JP2000348446A - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JP2000348446A
JP2000348446A JP11160553A JP16055399A JP2000348446A JP 2000348446 A JP2000348446 A JP 2000348446A JP 11160553 A JP11160553 A JP 11160553A JP 16055399 A JP16055399 A JP 16055399A JP 2000348446 A JP2000348446 A JP 2000348446A
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JP11160553A
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Yasuyuki Jingu
保幸 神宮
Soichi Isono
聡一 磯野
Kosuke Nakai
康介 中井
Takaaki Sasano
隆昭 笹野
Kazuhiko Kawai
和彦 河合
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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  • Detection And Correction Of Errors (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】データ再生時のデータ再生不能率を低減するこ
と。 【解決手段】データ再読み込みの際、復調手段は復調規
則を満たさないディジタル値の列が入力された場合にこ
れをエラー検出情報として出力する。このエラー検出情
報を用いて、記憶手段に格納された読み込み前の同一デ
ータ系列またはブロック対し、エラー検出されたシンボ
ルデータはこれを上書きせず、エラー検出されなかった
シンボルデータのみ上書き更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は復調後のディジタル
データのデータ再生装置に関し、特に記録媒体からデー
タ復調を伴い、再読み込みする場合のデータ再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】記録メディアから必要なディジタルデー
タを読み出し、映像/音声を再生またはプログラムデー
タを得る装置として、光ディスクシステム、光磁気ディ
スクシステムなどがある。これらのシステムでは、記録
メディア上の傷などより生じる読み出しエラーを検出ま
たは除去するために、記録メディアから読み出したディ
ジタルデータに対しエラー訂正を施すことでディジタル
データの信頼性を高めている。
【0003】図12は光ディスク装置におけるエラー訂
正を行うデータブロック(ECCブロック)を示してい
る。ECCブロックは208行×182列で構成され、
16のデータセクタと1行(1PI行とする。)あたり
10バイトのPIパリティ、1列(1PO列とする。)
あたり16バイトのPOパリティを含む、合計208×
182=37856バイトで構成される。
【0004】図13はデータセクタ101の構成を示
す。データセクタ101は、4バイトのセクタID(Id
entification Data)102、2バイトのIED103
(ID Error Detection code)、6バイトの未規定領域
RSV(ReSerVed)104、2048バイトのスクラン
ブル処理されたユーザデータ106、4バイトのEDC
(Error Detection Code)105から構成される。なお
RSV104は、データセクタの構成形式によってはC
PR_MAI(CoPyRight MAnagement Information)が
記述されている場合もある。なお、EDC105はスク
ランブル前のユーザデータ106とID102、IED
103、RSV104に対する誤り検出符号である。
【0005】上記ECCブロックを光ディスクへ記録す
る方法について説明する。まず、図14のように、EC
Cブロックをインタリーブし、データセクタおよびデー
タセクタの各行に付加されたPIパリティとをあわせた
12行と、POパリティからの1行分を一つにまとめた
「記録セクタ」を構成する。
【0006】続いて図15に示すように、記録セクタの
各データを、EFMPlus変調(Eight To Fourteen
Plus変調)により1バイト(8ビット)を16ビットで
表現するよう変調する。EFMPlus変調方法につい
ては「デジタル映像技術のすべて:原田益永 著、電波
新聞社、1998年発行」に説明されている。
【0007】更に、EFMPlus変調後のデータセク
タ内の各1行には91バイト間隔で同期信号を挿入す
る。この結果、変調前182バイト×8(1データ単位
のビット数)=1456ビットであった1行が、{32
+91×16(1データ単位のビット数)}×2=14
88×2=2976ビットになる。同期信号から次の同
期信号までの1488ビットを「フレーム」とする。デ
ィスク上へはフレーム単位で記録する。
【0008】次に図16を用いて上記フォーマットで光
ディスクに記録された1ECCブロックの一連の再生処
理について説明する。
【0009】まず、ステップSP1にて、システム制御
手段は光ディスク上に記録されたECCブロックを指定
し、駆動制御手段にECCブロックを読み出すよう指示
する。
【0010】SP2にて駆動制御手段により、ディスク
上から波形を抽出する波形抽出手段と駆動手段を制御
し、光ディスクからの波形抽出を開始する。
【0011】SP3にて波形抽出手段により、光ディス
クから抽出された波形はディジタル化手段によりディジ
タル化される。
【0012】SP4にてディジタル化されたディジタル
データが、同期信号SY0であった場合は、ECCブロ
ックの先頭であるとし(SP4のYes)SP5に進
む。一方、SP4のNoの場合は、更にECCブロック
の先頭検出を続行する。
【0013】SP5では、復調手段によりディジタルデ
