JP2000350091A - 撮影装置及びその信号処理方法 - Google Patents

撮影装置及びその信号処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像データからノイズ成分を除去するための補
正処理を画質を劣化させることなく行なって、良好な画
像データを得ることが可能な撮像装置及びその信号処理
方法を提供する。 【解決手段】CCD13の出力信号処理経路上にγ補正
処理回路21を有する撮像装置において、前記γ補正処
理回路21におけるγ補正処理を禁止した状態で、CC
D13への入射光路を開状態に保持し、CCD13から
出力される電気信号に基づいて、第1の画像データ(C
CDデータ;DATA1)を生成するとともに、CCD
13への入射光路を閉状態に保持し、CCD13からか
ら出力される電気信号に基づいて第2の画像データ(C
CDデータ;DATA2)を生成し、第1の画像データ
DATA1から第2の画像データDATA2を減算処理
することにより、第1の画像データDATA1に含まれ
る暗出力成分を除去する補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置及びその
信号処理方法に関し、特に、撮像デバイスに電荷結合素
子を用い、さらに、メカシャッタを備えた、たとえば、
電子スチルカメラ等の撮像装置及びその信号処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体技術の発展に伴い、電子ス
チルカメラやノート型パソコン等のモバイルツールが普
及している。特に、電子スチルカメラは、写真レンズを
透過した被写体の像を二次元のイメージセンサにより電
気信号に変換し、その電気信号に基づいて生成される画
像データを液晶ディスプレイに表示したり、不揮発性の
半導体メモリカードに記憶させ、さらに、パソコン等に
取り込んで画像処理を施すことができるため、身近な画
像編集機器として急速に普及している。
【0003】従来の電子スチルカメラの概略構成及びそ
の動作について、簡単に説明する。一般に、電子スチル
カメラは、撮像部、信号処理部、記憶部、表示部、操作
部及び制御部を有して構成され、まず、撮像部におい
て、アクチュエータによりメカシャッタを制御して開状
態とし、写真レンズを介して、所望の被写体像をイメー
ジセンサの受光面に結像させ、自動露出(AE)部から
の出力に基づいて、ドライバ及びタイミング発生器(T
G)により制御される露光時間に蓄積された電荷量に応
じて被写体像の画像情報をアナログ電気信号として出力
する。そして、相関二重サンプリング回路(CDS)に
より、イメージセンサから時系列的に出力される電気信
号をサンプリングするとともに、電気信号に含まれるノ
イズ成分を除去し、アナログ−ディジタル変換器(A/
D)によりアナログ電気信号をディジタル信号に変換す
る。
【0004】次いで、信号処理部において、γ補正回路
により、所定の非線形(非リニア)特性を有するγ補正
テーブルに基づいてγ補正処理を施し、カラープロセス
回路により、たとえば、R、G、B3原色の補間処理、
露出計算(AE)、ホワイトバランス処理(AWB)、
ディジタル信号に変換された画像情報に基づいて輝度・
色差マルチプレクス信号(YUV信号)の生成等の周知
の色信号処理を行い、被写体像の画像データをビデオト
ランスファー回路を介して、バッファメモリやフラッシ
ュメモリを備えた記憶部、液晶ディスプレイ(以下、L
CDと略記する)等の表示部に出力する。なお、カラー
プロセス回路における色信号処理は、前述したγ補正回
路を含む信号処理回路により実行するものであってもよ
いし、また、カラープロセス回路の後段に別の信号処理
回路を設けて実行するものであってもよい。
【0005】ビデオトランスファー回路は、撮像部の出
口に位置するカラープロセス回路、記憶部への入り口に
位置する圧縮・伸張回路、及び、表示部への入り口に位
置するディジタルビデオエンコーダの各構成間を行き来
するデータの流れをコントロールする。上述した各部の
制御は、CPU等により構成される制御部の内部ROM
に格納されたプログラムにしたがって、あるいは、スイ
ッチキー等により構成される操作部からの指示入力にし
たがって実行される。
【0006】ここで、上述した電子スチルカメラに搭載
されるイメージセンサは、一般に電荷結合素子(Charge
d Coupled Device:以下、CCDと略記する)を原形と
し、光ダイオードやMOSキャパシタなどからなる多数
の光電変換素子を画素毎に配列して2次元的な感光部を
構成したものである。このイメージセンサの画素信号の
出力スタイルは、すべての画素信号を一気に出力するプ
ログレッシヴ型(ノン・インターレース型ともいう)
と、すべての画素信号を二回に分けて出力するインター
レース型に分かれるが、40万画素以上の高解像度CC
Dはインターレース型が主流である。近年の数百万画素
の高機能の電子スチルカメラに搭載されるCCDは、ほ
とんどがインターレース型であるので、以下、単にCC
Dという場合はインターレース型のCCDを指すことに
する。詳しくは後述する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電
子スチルカメラに搭載されるCCDにおいては、入射光
を遮蔽した状態においても出力電圧が生じる、いわゆる
暗出力(暗電圧)特性を有し、これに伴って暗電流と呼
ばれる微電流が発生することが知られている。このCC
Dにおける暗電圧は、概ね8℃の周囲温度の変化(上
昇)により暗電圧が約2倍に増大するという、温度依存
性を有している。また、同一の温度条件下においては、
露光時間が長いほど、暗電圧が増加する傾向を示す露光
時間(電荷蓄積期間)依存性を有している。このCCD
における暗電圧がノイズ成分となり、結果として、画像
データに対して悪影響を及ぼし画質を劣化させる要因と
なっている。したがって、従来の電子スチルカメラにお
いては、CCDの上記特性により、以下のような問題点
を有している。
【0008】(1)たとえば、夜景の撮影等、暗い環境
下で撮影を行う場合、被写体の照度(光量)を確保する
ために露光時間を長くすると、暗電圧が増加して画質の
劣化が著しくなるため、シャッター速度を十分に遅くす
ることができず、暗い環境下での撮影に適さないという
問題を有している。そこで、このような問題を解決する
ために、CCDから出力される微弱な電気信号を増幅す
るアンプの利得(ゲイン)を大きくすると、本来微小で
あった暗電圧が増幅されてしまい、やはり画質の劣化を
招くという問題を有していた。
【0009】(2)また、暗電圧は本来、CCDを構成
する各光電変換素子固有のものであるので、あらかじめ
暗電圧の大きい画素の画面上でのアドレスを記憶してお
き、撮影終了後に、該当するアドレスの画素データを隣
接する画素データと置換することにより暗電圧の影響を
抑制する手法が知られている。しかしながら、暗電圧
は、上述したように、周囲の温度や露光時間等の撮影条
件に依存する特性を有しているため、置換の対象となる
画素データの数が撮影環境に応じて大きく変動すること
になり、あらかじめ記憶された固定のアドレスの画素デ
ータを置換する方法では、十分な補正処理を実現するこ
とができないという問題を有している。
【0010】(3)さらに、撮影終了後に1画面の画像
データをスキャンして、周辺の画素データに比較してデ
ータレベルが際立って突出している孤立点を検出し、隣
接する画素データと置換することにより暗電圧の影響を
抑制する手法が知られている。ここで、孤立点は、暗電
圧の大きい画素であって、明時白黒キズや暗時白キズ等
がある。一般に、黒を背景とする白キズが目立つため、
明時白黒キズの白キズを対象とするものとし、以下、代
表して「白キズ」と記す。しかしながら、撮影環境によ
り白キズが広い領域にわたって連続して発生した場合等
には、孤立点としての検出が困難となり、十分な画像デ
ータの補正処理を実現することができないという問題を
有している。 (4)さらに、メカシャッタを開いた状態で撮影した画
像データ(暗出力成分を含む被写体像データ)から、メ
カシャッタを閉じた状態で撮影した画像データ(暗出力
成分)を減算することにより、画像データからノイズ成
分を除去する手法が知られている。しかしながら、この
ような手法においては、非線形特性を有するγ補正処理
を行なった後の画像データや飽和状態の画像データを用
いて減算処理を行なったり、暗出力成分のレベルが低い
にもかかわらず減算処理を行なったりすると、良好な画
像データを得ることができないという問題を有してい
る。
【0011】そこで、本発明は、上記問題点を解決し、
画像データからノイズ成分を除去するための補正処理を
画質を劣化させることなく行なって、良好な画像データ
を得ることが可能な撮像装置及びその信号処理方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の撮像装置
は、入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積電荷を画像デ
ータに変換して出力する撮像手段と、この撮像手段への
入射光路を開とした状態で、前記撮像手段から出力され
た第1の画像データを取得する第1の撮影制御手段と、
前記撮像手段への入射光路を閉とした状態で、前記撮像
手段から出力された第2の画像データを取得する第2の
撮影制御手段と、この第2の撮影制御手段により取得さ
れた第2の画像データに基づいて、前記第1の撮影制御
手段により取得された第1の画像データの補正を行う画
像補正手段と、前記撮像手段から出力された前記画像デ
ータに対して、非線形処理を行う非線形処理手段と、前
記第1及び第2の撮影制御手段により前記第1及び第2
の画像データを取得する場合、前記非線形処理手段によ
る前記画像データに対する非線形処理を禁止する禁止手
段とを備え、前記第1及び第2の撮影制御手段は、この
禁止手段により、前記非線形処理手段による非線形処理
が施されていない第1及び第2の画像データを取得する
ことを特徴としている。
【0013】請求項2記載の撮像装置は、請求項1記載
の撮像装置において、前記禁止手段は、前記撮像手段か
ら出力された前記画像データに対して線形処理を行うこ
とにより、前記非線形処理を禁止することを特徴として
いる。請求項3記載の撮像装置は、請求項2記載の撮像
装置において、前記非線形処理手段は、非線形特性を有
するγ補正テーブルを用いることにより非線形処理を行
い、前記禁止手段は、前記γ補正テーブルを線形特性を
有するγ補正テーブルに変更することにより、前記非線
形処理を禁止することを特徴としている。請求項4記載
の撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、前記
非線形処理手段は、γ補正回路を用いて非線形処理を行
い、前記禁止手段は、前記撮像手段から出力された前記
画像データを、前記γ補正回路に対して迂回させること
により、前記非線形処理を禁止することを特徴としてい
る。
【0014】請求項5記載の撮像装置は、請求項1乃至
4のいずれかに記載の撮像装置において、前記画像補正
手段は、前記第1の画像データから前記第2の画像デー
タを減算する処理を行うことにより、前記第1の画像デ
ータの補正を行うことを特徴としている。請求項6記載
の撮像装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像
装置において、前記画像補正手段により補正された第1
の画像データに対して、非線形処理を行う第2の非線形
処理手段を備えたことを特徴としている。請求項7記載
の撮像装置は、請求項6記載の撮像装置において、前記
非線形処理手段は、γ補正回路を用いて非線形処理を行
い、前記第2の非線形処理手段は、前記γ補正回路を用
いて、前記第1の画像データに対して前記非線形処理を
行うことを特徴としている。
【0015】請求項8記載の撮像装置は、請求項1乃至
7のいずれかに記載の撮像装置において、撮影モードと
して特殊撮影モードを設定する撮影モード設定手段を備
え、前記第1及び第2の撮影制御手段は、前記撮影モー
ド設定手段により特殊撮影モードが設定されている場合
に、前記第1及び第2の画像データを取得することを特
徴としている。請求項9記載の撮像装置は、請求項1乃
至8のいずれかに記載の撮像装置において、前記撮像手
段への入射光路を開とした状態で、前記撮像手段から出
力され、前記非線形処理手段により非線形処理された第
3の画像データを取得する第3の撮影制御手段を備えた
ことを特徴としている。請求項10記載の撮像装置は、
請求項9記載の撮像装置において、前記第3の撮影制御
手段により取得された第3の画像データを表示する表示
手段を備え、前記第3の画像データは、ファインダ画像
として前記表示手段に表示されることを特徴としてい
る。
【0016】請求項11記載の撮像装置は、請求項9記
載の撮像装置において、撮影モードとして通常撮影モー
ドを設定する撮影モード設定手段を備え、前記第3の撮
影制御手段は、前記撮影モード設定手段により通常撮影
モードが設定されている場合に、前記第3の画像データ
を取得することを特徴としている。請求項12記載の撮
像装置は、入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積電荷を
