JP2000354535A - 消臭カーペットおよびその製造方法 - Google Patents
消臭カーペットおよびその製造方法Info
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- JP2000354535A JP2000354535A JP16970199A JP16970199A JP2000354535A JP 2000354535 A JP2000354535 A JP 2000354535A JP 16970199 A JP16970199 A JP 16970199A JP 16970199 A JP16970199 A JP 16970199A JP 2000354535 A JP2000354535 A JP 2000354535A
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- Japan
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- deodorant
- carpet
- pile
- inorganic substance
- fixing
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Carpets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 風合いに優れ、変色の少ない消臭カーペット
を提供する。 【解決手段】 粒径が０．１〜１μｍである吸着性を有
する無機物質とヒドラジン誘導体からなる消臭剤を、ス
プレー法でカーペットのパイル部に付与する。
を提供する。 【解決手段】 粒径が０．１〜１μｍである吸着性を有
する無機物質とヒドラジン誘導体からなる消臭剤を、ス
プレー法でカーペットのパイル部に付与する。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、室内や車内の生活
悪臭と煙草の臭いに対して、消臭性能を有するカーペッ
トに関するものである。
悪臭と煙草の臭いに対して、消臭性能を有するカーペッ
トに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】日常生活において発生する悪臭をなくす
ることにより、快適な生活環境を創造しようとする意識
が高まっている中で、特に日常生活において接する機会
が多いカーペットやカーマット等のインテリア関連の商
品に消臭加工を施すことに大きな関心が持たれている。
生活悪臭成分としては、メチルメルカプタン、硫化水素
などの硫黄化合物や、アンモニア、メチルアミンなどの
窒素化合物等が挙げられる。これらの悪臭成分の消臭剤
としては、一般的に活性炭やゼオライト等の吸着性のあ
る無機物質が使われている。タバコの臭いの主要成分で
あるアセトアルデヒドやホルムアルデヒドなどのアルデ
ヒド類、酢酸などの低級脂肪酸は、前記の無機物質に吸
着されにくく、ヒドロキシルアミン、ヒドラジン、また
はセミカルバジド等が消臭剤として使用されている。
ることにより、快適な生活環境を創造しようとする意識
が高まっている中で、特に日常生活において接する機会
が多いカーペットやカーマット等のインテリア関連の商
品に消臭加工を施すことに大きな関心が持たれている。
生活悪臭成分としては、メチルメルカプタン、硫化水素
などの硫黄化合物や、アンモニア、メチルアミンなどの
窒素化合物等が挙げられる。これらの悪臭成分の消臭剤
としては、一般的に活性炭やゼオライト等の吸着性のあ
る無機物質が使われている。タバコの臭いの主要成分で
あるアセトアルデヒドやホルムアルデヒドなどのアルデ
ヒド類、酢酸などの低級脂肪酸は、前記の無機物質に吸
着されにくく、ヒドロキシルアミン、ヒドラジン、また
はセミカルバジド等が消臭剤として使用されている。
【０００３】これらの消臭剤をカーペットに付与する方
法としては、従来より種々の方法が提案されており、例
えば、合成繊維の紡糸段階で消臭剤を合成繊維に練り込
む方法や、後加工の段階で消臭剤を含有する水溶液をス
プレーしたりパディングしたりして繊維に付与する方法
や消臭剤を樹脂と共に繊維表面にコーティングする方法
が一般的に行われている。活性炭やゼオライト等の吸着
性を有する無機物質をスプレー法で付与すると、これら
の無機物質の粒径は通常数μｍ〜数十μｍであるので、
無機物質がパイルを構成する繊維間に浸透しにくくパイ
ルの表面にとどまり、その結果風合いが硬くなったり、
カーペットの色相が大幅に変化してしまうという問題が
ある。またパディング法では、消臭剤を含有した水溶液