ータの復調処理が行われる。さらに復調された復調後デ
ィジタルデータ(以下、バイトデータ)は、メモリ制御手
段による制御のもと、メモリに格納される。
【0014】SP6に進みSP5が1ECCブロック分
終了していない場合は、SP5に戻り復調処理を続行す
る。SP6にてSP5が1ECCブロック分メモリに格
納完了した場合は、SP7に進む。
【0015】SP7ではメモリ上のECCブロックに対
してエラー訂正を行う。エラー訂正について、ここでは
「誤り」(エラー位置と値が未知であるもの)と「消
失」(エラー位置を既知とし、エラー値が未知であるも
の)を訂正することを言う。エラー訂正のアルゴリズム
においては誤りのみ訂正する場合、または消失のみ訂正
する場合もある。
【0016】エラー訂正の訂正能力は、パリティの付加
されたデータ系列の設計距離をd(dはパリティ数+
1)、tを誤り個数、hを消失個数とすると以下の関係
式が成り立つ。
【0017】
【数1】2t+h<d …(数1) 例えば、1PI行あたり10バイトのパリティが付加さ
れているので、エラー訂正可能な個数はh=0とし、t
=5ヶ所までの誤りが訂正可能である。一方、1PO列
あたり16バイトのパリティが付加されているから、t
=8ヶ所までの誤りが訂正可能である。
【0018】更に消失の場合はt=0のときで1行あた
り10ヶ所、1列あたり16ヶ所までの消失が訂正可能
である。また、行または列あたり(数1)満たさない誤
りまたは消失数がある場合は、エラー訂正不能となる。
【0019】SP8にて、エラー訂正後にECCブロッ
ク内にエラー訂正不能でない場合は(SP8のYes)
SP9に進む。一方、エラー訂正不能である場合(SP
8のNo)、SP12に進みシステム制御手段による該
当ECCブロックの再読み出し先に設定し、SP2に戻
り、光ディスクから該当ECCブロックの再読み出しを
行う。
【0020】SP9では、EDCを用いてデータセクタ
単位で残留エラー検出処理を行う。これは、エラー訂正
アルゴリズムにより生じる誤訂正(エラー数が訂正能力
より多い場合に生じ、正しいデータ系列とは異なるデー
タ系列に変換する。)を検出するためである。
【0021】SP10では、SP9によるデータセクタ
内の残留エラー検出結果、残留エラーなしとした場合
(SP10のYes)、データセクタをデコード手段へ
出力し、映像・音声などに再生される。
【0022】一方、SP10にて残留エラーありと判定
された場合(SP10のNo)、SP12に進みシステ
ム制御手段による該当ECCブロックまたは、このデー
タセクタを含む記録セクタの再読み出し先に設定した
後、SP2に戻り光ディスクから該当ECCブロックま
たは、このデータセクタを含む記録セクタの再読み出し
を行う。
【0023】上記のように、エラー訂正後もなおエラー
の残留するデータセクタまたはECCブロックについて
は、これを再び光ディスク1から読み込む。再読み込み
により、データセクタまたはECCブロック内のエラー
状態が変わり、エラー訂正可能となれば、データセクタ
が出力可能となる場合がある。
【0024】このためリトライ(再データ読み込み、再
エラー訂正)は、ディジタルデータの再生処理を効率的
に行うために有効な手法である。
【0025】また、データ再生処理を効率的に行う方法
の一つとして、特開平2−310861には、記録メデ
ィアからの読み出しの際、復調回路にて復調時にありえ
ないビットパターンが入力された場合、これを検出し、
予めマイコン(プロセッサ)で設定したバイトデータ
を、代替のバイトデータ(公知例ではデータ語)として
出力しエラーを後段の再生系に伝えないよう制御する方
法が提案されている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来のリトライ処理
は、対象となるデータセクタまたはこれを含むECCブ
ロックを、記録メディアから通常の再生処理と同様に読
み込むため、メモリ上のデータ更新方法は通常の再生処
理と同様であり、メモリ上の該当部分のデータをすべて
更新する。
【0027】このため、ランダムエラーについて、リト
ライ処理前後におけるECCブロック内の誤り存在確率
(これをシンボルエラーレートとする。)はリトライ後
もほぼ一定あるため、リトライした後も訂正不能となる
確率は変わらず、データ再生不能率は一定であった。こ
の結果リトライが非効率的になるという問題があった。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、リトライ時のデータ復調の際に、復調規則を
満たさないデータに対しエラー検出情報を復調後のバイ
トデータと共に出力する。
【0029】このエラー検出情報により、エラーなしと
判定されたバイトデータのみメモリ上のECCブロック
をバイトデータ単位で上書きし、エラー検出されたディ
ジタルデータは、これを上書きしないようにメモリアク
セスするデータ制御手段を設ける。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1を図1〜図
9を用いて説明する。図1は実施の形態1のデータ再生
装置を示す。本発明で特に重要な部分は、復調回路81
からEMIF84に対し、エラー検出情報810を出力
する部分である。復調回路81とEMIF84の動作に
ついての詳細な説明は後述する。
【0031】図1の1は光ディスク、2は光ディスク1
から波形を摘出するピックアップ、3は適出された波形
を均等化する波形等化回路、4は波形をディジタルデー
タに変換するA/D変換回路、5はモータ、6はピック
アップ2とモータ5を制御するサーボ回路、7はシステ
ム制御用マイコン、8は信号処理装置である。信号処理
装置8の構成は次のようになる。
【0032】80はエラー訂正処理アルゴリズムを制御
するECCシステムコントローラ、81はディジタルデ
ータを復調する復調回路、82はECC回路83の消失
位置をフラグとして格納するフラグバッファ、83はエ
ラー訂正を行うECC回路、84はECCブロックを格
納するRAM85とデータ入出力部とのアクセスを制御
するEMIF(ECC Memory InterFace)、88はデータ
