JP2000353462A - 衝撃センサ - Google Patents

衝撃センサ

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JP2000353462A
JP2000353462A JP11164135A JP16413599A JP2000353462A JP 2000353462 A JP2000353462 A JP 2000353462A JP 11164135 A JP11164135 A JP 11164135A JP 16413599 A JP16413599 A JP 16413599A JP 2000353462 A JP2000353462 A JP 2000353462A
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JP
Japan
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magnet
reed switch
magnetic reed
magnetic
moving member
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JP11164135A
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English (en)
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Tsutomu Nakada
努 中田
Akira Fuse
昭 布施
Kenji Ando
健司 安藤
Yuji Tsuda
裕二 津田
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Nippon Aleph Corp
Original Assignee
Nippon Aleph Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H35/00Switches operated by change of a physical condition
    • H01H35/14Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch
    • H01H35/147Switches operated by change of acceleration, e.g. by shock or vibration, inertia switch the switch being of the reed switch type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、容易に、低コストで構成
し得ると共に、斜め方向の衝撃を確実に検出し得る衝撃
センサを提供する。 【解決手段】 衝撃を検出すべき方向Aに直交する方向
に沿って配設した磁気リードスイッチ13と、この磁気
リードスイッチの長手方向に平行に配設し、磁気リード
スイッチに向かって磁気吸着される磁石を備えた移動部
材14と、移動部材の衝撃による移動方向にて移動部材
の磁石と同極に着磁され移動部材に対して平行に配設し
た第二の磁石15とを含んでいて、上記磁石14が衝撃
によって上記磁気吸着力に抗して磁気リードスイッチ1
3から離反されるように衝撃センサ10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車等
の事故等の際に、車体に加えられる衝撃を検出して、エ
アバッグやシートベルトのシステム等を起動させるため
の磁気リードスイッチを利用した衝撃センサに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような衝撃センサとしては、
磁気リードスイッチを利用した衝撃センサが多く使用さ
れている。このような衝撃センサは、衝撃を検出すべき
方向、例えば自動車の前後方向に沿って延びるように配
設された磁気リードスイッチと、この磁気リードスイッ
チの長手方向に移動可能に支持された磁石と、この磁石
を長手方向に向かって付勢するコイルバネとから構成さ
れている。
【0003】このような構成の衝撃センサによれば、本
衝撃センサを取り付けた自動車等が停止している場合や
通常の走行をしている場合には、この衝撃センサにはあ
まり高い加速度が作用しないので、磁石はコイルバネの
張力によってスイッチケースの端部に設けられたストッ
パ等に当接して、磁気リードスイッチから比較的離れて