にカーペットを含浸させるが、含水率が高いため、乾燥
効率が悪く、カーペットのパイル面を上下から圧縮する
加工法であるために、パイルが寝た状態で熱固定される
ので、その結果ヴォリューム感不足や品位低下を招き易
くなるという問題がある。
法としては、従来より種々の方法が提案されており、例
えば、合成繊維の紡糸段階で消臭剤を合成繊維に練り込
む方法や、後加工の段階で消臭剤を含有する水溶液をス
プレーしたりパディングしたりして繊維に付与する方法
や消臭剤を樹脂と共に繊維表面にコーティングする方法
が一般的に行われている。活性炭やゼオライト等の吸着
性を有する無機物質をスプレー法で付与すると、これら
の無機物質の粒径は通常数μｍ〜数十μｍであるので、
無機物質がパイルを構成する繊維間に浸透しにくくパイ
ルの表面にとどまり、その結果風合いが硬くなったり、
カーペットの色相が大幅に変化してしまうという問題が
ある。またパディング法では、消臭剤を含有した水溶液
にカーペットを含浸させるが、含水率が高いため、乾燥
効率が悪く、カーペットのパイル面を上下から圧縮する
加工法であるために、パイルが寝た状態で熱固定される
ので、その結果ヴォリューム感不足や品位低下を招き易
くなるという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みてなされたものであり、生活悪臭と煙草の臭
いに対して優れた消臭性能を有し、しかもカーペット本
来の良好な風合いを損ねることなく、かつ消臭剤による
色相変化が少ない消臭カーペットを提供するものであ
る。
状況に鑑みてなされたものであり、生活悪臭と煙草の臭
いに対して優れた消臭性能を有し、しかもカーペット本
来の良好な風合いを損ねることなく、かつ消臭剤による
色相変化が少ない消臭カーペットを提供するものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するもので、次の構成からなるものである。すなわち、
本発明は、粒径が０．１〜１μｍである消臭性無機物質
とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤が固着されてなる
カーペットであり、カーペットのパイル部に固着消臭剤
の全重量の７０％以上固着していることを特徴とする消
臭カーペット、および粒径が０．１〜１μｍである消臭
性無機物質とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤含有水
溶液を、カーペットのパイル部にスプレー法で付与する
ことを特徴とする消臭カーペットの製造方法を要旨とす
るものである。
するもので、次の構成からなるものである。すなわち、
本発明は、粒径が０．１〜１μｍである消臭性無機物質
とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤が固着されてなる
カーペットであり、カーペットのパイル部に固着消臭剤
の全重量の７０％以上固着していることを特徴とする消
臭カーペット、および粒径が０．１〜１μｍである消臭
性無機物質とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤含有水
溶液を、カーペットのパイル部にスプレー法で付与する
ことを特徴とする消臭カーペットの製造方法を要旨とす
るものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のカーペットは、例えば、タフテッドカーペッ
ト、フックドラグ、ウイルトンカーペット、アキスミン
スターカーペット、ボンデッドカーペット、電着カーペ
ット等のようにパイルを有するものおよびニードルパン
チカーペット等のパイル状の構造を有するものであり、
用途としては、一般家庭用やホテル、レストラン、学
校、病院等の業務用、自動車用（カーマット）等に用い
られるものである。
本発明のカーペットは、例えば、タフテッドカーペッ
ト、フックドラグ、ウイルトンカーペット、アキスミン
スターカーペット、ボンデッドカーペット、電着カーペ
ット等のようにパイルを有するものおよびニードルパン
チカーペット等のパイル状の構造を有するものであり、
用途としては、一般家庭用やホテル、レストラン、学
校、病院等の業務用、自動車用（カーマット）等に用い
られるものである。
【０００７】本発明では粒径が０．１〜１μｍである消
臭性無機物質とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤を用
いる。本発明で用いる消臭性無機物質としては、例え
ば、マグネシウム、アルミニウム、チタン、銅、亜鉛、
