JP2000350757A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JP2000350757A
JP2000350757A JP11165916A JP16591699A JP2000350757A JP 2000350757 A JP2000350757 A JP 2000350757A JP 11165916 A JP11165916 A JP 11165916A JP 16591699 A JP16591699 A JP 16591699A JP 2000350757 A JP2000350757 A JP 2000350757A
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fragrance
massage
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massage machine
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JP11165916A
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Satoru Nishida
哲 西田
Kota Fukumura
耕太 福村
Tsutomu Yamazawa
勉 山澤
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用者のマッサージによる治療の際に芳香刺激
を導入することによって、マッサージによる治療効果を
向上させることができるマッサージ機を提供すること。 【解決手段】本発明によるマッサージ機は、マッサージ
刺激を使用者に与えるマッサージ手段と、前記マッサー
ジ手段がマッサージ刺激を使用者に与えている際に、芳
香を使用者に供給する芳香供給手段とを備える。従っ
て、マッサージ刺激が与えられている場合に、そのマッ
サージ刺激による治療効果を高める芳香刺激を使用者に
与えることで、使用者に対する治療効果を高めることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の筋肉のこ
り,疲れ,痛み等を治療するマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香を使用者のストレス解消に用
いるものとして、例えば、特開平5−261156号公
報や特開平38310号公報に開示されたものや、特公
平5−70475号公報に開示されたストレス解消リフ
レッシュ装置(以下、「先行例」という)がある。
【0003】先行例は、リクライニングチェアに着席し
た使用者に対するストレス解消課程を、リラックス期
間、覚醒期間及びリフレッシュ期間に区分けし、各期間
において、振動刺激,光刺激,空気流(風)による刺激
(エアー刺激),音声刺激または芳香刺激を適宜使用者に
与えることによって、使用者のストレスを解消させる。
【0004】先行例において、芳香刺激は、上記した各
期間にて次のように使用者に与えられる。即ち、リラッ
クス期間には、緊張をほぐすラベンダ系の芳香が使用者
に与えられ、覚醒期間及びリフレッシュ期間には、意識
を高めるミント系の芳香が与えられる。
【0005】先行例では、上記した芳香刺激を使用者に
与えるため、エアー刺激を与えるための送風装置から空
気流の吹出部へ至る空気の流路上に着香器が設けられ、
送風装置から送出された空気流が着香器を通過すること
によって所定の芳香が空気流に着香され、芳香を含む空
気流が吹出部を経て使用者に与えられる構成,或いは、
リクライニングチェアが設置されたリラックス室の壁面
に芳香刺激を与える芳香器が配設された構成となってい
る。
【0006】また、マッサージ機の分野では、例えば、
特開昭52−134286号公報には、一対の揉み玉に
揺動運動或いは上下の叩き運動を付与することによって
使用者に揺動運動による揉み刺激と叩き運動による叩き
刺激との2つのマッサージ刺激を与えるマッサージ機が
開示されている。また、特公平3−60498号公報に
は、使用者に揉み刺激と叩き刺激とを与える揉み玉(施
療子)の位置を上下に移動させる構成によって施療子が
人体の背面をさすりながら移動するローリングマッサー
ジによる刺激を使用者に与えるマッサージ機が開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した先行例は、ス
トレス解消を目的とするものであり、使用者の肩部,背
部,腰部の筋肉のこり、疲れ、痛み等を治療する観点か
ら見た場合、振動刺激を与える加振器が使用者の腰部と
足部に対応するように複数個配設され、単に使用者の緊
張をほぐすために用いられているのみである。
【0008】また、先行例では、芳香刺激をエアー刺激
とともに使用者に与えることで、芳香刺激に使用者の緊
張感の緩和や意識水準の向上を図る上での補助的効果を
期待しているのみであり、芳香刺激を振動刺激と関連づ
けて使用者に与える構成はない。即ち、先行例には、芳
香刺激を使用者の治療に導入する観点はない。
【0009】一方、マッサージ機の分野においても、芳
香刺激をマッサージ機による使用者の治療に際して導入
する観点はない。
【0010】本発明の目的は、上記問題に鑑みなされた
ものであり、使用者のマッサージによる治療の際に芳香
刺激を導入することによって、マッサージによる治療効
果を向上させることができるマッサージ機を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、本
発明は、マッサージ刺激を使用者に与えるマッサージ手
段と、前記マッサージ手段がマッサージ刺激を使用者に
与えている際に、芳香を使用者に供給する芳香供給手段
とを備えたマッサージ機である(請求項1に対応)。
【0012】本発明のマッサージ手段には、例えば、従
来において揉み,叩き,さすり,背筋伸ばしのマッサー
ジ刺激を使用者に与えるためのマッサージ機の構成の何
れをも採用することができる。マッサージ手段は、例え
ば、揉み玉等の施療子の機械的動作によってマッサージ
刺激を使用者に与えるものでも、電極を使用者に貼り付
けて電気刺激を与えることでマッサージ刺激を使用者に
与えるものでも良い。
【0013】芳香供給手段によって供給される芳香は、
例えば、植物の精油による芳香であり、「はじめてのア
ロマテラピー」(池田書店刊 佐々木豊監修 1998
年8月25日発行)や、「目で見る家庭医学シリーズ(1
4) 図解 ストレス、精神疲労の治し方」(主婦の友社
刊 主婦の友社編 昭和62年3月9日第1刷発行)等
に記載されたような、従来にてアロマテラピーやストレ
ス或いは精神疲労の治療に利用されている物質の芳香の
何れをも採用することができる。ここに、植物の精油に
よる芳香は、使用者に対する所望の作用を得ることがで
きれば、単独の植物の精油によるものでも、複数の植物
の精油を混合したものでも良い。
【0014】本発明によれば、使用者にマッサージ刺激
を与えている際に芳香を与えることで、芳香による作用
によって使用者に対するマッサージ効果を従来に比べて
向上させることができる。 本発明は、前記芳香供給手
段が、使用者に対し、前記マッサージ手段によるマッサ
ージ刺激が与えられる部位に応じた種類の芳香を使用者
に供給する構成としても良い(請求項2に対応)。例え
ば、前記芳香供給手段が、前記マッサージ刺激が与えら
れる部位が使用者の肩部である場合に、血行促進作用を
有する芳香を使用者に供給する構成とする(請求項3に
対応)。このようにすれば、使用者の肩部の血行を良く
することで使用者に対するマッサージ効果をより高める
ことができる。血行促進作用を有する芳香は、例えば、
レモングラスやウスベニアオイの精油による芳香であ
る。また、例えば、前記芳香供給手段が、前記マッサー
ジ刺激が与えられる部位が使用者の腰部である場合に、
鎮痛作用を有する芳香を使用者に供給する構成とする
(請求項4に対応)。このようにすれば、使用者の腰部の
痛みを緩和しながらマッサージ刺激を与えることができ
る。鎮痛作用を有する芳香は、例えば、カモマイルやオ
レンジブロッサムの精油による芳香である。
【0015】また、本発明は、前記芳香供給手段が、前
記マッサージ手段によるマッサージ刺激の種類に応じた
種類の芳香を使用者に供給する構成としても良い(請求
項5に対応)。例えば、前記芳香供給手段が、前記マッ
サージ手段によるマッサージ刺激が叩き刺激である場合
に、興奮作用を有する芳香を使用者に供給する構成とす
る(請求項6に対応)。興奮作用を有する芳香は、例え
ば、ミント、ジャスミン、ニッキの精油による芳香であ
る。また、例えば、前記芳香供給手段が、前記マッサー
ジ手段によるマッサージ刺激が揉み刺激である場合に、
鎮静作用を有する芳香を使用者に供給する構成とする
(請求項7に対応)。このようにすれば、使用者の筋肉の
緊張をほぐしながら揉み刺激を与えることができ、マッ
サージ効果を高めることができる。鎮静作用を有する芳
香は、例えば、ローズ、ラベンダ、ベルガモットの精油
による芳香である。
【0016】また、本発明は、前記芳香供給手段が、前
記マッサージ手段によるマッサージ刺激の強度に応じた
種類の芳香を使用者に供給する構成としても良い(請求
項8に対応)。例えば、前記芳香供給手段が、前記マッ
サージ刺激の強度が所定の閾値を下回る場合に鎮静作用
を有する芳香を使用者に供給する構成とする(請求項9
に対応)。また、例えば、前記芳香供給手段が、前記マ
ッサージ刺激の強度が所定の閾値を上回る場合に興奮作
用を有する芳香を使用者に供給する構成とする(請求項
10に対応)。
【0017】また、本発明は、前記芳香供給手段が、前
記マッサージ手段によるマッサージ刺激の強度に応じた
濃度を持つ芳香を使用者に供給する構成としても良い
(請求項11に対応)。
【0018】また、本発明は、前記芳香供給手段が、前
記マッサージ手段によるマッサージ刺激が使用者に与え
られる前に、芳香を使用者に供給する構成としても良い
(請求項12に対応)。
【0019】また、本発明は、前記芳香供給手段が、前
記マッサージ手段によるマッサージ刺激が使用者に与え
られている際に、第1の芳香を使用者に供給し、その
後、使用者に供給している第1の芳香を第2の芳香に変
更する構成としても良い(請求項13に対応)。この場合
には、例えば、前記第1の芳香を治療作用を有する芳香
とし、前記第2の芳香を興奮作用を有する芳香とする
(請求項14に対応)。治療作用を有する芳香は、例え
ば、漢方薬、レモングラス、ウスベニアオイによる芳香
である。
【0020】また、本発明は、前記芳香供給手段が、前
記マッサージ手段が複数のプロセスからなるマッサージ
プログラムに従って複数の種類のマッサージ刺激を使用
者に与える場合に、前記プロセス毎に、そのプロセスに
応じた芳香を使用者に供給する構成としても良い(請求
項15に対応)。さらに、各プロセスにおいて、芳香が
変更される構成としても良い。
【0021】また、本発明は、前記芳香供給手段が、芳
香を生成する芳香生成手段と、この芳香生成手段にて生
成された芳香を使用者へ向けて誘導する誘導手段とを含
む構成としても良い(請求項16に対応)。
【0022】この場合、例えば、前記芳香生成手段が芳
香剤を収容する容器と、この容器に収容された芳香剤を
加熱する加熱手段とを含み、前記誘導手段が前記容器の
内部空間と連通し前記加熱手段による加熱によって気化
した芳香剤の流路を含む構成とする(請求項17に対
応)。ここでの芳香剤は、加熱手段の加熱によって気化
し芳香を含む空気を発生させるものであれば良く、固体
(固形物、紛状物、粒状物)でも液体でも良い。また、本
発明の加熱手段は、芳香剤を加熱できるものであればそ
の手法(エネルギー源を含む)を問わないが、例えば、電
熱によって芳香剤を加熱するものが好ましく、特にPT
Cヒータを用いるのが好ましい。
【0023】また、前記芳香供給手段は、例えば、前記
芳香生成手段が液体の芳香剤を収容する容器と、この容
器に収容された液体の芳香剤を霧化させる霧化手段と、
この霧化手段によって霧化した芳香剤を前記誘導手段へ
搬送する空気流を生成する送風機とを含み、前記誘導手
段が前記容器の内部空間と連通し前記送風機によって搬
送された前記霧化した芳香剤の流路を含む構成としても
良い(請求項18に対応)。
【0024】この場合、前記霧化手段がジェット気流を
生じさせる気流発生部と、気流発生部によって生じたジ
ェット気流に前記液体の芳香剤を導入する導入部とを含
む構成としても良く(請求項19に対応)、前記霧化手段
が前記液体の芳香剤にその液面の下方から超音波を発射
する超音波発生部を含む構成としても良く(請求項20
に対応)、前記霧化手段が前記液体の芳香剤にその液面
の下方から振動を与える振動部と、前記液体の芳香剤の
上方において下面が前記液体の芳香剤の液面に対して略
平行に配置される板状部材とを含み、前記板状部材がそ
の下面方向に沿って貫通し下方が上方に対して大径であ
る貫通穴を複数個有し、各貫通穴には少なくとも前記振
動部によって前記液体の芳香剤に振動が与えられた場合
に前記液体の芳香剤が入り込む構成としても良い(請求
項21に対応)。
【0025】また、本発明の芳香供給手段は、誘導手段
による芳香の供給量を調整するための調整手段をさらに
含む構成としても良い(請求項22に対応)。調整手段
は、例えば、発生した芳香を含む空気の流路を開閉する
バルブである。
【0026】また、本発明の芳香供給手段は、誘導手段
によって誘導される芳香を除臭する除臭手段をさらに含
む構成としても良い(請求項23に対応)。除臭手段は、
例えば、空気流を発生されることによって芳香を含む空
気を使用者から遠ざけたり、霧散させたりするものであ
っても良く、芳香剤を含む空気を消臭剤(例えば活性炭)
に導くことで芳香を除去するものであっても良い。
【0027】また、本発明の前記マッサージ手段及び前
記芳香供給手段が、椅子状の本体に収容されている構成
としても良い(請求項24に対応)。この場合には、例え
ば、前記本体が座部と背もたれ部とを有し、前記マッサ
ージ手段が前記背もたれ部内に収容され、前記芳香供給
手段が芳香を生成する芳香生成手段と、この芳香生成手
段にて発生した芳香を使用者へ向けて誘導する誘導手段
とを含み、前記芳香生成手段が前記座部内に収容されて
いる構成としても良い(請求項25に対応)。
【0028】また、この場合には、例えば、前記本体が
座部と背もたれ部とフットレスト部とを有し、前記マッ
サージ手段は前記背もたれ部内に収容され、前記芳香供
給手段は芳香を生成する芳香生成手段と、この芳香生成
手段にて発生した芳香を使用者へ向けて誘導する誘導手
段とを含み、前記芳香生成手段は前記フットレスト部内
に収容されている構成としても良い(請求項26に対
応)。
【0029】また、この場合には、例えば、前記本体が
座部と背もたれ部とアームレスト部とを有し、前記マッ
サージ手段は前記背もたれ部内に収容され、前記芳香供
給手段は、芳香を生成する芳香生成手段と、この芳香生
成手段にて発生した芳香を使用者へ向けて誘導する誘導
手段とを含み、前記芳香生成手段は、前記アームレスト
部内に収容されている構成としても良い(請求項27に
対応)。
【0030】また、この場合には、例えば、前記本体が
座部と、背もたれ部と、前記背もたれ部の前記本体の背
面側への傾斜角度を調整する角度調整手段とを有し、前
記芳香供給手段は、前記傾斜角度に応じて芳香を使用者
