JPH08265710A - 補間画像データ生成装置および方法 - Google Patents

補間画像データ生成装置および方法

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JPH08265710A
JPH08265710A JP8867795A JP8867795A JPH08265710A JP H08265710 A JPH08265710 A JP H08265710A JP 8867795 A JP8867795 A JP 8867795A JP 8867795 A JP8867795 A JP 8867795A JP H08265710 A JPH08265710 A JP H08265710A
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杉夫 巻島
Ryuji Shirahata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィールド画像データから,ぶれがなく高画
質のフレーム画像を表わすフレーム画像データを生成す
る。 【構成】 奇数フィールド画像と偶数フィールド画像と
の画像データが1/60秒ごとに交互に与えられる。偶数
フィールド画像データがフィールド・メモリ12に与えら
れ,偶数フィールド画像の前後の奇数フィールド画像の
データがフィールド・メモリ11および13に与えられる。
それらの画像データにウィンドウが設定される(ウィン
ドウ回路14,15,16)。補間する画素が存在する第2フ
ィールドと同一の第2フィールドならびに前後の第1フ
ィールドおよび第3フィールドにおいて補間する画素と
点対称の位置にある1組の画素の相関値が算出される。
最も小さな相関値を与える画素の組から補間する画素が
演算される(補間画素値演算回路20,21)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,奇数行または偶数行の画素か
らなるフィールド画像をフレーム画像に変換するための
補間画像データ生成装置および方法に関する。
【0002】
【発明の背景】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ
(DVTR)は,CCDのような固体電子撮像素子を用
いて被写体を撮像し,撮像により得られた被写体像を表
わす映像信号をディジタル画像データに変換して磁気テ
ープに記録するものである。DVTRにおいては動画を
記録する際には一定周期でCCDのインターレース読出
しを行ない,奇数行の画素からなるフィールド画像と偶
数行の画素からなるフィールド画像とを交互に得るのが
一般的である。これにより撮像周期を早くすることが可
能であり,動きの速い被写体であっても動きの滑らかな
画像を記録することができるからである。
【0003】動画を再生する場合には奇数行の画素から
なるフィールド画像と偶数行の画素からなるフィールド
画像とが交互に与えられることによりフレーム画像が構
成され,テレビジョン装置に映し出される。図2に連続
する複数の(ここでは8個)フィールド画像が示されて
いる。連続する2個のフィールド画像から1つのフレー
ム画像が構成される。たとえば第1フィールド画像と第
2フィールド画像から第1フレーム画像が構成され,第
3フィールド画像と第4フィールド画像から第2フレー
ム画像が構成され,第5フィールド画像と第6フィール
ド画像から第3フレーム画像が構成され,第7フィール
ド画像と第8フィールド画像とから第4フレーム画像が
構成される。
【0004】所望の場面をプリントとして得たいという
要求から,DVTRにおいては動画再生機能に加え静止
画再生機能を有するものも開発されてきている。しかし
ながら動画記録において得られたフィールド画像をプリ
ントしたのでは,フィールド画像は奇数行または偶数行
の画素から構成されているため,垂直解像度が低く,高
画質のプリントが得られない。
【0005】高画質なプリントを得るために2つのフィ
ールド画像からフレーム画像を構成すると,2つのフィ
ールド画像間の撮像に時間的なずれがあるため,被写体
に動きがある場合,得られるプリントは画像ずれの生じ
た不鮮明なものとなることがある。このためにフィール
ド画像において欠如した画素の上下の画素を用いて欠如
した画素を生成し,フィールド画像からフレーム画像を
構成しフレーム画像のプリントを得るものがある(たと
えば特開昭63−187785号公報参照)。この場合には斜め
方向の線については階段状の段差を生ずるという欠点が
ある。
【0006】この欠点を解消するために,フィールド画
像において,欠如している画素の斜め方向の相関の強い
方向を検出し,画素の補間を行ないフィールド画像から
フレーム画像を生成するものがある(たとえば特開平4
−366894号公報参照)。
【0007】しかしながら,この方法であっても垂直解
像度,斜め方向の線について生じる階段状の段差の改善
は必ずしも充分ではない。
【0008】さらに記録時において被写体が静止してい
るときはフィールド間符号化がなされ,被写体が動いて
いるときはフィールド内符号化がなされていることを利
用して補間方法を変えてフレーム画像を得るものもある
(たとえば特開平4−86185号公報)。これはフィール
ド間符号化またはフィールド内符号化がなされているか
をブロックごとに判断し,フィールド間符号化の場合は
被写体が静止していると考えられるためフィールド間補
間をしてフレーム画像を生成し,フィールド内符号化の
場合は被写体が動いていると考えられるためフィールド
内補間をしてフレーム画像を生成するものである。この
場合符号化時においてフィールド間補間をするかフィー
ルド内補間をするかを判断する必要があり,この判断に
は動きベクトルを算出するのが一般的である。しかしな
