JP2000348317A - スピンバルブ型薄膜素子 - Google Patents

スピンバルブ型薄膜素子

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JP2000348317A
JP2000348317A JP2000128740A JP2000128740A JP2000348317A JP 2000348317 A JP2000348317 A JP 2000348317A JP 2000128740 A JP2000128740 A JP 2000128740A JP 2000128740 A JP2000128740 A JP 2000128740A JP 2000348317 A JP2000348317 A JP 2000348317A
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Masaji Saito
正路 斎藤
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のように、上下対称構造で形成されてい
たデュアルスピンバルブ型薄膜素子であると、アシンメ
トリーを0%に合わせることが非常に難しいといった問
題があった。 【解決手段】 非磁性導電層(上)22の膜厚を、非磁
性導電層(下)21の膜厚よりも大きく形成することに
より、フリー磁性層20の上下を非対称構造にする。こ
れにより、フリー磁性層20の下側から発生するセンス
電流磁界Is1と、フリー磁性層20の上側から発生す
るセンス電流磁界Is2の強さに差が生じ、前記センス
電流磁界Is1,Is2のベクトル和で求めることがで
きるセンス電流磁界を、アシンメトリーを0%にするた
めに利用することができる。アシンメトリーを0%にす
るためには、センス電流量とその流す方向を適正に調整
することによって行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定磁性層の磁化
の方向と外部磁界の影響を受けるフリー磁性層の磁化の
方向との関係で電気抵抗が変化する、デュアル型のスピ
ンバルブ型薄膜素子に係り、特に、高い抵抗変化率を維
持しながら、良好なアシンメトリーを得られるようにし
たスピンバルブ型薄膜素子に関する。
【0002】
【従来の技術】スピンバルブ型薄膜素子は、巨大磁気抵
抗効果を利用したGMR(giant magnetoresistive)
素子の1種であり、比較的簡単な構造で大きな抵抗変化
率を得ることが可能である。スピンバルブ型薄膜素子の
最も簡単な膜構造は、反強磁性層、固定磁性層、非磁性
導電層、及びフリー磁性層の4層から成るシングルスピ
ンバルブ型薄膜素子であるが、このシングルスピンバル
ブ型薄膜素子に比べ、より大きい抵抗変化率を得ること
が可能な膜構造としてデュアルスピンバルブ型薄膜素子
がある。
【0003】図10は、従来のデュアルスピンバルブ型
薄膜素子を記録媒体との対向面から見た場合の断面図で
ある。
【0004】その構造は、図10に示すようにフリー磁
性層1を中心として上下対称に、非磁性導電層2,2、
固定磁性層3,3及び反強磁性層4,4が積層されてお
り、この積層体の両側には、ハードバイアス層5,5及
び導電層8,8が形成されている。なお、符号6は例え
ばTaなどの金属で形成された下地層であり、符号7
は、Taなどで形成された保護層である。
【0005】図10に示すように前記固定磁性層3,3
は、反強磁性層4,4と接して形成され、前記反強磁性
層4,4との界面で発生する交換結合磁界によって、前
記固定磁性層3,3の磁化は、Y方向(ハイト方向)に
固定されている。
【0006】また前記ハードバイアス層5,5は図示X
方向(トラック幅方向)に磁化されており、前記ハード
バイアス層5,5からのバイアス磁界によって、フリー
磁性層1の磁化は、図示X方向に揃えられている。
【0007】このデュアルスピンバルブ型薄膜素子で
は、導電層8からフリー磁性層1、非磁性導電層2,
2、固定磁性層3,3にX方向へのセンス電流(検出電
流)が与えられる。ハードディスクなどの磁気記録媒体
の走行方向はZ方向であり、Y方向に記録媒体からの漏
れ磁界が与えられると、フリー磁性層1の磁化はX方向
からY方向に変化し、このフリー磁性層1の磁化方向の
変動と、固定磁性層3,3の固定磁化方向との関係によ
る電気抵抗が変化し、これにより漏れ磁界が検出され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のデュ
アルスピンバルブ型薄膜素子では、図10に示すよう
に、フリー磁性層の上下に形成される非磁性導電層2,
2は同じ膜厚h1で形成され、固定磁性層3,3は同じ
膜厚h2で形成され、さらに反強磁性層4,4も同じ膜
厚h3で形成されていた。すなわち、従来のスピンバル
ブ型薄膜素子は、フリー磁性層1を中心として、その上
下の積層膜が完全な対称構造であった。
【0009】ところが、上下対称構造のデュアルスピン
バルブ型薄膜素子では、フリー磁性層1の磁化方向が不
安定化し、アシンメトリー(再生出力波形の上下非対称
性)を良好にすることが非常に難しいといった問題が発
生する。
【0010】図11は、図10に示すデュアルスピンバ
ルブ型薄膜素子の縦断面図を模式図的に表わしたもので
ある。導電層8からのセンス電流9は、紙面に対して垂
直上方向に流れる。
【0011】図11に示すように、フリー磁性層1に
は、様々な磁界が流入している。まず、図示右方向(記
録媒体Dに対して垂直方向;ハイト方向)に磁化されて
いる固定磁性層3,3と非磁性導電層2,2との間に層
間結合による磁界Hbf1,Hbf2が発生しており、
この磁界Hbf1,Hbf2が、フリー磁性層1との界
面にて、前記フリー磁性層1に影響を与えている。
【0012】また、図示右方向に磁化されている固定磁
性層3,3からは、フリー磁性層に作用磁界(反磁界)
Hd1,Hd2が働いている。
【0013】さらに、センス電流9は、主に比抵抗の小
さい非磁性導電層2,2を中心として流れており、前記
センス電流9によるセンス電流磁界Is1,Is2が、
フリー磁性層1に影響を与えている。
【0014】さらに、図11に示すようにスピンバルブ
型薄膜素子の下側には、前記スピンバルブ型薄膜素子の
フリー磁性層1の中心から距離GL1をおいて、下部シ
ールド層10が形成されており、また、スピンバルブ型
薄膜素子の上側には、前記スピンバルブ型薄膜素子のフ
リー磁性層1の中心から距離GL2をおいて、上部シー
ルド層11が形成されている。センス電流9が流される
ことによって発生するセンス電流磁界の影響を受けて、
下部シールド層10及び上部シールド層11からは、シ
ールドバイアス磁界が発生し、前記下部シールド層10
からはシールドバイアス磁界S1が、上部シールド層1
1からはシールドバイアス磁界S2が、フリー磁性層1
に影響を与えている。
【0015】ここで、フリー磁性層1に流入する図示右
方向の磁界、すなわち層間結合磁界Hbf1,Hbf
2、センス電流磁界Is2、及びシールドバイアス磁界
S2を正の値とし、フリー磁性層1に流入する図示左方
向の磁界、すなわち、作用磁界Hd1,Hd2、センス
電流磁界Is1、及びシールドバイアス磁界S1を負の
値としたとき、フリー磁性層1に流入する全ての磁界の
和が0になれば、フリー磁性層1に影響を与える磁界が
すべて相殺されたことになり、再生出力波形の上下非対
称性、いわゆるアシンメトリーを良好にすることが可能
である。
【0016】従来のスピンバルブ型薄膜素子において
は、前述のようにフリー磁性層1を中心として、その上
下の積層膜が完全な対称構造となっているため、フリー
磁性層1よりも下側の積層膜からフリー磁性層1に侵入
してくるセンス電流磁界Is1と、フリー磁性層1より
も上側の積層体からフリー磁性層1に侵入してくるセン
ス電流磁界Is2は共に同じ強さであり、また図11に
示すように、両センス電流磁界Is1,Is2がフリー
磁性層1に侵入する方向が互いに逆向きであるので、こ
の磁界Is1とIs2は互いに相殺される。
【0017】次に、フリー磁性層1の中心から下部シー
ルド層10までの距離GL1、及びフリー磁性層1の中
心から上部シールド層11までの距離GL2は共に同じ
距離で形成されているため、前記下部シールド層10か
らフリー磁性層1に侵入するシールドバイアス磁界S1
と、上部シールド層11からフリー磁性層1に侵入する
シールドバイアス磁界S2は共に同じ強さであり、また
フリー磁性層1に侵入する方向が互いに逆向きであるの
で、この磁界S1とS2も互いに相殺される。
【0018】すなわち、フリー磁性層1に侵入してくる
全ての磁界のベクトル和を0にするには、図11に示す
スピンバルブ型薄膜素子においては、前記センス電流磁
界Is1,Is2及びシールドバイアス磁界S1,S2