出力時にデータセクタに対してのデスクランブル処理と
EDCを用いた誤り検出処理を行う、デスクランブルお
よびEDC回路である。
【0033】更に、9は信号処理装置8にて訂正処理の
完了したECCブロックをデコーダに出力するためのホ
ストインターフェース、10は画像処理を行うビデオデ
コーダ、11は音声処理を行うオーディオデコーダ、1
2は映像の出力端子、13は音声の出力端子である。
【0034】ここで、EMIF84がRAM85を管理
するためのレジスタである「EMIFレジスタ」につい
て説明する。
【0035】EMIF84は、RAM85を複数個のセ
グメントに分割して管理する。このアドレスを管理する
ためのレジスタとして、次の「EMIFレジスタ」をも
つ。
【0036】DEMR:復調回路81から出力されたデ
ータを格納するセグメント番号を示す。 ECCR:誤り訂正処理を行うECCブロックが格納さ
れているセグメント番号を示す。 OUTR:訂正処理が完了し、出力可能となったECC
ブロックが格納されているセグメント番号を示す。各レ
ジスタの値は、EMIF84およびマイコン7により、
読み出しと書き込みが可能である。
【0037】EMIFレジスタの値がセグメント番号の
上限を超えた場合、その値はEMIF制御部によりセグ
メントの下限値にEMIFがリセットし、下限を超えた
場合、その値はセグメントの上限値にEMIF84がリ
セットする。
【0038】EMIFレジスタの値からRAM85の実
アドレス変換処理については、EMIF84Aの内部で
行われる。
【0039】以上が、EMIFレジスタの説明である。
【0040】データ再生を開始する際、マイコン7はE
MIFレジスタの値を全て0に初期化し、サーボ回路
6、ECCシステムコントローラ80に再生開始命令を
発行する。また、EMIF84に通常処理モードである
ことを指示する。
【0041】サーボ回路6は、ピックアップ2およびモ
ータ5を制御し、光ディスク1からの波形抽出を開始す
る。
【0042】復調回路81は、A/D変換回路4から出
力された16ビットのディジタルデータを、EFMPl
us変調の規則に基づき8ビットのバイトデータに変換
する。このとき、復調規則を満たした16ビットデータ
は、これをバイトデータに変換しエラー検出信号を
“0”としてEMIF84に出力する。一方、復調規則
を満たさない16ビットデータであった場合、復調回路
81は任意のバイトデータ(例えば“FF”)とし、エ
ラー検出信号を“1”(またはHighレベル)として
EMIF84に出力する。復調回路81の復調処理につ
いては、本発明に重要な部分であるため後で更に詳しく
する。
【0043】なお、本実施例では復調回路81は通常処
理モード、リトライモードにかかわらずエラー検出信号
を出力するが、マイコン7により指定されたモードをE
CCシステムコントローラ80経由で把握し、通常処理
モードの場合はエラー検出信号を出力しないとしてもよ
い。
【0044】EMIF84は、EMIFレジスタDEM
Rの値をもとにRAM85上の実アドレスを算出し、バ
イトデータをRAM85に格納する。EMIF84は通
常処理モードである場合、エラー検出信号の情報を無視
する。
【0045】ECCブロック分のバイトデータがRAM
85に格納された後、EMIF制御部84はDEMRを
1つインクリメントした後、ECCブロック格納完了信
号をECCシステムコントローラ80に出力する。
【0046】ECCシステムコントローラ80は、EC
Cブロック格納完了信号を受信後、ECC回路83にエ
ラー訂正開始信号を出力する。
【0047】ECC回路83はエラー訂正開始信号を受
信後、EMIFレジスタECCRの値の示すRAM85
上のECCブロックに対してエラー訂正をおこなう。こ
のとき、RAM85上のアクセスはEMIF84を通し
て行われ、EMIF84はECCRをもとにRAM85
上の実アドレスを算出する。
【0048】エラー訂正の結果、エラー訂正不能であっ
た場合、ECC回路83はエラー訂正不能をECCステ
ータスに明示する。
【0049】ECC回路83はエラー訂正終了後、EC
Cステータスと誤り訂正完了信号をECCシステムコン
トローラ80に出力する。
【0050】ECCシステムコントローラ80は、誤り
訂正完了信号を受信後、ECCステータスを参照し、エ
ラー訂正不能がない場合は、訂正正常割込みをマイコン
7に対し出力する。一方、エラー訂正不能がある場合
は、訂正不能割込みをマイコン7に対し出力する。
【0051】マイコン7は訂正完了割り込みを受信した
場合、ECCRを1つインクリメントする。一方、訂正
処理不能割込みの場合については以降のリトライの部分
で説明する。ECCシステムコントローラ80は、マイ
コン7からの当該ECCブロックの出力要求を受信した
場合、EMIF84にデータセクタ出力を要求する。
【0052】EMIF84はデータ出力要求を受信後、
EMIFレジスタOUTRの示すセグメント番号のEC
Cブロックから、所望のデータセクタをRAM85より
抽出し、EDC&デスクランブル回路88に出力する。
【0053】EDC&デスクランブル回路88は、デー
タセクタのデスクランブル処理とEDC検出処理を行
い、データセクタをホストインタフェース9に出力す
る。
【0054】このとき、EDCによる誤り検出処理にて
誤りありと判定された場合、EDCエラー割込みをマイ
コン7に対し発生する。このときの処理についても、以
降のリトライ処理の部分で説明する。また、16データ
セクタ分の出力が完了し、16データセクタ全てがED
Cによる誤り検出処理にて誤りなしと判定された場合
は、ECCブロック出力完了信号をECCシステムコン
トローラ80に対して出力する。
【0055】ECCシステムコントローラ80は、ED
C&デスクランブル回路88からのECCブロック出力
完了信号を受信後、マイコン7に対し、データ出力完了
割込みをかける。
【0056】マイコン7は、データ出力完了割込みを受
信した後、EMIFレジスタOUTRを1つインクリメ
ントする。EDC&デスクランブル回路88から出力さ
れたデータセクタは、ホストインターフェース9を経由
しビデオデコーダ10、オーディオデコーダ11に出力
