JP2000352664A - 観察光学機器の防振光学系 - Google Patents
観察光学機器の防振光学系Info
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- JP2000352664A JP2000352664A JP11166501A JP16650199A JP2000352664A JP 2000352664 A JP2000352664 A JP 2000352664A JP 11166501 A JP11166501 A JP 11166501A JP 16650199 A JP16650199 A JP 16650199A JP 2000352664 A JP2000352664 A JP 2000352664A
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
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- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/64—Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
- G02B27/646—Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 対物光学系の全長が短い観察光学機器にも防
振装置を置くスペースを確保することができる小型軽量
で高性能な防振光学系を得ること。 【構成】 物体側から順に、対物光学系I、正立光学系
P、及び接眼光学系IIを有する観察光学機器におい
て、対物光学系Iは、物体側から順に、前群11と後群
12とから構成され、前群11は固定されていて、後群
12は正のパワーを有する防振レンズ群を構成し、次の
条件式(1)ないし(3)を満足する観察光学機器の防
振光学系。 (1)0.04<A/f0<0.2 (2)0.35<B/f0<0.5 (3)TL/f0>1.1 但し、A:防振レンズ群と、その物体側に位置する光学
素子との間隔、B:防振レンズ群と、その眼側に位置す
る光学素子との間隔、f0:対物光学系全体の焦点距
離、TL:対物光学系の最も物体側のレンズの物体側の
面から対物光学系の像面までの距離。
振装置を置くスペースを確保することができる小型軽量
で高性能な防振光学系を得ること。 【構成】 物体側から順に、対物光学系I、正立光学系
P、及び接眼光学系IIを有する観察光学機器におい
て、対物光学系Iは、物体側から順に、前群11と後群
12とから構成され、前群11は固定されていて、後群
12は正のパワーを有する防振レンズ群を構成し、次の
条件式(1)ないし(3)を満足する観察光学機器の防
振光学系。 (1)0.04<A/f0<0.2 (2)0.35<B/f0<0.5 (3)TL/f0>1.1 但し、A:防振レンズ群と、その物体側に位置する光学
素子との間隔、B:防振レンズ群と、その眼側に位置す
る光学素子との間隔、f0:対物光学系全体の焦点距
離、TL:対物光学系の最も物体側のレンズの物体側の
面から対物光学系の像面までの距離。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、防振機能を有する観察光学機器
に適した防振光学系に関する。
に適した防振光学系に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】双眼鏡、望遠鏡等の観察光
学機器の防振光学系として、例えば特開平10−186
228号公報に記載のものが知られている。この防振光
学系は、物体側から順に、前群と後群とからなる対物光
学系を有し、負のパワーを有する後群を光軸に対してほ
ぼ直交方向にシフトさせて像振補正する構成である。こ
の防振光学系は、スポッティングスコープなどの非常に
長い対物光学系を有する観察光学機器への適用が想定さ
れているため、対物光学系内に防振装置を配置するため
のスペースが十分に確保されている。そして、その長い
対物光学系の全長を短くするために防振レンズに負レン
ズを用いているため、対物光学系の全長は対物光学系の
焦点距離よりも短いか、同等になっており、光学機器の
小型化に寄与している。しかし、この対物光学系は、ス
ポッティングスコープとしては短くなったとはいえ、双
眼鏡などの対物光学系としては長すぎる。従って、対物
光学系の全長が元々短く、防振装置を配置するための十
分なスペースがない双眼鏡などの観察光学機器にはこの
防振光学系を適用することができない。
学機器の防振光学系として、例えば特開平10−186
