JP2000348566A - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

Info

Publication number
JP2000348566A
JP2000348566A JP11152842A JP15284299A JP2000348566A JP 2000348566 A JP2000348566 A JP 2000348566A JP 11152842 A JP11152842 A JP 11152842A JP 15284299 A JP15284299 A JP 15284299A JP 2000348566 A JP2000348566 A JP 2000348566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
switch
engagement
switch operating
bodies
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11152842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3642985B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ito
伊藤  博
Hiroshi Kabe
浩 加部
Shigeru Fukuoka
茂 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rhythm Watch Co Ltd filed Critical Rhythm Watch Co Ltd
Priority to JP15284299A priority Critical patent/JP3642985B2/ja
Publication of JP2000348566A publication Critical patent/JP2000348566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3642985B2 publication Critical patent/JP3642985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】上述した問題に鑑みてなされたものであって、
スイッチ装置の操作の際に変形する構成部材がなく、構
成部材の変形に起因したスイッチ操作の不具合のないス
イッチ装置を提供する。 【解決手段】スイッチ操作体32と、スイッチ操作体3
2を付勢する圧縮ばね71と、第1のカム体63と第2
のカム体62とを回転方向に沿って交互にかつ等間隔に
備えたカム車61と、第1のカム体63の傾斜面に係合
してカム車61を所定の向きに回転させつつ停止面に当
接してスイッチ操作体32の移動を規制する第1の係合
爪50と、第1および第2のカム体63,62の傾斜面
に係合してカム車61を所定の向きに回転させつつ隣接
するカム体63,62間に嵌入される第2の係合爪51
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、目覚し
時計等の時計に具備された鳴り止めスイッチ等に用いる
プッシュアンドプッシュ式のスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の目覚時計の鳴り止めスイッチとし
て、たとえば、図8に示すものが知られている。図8に
おいて、図示しない目覚し時計本体に内蔵された時計ム
ーブメントのケース1は、スイッチ操作体2が所定の方
向に移動自在に保持されている。すなわち、スイッチ操
作体2は、スイッチ操作体2の4か所に形成された案内
面部24がケース1の4か所に突設された案内突起4の
側部に形成された図示しない凹部に係合して矢印B1お
よびB2方向に移動自在に案内されている。スイッチ操
作体2には、矢印B1およびB2方向に延びるレバー腕
部26が設けられており、このレバー腕部26がスイッ
チ操作体2の移動に応じて時計ムーブメント内に設けら
れた目覚し時計の状態を操作するための目安スイッチと
係合して、当該スイッチの接続状態を操作する。また、
スイッチ操作体2の下端部にはばね受け部17が設けら
れ、ケース1にはばね受け部17に対向する位置に収納
枠11が設けられ、ばね受け部17と収納枠11との間
に圧縮ばね7が設けられている。圧縮ばね7の基部8
は、収納枠11の側壁の中途部に形成された段壁部13
に係合しており、圧縮ばね7の先端部はスイッチ操作体
2のばね受け部17に係合しており、スイッチ操作体2
は圧縮ばねによって矢印B1方向に付勢されている。ま
た、スイッチ操作体2には矢印B1およびB2方向に延
びるストッパ片21が形成され、ケース1にはストッパ
