JP2000353877A - 多層回路基板及びその製造方法 - Google Patents

多層回路基板及びその製造方法

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JP2000353877A
JP2000353877A JP11165381A JP16538199A JP2000353877A JP 2000353877 A JP2000353877 A JP 2000353877A JP 11165381 A JP11165381 A JP 11165381A JP 16538199 A JP16538199 A JP 16538199A JP 2000353877 A JP2000353877 A JP 2000353877A
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multilayer circuit
insulating layer
conductor pattern
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Hirotsugu Kawakami
弘倫 川上
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ag系導体パターン、厚膜抵抗体を備えた絶
縁層を有する多層回路基板であって、厚膜抵抗体の抵抗
値の変動が少なく、信頼性の高い多層回路基板を提供す
ること。 【解決手段】 Ag系導体パターン3a、厚膜抵抗体4
aを備えた絶縁層2bを有し、絶縁層2bには、Agや
Ag2Oが金属Ag換算量で0.001〜5重量%含有
されていることを特徴とする多層回路基板1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ag系導体パター
ン及び厚膜抵抗体を備えた絶縁層を有する多層回路基板
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信端末等の各種電子部品
は、ICやLSI等の半導体集積回路素子の利用によっ
て急速に小型化・高密度化されており、それに伴って、
半導体集積回路素子を搭載するハイブリッドIC用基板
やICパッケージ用基板等の多層回路基板に対する小型
化、高密度化の要求も高まっている。
【0003】これら多層回路基板の小型化、高密度化を
達成するためには、多層回路基板の表層及び内層に形成
する導体パターンを微細化、多層化することが必要であ
る。また、多層回路基板においては、その小型化、高密
度化と共に、高機能化、高付加価値化が要求されてお
り、厚膜抵抗体を多層回路基板の内層や表層に形成する
試みもなされている。
【0004】厚膜抵抗体を有する多層回路基板は、例え
ば、 (1)アルミナ等の絶縁性基板上にAgを主成分とする
Ag系導体ペーストを印刷し、これを所定の温度で焼成
してAg系導体パターンを形成する。 (2)非晶質ガラス又は結晶化ガラスを主成分とする絶
縁ペーストを塗布し、これを所定の温度で焼成して絶縁
層(インシュレーター)を形成する。 (3)抵抗体用ペーストを印刷し、これを焼き付けて厚
膜抵抗体を形成する。 (4)Cu等を主成分とする導体ペーストを印刷して、
厚膜抵抗体に接続するCu系導体パターンを形成し、こ
れを所定の温度で焼成する。 (5)保護膜を形成する。 といった工程を経て形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した方
法で多層回路基板を製造する場合、絶縁層を形成すると
きに、その下地となっている導体パターン中のAgが絶
縁層中に拡散することがある。そして、絶縁層の形成
後、厚膜抵抗体を焼き付けるときに、導体パターン中の
Ag或いは絶縁層中に拡散したAgが厚膜抵抗体中に拡
散することがある。
【0006】例えば、酸化ルテニウム等を主成分とする
厚膜抵抗体中にAgが拡散すると、厚膜抵抗体の抵抗値
が大きくばらついて所望の抵抗値が得られなくなり、抵
抗値精度の低い多層回路基板になってしまう。
【0007】なお、厚膜抵抗体中へのAg拡散量を抑え
ることができれば、厚膜抵抗体の抵抗値のバラツキをあ
る程度抑制することができるが、厚膜抵抗体中へのAg
拡散量は、厚膜抵抗体や絶縁層の焼成条件、Ag系導体
パターンの面積やその形成位置、絶縁層の厚み等によっ
て種々変動するので、その拡散量を一定に制御すること
は非常に困難であった。
【0008】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、Ag系導体パターン、厚膜抵
抗体を備えた絶縁層を有する多層回路基板において、厚
膜抵抗体の抵抗値の変動が少なく、信頼性の高い多層回
路基板、並びに、その製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、A
g系導体パターン、厚膜抵抗体を備えた絶縁層を有する
多層回路基板において、前記絶縁層には、Ag及び/又
はAg化合物が金属Ag量に換算して0.001〜5重
量%含有されていることを特徴とする多層回路基板に係
るものである。
【0010】また、本発明の多層回路基板において、前
記厚膜抵抗体は、前記絶縁層を挟んで前記Ag系導体パ
ターンに対向して設けられていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の多層回路基板において、前
記絶縁層は、非晶質ガラス及び/又は結晶化ガラスを主
成分とするガラスセラミック層であることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明は、基板上にAg系導体パタ
ーンを形成する工程と、前記Ag系導体パターン上に、
Ag及び/又はAg化合物を金属Ag量に換算して0.