228号公報に記載のものが知られている。この防振光
学系は、物体側から順に、前群と後群とからなる対物光
学系を有し、負のパワーを有する後群を光軸に対してほ
ぼ直交方向にシフトさせて像振補正する構成である。こ
の防振光学系は、スポッティングスコープなどの非常に
長い対物光学系を有する観察光学機器への適用が想定さ
れているため、対物光学系内に防振装置を配置するため
のスペースが十分に確保されている。そして、その長い
対物光学系の全長を短くするために防振レンズに負レン
ズを用いているため、対物光学系の全長は対物光学系の
焦点距離よりも短いか、同等になっており、光学機器の
小型化に寄与している。しかし、この対物光学系は、ス
ポッティングスコープとしては短くなったとはいえ、双
眼鏡などの対物光学系としては長すぎる。従って、対物
光学系の全長が元々短く、防振装置を配置するための十
分なスペースがない双眼鏡などの観察光学機器にはこの
防振光学系を適用することができない。
【0003】
【発明の目的】本発明は、対物光学系の全長が短い観察
光学機器にも防振装置を置くスペースを確保することが
できる、小型軽量で高性能な防振光学系を得ることを目
的とする。
光学機器にも防振装置を置くスペースを確保することが
できる、小型軽量で高性能な防振光学系を得ることを目
的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、物体側から順に、対物光学
系、正立光学系、及び接眼光学系を有する観察光学機器
において、上記対物光学系は、物体側から順に、前群と
後群とから構成され、防振動作に際して上記前群は固定
されていて、上記後群は観察光学機器に加わる振動に応
じて光軸と直交する方向に駆動する、正のパワーを有す
る防振レンズ群を構成し、次の条件式(1)ないし
(3)を満足することを特徴としている。 (1)0.04<A/fO<0.2 (2)0.35<B/fO<0.5 (3)TL/fO>1.1 但し、 A:防振レンズ群と、その物体側に位置する光学素子と
の間隔、 B:防振レンズ群と、その眼側に位置する光学素子との
間隔、 fO:対物光学系全体の焦点距離、 TL:対物光学系の最も物体側のレンズの物体側の面か
ら対物光学系の像面までの距離(対物光学系の全長)、 である。この構成により、対物光学系が短い、双眼鏡な
どの小型の観察光学機器であっても、良好な光学性能を
保ちながら、防振装置を配置するスペースを確保でき
る。
系、正立光学系、及び接眼光学系を有する観察光学機器
において、上記対物光学系は、物体側から順に、前群と
後群とから構成され、防振動作に際して上記前群は固定
されていて、上記後群は観察光学機器に加わる振動に応
じて光軸と直交する方向に駆動する、正のパワーを有す
る防振レンズ群を構成し、次の条件式(1)ないし
(3)を満足することを特徴としている。 (1)0.04<A/fO<0.2 (2)0.35<B/fO<0.5 (3)TL/fO>1.1 但し、 A:防振レンズ群と、その物体側に位置する光学素子と
の間隔、 B:防振レンズ群と、その眼側に位置する光学素子との
間隔、 fO:対物光学系全体の焦点距離、 TL:対物光学系の最も物体側のレンズの物体側の面か
ら対物光学系の像面までの距離(対物光学系の全長)、 である。この構成により、対物光学系が短い、双眼鏡な
どの小型の観察光学機器であっても、良好な光学性能を
保ちながら、防振装置を配置するスペースを確保でき
る。
【0005】対物光学系で効果的に収差補正を行うに
は、次の条件式(4)を満足することが好ましい。 (4)0.2<φ1/φ2<0.8 但し、 φ1:対物光学系の前群のパワー、 φ2:対物光学系の後群のパワー、 である。
は、次の条件式(4)を満足することが好ましい。 (4)0.2<φ1/φ2<0.8 但し、 φ1:対物光学系の前群のパワー、 φ2:対物光学系の後群のパワー、 である。
【0006】さらに、適当な防振感度を得るには、次の
条件式(5)を満足することが好ましい。 (5)0.5<|tan1°/(φO−φ1)|<5 但し、 φO:対物光学系全体のパワー、 である。
条件式(5)を満足することが好ましい。 (5)0.5<|tan1°/(φO−φ1)|<5 但し、 φO:対物光学系全体のパワー、 である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の防振光学系は、図13に
示すように、物体側から順に、対物光学系I、正立光学
系P、及び接眼光学系IIを有する観察光学機器におい
て、対物光学系を、物体側から順に、前群11と後群1
2とから構成し、前群11を固定し、後群12を正のパ
