JP3832924B2 - 画像信号処理方法、画像信号処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像信号処理方法、画像信号処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は静止画像生成、特に動画像からフレーム静止画像を生成する場合に用いて好適な画像信号処理方法、画像信号処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターレースされた動画像からフレーム静止画像を生成する方法として、従来より、
(1)第2フィールドで第1フィールドの画像を繰り返すという方法
(2)図8に示すように第2フィールドの画素zの位置の画素を、フレーム画像としてみた場合の上下にある第1フィールドの画素x、yから補間してつくるという方法
(3)第1フィールド、第2フィールドをそのまま出力する方法
などがある。
【0003】
(4)さらに、図8に示すように第2フィールドの画素zの位置の画素を生成するとき、第2フィールドの画素毎の動きを判定して、動きと判定した時は第1フィールドの上下の画素x、yで補間した画素を出力し、静止であると判定した時は第2フィールドの画素zをそのまま出力する方法がある。
次にこの(4)の従来例について図9を用いて説明する。
図9において、400はフレーム画像の入力端子、401はフィールド遅延回路、402は1Hの遅延回路、403は加算器、404は入力値を1/2にする演算回路、405は判定回路、406は設定するしきい値thの入力端子、407は切り換え回路、408は出力端子、409はコントローラである。
【0004】
次に動作について説明する。
入力端子400からインターレースされたフレーム画像が入力される。まず第1フィールドの画素が入力され、フィールド遅延回路401、切り換え回路407の端子jに供給される。コントローラ409の指示により、第1フィールドの画素に関しては切り換え回路407は端子jが選択され、第1フィールドの画素はそのまま出力端子408に出力される。
【0005】
次に第2フィールドの画素が入力端子400より入力される。例えば、図8の画素zが入力端子400から入力された時、画素zは判定回路405、切り換え回路407に供給される。このときフィールド遅延回路401は図8に示すように第2フィールドの画素zの下に位置する第1フィールドの画素yを出力し、1H遅延回路402と加算器403に供給する。1H遅延回路402は第2フィールドの画素zの上に位置する画素xを出力し、加算器403に供給する。加算器403は1H遅延回路402から供給される画素xとフィールド遅延回路401から供給される画素yとを加算(x+y)し、値を1/2にする演算回路404に供給する。演算回路404では加算器403から供給された値(x+y)を1/2にし、(x+y)/2の値を判定回路405、切り換え回路407の端子iに供給する。
【0006】
判定回路405は演算回路404から供給された値(x+y)/2と画素zについて
v=|z−(x+y)/2| ………(1)
を計算し、入力端子406からあらかじめ設定されたしきい値thと比較し、vがthよりも大きければ動きと判定し、切り換え回路407の端子iを選択するように切り換え回路407を制御し、vがthよりも小さければ静止していると判定し、切り換え回路407の端子jを選択するように切り換え回路407を制御する。
【0007】
切り換え回路407は第1フィールドの画素については端子jを選択して第1フィールドの画素をそのまま出力端子408に出力し、第2フィールドの画素については判定回路405の制御を受け、上記で説明したように動きと判定した時は端子iからのデータ、第1フィールドからの補間値である(x+y)/2を出力端子408に出力し、静止であると判定した時は端子jからのデータ、第2フィールドの値であるzを出力端子408に出力する。これによって出力端子408からフレーム静止画像を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例において、(1)、(2)の方法は垂直方向の解像度が劣化してしまうという問題があり、(3)の方法は垂直方向の解像度は保たれるが、動いている部分はブレて表示されてしまうという問題がある。(4)の方法は静止している部分については垂直方向の解像度を保ち、動いている部分は第1フィールドの画素から補間することでブレを抑制して表示することができるが、動きと静止の誤判定が起こり易く、誤判定された部分が画像の劣化を生じさせるという問題があった。
【0009】