ジルコニウム、銀、錫、鉛等の酸化物、リン酸塩、珪酸
塩もしくはこれらの混合物等を挙げることができる。混
合物はアモルファス状態に均一混合されていることが望
ましい。また、銅、亜鉛、銀、錫、鉛等の塩を吸着させ
たゼオライトやシリカゲル、活性炭を用いてもよい。上
述の消臭性無機物質は粒径が０．１〜１μｍでなければ
ならない。粒径が０．１μｍ未満では無機物質のパイル
を構成する繊維間への浸透効果がそれ以上期待できず、
また無機物質を粉砕するコストが上昇するため、経済上
好ましくない。また粒径が１μｍを超えると無機物質の
パイルを構成する繊維間への浸透性が悪くなり、風合い
が硬くなったり、カーペットの色相が変化してしまうの
で好ましくない。
臭性無機物質とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤を用
いる。本発明で用いる消臭性無機物質としては、例え
ば、マグネシウム、アルミニウム、チタン、銅、亜鉛、
ジルコニウム、銀、錫、鉛等の酸化物、リン酸塩、珪酸
塩もしくはこれらの混合物等を挙げることができる。混
合物はアモルファス状態に均一混合されていることが望
ましい。また、銅、亜鉛、銀、錫、鉛等の塩を吸着させ
たゼオライトやシリカゲル、活性炭を用いてもよい。上
述の消臭性無機物質は粒径が０．１〜１μｍでなければ
ならない。粒径が０．１μｍ未満では無機物質のパイル
を構成する繊維間への浸透効果がそれ以上期待できず、
また無機物質を粉砕するコストが上昇するため、経済上
好ましくない。また粒径が１μｍを超えると無機物質の
パイルを構成する繊維間への浸透性が悪くなり、風合い
が硬くなったり、カーペットの色相が変化してしまうの
で好ましくない。
【０００８】本発明で用いるヒドラジン誘導体とは、分
子内にヒドラジド基を有する化合物であり、好ましくは
２個以上のヒドラジド基を有するものである。具体的に
は、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジ
ド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、
シュウ酸ジヒドラジド、スベリン酸ジヒドラジド、セバ
シン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、ピメ
リン酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド等の直鎖状
ヒドラジド化合物、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフ
タル酸ジヒドラジド等の芳香環ヒドラジド化合物、ポリ
アクリル酸ヒドラジド等のポリマータイプのヒドラジド
化合物等が挙げられる。
子内にヒドラジド基を有する化合物であり、好ましくは
２個以上のヒドラジド基を有するものである。具体的に
は、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジ
ド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、
シュウ酸ジヒドラジド、スベリン酸ジヒドラジド、セバ
シン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、ピメ
リン酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド等の直鎖状
ヒドラジド化合物、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフ
タル酸ジヒドラジド等の芳香環ヒドラジド化合物、ポリ
アクリル酸ヒドラジド等のポリマータイプのヒドラジド
化合物等が挙げられる。
【０００９】本発明では上述の粒径が０．１〜１μｍで
ある消臭性無機物質とヒドラジン誘導体からなる消臭剤
含有水溶液をカーペットのパイル部にスプレー法で付与
する。消臭性無機物質とヒドラジン誘導体の混合割合
は、任意の割合で用いればよく、好ましくは１：４〜
４：１で用いればよく、さらに好ましくは、１：１で用
いるとよい。また消臭性能の洗濯耐久性を向上させるた
めに、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン等の樹脂
や触媒を併用して用いてもよい。ここで用いるスプレー
法とは、カーペットのパイルの表面に消臭剤含有水溶液
を噴霧する方法のことである。
ある消臭性無機物質とヒドラジン誘導体からなる消臭剤
含有水溶液をカーペットのパイル部にスプレー法で付与
する。消臭性無機物質とヒドラジン誘導体の混合割合
