JP2000353982A - 直接拡散受信装置 - Google Patents

直接拡散受信装置

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JP2000353982A
JP2000353982A JP16686199A JP16686199A JP2000353982A JP 2000353982 A JP2000353982 A JP 2000353982A JP 16686199 A JP16686199 A JP 16686199A JP 16686199 A JP16686199 A JP 16686199A JP 2000353982 A JP2000353982 A JP 2000353982A
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Yoshio Wada
善生 和田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
YRP Mobile Telecommunications Key Technology Research Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信情報の品質を飛躍的に向上させるととも
に、干渉キャンセラの消費電力を低減させる直接拡散受
信装置を提供する。 【解決手段】 Rake受信部1から出力された初期受
信データは、中間誤り処理部2において誤り訂正処理が
行われ、干渉キャンセラ6に出力される。干渉キャンセ
ラ6は、遅延部5から出力されるベースバンド受信信号
に含まれた干渉信号のレプリカを生成し、これを直接拡
散受信信号から差し引いて、干渉信号の影響が低減され
た受信データをビタビ復号部3に出力する。中間誤り処
理部2は、ビタビ復号部3において初期受信データから
誤り訂正された受信情報を得た後、畳み込み符号化部4
において再び畳み込み符号化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイロットチャン
ネルを用いたDS−CDMA(Direct Sequence - Code
Division Multiple Access)システム等に使用する直
接拡散受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMAシステムとして、北米で
標準化されたCDMA方式セルラ電話システム(TIA
IS95)がある。このシステムでは、下りリンクに
おいて、パイロットチャンネルにパイロットシンボルを
挿入して送信し、受信側でこのパイロットチャンネルの
受信信号に基づいてキャリア位相を検出して同期検波を
行っている。図10は、DS−CDMAシステムにおけ
る下りリンクの構成を示す図である。81は基地局、8
2は子局である。図11は、DS−CDMAシステムに
おける基地局の送信装置の概要構成図である。図11
(a)の符号多重部91においては、ユーザ1〜Nの通
信チャンネルの送信データ1〜Nとパイロットチャンネ
ル用にオール1とされたデータとが、直交符号発生器9
5において生成された直交符号をそれぞれ割り当てられ
て符号多重され、乗算器92においてPN発生器96か
らのPN信号を乗算されることにより直接拡散され、乗
算器93において、基準周波数発振器97の基準周波数
信号(キャリア)と乗算(変調)され、送信アンテナ9
4から送信される。
【0003】図11(b)に、図11(a)の符号多重
部91に入力される、ユーザnの送信データnが生成さ
れるブロック構成を示す。ユーザnの送信情報nは、誤
り検出のための巡回符号(Cyclic Code)化部101に
おいて、ブロック単位で冗長符号(誤り検出用冗長ビッ
ト)が付加される。子局では、これに対応した誤り検出
符号の復号を行うことにより送信されたデータの受信品
質を知る。誤り検出符号化部の出力は、エンコーダテー
ル付加部102において、所定数の0ビットが付加さ
れ、畳み込み符号化部103に出力される。畳み込み符
号化部103では、1フレームの終了時にクリアされ
る、畳み込み符号化を行って、シンボル繰り返し部10
4に出力する。シンボル繰り返し部104においては、
情報の転送レートが遅いときに、同じシンボルを繰り返
し出力することにより伝送レートを一定に合わせる。シ
ンボル繰り返し部104の出力は、ブロックインターリ
ーブ部105において、バースト誤りに対する訂正能力
を高めるためにビット列の並べ替えを行って送信データ
nを出力する。
【0004】図12は、DS−CDMAシステムにおけ
る子局の受信装置の概要構成図である。受信アンテナ1
10により受信された信号は、乗算器111において基
準周波数発振器112の正弦波基準周波数信号と乗算さ
れて、ベースバンドの受信信号に変換される。DS−C
DMAシステムの復調器の特徴として、Rake受信方
式が採用されている。基地局から送信された信号は、複
数のパスを通って受信アンテナ110に到達するので、
受信信号は、振幅、キャリア位相、および、遅延時間の
異なる複数の信号が合成されたものとなる。Rake受
信方式は、ベースバンドの受信信号を逆拡散することに
より、パス1〜パスKの受信信号に分離して最大比合成
(Rake合成)することにより、1つのインパルスレ
スポンスにするため、受信信号のC/N特性が向上す
る。
【0005】ベースバンドの受信信号は、Rake受信
部121およびサーチャー部122に出力される。ベー
スバンドの受信信号は、Rake受信部121におい
て、K個のフィンガー1181〜118Kに入力される。
各フィンガー1181〜118Kは、それぞれ1〜K番目
のパスに対する復調器である。図示の例では、最大K個
のパスの信号を受信できる。各フィンガー1181〜1
18Kは、同一構成である。
【0006】ベースバンドの受信信号は、乗算器113
において、PN発生器114から出力されるPN符号と
乗算されてPN同期が取られ、乗算器115において、
直交符号発生器117から出力された、この子局(以
後、「ユーザ」という)の通信チャンネルの直交符号と
乗算され、積分器116において、このユーザの通信チ
ャンネルの受信信号が1シンボル期間にわたって積分さ
れることにより逆拡散される。フィンガー1181〜1
18Kからは、それぞれに対応するパス1〜Kにおける
ユーザの通信チャンネルの逆拡散された受信信号が合成
回路119に出力される。
【0007】ここで、PN発生器114および直交符号
発生器117には、インパルスレスポンスを推定するサ
ーチャー部122内の制御部129から、それぞれのパ
ス1〜Kに対するタイミング信号が供給される。その結
果、PN発生器114および直交符号発生器117は、
それぞれ、対応するパス1〜KのPN符号および直交符
号と同期がとられたPN符号および直交符号を出力す
る。
【0008】サーチャー部122において、ベースバン
ドの受信信号は、乗算器123においてPN発生器12
4から出力されるPN符号と乗算され、乗算器125に
おいて直交符号発生器126から出力された、パイロッ
トチャンネルの直交符号と乗算されて、パイロットチャ
ンネルの受信信号が分離される。つぎに、積分器127
において1シンボル分積分され、さらに複数シンボル分
の平均化を行うフィルタ128を通し、ある1つのパス
kにおけるパイロットチャンネルのベースバンドの受信
信号振幅、および、基準周波数信号に対する位相(キャ
リア位相)を表す基準信号W(k)が作られ、制御部12
9に出力される。W(k)は複素数であり、k=1〜Kで
ある。パス1〜パスKとしては、電力の大きいパスがK
個選択される。
【0009】制御部129においては、PN発生器12
4のPN符号が受信信号に符号同期するようにPN発生
器124をタイミング制御するとともに、直交符号発生
器126の直交符号が受信信号に符号同期するように直
交符号発生器126をタイミング制御する。制御部12
9は、時間を分割して、Kフィンガー分のK個の基準信
号W(k)を生成する。また、時間を分割して、Rak
e受信部121のKフィンガー1181〜118KのPN
発生器114および直交符号発生器117にタイミング
信号を出力する。
【0010】合成回路119において、各フィンガー1
181〜118Kからのユーザの通信チャンネルの信号
は、各パス1〜Kのパイロットチャンネルの受信信号か
ら得た基準信号W(k)に基づいて、各パス1〜Kにおけ
るユーザの通信チャンネルの受信信号の位相オフセット
が取り除かれることにより同期検波され、さらにRak
e合成される。Rake合成された受信信号は、デコー
ド部120においてデコードされて、自局の通信チャン
ネルの所望のデータが出力される。
【0011】このように、既知のデータが伝送されてい
るパイロットチャンネルの、逆拡散された受信信号を用
いて各パスkのインパルスレスポンスを推定することに
より、各パスkの受信信号の位相オフセットを除去して
いる。なお、図示を省略したが、図12に示した乗算器
111は、実際には2個設けられ、受信アンテナ110
により受信された信号は、基準周波数信号と直交する直
交基準周波数信号とも乗算され、基準周波数信号と同相
および直交する2系列のベースバンドの受信信号(通
常、複素数で表される)となる。そして、2系列に対し
て個別に後段の処理が行われ、合成回路119におい
て、この2系列が基準周波数信号(キャリア)の位相に
対する同相成分および直交成分となって同期検波され
る。
【0012】一般に、高速データ伝送をDS−CDMA
システムで行おうとすると、データレートの高速化にし
たがって、チップレートも当然大きくなる。チップレー
トが大きくなると、マルチパスによる干渉量が増大す
る。マルチパス数が増大すると、もはやRake受信方
式では伝送性能の劣化を防ぐことができない。時間遅延
したパス1〜パスKの到来波を合成したものが受信され
ると、あるパスkの到来波を逆拡散するときには、時間
遅延した他のパスの到来波は干渉信号となる。そのた
め、ある1つのパスkのインパルスレスポンスには、他
のパスの到来波との間の相互相関によって生じた干渉波
成分が含まれている。そのため、パス1〜パスKのイン
パルスレスポンスをRake合成すると、伝送性能が劣
化する。
【0013】このようなマルチパスによる干渉を除去す
る第1の従来技術として、干渉キャンセル技術がある、
例えば、和田ほか1名「B5−140 DS−CDMA
システムにおけるマルチユーザ・マルチステージ型干渉
キャンセラの一検討」,電子情報通信学会ソサイエティ
大会(1998.9)で知られているものがあり、この
ような干渉キャンセラ(以下先行技術という)を、本出
願人は、特願平10−236777号として出願してい
る。
【0014】まず、パイロットチャンネル等を用いて正
確なインパルスレスポンスを推定する。振幅の大きなパ
スをK個選択し、その値をW(k)(k=1〜K)とす
る。その中で振幅値が最大となるパスPを選択する。1
段目の干渉キャンセラには、Rake受信データが入力
され、2段目以降の干渉キャンセラには、前段の干渉キ
ャンセラの出力データが入力される。さらに、振幅最大
パスP以外の各パスに対する拡散符号とW(k)を用い
て各ユーザにおける干渉レプリカを生成する。受信信号
から全ユーザの干渉レプリカを差し引いて、パスPに対
して逆拡散を行い、全ユーザに対するデータを検出す
る。すなわち、あらかじめW(k)を推定し、電波伝搬
の情報は推定後固定する。
【0015】また、異なる方法で干渉信号をキャンセル
する第2の従来技術として、佐和橋ほか2名「パイロッ
ト及びデータシンボルを用いるチャネル推定逐次更新型
DS−CDMAコヒーレントマルチステージ干渉キャン
セラ」,信学技報96(354),電子情報通信学会
(1996−11)RCS96−100,p.9−16
等で知られているものがある。これは、W−CDMA
(広帯域CDMA)システムにおいて用いるものであ
る。
【0016】このW−CDMAは、フレーム内にパイロ
ットシンボル区間を有するDS−CDMAシステムであ
る。パワーの大きなユーザから1ユーザずつ順次、干渉
をキャンセルして行く。ここで、ある1つのユーザのチ
