JP3645742B2 - 時計のスイッチ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、目覚し時計等の時計に具備された鳴り止めスイッチ等のスイッチの状態を操作する時計のスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の目覚時計の鳴り止めスイッチとして、たとえば、図12に示すものが知られている。
図12において、図示しない目覚し時計本体に内蔵された時計ムーブメントのケース1は、スイッチ体2が所定の方向に移動自在に保持されている。
すなわち、スイッチ体2は、スイッチ体2の4か所に形成された案内面部24がケース1の4か所に突設された案内突起4の側部に形成された図示しない凹部に係合して矢印B1およびB2方向に移動自在に案内されている。
スイッチ体2には、矢印B1およびB2方向に延びるレバー腕部26が設けられており、このレバー腕部26がスイッチ体2の移動に応じて時計ムーブメント内に設けられた目覚し時計の状態を操作するための目安スイッチと係合して、当該スイッチの接続状態を操作する。
また、スイッチ体2の下端部にはばね受け部17が設けられ、ケース1にはばね受け部17に対向する位置に収納枠11が設けられ、ばね受け部17と収納枠11との間に圧縮ばね7が設けられている。圧縮ばね7の基部8は、収納枠11の側壁の中途部に形成された段壁部13に係合しており、圧縮ばね7の先端部はスイッチ体2のばね受け部17に係合しており、スイッチ体2は圧縮ばねによって矢印B1方向に付勢されている。
また、スイッチ体2には矢印B1およびB2方向に延びるストッパ片21が形成され、ケース1にはストッパ用突部20が形成されており、スイッチ体2の往復移動時に、ストッパ片21の先端がストッパ用突部20に当接し、スイッチ体2の移動を規制する。
【0003】
ケース1の所定の位置には、ハート形カム3が形成されており、スイッチ体2には、ハート形カム3に係合して従動する係合部6aが先端部に設けられた弾性アーム6が一体に設けられている。
このハート形カム3は、スイッチ体2がケース1に対して矢印B1、B2方向に移動した際に、弾性アーム6の係合部6aと係合し、弾性アーム6を弾性変形させながら弾性アーム6の係合部6aをスイッチ体2の操作状態に応じた位置に係止させる。
【0004】
ここで、上記したハート形カム3の具体的構造を図13に示す。
図13に示すように、ハート形カム3は、周囲にハート形に形成された周壁部5に囲まれた領域には、案内凸部9が設けられており、案内凸部9と周壁部5との間には弾性アーム6の係合部6aが摺動するカム面3a〜3hが形成されている。
図14は上記のカム面3a〜3hの高低を示す図であり、図14に示すように、カム面3aは水平面であり、カム面3bはカム面3aに連続する傾斜面であり、カム面3cはカム面3bの頂部に連続する水平面である。
カム面3dはカム面3cとの間に段差を有する水平面であり、カム面3eはカム面3dとの間に段差を有する水平面であり、カム面3fはカム面3eとの間に段差を有する水平面であり、カム面3gはカム面3fと連続する傾斜面であり、カム面3hはカム面3gの頂部と連続する水平面である。また、カム面3aとカム面3fとは同じ高さの水平面である。
【0005】
上記のように構成されるハート形カム3において、スイッチ体2の弾性アーム6の係合部6aは、ハート形カム3の周壁部5の内周側面、案内凸部9の外周側面のいずれかに係合し、カム面3a〜3hを摺動しながらスイッチ体2の移動に応じてハート形カム3内を移動する。
たとえば、スイッチ体2がオン状態の位置、すなわち、スイッチ体2が目覚し時計本体から突出した状態では、弾性アーム6の係合部6aは、ハート形カム3の周壁部5の内周側面の係止位置K1に位置しており、弾性アーム6は撓んだ状態にない。
【0006】
この状態から、スイッチ体2を図12の矢印Aの方向に押圧してスイッチをオフ状態すると、係合部6aは、案内凸部9の側面の案内面9aに案内されながら傾斜面であるカム面3bを上り、カム面3cを通ってカム面3dに落ち、周壁部5の内周側面の係止位置K2に係止し、上記したレバー腕部26がスイッチをオフする。
弾性アーム6の係合部6aが係止位置K1からK2に移動すると、係合部6aは図中右方向に位置し、また、カム面3aとカム面3dの高さが異なるので、弾性アーム6は撓む。この撓みは、カム面3a〜3hに沿った方向と垂直な方向のいずれの方向にも発生する。
【0007】