は、任意の割合で用いればよく、好ましくは１：４〜
４：１で用いればよく、さらに好ましくは、１：１で用
いるとよい。また消臭性能の洗濯耐久性を向上させるた
めに、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン等の樹脂
や触媒を併用して用いてもよい。ここで用いるスプレー
法とは、カーペットのパイルの表面に消臭剤含有水溶液
を噴霧する方法のことである。
【００１０】本発明では消臭剤含有水溶液を噴霧した
後、乾燥、熱処理し、消臭剤をカーペットのパイル部に
固着消臭剤の全重量の７０％以上を固着させる。本発明
ではカーペットのパイル部に消臭剤含有水溶液を吹きつ
け、その後乾燥させるが、乾燥後の水分率を５％以下に
するのが好ましい。水分率が５％を越えると、無機物質
とヒドラジン誘導体の消臭剤がパイル部分からカーペッ
トの基布へ移動しやすくなるので、消臭性能が不良とな
るので好ましくない。
後、乾燥、熱処理し、消臭剤をカーペットのパイル部に
固着消臭剤の全重量の７０％以上を固着させる。本発明
ではカーペットのパイル部に消臭剤含有水溶液を吹きつ
け、その後乾燥させるが、乾燥後の水分率を５％以下に
するのが好ましい。水分率が５％を越えると、無機物質
とヒドラジン誘導体の消臭剤がパイル部分からカーペッ
トの基布へ移動しやすくなるので、消臭性能が不良とな
るので好ましくない。
【００１１】
【作用】本発明のごとく、カーペットのパイル部に粒径
が０．１〜１μｍの吸着性を有する無機物質とヒドラジ
ン誘導体からなる消臭剤含有水溶液をスプレー法で付与
すると、無機物質の粒子が非常に細かいので、パイルを
構成する繊維間によく浸透し、パイル表面に留まらない
ので、風合硬化や色相変化がない。無機物質の粒子が細
かくなると表面積が大きくなるので消臭効率が向上し、
さらに消臭剤がカーペットのパイル部に偏在しすること
により悪臭との接触面積が大きくなるので、消臭剤量に
対する消臭効率が優れ、消臭速度も速くなり、優れた消
臭性能が得られるようになる。
が０．１〜１μｍの吸着性を有する無機物質とヒドラジ
ン誘導体からなる消臭剤含有水溶液をスプレー法で付与
すると、無機物質の粒子が非常に細かいので、パイルを
構成する繊維間によく浸透し、パイル表面に留まらない
ので、風合硬化や色相変化がない。無機物質の粒子が細
かくなると表面積が大きくなるので消臭効率が向上し、
さらに消臭剤がカーペットのパイル部に偏在しすること
により悪臭との接触面積が大きくなるので、消臭剤量に
対する消臭効率が優れ、消臭速度も速くなり、優れた消
臭性能が得られるようになる。
【００１２】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。実施例におけるカーペットの性能の測定・評価
は、下記の方法で行った。
する。実施例におけるカーペットの性能の測定・評価
は、下記の方法で行った。
【００１３】消臭性 加工上がり及びＪＩＳ Ｌ−０２１７（１０３法）によ
る５回の洗濯後の試料について測定を行った。容量３リ
ットルのポリフッ化エチレン製の袋内に１０ｃｍ×１０
ｃｍにサンプリングした試料と、所定の初期濃度（アセ
トアルデヒドの場合１００ｐｐｍ、アンモニアの場合９
００ｐｐｍ、硫化水素の場合３００ｐｐｍ）のガス６０
０ミリリットルを封入し、室温で３時間放置後のガス濃
度をガス検知管（光明理化学工業株式会社製）により測
定し、これを濃度Ａとする。次にブランクと比較するた
めに、別の容器３リットルのポリフッ化エチレン製の袋
内に同一濃度の同一ガス６００ミリリットルを封入し、
室温で３時間放置後のガス濃度をガス検知管により測定
し、これを濃度Ｂとする。脱臭率を次式により算出す
る。 脱臭率（％）＝（濃度Ｂ−濃度Ａ）／濃度Ｂ×１００
る５回の洗濯後の試料について測定を行った。容量３リ
ットルのポリフッ化エチレン製の袋内に１０ｃｍ×１０
ｃｍにサンプリングした試料と、所定の初期濃度（アセ
トアルデヒドの場合１００ｐｐｍ、アンモニアの場合９
００ｐｐｍ、硫化水素の場合３００ｐｐｍ）のガス６０
０ミリリットルを封入し、室温で３時間放置後のガス濃
度をガス検知管（光明理化学工業株式会社製）により測
定し、これを濃度Ａとする。次にブランクと比較するた
めに、別の容器３リットルのポリフッ化エチレン製の袋
内に同一濃度の同一ガス６００ミリリットルを封入し、
室温で３時間放置後のガス濃度をガス検知管により測定
し、これを濃度Ｂとする。脱臭率を次式により算出す
る。 脱臭率（％）＝（濃度Ｂ−濃度Ａ）／濃度Ｂ×１００
【００１４】風合い カーペット表面を手で押圧し、風合いを手触りによる感