ャンネル推定・干渉生成ユニットは、複数のマルチパス
毎に逆拡散した信号をRake合成してデータ判定を行
い、この判定データから各マルチパスの拡散信号を推定
して干渉レプリカを生成し、受信された逆拡散信号から
干渉レプリカをキャンセルして上述したチャンネル推定
・干渉生成ユニットに入力している。
【0017】さらに、上述した干渉キャンセルを、マル
チステージ(多段構成)の各ステージiにおいて行う。
ユーザkにおいては、ユーザkよりもパワーの大きいユ
ーザに対するiステージでの干渉レプリカと、パワーの
小さな他ユーザに対するi−1ステージでの干渉レプリ
カを除去し、さらに、受信信号から自局の各パスにおい
て、それぞれ、その各パス以外の干渉レプリカを除去
し、パイロットシンボルを用いて各パスにおけるインパ
ルスレスポンスを推定し、その値に基づいて、逆拡散を
行う。各パスで逆拡散された信号がRake合成され
る。合成後、デコードされたデータと推定されたインパ
ルスレスポンスをもとに干渉レプリカを生成する。
【0018】上述した干渉キャンセラは、あらかじめ確
からしい受信データを得ておくことが必要である。干渉
キャンセルの能力を向上させるためには、この受信デー
タの確からしさを高める必要がある。かし、先行技術で
は、構成を簡単にするため、ディジタル復調された段階
の受信データを用いていたため、受信データの確からし
さを高めることに限界があった。従来より、IS−95
においては、送信情報は畳み込み符号化が行われ、受信
装置ではビタビ復号が行われて誤り訂正がされた受信情
報を出力していた。しかし、受信情報を得るまでの処理
部の規模は非常に大きくなり、処理時間も長くなるた
め、受信情報から干渉レプリカを生成することは考えら
れていなかった。しかし、誤り訂正された受信情報を用
いれば、干渉キャンセルの能力が飛躍的に向上すること
がわかった。また、干渉キャンセラは、ディジタル復調
された段階の受信データを用いる場合でも、その処理時
間および消費電力が問題となっている。特に、干渉キャ
ンセラを多段に縦属接続することにより誤り特性を向上
させる、マルチステージ型の干渉キャンセラにおいて
は、段数に応じて処理時間および消費電力が大きくな
る。
【0019】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであるが、本発明を説明する前に、上述
した先行技術を説明することにより、干渉キャンセラの
機能を具体的に説明しておく。図13は、先行技術の基
本ブロック構成図である。1つのPN符号を共有する符
号多重されたチャンネルが、1つの通信チャンネル(1
ユーザ)および1つのパイロットチャンネルからなる場
合のものである。これに対し、図12は、1つのPN符
号を共有する符号多重された通信チャンネル(ユーザ)
が複数の場合であるので前提が若干異なるが、Rake
受信部に関しては、この図12を流用して説明する。
【0020】この基本構成においては、インパルスレス
ポンスを推定し、このインパルスレスポンスを表す基準
信号W(k)を固定し、Rake受信部121で出力デ
ータDRを検出する。また、電力最大パス検出器131
は、基準信号W(k)に基づいて、電力が最大となるパ
スPを選択する。干渉キャンセラ133においては、R
ake受信部121から出力されたデータを初期受信デ
ータとして、電力が最大となるパスP以外のパスにおけ
る、同期検波および逆拡散を行う以前の信号を生成する
とともに、パイロットチャンネルの既知のデータに基づ
いて、電力が最大となるパスP以外のパスにおける、逆
拡散を行う以前のパイロットチャンネルの信号を生成
し、これらを干渉レプリカとし、受信信号からその干渉
レプリカを差し引いて、電力が最大のパスPについて再
び逆拡散および同期検波を行うことによりデータを再び
検出しなおす。このようにして、受信信号品質の劣化要
因である干渉を除去することによりビット誤り率が向上
する。
【0021】図12に示したサーチャー部122では、
パイロットチャンネルの受信信号を逆拡散して得られる
電力の大きいパスがK個選択され、各パス1〜Kのイン
パルスレスポンスの値として基準信号W(k)(k=1
〜K)を出力する。図14に示した電力最大パス検出器
131は、基準信号W(k)の中から、電力が最大とな
るパスPを選択して、Pの値を干渉キャンセラ133に
出力する。
【0022】図16は、図13に示した干渉キャンセラ
133の動作説明図である。基地局1から送信された信
号は複数のパスを通って、それぞれが異なる遅延時間の
信号の合成信号として受信される。上段の図は、マルチ
パスによるインパルスレスポンスを示す。電力が最大と
なるパスPを選択し、他のパスにおける同期検波および
逆拡散を行う以前のベースバンドの受信信号を、検出デ
ータおよびパイロットチャンネルのデータに基づいて仮
想的に生成し、これを差し引いた受信信号に対し、最大
電力のパスPにおける逆拡散を行い、下段に示すような
干渉信号のキャンセルされたデータを検出する。
【0023】電力が最大となるパスPは、干渉信号を含
む割合が少なく、パスPを除くパスについては、主に干
渉信号であると推定する。そして、Rake受信部12
1から出力された1ユーザの通信チャンネルの一応確か
らしいデータDRを初期値として用い、これから、逆の
信号処理をして、同期検波および逆拡散を行う以前の信
号を生成する。同時に、パイロットチャンネルの既知の
データDpに基づいて逆拡散を行う以前のパイロットチ
ャンネルの信号も生成する。このようにして、パスPを
除くパス1〜パスKにおける干渉レプリカを生成する。
そして、ベースバンドの受信信号から、パスPを除くパ
ス1〜パスKの干渉レプリカをすべて差し引くと、ほぼ
パスPだけのベースバンドの受信信号となる。
【0024】したがって、干渉キャンセラ133は、R
ake受信部121から出力される1つの通信チャネル
の出力データDR、および、パイロットチャンネルの既
知のデータDpを用いて、最大電力のパスPを除いたK
−1個のパスの干渉レプリカを生成する。そして、ベー
スバンドの受信信号からこの干渉レプリカを除去したベ
ースバンドの受信信号に対し、パスPについて改めて逆
拡散を行う。このようにして、仮に単一のパスPの到来
波のみが受信されたと仮定したときとほぼ同様なベース
バンドの受信信号に対して逆拡散をすることができる。
その結果、パスの相互相関による干渉信号が除去された
通信チャンネルの受信データDCが得られる。なお、遅
延部132は、Rake受信部121および干渉キャン
セラ133内部における処理遅延を補償するものであ
る。
【0025】図14は、図13に示した干渉キャンセラ
133の内部構成図である。1ユーザの干渉レプリカ生
成部135は、1ユーザのみが使用する唯一の通信チャ
ンネルについて、パスPを除く、K−1個のパスに対す
る干渉レプリカを生成する。また、パイロットチャンネ
ルの干渉レプリカ生成部135pは、パイロットチャン
ネルについて、パスPを除く、K−1個のパスに対する
干渉レプリカを生成する。
【0026】図15(a),図15(b)は、それぞ
れ、図14に示した干渉レプリカ生成部135,135
pの内部構成図である。パス1に対する干渉レプリカ生
成部1411については、Rake受信部121から出
力されたデータDRが、乗算器138において、パス1
に対する基準信号W1(1)と乗算されることにより、
パス1のキャリア位相および振幅が付与された信号点位
相および振幅を有する、同期検波される前の信号に戻さ
れる。次に、乗算器139においてパス1に対するPN
符号であるPN1(1)、さらに、乗算器140におい
て1ユーザのパス1に対する直交符号WS1(1)とそ
れぞれ乗算されて拡散されることにより、パス1の時間
遅延を有する、逆拡散される前のベースバンド受信信号
に戻されて、パス1の干渉レプリカが生成される。パス
1に対する干渉レプリカ生成部1411と同様の構成
が、パスPを除いてK−1個あり、これらのK−1個の
信号が加算器142により加算されて、その出力信号が
パスPを除くパス1〜Kの干渉レプリカの出力信号とな
る。
【0027】ここで、W1(k)(k=1〜K,k=P
を除く)は図12に示した制御部129が出力する基準
信号、PN1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図
12に示したフィンガー118kのPN発生器114が
出力するPN符号、直交符号WS1(k)(k=1〜
K,k=Pを除く)は図12に示したフィンガー118
kの直交符号発生器117が出力する1ユーザの直交符
号に基づくものである。ただし、図13においてベース
バンドの受信信号を遅延部132で遅延させたように、
Rake受信部121における処理遅延、干渉キャンセ
ラ133の内部での処理遅延も考慮して時間遅れを調整
する。W1(k),PN1(k),WS1(k)は、上述
した制御部129,PN発生器114,直交符号発生器
117の出力のそれぞれに、遅延部132と同様な遅延
部を設けることによって作ることができる。
【0028】図15(b)に示す、パイロットチャンネ
ルに対する干渉レプリカ生成部135pについては、パ
イロットチャンネルの既知のデータDpが、乗算器13
8において、パス1に対する基準信号W1(1)と乗算
されることにより、パス1のキャリア位相および振幅が
付与された信号点位相および振幅を有する信号になる。
つぎに、乗算器139においてパス1に対するPN符号
であるPN1(1)、さらに、乗算器140においてパ
イロットチャンネルのパス1に対する直交符号WS
1(p,1)とそれぞれ乗算されて拡散されることによ
り、パス1の時間遅延を有する、逆拡散される前のベー
スバンド受信信号に戻されて、パス1の干渉レプリカが
生成される。図15(a)と同様に、パス1に対する干
渉レプリカ生成部1411と同様の構成が、パスPを除
いてK−1個あり、これらのK−1個の信号が加算器1
42により加算されて、その出力信号がパスPを除くパ
ス1〜Kの干渉レプリカの出力信号となる。
【0029】ここで、W1(k)(k=1〜K,k=P
を除く)は図12に示した制御部129が出力する基準
信号、PN1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図
12に示したサーチャー部122のPN発生器124が
出力するPN符号(フィンガー118kのPN発生器1
14が出力するPN符号と一致する)、直交符号WS1
(p,k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図12に示
したサーチャー部122の直交符号発生器126が出力
するパイロットチャンネルの直交符号に基づくものであ
る。ただし、Rake受信部121における処理遅延を
補償するために時間遅れを持たせ、かつ、干渉キャンセ
ラ133の内部での処理遅延も考慮して時間遅れが調整
される。W1(k),PN1(k),WS1(p,k)
は、上述した制御部129,PN発生器124,直交符
号発生器126の出力のそれぞれに、遅延部132と同
様な遅延部を設けることによって作ることができる。
【0030】再び、図14に戻って説明をする。加算器
136において、遅延されたベースバンドの受信信号か
ら、干渉レプリカ135の出力信号が差し引かれ、パス
Pに対する逆拡散部137に入力される。このパスPに
対する逆拡散部137は、図12に示したフィンガー部
1181〜118K中のパスPのフィンガー部と同様の構
成である。すなわち、パスPに対する基準信号W
1(P)、パスPに対するPN符号であるPN1(P)、
および、パスPに対する1ユーザの直交符号WS
1(P)を用いて、干渉レプリカが削除されたベースバ
ンドの受信信号に対して、パスPに対する逆拡散を行
い、データを判定する。
【0031】この出力データは、相互相関による干渉が
除かれて受信品質が改善された1ユーザのデータとな
る。上述した基準信号W1(P)、PN符号PN
1(P)、および、1ユーザの直交符号WS1(P)は、
先に説明した、パスPを除いたパスの基準信号W
1(k)、PN符号PN1(k)、および、1ユーザの直
交符号WS1(k)と同様に、Rake受信部121に