用突部20が形成されており、スイッチ操作体2の往復
移動時に、ストッパ片21の先端がストッパ用突部20
に当接し、スイッチ操作体2の移動を規制する。
【0003】ケース1の所定の位置には、ハート形カム
3が形成されており、スイッチ操作体2には、ハート形
カム3に係合して従動する係合部6aが先端部に設けら
れた弾性アーム6が一体に設けられている。このハート
形カム3は、スイッチ操作体2がケース1に対して矢印
B1、B2方向に移動した際に、弾性アーム6の係合部
6aと係合し、弾性アーム6を弾性変形させながら弾性
アーム6の係合部6aをスイッチ操作体2の操作状態に
応じた位置に係止させる。
【0004】ここで、上記したハート形カム3の具体的
構造を図9に示す。図9に示すように、ハート形カム3
は、周囲にハート形に形成された周壁部5に囲まれた領
域には、案内凸部9が設けられており、案内凸部9と周
壁部5との間には弾性アーム6の係合部6aが摺動する
カム面3a〜3hが形成されている。図10、は上記の
カム面3a〜3hの高低を示す図であり、図10に示す
ように、カム面3aは水平面であり、カム面3bはカム
面3aに連続する傾斜面であり、カム面3cはカム面3
bの頂部に連続する水平面である。カム面3dはカム面
3cとの間に段差を有する水平面であり、カム面3eは
カム面3dとの間に段差を有する水平面であり、カム面
3fはカム面3eとの間に段差を有する水平面であり、
カム面3gはカム面3fと連続する傾斜面であり、カム
面3hはカム面3gの頂部と連続する水平面である。ま
た、カム面3aとカム面3fとは同じ高さの水平面であ
る。
【0005】上記のように構成されるハート形カム3に
おいて、スイッチ操作体2の弾性アーム6の係合部6a
は、ハート形カム3の周壁部5の内周側面、案内凸部9
の外周側面のいずれかに係合し、カム面3a〜3hを摺
動しながらスイッチ操作体2の移動に応じてハート形カ
ム3内を移動する。たとえば、スイッチ操作体2がオン
状態の位置、すなわち、スイッチ操作体2が目覚し時計
本体から突出した状態では、弾性アーム6の係合部6a
は、ハート形カム3の周壁部5の内周側面の係止位置K
1に位置しており、弾性アーム6は撓んだ状態にない。
【0006】この状態から、スイッチ操作体2を図8の
矢印B2の方向に押圧してスイッチをオフ状態すると、
係合部6aは、案内凸部9の側面の案内面9aに案内さ
れながら傾斜面であるカム面3bを上り、カム面3cを
通ってカム面3dに落ち、周壁部5の内周側面の係止位
置K2に係止し、上記したレバー腕部26がスイッチを
オフする。弾性アーム6の係合部6aが係止位置K1か
らK2に移動すると、係合部6aは図中右方向に位置
し、また、カム面3aとカム面3dの高さが異なるの
で、弾性アーム6は撓む。この撓みは、カム面3a〜3
hに沿った方向と垂直な方向のいずれの方向にも発生す
る。
【0007】この状態から、スイッチ操作体2に作用す
る押圧力を除去すると、スイッチ操作体2は圧縮バネ7
の付勢力によって図8の矢印B1の向きに移動する。こ
のとき、係合部6aは、案内凸部9の側面の案内面9b
に案内されながらカム面3d上を摺動し、カム面3e上
に落ち、案内凸部9の側面の係止位置K3に係止する。
弾性アーム6の係合部6aが係止位置K3に移動するこ
とにより、係合部6aはハート形カム3の略中央に位置
するので、撓んだ状態にあった弾性アーム6のカム面3
a〜3hに沿った方向の撓みは略なくなるが、カム面3
a〜3hに垂直な方向では、カム面3eと3aとの高さ
が異なるので撓んだ状態にある。
【0008】再度、スイッチをオンするときには、スイ
ッチ操作体2に再度押圧力を加える。スイッチ操作体2
は、目覚し時計本体に対して押し込まれ、弾性アーム6
の係合部6aは、周壁部5の内周側面に案内されなが
ら、カム面3fに落ち、周壁部5の内周側面の係止位置
K4に係止する。この状態では、弾性アーム6のカム面
3a〜3hに沿った方向において係合部6aは図中左側
に位置し、上記とは逆の撓みが発生し、カム面3a〜3
hに垂直な方向では、カム面3fと3aとの高さが同じ
であるので撓んでいない。スイッチ操作体2への押圧力
を除去すると、スイッチ操作体2は圧縮バネ7の付勢力
によって図8の矢印B1の向きに移動し、弾性アーム6
の係合部6aは、カム面3fを摺動し、周壁部5の内周
側面に案内されながらカム面3gを上り、カム面3hを
通過して、再度カム面3aに落ち、係止位置K1に再度
復帰し、スイッチはオンする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、上述した鳴
り止めスイッチを備えた目覚し時計を出荷時に箱詰包装
した状態では、スイッチ操作体2が目覚し時計本体に対
して押し込まれた状態になる可能性がある。スイッチ操