され、デコード処理の後、端子12、13から出力され
る。
【0057】リトライ時、マイコン7はECCシステム
コントローラ80からの訂正不能割込み受信した場合、
EMIFレジスタECCRの値を読み込み、EMIFレ
ジスタを次のように再設定する。
【0058】DEMR=ECCR OUTR=ECCR 一方、EDCエラー割込みを受信した場合、マイコン7
は、EMIFレジスタOUTRの値を読み込み、EMI
Fレジスタを次のように再設定する。
【0059】DEMR=OUTR ECCR=OUTR 次に、EMIF84に対しリトライモードであることを
指示する。さらに、DEMR(上記処理によりリトライ
対象のRAM85上セグメント番号に設定されてい
る。)に明示されたRAM85上セグメントにあるEC
Cブロックを光ディスク1から再読み込みするよう、サ
ーボ回路6に指示する。サーボ回路6は、マイコン7か
らの再読み込み命令受信後、再びピックアップ2および
モータ5を制御し、光ディスク1から必要なECCブロ
ックを再び読み込む。
【0060】このとき、EMIF84は、復調回路81
からのエラー検出信号を参照してRAM85上のECC
ブロックをバイトデータ単位で上書き更新する。
【0061】1ECCブロック分のバイトデータが、R
AM85上に格納完了した後、ECCシステムコントロ
ーラ80は、ECC回路83にエラー訂正開始を指示す
るとともに、マイコン7にデータ格納完了割込みを出力
する。
【0062】マイコン7は、データ格納完了割込み受信
後EMIF84Aを通常処理モードに切り替える。ま
た、この切り替えはマイコン7が逐一切り替えるのでは
なく、復調回路81からのデータ転送が滞ることを防ぐ
ために、必要に応じてECCシステムコントローラ80
が通常処理モードに切り替えるように、マイコン7は設
定することも可能である。
【0063】なお、ECCブロックではなく、マイコン
7は更にセクタ単位(記録セクタ)単位での読み込み命
令を発行することも可能である。また、リトライ回数は
マイコン7で設定可能である。
【0064】次に本発明において特に重要な部分である
復調回路81とEMIF84について図2から図4を用
いて説明する。
【0065】図2は復調回路81とEMIF84の回路
構成を示す。特にEMIF84については内部構成を示
している。図においてEMIF84は、EMIF制御部
8401、復調インタフェース8402、RAMインタ
フェース8403、ECCインタフェース8404と制
御バス8421から構成される。
【0066】EMIFレジスタの値からRAM85の実
アドレス変換処理については、EMIF84内の各ブロ
ックがレジスタを参照し、演算する。DEMRを用いた
実アドレス変換は復調インタフェース8402、ECC
Rを用いた実アドレス変換はECCインタフェース84
04、OUTRを用いた実アドレス変換はRAMインタ
フェース8403が行う。
【0067】ここで、まず図2において復調回路81の
復調処理について図3を参照して説明する。図3は復調
回路81が復調処理に使用する変換テーブルを示してい
る。変換テーブルは、復調メインテーブル201と復調
サブテーブル202で構成される。両復調テーブルには
216=65536通りの16ビットパターンの内、R
LL(Run Length Limited:ビット値“1”と“1”の
間の“0”の数)が2以上10以下である16ビットパ
ターンで構成されている。このようなRLLを満たす1
6ビットパターンは65536通りのうち566通り存
在するが、復調テーブルではこの中から543通りの1
6ビットパターンを選択しバイトデータと組み合わせて
いる。RLLを満たさない16ビットデータ(例えば
[0000000000000000]または[111
1000011110000]など)に対しては、復調
回路81は任意のバイトデータ(例えば“FF”)を選
択する。このとき、変換不能であったことを復調回路8
1は把握する。
【0068】また、復調メインテーブル201と復調サ
ブテーブル202には、1つの16ビットパターンに対
し2つのバイトデータが存在する場合がある。例えば、
203と204は同じ16ビットデータであるが、20
3に対応するバイトデータは07、204に対応するバ
イトデータは10である。そこで、復調対象となる16
ビットパターンと、次の16ビットパターンについて以
下のビット演算を行うことでメイン・サブどちらのバイ
トデータを採用するか決定し、EMIF84へ出力す
る。
【0069】現在の16ビットシンボルのビット番号を
bit_p[15:0]、次の16ビットシンボルのビ
ット番号をbit_n[15:0]とする。ビット演算
の演算結果をSelectとすると、~はNOT演算、
&はAND演算、|はOR演算であ数式で表わせられ
る。
【0070】復調回路はバイトデータ選択時に上記Se
lect値にて選択したテーブルに変換不能情報が明示
されていた場合に、任意のバイトデータ(“FF”な
ど)とエラー検出信号を“1”として出力する。一方、
変換不能情報のないバイトデータを選択した場合はエラ
ー検出情報を“0”としてEMIF84内の復調インタ
フェース8402に出力する。
【0071】復調インタフェース8402を図4に示
す。図4において、8451は制御用シーケンサ、84
52はアドレス生成部、8453はバイトデータとエラ
ー検出情報を格納するためのFIFO、8471はアド
レスを生成するアドレスカウンタ、8472はダミーア
ドレス生成部分、8473はセレクタである。
【0072】復調回路81からのバイトデータとエラー
検出信号は、FIFO8453に格納される。FIFO
8453は、バイトデータを16個と、各シンボルと同
期したエラー検出信号を格納できる。なおFIFO84
53のサイズはこれに限らずともよい。
【0073】次にシーケンサ8451の処理について、
通常処理の場合とリトライの場合の動作について説明す
る。シーケンサ8451による、FIFO8453から
のデータ出力制御方法は、8バイト連続で出力である。
【0074】通常再生時、シーケンサ8451はアドレ
ス生成部8452に対し、通常再生モードであることを