がらこの動きベクトルの算出はその計算量が膨大であ
る。
【0009】
【発明の開示】この発明は,動画再生用のフィールド画
像から高画質で画像ずれの少ない静止画用のフレーム画
像を生成できるようにすることを目的とする。
【0010】この発明は,インターレース走査すること
により,行方向および列方向に存在する多数の画素から
なるフレーム画像を構成する,奇数行の画素からなるフ
ィールド画像と偶数行の画素からなるフィールド画像と
が交互に連続するものであり,連続する第1のフィール
ド画像を表わす第1のフィールド画像データと,第2の
フィールド画像を表わす第2のフィールド画像データ
と,第3のフィールド画像を表わす第3のフィールド画
像データとが与えられたときに上記第1のフィールド画
像と上記第3のフィールド画像との間にある上記第2の
フィールド画像を上記フレーム画像に変換するために奇
数行または偶数行の画素のうち欠如している画素を表わ
す補間画像データを生成する装置であり,第1のフィー
ルド画像と第3のフィールド画像上の対応する位置にそ
れぞれ設定されたウィンドウ内において,第2のフィー
ルド画像上の上記ウィンドウの中心に相当する中心画素
を中心位置として点対称の位置にある画素の画素データ
を取出す第1の画素データ取出手段,第2のフィールド
画像上の上記ウィンドウ内であって,上記中心画素を中
心位置として点対称の位置にある1対の画素の画素デー
タを取出す第2の画素データ取出手段,上記第1の画素
データ取出手段によって取出された第1のフィールド画
像の画素データと第3のフィールド画像の画素データと
の相関値および上記第2の画素データ取出手段によって
取出された第2のフィールド画像の1対の画素の画素デ
ータの相関値をそれぞれ算出する相関値算出手段,なら
びに上記相関値算出手段によって算出された相関値のう
ち最も強い相関を表わす相関値を生成した1対の画素デ
ータに基づいて,上記第2のフィールド画像の上記中心
画素の画素データを補間演算する補間演算手段を備えて
いることを特徴とする。
【0011】またこの発明は,上記補間画像データを生
成する方法も提供している。すなわち,インターレース
走査することにより,行方向および列方向に存在する多
数の画素からなるフレーム画像を構成する,奇数行の画
素からなるフィールド画像と偶数行の画素からなるフィ
ールド画像とが交互に連続するものであり,連続する第
1のフィールド画像を表わす第1のフィールド画像デー
タと,第2のフィールド画像を表わす第2のフィールド
画像データと,第3のフィールド画像を表わす第3のフ
ィールド画像データとが与えられたときに上記第1のフ
ィールド画像と上記第3のフィールド画像との間にある
上記第2のフィールド画像を上記フレーム画像に変換す
るために奇数行または偶数行の画素のうち欠如している
画素を表わす補間画像データを生成する方法であり,第
1のフィールド画像と第3のフィールド画像上の対応す
る位置にそれぞれ設定されたウィンドウ内において,第
2のフィールド画像上の上記ウィンドウの中心に相当す
る中心画素を中心位置として点対称の位置にある画素の
画素データを取出す第1の画素データ取出処理を行な
い,第2のフィールド画像上の上記ウィンドウ内であっ
て,上記中心画素を中心位置として点対称の位置にある
1対の画素の画素データを取出す第2の画素データ取出
処理を行ない,取出された第1のフィールド画像の画素
データと第3のフィールド画像の画素データとの相関値
および取出された第2のフィールド画像の1対の画素の
画素データの相関値をそれぞれ算出し,算出された相関
値のうち最も強い相関を表わす相関値を生成した1対の
画素データに基づいて,上記第2のフィールド画像の上
記中心画素の画素データを補間演算することを特徴とす
る。
【0012】上記第1のフィールド画像および上記第3
のフィールド画像上において上記ウィンドウの位置を,
1または複数画素分ずつ水平方向および垂直方向に順次
シフトしながら,上記ウィンドウの各位置で上記第1の
画素データ取出動作,上記第2の画素データ取出動作,
上記相関演算および上記補間演算を繰返し,第2のフィ
ールド画像と組合わせることによりフレーム画像を得る
ことができる。
【0013】補間演算の算出には,最も強い相関を表わ
す相関値を生成した1対の画素データの平均値を算出す
ることが挙げられる。
【0014】また上記第1の画素データの取出処理はた
とえば,第2のフィールド画像の補間すべき画素の位置
に対応する,第1のフィールド画像の画素の画素データ
および第3のフィールド画像の画素の画素データの取出
処理が挙げられる。上記第2の画素データの取出処理
は,たとえば第2のフィールド画像の補間すべき画素の
位置の上下に隣接する1対の画素データを取出す処理が
挙げられる。
【0015】この発明によると,第2のフィールド画像
上の上記ウィンドウの中心に相当する中心画素を中心と
して点対称の位置にある,第1のフィールド画像および
第3のフィールド画像上のウィンドウ内の画素の画素デ
ータならびに第2のフィールド画像上のウィンドウ内の
一対の画素の画素データをそれぞれ取出している。取出
した一対の画素の画素データの相関値が算出される。最
も強い相関を表わす相関値を生成した一対の画素がほぼ
同じ像を表わしている。
【0016】この発明によるとほぼ同じ像を表わす一対
の画素を表わす画素データに基づいて第2のフィールド
画像をフレーム画像に変換している。得られるフレーム
画像は,エッジの滑らかなものとなる。第2のフィール
ド画像は奇数行または偶数行の画素からなり比較的垂直
解像度の低いものであるが,画素補間が行なわれて得ら
れるフレーム画像は垂直解像度の高いものとなる。した
がって高画質の静止画像が得られる。
【0017】上記第2の画素データ取出処理の一例に
は,第2のフィールド画像上の上記ウィンドウ内であっ
て,上記中心画素およびこの中心画素に水平方向に隣接