画像データに変換して出力する撮像手段と、この撮像手
段への入射光路を開とした状態で、前記撮像手段から出
力された第1の画像データを取得する第1の撮影制御手
段と、前記撮像手段への入射光路を閉とした状態で、前
記撮像手段から出力された第2の画像データを取得する
第2の撮影制御手段と、この第2の撮影制御手段により
取得された前記第2の画像データに孤立点が含まれるか
否かを判定する判定手段と、この判定手段による判定結
果に基づいて、前記第1の撮影制御手段により取得され
た第1の画像データの補正を行う画像補正手段と、を備
えたことを特徴としている。
【0017】請求項13記載の撮像装置は、入射光に応
じた電荷を蓄積し、該蓄積電荷を画像データに変換して
出力する撮像手段と、この撮像手段への入射光路を開と
した状態で、前記撮像手段から出力された第1の画像デ
ータを取得する第1の撮影制御手段と、前記撮像手段へ
の入射光路を閉とした状態で、前記撮像手段から出力さ
れた第2の画像データを取得する第2の撮影制御手段
と、前記第1の撮影制御手段により取得された第1の画
像データのレベルが飽和状態にあるか否かを判定する判
定手段と、この判定手段による判定結果及び前記第2の
撮影制御手段により取得された第2の画像データに基づ
いて、前記第1の撮影制御手段により取得された第1の
画像データの補正を行う画像補正手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0018】請求項14記載の撮像装置は、入射光に応
じた電荷を蓄積し、該蓄積電荷を画像データに変換して
出力する撮像手段と、この撮像手段への入射光路を開と
した状態で、前記撮像手段から出力された第1の画像デ
ータを取得する第1の撮影制御手段と、前記撮像手段へ
の入射光路を閉とした状態で、前記撮像手段から出力さ
れた第2の画像データを取得する第2の撮影制御手段
と、この第2の撮影制御手段により取得された第2の画
像データに基づいて、前記第1の撮影制御手段により取
得された第1の画像データの補正を行う画像補正手段
と、前記撮像手段周辺の温度を検出する温度検出手段
と、この温度検出手段により検出された前記温度に基づ
いて、前記画像補正手段による前記第1の画像データの
補正を行うか否かを制御する補正制御手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0019】請求項15記載の撮像装置は、入射光に応
じた電荷を蓄積し、該蓄積電荷を画像データに変換して
出力する撮像手段と、この撮像手段への入射光路を開と
した状態で、前記撮像手段から出力された第1の画像デ
ータを取得する第1の撮影制御手段と、前記撮像手段へ
の入射光路を閉とした状態で、前記撮像手段から出力さ
れた第2の画像データを取得する第2の撮影制御手段
と、この第2の撮影制御手段により取得された第2の画
像データに基づいて、前記第1の撮影制御手段により取
得された第1の画像データの補正を行う画像補正手段
と、前記撮像手段の電荷蓄積期間を判定する電荷蓄積期
間判定手段と、この蓄積期間判定手段により判定された
前記電荷蓄積期間に基づいて、前記画像補正手段による
前記第1の画像データの補正を行うか否かを制御する補
正制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0020】請求項16記載の撮像装置の信号処理方法
は、イメージセンサから出力された画像データに対し
て、非線形処理を行う撮像装置の信号処理方法であっ
て、前記イメージセンサへの入射光路を開とした状態で
前記イメージセンサから出力された画像データに対する
前記非線形処理を禁止することにより、非線形処理が施
されていない第1の画像データを取得する工程と、前記
イメージセンサへの入射光路を閉とした状態で前記イメ
ージセンサから出力された画像データに対する前記非線
形処理を禁止することにより、非線形処理が施されてい
ない第2の画像データを取得する工程と、前記第2の画
像データに基づいて、前記第1の画像データの補正を行
う工程と、からなることを特徴としている。
【0021】請求項17記載の撮像装置の信号処理方法
は、イメージセンサへの入射光路を開とした状態で、前
記イメージセンサから出力された第1の画像データを取
得する工程と、前記イメージセンサへの入射光路を閉と
した状態で、前記イメージセンサから出力された第2の
画像データを取得する工程と、前記第2の画像データに
孤立点が含まれるか否かを判定する工程と、前記判定結
果に基づいて、前記第1の画像データの補正を行う工程
と、からなることを特徴としている。請求項18記載の
撮像装置の信号処理方法は、イメージセンサへの入射光
路を開とした状態で、前記イメージセンサから出力され
た第1の画像データを取得する工程と、前記イメージセ
ンサへの入射光路を閉とした状態で、前記イメージセン
サから出力された第2の画像データを取得する工程と、
前記第1の画像データのレベルが飽和状態にあるか否か
を判定する工程と、前記判定結果及び前記第2の画像デ
ータに基づいて、前記第1の画像データの補正を行う工
程と、からなることを特徴としている。
【0022】請求項19記載の撮像装置の信号処理方法
は、イメージセンサへの入射光路を開とした状態で、前
記イメージセンサから出力された第1の画像データを取
得する工程と、前記イメージセンサへの入射光路を閉と
した状態で、前記イメージセンサから出力された第2の
画像データを取得する工程と、前記イメージセンサ周辺
の温度を検出する工程と、前記検出された温度が所定の
条件を満たす場合、前記第2の画像データに基づいて、
前記第1の画像データの補正を行う工程と、からなるこ
とを特徴としている。請求項20記載の撮像装置の信号
処理方法は、イメージセンサへの入射光路を開とした状
態で、前記イメージセンサから出力された第1の画像デ
ータを取得する工程と、前記イメージセンサへの入射光
路を閉とした状態で、前記イメージセンサから出力され
た第2の画像データを取得する工程と、前記イメージセ
ンサの電荷蓄積期間を判定する工程と、前記判定された
電荷蓄積期間が所定の条件を満たす場合、前記第2の画
像データに基づいて、前記第1の画像データの補正を行
う工程と、からなることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明に係る撮像装置の第
1の実施形態の概略構成を示すブロック図である。図1
において、11は写真レンズ、12はメカシャッタ、1
3はCCD(撮像手段、イメージセンサ)、14は相関
二重サンプリング回路(CDS)、15は、アナログ−
ディジタル変換器(A/D)、16はメカシャッタ12
用のアクチュエータ、17はイメージセンサ13駆動用
のドライバ、18はタイミング発生器(TG)、21は
γ補正回路(非線形処理手段)、22はカラープロセス
回路、23はビデオトランスファー回路、24は圧縮・
伸長回路、25はディジタルビデオエンコーダ、31は
バッファメモリ、32はフラッシュメモリ、40はLC
D(表示手段)、50はキー入力部(撮影モード設定手
段)、60はCPU(第1の撮影制御手段、第2の撮影
制御手段、第3の撮影制御手段、画像補正手段、禁止手
段、判定手段、第2の非線形処理手段)、70はバスを
それぞれ示している。
【0024】これら各部の機能は、概ね以下の通りであ
る。 ・写真レンズ11:CCD13の受光面上に被写体の像
を結ばせるためのものであり、自動焦点機能のための焦
点合わせ機構を備えている。なお、ズーム機能を備えた
り、沈胴式であったりしてもよい。 ・メカシャッタ12及びアクチュエータ16:CCD1
3の受光面への入射光を機械的に遮断するもので、アク
チュエータ16はCPU60からの制御信号に従ってメ
カシャッタ12を開閉駆動し、メカシャッタ12はその
開状態時にCCD13の受光面への光路を開放し、閉状
態時に同光路を閉鎖する。
【0025】・CCD13:前述したインターレース型
のCCDであって、外部制御によってフィールド読み出
しとフレーム読み出しを切替えることができるものであ
る。フィールド読み出し時の露光時間は電子シャッタの
開閉操作(SUBとXSGの印加タイミング)でコント
ロールされ、フレーム読み出し時の露光時間は電子シャ
ッタの開操作(SUBの印加タイミング)と上記メカシ
ャッタ12の閉操作でコントロールされる。なお、フィ
ールド読み出し(フィールド蓄積ともいう)、及び、フ
レーム読み出し(フレーム蓄積ともいう)については、
後述する。
【0026】ここで、本実施形態に係る撮像装置に良好
に適用されるCCDの具体的な構成について、図面を参
照して説明する。図2は、n列×m行の画素を有するC
CDの概略構成図である。図2に示すように、CCD
は、入射光量に応じた電荷を蓄積するn×m個の光電変
換素子131をマトリクス状に配列するとともに、各列
間に1本ずつ、全部でn本の垂直転送部132を配置し
て撮像領域133を形成し、さらに、撮像領域133の
図面に向かって下側に水平転送部134を配置して構成
されている。光電変換素子131に蓄積された信号電荷
は、図示を省略した駆動回路から印加される読み出し信
号XSGに応答して隣接する垂直転送部132に取り込
まれ、垂直転送部132の内部を垂直転送クロックφV
に同期して図面下方向に順次転送される。
【0027】すべての垂直転送部132の出力端は水平
転送部134に接続されており、水平転送部134に
は、垂直転送クロックφVに同期して1ライン分の信号
電荷が順次に取り込まれる。水平転送部134に取り込
まれた信号電荷は、水平転送クロックφHに同期して図
面左方向に順次転送され、水平転送部134の出力端に
到達した信号電荷は、電荷検出部135で電気信号に変
換され、アンプ136により増幅された後、端子137
からCCD出力として外部に取り出される。なお、SU
Bはすべての光電変換素子131の蓄積電荷を基板に引
き抜くための信号電圧(いわゆる電荷掃き出しパルス)
である。このSUBの印加時点からXSGの印加時点ま
でがCCDの電気的なシャッタ(以下「電子シャッタ」
という)の露光時間になる。上述したフィールド読み出
しとは、図2に示したCCDにおいて、光電変換素子1
31の奇数ラインO1と偶数ラインE1、奇数ラインO
2と偶数ラインE2、…のように、奇数ラインと偶数ラ
インの画素信号を混合して一度に出力する方式であり、
フレーム読み出しとは、奇数フレーム(O1、O2、O
3、…)と偶数フレーム(E1、E2、E3、…)の2
回に分けてCCD出力を行う方式である。
【0028】近年のLCD搭載型の電子スチルカメラで
は、被写体の画像をLCD画面にスルー画像として映し
出して構図を調整するスルー画モードが採用されている
が、このような動作モードにおいては、電子シャッタに
よる露光時間毎に、スルー画像が更新される。一方、ス
ルー画モードにおいて、所望の構図が得られた場合に
は、シャッターキーを押して被写体の画像をキャプチャ
ー画像としてメモリ等に記録するキャプチャー動作が実
行される。キャプチャー動作においては、CCDに結像
された被写体像を固定するために、CCDへの入射光を
遮断するための機械的なシャッタ機構(上述したメカシ
ャッタ)が不可欠となり、シャッターキー(キー入力部
50)を押すことにより電子シャッタの露光が開始され
てから、メカシャッタが閉じてCCDへの入射光が遮断
されるまでの時間がメカシャッタの露光時間となる。
【0029】・ドライバ17とTG18:CCD13の
読み出しに必要な駆動信号(たとえば、図2のφV、X
SG、φH、SUBなど)を生成する部分であり、CC
D13はこれらの駆動信号に同期して画像信号を出力す
る。 ・CDS14:CCD13から読み出された時系列の信
号(この段階ではアナログ信号である)を、CCD13
の解像度に適合した周波数で相関二重サンプリング処理
を行うものである。なお、サンプリング後に自動利得調
整を行うこともある。 ・A/D15:サンプリングされたアナログ信号をディ
ジタル信号に変換するものである。
【0030】・γ補正回路21:デジタル変換された画
像信号を、通常の非線形(非リニア)特性を有するγ補
正テーブルに基づいて、γ補正処理(非線形処理)を行
うとともに、本実施形態においては、CPU60からの
制御信号にしたがって、γ補正テーブルを線形(リニ
ア)特性に設定変更し、このγ補正テーブルに基づいて
γ補正処理(線形処理)を行う機能を有している。ここ
で、γ補正回路21は、後述するように、デジタルクラ
ンプ回路やホワイトバランス補正処理回路等の他の信号
処理回路とともに、一体的な回路構成(たとえば、LS
Iとして)で提供されるものであってもよい。
【0031】・カラープロセス回路22:カラープロセ
ス回路22は、γ補正回路21からの出力信号に基づい
て、R、G、B3原色の補間処理、露出計算(AE)、
ホワイトバランス処理(AWB)、ディジタル信号に変
換された画像情報に基づいて輝度・色差マルチプレクス
信号(YUV信号)の生成等の周知の色信号処理を行う
ものである。ここで、YUV信号を生成する理由は、撮
像系から出力される色データ(RGBデータ)のサイズ
が大きいため、限られたメモリ資源を有効に利用すると
ともに、処理時間の短縮を図る等の目的により、データ
量削減信号として用いられるものである。なお、カラー
プロセス回路22における色信号処理は、γ補正回路2
1を含む信号処理回路により実行するものであってもよ