指示する。このときアドレス生成部8452は、セレク
タの機能をオフにしアドレスカウンタ8471のみから
アドレスを出力するようにする。なお、通常再生モード
とリトライモードは、マイコン7により設定され、EC
Cシステムコントローラ80、EMIF制御部8401
を経由してシーケンサ8451に指定される。
【0075】よって、通常再生時 EMIF84はエラ
ー検出信号を受信するが、参照しての処理は行わないの
で、従来と同様に、図2のRAMインタフェース840
3に対し、バイトデータとアドレスを出力することがで
きる。また、マイコン7は図4のシーケンサ8451に
対し、リトライモードを指定する。このとき、マイコン
7はダミーアドレス8472も設定する。ダミーアドレ
スは、RAM85上の空き領域アドレスを指定する。
【0076】シーケンサ8451は、リトライモードで
あることを把握し、アドレス生成部8452Aにセレク
タ8473をオンにするよう指示する。セレクタ847
3は、エラー検出信号が“0”のとき、アドレスカウン
タ8471により生成されたアドレスを選択し、図2の
RAMインタフェース8403に対し、バイトデータと
アドレスを出力する。一方、エラー検出信号“1”のデ
ータのとき、バイトデータと共にあらかじめ指定された
ダミーアドレス8472を選択し、図2のRAMインタ
フェース8403に対し、バイトデータとアドレスを出
力する。なお、ダミーアドレス8472は、マイコン7
が設定しているが、これをあらかじめ所定のアドレスを
固定値として書き込んでおくとしてもよい。
【0077】RAMインタフェース8403は、従来例
と同様に、ECCインタフェース8404およびEDC
&デスクランブル回路88からのRAMアクセス要求の
優先度を調整しつつ、バイトデータをRAM85へ書き
込む。
【0078】ここで、上記のようなリトライ時の一連の
RAM85更新方法について、図5のタイミングチャー
トを参照して説明する。図5は復調前の16ビットパタ
ーンを復調し、EMIF84がRAM85上アドレスと
バイトデータを出力するまでの各経路のタイミングチャ
ートを示している。
【0079】図5において、経路808は復調回路81
に入力される16ビットデータの入力タイミング、経路
809と経路810は復調回路81から出力されたバイ
トデータおよびエラー検出情報810の出力タイミン
グ、経路811および812は、夫々EMIF84から
出力されたバイトデータとRAM85上アドレスの出力
タイミングである。
【0080】図5においてデータD0−D7は各経路間
で同一のデータを示しており、A0−A5はRAM85
上のアドレス、A_Dumはダミーアドレスを示してい
る。
【0081】また、時刻T0からT2について、時刻T
0は復調回路81にデータが入力開始される時刻、時刻
T1は経路809とエラー検出信号についての出力開始
時刻、また時刻T2は経路811と経路812の出力開
始時刻を示している。
【0082】図5ではデータD2およびD4が復調不能
であったことを示している。復調回路81はこれらのバ
イトデータに対し、エラー検出情報を"1"としてEMI
F84に出力する。EMIF84は、エラー検出情報が
“1”であるバイトデータに対しRAM85上のダミー
アドレスを発行する。
【0083】なお、本タイミングチャートでは、エラー
検出情報“1”の場合にダミーアドレスを発行するとし
ているが、図6のようにメモリに書き込む再にライトイ
ネーブル信号を発行し、この信号が“0”の場合は書き
込みを行わないとしてもよい。ライトイネーブル信号
は、図2中に図示されていない経路813(RAMイン
タフェース8403とRAM85をつなぐ)により、E
MIF84内のRAMインタフェース8403からRA
M85へ出力される。
【0084】1ECCブロック分のバイトデータがRA
M85に格納された後、図2のEMIF制御部8401
はDEMRを1つインクリメントした後、格納完了信号
をECCシステムコントローラ80に出力され、ECC
回路83によるエラー訂正処理が開始される。
【0085】以上のように、エラー検出されたデータに
対しては、RAM85上のダミー領域のアドレスが発行
されるため、ECCブロック内のデータに誤りが付加さ
れることを防ぐことができる。
【0086】また、本実施例では、メモリに書き込むデ
ータ数は一定のまま、書き込みアドレスのみを変更する
ので、連続メモリアクセスの状態を維持しつつ、RAM
85上のデータに対して誤りを上書きしないよう制御が
可能となる。これは、D−RAM(Dynamic RAM)のよ
うにRow方向のアクセスのみ高速であるメモリに対す
るアドレス制御に好適である。この場合、各Row単位
にダミー領域を指定すればよい。
【0087】次に実施の形態1について、図7aと図7
bを参照して具体的に説明する。図7aは、リトライ処
理時のRAM85上データ更新直前を示している。RA
M85上のデータ配置の一部(300〜307)と、ダ
ミー領域(308)と、リトライ処理により改めて読み
出されたデータ(310〜317)を示しており、それ
ぞれデータ300〜307にそれぞれ対応している。ま
た、$で始まる数字はRAM85上の実アドレスを16
進数で示している。リトライ処理時に読み出されたデー
タのうち、データ310と312と315と316は正
しいデータ、データ313と317はエラー検出された
(エラー検出情報“1”である)データ、データ311
と314はエラーであるがエラー検出見逃し(エラー検
出情報“0”である)のデータを示している。
【0088】データ310、312、315、316は
正しいデータであるので、これをそれぞれ対応したアド
レスに上書きする。この結果、データ302、304の
エラーは正しいデータに更新される。一方、313と3
17はエラー検出されているので、これらに対しては、
ダミーアドレス$A1FFが図2のアドレス生成部84
52から発行されるため、ダミー領域308に格納され
る。また、データ311と314はエラー検出されず見
逃されたデータであり、この場合はダミー領域308に
書き込まれずに、RAM308上に書き込まれる。しか
し、復調回路81が誤りを見逃す確率は理論的には0.