特に斜め線に関して(4)の方法を用いると、静止している部分を動きと誤判定した時に画像の劣化が顕著になることがあるという問題があった。次にこの問題について説明する。
【0010】
例えば、図10に示すように画素zを含む位置に斜め線Lが存在し、各画素x、y、zの値はx=100、y=0、z=100であるとする。ここで、上記(4)の方法により第1フィールドの画素x、y及び第2フィールドの画素zのみを用いて動き判定をした場合には、前記(1)式より、
v=50
となる。
【0011】
ここで、動き判別のためのしきい値thを30とすると、従来の判別方法では補間される部分(画素zの部分)がv>thで動きありと判別されてしまい、このときの補間画素の値は、
(x+y)/2=50
となり、斜め線Lのエッジ部分が保存されない。即ち、本来は画素zをそのまま出力すればよいのに、上記補間画素の値が出力されてしまい、斜め線Lのエッジ部分が保存されないことになる。
【0012】
本発明は上記の問題を解決するために成されたもので、動きと静止との判定を精度良く行うことのできる画像信号処理方法、画像信号処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像信号処理装置は、入力されたインターレースの画像信号の第2フィールドにおける注目画素データ及びその水平方向に隣り合う第1の複数の画素データを抽出し、この第1の複数の画素データを用いて所定の演算を行う第1の演算手段と、前記入力された画像信号の第1フィールドにおいて前記注目画素データの上下に位置する第2の複数の画素データを抽出し、この第2の複数の画素データを用いて所定の演算を行う第2の演算手段と、前記第1の演算手段の出力と前記第2の演算手段の出力とを比較し、この比較結果と所定のしきい値とを比較することにより前記注目画素データの動きの有無を判定する判定手段と、前記入力された画像信号のうち、前記第1フィールドの画素データをそのまま出力すると共に、前記第2フィールドの画素データについては、前記判定手段により動き有りと判定された場合には前記第2の演算手段の出力を選択して補間データとして出力し、前記判定手段により動き無しと判定された場合には前記注目画素データを選択して出力する選択手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の画像信号処理方法は、インターレースの動画像データからフレーム静止画像データを生成する画像信号処理方法において、前記動画像データのうち、第1フィールドの画素データはそのまま出力し、第2フィールドについては、この第2フィールドの注目画素データに対して上下に位置している前記第1フィールドの複数の画素データと前記注目画素データ及びその水平方向に隣り合う複数の画素データとを用いて所定の演算を行って得られる演算値と所定のしきい値とを比較することにより、前記注目画素データの動きの有無を判定し、動きなしと判定した場合には前記注目画素データをそのまま出力し、動きありと判定した場合には前記注目画素データの上下に位置する前記第1フィールドの複数の画素データを用いて補間演算して得られる補間データを出力することを特徴とする。
【0015】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、入力されるフレーム画像信号における第1フィールドと第2フィールドとを判定し、前記第1フィールドと判定された画像信号の画素データをそのまま出力させる第1の判定処理と、前記第2フィールドと判定された画像信号の画素データについて、前記第2フィールドにおける注目画素データ及びその水平方向に隣り合う複数の画素データを用いて所定の演算を行う第1の演算処理と、前記注目画素データの上下に位置する第1フィールドの複数の画素データを用いて補間演算し、その補間データを出力させる第2の演算処理と、前記第1の演算処理及び前記第2の演算処理で得られる演算値を用いて上記注目画素データの動きの有無を判定し、動き無しと判定すれば前記注目画素データをそのまま出力させ、動き有りと判定すれば前記補間データを出力させる第2の判定処理とを実行させるためのプログラムが記録されたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1において、100はフレーム画像の入力端子、101はフィールド遅延回路、102は1Hの遅延回路、103は加算器、104は入力値を1/2にする演算回路、105は判定回路、106は設定するしきい値thの入力端子、107は切り換え回路、108は出力端子、109、110は1画素分の遅延回路、111、112、113は重み付け回路、114は加算器、115は入力値を1/Nにする演算回路、116はコントローラである。
【0017】
次に動作について説明する。