する位置に存在すべき画素の上下にある画素を表わすデ
ータを抽出し,これらの画素を表わすデータの加算値を
得,得られた加算値が水平方向に存在する画素について
の加算値ほど増加または減少しているかどうかを判定
し,増加または減少しているときには,上記欠如してい
る画素の上下の画素を表わすデータを取出し,増加また
は減少していないときには上記欠如している画素の上下
の画素および斜め上下の画素の3方向の画素の相関値を
算出し,もっとも高い相関を与える画素を表わすデータ
を取出すものがある。
【0018】上記加算値が水平方向についての加算値ほ
ど増加または減少しているときは,その部分の画像は階
段状の部分である。このような場合,欠如している中心
画素の上下の画素を用いて,欠如している中心画素を表
わすデータを生成すると階段状の部分が強調され画像の
乱れが生じることがある。
【0019】一方,欠如している中心画素の上下方向,
右上左下方向および左上右下方向の3方向にあるそれぞ
れ2個の画素を表わす画像データを抽出し,それらの相
関値を算出し,相関のもっとも高い2個の画素から欠如
している画素を表わすデータを生成するものもある。こ
の場合には,欠如している画素の上下にレベルが少し異
なる画素があり,欠如している画素の右上左下方向また
は左上右下方向に存在する画素のレベルが0のときであ
っても,欠如している画素の右上左下方向または左上右
下方向に存在する2個の画素の相関が高いのでこれらの
2個の画素にもとづいて欠如している画素が生成され
る。このため実際の画像と異なる不自然な画像となるこ
とがあった。
【0020】上記においては,上記第2の画素データの
取出処理において取出された一対の画素の相関値が,上
記第1の画素データの取出処理において取出された一対
の画素の相関値よりも高い相関を与えるときには,上記
加算値が水平方向についての加算値ほど増加または減少
しているときには最も高い上記相関を与える2個の画素
にもとづいて上記欠如している画素のデータを生成し,
上記加算値が水平方向についての加算値ほど増加または
減少していないときには欠如している画素の上下の画素
を用いて欠如している画素を生成しているので,階段状
の部分であってもそれが強調されずかつ実際の画像に近
い画像が得られる。
【0021】
【実施例の説明】図1はこの発明の実施例を示すもの
で,フィールド画像データからフレーム画像データを生
成する装置の電気的構成を示すブロック図である。この
フレーム画像データ生成装置は,少なくとも3つの第
1,第2および第3のフィールド画像データがこの順序
で連続し,かつ奇数フィールド画像と偶数フィールド画
像とが交互に現われる場合に,フレーム画像データを生
成する装置である。
【0022】図2に示すように奇数行の画素からなる奇
数フィールド画像(第1フィールド画像,第3フィール
ド画像,第5フィールド画像,第7フィールド画像)と
偶数行の画素からなる偶数フィールド画像(第2フィー
ルド画像,第4フィールド画像,第6フィールド画像,
第8フィールド画像)とが交互に現れる画像データが与
えられる。以下,図2において第1フィールド画像,第
2フィールド画像および第3フィールド画像がこの順序
で連続して与えられたときに,第2フィールド画像の画
像データを補間してフレーム画像を生成する場合につい
て説明する。
【0023】フレーム画像データ生成装置には3つのフ
ィールド・メモリ11,12および13が含まれている。これ
らのフィールド・メモリ11,12および13のうちフィール
ド・メモリ12に,補間することによりフレーム画像デー
タを生成するフィールド画像データが記憶され,このフ
ィールド画像データの前後のフィールド画像データがそ
れぞれフィールド・メモリ11またはフィールド・メモリ
13に記憶されるように切換スイッチ10の切換が制御され
る。この例では,フィールド・メモリ11に第1フィール
ドの画像データが記憶され,フィールド・メモリ13に第
3フィールドの画像データが記憶されるものとする。フ
ィールド・メモリ12には第2フィールドの画像データが
記憶される。
【0024】切換スイッチ10として有接点のものが図示
されているが,もちろん実際は半導体無接点スイッチ
(ゲート回路等)として実現される。
【0025】図3および図4は,第1フィールド画像デ
ータおよび第3フィールド画像データからウィンドウW
1およびW3を通してそれぞれ抽出された3画素×3画
素の画素群を示すものである。また,これらの画素群の
間に,補間によって生成されるべき第2フィールドの画
像データの対応する画素も図示されている。図3は画素
間の対称関係を明確にするために斜視図的に描かれ,か
つ各画素が点(黒丸)で表わされている。図4は画素配
列を分りやすくするために平面的に描かれている。ウィ
ンドウW2の中心にある画素(2,5)に対応する第2
フィールドの画素についての画像データが生成される。
【0026】第1フィールド画像,第2フィールド画像
および第3フィールド画像のいずれともフィールド画像
であるため奇数行または偶数行にのみ画素が存在する。
第1フィールド画像および第3フィールド画像において
は中央の行にのみ画素が存在し,第2フィールド画像に
おいては第1フィールド画像および第3フィールド画像
に画素が存在しない行にのみ画素が存在する。図4にお
いては存在する画素がハッチングで示されている。第1
フィールド画像および第3フィールド画像は奇数フィー
ルド画像であり奇数行にのみ画素が存在し,第2フィー
ルド画像は偶数フィールド画像であり偶数行にのみ画素
が存在することから,たとえば第2行,第3行および第
4行の第1列,第2列および第3列の画素を画像から抽
出すれば図3および図4に示す画素群が得られる。
【0027】まず補間により画像データを生成すべき画
素(2,5)と同一の第2フィールド画像に存在する画
素であって,画素(2,5)を中心として点対称の位置