8%(=543/65536、543は復調に使用され
る16ビットパターン数。)と非常に小さく、この場合
の新規エラー増加は非常に小さい。
【0089】よって、本実施例のようにバイト単位での
データ更新により、エラーのデータに対し正しいデータ
が更新されるので、相対的に誤りの数が減少する。これ
により、最初は読み出し不能であったECCブロック
が、複数リトライにより誤りが除去されていった結果、
エラー訂正可能となれば、該ECCブロックはデータ再
生可能となる。
【0090】なお、本実施例では、1バイト単位でのR
AMアクセス例を示したが、これに限らず、図8のよう
に複数バイトを1単位としてRAMにアクセスするとし
てもよい。図8では2バイトを1単位(1ワードと表記
する。)とした実施の形態を示している。
【0091】図8は図4に対し、さらにWord変換回
路8454を追加し、1ワードを構成する。また、書き
込みサイズの増加に伴い図4のFIFO8453のサイ
ズも増加する。
【0092】この場合、1度に書き込み可能なバイト数
が増加するのでメモリアクセス速度についてバイト単位
よりも有利である。また、このときのエラー検出情報
は、複数バイト分のエラー検出情報のORをとるなどの
方法がある。また、本実施例ではダミー領域をRAM上
に設定したが、これに限らずレジスタをダミー領域とし
て用いるとしてもよい。
【0093】次に、本発明の定量的効果について、EC
Cブロック内のエラー存在確率を用いて説明する。EC
Cブロック内のエラー存在確率を「シンボルエラーレー
ト」として定義する。
【0094】シンボルエラーレートは、ランダムにエラ
ーが存在する場合のエラー存在確率である。実際のエラ
ーは、ランダムのみでなくメディア上の長い傷などによ
りバースト状にエラーが存在する場合もある。バースト
状のエラーについては、その発生確率を見積もることが
困難であるため、ここではランダムエラーのみの場合に
ついて考察する。
【0095】シンボルエラーレートをPSER、エラー
検出率をPDEMとすると本発明を用いてECCブロッ
クを更新した場合、リトライ処理時の再読み込み後のシ
ンボルエラーレートPSER2は、「リトライ前エラー
かつリトライ処理の再読み込み時エラー」と「リトライ
前正しく、かつリトライ処理の再読み込み時エラー、か
つ復調回路のエラー検出見逃し」の場合である。
【0096】DVDの規格によるシンボルエラーレート
PSER=0.001の場合と、更に1桁エラー存在状
態の悪いPSER=0.01の場合について、エラー検
出率を理論値0.992とした場合のPSER2を以下
に示す。
【0097】PSER=0.01 、PDEM=0.9
92のとき………PSER2=1.8×10―4 PSER=0.001、PDEM=0.992のとき…
……PSER2=1.0×10―5 従来では、リトライ時のデータ再読み込み後のシンボル
エラーレートは、ECCブロックのデータを全て更新す
るため、リトライ前のシンボルエラーレートと一致しP
SER2=PSERであったが、本発明により、データ
再読み込み後のシンボルエラーレートを2桁以上低減す
ることができる。
【0098】次に、PI誤り訂正後のデータ再生能確率
を求める。1PI行182バイト中に誤りがx個存在す
る確率P(x)が求められる。PI誤り訂正では、5ヶ
所まで誤り訂正可能であることから、データ再生不能確
率PPI_UCが求められる。
【0099】次にリトライ処理時の誤り訂正を「PI誤
り訂正」→「PO誤り訂正」として行った場合の読み出
し不能率PPO_UCを算出する。PI誤り訂正後のシ
ンボルエラーレートPPI_SERを求められる。
【0100】PO誤り訂正は1PO列で8ヶ所の誤り訂
正可能であるから、PO誤り訂正不可能、すなわちPI
→PO誤り訂正を行った後のデータ再生確率PPO_U
Cをの計算結果を図9に示す。図のPSER2、PPI
_UC、PPI_SER、PPO_UC欄の丸括弧()
内は、従来例からの桁数の増減を示している。例えば、
図中(―1.7)は従来に比較し、1.7桁減少したこ
とを示している。図9より、リトライ処理にてPI誤り
訂正のみ実行した場合、データ再生確率は約8桁程度低
減することができる。
【0101】また、リトライ処理時に「PI誤り訂正」
→「PO誤り訂正」を行った場合では更にデータ再生不
能率は減少する。以上、本発明の実施の形態1について
説明した。
【0102】本発明ではリトライのECCブロック更新
の際、エラー検出されたデータについては、これをダミ
ーのアドレス領域に書き込むよう、データ単位(実施例
ではバイト/ワード単位)でメモリアクセスをする。一
般に、このようなランダム性のあるメモリアクセスには
S(Static)−RAMの使用が有効であるが、S−RA
Mは高価である。
【0103】しかし、本発明の実施の形態1に説明した
ように、各Rowにダミーアドレスを設定することで、
D−RAMのように安価であり、一方向(Row方向)
のアクセスのみ高速であるメモリに対してもそのアクセ
スオーバヘッドのない制御が可能となる。このためコス
ト的に有利となる。
【0104】また、本発明では、リトライ前エラーであ
ったデータに対し、再読み出し後、正しくなったデータ
が上書きされるので、光ディスク上の長い傷により、何
度読み出してもエラーとなるデータ(エラーA)と、埃
などによりランダムに存在するエラーのデータ(エラー
B)が混在するECCブロックに対してのエラー訂正に
も有効である。
【0105】リトライ回数の増加とともにエラーBが正
しいデータに上書きされるので、エラーBが除去されて
いく結果、エラー訂正能力範囲内にエラーAとエラーB
の総数が含まれた場合、このECCブロックはエラー訂
正可能となるので、従来よりも効率的にデータ再生を行
うことができる。
【0106】本発明の実施の形態2について図10を参
照して説明する。実施の形態2では、ダミー領域を確保
しない場合について説明する。なお、図10を含む装置
全体の動作説明は実施の形態1と同様であるため説明は
省略する。
【0107】図10は復調インタフェース8402の内
部構成を示している。各符号について説明する。845
1Aは復調インタフェース内部を制御するシーケンサ、
8452はアドレス生成部、8453AはFIFOメモ
リ、8455はデータセレクタ、8461は8バイト分
のエラー検出情報をシーケンサに伝達する経路、846
2はFIFOメモリ8453Aとデータセレクタ845
5を制御する制御バスである。
【0108】実施の形態1(図4)と異なる部分は、デ
ータセレクタ8455により、バイトデータの出力数を
制御できること、シーケンサ8451Aが、8バイト分
のエラー検出情報を参照し、FIFOメモリ8453A
とデータセレクタ8455を制御可能であることであ
る。
【0109】復調インタフェース8402は、復調回路
からのバイトデータとエラー検出信号を、FIFOメモ
リ8453Aに格納する。FIFOメモリ8453A
は、バイトデータを16個と、各バイトデータと同期し
たエラー検出信号を格納できる。なお、FIFOメモリ
8453Aのサイズはこれに限らずともよい。
【0110】シーケンサ8451Aの処理について、通