応テストにより相対的に次の３段階で評価した。 ○：軟らかく、ヴォリューム感がある △：軟らかいが、ヴォリューム感がない ×：硬く、ヴォリューム感がない
応テストにより相対的に次の３段階で評価した。 ○：軟らかく、ヴォリューム感がある △：軟らかいが、ヴォリューム感がない ×：硬く、ヴォリューム感がない
【００１５】色相変化 カーペット表面を真上から観察し、未加工品と比べて色
相の変化を目視により相対的に次の２段階で評価した。 ○：色相の変化が認められない（良好） ×：色相の変化が認められる（不良）
相の変化を目視により相対的に次の２段階で評価した。 ○：色相の変化が認められない（良好） ×：色相の変化が認められる（不良）
【００１６】パイル部への消臭剤固着割合 消臭剤を付与したカーペットのパイル部分（１０cm×１
０cm）を刈り取って重量を量り、下記の計算式により消
臭剤のパイル部分の固着割合を計算した。 パイル部の消臭剤固着割合（％）＝[（Ａ−Ｂ）／Ｙ]×
１００ Ａ：消臭加工品パイル部重量（ｇ） Ｂ：未加工品のパイル重量（ｇ） Ｙ：薬剤塗布量（ｇ）（純分）
０cm）を刈り取って重量を量り、下記の計算式により消
臭剤のパイル部分の固着割合を計算した。 パイル部の消臭剤固着割合（％）＝[（Ａ−Ｂ）／Ｙ]×
１００ Ａ：消臭加工品パイル部重量（ｇ） Ｂ：未加工品のパイル重量（ｇ） Ｙ：薬剤塗布量（ｇ）（純分）
【００１７】実施例１ １０００デニール４８フィラメントのトリローバル断面
ナイロンＢＣＦ糸２本をフォルクマン社製ダイレクトケ
ブラー撚糸機にて、上撚２００Ｔ／Ｍ、下撚２００Ｔ／
Ｍの諸撚糸とし、スペルバ社製スチームセット機にて、
撚り止めを１３０℃で１分間の条件で行った。この諸撚
り加工糸をチーズ染色機にて含金染料で染色し、得られ
た染色糸をタフティング機にて、スパンボンド基布に１
／８ゲージ、パイル長１０ｍｍ、パイル目付１２００ｇ
／ｍ2の規格でタフトした。得られたタフト品に、下記
処方１の処理液をスプレーにて塗布量２００ｇ／ｍ2吹
き付け（パイル部への消臭剤の固着割合は８２％であっ
た。）、１５０℃で３分間乾燥を行った。（乾燥処理直
後の水分率は３％であった。）最後にジュートバッキン
グ加工を行って本発明の消臭カットパイルカーペットを
得た。 処方１ ドデカン二酸ジヒドラジド １．０重量％ ゼオライト（粒径０．５μｍ） ３．０重量％ ボンコート ＡＮ−８６８Ｈ ５．５重量％ （大日本インキ化学工業株式会社製、アクリル樹脂） アクチノール Ｒ−１００ ０．５重量％ （松本油脂株式会社製、界面活性剤） 水 ９０．５重量％
ナイロンＢＣＦ糸２本をフォルクマン社製ダイレクトケ
ブラー撚糸機にて、上撚２００Ｔ／Ｍ、下撚２００Ｔ／
Ｍの諸撚糸とし、スペルバ社製スチームセット機にて、
撚り止めを１３０℃で１分間の条件で行った。この諸撚
り加工糸をチーズ染色機にて含金染料で染色し、得られ
た染色糸をタフティング機にて、スパンボンド基布に１
／８ゲージ、パイル長１０ｍｍ、パイル目付１２００ｇ
／ｍ2の規格でタフトした。得られたタフト品に、下記
処方１の処理液をスプレーにて塗布量２００ｇ／ｍ2吹
き付け（パイル部への消臭剤の固着割合は８２％であっ
た。）、１５０℃で３分間乾燥を行った。（乾燥処理直
後の水分率は３％であった。）最後にジュートバッキン
グ加工を行って本発明の消臭カットパイルカーペットを
得た。 処方１ ドデカン二酸ジヒドラジド １．０重量％ ゼオライト（粒径０．５μｍ） ３．０重量％ ボンコート ＡＮ−８６８Ｈ ５．５重量％ （大日本インキ化学工業株式会社製、アクリル樹脂） アクチノール Ｒ−１００ ０．５重量％ （松本油脂株式会社製、界面活性剤） 水 ９０．５重量％
【００１８】比較例１ 実施例１において、スプレーにて吹き付ける処方１の処
理液のゼオライトの粒径を１０μｍに変える以外は、実
施例１と全く同一の方法にて比較例１の消臭カットパイ
ルカーペットを得た。
理液のゼオライトの粒径を１０μｍに変える以外は、実
施例１と全く同一の方法にて比較例１の消臭カットパイ
ルカーペットを得た。
【００１９】比較例２ 実施例１において、処方１の処理液をパディング法（ピ
ックアップ１００％）にて付与すること以外は、実施例
１と全く同一の方法にて比較例２の消臭カットパイルカ
ーペットを得た。
ックアップ１００％）にて付与すること以外は、実施例
１と全く同一の方法にて比較例２の消臭カットパイルカ
ーペットを得た。
【００２０】比較例３ 実施例１において、処方１による処理を行わない以外は
実施例１と全く同一の方法にて比較例３のカットパイル
カーペットを得た。実施例および比較例のカットパイル
カーペットの性能を測定・評価し、表１に示した。
実施例１と全く同一の方法にて比較例３のカットパイル