にある画素の相関値,すなわち画像(2,1)と画素
(2,9)との相関値s1 ,画素(2,2)と画素
(2,8)との相関値s2 および画素(2,3)と画素
(2,7)との相関値s3 を算出する。また補間により
画像データを生成すべき画素(2,5)の第2フィール
ド画像の前後の第1フィールド画像および第3フィール
ド画像に存在する画素であって,画素(2,5)を中心
として,互いに点対称の位置関係にある第1フィールド
の画素と第3フィールドの画素との間の相関値,すなわ
ち第1フィールド画像の画素(1,4)と第3フィール
ド画像の画素(3,6)の相関値s4 ,画素(1,5)
を画素(3,5)との相関値s5 および画素(1,6)
と画素(3,4)の相関値s6 を算出する。画像データ
を生成すべき画素(2,5)に対応する画素(1,5)
と画素(3,5)も画素(2,5)を中心として点対称
関係にあるとする。
【0028】相関値としては,たとえば2つの画素の画
像データの差の絶対値,差の二乗の値等が用いられる。
【0029】次に,これらの相関値si (i=1〜6)
の中で最も小さい値(最も相関が強いもの)を見付け
る。
【0030】最小の相関値を生じさせる2つの画素の画
像データを用いた補間演算が行なわれ,この補間演算結
果が第2フィールドの画素(2,5)の画像データとな
る。補間演算は公知の演算でよく,たとえば2つの画素
の画像データの平均値を算出する方法が用いられる。
【0031】画像データによって表わされる対象物にあ
る方向への動きがあり,第1フィールドから第3フィー
ルドまでの時間(2フィールド周期)の間に2画素分動
いたとする。たとえば,この動きが左から右に向う方向
であるとすると,第1フィールドの画素(1,4)によ
って表わされる像は第3フィールドでは画素(3,6)
の位置に至る。画素(1,4)の画像データと画素
(3,6)の画像データはほぼ等しい値を示すことにな
るので,相関値s4 は零または零に近い値となる。
【0032】第2フィールドの画像データを生成すべき
画素を中心として,互いに点対称の位置関係にある第1
フィールドの画素と第3フィールドの画素との相関値の
最小値を見付け出す(相関の強い画素の対を見付け出
す)ということは,上述のように画像データによって表
わされる像の動きの方向を検出することを意味する。
【0033】この検出した動きの方向にそって補間演算
が行なわれ,第2フィールドの画素(2,5)の画像デ
ータが算出される。したがって,画素(2,5)の算出
された画像データは,第1フィールドの時点と第3フィ
ールドの時点との丁度中間の時点において,その画素
(2,5)の位置まで動いてきた像を表わしていること
になる。
【0034】したがって,上述の処理によって生成され
たフレーム画像データを再生したとすると,自然なフレ
ーム画像が得られる。
【0035】一方,第1フィールドと第3フィールドと
の間でシーンが切換わる場合,第1フィールドの画素と
第3フィールドの画素との相関は低くなる。このため第
1フィールドの画素と第3フィールドの画素との相関値
を見付け出し,画素(2,5)の画像データを生成して
も不自然な画像となることがある。このため図1に示す
フレーム画像データ生成装置では第1フィールドの画素
と第3フィールドの画素との相関演算に加えて画素
(2,5)の画素を中心として第2フィールド内におい
て点対称の位置にある一組の画素の相関演算が行なわれ
る。たとえば第2フィールドにおいて左上の画素(2,
1)と右下の画素(2,9)との相関が高い場合は,左
上と右下とを結ぶ間に画像の一部が存在すると考えられ
る。この場合は,画素(2,1)と画素(2,9)の画
像データから補間演算が行なわれ,画素(2,5)の画
像データが導出される。
【0036】補間処理のために画像データを切出すべき
ウィンドウの大きさは対象物の動きの程度によって定め
ればよい。ウィンドウの大きさは3画素×3画素に限ら
ず,5画素×5画素,7画素×7画素,9画素×9画素
のように任意に決定できる。ウィンドウを大きくすれば
大きくするほど大きな動きに対処できる。もちろん小さ
な動きにも対処できることになる。
【0037】ウィンドウは正方形に限られることはな
い。横方向の動きが大きい場合には3画素(縦方向)×
5画素(横方向),3画素×7画素,5画素×7画素,
5画素×9画素のようにウィンドウを横方向に長い長方
形に設定すればよい。縦方向の動きを重要視する場合に
は5画素×3画素,7画素×3画素,7画素×5画素,
9画素×5画素のように縦方向に長いウィンドウを設定
すればよい。この場合中心画素からの距離が遠いほど重
い重み付けを行ない,中心画素からの距離が近いほど軽
い重み付けを行なうとよい。
【0038】個々の画素の画像データにはノイズの影響
が顕著に現われやすく,相関値もばらつきやすい。そこ
で,見付け出された最小の相関値の妥当性の判定を追加
することが好ましい。たとえば,所定のしきい値を設定
しておき,最小の相関値がこのしきい値よりも小さい場
合にはその相関値は妥当なものとする。このしきい値と
して,ウィンドウの中心の画素(1,5)の画像データ
と画素(3,5)の画像データとの平均値を採用するこ
ともできる。上述した相関値演算および最小の相関値の
検出をソフトウェアで実行する場合にもしきい値を用い
ることができる。たとえば,一定の順序で画素対の相関
値を算出し,相関値を算出するごとにしきい値と比較
し,しきい値よりも小さい相関値が見付かった時点で処
理を終了する。しきい値よりも小さい見付かった相関値
を最小のものとみなす。
【0039】図1に戻って,ウィンドウ回路14,15およ
び16はそれぞれフィールド・メモリ11,12および13に格
納されているフィールド画像データに上述したウィンド
ウW1,W2およびW3を設定するものである。ウィン
ドウ回路14,15および16によって設定されたウィンドウ
