JP2000347883A - 仮想計算機装置 - Google Patents

仮想計算機装置

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JP2000347883A
JP2000347883A JP11156768A JP15676899A JP2000347883A JP 2000347883 A JP2000347883 A JP 2000347883A JP 11156768 A JP11156768 A JP 11156768A JP 15676899 A JP15676899 A JP 15676899A JP 2000347883 A JP2000347883 A JP 2000347883A
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operating system
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time
interrupt processing
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JP11156768A
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Hiroyuki Sasaki
裕之 佐々木
Tatsuya Kato
達哉 加藤
Tokitaka Arisawa
隆孝 有沢
Yuichi Fujii
雄一 藤井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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    • G06F9/4843Task transfer initiation or dispatching by program, e.g. task dispatcher, supervisor, operating system
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    • G06F9/44Arrangements for executing specific programs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想計算機装置において優先度の高いオペレ
ーティングシステムを優先的に実行し、システム全体の
応答性能及び処理効率を向上させる。 【解決手段】 複数のオペレーティングシステムを制御
する仮想計算機装置において、次に実行するオペレーテ
ィングシステムを決定する契機に、優先手段13は、記
憶手段12に記憶されている優先要素を比較して優先度
の高いオペレーティングシステムを選択し、実行決定手
段11によりそのオペレーティングシステムを実行す
る。このとき、優先要素として、オペレーティングシス
テム毎の実行状態、オペレーティングシステム毎の実行
優先度、オペレーティングシステムにおいて実行可能な
タスクのタスク優先度、オペレーティングシステム毎の
タイムスライス実行時間などに基づいて優先度の高いオ
ペレーティングシステムを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機システムに
おいて複数のオペレーティングシステムを実行可能な仮
想計算機装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機システムにおいて、複数の
オペレーティングシステム(略してOSともいう)を選
択実行する機会が多く、オペレーティングシステムの実
行制御機能を持った仮想計算機装置が種々提案されてい
る。
【0003】図33は仮想計算機装置のシステム構成の
一例を示したものである。1つ又は複数のCPUにおけ
る仮想計算機(Virtual Machine ,VM)100の下
で、リアルタイム性や負荷の大小など、性質の異なる複
数のオペレーティングシステムA101,B102,C
103が実行され、それぞれのオペレーティングシステ
ム上でアプリケーション104,105,106が実行
される。このような仮想計算機装置では、複数のオペレ
ーティングシステムを順次切り換えながら時分割で実行
するようになっており、OS実行制御のリアルタイム
性、応答性が重要な課題である。
【0004】従来の仮想計算機装置におけるオペレーテ
ィングシステムの切り換え動作について図34ないし図
37に基づき説明する。従来では、複数のオペレーティ
ングシステムを順次切り換える方法として、「OSシリ
ーズ第11巻VM」(岡崎世雄・全先実 共著、共立出
版、1989年)に記載されているように、実行決定手
段111によりタイムスライスによる一定時間の間隔で
公平にオペレーティングシステムを切り換えるようなO
S実行制御が行われていた。
【0005】しかし、上記従来の方法では、リアルタイ
ム性の高いオペレーティングシステムとリアルタイム性
の低いオペレーティングシステムなど、性質の異なる複
数のオペレーティングシステムを動作させた場合、オペ
レーティングシステムのリアルタイム性を無視したタイ
ムスライスによる均等な実行配分及び実行時間によるオ
ペレーティングシステムの切り換えを行うために、リア
ルタイム性を伴う処理に対してリアルタイム性の高いオ