いし、また、カラープロセス回路22の後段に別の信号
処理回路を設けて実行するものであってもよい。
【0032】・ビデオトランスファー回路23:ビデオ
トランスファー回路23は、カラープロセス回路22、
バッファメモリ31、圧縮・伸張回路24及びフラッシ
ュメモリ32、ディジタルビデオエンコーダ25及びL
CD40の各構成間を行き来するデータの流れをコント
ロールするものである。具体的には、圧縮・伸張回路2
4を介して、カラープロセス回路22により生成された
画像データを保持するバッファメモリ31と、フラッシ
ュメモリ32との間で、画像データを書き込み又は読み
出す処理を実行し、また、ディジタルビデオエンコーダ
25を介して、バッファメモリ31に保持された画像デ
ータをLCD40に表示出力する処理を実行する。
【0033】・圧縮・伸長回路24:たとえばJPEG
符号化方式の圧縮処理と伸長処理を行う部分である。J
PEGの圧縮パラメータは固定であっても、圧縮処理の
都度CPU60から与えるものであってもよい。 ・ディジタルビデオエンコーダ25:ビデオトランスフ
ァー回路23を介してバッファメモリ31から読み出さ
れた画像データをアナログ電圧に変換するとともに、L
CD40の走査方式に応じたタイミングで順次に出力す
るものである。
【0034】・バッファメモリ31:書き換え可能な半
導体メモリの一種であるDRAMで構成されている。但
し、本発明では、DRAMに限定しない。書き換え可能
な半導体メモリであればよい。 ・フラッシュメモリ32:書き換え可能な読み出し専用
メモリ(PROM:programmable read only memory)
のうち、電気的に全ビット(又はブロック単位)の内容
を消して内容を書き直せるものであり、フラッシュEE
PROM(flash electrically erasablePROM)と
もいう。本実施の形態におけるフラッシュメモリ32
は、カメラ本体に内蔵された固定型のものであってもよ
いし、カード型やパッケージ型のように着脱可能型のも
のであってもよい。
【0035】・CPU60:所定のプログラムを実行し
てカメラ全体の動作を集中制御するものである。ここ
で、プログラムは、CPU60の内部のインストラクシ
ョンROMに書き込まれており、記録モード時にはその
モード用のプログラムが内部RAMにロードされて実行
されるほか、特に、シャッターキーを押す動作(半押
し、全押し)に応じて、メカシャッタ12を開閉駆動す
る制御信号、CCD13を駆動する制御信号、γ補正処
理回路21のγ補正テーブルの特性設定を変更する制御
信号を出力する。 ・バス70:上述した各部の間で共有されるデータ(及
びアドレス)の転送路である。
【0036】次に、本実施形態に係る撮像装置の画像記
録動作について、図面を参照して説明する。ここでは、
上述したスルー画モードを備えた撮像装置(LCD搭載
型の電子スチルカメラ)に、本実施形態に係る画像記録
動作を適用した場合について、詳しく説明する。 <通常撮影モード>まず、通常の撮影モードについて、
図面を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る撮
像装置における通常撮影モードの処理動作を示すフロー
チャートである。ここで、図3では、画像記録動作のポ
イントのみを簡略化した用語により示す。
【0037】・スルー動作 まず、電子スチルカメラの使用者がキー入力部50に備
えられたモードスイッチ(撮影モード設定手段)を記録
(REC)モードに切り替えた後に、LCD40に表示
されるメニューの中から通常撮影モードを選択すると、
メカシャッタ12が開状態となり、CCD13の受光面
に結像された被写体の画像情報が一定周期(露光時間)
毎にLCD40にスルー画像として表示出力される。す
なわち、記録モードへの切り替えにより、CPU(第3
の撮影制御手段)60においてスルー画モードが設定さ
れ(S101)、被写体の撮影環境から取得される照
度、焦点距離等の種々の情報に基づいて、露出時間T0
が設定される(S102)。スルー画モードにおいて
は、ドライバ17及びTG18により、露出時間T0の
経過毎に(S103)、CCD13の電子シャッタが開
閉駆動制御され、その都度CCD13から出力される電
気信号(CCDデータ)を取り込んで(S104)、A
/D15によるディジタル信号変換、及び、γ補正回路
(非線形処理手段)21による非線形γ補正処理が行わ
れる(S105)。
【0038】次いで、カラープロセス回路22により、
R、G、B3原色の補間処理、自動露出計算(AE計
算)/ホワイトバランス(AWB)補正処理、輝度・色
差マルチプレクス信号の生成等の色信号処理が実行され
(S106、S107)、1画面分の画像データ(第3
の画像データ)が生成される。そして、カラープロセス
回路22により生成された画像データは、ビデオトラン
スファー回路23によりバッファメモリ31に転送され
た後、ディジタルビデオエンコーダ25によりビデオ処
理が施され(S108)、LCD(表示手段)40の表
示方式に対応した信号形式に変換されてスルー画像(フ
ァインダ画像)として表示出力される(S109)。
【0039】・キャプチャー動作 スルー画像動作において、カメラ本体又は写真レンズの
向きを変えると、LCD40に表示されているスルー画
像の構図が変化する。そして、所望の構図を有するスル
ー画像が得られた時点で、キー入力部50に備えられた
シャッターキーを“半押し”することにより(S11
0)、被写体の撮影環境から取得される情報に基づいて
露出時間T1と焦点が設定され(S111)、“全押
し”することにより電子シャッタを開駆動し(S11
2、S113)、ステップS111で設定された露出時
間T1の経過後に(S114)、ドライバ17及びTG
18によりメカシャッタ12を閉駆動し(S115)、
CCD13から出力されるCCDデータを取り込んで
(S116)、A/D15によるディジタル信号変換、
及び、γ補正回路21による非線形γ補正処理が行われ
る(S117)。
【0040】次いで、カラープロセス回路22により、
R、G、B3原色の補間処理、AE計算/AWB補正処
理等の色信号処理が実行され(S118)、1画面分の
画像データが生成され、ビデオトランスファー回路23
によりバッファメモリ31に転送される。このとき、バ
ッファメモリ31に取り込まれる画像データは、メカシ
ャッタ12を閉じた時点のCCD13に結像された被写
体像で固定され、かつ、LCD40に表示されているス
ルー画像も同時点の画像で固定される。さらに、ビデオ
トランスファー回路23により、圧縮・伸長回路23を
介して、JPEG符号化等の圧縮処理が施された後(S
119)、フラッシュメモリ32に1画面分のキャプチ
ャー画像として記録される(S120)。引き続き撮影
を継続する場合、つまり通常撮影モードを解除しない場
合には(S121)、ステップS101に戻って、再
度、メカシャッタ12が開状態となり、スルー画モード
が設定され(S101)、上述したステップS101か
らS121の一連の処理動作が繰り返される。このよう
な一連の処理動作を有する撮像装置によれば、比較的明
るい通常の撮影条件に適した露出時間(蓄積期間)T1
が設定されて、被写体像の画像データが取り込まれた
後、非線形γ補正処理等の所定の信号処理が実行され
て、良好に撮影及び画像記録動作が行われる。
【0041】<特殊撮影モード>次に、夜景等の撮影に
適した特殊撮影モードについて、図面を参照して説明す
る。図4は、本実施形態に係る撮像装置における特殊撮
影モードの処理動作を示すフローチャートである。ここ
で、図4では、画像記録動作のポイントのみを簡略化し
た用語により示す。
【0042】・スルー動作 まず、電子スチルカメラの使用者がキー入力部50に備
えられたモードスイッチ(撮影モード設定手段)を記録
(REC)モードに切り替えた後に、LCD40に表示
されるメニューの中から特殊撮影モードを選択すると、
メカシャッタ12が開状態となり、CPU(第3の撮影
制御手段)60においてスルー画モードが設定される
(S201)。被写体の撮影環境から取得される照度、
焦点距離等の種々の情報に基づいて、露出時間T0が設
定され(S202)、スルー画モードにおいては、ドラ
イバ17及びTG18により、露出時間T0の経過毎に
(S203)、CCD13の電子シャッタが開閉駆動制
御され、その都度CCD13から出力される電気信号
(CCDデータ)を取り込んで(S204)、A/D1
5によるディジタル信号変換、及び、γ補正回路(非線
形処理手段)21による非線形特性を有するγ補正テー
ブルに基づいて、通常の撮影モードと同様にγ補正処理
が行われる(S205)。
【0043】次いで、カラープロセス回路22により、
R、G、B3原色の補間処理、自動露出計算(AE計
算)/ホワイトバランス(AWB)補正処理、輝度・色
差マルチプレクス信号の生成等の色信号処理が実行され
(S206、S207)、1画面分の画像データ(第3
の画像データ)が生成される。そして、カラープロセス
回路22により生成された画像データは、ビデオトラン
スファー回路23によりバッファメモリ31に転送され
た後、ディジタルビデオエンコーダ25によりビデオ処
理が施され(S208)、LCD(表示手段)40の表
示方式に対応した信号形式に変換されてスルー画像(フ
ァインダ画像)として表示出力される(S209)。
【0044】・キャプチャー動作 次いで、LCD40に所望の構図を有するスルー画像が
表示された時点で、キー入力部50に備えられたシャッ
ターキーを“半押し”することにより(S210)、C
PU(第1の撮影制御手段、第2の撮影制御手段、禁止
手段)60が記録動作の開始を検知して、γ補正回路2
1に制御信号を出力し、γ補正テーブルの特性設定を通
常の非線形特性から線形特性に変更する(S211)。
また、被写体の撮影環境から取得される情報に基づいて
露出時間T1と焦点が設定される(S212)。
【0045】さらに、シャッターキーを押し込んで、
“全押し”することにより電子シャッタを開駆動し、ス
テップS212で設定された露出時間T1の経過後に
(S215)、ドライバ17及びTG18によりメカシ
ャッタ12を閉駆動し(S216)、CCD13から出
力される被写体像のCCDデータ(DATA1:第1の
画像データ)を取り込んで(S217)、A/D15に
よるディジタル信号変換、及び、ステップS211で線
形特性に設定変更されたγ補正テーブルに基づいて、γ
補正回路21による線形γ補正処理が行われる(S21
8)。なお、ステップS216、S217でメカシャッ
タ12を閉駆動し、CCD13からCCDデータ(DA
TA1)を取り込む際には、電子シャッタは閉駆動され
る。
【0046】次いで、メカシャッタ12を閉じた状態で
(S220)、再び電子シャッタを開駆動し(S21
4)、ステップS212で設定された露出時間T1を用
いて、上述したステップS214からS218までの各
処理を実行することにより、被写体像を含まず、今回の
撮影条件においてCCD13が有する暗出力成分を含ん
だCCDデータ(DATA2:第2の画像データ)を取
り込んで、先に取り込んだCCDデータ(DATA1)
の場合と同様に、線形特性を有するγ補正テーブルに基
づいて、γ補正回路21による線形γ補正処理を行う。
なお、上述したステップS214からS218までの各
処理により取り込まれ、γ補正処理を施されたCCDデ
ータ(DATA1、DATA2)は、たとえば、バッフ
ァメモリ31に一時的に記憶されるものであってもよい
し、後述する減算処理を実行するCPU60に付設され
たRAM(図示を省略)に記憶されるものであってもよ
い。
【0047】上述したように、2回のCCDデータ(D
ATA1、DATA2)の取り込みが終了すると(S2
19)、CPU(判定手段)60により、2回目に取り
込んだCCDデータ(DATA2)中の画素データ(判
定処理の対象となっている画素)が所定レベル以上の白
キズであるか否かを判定し(S221)、さらに、その
画素データが白キズであると判定された場合には、その
画素に対応するDATA1中の画素データのレベルが飽
和状態にあるか否かを判定する(S222)。
【0048】このような一連の判定処理(S221、S
222)により、2回目に取り込んだCCDデータ(D
ATA2)中の画素データが所定レベル以上の白キズで
はない場合には、DATA1中の対応する画素データ
を、補正処理を必要としない有効なデータとして取り扱
う。また、2回目に取り込んだCCDデータ(DATA
2)中の画素データが所定レベル以上の白キズである場
合であっても、その画素に対応するDATA1中の画素
データのレベルが飽和状態にある場合には、DATA1
中の対応する画素データを、補正処理の対象とならない
データとして取り扱う。なお、ステップS221、S2
22における判定処理の詳細については、後述する。
【0049】一方、2回目に取り込んだCCDデータ
(DATA2)中の画素データが所定レベル以上の白キ
ズであり、かつ、その画素に対応するDATA1中の画
素データのレベルが飽和状態にない場合には、DATA
1中の対応する画素データを、補正処理の対象となるデ
ータと判定して、CPU(画像補正手段)60により、
1回目に取り込んだCCDデータ(DATA1)から2
回目に取り込んだCCDデータ(DATA2)を画素単