W1,W2およびW3を構成するうち,第1フィールド
画像の画像データ,第2フィールド画像の画像データお
よび第3フィールド画像の画像データは補間方向判別回
路17に与えられる。
【0040】補間方向判別回路17は,第2フィールド画
像内における1組の画素の相関演算および第1フィール
ド画像の画素と第3フィールド画像の画素との相関演算
を行ない,得られた相関値が最も小さくなる1組の画素
を見付け出す回路である。補間方向判別回路17において
見付け出された1組の画素を表わすデータは第1の補間
画素値演算回路20および第2の補間画素値演算回路21に
それぞれ与えられる。
【0041】ウィンドウ回路14,15および16によって設
定されるウィンドウW1,W2およびW3は,1または
複数画素ずつ水平および垂直に走査される。各走査位置
において,補間画像データが算出されることになる。し
たがって第2フィールド画像のすべての画素について補
間画像データが生成されることになる。
【0042】ウィンドウ回路14,15および16は,それぞ
れ複数個(たとえば3個)の縦続接続されたライン・メ
モリから構成することができる。補間方向判別回路17
は,減算回路,二乗回路,加算回路,比較回路およびレ
ベル弁別回路から構成することができる。ソフトウェア
によって実現する場合には,ウィンドウの設定,動き検
出のいずれかまたは両方がプログラムされたコンピュー
タによって達成される。
【0043】ウィンドウ回路14および16によって設定さ
れたウィンドウW1およびW3に含まれる画素の画像デ
ータは第2の補間画素値演算回路21にも与えられる。ウ
ィンドウ回路15によって設定されたウィンドウW2に含
まれる画素の画像データは第1の補間画素値演算回路20
にも与えられる。
【0044】補間方向判別回路17において,最も相関値
が小さい1組の画素が画素(2,5)が存在するフィー
ルドと同一の第2フィールドに存在すると判断されると
第1の補間画素値演算回路20において,第2フィールド
画像に含まれる最も相関値の小さい1組の画素から補間
演算が行なわれ,第2フィールドの画素(2,5)の画
像データが算出される。このとき第2の補間画素値演算
回路21においては補間演算処理は行なわれない。補間方
向判別回路17において,最も相関値が小さい1組の画素
が第1フィールドの画素と第3フィールドの画素とに存
在すると判断されると第2の補間画素値演算回路21にお
いて,第1フィールド画像と第3フィールド画像に含ま
れる最も相関値の小さい1組の画素から補間演算が行な
われ,第2フィールドの画素(2,5)の画像データが
算出される。このときは第1の補間画素値演算回路20に
おいて補間演算処理は行なわれない。補間演算はたとえ
ば平均値演算である。
【0045】補間画素値演算回路20または21から出力さ
れたデータはフレーム・メモリ22に与えられる。フレー
ム・メモリ22にはフィールド・メモリ12に格納されてい
る第2フィールド画像のデータも与えられる。補間画素
値演算回路20または21において,第2フィールド画像の
欠如している偶数行のすべての画素を表わすデータが生
成されフレーム・メモリ22に与えられることにより,フ
ィールド・メモリ12に格納されている第2フィールド画
像のデータと合成され,フレーム画像が生成される。
【0046】上記の説明においては,2つの補間画素値
演算回路20および21を用いているが,ウィンドウ回路1
4,15および16の出力を1つの補間画素値演算回路に与
え,補間画素値を演算するようにしてもよい。
【0047】また上記の説明においては第2フィールド
における一対の画素の相関演算と第1フィールドおよび
第3フィールドにおける一対の画素の相関演算との間で
は重み付けをすることなく同じように相関演算を施して
いるが,第2フィールドにおける一対の画素と第1フィ
ールドおよび第3フィールドにおける一対の画素との間
に重み付けを行ない,重み付けが行なわれた画素につい
て相関演算を行なうようにしてもよい。さらに画像の種
類があらかじめわかっているときには画像の種類に応じ
て第1フィールドから第3フィールドの各画素に重み付
けを行ない,重み付けが行なわれた画素について相関演
算を行なうようにしてもよい。
【0048】さらに上記の説明においては,補間方向判
別回路17は第2フィールドのウィンドウW2内における
一対の画素の相関ならびに第1フィールドのウィンドウ
W1内の画素と第3フィールドのウィンドウW3内の画
素との相関を算出し,最も高い相関を与える一対の画素
を検出しているが,第2フィールドのウィンドウW2内
において補間画素の生成に用いるのに最も適した一対の
画素を検出し,この検出された第2フィールドのウィン
ドウW2内における一対の画素から得られる相関値と第
1フィールドのウィンドウW1内の画素と第3フィール
ドのウィンドウW3内の画素との相関値とを比較し,高
い相関を与える一対の画素を検出し相関に用いる一対の
画素を決定してもよい。この場合には次に述べるように
して第2フィールドのウィンドウW2内において補間画
素の生成に用いるのに最も適した画素の対が検出され
る。
【0049】図5に3画素×3画素の画素群が示されて
いる。図5においても図3と同様に画像データが存在す
る画素がハッチングで示されている。図5では画素A,
B,C,F,GおよびHに画像データがあり,画素D,
XおよびEには画像データは存在しない。したがって図
5に示す画素群は図4に示す第2フィールドの画素群に
対応する。図6は第2フィールドのウィンドウW2内に
おいて補間画素の生成に用いるのに最も適した一対の画
素を検出する手順を示している。
【0050】データが存在しない画素の上下の画素(A
とF,BとG,CとH)を加算した場合その加算値が水
平方向についての加算値ほど増加または減少していると
きは,その部分の画像は階段状の部分であり,データが