に供給する構成としても良い(請求項28に対応)。この
とき、前記芳香供給手段は、前記傾斜角度が所定値を上
回った場合に、鎮静作用を有する芳香を使用者に供給す
る構成としても良く(請求項29に対応)、前記芳香供給
手段は、前記傾斜角度が所定値を下回った場合に、興奮
作用を有する芳香を使用者に供給する構成としても良い
(請求項30に対応)。
【0031】また、本発明が椅子状の本体を有する場合
には、本体が、座部と、背もたれ部と、フットレスト部
と、前記フットレスト部の前記本体の正面側への傾斜角
度を調整する角度調整手段とを有し、前記芳香供給手段
は、前記傾斜角度に応じて芳香を使用者に供給する構成
としても良い(請求項31に対応)。このとき、前記芳香
供給手段は、前記傾斜角度が所定値を上回った場合に、
鎮静作用を有する芳香を使用者に供給する構成としても
良く(請求項32に対応)、前記芳香供給手段は、前記傾
斜角度が所定値を下回った場合に、興奮作用を有する芳
香を使用者に供給する構成としても良い(請求項33に
対応)。
【0032】また、本発明が椅子状の本体を有する場合
には、本体が、座部と、エアバッグを含む背もたれ部
と、前記エアバッグ内の空気圧を調整する空気圧調整手
段とを有し、前記芳香供給手段は、前記エアバッグ内の
空気圧に応じて芳香を使用者に供給する構成としても良
い(請求項34に対応)。このとき、前記芳香供給手段
は、前記空気圧が所定値を上回った場合に、鎮静作用を
有する芳香を使用者に供給する構成としても良く(請求
項35に対応)、前記芳香供給手段は、前記空気圧が所
定値を下回った場合に、興奮作用を有する芳香を使用者
に供給する構成としても良い(請求項36に対応)。
【0033】また、本発明は、前記マッサージ手段が、
使用者がマッサージ機の利用に際して仰臥するための寝
台部を有する本体に収容されている構成としても良い
(請求項37に対応)。
【0034】また、本発明は、前記芳香供給手段が前記
マッサージ手段を収容する本体と別体で構成されている
ようにしても良い(請求項38に対応)。
【0035】また、本発明は、前記芳香供給手段が前記
マッサージ手段を操作するための操作部を有するコント
ローラの筐体内に収容されている構成としても良い(請
求項39に対応)。
【0036】また、本発明は、前記芳香供給手段が使用
者がマッサージ機を利用する際に枕として用いられるク
ッション内に収容されている構成としても良い(請求項
40に対応)。
【0037】また、本発明は、前記芳香供給手段が、使
用者がマッサージ手段によるマッサージ刺激を受ける姿
勢をとっているときに、使用者の頭部に向けて芳香が放
出されるように設けられる構成としても良い(請求項4
1に対応)。
【0038】また、本発明は、前記マッサージ手段及び
前記芳香供給手段を収容し、使用者が前記マッサージ手
段によるマッサージ刺激を受ける際に収容される筐体を
更に備えた構成としても良い(請求項42に対応)。
【0039】また、本発明は、椅子状の本体が、座部
と、背もたれ部と、前記座部の略水平面に対する傾斜角
度を調整する角度調整手段とを有し、前記芳香供給手段
が、前記傾斜角度に応じて芳香を使用者に供給する構成
としても良い(請求項43に相当)。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0041】〔実施形態1〕 《マッサージ機本体》最初に、マッサージ機の本体を説
明する。図1(a)は、本発明の実施形態1による椅子式
のマッサージ機の本体1の左側面を示す説明図であり、
図1(b)は、図1(a)に示した本体1の正面を示す説明
図である。
【0042】図1(a)及び図1(b)に示すように、本体
1は、使用者Uが腰掛ける座部2と、使用者Uが背をも
たせ掛ける背もたれ部3と、使用者Uが脚を載せるフッ
トレスト部4と、使用者Uが各腕を載せるアームレスト
部5a,5bとを備える。
【0043】また、座部2及び背もたれ部3の正面に
は、使用者Uの背中,腰及び大腿部を圧迫するように複
数のエアバッグ2a,3aが設けられている。そして、
上記した本体1の内部には、本発明によるマッサージ手
段と、芳香供給手段とが収容されている。
【0044】図2(a)は、図1(a)及び図1(b)に示
した本体1の概略構成を示す斜視図であり、図2(b)
は、本体1に使用者Uが着座した状態で、アームレスト
部5aを取り去るとともに、背もたれ部2の一部を取り
去って左側面から見た図である。
【0045】図2(a)及び図2(b)に示すように、座部
2は、主として、床面に接地する2本の接地部5と、各
接地部5から2本ずつ鉛直方向に延びる支持脚6と、こ
れらの支持脚6上にて水平な床面に対して平行となるよ
うに支持された矩形の枠形のフレーム7と、このフレー
ム7の上面に固定されるクッション8とからなる。
【0046】フレーム7の枠内には、本体1の前後方向
に沿って複数の引きバネ9が設けられており、この引き
バネ9によって、使用者Uが腰掛けたときにその臀部及
び大腿部が座部2に沈み込み、適正な座り心地が使用者
Uに提供される。
【0047】フットレスト部4は、主として、略矩形の
枠形のフレーム10と、このフレーム10の表面に固定
されるクッション11とからなる。フレーム10の一端
は、フレーム7の正面側の端部にヒンジ12,12を介
して連結されており、同一直線上に配置された各ヒンジ
12,12の軸を回転中心として揺動自在に支持されて
いる。また、フレーム10は、各ヒンジ12,12に設
けられた図示せぬ角度可変機構(例えば、ラチェット機
構,或いは油圧シリンダ)によって、フレーム7に対し
て所定の角度で固定可能となっている。
【0048】背もたれ部3は、主として、略矩形の枠形
のフレーム13と、フレーム13に取り付けられたマッ
サージ機構14と、フレーム13の表面側に複数のステ
ー13aによって固定支持されるバックフレーム15
と、フレーム13,マッサージ機構14,バックフレー
ム15及び図示せぬクッション部材を被覆する外装部1
6とからなる。
【0049】フレーム13の短手方向の一端は、フレー
ム7の背面側の端部にヒンジ17,17を介して連結さ
れており、同一直線上に配置されたヒンジ17,17の
軸を回転中心として揺動自在に支持されている。また、
フレーム13は、各ヒンジ17,17に設けられた図示
せぬ角度可変機構(例えば、ラチェット機構,或いは油
圧スプリング)によって、フレーム7に対して所定の角
度で固定可能となっている。
【0050】マッサージ機構14は、本発明のマッサー
ジ手段に相当し、以下の構成を有する。マッサージ機構
14は、使用者Uにマッサージ刺激を与えるための駆動
伝達機構を収容したボックス22を有しており、このボ
ックス22の正面からは、偏平な球状の施療子18,1
8が末端に装着された2つのアーム21,21が突出し
ている。ボックス22は、フレーム13の枠内をフレー
ム13の長手方向に移動可能な状態でフレーム13に取
り付けられている。
【0051】ボックス22の左右の側面からは、ボック
ス22を貫通し回転自在に設けられた第1軸23と、第
2軸24が延出している。第1軸23及び第2軸24
は、本体1の中心線L(図1(b)参照)に対して直交する
状態で平行に設けられている。第1軸23の各端部に
は、ピニオンローラ25aが同軸で一体に取り付けられ
ており、第2軸24の各端部には、ピニオンローラ25
bが同軸で第2軸24に対して回転自在に取り付けら
れ、第2軸24と各ピニオンローラ25bとは、何れか
一方の回転によって他方が回転しないようになってい
る。
【0052】第1軸23及び第2軸24は、フレーム1
3の枠内において、フレーム13の長手方向と直交する
ように配置され、これらの各端部に取り付けられたピニ
オンローラ25a,26aが、フレーム13の長手方向
の枠に設けられたラック26,26と噛み合った状態と
なっている。
【0053】ボックス22の左側面には、駆動源(モー
タ)27が取り付けられている。駆動源27にて発せら
れた駆動力は、プーリ28,ベルト29及びプーリ30
を介してボックス22内部の駆動伝達機構に伝達され
る。ボックス22内部の主要構成及びマッサージ機構1
4によるマッサージ動作は後述する。
【0054】バックフレーム15は、使用者の背中をそ
の形状に沿って支持するように湾曲した板状部材であ
り、中央部が長手方向にくりぬかれた矩形状をなす。バ
ックフレーム15は、例えば、プラスチックや板金等か
ら形成することができ、複数のステー13aを介してフ
レーム13の正面側に固定支持されている。
【0055】施療子18,18は、バックフレーム15
の孔15a及び図示しない外装部16のスリットを通し
て背もたれ部2の表面側に突出しており、使用者Uと直
接接触できるようになっている。但し、施療子18,1
8が、外装部16の最外層に設けた変形可能なシート部
材を介して使用者に間接的に接触するようにしてもよ
い。外装部16は、その表面が皮革,合成皮革又は布等
で形成されており、図1(b)に示した各エアバック2
a,3aは、外装部16とバックフレーム15との間に
設けられている。なお、本体1は、座部2の水平面に対
する角度を調整可能となっていても良い。
【0056】《マッサージ機構》次に、本発明のマッサ
ージ手段としてのマッサージ機構14の構成を、マッサ
ージ機構14が施療可能なマッサージ機構14の動作
(マッサージ刺激の種類)に応じて説明する。
【0057】〈背筋伸ばし動作〉最初に、マッサージ機
構14による「背筋伸ばし」動作を、図3及び図4を用
いて説明する。図3(a)は、図2(a)に示したボックス
22の内部の主要構成をボックス22の正面側から見た
図であり、図3(b)は、使用者Uに対する施療子18,
18の「さすり」動作を示す説明図であり、図4は、使
用者Uに対する施療子18,18の「背筋伸ばし」動作
を示す説明図である。
【0058】図3(a)に示すように、ボックス22の内
部構成は、本体1の中心線L(図1(b)参照)を含む鉛直
面に対してほぼ面対称となっている。ボックス22内部
には、プーリ30(図2(a)参照)からの駆動力を伝達す
る駆動力伝達機構(図示せず)を収容したギアボックス3
1が収容されている。
【0059】図2(a),図2(b)に示した第1軸23
は、ギアボックス31の左右の側面を貫通しており、第
1軸23は、ギアボックス31内の図示せぬ駆動力伝達
機構から駆動力を得て、正方向及び逆方向に回転する。
【0060】以上の構成によると、第1軸23が例えば
正方向に回転した場合、図4に示すように、第1軸23
及び第2軸24に取り付けられた各ピニオンローラ25
a,25bが、ラック26,26と噛み合いながら移動す
る。これによって、ボックス22が、フレーム13の長
手方向に対する位置のみを変えながら、フレーム13の
上端側へ移動する。
【0061】これに対し、第1軸23が逆方向に回転し
た場合、各ピニオンローラ25a,25bがラック26,
26と噛み合いながら移動することによって、ボックス
22が、フレーム13の長手方向に対する位置のみを変
えながらフレーム10の下端側へ移動する。
【0062】従って、ボックス22がフレーム13の長
手方向(上下方向)へ移動する際に、使用者Uが座部2に
着座し、その背面を背もたれ部2にもたせ掛け、背骨の
近傍を各施療子18,18と接触させれば、各施療子1
8,18が、使用者Uの背筋に沿って接触しながら移動
する。
【0063】このとき、各アーム21,21がボックス
22に対して固定された状態となっていれば、各施療子
18,18が使用者Uの背面を押しながらほぼ直線の軌
跡を描いて移動する。このような「背筋伸ばし」動作に
よって、「背筋伸ばし」のマッサージ刺激が使用者Uに
与えられる。
【0064】なお、第2軸24は、各ピニオンローラ2
5b,25bとの間で相互に駆動力を伝達しない構成と
なっているので、上記した「背筋伸ばし」動作のための
駆動力を提供することはない。
【0065】〈さすり動作〉次に、マッサージ機構14
による「さすり」動作を説明する。図3(a)に示すよう
に、第2軸24には、施療子18が装着されたアーム2
1を支持するハウジング35が、ブッシュ34及びワン
ウェイクラッチ33を介して、中心線Lを含む鉛直面に
対して面対称に設けられている。
【0066】各ブッシュ34,34は、外周面が円筒面
で形成された筒状部材であり、その端面間に形成された
貫通穴を有している。この貫通穴の中心軸L1は、ブッ
シュ34の中心軸L2に対して傾くとともに、ブッシュ
34の中心軸L2と交点をもっている。
【0067】各ワンウェイクラッチ33,33は、ブッ
シュ34の貫通穴の内面に、貫通穴の中心軸L1と同軸
で固着されており、第2軸24は、各ブッシュ34,3
4の貫通穴及び各ワンウェイクラッチ33,33を貫通
しており、貫通穴及びワンウェイクラッチ33の中心軸
L1と同軸となっている。
【0068】これによって、第2軸24が例えば正方向
に回転すると、各ワンウェイクラッチ33,33が第2
軸24と係合し、各ブッシュ34,34が第2軸24と
一体に回転する。これに対し、第2軸24が逆方向に回
転すると、各ワンウェイクラッチ33,33と第2軸2
4との係合が外れ、各ブッシュ34,34は、第2軸2
4と一体に回転しない状態となる。
【0069】各ハウジング35,35は、ブッシュ34
の外周面に、ボールベアリングを介して取り付けられて
いる。各ハウジング35,35の上部(第1軸23と第2
軸24との間)には、ボックス22の前後方向に沿って
貫通穴が形成されており、この挿通穴には、アーム21
の基端側がボックス22の正面側から差し込まれ貫通し
た状態となっている(図5(a)参照)。
【0070】各アーム21,21は、挿通穴を摺動する
ことによってボックス22の前後方向に移動する場合の
み、ハウジング35と独立して動作し、その他の動作は
ハウジング35と一体に動作する。
【0071】また、第2軸24には、中心線L1に対し
て左右対称な位置に一続きのカム溝36,36が穿設さ
れている。各カム溝36,36には、ブッシュ34の貫
通穴の内面から第2軸24に直交する方向に突出するカ
ムフォロワとしての突起37が挿入されている。
【0072】以上説明した構成によると、第2軸24が
逆方向に回転した場合、第2軸24と各ワンウェイクラ
ッチ33,33との係合が外れ、第2軸24と各ブッシ
ュ34,34とが一体に回転しない状態となる。このと
き、第2軸24の回転により、各ブッシュ34,34の
突起37がカム溝36の溝面によって押され、突起37
がカム溝36に沿って移動する。これによって、第2軸
24が逆方向に回転している間、各ブッシュ34,34
は、第2軸24に沿って往復運動を行う。
【0073】このとき、各アーム21,21は、ハウジ
ング35を介してブッシュ34に取り付けられているの
で、各アーム21,21に装着された施療子18は、ブ
ッシュ34と一体に往復運動を行う。
【0074】従って、第2軸24が逆方向に回転してい
る場合に、使用者Uが座部2に着座し、その背面を各施
療子18,18と接触させれば、各施療子18,18は、
図3(b)に示すように、使用者Uの背面と接触しながら
使用者Uの正中線と直交する方向に往復運動を行う。こ
のような「さすり」動作によって、使用者Uに「さす
り」のマッサージ刺激が与えられる。また、上記した構
成によって、使用者Uが施療子18,18間の距離を調
整することができる。
【0075】〈叩き動作〉次に、マッサージ機構14に