常処理の場合とリトライ処理の場合の動作について説明
する。シーケンサ8451AのFIFOメモリ8453
Aからのデータ出力方法は、従来例と同じく8バイト連
続で出力であるとする。
【0111】通常処理時、マイコン7は通常処理モード
を設定する。このモード設定は、ECCシステムコント
ローラ80、EMIF84内の制御部8401を経由し
シーケンサ8451Aに連絡される。シーケンサ845
1Aは、通常モードであることを把握し、データセレク
タ8455の機能をオフに設定する。
【0112】以上により、実施の形態1と同様に通常再
生時の復調インタフェース8402Aは、復調回路81
からのエラー検出信号を受信するが、これを参照してバ
イトデータの出力制御を行わずに、RAMインタフェー
ス8403に対し、バイトデータとアドレスを出力す
る。リトライ時、マイコン7はリトライモードを設定す
る。このモード設定は、通常処理と同様にECCシステ
ムコントローラ80、EMIF制御部8401を経由し
シーケンサ8451Aに連絡される。シーケンサ845
1はリトライモードであることを把握した後、経路84
61からFIFOメモリ8453A内のエラー検出信号
を読み出し、8バイト分のエラー検出情報を把握する。
【0113】次に、シーケンサ8451Aは、FIFO
メモリ8453Aからデータセレクタ8455に出力さ
れる8バイトに対し、該8バイトに同期したエラー検出
情報を参照し、エラー検出情報“0”の場合、この1バ
イトデータとアドレスを図2のRAMインタフェース8
403に出力する。
【0114】一方、エラー検出情報“1”の場合は、同
期した1バイトとこれに対応したアドレスを出力しない
よう、アドレス生成部8452とデータセレクタ845
5を制御する。
【0115】RAMインタフェース8403は、ECC
インタフェース8404およびEDC&デスクランブル
回路88からのRAMアクセス要求の優先度を調整しつ
つ、バイトデータをRAM85へ書き込む。
【0116】以上により、シーケンサ8451Aがエラ
ー検出情報を8バイト分あらかじめ把握し、データ出力
の際に、シーケンサ8451Aが1バイト単位でデータ
出力行うよう制御する構成としたので、メモリマップ上
にダミー領域を確保することなく、メモリ上データをバ
イト単位で更新できる。
【0117】また、シーケンサはバイト単位でデータ出
力を逐次制御することに限定することはなく、8バイト
分のエラー検出情報のうち、初めて“1”が検出された
バイトデータ以降のバイトデータを出力しないよう、制
御するとしてもよい。
【0118】なお、本実施例では、1バイト単位でのR
AMアクセス例を示したが、これに限らず、第1の実施
の形態同様、図11のように複数バイトを1単位として
RAMにアクセスするとしてもよい。図11では1ワー
ドでRAMアクセスする場合の回路図を示す。
【0119】図11は図10に対し、さらにWord変
換回路8454を追加し、1ワードを構成する。また、
書き込みサイズの増加に伴い図10のFIFOメモリ
(8453A)のサイズも増加する。この場合、1度に
書き込み可能なバイト数が増加するのでメモリアクセス
速度についてバイト単位よりも有利である。また、この
ときのエラー検出情報についても、実施の形態1と同様
に複数バイト分のエラー検出情報のORをとるなどの方
法がある。
【0120】以上、発明の実施の形態2について説明し
た。
【0121】本発明により、メモリへの連続データ出力
数を可変とすることで、バースト転送を維持しつつ、メ
モリをデータ単位で更新することができるため、実施の
形態1と同様にD−RAMの場合にもアクセスオーバヘ
ッドのない制御が可能である。また、実施の形態2に説
明した制御法では、ダミーアドレスを必要としないた
め、メモリ容量は従来のまま変えることなく、データ単
位でのECCブロックの更新が可能である。
【0122】以上が本発明の実施の形態について説明で
ある。最後に本発明のように、リトライ時にECCブロ
ックよりも小さなデータ単位で更新することによる、相
対的なシンボルエラーレート低減により、リトライ時の
エラー訂正処理時間を低減することも可能である。例え
ば、光ディスクに記録されたECCブロック数は4.3
GB÷(208×182)=1.1×105ブロックで
ある。ただし、同期信号など、ECCブロック以外の記
録データについては含めていない。従来の場合、リトラ
イ時のPI誤り訂正後のデータ再生不能率は、PSER
=0.01の場合、PPI_UC=1.0×10−2で
ある。
【0123】これは 1.0×102ブロックに1回デ
ータ再生不能となる確率である。
【0124】一方、本発明の場合リトライ時のPI誤り
訂正後のデータ再生不能率は、PSER=0.01の場
合、PPI_UC=1.5×10−12である。これは
6.7×1011ブロックに1回データ再生不能となる
確率である。
【0125】よって、本発明ではランダムエラーのみを
考慮した場合、データ再生不能となるブロック数が光デ
ィスクに記録されたECCブロック数よりも十分大きい
ので、リトライ時にはPI訂正のみとした場合でも、デ
ータ再生不能率に十分な効果が得られるので、リトライ
時のエラー訂正処理時間を短縮することもできる。
【0126】なお、本発明の実施例としてDVD装置を
用いて説明したが、適用の範囲はこれに限らず光ディス
クであるMOやCD−ROM、磁気記録媒体であるハー
ドディスク、さらにモデムなどの通信分野にも適用する
ことも可能である。また、上記の各実施例では、読み出
しエラー検出手段として、復調回路を使用しているが、
ディジタルデータを一度異なるビット長のディジタルデ
ータに変換する手段であれば、これに限らずともよい。
【0127】
【発明の効果】本発明のデータ再生装置によれば、リト
ライ時のデータ読み出しの際に復調回路がディジタルデ
ータを復調し、復調にはありえないディジタル値の列を
受信した場合、エラー検出信号をデータ制御手段に出力
する。
【0128】データ制御手段は、エラー検出されたバイ
トデータに対して、ダミーアドレス生成手段により生成
された記憶領域上のダミーアドレスに格納するとし、記
憶手段に格納済みのデータ系列またはデータブロック
を、データ系列またはデータブロックよりも小さな単位
で更新を行うよう制御するので、連続メモリアクセス数
固定のまま、前記データブロックを1または複数バイト
データ単位で更新することができる。
【0129】また、本発明のデータ再生装置によれば、
リトライ時のデータ読み出しの際に復調回路からのエラ
ー検出信号をデータ制御手段に出力し、データ制御手段
は、エラー検出されたバイトデータまたは複数個のバイ
トデータを出力しないとし連続メモリアクセス数可変と
して、記憶手段に格納済みのデータ系列またはデータブ
ロックを、データ系列またはデータブロックよりも小さ
な単位で更新を行うよう制御するので、記憶手段にダミ
ー領域を確保不可能な場合においても1または複数バイ
トデータ単位で更新することができる。
【0130】以上のように本発明によれば、リトライ時
において復調時のエラー検出された復調後ディジタルデ
ータを第1の記憶手段に格納されたデータ系列またはデ