おける処理遅延を補償するために時間遅れを持たせ、か
つ、干渉キャンセラ133の内部での処理遅延も考慮し
て時間遅れが調整される。
【0032】図17は、1つのPN符号を共有する符号
多重されたチャンネルが、Nユーザ通信チャンネルおよ
び1パイロットチャンネルからなる先行技術のブロック
構成図である。そして、複数ユーザに対応した干渉キャ
ンセラが、1〜M段目の干渉キャンセラ1511〜15
Mとして縦続接続されたものである。この具体例で
は、複数のユーザ1〜Nのパスに対して複数の干渉キャ
ンセラを動作させて干渉を除去し、さらに複数段の干渉
キャンセラを動作させるものであって、より確からしい
データが検出される。第1段目の干渉キャンセラ151
1は、Rake受信部146から出力されたデータDR
(1)〜DR(N)を確からしいデータとして入力する
とともに、パイロットチャンネルの既知のデータD p
入力し、干渉信号がキャンセルされた、より確からしい
データDC(1,1)〜DC(1,N)を出力する。
【0033】第2段以降については、前段の干渉キャン
セラからの出力データが次の段の干渉キャンセラの入力
データになるとともに、パイロットチャンネルの既知の
データDpも入力される。いずれの段の干渉キャンセラ
1511〜151Mも、電力最大パス検出器131(図1
3)から出力される同じパスPを電力最大パスとして選
択する。なお、各段の干渉キャンセラのうち、1〜(M
−1)段目の干渉キャンセラ1511〜151M-1につい
ては、自局(例えば、ユーザ1)のデータを含めたユー
ザ1〜Nのデータを出力する必要がある。すなわち、1
〜(M−1)段目の干渉キャンセラ1511〜151M-1
については、ユーザ1〜ユーザNに対する逆拡散部が必
要となる。
【0034】上述した直接拡散受信装置は、CDMA方
式セルラ電話システム(TIA−IS95)を前提とし
て説明した。しかし、この直接拡散受信装置は、W−C
DMAシステムにおいても適用可能である。W−CDM
Aシステムは、複数のユーザの通信チャンネルが符号多
重されているとともに、ある時間的な区間に、複数の通
信チャンネルに共通のパイロットシンボルが挿入され、
このパイロットシンボルに基づいてインパルスレスポン
スを推定することによって基準信号W(k)を出力する
ものである。
【0035】W−CDMAにおいては、ユーザ通信チャ
ンネルの区間とパイロットチャンネルの区間とが時間的
に異なっているが、パイロットチャンネルのマルチパス
がユーザ通信チャンネルの区間に入り込むような場合に
は、パイロットチャンネルが、ユーザ通信チャンネルに
対するマルチパスの相互相関による干渉を与えることに
なる。したがって、図14に示したパイロットチャンネ
ルの干渉レプリカ生成部135pを用いることによっ
て、パイロットチャンネルによる干渉を除去することが
できる。ただし、本来、ユーザー通信チャンネルの受信
信号が存在しないパイロットチャンネルの区間にもパイ
ロットチャンネルの干渉レプリカが生成される。このパ
イロットチャンネルの区間の干渉レプリカ成分が大きい
と、これが、かえってノイズ成分となり伝送品質が低下
してしまうおそれがある。したがって、図14に示した
パイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部135pの
出力を、図示しないスイッチ部を介して加算器136へ
出力する。このスイッチ部は、制御部129により制御
されて、ユーザ通信チャンネルの区間においてのみパイ
ロットチャンネルの干渉レプリカを加算器136に供給
する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、受信情報の
品質を飛躍的に向上させる直接拡散受信装置を提供する
ことを目的とするものである。また、受信情報の品質を
保ちながら干渉キャンセラの消費電力を低減させる直接
拡散受信装置を提供することを目的とするものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、送信情報が誤り訂正符号化された
テータに基づいて送信データが生成され、該送信データ
が直接拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡散
受信装置であって、初期データ出力手段、誤り訂正手
段、および、干渉キャンセル手段を有し、前記初期デー
タ出力手段は、直接拡散受信信号に基づいて初期受信デ
ータを出力し、前記誤り訂正手段は、前記初期受信デー
タに基づいて誤り訂正符号の復号を行った後に誤り訂正
符号化を行い、前記干渉キャンセル手段は、前記誤り訂
正手段の出力に基づいて、前記直接拡散受信信号に含ま
れる干渉信号のレプリカを生成し、前記直接拡散受信信
号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響
が低減された受信データを出力するものである。したが
って、誤り訂正され確からしさが高められた初期受信デ
ータを用いて干渉キャンセルを行うため、受信情報の品
質を飛躍的に向上させることができる。干渉キャンセル
手段としては、1段の干渉キャンセラでもよいし、多段
の干渉キャンセラでもよい。誤り訂正符号としては、例
えば、畳み込み符号を用いることができ、その復号に
は、ビタビ復号を行うことができる。
【0038】請求項2に記載の発明においては、送信情
報が誤り訂正符号化されたテータに基づいて送信データ
が生成され、該送信データが直接拡散されてなる直接拡
散信号を受信する直接拡散受信装置であって、初期デー
タ出力手段、誤り訂正手段、複数系列の干渉キャンセル
手段、および、合成判定手段を有し、前記初期データ出
力手段は、前記複数系列に対応したアンテナで前記直接
拡散信号を受信して、それぞれの系列の直接拡散受信信
号に基づいて前記それぞれの系列に共通の初期受信デー
タを出力し、前記誤り訂正手段は、前記初期受信データ
に基づいて誤り訂正符号の復号を行った後に誤り訂正符
号化を行い、それぞれの系列の前記干渉キャンセル手段
は、前記誤り訂正手段の出力に基づいて、前記それぞれ
の系列の直接拡散受信信号に含まれる干渉信号のレプリ
カを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散受信信号か
ら前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低
減されたそれぞれの系列の逆拡散信号を出力し、前記合
成判定手段は、前記それぞれの系列の逆拡散信号を合成
した信号をデコードして受信データを出力するものであ
る。したがって、複数系統の受信機構成であることによ
るダイバーシチ効果により、請求項1に記載の発明より
も、さらに受信情報の品質が向上する。
【0039】請求項3に記載の発明においては、送信情
報が誤り訂正符号化されたテータに基づいて送信データ
が生成され、該送信データが直接拡散されてなる直接拡
散信号を受信する直接拡散受信装置であって、初期デー
タ出力手段、複数段の干渉キャンセラ、および、複数段
の誤り訂正手段を有し、前記初期データ出力手段は、直
接拡散受信信号に基づいて初期受信データを出力し、第
1段の前記干渉キャンセラは、前記初期受信データに基
づいて、前記直接拡散受信信号に含まれる干渉信号のレ
プリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプリ
カを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された受信
データを出力し、第2段以降の前記干渉キャンセラは、
前段の前記誤り訂正手段の出力に基づいて前記直接拡散
受信信号に含まれる前記干渉信号のレプリカを生成し、
前記直接拡散受信信号から前記レプリカを差し引いて、
前記干渉信号の影響が低減された当該段の受信データを
出力し、前記誤り訂正手段は、当該段の前記干渉キャン
セラの出力に基づいて誤り訂正符号の復号を行った後に
誤り訂正符号化を行うものである。したがって、干渉キ
ャンセル手段が多段構成であるため、請求項1に記載の
発明よりもさらに、受信情報の品質が向上する。
【0040】請求項4に記載の発明においては、送信情
報が誤り訂正符号化されたテータに基づいて送信データ
が生成され、該送信データが直接拡散されてなる直接拡
散信号を受信する直接拡散受信装置であって、初期デー
タ出力手段、複数段で複数系列の干渉キャンセラ、複数
段の誤り訂正手段、および、複数段の合成判定手段を有
し、前記初期データ出力手段は、前記複数系列に対応し
たアンテナで前記直接拡散信号を受信して、それぞれの
系列の直接拡散受信信号に基づいて前記それぞれの系列
ごとの初期受信データ、あるいは、前記それぞれの系列
に共通の初期受信データを出力し、第1段のそれぞれの
系列の前記干渉キャンセラは、前記それぞれの系列ごと
の初期受信データ、あるいは、前記それぞれの系列に共
通の初期受信データに基づいて、前記それぞれの系列の
直接拡散受信信号に含まれる干渉信号のレプリカを生成
し、前記それぞれの系列の直接拡散受信信号から前記レ
プリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された
第1段のそれぞれの系列の逆拡散信号を出力し、第1段
の前記合成判定手段は、前記第1段のそれぞれの系列の
逆拡散信号を合成した信号をデコードして第1段の受信
データを出力し、第2段以降の前記それぞれの系列の干
渉キャンセラは、前段の前記誤り訂正手段の出力に基づ
いて前記それぞれの系列の直接拡散受信信号に含まれる
前記干渉信号のレプリカを生成し、前記それぞれの系列
の直接拡散受信信号から前記レプリカを差し引いて、前
記干渉信号の影響が低減された当該段のそれぞれの系列
の逆拡散信号を出力し、第2段以降の前記合成判定手段
は、前記当該段のそれぞれの系列の逆拡散信号を合成し
た信号をデコードして当該段の受信データを出力し、前
記誤り訂正手段は、当該段の前記合成判定手段の出力に
基づいて誤り訂正符号の復号を行った後に誤り訂正符号
化を行うものである。したがって、複数系統の受信機構
成であり、かつ、干渉キャンセル手段が多段構成である
ため、請求項1に記載の発明よりもさらに、受信情報の
品質が向上する。
【0041】請求項5に記載の発明においては、送信情
報がブロック誤り検出符号化されたテータに基づいて送
信データが生成され、該送信データが直接拡散されてな
る直接拡散信号を受信する直接拡散受信装置であって、
初期データ出力手段、干渉キャンセル手段、誤り検出手
段、および、出力選択手段を有し、前記初期データ出力
手段は、直接拡散受信信号に基づいて初期受信データを
出力し、前記干渉キャンセル手段は、前記初期受信デー
タに基づいて、前記直接拡散受信信号に含まれる干渉信
号のレプリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記
レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減され
た受信データを出力し、前記誤り検出手段は、前記初期
受信データに基づいて誤り検出符号の復号を行うことに
よりブロック単位で誤りを検出し、前記出力選択手段
は、前記誤り検出手段の検出結果に応じて、後続する前
記ブロックにおける前記干渉キャンセル手段の動作不動
作を制御するとともに、後続する前記ブロックにおけ
る、前記初期受信データおよび前記干渉キャンセル手段
の出力のいずれか1つに基づいた受信情報を選択するも
のである。したがって、干渉キャンル手段の動作不動作
を、誤り検出手段の検出結果に応じて制御するため、受
信データの品質を所定レベルに保ちながら、受信処理の
処理時間の短縮、受信装置の消費電力の低減を図ること
ができる。送信情報は、ブロック誤り検出符号化の後で
ブロック誤り訂正符号化されていてもよいし、ブロック
誤り訂正符号化の前にブロック誤り検出符号化されてい
てもよい。ブロック誤り検出符号としては、例えば、巡
回符号を用いることができる。干渉キャンセル手段とし
ては、1段の干渉キャンセラでもよいし、多段の干渉キ
ャンセラでもよい。
【0042】請求項6に記載の発明においては、送信情