よる「叩き」動作を、図3及び図5を用いて説明する。
図5(a)は、マッサージ機構14の「叩き」動作の関連
部分を示す左側面図であり、図5(b)は、使用者Uに対
する施療子18,18の「叩き」動作の説明図である。
【0076】図3(a)に示すように、第2軸24の下方
には、中心線Lに直交しギアボックス31を貫通する第
3軸38が設けられている。第3軸38は、ギアボック
ス31内の図示せぬ駆動力伝達機構からの駆動力を受け
て正方向及び逆方向に回転する。第3軸38の両端に
は、第3軸38と平行な叩き用シャフト40,40が、
各アーム39,39を介して第3軸38と一体に設けら
れている。
【0077】各叩き用シャフト40,40は、第3軸3
8に対して偏心しており、第3軸38が回転すると、第
3軸38(の延長線)を回転中心として回転する。なお、
各叩き用シャフト40,40の中心軸は、第3軸38上
に存する直線に対して略線対称となっている。即ち、各
叩き用シャフト40,40は、一方の位置が他方の位置
に対して略180°ずれた状態で設けられている。
【0078】各叩き用シャフト40,40には、軸受部
41が軸受けを介して取り付けられており、各軸受部4
1,41は、叩き用シャフト40に対して回動自在とな
っている。各軸受部41,41には、ロッド42の一端
が継手を介して取り付けられており、ロッド42の一端
側は、叩き用シャフト40の周方向(ボックス22の前
後方向)に沿って揺動自在となっている。ロッド42の
他端は、図5(a)に示すように、自在継手を介してハウ
ジング35に取り付けられており、ハウジング35に対
して全方向に揺動可能となっている。
【0079】以上の構成によれば、図3(a)において、
第3軸38が例えば正方向に回転すると、各叩き用シャ
フト40,40が、第3軸38(の延長線)を回転中心と
して回転する。すると、各軸受部41,41が、叩き用
シャフト40に対して相対回転しながら、第3軸38を
回転中心として回転する。これによって、各軸受部41
は、ボックス22の長手方向(上下方向)における位置を
変える。
【0080】ここで、図5(a)に示すように、各ハウジ
ング35,35は、軸受部41にロッド42を介して連
結されているので、軸受部41が下方から上方へ移動す
る際には、ロッド42がハウジング35を押す状態とな
る。一方、軸受部41が上方から下方へ移動する際に
は、ロッド42がハウジング35を引っ張る状態とな
る。これによって、各ハウジング35,35が、第2軸
24を回転中心として正逆方向に回動する。
【0081】このとき、各アーム21,21(及び各施療
子18,18)がハウジング35と一体に回動する状態で
あれば、各施療子18,18は、図5(b)に示すよう
に、ボックス22の長手方向に沿って回動する。即ち、
軸受部41が下方から上方へ移動する際には、各施療子
18,18が上方から下方へ回動し、軸受部41が下方
から上方に移動する場合には、各施療子18,18が上
方から下方へ回動する。
【0082】従って、例えば、図5(b)に示すように、
各施療子18,18が肩よりもやや高い位置に配置され
ている状態で、使用者Uが座部2に着座し、第3軸38
を回転させれば、各施療子18,18が、第2軸24を
回転中心として回動し、上方から下方へ向かって回動し
たときに、使用者Uの肩部を叩くこととなる。
【0083】このとき、各叩き用シャフト39,39が
第3軸38に対して180°ずれた状態で配置されてい
るので、各施療子18,18は、交互に等間隔をおいて
使用者Uの肩部を叩く。このような「叩き」動作によっ
て、使用者Uに「叩き」のマッサージ刺激が与えられ
る。
【0084】なお、図3(a)に示すように、各軸受部4
1,41は、叩き用シャフト40に沿ってスライド移動
可能に設けられており、上述した「さすり」動作の際に
は、各ブッシュ34,34のスライド移動に追従してス
ライド移動するように構成されている。
【0085】〈揉み動作〉次に、マッサージ機構14に
よる「揉み」動作を、図3及び図6を用いて説明する。
図6(a)は、マッサージ機構14の「揉み」動作の関連
部分を示す正面図であり、図6(b)は、使用者Uに対す
る施療子18,18の「揉み」動作の説明図である。
【0086】図6(a)に示すように、各ブッシュ34,
34の中心軸L2は、第2軸24の中心軸L1に対して
傾いている。ここで、第2軸24が正方向に回転する
と、各ワンウェイクラッチ33,33と第2軸24とが
係合し、各ブッシュ34,34が第2軸24と一体に回
転する。このとき、各ハウジング35,35は、ブッシ
ュ34にボールベアリングを介して取り付けられてお
り、ロッド42によって半ば固定されているので、ブッ
シュ34と一体に回転せず、ブッシュ34に対して相対
回転する。
【0087】各ブッシュ34,34がハウジング35に
対して相対回転すると、各ブッシュ34,34の中心軸
L2は、第2軸24の中心軸L1を回転中心として回転
する。これによって、中心軸L2は、図6(a)に示すよ
うに、ボックス22の長手方向(上下方向)における中心
軸L1に対する傾きを変える。
【0088】ここで、各ブッシュ34の外周面は中心軸
L2と同軸の(中心軸L2と平行な)円筒面である。従っ
て、中心軸L2が中心軸L1を中心として回転すると、
ブッシュ34の外周面も中心軸L1に対する傾きを変え
ることになる。
【0089】ここで、各ハウジング35,35及び各ア
ーム21,21は、ブッシュ34の中心軸L2に対して
直交する方向に設けられている。このため、中心軸L2
の中心軸L2に対する傾きが変わるに従って、各アーム
21,21が第2軸24の周りを回転しない状態で、中
心線Lに対する傾きを変える。
【0090】以上の構成によって、各アーム21,21
に設けられた施療子18,18同士が、図6(b)に示す
ように、中心線Lに対して円弧の軌跡を描きながら近づ
いたり離れたりする。従って、使用者Uが座部2に着座
し、例えば肩胛骨の周りや腰を各施療子18,18に接
触させた状態で、第2軸24を正方向に回転させれば、
各施療子18,18が、中心線Lに近づいたり離れたり
する動作、即ち図6(b)に示した「揉み」動作を行う。
これによって、使用者Uに「揉み」のマッサージ刺激が
与えられる。
【0091】〈マッサージ刺激の強度調整〉次に、マッ
サージ機構14によるマッサージ刺激の強度調整機構
を、図3及び図7を用いて説明する。図7(a)は、強度
調整機構の関連部分を示す側面図であり、図7(b)は、
マッサージ刺激の強度調整の動作説明図である。
【0092】図3(a)に示すように、第2軸24の上方
には、中心線Lに直交しギアボックス31を貫通する第
4軸44が設けられている。第4軸44の両端には、第
4軸44と平行な強度調整用シャフト46,46が、ア
ーム45,45を介して第4軸44と一体に設けられて
おり、各強度調整用シャフト46,46は、中心線Lに
ついて線対称に配置されている。
【0093】各強度調整用シャフト46,46は、第4
軸44に対して偏心しており、第4軸44が回転する
と、第4軸44(の延長線)を回転中心として回転する。
各強度調整用シャフト46,46には、軸受部47がボ
ールベアリングを介して取り付けられており、各軸受部
47,47は、強度調整用シャフト46に対して回動自
在となっている。
【0094】さらに、各軸受部47,47には、図7
(a)に示すように、ロッド48の一端が継手を介して取
り付けられており、ロッド48の一端側は、強度調整用
シャフト44の軸方向(ボックス22の左右方向)に沿っ
て揺動自在となっている。
【0095】各ロッド48,48の他端は、ハウジング
35の挿通穴に挿通された状態のアーム21の基端部
に、リンク50を介して連結されている。また、各アー
ム21,21は、引きバネ49を挿通しており、引きバ
ネ49は、その一端がアーム21に固着され、他端がハ
ウジング35の正面に固着されている。
【0096】以上の構成によれば、第4軸44が例えば
正方向に回転すると、各強度調整用シャフト46,46
が、第4軸44を回転中心として回転する。このとき、
各軸受部47,47は、強度調整用シャフト46に対し
て相対回転しながらボックス22の長手方向(上下方向)
の位置を変える。
【0097】ここで、各軸受部47,47がボックス2
2の下方から上方へ移動する際には、ロッド48がアー
ム21を引っ張る状態となり、上方から下方へ移動する
場合には、ロッド48がアーム21を押す状態となる。
【0098】各アーム21,21は、ハウジング35の
挿通穴に対して回転しない状態で摺動可能となっている
ので、ロッド48によって押された場合には、ボックス
22の正面方向へ進出する。このとき、引きバネ49が
伸張方向へ付勢される。
【0099】これに対し、各アーム21,21は、ロッ
ド48によって引っ張られた場合には、引きバネ49の
付勢力が解放され、引きバネ49の収縮力を受けて、ボ
ックス22の背面方向へ後退する(図7(b)参照)。
【0100】従って、使用者Uがマッサージ機構14に
よる「背筋伸ばし」,「さすり」,「叩き」,「揉み」
の何れかの刺激を受ける場合に、第4軸44を回転させ
れば、図7(b)に示すように、各アーム21のボックス
22の正面方向への進出量を調整することができ、各施
療子18,18とマッサージ部位との接触度を調整する
ことができる。従って、マッサージ刺激の強度を調整す
ることができる。
【0101】以上説明したマッサージ機構14によれ
ば、「背筋伸ばし」,「さすり」,「叩き」及び「揉
み」のマッサージ刺激を使用者Uに与えることができ、
さらに、各マッサージ刺激の強度を調整することができ
る。また、「さすり」(施療子18,18間の距離調整)
と「揉み」動作とは、同時に行うことはできないが、こ
れら以外の組み合わせであれば、適宜組み合わせて同時
に実施することができる。
【0102】《芳香供給手段》次に、本発明の芳香供給
手段の構成を説明する。図1(a)及び図1(b)に示すよ
うに、芳香供給手段は、芳香生成手段としての芳香生成
部51と、誘導手段としての芳香誘導部52とからな
り、芳香生成部51は、アームレスト部5aの内部に収
容されており、芳香誘導部52は、アームレスト部5a
及び背もたれ部3の内部に収容されている。
【0103】図8は、図1に示した芳香生成部51の構
成図である。図8において、芳香生成部51は、密閉可
能な容器51aと、容器51a内部の底面に敷設された
断熱材56と、断熱材56の上面に配置された加熱手段
としてのPTC(Positive Temperature Coefficient)
ヒータ(定温度維持機能を持ったヒータ)57と、PTC
ヒータ57の上面に配置され固体の芳香剤59を収容す
る受け皿58とからなる。芳香剤59は、使用者Uに対
して所望の作用を有する芳香を発生する物質を含んでい
る。
【0104】容器51aの側面には、ヒンジによって開
閉可能な芳香剤59の交換用の蓋54が設けられ、使用
者Uは、蓋54に設けられたツマミ55を利用して蓋5
4を開閉可能となっている。さらに、容器51aの上端
部には、管状の開口部60が設けられており、開口部6
0は、調整手段としての調整バルブ(電磁弁)61によっ
て開閉可能となっている。開口部60は、芳香誘導部5
2の一部をなす誘導管62に連通されている。
【0105】以上の構成により、蓋55が閉められ且つ
調整バルブ61が閉じられると、開口部60が閉塞さ
れ、容器51a内部は密閉された状態となる。調整バル
ブ61は、その開度が調整されることによって、誘導管
62へ誘導される芳香を含む空気の量を調整することが
できる。
【0106】なお、本実施形態では、図20に示すよう
に、アームレスト部5aの側面に蓋5cが設けられてお
り、この蓋5cが開けられると、使用者Uが容器51a
の蓋54を視認でき、蓋54を開けて芳香剤59を配置
・交換可能となっている。もっとも、容器51aの蓋5
4がアームレスト部5aの側面から外部に露出する構成
としても良い。また、容器51aが本体1に対して着脱
自在に構成され、容器51aごと芳香剤59を交換可能
な構成となっていても良い。また、容器51aに対して
受け皿58を着脱自在に構成し、受け皿58ごと芳香剤
59を交換可能な構成となっていても良い。
【0107】図9は、図1に示した芳香誘導部52の構
成図である。図1及び図9に示すように、芳香誘導部5
2は、上記した誘導管62と、芳香放出部63とからな
る。誘導管62は、アームレスト部5aから背もたれ部
3にわたって配設されており、その一端は、容器51a
の開口部60と連通され(図8参照)、他端は、芳香放出
部63の内部空間に連通している。
【0108】芳香放出部63は、誘導管62と連通し背
もたれ部3の正面に向かって開口したチャンバ(小部屋)
を有しており、その開口部には、背もたれ部3の外装部
16の表面に沿ってネットがかけられている。芳香放出
部63の開口部は、背もたれ部3の上端側正面に設けら
れている。
【0109】以上の構成によると、受け皿58に芳香剤
59が収容された状態で容器51a内部が密閉され、P
TCヒータ57に電源100から電力が供給されると、
PTCヒータ57が芳香剤59の加熱を開始する。PT
Cヒータ57による加熱によって芳香剤59は気化し、
芳香を含む空気が容器51a内部に充満する。
【0110】その後、調整バルブ61が開かれると、容
器51a内の芳香を含む空気は、熱膨張によって体積が
増加しているので、開口部60を通じて誘導管62へと
流れる。その後、芳香を含む空気は、誘導管62を通じ
て芳香放出部63にたまり、その開口部からネットを通
じて外部に放出される。
【0111】上述したように、芳香放出部63の開口部
は、背もたれ部3の正面の上端側に設けられているの
で、使用者Uが背もたれ部3に後頭部を接触させるよう
にしてもたれていると、開口部は使用者Uの頭部の横に
位置する。これによって、使用者Uは、芳香放出部63
から放出された芳香を容易にかぐことができる。即ち、
使用者Uに芳香刺激が与えられる。
【0112】さらに、芳香誘導部52は、芳香生成部5
1から供給された芳香を除臭するための除臭手段64を
有している。除臭手段64は、図1(a)及び図9に示す
ように、バイパス管64a,64bと、除臭室65と、
第1バルブ66と、第2バルブ66と、排気管68と、
排気ファン69とからなる。
【0113】各バイパス管64a,64bの一端は、誘
導管62に連通されており、他端は除臭室65に連通さ
れている。除臭室65は、消臭剤65aを収容してい
る。消臭剤65aには、活性炭等の除臭作用を有する物
質が用いられる。第1バルブ66は、電磁弁であり、バ
イパス管64aに設けられ、バイパス管64aを開閉す
る。第2バルブ67は、電磁弁であり、誘導管62と各
バイパス管64a,64bとが連通する部位の間に設け
られており、誘導管62を開閉する。
【0114】排気管68は、芳香放出部63の背面側に
設けられており、背もたれ部3の背面にて外部に通じて
いる。芳香放出部63の背面側の壁70は、ヒンジによ
って開閉可能に構成されており、この壁70が開くと、
芳香放出部63の内部空間と排気管68とが連通状態と
なる。排気ファン69は、排気管68の内部に設けられ
ており、背もたれ部3の背面から外部へ放出される気流
を発生させる。
【0115】なお、壁70は、例えば、アクチュエータ
によって開閉制御される構成でも良く、排気ファン69
が停止しているときには芳香放出部63と排気管68と