以外の磁界Hbf1+Hbf2+Hd1+Hd2のベク
トル和が0となるようにすればよい。
【0019】しかし、図10に示すようにフリー磁性層
1の上下に形成されている非磁性導電層2,2を共に同
じ膜厚h1で形成し、さらにフリー磁性層1の上下に形
成されている固定磁性層3,3を共に同じ膜厚h2で形
成するという条件の下で、Hbf1+Hbf2+Hd1
+Hd2のベクトル和を0にするのは、非常に難しい。
【0020】仮に、非磁性導電層2,2の膜厚を同じh
1とし、固定磁性層3,3の膜厚を同じh2としたまま
で、膜厚h1とh2を選択して、Hbf1+Hbf2+
Hd1+Hd2のベクトル和を0にできたとしても、ア
シンメトリーは良好になるが、逆に抵抗変化率が低くな
り、シングルスピンバルブ型薄膜素子よりも大きい抵抗
変化率を得ることが可能なデュアルスピンバルブ型薄膜
素子の特性を生かすことができなくなる。
【0021】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、シングルスピンバルブ型薄膜素子よりも高
い抵抗変化率を維持したまま、良好なアシンメトリーを
得ることを可能としたスピンバルブ型薄膜素子を提供す
ることを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、フリー磁性層
と、前記フリー磁性層の上下に形成された非磁性導電層
と、一方の非磁性導電層の上及び他方の非磁性導電層の
下に形成され、磁化方向が固定されている固定磁性層
と、一方の固定磁性層の上及び他方の固定磁性層の下に
形成された反強磁性層とを有し、前記固定磁性層の固定
磁化と交叉する方向にセンス電流が与えられ、固定磁性
層の固定磁化とフリー磁性層の変動磁化との関係によっ
て電気抵抗が変化するスピンバルブ型薄膜素子におい
て、前記非磁性導電層は、前記フリー磁性層の上側と下
側とで膜厚が異なり、さらに、前記反強磁性層又は前記
固定磁性層のうち、少なくとも一方は、前記フリー磁性
層の上側と下側とで膜厚が異なり、フリー磁性層よりも
下側に形成された固定磁性層と非磁性導電層間の層間結
合による磁界の強さをHbf1(ベクトル値)、フリー
磁性層よりも上側に形成された固定磁性層と非磁性導電
層間の層間結合による磁界の強さをHbf2(ベクトル
値)とし、フリー磁性層よりも下側に形成された固定磁
性層からフリー磁性層に流入する作用磁界の強さをHd
1(ベクトル値)、フリー磁性層よりも上側に形成され
た固定磁性層からフリー磁性層に流入する作用磁界の強
さをHd2(ベクトル値)とし、さらに、フリー磁性層
の下側の層から、前記フリー磁性層に流入する電流磁界
の強さをIs1(ベクトル値)、フリー磁性層の上側の
層から、前記フリー磁性層に流入する電流磁界の強さを
Is2(ベクトル値)とし、また前記スピンバルブ型薄
膜素子の下側にギャップ層を介して形成されている下部
シールド層から、前記フリー磁性層に流入するシールド
バイアス磁界の強さをS1(ベクトル値)、スピンバル
ブ型薄膜素子の上側にギャップ層を介して形成されてい
る上部シールド層から、前記フリー磁性層に流入するシ
ールドバイアス磁界の強さをS2(ベクトル値)とした
場合に、Hbf1+Hbf2のベクトル和及びHd1+
Hd2のベクトル和が0以外の値を示し、かつHbf1
+Hbf2+Hd1+Hd2+Is1+Is2+S1+
S2のベクトル和が0となることを特徴とするものであ
る。
【0023】本発明では、フリー磁性層の上下に形成さ
れる非磁性導電層の膜厚を異ならせ、センス電流量とセ
ンス電流を流す方向によって、Hbf1+Hbf2+H
d1+Hd2+Is1+Is2+S1+S2のベクトル
和が0となるように調整することが可能である。
【0024】この場合に、フリー磁性層の下側に形成さ
れる非磁性導電層の膜厚は、16オングストローム以上
38オングストローム以下で形成され、フリー磁性層の
上側に形成される非磁性導電層の膜厚は、19オングス
トローム以上38オングストローム以下であることが好
ましい。
【0025】あるいは本発明では、フリー磁性層の上下
に形成される固定磁性層の膜厚を異ならせ、センス電流
量とセンス電流を流す方向によって、Hbf1+Hbf
2+Hd1+Hd2+Is1+Is2+S1+S2のベ
クトル和が0となるように調整することができる。
【0026】この場合に、フリー磁性層の上下に形成さ
れる固定磁性層の膜厚は共に、15オングストローム以
上80オングストローム以下で形成されることが好まし
い。
【0027】あるいは本発明では、フリー磁性層の上下
に形成される反強磁性層の膜厚を異ならせ、センス電流
量とセンス電流を流す方向によって、Hbf1+Hbf
2+Hd1+Hd2+Is1+Is2+S1+S2のベ
クトル和が0となるように調整することができる。
【0028】また、フリー磁性層の下側に形成された反
強磁性層の下には、金属下地層が形成され、さらにフリ
ー磁性層の上側に形成された反強磁性層の上には、金属
保護層が形成されたものでは、前記金属下地層と、金属
保護層の膜厚を異ならせ、センス電流量とセンス電流を
流す方向によって、Hbf1+Hbf2+Hd1+Hd
2+Is1+Is2+S1+S2のベクトル和が0とな
るように調整されてもよい。
【0029】あるいは本発明では、フリー磁性層の中心
から、前記フリー磁性層よりも下側に形成されたシール
ド層までの距離と、フリー磁性層の中心から、前記フリ
ー磁性層よりも上側に形成されたシールド層までの距離
とを、異ならせ、センス電流量とセンス電流を流す方向
によって、Hbf1+Hbf2+Hd1+Hd2+Is
1+Is2+S1+S2のベクトル和が0となるように
調整してもよい。
【0030】従来のデュアルスピンバルブ型薄膜素子で
は、フリー磁性層を中心にしてその上下に形成されてい
る積層膜が、完全な対称構造となっていた(図10参
照)が、このような構造であると、アシンメトリーを良
好にすることができず、仮にアシンメトリーを良好にで
きたとしても、抵抗変化率が極端に低下してしまい、ア
シンメトリーと抵抗変化率の双方を同時に向上させるこ
とが不可能であった。
【0031】そこで本発明では、上下対称構造であった
デュアルスピンバルブ型薄膜素子を、上下非対称構造に
することで、高い抵抗変化率を維持しつつ、良好なアシ
ンメトリーを得ることが可能となっている。
【0032】本発明では、下記に示す膜構造のデュアル
スピンバルブ型薄膜素子を形成し、非磁性導電層の膜厚
を変化させて、前記非磁性導電層の膜厚と抵抗変化率と
の関係について調べた。実験に使用したデュアルスピン
バルブ型薄膜素子の膜構成は以下の通りである。 Si/アルミナ/Ta(50)/反強磁性層:PtMn
(200)/固定磁性層(下):Co(30)/非磁性
導電層(下):Cu(24)/フリー磁性層:Co(1
0)+NiFe(60)+Co(10)/非磁性導電層
(上):Cu(24)/固定磁性層(上):Co(3
0)/反強磁性層:PtMn(200)/Ta(50) なお括弧内の数値は膜厚を示しており、単位はオングス
トロームである。
【0033】実験では、まずフリー磁性層よりも上側の
非磁性導電層(上)の膜厚を、24オングストロームで
固定して、フリー磁性層よりも下側の非磁性導電層
(下)の膜厚を変化させ、±30(Oe)の外部磁界に
おける抵抗変化率を測定した。さらにフリー磁性層より
も下側の非磁性導電層(下)の膜厚を、24オングスト
ロームで固定して、フリー磁性層よりも上側の非磁性導
電層(上)の膜厚を変化させ、±30(Oe)の外部磁
界における抵抗変化率を測定した。この両実験の結果を
図3に示す。
【0034】図3では、非磁性導電層(上)を24オン
グストロームで固定し、非磁性導電層(下)の膜厚を変
化させたときを(○)で示している。この場合、前記非
磁性導電層(下)の膜厚を18〜19オングストローム
程度にすると最も抵抗変化率を大きくでき、前記非磁性
導電層(下)の膜厚を約19オングストローム以上にす
ると、抵抗変化率は徐々に低下していく。
【0035】図3ではまた非磁性導電層(下)を24オ
ングストロームで固定し、非磁性導電層(上)の膜厚を
変化させたときを(●)で示している。この場合、前記
非磁性導電層(上)の膜厚を約22オングストローム程
度にすると最も抵抗変化率を大きくでき、前記非磁性導
電層(上)の膜厚を約22オングストローム以上にする
と、抵抗変化率は徐々に低下していく。
【0036】反強磁性層、固定磁性層、非磁性導電層、
及びフリー磁性層が一層ずつ形成された、いわゆるシン
グルスピンバルブ型薄膜素子では、抵抗変化率が約4%
程度であるので、本発明では4%以上の抵抗変化率を得
ることができる非磁性導電層の膜厚を好ましい範囲と設
定した。図3に示すグラフから、非磁性導電層(下)の
膜厚を16〜38オングストロームの範囲内とし、さら
に非磁性導電層(上)の膜厚を19〜38オングストロ