位で減算する補正処理(減算処理)、すなわち、CCD
データ(DATA1)及びCCDデータ(DATA2)
に共通して含まれる、CCD13が有する暗出力成分を
除去する補正処理を実行する(S223)。
【0050】以上の白キズの判定処理及び補正処理の対
象となる画素を順次変更して(S225)、CCD13
から出力される1画面分の全画素について実行した後
(S224)、各画素データについて、非線形γ補正処
理を実行し(S226)、さらに、R、G、B3原色の
補間処理、AE計算/AWB補正処理等の色信号処理を
実行し(S227)、ビデオトランスファー回路23に
よりバッファメモリ31に1画面分の画像データが転送
される。ここで、ステップS226における非線形γ補
正処理は、上述したγ補正処理回路21を用いるもので
はなく、たとえば、CPU(第2の非線形処理手段)6
0によりソフトウェア的に、スルー動作時と同等の非線
形γ補正処理(S205)を実行するものである。
【0051】さらに、ビデオトランスファー回路23に
より、圧縮・伸長回路24を介して、JPEG符号化等
の圧縮処理が施された後(S228)、フラッシュメモ
リ32に1画面分のキャプチャー画像として記録される
(S229)。引き続き撮影を継続する場合、つまり特
殊撮影モードを解除しない場合には(S230)、ステ
ップS201に戻って、再度、メカシャッタ12が開状
態となり、スルー画モード(γ補正テーブルの非線形特
性への設定変更を含む)が設定され(S201)、上述
したステップS201からS230の一連の処理動作が
繰り返される。
【0052】次に、上述したγ補正処理の特性設定と減
算処理(被写体像の画像データからCCDの暗出力成分
を除去する補正処理)との関係について、図面を参照し
て説明する。図5は、前記DATA1とDATA2に対
してγ補正回路21による非線形γ補正処理を施した場
合、つまり図4のフローチャート中のステップS211
においてγ補正回路21のγ補正テーブルをリニア特性
に設定変更しなかった場合の減算処理の効果を示す図で
あり、図6は、前記DATA1とDATA2に対してγ
補正回路21による線形γ補正処理を施した場合、つま
り図4のフローチャート中のステップS211において
γ補正回路21のγ補正テーブルをリニア特性に設定変
更した場合(本実施の形態)の減算処理の効果を示す図
である。まず、図5(a)に示すように、γ補正回路2
1における入出力信号特性が非線形の場合、入力レベル
<a>、<b>に対する特性曲線上での傾きPa、Pb
は、Pa<Pbの関係となる。
【0053】一方、図5(b)に示すように、メカシャ
ッタ12を開状態として1回目に取り込んだCCDデー
タ(DATA1)のデータレベルは、被写体像本来のデ
ータ成分Cに加え、ランダムノイズ成分A及び暗電圧成
分(又は、白キズ成分)Bを付加した総計[a]とな
る。また、メカシャッタ12を閉状態として2回目に取
り込んだCCDデータ(DATA2)のデータレベル
は、被写体のデータ成分Cを含まないので、ランダムノ
イズ成分A´及び暗電圧成分B´の総計[b]となる。
したがって、データレベルの大きいDATA1は、緩や
かな傾き、すなわち小さいγ係数によりγ補正処理が行
われるのに対して、データレベルの小さいDATA2
は、急峻な傾き、すなわち大きいγ係数によりγ補正処
理が行われるので、非線形γ補正処理により、暗電圧成
分B、B´が不均一となり、上述したDATA1からD
ATA2を差し引く減算処理によっては、適正に暗電圧
成分を除去することができないという問題が生じる。
【0054】これに対して、図6(a)に示すように、
γ補正回路21における入出力信号特性が線形の場合、
入力レベル<a>、<b>に対する特性線上での傾き
は、常に等しく一定の関係となる。そのため、図6
(b)に示すように、データレベルの大きいDATA1
(総計[a])においても、また、データレベルの小さ
いDATA2(総計[b])においても、一定のγ係数
によりγ補正処理が行われるので、暗電圧成分B、B´
は常に均一となり、上述したDATA1からDATA2
を差し引く減算処理によって、適正に暗電圧成分を除去
することができる。
【0055】次に、上述したγ補正処理回路21につい
て、図面を参照して説明する。図7は、γ補正処理回路
を含む信号処理用LSIの概略構成を示すブロック図で
ある。上述したように、γ補正回路21は、γ補正テー
ブルの特性設定が可変に構成されたものであればよい。
また、近年の電子スチルカメラ等の撮像装置において
は、γ補正回路が他の信号処理回路とともに、1チップ
のLSIに組み込まれて提供されることが多くなってい
る。
【0056】したがって、図7に示すように、信号処理
用LSI20は、たとえば、CCD13から出力され、
CDS14及びA/D15によりサンプリング、デジタ
ル信号化された信号(図中、CCDデータ)を入力と
し、所定の黒レベルにクランプするデジタル・クランプ
処理部Aと、写真レンズ11等の光学系においてシェー
ディングが発生する場合にシェーディング補正を行うシ
ェーディング補正処理部Bと、ホワイトバランス補正処
理部Cと、特性設定を変更可能なγ補正テーブルEを備
えたγ補正処理部Dを有して構成されている。そして、
γ補正テーブルEは、LSI20外部(すなわち、CP
U60)からの制御信号に基づいて、γ特性を非線形、
あるいは、線形に設定変更する(又は切り替える)こと
が可能なように構成されている。
【0057】このような構成の信号処理用LSI20に
より、本実施の形態においては、スルー動作時及び通常
撮影モードにおけるキャプチャー動作時にはCCDから
出力されるCCDデータに対して通常の非線形γ補正処
理を行う一方、特殊撮影モードにおけるキャプチャー動
作時には線形γ補正処理を行うようにしている。さら
に、上述したように、特殊撮影モードにおけるキャプチ
ャー動作時には、後段の処理において、スルー動作時と
同等の通常の非線形γ補正処理をソフトウェア的に実行
している。
【0058】なお、本実施形態において、減算処理の実
行の要否を決定する条件として、DATA2中の白キズ
と判定された画素に対応する、DATA1中の画素のレ
ベルが飽和状態にあるか否かを判別する理由は、DAT
A1における画素データの飽和状態に関わらず(たとえ
ば、画素データのレベルが、飽和状態を判別するための
しきい値程度であっても、あるいは、しきい値を大きく
越えている場合であっても)、上記減算処理において
は、常に飽和レベルから対応するDATA2の白キズの
レベルが減算されることになるため、飽和状態にある画
素データから算出されるレベルが、画素データの本来の
レベルよりも低くなって、周辺の画素に比較して階調が
低く表示される等の、画質の劣化を招く問題を有してい
るためである。
【0059】特に、人間の視覚は、黒い(階調の低い)
背景に微小な白い(階調の高い)点が存在する場合に比
較して、白い(階調の高い)背景に微小な黒い(階調の
低い)点が存在する場合の方を敏感に感知する性質があ
るため、上述したような飽和状態にある画素データを減
算処理することにより、画素のレベルが周辺の画素に比
較して黒く(階調が低く)表示されて、より敏感に画質
の劣化が感じられる。そのため、レベルが飽和状態にあ
るDATA1中の画素データを減算処理の対象から除外
し、飽和状態にない画素データについてのみ、対応する
DATA2の白キズ画素のレベルを減算することによ
り、DATA1中の画素データのレベルを適正に本来の
レベルに補正して、画質の劣化を抑制するものである。
【0060】このような一連の処理動作を有する撮像装
置によれば、γ補正テーブルを線形特性に変更設定し
て、γ補正回路によるγ補正処理を実質的に禁止した状
態(線形処理した状態)で、CCD13への入射光路
(メカシャッタ12)を開状態として取り込んだCCD
データ(DATA1)から、入射光路を閉状態として取
り込んだCCDデータ(DATA2)を減算処理するこ
とにより、露光時間の長い撮影であっても、暗電圧に起
因するノイズ成分を良好に除去することができるので、
夜景等の暗い環境下であっても良好に撮影を行うことが
できる。また、撮影条件や撮影環境が変化した場合であ
っても、該条件や環境に応じたCCDデータ(DATA
1、DATA2)を取り込むことができ、両者による減
算処理により、変動する暗電圧成分を適正に除去する補
正を行うことができるので、従来技術に示したようなC
CDを構成する各光電変換素子毎のアドレスデータを保
持、記憶する必要がなく、簡易な構成により適正な被写
体像の撮影及び画像記録を行うことができる。
【0061】さらに、CCDデータ(DATA1、DA
TA2)について、白キズの有無及びデータレベルの飽
和状態を判定して、白キズが本来の被写体像の画像デー
タに及ぼす影響を低減するように減算処理が行われるの
で、暗電圧に起因する孤立点(白キズ)が除去されて、
適正な被写体像の撮影及び画像記録を行うことができ
る。なお、上述した実施形態においては、画素データ単
位で白キズ判定(S221)やデータレベルの飽和の有
無の判定(S222)を行い、減算処理(S223)の
実行の要否を決定するようにしたが、このような処理
(S221〜S225)を行わずに単純に(直接)DA
TA1からDATA2を減算する処理を行うようにして
もよい。
【0062】<第2の実施形態>次に、本発明に係る撮
像装置の第2の実施形態について、図面を参照して説明
する。図8は、本発明に係る撮像装置の第2の実施形態
の要部構成を示すブロック図であり、図9は、本発明に
係る撮像装置の第2の実施形態の主要処理動作を示すフ
ローチャートである。なお、上述した実施形態と同等の
構成又は処理動作については、同一の符号を付して、そ
の説明を省略又は簡略化する。本実施形態に係る撮像装
置は、上述した第1の実施形態の構成(図1)におい
て、γ補正回路21に代えて、図8に示すように、非線
形処理を行うγ補正回路(非線形処理手段)21aを経
由する信号経路Ln1と、γ補正回路21aを介さない
バイパス経路Ln2と、信号経路Ln1とバイパス経路
Ln2とを選択的に切り換えるスイッチSW1とを備え
たことを特徴としている。
【0063】ここで、スイッチSW1は、CPU(禁止
手段)60からの制御信号により制御される。すなわ
ち、通常撮影モード、及び、スルー画モードにおいて
は、γ補正回路21aを経由する信号経路Ln1が選択
されるように制御され、また、CCD13の暗電圧成分
を除去する補正処理に用いられるCCDデータ(DAT
A1、DATA2)を取り込む場合には、γ補正回路2
1aを含まないバイパス経路Ln2が選択されるように
制御される。また、γ補正回路21aは、予め固定的に
設定された非線形特性を有するγ補正テーブルに基づい
て、γ補正処理を実行するように構成されている。
【0064】以下に、特殊撮影モードにおける具体的な
処理動作について、図9のフローチャートを参照して説
明する。なお、必要に応じて、図4に示したフローチャ
ートチャートを参照する。 ・スルー動作 まず、電子スチルカメラの使用者がキー入力部50に備
えられたモードスイッチ(撮影モード設定手段)を記録
(REC)モードに切り替えた後に、LCD40に表示
されるメニューの中から特殊撮影モードを選択すると、
メカシャッタ12が開状態となり、CPU(第3の撮影
制御手段)60においてスルー画モードが設定される。
このとき、CPU60から制御信号が出力されて、スイ
ッチSW1がγ補正回路21aを経由する信号経路Ln
1側を選択するように切り換え設定される。そして、ス
ルー画モードにおいては、図4に示した処理動作(S2
01からS209)と同様に、所定の露出時間T0の経
過毎に、被写体像に基づくCCDデータが取り込まれ、
γ補正回路21aによる非線形γ補正処理や、カラープ
ロセス回路22による色信号処理等が施されて取得され
た1画面分の画像データ(第3の画像データ)が、LC
D(表示手段)40にスルー画像(ファインダ画像)と
して表示出力される。
【0065】・キャプチャー動作 次いで、LCD40に所望の構図を有するスルー画像が
表示された時点で、キー入力部50に備えられたシャッ
ターキーを“半押し”することにより(S210)、図
9に示すように、CPU(第1の撮影制御手段、第2の
撮影制御手段、禁止手段)60が記録動作の開始を検知
して、スイッチSW1に制御信号を出力し、γ補正回路
21aを経由しない第2の信号経路Ln2側を選択する
ように切り換え設定する(S301)。また、被写体の
撮影環境から取得される情報に基づいて露出時間T1と
焦点が設定される(S302)。さらに、シャッターキ
ーを押し込んで、“全押し”することにより(S30
3)電子シャッタを開駆動し(S304)、ステップS
302で設定された露出時間T1の経過後に(S30
5)、ドライバ17及びTG18によりメカシャッタ1
2を閉駆動し(S306)、CCD13から出力される
被写体像のCCDデータ(DATA1:第1の画像デー
タ)を取り込んで(S307)、A/D15によるディ
ジタル信号変換が行われる(S308)。なお、ステッ
プS306、S307でメカシャッタ12を閉駆動し、
CCD13からCCDデータ(DATA1)を取り込む
際には、電子シャッタは閉駆動される。
【0066】次いで、メカシャッタ12を閉じた状態で
(S310)、再び電子シャッタを開駆動し(S30
4)、ステップS302で設定された露出時間T1を用