の間を塞ぐ位置に存し、排気ファン69が駆動すると、
その負圧によって蓋70が排気管68側へ開く構成とし
ても良い。
【0116】以上の構成による除臭手段64によれば、
上記した芳香を使用者Uに供給する場合には、第1バル
ブ66が閉じられ、第2バルブ67が開かれる。これに
よって、芳香を含む空気が芳香放出部63まで誘導され
る。これに対し、芳香を除臭する場合には、誘導バルブ
61(図8参照)及び第2バルブ67が閉じられ、第1バ
ルブ66が開かれる。これによって、誘導管62中の芳
香を含む空気が除臭室65を通過して芳香放出部63へ
流れる。従って、除臭室65を通過する際に、消臭剤6
5aによって芳香を含む空気から芳香が除去される。
【0117】さらに、芳香が除去される場合には、芳香
放出部63の壁70が開かれるとともに、排気ファン6
9が背もたれ部3の背面へ向かう気流を発生させる。こ
れによって、芳香放出部63内の芳香を含む空気が、背
もたれ部3の背面から排気され、外部の大気中で霧散す
る。
【0118】このようにして、誘導管62の内部及び芳
香放出部63の内部から強制的に芳香が除去される。従
って、使用者Uに対する芳香の供給を迅速に停止するこ
とができる。その後、除臭が終了すると、第1バルブ6
6が閉じ、第2バルブ67が開くようになっている。
【0119】なお、本実施形態における除臭手段64
は、誘導管62内の芳香を除臭する構成(バイパス管6
4a,64b,除臭室65,第1バルブ66及び第2バ
ルブ67)と、芳香放出部63内の芳香を除臭する構成
(排気管68,排気ファン69及び壁70)とをあわせ持
つが、何れか一方のみを備えていても、芳香を強制的に
除去し、使用者Uへの芳香の供給を迅速に停止すること
ができる。
【0120】また、図1には、芳香供給手段(芳香生成
部51,芳香誘導部52及び除臭手段64の組み合わ
せ)が一つだけ図示されているが、本実施形態では、芳
香供給手段は、使用者Uに供給すべき芳香の種類の数に
応じて複数用意されている(図10参照、但し、図10
には、第3番目までを図示)。これによって、複数種類
の芳香刺激を使用者Uに与えることができる。
【0121】なお、上記構成に代えて、芳香生成部5
1,芳香誘導部52及び除臭手段64の組み合わせを一
つ用意し、芳香生成手段51の容器58に収容される芳
香剤59を取り替えることで複数種類の芳香を使用者U
に提供できる構成としても良い。
【0122】また、複数の芳香生成部51に対して共通
の芳香誘導部52及び除臭手段64を用意し、各芳香生
成部51の調整バルブ61を制御することによって、複
数の芳香生成部51のうちの任意の芳香生成部51から
発生した芳香のみが芳香誘導部52へ誘導される構成と
しても良い。また、除臭手段64は無くても良い。
【0123】《マッサージ機の回路構成》次に、実施形
態1によるマッサージ機の回路構成を説明する。図10
は、図1に示したマッサージ機の回路構成図である。図
10において、マッサージ機は、MPU(Micro Process
ing Unit)71と、MPU71に電気的に接続されたR
OM(Read Only Memory)72,RAM(Random Access M
emory)73,リモートコントローラ(リモコン)74,複
数の除臭手段64の制御装置75,複数の調整バルブ6
1の制御装置76,複数のヒータ57の制御装置77,
背もたれ部3の角度検出部78,フットレスト部4の角
度検出部79,各エアバック2a,3aの空気圧検出部
80,マッサージ機構14の制御装置81,背もたれ部
3の角度調整部82,フットレスト部4の角度調整部8
3及び各エアバッグ2a,3aの空気圧調整部84とを
備えている。これらは、本体1の内部の適宜の位置に収
容されている。
【0124】ROM72は、MPU71によって実行さ
れる各種の制御プログラム(コンピュータプログラム)を
記録している。RAM73は、MPU71の作業領域と
して用いられる。
【0125】リモコン74は、使用者Uがマッサージ機
に所定の動作を行わせるための複数のボタン(スイッチ)
を有しており、押されたボタンに応じた信号をMPU7
1に入力する。ボタンは、マッサージ機の電源100
(図8参照)のON/OFFボタン(電源ボタン)と、マッ
サージ機構14の動作ボタンと、本体1の調整ボタン
と、芳香供給手段による芳香の供給ボタンと、芳香供給
手段によって供給される芳香の濃度調整ボタンと、マッ
サージ機構14の調整ボタンからなる。
【0126】ここに、マッサージ機構14の動作ボタン
は、マッサージ機構14に上述した「背筋伸ばし」,
「さすり」,「叩き」及び「揉み」の各動作を個別に行
わせる個別動作ボタン(動作開始/停止ボタン)と、複数
パターン用意されたマッサージプログラムに従った動作
をマッサージ機構14に行わせるためのマッサージプロ
グラム動作ボタン(動作開始/停止ボタン)とからなる。
【0127】本体1の調整ボタンは、背もたれ部3のリ
クライニング角度調整ボタンと、フットレスト部4の角
度調整ボタンと、各エアバッグ2a,3aの空気圧調整
ボタンとからなる。芳香の供給ボタン及び芳香の濃度調
整ボタンは、芳香供給手段の数に応じて設けられてい
る。マッサージ機構14の調整ボタンは、施療子18,
18の強度調整ボタンと、施療子18,18間の距離調
整ボタンと、施療子18,18のフレーム13の長手方
向における位置(高さ)調整ボタンとからなる。
【0128】マッサージ機構14の制御装置81は、マ
ッサージ機構14に設けられた図示せぬ各種センサ(例
えば、ボックス22(図2参照)のフレーム13における
位置センサ(施療子18,18の位置検出センサ),各ブ
ッシュ34,34の位置センサ(施療子18,18間の距
離検出センサ),各強度調整用シャフト46,46の位置
センサ(マッサージ刺激の強度検出センサ))の出力信号
を検出し、MPU71に与える。
【0129】また、制御装置81は、リモコン74の何
れかの動作ボタンが押された場合に、その押された動作
ボタンに応じた制御信号をMPU71から受け取り、こ
の制御信号に応じてマッサージ機構14を制御する。即
ち、制御装置81は、制御信号に応じてモータ27を駆
動させるとともに、ボックス22内の駆動伝達機構を制
御することによって、押されたボタンに応じた動作をマ
ッサージ機構14に行わせる。これによって、使用者U
に所望のマッサージ刺激が与えられる。
【0130】各除臭手段64の制御装置75は、リモコ
ン74の何れかの動作ボタン又は芳香の発生/停止ボタ
ンが押された場合に、その押されたボタンに応じた制御
信号をMPU71から受け取り、この制御信号に従って
図9に示した第1バルブ66,第2バルブ67,排気フ
ァン69(及び壁70)の動作を制御し、これらに上述し
た除臭動作を行わせる。これによって、誘導管62及び
芳香放出部63から芳香が除去される。
【0131】各調整バルブ61の制御装置76は、リモ
コン74の何れかの動作ボタン又は芳香の濃度調整ボタ
ンが押された場合に、その押されたボタンに応じた制御
信号をMPU71から受け取り、この制御信号に従って
図8に示した調整バルブ61の開閉動作(開度)を制御す
る。これによって、芳香生成部51から誘導管62及び
芳香放出部53を通じて使用者Uに供給される芳香の供
給量が調整される。
【0132】各ヒータ57の制御装置77は、リモコン
74の何れかの動作ボタン又は芳香の発生/停止ボタン
が押された場合に、その押されたボタンに応じた制御信
号をMPU71から受け取り、この制御信号に従ってP
TCヒータ57をON/OFF制御する。これによっ
て、芳香剤59の気化量を制御できるので、使用者Uに
与えられる芳香の濃度を調整することができる。
【0133】背もたれ部3の角度検出部78は、背もた
れ部3のリクライニング角度(背もたれ部の本体の背面
側への傾斜角度に相当)を検出し、リクライニング角度
に応じた信号をMPU71に入力する。角度検出部78
は、例えばエンコーダを用いて構成される。
【0134】背もたれ部3の角度調整部82は、フレー
ム13をフレーム7に対して揺動させるためのアクチュ
エータ及びアクチュエータの制御装置等からなり、MP
U71からの制御信号に従って、背もたれ部3のフレー
ム13(図2参照)を、所定のリクライニング角度の範囲
において揺動・固定させる(角度調整手段に相当)。
【0135】リクライニング角度は、例えば、図2(a)
に示すフレーム7とフレーム13との間の角度αであ
り、本実施形態では、リクライニング角度の範囲は、9
0°(フレーム7とフレーム13とが直角な状態)〜18
0°(フレーム7とフレーム13とが平行な状態)に設定
されている。
【0136】フットレスト部4の角度検出部79は、フ
ットレスト部4の本体1の正面側への傾斜角度を検出
し、検出した角度に応じた信号をMPU71に入力す
る。角度検出部79は、例えばエンコーダを用いて構成
される。
【0137】フットレスト部4の角度調整部83は、フ
レーム10をフレーム7に対して揺動させるためのアク
チュエータ及びアクチュエータの制御装置等からなり、
MPU71からの制御信号に従って、フットレスト部4
のフレーム10を、所定の角度範囲において揺動させる
(角度調整手段に相当)。
【0138】所定の角度範囲は、例えば、図2(a)に示
すフレーム7とフレーム10との間の角度βであり、本
実施形態では、所定の角度範囲は、90°(フレーム7
とフレーム10とが直角な状態)〜180°(フレーム7
とフレーム10とが平行な状態)に設定されている。
【0139】空気圧検出部80は、各エアバッグ2a,
3aの空気圧を検出し、検出した空気圧に応じた信号を
MPU71に入力する。
【0140】空気圧調整部84は、各エアバッグ2a,
3aに空気を送り込んだり抜いたりするためのエアコン
プレッサ又はポンプ及び制御装置等からなり、MPU7
1からの制御信号に従って、各エアバッグ2a,3aの
空気圧を調整する(空気圧調整手段に相当)。
【0141】なお、本実施形態では、全てのエアバッグ
2a,3aの空気圧をこの空気圧調整部84にて同時に
調整するが、背部のエアバッグ3a,腰部のエアバッグ
3a及び大腿部のエアバッグ2aの空気圧が個別に調整
されるように構成されていても良い。
【0142】MPU71は、ROM72に記録された制
御プログラムをRAM73にロードして実行することに
よって、リモコン74,各角度検出部78,79,空気
圧検出部80及びマッサージ機構14の制御装置81か
ら入力される信号に従って、マッサージ機構14,各制
御装置75,76,77,81,各角度調整部82,83及
び空気圧調整部84に所定の制御信号を与える。
【0143】〈MPUによる処理〉次に、図10〜図1
9を用い、上記したMPU71による処理を説明するこ
とによって、マッサージ機の動作を説明する。但し、前
提として、図10に示す第1番目の芳香生成部51は、
鎮静作用を有する芳香(例えば、ローズ,ラベンダ,ベ
ルガモットの何れかの芳香)の芳香剤59を収容してお
り、第2番目の芳香生成部51は、治療効果(例えば、
血行促進作用)を有する芳香(例えば、漢方薬,レモング
ラス,ウスベニアオイの何れかの芳香)の芳香剤59を
収容しており、第3番目の芳香生成部51は、興奮作用
を有する芳香(例えば、ミント,ジャスミン,ニッキの
何れかの芳香)の芳香剤59を収容しており、第4番目
の芳香生成部51(図示せず)は、鎮痛作用を有する芳香
(例えば、カモマイル,オレンジブロッサムの何れかの
芳香)の芳香剤59を収容しているものとする。
【0144】(メインルーチン)図11は、MPU71に
よるメインルーチンを示すフローチャートである。MP
U71は、マッサージ機の電源100(図8)が投入され
ることによって、図11に示すメインルーチンの実行を
開始する。最初に、MPU71は、リモコン74の何れ
かのボタンが押され、押されたボタンに応じた信号が入
力されるのを待つ(S01)。
【0145】その後、リモコン74の何れかのボタンが
押されると、リモコン74からMPU71に、ボタンに
対応した信号が入力される(S01;Y)。すると、MP
U71は、入力信号がマッサージ機構14の動作ボタン
に対応する信号か否かを判定し(S02)、そうである場
合(S02;Y)には、マッサージ機構動作処理のサブル
ーチンを実行し(S03)、その後、処理をステップS0
4に進め、そうでない場合(S02;N)には、処理をス
テップS04に進める。
【0146】ステップS04では、MPU71は、入力
信号がマッサージ機構14の調整ボタンに対応する信号
か否かを判定し、そうである場合(S04;Y)には、マ
ッサージ機構調整処理のサブルーチンを実行し(S0
5)、その後、処理をステップS06に進め、そうでな
い場合(S04;N)には、処理をステップS06に進め
る。
【0147】ステップS06では、MPU71は、入力
信号が本体1の調整ボタンに対応する信号か否かを判定
し、そうである場合(S06;Y)には、本体調整処理の
サブルーチンを実行し(S07)、その後、処理をステッ
プS06へ進め、そうでない場合(S06;N)には、処
理をステップS08に進める。
【0148】ステップS08では、MPU71は、入力
信号が芳香の供給/停止ボタン又は芳香の濃度調整ボタ
ンに対応する信号か否かを判定し、そうである場合(S
08;Y)には、芳香調整処理のサブルーチンを実行し
(S09)、その後、処理をステップS01に戻し、そう
でない場合(S08;N)には、処理をステップS01に
戻す。
【0149】このように、MPU71は、メインルーチ
ンにおいて、リモコン74からの入力信号に基づいて、
押されたリモコン74のボタンを特定し、入力信号(押
されたボタン)に応じたサブルーチンを割り込み処理に
よって実行する。
【0150】その後、リモコン74の何れかのボタンが
新たに押されるまで、サブルーチンの終了時に行われて
いる動作が継続して行われ、何れかのボタンが新たに押
されたときには、継続して行われていた動作が新たに押
されたボタンに対応する動作に切り替えられる。
【0151】(マッサージ機構動作処理)次に、マッサー
ジ機構動作処理のサブルーチンを説明する。図12は、
図11に示したマッサージ機構動作処理を示すフローチ
ャートである。上記したように、入力信号がリモコン7
4のマッサージ機構14の動作ボタンに対応する信号で
ある場合には、マッサージ機構動作処理が実行される。
【0152】図12に示すように、このサブルーチンで
は、最初に、MPU71は、入力信号が個別動作ボタン
に対応する信号(ステータス信号)か否かを判定し(S1
01)、そうである場合には、処理をステップS102
に進め、そうでない場合(入力信号がマッサージプログ
ラム動作ボタンに対応する信号である場合)には、処理
をステップS106に進める。
【0153】ステップS102に処理が進んだ場合に
は、MPU71は、入力信号がマッサージ機構14の個
別動作停止ボタンに対応する信号か否かを判定し、そう
である場合(S102;Y)には、処理をステップS11
3へ進め、そうでない場合(S102;N)には、処理を
ステップS103に進める。
【0154】ステップS103では、MPU71は、入
力信号が、「背筋伸ばし」,「さすり」,「叩き」又は
「揉み」の何れかの個別動作ボタンに対応するステータ
ス信号であるものとして、鎮静作用芳香供給処理を行
う。即ち、MPU71は、第1番目の各制御装置76,
77に制御信号を与える。各制御装置76,77は、M
PU71からの制御信号に従って、第1番目の芳香生成