ータブロックに上書きしないため、データ系列またはデ
ータブロック内のエラーを除去することができ、データ
再生不能率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の装置全体図。
【図2】実施の形態1の復調回路とEMIFの構成図。
【図3】復調処理に使用する復調テーブル。
【図4】実施の形態1の復調インタフェース構成図。
【図5】実施の形態1の復調からメモリ格納までを示す
タイミングチャート図。
【図6】実施の形態1の別方法を示すタイミングチャー
ト図。
【図7】実施の形態1の具体例を示す図。
【図8】実施の形態1の復調インタフェースの別構成を
示す図。
【図9】本発明の効果を示す図。
【図10】実施の形態2の復調インタフェースの構成
図。
【図11】実施の形態2の復調インタフェースの別構成
を示す図。
【図12】DVDの1ECCブロック構成図。
【図13】DVDの1データセクタフォーマットを示す
図。
【図14】DVDの1記録セクタ構成を示す図。
【図15】DVDの1記録セクタをディスクへの記録過
程を示す図。
【図16】従来データ再生系の1ECCブロック再生処
理を示すフローチャート図。
【符号の説明】
7…信号処理装置およびECCシステムコントローラ制
御用マイコン、 8…信号処理装置、 81…復調回路、 83…ECC回路、 84…EMIF(ECC Memory InterFace)、 105…EDC(Error Detection Code)、 810…エラー検出信号、 8402…復調インタフェース、 8403…RAMインタフェース、 8451,8451A…シーケンサ、 8453,8453A…FIFO(First-In, First-Ou
t) 8455…データセレクタ、 8471…ダミーアドレス設定器、 8473…セレクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 321 G11B 20/10 321Z H04N 5/92 H04N 5/92 H (72)発明者 磯野 聡一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 中井 康介 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 笹野 隆昭 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 河合 和彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5B001 AA03 AB02 AC05 AD04 AE02 5C053 FA24 GB07 GB11 GB15 GB40 HA33 JA24 KA01 KA05 KA19 KA24 5D044 BC06 CC04 DE03 DE38 DE68 FG10 GL02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に記録されたデータを読み出し電
    気信号に変換する手段と、前記電気信号を0と1のディ
    ジタル値に変換するディジタル化手段と、前記ディジタ
    ル値の列を所定の復調規則でバイトデータに復調する復
    調手段を備えたデータ再生装置において、 復調規則を満たさないディジタル値の列が入力された場
    合にこれをエラー検出情報として出力するエラー検出手
    段と、前記復調手段により復調されたバイトデータをデ
    ータ系列またはデータブロック単位で格納する記憶手段
    とを備え、 データ再読み込みの際に前記エラー検出情報を用いて前
    記記憶手段に格納された前記データ系列またはデータブ
    ロックを、前記データ系列またはデータブロックよりも
    更に小さなデータ単位で上書き更新するデータ制御手段
    を備えたことを特徴とするデータ再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のデータ制御装置は、通常の
    データ読み込みの場合はバイトデータと通常アドレスを
    発行し、 再データ読み込みの場合は前記エラー検出情報を参照
    し、エラーありと判定されたバイトデータに対し、前記
    記憶手段内に予め規定したダミーアドレスを発行し、一
    方エラーなしと判定されたバイトデータに対しては通常
    アドレスを発行するよう制御することを特徴とする、請
    求項1記載のデータ再生装置。
  3. 【請求項3】前記データ制御手段は、 前記バイトデータとバイトデータに同期した前記エラー
    検出情報を複数個格納する第2の格納手段を備え、 前記エラー検出信号により、エラー検出されたバイトデ
    ータに対しては前記ダミーアドレスを発行し、一方、エ
    ラーなしと判定されたバイトデータに対しては通常アド
    レスを発行する、アドレス生成手段と備えたことを特徴
    とする請求項2記載のデータ再生装置。
  4. 【請求項4】前記アドレス生成手段は、前記ダミーアド
    レスを設定するダミーアドレス生成手段と、前記通常ア
    ドレスを生成する通常アドレス生成手段とを備え、 更にダミーアドレス生成手段と通常アドレス生成手段に
    より生成されたアドレスを、前記エラー検出情報を参照
    して選択するアドレス選択手段を備えたことを特徴とす
    る請求項3記載のデータ再生装置。
  5. 【請求項5】前記ダミーアドレス生成手段の設定値は、
    マイコンなどの上位の制御装置により設定することが可
    能であることを特徴とする、請求項4記載のデータ再生
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8107789B2 (en) 2004-07-22 2012-01-31 Panasonic Corporation Playback apparatus that reads data replacing data recorded on recording medium from another recording medium and plays back read data, playback method, and non-transitory recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8107789B2 (en) 2004-07-22 2012-01-31 Panasonic Corporation Playback apparatus that reads data replacing data recorded on recording medium from another recording medium and plays back read data, playback method, and non-transitory recording medium

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