いる。従って、磁気リードスイッチは、その接点部が磁
石の磁力の影響を受けないのでオフ状態にある。
【0004】この状態から、例えば自動車の走行中に自
動車が事故等により急激に停止した場合など衝撃が作用
した場合には、衝撃センサは移動している状態から急激
に停止し、磁石は比較的大きな負の加速度を受ける。こ
れにより、磁石はコイルバネの張力に抗して移動し、磁
気リードスイッチの接点部に作用する磁石の磁力が所定
値以上の大きさになったとき、この磁気リードスイッチ
はその接点部が磁石の磁力によってオン状態に転換す
る。
【0005】その後、自動車等が停止して磁石の加速度
が所定値以下になったとき、磁石はコイルバネの張力に
対して抗することができなくなって、コイルバネの張力
に基づいて再び最初の位置に戻されるので、磁気リード
スイッチはその接点部がオフ状態に転換する。
【0006】このようにして、磁気リードスイッチは上
述したオン転換時からオフ転換時までの間だけオン状態
が継続することになり、このオン状態が接続された検出
回路によって検出され、エアバッグやシートベルトシス
テムが起動して自動車の乗員の安全が確保される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成の衝撃センサにおいては、衝撃に対する感度はコイル
バネの自由長とバネ定数,磁石と磁気リードスイッチと
の動作点に基づいて決定される。このため、所望の衝撃
感度を達成するためには、これらコイルバネの自由長と
バネ定数,磁石と磁気リードスイッチとの動作点の管理
が必要であると共に、部品点数が多いことから部品コス
ト及び組立コストが高くなってしまう。さらに、例えば
磁石に対して長手方向に斜めに加速度が加わった場合に
は、磁石の移動方向と垂直な加速度成分が磁石に加わる
ために、磁石の長手方向の移動が妨げられることがあ
る。このため、長手方向に関して斜めの衝撃に対する感
度が低下してしまう。
【0008】この発明は以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、容易に且つ低コストで構成し得ると共に、斜め方
向の衝撃を確実に検出し得るようにした衝撃センサを提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明によれば、衝撃を検出すべき方向に直交す
る方向に沿って配設された磁気リードスイッチと、この
磁気リードスイッチの長手方向に平行に配設され、磁気
リードスイッチに向かって磁気吸着される磁石を備えた
移動部材とを含んでいて、上記磁石が、衝撃によって上
記磁気吸着力に抗して磁気リードスイッチから離反され
るように構成したものである。この発明による衝撃セン
サは、好ましくは、上記移動部材の衝撃による移動方向
にて、移動部材の磁石と同極に着磁された第二の磁石が
移動部材に対して平行に配設されている。この発明によ
る衝撃センサは、好ましくは、上記移動部材が円筒状に
形成されている。
【0010】上記構成によれば、例えば本衝撃センサを
自動車の車体等に対して装着した場合、自動車が急激に
停止したとき、移動部材は慣性質量によってその磁石と
磁気リードスイッチとの間に発生する磁気吸着力に抗し
て移動せしめられ、その後、この移動部材に作用する加
速度が所定値以下になったとき、その磁石と磁気リード
スイッチとの間に発生する磁気吸着力により元の位置に
戻される。これにより、磁気リードスイッチは、その接
点部に対向する位置に移動部材が位置するとき、磁石の
磁界が作用して接点部が例えばオンされるので、磁気リ
ードスイッチのオンオフ状態が磁気リードスイッチのリ
ード等を介して外部の検出回路によって検出され、エア
バッグやシートベルトシステムが起動して自動車の乗員
の安全が確保される。
【0011】この場合、移動部材は、その磁石と磁気リ
ードスイッチとの間に作用する磁気吸着力が従来衝撃セ
ンサにおけるコイルバネと同様に作用するので、コイル
バネが不要になる。従って、部品点数が削減され部品コ
スト及び組立コストが低減され得ると共に、小型に構成
されることができる。また、上記磁気吸着力は、磁石の
磁力と磁気リードスイッチのリードの透磁率及び質量,
形状等に依存するので、変動要素が極めて少ない。従っ
て、磁気吸着力の管理が容易に行なわれるので、部品コ
スト及び組立コストが低減される。
【0012】請求項2記載の発明において、上記移動部
材が衝撃によって磁気リードスイッチから離反したとき
磁気リードスイッチがオフされる場合には、衝撃センサ
が常閉型として構成されることになり、通電異常等の異