ペレーティングシステムの応答性が著しく低下し、シス
テム全体の応答性能や処理効率を著しく低下させてしま
うという問題点がある。
【0006】図35はクロック割り込み処理前後のオペ
レーティングシステムの状態遷移図である。従来の装置
では、単にシステムで固定的に定めた順序で、例えばオ
ペレーティングシステムA、B、Cの順に各オペレーテ
ィングシステムのクロック割り込み処理が行われてい
た。ここで、オペレーティングシステムのリアルタイム
性の高さが不等号で示すとA<B<Cである場合は、高
いリアルタイム性を要求されるオペレーティングシステ
ムCのクロック割り込み処理の応答性能を著しく低下さ
せることとなり、システム全体の応答性能及び処理効率
をも低下させることとなる。
【0007】図36は割り込み処理前後のオペレーティ
ングシステムの状態遷移図である。従来の装置では、オ
ペレーティングシステムAの実行中にオペレーティング
システムCの割り込み処理が発生し、割り込み処理がな
された後は、オペレーティングシステムAの実行が再び
行われていた。よって、次のオペレーティングシステム
の切り換え契機まで、割り込み処理前に実行中であった
オペレーティングシステムAが実行されるようになって
いた。一般に割り込み処理が発生した場合、割り込みを
起因としてオペレーティングシステム中のタスクの状態
変化が伴う。このため、割り込み処理後は、割り込みに
関連する継続処理としてその割り込みに関連するタスク
の応答性能が重要とされる。ここで、オペレーティング
システムのリアルタイム性の高さが不等号で示すとA<
B<Cであり、高いリアルタイム性を要求されるオペレ
ーティングシステムCの割り込みが発生した場合、割り
込み処理後にオペレーティングシステムAの実行が再開
するのでは、オペレーティングシステムCの割り込み起
因によるタスク動作が活性化されず、オペレーティング
システムCのタスク応答性能を著しく低下させることと
なり、システム全体の応答性能及び処理効率をも低下さ
せることとなる。
【0008】図37は多重割り込み処理前後のオペレー
ティングシステムの状態遷移図である。従来の装置で
は、オペレーティングシステムAの実行中にオペレーテ
ィングシステムA、B、Cの順に多重割り込み処理が発
生し、多重割り込み処理がなされた後は、オペレーティ
ングシステムAの実行が再び行われていた。よって、次
のオペレーティングシステムの切り換え契機まで、多重
割り込み処理前に実行中であったオペレーティングシス
テムAが実行されるようになっていた。多重割り込み処
理の場合も、割り込みを起因としてオペレーティングシ
ステム中のタスクの状態変化が伴うため、割り込み処理
後は、その割り込みに関連するタスクの応答性能が重要
とされる。ここで、オペレーティングシステムのリアル
タイム性の高さが不等号で示すとA<B<Cである場
合、多重割り込み処理後にオペレーティングシステムA
の実行が再開するのでは、オペレーティングシステム
B、Cの割り込み起因によるタスク動作が活性化され
ず、オペレーティングシステムB、Cのタスク応答性能
を著しく低下させることとなり、システム全体の応答性
能及び処理効率をも低下させることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の仮想計算機装置では、予めシステムで固定的に設定さ
れた順序でオペレーティングシステムの実行が切り換え
られるようになっていた。例えば、タイムスライスによ
る一定時間の間隔で公平にオペレーティングシステムが
切り換えられたり、また、割り込み処理などが発生して
も、割り込み処理後は以前に実行中であったオペレーテ
ィングシステムが再び実行されるなど、オペレーティン
グシステムのリアルタイム性などに関係なくOS実行制
御が行われていた。
【0010】このため、リアルタイム性や負荷の大小な
ど、性質の異なる複数のオペレーティングシステムを実
行する場合、高いリアルタイム性を要求されるオペレー
ティングシステムの処理に対する応答性能を低下させ、
システム全体の応答性能及び処理効率をも低下させてし
まうという問題点があった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、複数のオペレーティングシステムを実行する際に、
優先度の高いオペレーティングシステムを常に優先的に
実行させることが可能であり、リアルタイム性の高いオ
ペレーティングシステムの応答性能を向上でき、システ
ム全体の処理効率を向上させることが可能な仮想計算機
装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の仮想計算機装置は、複数
のオペレーティングシステムを制御する仮想計算機装置
において、オペレーティングシステム毎の実行優先度を
記憶する記憶手段と、次に実行するオペレーティングシ
ステムを決定する契機に、前記記憶手段に記憶されてい
る実行優先度を比較して優先度の高いオペレーティング
システムを選択する優先手段と、前記優先手段により選
択されたオペレーティングシステムを実行する実行決定
手段と、を有している。
【0013】請求項2に記載の仮想計算機装置は、請求
項1において、クロック割り込み発生時に前記記憶手段
に記憶されている実行優先度を比較して優先度の高い順
にオペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理
を実行する順次手段を有するものである。