ワーを有する防振レンズ群としている。この防振レンズ
群(後群12)は、観察光学機器に加わる振動の大きさ
と方向に応じて、光軸と直交する方向に駆動して防振す
る。
示すように、物体側から順に、対物光学系I、正立光学
系P、及び接眼光学系IIを有する観察光学機器におい
て、対物光学系を、物体側から順に、前群11と後群1
2とから構成し、前群11を固定し、後群12を正のパ
ワーを有する防振レンズ群としている。この防振レンズ
群(後群12)は、観察光学機器に加わる振動の大きさ
と方向に応じて、光軸と直交する方向に駆動して防振す
る。
【0008】対物光学系系の後群(防振レンズ群)が正
のパワーを持つと、相対的に対物光学系の前群のパワー
が弱くなって収差補正が容易になり、その結果、光学系
の構成を簡略化でき、製造公差を軽減し精度を向上する
ことができる。また、図14、図15に示すように、防
振レンズ群12を正にする(図14)ことによって、防
振レンズ群12を負レンズとする場合(図15)に比べ
て防振レンズ群12と正立光学系P(防振レンズ群より
眼側の光学素子)の間隔Bを大きくすることができ、対
物光学系Iと正立光学系Pの間隔が小さくて防振レンズ
群を配置するスペースの余裕がない双眼鏡などには有効
である。すなわち、正の防振レンズ群12を配置するこ
とによって対物光学系全体の焦点距離fOよりも対物光
学系全長TL’(対物光学系の全長TLの空気換算距
離)を長くして、防振レンズ群12を負にするときに比
べて防振レンズ群12と正立光学系Pの間隔Bを大きく
することができる。
のパワーを持つと、相対的に対物光学系の前群のパワー
が弱くなって収差補正が容易になり、その結果、光学系
の構成を簡略化でき、製造公差を軽減し精度を向上する
ことができる。また、図14、図15に示すように、防
振レンズ群12を正にする(図14)ことによって、防
振レンズ群12を負レンズとする場合(図15)に比べ
て防振レンズ群12と正立光学系P(防振レンズ群より
眼側の光学素子)の間隔Bを大きくすることができ、対
物光学系Iと正立光学系Pの間隔が小さくて防振レンズ
群を配置するスペースの余裕がない双眼鏡などには有効
である。すなわち、正の防振レンズ群12を配置するこ
とによって対物光学系全体の焦点距離fOよりも対物光
学系全長TL’(対物光学系の全長TLの空気換算距
離)を長くして、防振レンズ群12を負にするときに比
べて防振レンズ群12と正立光学系Pの間隔Bを大きく
することができる。
【0009】条件式(1)〜(3)は、アクチュエータ
ーなどの防振用装置を置くスペースを確保するための条
件である。
ーなどの防振用装置を置くスペースを確保するための条
件である。
【0010】条件式(1)は、防振レンズ群とその物体
側に位置する光学素子との間隔に関する。条件式(1)
の下限を越えると、防振レンズ群駆動系を置くスペース
の確保が困難になる。条件式(1)の上限を越えると、
対物光学系の全長が大きくなりすぎたり、防振レンズ群
が正立光学系に近づきすぎて正立光学系が大きくなった
り、正立光学系によるケラレが大きくなったりする。あ
るいは、防振レンズ群のパワーが弱くなりすぎて収差補
正、特に球面収差、コマ収差の補正が困難になる。
側に位置する光学素子との間隔に関する。条件式(1)
の下限を越えると、防振レンズ群駆動系を置くスペース
の確保が困難になる。条件式(1)の上限を越えると、
対物光学系の全長が大きくなりすぎたり、防振レンズ群
が正立光学系に近づきすぎて正立光学系が大きくなった
り、正立光学系によるケラレが大きくなったりする。あ
るいは、防振レンズ群のパワーが弱くなりすぎて収差補
正、特に球面収差、コマ収差の補正が困難になる。
【0011】条件式(2)は、防振レンズ群とその眼側
に位置する光学素子との間隔に関する。条件式(2)の
下限を越えると、防振レンズ群駆動系を配置するスペー
スがなくなったり、正立光学系が大きくなったり、正立
光学系によるケラレが大きくなったりする。また防振レ
ンズ群のパワーが弱くなりすぎて収差補正、特に球面収
差、コマ収差の補正が困難になる。条件式(2)の上限
を越えると、装置全体が大型化してしまう。
に位置する光学素子との間隔に関する。条件式(2)の
下限を越えると、防振レンズ群駆動系を配置するスペー
スがなくなったり、正立光学系が大きくなったり、正立
光学系によるケラレが大きくなったりする。また防振レ
ンズ群のパワーが弱くなりすぎて収差補正、特に球面収
差、コマ収差の補正が困難になる。条件式(2)の上限
を越えると、装置全体が大型化してしまう。
【0012】条件式(3)は、対物光学系全長に関す
る。条件式(3)の下限を越えると、防振レンズ群駆動