常を容易に検出することができるので、動作信頼性が向
上する。上記移動部材の衝撃による移動方向にて、移動
部材の磁石と同極に着磁され、好ましくは固定配置され
た第二の磁石が移動部材に対して平行に配設されている
場合には、この第二の磁石が移動部材の磁石と互いに反
発するので、衝撃による加速度が低減したとき、衝撃に
より移動した移動部材がその磁石と第二の磁石との間の
反発力によって円滑に元の位置に戻る。これにより、移
動部材を確実に元の位置に復帰させることができる。ま
た、請求項6及び7記載の発明において、上記移動部材
が磁気リードスイッチに対して磁気吸着されている状態
で、磁石と逆向きに着磁された第三の磁石が磁気リード
スイッチに対して平行に配設されている場合は、移動部
材が磁気リードスイッチに対して磁気吸着されている状
態でその磁石による磁束と第三の磁石による磁束が互い
に相殺されるので、磁気リードスイッチはオフとなり、
また、移動部材が衝撃によって磁気リードスイッチから
離反したとき磁気リードスイッチはオンとなる。これに
より衝撃センサを常開型として構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、この発明を詳細に説明する。図1乃至図3は、
本発明による衝撃センサの第一の実施形態を示してい
る。図1乃至図3において、衝撃センサ10は、自動車
の車体等に対して取り付けられる樹脂製のケース11
と、このケース11内において、衝撃を検出すべき方向
(例えば、自動車の前後方向)に直交する方向に沿って
延びるように配設された中空の内ケース12と、この内
ケース12内に固定配置された磁気リードスイッチ13
と、上記内ケース12内にて磁気リードスイッチ13に
対して接近・離反し得るように配設された移動部材を構
成する細長い円筒状の磁石14と、この磁石14に対し
て磁気リードスイッチ13と反対側に平行に配設された
第二の磁石としてのバイアス磁石15と、から構成され
ている。
【0014】上記磁気リードスイッチ13の二つのリー
ド13a,13bは、それぞれ上記内ケース12の両端
(図3(A)にて上下端)にて端子16,17に接続さ
れている。
【0015】上記磁石14は、内ケース12の上面に設
けられた中空部12a内にて移動可能に収容されてお
り、この中空部12aは蓋12bにより閉じられてい
る。また、上記バイアス磁石15は、内ケース12に対
して固定保持されていると共に、磁石14と同極に、例
えば図3(A)に示すように、磁石14と同様に下端が
N極となるように着磁されている。
【0016】本発明による衝撃センサ10は以上のよう
に構成されており、この衝撃センサ10を取り付けた自
動車等が停止している場合や通常の走行をしている場合
は、この衝撃センサ10にはあまり高い加速度が作用し
ないので、磁石14は、それ自体から発生する磁力線を
最も低いエネルギーにて反対側の極に戻すように、透磁
率の大きな磁気リードスイッチ13のリード13a,1
3bを通り、さらに磁力線の経路が最短距離となるよう
に、磁気リードスイッチ13との相対距離を小さくす
る、所謂磁気吸着力により磁気リードスイッチ13に接
近する。従って、磁石14は、図3に示すように、内ケ
ース12に固定された磁気リードスイッチ13に対向す
るように位置している。このため、磁気リードスイッチ
13は、その接点部が磁石14の磁力の影響を受けるの
でオン状態にある。
【0017】この状態から、例えば自動車の走行中に自
動車が事故等によりあるいは事故防止のために、急激に
停止した場合など衝撃が作用した場合には、衝撃センサ
10は、図3(A)にて矢印Aで示すように右方に向か
って移動している状態から、急激に停止せしめられるの
で、磁石14は比較的大きな負の加速度を受ける。従っ
て、この磁石14は、その慣性質量に基づいて内ケース
12の中空部12a内にて相対的に矢印A方向に向いた
慣性力を受ける。
【0018】これにより磁石14は、前述した磁気リー
ドスイッチ13との間の磁気吸着力に抗して内ケース1
2の中空部12a内にて右方へ移動する。その際、磁気
吸着力は、一般に磁石14と磁気リードスイッチ13と
の相対距離の二乗に反比例するので、磁石14が磁気吸
着力に抗して一旦磁気リードスイッチ13から離れる
と、磁石14は受ける加速度により容易に反対側に向か
って移動する。ここで、磁気リードスイッチ13の接点
部に作用する磁石14の磁力が所定値以下の大きさにな
ったとき、磁気リードスイッチ13は、その接点部が磁
石14の磁力の影響を受けなくなってオフ状態に転換す
る。尚、磁石14が移動する際、加速度の大きさによっ