【0014】請求項3に記載の仮想計算機装置は、請求
項1において、割り込み発生時に実行中のオペレーティ
ングシステムを記憶する復帰手段を有し、前記実行決定
手段は、前記割り込みによる割り込み処理後は前記復帰
手段に記憶されている割り込み処理前のオペレーティン
グシステムと前記優先手段により選択されたオペレーテ
ィングシステムとの実行優先度を比較して優先度の高い
オペレーティングシステムを選択し実行するものであ
る。
【0015】請求項4に記載の仮想計算機装置は、請求
項3において、多重割り込み発生時に実行中のオペレー
ティングシステムを多重割り込み発生順に順次記憶する
蓄積手段を有し、前記実行決定手段は、前記多重割り込
みによる多重割り込み処理時は前記蓄積手段に記憶され
ているオペレーティングシステムを多重割り込み発生順
序に基づいて順次実行し、この多重割り込み処理後は前
記復帰手段に記憶されている割り込み発生前のオペレー
ティングシステムと前記優先手段により選択されたオペ
レーティングシステムとの実行優先度を比較して優先度
の高いオペレーティングシステムを選択し実行するもの
である。
【0016】本発明の請求項5に記載の仮想計算機装置
は、複数のオペレーティングシステムを制御する仮想計
算機装置において、実行するオペレーティングシステム
を決定するための優先要素を記憶する記憶手段と、次に
実行するオペレーティングシステムを決定する契機に、
前記記憶手段に記憶されている優先要素を比較して優先
度の高いオペレーティングシステムを選択する優先手段
と、前記優先手段により選択されたオペレーティングシ
ステムを実行する実行決定手段と、を有している。
【0017】請求項6に記載の仮想計算機装置は、請求
項5において、前記優先手段は、前記優先要素として、
オペレーティングシステム毎の実行状態、オペレーティ
ングシステム毎の実行優先度、オペレーティングシステ
ムにおいて実行可能なタスクのタスク優先度、オペレー
ティングシステム毎のタイムスライス実行時間のうちの
少なくとも一つに基づいて優先度の高いオペレーティン
グシステムを選択するものである。
【0018】請求項7に記載の仮想計算機装置は、請求
項5において、クロック割り込み発生時に前記記憶手段
に記憶されている優先要素を比較して優先度の高い順に
オペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理を
実行する順次手段を有し、前記順次手段は、前記優先要
素として、オペレーティングシステム毎の実行状態、オ
ペレーティングシステム毎の実行優先度、オペレーティ
ングシステムにおいて実行可能なタスクのタスク優先
度、オペレーティングシステム毎のタイムスライス実行
時間のうちの少なくとも一つに基づいて優先度の高い順
にオペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理
を実行するものである。
【0019】請求項8に記載の仮想計算機装置は、請求
項5において、割り込み発生時に実行中のオペレーティ
ングシステムを記憶する復帰手段を有し、前記実行決定
手段は、前記割り込みによる割り込み処理後は前記復帰
手段に記憶されている割り込み処理前のオペレーティン
グシステムと前記優先手段により選択されたオペレーテ
ィングシステムとの優先要素を比較して優先度の高いオ
ペレーティングシステムを選択し実行するものである。
【0020】請求項9に記載の仮想計算機装置は、請求
項8において、前記実行決定手段は、前記優先要素とし
て、オペレーティングシステム毎の実行状態、オペレー
ティングシステム毎の実行優先度、オペレーティングシ
ステムにおいて実行可能なタスクのタスク優先度、オペ
レーティングシステム毎のタイムスライス実行時間のう
ちの少なくとも一つに基づいて、前記割り込み処理後に
優先度の高いオペレーティングシステムを選択し実行す
るものである。
【0021】請求項10に記載の仮想計算機装置は、請
求項8において、多重割り込み発生時に実行中のオペレ
ーティングシステムを多重割り込み発生順に順次記憶す
る蓄積手段を有し、前記実行決定手段は、前記多重割り
込みによる多重割り込み処理時は前記蓄積手段に記憶さ
れているオペレーティングシステムを多重割り込み発生
順序に基づいて順次実行し、この多重割り込み処理後は
前記復帰手段に記憶されている割り込み発生前のオペレ
ーティングシステムと前記優先手段により選択されたオ
ペレーティングシステムとの優先要素を比較して優先度
の高いオペレーティングシステムを選択し実行するもの
である。
【0022】請求項11に記載の仮想計算機装置は、請
求項10において、前記実行決定手段は、前記優先要素
として、オペレーティングシステム毎の実行状態、オペ
レーティングシステム毎の実行優先度、オペレーティン
グシステムにおいて実行可能なタスクのタスク優先度、
オペレーティングシステム毎のタイムスライス実行時間
のうちの少なくとも一つに基づいて、前記多重割り込み
処理後に優先度の高いオペレーティングシステムを選択
し実行するものである。
【0023】本発明の仮想計算機装置では、複数のオペ
レーティングシステムを制御する場合であって、次に実
行するオペレーティングシステムを決定する契機に、記
憶手段に記憶されている優先要素を比較して、優先度の
高いオペレーティングシステムを選択し実行する。この
とき、優先要素として、オペレーティングシステム毎の
実行状態、オペレーティングシステム毎の実行優先度、
