JP2000352565A - 尿検体中のアナライトの安定化方法およびこれに用いる保存剤 - Google Patents
尿検体中のアナライトの安定化方法およびこれに用いる保存剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全性が高く、冷蔵条件であるか冷凍条件で
あるかに関係なく、測定系に影響を与えずに尿検体中の
アナライトの保存性を改善できる保存剤を提供するこ
と。 【解決手段】 尿検体に還元性酸素酸塩および/または
次の式 【化1】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を示し、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表されるイソ
チアゾロン系化合物を添加することを特徴とする尿検体
中のアナライトの安定化方法およびこれに用いる尿検体
の保存剤。
あるかに関係なく、測定系に影響を与えずに尿検体中の
アナライトの保存性を改善できる保存剤を提供するこ
と。 【解決手段】 尿検体に還元性酸素酸塩および/または
次の式 【化1】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を示し、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表されるイソ
チアゾロン系化合物を添加することを特徴とする尿検体
中のアナライトの安定化方法およびこれに用いる尿検体
の保存剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿検体中のアナラ
イトの安定化方法およびこれに用いる組成物に関し、更
に詳細には不安定な尿検体中のアナライトを安定化する
ことにより、これを一定期間にわたって安定に保存し、
正確な定量を保証するための方法および当該方法に使用
する保存剤に関する。
イトの安定化方法およびこれに用いる組成物に関し、更
に詳細には不安定な尿検体中のアナライトを安定化する
ことにより、これを一定期間にわたって安定に保存し、
正確な定量を保証するための方法および当該方法に使用
する保存剤に関する。
【0002】
【従来の技術】生体試料中に微量に存在する、ホルモ
ン、腫瘍マーカー、蛋白質、ペプチドなどの各種アナラ
イトは、様々な疾患を診断するために極めて有用なもの
であり、その測定は、医療分野において広く実施されて
いる。
ン、腫瘍マーカー、蛋白質、ペプチドなどの各種アナラ
イトは、様々な疾患を診断するために極めて有用なもの
であり、その測定は、医療分野において広く実施されて
いる。
【0003】ところで、極めて微量な生体試料中のアナ
ライトの精密測定は、免疫学的測定法により測定されて
いるが、この様な特殊検査は医療現場で検査するより
は、臨床検査を専門に行う臨床検査センタ−に検体を送
り検査することが一般的である。そして多くの場合、検
体採取からアナライト検査に至るまである程度の時間を
要するのが現状であり、従って、採取された生体試料中
のアナライトを数日間は安定に保持することが要求され
る。
ライトの精密測定は、免疫学的測定法により測定されて
いるが、この様な特殊検査は医療現場で検査するより
は、臨床検査を専門に行う臨床検査センタ−に検体を送
り検査することが一般的である。そして多くの場合、検
体採取からアナライト検査に至るまである程度の時間を
要するのが現状であり、従って、採取された生体試料中
のアナライトを数日間は安定に保持することが要求され
る。
【0004】そして、仮に検査において変性や分解によ
り生体試料中アナライト量が実際の濃度より低く測定さ
れることがあれば、その結果を基にする診断および病態
の把握を誤らせることになる。特に重篤な病態である場
合の診断の誤りは患者の予後に大きな影響を与えること
になる。
り生体試料中アナライト量が実際の濃度より低く測定さ
れることがあれば、その結果を基にする診断および病態
の把握を誤らせることになる。特に重篤な病態である場
合の診断の誤りは患者の予後に大きな影響を与えること
になる。
【0005】上記のアナライトを安定に保持する要請
は、特に尿検体について切実であった。すなわち、血中
では多量の蛋白や、多くの物質に対する保護作用を持つ
アルブミン等が存在し、アナライトをある程度は安定に
保持可能であるが、尿中ではそれらの存在量が血中に比
べて極めて微量のため、アナライトが相対的に不安定で
あるという問題がある。また、吸着性が高いアナライト
は尿中での蛋白濃度が低いことにより、容器等に吸着し
てしまうこともあった。
は、特に尿検体について切実であった。すなわち、血中
では多量の蛋白や、多くの物質に対する保護作用を持つ
アルブミン等が存在し、アナライトをある程度は安定に
保持可能であるが、尿中ではそれらの存在量が血中に比
べて極めて微量のため、アナライトが相対的に不安定で
あるという問題がある。また、吸着性が高いアナライト
は尿中での蛋白濃度が低いことにより、容器等に吸着し
てしまうこともあった。
【0006】また、別の問題としては、一般的に血液の
pHは7.4前後で一定であるのに対して、尿のpHは
4〜8と幅広く、特に弱酸性の尿ではアナライトが不安
定になることが挙げられる。
pHは7.4前後で一定であるのに対して、尿のpHは
4〜8と幅広く、特に弱酸性の尿ではアナライトが不安
定になることが挙げられる。
【0007】更に、尿中には種々の塩類等過剰な溶質が
溶解していて保護コロイドにより準安定過飽和の状態に
あるが、これが低温や常温での保存時に析出が起こりや
すく、アナライトが共沈してしまうことも問題として挙
げられる。
溶解していて保護コロイドにより準安定過飽和の状態に
あるが、これが低温や常温での保存時に析出が起こりや
すく、アナライトが共沈してしまうことも問題として挙
げられる。
【0008】更に、尿にはたとえ感染症でなくても常在
菌が存在し、または雑菌が混入することにより細菌自身
または細菌の出す分解酵素、さらには生体内自身の分解
酵素(カリクレイン、N―アセチル−β−D−グルコサ
ミニダーゼなど)の作用によりアナライトが分解してし
まう可能性があることも問題である。この問題は、尿検
体の採取から検査までに長時間放置される場合や、例え
ば尿検体における蓄尿のように24時間以上放置される
場合、測定結果に大きな影響を与えることが懸念される
問題である。
菌が存在し、または雑菌が混入することにより細菌自身
または細菌の出す分解酵素、さらには生体内自身の分解
酵素(カリクレイン、N―アセチル−β−D−グルコサ
ミニダーゼなど)の作用によりアナライトが分解してし