ては磁石14とバイアス磁石15との間で発生する反発
力に抗して、磁石14は内ケース12の中空部12aの
内壁に当接する。
【0019】その後、自動車等が停止することにより上
記磁石14の加速度が所定値以下になったとき、磁石1
4はバイアス磁石15との間で発生する反発力に抗する
ことができなくなって、この反発力に基づいて内ケース
12の左方へ移動して、さらに磁石14が磁気リードス
イッチ13に接近すると、前述のように磁石14と磁気
リードスイッチ13との間に磁気吸着力が作用して、磁
石14が磁気リードスイッチ13に対して磁気吸着さ
れ、再び最初の位置に戻される。この際、磁気リードス
イッチ13の接点部に作用する磁石14の磁力が所定値
以上の大きさになったとき、磁気リードスイッチ13は
その接点部がオン状態に転換する。
【0020】こうして、磁気リードスイッチ13は、上
述したオフ転換時からオン転換時までの間だけオフ状態
が継続することになり、このオフ状態が、接続された検
出回路によって検出され、エアバッグやシートベルトシ
ステムが起動されて自動車の乗員の安全が確保されるこ
とになる。ここで、通常は、磁気リードスイッチ13は
オン状態にあるので、断線や接点不良等の動作異常が容
易に検出され得ることになり、動作信頼性を確保するこ
とができる。
【0021】ところで、上記衝撃センサ10の衝撃に対
する感度は、磁気リードスイッチ13と磁石14の間で
最接近時(図3に示した状態)における磁気吸着力と、
この磁気吸着力に抗する慣性力を決定する磁石14(即
ち移動部材)の質量によって決定される。このため、上
記衝撃センサ10の場合には、従来の衝撃センサにおけ
る動作位置の調整工程が不要になるので、組立が容易に
行なわれる。
【0022】尚、バイアス磁石15が設けられているこ
とにより、磁石14が磁気リードスイッチ13とは反対
側に移動したとき、磁石14と磁気リードスイッチ13
との間に生ずる磁気吸着力が距離の二乗に反比例する
が、磁石14とバイアス磁石15との間に発生する反発
力により、磁石14が磁気リードスイッチ13から離れ
て磁気吸着力が著しく小さくなったときに、この反発力
が磁気吸着力を補完して磁石14に対して常に所定レベ
ル以上の磁気リードスイッチ13に向かう力が加えられ
る。
【0023】さらに、例えば自動車が下り坂で急停車す
るような場合、自動車の停止後に、磁石14が重力に作
用する重力のA方向成分が、磁石14と磁気リードスイ
ッチ13との間の磁気吸着力より大きいと、停車後に磁
石14が磁気リードスイッチ13に接近した初期位置に
戻らずに、内ケース12の中空部12aのバイアス磁石
15側の側壁に当接し続けて磁気リードスイッチ13が
オフのままになるが、このような場合であってもバイア
ス磁石15が存在することにより、磁石14とバイアス
磁石15との間に発生する反発力によって、磁石14が
上記側壁から磁気リードスイッチ13の方向に向かって
押圧されることにより、磁石14が磁気リードスイッチ
13側に移動され、さらに磁気リードスイッチ13との
間に発生する磁気吸着力によって磁気リードスイッチ1
3に接近する。これにより、磁石14が磁気リードスイ
ッチ13をオンさせるので、磁気リードスイッチ13が
オフのままになることはない。尚、バイアス磁石15の
磁力は、理論的な最大傾斜即ち90度の垂直壁面にて、
磁石14との反発力によって、磁石14が磁気リードス
イッチ13に磁気吸着される範囲まで押圧されるように
選定される。
【0024】また、例えば自動車が斜め方向に衝突する
等により、衝撃センサ10に対して斜めに衝撃が加えら
れた場合には、この衝撃によって磁石14に負の加速度
が作用するが、この加速度は図3(A)にて横方向(A
方向)に垂直な成分を有している。この垂直な成分によ
って、磁石14は、図3(A)にてその上端または下端
が内ケース12の中空部12aの上側または下側の側壁
に押圧されることになり、A方向には移動しにくくな
る。このため、磁石14は、上端または下端がA方向に
移動せず、上端または下端を支点として揺動することに
より、下端または上端のみが磁気リードスイッチ13か
ら離反する。これにより、磁石13の中央部分は内ケー
ス12の中空部12aのA方向に関して中心付近まで移
動するので、磁気リードスイッチ13がオフになる。従
って、この衝撃センサ10においては斜め方向の衝撃も
検出することができる。
【0025】図4はこの発明による衝撃センサの第二の
実施形態を示している。図4において、衝撃センサ20
は、図1に示した衝撃センサ10とほぼ同様の構成であ
るが、以下の点で異なる構成になっている。即ち、衝撃