001〜5重量%含有してなる絶縁層を形成する工程
と、前記絶縁層上に厚膜抵抗体を形成する工程と、を有
することを特徴とする多層回路基板の製造方法を提供す
るものである。
【0013】また、本発明の多層回路基板の製造方法
は、前記基板上にAg系導体ペーストを印刷し、これを
焼成して前記導体パターンを形成する工程と、前記Ag
系導体パターン上に、非晶質ガラス及び/又は結晶化ガ
ラスを主成分とする絶縁ペーストを印刷し、これを焼成
して前記絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層上に抵抗
体用ペーストを印刷し、これを焼成して前記厚膜抵抗体
を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0014】本発明の多層回路基板及びその製造方法に
よれば、前記絶縁層中にAg及び/又はAg化合物が金
属Ag換算量で0.001〜5重量%含有されているの
で、絶縁層の絶縁性を確保したまま、絶縁層中のAg拡
散量の変動を抑制して、絶縁層中に拡散したAgの厚膜
抵抗体中への拡散量の変動割合を最小限に抑制すること
ができる。したがって、Ag拡散量の変動による抵抗値
変動を抑え、Ag系導体パターンの面積や形成位置、絶
縁層の厚み等によるAg拡散量変化にかかわらず、抵抗
値のバラツキが少なく高精度の厚膜抵抗体を備えた信頼
性の高い多層回路基板を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による多層回路基板
を図1を参照して説明する。
【0016】図1に示す多層回路基板1は、絶縁層2
a、2b、2c、2d、2e、2f、2g及び2hを順
次積層してなり、その内部には、Ag系の内層導体パタ
ーン3a、3b、3c及び3d、酸化ルテニウム等を主
成分とする厚膜抵抗体4a及び4b、ビアホール5等に
よって形成されるコンデンサ、コイル、配線等の各種回
路パターンが形成されている。また、多層回路基板1の
一方主面には、電極パッド、表面配線等の表層導体パタ
ーンが形成されており、チップコンデンサ等の表面実装
部品7、半導体ICチップ8、厚膜抵抗体9等が表層導
体パターンや内層導体パターンに接続されている。
【0017】そして、絶縁層2a、2b、2c、2d、
2e、2f、2g及び2hは、結晶化ガラス材料、非晶
質ガラス材料、ガラス複合材料等を主成分として形成さ
れており、さらに、本発明の特徴的構成に基づいて、A
g及び/又はAg化合物が金属Ag換算量で0.001
〜5重量%含有されている。
【0018】すなわち、多層回路基板1においては、A
g系内層導体パターンやAg系表層導体パターン等によ
るAg(特にAgイオン)が絶縁層2a、2b、2c、
2d、2e、2f、2g及び2h中へ拡散した場合であ
っても、これらの絶縁層中には上述した所定量のAg及
び/又はAg化合物が予め含有されているので、絶縁層
中のAg量の変動幅を小さくすることができる。する
と、絶縁層に隣接して設けられた厚膜抵抗体4a、4b
及び9中へのAg拡散量の変動幅を最小限に抑制するこ
とができ、焼成条件、Ag系導体パターンの面積やその
形成位置、絶縁体層の厚み等によるAg拡散量変化、或
いは、経時的なAg拡散量変化にかかわらず、所望の抵
抗値を有する厚膜抵抗体を形成することができる。
【0019】なお、絶縁層中のAg及び/又はAg化合
物の金属Ag換算量が0.001重量%未満であると、
絶縁層のAg量の変動幅を小さくすることができず、上
述したような効果を得ることができない。他方、その含
有量が5重量%を超えると、絶縁層の絶縁信頼性が低下
し、ひいては得られる多層回路基板の信頼性が低下す
る。また、絶縁層中のAg及び/又はAg化合物の含有
量を0.01〜0.5重量%とすることによって、厚膜
抵抗体の抵抗値の変動抑制と絶縁層の絶縁信頼性をさら
に向上することができる。
【0020】また、多層回路基板1において、例えば、
厚膜抵抗体4aは、絶縁層2bを挟んでAg系導体パタ
ーン3aに対向して設けられていてもよい。すなわち、
Ag系導体パターンと厚膜抵抗体とが絶縁層を挟んで対
向して配置されていると、Ag系導体パターン中のAg
拡散による厚膜抵抗体の抵抗値の変化率が特に大きくな
る傾向がある。これに対して、本発明によれば、絶縁層
2b中に上述した量のAg及び/又はAg化合物が含有
されているので、Ag系導体パターン3a中のAgが絶
縁層2b中へ拡散しても、絶縁層2b中のAg量の変動
割合を最小限に抑えて、安定かつ高精度の抵抗値を有す