作体2が目覚し時計本体に対して押し込まれた状態にあ
ると、弾性アーム6の係合部6aが、上記の係止位置K
2、K3、K4のいずれかに位置することになり、弾性
アーム6は、カム面3a〜3hに沿った方向あるいはカ
ム面3a〜3hに垂直な方向に撓んだ状態となってしま
う。弾性アーム6が撓んだ状態が長時間保持されたり、
高温状態で保存されたりすると、弾性アーム6が一体に
形成されたスイッチ操作体2は、たとえば、合成樹脂材
料で形成されているため、変形してしまう可能性があっ
た。たとえば、弾性アーム6が係止位置K2で変形する
と、係合部6aがカム面3dと3fとの間の段差で落ち
にくくなったり、カム面3eと3fとの間の段差で落ち
にくくなったりし、係合部6aがカム面を逆行してスイ
ッチ操作体2の操作が適切に行えなくなることがあっ
た。このため、従来においては、弾性アーム6が一体に
形成されたスイッチ操作体2の形成材料に耐熱性が高い
高価な材料を用いたり、弾性アーム6を別部材にし、ば
ねを引っ張りばねにする等の対策を採っていたが、コス
トアップになり、また、自動組み立てがやりにくいとい
う不利益が存在した。
【0010】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、スイッチ装置の操作の際に変形する構成
部材がなく、構成部材の変形に起因したスイッチ操作の
不具合がなく、自動組立が容易なスイッチ装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、 第1の保持
位置と押し込み停止位置との間を移動自在に案内されス
イッチを操作するスイッチ操作体と、前記スイッチ操作
体を前記第1の保持位置の方向に付勢する弾性手段と、
前記スイッチ操作体に回転自在に設けられ、回転案内面
と停止面とを有する複数の第1のカム体と、前記回転案
内面を有する複数の第2のカム体とを回転方向に沿って
交互にかつ等間隔に備えたカム車と、前記第1の保持位
置に向けて移動する前記カム車に係合可能な位置に設け
られ、前記第2のカム体の回転案内面に係合して前記カ
ム車を所定の向きに回転させつつ隣接するカム体間に嵌
入され、または、前記第1のカム体の回転案内面に係合
しつつ停止面に当接して前記スイッチ操作体の移動を規
制し、前記第1の保持位置と前記押し込み停止位置との
間に位置する第2の保持位置に停止させる第1の係合体
と、前記押し込み停止位置に向けて移動する前記カム車
に係合可能な位置に設けられ、前記第1および第2のカ
ム体の回転案内面に係合して前記カム車を所定の向きに
回転させつつ隣接するカム体間に嵌入される第2の係合
体とを有する。
【0012】また、本発明は、第1の保持位置と押し込
み停止位置との間を移動自在に案内されスイッチを操作
するスイッチ操作体と、前記スイッチ操作体を前記第1
の保持位置の方向に付勢する弾性手段と、前記スイッチ
操作体に当該スイッチ操作体の移動方向に沿って設けら
れた第1および第2の係合体と、前記第1および第2の
係合体の間に設けられ、前記第1の係合体と係合可能な
停止面および前記第1および第2の係合体と係合可能な
回転案内面を有する複数の第1のカム体と、前記第1お
よび第2の係合体と係合可能な回転案内面を有する複数
の第2のカム体とを回転方向に沿って交互にかつ等間隔
に備えたカム車と、を具備し、前記第1のカム体は、前
記第2の係合体の係合によって前記カム車を所定の向き
に回転させながら当該第2の係合体を隣接する前記第2
のカム体との間に嵌入させ、前記第1の係合体の係合に
よって前記カム車を所定の向きに回転させつつ前記停止
面に当接させて前記スイッチ操作体の移動を規制し、当
該スイッチ操作体を前記第1の保持位置と前記押し込み
停止位置との間に位置する第2の保持位置に停止させ、
前記第2のカム体は、前記第1および第2の係合体のい
ずれかの係合によって前記カム車を所定の向きに回転さ
せながら、当該係合体を当該第2のカム体に隣接する第
1のカム体との間に嵌入させる。
【0013】本発明では、スイッチ操作体が第1の保持
位置にある状態では、第1の係合体は、第1のカム体と
第2のカム体との間に嵌入された状態にあり、第2のカ
ム体が第2の係合体に係合可能な位置にある。この状態
から押し込み停止位置に向けて弾性手段の付勢力に抗し
て押し込むと、第2のカム体の回転案内面と第2の係合
体とが係合してカム車が回転し、第2の係合体は係合し
た第2のカム体と隣接する第1のカム体との間に嵌入さ
れた状態となって、押し込み停止位置で停止する。この
状態では、第1のカム体が第1の係合体と係合可能な位
置に移動している。押し込み停止位置にあるスイッチ操
作体への押圧を解放すると、スイッチ操作体は弾性手段
の付勢力によって第1の保持位置に向けて移動し、第1
の係合体は、第1のカム体の回転案内面および停止面と