この状態から、スイッチ体2に作用する押圧力を除去すると、スイッチ体2は圧縮バネ7の付勢力によって図12の矢印B1の向きに移動する。このとき、係合部6aは、案内凸部9の側面の案内面9bに案内されながらカム面3d上を摺動し、カム面3e上に落ち、案内凸部9の側面の係止位置K3に係止する。
弾性アーム6の係合部6aが係止位置K3に移動することにより、係合部6aはハート形カム3の略中央に位置するので、撓んだ状態にあった弾性アーム6のカム面3a〜3hに沿った方向の撓みは略なくなるが、カム面3a〜3hに垂直な方向では、カム面3eと3aとの高さが異なるので撓んだ状態にある。
【0008】
再度、スイッチをオンするときには、スイッチ体2に再度押圧力を加える。スイッチ体2は、目覚し時計本体に対して押し込まれ、弾性アーム6の係合部6aは、周壁部5の内周側面に案内されながら、カム面3fに落ち、周壁部5の内周側面の係止位置K4に係止する。
この状態では、弾性アーム6のカム面3a〜3hに沿った方向において係合部6aは図中左側に位置し、上記とは逆の撓みが発生し、カム面3a〜3hに垂直な方向では、カム面3fと3aとの高さが同じであるので撓んでいない。
スイッチ体2への押圧力を除去すると、スイッチ体2は圧縮バネ7の付勢力によって図12の矢印B1の向きに移動し、弾性アーム6の係合部6aは、カム面3fを摺動し、周壁部5の内周側面に案内されながらカム面3gを上り、カム面3hを通過して、再度カム面3aに落ち、係止位置K1に再度復帰し、スイッチはオンする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば、上述した鳴り止めスイッチを備えた目覚し時計を出荷時に箱詰包装した状態では、スイッチ体2が目覚し時計本体に対して押し込まれた状態になる可能性がある。
スイッチ体2が目覚し時計本体に対して押し込まれた状態にあると、弾性アーム6の係合部6aが、上記の係止位置K2、K3、K4のいずれかに位置することになり、弾性アーム6は、カム面3a〜3hに沿った方向あるいはカム面3a〜3hに垂直な方向に撓んだ状態となってしまう。
弾性アーム6が撓んだ状態が長時間保持されたり、高温状態で保存されたりすると、弾性アーム6が一体に形成されたスイッチ体2は、たとえば、合成樹脂材料で形成されているため、弾性アーム6が変形してしまう可能性があった。
たとえば、弾性アーム6が係止位置K2で変形すると、係合部6aがカム面3dと3eとの間の段差で落ちにくくなったり、カム面3eと3fとの間の段差で落ちにくくなったりし、係合部6aがカム面を逆行してスイッチ体2の操作が適切に行えなくなることがあった。
このため、従来においては、弾性アーム6が一体に形成されたスイッチ体2の形成材料に耐熱性が高い高価な材料を用いたり、弾性アーム6を別部材にしてばねを引っ張りばねにする等の対策を採っていたが、コストアップになり、自動組み立てが難しいという不利益が存在した。
【0010】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、たとえば、目覚し時計に内蔵された鳴り止めスイッチ等の時計のスイッチ装置において、スイッチ装置のスイッチ体の具備する弾性アームの変形に起因するスイッチ操作の不具合を解消することができる時計のスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【問題を解決するための手段】
本発明は、時計の筐体内に所定の範囲で移動可能に案内され、所定の解放位置、第1の押し込み停止位置、押し込み位置および第2の押し込み停止位置の順で移動し、押圧操作に応じて前記時計の有するスイッチの操作状態を操作するスイッチ体と、前記押圧操作に抗する向きに前記スイッチ体を付勢する弾性手段と、前記スイッチ体の有する可撓性の弾性アームの係合部と係合し、前記代1の押し込み停止位置から押圧が解放され前記弾性手段の付勢力によって移動する前記スイッチ体を前記押し込み位置で停止させるカム部と、を具備する時計のスイッチ装置において、前記カム部は、前記解放位置および前記押し込み位置に移動した前記弾性アームを撓みのない状態にし、前記弾性アームの係合部が係合可能で、かつ前記カム部の略中央線上に位置する解放位置用係止部および押し込み位置用係止部と、前記カム部の略中央線近傍に位置し、前記第1及び第2の押し込み停止位置にある前記弾性アームの係合部に係合可能な第1および第2の押し込み停止位置用係止部と、押圧力または前記弾性手段の付勢力によって移動する前記弾