まう可能性があることも問題である。この問題は、尿検
体の採取から検査までに長時間放置される場合や、例え
ば尿検体における蓄尿のように24時間以上放置される
場合、測定結果に大きな影響を与えることが懸念される
問題である。
【0009】この様な観点から、診断を目的とした臨床
検査に用いる尿検体中アナライトを安定化させること
は、検査の信頼性を向上させるばかりではなく、患者の
利益のために必要不可欠な課題である。
検査に用いる尿検体中アナライトを安定化させること
は、検査の信頼性を向上させるばかりではなく、患者の
利益のために必要不可欠な課題である。
【0010】このため、測定する尿検体やアナライトに
よってそれぞれ異なるが、従来より尿検体中のアナライ
トを保護する目的で、トラジロ−ルやフッ化ナトリウム
などの細菌由来の分解酵素阻害物質の添加、細菌類の増
殖抑制を目的とする防腐剤の添加、あるいは酸性状態で
の尿検体の保存などが行なわれてきた。上記のうち、防
腐剤として、金属キレ−ト剤、トルエンやキシレンなど
の有機溶媒、アジ化ナトリウム、ホルマリン、ヒビテン
などが知られており、また、尿検体の酸性状態での保存
のためには塩酸の利用が知られていた。
よってそれぞれ異なるが、従来より尿検体中のアナライ
トを保護する目的で、トラジロ−ルやフッ化ナトリウム
などの細菌由来の分解酵素阻害物質の添加、細菌類の増
殖抑制を目的とする防腐剤の添加、あるいは酸性状態で
の尿検体の保存などが行なわれてきた。上記のうち、防
腐剤として、金属キレ−ト剤、トルエンやキシレンなど
の有機溶媒、アジ化ナトリウム、ホルマリン、ヒビテン
などが知られており、また、尿検体の酸性状態での保存
のためには塩酸の利用が知られていた。
【0011】しかし、防腐剤として使用されるトルエン
やキシレンなどの有機溶媒はプラスチックを変性させる
という問題があり、試薬容器としてプラスチックを汎用
する現在の臨床試験には適切とはいえなかった。また、
ホルマリンは酵素電極に影響を及ぼすこと、アジ化ナト
リウムはペルオキシダ−ゼなどの酵素を失活させる作用
を有すること、ヒビテンは白濁を生じさせることなどそ
れぞれ問題を有していた。更に、尿検体の酸性化は特別
な検査目的でしか使用できないといった欠点を持ってお
りどれも完全ではないのが実状である(松田ふき子 et
al:検査と技術Vol.25 No.12:1041−1047,
1997)。
やキシレンなどの有機溶媒はプラスチックを変性させる
という問題があり、試薬容器としてプラスチックを汎用
する現在の臨床試験には適切とはいえなかった。また、
ホルマリンは酵素電極に影響を及ぼすこと、アジ化ナト
リウムはペルオキシダ−ゼなどの酵素を失活させる作用
を有すること、ヒビテンは白濁を生じさせることなどそ
れぞれ問題を有していた。更に、尿検体の酸性化は特別
な検査目的でしか使用できないといった欠点を持ってお
りどれも完全ではないのが実状である(松田ふき子 et
al:検査と技術Vol.25 No.12:1041−1047,
1997)。
【0012】特に、上記防腐剤のうちアジ化ナトリウム
は幅広く用いられており、例えば尿検体中のミオグロビ
ンの測定では、尿検体中に0.5〜2.0%添加すること
で、尿中のミオグロビンの安定性を向上させるばかりで
なく、その還元性により可逆的に変性または失活したミ
オグロビンを元に戻すことも本発明者らが報告した通り
である(特開平10−282095号)。
は幅広く用いられており、例えば尿検体中のミオグロビ
ンの測定では、尿検体中に0.5〜2.0%添加すること
で、尿中のミオグロビンの安定性を向上させるばかりで
なく、その還元性により可逆的に変性または失活したミ
オグロビンを元に戻すことも本発明者らが報告した通り
である(特開平10−282095号)。
【0013】ところが、アジ化ナトリウムは爆発性を有
する他にその人体に対する毒性の強いことから近年毒物
指定となり、使用する上で非常に煩わしいこととなっ
た。また一方、アジ化ナトリウムの安定化作用は、冷蔵
条件(4℃程度)では優れているが、冷凍条件(−20
℃程度)では若干落ちることが知られており、この面で
の制約も存在する。
する他にその人体に対する毒性の強いことから近年毒物
指定となり、使用する上で非常に煩わしいこととなっ
た。また一方、アジ化ナトリウムの安定化作用は、冷蔵
条件(4℃程度)では優れているが、冷凍条件(−20
℃程度)では若干落ちることが知られており、この面で
の制約も存在する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のような理由か
ら、安全性が高く、冷蔵条件であるか冷凍条件であるか
に関係なく、測定系に影響を与えずに尿検体中のアナラ
イトの保存性を改善できる保存剤の提供が望まれてい
た。
ら、安全性が高く、冷蔵条件であるか冷凍条件であるか
に関係なく、測定系に影響を与えずに尿検体中のアナラ
イトの保存性を改善できる保存剤の提供が望まれてい
た。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、理想的な
アナライトの保存剤を求め、多くの化合物についてその
物性を検索した。そしてその結果、特定の還元性酸素酸
塩とイソチアゾロン系化合物は、広い保存温度範囲にわ
たって尿検体中のアナライトを安定に保存することがで
きること、更にこれらを組み合わせて用いればより保存
性が高まることを見いだし、本発明を完成した。
アナライトの保存剤を求め、多くの化合物についてその
物性を検索した。そしてその結果、特定の還元性酸素酸
塩とイソチアゾロン系化合物は、広い保存温度範囲にわ
たって尿検体中のアナライトを安定に保存することがで
きること、更にこれらを組み合わせて用いればより保存
性が高まることを見いだし、本発明を完成した。
【0016】すなわち本発明は、尿検体に還元性酸素酸
塩および/または次の式
塩および/または次の式
【化3】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を示し、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表されるイソ
チアゾロン系化合物を添加する尿検体中のアナライトの
安定化方法を提供するものである。また本発明は、上記
安定化方法に用いる保存剤を提供するものである。
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表されるイソ
チアゾロン系化合物を添加する尿検体中のアナライトの
安定化方法を提供するものである。また本発明は、上記