報がブロック誤り検出符号化されたテータに基づいて送
信データが生成され、該送信データが直接拡散されてな
る直接拡散信号を受信する直接拡散受信装置であって、
初期データ出力手段、複数系列の干渉キャンセル手段、
合成判定手段、誤り検出手段、および、出力選択手段を
有し、前記初期データ出力手段は、前記複数系列に対応
したアンテナで前記直接拡散信号を受信してそれぞれの
系列の直接拡散受信信号に基づいてそれぞれの系列に共
通の初期受信データを出力し、それぞれの系列の前記干
渉キャンセル手段は、前記初期受信データに基づいて、
前記それぞれの系列の直接拡散受信信号に含まれる干渉
信号のレプリカを生成し、前記それぞれの系列の直接拡
散受信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信
号の影響が低減されたそれぞれの系列の逆拡散信号を出
力し、前記合成判定手段は、前記それぞれの系列の逆拡
散信号を合成した信号をデコードして受信データを出力
し、前記誤り検出手段は、前記初期受信データに基づい
て誤り検出符号の復号を行うことにより前記ブロック単
位で誤りを検出し、前記出力選択手段は、前記誤り検出
手段の検出結果に応じて、後続する前記ブロックにおけ
る前記干渉キャンセル手段の動作不動作を制御するとと
もに、後続する前記ブロックにおける、前記初期受信デ
ータおよび前記合成判定手段の出力のいずれか1つに基
づいた受信情報を選択するものである。したがって、複
数系統の受信機構成であることによるダイバーシチ効果
により、請求項5に記載の発明よりもさらに、受信情報
の品質が向上する。
【0043】請求項7に記載の発明においては、送信情
報がブロック誤り検出符号化されたテータに基づいて送
信データが生成され、該送信データが直接拡散されてな
る直接拡散信号を受信する直接拡散受信装置であって、
初期データ出力手段、複数段の干渉キャンセラ、誤り検
出手段、および、出力選択手段を有し、前記初期データ
出力手段は、直接拡散受信信号に基づいて初期受信デー
タを出力し、第1段の前記干渉キャンセラは、前記初期
受信データに基づいて、前記直接拡散受信信号に含まれ
る干渉信号のレプリカを生成し、前記直接拡散受信信号
から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が
低減された受信データを出力し、第2段以降の前記干渉
キャンセラは、前段の前記干渉キャンセラの出力に基づ
いて前記直接拡散受信信号に含まれる前記干渉信号のレ
プリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプリ
カを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された当該
段の受信データを出力し、前記誤り検出手段は、前記複
数段の干渉キャンセラの縦続動作に伴い、前記干渉キャ
ンセラの出力する前記受信データに基づいて誤り検出符
号の復号を行うことによりブロック単位で誤りを検出
し、前記出力選択手段は、前記誤り検出手段の誤り検出
結果に応じて、後続する前記ブロックにおいて前記複数
段の干渉キャンセラの動作段数を制御するとともに、各
段の前記受信データのいずれか1つに基づいた受信情報
を出力するものである。したがって、干渉キャンセル手
段が多段構成であるため、請求項5に記載の発明よりも
さらに、受信情報の品質が向上する。多段構成であって
も、干渉キャンル手段の動作段数を、誤り検出手段の検
出結果に応じて制御するため、受信データの品質を所定
レベルに保ちながら、受信処理の処理時間の短縮、受信
装置の消費電力の低減を図ることができる。
【0044】請求項8に記載の発明においては、送信情
報がブロック誤り検出符号化されたテータに基づいて送
信データが生成され、該送信データが直接拡散されてな
る直接拡散信号を受信する直接拡散受信装置であって、
初期データ出力手段、複数段で複数系列の干渉キャンセ
ラ、複数段の合成判定手段、誤り検出手段、および、出
力選択手段を有し、前記初期データ出力手段は、前記複
数系列に対応したアンテナで前記直接拡散信号を受信
し、それぞれの系列の直接拡散受信信号に基づいて、前
記それぞれの系列ごとの初期受信データ、あるいは、前
記それぞれの系列に共通の初期受信データを出力し、第
1段のそれぞれの系列の前記干渉キャンセラは、前記そ
れぞれの系列ごとの初期受信データ、あるいは、前記そ
れぞれの系列に共通の初期受信データに基づいて、前記
それぞれの系列の直接拡散受信信号に含まれる干渉信号
のレプリカを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散受
信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の
影響が低減された第1段のそれぞれの系列の逆拡散信号
を出力し、第1段の前記合成判定手段は、前記第1段の
それぞれの系列の逆拡散信号を合成した信号をデコード
して第1段の受信データを出力し、第2段以降の前記そ
れぞれの系列の干渉キャンセラは、前段の合成判定手段
の出力に基づいて前記それぞれの系列の直接拡散受信信
号に含まれる前記干渉信号のレプリカを生成し、前記そ
れぞれの系列の直接拡散受信信号から前記レプリカを差
し引いて、前記干渉信号の影響が低減された当該段のそ
れぞれの系列の逆拡散信号を出力し、第2段以降の前記
合成判定手段は、当該段の前記それぞれの系列の逆拡散
信号を合成した信号をデコードして当該段の受信データ
を出力し、前記誤り検出手段は、前記複数段の干渉キャ
ンセラの縦続動作に伴い、前記合成判定手段の出力する
前記受信データに基づいて誤り検出符号の復号を行うこ
とにより、ブロック単位で誤りを検出し、前記出力選択
手段は、前記誤り検出手段の誤り検出結果に応じて、後
続する前記ブロックにおいて前記複数段の干渉キャンセ
ラの動作段数を制御するとともに、各段の前記受信デー
タのいずれか1つに基づいた受信情報を選択するもので
ある。したがって、複数系統の受信機構成であり、か
つ、干渉キャンセル手段が多段構成であるため、請求項
5に記載の発明よりもさらに、受信情報の品質が向上す
る。多段構成であっても、干渉キャンル手段の動作段数
を、誤り検出手段の検出結果に応じて制御するため、受
信データの品質を所定レベルに保ちながら、受信処理の
処理時間の短縮、受信装置の消費電力の低減を図ること
ができる。
【0045】請求項9に記載の発明においては、送信情
報がブロック誤り検出符号化されたテータに基づいて送
信データが生成され、該送信データが直接拡散されてな
る直接拡散信号を受信する直接拡散受信装置であって、
初期データ出力手段、複数段の干渉キャンセラ、誤り検
出手段、および、出力選択手段を有し、前記初期データ
出力手段は、直接拡散受信信号に基づいて初期受信デー
タを出力し、第1段の前記干渉キャンセラは、前記初期
受信データに基づいて、前記直接拡散受信信号に含まれ
る干渉信号のレプリカを生成し、前記直接拡散受信信号
から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が
低減された受信データを出力し、第2段以降の前記干渉
キャンセラは、前段の前記干渉キャンセラの出力に基づ
いて、前記直接拡散受信信号に含まれる前記干渉信号の
レプリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプ
リカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された当
該段の受信データを出力し、前記誤り検出手段は、前記
複数段の干渉キャンセラの縦続動作に伴い、前記初期受
信データおよび前記干渉キャンセラの出力する前記受信
データに基づいて誤り検出符号の復号を行うことによ
り、ブロック単位で誤りを検出し、前記出力選択手段
は、前記誤り検出手段の誤り検出結果に応じて、後続す
る前記ブロックにおいて前記複数段の干渉キャンセラの
動作不動作および動作段数を制御するとともに、前記初
期受信データおよび各段の前記受信データのいずれか1
つに基づいた受信情報を選択するものである。したがっ
て、請求項7に記載の発明における干渉キャンセラの動
作段数の制御に加えて、全ての干渉キャンセラの動作を
停止することが可能となり、さらに、受信処理の処理時
間の短縮、受信装置の消費電力の低減を図ることができ
る。
【0046】請求項10に記載の発明においては、送信
情報がブロック誤り検出符号化されたテータに基づいて
送信データが生成され、該送信データが直接拡散されて
なる直接拡散信号を受信する直接拡散受信装置であっ
て、初期データ出力手段、複数段で複数系列の干渉キャ
ンセラ、複数段の合成判定手段、誤り検出手段、およ
び、出力選択手段を有し、前記初期データ出力手段は、
前記複数系列に対応したアンテナで前記直接拡散信号を
受信して、それぞれの系列の直接拡散受信信号に基づい
て共通の初期受信データを出力し、第1段のそれぞれの
系列の前記干渉キャンセラは、前記それぞれの系列に共
通の初期受信データに基づいて、前記それぞれの系列の
直接拡散受信信号に含まれる干渉信号のレプリカを生成
し、前記それぞれの系列の直接拡散受信信号から前記レ
プリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された
第1段のそれぞれの系列の逆拡散信号を出力し、第1段
の前記合成判定手段は、前記第1段のそれぞれの系列の
逆拡散信号を合成した信号をデコードして第1段の受信
データを出力し、第2段以降の前記それぞれの系列の干
渉キャンセラは、前段の合成判定手段の出力に基づいて
前記それぞれの系列の直接拡散受信信号に含まれる前記
干渉信号のレプリカを生成し、前記それぞれの系列の直
接拡散受信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干
渉信号の影響が低減された当該段のそれぞれの系列の逆
拡散信号を出力し、第2段以降の前記合成判定手段は、
当該段の前記それぞれの系列の逆拡散信号を合成した信
号をデコードして当該段の受信データを出力し、前記誤
り検出手段は、前記複数段の干渉キャンセラの縦続動作
に伴い、前記初期受信データおよび前記合成判定手段の
出力する前記受信データに基づいて誤り検出符号の復号
を行うことにより、ブロック単位で誤りを検出し、前記
出力選択手段は、前記誤り検出手段の誤り検出結果に応
じて、後続する前記ブロックにおいて前記複数段の干渉
キャンセラの動作不動作および動作段数を制御するとと
もに、前記初期受信データおよび各段の前記受信データ
のいずれか1つに基づいた受信情報を選択するものであ
る。したがって、請求項8に記載の発明における干渉キ
ャンセラの動作段数の制御に加えて、全ての干渉キャン
セラの動作を停止することが可能となり、さらに、受信
処理の処理時間の短縮、受信装置の消費電力の低減を図
ることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態を説明するためのブロック構成図である。一例とし
て、符号多重チャンネルが1ユーザおよび1パイロット
チャンネルからなる場合を示す。IS−95のCDMA
システムにおいては、図11(b)に示したように、基
地局で、誤り検出符号化、畳み込み符号化、ブロックイ
ンターリーブ等の処理が行なわれるが、ここでは、説明
を簡単にするために、畳み込み符号化のみが行われるも
のとする。他の処理とともに実行する場合には、子局の
受信機構成に送信側の処理ブロックに呼応した処理ブロ
ックを追加すればよい。
【0048】図中、1はRake受信部であり、例え
ば、図13のRake受信部121を用いることができ
る。2は中間誤り処理部、3,7はビタビ復号部、4は
畳み込み符号化部、5は中間誤り処理部2および干渉キ
ャンセラ6における処理遅延に合わせて、ベースバンド
に落とされた直接拡散受信信号であるベースバンド受信
信号を遅延させるための遅延部である。6は干渉キャン
セラであり、一例として、図13に示した干渉キャンセ
ラ133を用いることができる。
【0049】Rake受信部1から出力された初期受信
データは、中間誤り処理部2において誤り訂正処理が行