性アームの係合部を前記解放位置用係止部、第1の押し込み停止位置用係止部、押し込み位置用係止部および第2の押し込み停止位置用係止部の順に移動させる案内手段と、前記各係止部に移動する前記弾性アームの係合部が摺動する摺動面と、を具備し、前記各係止部のうち少なくとも前記第1の押し込み停止位置用係止部は、嵌合凸部を有し、前記嵌合凸部は、前記カム部の略中央線上に位置し、前記弾性アームの係合部が当接し、当該係合部を前記押し込み位置に滑動させ、当該係合部を前記第2の押し込み停止位置用係止部へ滑動させる各側壁面を有し、前記弾性アームの係合部は、前記嵌合凸部に嵌合する嵌合凹部および前記嵌合凸部を滑らせる傾斜面を有する。
【0013】
本発明では、解放位置にあるスイッチ体が押圧されると、弾性アームの係合部は、カム部において解放位置用係止部から案内されて第1の押し込み停止位置用係止部に停止する。このとき、弾性アームは、係合部の摺動面に沿った方向に撓んだ状態になるが、第1の押し込み停止位置用係止部にある摺動面は他の係止部に位置する摺動面と同一面上にあるため、摺動面に垂直な向きには撓みが発生しない。
同様に、スイッチ体への押圧を解放して弾性アームの係合部が押し込み位置用係合部に係止した状態および再度スイッチ体への押圧によって弾性アームの係合部が第2の押し込み停止位置用係止部に係止した状態でも係合部の摺動面に垂直な向きには撓みが発生しない。
【0014】
また、本発明では、弾性アームの係合部は、カム部において解放位置用係止部から案内されて第1の押し込み停止位置用係止部に停止する。このとき、弾性アームの係合部の嵌合凸部は、嵌合凹部に嵌合し、第1の押し込み停止位置用係止部に停止した状態の弾性アームの撓み量は減少する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用される時計のスイッチ装置としての目覚まし時計の鳴り止めスイッチ装置の一例を示す図であって、ケースからスイッチ体を取り外した状態を示す平面図である。図2は、図1のスイッチ体をケースに装着した状態を示す図である。図3は、図2のケースに形成されたカム部およびスイッチ体の弾性アームの近傍の側面図である。
なお、図1〜図3に示す各構成要素のうち、図12において説明した鳴り止めスイッチ装置と同一の構成要素については同一の符号で示している。
【0016】
図1において、たとえば、目覚し時計本体に内蔵される時計ムーブメントのケース1は、ハート形カム部30と、4か所に設けられ、スイッチ体2を上下方向に移動自在に案内保持する案内突起4と、ストッパ用突起20と、圧縮ばね7を挿入保持する収納枠11とを具備している。
【0017】
スイッチ体2は、上記の各案内突起4に係合する案内面部24と、ストッパ用突起20に係合するストッパ突片21と、スイッチ体2に一体に形成され先端に係合部52を備える弾性アーム51と、レバー腕部26と、下端部に設けられたばね受け部17とを有する。
【0018】
図2に示すように、スイッチ体2はケース1に対して矢印Aの向きから装着され、各案内面部24が対応する案内突起4に係合し案内保持される。
レバー腕部26は、スイッチ体2を矢印B1の向きに押圧操作することにより、スイッチ体2が移動して時計ムーブメント内に設けられた目覚し時計の目覚まし音の出力状態をオン・オフ操作するための目安スイッチと係合して、当該目安スイッチを操作する。
ばね受け部17は、上記の圧縮ばね7の先端部を保持する挿入穴を有しており、圧縮バネ7が挿入され、圧縮バネ7からの付勢力を受ける。
ストッパ突片21は、スイッチ体2がケース1に対して先端がストッパ用突部20に当接し、スイッチ体2の矢印B1方向への移動を規制する。
【0019】
また、弾性アーム51は、先端に設けられた係合部52がハート形カム部30と係合し、スイッチ体2の矢印B1およびB2方向への移動に応じて、図2に示す矢印F1およびF2の向きに撓む。
図3は、図2のケース1に形成されたカム部30およびスイッチ体2の弾性アーム51の近傍の側面図である。
図3に示すように、弾性アーム51は、スイッチ体2の矢印B1およびB2方向への移動に応じて、矢印E1およびE2の向きにも撓む。
【0020】
図4は、上記のカム部30の構成の一例を示す平面図である。
図4に示すように、カム部30は、周囲にハート形に形成された周壁部32を具備し、周壁部32に囲まれた領域内には、案内凸部31が設けられている。また、周壁部32の内周側には周壁部32に隣接してカム用凸部33が設けられている。