ームの範囲内とすれば、4%以上の抵抗変化率を得るこ
とが可能であることがわかる。
【0037】次に本発明では、上述した膜構造を有する
デュアルスピンバルブ型薄膜素子の固定磁性層の膜厚を
変化させて、前記固定磁性層の膜厚と抵抗変化率との関
係について調べた。
【0038】実験では、まずフリー磁性層よりも上側の
固定磁性層(上)の膜厚を、30オングストロームで固
定して、フリー磁性層よりも下側の固定磁性層(下)の
膜厚を変化させ、±30(Oe)の外部磁界における抵
抗変化率を測定した。さらにフリー磁性層よりも下側の
固定磁性層(下)の膜厚を、30オングストロームで固
定して、フリー磁性層よりも上側の固定磁性層(上)の
膜厚を変化させ、±30(Oe)の外部磁界における抵
抗変化率を測定した。この両実験結果を図4に示す。
【0039】図4では、固定磁性層(下)の膜厚のみを
変化させたときの抵抗変化率の変動、及び固定磁性層
(上)の膜厚のみを変化させたときの抵抗変化率の変動
が共に、ほぼ同じ曲線を描く。図4から4%以上の抵抗
変化率を得るには、固定磁性層(下)と固定磁性層
(上)の膜厚を共に15〜80オングストロームの範囲
内とすればよい。
【0040】次に本発明では、非磁性導電層の膜厚と、
非磁性導電層を介して固定磁性層からフリー磁性層に作
用する層間結合磁界Hbfとの関係ついて実験を行っ
た。
【0041】まず本発明では、フリー磁性層よりも下側
に非磁性導電層(下)が形成されている下配置シングル
スピンバルブ型薄膜素子を形成し、前記非磁性導電層
(下)の膜厚と層間結合磁界Hbfとの関係について測
定した。実験に使用した下配置シングルスピンバルブ型
薄膜素子の膜構成は以下の通りである。 Si/アルミナ/Ta(50)/反強磁性層:PtMn
(200)/固定磁性層:Co(30)/非磁性導電層
(下):Cu(X)/フリー磁性層:Co(20)+N
iFe(60)/Ta(50) なお括弧内の数値は膜厚を表しており、単位はオングス
トロームである。
【0042】次に、フリー磁性層よりも上側に非磁性導
電層(上)が形成されている上配置シングルスピンバル
ブ型薄膜素子を形成し、前記非磁性導電層(上)の膜厚
と層間結合磁界Hbfとの関係について測定した。実験
に使用した上配置シングルスピンバルブ型薄膜素子の膜
構成は以下の通りである。 Si/アルミナ/Ta(50)/フリー磁性層:NiF
e(60)+Co(20)/非磁性導電層(上):Cu
(X)/固定磁性層:Co(30)/反強磁性層:Pt
Mn(200)/Ta(50) なお括弧内の数値は膜厚を表しており、単位はオングス
トロームである。
【0043】なおこの実験においてデュアルスピンバル
ブ型薄膜素子を使わず、シングルスピンバルブ型薄膜素
子を使用したのは、デュアルスピンバルブ型薄膜素子の
場合、フリー磁性層よりも下側から受ける層間結合磁界
Hbf1と、フリー磁性層よりも上側から受ける層間結
合磁界Hbf2をそれぞれ測定することは不可能であ
り、それらの合計しか測定できないからである。
【0044】図5において、(○)で示すように下配置
シングルスピンバルブ型薄膜素子の非磁性導電層(下)
の膜厚を大きくしていくと、層間結合磁界Hbfは小さ
くなっていくが、前記非磁性導電層(下)の膜厚が約2
2オングストローム以上になると、前記層間結合磁界H
bfは一旦大きくなり、前記膜厚が約26オングストロ
ーム以上になると、層間結合磁界Hbfは再び小さくな
る。
【0045】また図5において(●)で示すように、上
配置シングルスピンバルブ型薄膜素子の非磁性導電層
(上)の膜厚を大きくしていくと、前記非磁性導電層
(上)の膜厚が20オングストローム程度まで急激に層
間結合磁界Hbfは低下し、前記膜厚を20オングスト
ローム以上にすると、前記層間結合磁界Hbfの低下は
緩やかになる。
【0046】前述したように本発明では、フリー磁性層
よりも下側に形成される非磁性導電層(下)の膜厚を1
6〜38オングストロームの範囲内にすることが好まし
いが、この膜厚の範囲内であると、図5に示すように層
間結合磁界Hbf(Hbf1)の強さは、約1〜50
(Oe)の範囲内であることがわかる。
【0047】また本発明では、フリー磁性層よりも上側
に形成されている非磁性導電層(上)の膜厚を19〜3
8オングストロームの範囲内にすることが好ましいが、
この膜厚の範囲内であると、図5に示すように層間結合
磁界Hbf(Hbf2)の強さは、約4〜40(Oe)
の範囲内であることがわかる。
【0048】次に本発明では、下記の膜構造におけるデ
ュアルスピンバルブ型薄膜素子において、固定磁性層の
膜厚と、前記固定磁性層からの作用磁界Hdとの関係に
ついてシミュレーションによって求めた。実験に使用し
た膜構成は以下の通りである。 Si/アルミナ/Ta(50)/反強磁性層:PtMn
(200)/固定磁性層(下):Co(30)/非磁性
導電層:Cu(24)/フリー磁性層:Co(10)+
NiFe(60)+Co(10)/非磁性導電層:Cu
(24)/固定磁性層(上):Co(30)/反強磁性
層:PtMn(200)/Ta(50) なお括弧内の数値は膜厚を表しており、単位はオングス
トロームである。
【0049】まず、フリー磁性層よりも上側の固定磁性
層(上)を30オングストロームで固定し、フリー磁性
層よりも下側の固定磁性層(下)の膜厚を変化させ、前
記固定磁性層(下)から発せられる作用磁界Hd(Hd
1)をシミュレーションにより求めた。また、フリー磁
性層よりも下側の固定磁性層(下)を30オングストロ
ームで固定し、フリー磁性層よりも上側の固定磁性層
(上)の膜厚を変化させ、固定磁性層(上)から発せら
れる作用磁界Hd(Hd2)をシミュレーションにより
求めた。その実験結果を図6に示す。
【0050】図6に示すように、固定磁性層(上)の膜
厚を固定して、固定磁性層(下)の膜厚を変化させた場
合、及び固定磁性層(下)の膜厚を固定して、固定磁性
層(上)の膜厚を変化させた場合、共に、膜厚と作用磁
界Hdとの関係は、全く同じ直線を描き、図6では2つ
の直線が重なり合っている。ここで、前述したように本
発明では、固定磁性層(下)及び固定磁性層(上)の膜
厚を共に15〜80オングストロームの範囲内に設定す
ることが好ましいため、この範囲において固定磁性層
(下)及び固定磁性層(上)から発せられる作用磁界H
dは、共に9〜48(Oe)程度であることがわかる。
【0051】以上の実験結果に基づいて、本発明では、
図11に示す上下対称構造のデュアルスピンバルブ型薄
膜素子(比較例)と、図2に示す上下非対称構造のデュ
アルスピンバルブ型薄膜素子(実施例)を製造し、各デ
ュアルスピンバルブ型薄膜素子のフリー磁性層に影響を
与える層間結合磁界Hbf、及び作用磁界Hdの強さを
求めた。なお本発明では、フリー磁性層よりも下層から
の層間結合磁界をHbf1、作用磁界をHd1とし、ま
たフリー磁性層よりも上層からの層間結合磁界をHb
2、作用磁界Hd2とした。
【0052】上下対称構造のデュアルスピンバルブ型薄
膜素子(比較例)の膜構成を、下から、 Si/アルミナ/Ta(50)/反強磁性層:PtMn
(200)/固定磁性層(下):Co(40)/非磁性
導電層(下):Cu(22)/フリー磁性層:Co(1
0)+NiFe(60)+Co(10)/非磁性導電層
(上):Cu(22)/固定磁性層(上):Co(4
0)/反強磁性層:PtMn(200)/Ta(50) とした。なお括弧内の数値は膜厚を表しており、単位は
オングストロームである。またこの膜構成におけるデュ
アルスピンバルブ型薄膜素子の場合、抵抗変化率を、1
4.5%程度にできることが実験によって確認されてい
る。
【0053】比較例の膜構成の場合において、前述した
図5、図6のグラフから、層間結合磁界Hbf1、Hb
f2と、作用磁界Hd1、Hd2を求めた。
【0054】比較例の膜構成の場合は、フリー磁性層の
上下に形成されている非磁性導電層(下)(上)を共に
22オングストロームで形成しているので、図5に示す
ように、フリー磁性層の下側から発生する層間結合磁界
Hbf1は2(Oe)、フリー磁性層よりも上側から発
生する層間結合磁界Hbf2は16(Oe)になる。ま
た、比較例では、フリー磁性層の上下に形成されている
固定磁性層(下)(上)を共に40オングストロームで
形成しているので、図6に示すように、固定磁性層
(下)(上)から発せられる作用磁界Hd1,Hd2は
共に24(Oe)であることがわかる。
【0055】ここで、図11に示すように、層間結合磁
界Hbf1,Hbf2と、作用磁界Hd1,Hd2は、
フリー磁性層(符号1)に流入する方向が逆であるか
ら、例えば図示右方向を正の値、図示左方向を負の値と
設定すれば、上述した層間結合磁界Hbf1は、+2
(Oe)、層間結合磁界Hbf2は、+16(Oe)、
作用磁界Hd1は、−24(Oe)、作用磁界Hd2