いて、上述したステップS304からS308までの各
処理を実行することにより、被写体像を含まず、今回の
撮影条件においてCCD13が有する暗出力成分を含ん
だCCDデータ(DATA2:第2の画像データ)を取
り込んで、ディジタル信号変換を行う。上述したよう
に、2回のCCDデータ(DATA1、DATA2)の
取り込みが終了すると(S309)、図4に示した処理
動作(S221からS230)と同様に、CPU(判定
手段)60により2回目に取り込んだCCDデータ(D
ATA2)中の画素データが所定レベル以上の白キズで
あるか否か、その画素データに対応するDATA1中の
画素データのレベルが飽和状態にあるか否かが判定さ
れ、CPU(画像補正手段)60による減算処理(暗出
力成分を除去する補正処理)の実行の要否が決定され
る。
【0067】以上の減算処理の実行要否に基づく暗出力
成分の除去を、CCD13から出力される1画面分の全
画素について判定、実行した後、CPU(第2の非線形
処理手段)60によりソフトウェア的に非線形γ補正処
理、及び、所定の色信号処理を実行し、JPEG符号化
等の圧縮処理が施された後、フラッシュメモリ32にキ
ャプチャー画像として記録される。引き続き撮影を継続
する場合には、再度、スルー画モードが設定されること
により、スイッチSW1がγ補正回路21aを経由する
第1の信号経路Ln1側を選択するように切り換え設定
される。これにより、暗電圧成分を除去する補正処理に
おいては、γ補正回路21aを経由しない第2の信号経
路Ln2側が選択されて、CCDデータ(DATA1、
DATA2)へのγ補正処理が禁止され、上記図6にお
いて説明した場合と同様に、DATA1、DATA2へ
の非線形処理が施されないので、DATA1からDAT
A2を差し引く減算処理により、暗電圧に起因するノイ
ズ成分が良好に除去される。
【0068】また、この場合、γ補正回路21aのγ補
正テーブルを変更設定することなく、スイッチSW1を
切り換える制御のみで、CCDデータ(DATA1、D
ATA2)へのγ補正処理を禁止することができるの
で、簡易な構成で暗電圧に起因するノイズ成分を除去す
る処理を良好に実行することができる。なお、通常撮影
モードにおいては、図3に示したフローチャートと同等
の動作処理が実行され、スルー画モードが設定された時
点(S101)で、CPU60から制御信号が出力され
て、スイッチSW1がγ補正回路21aを経由する第1
の信号経路Ln1側に固定的に設定されることにより、
良好にスルー動作及びキャプチャー動作が実行される。
【0069】<第3の実施形態>次に、本発明に係る撮
像装置の第3の実施形態について、図面を参照して説明
する。図10は、本発明に係る撮像装置の第3の実施形
態の要部構成を示すブロック図であり、図11は、本発
明に係る撮像装置の第3の実施形態の主要処理動作を示
すフローチャートである。なお、上述した実施形態と同
等の構成又は処理動作については、同一の符号を付し
て、その説明を省略又は簡略化する。本実施形態に係る
撮像装置は、上述した第1の実施形態の構成(図1)に
おいて、図10に示すように、暗電圧成分を除去した画
像データ(DATA1からDATA2を減算した画像デ
ータ:補正された第1の画像データ)を、ビデオトラン
スファー回路23を介して非線形処理を行うγ補正回路
(非線形処理手段、第2の非線形処理手段)21bに取
り込む信号経路Ln3と、γ補正回路21bに取り込む
信号(CCDデータ(DATA1、DATA2)、又
は、信号経路Ln3を経由して取り込まれる暗電圧成分
を除去した画像データ)を選択的に切り換えるスイッチ
SW2とを備えたことを特徴としている。
【0070】ここで、CPU(禁止手段)60からの制
御信号により、スイッチSW2が切り換え制御されると
ともに、γ補正回路21bのγ補正テーブルの特性設定
が変更制御される。すなわち、通常撮影モード、及び、
スルー画モードにおいては、スイッチSW2がCCDデ
ータを取り込む接点側に制御されるとともに、γ補正回
路(非線形処理手段)21bのγ補正テーブルが非線形
特性を有するように設定される。また、特殊撮影モード
において、暗電圧成分を除去する処理においては、スイ
ッチSW2がCCDデータ(DATA1、DATA2)
を取り込む接点側に制御されるとともに、γ補正回路2
1bのγ補正テーブルが線形特性を有するように設定さ
れる。さらに、暗電圧成分を除去した後においては、ス
イッチSW2が信号経路Ln3を介して入力される画像
データを取り込む接点側に制御されるとともに、γ補正
回路(第2の非線形処理手段)21bのγ補正テーブル
が非線形特性を有するように設定される。
【0071】以下に、特殊撮影モードにおける具体的な
処理動作について、図11のフローチャートを参照して
説明する。なお、必要に応じて、図4に示したフローチ
ャートチャートを参照する。 ・スルー動作 まず、図11(a)に示すように、電子スチルカメラの
使用者がキー入力部50に備えられたモードスイッチ
(撮影モード設定手段)を記録(REC)モードに切り
替えた後に、LCD40に表示されるメニューの中から
特殊撮影モードを選択すると、メカシャッタ12が開状
態となり、CPU(第3の撮影制御手段)60において
スルー画モードが設定される(S401)。このとき、
CPU60から制御信号が出力されて、スイッチSW2
がCCDデータを取り込む接点側に制御される(S40
2)とともに、γ補正回路21bのγ補正テーブルが非
線形特性を有するように設定される(S403)。そし
て、スルー画モードにおいては、図4に示した処理動作
(S202からS209)と同様に、所定の露出時間T
0の経過毎に、被写体像に基づくCCDデータが取り込
まれ、γ補正回路21bによる非線形γ補正処理や、カ
ラープロセス回路22による色信号処理等が施されて取
得された1画面分の画像データ(第3の画像データ)
が、LCD(表示手段)40にスルー画像(ファインダ
画像)として表示出力される。
【0072】・キャプチャー動作 次いで、図4に示したキャプチャー動作(S210から
S225)と同様に、LCD40に所望の構図を有する
スルー画像が表示された時点で、キー入力部50に備え
られたシャッターキーを“半押し”することにより、C
PU60(第1の撮影制御手段、第2の撮影制御手段、
禁止手段)が記録動作の開始を検知して制御信号を出力
し、γ補正回路21bのγ補正テーブルが線形特性を有
するように変更設定する。また、被写体の撮影環境から
取得される情報に基づいて露出時間T1と焦点が設定さ
れる。以下、上述した第1の実施形態における処理動作
と同様に、メカシャッタ12が開状態におけるCCDデ
ータ(DATA1:第1の画像データ)と、閉状態にお
けるCCDデータ(DATA2:第2の画像データ)を
取り込んで、γ補正回路21bにより線形γ補正処理を
行い、さらに、CPU(判定手段)60により取り込ん
だCCDデータ(DATA2)中の画素データが所定レ
ベル以上の白キズであるか否か、その画素データに対応
するDATA1中の画素データのレベルが飽和状態にあ
るか否かを判定して、CPU(画像補正手段)60によ
る減算処理(暗出力成分を除去する補正処理)の実行の
要否を決定する。そして、減算処理の実行要否の判定に
基づいて暗出力成分が除去された画像データは、ビデオ
トランスファー回路23を介して、たとえば、バッファ
メモリ31に一時的に記憶される。
【0073】上記補正処理が1画面分の全画素について
終了すると、図11(b)に示すように、CPU60か
ら制御信号が出力されて、スイッチSW2が信号経路L
n3を介してバッファメモリ31に記憶された画像デー
タを取り込む接点側に制御されるとともに(S41
1)、γ補正回路21bのγ補正テーブルが非線形特性
を有するように変更設定される(S412)。バッファ
メモリ31に記憶された画像データは、ビデオトランス
ファー回路23及び信号経路Ln3を介して、γ補正回
路(第2の非線形処理手段)21bに取り込まれ、ステ
ップS412において非線形特性を有するように設定さ
れたγ補正テーブルに基づいて、非線形γ補正処理(S
413)が実行される。以後、図4に示したキャプチャ
ー動作(S227からS230)と同様に、所定の色信
号処理、JPEG符号化等の圧縮処理が施された後、フ
ラッシュメモリ32にキャプチャー画像として記録され
る。引き続き撮影を継続する場合には、再度、スルー画
モードが設定されることにより、図11(a)に示した
ように、スイッチSW2がCCDデータを取り込む接点
側に制御されるとともに、γ補正回路21bのγ補正テ
ーブルが非線形特性を有するように設定変更される。
【0074】これにより、暗電圧成分を除去する補正処
理の後に、γ補正テーブルが非線形特性に設定されたγ
補正回路21baに、再び、画像データを取り込んで非
線形γ補正を施すことができ、ソフトウェア的な非線形
γ補正を行う必要がなくなるので、CPU60の制御処
理上の負担を軽減することができる。なお、通常撮影モ
ードにおいては、図3に示したフローチャートと同等の
動作処理が実行され、スルー画モードが設定された時点
(S101)で、CPU60から制御信号が出力され
て、スイッチSW2がCCDデータを取り込む接点側に
固定的に制御されるとともに、γ補正回路21bのγ補
正テーブルが非線形特性を有するように固定的に設定さ
れることにより、良好にスルー動作及びキャプチャー動
作が実行される。
【0075】<第4の実施形態>次に、本発明に係る撮
像装置の第4の実施形態について、図面を参照して説明
する。図12は、本発明に係る撮像装置の第4の実施形
態の要部構成を示すブロック図であり、図13は、本発
明に係る撮像装置の第4の実施形態の主要処理動作を示
すフローチャートである。なお、上述した実施形態と同
等の構成又は処理動作については、同一の符号を付し
て、その説明を省略又は簡略化する。図12に示すよう
に、本実施形態に係る撮像装置は、上述した第1の実施
形態の構成(図1)に加え、被写体像の撮影時、又は、
電気信号(CCDデータ)の取り込み時におけるCCD
13周辺の温度情報を検出する温度センサ(温度検出手
段)80を備えたことを特徴としている。ここで、温度
センサ80は、CCD13周辺の温度情報を検出してC
PU60に出力し、CPU(補正制御手段)60は、検
出された温度に基づいて、第1の実施形態に示した暗電
圧成分を除去する補正処理(図4のステップS211か
らS225)を実行するか否かを制御する。
【0076】具体的には、図4のステップS201から
S210と同等のスルー動作が実行され、ステップS2
10のシャッターキーの半押しにより、図13のフロー
チャートに示すように、温度センサ80からの温度情報
をCPU60が受け取り(S501)、検出された温度
とあらかじめ設定された基準温度を比較する(S50
2)。そして、暗電圧が増大する程度の温度変化を検出
した場合には、画像データに含まれる暗電圧成分の影響
が大きいものと判定して、CPU(画像補正手段)60
により暗電圧成分を除去する上記補正処理(図4のステ
ップS211からS225)を実行する。一方、温度変
化がないか、あるいは、比較的小さく、暗電圧の影響が
大きくない場合には、上記補正処理を実行せず、図3に
示した通常撮影モードにおけるキャプチャー動作(図3
のステップS111からS116)を実行する。これ
は、前述したように、約8℃度の温度上昇により暗電圧
が2倍に増大するという暗電圧の温度依存性の影響を抑
制するためのものである。なお、白キズも同様の温度依
存性を有していることが知られているので、かかる工夫
により、白キズの影響も回避できる。したがって、撮影
時の環境変化(温度変化)に応じて補正処理の有無を切
り換えることができるので、CPU60の制御処理上の
負担を軽減することができる。
【0077】<第5の実施形態>次に、本発明に係る撮
像装置の第5の実施形態について、図面を参照して説明
する。図14は、本発明に係る撮像装置の第5の実施形
態の主要処理動作を示すフローチャートである。なお、
上述した実施形態と同等の構成又は処理動作について
は、同一の符号を付して、その説明を省略又は簡略化す
る。本実施形態に係る撮像装置は、上述した実施形態の
構成(図1)において、CPU60にCCD13を駆動
する電荷蓄積期間の監視機能(電荷蓄積期間判定手段)
を設けたことを特徴としている。CPU(補正制御手
段)60は、撮影時のCCD13の電荷蓄積期間、すな
わち、露光時間に基づいて、第1の実施形態に示した補
正処理(図4のステップS211からS225)を実行
するか否かを制御する。
【0078】具体的には、図14のフローチャートに示
すように、ステップS210のシャッターキーの半押し
状態で露光時間T1を設定し(S601)、該露光時間
T1とあらかじめ設定された基準時間を比較する(S6
02)。そして、設定された露光時間T1が暗電圧が増
大する程度の露光時間の変化があると判定した場合に
は、画像データに含まれる暗電圧成分の影響が大きいも
のと判定して、γ補正回路21のγ補正テーブルを線形
特性を有するように設定変更して(S603)、CPU
(画像補正手段)60により暗電圧成分を除去する上記
補正処理(図4のステップS213からS225)を含
むキャプチャー動作(図4のステップS213からS2
30)を実行する。一方、露光時間が基準値と同一か、
あるいは、近似している場合には、上記補正処理を実行