存在しない画素の上下の画素の画像データの相加平均を
その欠如している画素の画像データとすると階段状の部
分が強調されてしまう。その一方画素Xのまわりの2個
の画素の相関値を算出し,最も高い相関を与える画素の
相加平均をその欠如している画素の画像データとする
と,データが欠如している画素Xの列に隣接する列の画
素A,F,CおよびHの画像データのレベルがきわめて
低く,かつ相関が高く,(たとえばすべて0レベルの場
合)画素Xの上下の画素BおよびGの画像データのレベ
ルが高くかつ相関が低い場合(たとえば最高レベルと最
高レベルに近い場合)などは不自然な画像となることが
ある。
【0051】図6に示す一対の画素を検出する処理手順
は,データを生成する画像の部分が階段状のような部分
であってもその部分が強調されず,かつ自然な画像が得
られるように欠如している画素のデータを生成するため
の画素を見付ける手順を示している。図6において画素
を表わす画像データのレベルも画素と同一符号で示して
いる。
【0052】まず,画素AとFの画像データの加算値D
a,画素BとGの画像データの加算値Xaおよび画素C
とHの画像データの加算値Eaが算出される(ステップ
60)。得られた加算値Da,XaおよびEaを比較し水
平方向の加算値ほど増加(Da<Xa<Ea)している
かまたは減少(Da>Xa>Ea)しているかが判断さ
れる(ステップ61)。増加または減少でなければ(ステ
ップ61でNO),データを生成する画素Xの周辺部分は階
段状の部分ではないと考えられ,画素Xの上下の画素B
とGが補間画素の生成に用いるのに適した画素とされる
(ステップ67)。増加または減少していると(ステップ
61でYES ),データを生成する画素Xの周辺部分は階段
状の部分であると考えられ,画素Xの上下の画素BとG
の画像データの相加平均を画素Xの画像データとすると
その階段状の部分が強調されるので,画素Xの斜め方向
の2個の画素のうち相関のもっとも高い一対の画素が第
2フィールドのウィンドウW2内において補間画素の生
成に用いるのに最も適した画素とされる。
【0053】画素Xの左上の画素Aの画像データと右下
の画素Hの画像データとの絶対値差Δ1(=|A−H
|),画素Xの上の画素Bの画像データと下の画素Gの
画像データとの絶対値差Δ2(=|B−G|)および画
素Xの右上の画素Cの画像データと左下の画素Fの画像
データとの絶対値差Δ3(=|C−F|)がそれぞれ算
出される(ステップ62)。これらの絶対値差の演算結果
から最も相関の高い画素の組合わせが判断され(ステッ
プ63および64),最も高い相関を与える一対の画素が第
2フィールドのウィンドウW2内において補間画素の生
成に用いるのに最も適した画素とされる(ステップ65,
66または67)。
【0054】上述した補間画像データ生成処理または補
間方向判別処理は輝度データ,輝度データと色差データ
の両方,R,G,Bの色画像データの全部または一部
(たとえばG色画像データのみ)等のいかなる画像デー
タにも適用できる。
【0055】上述したフレーム画像データ生成装置は,
次に詳述するようなディジタル・ビデオ・テープ・レコ
ーダまたはディジタル画像データ再生装置においても好
適に利用される。
【0056】図7は,ディジタル画像データの記録およ
び再生が可能なディジタル・ビデオ・テープ・レコーダ
(DVTR)の電気的構成を示すブロック図である。デ
ィジタル・ビデオ・テープ・レコーダの全体の動作はシ
ステム・コントローラ70によって統括される。
【0057】このディジタル・ビデオ・テープ・レコー
ダにおいては,奇数行の画素からなる奇数フィールド画
像と偶数行の画素からなる偶数フィールド画像とが交互
に撮影され,この撮影が1/60秒の周期で繰返される。
【0058】撮影のためのシャッタ速度が適当(たとえ
ば1/60秒,または必要に応じてこれよりも短い時間)
になるように,いわゆる電子シャッタ制御により定めら
れる。CCD71から1/60秒ごとに被写体像を表わす映
像信号が出力されCDS(correlate double samplimg
)回路72に与えられる。映像信号はCDS回路72にお
いてkTCノイズ成分が除去され,アナログ/ディジタ
ル変換回路73においてディジタル画像データに変換され
る。ディジタル画像データはガンマ補正回路74に与えら
れ,ガンマ補正される。ガンマ補正後のディジタル画像
データがデータ圧縮回路75を介して(このときは,まだ
データ圧縮されない)フィールド・メモリ85に与えられ
一旦記憶される。
【0059】フィールド・メモリ85から読出された画像
データは,データ圧縮回路75に与えられる。データ圧縮
回路75においてDCT(Discrete Cosine Transform )
処理,量子化処理などが行なわれることにより,画像デ
ータにデータ圧縮が施される。データ圧縮処理回路75に
おいて圧縮された画像データは誤り訂正符号付加回路76
を介して(単に通過して)フィールド・メモリ86に与え
られ一旦記憶される。
【0060】フィールド・メモリ86に記憶された画像デ
ータは順次誤り訂正符号付加回路76に与えられ,誤り訂
正符号が付加される。
【0061】誤り訂正符号付加回路76から出力される画
像データは記録符号化回路77に与えられ,符号化(たと
えばNRZI符号化)されて記録再生増幅回路87に与え
られる。記録再生増幅回路87において増幅された画像デ
ータは磁気ヘッド78に与えられる。これにより磁気ヘッ
ド78によって磁気テープ88の各トラックのうちビデオ記
録領域に画像データが記録される。オーディオ・データ
やトラック情報の記録ももちろん行なわれる。
【0062】図7に示すディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダは,磁気テープ88に記録されたディジタル画像