は、−24(Oe)となる。
【0056】次に、上下非対称構造のデュアルスピンバ
ルブ型薄膜素子(実施例)の膜構成は、下から、 Si/アルミナ/Ta(50)/反強磁性層:PtMn
(200)/固定磁性層(下):Co(40)/非磁性
導電層(下):Cu(18)/フリー磁性層:Co(1
0)+NiFe(60)+Co(10)/非磁性導電層
(上):Cu(22)/固定磁性層(上):Co(4
0)/反強磁性層:PtMn(200)/Ta(50) とした。なお括弧内の数値は膜厚を表しており、単位は
オングストロームである。この実施例の膜構成では、フ
リー磁性層よりも下側に形成される非磁性導電層(下)
の膜厚を18オングストロームとし、フリー磁性層より
も上側に形成される非磁性導電層(上)を22オングス
トロームで形成しており、フリー磁性層を中心としてそ
の上下の積層膜が非対称となっている。またこの膜構成
におけるデュアルスピンバルブ型薄膜素子の場合、抵抗
変化率を16.5%程度にできることが実験によって確
認されている。
【0057】実施例の膜構成の場合において、前述した
図5、図6のグラフから、層間結合磁界Hbf1、Hb
f2と、作用磁界Hd1、Hd2を求めた。
【0058】実施例の膜構成の場合は、フリー磁性層の
下に形成されている非磁性導電層(下)を18オングス
トロームで形成しているので、図5に示すように、フリ
ー磁性層の下側から発生する層間結合磁界Hbf1は2
0(Oe)であり、また非磁性導電層(上)を22オン
グストロームで形成しているので、フリー磁性層の上側
から発生する層間結合磁界Hbf2は、16(Oe)で
あることがわかる。
【0059】また、上記膜構成の場合は、フリー磁性層
の上下に形成されている固定磁性層(下)(上)を共に
40オングストロームで形成しているので、図6に示す
ように、固定磁性層(下)(上)から発せられる作用磁
界Hd1,Hd2は共に24(Oe)であることがわか
る。
【0060】この実施例の場合においても、層間結合磁
界Hbf1,Hbf2と、作用磁界Hd1,Hd2は、
フリー磁性層に流入してくる方向が逆であるから(図2
参照)、層間結合磁界Hbf1,Hbf2を正の値とす
れば、作用磁界Hd1,Hd2は負の値であり、従っ
て、上述した層間結合磁界Hbf1は、+20(O
e)、層間結合磁界Hbf2は、+16(Oe)、作用
磁界Hd1は、−24(Oe)、作用磁界Hd2は、−
24(Oe)となる。
【0061】上述した比較例(上下対称構造)のデュア
ルスピンバルブ、及び実施例(上下非対称構造)のデュ
アルスピンバルブにおける層間結合磁界Hbf1,Hb
f2と作用磁界Hd1,Hd2の値を下記の表1に示
す。
【0062】
【表1】
【0063】表1の一番右側の欄には、層間結合磁界H
bf1,Hbf2と作用磁界Hd1,Hd2の合計値が
記載されており、比較例の場合は、−30(Oe)、実
施例の場合は、−12(Oe)となる。すなわち、比較
例のデュアルスピンバルブ型薄膜素子の場合は、フリー
磁性層に対し−30(Oe)の磁界の影響があり、実施
例のデュアルスピンバルブ型薄膜素子の場合は、フリー
磁性層に対し、−12(Oe)の磁界の影響があること
を示している。このように実施例では比較例に比べてフ
リー磁性層に作用する磁界の影響が低減されていること
がわかる。
【0064】次に、前記上下対称構造のデュアルスピン
バルブ型薄膜素子は、図11に示すように、センス電流
9を流すことによって発生するセンス電流磁界は、フリ
ー磁性層1の下側からIs1として前記フリー磁性層1
に影響を与えており、フリー磁性層1の上側からIs2
として前記フリー磁性層1に影響を与えている。しか
し、上下対称構造であると、前記センス電流磁界Is
1,Is2は共に同じ強さであり、さらにフリー磁性層
1に流入してくる方向が逆向きであるので、前記センス
電流磁界Is1,Is2どうしは相殺され、フリー磁性
層1に前記センス電流磁界の影響はない。
【0065】そこで、前記比較例として示した上下対称
構造のデュアルスピンバルブ型薄膜素子の上下に形成さ
れているシールド層までの距離GL1とGL2を異なる
距離で形成して、センス電流量と、アシンメトリーとの
関係について実験を行った。その実験結果を図7に示
す。なお、図7に示す横軸のセンス電流については、例
えば図11に示すセンス電流9の向きを、紙面垂直手前
方向とした場合には、前記センス電流値を正の値とし、
紙面垂直奥方向とした場合には、前記センス電流値を負
の値としている。
【0066】まず、フリー磁性層1の中心からシールド
層10,11までの距離を共に1050オングストロー
ムで形成すると、図7において(□)で示すように、セ
ンス電流量を変えてもアシンメトリーは一定値をたど
り、−20%程度のアシンメトリーを改善することが不
可能である。
【0067】次に、フリー磁性層1の中心から下部シー
ルド層10までの距離GL1を1400オングストロー
ムで形成し、さらにフリー磁性層1の中心から上部シー
ルド層11までの距離GL2を700オングストローム
で形成すると、図7において(●)で示すように、セン
ス電流を流すことによってアシンメトリーは変化し、セ
ンス電流を約6mAとしたとき、アシンメトリーを0%
にできることがわかる。
【0068】次に、フリー磁性層1の中心から下部シー
ルド層10までの距離GL1を700オングストローム
で形成し、さらにフリー磁性層1の中心から上部シール
ド層11までの距離GL2を1400オングストローム
で形成すると、図7において(○)で示すようにセンス
電流を流すことによってアシンメトリーは変化し、セン
ス電流を約−6mAとしたとき、アシンメトリーを0%
にできることがわかる。
【0069】一方、上下非対称構造のデュアルスピンバ
ルブ型薄膜素子では、フリー磁性層の中心から下部シー
ルド層までの距離GL1とフリー磁性層の中心から上部
シールド層までの距離GL2を異なる値に設定しても、
あるいは、フリー磁性層の中心から下部シールド層まで
の距離GL1とフリー磁性層の中心から上部シールド層
までの距離GL2を同じ値に設定しても、アシンメトリ
ーを0%に合わせ込むことが可能となる。
【0070】スピンバルブ型薄膜素子が、上下非対称構
造であると、フリー磁性層の上側の層に流れるセンス電
流値と、フリー磁性層の下側の層に流れるセンス電流値
が異なり、従って、センス電流磁界Is1とIs2に強
さの差が生じ、上下対称構造の場合のように、前記セン
ス電流磁界Is1,Is2どうしは相殺されず、センス
電流Is1とセンス電流磁界Is2とのベクトル和で求
めることができるセンス電流磁界を、アシンメトリーを
0%に合わせるために用いることが可能になる。実施例
のデュアルスピンバルブ型薄膜素子の膜構造では、フリ
ー磁性層よりも上側に形成されている非磁性導電層の膜
厚の方が、フリー磁性層よりも下側に形成されている非
磁性導電層の膜厚よりも厚く形成されているので、フリ
ー磁性層の下側の層に比べ、上側の層にセンス電流が多
く流れるようになっている。
【0071】そこで、図2に示す上下非対称構造(実施
例)のデュアルスピンバルブ型薄膜素子のフリー磁性層
20の中心からシールド層30,31までの距離GL
1,GL2を異なる値で形成して、センス電流値とアシ
ンメトリーとの関係について実験を行った。その実験結
果を図8に示す。なお、図8に示す横軸のセンス電流に
ついては、例えば図2に示すセンス電流の向きを、紙面
垂直手前方向とした場合には、前記センス電流値を正の
値とし、紙面垂直奥方向とした場合には、前記センス電
流値を負の値としている。
【0072】なお図8には、上下対称構造のデュアルス
ピンバルブ型薄膜素子(比較例)であって、フリー磁性
層の中心からシールド層までの距離GL1,GL2が同
じ1050オングストロームで形成された場合の実験結
果も合わせて載せてある。
【0073】図8に示すように、上下非対称構造のデュ
アルスピンバルブ型薄膜素子(前記実施例)の場合、フ
リー磁性層20の中心から下部シールド層30までの距
離GL1を1400オングストロームとし、フリー磁性
層20の中心から上部シールド層31までの距離GL2
を700オングストロームとした場合、センス電流を約
4mA流したとき、アシンメトリーを0%にできること
がわかる。
【0074】また、フリー磁性層20の中心から下部シ
ールド層30までの距離GL1を700オングストロー
ムとし、フリー磁性層20の中心から上部シールド層3
1までの距離GL2を1400オングストロームとした
場合、センス電流を約−4mA流したとき、アシンメト
リーを0%にできることがわかる。
【0075】以上のように、上下対称構造のデュアルス
ピンバルブ型薄膜素子の場合であっても、上下非対称構
造のデュアルスピンバルブ型薄膜素子(前記実施例)の
場合であっても、フリー磁性層の中心からシールド層ま