せず、図3に示した通常撮影モードにおけるキャプチャ
ー動作(図3のステップS112からS121)を実行
する。これは、前述したように、暗電圧が露光時間に依
存して増大するという特性の影響を抑制するためのもの
である。なお、白キズも同様の露光時間依存性を有して
いることが知られているので、かかる工夫により、白キ
ズの影響も回避できる。したがって、撮影時の環境変化
(露光時間の変化)に応じて補正処理の有無を切り換え
ることができるので、CPU60の制御処理上の負担を
軽減することができる。
【0079】<第6の実施形態>次に、本発明に係る撮
像装置の第6の実施形態について、図面を参照して説明
する。図15は、本発明に係る撮像装置の第6の実施形
態の主要処理動作を示すフローチャートである。なお、
上述した実施形態と同等の構成又は処理動作について
は、同一の符号を付して、その説明を省略又は簡略化す
る。本実施形態に係る撮像装置は、上述した実施形態の
構成(図1)において、CPU60に、第1の実施形態
に示した補正処理(図4のステップS211からS22
5)を施された画像データ中に存在する孤立点を検出す
る機能を設けたことを特徴としている。CPU(判定手
段)60は、上記補正処理(図4のステップS211か
らS225)後の画像データ中に含まれるデータレベル
が突出した画素(孤立点;明時白黒キズ又は暗時白キ
ズ)を検出し、その検出結果に基づいて、孤立点の画素
データを補正する処理を行う。
【0080】具体的には、図4のステップS221から
S225のDATA1とDATA2の減算処理の後に生
成される画像データに対して、図15のフローチャート
に示すように、データレベルが周囲の画素に比較して突
出した孤立点を検出する(S701)。そして、CPU
60により検出された孤立点の画素データを不良データ
と判定して、当該孤立点のアドレスに基づいて隣接する
画素データにより置換する処理を行う(S702)。以
後、図4に示したキャプチャー動作(S226からS2
30)と同様に、非線形γ補正処理、所定の色信号処
理、JPEG符号化等の圧縮処理が施された後、フラッ
シュメモリ32にキャプチャー画像として記録される。
これにより、上述した暗電圧成分を除去する補正処理
(減算処理)の対象とならず、かつ、不良なデータレベ
ルを有する画素データ、たとえば、DATA1の画素デ
ータが所定レベル以上であって、かつ、DATA1のデ
ータレベルが飽和状態にあると判定された画素データに
ついても、孤立点と判定されて補正処理(置換処理)さ
れ、適正な被写体像の撮影及び画像記録を行うことがで
きる。
【0081】なお、上述した各実施形態においては、D
ATA1に含まれる暗出力成分を除去する補正処理の手
法として、CPU60によりγ補正処理を禁止した状態
で、メカシャッタ12を開駆動して取り込んだ被写体像
のCCDデータ(DATA1)から、メカシャッタ12
を閉駆動して取り込んだCCDデータ(DATA2)
を、CPU60内部で演算処理(減算処理)する場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、他の補正処理の手法、たとえば、ソフトウェア的
な処理や、減算回路を用いたハードウェア的な処理によ
り暗出力成分を除去する処理方法を適用するものであっ
てもよい。
【0082】以上、説明したように、本発明に係る撮像
装置及びその信号処理方法は、次のような特徴及び作用
効果を有している。すなわち、本発明に係る撮像装置
は、入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積電荷を電気信
号に変換して出力するイメージセンサと、前記イメージ
センサへの入射光路を開閉する光路開閉手段と、前記光
路開閉手段の開閉動作を制御する開閉制御手段と、前記
イメージセンサから出力される前記電気信号に、少なく
とも所定の特性を有するγ補正テーブルに基づいてγ補
正処理を行うとともに、前記電気信号に基づいて画素デ
ータを生成する信号処理手段と、1画面分の前記画素デ
ータを画像データとして格納する記憶手段と、を有する
撮像装置において、前記開閉制御手段により、前記光路
開閉手段を開状態に保持し、前記イメージセンサから出
力される前記電気信号に基づいて生成される第1の画素
データ(DATA1)と、前記光路開閉手段を閉状態に
保持し、前記イメージセンサから出力される前記電気信
号に基づいて生成される第2の画素データ(DATA
2)とに基づいて、前記第1の画素データに含まれる、
前記イメージセンサによる暗出力成分を除去する補正を
行う補正処理手段を備えたことを特徴としている。
【0083】したがって、本発明に係る撮像装置によれ
ば、光路開閉手段を開状態に保持し、イメージセンサか
ら出力される電気信号に基づいて第1の画素データを生
成し、電荷蓄積期間の経過後、光路開閉手段を閉状態に
保持し、先の電荷蓄積期間と同一の電荷蓄積期間にイメ
ージセンサから出力される電気信号に基づいて第2の画
素データを生成し、第2の画素データにより第1の画素
データに含まれる暗出力成分を除去する補正を行うよう
に構成されているので、イメージセンサを構成する各光
電変換素子が有する固有の暗出力成分を、撮影の度に除
去して、暗出力に伴う表示画質の劣化を良好に抑制する
ことができ、従来、電子スチルカメラにおいて適用が困
難とされていた夜景の撮影や長時間の露光によっても、
暗出力成分の画像データへの混入を抑制して、電子スチ
ルカメラの動作特性の向上を図ることができる。
【0084】また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像
装置の構成において、前記補正処理手段は、前記第1の
画素データ(DATA1)から前記第2の画素データ
(DATA2)を減算する処理を行い、前記第1の画素
データに含まれる前記暗出力成分を除去することを特徴
としている。したがって、本発明に係る撮像装置によれ
ば、第1の画素データから第2の画素データを減算する
という簡易な処理方法により、CCDの暗出力の影響を
抑制することができるので、CPU等への負荷を軽減し
つつ、良好な表示画質を実現することができる。
【0085】また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像
装置の構成において、前記補正処理手段は、前記第2の
画素データ(DATA2)に白キズ成分が含まれるか否
かを判定し、該判定結果に基づいて前記減算処理を行う
ことを特徴としている。また、上記撮像装置の構成にお
いて、前記補正処理手段は、前記第1の画素データ(D
ATA1)のレベルが飽和状態にあるか否かを判定し、
該判定結果に基づいて前記減算処理を行うことを特徴と
している。したがって、本発明に係る撮像装置によれ
ば、第2の画素データに白キズ成分が含まれるか否か、
また、第2の画素データの白キズに対応する第1の画素
データのレベルが飽和状態にあるか否かを判定すること
により、上記減算処理に先立って、暗出力成分を把握す
ることができるので、不必要な補正処理を抑制して、C
PUの負荷や処理時間の軽減を図ることができる。
【0086】また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像
装置の構成において、前記信号処理手段は、前記第1及
び第2の画素データ(DATA1、DATA2)の生成
に際し、線形特性を有するγ補正テーブルに基づいて、
前記電気信号にγ補正処理を行うことを特徴としてい
る。したがって、本発明に係る撮像装置によれば、第1
及び第2の画素データの生成に際し、線形γ補正処理を
行うことにより、第1及び第2の画素データに含まれる
暗出力成分を均一化することができるので、上記減算処
理により、第1の画素データから良好に暗出力成分を除
去することができ、良好な表示画質を実現することがで
きる。
【0087】また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像
装置の構成において、前記信号処理手段は、前記γ補正
テーブルの特性設定が変更可能に構成されていることを
特徴としている。したがって、本発明に係る撮像装置に
よれば、γ補正テーブルの特性設定を変更することによ
り、スルー動作時には非線形γ補正を行い、キャプチャ
ー動作時には線形γ補正を行うことができるので、表示
画質が重視されるキャプチャー動作時に画素データに含
まれる暗出力成分を良好に除去することができる。ま
た、本発明に係る撮像装置は、上記撮像装置の構成にお
いて、前記補正処理手段は、前記第1の画素データ(D
ATA1)に含まれる前記暗出力成分を除去する補正処
理を行った後、前記第1の画素データ(DATA1)に
非線形特性を有するγ補正テーブルに基づいて、前記電
気信号にγ補正処理を行うことを特徴としている。した
がって、本発明に係る撮像装置によれば、第1の画素デ
ータに含まれる暗出力成分を除去した後、第1の画素デ
ータに通常の非線形γ補正を行うことにより、補正処理
を行った画素データと、補正処理を行わなかった画素デ
ータとを同等に扱うことができるので、従来と同等の処
理により画像データを表示出力することができる。
【0088】また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像
装置の構成において、前記イメージセンサ周辺の温度を
検出する温度検出手段を備え、前記イメージセンサから
前記電気信号を出力する際に、前記温度検出手段により
検出された前記温度に基づいて、前記補正処理手段によ
る補正処理を実行するか否かを制御することを特徴とし
ている。したがって、本発明に係る撮像装置によれば、
イメージセンサ周辺の温度を検出する温度検出手段を備
え、撮影時に検出された温度に基づいて、上記補正処理
を実行するか否かを制御することにより、暗出力成分の
温度依存性に対応することができるので、不必要な補正
処理を抑制して、CPUの負荷や処理時間の軽減を図る
ことができる。
【0089】また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像
装置の構成において、前記イメージセンサの電荷蓄積期
間を判定する蓄積期間判定手段を備え、前記イメージセ
ンサから前記電気信号を出力する際に、前記蓄積期間判
定手段により判定された前記電荷蓄積期間に基づいて、
前記補正処理手段による補正処理を実行するか否かを制
御することを特徴としている。したがって、本発明に係
る撮像装置によれば、イメージセンサの電荷蓄積期間を
判定する蓄積期間判定手段を備え、判定された電荷蓄積
期間に基づいて、上記補正処理を実行するか否かを制御
することにより、暗出力成分の露出時間依存性に対応す
ることができるので、不必要な補正処理を抑制して、C
PUの負荷や処理時間の軽減を図ることができる。
【0090】また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像
装置の構成において、前記補正処理手段により前記第1
の画素データ(DATA1)に含まれる前記暗出力成分
を除去する補正処理を行った後、前記画像データを構成
する1画面分の前記第1の画素データ(DATA1)の
うち、突出したデータレベルを有する画素データを検出
する孤立点検出手段を備え、前記孤立点検出手段により
検出された前記画素データを隣接データにより置換する
処理を行うことを特徴としている。したがって、本発明
に係る撮像装置によれば、補正処理後の画像データに含
まれる孤立点を検出する孤立点検出手段を備え、検出さ
れた孤立点を隣接データにより置換する処理を行うこと
により、上記補正処理の対象にならなかった画素データ
を検出して補正することができるので、より一層表示画
質の向上を図ることができる。
【0091】そして、本発明に係る撮像装置の信号処理
方法は、入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積電荷を電
気信号に変換して出力するイメージセンサと、前記イメ
ージセンサへの入射光路を開閉する光路開閉手段と、前
記光路開閉手段の開閉動作を制御する開閉制御手段と、
前記イメージセンサから出力される前記電気信号に、少
なくとも所定の特性を有するγ補正テーブルに基づいて
γ補正処理を行うとともに、前記電気信号に基づいて1
画面分の画素データを生成する信号処理手段と、前記画
像データを格納する記憶手段と、を有する撮像装置の信
号処理方法において、前記開閉制御手段により、前記光
路開閉手段を開状態に保持し、電荷蓄積期間に前記イメ
ージセンサから出力される前記電気信号に基づいて第1
の画素データ(DATA1)を生成する第1のステップ
と、前記電荷蓄積期間の経過後、前記光路開閉手段を閉
状態に保持し、前記電荷蓄積期間と同一の電荷蓄積期間
に前記イメージセンサから出力される前記電気信号に基
づいて第2の画素データ(DATA2)を生成する第2
のステップと、前記記憶手段に格納された前記第1及び
第2の画素データ(DATA1、DATA2)に基づい
て、前記第1の画素データ(DATA1)に含まれる、
前記イメージセンサによる暗出力成分を除去する補正を
行う第3のステップと、を含むことを特徴としている。
【0092】したがって、本発明に係る撮像装置の信号
処理方法によれば、光路開閉手段を開状態に保持し、イ
メージセンサから出力される電気信号に基づいて第1の