われ、確からしさの増した初期受信データとなって干渉
キャンセラ6に出力される。干渉キャンセラ6は、遅延
部5から出力されるベースバンド受信信号に含まれた干
渉信号のレプリカを生成し、これをベースバンド受信信
号から差し引いて、干渉信号の影響が低減された受信デ
ータをビタビ復号部3に出力する。このビタビ復号部3
では、受信データの誤り訂正を行い、受信情報を出力す
る。
【0050】この実施の形態の中間誤り処理部2は、ビ
タビ復号部3において初期受信データから誤り訂正され
た受信情報を得た後、畳み込み符号化部4において再び
畳み込み符号化を行って、誤り訂正された受信情報に基
づく初期受信データを生成する。その結果、非常に確か
らしい初期受信データを干渉キャンセラ6に出力するこ
とができるため、干渉キャンセラ6の能力を高めること
ができる。干渉キャンセラ6の出力がビタビ復号部7に
供給されることにより送信情報に一致する受信情報DC
が得られる。なお、上述したRake受信部1は、干渉
キャンセルに必要な、確からしい初期受信データを与え
るためのものであるから、これに置き換えて、例えば、
ベースバンドの直接拡散受信信号を逆拡散し、そのう
ち、電力が最大となるパスPの逆拡散出力をデコードす
る逆拡散部としてもよい。
【0051】図2は、本発明の第2の実施の形態を説明
するためのブロック構成図である。図中、図1と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。11は中間
誤り処理部、12,13は巡回符号復号部、14は選択
・制御部である。この実施の形態は、送信側において送
信情報に冗長ビットが挿入され巡回符号化された後に、
畳み込み符号化されることを前提としたものである。図
1のブロック図における中間誤り処理部2を中間誤り処
理部11に置き換えたものである。ビタビ復号部3の出
力は、巡回符号復号部12にも出力される。ここで、ブ
ロック単位で誤りの有無を検出し、誤りが検出されなけ
ればエラーフラグER=0、1ビットでも誤りが検出さ
れればエラーフラグER=1とする。また、冗長ビット
が取り除かれた受信情報DRを出力する。干渉キャンセ
ラ6の出力は、ビタビ復号部7、巡回符号復号部13に
より、冗長ビットが取り除かれた受信情報DCとなる。
巡回符号復号部13は冗長ビットを除去するだけでよい
が、エラーフラグCRも出力して受信品質を監視しても
よい。
【0052】選択・制御部13は、あるブロックにおい
て誤りが検出されなかったとき(ER=0)には、次の
ブロックにおいて、受信情報DRを出力データDout
とする。同時に、次ブロックにおいては、干渉キャンセ
ラ6の動作を停止させる。一方、選択・制御部13は、
あるブロックにおいて誤りが検出されたとき(ER=
1)には、次ブロックにおいて、干渉キャンセルを行
い、受信品質が向上した受信情報DCを出力データDo
utとして出力する。
【0053】干渉キャンセラ6は、ハードウエア回路で
実現することができる。干渉キャンセラの動作段数を変
更制御することにより、受信品質を所定のレベルに維持
しつつ、干渉キャンセルの処理時間を短縮することがで
きる。その結果、干渉キャンセラ6のハードウエア回路
の消費電力の低減を図ることができる。また、干渉キャ
ンセラを、CPUまたはDSPと演算処理プログラムと
を用いてソフトウエアで実現することもできる。この場
合、受信品質を所定のレベルに維持しつつ、処理時間を
短縮することができるので、CPUまたはDSPの処理
負担を軽減することができる。加えて、干渉キャンセラ
6が動作していることを前提としたビタビ復号部7等の
動作も制御してさらに消費電力を低減させることができ
る。
【0054】上述した説明では、1ブロック単位で干渉
キャンセラ6の動作を制御したが、、このような制御に
限られない。例えば、誤りを検出したブロックの出現割
合が所定割合E1未満になったときに干渉キャンセラ6
の動作を停止させ、再び所定割合E2(E1<E2)を超
えたときに動作を再開するようにしてもよい。動作の開
始時に、ビタビ復号、干渉キャンセラ等の動作に問題が
生じる場合には、動作の切替頻度を少なくすることが好
ましい。
【0055】このようにブロックを単位とする誤りの検
出に応じて、すなわち、受信品質に応じて、干渉キャン
セラ等の動作を制御することにより、受信品質を所定レ
ベルに保ちながら干渉キャンセラ等の処理時間および消
費電力の低減とをすることができる。なお、誤りが検出
されたブロックについても受信情報DCを出力データと
することも考えられる。しかし、この場合には、遅延部
5でベースバンド信号を1データブロック以上遅延させ
る必要があるため、この遅延部5を実現するバッファに
よる消費電力が無視できなくなる。
【0056】図3は、本発明の第3の実施の形態を説明
するためのブロック構成図である。図中、図1,図2と
同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。この
実施の形態は、送信側において送信情報に冗長ビットが
挿入され、巡回符号化された後に直接拡散されることを
前提として、図2のブロック図における中間誤り処理部
11を中間誤り処理部21に置き換えたものである。し
たがって、Rake受信部1の出力が、直接に干渉キャ
ンセラ6に出力されるとともに、巡回符号復号部12に
出力される。巡回符号復号部12は、ブロック単位で誤
りの有無の検出と、冗長ビットが除かれた受信情報DR
を出力する。干渉キャンセラ6の出力は、巡回符号復号
部13により、冗長ビットが取り除かれた受信情報DC
となる。誤り訂正を行っていないため、受信品質は誤り
率は従来技術と同程度であるが、受信環境に応じて適応
的に消費電力を低減させることができる。
【0057】図4は、図3に示したブロック構成の動作
の一例を説明するための模式図である。31はRake
受信部1が出力する受信データ、32は中間誤り処理部
21の出力DR、33は干渉キャンセラ6の出力、34
は巡回符号復号部13の出力DC、35は選択・制御部
14の出力データDoutである。最初は、干渉キャン
セラ6も動作させておくものとする。選択・制御部14
は、内部にデータバッファを備えている。
【0058】最初のブロックにおいては、Dout=
DRである。干渉キャンセラ6はブロックに関しては
動作を停止している。干渉キャンセラ6はブロックが
入力された時点で動作を開始するが、ブロックの終了
後、ER=0が出力されると、干渉キャンセラ6は動作
を停止し、次ブロックにおいてもDout=DRとな
る。干渉キャンセラ6はブロックが入力された時点で
動作を開始するが、ブロックの終了後、ER=1が出
力されると、動作を継続し、ブロックにおいてはDo
ut=DCとなる。ブロックの終了後、ER=1が出
力されると干渉キャンセラ6は動作を継続し、ブロック
においてもDout=DCとなる。ブロックの終了
後、ER=1が出力されると動作を継続し、ブロック
においてもDout=DCとなる。干渉キャンセラ6は
ブロックの終了後、ER=0が出力されると動作を停
止し、ブロックにおいてはDout=DRとなる。
【0059】上述したように、巡回符号復号部12にお
いて、あるブロックにおいて誤りが検出されないときに
は、選択・制御部14は、次ブロックにおいてもRak
e受信部1の出力に基づく受信情報を出力データとす
る。一方、誤りが検出されたときには、選択・制御部1
4は、次ブロックにおいて干渉キャンセラ6を動作させ
て、この出力に基づく受信情報を出力データとする。誤
りが検出されなくなったとき、選択・制御部14は、次
ブロックにおいては、Rake受信部1の出力に基づく
受信情報を適宜遅延させたものを出力データとするとと
もに、干渉キャンセラの動作を停止させる。その結果、
切り替わり時に誤りのあるブロックが出力されることを
除けば、誤りの検出されない受信情報を出力することが
できるとともに、ブロックを単位とする誤りの検出に応
じて干渉キャンセラの動作を適応的に決めることによ
り、消費電力を低減することができる。
【0060】ブロックの誤りは、干渉キャンセラ6に
よっては回復されないが、他の方法、例えば、再送訂正
(ARQ:Automatic Repeat Request)により訂正すれ
ばよい。選択・制御部14がユーザnの受信情報のため
のバッファを備えない場合には、選択切替時に、ブロッ
ク同士の連結がうまくいかなくなるが、ARQで対応す
ることも可能である。なお、図1に示すように送信情報
が畳み込み符号化されたデータを、この実施の形態でい
う送信情報とみなしてもよい。例えば、畳み込み符号化
された後にブロック単位で冗長ビットが付加されて巡回
符号化されるような場合でもよい。干渉キャンセラ6の
動作制御は、1ブロック単位に限られない。図2のブロ
ック構成と同様に、例えば、誤りを検出したブロックの
出現割合が所定割合E1未満になったときに干渉キャン
セラ6の動作を停止させ、再び所定割合E2(E1
2)を超えたときに動作を再開するようにしてもよ
い。
【0061】図5は、本発明の第4の実施の形態を説明
するためのブロック構成図である。この実施の形態は2
系統の受信機を有する。第1,第2の受信機を区別する
ために、参照符号にはaまたはbの添字を付す。図中、
図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。41a、41bは受信アンテナ、42a,42bは
乗算器、43a,43bは基準周波数発振器、44a,
44bはRake受信部、45,49は合成判定部、4
6a,46bは遅延部、47は中間誤り処理部、48は
干渉キャンセラ、50は終端誤り処理部である。
【0062】受信アンテナがダイバーシチ用に2系統設
けられている。例えば、2本の受信アンテナが距離を隔
てて設けられる(スペースダイバーシチ)。あるいは、
2本の同一の指向性アンテナが、アンテナの向きを異な
らせて設けられる(角度ダイバーシチ)。あるいは、異
なる指向性のアンテナが用いられる(角度ダイバーシ
チ)。これらのアンテナの指向特性および設置条件は、
単独または、適宜組み合わされて2系統のアンテナとさ
れる。
【0063】このように異なる受信アンテナ41a,4
1bにより受信された信号は、乗算器42a,42bに
おいて基準周波数発振器43a,43bの正弦波基準周
波数信号と乗算されて、ベースバンドの直接拡散受信信
号に変換される。基準周波数発振器43a,43bは、
同一周波数の正弦波基準周波数信号を出力するものであ
り、1つの基準周波数発振器を共用できる。このベース
バンド受信信号は、Rake受信部44a,44bにお
いて逆拡散され、逆拡散信号を出力する。
【0064】Rake受信部44a,44bは、図1に
示したRake受信部1a,1bと同等の機能を実行す
るものであるが、その出力信号形態は異なる。Rake
受信部44a,44b内でデコードして初期受信データ
を得る直前の段階における、この初期受信データのイン
パルスレスポンスに対応する逆拡散信号を出力する。2
系統のRake受信部44a,44bの出力を合成判定
部45において合成して判定することにより、初期受信
データがより確からしくなる。この合成判定部45は、
図6を参照して後述する合成判定部49と同様な方法で
合成判定を行う。
【0065】中間誤り処理部47には、図1ないし図3
に示した中間誤り処理部2,11,21のいずれかを用
いる。中間誤り処理部2または11を用いた場合には、
誤り訂正された受信データが初期受信データとして得ら
れる。中間誤り処理部11または21を用いた場合に
は、出力データの選択および干渉キャンセラ48a,4
8bの動作制御を行う。2系列の干渉キャンセラ6a,
6bは、中間誤り処理部47から出力される初期受信デ
ータに基づき、直接拡散受信信号に含まれる干渉信号の
レプリカを生成し、直接拡散受信信号からこのレプリカ
を差し引いて、干渉信号の影響が低減された逆拡散信号
を出力する。なお、遅延部46a,46bは、Rake
受信部44a,44b、合成判定部45、中間誤り処理
部47、干渉キャンセラ6a,6b内の処理遅延を補償
することにより、干渉キャンセラ48a,48bにおい
て、中間誤り処理部47の出力とベースバンドの直接拡