での距離を、前記フリー磁性層の上側と下側で変えるこ
とによって、アシンメトリーを0%に合わせ込むことが
できるが、アシンメトリーを0%にするために必要なセ
ンス電流値は、上下対称構造の場合と上下非対称構造の
場合とでは異なっている。
【0076】前述のように、前記比較例として示した上
下対称構造のデュアルスピンバルブ型薄膜素子であっ
て、図7に示すように、GL1を1400オングストロ
ームとし、GL2を700オングストロームとした場
合、アシンメトリーを0%にするには、6mAのセンス
電流が必要である。
【0077】一方、上下非対称構造のデュアルスピンバ
ルブ型薄膜素子(実施例)であって、図8に示すよう
に、GL1を1400オングストロームとし、GL2を
700オングストロームとした場合、アシンメトリーを
0%にするには、4mAのセンス電流が必要である。
【0078】このように、上下対称構造のデュアルスピ
ンバルブ型薄膜素子(比較例)の場合は、上下非対称構
造のデュアルスピンバルブ型薄膜素子(実施例)の場合
よりも2mA大きいセンス電流磁界を流さないと、アシ
ンメトリーを0%に合わせ込むことができないことにな
る。この2mAのセンス電流値の差は、デュアルスピン
バルブ型薄膜素子を形成する各層の膜厚等によって変わ
るが、上述した比較例及び実施例の膜構成の場合、表1
に示すように、比較例では、層間結合磁界Hbf1,H
bf2と作用磁界Hd1,Hd2の合計値が−30Oe
であるのに対し、実施例では、層間結合磁界Hbf1,
Hbf2と作用磁界Hd1,Hd2の合計値がー22O
eであり、元々、シールドバイアス磁界によって補うべ
き磁界の絶対値が実施例の場合の方が小さいこと、ま
た、実施例の場合では、センス電流磁界(センス電流磁
界Is1とセンス電流磁界Is2のベクトル和)が加味
されるから、シールドバイアス磁界(シールドバイアス
磁界S1とシールドバイアス磁界S2のベクトル和)と
前記センス電流磁界によってアシンメトリーを0%にす
ることが可能となっている。前記シールドバイアス磁界
と前記センス電流磁界の強さは、共にセンス電流値に依
存しており、また、距離GL1,GL2や、センス電流
を流す方向を適正に調整することによって、フリー磁性
層に流入する前記シールドバイアス磁界と前記センス電
流磁界の方向を共に同じにすることができる。シールド
バイアス磁界と前記センス電流磁界の方向を同じにすれ
ば、シールドバイアス磁界のみによって、アシンメトリ
ーを0%に合わせ込むことができた上下対称構造のデュ
アルスピンバルブ型薄膜素子(比較例)の場合に必要な
センス電流量に比べ、小さいセンス電流によって、必要
な磁界量を、シールドバイアス磁界と前記センス電流磁
界の双方によって補うことができる。
【0079】次に、シールドバイアス磁界を用いず、セ
ンス電流磁界のみによってアシンメトリーを0%とする
ために、図2に示す上下非対称構造(実施例)のデュア
ルスピンバルブ型薄膜素子のフリー磁性層20の中心か
らシールド層30,31までの距離GL1,GL2を同
じ1050オングストロームで形成し、センス電流量
と、アシンメトリーとの関係について実験を行った。そ
の実験結果を図9に示す。なお、図9に示す横軸のセン
ス電流については、例えば図2に示すセンス電流の向き
を、紙面垂直手前方向とした場合には、前記センス電流
値を正の値とし、紙面垂直奥方向とした場合には、前記
センス電流電流値を負の値としている。
【0080】なお図9には、上下対称構造のデュアルス
ピンバルブ型薄膜素子(比較例)であって、フリー磁性
層の中心からシールド層までの距離GL1,GL2が同
じ1050オングストロームで形成された場合の実験結
果も合わせて載せてある。図9に示すように比較例の場
合にあっては、センス電流値を変えても、アシンメトリ
ーは一定値をたどり、前記アシンメトリーは約−20%
である。
【0081】上下非対称構造のデュアルスピンバルブ型
薄膜素子では、図2に示すフリー磁性層20から下部シ
ールド層30までの距離GL1とフリー磁性層20の中
心から上部シールド層31までの距離GL2を共に10
50オングストロームとし、センス電流値とアシンメト
リーとの関係について測定した。
【0082】図9に示すように、センス電流値を変える
と、アシンメトリーは変化し、前記センス電流値を約1
0mAにすると、アシンメトリーを0%にできることが
わかる。上述した膜構成で形成された上下非対称構造の
デュアルスピンバルブ型薄膜素子の場合には、フリー磁
性層よりも上側に形成されている非磁性導電層(上)の
方がフリー磁性層よりも下側に形成されている非磁性導
電層(下)よりも4オングストローム厚く形成されてい
るため、センス電流はフリー磁性層よりも上側に多く流
れることになる。
【0083】センス電流量を多くすれば、図2に示すフ
リー磁性層20の上側から発生するセンス電流磁界Is
2が、フリー磁性層20の下側から発生するセンス電流
磁界Is1よりも、より大きくなっていく。前記センス
電流磁界Is1とセンス電流磁界Is2とのベクトル和
で求めることができるセンス電流磁界は、センス電流の
大きさに比例することが、図9からも容易に理解するこ
とができる。
【0084】このため、センス電流を流す方向と前記セ
ンス電流の大きさを適正に調整すれば、シールドバイア
ス磁界を使用しなくても、上下非対称構造のデュアルス
ピンバルブ型薄膜素子の場合は、必ず、アシンメトリー
を0%に合わせ込むことが可能である。
【0085】以上のように本発明では、デュアルスピン
バルブ型薄膜素子を、積極的に上下非対称構造とし、セ
ンス電流を流す方向とその大きさを適正に調節すること
によって、フリー磁性層に影響を与えるすべての磁界を
相殺でき、よってアシンメトリーを0%にすることを可
能にしている。
【0086】上述した実施例では、フリー磁性層の上下
に形成されている非磁性導電層を異なる膜厚で形成する
ことにより、フリー磁性層の上下を非対称構造としてい
たが、フリー磁性層の上下に形成されているいずれの同
一層を異なる膜厚で形成して、上下非対称構造としても
よい。
【0087】本発明では、フリー磁性層の上下に形成さ
れている固定磁性層の膜厚を異なる膜厚で形成したり、
前記フリー磁性層の上下に形成されている反強磁性層の
膜厚を異なる膜厚で形成したり、あるいは、フリー磁性
層の下側の反強磁性層の下に形成されている金属下地層
とフリー磁性層の上側の反強磁性層の上に形成されてい
る金属保護層の膜厚を異なる膜厚で形成したりして、ス
ピンバルブ型薄膜素子を上下非対称構造としている。
【0088】また、フリー磁性層の上下に形成されてい
る1組の同一層を異なる膜厚で形成するのではなく、2
組以上の同一層を異なる膜厚で形成し、スピンバルブ型
薄膜素子を上下非対称構造としてもよい。
【0089】また、上下対称構造のデュアルスピンバル
ブ型薄膜素子であっても、フリー磁性層の中心からシー
ルド層までの距離を、フリー磁性層の上下で異なる値と
することで、シールドバイアス磁界を用いることが可能
になり、アシンメトリーを0%に合わせ込むことが可能
である。
【0090】ところで、図11に示すようなフリー磁性
層1の中心からシールド層10,11までの距離GL
1,GL2が同じである上下対称構造のデュアルスピン
バルブ型薄膜素子であっても、デュアルスピンバルブ型
薄膜素子を構成する各層を適正な膜厚で形成すれば、ア
シンメトリーを0%にすることは可能である。例えば、
次のような膜構成の場合である。下から、 Si/アルミナ/Ta(50)/反強磁性層:PtMn
(200)/固定磁性層(下):Co(20)/非磁性
導電層(下):Cu(20)/フリー磁性層:Co(1
0)+NiFe(60)+Co(10)/非磁性導電層
(上):Cu(20)/固定磁性層(上):Co(2
0)/反強磁性層:PtMn(200)/Ta(50) である。なお括弧内の数値は膜厚を表しており、単位は
オングストロームである。この膜構成の場合、図5、6
を参照すると、フリー磁性層よりも下側から作用する層
間結合磁界Hbf1は3(Oe)、作用磁界Hd1は−
12(Oe)、フリー磁性層よりも上側から作用する層
間結合磁界Hbf2は22(Oe)、作用磁界は−12
(Oe)となり、合計値はほぼ0になる。しかしこの膜
構成の場合、アシンメトリーは良好であるが、固定磁性
層(下)(上)の膜厚は20オングストロームと薄いた
めに、抵抗変化率は7.0%と低くなってしまう(図3
参照)。
【0091】あるいは、次のような膜構成の場合であっ
てもアシンメトリーは良好である。下から、 Si/アルミナ/Ta(50)/反強磁性層:PtMn
(200)/固定磁性層(下):Co(40)/非磁性
導電層(下):Cu(19)/フリー磁性層:Co(1
0)+NiFe(60)+Co(10)/非磁性導電層
(上):Cu(19)/固定磁性層(上):Co(4