係合し、スイッチ操作体は第2の保持位置に停止する。
この状態から再度スイッチ操作体を押し込み停止位置に
向けて押し込むと、第2の係合体は、第1のカム体の回
転案内面と係合してカム車を回転させ、第2の係合体は
係合した第1のカム体と隣接する第2のカム体との間に
嵌入される。この状態では、第2のカム体が第1の係合
体と係合可能な位置に移動しており、スイッチ操作体へ
の押圧を解放すると、第1の係合体と第2のカム体の回
転案内面と係合してカム車を回転させ、第1の係合体が
第1のカム体と第2カム体との間に嵌入された状態でス
イッチ操作体は第1の保持位置で停止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明のスイッチ
装置の一実施形態を示す透視図であり、たとえば、目覚
時計の鳴り止めスイッチに適用した場合を示している。
また、図2は図1のA−A線方向の断面図である。図1
において、本実施形態に係るスイッチ装置31は、スイ
ッチ操作体32と、目覚し時計本体に内蔵される時計ム
ーブメントのケース41と、スイッチ操作体32に回転
自在に保持されたカム車61と、スイッチ操作体32を
一定方向に付勢する圧縮ばね71とを有している。ま
た、図2に示すように、カム車61は、スイッチ操作体
32とケース41との間に位置しており、かつ、スイッ
チ操作体32に設けられたスナップ爪39によってスイ
ッチ操作体32に回転自在に保持されている。カム車6
1とスナップ爪39との間には、比較的軽い摩擦トルク
が作用するようになっている。
【0015】ここで、図3は、ケース41の構造を示す
平面図であり、図4はスイッチ操作体32の構造を示す
カム車側から見た背面図である。図3に示すように、ケ
ース41は、4か所に設けられ、スイッチ操作体32を
上下方向に移動自在に案内保持するための案内突起43
と、スイッチ操作体32の上方向への移動を規制するた
めのストッパ用突起45と、スイッチ操作体32を上方
向に付勢するための圧縮ばね71を挿入保持する収納枠
46と、凹部49と、凹部49の底面に設けられた第1
および第2の係合爪50、51とを具備している。
【0016】一方、図4に示すように、スイッチ操作体
32は、ケース41の各案内突起43に係合する案内面
部34と、スイッチ体32が移動して時計ムーブメント
内に設けられた目覚し時計の目覚まし音の状態を操作す
るための目安スイッチと係合して、当該スイッチを操作
するためのレバー腕部38と、ケース41のストッパ用
突起45に係合するストッパ突片35と、下端部に設け
られたばね受け部37と、ケース41に設けられた係合
ピン48と係合してスイッチ操作体32を所定の向きに
案内するとともにスイッチ操作体32を押し込み停止位
置で停止させるための長孔部33と、ケース41の案内
突起43と当接してスイッチ操作体32を押し込み停止
位置で停止させるための当接面36と、スナップ爪39
に回転自在に保持されたカム車61とを有している。
【0017】図1に示したように、スイッチ体32はケ
ース1に対して矢印Cの向きから装着され、各案内面部
34が対応する案内突起43に係合し案内保持される。
スイッチ体32のばね受け部37は、上記の圧縮ばね7
1の先端部を保持する挿入穴を有しており、下端がケー
ス41の収容枠46に収容された圧縮バネ71の先端部
が挿入され、圧縮バネ71からの付勢力を受ける。スイ
ッチ操作体32が、図1に示す解放側保持位置にあると
き、上記した目安スイッチはオンした状態にあり、図1
に示す位置P1は、この状態におけるカム車61の中心
の高さ位置である。また、この状態では、スイッチ操作
体32のストッパ突片35の先端がケース41のストッ
パ用突部45に当接した状態にある。スイッチ操作体3
2が図5に示すように、矢印D2の向きに押し込まれる
と、スイッチ操作体32の当接面36が対向する案内突
起43に当接し、かつ、スイッチ操作体32の長孔33
の端部とケース41の係合ピン48が当接して、スイッ
チ体32の矢印D2方向への移動が規制され、スイッチ
操作体32は押し込み停止位置で停止する。図1および
図5に示す位置P3は、スイッチ操作体32が押し込み
停止位置にある状態でカム車61の中心の高さ位置であ
る。カム車61の中心が位置P1と位置P3との間の位
置P2に位置する状態では、目安スイッチはオフされた
状態にあり、この位置がスイッチ操作体32の押し込み
側保持位置である。
【0018】図1および図2に示すように、第1および
第2の係合爪50、51は、スイッチ操作体32の移動
方向に沿って凹部49の底面に設けられている。また、
第1および第2の係合爪50、51にカム車61が位置
している。第1の係合爪50には、図3に示すように、
カム車61に対向する側に傾斜面50aと停止面50c
とが形成され第2の係合爪51には、カム車61に対向