安定化方法に用いる保存剤を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明方法により安定化させるこ
とのできる尿検体中のアナライトとしては、ホルモン、
腫瘍マーカー、蛋白質、ペプチド等が挙げられる。具体
的に本発明が好ましく適用されるアナライトは、尿中の
ミオグロブリン、尿中のC−ペプチド、尿中のβ2マイ
クログロブリン、尿中の組織ポリペプチド抗原(TP
A)、尿中の副甲状腺関連蛋白、尿中の成長ホルモン、
尿中の絨毛性ゴナドトロピン等である。
とのできる尿検体中のアナライトとしては、ホルモン、
腫瘍マーカー、蛋白質、ペプチド等が挙げられる。具体
的に本発明が好ましく適用されるアナライトは、尿中の
ミオグロブリン、尿中のC−ペプチド、尿中のβ2マイ
クログロブリン、尿中の組織ポリペプチド抗原(TP
A)、尿中の副甲状腺関連蛋白、尿中の成長ホルモン、
尿中の絨毛性ゴナドトロピン等である。
【0018】一方、本発明において用いられる還元性酸
素酸塩は、酸素を含む無機酸すなわち酸素以外の非金属
または金属に酸素が配位した基を有する酸のうち、酸化
状態の低いものの塩をいう。具体的な還元性酸素酸塩の
例としては、二亜硫酸ナトリウム、二亜硫酸カリウム等
の二亜硫酸塩、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の
亜硝酸塩、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウ
ム等の次亜塩素酸塩、ホスフィン酸ナトリウムまたはホ
スフィン酸カリウム等のホスフィン酸塩等が挙げられ
る。
素酸塩は、酸素を含む無機酸すなわち酸素以外の非金属
または金属に酸素が配位した基を有する酸のうち、酸化
状態の低いものの塩をいう。具体的な還元性酸素酸塩の
例としては、二亜硫酸ナトリウム、二亜硫酸カリウム等
の二亜硫酸塩、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の
亜硝酸塩、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウ
ム等の次亜塩素酸塩、ホスフィン酸ナトリウムまたはホ
スフィン酸カリウム等のホスフィン酸塩等が挙げられ
る。
【0019】また、本発明において用いられるイソチア
ゾロン系化合物は次の式
ゾロン系化合物は次の式
【化4】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を示し、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表される化合
物である。
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表される化合
物である。
【0020】このイソチアゾロン系化合物は、すでに公
知の化合物であり、その例としては、2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン(MIT)、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(CMI)、
2−n−オクチル−3−イソチアゾロン、4,5−ジク
ロロ−2-シクロヘキシルイソチアゾロンまたは4,5−
ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン等が
挙げられる。
知の化合物であり、その例としては、2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン(MIT)、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(CMI)、
2−n−オクチル−3−イソチアゾロン、4,5−ジク
ロロ−2-シクロヘキシルイソチアゾロンまたは4,5−
ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン等が
挙げられる。
【0021】上記の還元性酸素酸塩およびイソチアゾロ
ン系化合物はそれぞれ単独で用いても尿検体中のアナラ
イトの保存性を改善することができるが、これらを組み
合わせ用いることにより更にすぐれた保存効果が得られ
る。これら成分の尿検体中への添加量は、還元性酸素酸
塩が0.01〜10重量%(以下、単に「%」と表記す
る)程度、イソチアゾロン系化合物が0.01〜10%
程度とすることが好ましい。
ン系化合物はそれぞれ単独で用いても尿検体中のアナラ
イトの保存性を改善することができるが、これらを組み
合わせ用いることにより更にすぐれた保存効果が得られ
る。これら成分の尿検体中への添加量は、還元性酸素酸
塩が0.01〜10重量%(以下、単に「%」と表記す
る)程度、イソチアゾロン系化合物が0.01〜10%
程度とすることが好ましい。
【0022】本発明においては、上記の成分のほかに、
尿検体中のアナライトの安定化をより高めるためにアル
カリ剤、金属キレ−ト剤、アルブミン、サッカロ−ス等
を用いることもできる。
尿検体中のアナライトの安定化をより高めるためにアル
カリ剤、金属キレ−ト剤、アルブミン、サッカロ−ス等
を用いることもできる。
【0023】このうちアルカリ剤は尿検体の液性をアル
カリ性にするためのもので、トリス(ハイドロキシメチ
ル)−アミノメタン(トリス緩衝液)、水酸化ナトリウ
ム、アンモニア、炭酸ナトリウム等が例示される。この
アルカリ剤の添加により、尿検体のpHの範囲を6〜9
程度、特に7〜9程度の弱アルカリ性とすることが好ま
しい。
カリ性にするためのもので、トリス(ハイドロキシメチ
ル)−アミノメタン(トリス緩衝液)、水酸化ナトリウ
ム、アンモニア、炭酸ナトリウム等が例示される。この
アルカリ剤の添加により、尿検体のpHの範囲を6〜9
程度、特に7〜9程度の弱アルカリ性とすることが好ま
しい。
【0024】また、金属キレ−ト剤としては、エチレン
ジアミン四酢酸三ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム等のエチレンジアミン四酢酸類、クエン酸
およびその塩、縮合リン酸塩等が挙げられる。
ジアミン四酢酸三ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム等のエチレンジアミン四酢酸類、クエン酸
およびその塩、縮合リン酸塩等が挙げられる。
【0025】本発明において用いられる保存剤の好まし
い例としては、0.01〜10Mのトリス(ハイドロキ
シメチル)−アミノメタンに、0.1〜5%の還元性酸
素酸塩、0.1〜1%のイソチアゾロン系化合物、1〜