画素データを生成し、電荷蓄積期間の経過後、光路開閉
手段を閉状態に保持し、先の電荷蓄積期間と同一の電荷
蓄積期間にイメージセンサから出力される電気信号に基
づいて第2の画素データを生成し、第2の画素データに
より第1の画素データに含まれる暗出力成分を除去する
補正を行うので、イメージセンサを構成する各光電変換
素子が有する固有の暗出力成分を、撮影の度に除去し
て、暗出力に伴う表示画質の劣化を良好に抑制すること
ができ、従来、電子スチルカメラにおいて適用が困難と
されていた夜景の撮影や長時間の露光によっても、暗出
力成分の画像データへの混入を抑制して、電子スチルカ
メラの動作特性の向上を図ることができる。
【0093】また、本発明に係る撮像装置の信号処理方
法は、上記信号処理方法において、前記第3のステップ
は、前記第1の画素データ(DATA1)から前記第2
の画素データ(DATA2)を減算する処理を行い、前
記第1の画素データに含まれる前記暗出力成分を除去す
ることを特徴としている。したがって、本発明に係る撮
像装置の信号処理方法によれば、第1の画素データから
第2の画素データを減算するという簡易な処理方法によ
り、CCDの暗出力の影響を抑制することができるの
で、CPU等への負荷を軽減しつつ、良好な表示画質を
実現することができる。また、本発明に係る撮像装置の
信号処理方法は、上記信号処理方法において、前記第3
のステップは、前記第2の画素データ(DATA2)に
含まれる白キズ成分に基づいて、前記減算処理を実行す
るか否かが制御されることを特徴としている。したがっ
て、本発明に係る撮像装置の信号処理方法によれば、第
2の画素データに白キズ成分が含まれるか否か、また、
第2の画素データの白キズに対応する第1の画素データ
のレベルが飽和状態にあるか否かを判定することによ
り、上記減算処理に先立って、暗出力成分を把握するこ
とができるので、不必要な補正処理を抑制して、CPU
の負荷や処理時間の軽減を図ることができる。
【0094】また、本発明に係る撮像装置の信号処理方
法は、上記信号処理方法において、前記第1及び第2の
ステップに先立って、前記信号処理手段に線形特性を有
するγ補正テーブルを設定するステップを含むことを特
徴としている。したがって、本発明に係る撮像装置の信
号処理方法によれば、第1及び第2の画素データの生成
に際し、線形γ補正処理を行うことにより、第1及び第
2の画素データに含まれる暗出力成分を均一化すること
ができ、上記減算処理により、第1の画素データから良
好に暗出力成分を除去することができるので、良好な表
示画質を実現することができる。
【0095】また、本発明に係る撮像装置の信号処理方
法は、上記信号処理方法において、前記第3のステップ
による、前記第1の画素データ(DATA1)に含まれ
る前記暗出力成分を除去する補正処理を行った後、前記
第1の画素データ(DATA1)に非線形特性を有する
γ補正テーブルに基づいて、前記電気信号にγ補正処理
を行うステップを含むことを特徴としている。したがっ
て、本発明に係る撮像装置の信号処理方法によれば、第
1の画素データに含まれる暗出力成分を除去した後、第
1の画素データに通常の非線形γ補正を行うことによ
り、補正処理を行った画素データと、補正処理を行わな
かった画素データとを同等に扱うことができるので、従
来と同等の処理により画像データを表示出力することが
できる。
【0096】また、本発明に係る撮像装置の信号処理方
法は、上記信号処理方法において、前記第1及び第2の
ステップに先立って、前記イメージセンサから出力され
る前記電気信号に基づいて画像データを生成するステッ
プを含み、該ステップは、前記信号処理手段に非線形特
性を有するγ補正テーブルに基づいて、前記電気信号に
γ補正処理を行うことを特徴としている。したがって、
本発明に係る撮像装置の信号処理方法によれば、スルー
動作時には、画像データの生成に際し、非線形γ補正を
施すことにより、被写体の構図を設定するためのスルー
画像へのCPUの負荷や処理時間の軽減を図ることがで
き、動作特性に優れた電子スチルカメラを提供すること
ができる。
【0097】
【発明の効果】請求項1又は16記載の発明によれば、
撮像手段(イメージセンサ)への入射光路を開とした状
態で、非線形処理手段による画像データに対する非線形
処理を禁止することにより、非線形処理が施されていな
い第1の画像データを取得するとともに、撮像手段への
入射光路を閉とした状態で、非線形処理手段による画像
データに対する非線形処理を禁止することにより、非線
形処理が施されていない第2の画像データを取得し、該
第2の画像データに基づいて、第1の画像データに含ま
れる暗出力成分を除去する補正を行うように構成されて
いるので、第1及び第2の画像データに含まれる暗電圧
成分が非線形処理により不均一化されることなく、適正
に除去され、良好な画像データを得ることができる。し
たがって、露光時間の長い特殊な撮影条件であっても、
暗電圧に起因するノイズ成分を良好に除去することがで
き、夜景等の暗い環境下であっても良好に撮影を行うこ
とができる。
【0098】請求項2又は3記載の発明によれば、撮像
手段から出力された画像データに対して、非線形特性を
有するγ補正テーブルを用いることにより非線形処理を
行い、γ補正テーブルを線形特性を有するγ補正テーブ
ルに変更して線形処理を行うことにより、上記非線形処
理を禁止するように構成されているので、単一の非線形
処理手段を用い、その処理特性を変更するという簡易な
構成及び方法により、非線形処理が施されていない第1
及び第2の画像データを取得することができ、第1の画
像データに含まれる暗電圧に起因するノイズ成分を良好
に除去する補正を行うことができる。請求項4記載の発
明によれば、撮像手段から出力された画像データを、非
線形処理を行うγ補正回路を迂回させることにより、上
記非線形処理を禁止するように構成されているので、γ
補正回路のγ補正テーブルを固定的に非線形特性を有す
るように設定し、画像データを取り込む信号経路を切り
換えるという簡易な構成及び方法により、非線形処理が
施されていない第1及び第2の画像データを取得するこ
とができ、第1の画像データに含まれる暗電圧に起因す
るノイズ成分を良好に除去する補正を行うことができ
る。
【0099】請求項5記載の発明によれば、第1の画像
データから第2の画像データを減算する処理を行うこと
により、上記第1の画像データの補正を行うように構成
されているので、非線形処理が施されていない第1及び
第2の画像データを減算処理するという簡易な構成及び
方法により、第1の画像データに含まれる暗電圧に起因
するノイズ成分を良好に除去する補正を行うことができ
る。請求項6記載の発明によれば、上記第1の画素デー
タに含まれる暗出力成分を除去する補正を行った後、第
2の非線形処理手段により第1の画素データに非線形処
理を行うようにしているので、第1及び第2の画像デー
タを取得する際に、画像データに対する非線形処理を禁
止したことによる被写体像の画質の劣化を抑制すること
ができる。請求項7記載の発明によれば、上記非線形処
理手段及び第2の非線形処理手段は、単一のγ補正回路
を用いて、画素データに対して非線形処理を行うように
しているので、簡易な構成及び方法により、第1及び第
2の画像データに対する非線形処理を禁止したことによ
る被写体像の画質の劣化を抑制することができる。
【0100】請求項8記載の発明によれば、撮影モード
設定手段により特殊撮影モードが設定されている場合
に、第1及び第2の画像データを取得するようにしてい
るので、撮影モードを簡易かつ任意に切り換え設定して
非線形処理が施されていない第1及び第2の画像データ
を取得することができ、第1の画像データに含まれる暗
電圧に起因するノイズ成分を良好に除去する補正を行う
ことができる。請求項9又は10記載の発明によれば、
撮像手段への入射光路を開とした状態で、非線形処理さ
れた第3の画像データを取得するようにし、また、取得
された第3の画像データをファインダ画像として表示手
段に表示するようにしているので、スルー画モードにお
いて、被写体像の取り込み状態を表示手段を通して確認
することができ、簡易かつ確実に任意の構図を有する画
像を撮影(記録)することができる。請求項11記載の
発明によれば、撮影モード設定手段により通常撮影モー
ドが設定されている場合に、上記第3の画像データを取
得するようにしているので、撮影モードを簡易かつ任意
に切り換え設定して非線形処理が施された第3の画像デ
ータを取得することができ、暗電圧に起因するノイズ成
分の影響が少ない通常撮影モードにおける被写体像の画
質の劣化を抑制することができる。
【0101】請求項12又は17記載の発明によれば、
撮像手段(イメージセンサ)への入射光路を開とした状
態で、撮像手段から出力された第1の画像データを取得
するとともに、撮像手段への入射光路を閉とした状態
で、撮像手段から出力された第2の画像データを取得
し、該第2の画像データに孤立点が含まれるか否かを判
定し、その判定結果に基づいて、第1の画像データに含
まれる暗出力成分を除去する補正を行うように構成され
ているので、上記第1の画像データの補正(例えば、第
1及び第2の画像データを減算する処理)を行った場合
に、孤立点において生じる不適正な処理結果を防止する
ことができ、被写体像の画質の劣化を抑制することがで
きる。請求項13又は18記載の発明によれば、撮像手
段(イメージセンサ)への入射光路を開とした状態で、
撮像手段から出力された第1の画像データを取得すると
ともに、撮像手段への入射光路を閉とした状態で、撮像
手段から出力された第2の画像データを取得し、該第1
の画像データのレベルが飽和状態にあるか否かを判定
し、その判定結果及び第2の画像データに基づいて、第
1の画像データに含まれる暗出力成分を除去する補正を
行うように構成されているので、上記第1の画像データ
の補正(例えば、第1及び第2の画像データを減算する
処理)を行った場合に、飽和状態にある画素データにお
いて生じる不適正な処理結果を防止することができ、被
写体像の画質の劣化を抑制することができる。
【0102】請求項14又は19記載の発明によれば、
撮像手段(イメージセンサ)への入射光路を開とした状
態で、撮像手段から出力された第1の画像データを取得
するとともに、撮像手段への入射光路を閉とした状態
で、撮像手段から出力された第2の画像データを取得
し、イメージセンサ周辺の温度が所定の条件を満たす場
合に、第2の画像データに基づいて、第1の画像データ
に含まれる暗出力成分を除去する補正を行うように構成
されているので、暗電圧や白キズの温度依存性による画
質の劣化を抑制して、良好な被写体像の画像データを得
ることができる。また、撮影時の環境変化(温度変化)
に応じて画像データの補正の有無を切り換えることがで
きるので、制御処理上の負担を軽減することもできる。
【0103】請求項15又は20記載の発明によれば、
撮像手段(イメージセンサ)への入射光路を開とした状
態で、撮像手段から出力された第1の画像データを取得
するとともに、撮像手段への入射光路を閉とした状態
で、撮像手段から出力された第2の画像データを取得
し、イメージセンサの電荷蓄積期間が所定の条件を満た
す場合に、第2の画像データに基づいて、第1の画像デ
ータに含まれる暗出力成分を除去する補正を行うように
構成されているので、暗電圧や白キズの露光時間依存に
よる画質の劣化を抑制して、良好な被写体像の画像デー
タを得ることができる。また、撮影時の環境変化(露光
時間の変化)に応じて画像データの補正の有無を切り換
えることができるので、制御処理上の負担を軽減するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の第1の実施形態の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る撮像装置に適用されるn
列×m行の画素を有するCCDの概略構成図である。
【図3】第1の実施形態に係る撮像装置における通常撮
影モードの処理動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る撮像装置における特殊撮
影モードの処理動作を示すフローチャートである。
【図5】非線形γ補正処理を施した場合の減算処理の効
果を示す図である。
【図6】線形γ補正処理を施した場合の減算処理の効果
を示す図である。
【図7】γ補正処理回路を含む信号処理用LSIの概略
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る撮像装置の第2の実施形態の要部
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る撮像装置の第2の実施形態の主要
処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る撮像装置の第3の実施形態の要
部構成を示すブロック図である。
【図11】本発明に係る撮像装置の第3の実施形態の主
要処理動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る撮像装置の第4の実施形態の要
部構成を示すブロック図である。
【図13】本発明に係る撮像装置の第4の実施形態の主
要処理動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る撮像装置の第5の実施形態の主