入力端子100からインターレースされたフレーム画像が入力される。まず第1フィールドの画素が入力され、フィールド遅延回路101、1画素遅延回路109に供給される。1画素遅延回路109は切り換え回路107の端子jに第1フィールドの画素を供給する。切り換え回路107はコントローラ116の指示により、第1フィールドの画素に関しては端子jを選択し、第1フィールドの画素はそのまま出力端子108に出力する。
【0018】
次に第2フィールドの画素が入力端子100より入力される。例えば、図2に示す画素Bが入力端子100から入力された時、この画素Bは1画素遅延回路109、重み付け回路113に供給される。このとき1画素遅延回路109は図2に示す画素Bの左隣の画素zを出力し、1画素遅延回路110、重み付け回路112、切り換え回路107の端子jにデータzを供給する。またこのとき1画素遅延回路110は図2の画素Aを出力し、重み付け回路111に供給する。重み付け回路111、112、113はそれぞれ供給された画素データA、z、Bの値に重み付け、例えばそれぞれA×1、z×1、B×1、あるいはA×1、z×2、B×1を施して加算器114に供給する。加算器114は供給されたそれぞれの重み付けデータを加算して入力値を1/Nにする演算回路115に出力する。演算回路115は加算器114から供給される加算データを1/Nにして判定回路105に出力する。例えば重み付け回路での重み付けがA×1、z×1、B×1である時はN=3、A×1、z×2、B×1である時はN=4である。今ここではA×1、z×1、B×1、N=3とすると、演算回路115は(A+z+B)/3を判定回路105に出力する。
【0019】
フィールド遅延回路101は図2に示すように第2フィールドの画素zの下に位置する第1フィールドの画素yを出力し、1H遅延回路102と加算器103に供給する。1H遅延回路102は第2フィールドの画素zの上に位置する画素xを出力し、加算器103に供給する。加算器103は1H遅延回路102から供給される画素xとフィールド遅延回路101から供給される画素yとを加算(x+y)し、入力値を1/2にする演算回路104に供給する。演算回路104では加算器103から供給された値(x+y)を1/2にし、(x+y)/2の値を判定回路105、切り換え回路107の端子iに供給する。
【0020】
判定回路105は演算回路104から供給された値(x+y)/2と演算回路115から供給された値(A+z+B)/3について
v=|(A+z+B)/3−(x+y)/2| ………(2)
を計算し、入力端子106からあらかじめ設定されたしきい値thと比較し、vがthよりも大きければ動きと判定し、切り換え回路107の端子iを選択するように切り換え回路107を制御し、vがthよりも小さければ静止していると判定し、切り換え回路107の端子jを選択するように切り換え回路107を制御する。
【0021】
切り換え回路107は第1フィールドの画素については端子jを選択して第1フィールドの画素をそのまま出力端子108に出力し、第2フィールドの画素については判定回路105の制御を受け、上記で説明したように動きと判定した時は端子iからのデータ、第1フィールドからの補間値である(x+y)/2を出力端子108に出力し、静止であると判定した時は端子jからのデータ、第2フィールドの値であるzを出力端子108に出力してフレーム静止画像を得る。
【0022】
以上説明したように、動き/静止の判定にzの値だけでなく、その両隣の画素A、Bを利用することにより、水平方向の周辺の情報を含めた判定を行うようにしたことにより、動きと静止の誤判定が少なくなり、判定を高精度で行うことができ、また、斜め線の画質劣化が小さく、静止している部分については垂直方向の解像度を保ち、動いている部分のブレは抑制でき、画質劣化の少ない、より高画質な静止画像が得られる。
【0023】
上記斜め線の画質劣化が小さくなることについて図3を用いて説明する。
図3において、画素zを含む斜め線Lが存在し、A=100、B=0、x=100、z=100、y=0とすると、上記(2)式より、
v≒17
となる。ここで、動き判別のためのしきい値thを30とすると、v<thとなり、補間される部分(画素zの部分)は動きなしと判別される。従って、切り換え回路107より第2フィールドの画素zがそのまま出力され、斜め線Lのエッジ部分を保存することができる。
【0024】
図4は本発明の第2の実施の形態を示す図である。
図4において、200はフレーム画像の入力端子、201はフィールド遅延回路、202は1Hの遅延回路、203は加算器、204は入力値を1/2にする演算回路、205は判定回路、206は設定するしきい値thの入力端子、207は切り換え回路、208は出力端子、209、210は1画素分の遅延回路、211は加算器、212は入力値を1/2にする演算回路、213はコントローラである。