部51のPTCヒータ57及び調整バルブ61を制御す
る。
【0155】このとき、各制御装置76,77は、例え
ば、図18のタイミングチャートに示すように、PTC
ヒータ57がONとなってから5秒後(気化した芳香剤
59,即ち芳香を含む空気が発生した後)に調整バルブ
61を開き、その後、PTCヒータ57が2秒間ONと
なった後、1秒間OFFとなるように制御を行う。
【0156】これによって、図8及び図9に示すよう
に、鎮静作用を有する芳香が誘導管62及び芳香放出部
63を経て外部に放出され、使用者Uに供給される。従
って、使用者Uは、緊張が解けた状態でマッサージ刺激
を受けることができる。その後、MPU71は、所定時
間が経過すると、芳香の供給を停止させた後、処理をス
テップS104へ進める。
【0157】ステップS104では、MPU71は、ス
テータス信号に応じた制御信号をマッサージ機構14の
制御装置81に入力する。すると、制御装置81が、マ
ッサージ機構14に、制御信号に応じた動作(「背筋伸
ばし」「さすり」「叩き」「揉み」の何れかの動作)を
行わせる。これによって、マッサージ機構14が押され
たボタンに応じた動作を行い、所望のマッサージ刺激が
使用者Uに与えられる。
【0158】続いて、MPU71は、入力信号(ステー
タス信号)に応じた芳香を芳香供給手段に供給させる。
例えば、ステップS104にて与えられるマッサージ刺
激が「叩き」刺激である場合には、MPU71は、第3
番目の各制御装置76,77に制御信号を与え、芳香供
給手段から使用者Uに興奮作用を有する芳香を供給させ
る。或いは、例えば、ステップS104にて与えられる
マッサージ刺激が「背筋伸ばし」又は「揉み」刺激であ
る場合には、MPU71は、芳香供給手段から使用者U
に鎮静作用を有する芳香を供給させる。
【0159】この場合にも、各制御装置76,77は、
図18に示したタイムチャートに従ってPTCヒータ5
7及び調整バルブを制御する。その後、MPU71は、
処理をメインルーチンに戻す。
【0160】以上の動作によって、使用者Uには、マッ
サージ刺激による治療の際にマッサージ刺激に応じた芳
香刺激が与えられる。これによって、使用者Uに対する
マッサージの治療効果が向上する。
【0161】一方、MPU71は、ステップS113に
処理を進めた場合(S102;Y)には、制御装置81に
動作停止の制御信号を与え、マッサージ機構14のマッ
サージ動作を停止させ(S113)、その後、該当する制
御装置76,77に動作停止の制御信号を与え、該当す
るPTCヒータ57を停止させ且つ調整バルブ61を閉
じることによって、芳香の供給を停止させる(S11
4)。その後、MPU71は、マッサージ機構動作処理
を終了し、処理をメインルーチンへ戻す。これらのステ
ップS113,S114によって、使用者Uに対するマ
ッサージ刺激及び芳香刺激の供給が停止する。
【0162】これに対し、入力信号がマッサージプログ
ラム動作ボタンに対応する信号である場合(S101;
N)には、MPU71は、入力信号がマッサージプログ
ラムの停止ボタンに対応する信号か否かを判定し(S1
06)、そうである場合(S106;Y)には、上記した
ステップS113,114の処理を行い、処理をメイン
ルーチンに戻す。
【0163】これに対し、入力信号が停止ボタンに対応
する信号でない場合(S106;N)には、MPU71
は、上記したステップS103と同様の鎮静作用芳香供
給処理(前処理)を実行した後(S107)、処理をステッ
プS108に進める。
【0164】ステップS108に処理が進んだ場合、M
PU71は、以下に説明するステップS108〜S11
2において、押されたマッサージプログラム動作ボタン
に応じた(使用者Uによって選択された)マッサージプロ
グラムに従ってマッサージを使用者Uに施す。
【0165】ここに、マッサージプログラムは、マッサ
ージ刺激の種類に応じた複数のプロセスからなり、所定
の時間内において、複数種類のマッサージ刺激を順次使
用者に与えるようにプログラムされている。
【0166】具体的には、MPU71は、ステップS1
08において、最初のプロセスに該当するマッサージ刺
激を与えるための制御信号を制御装置81に与え、続い
て、当該マッサージ刺激に対応する芳香を供給するため
の制御信号を該当する制御装置76,77に与える(S1
09)。これによって、最初のプロセスに対応するマッ
サージ刺激と芳香刺激とが、マッサージ機構14及び芳
香供給手段によって使用者Uに与えられる。
【0167】その後、MPU71は、自身が持つ図示せ
ぬ内臓時計によってマッサージ刺激の切り替えタイミン
グを計時し(S110)、切り替えタイミングでなく(S
110;N)、且つプログラムの終了時刻から所定時間
(例えば5秒)前でない場合(S111;N)には、処理を
ステップS108に戻す。その後、ステップS110に
てYESの判定がなされるまで、ステップS108,1
09の処理はスルーとなり、同じマッサージ刺激と芳香
刺激とが使用者Uに与えられる。
【0168】その後、MPU71は、ステップS110
にて切り替えタイミングであると判定した場合(S11
0;Y)には、処理をステップS108に戻し、次のプ
ロセスに該当するマッサージ刺激及び芳香を与えるため
の制御信号を、該当する制御装置76,77,81に供給
する。
【0169】これによって、次のプロセスに対応するマ
ッサージ刺激及び芳香刺激が使用者Uに与えられる。芳
香が切り替えられる場合には、該当する除臭手段64の
制御装置75に制御信号が与えられ、上述した除臭手段
64による除臭動作が行われ、芳香が除去される。
【0170】このように、ステップS108〜S111
のループ処理が繰り返し行われることによって、各プロ
セスにおいて、そのプロセスに応じたマッサージ刺激が
使用者Uに与えられるとともに、各マッサージ刺激に対
応する(各プロセスに対応する)芳香刺激が使用者Uに与
えられる。
【0171】その後、ステップS111にて、マッサー
ジプログラムが終了する所定時間前であると判定された
場合(S111;Y)には、MPU71は、興奮作用芳香
供給処理(後処理)を実行することによって、興奮作用を
有する芳香を使用者Uに供給する(S112)。
【0172】その後、マッサージプログラムの終了時刻
になると、MPU71は、上述したマッサージ機構停止
処理(S113)及び芳香供給手段停止処理(S114)を
実行することによって、使用者Uに対するマッサージ刺
激及び芳香刺激の付与を停止し、処理をメインルーチン
に戻す。
【0173】図19は、マッサージプログラムの実行時
におけるタイミングチャートの例を示す図である。図1
9に示すように、前処理(S107)によって鎮静作用を
有する芳香が使用者Uに供給された後、マッサージ刺激
の付与が開始され、マッサージプログラムがステップS
108〜S111に従って実行される。即ち、最初のプ
ログラムとして「背筋伸ばし」の刺激が与えられるとと
もに、鎮静作用を有する芳香が使用者Uに与えられる。
【0174】その後、次のプログラムとして、「揉み」
刺激が与えられた後、「叩き」刺激が使用者Uに与えら
れる。このとき、「揉み」刺激に対しては鎮静作用を有
する芳香が供給され、「叩き」刺激に対しては興奮作用
を有する芳香が供給される。
【0175】その後、マッサージプログラムが中盤にさ
しかかると、各マッサージ刺激に対応する芳香として、
治療効果を有する芳香が提供される。即ち、「叩き」刺
激に対しては、血行促進作用を有する芳香が供給され、
「揉み」刺激及び「背筋伸ばし」刺激に対しては、鎮痛
作用を有する芳香が供給される。
【0176】このようにして、各マッサージ刺激が複数
回マッサージプログラムに従って与えられた後、マッサ
ージプログラムの終了の所定時間(例えば、5秒)前にな
ると、各マッサージ刺激に対して与えられる芳香(図1
9中の及びの芳香:第1の芳香に相当)に優先し
て、興奮作用を有する芳香(図19中のの芳香:第2
の芳香に相当)が使用者Uに与えられる(後処理:S11
2)。
【0177】その後、マッサージプログラムの終了時刻
になると、マッサージプログラムが終了し、マッサージ
刺激の付与が終了すると同時に興奮作用を有する芳香の
供給が停止される(S113,S114)。
【0178】以上の動作によれば、マッサージプログラ
ムの実行の際には、各マッサージ刺激に応じた芳香刺激
が使用者Uに供給され、使用者Uに対するマッサージに
よる治療効果が高められる。また、マッサージプログラ
ムの進行に応じて、治療作用を有する芳香が使用者Uに
与えられるので、さらにマッサージによる治療効果を高
めることができる。
【0179】そして、マッサージプログラムが終了する
直前に興奮作用を有する芳香刺激を使用者Uに与えるこ
とで、使用者Uにマッサージ刺激を受けたことに対する
満足感や爽快感を与えることができる。
【0180】なお、本実施形態では、マッサージ刺激の
種類とプロセスとを1対1で対応づけ、マッサージ刺激
の変更に応じて芳香が変更される構成としたが、2種類
のマッサージ刺激を一つのプロセスとし、このプロセス
において同一の芳香が使用者Uに供給される構成として
も良い。また、1つのプロセス(本実施形態では1種類
のマッサージ刺激)に対して複数種類の芳香が供給され
る構成としても良い。
【0181】また、各マッサージ刺激に対応する芳香と
して、作用は同じであるが異なる芳香を使用者Uに供給
する構成としても良い。例えば、「叩き」刺激に応じて
血行促進作用を有する芳香を供給するのであれば、1回
目の「叩き」刺激に対してはレモングラスの芳香を供給
し、2回目の「叩き」刺激に対しては、ウスベニアオイ
の芳香を供給する構成としても良い。
【0182】(マッサージ機構調整処理)次に、マッサー
ジ機構調整処理のサブルーチンを説明する。図13は、
図11に示したマッサージ機構調整処理を示すフローチ
ャートである。このマッサージ機構調整処理は、上述し
たように、リモコン74からの入力信号がマッサージ機
構14の調整ボタンに対応する信号であると判定された
場合(S04;Y)に、割り込み処理によって実行され
る。
【0183】図13において、最初に、MPU71は、
リモコン74からの入力信号が施療子18,18の高さ
調整ボタンに対応する信号か否かを判定し(S201)、
そうである場合(S201;Y)には、処理をステップS
202に進め、そうでない場合(S201;N)には、処
理をステップS205に進める。
【0184】ステップS202では、MPU71は、入
力信号が上方向への移動ボタンに対応する信号か否かを
判定し、そうである場合(S202;Y)には、MPU7
1は、この入力信号に応じた制御信号を制御装置81に
与えることによって、所定量だけボックス22の第1軸
23(図2(a),図3(a)参照)を正方向に回転させた後
(S203)、処理をメインルーチンに戻す。これによっ
て、ボックス22がフレーム13の上端側(上方向)に移
動し、これに伴って、施療子18,18は、上方向に移
動する。
【0185】これに対し、入力信号が下方向への移動ボ
タンに対応する信号である場合(S202;N)には、M
PU71は、入力信号に応じた制御信号を制御装置81
に与えることによって、所定量だけ第1軸23を逆方向
に回転させた後(S204)、処理をメインルーチンに戻
す。これによって、施療子18,18がフレーム13の
下端側(下方向)に移動する。
【0186】このようにして、使用者Uは、リモコン7
4の操作によって、施療子18,18を所望の高さに設
定することができる(図4参照)。なお、使用者Uが上方
向又は下方向の移動ボタンを押し続ければ、施療子1
8,18は、可動範囲内において、フレーム13の長手
方向(上下方向)に移動し続ける。このとき、使用者Uが
背中を施療子18,18に接触させていれば、「背筋伸
ばし」のマッサージ刺激を得ることもできる。
【0187】ところで、処理がステップS205に進ん
だ場合には、MPU71は、入力信号が施療子18,1
8間の距離調整ボタンに対応する信号か否かを判定し、
そうである場合(S205;Y)には、処理をステップS
206に進め、そうでない場合(S205;N)には、処
理をステップS207に進める。
【0188】ステップS206では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を制御装置81に与えることに
よって、ボックス22の第2軸24(図3(a)参照)を、
所定量だけ逆方向に回転させた後、処理をメインルーチ
ンに戻す。
【0189】これによって、図3(a)に示すように、各
ブッシュ34,34が第2軸24の軸方向に沿ってスラ
イド移動し、これに伴って、施療子18,18同士が近
づいたり遠ざかったりする。このように、使用者Uは、
リモコン74の距離調整ボタンを押すことで、施療子1
8,18間を所望の距離に設定することができる。この
とき、使用者Uが背中を施療子18,18に接触させて
いれば、「さすり」のマッサージ刺激を得ることもでき
る。
【0190】ところで、処理がステップS207に進ん
だ場合には、MPU71は、入力信号がマッサージ刺激
の強度調整ボタンに対応する信号か否かを判定し、そう
である場合(S207;Y)には、処理をステップS20
8に進め、そうでない場合(S207;N)には、処理を
メインルーチンに戻す。
【0191】ステップS208では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を制御装置81に与えることに
よって、ボックス22の第4軸44(図3(a)参照)を正
方向又は逆方向に回転させる。これによって、各施療子
18,18の背もたれ部3の正面方向への進出量が変更
されるので、各施療子18,18と使用者Uの背面との
接触の度合いが変更される。即ち、マッサージ刺激の強
度が調整される。
【0192】その後、MPU71は、現時点にてマッサ
ージ機構14がマッサージ動作を行っているか否かを判
定し(S209)、そうでない場合(S209;N)には、
処理をメインルーチンに戻し、そうである場合(S20
9;Y)には、処理をステップS210に進める。
【0193】ステップS210では、MPU71は、ス
テップS208にて調整されたマッサージ刺激の強度
(施療子18,18の進出量)が所定値以上か否かを判定
し、所定値以上の場合(S210;Y)には、処理をステ
ップS211に進め、所定値未満の場合(S210;N)
には、処理をステップS212に進める。
【0194】ステップS211では、MPU71は、該
当する各制御装置76,77に制御信号を与えることに
よって、芳香の発生量を増加させ、現在マッサージ機構
14の動作に応じて供給されている芳香の濃度を上昇さ
せる。
【0195】ステップS212では、MPU71は、該
当する各制御装置76,77に制御信号を与えることに
よって、芳香の発生量を減少させ、現在マッサージ機構
14の動作に応じて供給されている芳香の濃度を低下さ
せる。
【0196】このように、使用者Uがリモコン74の強
度調整ボタンを押せば、施療子18,18の進出量が調
整されることによってマッサージ刺激の強度が調整され
る。例えば、図19の例に示すように、マッサージプロ
グラムが実行されている際に、使用者Uがリモコン74
の強度調整ボタンを押せば、「強」と「弱」との2段階
で強度が調整されるように構成する。図19の例では、
強度が「弱」のときに、芳香の濃度が半減するようにな