る厚膜抵抗体を得ることができると同時に、絶縁層の絶
縁信頼性を十分に確保できる。
【0021】また、絶縁層2a、2b、2c、2d、2
e、2f、2g及び2hは、非晶質ガラス及び/又は結
晶化ガラスを主成分とするガラスセラミック層であって
よい。すなわち、ガラスセラミック層においてはAgの
拡散速度が大きく、したがって、厚膜抵抗体の抵抗値が
特にばらつき易い。しかしながら、このような場合であ
っても、ガラスセラミック層中に上述した量のAg及び
/又はAg化合物を含有していると、安定かつ高精度の
抵抗値を有する厚膜抵抗体を得ることができると同時
に、ガラスセラミック層の絶縁信頼性を十分に確保でき
る。なお、非晶質ガラスや結晶化ガラスとしては、周知
の組成物を使用できる。
【0022】また、Ag系の内層導体パターン或いは表
層導体パターンは、Agのみを主成分とする導体パター
ンであってもよいが、Ag−Pd、Ag−Pt等を主成
分とする導体パターンであってもよい。このような場合
も、Ag拡散による厚膜抵抗体の抵抗値変動が認められ
るからである。また、Ag系導体パターンは、例えばA
g系導体ペーストの印刷、焼成によって形成することが
でき、Ag系導体ペーストは、Ag、Ag−Pd、Ag
−Pt等の導体材料、有機バインダ及び有機溶剤の他、
ガラスフリットやセラミックフィラー等を含有していて
もよい。
【0023】なお、本発明においては、多層回路基板を
構成する全ての絶縁層に上述した量のAg及び/又はA
g化合物を含有させる必要はなく、少なくともAg系導
体パターン又は厚膜抵抗体を備える絶縁層に上述した量
のAg及び/又はAg化合物を含有させればよい。
【0024】また、本発明において前記絶縁層は、上述
した所定量のAg及び/又はAg化合物を含むものであ
ればよく、ペースト組成物の厚膜印刷法によって形成さ
れた絶縁層であってもよいし、グリーンシート積層法に
よって形成された絶縁層であってもよい。
【0025】具体的には、非晶質ガラス粉末、結晶質ガ
ラス粉末、或いはこれらとセラミックフィラーとの混合
粉末等と、Ag粉末及び/又はAg化合物粉末とを混合
してなる絶縁組成物に有機バインダや有機溶剤を加え、
これを混合、分散してなる絶縁ペーストを準備し、これ
を焼成後或いは未焼成のAg系導体パターン上に塗布し
た後、一括又は逐次的に焼成処理を施すことによって絶
縁層を形成する方法(厚膜印刷法)を適用してもよい。
【0026】又は、非晶質ガラス粉末、結晶質ガラス粉
末、或いはこれらとセラミックフィラーとの混合粉末
と、Ag粉末及び/又はAg化合物粉末とを混合した絶
縁組成物に有機バインダ等を混合、分散してなるグリー
ンシート用スラリーを準備し、これをシート状に成形し
たグリーンシートを焼成後或いは未焼成のAg系導体パ
ターン上に設けた後、一括又は逐次的に焼成処理を施す
ことによって絶縁層を形成する方法(グリーンシート積
層法)を適用してもよい。
【0027】なお、Ag及び/又はAg化合物は、非晶
質ガラス粉末や結晶質ガラス粉末等の作製時に混合した
ものであってもよいし、ペースト組成物やグリーンシー
ト用スラリーの調製時に混合したものであってもよい。
焼成後の絶縁層中のAg全量が金属Ag換算量で0.0
01〜5重量%の範囲内にあれば、上述した顕著な効果
が得られる。
【0028】また、本発明の多層回路基板は、上述の多
層回路基板1に限定されるものではなく、チップコンデ
ンサ、チップLCフィルタ等の高周波回路用電子部品の
他、VCO(Voltage Controlled Oscillator)やPL
L(Phase Locked Loop)等の高周波モジュール、さら
には、ハイブリッドIC用基板、マルチチップモジュー
ル用基板、ICパッケージ用基板等の高周波用途回路基
板であってもよい。
【0029】
【実施例】実施例1(厚膜印刷による多層回路基板) 絶縁層用ガラスの出発原料としてSiO2、MgCO3
CaCO3、H3BO3、K2CO3、Ag2CO3をそれぞ
れ準備し、これらを下記表1の組成となるように混合し
た後、得られた混合物を1500〜1750℃の温度下
で溶融させて溶融ガラスを作製した。次いで、この溶融
ガラスを純水中へ投入して急冷した後、粉砕して、下記
表1中、ガラス番号1〜8で示されるガラス粉末を得
た。
【0030】◎
【表1】
【0031】次いで、ガラス番号1〜8のガラス粉末に
Al23のセラミック粉末、金属Ag粉末、Ag2O粉
末を下記表2の組成となるように混合して、試料番号1
〜28で表される絶縁組成物を形成した。さらに、得ら