系を置くスペースの確保が困難になる。
る。条件式(3)の下限を越えると、防振レンズ群駆動
系を置くスペースの確保が困難になる。
【0013】条件式(4)は対物光学系で効果的に収差
補正を行うための条件である。収差補正は、対物光学系
の全系のパワーに対して、前群のパワーが小さく、後群
のパワーが大きいほど有利である。条件式(4)の下限
を越えると、前群のパワーが相対的に弱くなりすぎて、
全長が伸びすぎたり、後群の径が大きくなりすぎたりす
る。条件式(4)の上限を越えると、後群のパワーに対
して前群のパワーが相対的に強くなり、対物光学系の球
面収差、コマ収差の補正が困難になる。
補正を行うための条件である。収差補正は、対物光学系
の全系のパワーに対して、前群のパワーが小さく、後群
のパワーが大きいほど有利である。条件式(4)の下限
を越えると、前群のパワーが相対的に弱くなりすぎて、
全長が伸びすぎたり、後群の径が大きくなりすぎたりす
る。条件式(4)の上限を越えると、後群のパワーに対
して前群のパワーが相対的に強くなり、対物光学系の球
面収差、コマ収差の補正が困難になる。
【0014】条件式(5)はブレ角1°を補正する時の
防振レンズ群のシフト量(mm)である。条件式(5)
の下限を越えると、防振感度が高くなりすぎて制御が困
難になる。条件式(5)の上限を越えると、防振感度が
低すぎてシフト量が大きくなり観察光学機器が大型化す
るか、補正できるブレ角が減少する。
防振レンズ群のシフト量(mm)である。条件式(5)
の下限を越えると、防振感度が高くなりすぎて制御が困
難になる。条件式(5)の上限を越えると、防振感度が
低すぎてシフト量が大きくなり観察光学機器が大型化す
るか、補正できるブレ角が減少する。
【0015】次に具体的な数値実施例を説明する。表お
よび図面中、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ
間隔、Ndはd線の屈折率、νはアッベ数を表す。ま
た、諸収差図中、ERは射出瞳径(mm)、βは射出光
線が光軸となす角度、d線、g線、C線はそれぞれの波
長における、球面収差によって示される色収差、倍率色
収差、Sはサジタル、Mはメリディオナルを示してい
る。また、回転対称非球面は次式で定義される。 x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+
A12y12・・・ (但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、K
は円錐係数、A4、A6、A8、A10・・・・・は各
次数の非球面係数)
よび図面中、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ
間隔、Ndはd線の屈折率、νはアッベ数を表す。ま
た、諸収差図中、ERは射出瞳径(mm)、βは射出光
線が光軸となす角度、d線、g線、C線はそれぞれの波
長における、球面収差によって示される色収差、倍率色
収差、Sはサジタル、Mはメリディオナルを示してい
る。また、回転対称非球面は次式で定義される。 x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+
A12y12・・・ (但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、K
は円錐係数、A4、A6、A8、A10・・・・・は各
次数の非球面係数)
【0016】[実施例1]図1ないし図4は、本発明を
防振望遠鏡に適用した光学系の実施例を示す。図1はそ
のレンズ構成図であり、物体側から順に、対物光学系
I、正立光学系P及び接眼光学系IIより構成され、対
物光学系Iは、物体側から順に、前群11、防振レンズ
群である後群12から構成され、接眼光学系IIは、物
体側から順に、負レンズ、正レンズ、負レンズ、正レン
ズ、正レンズから構成されている。表1はその数値デー
タである。図2はこの光学系の諸収差図、図3は防振レ
ンズ群が変位していない時の軸上コマ収差、図4は光学
系全体の振れ角0.75゜を補正する為に防振レンズ群
が所定量だけ変位した状態(これを「防振0.75゜」
と呼ぶ。)での軸上コマ収差を示す。この時の防振レン
ズ群の変位量は2.5mmである。
防振望遠鏡に適用した光学系の実施例を示す。図1はそ
のレンズ構成図であり、物体側から順に、対物光学系
I、正立光学系P及び接眼光学系IIより構成され、対
物光学系Iは、物体側から順に、前群11、防振レンズ
群である後群12から構成され、接眼光学系IIは、物
体側から順に、負レンズ、正レンズ、負レンズ、正レン