案内凸部31と周壁部32およびカム用突部33との間には弾性アーム51の係合部52が摺動するカム面30a〜30kが形成されている。
【0021】
図5は、上記のカム面30a〜30kおよびカム用凸部33の上面33aおよび33fの高低関係を示す図である。
図5に示すように、カム面30aは水平面であり、カム面30bはカム面30aに底部が連続する傾斜面であり、カム面30cはカム面30bの頂部に連続する水平面である。
カム面30dはカム面30cとの間に段差を有する水平面である。
カム用凸部33の上面33aは、カム面30dとの間に段差を有する水平面であり、カム用凸部33の上面33fは、上面33aよりも高い位置にある水平面である。
カム面30gは、カム面30dと底部が連続する傾斜面であり、カム面30hはカム面30gの頂部と連続する水平面であり、カム面30iはカム面30hとの間に段差を有する水平面である。
カム面30jは、底部がカム面30iと連続する傾斜面であり、カム面30kはカム面30jの頂部と連続し、かつ、カム面30aとの間に段差を有する水平面である。
また、カム面30a、30d、30iは同一面上に位置している。
【0022】
また、図4に示すように、周壁部32の内壁面32bは、弾性アーム51の係合部52の係止部P1を形成している。係止部P1は、弾性アーム51の係合部52を係止させることにより、スイッチ体2を目覚まし時計本体に対して解放位置に位置させる。
カム用凸部33は、側面に側壁面33b、33c、33d、33e、33g、33hを有しており、このうち、側壁面33b、33dおよび33eは、弾性アーム51の係合部に嵌合する嵌合凸部を形成している。この嵌合凸部は、カム部30の略中央位置に設けられている。
また、カム用凸部33は、側壁面33cおよび周壁部32の内壁面32bによって、弾性アーム51の係合部52の係止部P2を形成している。係止部P2は、弾性アーム51の係合部52を係止させることにより、スイッチ体2を押圧した際にスイッチ体2の押し込みを停止させ、スイッチ体2を第1の押し込み停止位置に位置させる。
案内凸部31の側壁面31bは、弾性アーム51の係合部52の係止部P3を形成している。係止部P3は、弾性アーム51の係合部52を係止させることにより、スイッチ体2を目覚まし時計本体に対して押し込んだ状態の押し込み位置に位置させる。
カム用凸部33の側壁面33gおよび33hは、弾性アーム51の係合部52の係止部P4を形成している。係止部P4は、弾性アーム51の係合部52を係止させることにより、スイッチ体2を押圧した際にスイッチ体2の押し込みを停止させ、スイッチ体2を第2の押し込み停止位置に位置させる。
なお、第1および第2の押し込み停止位置は、押し込み位置よりさらにスイッチ体2が押し込まれた位置にあり、また、第1および第2の押し込み停止位置は異なる位置であっても、同一の位置であっても良いが、通常は同一の位置である。
【0023】
図6は弾性アーム51の係合部52の形状の一例を示す平面図であり、図7は図6に示す弾性アームの係合部を矢印Dの方向から見た側面図であり、図8は図6に示す弾性アームの係合部を矢印Gの方向から見た側面図である。
図6〜図8に示すように、弾性アーム51の係合部52は、弾性アーム51の長手方向に沿った平行面52a、52bと、平行面52bに対して傾斜した傾斜面52gと、平行面52a、52bに平行でカム用凸部33の側壁面33dに当接する当接面52cと、当接面52cに隣接し当接面52cに対して傾斜した傾斜面52dと、傾斜面52dに隣接し平行面52aに平行な面52eと、傾斜面52dと面52eとに隣接した傾斜面52hとを有している。
当接面52cと傾斜面52dは、上記したカム用凸部33の側壁面33b、33dおよび33eによって構成される嵌合凸部に嵌合する嵌合凹部を構成している。
【0024】
次に、鳴り止めスイッチ装置の動作の一例を図9〜図11を参照して説明する。
たとえば、スイッチの操作状態がオン状態、すなわち、スイッチ体2が解放位置に位置する状態では、弾性アーム51の係合部52は、図9に示すように、カム部30の周壁部32の内周側面32bの係止部P1に係止しており、弾性アーム51は撓んだ状態にない。
【0025】
この状態から、スイッチ体2を押圧してスイッチをオフ状態にしようとすると、弾性アーム51の係合部52は、カム部30の案内凸部31の側面の案内面31cに案内されながら傾斜面であるカム面30bを上り、カム面30cを通ってカム面30dに落ちる。