する側に傾斜面51aが形成されている。
【0019】カム車61は、図2および図4に示すよう
に、円盤状の部材の一面に、複数(4個)の第1のカム
体63と複数(4個)の第2のカム体62とがカム車6
1の回転方向に沿って交互にかつ均等に設けられてい
る。第1のカム体63には、第1の係合爪50の傾斜面
50a及び第2の係合爪51の傾斜面51aと係合して
カム車61を時計方向に回転させる傾斜面63aと、第
1の係合爪50の停止面50cと当接してスイッチ操作
体32の移動を規制する停止面63bとが形成されてい
る。第2のカム体62には、第1のカム体63の傾斜面
63aと同形状に形成された傾斜面62aが形成されて
いる。
【0020】次に、上記構成のスイッチ装置31の動作
について説明する。図6(a)は、図1に示したスイッ
チ操作体32が解放側保持位置に保持された状態での、
カム車61と第1および第2の係合爪50、51との位
置関係を示しており、この状態では、スイッチはオンし
ており、また、第1の係合爪50がカム車61の第1の
カム体63と第2のカム体62との間に嵌入されてお
り、カム車61は回転が規制されている。また、第2の
カム体62が第2の係合爪51に係合可能な位置にあ
る。
【0021】この状態から図5に示したすように、スイ
ッチ操作体32を圧縮ばね71の付勢力に抗して押し込
み停止位置まで押し込む。図6(b)に示すように、第
2のカム体62の傾斜面62aと第2の係合爪51の傾
斜面51aとが係合し互いにすべりながらカム車61が
時計方向に回転し、第2の係合爪51は係合した第2の
カム体62と隣接する第1のカム体63との間に嵌入さ
れた状態となって、押し込み停止位置で停止する。この
状態では、第1のカム体63が第1の係合爪50と係合
可能な位置に移動している。
【0022】押し込み停止位置にあるスイッチ操作体3
2への押圧を解放すると、スイッチ操作体32は圧縮バ
ネ71の付勢力によって解放側保持位置に向けて移動
し、図6(c)に示すように、第1の係合爪50の傾斜
面50aが第1のカム体63の傾斜面63aと係合して
カム車61が時計方向にある程度回転し、続いて、第1
の係合爪50の停止面50cが第1のカム体63の停止
面63bと係合し、カム車61の回転が規制され、かつ
スイッチ操作体32の解放側保持位置に向かう移動は規
制される。この結果、スイッチ操作体32は押し込み側
保持位置に保持され、また、スイッチはオフする。
【0023】この状態から、再度、スイッチ操作体32
を押し込み停止位置に向けて押し込むと、図7(a)に
示すように、第2の係合爪51は、第1のカム体63の
傾斜面63aと係合してカム車61を回転させ、第2の
係合爪51は係合した第1のカム体63と隣接する第2
のカム体62との間に嵌入される。この状態では、第2
のカム体62が第1の係合爪50と係合可能な位置に移
動している。スイッチ操作体32への押圧を解放する
と、図7(b)に示すように、第1の係合爪50と第2
のカム体62の傾斜面62aと係合してカム車61を回
転させ、第1の係合爪50が第1のカム体63と第2カ
ム体62との間に嵌入された状態となり、スイッチ操作
体32は解放側保持位置で停止する。この状態で、スイ
ッチは再度オンする。
【0024】以上のように、本実施形態によれば、弾性
変形が発生する部材を使用しなくても、スイッチ操作体
32を解放側保持位置と押し込み側保持位置のそれぞれ
に順次保持することが可能となる。また、スイッチ操作
体32の押圧動作にしたがって、第1および第2の係合
爪50,51の一方が第1および第2のカム体63,6
2の間に嵌入された状態となるので、カム車61の回転
が規制された状態となり、この状態に続く動作が確実に
行われる。すなわち、カム車61の回転が規制された状
態から次の動作が行われるため、カム車61の逆回転が
確実に防げ、スイッチ操作の不具合が発生しない。ま
た、本実施形態によれば、ケース41に対してカム車6
1を保持した状態のスイッチ操作体32の組み付けは、
図1に示した矢印Cの向きにスイッチ操作体32をスラ
イドさせることによって行うことができるので、組立が
容易であり、組立の自動化が可能となる。
【0025】なお、上述した実施形態では、カム車61
をスイッチ操作体32に回転自在に保持させ、第1およ
び第2の係合爪63,62をケース41に設ける構成と
したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ケー
ス41にカム車61を回転自在に設け、スイッチ操作体
32に第1および第2の係合爪63,62を設ける構成
としても、上述した実施形態と同様の作用、効果が得ら
れる。また、上述した実施形態では、スイッチ操作体3
2の解放側保持位置、押し込み停止位置での移動規制
を、ケース41に設けたストッパ用突部45とスイッチ