【0025】
次に動作について説明する。
入力端子200からフレーム画像が入力される。まず第1フィールドの画素が入力され、フィールド遅延回路201、1画素遅延回路209に供給される。1画素遅延回路209は切り換え回路207の端子jに第1フィールドの画素を供給する。切り換え回路207はコントローラ213の指示により、第1フィールドの画素に関しては端子jを選択し、第1フィールドの画素をそのまま出力端子208に出力する。
【0026】
次に第2フィールドの画素が入力端子200より入力される。例えば、図2に示す画素Bが入力端子200から入力された時、この画素Bは1画素遅延回路209、加算器211に供給される。この時、1画素遅延回路209は図2に示す画素Bの左隣の画素zを出力し、1画素遅延回路210、切り換え回路207の端子jにデータzを供給する。1画素遅延回路210は図2の画素Aを出力し、加算器211に供給する。加算器211は供給されたそれぞれの値A、Bを加算し、(A+B)の値を入力値を1/2にする演算回路212に供給する。演算回路212は加算器211から供給された値(A+B)を1/2して(A+B)/2を判定回路205に出力する。
【0027】
フィールド遅延回路201は図2に示すように第2フィールドの画素zの下に位置する第1フィールドの画素yを出力し、1H遅延回路202と加算器203に供給する。1H遅延回路202は第2フィールドの画素zの上に位置する画素xを出力し、加算器203に供給する。加算器203は1H遅延回路202から供給される画素xとフィールド遅延回路201から供給される画素yとを加算(x+y)し、入力値を1/2にする演算回路204に供給する。演算回路204では加算器203から供給された値(x+y)を1/2にし、(x+y)/2の値を判定回路205、切り換え回路207の端子iに供給する。
【0028】
判定回路205は演算回路204から供給された値(x+y)/2と演算回路212から供給された値(A+B)/2について
v=|(A+B)/2−(x+y)/2| ………(3)
を計算し、入力端子206からあらかじめ設定されたしきい値thと比較し、vがthよりも大きければ動きと判定し、切り換え回路207の端子iを選択するように切り換え回路207を制御し、vがthよりも小さければ静止していると判定し、切り換え回路207の端子jを選択するように切り換え回路207を制御する。
【0029】
切り換え回路207は第1フィールドの画素については端子jを選択して第1フィールドの画素をそのまま出力端子208に出力し、第2フィールドの画素については判定回路205の制御を受け、上記で説明したように動きと判定した時は端子iからのデータ、第1フィールドからの補間値である(x+y)/2を出力端子208に出力し、静止であると判定した時は端子jからのデータ、第2フィールドの値であるzを出力端子208に出力してフレーム静止画像を得る。
【0030】
以上説明したように、動き/静止の判定にzの値ではなく、その両隣の画素A、Bを利用することにより、水平方向の周辺の情報を含めた判定を行うことにより、動きと静止の誤判定が少なくなり、斜め線の画質劣化が小さく、静止している部分については垂直方向の解像度を保ち、動いている部分のブレは抑制でき、画質劣化の少ない、より高画質な静止画像が得られる。またzではなく、その両隣の画素をとることで処理も単純化できる。
【0031】
図5は本発明の第3の実施の形態を示す図である。
図5において、300はフレーム画像の入力端子、301はフィールド遅延回路、302は1Hの遅延回路、303は加算器、304は入力値を1/2にする演算回路、305は判定回路、306は設定するしきい値thの入力端子、307は切り換え回路、308は出力端子、309は1画素分の遅延回路、310、311は重み付け回路、312は加算器、313は入力値を1/Nにする演算回路、314はコントローラである。
【0032】
次に動作について説明する。
入力端子300からフレーム画像が入力される。まず第1フィールドの画素が入力され、フィールド遅延回路301、1画素遅延回路309、重み付け回路311、切り換え回路307の端子jに供給される。切り換え回路307はコントローラ314の指示により、第1フィールドの画素に関しては端子jを選択し、第1フィールドの画素をそのまま出力端子308に出力する。
【0033】