0)/反強磁性層:PtMn(200)/Ta(50) である。なお括弧内の数値は膜厚を表しており、単位は
オングストロームである。この膜構成の場合、図5,6
に示すように、フリー磁性層よりも下側から作用する層
間結合磁界Hbf1は10(Oe)、作用磁界Hd1は
−24(Oe)、フリー磁性層よりも上側から作用する
層間結合磁界Hbf2は40(Oe)、作用磁界は−2
4(Oe)であり、合計値はほぼ0になる。しかしこの
膜構成の場合、アシンメトリーは良好であるが、非磁性
導電層(下)(上)の膜厚は19オングストロームと薄
いために、抵抗変化率は10.1%とデュアルスピンバ
ルブ型薄膜素子としては、それほど高い抵抗変化率を得
ることができない(図4参照)。
【0092】すなわち、本発明では、デュアルスピンバ
ルブ型薄膜素子の最大の特徴である高抵抗変化率を維持
しつつ、同時に、アシンメトリーを0%にすることを目
的としており、このため、まず高い抵抗変化率を得るこ
とができる各層の膜厚を選んで、フリー磁性層の上下を
非対称構造にし、これによって、従来利用することので
きなかったセンス電流磁界を積極的に利用できるように
なり、アシンメトリーを0%に合わせることが可能にな
る。
【0093】
【発明の実施の形態】図1は、本発明おけるスピンバル
ブ型薄膜素子(デュアルスピンバルブ型薄膜素子)を記
録媒体との対向面側から見た断面図である。
【0094】図1に示すスピンバルブ型薄膜素子19の
下側には、ギャップ層(図示しない)を介して下部シー
ルド層30が形成されており、また前記スピンバルブ型
薄膜素子の上側には、ギャップ層(図示しない)を介し
て上部シールド層31が形成されている。
【0095】図1に示すスピンバルブ型薄膜素子19の
最も下に形成されているのは、Ta(タンタル)などの
非磁性導電材材料で形成された金属下地層32である。
【0096】そして前記金属下地層32の上に、反強磁
性層(下)25、固定磁性層(下)23、非磁性導電層
(下)21、及びフリー磁性層20が連続して積層され
ており、さらに前記フリー磁性層20の上に、非磁性導
電層(上)22、固定磁性層(上)24、反強磁性層
(上)26、及びTaなどで形成された金属保護層33
が連続して積層されている。前記金属下地層32は、反
強磁性層(下)25の結晶配向性を整えるためと、前記
反強磁性層(下)25の酸化防止のために設けられてい
る。金属保護層33は、反強磁性層(上)26の酸化防
止のために設けられている。
【0097】また図1に示すように、金属下地層32か
ら金属保護層33までの積層体のい両側にハードバイア
ス層34,34および導電層35,35が積層されてい
る。
【0098】本発明では、前記反強磁性層(下)25、
(上)26がPtMn(白金ーマンガン)合金膜により
形成されている。PtMn合金膜は、従来から反強磁性
材料として使用されているFeMn合金膜、NiMn合
金膜などに比べてブロッキング温度が高く、耐熱性に優
れているなどを特性を有している。またPtMn合金に
代えてX−Mn合金(X=Pd,Ru,Ir,Os,R
h)、あるいはPt−Mn−X系合金(X=Ni,P
d,Rh,Ru,Ir,Cr,Co)を反強磁性層25
(下)、26(上)として使用してもよい。
【0099】次に本発明では、固定磁性層23(下)、
24(上)は、NiFe合金膜、CoFe合金膜、Co
FeNi合金膜、Co膜などで形成されている。フリー
磁性層20は、固定磁性層23、24と同じ材質で形成
されていてもよいが、より抵抗変化率を向上させるに
は、前記フリー磁性層20をCo膜−NiFe膜−Co
膜の3層構造で形成することが好ましい。
【0100】また、非磁性導電層(下)21,(上)2
2はCu膜、前記ハードバイアス層34,34は例えば
CoPt(コバルト−白金)合金膜やCoCrPt(コ
バルト−クロム−白金)合金膜、さらに導電層35,3
5はCr(クロム)やCu(銅)などにより形成されて
いる。また、下部シールド層30、及び上部シールド層
31はNiFe合金膜で形成され、ギャップ層(図示し
ない)はアルミナ膜で形成されている。
【0101】図1に示すように、固定磁性層(下)2
3,(上)24は反強磁性層(下)25,(上)26と
接して形成され、この状態で図示Y方向(ハイト方向;
記録媒体からの漏れ磁界方向)に磁場をかけながら、熱
処理が施されることにより、両層の界面で交換結合磁界
が得られ、前記固定磁性層(下)23,(上)24の磁
化がY方向に固定される。
【0102】また前記ハードバイアス層34,34は図
示X方向(トラック幅方向)に磁化されており、フリー
磁性層20の磁化は前記ハードバイアス層34,34か
らのバイアス磁界の影響を受けて、図示X方向に揃えら
れる。
【0103】図1に示すスピンバルブ型薄膜素子では、
導電層35,35から固定磁性層(下)23,(上)2
4、非磁性導電層(下)21,(上)22およびフリー
磁性層20に定常電流(センス電流)が与えられ、しか
も記録媒体からY方向へ磁界が与えられると、フリー磁
性層20の磁化方向がX方向からY方向へ向けて変化す
る。このとき、フリー磁性層20と固定磁性層(下)2
3,(上)24のうち片方の層から他方の層へ移動しよ
うとする電子が、非磁性導電層(下)21,(上)22
と固定磁性層(下)23,(上)24との界面、または
非磁性導電層(下)21,(上)22とフリー磁性層2
0との界面で散乱を起こし、電気抵抗が変化する。よっ
て定常電流が変化し、検出出力を得ることができる。
【0104】ところで本発明では、図1に示すように、
フリー磁性層20の下側に形成されている非磁性導電層
(下)21は、その膜厚がh4で形成され、具体的に
は、16〜38オングストロームの範囲内で形成されて
いる。またフリー磁性層20の上側に形成されている非
磁性導電層(上)22は、その膜厚がh5で形成され、
具体的には、19〜38オングストロームの範囲内で形
成されている。また、フリー磁性層20の下側に形成さ
れている固定磁性層(下)23は、その膜厚がh6で形
成され、具体的には、15〜80オングストロームの範
囲内で形成されている。さらにフリー磁性層20よりも
上側に形成されている固定磁性層(上)24は、その膜
厚がh7で形成され、具体的には、15〜80オングス
トロームの範囲内で形成されている。
【0105】さらに、フリー磁性層20よりも下側に形
成されている反強磁性層(下)25は、その膜厚がh8
で形成され、フリー磁性層20よりも上側に形成されて
いる反強磁性層(上)26は、その膜厚がh9で形成さ
れている。
【0106】また、フリー磁性層20の下側の反強磁性
層(下)25の下に形成されている金属下地層32は、
その膜厚がh10で形成され、フリー磁性層20の上側
の反強磁性層(上)26の上に形成されている金属保護
層33は、その膜厚がh11で形成されている。
【0107】非磁性導電層(下)21,(上)22及び
固定磁性層(下)23,(上)24が上述した膜厚範囲
内で形成され、しかも反強磁性層(下)25,(上)2
6が200オングストローム程度で形成されることによ
り、4%以上の抵抗変化率が得られることが実験により
確認されている(図3,4参照)。なお4%の抵抗変化
率は、反強磁性層、固定磁性層、非磁性導電層、及びフ
リー磁性層が1層ずつ形成された、いわゆるシングルス
ピンバルブ型薄膜素子の場合の平均的な抵抗変化率であ
り、本発明によれば、少なくともシングルスピンバルブ
型薄膜素子の抵抗変化率よりも大きい抵抗変化率を得る
ことが可能である。
【0108】また図1に示すスピンバルブ型薄膜素子で
は、フリー磁性層20の上下に形成されている非磁性導
電層(下)21,(上)22が異なる膜厚で形成されて
おり、フリー磁性層20を中心にしてその上下の積層膜
が非対称構造で形成されている。
【0109】また本発明では、フリー磁性層20の上下
に形成されている固定磁性層(下)23,(上)24が
異なる膜厚で形成されていてもよいし、また、フリー磁
性層20の上下に形成されている反強磁性層(下)2
5,(上)26が異なる膜厚で形成されていてもよい
し、さらには、フリー磁性層20の下側に形成されてい
る金属下地層32と、フリー磁性層20の上側に形成さ
れている金属保護層33とが異なる膜厚で形成されてい
てもよい。
【0110】すなわち本発明では、フリー磁性層20の
上下に形成されている少なくとも1組の同一層が異なる
膜厚で形成されており、これにより、フリー磁性層20
の上下の積層膜が非対称構造となっている。
【0111】次にフリー磁性層20に流入する様々な磁
界について図2を参照しながら、以下に説明する。
【0112】まず、図2に示すように、固定磁性層
(下)23,(上)24から、非磁性導電層(下)2
1,(上)22を介してフリー磁性層20には、層間結
合磁界Hbf1,Hbf2が働いている。この層間結合
磁界Hbf1,Hbf2は、非磁性導電層(下)21,