カーペットを得た。実施例および比較例のカットパイル
カーペットの性能を測定・評価し、表１に示した。
【００２１】
【表１】
【００２２】表１より明らかなように、本発明のカット
パイルカーペッはすべてのガス種に対して非常に優れた
消臭効果を示し、その洗濯耐久性もに優れ、しかも柔軟
な風合いでパイルの色相の変化もなかった。比較例１の
カットパイルカーペットは、すべてのガス種に対して非
常に優れた消臭効果を示し、その洗濯耐久性も優れてい
たが、風合いがかなり硬くなり、パイルの色相も変化し
ていた。比較例２のカットパイルカーペットは、消臭剤
のパイル部分への付着が少ないので、消臭効果が低く、
風合いにヴォリューム感がなかった。比較例３は消臭剤
を付与していないので、すべてのガス種に対して消臭性
能は得られなかった。
パイルカーペッはすべてのガス種に対して非常に優れた
消臭効果を示し、その洗濯耐久性もに優れ、しかも柔軟
な風合いでパイルの色相の変化もなかった。比較例１の
カットパイルカーペットは、すべてのガス種に対して非
常に優れた消臭効果を示し、その洗濯耐久性も優れてい
たが、風合いがかなり硬くなり、パイルの色相も変化し
ていた。比較例２のカットパイルカーペットは、消臭剤
のパイル部分への付着が少ないので、消臭効果が低く、
風合いにヴォリューム感がなかった。比較例３は消臭剤
を付与していないので、すべてのガス種に対して消臭性
能は得られなかった。
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、生活悪臭や煙草の臭い
に対して優れた消臭性能を有し、しかもカーペット本来
の良好な風合いを損ねることなく、かつ消臭剤による色
相変化の少ない、カーペット及びカーマットを得ること
ができる。
に対して優れた消臭性能を有し、しかもカーペット本来
の良好な風合いを損ねることなく、かつ消臭剤による色
相変化の少ない、カーペット及びカーマットを得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3B120 AD20X BA28 DB02 EA10 EA12 EB23 4G066 AA61B AB13B BA09 BA16 BA20 CA02 CA24 CA29 CA52 DA03 EA20 4L031 BA20 CA00 DA13 4L033 AC10 BA49 BA78 CA18 DA06
Claims (2)
- 【請求項１】 粒径が０．１〜１μｍである消臭性無機
物質とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤が固着されて
なるカーペットであり、カーペットのパイル部に固着消
臭剤の全重量の７０％以上が固着していることを特徴と
する消臭カーペット。 - 【請求項２】 粒径が０．１〜１μｍである消臭性無機
物質とヒドラジン誘導体とからなる消臭剤含有水溶液
を、カーペットのパイル部にスプレー法で付与すること
を特徴とする消臭カーペットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16970199A JP2000354535A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 消臭カーペットおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16970199A JP2000354535A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 消臭カーペットおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000354535A true JP2000354535A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15891290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16970199A Pending JP2000354535A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 消臭カーペットおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000354535A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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