次に第2フィールドの画素が入力端子300より入力される。例えば、図2に示す画素zが入力端子300から入力された時、画素zは1画素遅延回路309、重み付け回路311、切り換え回路307の端子jに供給される。この時、1画素遅延回路309は図2に示す画素zの左隣の画素Aを出力し、重み付け回路310にデータAを供給する。重み付け回路310、311はそれぞれ供給された画素データA、zの値に重み付け、例えばそれぞれA×1、z×1、あるいはA×1、z×2を施して加算器312に供給する。加算器312は供給されたそれぞれの重み付けデータを加算して加算値を入力値を1/Nにする演算回路313に出力する。演算回路313は加算器314から供給される加算値を1/Nにして判定回路305に出力する。例えば重み付け回路での重み付けがA×1、z×1である時はN=2、A×1、z×2である時はN=3である。今ここではA×1、z×1、N=2とすると、演算回路313は(A+z)/2を判定回路305に出力する。
【0034】
判定回路305は演算回路304から供給された値(x+y)/2と演算回路313から供給された値(A+z)/2について
v=|(A+z)/2−(x+y)/2| ………(4)
を計算し、入力端子306からあらかじめ設定されたしきい値thと比較し、vがthよりも大きければ動きと判定し、切り換え回路307の端子iを選択するように切り換え回路307を制御し、vがthよりも小さければ静止していると判定し、切り換え回路307の端子jを選択するように切り換え回路307を制御する。
【0035】
切り換え回路307は第1フィールドの画素については端子jを選択して第1フィールドの画素をそのまま出力端子308に出力し、第2フィールドの画素については判定回路305の制御を受け、上記で説明したように動きと判定した時は端子iからのデータ、第1フィールドからの補間値である(x+y)/2を出力端子308に出力し、静止であると判定した時は端子jからのデータ、第2フィールドの値であるzを出力端子308に出力してフレーム静止画像を得る。
【0036】
以上説明したように、動き/静止の判定にzの値とその隣の画素Aを利用することにより、水平方向の周辺の情報を含めた判定を可能としたことで、動きと静止の誤判定が少なくなり、斜め線の画質劣化が小さく、静止している部分については垂直方向の解像度を保ち、動いている部分のブレは抑制でき、画質劣化の少ない、より高画質な静止画像が得られる。またzとその左隣の画素をとることで逐次処理も容易となる。
【0037】
更に、本発明はマイクロコンピュータ(以下マイコン)によるソフトウェア処理によっても実現可能である。
以下、このようにソフトウェア処理に対して本発明を適用した場合における第4の実施の形態について説明する。
【0038】
図6は、本発明をデジタルVTRにおけるマイコンに対して適用した場合の構成を示すブロック図であり、本実施の形態のマイコンは図1を用いて説明した前述の実施の形態と同様の機能を有する。
【0039】
図6において、再生処理回路502により、磁気テープ501からのデジタル画像信号を再生し、誤り訂正処理、情報量の伸長処理等を施して、マイコン503にインターレース形式で出力する。マイコン503は、ハードディスクやフロッピーディスク等で構成された本発明による記録媒体としてのメモリ504に記憶されたプログラムに従って、再生画像信号中から静止画像を抽出して出力する。
【0040】
次に、メモリ504に記憶されたプログラムに従うマイコン503の動作について説明する。
図7は、図6に示したマイコン503の動作を説明するためのフローチャートである。
図7において、再生画像信号が供給されると(ステップS101)、マイコン503はまず、入力画像信号の表示対象画素(注目画素)が第1フィールドの画像信号かあるいは第2フィールドの画像信号かを判別する(ステップS102)。
そして、第1フィールドの画像信号であった場合には、そのまま入力画像信号を出力する(ステップS116)。
【0041】
また、入力画像信号が第2フィールドの画像信号であった場合には、補間対象となる画素zに対して係数K1 にて重み付けを行う(ステップS103)。そして、画素zに隣接する画素Aを取り込んで(ステップS104)、係数K2 により重み付けを行う(ステップS105)。更に、画素zに対して画素Aと反対側に隣接する画素Bを取り込み(ステップS106)、係数K2 により同様に重み付けを行う(ステップS107)。
【0042】
上記のように、画素z及び画素zに隣接する画素A、Bに対する重み付けの後、
H =(K2 A+K1 z+K2 B)/(K1 +2K2 ) ………(5)
を求める(ステップS108)。
次に、第1フィールドにおける画素zの上の画素x及び下の画素yを取り込み(ステップS109、S110)、
V =(x+y)/2 ………(6)
を求める(ステップS111)。
【0043】