ズ、正レンズから構成されている。表1はその数値デー
タである。図2はこの光学系の諸収差図、図3は防振レ
ンズ群が変位していない時の軸上コマ収差、図4は光学
系全体の振れ角0.75゜を補正する為に防振レンズ群
が所定量だけ変位した状態(これを「防振0.75゜」
と呼ぶ。)での軸上コマ収差を示す。この時の防振レン
ズ群の変位量は2.5mmである。
【0017】
【表1】 面No. r d Nd ν 1 72.950 3.700 1.51633 64.1 2 -72.950 1.800 1.62004 36.3 3 348.158 9.180 - - 4 126.664 2.300 1.49176 57.4 5* -289.338 40.000 - - 6 ∞ 34.000 1.56883 56.3 7 ∞ 1.500 - - 8 ∞ 32.000 1.56883 56.3 9 ∞ 5.800 - - 10 -93.620 4.000 1.49176 57.4 11* 93.620 14.830 - - 12 23.936 6.770 1.49176 57.4 13* -10.075 0.700 - - 14 -11.190 2.000 1.58547 29.9 15 25.294 0.200 - - 16 24.157 6.200 1.49176 57.4 17 -15.260 0.500 - - 18 22.703 3.500 1.60311 60.7 19 -75.123 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 5 0.00 0.1738×10-6 11 0.00 -0.1200×10-4 13 -1.00 -0.4600×10-5
【0018】[実施例2]図5ないし図8は、本発明を
防振望遠鏡に適用した光学系の実施例を示す。図5はそ
のレンズ構成図であり、表2はその数値データである。
基本的なレンズ構成は実施例1と同様である。図6はこ
の光学系の諸収差図、図7は防振前の軸上コマ収差、図
8は振れ角0.75゜を補正する防振0.75゜での軸
上コマ収差を示す。この時の防振レンズ群の変位量は
2.5mmである。
防振望遠鏡に適用した光学系の実施例を示す。図5はそ
のレンズ構成図であり、表2はその数値データである。
基本的なレンズ構成は実施例1と同様である。図6はこ
の光学系の諸収差図、図7は防振前の軸上コマ収差、図
8は振れ角0.75゜を補正する防振0.75゜での軸
上コマ収差を示す。この時の防振レンズ群の変位量は
2.5mmである。
【0019】
【表2】 面No. r d Nd ν 1 72.303 3.800 1.51633 64.1 2 -72.303 2.000 1.62004 36.3 3 348.158 6.000 - - 4 126.500 2.400 1.49176 57.4 5* -301.001 40.490 - - 6 ∞ 34.000 1.56883 56.3 7 ∞ 1.500 - - 8 ∞ 32.000 1.56883 56.3 9 ∞ 5.800 - - 10 -93.620 4.000 1.49176 57.4 11* 93.620 14.830 - - 12 23.936 6.770 1.49176 57.4 13* -10.075 0.700 - - 14 -11.190 2.000 1.58547 29.9 15 25.294 0.200 - - 16 24.157 6.200 1.49176 57.4 17 -15.260 0.500 - - 18 22.703 3.500 1.60311 60.7 19 -75.123 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 5 0.00 0.1687×10-6 11 0.00 -0.1200×10-4 13 -1.00 -0.4600×10-5
【0020】[実施例3]図9ないし図12は、本発明
を防振望遠鏡に適用した光学系の実施例を示す。図9は
そのレンズ構成図であり、表3はその数値データであ
る。基本的なレンズ構成は実施例1と同様である。図1
0はこの光学系の諸収差図、図11は防振前の軸上コマ
収差、図12は振れ角1゜を補正する防振1゜での軸上
コマ収差を示す。この時の防振レンズ群の変位量は2.
5mmである。
を防振望遠鏡に適用した光学系の実施例を示す。図9は
そのレンズ構成図であり、表3はその数値データであ
る。基本的なレンズ構成は実施例1と同様である。図1
0はこの光学系の諸収差図、図11は防振前の軸上コマ
収差、図12は振れ角1゜を補正する防振1゜での軸上
コマ収差を示す。この時の防振レンズ群の変位量は2.