5%の金属キレート剤、1〜5%のサッカロ−ス、およ
び1〜5%の血清アルブミンを配合した組成物が挙げら
れる。この組成物を尿検体中に添加することにより、p
Hを7.5〜9にすることができる。
い例としては、0.01〜10Mのトリス(ハイドロキ
シメチル)−アミノメタンに、0.1〜5%の還元性酸
素酸塩、0.1〜1%のイソチアゾロン系化合物、1〜
5%の金属キレート剤、1〜5%のサッカロ−ス、およ
び1〜5%の血清アルブミンを配合した組成物が挙げら
れる。この組成物を尿検体中に添加することにより、p
Hを7.5〜9にすることができる。
【0026】更に好ましい保存剤の具体例としては、還
元性酸素酸塩として10%二亜硫酸ナトリウム、イソチ
アゾロン系化合物として1%のMIT−CMI混合物、
金属キレート剤として2.5%エチレンジアミン四酢酸
・三ナトリウム、2%サッカロ−ス、5%ウシ血清アル
ブミン、そして尿検体をアルカリ性にするために2Mト
リス(ハイドロキシメチル)−アミノメタンよりなる組
成物が挙げられる。この組成物は、各成分を使用時の1
0倍濃度に調製してあるので、被検尿検体により10倍
希釈することにより容易に用いることが出来る。
元性酸素酸塩として10%二亜硫酸ナトリウム、イソチ
アゾロン系化合物として1%のMIT−CMI混合物、
金属キレート剤として2.5%エチレンジアミン四酢酸
・三ナトリウム、2%サッカロ−ス、5%ウシ血清アル
ブミン、そして尿検体をアルカリ性にするために2Mト
リス(ハイドロキシメチル)−アミノメタンよりなる組
成物が挙げられる。この組成物は、各成分を使用時の1
0倍濃度に調製してあるので、被検尿検体により10倍
希釈することにより容易に用いることが出来る。
【0027】本発明の保存剤は、還元性酸素酸塩、イソ
チアゾロン系化合物の他、必要に応じて任意成分である
アルカリ剤、金属キレ−ト剤、アルブミン、サッカロ−
ス等を配合し、これを適当な剤型、例えば液状、粉末
状、顆粒状もしくは固型の剤型とすることにより調製さ
れる。
チアゾロン系化合物の他、必要に応じて任意成分である
アルカリ剤、金属キレ−ト剤、アルブミン、サッカロ−
ス等を配合し、これを適当な剤型、例えば液状、粉末
状、顆粒状もしくは固型の剤型とすることにより調製さ
れる。
【0028】上記保存剤は、必要なすべての成分を配合
した1剤型の製剤とすることも可能であるが、いくつか
の成分を別個に組み合わせた2剤型あるいはそれ以上の
多剤型製剤とすることもできる。また、より便利な方法
として凍結乾燥により得られる固体製剤とすることが好
ましい。この場合、予め試料容器、例えばガラス管、プ
ラスチック管、ポリエチレン袋等に上記保存剤を入れ、
次いで常法によりこれを凍結乾燥することにより、試料
容器中に保存剤を与えた状態の検尿容器とすることがよ
り好ましい。このような態様とすることにより、保存剤
の添加量に誤差がなく、尿検体を正確に測定することに
より、保存剤の添加割合を一定とすることができる。
した1剤型の製剤とすることも可能であるが、いくつか
の成分を別個に組み合わせた2剤型あるいはそれ以上の
多剤型製剤とすることもできる。また、より便利な方法
として凍結乾燥により得られる固体製剤とすることが好
ましい。この場合、予め試料容器、例えばガラス管、プ
ラスチック管、ポリエチレン袋等に上記保存剤を入れ、
次いで常法によりこれを凍結乾燥することにより、試料
容器中に保存剤を与えた状態の検尿容器とすることがよ
り好ましい。このような態様とすることにより、保存剤
の添加量に誤差がなく、尿検体を正確に測定することに
より、保存剤の添加割合を一定とすることができる。
【0029】かくして得られる保存剤は、尿検体の採取
直後に添加することが望ましいが、一定期間保存された
検体に、測定時に保存剤を添加しても一定の効果が見ら
れることもある。
直後に添加することが望ましいが、一定期間保存された
検体に、測定時に保存剤を添加しても一定の効果が見ら
れることもある。
【0030】
【作用】本発明において有効成分である還元性酸素酸塩
とイソチアゾロン系化合物は、広い意味ではアナライト
の安定化効果を有しているが、細かく見るとその作用は
若干相違する。すなわち、還元性酸素酸塩は尿検体中の
アナライトが酸化作用により、分解・変性するのを防止
する効果とともに、可逆的に変性または失活したアナラ
イトを元に戻し、免疫学的に測定できる効果を有してい
る。一方イソチアゾロン系化合物は尿検体中のアナライ
トが細菌もしくは細菌の出す酵素により分解・変性する
のを防止する効果を有している。すなわちイソチアゾロ
ン系化合物が細菌内に侵入し、細菌内の特定の酵素を阻
害し、成長、合成、呼吸を止めて最終的に細菌を死に至
らせる効果を有する。
とイソチアゾロン系化合物は、広い意味ではアナライト
の安定化効果を有しているが、細かく見るとその作用は
若干相違する。すなわち、還元性酸素酸塩は尿検体中の
アナライトが酸化作用により、分解・変性するのを防止
する効果とともに、可逆的に変性または失活したアナラ
イトを元に戻し、免疫学的に測定できる効果を有してい
る。一方イソチアゾロン系化合物は尿検体中のアナライ
トが細菌もしくは細菌の出す酵素により分解・変性する
のを防止する効果を有している。すなわちイソチアゾロ
ン系化合物が細菌内に侵入し、細菌内の特定の酵素を阻
害し、成長、合成、呼吸を止めて最終的に細菌を死に至
らせる効果を有する。
【0031】よって、還元性酸素酸塩とイソチアゾロン
系化合物の何れか一方でもそれなりのアナライトの安定
化効果を有するが、これらを組み合わせた場合はそれぞ
れ異なる作用を有するため、尿検体中のアナライトの安
定化に相乗的な効果を発揮する。
系化合物の何れか一方でもそれなりのアナライトの安定
化効果を有するが、これらを組み合わせた場合はそれぞ
れ異なる作用を有するため、尿検体中のアナライトの安
定化に相乗的な効果を発揮する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、免疫学的測定のための
尿検体中のアナライトを安定に維持することが可能であ
るためにより正確に尿検体中のアナライトの濃度を測定
することが可能となった。
尿検体中のアナライトを安定に維持することが可能であ
るためにより正確に尿検体中のアナライトの濃度を測定
することが可能となった。
【0033】したがって本発明は尿検体中のホルモン、
腫瘍マ−カ−、蛋白質、ペプチドなどの測定において有
用である。なおこれらの成分は、いずれも従来の臨床検
査で用いられている成分であるから、ラジオイムノアッ
セイ、酵素免疫測定法、ラテックス凝集法等日常の臨床
検査に適用することが出来る。