センサ20においては、磁気リードスイッチ13の代わ
りに、内ケース12の下方に、互いに並んで二つの磁気
リードスイッチ21,22が固定配置されており、これ
らの磁気リードスイッチ21,22のリード21a,2
1b,22a,22bは、それぞれケース12の両端に
て端子23,24,25,26に接続されている。
【0026】さらに、これらの磁気リードスイッチ2
1,22の下方には、第三の磁石として第二のバイアス
磁石27が固定配置されている。この第二のバイアス磁
石27は、磁石14と逆極性(図示の場合、図4(A)
にて上端がS極,下端がN極)となるように着磁されて
いる。ここで、磁石14が図4に示すように磁気吸着力
によって磁気リードスイッチ21,22に接近した位置
にあるとき、磁石14と第二のバイアス磁石27の磁束
が互いに相殺することによって、磁気リードスイッチ2
1,22の接点部付近には磁界が殆どない状態となり、
磁気リードスイッチ21,22がオフとなるように、第
二のバイアス磁石27の磁力が選定されている。これに
より、衝撃センサ20は二つの磁気リードスイッチ2
1,22を備えると共に、各磁気リードスイッチ21,
22が常開型として構成されている。
【0027】このような構成の衝撃センサ20によれ
ば、図1乃至図3に示した衝撃センサ10と同様に作用
して、通常は、磁石14は磁気リードスイッチ21,2
2との間の磁気吸着力によって図4に示す位置にあっ
て、二つの磁気リードスイッチ21,22はオフであ
る。この状態から、衝撃センサ20に衝撃が加えられる
と、磁石14が図4(A)にて矢印Aで示すように慣性
力を受けて、磁気リードスイッチ21,22との間の磁
気吸着力に抗して内ケース12の中空部12a内にて右
方へ移動する。ここで、磁気リードスイッチ21,22
の接点部に作用する磁石14と第二のバイアス磁石27
の磁力の合成磁力が所定値以上の大きさになったとき、
磁気リードスイッチ21,22には第二のバイアス磁石
27の磁力が作用することにより、それぞれ接点部がオ
ン状態に転換する。
【0028】その後、自動車等が停止することにより、
上記磁石14の加速度が所定値以下になったとき、磁石
14はバイアス磁石15との間で発生する反発力に抗す
ることができなくなって、この反発力に基づいて内ケー
ス12の左方へ移動して、さらに磁石14が磁気リード
スイッチ21,22に接近すると、前述のように磁石1
4と磁気リードスイッチ21,22との間に磁気吸着力
が作用して、磁石14が磁気リードスイッチ21,22
に対して磁気吸着され、再び最初の位置に戻される。こ
の際、磁気リードスイッチ21,22の接点部に作用す
る磁石14の磁力と第二のバイアス磁石27の磁力の合
成磁力が所定値以下の大きさになったとき、磁気リード
スイッチ21,22はその接点部がオフ状態に転換す
る。
【0029】こうして、磁気リードスイッチ21,22
は、上述したオン転換時からオフ転換時までの間だけオ
ン状態が継続することになり、このオン状態が、接続さ
れた検出回路によって検出され、エアバッグやシートベ
ルトシステムが起動されて自動車の乗員の安全が確保さ
れることになる。
【0030】上述した実施形態において、磁石14は移
動部材を兼ねているように構成されているが、内ケース
12の中空部12a内で摺動可能に収容された別体の移
動部材に対して装着されていてもよい。また、図1乃至
図3に示した実施形態による衝撃センサ10は、唯一つ
の磁気リードスイッチ13を備えており、図4に示した
実施形態による衝撃センサ20は二本の磁気リードスイ
ッチ21,22を備えているが、これに限らず、少なく
とも一本の磁気リードスイッチを備えていればよい。即
ち、衝撃センサ10において、二本以上の磁気リードス
イッチを備えるようにしてもよく、また衝撃センサ20
において、一本または三本以上の磁気リードスイッチを
備えるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
移動部材は、その磁石と磁気リードスイッチとの間に作
用する磁気吸着力が従来衝撃センサにおけるコイルバネ
と同様に作用するので、コイルバネが不要になる。従っ
て、部品点数が削減され、部品コスト及び組立コストが
低減されると共に、小型に構成されることになる。ま
た、上記磁気吸着力は、磁石の磁力と磁気リードスイッ
チのリードの透磁率及び質量,形状等に依存することか
ら、変動要素が極めて少ない。従って、磁気吸着力の管
理が容易に行なわれるので、部品コスト及び組立コスト
が低減する。上記移動部材の衝撃による移動方向にて移
動部材の磁石と同極に着磁され、好ましくは固定配置さ