れた絶縁組成物60重量部に、アクリル系樹脂をα−テ
ルピネオールに溶解してなる有機ビヒクル40重量部を
加えて混練し、絶縁ペーストを作製した。
【0032】◎
【表2】
【0033】次に、得られた絶縁ペーストを印刷、焼成
することによって多層回路基板A〜Eを作製した。以
下、多層回路基板A〜Eを図2及び図3を参照に説明す
る。
【0034】(1)多層回路基板A まず、絶縁性基板11aとして厚み0.635mmのア
ルミナ基板を準備し、その上に、先に作製した絶縁ペー
ストをスクリーン印刷した後、空気中、850℃で焼成
して絶縁層12aを形成した。次いで、SiO2−B2
3−PbO系ガラスとAgを混合してなるAg系導体ペ
ースト(以下、同様)をスクリーン印刷した後、空気
中、850℃で焼成して、上層導体パターン13aを形
成した。ここで、上層導体パターン13aは厚膜抵抗体
を形成するための間隔1mmのターミナル電極である。
【0035】そして、抵抗体用ペーストを上層導体パタ
ーン13aの両側0.5mmに重ね合わせるように塗布
した後、これを焼成して1mm平方の厚膜抵抗体14a
を形成することによって、図2(A)に示す多層回路基
板Aを作製した。なお、抵抗体用ペーストとしては、公
称シート抵抗値100Ω/mm2及び10kΩ/mm2
Ru系抵抗体用ペーストをそれぞれ用いた。
【0036】(2)多層回路基板B まず、絶縁性基板11bとして厚み0.635mmのア
ルミナ基板を準備し、その上にAg系導体ペーストをス
クリーン印刷した後、空気中、850℃で焼成して下層
導体パターン15bを形成した。ここで、下層導体パタ
ーン15bは10mm平方の電極とした。
【0037】その後、下層導体パターン15b上に先に
作製した絶縁ペーストをスクリーン印刷し、空気中、8
50℃で焼成して絶縁層12bを形成した。次いで、A
g系導体ペーストをスクリーン印刷した後、空気中、8
50℃で焼成して、同じくAg系の上層導体パターン1
3bを形成した。ここで、上層導体パターン13bは厚
膜抵抗体を形成するための間隔1mmのターミナル電極
である。
【0038】そして、抵抗体用ペーストを上層導体パタ
ーン13bの両側0.5mmに重ね合わせるように塗布
した後、これを焼成し、1mm平方の厚膜抵抗体14b
を形成して、図2(B)に示す多層回路基板Bを作製し
た。なお、抵抗体用ペーストとしては、上述したのと同
様のRu系抵抗体用ペーストを用いた。
【0039】(3)多層回路基板C まず、絶縁性基板11cとして厚み0.635mmのア
ルミナ基板を準備し、その上にAg系導体ペーストをス
クリーン印刷した後、空気中、850℃で焼成して、下
層導体パターン15cを形成した。ここで、下層導体パ
ターン15cは150μm間隔の幅100μmラインと
した。
【0040】その後、下層導体パターン15c上に、先
に作製した絶縁ペーストをスクリーン印刷し、空気中、
850℃で焼成して絶縁層12cを形成した。次いで、
Ag系導体ペーストをスクリーン印刷した後、空気中、
850℃で焼成して、上層導体パターン13cを形成し
た。ここで、上層導体パターン13cは、厚膜抵抗体を
形成するための間隔1mmのターミナル電極である。
【0041】そして、抵抗体用ペーストを上層導体パタ
ーン13cの両側0.5mmに重ね合わせるように塗布
し、これを焼成して、1mm平方の厚膜抵抗体14cを
形成し、図2(C)に示す多層回路基板Cを作製した。
なお、抵抗体用ペーストとしては、上述したのと同様の
Ru系抵抗体用ペーストを用いた。
【0042】(4)多層回路基板D まず、絶縁性基板11dとして厚み0.635mmのア
ルミナ基板を準備した。次いで、絶縁性基板11d上に
先に作製した絶縁ペーストをスクリーン印刷し、空気
中、850℃で焼成して絶縁層12dを形成した。次い
で、Ag系導体ペーストをスクリーン印刷した後、空気
中、850℃で焼成して上層導体パターン13dを形成
した。ここで、上層導体パターン13dは、間隔1mm
のターミナル電極、及び、このターミナル電極と平行に
間隔200μmおいて形成した幅500μmのライン電
極である。
【0043】引き続いて、抵抗体用ペーストを上層導体
パターン13dの両側0.5mmに重ね合わせるように
塗布し、これを焼成し、1mm平方の厚膜抵抗体14d
を形成して、図2(D)に示す多層回路基板Dを作製し
た。なお、抵抗体用ペーストとしては、上述したのと同
様のRu系抵抗体用ペーストを用いた。
【0044】(5)多層回路基板E まず、絶縁性基板11eとして厚み0.635mmのア