弾性アーム51には、係合部52がカム面30cを通過するまではカム面が形成された面に沿った方向の撓みおよびこれに垂直な方向の撓みの両方が生じるが、係合部52がカム面30dに落ちるとカム面が形成された面に垂直な方向の撓みはなくなる。
【0026】
さらに、カム面30dに移動した弾性アーム51の係合部52は、弾性アーム51の復元力によってカム用突部33に向かって移動し、係合部52の当接面52cがカム用突部33の側壁面33dに当接するまで移動し、係合部52の当接面52cと傾斜面52dによって構成される嵌合凹部がカム用凸部33の側壁面33b、33dおよび33eによって構成される嵌合凸部に嵌合した状態となり、弾性アーム51の係合部52は係止位置P2に停止する。これによって、スイッチがオフ状態となる。
このとき、弾性アーム51の係合部52の嵌合凹部がカム用凸部33の嵌合凸部に嵌合しており、弾性アーム51の係合部52はカム部30の略中央に位置するので、嵌合凹部と嵌合凸部とが存在しない場合と比べると、弾性アーム51のカム面の形成面に沿った方向の撓み量は小さくなっている。
【0027】
この状態からスイッチ体2の押圧をやめると、図10に示すように、スイッチ体2は圧縮ばね7の付勢力によって、押し上げられ、弾性アーム51の係合部52の傾斜面52dはカム用突部33の側壁面33bを滑りながら移動し、さらに、案内突部の側壁面31bを滑りながら、係止位置P3に移動する。
弾性アーム51の係合部52が係止位置P3に位置した状態では、係合部52がカム部30の略中央に位置し、かつ、カム面30dはカム面30aと同一の高さにあるので弾性アーム51には撓みが発生していない。
【0028】
上記の状態から、再度スイッチをオンする場合には、再度スイッチ体2を押圧する。
スイッチ体2を押圧すると、図11に示すように、弾性アーム51の係合部52は、カム用凸部33の側壁面33eに向かって移動し、係合部52の傾斜面52gが側壁面33eに当接して滑るとともに、カム面30g、30hを摺動してカム面30iに落ち、係合部52の傾斜面52gと平行面52bがカム用凸部33の側壁面33gと33hに当接した状態で停止し、係合部52は係止位置P4に位置する。
この状態では、弾性アーム51には、カム面の形成面に沿った方向の撓みが生じているが、カム面30iとカム面30aが同一の高さにあるので、カム面が形成された面に垂直な方向の撓みはなくなる。
スイッチ体2への押圧力を除去すると、スイッチ体2は圧縮バネ7の付勢力によってカム面30i、30j、30kを摺動し移動し、再び係止部P1に復帰し、スイッチはオン状態となる。
【0029】
本実施形態によれば、各係止部P1〜P4に面するカム面30a、30d、30iは同一面上に位置するため、弾性アーム51の係合部52が各係止部P1〜P4に係止した状態では弾性アーム51にカム面に垂直な方向の撓みが発生しない。このため、弾性アーム51の係合部52が、たとえば、係止部P2やP4に位置した状態で長時間保持されたり、高温下に置かれても、弾性アーム51の変形を防止できる。
また、弾性アーム51の係合部52に嵌合凹部を形成し、カム用凸部33に嵌合突部を形成することにより、弾性アーム51の係合部52が係止部P2に位置する状態での弾性アーム51の撓み量を減少させることができ、弾性アーム51の変形を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態では、カム用凸部33の側壁面33cおよび33bで構成される凹部と、弾性アーム51の係合部52の面52d、52eおよび52gで構成される凸部とを形成しなくても動作上問題ないが、これらの凹部と凸部とを設けることで両者の接触が多くなり、係合部52の動作を安定化することができる。
【0030】
なお、上述した実施形態では、カム部30の係止部P1、係止部P2およびP4は、弾性アーム51の係合部52を係止させてスイッチ体2を解放位置、第1および第2の押し込み停止位置に位置させる構成としたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図2に示したケース1のストッパ用突部20とスイッチ体2のストッパ片21とを当接させることによって、スイッチ体2を解放位置に停止させ、案内突起4とスイッチ体2の当接面部25とを当接させることによって、スイッチ体2を同じ位置である第1および第2の押し込み停止位置に停止させる構成としてもよい。この場合には、係止部P1、係止部P2およびP4において、弾性アーム51の係合部52と周壁部32の内壁面32bとの間に多少のクリアランスを持たせる。