っている。
【0197】これによって、例えば、「揉み」刺激の強
度が「強」のときに、鎮痛作用を有する芳香の濃度を高
めることで、使用者Uの腰部の痛みを和らげつつ適正な
強度の「揉み」刺激を与えることができる。なお、図1
9に示すように、マッサージ刺激の強度が所定値未満
(「弱」)のときに、本来供給される血行促進作用を有す
る芳香や鎮痛作用を有する芳香に代えて、鎮静作用を有
する芳香が供給されるように構成しても良い。
【0198】(本体調整処理)次に、本体調整処理のサブ
ルーチンを説明する。図14〜16は、図11に示した
本体調整処理を示すフローチャートである。本体調整処
理は、上述したように、リモコン74からMPU71に
入力された信号が本体1の調整ボタンに対応する信号で
ある場合(S06;Y)に、割り込み処理によって実行さ
れる。
【0199】図14において、最初に、MPU71は、
リモコン74からの入力信号が背もたれ部3の角度調整
ボタンに対応する信号か否かを判定し、そうである場合
(S301;Y)には、処理をステップS302に進め、
そうでない場合(S301;N)には、処理を図15に示
すステップS308に進める。
【0200】ステップS302では、MPU71は、入
力信号が背もたれ部3を本体1の背面側へ傾斜させる
(リクライニングさせる)ボタンに対応する信号か否かを
判定し、そうである場合(S302;Y)には、処理をス
テップS303に進め、そうでない場合(S302;N)
には、処理をステップS304に進める。
【0201】ステップS303では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を角度調整部82に与えること
によって、背もたれ部3(のフレーム13)を所定量だけ
本体1の背面側へ傾斜させて、リクライニング角度α
(図2(a)参照)を大きくした後、処理をステップS30
5に進める。
【0202】ステップS304では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を角度調整部82に与えること
によって、背もたれ部3を所定量だけ本体1の正面側へ
傾斜させて、リクライニング角度αを小さくした後、処
理をステップS305に進める。
【0203】ステップS305では、MPU71は、ス
テップS303又はステップS304による調整後のリ
クライニング角度αが所定値(例えば120°)以上か否
かを判定し、所定値以上である場合(S305;Y)に
は、処理をステップS306に進め、所定値未満である
場合(S305;N)には、処理をステップS307に進
める。
【0204】ステップS306では、MPU71は、該
当する各制御装置76,77に制御信号を与えることに
よって、鎮静作用を含む芳香を所定時間芳香放出部63
から放出させ(鎮静作用芳香供給処理)、その後、処理を
メインルーチンに戻す。
【0205】ステップS307では、MPU71は、該
当する各制御装置76,77に制御信号を与えることに
よって、興奮作用を含む芳香を所定時間芳香放出部63
から放出させ(興奮作用芳香供給処理)、その後、処理を
メインルーチンに戻す。
【0206】このように、各ステップS306,307
において、背もたれ部3のリクライニング角度αに応じ
た芳香が使用者Uに供給される。使用者Uは、マッサー
ジ刺激を受ける場合には、通常リクライニング角度αを
大きくする(背もたれ部3を倒す)。このとき、ステップ
S306の処理によって鎮静作用を有する芳香が使用者
Uに供給されるので、その後、例えば、使用者Uがリモ
コン74のマッサージ機構14の動作ボタンを押せば、
リラックスした状態でマッサージ刺激を受けることがで
きる。
【0207】一方、使用者Uは、マッサージ刺激を受け
終わった場合には、通常、リクライニング角度αを小さ
くする(背もたれ部3を元に戻す)。このとき、ステップ
S307の処理によって興奮作用を有する芳香が使用者
Uに与えられるので、使用者Uのマッサージによる満足
感や爽快感を高めることができる。なお、本実施形態で
は、リクライニング角度αの所定値を120°とした
が、適宜設定可能である。
【0208】ところで、処理が図15に示すステップS
308に進んだ場合には、MPU71は、リモコン74
からの入力信号がフットレスト部4の角度調整ボタンに
対応する信号か否かを判定し、そうである場合(S30
8;Y)には、処理をステップS309に進め、そうで
ない場合(S308;N)には、処理を図16に示すステ
ップS315に進める。
【0209】ステップS309では、MPU71は、入
力信号がフットレスト部4を本体1の正面側へ傾斜させ
るボタンに対応する信号か否かを判定し、そうである場
合(S309;Y)には、処理をステップS310に進
め、そうでない場合(S309;N)には、処理をステッ
プS311に進める。
【0210】ステップS311では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を角度調整部83に与えること
によって、フットレスト部4(のフレーム10)を所定量
だけ本体1の正面側へ傾斜させて、フットレスト部4の
傾斜角度β(図2(a)参照)を大きくした後、処理をステ
ップS312に進める。
【0211】ステップS311では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を角度調整部83に与えること
によって、フットレスト部4を所定量だけ本体1の背面
側へ傾斜させて、傾斜角度βを小さくした後、処理をス
テップS312に進める。
【0212】ステップS312では、MPU71は、ス
テップS310又はステップS311による角度調整後
の傾斜角度βが所定値(例えば120°)以上か否かを判
定し、所定値以上である場合(S312;Y)には、処理
をステップS313に進め、所定値未満である場合(S
312;N)には、処理をステップS313に進める。
【0213】ステップS313では、MPU71は、図
14に示したステップS306と同様の鎮静作用芳香供
給処理を実行した後、処理をメインルーチンに戻す。
【0214】ステップS314では、MPU71は、図
14に示したステップS307と同様の興奮作用芳香供
給処理を実行した後、処理をメインルーチンに戻す。
【0215】このように、各ステップS313,314
において、フットレスト部4の座部2に対する傾斜角度
βに応じた芳香が使用者Uに供給される。使用者Uは、
マッサージ刺激を受ける場合には、通常、傾斜角度βを
大きくする。このとき、ステップS313の処理によっ
て鎮静作用を有する芳香が使用者Uに供給されるので、
その後、例えば、使用者Uがマッサージ機構14の動作
ボタンを押せば、リラックスした状態でマッサージ刺激
を受けることができる。
【0216】一方、使用者Uは、マッサージ刺激を受け
終わった場合には、通常、傾斜角度βを小さくする。こ
のとき、ステップS314の処理によって興奮作用を有
する芳香が使用者Uに与えられるので、使用者Uのマッ
サージによる満足感や爽快感を高めることができる。な
お、本実施形態では、傾斜角度βの所定値を120°と
したが、適宜設定可能である。
【0217】ところで、処理が図16に示すステップS
315に進んだ場合には、MPU71は、リモコン74
からの入力信号が各エアバッグ2a,3a(図1(a)参
照)の空気圧調整ボタンに対応する信号か否かを判定
し、そうである場合(S315;Y)には、処理をステッ
プS316に進め、そうでない場合(S315;N)に
は、処理を図11に示したメインルーチンに戻す。
【0218】ステップS316では、MPU71は、入
力信号が各エアバッグ2a,3aの空気圧を上昇させる
ボタンに対応する信号か否かを判定し、そうである場合
(S316;Y)には、処理をステップS317に進め、
そうでない場合(S316;N)には、処理をステップS
318に進める。
【0219】ステップS317では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を空気圧調整部84に与えるこ
とによって、各エアバッグ2a,3aに空気を所定量だ
け送り込むことで、各エアバッグ2a,3aの空気圧を
上昇させた後、処理をステップS319に進める。
【0220】ステップS318では、MPU71は、入
力信号に応じた制御信号を空気圧調整部84に与えるこ
とによって、各エアバッグ2a,3aから空気を所定量
だけ抜くことで、各エアバッグ2a,3aの空気圧を低
下させた後、処理をステップS319に進める。
【0221】ステップS319では、MPU71は、ス
テップS317又はステップS318による空気圧調整
後の空気圧が所定値(例えば150mm/Hg)以上か否
かを判定し、所定値以上である場合(S319;Y)に
は、処理をステップS320に進め、所定値未満である
場合(S319;N)には、処理をステップS321に進
める。
【0222】ステップS320では、MPU71は、図
14に示したステップS306と同様の鎮静作用芳香供
給処理を実行した後、処理をメインルーチンに戻す。
【0223】ステップS321では、MPU71は、図
14に示したステップS307と同様の興奮作用芳香供
給処理を実行した後、処理をメインルーチンに戻す。
【0224】このように、各ステップS320,321
において、各エアバッグ2a,3aの空気圧に応じた芳
香が使用者Uに供給される。使用者Uは、マッサージ刺
激を受ける場合には、通常、各エアバッグ2a,3aを
膨らませる。
【0225】このとき、各エアバッグ2a,3aの空気
圧が所定値以上となれば、ステップS320の処理によ
って鎮静作用を有する芳香が使用者Uに供給される。こ
れによって、使用者Uの緊張を解き、リラックスした状
態とすることができる。その後、例えば、使用者Uがマ
ッサージ機構14の動作ボタンを押せば、リラックスし
た状態でマッサージ刺激を受けることができる。
【0226】一方、使用者Uは、マッサージ刺激を受け
終わった場合には、通常、各エアバッグ2a,3aの空
気を抜くことが多い。このため、各エアバッグ2a,3
aの空気を抜いたときに、空気圧が所定値未満となれ
ば、ステップS321の処理によって興奮作用を有する
芳香が使用者Uに与えられるので、使用者Uのマッサー
ジによる満足感や爽快感を高めることができる。なお、
本実施形態では、空気圧の所定値を150mm/Hgと
したが、適宜設定可能である。
【0227】(芳香調整処理)次に、芳香調整処理のサブ
ルーチンを説明する。図17は、図11に示した芳香調
整処理を示すフローチャートである。この芳香調整処理
は、上述したように、メインルーチンにおいて、リモコ
ン74からの入力信号が芳香の供給/停止ボタン又は濃
度調整ボタンに対応する信号であると判定された場合
(S08;Y)に、割り込み処理によって実行を開始す
る。
【0228】図17に示すように、最初に、MPU71
は、リモコン74からの入力信号が芳香供給/停止ボタ
ンの入力信号か否かを判定し(S401)、そうである場
合(S401;Y)には、処理をステップS402に進
め、そうでない場合(S401;N)には、処理をステッ
プS406に進める。
【0229】ステップS402では、MPU71は、入
力信号が芳香の供給開始ボタンに対応する信号か否かを
判定し、そうである場合(S402;Y)には、処理をス
テップS403に進め、そうでない場合(S402;N)
には、処理をステップS404に進める。
【0230】ステップS403では、MPU71は、入
力信号に対応する制御信号を該当する各制御装置76,
77に与えることによって、該当する芳香供給手段から
使用者Uに対し所望の芳香を与えた後、処理をメインル
ーチンに戻す。
【0231】一方、ステップS404では、MPU71
は、入力信号に対応する制御信号を該当する各制御装置
76,77に与えることによって、該当する芳香供給手
段から使用者Uに与えられている芳香の供給を停止した
後、処理をメインルーチンに戻す。
【0232】以上の動作によって、使用者Uは、マッサ
ージ機に腰掛けた後に所望の芳香をかぐことで、使用者
U自身の肉体的,精神的状態を所望の状態に導くことが
可能となる。
【0233】ところで、処理がステップS406に進ん
だ場合には、MPU71は、リモコン74からの入力信
号が芳香の濃度を上昇させるボタンに対応する信号か否
かを判定し、そうである場合(S406;Y)には、処理
をステップS407に進め、そうでない場合(濃度を低
下させるボタン:S406;N)には、処理をステップ
S408に進める。
【0234】ステップS407では、MPU71は、入
力信号に対応する制御信号を、現在芳香を生成している
芳香供給手段に対応する制御装置77に入力し、当該芳
香供給手段のPTCヒータ57による芳香剤59の加熱
時間を増加させる。これによって、芳香放出部63から
放出される芳香,即ち使用者Uに供給される芳香の濃度
が上昇する。
【0235】一方、ステップS408では、MPU71
は、入力信号に対応する制御信号を、現在芳香を生成し
ている芳香供給手段に対応する制御装置77に入力し、
当該芳香供給手段のPTCヒータ57による芳香剤59
の加熱時間を減少させる。これによって、使用者Uに供
給される芳香の濃度が低下する。
【0236】このように、使用者Uは、リモコン74の
操作によって、マッサージ刺激の強度に拘わらず芳香の
濃度を調整することができる。
【0237】なお、本実施形態では、背もたれ部3又は
フットレスト部4の傾斜角度に応じた芳香が使用者Uに
供給される構成としたが、さらに、座部2が水平面に対
する角度を変更可能な構成を有する場合には、座部2の
水平面に対する角度の変更に応じて芳香の供給,供給停
止,或いは芳香の切り替えが行われる構成としても良
い。
【0238】〔実施形態2〕図21は、本発明の実施形
態2によるマッサージ機を示す説明図である。図21に
示すように、本発明によるマッサージ機は、実施形態1
の構成に代えて、図8に示した芳香生成部51が座部2
の内部に収容され、誘導管62が座部2から背もたれ部
3に亘って設けられていても良い。このような構成で
は、座部2がアームレスト部5a,5bと同様に非稼働
部ではあるがアームレスト部5a,5bよりも内部スペ
ースが大きいので、芳香生成部51を実施形態1に比べ
て設置し易いという利点がある。
【0239】〔実施形態3〕図22は、本発明の実施形
態3によるマッサージ機を示す説明図である。図22に
示すように、本発明によるマッサージ機は、実施形態1
の構成に代えて、図8に示した芳香生成部51がフット
レスト部4の内部に収容され、図示せぬ誘導管がフット
レスト部4から背もたれ部3に亘って設けられる構成と
しても良い。
【0240】〔実施形態4〕図23は、本発明の実施形
態4によるマッサージ機を示す説明図である。図23に
示すように、本発明によるマッサージ機は、実施形態1
の構成に代えて、図8に示した芳香生成部51,誘導管
62及び芳香放出部63がマッサージ機のリモコン90
の筐体内に収容される構成としても良い。
【0241】リモコン90は、電源ケーブルを通じて電
源100(図8参照)に接続されるとともに、信号線を通
じてMPU71に接続されている。また、リモコン90
は、実施形態1におけるリモコン74が有する複数のボ
タンと同様の複数のボタン(スイッチ)90a(操作部に
相当)と、押されているボタンを特定するためやマッサ