散受信信号との入力タイミングを合わせるものである。
【0066】干渉キャンセラ48a,48bは、図1の
干渉キャンセラ6および先行技術における図13の干渉
キャンセラ133と同様なものである。しかし、これら
は、データ判定をするためのデコード部を内蔵してい
る。この実施の形態では、後続の合成判定部49におい
てデータを判定するものであるため、干渉キャンセラ4
8a,48bは、受信データを判定する直前の段階にお
ける逆拡散信号を出力する。この逆拡散信号は、従来技
術における干渉キャンセラで判定される受信データのイ
ンパルスレスポンスに対応する。合成判定部49は、2
系列の干渉キャンセラ48a,48bから出力される逆
拡散信号を合成した信号をデコードして受信データを判
定する。
【0067】2系統それそれのアンテナ41a,41b
から受信される直接拡散受信信号は独立である。すなわ
ち、それそれ異なるマルチパスフェージングを受ける。
そのため、フェージング変動による出力低下のない直接
拡散受信信号をいずれか一方から受信できる可能性が高
いため、フェージング変動に強くなる。また、2系統の
受信機のノイズに影響を与えるのは、アンテナ41a,
41bからベースバンド受信信号に変換する乗算器42
a,42b等である。2系統の受信機であれば、ノイズ
は各系統で独立である。したがって、ノイズの影響が1
系統の場合に比べて平均化される。
【0068】干渉キャンセラ48a,48bでは、干渉
レプリカを除去した後、受信データが判定される直前の
逆拡散信号が出力される。上述したように、それぞれ独
立なマルチパスフェージングを受けた受信信号に、それ
ぞれ独立なノイズが付加されたベースバンド信号に基づ
いて、干渉キャンセラを使用し、さらにその2系統の出
力信号を合成・判定することにより、この直接拡散受信
装置は、1系統の干渉キャンセラ単独の性能よりも受信
データの品質が優れている。ビット誤り率は、一般に、
1ビット当たりの信号電力をEb、1Hz当たりのノイ
ズ電力をNoとしたときの平均のEb/Noと相関があ
り、Eb/Noが大きいほどビット誤り率が低下する。
復調器にガウス雑音を加えたとき(静特性)、ダイバー
シチ効果により、等価的にEb/Noを3dB大きくす
る作用があるから、この実施の形態においても、同程度
の向上が見込まれる。
【0069】なお、上述したRake受信部44a,4
4bのそれぞれに、初期受信データを出力する、例え
ば、図1に示したRake受信部1を用いてもよい。そ
れぞれの初期受信データを、系列別に設けた2つの中間
誤り処理部47のそれぞれに入力し、その出力を、対応
する系列の干渉キャンセラ48a,48bに出力するよ
うにしてもよい。この場合、中間誤り処理部47として
は、図1に示した中間誤り処理部2を用いる。この場
合、非常に確からしい初期受信データを干渉キャンセラ
48a,48bに出力することができるため、干渉キャ
ンセラ6の能力を高めることができる。この実施の形態
においても、Rake受信部44a,44bに置き換え
て、例えば、ベースバンド受信信号を逆拡散して、その
うち、電力が最大となるパスPの逆拡散出力をデコード
する逆拡散部を用いてもよい。
【0070】図6は、図5に示した合成判定部49の説
明図である。図6(a)は合成機能の説明図、図6
(b)は判定機能の説明図である。第1の受信機(系統
a)の干渉キャンセラ48aから出力される逆拡散信号
の同相成分(I相)および直交成分(Q相)を(V1i
1q)とし、第2の受信機(系統b)の干渉キャンセラ
48bから出力される逆拡散信号の同相および直交成分
を(V2i,V2q)とし、合成信号の同相および直交成分
を(V0i,V0q)とする。
【0071】合成信号は、第1,第2の受信機の干渉キ
ャンセラ48a,48bからの逆拡散信号に対し、それ
ぞれ、重みWt1,Wt2を加えて作成される。すなわち、 V0i=V1i*Wt1+V2i*Wt20q=V1q*Wt1+V2q*Wt2 とする。ここで、重みWt1,Wt2としては、例えば、 Wt1=(V1i 2+V1q 2)/{(V1i+V2i2+(V1q
+V2q) 21/2t2=(V2i 2+V2q 2)/{(V1i+V2i2+(V1q
+V2q) 21/2 とする。
【0072】あるいは、重みWt1,Wt2として、 Wt1=(V1i 2+V1q 21/2/{(V1i+V2i2+(V
1q+V2q) 21/2t2=(V2i 2+V2q 21/2/{(V1i+V2i2+(V
1q+V2q) 21/2 とする。なお、各分母の値は、第1,第2の受信機の干
渉キャンセラ48a,48bから出力される逆拡散信号
を加算したベクトルの長さである。図6(b)に示すよ
うに、4相位相変調の場合には、上述した合成信号(V
0i,V0q)がIQ位相平面上のどの象限にあるかによっ
て受信データがデコードされる。
【0073】終端誤り処理部50においては、中間誤り
処理部47と対応する処理を行う。中間誤り処理部47
として図1ないし図3に示した中間誤り処理部2,1
1,21を用いるときには、終端誤り処理部50とし
て、それぞれ、図1ないし図3に示したビタビ復号部
7,ビタビ復号部7および巡回符号復号部12,巡回符
号復号部13を用いる。
【0074】図7は、本発明の第5の実施の形態を説明
するためのブロック構成図である。この実施の形態は、
一例として、ユーザ数Nの符号多重がなされていること
を前提とし、かつ、干渉キャンセル手段をマルチステー
ジ構成として、干渉キャンセラを複数段、縦続接続して
動作させるものである。図中、51はRake受信部、
52,56は中間誤り処理部、53,55,57は遅延
部、54,58は干渉キャンセラ、59は終端誤り処理
部、60は誤り判定・制御部、61は選択部である。R
ake受信部51は、ユーザ1〜Nごとに、初期受信デ
ータを得るものである。例えば、図17に示したRak
e受信部146を用いることができる。干渉キャンセラ
54は、ユーザ1〜Nごとに干渉キャンセルされた受信
データを出力するものであり、例えば、図17に示した
干渉キャンセラ1511を用いることができる。最終段
の干渉キャンセラ58は、この受信装置のユーザnに対
してのみ干渉キャンセルを行えばよく、例えば、図17
に示した干渉キャンセラ151Mを用いることができ
る。
【0075】中間誤り処理部52,56として、図1の
中間誤り処理部2,図2の中間誤り処理部11と同様な
誤り訂正処理を行う場合には、ユーザ1〜Nごとに、ビ
タビ復号および畳み込み符号化を行う。終端誤り処理部
59としては、この受信装置のユーザnの受信データに
ついてのみビタビ復号を行い、ユーザnの受信情報をD
C(M,n)として出力し、これを出力データDout
とする。誤り判定・制御部60,選択部61は用いな
い。
【0076】一方、図2の中間誤り処理部11,図3の
中間誤り処理部21と同様に誤り検出処理を行う場合に
は、ユーザnに対してのみ巡回符号の復号を行ってユー
ザnのブロック単位の誤りを検出してエラーフラグE
R,EC(1)を1にする。あるいは、ユーザ1〜Nご
とに巡回符号の復号を行って、1ユーザでもブロック誤
りが検出されたときには、エラーフラグERを1にする
ようにしてももよい。いずれにしても、この受信装置の
ユーザnの受信情報をDR(n),DC(1,n)とし
て出力する。終端誤り処理部59においても、中間段と
同様に誤り検出を行ってもよい。
【0077】干渉キャンセラ54,…,58の各段が縦
続動作して行くにつれ、干渉をキャンセルする能力が向
上し、中間誤り処理部52,56,…,終端誤り処理部
59の段階に進むごとに、より確からしい受信データD
R(n),DC(1,n),DC(2,n),…,DC
(M,n)が出力可能となる。ここで、1〜Mは干渉キ
ャンセラの段数である。誤り判定・制御部60は、中間
誤り処理部52,56,…,終端誤り処理部59から出
力されるエラーフラグER,EC(1),…,EC
(m),…,EC(M−1)を入力して、選択部61に
受信情報DR(n),DC(1),…,DC(m),
…,DC(M)の中から1つを出力データDoutとし
て選択させる。種々の選択方法が考えられるが、ここで
は一例を説明する。
【0078】図8は、図7に示したブロック構成の動作
の一例を説明するための模式図である。段数をM=2と
して説明する。図中、61はRake受信部51の受信
データ、62は中間誤り処理部52から出力される受信
情報DR(n)、63は干渉キャンセラ54の出力、6
4は中間誤り処理部56の出力DC(1,n)、65は
干渉キャンセラ58の出力、66は終端誤り処理部59
から出力される受信情報DC(M,n)、66は選択部
61から出力される出力データDoutである。
【0079】ブロックにおいては、Dout=DR
(n)である。干渉キャンセラ54はブロックに関し
ては動作を停止している。干渉キャンセラ54はブロッ
クが入力された時点で動作を開始するが、ブロック
の終了後、ER=0が出力されると動作を停止し、次ブ
ロックにおいてもDout=DR(n)となる。干渉
キャンセラ54はブロックが入力された時点で動作を
開始するが、ブロックの終了後、ER=1が出力され
ると、動作を継続し、ブロックにおいてはDout=
DC(1,n)となる。干渉キャンセラ58はブロック
が入力された時点で動作を開始するが、ブロックの
終了後、ER=1,EC(1)=1が出力されると動作
を継続し、ブロックにおいてはDout=DC(M,
n)となる。干渉キャンセラ56はブロックが入力さ
れた時点で動作を開始するが、ブロックの終了後、E
R=1,EC(1)=0が出力されると動作を停止し、
ブロックにおいてはDout=DC(1,n)とな
る。干渉キャンセラ56はブロックが入力された時点
で動作を開始するが、ブロックの終了後、ER=0が
出力されると動作を停止し、ブロックにおいてはDo
ut=DR(n)となる。
【0080】上述したように、ある中間誤り処理部にお
いて、あるブロックにおいて誤りが検出されないときに
は、次ブロックにおいてもこの段の受信情報を出力デー
タとする。一方、誤りが検出されたときには、次ブロッ
クにおいては、次の段の干渉キャンセラを動作させて、
その段の受信情報を出力データとする。以前の段の中間
誤り処理部において誤りが検出されなくなったときに
は、次ブロックにおいては、この誤りが検出されなくな
った段の中で最も初段に近い段の受信情報を出力データ
とするとともに、後段の干渉キャンセラの動作を停止さ
せる。その結果、段の切り替わり時に誤りのあるブロッ
クが出力されることを除けば、誤りの検出されなかった
受信情報を出力することができるとともに、ブロックを
単位とする誤りの検出に応じて、すなわち、受信品質に
応じて、干渉キャンセラの動作不動作および動作段数を
適応的に決めることにより、干渉キャンセラ処理時間お
よび消費電力を低減することができる。
【0081】なお、中間誤り処理部52のエラーフラグ
ERを誤り判定・制御部60に入れず、中間誤り処理部
52から出力される受信情報DR(n)を選択部61に
入れないようにして、少なくとも1段目の干渉キャンセ
ラ54は常に動作させて、干渉キャンセルされた受信情
報を選択するようにしてもよい。また、中間誤り処理部
52においては、誤り訂正を行わないようにしたり、中
間誤り処理部52自体をなくしてもよい。
【0082】図9は、本発明の第6の実施の形態を説明
するためのブロック構成図である。この実施の形態は、
一例として、ユーザ数Nの符号多重がされていることを
前提とし、かつ、干渉キャンセル手段をマルチステージ
構成として、干渉キャンセラを複数段、縦続接続して動
作させるものである。図中、図5,図7と同様な部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。合成判定部71
は、ユーザ1〜Nごとに初期受信データを得るRake
受信部51a,51bの出力を入力して、ユーザ1〜N
ごとに合成判定を行い、中間誤り処理部52に初期受信
データを出力する。合成判定部72は、ユーザ1〜Nご
とに逆拡散信号を得る干渉キャンセラ54a,54bの
出力を入力して、ユーザ1〜Nごとに合成判定を行い、
中間誤り処理部56に第1段の受信データを出力する。
合成判定部73は、この受信装置のユーザnに対しての