(上)22の膜厚を変化させると、強さが変わることが
実験により確認されている(図5参照)。また、仮に、
非磁性導電層(下)23,(上)24の膜厚が同じであ
る場合、フリー磁性層20よりも下側で作用する層間結
合磁界Hbf1の方が、フリー磁性層20よりも上側で
作用する層間結合磁界Hbf2に比べて小さくなること
が図5から見てわかる。
【0113】また図2に示すように、固定磁性層(下)
23,(上)24の磁化は、記録媒体Dから離れる方向
(図示右方向、ハイト方向)に固定されており、固定磁
性層(下)23,(上)24からは、フリー磁性層20
に直接、作用磁界(反磁界)Hd1,Hd2が働いてい
る。
【0114】この作用磁界Hd1,Hd2は、固定磁性
層(下)23,(上)24の膜厚に依存することが実験
により確認されている(図6参照)。さらに図6に示す
ように、仮に固定磁性層(下)23,(上)24の膜厚
が共に同じ膜厚である場合、作用磁界Hd1,Hd2は
共に同じ強さであることがわかる。
【0115】さらに、導電層35,35(図1参照)か
らは、センス電流36(図2参照)が、固定磁性層
(下)23,(上)24の磁化方向と交叉する方向、例
えば図2に示すように、紙面垂直上方向に流れる。この
センス電流36は主に、比抵抗の小さい非磁性導電層
(下)23,(上)24を中心にして流れる。
【0116】センス電流36が流れることにより、右ね
じの法則によってセンス電流磁界Is1,Is2が発生
する。センス電流36が、図2の紙面垂直上方向に流れ
ると、フリー磁性層20よりも下層から発生するセンス
電流磁界Is1は、フリー磁性層20に、図示右方向か
ら流入し、またフリー磁性層20よりも上層から発生す
るセンス電流磁界Is2は、フリー磁性層20に図示左
方向から流入する。さらに、スピンバルブ型薄膜素子の
フリー磁性層20の中心から、GL1離れた下側に下部
シールド層30が形成され、さらに、前記フリー磁性層
20の中心から、GL2離れた上側に上部シールド層3
1が形成されており、前記センス電流磁界の影響を受け
て、前記下部シールド層30からはフリー磁性層20
に、シールドバイアス磁界S1が、上部シールド層31
からはフリー磁性層20に、シールドバイアス磁界S2
が、それぞれ働いている。
【0117】ここでフリー磁性層20に対し、図示右方
向へ流入する磁界を正の値、図示左方向へ流入する磁界
を負の値と定めると、図2に示す層間結合磁界Hbf
1,Hbf2、センス電流磁界Is2、及びシールドバ
イアス磁界S2は、正の値、図2に示す作用磁界Hd
1,Hd2、センス電流磁界Is1、及びシールドバイ
アス磁界S1は負の値となる。
【0118】フリー磁性層20に流入する全ての磁界の
合計値が0になれば、アシンメトリーを0%にできる
が、本発明では、スピンバルブ型薄膜素子の構造を上下
非対称構造にすることで、それを可能にしている。
【0119】詳述すれば、上下非対称構造にすること
で、フリー磁性層20よりも下層からのセンス電流磁界
Is1の強さとフリー磁性層20の上層からのセンス電
流Is2の強さが異なる値になり、センス電流量を増や
せば、前記センス電流Is1とIs2との差を大きくで
き、このセンス電流磁界Is1とIs2とのベクトル和
によるセンス電流磁界を、フリー磁性層20に作用させ
ることが可能である。
【0120】例えば図2に示すスピンバルブ型薄膜素子
の場合、GL1とGL2が同じ値であると、シールドバ
イアス磁界S1とS2は同じ強さになり、またフリー磁
性層20に流入する方向も反対向きであるので、前記シ
ールドバイアス磁界S1,S2どうしは相殺される。す
なわち、アシンメトリーを0%に合わせ込むには、層間
結合磁界Hbf1,Hbf2、作用磁界Hd1,Hd
2、及びセンス電流磁界Is1,Is2のベクトル和が
0となるようにしなければならない。ここで、層間結合
磁界Hbf1,Hbf2と作用磁界Hd1,Hd2のベ
クトル和が0にならず、例えば、前記ベクトル和が、フ
リー磁性層20に対し、図示左方向(負の値)の成分を
有しているとすると、前記ベクトル和と同じ強さであっ
て、フリー磁性層20に対し、図示右方向(正の値)の
磁界を、前記フリー磁性層20に流入すれば、アシンメ
トリーを0%に合わせ込むことが可能である。
【0121】図2に示すスピンバルブ型薄膜素子では、
非磁性導電層(上)22の方が、非磁性導電層(下)に
比べ、膜厚が厚く形成されており、しかも、センス電流
36は紙面垂直上方向に流れているので、センス電流磁
界Is2の方がセンス電流磁界Is1よりも強く、フリ
ー磁性層20に図示右方向へのセンス電流磁界(センス
電流磁界Is1(ベクトル値)+センス電流磁界Is2
(ベクトル値))を流入させることができる。センス電
流量を増やせば、センス電流磁界Is1,Is2の差は
大きくなり、あるセンス電流量で、センス電流磁界(セ
ンス電流磁界Is1(ベクトル値)+センス電流磁界I
s2(ベクトル値))と、層間結合磁界Hbf1,Hb
f2と作用磁界Hd1,Hd2のベクトル和とを一致さ
せることができ、アシンメトリーを0%に合わせ込むこ
とができる。
【0122】図2に示すスピンバルブ型薄膜素子では、
非磁性導電層(下)21,(上)22の膜厚を異なる膜
厚で形成することによって、フリー磁性層20の上下の
積層膜を非対称構造にしているが、非磁性導電層(下)
21,(上)22以外の、フリー磁性層20の上下に形
成されている一組の同一層、あるいは二組以上の同一層
を異なる膜厚で形成することによって、スピンバルブ型
薄膜素子を上下非対称構造にし、センス電流磁界を利用
して、アシンメトリーを0に合わせ込むことが可能であ
る。
【0123】以上のように本発明では、デュアルスピン
バルブ型薄膜素子を上下非対称構造にし、且つ、前記デ
ュアルスピンバルブ型薄膜素子を構成する各層を適正な
膜厚で形成することによって、少なくともシングルスピ
ンバルブ型薄膜素子の抵抗変化率(約4%)よりも大き
い抵抗変化率を得ることができるようにし、同時に、セ
ンス電流の方向と大きさを適正に調整することによっ
て、アシンメトリーを0%に合わせることが可能であ
る。
【0124】図2に示すデュアルスピンバルブ型薄膜素
子では、フリー磁性層20の中心から下部シールド層3
0までの距離GL1と、フリー磁性層20の中心から上
部シールド層31までの距離GL2は、同じ距離で形成
されているが、この距離GL1とGL2とを異なる値で
形成することによって、シールドバイアス磁界をフリー
磁性層20に作用させることが可能である。
【0125】例えば、図2に示すフリー磁性層20の中
心から下部シールド層30までの距離GL1と、フリー
磁性層20の中心から上部シールド層31までの距離G
L2とを異なる値で形成すると、下部シールド層30か
らフリー磁性層20に作用するシールドバイアス磁界S
1と、上部シールド層31からフリー磁性層20に作用
するシールドバイアス磁界S2とが異なる強さになり、
前記シールドバイアス磁界S1,S2のベクトル和で求
めることができるシールドバイアス磁界を、アシンメト
リーを0%に合わせるために使用することができる。例
えば、フリー磁性層20の中心から下部シールド層30
までの距離GL1を、フリー磁性層20の中心から上部
シールド層31までの距離GL2よりも短くすれば、下
部シールド層30からフリー磁性層20に作用するシー
ルドバイアス磁界S1の方が、上部シールド層31から
フリー磁性層20に作用するシールドバイアス磁界S2
よりも強くなり、図示左方向へのシールドバイアス磁界
(シールドバイアス磁界S1(ベクトル和)+シールド
バイアス磁界S2(ベクトル和))をフリー磁性層20
に流入させることができる。また、フリー磁性層20の
中心から上部シールド層31までの距離GL2を、フリ
ー磁性層20の中心から上部シールド層30までの距離
GL1よりも短くすれば、上部シールド層31からフリ
ー磁性層20に作用するシールドバイアス磁界S1の方
が、下部シールド層30からフリー磁性層20に作用す
るシールドバイアス磁界S2よりも強くなり、図示右方
向へのシールドバイアス磁界(シールドバイアス磁界S
1(ベクトル和)+シールドバイアス磁界S2(ベクト
ル和))をフリー磁性層20に流入させることができ
る。
【0126】すなわち、フリー磁性層20の中心から下
部シールド層30までの距離GL1と、フリー磁性層2
0の中心から上部シールド層31までの距離GL2を異
なる値で形成することにより、センス電流磁界のみなら
ず、シールドバイアス磁界をも、アシンメトリーを0%
に合わせるために用いることができる。特に、シールド
バイアス磁界を使用できる最大のメリットは、センス電
流磁界のみによってアシンメトリーを0%に合わせるの
に必要なセンス電流量よりも、小さいセンス電流量で、
アシンメトリーを0%に合わせることができる点にあ
る。
