューブの一端
    部においては外管に固定し、その余の部分においては外
    管に対して非固定な状態にしたことを特徴とする流体回
    路用パイプ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した流体回路用パイ
    プおいて、チューブの一端部には当該外管の内径と同等
    若しくは僅かに大きい外径を有する大径部を設け、他端
    部には当該外管の内周面に摺動自在に接する外径を有す
    る大径部を設けたことを特徴とする流体回路用パイプ。
  4. 【請求項4】冷媒等の流体回路の一部を構成する流体回
    路用パイプであって、金属製の外管にチューブ保持部材
    を挿入し、当該流体による劣化変性を生じ難い合成樹脂
    製のチューブを、1又は複数、上記チューブ保持部材に
    保持された状態で外管内に通したことを特徴とする流体
    回路用パイプ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載した流体回路用パイプにお
    いて、チューブ保持部材に、これの両側のチューブの外
    側における空間が通じ合う通路を設けたことを特徴とす
    る流体回路用パイプ。
  6. 【請求項6】請求項1から5に記載した流体回路用パイ
    プのいずれかにおいて、チューブがポリ四ふっ化エチレ
    ン製のものであることを特徴とする流体回路用パイプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1312425C (zh) * 2003-01-15 2007-04-25 三菱电机株式会社 膨胀式消音器和使用该膨胀式消音器的冷冻循环回路及其制造方法
CN103925689A (zh) * 2014-03-20 2014-07-16 成都丽元电器有限公司 消音过滤器
JP2017523371A (ja) * 2014-06-26 2017-08-17 ヴァレオ クリマジステーメ ゲーエムベーハー 冷媒回路の冷媒流のための分岐手段

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