み合成判定を行えばよい。
【0083】図7と同様に、干渉キャンセラ各段が縦続
動作して行くにつれ、干渉をキャンセルする能力が向上
し、中間誤り処理部52,56,…,終端誤り処理部5
9の段階に進むごとに、より確からしい受信データが出
力可能となる。また、誤り判定・制御部60と選択部6
1を用いた場合には、ブロックを単位とする誤りの検出
に応じて動作段数を適応的に決めることにより、処理時
間および消費電力を低減することができる。なお、図7
と同様に、少なくとも1段目の干渉キャンセラ54a,
54bは常に動作させて、干渉キャンセルされた受信情
報を選択するようにしてもよい。また、中間誤り処理部
52においては、誤り訂正を行わないようにしたり、中
間誤り処理部52自体をなくしてもよい。
【0084】上述した説明では、複数系統の受信機構成
とするとき、2つの受信系列を用いたが、さらに多数の
受信系列を用いて合成判定してもよい。また、複数系統
の受信アンテナの出力を、選択スイッチ手段により順次
切り替えるなどして、少なくとも受信アンテナだけは実
際に複数系統を設けるが、後続の処理ブロックは、実際
の処理ブロックは1つにして、複数系列を多重処理する
ようにしてもよい。
【0085】上述した説明では、直接拡散受信信号の干
渉信号をキャンセルする干渉キャンセルについて説明し
た。しかし、干渉キャンセラに限らず、直接拡散受信信
号を含む一般の受信信号について、ビット誤り率を低下
させる要因となる信号を、受信信号から取り除くキャン
セラであれば、本発明における干渉キャンセラをこのよ
うなキャンセラに置き換えることにより、受信情報の品
質を飛躍的に向上させることができる得ることができ
る。
【0086】
【発明の効果】本発明は、上述した説明から明らかなよ
うに、誤り訂正された初期受信データを用いて干渉キャ
ンセルを行うため、受信情報の品質を飛躍的に向上させ
ることができるという効果がある。また、本発明は、受
信情報の品質を保ちながら干渉キャンセラの処理時間の
短縮および消費電力の低減ができるという効果がある。
さらに、上述した2つの効果を合わせ持つ構成も可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのブ
ロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を説明するためのブ
ロック構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を説明するためのブ
ロック構成図である。
【図4】図3に示したブロック構成の動作の一例を説明
するための模式図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態を説明するためのブ
ロック構成図である。
【図6】図5に示した合成判定部の説明図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を説明するためのブ
ロック構成図である。
【図8】図7に示したブロック構成の動作の一例を説明
するための模式図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態を説明するためのブ
ロック構成図である。
【図10】DS−CDMAシステムにおける下りリンク
の構成を示す図である。
【図11】DS−CDMAシステムにおける基地局の送
信装置の概要構成図である。
【図12】DS−CDMAシステムにおける子局の受信
装置の概要構成図である。
【図13】先行技術の基本ブロック構成図である。
【図14】図13に示した干渉キャンセラの内部構成図
である。
【図15】図14に示した干渉レプリカ生成部の内部構
成図である。
【図16】図13に示した干渉キャンセラの動作説明図
である。
【図17】1つのPN符号を共有する符号多重されたチ
ャンネルが、Nユーザ通信チャンネルおよび1パイロッ
トチャンネルからなる先行技術のブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
1 Rake受信部、2 中間誤り処理部、3,7 ビ
タビ復号部、4 畳み込み符号化部、5 遅延部、6
干渉キャンセラ、11 中間誤り処理部、12,13
巡回符号復号部、14 選択・制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信情報が誤り訂正符号化されたテータ
    に基づいて送信データが生成され、該送信データが直接
    拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡散受信装
    置であって、 初期データ出力手段、誤り訂正手段、および、干渉キャ
    ンセル手段を有し、 前記初期データ出力手段は、直接拡散受信信号に基づい
    て初期受信データを出力し、 前記誤り訂正手段は、前記初期受信データに基づいて誤
    り訂正符号の復号を行った後に誤り訂正符号化を行い、 前記干渉キャンセル手段は、前記誤り訂正手段の出力に
    基づいて、前記直接拡散受信信号に含まれる干渉信号の
    レプリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプ
    リカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された受
    信データを出力する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  2. 【請求項2】 送信情報が誤り訂正符号化されたテータ
    に基づいて送信データが生成され、該送信データが直接
    拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡散受信装
    置であって、 初期データ出力手段、誤り訂正手段、複数系列の干渉キ
    ャンセル手段、および、合成判定手段を有し、 前記初期データ出力手段は、前記複数系列に対応したア
    ンテナで前記直接拡散信号を受信して、それぞれの系列
    の直接拡散受信信号に基づいて前記それぞれの系列に共
    通の初期受信データを出力し、 前記誤り訂正手段は、前記初期受信データに基づいて誤
    り訂正符号の復号を行った後に誤り訂正符号化を行い、 それぞれの系列の前記干渉キャンセル手段は、前記誤り
    訂正手段の出力に基づいて、前記それぞれの系列の直接
    拡散受信信号に含まれる干渉信号のレプリカを生成し、
    前記それぞれの系列の直接拡散受信信号から前記レプリ
    カを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減されたそれ
    ぞれの系列の逆拡散信号を出力し、 前記合成判定手段は、前記それぞれの系列の逆拡散信号
    を合成した信号をデコードして受信データを出力する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  3. 【請求項3】 送信情報が誤り訂正符号化されたテータ
    に基づいて送信データが生成され、該送信データが直接
    拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡散受信装
    置であって、 初期データ出力手段、複数段の干渉キャンセラ、およ
    び、複数段の誤り訂正手段を有し、 前記初期データ出力手段は、直接拡散受信信号に基づい
    て初期受信データを出力し、 第1段の前記干渉キャンセラは、前記初期受信データに
    基づいて、前記直接拡散受信信号に含まれる干渉信号の
    レプリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプ
    リカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された受
    信データを出力し、 第2段以降の前記干渉キャンセラは、前段の前記誤り訂
    正手段の出力に基づいて前記直接拡散受信信号に含まれ
    る前記干渉信号のレプリカを生成し、前記直接拡散受信
    信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影
    響が低減された当該段の受信データを出力し、 前記誤り訂正手段は、当該段の前記干渉キャンセラの出
    力に基づいて誤り訂正符号の復号を行った後に誤り訂正
    符号化を行う、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  4. 【請求項4】 送信情報が誤り訂正符号化されたテータ
    に基づいて送信データが生成され、該送信データが直接
    拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡散受信装
    置であって、 初期データ出力手段、複数段で複数系列の干渉キャンセ
    ラ、複数段の誤り訂正手段、および、複数段の合成判定
    手段を有し、 前記初期データ出力手段は、前記複数系列に対応したア
    ンテナで前記直接拡散信号を受信して、それぞれの系列
    の直接拡散受信信号に基づいて前記それぞれの系列ごと
    の初期受信データ、あるいは、前記それぞれの系列に共
    通の初期受信データを出力し、 第1段のそれぞれの系列の前記干渉キャンセラは、前記
    それぞれの系列ごとの初期受信データ、あるいは、前記
    それぞれの系列に共通の初期受信データに基づいて、前
    記それぞれの系列の直接拡散受信信号に含まれる干渉信
    号のレプリカを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散
    受信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号
    の影響が低減された第1段のそれぞれの系列の逆拡散信
    号を出力し、 第1段の前記合成判定手段は、前記第1段のそれぞれの
    系列の逆拡散信号を合成した信号をデコードして第1段
    の受信データを出力し、 第2段以降の前記それぞれの系列の干渉キャンセラは、
    前段の前記誤り訂正手段の出力に基づいて前記それぞれ
    の系列の直接拡散受信信号に含まれる前記干渉信号のレ
    プリカを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散受信信
    号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響
    が低減された当該段のそれぞれの系列の逆拡散信号を出
    力し、 第2段以降の前記合成判定手段は、前記当該段のそれぞ
    れの系列の逆拡散信号を合成した信号をデコードして当
    該段の受信データを出力し、 前記誤り訂正手段は、当該段の前記合成判定手段の出力
    に基づいて誤り訂正符号の復号を行った後に誤り訂正符
    号化を行う、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  5. 【請求項5】 送信情報がブロック誤り検出符号化され
    たテータに基づいて送信データが生成され、該送信デー
    タが直接拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡
    散受信装置であって、 初期データ出力手段、干渉キャンセル手段、誤り検出手
    段、および、出力選択手段を有し、 前記初期データ出力手段は、直接拡散受信信号に基づい
    て初期受信データを出力し、 前記干渉キャンセル手段は、前記初期受信データに基づ
    いて、前記直接拡散受信信号に含まれる干渉信号のレプ
    リカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプリカ
    を差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された受信デ