ージ機の状態を認識するために利用される複数の表示灯
90bを有している。以上の構成によって、使用者U
は、リモコン90に設けられた複数のボタン90aの操
作によってマッサージ機の本体1やマッサージ機構14
を操作することができる。
【0242】このように構成すれば、実施形態1〜3に
比べて本体1の内部スペースを有効に用いることがで
き、また、使用者Uがリモコン90を所望の位置に配置
することで、所望の位置から芳香の供給を受けるように
することができる。なお、リモコン90内には、さら
に、実施形態1にて説明した除臭手段64が設けられて
いても良い。
【0243】〔実施形態5〕図24は、本発明の実施形
態5によるマッサージ機を示す説明図である。図24に
示すように、本発明によるマッサージ機は、実施形態1
の構成に代えて、図8に示した芳香生成部51,誘導管
62及び芳香放出部63が背もたれ部3の正面の上端側
に配置され、枕として利用されるクッション91に収容
される構成としても良い。
【0244】クッション91に収容された芳香供給手段
(芳香生成部51及び芳香誘導部52(誘導管62及び芳
香放出部63))は、スポンジ材で包まれた状態となって
おり、使用者Uが頭部を接触させた場合に、芳香供給手
段の堅さを感じさせないようになっている。また、クッ
ション91からは、芳香生成部51のPTCヒータ57
に電力を供給するための電源ケーブルが引き出されてお
り、この電源ケーブルは、マッサージ機の電源100に
接続されている。
【0245】このように構成すれば、実施形態4と同様
に、本体1の内部スペースを有効に利用することができ
る。
【0246】〔実施形態6〕次に、本発明の実施形態6
によるマッサージ機を説明する。実施形態6は、芳香生
成部の構成が実施形態1と異なり、その他はほぼ同じで
ある。図25は、実施形態6における芳香生成部94の
構成図である。
【0247】図25に示すように、芳香生成部94は、
霧化手段及び超音波発生部としての振動子95aが底面
に設けられた容器96と、この容器96の蓋体97を貫
通し、下端が容器96内で宙づりにされ、下端側内部に
ダイヤフラム98が張設された筒状体99と、この筒状
体99の蓋101に設けられた穴を介して筒状体99の
内部空間と連通するように設けられた送風管102及び
誘導管62と、誘導管62に設けられた調整バルブ61
とを備えている。
【0248】振動子96は、発振器95を介してマッサ
ージ機の電源100に接続されている。容器96には、
水103が収容されており、水103は振動子95aと
接触している。筒状体99の内部には、液体の芳香剤1
03が収容されており、水103と芳香剤104とは、
ダイヤフラム98を隔てて混合しない状態となってい
る。送風管102は、ファンやエアコンプレッサ等の送
風機103に連結されている。誘導管62は、実施形態
1と同様に、芳香放出部63に接続されている(図9参
照)。なお、水103は容器96から蓋体97を取り外
すことで充填することができ、芳香剤104は、筒状体
99から蓋101を取り外すことで充填することができ
る。
【0249】また、実施形態6によるマッサージ機の回
路構成は、図10に示したPTCヒータ57の制御装置
77に代えて、MPU71に接続された発振器95の制
御装置105及び送風機103の制御装置106が設け
られる。
【0250】芳香生成部94は、使用者Uに芳香を供給
する場合に以下のように動作する。即ち、MPU71が
リモコン74(図10参照)から例えば、芳香供給ボタン
に対応する信号を受け取ると、MPU71は、この入力
信号に対応する制御信号を各制御装置105,106及
び調整バルブ61の制御装置76に与える。
【0251】各制御装置76,105,106は、制御信
号に従って、調整バルブ61を開き、発振器95を発振
させ、さらに、送風機103によって筒状体99内部に
風を送り込む。
【0252】発振器95が発振すると、振動子95aが
振動することによって、その上方に配置された芳香剤1
04の液面へ向けて超音波を発する。すると、超音波
は、ダイヤフラム98を透過し、芳香剤104の液面近
傍に強力なキャビテーションを発生させる。このキャビ
テーションの影響によって、芳香剤104の液面が噴水
状に持ち上がり、霧状化して飛散する(超音波噴水)。
【0253】このようにして霧化した芳香剤94(芳香
を含む空気)は、送風機103にて発生された気流に乗
って誘導管62に搬送され、誘導管62(霧化した芳香
剤の流路に相当)を通じて芳香放出部63(図9参照)か
ら放出される。このようにして、芳香が外部に放出さ
れ、使用者Uに供給される。
【0254】実施形態6による芳香生成部94による
と、芳香剤104が液体であるので、芳香生成の俊敏性
が固体の芳香剤59を使用する場合に比べて良い。な
お、図25に示した芳香生成部94は、ダイヤフラム9
8が取り外され、水103の代わりに芳香剤104が容
器96内を満たすように構成されていても良い。
【0255】〔実施形態7〕次に、本発明の実施形態7
によるマッサージ機を説明する。実施形態7は、芳香生
成部の構成が実施形態1と異なり、その他はほぼ同じで
ある。図26は、実施形態7における芳香生成部108
の構成図である。
【0256】図26に示すように、芳香生成部108
は、芳香剤104を収容する容器109と、容器109
の開口端に取り付けられた蓋体111と、蓋体111を
貫通する状態で取り付けられた霧化手段112からな
る。
【0257】蓋体111は、調整バルブ61が取り付け
られた排気管110を有しており、その端部には、誘導
管62が接続されている。霧化手段112は、気流発生
部としての第1筒部113と、導入部としての第2筒部
114と、第3筒部115とからなる。
【0258】第1筒部113は、蓋体109の上方から
容器109内部の上端側に亘って設けられており、その
上端は、送風管102を通じてエアコンプレッサ117
に接続されている。
【0259】第2筒部114は、容器109内部の上端
から下端に亘って設けられており、その上端側開口部
は、第1筒部113の内部に連通しており、下端側開口
部は、芳香剤104内に漬けられている。また、第2筒
部114の側面には、第1筒部113の下端側開口部と
対向する位置に、バッフル120が設けられている。
【0260】第3筒部115の一端側開口部は、容器1
09の外部において、第1筒部113の内部に連通して
おり、他端側開口部は、バルブ116によって開き具合
が調整される。
【0261】実施形態7によるマッサージ機の回路構成
は、図10に示したPTCヒータ57の制御装置77に
代えて、MPU71に接続されたエアコンプレッサ11
7の制御装置118及びバルブ116の制御装置119
が設けられる。
【0262】芳香生成部108は、使用者Uに芳香を供
給する場合に以下のように動作する。MPU71は、リ
モコン74からの芳香供給ボタンに対応する入力信号を
受け取ると、この入力信号に応じた制御信号を、各制御
装置76,118,119に与える。各制御装置76,1
18,119は、制御信号に従って、調整バルブ61を
開き、バルブ116の開き具合を調整し、エアコンプレ
ッサ117による気流を発生させる。
【0263】エアコンプレッサ117から容器109に
送り込まれる空気は、第1筒部113の下端(ノズル)か
らジェット気流となって噴出され、ベンチュリー効果を
引き起こす。これによって、容器109内の芳香剤10
4が第2筒部114によって吸い上げられ、第1筒部1
13内に導入されることで、芳香剤104が第1筒部1
13の下端から噴出され、エアゾロルを生じる。このエ
アゾロルは、バッフル120に衝突することで、さらに
細かい粒子となる。
【0264】このようにして、芳香剤104が霧化され
る。その後、霧化した芳香剤104は、排気管110を
通じて誘導管62に誘導され、芳香放出部63を経て使
用者Uに供給される。
【0265】〔実施形態8〕次に、本発明の実施形態8
によるマッサージ機を説明する。実施形態8は、芳香生
成部の構成が実施形態1と異なり、その他はほぼ同じで
ある。図27は、実施形態7における芳香生成部122
の構成図である。
【0266】図27に示すように、芳香生成部122
は、容器122と、容器122の開口端に取り付けられ
る蓋体111と、容器122内部に収容される圧電素子
124(SAW(surface acoustic wave:弾性表面波)振
動子:振動部に相当),芳香剤104の収容容器125
及びメッシュ板126(板状部材に相当)とからなり、圧
電素子124には、発振器95が接続されている。
【0267】蓋体111は、実施形態7と同じ構成であ
り、容器122内部には、図25に示した送風機103
から発せられた気流が送り込まれ、誘導管62へ向かっ
て出ていく構成となっている。
【0268】圧電素子124は、容器123の底部に設
けられており、ニオブ酸リチウムの単結晶からなり、そ
の上面には、櫛状電極が形成されている。収容容器12
5は、圧電素子124の上部に設けられており、この収
容容器125に収容された芳香剤104は、圧電素子1
24の上面と接触している。
【0269】メッシュ板126は、収容容器125の上
に載せられている。メッシュ板126は、上下方向に沿
って貫通した上側が下側に対して大径である複数のメッ
シュ穴(貫通穴に相当)127を有しており、各メッシュ
穴127は、常に芳香剤104が入り込んだ状態となっ
ている。
【0270】実施形態8によるマッサージ機の回路構成
は、図10に示したPTCヒータ57の制御装置77に
代えて、MPU71に接続された発振器95の制御装置
105(図25参照),エアコンプレッサ117の制御装
置118(図26参照)が設けられる。
【0271】芳香生成部122は、使用者Uに芳香を供
給する場合、以下のように動作する。MPU71は、リ
モコン74からの芳香供給ボタンに対応する入力信号を
受け取ると、この入力信号に応じた制御信号を、各制御
装置76,118に与える。各制御装置76,118は、
制御信号に従って、発振器95を発振させ、調整バルブ
61を開き、さらに、エアコンプレッサ117による気
流を発生させる。
【0272】発振器95による発振によって、圧電素子
124に電気エネルギーが与えられると、圧電素子12
4が振動することによって、超音波が芳香剤104に与
えられる。すると、芳香剤104は、超音波によって振
動し、その振動エネルギーは、各メッシュ穴127に入
り込んでいる芳香剤104やメッシュ板126にも与え
られる。これによって、各メッシュ穴127がいわゆる
超音波ホーンの役目を果たし、芳香剤104の振動に入
り込んでいる芳香剤104の振動エネルギーが増幅さ
れ、各メッシュ穴127の上端部から霧状になって飛散
する。
【0273】その後、霧化した芳香剤104は、エアコ
ンプレッサ104から容器123に送り込まれた気流に
のって誘導管62に誘導され、芳香放出部63(図9参
照)から外部に放出され、使用者Uに与えられる。
【0274】なお、実施形態6,7,8における芳香生成
部94,108,122の基本構成及び動作原理は、「オ
ムロンネブライザー・ご利用の手引き」(立石電気株式
会社健康医用機器事業部発行 発行日昭和59年3月1
日)にて開示されている。
【0275】また、実施形態8において、各メッシュ穴
127は、断面階段状で構成したが、下方が上方よりも
大径,即ち下端部の直径Dが上端部の直径dよりも大き
ければ良く、例えば、図28(a)に示すように、円錐台
状であってもよく、図28(b)に示すように、ホーン形
状であってもよい。
【0276】〔実施形態9〕次に、本発明の実施形態9
によるマッサージ機を説明する。実施形態9は、マッサ
ージ機の本体をベッド型にしたものである。図29は、
実施形態9によるマッサージ機の外観構成図であり、図
30は、図29に示したマッサージ機の内部構成図であ
る。
【0277】図29において、マッサージ機の本体13
0は、基台部131,132と、基台部131,132に
指示され、使用者Uがマッサージ機の利用に際して仰臥
するための寝台部133と、使用者Uが寝台部133に
仰臥してマッサージ刺激を受ける姿勢となっている際
に、使用者Uの頭部を覆うドーム部134とを有する。
【0278】マッサージ手段としてのマッサージ機構1
4は、寝台部133の内部に収容されており、図30に
示すように、寝台部133のフレーム135の長手方向
に沿って移動可能に設けられている。マッサージ機構1
4の構成は実施形態1と同様である。
【0279】一方、芳香供給手段としての芳香生成部5
1,誘導管62及び芳香放出部63は、実施形態1と同
様の構成を有し、ドーム部134内に収容されている。
芳香放出部63は、使用者Uがマッサージ刺激を受ける
姿勢となったときに、芳香放出部63から芳香が使用者
Uの顔面に向けて放出される位置に配置されている。
【0280】なお、ドーム部134における芳香供給手
段の配置位置は、芳香がマッサージ姿勢(仰臥姿勢)にあ
る使用者Uの頭部に向けて放出されるようにすれば、ど
の位置に配置されていても良い。また、芳香生成部51
は、寝台部133内に収容されていても良い。また、ド
ーム部134は、寝台部133に対して固定された状態
でもよく、ドーム部134の端部の一方が、寝台部13
3の長手方向に沿った軸を回転中心として揺動自在とな
っていても良い。
【0281】〔実施形態10〕次に、本発明の実施形態
10によるマッサージ機を説明する。図31は、本発明
の実施形態10によるマッサージ機の概略構成を示す図
である。図31に示すように、本発明のマッサージ機
は、実施形態1〜9にて説明したマッサージ機を収容す
る筐体(カプセル)136を有していても良い。図31で
は、カプセル136内には、椅子型のマッサージ機が収
容されており、このマッサージ機の本体1の背もたれ部
3には、マッサージ手段としてのマッサージ機構14が
収容されている。
【0282】一方、芳香供給手段としての芳香生成部5
1及び芳香誘導部52(誘導管62及び芳香放出部63)
は、カプセル136の扉137内に収容されており、芳
香放出部63は、使用者Uがカプセル136に入って座
部2に座り、マッサージ姿勢をとった際に、使用者Uの
顔面に対向し、顔面へ向けて芳香を放出する位置に設け
られている。
【0283】なお、芳香放出部63がマッサージ姿勢に
ある使用者Uの頭部へ向けて芳香を放出できる位置に設
けられていれば、カプセル136内における芳香供給手
段の設置位置は適宜選択可能である。
【0284】また、上述したように、カプセル136に
ベッド型の本体130が収容される構成としても良く、
さらに、カプセル136と本体1又は本体130とは、
一体に構成されていても良い。
【0285】
【発明の効果】本発明によるマッサージ機によれば、使
用者のマッサージによる治療の際に芳香刺激を導入する
ことによって、マッサージによる治療効果を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1によるマッサージ機の説明
【図2】図1に示したマッサージ機の内部構成図
【図3】図2に示したマッサージ機構の構成図
【図4】図2に示したマッサージ機構による背筋伸ばし
動作の説明図
【図5】図2に示したマッサージ機構による叩き動作の
説明図
【図6】図2に示したマッサージ機構による揉み動作の
説明図
【図7】図2に示したマッサージ機構の強度調整機構の
説明図
【図8】図1に示した芳香生成部の構成図