腫瘍マ−カ−、蛋白質、ペプチドなどの測定において有
用である。なおこれらの成分は、いずれも従来の臨床検
査で用いられている成分であるから、ラジオイムノアッ
セイ、酵素免疫測定法、ラテックス凝集法等日常の臨床
検査に適用することが出来る。
【0034】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるもの
ではない。
するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるもの
ではない。
【0035】実 施 例 1 ミオグロビンにおける保存安定性の検討:種々の試薬の
尿検体中のミオグロビンに対する安定化作用を、下記の
免疫学的測定方法を用いて検討を行った。
尿検体中のミオグロビンに対する安定化作用を、下記の
免疫学的測定方法を用いて検討を行った。
【0036】まず、被検試薬として15%のアジ化ナト
リウム、10%の1−ナフト−ル−4−スルホン酸ナト
リウム(NW酸)、10%の二亜硫酸ナトリウム、10
%の2−メルカプトエチルアミン(2−MEA)、およ
び10%のMIT−CMI混合物(イソチアゾロン系化
合物)水溶液を調製した。
リウム、10%の1−ナフト−ル−4−スルホン酸ナト
リウム(NW酸)、10%の二亜硫酸ナトリウム、10
%の2−メルカプトエチルアミン(2−MEA)、およ
び10%のMIT−CMI混合物(イソチアゾロン系化
合物)水溶液を調製した。
【0037】この被検試薬を、すでに基本保存剤として
0.05Mのトリス(ハイドロキシメチル)−アミノメ
タン、0.25%のエチレンジアミン四酢酸・3ナトリ
ウム、0.2%のサッカロ−ス、0.5%のウシ血清アル
ブミンを既に添加している尿検体に1/10量添加し
た。
0.05Mのトリス(ハイドロキシメチル)−アミノメ
タン、0.25%のエチレンジアミン四酢酸・3ナトリ
ウム、0.2%のサッカロ−ス、0.5%のウシ血清アル
ブミンを既に添加している尿検体に1/10量添加し
た。
【0038】測定は、採取直後、4℃で3日間保存後の
2回で行い、この結果を採取直後の値を100%とする
残存率で求めた。この結果を図1に示す。
2回で行い、この結果を採取直後の値を100%とする
残存率で求めた。この結果を図1に示す。
【0039】この結果から、基本保存剤のみでは3日間
保存後の測定値がほぼ半分に低下するのに対し、アジ化
ナトリウムや二亜硫酸ナトリウムを添加した場合は当初
の測定値が維持されていた。また、イソチアゾロン系化
合物であるMIT−CMI混合物水溶液や2−MEAで
もある程度の安定化効果が認められた。
保存後の測定値がほぼ半分に低下するのに対し、アジ化
ナトリウムや二亜硫酸ナトリウムを添加した場合は当初
の測定値が維持されていた。また、イソチアゾロン系化
合物であるMIT−CMI混合物水溶液や2−MEAで
もある程度の安定化効果が認められた。
【0040】(ミオグロビンの免疫学的測定方法)ミオ
グロビンを1から3000ng/mlになるようにリン
酸緩衝液中に溶解して標準試薬を調製した。ミオグロビ
ンを含まないリン酸緩衝液(対照液)、上記標準試薬ま
たは検体をプラスチック製試験管中に25μl採取し
た。125Iにて標識されたミオグロビン標識試薬(約1
3.6kBq/ml)および家兎ミオグロビン抗血清各
100μlを各試験管に添加し、撹拌後25℃で60分
反応させた。その後、ウサギ第二抗体試薬1mlを添加
し、よく撹拌した。精製した抗原−抗体−第二抗体複合
物および標識抗原−抗体−第二抗体複合物を25℃、2
000gで20分間遠心分離することにより沈殿させ
た。未反応の抗原または標識抗原が含まれる上清をアス
ピレ−タ−を用いて吸引し、ウエル型シンチレ−ション
カウンタ−にて各試験管の放射能を測定した。
グロビンを1から3000ng/mlになるようにリン
酸緩衝液中に溶解して標準試薬を調製した。ミオグロビ
ンを含まないリン酸緩衝液(対照液)、上記標準試薬ま
たは検体をプラスチック製試験管中に25μl採取し
た。125Iにて標識されたミオグロビン標識試薬(約1
3.6kBq/ml)および家兎ミオグロビン抗血清各
100μlを各試験管に添加し、撹拌後25℃で60分
反応させた。その後、ウサギ第二抗体試薬1mlを添加
し、よく撹拌した。精製した抗原−抗体−第二抗体複合
物および標識抗原−抗体−第二抗体複合物を25℃、2
000gで20分間遠心分離することにより沈殿させ
た。未反応の抗原または標識抗原が含まれる上清をアス
ピレ−タ−を用いて吸引し、ウエル型シンチレ−ション
カウンタ−にて各試験管の放射能を測定した。
【0041】各標準試薬の試験管の平均放射能量を算出
し、これをBとした。また0濃度の対照液の放射能量を
同様にして求めこれをB0とし、先のBをB0で除して
百分率を算出し、これをB/B0(%)とした。片対数
グラフを用い対数側に標準試薬の濃度を、もう一方にB
/B0(%)をプロットし標準曲線を作成した。検体に
ついても同様にして平均放射能量Bを算出し、B/B0
(%)を求めた。
し、これをBとした。また0濃度の対照液の放射能量を
同様にして求めこれをB0とし、先のBをB0で除して
百分率を算出し、これをB/B0(%)とした。片対数
グラフを用い対数側に標準試薬の濃度を、もう一方にB
/B0(%)をプロットし標準曲線を作成した。検体に
ついても同様にして平均放射能量Bを算出し、B/B0
(%)を求めた。
【0042】実 施 例 2 ミオグロビンにおける測定値改善の検討:種々の試薬の
尿検体中のミオグロビンに対する測定値改善作用を、実
施例1の免疫学的測定方法を用いて検討した。
尿検体中のミオグロビンに対する測定値改善作用を、実
施例1の免疫学的測定方法を用いて検討した。
【0043】基本保存剤のみが添加されている尿検体に
対し、それぞれ尿検体中の最終濃度が表1となる量の被
検試薬を添加し、添加前後でのミオグロブリンの測定値
を比較した。この結果を表1に示す。
対し、それぞれ尿検体中の最終濃度が表1となる量の被
検試薬を添加し、添加前後でのミオグロブリンの測定値
を比較した。この結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】この結果より、アジ化ナトリウムと同様に
NW酸や二亜硫酸ナトリウム、2−MEA、HPOに既
に可逆的に変性または失活したミオグロビンを元に戻
し、免疫学的に測定できる効果を有していることが認め
られた。
NW酸や二亜硫酸ナトリウム、2−MEA、HPOに既
に可逆的に変性または失活したミオグロビンを元に戻
し、免疫学的に測定できる効果を有していることが認め
られた。
【0046】実 施 例 3 尿検体中のミオグロビンの保存安定性試験:実施例1よ