操作体32のストッパ突片35等によって行う構成とし
たが、たとえば、第1および第2の係合爪63,62に
加えて、スイッチ操作体32の解放側保持位置、押し込
み停止位置の移動規制を行う係合爪を設ける構成として
も可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチ装置の操作の
際に変形する構成部材がなく、構成部材の変形に起因し
たスイッチ操作の不具合がなく、自動組立が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチ装置の一実施形態を示す
透視図である。
【図2】図1のAーA線方向の断面図である。
【図3】ケースの構造を示す平面図である。
【図4】スイッチ操作体およびカム車の構造を示す背面
図である。
【図5】スイッチ操作体を押し込み停止位置に押し込ん
だ状態のスイッチ装置の透視図である。
【図6】スイッチ装置の動作状態を説明するための図で
ある。
【図7】図6に続く動作状態を示す図である。
【図8】従来の鳴り止めスイッチ装置の構造を示す平面
図である。
【図9】図8に示す鳴り止めスイッチ装置のカム部の構
成の一例を示す平面図である。
【図10】図9に示すカム部のカム面の高さ関係を示す
図である。
【符号の説明】
41…ケース 32…スイッチ操作体 50…第1の係合爪 51…第2の係合爪 61…カム車 63…第1のカム体 62…第2のカム体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福岡 茂 東京都墨田区錦糸1丁目2番1号 リズム 時計工業株式会社内 Fターム(参考) 5G006 BA01 BB01 DD00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の保持位置と押し込み停止位置との間
    を移動自在に案内されスイッチを操作するスイッチ操作
    体と、 前記スイッチ操作体を前記第1の保持位置の方向に付勢
    する弾性手段と、 前記スイッチ操作体に回転自在に設けられ、回転案内面
    と停止面とを有する複数の第1のカム体と、前記回転案
    内面を有する複数の第2のカム体とを回転方向に沿って
    交互にかつ等間隔に備えたカム車と、 前記第1の保持位置に向けて移動する前記カム車に係合
    可能な位置に設けられ、前記第2のカム体の回転案内面
    に係合して前記カム車を所定の向きに回転させつつ隣接
    するカム体間に嵌入され、または、前記第1のカム体の
    回転案内面に係合しつつ停止面に当接して前記スイッチ
    操作体の移動を規制し、前記第1の保持位置と前記押し
    込み停止位置との間に位置する第2の保持位置に停止さ
    せる第1の係合体と、 前記押し込み停止位置に向けて移動する前記カム車に係
    合可能な位置に設けられ、前記第1および第2のカム体
    の回転案内面に係合して前記カム車を所定の向きに回転
    させつつ隣接するカム体間に嵌入される第2の係合体と
    を有するスイッチ装置。
  2. 【請求項2】第1の保持位置と押し込み停止位置との間
    を移動自在に案内されスイッチを操作するスイッチ操作
    体と、 前記スイッチ操作体を前記第1の保持位置の方向に付勢
    する弾性手段と、 前記スイッチ操作体に当該スイッチ操作体の移動方向に
    沿って設けられた第1および第2の係合体と、 前記第1および第2の係合体の間に設けられ、前記第1
    の係合体と係合可能な停止面および前記第1および第2
    の係合体と係合可能な回転案内面を有する複数の第1の
    カム体と、前記第1および第2の係合体と係合可能な回
    転案内面を有する複数の第2のカム体とを回転方向に沿
    って交互にかつ等間隔に備えたカム車と、を具備し、 前記第1のカム体は、前記第2の係合体の係合によって
    前記カム車を所定の向きに回転させながら当該第2の係
    合体を隣接する前記第2のカム体との間に嵌入させ、前
    記第1の係合体の係合によって前記カム車を所定の向き
    に回転させつつ前記停止面に当接させて前記スイッチ操
    作体の移動を規制し、当該スイッチ操作体を前記第1の
    保持位置と前記押し込み停止位置との間に位置する第2
    の保持位置に停止させ、 第2のカム体は、前記第1および第2の係合体のいずれ
    かの係合によって前記カム車を所定の向きに回転させな
    がら、当該係合体を当該第2のカム体に隣接する第1の
    カム体との間に嵌入させるスイッチ装置。