次に、SH 及びSV が求められたら、V=|SH −SV |を求める(ステップS112)。
そして、Vがしきい値thよりも大きいか否かを判別し(ステップS113)、thよりも大きい場合には動きありと判断して(x+y)/2を出力し(ステップS114)、また、thよりも小さい場合には動きなしと判断して入力画素zをそのまま出力する(ステップS115)。
このように、マイコンによるソフトウェア処理に対しても本発明を適用可能であり、前述の第1〜第3の実施の形態と同様の効果を有する。
【0044】
なお、第2フィールドの画像信号に対する演算処理は、図7に限らず前述の第1〜第3の実施の形態と同様の演算を行うようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、動き/静止の判定に注目画素zの値だけでなく、その水平方向の周辺画素を利用することによって、水平方向の周辺の情報を含めた判定が可能となり、このため動きと静止の誤判定が減少でき、また、斜め線の画質劣化が小さく、静止している部分については垂直方向の解像度を保ち、動いている部分のプレは抑制でき、画質劣化の少ない、より高画質な静止画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の画像信号処理方法を原理的に説明するための構成図である。
【図3】斜め線のエッジを保存できることを説明するための構成図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】図6のマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図8】従来の画像信号処理方法を示す構成図である。
【図9】従来の画像信号処理装置を示すブロック図である。
【図10】斜め線のエッジが保存されないことを説明するための構成図である。
【符号の説明】
101 フィールド遅延回路
102 1H遅延回路
103 加算器
104 演算回路
105 判定回路
107 切り換え回路
109 1画素遅延回路
110 1画素遅延回路
111 重み付け回路
112 重み付け回路
113 重み付け回路
114 加算器
115 演算回路
116 コントローラ
201 フィールド遅延回路
202 1H遅延回路
203 加算器
204 演算回路
205 判定回路
207 切り換え回路
209 1画素遅延回路
210 1画素遅延回路
211 加算器
212 演算回路
213 コントローラ
301 フィールド遅延回路
302 1H遅延回路
303 加算器
304 演算回路
305 判定回路
307 切り換え回路
309 1画素遅延回路
310 重み付け回路
311 重み付け回路
312 加算器
313 演算回路
314 コントローラ
503 マイクロコンピュータ
504 メモリ

Claims (17)

  1. 入力されたインターレースの画像信号の第2フィールドにおける注目画素データ及びその水平方向に隣り合う第1の複数の画素データを抽出し、この第1の複数の画素データを用いて所定の演算を行う第1の演算手段と、前記入力された画像信号の第1フィールドにおいて前記注目画素データの上下に位置する第2の複数の画素データを抽出し、この第2の複数の画素データを用いて所定の演算を行う第2の演算手段と、
    前記第1の演算手段の出力と前記第2の演算手段の出力とを比較し、この比較結果と所定のしきい値とを比較することにより前記注目画素データの動きの有無を判定する判定手段と、
    前記入力された画像信号のうち、前記第1フィールドの画素データをそのまま出力すると共に、前記第2フィールドの画素データについては、前記判定手段により動き有りと判定された場合には前記第2の演算手段の出力を選択して補間データとして出力し、前記判定手段により動き無しと判定された場合には前記注目画素データを選択して出力する選択手段とを備えたことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記第1の演算手段の出力と前記第2の演算手段の出力との差分の絶対値を求め、この絶対値を前記しきい値と比較することにより前記注目画素データの動きの有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記第1の演算手段は、前記第1の複数の画素データにおける前記注目画素データとその両隣の画素データとの平均値を演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 前記第1の演算手段は、前記第1の複数の画素データにおける前記注目画素データとその両隣の画素データとに重み付けした後、それらの平均値を演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  5. 