り尿検体中ミオグロビンの保存効果のあると判断された
二亜硫酸ナトリウムおよびMIT−CMI混合物を選定
し、これらのものを組み合わせた時の効果、さらにそれ
らを組み合わせて尿検体をアルカリ調製したときの効果
を単独で使用したときと比較検討した。
り尿検体中ミオグロビンの保存効果のあると判断された
二亜硫酸ナトリウムおよびMIT−CMI混合物を選定
し、これらのものを組み合わせた時の効果、さらにそれ
らを組み合わせて尿検体をアルカリ調製したときの効果
を単独で使用したときと比較検討した。
【0047】試験は、尿検体中の濃度でそれぞれ1.5
%のアジ化ナトリウム、1%の二亜硫酸ナトリウム、1
%のMIT−CMI混合物、1%の二亜硫酸ナトリウム
と1%のMIT−CMI混合物を組み合わせた組成物に
ついて行なった。また、試験方法は前記濃度の10倍濃
度の水溶液を、基本保存剤として0.05Mのトリス
(ハイドロキシメチル)−アミノメタン、0.25%の
エチレンジアミン四酢酸・3ナトリウム、0.2%のサ
ッカロ−ス、0.5%のウシ血清アルブミンを既に添加
している尿検体に1/10倍量添加し、実施例1のミオ
グロブリンの測定を、採取直後、4℃および−20℃で
3日保存後の2回で行うことにより実施した。
%のアジ化ナトリウム、1%の二亜硫酸ナトリウム、1
%のMIT−CMI混合物、1%の二亜硫酸ナトリウム
と1%のMIT−CMI混合物を組み合わせた組成物に
ついて行なった。また、試験方法は前記濃度の10倍濃
度の水溶液を、基本保存剤として0.05Mのトリス
(ハイドロキシメチル)−アミノメタン、0.25%の
エチレンジアミン四酢酸・3ナトリウム、0.2%のサ
ッカロ−ス、0.5%のウシ血清アルブミンを既に添加
している尿検体に1/10倍量添加し、実施例1のミオ
グロブリンの測定を、採取直後、4℃および−20℃で
3日保存後の2回で行うことにより実施した。
【0048】なお、1%の二亜硫酸ナトリウムと1%の
MIT−CMI混合物の組合せを尿に添加したものにつ
いては、そのままpHを調製しないもの(pH 6.3
9)とNaOHでpHを8.84に調製したものを準備
し、それらの保存前後の測定値を比較した。
MIT−CMI混合物の組合せを尿に添加したものにつ
いては、そのままpHを調製しないもの(pH 6.3
9)とNaOHでpHを8.84に調製したものを準備
し、それらの保存前後の測定値を比較した。
【0049】ミオグロブリンについての測定結果を採取
直後の値を100%とする残存率で求めた結果を図2
(4℃保存後の結果)および図3(−20℃保存後の結
果)に示す。
直後の値を100%とする残存率で求めた結果を図2
(4℃保存後の結果)および図3(−20℃保存後の結
果)に示す。
【0050】この結果より二亜硫酸ナトリウムおよびM
IT−CMI混合物を組合せたものは、二亜硫酸ナトリ
ウムを単独で用いたときよりも−20℃における保存安
定性が優れていた。また、二亜硫酸ナトリウムとMIT
−CMI混合物を組合せ、かつpHをアルカリにしたも
のは、MIT−CMI混合物を単独で用いたときよりも
保存安定性が優れていた。
IT−CMI混合物を組合せたものは、二亜硫酸ナトリ
ウムを単独で用いたときよりも−20℃における保存安
定性が優れていた。また、二亜硫酸ナトリウムとMIT
−CMI混合物を組合せ、かつpHをアルカリにしたも
のは、MIT−CMI混合物を単独で用いたときよりも
保存安定性が優れていた。
【0051】実 施 例 4 凍結乾燥した本発明保存剤の保存安定性試験:本発明の
保存剤について、凍結乾燥が保存安定性に影響を与える
か否かを確認した。用いた試薬は10%の二亜硫酸ナト
リウム、1%のMIT−CMI混合物、2Mのトリス
(ハイドロキシメチル)−アミノメタン、2.5%のエ
チレンジアミン四酢酸・三ナトリウム、5%のウシ血清
アルブミン、2%のサッカロ−スの混合水溶液を凍結乾
燥して調製した凍結乾燥製剤を用い、対照としては、前
記組成のうち二亜硫酸ナトリウムおよびMIT−CMI
混合物を除いて調製した凍結乾燥製剤を用いた。また、
試験は凍結乾燥前の混合水溶液の10倍量の尿検体で溶
解し、溶解直後、4℃および−20℃で3、10、14
日保存後の4回で検体中のミオグロブリン含量を実施例
1に記載の方法で測定することにより行なった。この結
果を図4に示す。
保存剤について、凍結乾燥が保存安定性に影響を与える
か否かを確認した。用いた試薬は10%の二亜硫酸ナト
リウム、1%のMIT−CMI混合物、2Mのトリス
(ハイドロキシメチル)−アミノメタン、2.5%のエ
チレンジアミン四酢酸・三ナトリウム、5%のウシ血清
アルブミン、2%のサッカロ−スの混合水溶液を凍結乾
燥して調製した凍結乾燥製剤を用い、対照としては、前
記組成のうち二亜硫酸ナトリウムおよびMIT−CMI
混合物を除いて調製した凍結乾燥製剤を用いた。また、
試験は凍結乾燥前の混合水溶液の10倍量の尿検体で溶
解し、溶解直後、4℃および−20℃で3、10、14
日保存後の4回で検体中のミオグロブリン含量を実施例
1に記載の方法で測定することにより行なった。この結
果を図4に示す。
【0052】この結果より、本発明の保存剤は、凍結乾
燥した後であっても優れた安定性効果を有し、使用に便
利な凍結乾燥剤形にすることができることが明らかにな
った。
燥した後であっても優れた安定性効果を有し、使用に便
利な凍結乾燥剤形にすることができることが明らかにな
った。
【0053】実 施 例 5 C−ペプチドの保存剤検討:種々の試薬の尿検体中C−
ペプチドに対する安定化作用を、下記の免疫学的測定方
法を用いて検討を行った。用いた試薬は、1%アジ化ナ
トリウム、2.6%HPO(2−ヒドロキシピリジン−
N−オキシド)、5.2% IZU(イミダゾリジニルウ
レア)、2%のMIT(2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン)および2% MIT−CMI混合物の各
水溶液であり、採取した尿検体に対し1/10量を添加
して保存前後の測定値を比較した。また測定は、採取直
後および25℃で7日保存した後の2回行い、結果は採
取直後の値を100%とする残存率で求めた。この結果
を図5に示す。
ペプチドに対する安定化作用を、下記の免疫学的測定方
法を用いて検討を行った。用いた試薬は、1%アジ化ナ
トリウム、2.6%HPO(2−ヒドロキシピリジン−
N−オキシド)、5.2% IZU(イミダゾリジニルウ
レア)、2%のMIT(2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン)および2% MIT−CMI混合物の各