オペレーティングシステムにおいて実行可能なタスクの
タスク優先度、オペレーティングシステム毎のタイムス
ライス実行時間のうちの少なくとも一つに基づいて優先
度の高いオペレーティングシステムを選択する。このよ
うに、実行優先度やタイムスライス実行時間などに基づ
いて優先度を判断して選択実行することによって、リア
ルタイム性の高いオペレーティングシステムを常に優先
的に選択して実行することが可能となり、その優先度の
高いオペレーティングシステムに関する応答性能が向上
し、システム全体の応答性能が向上する。
【0024】また、クロック割り込み発生時には、優先
要素として前記実行優先度等を比較して優先度の高い順
にオペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理
を実行することにより、リアルタイム性が高く優先度の
高いオペレーティングシステムに関する応答性能が向上
し、システム全体の応答性能がさらに向上する。
【0025】また、割り込み発生時には、割り込み処理
後は復帰手段に記憶されている割り込み処理前のオペレ
ーティングシステムと優先手段により選択されたオペレ
ーティングシステムとの優先要素を比較して優先度の高
いオペレーティングシステムを選択し実行することによ
り、リアルタイム性が高く優先度の高いオペレーティン
グシステムに関する応答性能が向上し、システム全体の
応答性能がさらに向上する。
【0026】また、多重割り込み発生時には、多重割り
込み処理中は蓄積手段に記憶されているオペレーティン
グシステムを多重割り込み発生順序に基づいて順次実行
し、この多重割り込み処理後は復帰手段に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムと優先手
段により選択されたオペレーティングシステムとの優先
要素を比較して優先度の高いオペレーティングシステム
を選択し実行することにより、リアルタイム性が高く優
先度の高いオペレーティングシステムに関する応答性能
が向上し、システム全体の応答性能がさらに向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本実施形態に係る仮想計算機装置
は、図33に示したように、1つ又は複数のCPUにお
ける仮想計算機100の下で、リアルタイム性や負荷の
大小など、性質の異なる複数のオペレーティングシステ
ムA101,B102,C103を実行し、それぞれの
オペレーティングシステム上でアプリケーション10
4,105,106を実行可能な構成となっている。オ
ペレーティングシステムとしては、装置組み込み用のリ
アルタイムOS、時分割方式(TSS)のUNIXな
ど、種々の異なるオペレーティングシステムを適用可能
である。以下に、仮想計算機装置のいくつかの実施形態
に関する機能的構成及び動作について述べる。
【0028】[第1実施形態]図1は本発明の第1実施
形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロック
図、図2は記憶手段が記憶しているオペレーティングシ
ステムの処理リストを示す説明図である。
【0029】第1実施形態の仮想計算機装置は、オペレ
ーティングシステム毎の実行状態及び実行優先度を優先
要素として記憶する記憶手段12と、記憶手段12に記
憶されている優先要素であるオペレーティングシステム
毎の実行優先度を比較し優先度の高いオペレーティング
システムを選択する優先手段13と、次に実行するオペ
レーティングシステムを決定する契機において優先手段
13で選択されたオペレーティングシステムを実行する
実行決定手段11とを有している。これらの実行決定手
段11、記憶手段12、優先手段13は、計算機システ
ムに設けられる半導体メモリ等において、CPUにより
実行可能なソフトウェアプログラム及びデータによって
構成されるものであり、各手段のより具体的な構造や作
動の原理については周知技術を用いることにより実施可
能であるためここでは説明を省略し、本実施形態の特徴
部分についてのみ述べることとする。
【0030】次に、第1実施形態における動作を説明す
る。複数のオペレーティングシステムを制御する仮想計
算機装置において、次に実行するオペレーティングシス
テムを決定する契機に、優先手段13は、記憶手段12
に記憶されているオペレーティングシステム毎の実行状
態及び実行優先度に基づいて、優先度の高いオペレーテ
ィングシステムを選択する。そして、実行決定手段11
は、選択されたオペレーティングシステムを実行する。
なお、オペレーティングシステムの切り換え契機、オペ
レーティングシステムの切り換え手法などは、一般的な
仮想計算機装置と同様である。
【0031】記憶手段12は、図2に示すようなオペレ
ーティングシステムの処理リストを記憶保持している。
この処理リストにおいて、実行優先度は小さい値ほど優
先度が高いものとし、実行状態GOは現在CPUで実行
中、READYは次にCPUで実行可能な状態、SLE
EPはCPUで実行不可の休止状態をそれぞれ意味する
ものとする。優先手段13は、処理リストにおいて実行
状態が実行中又は実行可能な状態であるオペレーティン
グシステムの中から実行優先度を比較し、優先度の高い
オペレーティングシステムを選択する。この場合、実行
可能なオペレーティングシステムはA又はCであり、優
先度の最も高いオペレーティングシステムCが選択さ