前記第1の演算手段は、前記第1の複数の画素データにおける前記注目画素データの両隣の画素データの平均値を演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  6. 前記第1の演算手段は、前記第1の複数の画素データにおける前記注目画素データとその左隣の画素データとの平均値を演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  7. 前記第1の演算手段は、前記第1の複数の画素データにおける前記注目画素データとその左隣の画素データとにそれぞれ重み付けした後、それらの平均値を演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  8. 前記第2の演算手段は、前記第2の複数の画素データの平均値を演算して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  9. 前記第2の演算手段は、前記入力された画像信号を1フィールド期間遅延させる第1の遅延手段と、前記第1の遅延手段の出力を1水平期間遅延させる第2の遅延手段と、前記第1の遅延手段の出力と前記第2の遅延手段の出力とを加算する加算器と、前記加算器の出力値を1/2にする演算回路とを有することを特徴とする請求項8に記載の画像信号処理装置。
  10. インターレースの動画像データからフレーム静止画像データを生成する画像信号処理方法において、
    前記動画像データのうち、第1フィールドの画素データはそのまま出力し、第2フィールドについては、この第2フィールドの注目画素データに対して上下に位置している前記第1フィールドの複数の画素データと前記注目画素データ及びその水平方向に隣り合う複数の画素データとを用いて所定の演算を行って得られる演算値と所定のしきい値とを比較することにより、前記注目画素データの動きの有無を判定し、動きなしと判定した場合には前記注目画素データをそのまま出力し、動きありと判定した場合には前記注目画素データの上下に位置する前記第1フィールドの複数の画素データを用いて補間演算して得られる補間データを出力することを特徴とする画像信号処理方法。
  11. 前記注目画素データの上下に位置する前記第1フィールドの複数の画素データの平均値を演算した第1の演算値と、前記注目画素データとその隣り合う複数の画素データを演算した第2の演算値との差分を前記しきい値と比較することにより前記注目画素データの動きの有無を判定することを特徴とする請求項10に記載の画像信号処理方法。
  12. 前記注目画素データとその両隣の画素データとの平均値を演算して前記第2の演算値とすることを特徴とする請求項11に記載の画像信号処理方法。
  13. 前記注目画素データとその両隣の画素データとに重み付けした後、それらの平均値を演算して前記第2の演算値とすることを特徴とする請求項11に記載の画像信号処理方法。
  14. 前記注目画素データの両隣の画素データの平均値を演算して前記第2の演算値とすることを特徴とする請求項11に記載の画像信号処理方法。
  15. 前記注目画素データとその左隣の画素データとの平均値を演算して前記第2の演算値とすることを特徴とする請求項11に記載の画像信号処理方法。
  16. 前記注目画素データとその左隣の画素データとにそれぞれ重み付けした後、それらの平均値を演算して前記第2の演算値とすることを特徴とする請求項11に記載の画像信号処理方法。
  17. 入力されるフレーム画像信号における第1フィールドと第2フィールドとを判定し、前記第1フィールドと判定された画像信号の画素データをそのまま出力させる第1の判定処理と、
    前記第2フィールドと判定された画像信号の画素データについて、前記第2フィールドにおける注目画素データ及びその水平方向に隣り合う複数の画素データを用いて所定の演算を行う第1の演算処理と、
    前記注目画素データの上下に位置する第1フィールドの複数の画素データを用いて補間演算し、その補間データを出力させる第2の演算処理と、
    前記第1の演算処理及び前記第2の演算処理で得られる演算値を用いて上記注目画素データの動きの有無を判定し、動き無しと判定すれば前記注目画素データをそのまま出力させ、動き有りと判定すれば前記補間データを出力させる第2の判定処理とを実行させるためのプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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