水溶液であり、採取した尿検体に対し1/10量を添加
して保存前後の測定値を比較した。また測定は、採取直
後および25℃で7日保存した後の2回行い、結果は採
取直後の値を100%とする残存率で求めた。この結果
を図5に示す。
【0054】この結果より、単独で用いた場合、MIT
およびMIT−CMI混合物に尿検体中のC−ペプチド
を安定化する効果を認めた。またHPO、IZUにも同
様の効果を認めた。
およびMIT−CMI混合物に尿検体中のC−ペプチド
を安定化する効果を認めた。またHPO、IZUにも同
様の効果を認めた。
【0055】(C−ペプチドの免疫学的測定方法)C−
ペプチドを0.1から30ng/mlになるようにリン
酸緩衝液中に溶解して標準試薬を調製した。C−ペプチ
ドを含まないリン酸緩衝液(対照液)、上記標準試薬ま
たは検体をプラスチック製試験管中に100μl採取し
た。125Iにて標識されたC−ペプチド標識試薬(約1
3.6kBq/ml)およびヤギC−ペプチド抗血清各
100μlおよびヤギ第二抗体ビ−ズ1個を各試験管に
添加し、撹拌後25℃で3時間反応させた。未反応の抗
原または標識抗原が含まれる上清をアスピレ−タ−を用
いて吸引し、ウエル型シンチレ−ションカウンタ−にて
各試験管の放射能を測定した。
ペプチドを0.1から30ng/mlになるようにリン
酸緩衝液中に溶解して標準試薬を調製した。C−ペプチ
ドを含まないリン酸緩衝液(対照液)、上記標準試薬ま
たは検体をプラスチック製試験管中に100μl採取し
た。125Iにて標識されたC−ペプチド標識試薬(約1
3.6kBq/ml)およびヤギC−ペプチド抗血清各
100μlおよびヤギ第二抗体ビ−ズ1個を各試験管に
添加し、撹拌後25℃で3時間反応させた。未反応の抗
原または標識抗原が含まれる上清をアスピレ−タ−を用
いて吸引し、ウエル型シンチレ−ションカウンタ−にて
各試験管の放射能を測定した。
【0056】各標準試薬の試験管の平均放射能量を算出
しこれをBとした。また0濃度の対照液の放射能量を同
様にして求めこれをB0とし、先のBをB0で除して百
分率を算出し、これをB/B0(%)とした。片対数グ
ラフを用い対数側に標準試薬の濃度を、もう一方にB/
B0(%)をプロットし標準曲線を作成した。検体につ
いても同様にして平均放射能量Bを算出し、B/B0
(%)を求めた。
しこれをBとした。また0濃度の対照液の放射能量を同
様にして求めこれをB0とし、先のBをB0で除して百
分率を算出し、これをB/B0(%)とした。片対数グ
ラフを用い対数側に標準試薬の濃度を、もう一方にB/
B0(%)をプロットし標準曲線を作成した。検体につ
いても同様にして平均放射能量Bを算出し、B/B0
(%)を求めた。
【0057】実 施 例 6 C−ペプチドのMIT−CMI混合物の添加とアルカリ
化による安定化の検討:実施例5より尿検体中C−ペプ
チドの保存効果があると判断されたMIT−CMI混合
物について、その作用およびpHの影響を調べた。
化による安定化の検討:実施例5より尿検体中C−ペプ
チドの保存効果があると判断されたMIT−CMI混合
物について、その作用およびpHの影響を調べた。
【0058】用いた試薬は2%のMIT−CMI混合物
の水溶液を作製し、これを採取した尿検体に1/10倍
量添加したもの(pH6.01)と、さらにその尿検体
をNaOHでpHを7.56に調製したものとについ
て、それらの保存前後の測定値を比較した。測定は、採
取直後、25℃で3日、7日保存後の3回で行なった。
比較としては、アジ化ナトリウムを用い、対照としては
原尿を用いた。この結果を図6に示す。
の水溶液を作製し、これを採取した尿検体に1/10倍
量添加したもの(pH6.01)と、さらにその尿検体
をNaOHでpHを7.56に調製したものとについ
て、それらの保存前後の測定値を比較した。測定は、採
取直後、25℃で3日、7日保存後の3回で行なった。
比較としては、アジ化ナトリウムを用い、対照としては
原尿を用いた。この結果を図6に示す。
【0059】この結果よりMIT−CMI混合物では原
尿と比較して優れた保存安定性効果を示したが、pHを
アルカリ性とすることにより更にすぐれた効果が得られ
た。アルカリ性とした場合の効果は、従来用いられてい
たアジ化ナトリウムより優れたものであった。
尿と比較して優れた保存安定性効果を示したが、pHを
アルカリ性とすることにより更にすぐれた効果が得られ
た。アルカリ性とした場合の効果は、従来用いられてい
たアジ化ナトリウムより優れたものであった。
【図1】 各種試薬の尿中ミオグロビンの安定化効果を
示す図面。
示す図面。
【図2】 二亜硫酸ナトリウム、MIT−CMI混合物
およびそれらの組合せ並びにアルカリ調製による尿中ミ
オグロビンの4℃における安定化効果を示す画面。
およびそれらの組合せ並びにアルカリ調製による尿中ミ
オグロビンの4℃における安定化効果を示す画面。
【図3】 二亜硫酸ナトリウム、MIT−CMI混合物
およびそれらの組合せ並びにアルカリ調製による尿中ミ
オグロビンの−20℃における安定化効果を示す画面。
およびそれらの組合せ並びにアルカリ調製による尿中ミ
オグロビンの−20℃における安定化効果を示す画面。
【図4】 二亜硫酸ナトリウムとMIT−CMI混合物
を組合せた保存剤を凍結乾燥物とした場合の尿中ミオグ
ロビンの安定化効果を示す図面。
を組合せた保存剤を凍結乾燥物とした場合の尿中ミオグ
ロビンの安定化効果を示す図面。
【図5】 種々の試薬による尿中C−ペプチドの安定化
効果を示す画面。
効果を示す画面。
【図6】 MIT−CMI混合物の尿中C−ペプチドの
安定化効果を示す画面。 以 上
安定化効果を示す画面。 以 上
Claims (12)
- 【請求項1】 尿検体に還元性酸素酸塩および/または
次の式 【化1】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を示し、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表されるイソ
チアゾロン系化合物を添加することを特徴とする尿検体
中のアナライトの安定化方法。 - 【請求項2】 還元性酸素酸塩が二亜硫酸ナトリウム、
二亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、ホ
スフィン酸ナトリウムまたはホスフィン酸カリウムであ
る請求項1記載の尿検体中のアナライトの安定化方法。 - 【請求項3】 イソチアゾロン系化合物が、2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メ