【0127】例えば、図2に示すセンス電流36を紙面
垂直上方向に10mA流すことによって、上下非対称構
造であるスピンバルブ型薄膜素子のフリー磁性層20に
図示右方向に、ある一定のセンス電流磁界(センス電流
磁界Is1(ベクトル値)+センス電流磁界Is2(ベ
クトル値))を発生させ、アシンメトリーを0%に合わ
せることが可能であるとする。この場合、フリー磁性層
20の中心から上部シールド層31までの距離GL2
を、フリー磁性層20の中心から下部シールド層30ま
での距離GL1よりも短くすると、シールドバイアス磁
界S2の方が、シールドバイアス磁界S1よりも強くな
り、フリー磁性層20には、前述したセンス電流磁界と
同一方向である図示右方向のシールドバイアス磁界(シ
ールドバイアス磁界S1(ベクトル値)+シールドバイ
アス磁界S2(ベクトル値))が作用する。このため、
センス電流量を10mAよりも小さくし、図示右方向に
作用するセンス電流磁界の強さを弱めても、その弱くな
った分の磁界の強さを、図示右方向に作用するシールド
バイアス磁界によって補うことができ、アシンメトリー
を0%に合わせ込むことが可能である。このように、セ
ンス電流量を小さくできれば、発熱量などを抑制できる
効果がある。
【0128】また、従来のように上下対称構造のスピン
バルブ型薄膜素子であると、アシンメトリーを0%に合
わせるために、センス電流磁界を使用できないが、前記
センス電流磁界に代わって、シールドバイアス磁界によ
って、アシンメトリーを0%に合わせることができる。
【0129】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、フリー磁
性層の上下に形成されている一組の同一層、あるいは二
組以上の同一層を異なる膜厚で形成することにより、フ
リー磁性層の上下を非対称構造にし、センス電流の大き
さ及び流す方向を適正に調整することによって、アシン
メトリーを0%に合わせることができる。
【0130】特に本発明によれば、スピンバルブ型薄膜
素子を構成する各層の膜厚を、抵抗変化率が高くなるよ
うに任意に決定し、これにより、フリー磁性層の上下が
非対称構造であれば、前述のように、センス電流の大き
さ及び流す方向を適正に調整することによって、アシン
メトリーを0%に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるスピンバルブ型薄膜素子(デュ
アルスピンバルブ型薄膜素子)を記録媒体との対向面側
から見た断面図、
【図2】図1に示すスピンバルブ型薄膜素子の縦断面を
模式図的に示した図、
【図3】デュアルスピンバルブ型薄膜素子を構成する非
磁性導電層(下)(上)の膜厚と抵抗変化率との関係を
示すグラフ、
【図4】デュアルスピンバルブ型薄膜素子を構成する固
定磁性層(下)(上)の膜厚と抵抗変化率との関係を示
すグラフ、
【図5】下配置シングルスピンバルブ型薄膜素子、及び
上配置シングルスピンバルブ型薄膜素子を構成する各非
磁性導電層の膜厚と、層間結合磁界Hbfとの関係を示
すグラフ、
【図6】デュアルスピンバルブ型薄膜素子を構成する固
定磁性層(下)(上)の膜厚と、各固定磁性層からの作
用磁界Hdとの関係を示すグラフ、
【図7】上下対称構造のデュアルスピンバルブ型薄膜素
子(比較例)を形成し、前記デュアルスピンバルブ型薄
膜素子のフリー磁性層の中心からシールド層までの距離
GL1,GL2を異なる値、あるいは同じ値で形成した
場合における、センス電流とアシンメトリーとの関係を
示すグラフ、
【図8】上下非対称構造のデュアルスピンバルブ型薄膜
素子(実施例)を形成し、前記デュアルスピンバルブ型
薄膜素子のフリー磁性層の中心からシールド層までの距
離GL1,GL2を異なる値で形成した場合における、
センス電流とアシンメトリーとの関係を示すグラフ、
【図9】上下非対称構造のデュアルスピンバルブ型薄膜
素子(実施例)を形成し、前記デュアルスピンバルブ型
薄膜素子のフリー磁性層の中心からシールド層までの距
離GL1,GL2を同じ値で形成した場合における、セ
ンス電流とアシンメトリーとの関係を示すグラフ、
【図10】従来におけるスピンバルブ型薄膜素子(デュ
アルスピンバルブ型薄膜素子)を記録媒体との対向面側
から見た断面図、
【図11】図10に示すスピンバルブ型薄膜素子の縦断
面を模式図的に示した図、
【符号の説明】
20 フリー磁性層 21 非磁性導電層(下) 22 非磁性導電層(上) 23 固定磁性層(下) 24 固定磁性層(上) 25 反強磁性層(下) 26 反強磁性層(上) 30 下部シールド層 31 上部シールド層 32 金属下地層 33 金属保護層 34 ハードバイアス層 35 導電層 36 センス電流 Hbf1、Hbf2 層間結合磁界 Hd1、Hd2 作用磁界 Is1、Is2 センス電流磁界 S1、S2 シールドバイアス磁界 GL1、GL2 (フリー磁性層の中心からシールド層
までの)距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリー磁性層と、前記フリー磁性層の上
    下に形成された非磁性導電層と、一方の非磁性導電層の
    上及び他方の非磁性導電層の下に形成され、磁化方向が
    固定されている固定磁性層と、一方の固定磁性層の上及
    び他方の固定磁性層の下に形成された反強磁性層とを有
    し、前記固定磁性層の固定磁化と交叉する方向にセンス
    電流が与えられ、固定磁性層の固定磁化とフリー磁性層
    の変動磁化との関係によって電気抵抗が変化するスピン
    バルブ型薄膜素子において、 前記非磁性導電層は、前記フリー磁性層の上側と下側と
    で膜厚が異なり、さらに、前記反強磁性層又は前記固定
    磁性層のうち、少なくとも一方は、前記フリー磁性層の
    上側と下側とで膜厚が異なり、 フリー磁性層よりも下側に形成された固定磁性層と非磁
    性導電層間の層間結合による磁界の強さをHbf1(ベ
    クトル値)、フリー磁性層よりも上側に形成された固定
    磁性層と非磁性導電層間の層間結合による磁界の強さを
    Hbf2(ベクトル値)とし、フリー磁性層よりも下側
    に形成された固定磁性層からフリー磁性層に流入する作
    用磁界の強さをHd1(ベクトル値)、フリー磁性層よ
    りも上側に形成された固定磁性層からフリー磁性層に流
    入する作用磁界の強さをHd2(ベクトル値)とし、さ
    らに、フリー磁性層の下側の層から、前記フリー磁性層
    に流入する電流磁界の強さをIs1(ベクトル値)、フ
    リー磁性層の上側の層から、前記フリー磁性層に流入す
    る電流磁界の強さをIs2(ベクトル値)とし、また前
    記スピンバルブ型薄膜素子の下側にギャップ層を介して
    形成されている下部シールド層から、前記フリー磁性層
    に流入するシールドバイアス磁界の強さをS1(ベクト
    ル値)、スピンバルブ型薄膜素子の上側にギャップ層を
    介して形成されている上部シールド層から、前記フリー
    磁性層に流入するシールドバイアス磁界の強さをS2
    (ベクトル値)とした場合に、 Hbf1+Hbf2のベクトル和及びHd1+Hd2の
    ベクトル和が0以外の値を示し、かつHbf1+Hbf
    2+Hd1+Hd2+Is1+Is2+S1+S2のベ
    クトル和が0となることを特徴とするスピンバルブ型薄
    膜素子。
  2. 【請求項2】 フリー磁性層の下側に形成される非磁性
    導電層の膜厚は、16オングストローム以上38オング
    ストローム以下で形成され、フリー磁性層の上側に形成
    される非磁性導電層の膜厚は、19オングストローム以
    上38オングストローム以下である請求項1に記載のス
    ピンバルブ型薄膜素子。
  3. 【請求項3】 フリー磁性層の上下に形成される固定磁
    性層の膜厚は共に、15オングストローム以上80オン
    グストローム以下で形成される請求項1または請求項2
    に記載のスピンバルブ型薄膜素子。
  4. 【請求項4】 フリー磁性層の中心から、スピンバルブ
    型薄膜素子よりも下側に形成されたシールド層までの距
    離と、フリー磁性層の中心から、前記スピンバルブ型薄
    膜素子よりも上側に形成されたシールド層までの距離と
    を異ならせ、センス電流量とセンス電流を流す方向によ
    って、Hbf1+Hbf2+Hd1+Hd2+Is1+
    Is2+S1+S2のベクトル和が0となるように調整
    される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスピ
    ンバルブ型薄膜素子。
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