JP15284299A 1999-05-31 1999-05-31 スイッチ装置 Expired - Fee Related JP3642985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15284299A JP3642985B2 (ja) 1999-05-31 1999-05-31 スイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15284299A JP3642985B2 (ja) 1999-05-31 1999-05-31 スイッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000348566A true JP2000348566A (ja) 2000-12-15
JP3642985B2 JP3642985B2 (ja) 2005-04-27

Family

ID=15549333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15284299A Expired - Fee Related JP3642985B2 (ja) 1999-05-31 1999-05-31 スイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3642985B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710276B2 (en) 2001-09-14 2004-03-23 Citizen Electronics Co., Ltd. Keyswitch for an electronic instrument
CN103346035A (zh) * 2013-07-26 2013-10-09 广州森下电装科技有限公司 车用警示灯开关
CN115565800A (zh) * 2022-12-05 2023-01-03 溯源电气(泉州)有限公司 一种具有报警功能的电源开关

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710276B2 (en) 2001-09-14 2004-03-23 Citizen Electronics Co., Ltd. Keyswitch for an electronic instrument
CN103346035A (zh) * 2013-07-26 2013-10-09 广州森下电装科技有限公司 车用警示灯开关
CN115565800A (zh) * 2022-12-05 2023-01-03 溯源电气(泉州)有限公司 一种具有报警功能的电源开关
CN115565800B (zh) * 2022-12-05 2023-03-24 溯源电气(泉州)有限公司 一种具有报警功能的电源开关

Also Published As

Publication number Publication date
JP3642985B2 (ja) 2005-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2670517B2 (ja) Icキャリア搭載形ソケットにおける接触機構
JP2000348566A (ja) スイッチ装置
JPH0632241B2 (ja) 電気部品用ソケット
JPS6026424Y2 (ja) ロック式押釦スイッチ
JPH0517829Y2 (ja)
US4816631A (en) Slide switch sideways operation adapter
JP2003187548A (ja) 単リール型の磁気テープカートリッジ
JP7486573B2 (ja) リストレット締結デバイス
JPS6331458Y2 (ja)
JP3645742B2 (ja) 時計のスイッチ装置
JP3553416B2 (ja) 時計のスイッチ装置
US4117743A (en) Device for retaining two alternate positions
US4531032A (en) Locking type pushbutton switch
JPH0235146Y2 (ja)
JPS633065Y2 (ja)
JP2552894Y2 (ja) 押釦スイッチ
JP2567068Y2 (ja) 配線器具スイッチの取付枠への取付構造
JP2536024Y2 (ja) 押釦装置
JP3438839B2 (ja) 押し釦スイッチ
JP2532168Y2 (ja) オルタネイトスイッチのオルタネイト機構
KR200203088Y1 (ko) 비디오 테이프 카세트의 해제레버
JPH0224107Y2 (ja)
JP2579017B2 (ja) ロツクの係脱機構
JP2518085Y2 (ja) 時計の巻真規制構造
KR100595745B1 (ko) 시계의 스위치 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees