JP2000348182A - 画像処理装置および方法、並びに媒体 - Google Patents

画像処理装置および方法、並びに媒体

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JP2000348182A
JP2000348182A JP15379599A JP15379599A JP2000348182A JP 2000348182 A JP2000348182 A JP 2000348182A JP 15379599 A JP15379599 A JP 15379599A JP 15379599 A JP15379599 A JP 15379599A JP 2000348182 A JP2000348182 A JP 2000348182A
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勝成 宮田
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Toshimichi Hamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動き検出を精度良く行い、かつ、回路構成を
簡略化する。 【解決手段】 動領域判定回路62は、1つのフィール
ド差分値と3つのフレーム差分値とを用いて動領域の検
出を行う。フィールド差分値と1つのフレームサ差分値
aは、入力されたフィールドの画素データと、フィール
ドメモリ51−1、51−2に記憶されている画素デー
タとが用いられて算出される。他の2つのフレーム差分
値は、フレーム差分値aが算出される時点より前の時点
で、既に算出されている。そのため新たに算出せず、既
に算出された値から得られる動領域の判定結果を、動領
域判定用メモリ81に記憶させておく。動領域判定回路
62は、動領域判定用メモリ81に記憶されている判定
結果を用いて、動領域の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
方法、並びに媒体に関し、特に、フレーム差分値とフィ
ールド差分値とを併用して動き検出を行い、その検出し
た結果を記憶し、あらたな動き検出を行う際、その記憶
された結果も含めて動き検出を行う画像処理装置および
方法、並びに媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】入力された画像データから動きを検出す
る手法として、フィールド間での差分を用いる方法と、
フレーム間での差分を用いる方法とがあり、共に、簡単
な回路構成で実現できることから、一般的に用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像データがインター
レースに入力される場合、フィールド差分だけを用いた
場合、連続する2枚のフィールドには、上下方向に1ラ
イン分のずれがある。従って、差分を算出するために、
一方のフィールドは、隣合うラインから、その間に位置
する画素を補間により算出し上述した1ライン分の補正
を行った上で、他方のフィールドとの差分を算出する。
このように、一方のフィールドからは、補間された画素
データを用いてフィールド差分値を算出することにな
り、その補間のために、画像にぼけが生じてしまい、そ
の結果、動き検出の精度が落ちてしまうといった課題が
あった。
【0004】また、動き検出に、フレーム間での差分を
用いる方法を適用した場合、差分を算出する画像の間に
は、2フィールドの開きがある。従って、フレーム差分
を算出する2枚の画像が一致している場合でも、その2
枚の画像の間にある画像も、同様に一致しているとは限
らず、このことが動き検出を行う上で、検出漏れの原因
となるという課題があった。
【0005】そこで、フィールド差分値とフレーム差分
値とを併用して動き検出を行うことにより、動き検出の
精度を向上させることができる。しかしながら、フィー
ルド差分値とフレーム差分値とを併用して動き検出を行
うと、フィールド差分値、または、フレーム差分値の、
どちらか一方を用いて動き検出を行う場合に比べて、多
くの画素データを必要とし、それらを同時に読み出す為
には、画素データを記憶させておくためのポート数が多
く必要となる。そのため、回路規模が大きくなるといっ
た課題があった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、フレーム差分値とフィールド差分値とを併
用して動き検出を行い、その検出した結果を記憶し、あ
らたな動き検出を行う際、その記憶された結果も含めて
動き検出を行うことにより、回路構成を簡略化し、回路
規模を小さくすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理装置は、画像信号を記憶する第1の記憶手段と、第1
の記憶手段に記憶されている画像信号からフィールド差
分値を算出するフィールド差分値算出手段と、第1の記
憶手段に記憶されている画像信号からフレーム差分値を
算出するフレーム差分値算出手段と、フィールド差分値
とフレーム差分値のそれぞれに対応するしきい値と、フ
ィールド差分値算出手段により算出されたフィールド差
分値と、フレーム差分値算出手段により算出されたフレ
ーム差分値とを比較し、その比較結果に応じ予め設定さ
れている所定の値を出力する出力手段と、出力手段によ
り出力された所定の値を記憶する第2の記憶手段と、時
刻tにおいてフィールド差分値算出手段により算出され
たフィールド差分値、時刻tにおいてフレーム差分値算
出手段により算出されたフレーム差分値、および時刻t
より前の時刻に第2の記憶手段に記憶された所定の値を
用いて、画像信号に基づく画像の動領域を検出する検出
手段とを含むことを特徴とする。
【0008】検出手段は、フレーム差分値算出手段が、
時刻tにおいてフレーム差分値を算出する際に用いた画
素が位置するラインに対して上側または下側に位置する
ラインのうち、少なくとも一方のラインに位置する画素
から、時刻tより前の時刻において算出したフレーム差
分値と、しきい値とが比較され、その比較結果に応じ
て、出力手段により出力され、第2の記憶手段に記憶さ
れた所定の値を用いて、動領域の検出を行うようにする
ことができる。
【0009】請求項3に記載の画像処理方法は、画像信
号を記憶する第1の記憶ステップと、第1の記憶ステッ
プで記憶された記画像信号からフィールド差分値を算出
するフィールド差分値算出ステップと、第1の記憶ステ
ップで記憶された画像信号からフレーム差分値を算出す
るフレーム差分値算出ステップと、フィールド差分値と
フレーム差分値のそれぞれに対応するしきい値と、フィ
ールド差分値算出ステップで算出されたフィールド差分
値と、フレーム差分値算出ステップで算出されたフレー
ム差分値とを比較し、その比較結果に応じ予め設定され
ている所定の値を出力する出力ステップと、出力ステッ
プで出力された所定の値を記憶する第2の記憶ステップ
と、時刻tにおいてフィールド差分値算出ステップで算
出されたフィールド差分値、時刻tにおいてフレーム差
分値算出ステップで算出されたフレーム差分値、および
時刻tより前の時刻に第2の記憶ステップで記憶された
所定の値を用いて、画像信号に基づく画像の動領域を検
出する検出ステップとを含むことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の媒体のプログラムは、画
像信号を記憶する第1の記憶ステップと、第1の記憶ス
テップで記憶された記画像信号からフィールド差分値を
算出するフィールド差分値算出ステップと、第1の記憶
ステップで記憶された画像信号からフレーム差分値を算
出するフレーム差分値算出ステップと、フィールド差分
値とフレーム差分値のそれぞれに対応するしきい値と、
フィールド差分値算出ステップで算出されたフィールド
差分値と、フレーム差分値算出ステップで算出されたフ
レーム差分値とを比較し、その比較結果に応じ予め設定
されている所定の値を出力する出力ステップと、出力ス
テップで出力された所定の値を記憶する第2の記憶ステ
ップと、時刻tにおいてフィールド差分値算出ステップ
で算出されたフィールド差分値、時刻tにおいてフレー
ム差分値算出ステップで算出されたフレーム差分値、お
よび時刻tより前の時刻に第2の記憶ステップで記憶さ
れた所定の値を用いて、画像信号に基づく画像の動領域
を検出する検出ステップとからなることを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の画像処理装置、請求項3
に記載の画像処理方法、および請求項4に記載の媒体に
おいては、画像信号からフィールド差分値とフレーム差
分値が算出され、フィールド差分値とフレーム差分値の
それぞれに対応するしきい値と、算出されたフィールド
差分値とフレーム差分値とが比較され、その比較結果に
応じ予め設定されている所定の値が出力され、その所定
の値が記憶され、時刻tにおいて算出されたフィールド
差分値、フレーム差分値、および時刻tより前の時刻に
記憶された所定の値が用いられて、画像信号に基づく画
像の動領域が検出される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した記録再
生装置1の一実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。アンテナ2により受信された番組は、チューナ3に
出力され、ユーザが所望とする番組の信号のみ選択さ
れ、スイッチ4に出力される。スイッチ4は、外部入力
端子5に接続されている図示されていない装置からのデ
ータも入力される。スイッチ4は、マイクロコンピュー
タ6の指示により、チューナ3からの出力、または、外
部入力端子5からの出力のうち、どちらか一方を選択
し、映像信号を映像信号処理部7に、音声信号を音声信
号処理部8に、それぞれ出力する。
【0013】映像信号処理部7は、入力された映像信号
にAGC(Automatic Gain Control)などの処理を施し、A
/D(Analog/Digital)変換部9に出力する。同様に、音
声信号処理部8は、入力された音声信号に所定の処理を
施し、A/D変換部10に出力する。A/D変換部9は、入力
された映像信号を、A/D変換部10は、入力された音声
信号を、それぞれ、デジタル信号に変換する。A/D変換
部9によりデジタル信号に変換された映像信号は、映像
信号圧縮器11に出力され、A/D変換部10によりデジ
タル信号に変換された音声信号は、音声信号圧縮器12
に出力される。
【0014】映像信号圧縮器11に入力された映像信号
は、例えば、MPEG(Moving PictureExperts Group)2
方式の圧縮方式が用いられて、圧縮され、メモリ13に
出力され、記憶される。同様に、音声信号圧縮器12に
入力された音声信号は、例えば、MPEGオーディオ方式の
圧縮方式が用いられて、圧縮され、メモリ14に出力さ
れ、記憶される。
【0015】メモリ13に記憶された映像データと、メ
モリ14に記憶された音声データは、マイクロコンピュ
ータ6の指示に従い、メモリコントローラ15がコント
ロールすることにより、読み出され、バス16を介し
て、記録用変調器17に入力される。記録用変調器17
は、入力された映像データまたは音声データに、エラー
訂正データの付加やEFM(Eight to Fourteen Modulatio
n)変調などの処理を施し、ディスク18に出力し、記
録させる。ディスク18は、内蔵型のハードディスク、
着脱可能な光ディスクや磁気ディスクなどである。ディ
スク18へのデータの記録は、マイクロコンピュータ6
の指示により、ディスクコントローラ19がディスク1
8を制御することにより行われる。
【0016】ディスク18に記録されているデータは、
再生用復調器20により、読み出され、EFM復調やエラ
ー訂正などの処理が行われた後、バス16を介して、映
像データはメモリ21に、音声データはメモリ22に、
それぞれ出力され、記憶される。メモリ21に記憶され
た映像データは、マイクロコンピュータ6の指示に従
い、メモリコントローラ15がコントロールすることに
より、読み出され、映像信号伸張器23に出力される。
同様に、メモリ22に記憶されている音声データは、読
み出され、音声信号伸張器24に出力される。
【0017】映像信号伸張部23は、入力された圧縮さ
れている映像データに伸張処理を施し、メモリ25、動
き検出回路26、および映像処理回路27に出力する。
メモリ25に記憶された映像信号は、動き検出回路26
と映像処理回路27に出力される。メモリ25は、動き
検出および映像処理において必要なメモリであり、数フ
ィールド分の映像信号を記憶することができる。
【0018】動き検出回路26は、フィールド差分とフ
レーム差分を適応的に組み合わせ(詳細は後述する)、
動き検出を行う。検出された動き検出結果の情報は、結
果用メモリ28に記憶される。映像処理回路27は、結
果用メモリ28から読み出した動き検出結果の情報と複
数のフィールドの映像データを用いて、例えば、フレー
ム静止画の生成や拡大縮小などの処理を行う。映像処理
回路27からの出力は、D/A変換部29に出力され、ア
ナログ信号に変換される。アナログ信号に変換された映
像データは、映像信号処理部30に出力される。映像信
号処理部30は、入力された映像信号にエンファンシス
などの処理を施し、コンポジット映像信号として、記録
再生装置1に接続されているモニタ41に出力する。
【0019】一方、音声信号伸張器24に入力された音
声データは、伸張処理が施されD/A変換部31に出力さ
れる。D/A変換部31に入力されたデジタル信号の音声
データは、アナログ信号に変換され、音声信号処理部3
2に出力され、増幅などの所定の処理が施され、接続さ
れているスピーカ42に出力される。
【0020】操作部33は、リモートコントローラ、ボ
タン、ジョグダイヤルなどから構成され、ユーザが所望
の処理を記録再生装置1に対して行うときに操作され
る。マイクロコンピュータ6は、操作部33からの操作
信号に従い、各部を制御する。
【0021】図2は、動き検出回路26の詳細を示すブ
ロック図である。メモリ25は、3つのフィールドメモ
リ51−1乃至51−3から構成されている。これらの
フィールドメモリ51−1乃至51−3は、マルチポー
ト構成となっており、後述する動領域の判定用の読み出
しと、拡大縮小用の読み出しは、同時刻に行える。映像
信号伸張器23から出力された映像データは、メモリ2
5のフィールドメモリ51−1に入力されるとともに、
加算器61−1にも入力される。フィールドメモリ51
−1に記憶された映像データは、フィールドメモリ51
−2に順次入力され、記憶され、フィールドメモリ51
−2に記憶された映像データは、フィールドメモリ51
−3に順次入力され、記憶される。
【0022】従って、時刻tにおいて入力された映像デ
ータが加算器61−1に入力されるとき、フィールドメ
モリ51−1から出力される映像データは、1フィール
ド前の時刻t−1に入力された映像データであり、フィ
ールドメモリ51−2から出力される映像データは2フ
ィールド前の映像データであり、フィールドメモリ51
−3から出力される映像データは、3フィールド前の映
像データである。すなわち、1フィールド毎に、フィー
ルドメモリ51−1からフィールドメモリ51−2へ、
フィールドメモリ51−2からフィールドメモリ51−
3へと映像データは、流れていく。実際に回路を構成す
る場合、映像データを移動させるのではなく、メモリ2
5内に複数のバンクを設け、そのバンクを切り換えるこ
とにより行うようにしても良い。
【0023】以下の説明においては、時刻tにおいてフ
ィールドメモリ51−1から出力される映像データをフ
ィールドnのものとし、動き検出回路26の加算器61
−1に入力される映像データをフィールドn+1のもの
とし、フィールドメモリ51−2から出力される映像デ
ータをフィールドn−1のものとし、フィールドメモリ
51−3から出力される映像データをフィールドn−2
のものとする。
【0024】加算器61−1は、映像信号伸張器23か
ら出力されたフィールドn+1の映像データから、フィ
ールドメモリ51−2から出力されたフィールドn−1
の映像データを減算し(以下、この減算された値をフレ
ーム差分値aとする)、動領域判定回路62に出力す
る。
【0025】フィールドメモリ51−1から出力された
フィールドnの映像データは、加算器61−2とディレ
イライン部63−1にも出力される。ディレイライン部
63−1は、加算器61−2に、フィールドメモリ51
−1から直接供給されるフィールドnの所定のライン
(ラインmとする)の前のライン(ラインm−1とす
る)の映像データを加算器61−2に供給する。加算器
61−2は、フィールドnのラインmの映像データとラ
インm−1の映像データとを加算し、その値を乗算器6
4に出力する。乗算器64は、入力された値に1/2を
乗算し、その値を加算器61−3に出力する。このよう
にして、フィールドnに、フィールドn−1に存在する
ラインの映像データと同位置に存在するラインの映像デ
ータが生成される。
【0026】加算器61−3は、フィールドnの生成さ
れたラインの映像データから、フィールドメモリ51−
2から出力されたフィールドn−1の対応する位置に位
置するラインの映像データを減算することにより、フィ
ールド差分値を算出し、動領域判定回路62に出力す
る。
【0027】フィールドメモリ51−3から出力された
フィールドn−2の映像データは、加算器61−4とデ
ィレイライン部63−2に入力される。ディレイライン
部63−2は、ディレイライン部63−1と同様の処理
により、例えば、フィールドメモリ51−3から加算器
61−4に供給されているラインの映像データがライン
mの映像データのとき、その次のラインm+1の映像デ
ータを加算器61−5に供給する。
【0028】加算器61−4は、フィールドメモリ51
−3から供給されるフィールドn−2の映像データか
ら、フィールドメモリ51−1から供給されるフィール
ドnの映像データを減算することにより、フレーム差分
値(以下、フレーム差分値cとする)を算出し、動領域
判定回路62に出力する。
【0029】加算器61−5は、ディレイライン部63
−2から出力されたフィールドn−2の映像データか
ら、ディレイライン部63−1から出力されたフィール
ドnの映像データを減算することにより、フレーム差分
値(以下、フレーム差分値bとする)を算出し、動領域
判定回路62に出力する。
【0030】動領域判定回路62は、各部において算出
された値(入力された値)を用いて、動き領域を検出
し、その結果を結果用メモリ28(図1)に出力する。
【0031】図3は、動領域判定回路62の詳細を示す
図である。加算器61−3から出力されたフィールド差
分値は、動領域判定回路62の絶対値回路71−1に入
力され、絶対値が算出され、比較器72−1に出力され
る。比較器72−1には、しきい値として、しきい値Fi
eld_thも入力される。比較器72−1は、入力されたフ
ィールド差分値の絶対値としきい値Field_thとを比較
し、その比較結果として、フィールド差分値の方が大き
い場合、動領域の候補を示す値として”1”を、フィー
ルド差分値の方が小さい場合、静止領域の候補を示す値
として”0”を、AND回路74に出力する。
【0032】同様に、加算器61−1から出力されたフ
レーム差分値aは、絶対値回路71−2を介して比較器
72−2に入力され、加算器61−5から出力されたフ
レーム差分値bは、絶対値回路71−3を介して比較器
72−3に入力され、加算器61−4から出力されたフ
レーム差分値cは、絶対値回路71−4を介して比較器
72−4に入力される。比較器72−2乃至72−4に
は、それぞれしきい値としてしきい値Frame_thも入力さ
れている。比較器72−2乃至72−4は、それぞれ、
入力されたフレーム差分値と、しきい値Frame_thを比較
し、その比較結果として、フレーム差分値の方が大きい
場合、動領域候補であることを示す値として”1”を、
フレーム差分値の方が小さい場合、静止領域候補である
ことを示す値として”0”を、OR回路73に出力する。
【0033】OR回路73は、比較器72−2乃至72−
4から、それぞれ入力された値の論理和を算出し、AND
回路74に出力する。AND回路74は、比較器72−1
からの値と、OR回路73からの値との論理積を算出し、
その結果を、動領域判定結果として、結果用メモリ28
に出力する。動領域判定結果としては、動領域と判定さ
れた場合、”1”、動領域ではない(静止領域である)
と判断された場合、”0”である。
【0034】次に、フィールド差分値とフレーム差分値
a乃至cの算出の仕方について説明する。ここで、時刻
tにおいて動き検出回路26に入力されるフィールドn
+1、フィールドメモリ51−1から出力されるフィー
ルドn、フィールドメモリ51−2から出力されるフィ
ールドn−1、およびフィールドメモリ51−3から出
力されるフィールドn−2との擬似的な位置関係を図4
に示す。
【0035】図4に示したように、映像信号はインター
レースに入力されるため、隣あうフィールド間には、1
ラインのずれが生じている。すなわち、フィールドn−
2の一番上に位置するラインをラインmとし、その次の
ラインをm+1とすると、フィールドn−1の一番上に
位置するラインnは、ラインmとラインm+1の中間に
位置することになる。図4に示したように、所定のフィ
ールド内の所定のライン上に位置する画素を画素A乃至
Fとする。
【0036】図4の一部分を垂直方向に切り出して、時
間順に並べると、換言すれば、画素A乃至Fを全て含む
平面で切り出し、その一部を取り出すと図5に示したよ
うになる。このように、映像信号はインターレースに入
力されるため、例えば、フィールドnの画素Bと画素C
の間に、フィールドn−1の画素Aが位置するという位
置関係になる。従って、例えば、図6に示すように、フ
ィールドn−1とフィールドnとのフィールド差分を算
出する為には、フィールドnの画素Bと画素Cとの間
に、フィールドnの画素Aに対応する位置に位置する画
素Gを補間(生成)する必要がある。すなわち、画素B
と画素Cとを足し合わし、その足し合わされた値の半分
(平均)の値が画素Gの画素データとなる。
【0037】図2に示した動き検出回路26において、
フィールドメモリ51−1に記憶されてるデータがフィ
ールドnのものであるとき、フィールドメモリ51−2
に記憶されているデータは、フィールドn−1のもので
ある。そのようなときに、フィールドメモリ51−1か
ら画素Cのデータが出力されると、ディレイライン部6
3−1からは画素Bのデータが出力される。そのため、
加算器61−2では、画素Bのデータと画素Cのデータ
とが加算されることになる。その加算されたデータは、
乗算器64に入力され、1/2が乗算されることによ
り、平均値が算出され、加算器61−3に出力される。
加算器61−3には、フィールドメモリ51−2から出
力されたフィールドn−1の画素Aのデータも入力さ
れ、その入力された画素Aのデータを、乗算器64から
出力された画素Bと画素Cとの平均値(画素Gのデー
タ)から減算することにより、フィールド差分値が算出
される。
【0038】フレーム差分値は、同じライン配列をして
いるフィールド同士の画素データが用いられて算出され
る。すなわち、図7に示したように、フィールドn−2
とフィールドn、フィールドn−1とフィールドn+1
との間で、それぞれフレーム差分値が算出される。例え
ば、図2に示した動き検出回路26において、フィール
ドn+1の画素Dのデータが入力されたとき、フィール
ドメモリ51−2からフィールドn−1の画素Aのデー
タが出力される。その結果、加算器61−1には、画素
Aのデータと画素Dのデータとが入力される。加算器6
1−1は、画素Dのデータから画素Aのデータを減算す
ることにより、フレーム差分値aを算出する。
【0039】本実施の形態においては、1つのフレーム
差分値だけではなく、そのフレーム差分値を算出した画
素(注目画素)があるラインの、上下に位置するライン
内の画素(画素A,Dに対しては、画素B,C,E,
F)も用いられて、さらにフレーム差分値が算出され、
後述する動領域の判定に用いられる。上述したように、
画素Aと画素Dとを用いてフレーム差分値が算出される
処理と並行して、画素Bと画素E、画素Cと画素Fとの
間でのフレーム差分値が、それぞれ算出される。
【0040】上述したように、フィールドメモリ51−
1からフィールドnの画素Cのデータが出力されている
とき、ディレイライン部63−1からは、画素Bのデー
タが出力されているので、その画素Bのデータが用いら
れる。また、そのとき、フィールドメモリ51−3から
は、画素Cに対応する位置に位置する、フィールドn−
2の画素Fのデータが出力される。さらに、ディレイラ
イン部63−2からは、画素Eのデータが出力される。
これらの画素データが用いられて画素Bと画素Eからフ
レーム差分値b、画素Cと画素Fとからフレーム差分値
cが、それぞれ算出される。
【0041】図7においては、フィールドnが基準フィ
ールド(以下、適宜、フィールドメモリ51−1に記憶
されているフィールドことを基準フィールドと記述す
る)のときのフレーム差分値について説明したが、1フ
ィールド前の、基準フィールドがフィールドn−1のと
きのフレーム差分値について図8を参照して説明する。
図8においては、フィールドn−2より1フィールド前
のフィールドn−3上に位置する画素を画素Gと画素H
とし、フィールドn−1上に位置する画素Aとはことな
る画素を画素Iとする。フィールドメモリ51−1にフ
ィールドn−1の画素データが記憶されているとき、動
き検出回路26に入力されるフィールドの画素データ
は、フィールドnの画素データである。また、フィール
ドメモリ51−2には、フィールドn−2の画素データ
が、フィールドメモリ51−3には、フィールドn−3
の画素データが、それぞれ記憶されている。
【0042】動き検出回路26にフィールドnの画素B
の画素データが入力されたとき、フィールドメモリ51
−2から、画素Bに対応する位置に位置する画素Eの画
素データが加算器61−1に出力される。従って、加算
器61−1からは、画素Bの画素データから画素Eの画
素データが減算されることにより、フレーム差分値a’
(画素Aと画素Dから算出されるフレーム差分値aと区
別するため、ダッシュを付けて表現する。他も同様に表
現する)が出力される。同様に、フレーム差分値b’
は、画素Gと画素Iから、フレーム差分値c’は、画素
Hと画素Aから、それぞれ算出される。
【0043】このように、基準フィールドがフィールド
nのときに、算出されるフレーム差分値bは、その1フ
ィールド前(基準フィールドがフィールドn−1のと
き)のときに、フレーム差分値a’として、既に算出さ
れている。同様に、フレーム差分値cも、その1フィー
ルド前の処理において、既に算出されている。さらに、
これらのフレーム差分値bとフレーム差分値cを用いて
判定される結果、換言すれば、比較器72−3(図3)
と比較器72−4から出力される比較結果は、既に出さ
れていることになる。既に得られた判定結果を用いるこ
とにより、動き検出回路26、およびその内部の動領域
判定回路62の構成を簡略化することが可能となり、も
って、全体の回路構成を小型化することが可能となる。
【0044】図9は、上述したことを考慮した動き検出
回路26の構成を示す図であり、図10は、図9に示し
た動き検出回路26の動領域判定回路62の構成を示す
図である。図2に示した動き検出回路26、図10に示
した動領域判定回路62と同様の処理を行う部分には、
同一の符号を付し、その説明は、適宜省略する。
【0045】図9に示した動き検出回路26は、図2に
示した動き検出回路26のうちの、フィールド差分値を
算出するための加算器61−1、フレーム差分値aを算
出するための加算器61−2,61−3、ディレイライ
ン部63−1、および乗算器64から構成され、その構
成に、フレーム差分値bとフレーム差分値cとから得ら
れる判定結果を記憶する動領域判定用メモリ81が動領
域判定回路62に付加された構成とされている。図9に
示した構成にした場合、フィールドメモリ51−3は、
動領域を判定するためのデータは記憶しないが(従って
省略可能だが)、映像処理回路27が処理を行う際に必
要な画像データが記憶されている。
【0046】図10に示した動領域判定回路62の構成
は、図3に示した動領域判定回路62から、絶対値回路
71−3、71−4、および比較器72−3,72−4
を削除し、代わりに、動領域判定用メモリ81から供給
されるフレーム差分値判定結果が、OR回路73に直接、
および、ディレイライン部91を介して入力される構成
とされている。
【0047】次に、図9に示した動き検出回路26の動
作について図11のフローチャートを参照して説明す
る。ステップS1において、フィールド差分値が算出さ
れる。フィールド差分値は、図6を参照して説明したよ
うに、例えば、フィールドn−1に存在する画素Aに対
応するフィールドnの位置に、画素Gが画素Bと画素C
とから生成され、その生成された画素Gと画素Aとの差
分値が算出されることにより行われる。
【0048】すなわち、フィールドメモリ51−1から
フィールドnの画素データが出力され、加算器61−2
に画素Cのデータが入力されると、ディレイライン部6
3−1からは、画素Bのデータが出力され、フィールド
メモリ51−2からは画素Aのデータが出力される。従
って、加算器61−2には、画素Bと画素Cのデータ入
力される。加算器61−2により、画素Bと画素Cのデ
ータが加算され、乗算器64により1/2が乗算される
ことにより、画素Bと画素Cとの平均値が算出される。
加算器61−3は、算出された画素Bと画素Cの平均値
から、フィールドメモリ51−2から入力された画素A
のデータを減算することにより、フィールド差分値を算
出する。
【0049】このようにして、ステップS1において、
フィールド差分値が算出されると、ステップS2におい
て、フレーム差分値aが算出される。フレーム差分値a
は、図7を参照して説明したように、例えば、フィール
ドn−1の画素Aとフィールドn+1の画素Dとの差分
値を算出することにより行われる。すなわち、動き検出
回路26にフィールドn+1の画素Dのデータ入力され
たとき、その画素Dの位置に対応するフィールドn−1
の画素Aのデータがフィールドメモリ51−2から出力
される。従って、加算器61−1には、画素Aと画素D
のデータが入力される。加算器61−1は、画素Dのデ
ータから画素Aのデータを減算することにより、フレー
ム差分値aを算出する。
【0050】このようにして、ステップS2において、
フレーム差分値aが算出されると、ステップS3におい
て、動領域判定回路62(図10)により動領域の判定
が行われる。動領域判定回路62の絶対値回路71−1
には、加算器61−3から出力されたフィールド差分値
が入力される。絶対値回路71−1は、入力されたフィ
ールド差分値の絶対値を算出し、比較器72−1に出力
する。比較器72−1は、入力された絶対値が取られた
フィールド差分値と予め設定されているしきい値Field_
thとを比較する。その比較結果が、フィールド差分値の
方がしきい値Field_thより大きいと判断された場合、動
領域の候補であることを示す”1”が、しきい値Field_
thの方がフィールド差分値より大きいと判断された場
合、静止領域の候補であることを示す”0”が、AND回
路74に出力される。
【0051】動領域判定回路62の絶対値回路71−2
には、加算器61−1から出力されたフレーム差分値a
が入力される。絶対値回路71−2は、入力されたフレ
ーム差分値aの絶対値を算出し、比較器72−2に出力
する。比較器72−2は入力された絶対値の取られたフ
レーム差分値aと、予め設定されているしきい値Frame_
thとを比較する。その比較結果が、フレーム差分値の方
がしきい値Frame_thより大きいと判断された場合、動領
域の候補であることを示す”1”が、しきい値Frame_th
の方がフレーム差分値より大きいと判断された場合、静
止領域の候補であることを示す”0”が、OR回路73に
出力される。
【0052】本実施の形態においては、3つのフレーム
差分値が用いられて動領域の判定が行なわれる。そのた
め、OR回路73は、3つのフレーム差分値から得られる
動領域の判定結果が、全て動領域ではない(静止領域で
ある)と判断された場合のみ、静止領域であるという判
定結果をAND回路74に出力する。3つのフレーム差分
値のうち、1つのフレーム差分値aは、加算器61−1
から供給される、換言すれば、動き検出回路26に入力
されたフィールドの画素データから算出される。しかし
ながら、他のフレーム差分値bとフレーム差分値cは、
図8を参照して説明したように、フレーム差分値aが算
出される1フィールド前に、既に算出されている。さら
に、算出された結果が用いられ、比較器72−2によ
り、動領域であるか否かの判定もされている。そして、
これらの判定結果は、動領域判定用メモリ81に記憶さ
れている。
【0053】従って、OR回路73に入力される3つのフ
レーム差分値からの判定結果のうち、2つの判定結果
は、動領域判定用メモリ81に記憶されている判定結果
が用いられる。例えば、フレーム差分値c(図7に示し
た例の場合、画素Bと画素Eとから算出される差分値)
から得られる判定結果は、動領域判用メモリ81から直
接供給され、フレーム差分値b(図7に示した例の場
合、画素Cと画素Fとから算出される差分値)から得ら
れる判定結果は、ディレイライン部91を介して動領域
判定用メモリ81から供給される。
【0054】OR回路73は、入力された3つのフレーム
差分値から得られる判定結果の論理和を算出し、AND回
路74に出力する。AND回路74は、比較器72−1か
ら入力された判定結果と、OR回路73から入力された判
定結果の論理積を算出し、その結果を動領域判定の結果
とし、結果用メモリ28に出力する。
【0055】ステップS4において、判定結果の記憶が
行われる。動領域判定回路62の比較器72−2から出
力される判定結果は、OR回路73に出力されるととも
に、動領域判定用メモリ81にも出力され、記憶され
る。動領域判定用メモリ81に記憶された判定結果は、
上述したように、ステップS3において行われる動領域
の判定処理の際に用いられる。
【0056】このように、既に算出、および判定された
結果を記憶し、新たな判定を行う際に用いるようにする
ことにより、動き検出を行う回路の構成を簡略化するこ
とが可能となる。また、フィールド差分値とフレーム差
分値を併用して動き検出を行うことにより、より正確な
動き検出を行うことが可能となる。
【0057】このようにして、動き検出回路26により
検出され、結果用メモリ28に記憶された動領域判定結
果は、映像処理回路27において、例えば、画像の拡大
または縮小の処理を行う際などに用いられる。図12を
参照して、映像処理回路27が行う処理のうち、画像の
拡大または縮小する際の処理について説明する。フィー
ルドn−1とフィールドnにより1枚の画像が作成され
るわけだが、その作成される画像に対して拡大または縮
小の処理を施す場合には、基本的に4点補間により、所
望の画素データが算出(補間)される。その際、動きの
ある場合と動きのない場合とで、所望の画素データを算
出するのに用いられる画素データの選び方が異なる。
【0058】すなわち、図12(A)に示したように、
フィールドn−1に存在する画素Aに対して、フィール
ドnに存在する画素Bと画素Cが動いているという情報
が、結果用メモリ28に記憶されている判定結果から得
られる場合、補間したい画素データ(画素Zのデータ)
は、画素Bのデータと画素Cのデータが用いられて算出
される。画素A乃至Cのデータは、必要に応じメモリ2
5(フィールドメモリ51−1乃至53−3の対応する
メモリ)から読み出される。
【0059】一方、図12(B)に示したように、フィ
ールドn−1に存在する画素Aに対して、画素Bと画素
Cが動いていない(静止している)という情報が、結果
用メモリ28に記憶されている判定結果から得られる場
合、画素Zのデータは、画素Aのデータと画素Bのデー
タが用いられて算出される。このように、所定の画素に
対して動きがあるか否かを判断し、換言すれば、結果用
メモリ28に記憶されている判定結果に基づいて、補間
する画素データを算出するのに用いる画素データを選択
することにより、特に、静止領域での補間後の解像度を
向上させることができる。
【0060】上述した実施の形態においては、動き検出
回路26の動領域判定用メモリ81とフィールドメモリ
51−1乃至51−3(メモリ25)は、異なるメモリ
として設けたが、動領域判定用メモリ81に記憶される
判定結果を、メモリ25に記憶させるようにし、動領域
判定用メモリ81を動き検出回路26から削除した構成
としても良い。
【0061】図10に示した動領域判定回路62におい
ては、動領域判定用メモリ81からフレーム差分値の判
定結果を1つ読み出し、ディレイライン部91により、