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチ
ル−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2-シクロ
ヘキシルイソチアゾロンまたは4,5−ジクロロ−2−
n−オクチル−3−イソチアゾロンである請求項1記載
の尿検体中のアナライトの安定化方法。 - 【請求項4】 更に、尿検体のpHを6から9の範囲に
調整する請求項第1項記載の尿検体中のアナライトの安
定化方法。 - 【請求項5】 還元性酸素酸塩および/または次の式 【化2】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を示し、X
は水素原子またはハロゲン原子を示す)で表されるイソ
チアゾロン系化合物を有効成分とする尿検体の保存剤。 - 【請求項6】 更にキレート剤を含有する請求項5記載
の尿検体の保存剤。 - 【請求項7】 更に緩衝剤またはアルカリ剤を含有する
請求項第5項または第6項記載の尿検体の保存剤。 - 【請求項8】 二亜硫酸ナトリウム、2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンと5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンの混合物、トリス(ハイ
ドロキシメチル)−アミノメタン、エチレンジアミン四
酢酸・三ナトリウム、サッカロ−スおよびアルブミンを
含む請求項5または請求項第6項記載の尿検体の保存
剤。 - 【請求項9】 二亜硫酸ナトリウム、2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンと5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オンの混合物、トリス(ハイ
ドロキシメチル)−アミノメタン、エチレンジアミン四
酢酸・三ナトリウム、サッカロ−ス、アルブミンおよび
トリス緩衝液を含む請求項第7項記載の尿検体の保存
剤。 - 【請求項10】 試料容器中に、二亜硫酸ナトリウム、
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合
物、トリス(ハイドロキシメチル)−アミノメタン、エ
チレンジアミン四酢酸・三ナトリウム、サッカロ−スお
よびアルブミンを含む保存剤が予め与えてられているこ
とを特徴とする尿検体中のアナライト測定用検尿容器。 - 【請求項11】 試料容器中に、二亜硫酸ナトリウム、
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと5−クロ
ロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合
物、トリス(ハイドロキシメチル)−アミノメタン、エ
チレンジアミン四酢酸・三ナトリウム、サッカロ−ス、
アルブミンおよびトリス緩衝液を含む保存剤が予め与え
てられていることを特徴とする尿検体中のアナライト測
定用検尿容器。 - 【請求項12】 保存剤が凍結乾燥されたものである請
求項第10項または第11項記載の尿検体中のアナライ
ト測定用検尿容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11163778A JP2000352565A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 尿検体中のアナライトの安定化方法およびこれに用いる保存剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11163778A JP2000352565A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 尿検体中のアナライトの安定化方法およびこれに用いる保存剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000352565A true JP2000352565A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15780547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11163778A Withdrawn JP2000352565A (ja) | 1999-06-10 | 1999-06-10 | 尿検体中のアナライトの安定化方法およびこれに用いる保存剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000352565A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006300657A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Kanto Chem Co Inc | 尿用防腐剤組成物 |
JP2009085685A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Igaku Seibutsugaku Kenkyusho:Kk | インスリン受容体αサブユニットの測定試薬 |
US8105840B2 (en) | 2007-09-27 | 2012-01-31 | Niigata University | Urine pretreatment agent for urinary protein quantitation, urine pretreatment method, and urinary protein quantitation method |
CN114736284A (zh) * | 2022-04-22 | 2022-07-12 | 广州蕊特生物科技有限公司 | 一种从尿液中提取β2-微球蛋白的方法 |
CN115530155A (zh) * | 2021-06-29 | 2022-12-30 | 成都理想之光科技有限公司 | 一种24小时尿液样本保存剂、制备方法及应用 |
CN115530154A (zh) * | 2021-06-29 | 2022-12-30 | 成都理想之光科技有限公司 | 一种异噻唑啉酮的新用途 |
-
1999
- 1999-06-10 JP JP11163778A patent/JP2000352565A/ja not_active Withdrawn
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