要処理動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る撮像装置の第6の実施形態の主
要処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 写真レンズ 12 メカシャッタ 13 CCD(撮像手段、イメージセンサ) 14 CDS 15 A/D 16 アクチュエータ 21、21a γ補正回路(非線形処理手段) 21b γ補正回路(第2の非線形処理手段) 22 カラープロセス回路 23 ビデオトランスファー回路 24 圧縮・伸長回路 25 ディジタルビデオエンコーダ 31 バッファメモリ 32 フラッシュメモリ 40 LCD(表示手段) 50 キー入力部(撮影モード設定手段) 60 CPU(第1の撮影制御手段、第2の撮影制
御手段、第3の撮影制御手段、画像補正手段、禁止手
段、判定手段、第2の非線形処理手段、補正制御手段、
電荷蓄積期間判定手段) 80 温度センサ(温度検出手段)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積電
    荷を画像データに変換して出力する撮像手段と、 この撮像手段への入射光路を開とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第1の画像データを取得する第1の
    撮影制御手段と、 前記撮像手段への入射光路を閉とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第2の画像データを取得する第2の
    撮影制御手段と、 この第2の撮影制御手段により取得された第2の画像デ
    ータに基づいて、前記第1の撮影制御手段により取得さ
    れた第1の画像データの補正を行う画像補正手段と、 前記撮像手段から出力された前記画像データに対して、
    非線形処理を行う非線形処理手段と、 前記第1及び第2の撮影制御手段により前記第1及び第
    2の画像データを取得する場合、前記非線形処理手段に
    よる前記画像データに対する非線形処理を禁止する禁止
    手段とを備え、 前記第1及び第2の撮影制御手段は、 この禁止手段により、前記非線形処理手段による非線形
    処理が施されていない第1及び第2の画像データを取得
    することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記禁止手段は、前記撮像手段から出力
    された前記画像データに対して線形処理を行うことによ
    り、前記非線形処理を禁止することを特徴とする請求項
    1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記非線形処理手段は、非線形特性を有
    するγ補正テーブルを用いることにより非線形処理を行
    い、 前記禁止手段は、前記γ補正テーブルを線形特性を有す
    るγ補正テーブルに変更することにより、前記非線形処
    理を禁止することを特徴とする請求項2記載の撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記非線形処理手段は、γ補正回路を用
    いて非線形処理を行い、 前記禁止手段は、前記撮像手段から出力された前記画像
    データを、前記γ補正回路に対して迂回させることによ
    り、前記非線形処理を禁止することを特徴とする請求項
    1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記画像補正手段は、前記第1の画像デ
    ータから前記第2の画像データを減算する処理を行うこ
    とにより、前記第1の画像データの補正を行うことを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記画像補正手段により補正された第1
    の画像データに対して、非線形処理を行う第2の非線形
    処理手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記非線形処理手段は、γ補正回路を用
    いて非線形処理を行い、 前記第2の非線形処理手段は、前記γ補正回路を用い
    て、前記第1の画像データに対して前記非線形処理を行
    うことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 撮影モードとして特殊撮影モードを設定
    する撮影モード設定手段を備え、 前記第1及び第2の撮影制御手段は、前記撮影モード設
    定手段により特殊撮影モードが設定されている場合に、
    前記第1及び第2の画像データを取得することを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段への入射光路を開とした状
    態で、前記撮像手段から出力され、前記非線形処理手段
    により非線形処理された第3の画像データを取得する第
    3の撮影制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記第3の撮影制御手段により取得さ
    れた第3の画像データを表示する表示手段を備え、 前記第3の画像データは、ファインダ画像として前記表
    示手段に表示されることを特徴とする請求項9記載の撮
    像装置。
  11. 【請求項11】 撮影モードとして通常撮影モードを設
    定する撮影モード設定手段を備え、 前記第3の撮影制御手段は、 前記撮影モード設定手段により通常撮影モードが設定さ
    れている場合に、前記第3の画像データを取得すること
    を特徴とする請求項9記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積
    電荷を画像データに変換して出力する撮像手段と、 この撮像手段への入射光路を開とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第1の画像データを取得する第1の
    撮影制御手段と、 前記撮像手段への入射光路を閉とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第2の画像データを取得する第2の
    撮影制御手段と、 この第2の撮影制御手段により取得された前記第2の画
    像データに孤立点が含まれるか否かを判定する判定手段
    と、 この判定手段による判定結果に基づいて、前記第1の撮
    影制御手段により取得された第1の画像データの補正を
    行う画像補正手段と、を備えたことを特徴とする撮像装
    置。
  13. 【請求項13】 入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積
    電荷を画像データに変換して出力する撮像手段と、 この撮像手段への入射光路を開とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第1の画像データを取得する第1の
    撮影制御手段と、 前記撮像手段への入射光路を閉とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第2の画像データを取得する第2の
    撮影制御手段と、 前記第1の撮影制御手段により取得された第1の画像デ
    ータのレベルが飽和状態にあるか否かを判定する判定手
    段と、 この判定手段による判定結果及び前記第2の撮影制御手
    段により取得された第2の画像データに基づいて、前記
    第1の撮影制御手段により取得された第1の画像データ
    の補正を行う画像補正手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積
    電荷を画像データに変換して出力する撮像手段と、 この撮像手段への入射光路を開とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第1の画像データを取得する第1の
    撮影制御手段と、 前記撮像手段への入射光路を閉とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第2の画像データを取得する第2の
    撮影制御手段と、 この第2の撮影制御手段により取得された第2の画像デ
    ータに基づいて、前記第1の撮影制御手段により取得さ
    れた第1の画像データの補正を行う画像補正手段と、 前記撮像手段周辺の温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段により検出された前記温度に基づい
    て、前記画像補正手段による前記第1の画像データの補
    正を行うか否かを制御する補正制御手段と、を備えたこ
    とを特徴とする撮像装置。
  15. 【請求項15】 入射光に応じた電荷を蓄積し、該蓄積
    電荷を画像データに変換して出力する撮像手段と、 この撮像手段への入射光路を開とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第1の画像データを取得する第1の
    撮影制御手段と、 前記撮像手段への入射光路を閉とした状態で、前記撮像
    手段から出力された第2の画像データを取得する第2の
    撮影制御手段と、 この第2の撮影制御手段により取得された第2の画像デ
    ータに基づいて、前記第1の撮影制御手段により取得さ
    れた第1の画像データの補正を行う画像補正手段と、 前記撮像手段の電荷蓄積期間を判定する電荷蓄積期間判
    定手段と、 この蓄積期間判定手段により判定された前記電荷蓄積期
    間に基づいて、前記画像補正手段による前記第1の画像
    データの補正を行うか否かを制御する補正制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  16. 【請求項16】 イメージセンサから出力された画像デ
    ータに対して、非線形処理を行う撮像装置の信号処理方
    法であって、 前記イメージセンサへの入射光路を開とした状態で前記
    イメージセンサから出力された画像データに対する前記
    非線形処理を禁止することにより、非線形処理が施され
    ていない第1の画像データを取得する工程と、 前記イメージセンサへの入射光路を閉とした状態で前記
    イメージセンサから出力された画像データに対する前記
    非線形処理を禁止することにより、非線形処理が施され
    ていない第2の画像データを取得する工程と、 前記第2の画像データに基づいて、前記第1の画像デー
    タの補正を行う工程と、からなる撮像装置の信号処理方
    法。
  17. 【請求項17】 イメージセンサへの入射光路を開とし
    た状態で、前記イメージセンサから出力された第1の画
    像データを取得する工程と、 前記イメージセンサへの入射光路を閉とした状態で、前
    記イメージセンサから出力された第2の画像データを取
    得する工程と、 前記第2の画像データに孤立点が含まれるか否かを判定
    する工程と、 前記判定結果に基づいて、前記第1の画像データの補正
    を行う工程と、からなる撮像装置の信号処理方法。
  18. 【請求項18】 イメージセンサへの入射光路を開とし
    た状態で、前記イメージセンサから出力された第1の画
    像データを取得する工程と、 前記イメージセンサへの入射光路を閉とした状態で、前
    記イメージセンサから出力された第2の画像データを取
    得する工程と、 前記第1の画像データのレベルが飽和状態にあるか否か
    を判定する工程と、 前記判定結果及び前記第2の画像データに基づいて、前
    記第1の画像データの補正を行う工程と、からなる撮像
    装置の信号処理方法。
  19. 【請求項19】 イメージセンサへの入射光路を開とし
    た状態で、前記イメージセンサから出力された第1の画
    像データを取得する工程と、 前記イメージセンサへの入射光路を閉とした状態で、前
    記イメージセンサから出力された第2の画像データを取
    得する工程と、 前記イメージセンサ周辺の温度を検出する工程と、 前記検出された温度が所定の条件を満たす場合、前記第
    2の画像データに基づいて、前記第1の画像データの補
    正を行う工程と、からなる撮像装置の信号処理方法。
  20. 【請求項20】 イメージセンサへの入射光路を開とし
    た状態で、前記イメージセンサから出力された第1の画
    像データを取得する工程と、 前記イメージセンサへの入射光路を閉とした状態で、前
    記イメージセンサから出力された第2の画像データを取
    得する工程と、 前記イメージセンサの電荷蓄積期間を判定する工程と、 前記判定された電荷蓄積期間が所定の条件を満たす場
    合、前記第2の画像データに基づいて、前記第1の画像
    データの補正を行う工程と、からなる撮像装置の信号処
    理方法。
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