5mmである。
【0021】
【表3】 面No. r d Nd ν 1 84.318 3.500 1.51633 64.1 2 -84.318 2.000 1.62004 36.3 3 211.464 16.000 - - 4 91.916 2.600 1.49176 57.4 5* -241.296 42.000 - - 6 ∞ 34.000 1.56883 56.3 7 ∞ 2.000 - - 8 ∞ 32.000 1.56883 56.3 9 ∞ 5.800 - - 10 -93.620 4.000 1.49176 57.4 11* 93.620 14.830 - - 12 23.936 6.770 1.49176 57.4 13* -10.075 0.700 - - 14 -11.190 2.000 1.58547 29.9 15 25.294 0.200 - - 16 24.157 6.200 1.49176 57.4 17 -15.260 0.500 - - 18 22.703 3.500 1.60311 60.7 19 -75.123 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 5 14.3 0.3700×10-6 11 0.00 -0.1200×10-4 13 -1.00 -0.4600×10-5
【0022】各実施例の各条件式に対する値を表4に示
す。
す。
【表4】 実施例1 実施例2 実施例3 条件式(1) 0.08 0.06 0.14 条件式(2) 0.37 0.37 0.38 条件式(3) 1.30 1.29 1.37 条件式(4) 0.71 0.73 0.28 条件式(5) 3.34 3.34 2.50 各実施例は各条件式を満足しており、諸収差も比較的よ
く補正されている。
く補正されている。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、対物光学系が短い観察
光学機器にも防振装置を置くスペースを確保することが
できる小型軽量で高性能な防振光学系が得られる。
光学機器にも防振装置を置くスペースを確保することが
できる小型軽量で高性能な防振光学系が得られる。
【図1】本発明の観察光学機器の防振光学系の実施例1
のレンズ構成図である。
のレンズ構成図である。
【図2】図1の防振光学系の諸収差図である。
【図3】図1の防振光学系の防振前の軸上コマ収差図で
ある。
ある。
【図4】図1の防振光学系の防振0.75゜での軸上コ
マ収差図である。
マ収差図である。
【図5】本発明の観察光学機器の防振光学系の実施例2
のレンズ構成図である。
のレンズ構成図である。
【図6】図5の防振光学系の諸収差図である。
【図7】図5の防振光学系の防振前の軸上コマ収差図で
ある。
ある。
【図8】図5の防振光学系の防振0.75゜での軸上コ
マ収差図である。
マ収差図である。
【図9】本発明の観察光学機器の防振光学系の実施例3
のレンズ構成図である。
のレンズ構成図である。
【図10】図9の防振光学系の諸収差図である。
【図11】図9の防振光学系の防振前の軸上コマ収差図
である。
である。
【図12】図9の防振光学系の防振1゜での軸上コマ収
差図である。
差図である。
【図13】本発明による防振光学系のレンズ構成図であ
る。
る。
【図14】本発明による防振光学系の対物光学系の全長
と焦点距離の関係を示す図である。
と焦点距離の関係を示す図である。
【図15】従来の防振光学系の対物光学系の全長と焦点
距離の関係を示す図である。
距離の関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA15 KA16 LA01 LA11 NA07 PA02 PA05 PA07 PA17 PA18 PB03 PB05 PB08 QA02 QA03 QA07 QA14 QA19 QA21 QA22 QA25 QA26 QA34 QA41 QA42 QA45 QA46 RA05 RA12 RA13 RA41
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側から順に、対物光学系、正立光学
系、及び接眼光学系を有する観察光学機器において、 上記対物光学系は、物体側から順に、前群と後群とから
構成され、 上記前群は固定されていて、上記後群は観察光学機器に
加わる振動に応じて光軸と直交する方向に駆動する、正
のパワーを有する防振レンズ群を構成し、 次の条件式(1)ないし(3)を満足することを特徴と
する観察光学機器の防振光学系。 (1)0.04<A/fO<0.2 (2)0.35<B/fO<0.5 (3)TL/fO>1.1 但し、 A:防振レンズ群と、その物体側に位置する光学素子と
の間隔、 B:防振レンズ群と、その眼側に位置する光学素子との
間隔、 fO:対物光学系全体の焦点距離、 TL:対物光学系の最も物体側のレンズの物体側の面か
ら対物光学系の像面までの距離。 - 【請求項2】 請求項1記載の防振光学系において、次
の条件式(4)を満足する観察光学機器の防振光学系。 (4)0.2<φ1/φ2<0.8 但し、 φ1:対物光学系の前群のパワー、 φ2:対物光学系の後群のパワー。 - 【請求項3】 請求項1記載の防振光学系において、次
の条件式(5)を満足する観察光学機器の防振光学系。 (5)0.5<|tan1°/(φO−φ1)|<5 但し、 φO:対物光学系全体のパワー。
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JP11166501A JP2000352664A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 観察光学機器の防振光学系 |
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JP11166501A JP2000352664A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 観察光学機器の防振光学系 |
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-
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- 1999-06-14 JP JP11166501A patent/JP2000352664A/ja active Pending
-
2000
- 2000-06-13 US US09/592,951 patent/US6249380B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-06-14 DE DE10029311A patent/DE10029311B4/de not_active Expired - Fee Related
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