ルミナ基板を準備し、その上にAg系導体ペーストをス
クリーン印刷した後、空気中、850℃で焼成して、導
体パターン15eを形成した。ここで、導体パターン1
5eは、コンデンサの一方電極用としての直径8mmの
円板状電極である。次いで、導体パターン15e上に、
先に作製した絶縁ペーストをスクリーン印刷し、空気
中、850℃で焼成して絶縁層12eを形成した。次い
で、Ag系導体ペーストをスクリーン印刷した後、空気
中、850℃で焼成して導体パターン13eを形成し、
図3に示す多層回路基板Eを作製した。ここで、導体パ
ターン13eは、コンデンサの他方電極としての500
μm周囲にガード電極を有する直径4mmの円板状電極
である。
【0045】以上のようにして、5種類の厚膜印刷法に
よる多層回路基板を完成させた。なお、多層回路基板A
〜Dは抵抗値評価用の多層回路基板であり、多層回路基
板Eは絶縁抵抗値評価用の多層回路基板である。
【0046】次に、多層回路基板A〜Dについて、厚膜
抵抗体14a〜14dの抵抗値変化率を測定した。ここ
では、上層導体パターン13a〜13dをテスターにて
計測することによって、多層回路基板Aの厚膜抵抗体1
4aの抵抗値を基準値としたときの、多層回路基板B、
C及びDの厚膜抵抗体14b、14c及び14dの抵抗
値変化率を求めた。
【0047】他方、多層回路基板Eについて、絶縁層1
2eの絶縁信頼性を測定した。ここでは、ガード電極で
ガードをとり、85℃、85%RHの条件下で、導体パ
ターン15eと導体パターン13eとの間に100Vの
電圧を1000時間印加した後、直流100Vを1分間
印可して、絶縁抵抗(LogIR)を測定した。
【0048】試料番号1〜28で表される絶縁組成物を
用いた多層回路基板A〜Dの抵抗値変化率、多層回路基
板Eの絶縁信頼性の測定結果を併せて下記表3に示す。
【0049】◎
【表3】
【0050】表3から、例3〜6、例9〜12、例15
〜18、例21〜26のように、Ag系導体パターン、
厚膜抵抗体を備えた絶縁層中にAg又はAg2Oを含有
し、その含有量が金属Ag換算量で0.001重量%〜
5重量%の多層回路基板は、絶縁層の絶縁抵抗が高く、
かつ、厚膜抵抗体の抵抗値変化率が小さいことが分かっ
た。つまり、これら本実施例による多層回路基板によれ
ば、Ag系導体パターンを有する多層回路基板におい
て、安定かつ高精度の抵抗値を有する抵抗体を、絶縁層
の絶縁信頼性を損なうこと無く、形成することができ
た。
【0051】これに対して、例1〜2のように、絶縁層
中にAg又はAg2Oを全く含有しない場合、絶縁信頼
性には優れるものの、厚膜抵抗体の抵抗値変化率が大き
く、得られる抵抗値に大きなバラツキが生じてしまっ
た。他方、例7〜8、例13〜14、例19〜20、例
27〜28のように、絶縁層中のAg又はAg2Oが5
重量%以上の場合、厚膜抵抗体の抵抗値変化率を抑制で
きるものの、絶縁抵抗が小さくなってしまい、絶縁信頼
性が低下してしまった。
【0052】また、例1〜2の多層回路基板Bや多層回
路基板Cのように、Ag系導体パターンと厚膜抵抗体と
が絶縁層を挟んで対向配置されている場合、抵抗値変化
率が特に大きくなる傾向があるが、本実施例によれば、
このような場合であっても、安定かつ高精度の抵抗値を
有する厚膜抵抗体を形成することが、絶縁層の絶縁信頼
性を損なうこと無く、形成できる。
【0053】実施例2(グリーンシート積層法による多
層回路基板) まず、実施例1と同様にして、上述した表1に示すガラ
ス粉末を得た。次いで、ガラス番号1〜8のガラス粉末
にAl23のセラミック粉末、金属Ag粉末、Ag2
粉末を混合して、上述した表2の試料番号1〜28で表
される絶縁組成物を作製した。さらに、この絶縁組成物
に有機バインダ、溶媒(トルエン)を所定量添加混合し
て、ボールミルで十分混練し、均一に分散させた後、減
圧下で脱泡処理を施し、グリーンシート用スラリーを調
製した。
【0054】そして、得られたグリーンシート用スラリ
ーを用いて、ドクターブレードを用いたキャスティング
法により、フィルム上に0.1mm厚に塗布し、これを
乾燥させた後、フィルムから剥がし、厚み100μmの
セラミックグリーンシートを作製した。
【0055】次いで、得られたセラミックグリーンシー
トとAg系導体パターンとを積層、圧着した後、一体焼
成することによって、多層回路基板a〜eを作製した。
以下、図4及び図5を参照に、多層回路基板a〜eの構
造を説明する。
【0056】(1)多層回路基板a 先に作製したセラミックグリーンシート上に、Ag系導