もう1つのフレーム差分値の判定結果を得る構成とした
が、動領域判定用メモリ81に、2つの読み出し用のポ
ートを設け、2つとも同時に読み出せるようにしても良
い。そのようにした場合、ディレイライン部91は削除
され、OR回路73には、2つのフレーム差分値からの判
定結果が、直接動領域判定用メモリ81から供給される
構成となる。また、動領域判定用メモリ81から時分割
に2つの判定結果を読み出すことにより、ディレイライ
ン部91を削除した構成としても良い。
【0062】上述した実施の形態においては、映像処理
回路27が画像の拡大、または、縮小などの処理を行う
ようにしたが、マイクロコンピュータ6も、そのような
処理ができるようにしても良い。マイクロコンピュータ
6が、画像処理を行う場合、メモリ25に記憶されてい
る画像データと、結果用メモリ28に記憶されている判
定結果を用いて行う。そして、処理された画像データ
は、マイクロコンピュータ6経由で他の装置、例えば、
ハードディスク、メモリスティック、IEEE1394などで接
続されている装置などに出力される。
【0063】上述した実施の形態においては、3つのフ
レーム差分値を用いる場合を説明したが、さらに多くの
フレーム差分値を用いて、動領域の判定を行うようにし
ても良い。例えば、図13に示すように、画素Hと画素
J、画素Iと画素Kとから、それぞれ算出されるフレー
ム差分値を用いるようにしても良い。また、上述した実
施の形態においては、フィールド差分値を1つしか用い
ない場合を説明したが、複数のフィールド差分値を用い
るようにしても良い。また、フィールド差分値も、動領
域判定用メモリ81に記憶させるようにし、後の処理に
より必要に応じ読み出せるようにしておいても良い。こ
のように、動領域の判定に用いるフィールド差分値、お
よびフレーム差分値を増やした場合においても、本発明
を適用することにより、メモリポートの増大や回路規模
の拡大などが生じることはない。
【0064】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウエアとしての記録再生装置1
に組み込まれているコンピュータ、または、各種のプロ
グラムをインストールすることで、各種の機能を実行す
ることが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュー
タなどにインストールされる。
【0065】次に、図14を参照して、上述した一連の
処理を実行するプログラムをコンピュータにインストー
ルし、コンピュータによって実行可能な状態とするため
に用いられる媒体について、そのコンピュータが汎用の
パーソナルコンピュータである場合を例として説明す
る。
【0066】プログラムは、図14(A)に示すよう
に、パーソナルコンピュータ101に内蔵されている記
録媒体としてのハードディスク102や半導体メモリ1
03に予めインストールした状態でユーザに提供するこ
とができる。
【0067】あるいはまた、プログラムは、図14
(B)に示すように、フロッピーディスク111、CD-R
OM(Compact Disk-Read Only Memory)112、MO(M
agneto-Optical)113、DVD(Digital Versatile Dis
k)114、磁気ディスク115、半導体メモリ116
などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納し、パ
ッケージソフトウェアとして提供することができる。
【0068】さらに、プログラムは、図14(C)に示
すように、ダウンロードサイト121から、デジタル衛
星放送用の人工衛星122を介してパーソナルコンピュ
ータ123に無線で転送したり、ローカルエリアネット
ワーク、インターネットといったネットワーク131を
介して、パーソナルコンピュータ123に有線で転送
し、パーソナルコンピュータ123において、内蔵する
ハードディスクなどに格納させることができる。
【0069】本明細書における媒体とは、これら全ての
媒体を含む広義の概念を有するものである。
【0070】また、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0071】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の画像処理
装置、請求項3に記載の画像処理方法、および請求項4
に記載の媒体によれば、画像信号からフィールド差分値
とフレーム差分値を算出し、フィールド差分値とフレー
ム差分値のそれぞれに対応するしきい値と、算出された
フィールド差分値とフレーム差分値とを比較し、その比
較結果に応じ予め設定されている所定の値を出力し、そ
の所定の値を記憶し、時刻tにおいて算出されたフィー
ルド差分値、フレーム差分値、および時刻tより前の時
刻に記憶された所定の値を用いて、画像信号に基づく画
像の動領域を検出するようにしたので、動領域の判定の
精度を向上させることが可能になるとともに、その回路
の構成を簡略化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置の一実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の動き検出回路26の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2の動領域判定回路62の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】フィールドと画素との関係を説明する図であ
る。
【図5】時間的に示した各画素の位置関係を説明する図
である。
【図6】フィールド差分を説明する図である。
【図7】フレーム差分を説明する図である。
【図8】フレーム差分を説明する図である。
【図9】動き検出回路26の他の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】図8の動領域判定回路62の内部構成を示す
ブロック図である。
【図11】図9の動き検出回路26の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図12】画像の拡大、縮小の際の処理について説明す