また、上述した実施形態では、本発明のスイッチ装置を鳴り止めスイッチ装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、たとえば、スイッチ体2の押圧操作によって目覚まし音の種類を順次変更するスイッチ等に適用することも可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、弾性アームの係合部が各係止部に位置した状態での弾性アームの摺動面に垂直な方向の撓み量をなくし、かつ弾性アームの係合部が第1の押し込み停止用係止部に位置する際の弾性アームの摺動面に沿った方向の撓み量を減少させることができる。この結果、弾性アームの変形を極力抑制することができ、スイッチ操作の不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される鳴り止めスイッチ装置の一例を示す図であって、ケースからスイッチ体を取り外した状態を示す平面図である。
【図2】図1のスイッチ体をケースに装着した状態を示す図である。
【図3】図2のケースに形成されたカム部およびスイッチ体の弾性アームの近傍の側面図である。
【図4】本発明に係るカム部の構成の一例を示す平面図である。
【図5】図4に示すカム部の各面の高さ関係を示す図である。
【図6】本発明に係る弾性アームの係合部の形状の一例を示す平面図である。
【図7】図6に示す弾性アームの係合部を矢印Dの方向から見た側面図である。
【図8】図6に示す弾性アームの係合部を矢印Gの方向から見た側面図である。
【図9】本発明に係る鳴り止めスイッチ装置の動作状態の一例を示す平面図である。
【図10】本発明に係る鳴り止めスイッチ装置の図9に続く動作状態を示す平面図である。
【図11】本発明に係る鳴り止めスイッチ装置の図10に続く動作状態を示す平面図である。
【図12】従来の鳴り止めスイッチ装置の構造を示す平面図である。
【図13】図12に示す鳴り止めスイッチ装置のカム部の構成の一例を示す平面図である。
【図14】図13に示すカム部のカム面の高さ関係を示す図である。
【符号の説明】
1…ケース
2…スイッチ体
30…カム部
51…弾性アーム
52…係合部
30a〜30k…カム面(摺動面)
31…案内突部(案内手段)
32…周壁部
32b…内壁面(案内手段)
33…カム用凸部
P1〜P4…係止部

Claims (1)

  1. 時計の筐体内に所定の範囲で移動可能に案内され、所定の解放位置、第1の押し込み停止位置、押し込み位置および第2の押し込み停止位置の順で移動し、押圧操作に応じて前記時計の有するスイッチの操作状態を操作するスイッチ体と、
    前記押圧操作に抗する向きに前記スイッチ体を付勢する弾性手段と、
    前記スイッチ体の有する可撓性の弾性アームの係合部と係合し、前記代1の押し込み停止位置から押圧が解放され前記弾性手段の付勢力によって移動する前記スイッチ体を前記押し込み位置で停止させるカム部と、
    を具備する時計のスイッチ装置において、
    前記カム部は、
    前記解放位置および前記押し込み位置に移動した前記弾性アームを撓みのない状態にし、前記弾性アームの係合部が係合可能で、かつ前記カム部の略中央を通る線上に位置する解放位置用係止部および押し込み位置用係止部と、
    前記カム部の略中央線近傍に位置し、前記第1及び第2の押し込み停止位置にある前記弾性アームの係合部に係合可能な第1および第2の押し込み停止位置用係止部と、
    押圧力または前記弾性手段の付勢力によって移動する前記弾性アームの係合部を前記解放位置用係止部、第1の押し込み停止位置用係止部、押し込み位置用係止部および第2の押し込み停止位置用係止部の順に移動させる案内手段と、
    前記各係止部に移動する前記弾性アームの係合部が摺動する摺動面と、を具備し、
    前記各係止部のうち少なくとも前記第1の押し込み停止位置用係止部は、嵌合凸部を有し、
    前記嵌合凸部は、前記カム部の略中央線上に位置し、前記弾性アームの係合部が当接し、当該係合部を前記押し込み位置に滑動させ、当該係合部を前記第2の押し込み停止位置用係止部へ滑動させる各側壁面を有し、
    前記弾性アームの係合部は、前記嵌合凸部に嵌合する嵌合凹部および前記嵌合凸部を滑る傾斜面を有する
    時計のスイッチ装置。
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