体ペーストをスクリーン印刷し、さらに抵抗体用ペース
トを印刷した。次いで、これらを圧着した後、500
℃、1時間脱脂処理し、さらに、50℃/分で昇温し
て、850℃、10分間一体焼成した。
【0057】得られた多層回路基板は、図4(A)に示
すように、セラミックグリーンシートからなる絶縁層2
1a上に、Ag系導体ペーストによる導体パターン22
a、及び、抵抗体用ペーストによる厚膜抵抗体24aを
積層してなる構成の多層回路基板aである。
【0058】なお、導体パターン22aは、厚膜抵抗体
を形成するための間隔1mmのターミナル電極である。
また、厚膜抵抗体24aは、導体パターン22aの両側
0.5mmに重ね合わせるように形成した1mm平方の
厚膜抵抗体であり、公称シート抵抗値100Ω/mm2
及び10kΩ/mm2のRu系抵抗体用ペーストをそれ
ぞれ用いて形成した。
【0059】(2)多層回路基板b まず、先に作製したセラミックグリーンシート上に、A
g系導体ペーストをスクリーン印刷し、同様のセラミッ
クグリーンシートを積み重ねた。次いで、同じくAg系
導体ペーストをスクリーン印刷した後、抵抗体用ペース
トを印刷した。引き続いて、これらを圧着した後、50
0℃、1時間脱脂処理し、さらに、50℃/分で昇温し
て、850℃、10分間一体焼成した。
【0060】得られた多層回路基板は、図4(B)に示
すように、セラミックグリーンシートからなる絶縁層2
1b内にAg系導体ペーストによる下層導体パターン2
3bを有し、絶縁層21b上には、Ag系導体ペースト
による上層導体パターン22b、及び、抵抗体用ペース
トによる厚膜抵抗体24bを積層してなる構成の多層回
路基板bである。
【0061】なお、下層導体パターン23bは10mm
平方の電極であり、上層導体パターン22bは厚膜抵抗
体を形成するための間隔1mmのターミナル電極であ
る。また、厚膜抵抗体24bは、上層導体パターン22
bの両側0.5mmに重ね合わせた1mm平方の厚膜抵
抗体であり、上述したのと同様の抵抗体用ペーストを用
いて形成した。
【0062】(3)多層回路基板c まず、先に作製したセラミックグリーンシート上に、A
g系導体ペーストをスクリーン印刷し、同様のセラミッ
クグリーンシートを積み重ねた。次いで、同じくAg系
導体ペーストをスクリーン印刷した後、抵抗体用ペース
トを印刷した。引き続いて、これらを圧着した後、50
0℃、1時間脱脂処理し、さらに、50℃/分で昇温し
て、850℃、10分間一体焼成した。
【0063】得られた多層回路基板は、図4(C)に示
すように、セラミックグリーンシートからなる絶縁層2
1c内にAg系導体ペーストによる下層導体パターン2
3cを有し、絶縁層21c上にはAg系導体ペーストに
よる上層導体パターン22c、及び、抵抗体用ペースト
による厚膜抵抗体24cを積層してなる多層回路基板c
である。
【0064】なお、下層導体パターン23cは150μ
m間隔、幅100μmのライン電極であり、上層導体パ
ターン22cは厚膜抵抗体を形成するための間隔1mm
のターミナル電極である。また、厚膜抵抗体24cは、
上層導体パターン22cの両側0.5mmに重ね合わせ
た1mm平方の厚膜抵抗体であり、上述したのと同様の
抵抗体用ペーストを用いて形成した。
【0065】(4)多層回路基板d まず、先に作製したセラミックグリーンシート上に、A
g系導体ペーストをスクリーン印刷し、さらに抵抗体用
ペーストを印刷した。引き続いて、これらを圧着した
後、500℃、1時間脱脂処理し、さらに、50℃/分
で昇温して、850℃、10分間一体焼成した。
【0066】得られた多層回路基板は、図4(D)に示
すように、セラミックグリーンシートからなる絶縁層2
1d上に、Ag系導体ペーストによる導体パターン22
d、及び、抵抗体用ペーストによる厚膜抵抗体24dを
積層してなる構成の多層回路基板dである。
【0067】なお、導体パターン22dは、間隔1mm
のターミナル電極及びこのターミナル電極と平行に間隔
200μmおいて形成した幅500μmのライン電極で
ある。また、厚膜抵抗体24dは、導体パターン22d
の両側0.5mmに重ね合わせた1mm平方の厚膜抵抗
体であり、上述したのと同様の抵抗体用ペーストを用い
て形成した。
【0068】(5)多層回路基板e まず、先に作製したセラミックグリーンシート上にAg
系導体ペーストをスクリーン印刷した後、同様のセラミ
ックグリーンシートを積み重ねた。次いで、同じくAg
系導体ペーストをスクリーン印刷した後、抵抗体用ペー
ストを印刷した。さらに、この上に、ガラスを主成分と
する絶縁ペーストを印刷した。そして、これらを圧着し
た後、500℃、1時間脱脂処理し、さらに50℃/分
で昇温して、850℃、10分間一体焼成した。
【0069】得られた多層回路基板は、図4(E)に示
すように、セラミックグリーンシートからなる絶縁層2
1e内に、Ag系導体ペーストによる下層導体パターン
23eを有し、絶縁層21e上にAg系導体ペーストに
よる上層導体パターン22e、抵抗体用ペーストによる
厚膜抵抗体24e、及び、絶縁ペーストによる絶縁層2
5を積層してなる多層回路基板eである。
【0070】なお、下層導体パターン23eは10mm
平方の電極であり、上層導体パターン22eは厚膜抵抗
体を形成するための間隔1mmのターミナル電極であ
る。また、厚膜抵抗体24eは、上層導体パターン22
bの両側0.5mmに重ね合わせた1mm平方の厚膜抵
抗体であり、上述したのと同様の抵抗体用ペーストを用
いて形成した。
【0071】(6)多層回路基板e まず、先に作製したセラミックグリーンシート上にAg
系導体ペーストをスクリーン印刷した後、この上に同様
のセラミックグリーンシートを積み重ね、さらに、同じ
くAg系導体ペーストをスクリーン印刷した。引き続い
て、これらを圧着した後、500℃、1時間脱脂処理
し、さらに50℃/分で昇温して、850℃、10分間
一体焼成した。
【0072】得られた多層回路基板は、図5に示すよう
に、セラミックグリーンシートからなる絶縁層26f上
に、コンデンサの一方電極としての直径8mmの導体パ
ターン23f、セラミックグリーンシートによる絶縁層
21f、コンデンサの他方電極としての500μm周囲
にガード電極を有する直径4mmの導体パターン22f
とを積層してなる構成の多層回路基板fである。
【0073】以上のようにして、6種類のグリーンシー
ト積層法による多層回路基板を完成させた。なお、多層
回路基板a〜eは、抵抗値評価用の多層回路基板であ
り、多層回路基板fは、絶縁抵抗値評価用の多層回路基
板である。
【0074】次に、多層回路基板a〜eについて、厚膜
抵抗体24a〜24eの抵抗値変化率を測定した。ここ
では、上層導体パターン22a〜22eをテスターにて
計測することによって、多層回路基板aの厚膜抵抗体2
4aの抵抗値を基準とした、多層回路基板b、c、d及
びeの厚膜抵抗体24b、24c、24d及び24eの
抵抗値変化率を求めた。
【0075】他方、多層回路基板fについては、絶縁層
21fの絶縁信頼性を測定した。ここでは、ガード電極
でガードをとり、85℃、85%RHの条件下で、導体
パターン23fと22fとの間に直流100Vの電圧を
1000時間印加した後、直流100Vを1分間印可し
て、絶縁抵抗(LogIR)を測定した。
【0076】これら試料番号1〜28で表される絶縁組
成物を用いた各種多層回路基板の抵抗値変化率、絶縁信
頼性の測定結果を下記表4に示す。
【0077】◎
【表4】
【0078】表4から、例31〜34、例37〜40、
例43〜46、例49〜54のように、Ag系導体パタ
ーン、厚膜抵抗体を備えた絶縁層中にAg又はAg2
を含有し、その含有量が金属Ag換算量で0.001重
量%〜5重量%の多層回路基板は、絶縁層の絶縁抵抗が
高く、かつ、厚膜抵抗体の抵抗値変化率が小さいことが
分かった。つまり、これら実施例による多層回路基板に
よれば、安定かつ高精度の抵抗値を有する抵抗体、並び
に、絶縁信頼性の高い絶縁層を形成することができた。
【0079】これに対して、例29〜30のように、絶
縁層中にAg又はAg2Oを全く含有しない場合、絶縁
信頼性には優れるものの、厚膜抵抗体の抵抗値変化率が
大きく、抵抗値のバラツキが生じてしまった。他方、例
35〜36、例41〜42、例47〜48、例55〜5
6のように、絶縁層中のAg又はAg2Oが5重量%以
上の場合、厚膜抵抗体の抵抗値変化率を低減させること
ができるものの、絶縁抵抗が小さくなってしまい、絶縁
信頼性が低下してしまった。
【0080】また、例29〜30の多層回路基板bや多
層回路基板cのように、Ag系導体パターンと厚膜抵抗
体とが絶縁層を挟んで対向配置されている場合、抵抗値
変化率が特に大きくなる傾向があるが、本実施例によれ
ば、このような場合であっても、安定かつ高精度の抵抗
値を有する抵抗体、絶縁信頼性の高い絶縁層を形成する
ことができる。
【0081】以上、表3及び表4から明らかなように、
本実施例による多層回路基板においては、厚膜印刷法に
よる場合も、グリーンシート積層法による場合も、その
絶縁層中に、Ag若しくはAg化合物を0.001〜5
重量%含有しているので、絶縁層の絶縁信頼性を損なう
こと無く、変化率±15%の範囲内の安定した抵抗値を
有する厚膜抵抗体を形成することができた。
【0082】すなわち、Ag系導体パターンを有する多
層回路基板に厚膜抵抗体を形成するに際し、導体パター
ンの面積、位置、絶縁体層の厚み等によるAg拡散量変
化にかかわらず、精度良く抵抗値を得ることができた。
【0083】
【発明の効果】本発明の多層回路基板及びその製造方法
によれば、絶縁層中にAg及び/又はAg化合物を金属
Ag換算量で0.001〜5重量%含有しているので、
絶縁層の絶縁性を確保したまま、絶縁層中のAg拡散量
の変動を抑制し、絶縁層中に拡散したAgの厚膜抵抗体
中への拡散量変動割合を最小限に抑制することができ
る。
【0084】したがって、Ag拡散量の変動による厚膜
抵抗体の抵抗値変動を抑えて、焼成条件、Ag系導体パ
ターンの面積や形成位置、絶縁層の厚み等によるAg拡
散量変化にかかわらず、抵抗値のバラツキが少なく高精
度の厚膜抵抗体を備えた信頼性の高い多層回路基板を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による多層回路基板の概略
断面図である。
【図2】厚膜印刷法による抵抗値評価用の多層回路基板
の概略断面図である。
【図3】厚膜印刷法による絶縁信頼性評価用の多層回路
基板の概略断面図である。
【図4】グリーンシート積層法による抵抗値評価用の多
層回路基板の概略断面図である。
【図5】グリーンシート積層法による絶縁信頼性評価用
の多層回路基板の概略断面図である。
【符号の説明】
1…多層回路基板、 2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h…絶
縁層、 3a、3b、3c、3d…内層導体パターン、 4a、4b、9…厚膜抵抗体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ag系導体パターン、厚膜抵抗体を備え
    た絶縁層を有する多層回路基板において、前記絶縁層に
    は、Ag及び/又はAg化合物が金属Ag量に換算して
    0.001〜5重量%含有されていることを特徴とす
    る、多層回路基板。
  2. 【請求項2】 前記厚膜抵抗体は、前記絶縁層を挟んで
    前記Ag系導体パターンに対向して設けられていること
    を特徴とする、請求項1に記載の多層回路基板。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層は、非晶質ガラス及び/又は
    結晶化ガラスを主成分とするガラスセラミック層である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の多層回路基板。
  4. 【請求項4】 基板上にAg系導体パターンを形成する
    工程と、 前記Ag系導体パターン上に、Ag及び/又はAg化合
    物を金属Ag量に換算して0.001〜5重量%含有し
    てなる絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層上に厚膜抵抗体を形成する工程と、を有する
    ことを特徴とする、多層回路基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基板上にAg系導体ペーストを印刷
    し、これを焼成して前記Ag系導体パターンを形成する
    工程と、 前記Ag系導体パターン上に、非晶質ガラス及び/又は
    結晶化ガラスを主成分とする絶縁ペーストを印刷し、こ
    れを焼成して前記絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層上に抵抗体用ペーストを印刷し、これを焼成
    して前記厚膜抵抗体を形成する工程と、を有することを
    特徴とする、請求項4に記載の多層回路基板の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002280205A (ja) * 2001-03-21 2002-09-27 Kamaya Denki Kk チップ形抵抗器およびその製造方法
CN114883027A (zh) * 2022-05-05 2022-08-09 潮州三环(集团)股份有限公司 一种厚膜电阻浆料

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