データの再生も可能である。再生モードには好ましくは
ムービ再生モードとスチル再生モードとがある。
【0063】ディジタル画像データの再生モードにおい
て,磁気テープ88に記録された画像データ,その他のデ
ータが磁気ヘッド91によって読取られ記録再生増幅回路
87に与えられる。記録再生増幅回路87において増幅され
たデータは復調回路92に与えられる。復調回路92におい
てデータ復調が行なわれ,誤り訂正回路93を介してフィ
ールド・メモリ86に与えられ一旦記憶される。フィール
ド・メモリ86に記憶されたデータは読み出され誤り訂正
回路93に与えられる。復調回路92において復調されたデ
ータにデータ誤りがあると,誤り訂正回路93において誤
り訂正処理が行なわれる。誤り訂正処理が行なわれたデ
ータのうち被写体像を表わすディジタル画像データはデ
ータ伸張回路94を介してフィールド・メモリ85に与えら
れる。
【0064】ムービ再生モードにおいては,フィールド
・メモリ85に記憶された画像データはデータ伸張回路94
に与えられ,圧縮された画像データのデータ伸張処理が
行なわれる。奇数フィールド画像のデータと偶数フィー
ルド画像のデータとがモニタ表示装置99に交互に与えら
れ,ムービ再生が行なわれる。モニタ表示装置99はディ
ジタル・ビデオ・テープ・レコーダに設けてもよい。
【0065】図7に示すディジタル・ビデオ・テープ・
レコーダは動画再生に加えて静止画再生も可能である。
スチル再生モードにおいては,データ伸張回路94におい
てデータ伸張が施された画像データはフレーム画像デー
タ生成装置96に与えられる。
【0066】フレーム画像データ生成装置96において,
上述したようにフィールド画像を表わすフィールド画像
データからフレーム画像データが生成される。生成され
たフレーム画像データはプリンタ装置98に与えられ,ぶ
れがなく,かつ高画質の静止画がプリントされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので,フレーム画像
データ生成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】奇数フィールド画像と偶数フィールド画像とが
交互に現われる様子を示している。
【図3】補間のための画素の対応関係を斜視図的に示す
ものである。
【図4】補間のための画素の対応関係を平面的に示すも
のである。
【図5】欠如された画素のデータを生成するための画素
ブロックを示している。
【図6】欠如され画素のデータを生成するための処理手
順を示すフローチャートである。
【図7】ディジタル・ビデオ・テープ・レコーダの電気
的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
14,15,16 ウィンドウ回路 17 補間方向判別回路 20,21 補間画素値演算回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターレース走査することにより,行
    方向および列方向に存在する多数の画素からなるフレー
    ム画像を構成する,奇数行の画素からなるフィールド画
    像と偶数行の画素からなるフィールド画像とが交互に連
    続するものであり,連続する第1のフィールド画像を表
    わす第1のフィールド画像データと,第2のフィールド
    画像を表わす第2のフィールド画像データと,第3のフ
    ィールド画像を表わす第3のフィールド画像データとが
    与えられたときに上記第1のフィールド画像と上記第3
    のフィールド画像との間にある上記第2のフィールド画
    像を上記フレーム画像に変換するために奇数行または偶
    数行の画素のうち欠如している画素を表わす補間画像デ
    ータを生成する装置であり,第1のフィールド画像と第
    3のフィールド画像上の対応する位置にそれぞれ設定さ
    れたウィンドウ内において,第2のフィールド画像上の
    上記ウィンドウの中心に相当する中心画素を中心位置と
    して点対称の位置にある画素の画素データを取出す第1
    の画素データ取出手段,第2のフィールド画像上の上記
    ウィンドウ内であって,上記中心画素を中心位置として
    点対称の位置にある1対の画素の画素データを取出す第
    2の画素データ取出手段,上記第1の画素データ取出手
    段によって取出された第1のフィールド画像の画素デー
    タと第3のフィールド画像の画素データとの相関値およ
    び上記第2の画素データ取出手段によって取出された第
    2のフィールド画像の1対の画素の画素データの相関値
    をそれぞれ算出する相関値算出手段,ならびに上記相関
    値算出手段によって算出された相関値のうち最も強い相
    関を表わす相関値を生成した1対の画素データに基づい
    て,上記第2のフィールド画像の上記中心画素の画素デ
    ータを補間演算する補間演算手段,を備えた補間画像デ
    ータ生成装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のフィールド画像および上記第
    3のフィールド画像上において上記ウィンドウの位置
    を,1または複数画素分ずつ水平方向および垂直方向に
    順次シフトしながら,上記ウィンドウの各位置で上記第
    1の画素データ取出手段による画素データ取出動作,上
    記第2の画素データ取出手段による画素データ取出動
    作,上記相関値算出手段による相関演算および上記補間
    演算手段による補間演算を繰返すよう制御する手段をさ
    らに備えた請求項1に記載の補間画像データ生成装置。
  3. 【請求項3】 上記補間演算手段における補間演算が,
    上記最も強い相関を表わす相関値を生成した1対の画素