    ータを出力し、 前記誤り検出手段は、前記初期受信データに基づいて誤
    り検出符号の復号を行うことによりブロック単位で誤り
    を検出し、 前記出力選択手段は、前記誤り検出手段の検出結果に応
    じて、後続する前記ブロックにおける前記干渉キャンセ
    ル手段の動作不動作を制御するとともに、後続する前記
    ブロックにおける、前記初期受信データおよび前記干渉
    キャンセル手段の出力のいずれか1つに基づいた受信情
    報を選択する、ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  6. 【請求項6】 送信情報がブロック誤り検出符号化され
    たテータに基づいて送信データが生成され、該送信デー
    タが直接拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡
    散受信装置であって、 初期データ出力手段、複数系列の干渉キャンセル手段、
    合成判定手段、誤り検出手段、および、出力選択手段を
    有し、 前記初期データ出力手段は、前記複数系列に対応したア
    ンテナで前記直接拡散信号を受信してそれぞれの系列の
    直接拡散受信信号に基づいてそれぞれの系列に共通の初
    期受信データを出力し、 それぞれの系列の前記干渉キャンセル手段は、前記初期
    受信データに基づいて、前記それぞれの系列の直接拡散
    受信信号に含まれる干渉信号のレプリカを生成し、前記
    それぞれの系列の直接拡散受信信号から前記レプリカを
    差し引いて、前記干渉信号の影響が低減されたそれぞれ
    の系列の逆拡散信号を出力し、 前記合成判定手段は、前記それぞれの系列の逆拡散信号
    を合成した信号をデコードして受信データを出力し、 前記誤り検出手段は、前記初期受信データに基づいて誤
    り検出符号の復号を行うことにより前記ブロック単位で
    誤りを検出し、 前記出力選択手段は、前記誤り検出手段の検出結果に応
    じて、後続する前記ブロックにおける前記干渉キャンセ
    ル手段の動作不動作を制御するとともに、後続する前記
    ブロックにおける、前記初期受信データおよび前記合成
    判定手段の出力のいずれか1つに基づいた受信情報を選
    択する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  7. 【請求項7】 送信情報がブロック誤り検出符号化され
    たテータに基づいて送信データが生成され、該送信デー
    タが直接拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡
    散受信装置であって、 初期データ出力手段、複数段の干渉キャンセラ、誤り検
    出手段、および、出力選択手段を有し、 前記初期データ出力手段は、直接拡散受信信号に基づい
    て初期受信データを出力し、 第1段の前記干渉キャンセラは、前記初期受信データに
    基づいて、前記直接拡散受信信号に含まれる干渉信号の
    レプリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプ
    リカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された受
    信データを出力し、 第2段以降の前記干渉キャンセラは、前段の前記干渉キ
    ャンセラの出力に基づいて前記直接拡散受信信号に含ま
    れる前記干渉信号のレプリカを生成し、前記直接拡散受
    信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の
    影響が低減された当該段の受信データを出力し、 前記誤り検出手段は、前記複数段の干渉キャンセラの縦
    続動作に伴い、前記干渉キャンセラの出力する前記受信
    データに基づいて誤り検出符号の復号を行うことにより
    ブロック単位で誤りを検出し、 前記出力選択手段は、前記誤り検出手段の誤り検出結果
    に応じて、後続する前記ブロックにおいて前記複数段の
    干渉キャンセラの動作段数を制御するとともに、各段の
    前記受信データのいずれか1つに基づいた受信情報を出
    力する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  8. 【請求項8】 送信情報がブロック誤り検出符号化され
    たテータに基づいて送信データが生成され、該送信デー
    タが直接拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡
    散受信装置であって、 初期データ出力手段、複数段で複数系列の干渉キャンセ
    ラ、複数段の合成判定手段、誤り検出手段、および、出
    力選択手段を有し、 前記初期データ出力手段は、前記複数系列に対応したア
    ンテナで前記直接拡散信号を受信し、それぞれの系列の
    直接拡散受信信号に基づいて、前記それぞれの系列ごと
    の初期受信データ、あるいは、前記それぞれの系列に共
    通の初期受信データを出力し、 第1段のそれぞれの系列の前記干渉キャンセラは、前記
    それぞれの系列ごとの初期受信データ、あるいは、前記
    それぞれの系列に共通の初期受信データに基づいて、前
    記それぞれの系列の直接拡散受信信号に含まれる干渉信
    号のレプリカを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散
    受信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号
    の影響が低減された第1段のそれぞれの系列の逆拡散信
    号を出力し、 第1段の前記合成判定手段は、前記第1段のそれぞれの
    系列の逆拡散信号を合成した信号をデコードして第1段
    の受信データを出力し、 第2段以降の前記それぞれの系列の干渉キャンセラは、
    前段の合成判定手段の出力に基づいて前記それぞれの系
    列の直接拡散受信信号に含まれる前記干渉信号のレプリ
    カを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散受信信号か
    ら前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低
    減された当該段のそれぞれの系列の逆拡散信号を出力
    し、 第2段以降の前記合成判定手段は、当該段の前記それぞ
    れの系列の逆拡散信号を合成した信号をデコードして当
    該段の受信データを出力し、 前記誤り検出手段は、前記複数段の干渉キャンセラの縦
    続動作に伴い、前記合成判定手段の出力する前記受信デ
    ータに基づいて誤り検出符号の復号を行うことにより、
    ブロック単位で誤りを検出し、 前記出力選択手段は、前記誤り検出手段の誤り検出結果
    に応じて、後続する前記ブロックにおいて前記複数段の
    干渉キャンセラの動作段数を制御するとともに、各段の
    前記受信データのいずれか1つに基づいた受信情報を選
    択する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  9. 【請求項9】 送信情報がブロック誤り検出符号化され
    たテータに基づいて送信データが生成され、該送信デー
    タが直接拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接拡
    散受信装置であって、 初期データ出力手段、複数段の干渉キャンセラ、誤り検
    出手段、および、出力選択手段を有し、 前記初期データ出力手段は、直接拡散受信信号に基づい
    て初期受信データを出力し、 第1段の前記干渉キャンセラは、前記初期受信データに
    基づいて、前記直接拡散受信信号に含まれる干渉信号の
    レプリカを生成し、前記直接拡散受信信号から前記レプ
    リカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低減された受
    信データを出力し、 第2段以降の前記干渉キャンセラは、前段の前記干渉キ
    ャンセラの出力に基づいて、前記直接拡散受信信号に含
    まれる前記干渉信号のレプリカを生成し、前記直接拡散
    受信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号
    の影響が低減された当該段の受信データを出力し、 前記誤り検出手段は、前記複数段の干渉キャンセラの縦
    続動作に伴い、前記初期受信データおよび前記干渉キャ
    ンセラの出力する前記受信データに基づいて誤り検出符
    号の復号を行うことにより、ブロック単位で誤りを検出
    し、 前記出力選択手段は、前記誤り検出手段の誤り検出結果
    に応じて、後続する前記ブロックにおいて前記複数段の
    干渉キャンセラの動作不動作および動作段数を制御する
    とともに、前記初期受信データおよび各段の前記受信デ
    ータのいずれか1つに基づいた受信情報を選択する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
  10. 【請求項10】 送信情報がブロック誤り検出符号化さ
    れたテータに基づいて送信データが生成され、該送信デ
    ータが直接拡散されてなる直接拡散信号を受信する直接
    拡散受信装置であって、 初期データ出力手段、複数段で複数系列の干渉キャンセ
    ラ、複数段の合成判定手段、誤り検出手段、および、出
    力選択手段を有し、 前記初期データ出力手段は、前記複数系列に対応したア
    ンテナで前記直接拡散信号を受信して、それぞれの系列
    の直接拡散受信信号に基づいて共通の初期受信データを
    出力し、 第1段のそれぞれの系列の前記干渉キャンセラは、前記
    それぞれの系列に共通の初期受信データに基づいて、前
    記それぞれの系列の直接拡散受信信号に含まれる干渉信
    号のレプリカを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散
    受信信号から前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号
    の影響が低減された第1段のそれぞれの系列の逆拡散信
    号を出力し、 第1段の前記合成判定手段は、前記第1段のそれぞれの
    系列の逆拡散信号を合成した信号をデコードして第1段
    の受信データを出力し、 第2段以降の前記それぞれの系列の干渉キャンセラは、
    前段の合成判定手段の出力に基づいて前記それぞれの系
    列の直接拡散受信信号に含まれる前記干渉信号のレプリ
    カを生成し、前記それぞれの系列の直接拡散受信信号か
    ら前記レプリカを差し引いて、前記干渉信号の影響が低
    減された当該段のそれぞれの系列の逆拡散信号を出力
    し、 第2段以降の前記合成判定手段は、当該段の前記それぞ
    れの系列の逆拡散信号を合成した信号をデコードして当
    該段の受信データを出力し、 前記誤り検出手段は、前記複数段の干渉キャンセラの縦
    続動作に伴い、前記初期受信データおよび前記合成判定
    手段の出力する前記受信データに基づいて誤り検出符号
    の復号を行うことにより、ブロック単位で誤りを検出
    し、 前記出力選択手段は、前記誤り検出手段の誤り検出結果
    に応じて、後続する前記ブロックにおいて前記複数段の
    干渉キャンセラの動作不動作および動作段数を制御する
    とともに、前記初期受信データおよび各段の前記受信デ
    ータのいずれか1つに基づいた受信情報を選択する、 ことを特徴とする直接拡散受信装置。
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