JP2000348733A - シール形鉛蓄電池 - Google Patents
シール形鉛蓄電池Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
成をこれによる格子−活物質間の密着性の低下を抑制
し、特に低率電流で電池を過放電した後の電池容量の回
復性を向上させる。 【解決手段】 正極エキスパンド格子に用いる鉛合金か
らなる圧延シートの錫濃度2.0wt%以下とし、ま
た、鉛合金からなる圧延シート表面上に錫濃度2.0w
t%以上である鉛合金箔を貼り付け、正極の極板面積当
たりの格子体積を0.8mm3/mm2以上とする極板を
用いる。
Description
の非常用バックアップ電源等に利用されるシール形鉛蓄
電池に関するものである。
して、従来より鋳造格子が広く用いられていた。さらに
近年、鉛合金からなる圧延シートに複数のスリットを入
れ、このスリット部を展開伸長した、いわゆるエキスパ
ンド格子が生産性の面から使用されるようになってきて
いる。
からなる圧延シートを展開伸長するため、格子表面の凹
凸が鋳造格子に比較して少なく、活物質との接触面積が
減少してしまう。このため、特にエキスパンド格子を正
極に用いた場合、電池を過放電させたときに格子表面と
活物質との間に不働態層が形成されるとともに、その形
成度合いが顕著な場合には格子表面から活物質が剥離
し、電池の容量が著しく減少することがあった。
働態層の発生を抑制することを目的とし、エキスパンド
格子体の格子骨表面の錫濃度を高くする技術が知られて
いる。例えば、特開昭61−81307号公報には鉛−
錫−カルシウム系合金の圧延シート表面に圧延シート母
材に含有されるよりも高濃度の錫を含有する鉛−錫合金
の箔層を圧延一体化して格子表面と活物質との間に高濃
度の錫を含有する鉛合金層を設ける技術が開示されてい
る。このような構成によれば蓄電池を0.05CA程度
以上の放電電流で過放電を行った場合での過放電特性を
著しく改善することができる。
低い放電率で長時間過放電を行った場合には前記したよ
うな技術のみでは過放電特性の改善度合いは不充分なも
のであった。このような課題は、特に電解液中の硫酸重
量の比率を0.58以上とした場合には過放電特性は改
善されるものの、電解液体積が制限されるシール形鉛蓄
電池にあっては電解液比重をより高くせざるを得ず、結
果サイクル寿命特性が著しく低下するために正極活物質
量に対する電解液中の硫酸重量の比率は0.58以下と
することが必要であった。
用いたシール形鉛蓄電池において、過放電した時の正極
格子表面と活物質との間に発生する不働態層とこれによ
る正極格子表面からの活物質の剥離を抑制することによ
り、特に0.05CA以下の放電率による過放電で発生
する容量劣化抑制をサイクル寿命を低下させることのな
いシール形鉛蓄電池を提供することを目的とする。
達成するために、鉛合金からなる圧延シートに複数のス
リットを入れ、このスリット部を展開伸長して形成した
エキスパンド格子体を有する極板を備えたシール形鉛蓄
電池において、前記圧延シート中には1.0〜2.0w
t%の錫が含まれるであるとともに、前記スリット部に
対応する圧延シート表面に2.0wt%以上の錫を含有
する鉛合金を圧着し、前記極板面積に対する前記エキス
パンド格子体の格子骨部体積の比率を0.8mm3/m
m2以上とすることを特徴とするシール形鉛蓄電池を示
すものである。さらに本発明の効果は単位セル内に含ま
れる正極活物質重量に対する電解液中の硫酸重量の比率
を0.58以下の構成でも顕著な効果が得られる。
て説明する。
ラブを作製し、この鋳造スラブの上に鉛−錫系合金の合
金箔を重ね合せて一体圧延し、圧延鉛シートを作製し
た。次に、この圧延鉛シートにスリットを形成した後、
スリット形成部を展開伸長してエキスパンド格子を作製
した。圧延鉛シートへのスリット形成と展開伸長時の加
工性を考慮して、鋳造スラブに使用する鉛−カルシウム
−錫系合金中のカルシウム濃度は0.1wt%以下が好
ましい。これ以上の濃度範囲を超えてカルシウムを添加
すると圧延鉛シートの引っ張り強度が上昇するととも
に、伸び率が低下してエキスパンド格子を形成する過程
で格子骨が切れたり、格子骨との結節部にクラックが入
るからである。この場合、一般的に錫濃度は1.0〜
2.0wt%が好ましい。また、鉛−錫合金箔中の錫含
有量は少なくとも2.0wt%以上、好ましくは4.0
〜10.0wt%が良い。この錫含有量であれば過放電
特性を向上せしめるのに十分であり、鉛−錫合金箔の強
度自体も確保できる。
形成する方法は他の塗着や融着、電着といった方法に比
較して簡便、かつ厚み、幅、位置等を正確にして層を形
成することができる。また、圧着による鉛−錫合金層は
圧延組織を呈するので蓄電池が過充電を受けても容易に
腐食することがなく、過放電特性改善効果を長く安定し
て得ることができるので最も適切である。
物質ペーストが充填される。活物質ペーストは、一般に
鉛と鉛酸化物との混合粉体に耐酸性の合成樹脂繊維や各
種添加剤を添加した上で、水と希硫酸とで練合して作製
される。特に正極活物質用のペーストにおいては、化成
効率や蓄電池の初期容量特性を考慮して鉛酸化物に鉛丹
を添加したものが用いられる。さらに、この鉛丹として
は一酸化鉛を焼成して鉛丹の含有量が90重量%、他は
一酸化鉛等の低級酸化物を含有したものが一般的に使用
される。
格子体は、表面をパルプ繊維を主体とするペースト紙が
張り付けられ、所定の寸法に切断された後に40〜85
℃程度の温度で熟成乾燥され、未化成の正極板が作製さ
れる。本発明の構成においてはこの正極板の極板耳部を
除いた極板面の面積に対する格子骨の体積を0.8mm
3/mm2以下とするものである。この正極板はガラスマ
ットセパレータとともに負極板と組み合わされ、同一極