る図である。
【図13】フレーム差分値を説明する図である。
【図14】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置, 51 フィールドメモリ, 61
加算器、 62 動領域判定回路, 63 ディレイ
ライン部, 64 乗算器, 71 絶対値回路, 7
2 比較器, 73 OR回路, 74 AND回路, 8
1 動領域判定用メモリ
フロントページの続き (72)発明者 濱田 敏道 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK06 LA05 MA00 NN24 NN29 PP04 RC32 RD03 RF05 SS13 SS20 UA02 UA05 UA34 UA39 5L096 AA02 AA06 BA18 DA01 GA08 GA22 GA23 GA51 HA03 LA00 LA06 LA10 9A001 BZ03 HH23 HH30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を記憶する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像信号から
    フィールド差分値を算出するフィールド差分値算出手段
    と、 前記第1の記憶手段に記憶されている前記画像信号から
    フレーム差分値を算出するフレーム差分値算出手段と、 前記フィールド差分値と前記フレーム差分値のそれぞれ
    に対応するしきい値と、前記フィールド差分値算出手段
    により算出された前記フィールド差分値と、前記フレー
    ム差分値算出手段により算出された前記フレーム差分値
    とを比較し、その比較結果に応じ予め設定されている所
    定の値を出力する出力手段と、 前記出力手段により出力された前記所定の値を記憶する
    第2の記憶手段と、 時刻tにおいて前記フィールド差分値算出手段により算
    出された前記フィールド差分値、時刻tにおいて前記フ
    レーム差分値算出手段により算出された前記フレーム差
    分値、および時刻tより前の時刻に前記第2の記憶手段
    に記憶された前記所定の値を用いて、前記画像信号に基
    づく画像の動領域を検出する検出手段とを含むことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記フレーム差分値算
    出手段が、時刻tにおいて前記フレーム差分値を算出す
    る際に用いた画素が位置するラインに対して上側または
    下側に位置するラインのうち、少なくとも一方のライン
    に位置する画素から、時刻tより前の時刻において算出
    したフレーム差分値と、前記しきい値とが比較され、そ
    の比較結果に応じて、前記出力手段により出力され、前
    記第2の記憶手段に記憶された前記所定の値を用いて、
    動領域の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 画像信号を記憶する第1の記憶ステップ
    と、 前記第1の記憶ステップで記憶された記画像信号からフ
    ィールド差分値を算出するフィールド差分値算出ステッ
    プと、 前記第1の記憶ステップで記憶された前記画像信号から
    フレーム差分値を算出するフレーム差分値算出ステップ
    と、 前記フィールド差分値と前記フレーム差分値のそれぞれ
    に対応するしきい値と、前記フィールド差分値算出ステ
    ップで算出された前記フィールド差分値と、前記フレー
    ム差分値算出ステップで算出された前記フレーム差分値
    とを比較し、その比較結果に応じ予め設定されている所
    定の値を出力する出力ステップと、前記出力ステップで
    出力された前記所定の値を記憶する第2の記憶ステップ
    と、 時刻tにおいて前記フィールド差分値算出ステップで算
    出された前記フィールド差分値、時刻tにおいて前記フ
    レーム差分値算出ステップで算出された前記フレーム差
    分値、および時刻tより前の時刻に前記第2の記憶ステ
    ップで記憶された前記所定の値を用いて、前記画像信号
    に基づく画像の動領域を検出する検出ステップとを含む
    ことを特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 画像信号を記憶する第1の記憶ステップ
    と、 前記第1の記憶ステップで記憶された記画像信号からフ
    ィールド差分値を算出するフィールド差分値算出ステッ
    プと、 前記第1の記憶ステップで記憶された前記画像信号から
    フレーム差分値を算出するフレーム差分値算出ステップ
    と、 前記フィールド差分値と前記フレーム差分値のそれぞれ
    に対応するしきい値と、前記フィールド差分値算出ステ
    ップで算出された前記フィールド差分値と、前記フレー
    ム差分値算出ステップで算出された前記フレーム差分値
    とを比較し、その比較結果に応じ予め設定されている所
    定の値を出力する出力ステップと、前記出力ステップで
    出力された前記所定の値を記憶する第2の記憶ステップ
    と、 時刻tにおいて前記フィールド差分値算出ステップで算
    出された前記フィールド差分値、時刻tにおいて前記フ
    レーム差分値算出ステップで算出された前記フレーム差
    分値、および時刻tより前の時刻に前記第2の記憶ステ
    ップで記憶された前記所定の値を用いて、前記画像信号
    に基づく画像の動領域を検出する検出ステップとからな
    ることを特徴とするプログラムをコンピュータに実行さ
    せる媒体。
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CN103886290A (zh) * 2014-03-13 2014-06-25 西安交通大学 一种复杂背景下的煤流视频检测方法

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