れた第二の磁石が移動部材に対して平行に配設されてい
る場合には、この第二の磁石が移動部材の磁石と互いに
反発するので、衝撃による加速度が低減したとき、衝撃
により移動した移動部材がその磁石と第二の磁石との間
の反発力によって円滑に元の位置に戻る。これにより、
移動部材を確実に元の位置に復帰させることができる。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、
容易にしかも低コストで構成されると共に、斜め方向の
衝撃が確実に検出され得るようにした衝撃センサが提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による衝撃センサの第一の実施形態の
外観を示すもので、(A)は平面図,(B)は側面図,
(C)は正面図である。
【図2】図1の衝撃センサにおいてケースを透明にした
状態での(A)平面図,(B)側面図である。
【図3】図1の衝撃センサにおける内部を示し、(A)
は横断面図,(B)は側面断面図である。
【図4】この発明による衝撃センサの第二の実施形態に
おける内部を示し、(A)は横断面図,(B)は側面断
面図である。
【符号の説明】 10 衝撃センサ 11 ケース 12 内ケース 12a 中空部 12b 蓋 13 磁気リードスイッチ 13a,13b リード 14 磁石 15 バイアス磁石(第二の磁石) 16,17 端子 20 衝撃センサ 21,22 磁気リードスイッチ 23,24,25,26 端子 27 第二のバイアス磁石(第三の磁石)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01P 15/00 G01P 15/135 15/135 H01H 36/00 302B H01H 36/00 302 G01P 15/00 J (72)発明者 安藤 健司 神奈川県横浜市鶴見区駒岡一丁目28番52号 株式会社日本アレフ内 (72)発明者 津田 裕二 神奈川県横浜市鶴見区駒岡一丁目28番52号 株式会社日本アレフ内 Fターム(参考) 3D018 MA00 3D054 EE04 FF15 FF16 FF17 5G046 CA03 CA06 CC03 CC25 CE09 5G056 BD97

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃を検出すべき方向に直交する方向に
    沿って配設された磁気リードスイッチと、この磁気リー
    ドスイッチの長手方向に平行に配設され磁気リードスイ
    ッチに向かって磁気吸着される磁石を備えた移動部材と
    を含んでいて、上記磁石が、衝撃によって上記磁気吸着
    力に抗して磁気リードスイッチから離反されることを特
    徴とする、衝撃センサ。
  2. 【請求項2】 前記移動部材が衝撃によって磁気リード
    スイッチから離反したとき、磁気リードスイッチがオフ
    されることを特徴とする、請求項1に記載の衝撃セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記移動部材の衝撃による移動方向に
    て、移動部材の磁石と同極に着磁された第二の磁石が、
    移動部材に対して平行に配設されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の衝撃センサ。
  4. 【請求項4】 前記第二の磁石が固定配置されているこ
    とを特徴とする、請求項3に記載の衝撃センサ。
  5. 【請求項5】 前記移動部材が円筒状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の衝撃センサ。
  6. 【請求項6】 前記移動部材が磁気リードスイッチに対
    して磁気吸着されている状態で、磁石と逆向きに着磁さ
    れた第三の磁石が磁気リードスイッチに対して平行に配
    設されていることを特徴とする、請求項1に記載の衝撃
    センサ。
  7. 【請求項7】 前記移動部材が衝撃によって磁気リード
    スイッチから離反したとき、磁気リードスイッチがオン
    することを特徴とする、請求項6に記載の衝撃センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011238352A (ja) * 2010-04-30 2011-11-24 Nippon Aleph Corp 変位センサ

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