性の極板が複数枚数ある場合には同一極性の極板耳を集
合溶接、端子取り出し部を形成した後、セル間接続、蓋
接着工程を経て未注液の蓄電池が作製される。希硫酸に
硫酸ナトリウム等の添加剤を添加した化成液を蓄電池に
注液し、通電化成後、注液口に安全弁を形成してシール
形鉛蓄電池が作製される。本発明のシール形鉛蓄電池に
おいては化成終了後の正極活物質重量に対する電解液中
の硫酸重量が0.58以下に制限された構成においても
過放電特性を改善することができる。
ール形鉛蓄電池について過放電特性の評価を行い、本発
明の効果を明らかにした。以下にその内容を記載する。
例のシール形鉛蓄電池を作製した。すべて公称電圧6
V、10時間率定格容量10Ahである。表1に示した
電池A〜電池Lについて以下に示す2種類の評価方法で
過放電特性の評価を行った。
電で終止電圧5.25Vまで放電し初期容量C0を算
出。
極・負極端子間に12Ωの抵抗を接続して定抵抗による
過放電を1ヵ月行う。過放電開始時点では50mA
(0.05CA)程度の過放電電流が流れる。
圧で12時間の回復充電を行う。充電時の最大電流は4
Aとした。
で放電し回復容量C1を算出。
回復容量C0)×100を算出。
電で終止電圧5.25Vまで放電し初期容量C0を算
出。
極・負極端子間に120Ωの抵抗を接続して定抵抗によ
る過放電を3ヵ月行う。過放電開始時点では5mA
(0.005CA)程度の過放電電流が流れる。
圧で12時間の回復充電を行う。充電時の最大電流は4
Aとした。
で放電し回復容量C1を算出。
/回復容量C0)×100を算出。
℃中で行った。表2にこれら過放電特性I・IIの結果
を示す。
の構成によれば過放電電流がより小さく、従来では容量
低下が著しい条件でも良好な過放電特性を示すことが確
認できた。
命特性試験を行った。サイクル寿命試験条件としては2
5℃雰囲気温度下で(a)放電2.5A定電流放電(終
止電圧5.25V)(b)充電7.35V定電圧充電
(最大電流6A)、8時間の放電と充電のサイクルを繰
り返して行ったときの(a)での放電における持続時間
が放電1回目の50%まで低下した時点を寿命とした。
このサイクル寿命試験の結果電池Fは400サイクル、
電池Lは180サイクルであった。寿命試験後の電池を
分解調査したところ、電池Lについては正極活物質自体
が軟化して格子体からの脱落が顕著であった。
試験の結果から本発明の構成によればシール形鉛蓄電池
の過放電特性を著しく向上させることができる。また本
発明の構成によればサイクル寿命特性を低下させること
もない。
を維持しつつ、優れた過放電特性を有する小形シール鉛
蓄電池を得ることができることから、工業上、極めて有
効である。
Claims (2)
- 【請求項1】 1.0〜2.0wt%の錫が含まれる鉛
合金からなる圧延シートの表面に2.0wt%以上の錫
を含有する鉛合金を圧着され、複数のスリットを入れ、
このスリット部を展開伸長して形成したエキスパンド格
子体を有する極板を備えたシール形鉛蓄電池において、
前記極板の単位面積に対する前記エキスパンド格子体の
格子骨部体積の比率を0.8mm3/mm2以上とするこ
とを特徴とするシール形鉛蓄電池。 - 【請求項2】 単位セル内に含まれる正極活物質重量に
対する電解液中の硫酸重量の比率を0.58以下とする
ことを特徴とする請求項1に記載のシール形鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11159066A JP2000348733A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | シール形鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11159066A JP2000348733A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | シール形鉛蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000348733A true JP2000348733A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15685481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11159066A Pending JP2000348733A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | シール形鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000348733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014076883A1 (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-22 | パナソニック株式会社 | 鉛蓄電池 |
-
1999
- 1999-06-07 JP JP11159066A patent/JP2000348733A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014076883A1 (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-22 | パナソニック株式会社 | 鉛蓄電池 |
JPWO2014076883A1 (ja) * | 2012-11-13 | 2017-01-05 | パナソニック株式会社 | ハイブリッド車両の補機用鉛蓄電池 |
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