    データの平均値を算出するものである,請求項1に記載
    の補間画像データ生成装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の画素データ取出手段が,第2
    のフィールド画像の補間すべき画素の位置に対応する,
    第1のフィールド画像の画素の画素データおよび第3の
    フィールド画像の画素の画素データを取出すものであ
    り,上記第2の画素データ取出手段が,第2のフィール
    ド画像の補間すべき画素の位置の上下に隣接する1対の
    画素の画素データを取出すものである,請求項1に記載
    の補間画像データ生成装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の画素データ取出手段が,第2
    のフィールド画像上の上記ウィンドウ内であって,上記
    中心画素およびこの中心画素に水平方向に隣接する位置
    に存在すべき画素の上下にある画素を表わすデータを抽
    出し,これらの画素を表わすデータの加算値を得,得ら
    れた加算値が水平方向に存在する画素についての加算値
    ほど増加または減少しているかどうかを判定する手段,
    ならびに増加または減少しているときには,上記欠如し
    ている画素の上下の画素を表わすデータを取出し,増加
    または減少していないときには上記欠如している画素の
    上下の画素および斜め上下の画素の3方向の画素の相関
    値を算出し,もっとも高い相関を与える画素を表わすデ
    ータを取出す手段,を備えた請求項1に記載の補間画像
    データ生成装置。
  6. 【請求項6】 インターレース走査することにより,行
    方向および列方向に存在する多数の画素からなるフレー
    ム画像を構成する,奇数行の画素からなるフィールド画
    像と偶数行の画素からなるフィールド画像とが交互に連
    続するものであり,連続する第1のフィールド画像を表
    わす第1のフィールド画像データと,第2のフィールド
    画像を表わす第2のフィールド画像データと,第3のフ
    ィールド画像を表わす第3のフィールド画像データとが
    与えられたときに上記第1のフィールド画像と上記第3
    のフィールド画像との間にある上記第2のフィールド画
    像を上記フレーム画像に変換するために奇数行または偶
    数行の画素のうち欠如している画素を表わす補間画像デ
    ータを生成する方法であり,第1のフィールド画像と第
    3のフィールド画像上の対応する位置にそれぞれ設定さ
    れたウィンドウ内において,第2のフィールド画像上の
    上記ウィンドウの中心に相当する中心画素を中心位置と
    して点対称の位置にある画素の画素データを取出す第1
    の画素データ取出処理を行ない,第2のフィールド画像
    上の上記ウィンドウ内であって,上記中心画素を中心位
    置として点対称の位置にある1対の画素の画素データを
    取出す第2の画素データ取出処理を行ない,取出された
    第1のフィールド画像の画素データと第3のフィールド
    画像の画素データとの相関値および取出された第2のフ
    ィールド画像の1対の画素の画素データの相関値をそれ
    ぞれ算出し,算出された相関値のうち最も強い相関を表
    わす相関値を生成した1対の画素データに基づいて,上
    記第2のフィールド画像の上記中心画素の画素データを
    補間演算する,補間画像データ生成方法。
  7. 【請求項7】 上記第1のフィールド画像および上記第
    3のフィールド画像上において上記ウィンドウの位置
    を,1または複数画素分ずつ水平方向および垂直方向に
    順次シフトしながら,上記ウィンドウの各位置で上記第
    1の画素データ取出処理,上記第2の画素データ取出処
    理,上記相関演算および上記補間演算を繰返す,請求項
    6に記載の補間画像データ生成方法。
  8. 【請求項8】 上記補間演算が,上記最も強い相関を表
    わす相関値を生成した1対の画素データの平均値を算出
    するものである,請求項6に記載の補間画像データ生成
    方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の画素データ取出処理が,第2
    のフィールド画像の補間すべき画素の位置に対応する,
    第1のフィールド画像の画素の画素データおよび第3の
    フィールド画像の画素の画素データを取出すものであ
    り,上記第2の画素データ取出処理が,第2のフィール
    ド画像の補間すべき画素の位置の上下に隣接する1対の
    画素の画素データを取出すものである,請求項6に記載
    の補間画像データ生成方法。
  10. 【請求項10】 上記第2の画像データ取出処理が,第
    2のフィールド画像上の上記ウィンドウ内であって,上
    記中心画素およびこの中心画素に水平方向に隣接する位
    置に存在すべき画素の上下にある画素を表わすデータを
    抽出し,これらの画素を表わすデータの加算値を得,得
    られた加算値が水平方向に存在する画素についての加算
    値ほど増加または減少しているかどうかを判定し,増加
    または減少しているときには,上記欠如している画素の
    上下の画素を表わすデータを取出し,増加または減少し
    ていないときには上記欠如している画素の上下の画素お
    よび斜め上下の画素の3方向の画素の相関値を算出し,
    もっとも高い相関を与える画素を表わすデータを取出す
    ものである,請求項6に記載の補間画像データ生成方
    法。
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