【図9】図1に示した芳香誘導部及び除臭手段の構成図
【図10】図1に示したマッサージ機の回路構成図
【図11】図10に示したMPUによって実行されるメ
インルーチンを示すフローチャート
【図12】図11に示したマッサージ機構動作処理を示
すフローチャート
【図13】図11に示したマッサージ機構調整処理を示
すフローチャート
【図14】図11に示した本体調整処理を示すフローチ
ャート
【図15】図11に示した本体調整処理を示すフローチ
ャート
【図16】図11に示した本体調整処理を示すフローチ
ャート
【図17】図11に示した芳香調整処理を示すフローチ
ャート
【図18】図10に示したPTCヒータ及び調整バルブ
の動作を示すタイムチャート
【図19】図11に示したマッサージ機構動作処理に基
づくマッサージプログラムに従った動作例を示すタイム
チャート
【図20】図1に示した本体における芳香供給手段に係
る構成の説明図
【図21】本発明の実施形態2によるマッサージ機の説
明図
【図22】本発明の実施形態3によるマッサージ機の説
明図
【図23】本発明の実施形態4によるマッサージ機の説
明図
【図24】本発明の実施形態5によるマッサージ機の説
明図
【図25】本発明の実施形態6によるマッサージ機の芳
香生成部の構成図
【図26】本発明の実施形態7によるマッサージ機の芳
香生成部の構成図
【図27】本発明の実施形態8によるマッサージ機の芳
香生成部の構成図
【図28】図27に示したメッシュ穴の変形例の説明図
【図29】本発明の実施形態9によるマッサージ機の説
明図
【図30】図29に示したマッサージ機の内部説明図
【図31】本発明の実施形態10によるマッサージ機の
説明図
【符号の説明】 1,130 本体 2 座部 3 背もたれ部 4 フットレスト部 5a,5b アームレスト部 14 マッサージ機構 51 芳香生成部 51a 容器 52 芳香誘導部 57 PTCヒータ 58 受け皿 59,104 芳香剤 61 調整バルブ 62 誘導管 63 芳香放出部 64 除臭手段 64a,64b バイパス管 65 除臭室 65a 消臭剤 66 第1バルブ 67 第2バルブ 68 排気路 69 排気ファン 70 壁 74,90 リモコン 78,79 角度検出部 80 空気圧検出部 81 制御装置 82,83 角度調整部 84 空気圧調整部 91 クッション 95 発振器 95a 振動子 103 送風機 112 霧化手段 113 第1筒部 114 第2筒部 117 エアコンプレッサ 120 バッフル 124 圧電素子 126 メッシュ板 127 メッシュ穴 133 寝台部 134 ドーム部 137 筐体(カプセル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福村 耕太 京都府京都市右京区山ノ内山ノ下町24番地 株式会社オムロンライフサイエンス研究 所内 (72)発明者 山澤 勉 京都府京都市右京区山ノ内山ノ下町24番地 株式会社オムロンライフサイエンス研究 所内 Fターム(参考) 4C074 AA03 AA05 BB05 CC01 CC17 DD01 GG03 GG05 HH02 HH04 HH10 4C100 AD01 AD13 AD21 AE14 AF06 BA03 BB03 BB05 BC06 BC13 CA01 CA09 CA13 DA04 DA05 DA10 EA07 EA12 EA20 EB03

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マッサージ刺激を使用者に与えるマッサー
    ジ手段と、 前記マッサージ手段がマッサージ刺激を使用者に与えて
    いる際に、芳香を使用者に供給する芳香供給手段とを備
    えたマッサージ機。
  2. 【請求項2】前記芳香供給手段は、使用者に対し、前記
    マッサージ手段によるマッサージ刺激が与えられる部位
    に応じた種類の芳香を使用者に供給する請求項1記載の
    マッサージ機。
  3. 【請求項3】前記芳香供給手段は、前記マッサージ刺激
    が与えられる部位が使用者の肩部である場合に、血行促
    進作用を有する芳香を使用者に供給する請求項2記載の
    マッサージ機。
  4. 【請求項4】前記芳香供給手段は、前記マッサージ刺激
    が与えられる部位が使用者の腰部である場合に、鎮痛作
    用を有する芳香を使用者に供給する請求項2記載のマッ
    サージ機。
  5. 【請求項5】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手段
    によるマッサージ刺激の種類に応じた種類の芳香を使用
    者に供給する請求項1記載のマッサージ機。
  6. 【請求項6】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手段
    によるマッサージ刺激が叩き刺激である場合に、興奮作
    用を有する芳香を使用者に供給する請求項5記載のマッ
    サージ機。
  7. 【請求項7】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手段
    によるマッサージ刺激が揉み刺激である場合に、鎮静作
    用を有する芳香を使用者に供給する請求項5記載のマッ
    サージ機。
  8. 【請求項8】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手段
    によるマッサージ刺激の強度に応じた種類の芳香を使用
    者に供給する請求項1,2,5の何れかに記載のマッサ
    ージ機。
  9. 【請求項9】前記芳香供給手段は、前記マッサージ刺激
    の強度が所定の閾値を下回る場合に鎮静作用を有する芳
    香を使用者に供給する請求項8記載のマッサージ機。
  10. 【請求項10】前記芳香供給手段は、前記マッサージ刺
    激の強度が所定の閾値を上回る場合に興奮作用を有する
    芳香を使用者に供給する請求項8記載のマッサージ機。
  11. 【請求項11】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手
    段によるマッサージ刺激の強度に応じた濃度を持つ芳香
    を使用者に供給する請求項1,2,5の何れかに記載の
    マッサージ機。
  12. 【請求項12】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手
    段によるマッサージ刺激が使用者に与えられる前に、芳
    香を使用者に供給する請求項1記載のマッサージ機。
  13. 【請求項13】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手
    段によるマッサージ刺激が使用者に与えられている際
    に、第1の芳香を使用者に供給し、その後、使用者に供
    給している第1の芳香を第2の芳香に変更する請求項1
    記載のマッサージ機。
  14. 【請求項14】前記第1の芳香が治療作用を有する芳香
    であり、前記第2の芳香が興奮作用を有する芳香である
    請求項13記載のマッサージ機。
  15. 【請求項15】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手
    段が複数のプロセスからなるマッサージプログラムに従
    って複数の種類のマッサージ刺激を使用者に与える場合
    に、前記プロセス毎に、そのプロセスに応じた芳香を使
    用者に供給する請求項1記載のマッサージ機。
  16. 【請求項16】前記芳香供給手段は、芳香を生成する芳
    香生成手段と、この芳香生成手段にて生成された芳香を
    使用者へ向けて誘導する誘導手段とを含む請求項1記載
    のマッサージ機。
  17. 【請求項17】前記芳香生成手段は、芳香剤を収容する
    容器と、この容器に収容された芳香剤を加熱する加熱手
    段とを含み、 前記誘導手段が、前記容器の内部空間と連通し前記加熱
    手段による加熱によって気化した芳香剤の流路を含む請
    求項16記載のマッサージ機。
  18. 【請求項18】前記芳香生成手段は、液体の芳香剤を収
    容する容器と、この容器に収容された液体の芳香剤を霧
    化させる霧化手段と、この霧化手段によって霧化した芳
    香剤を前記誘導手段へ搬送する空気流を生成する送風機
    とを含み、 前記誘導手段が、前記容器の内部空間と連通し前記送風
    機によって搬送された前記霧化した芳香剤の流路を含む
    請求項16記載のマッサージ機。
  19. 【請求項19】前記霧化手段は、ジェット気流を生じさ
    せる気流発生部と、気流発生部によって生じたジェット
    気流に前記液体の芳香剤を導入する導入部とを含む請求
    項18記載のマッサージ機。
  20. 【請求項20】前記霧化手段は、前記液体の芳香剤にそ
    の液面の下方から超音波を発射する超音波発生部を含む
    請求項18記載のマッサージ機。
  21. 【請求項21】前記霧化手段は、前記液体の芳香剤にそ
    の液面の下方から振動を与える振動部と、前記液体の芳
    香剤の上方において下面が前記液体の芳香剤の液面に対
    して略平行に配置される板状部材とを含み、 前記板状部材は、その下面方向に沿って貫通し下方が上
    方に対して大径である貫通穴を複数個有し、各貫通穴に
    は、少なくとも前記振動部によって前記液体の芳香剤に
    振動が与えられた場合に前記液体の芳香剤が入り込む請
    求項18記載のマッサージ機。
  22. 【請求項22】前記芳香供給手段は、誘導手段による芳
    香の供給量を調整するための調整手段をさらに含む請求
    項16記載のマッサージ機。
  23. 【請求項23】前記芳香供給手段は、誘導手段によって
    誘導される芳香を除臭する除臭手段をさらに含む請求項
    16記載のマッサージ機。
  24. 【請求項24】前記マッサージ手段及び前記芳香供給手
    段は、椅子状の本体に収容されている請求項1記載のマ
    ッサージ機。
  25. 【請求項25】前記本体が、座部と背もたれ部とを有
    し、 前記マッサージ手段は、前記背もたれ部内に収容され、 前記芳香供給手段は、芳香を生成する芳香生成手段と、
    この芳香生成手段にて発生した芳香を使用者へ向けて誘
    導する誘導手段とを含み、 前記芳香生成手段は、前記座部内に収容されている請求
    項24記載のマッサージ機。
  26. 【請求項26】前記本体が、座部と背もたれ部とフット
    レスト部とを有し、 前記マッサージ手段は、前記背もたれ部内に収容され、 前記芳香供給手段は、芳香を生成する芳香生成手段と、
    この芳香生成手段にて発生した芳香を使用者へ向けて誘
    導する誘導手段とを含み、 前記芳香生成手段は、前記フットレスト部内に収容され
    ている請求項24記載のマッサージ機。
  27. 【請求項27】前記本体が、座部と背もたれ部とアーム
    レスト部とを有し、 前記マッサージ手段は、前記背もたれ部内に収容され、 前記芳香供給手段は、芳香を生成する芳香生成手段と、
    この芳香生成手段にて発生した芳香を使用者へ向けて誘
    導する誘導手段とを含み、 前記芳香生成手段は、前記アームレスト部内に収容され
    ている請求項24記載のマッサージ機。
  28. 【請求項28】前記本体が、座部と、背もたれ部と、前
    記背もたれ部の前記本体の背面側への傾斜角度を調整す
    る角度調整手段とを有し、 前記芳香供給手段は、前記傾斜角度に応じて芳香を使用
    者に供給する請求項24記載のマッサージ機。
  29. 【請求項29】前記芳香供給手段は、前記傾斜角度が所
    定値を上回った場合に、鎮静作用を有する芳香を使用者
    に供給する請求項28記載のマッサージ機。
  30. 【請求項30】前記芳香供給手段は、前記傾斜角度が所
    定値を下回った場合に、興奮作用を有する芳香を使用者
    に供給する請求項28記載のマッサージ機。
  31. 【請求項31】前記本体が、座部と、背もたれ部と、フ
    ットレスト部と、前記フットレスト部の前記本体の正面
    側への傾斜角度を調整する角度調整手段とを有し、 前記芳香供給手段は、前記傾斜角度に応じて芳香を使用
    者に供給する請求項24記載のマッサージ機。
  32. 【請求項32】前記芳香供給手段は、前記傾斜角度が所
    定値を上回った場合に、鎮静作用を有する芳香を使用者
    に供給する請求項31記載のマッサージ機。
  33. 【請求項33】前記芳香供給手段は、前記傾斜角度が所
    定値を下回った場合に、興奮作用を有する芳香を使用者
    に供給する請求項31記載のマッサージ機。
  34. 【請求項34】前記本体が、座部と、エアバッグを含む
    背もたれ部と、前記エアバッグ内の空気圧を調整する空
    気圧調整手段とを有し、 前記芳香供給手段は、前記エアバッグ内の空気圧に応じ
    て芳香を使用者に供給する請求項24記載のマッサージ
    機。
  35. 【請求項35】前記芳香供給手段は、前記空気圧が所定
    値を上回った場合に、鎮静作用を有する芳香を使用者に
    供給する請求項34記載のマッサージ機。
  36. 【請求項36】前記芳香供給手段は、前記空気圧が所定
    値を下回った場合に、興奮作用を有する芳香を使用者に
    供給する請求項34記載のマッサージ機。
  37. 【請求項37】前記マッサージ手段は、使用者がマッサ
    ージ機の利用に際して仰臥するための寝台部を有する本
    体に収容されている請求項1記載のマッサージ機。
  38. 【請求項38】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手
    段を収容する本体と別体で構成されている請求項1記載
    のマッサージ機。
  39. 【請求項39】前記芳香供給手段は、前記マッサージ手
    段を操作するための操作部を有するコントローラの筐体
    内に収容されている請求項38記載のマッサージ機。
  40. 【請求項40】前記芳香供給手段は、使用者がマッサー
    ジ機を利用する際に枕として用いられるクッション内に
    収容されている請求項38記載のマッサージ機。
  41. 【請求項41】前記芳香供給手段は、使用者がマッサー
    ジ手段によるマッサージ刺激を受ける姿勢をとっている
    ときに、使用者の頭部に向けて芳香が放出されるように
    設けられる請求項1記載のマッサージ機。
  42. 【請求項42】前記マッサージ手段及び前記芳香供給手
    段を収容し、使用者が前記マッサージ手段によるマッサ
    ージ刺激を受ける際に収容される筐体を更に備えた請求
    項1記載のマッサージ機。
  43. 【請求項43】前記本体が、座部と、背もたれ部と、前
    記座部の略水平面に対する傾斜角度を調整する角度調整
    手段とを有し、 前記芳香供給手段は、前記傾斜角度に応じて芳香を使用
    者に供給する請求項24記載のマッサージ機。
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