れ、実行決定手段11により実行が決定されて実行処理
がなされる。
【0032】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合、オ
ペレーティングシステムのリアルタイム性を実行優先度
として表現し、この実行優先度に従ってオペレーティン
グシステムを選択することが可能となる。
【0033】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、実行優先度の高いオペレーティングシステムを優先
的に実行させることにより、リアルタイム性の高いオペ
レーティングシステムを常に優先処理させることがで
き、即時に応答して処理する必要のあるリアルタイム性
の高いオペレーティングシステムに関する応答性能を向
上することが可能となる。
【0034】[第2実施形態]図3は本発明の第2実施
形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロック
図、図4は第2実施形態の仮想計算機装置におけるクロ
ック割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状
態遷移図である。
【0035】第2実施形態の仮想計算機装置は、第1実
施形態の構成に加えて、クロック割り込み処理発生時に
記憶手段12に記憶されている優先要素であるオペレー
ティングシステムの実行優先度を比較し優先度の高い順
にオペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理
を実行する順次手段14を有している。その他の構成要
素については第1実施形態と同様であるため説明を省略
する。
【0036】次に、第2実施形態における動作を説明す
る。クロック割り込み処理は、周期的(例えば10ミリ
秒間に1回など)に割り込みが入り、それぞれのオペレ
ーティングシステム毎に順次割り込み処理を実行するも
のである。クロック割り込み発生時に、優先手段13は
記憶手段12に記憶されているオペレーティングシステ
ムの実行優先度を比較して優先度の高いオペレーティン
グシステムを選択し、順次手段14は、優先手段13の
選択結果に基づいて優先度の高い順にオペレーティング
システム毎のクロック割り込み処理を実行する。
【0037】本実施形態では、図4の状態遷移図に示す
ように、単にシステムで固定的に定めた順番(例えばオ
ペレーティングシステムA、B、Cの順)ではなく、記
憶手段12に記憶されているオペレーティングシステム
の実行優先度順にクロック割り込み処理が実行される。
ここで、実行優先度は第1実施形態と同様に小さい値ほ
ど優先度が高いとすると、オペレーティングシステム
C、B、Aの順、すなわち高いリアルタイム性を要求さ
れるオペレーティングシステムの順に、クロック割り込
み処理が順次手段14により選択実行される。また、ク
ロック割り込み処理の終了後は、リアルタイム性の高い
オペレーティングシステムCが選択されて実行決定手段
11により実行される。
【0038】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
クロック割り込み処理が発生したときには、実行優先度
に従った順番でオペレーティングシステム毎のクロック
割り込み処理を順次選択実行することが可能となる。
【0039】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、優先度の高いオペレーティングシステムのクロック
割り込み処理を優先的に実行させることにより、クロッ
ク割り込み処理時にリアルタイム性の高いオペレーティ
ングシステムを常に優先処理させることができ、即時に
応答して処理する必要のあるリアルタイム性の高いオペ
レーティングシステムに関するクロック割り込み処理の
応答性能を向上することができるため、システム全体の
応答性能をより向上させることが可能となる。
【0040】[第3実施形態]図5は本発明の第3実施
形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロック
図、図6は第3実施形態の仮想計算機装置における割り
込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移図
である。
【0041】第3実施形態の仮想計算機装置は、第1実
施形態の構成に加えて、割り込み処理発生時に実行中の
オペレーティングシステムを記憶する復帰手段15を有
している。実行決定手段11及び優先手段13は、割り
込み処理後に、復帰手段15に記憶されている割り込み
発生前のオペレーティングシステムと他の実行可能なオ
ペレーティングシステムとの実行優先度を優先要素とし
て比較し、優先度の高いオペレーティングシステムを選
択実行するようになっている。その他の構成要素につい
ては第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0042】次に、第3実施形態における動作を説明す
る。実行決定手段11は、キー入力などの随時発生する
割り込みがあったときにはその割り込み処理を実行し、
割り込み処理後において、復帰手段15に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムと優先手
段13で選択されたオペレーティングシステムとの実行
優先度を比較選択し、最も優先度の高いオペレーティン
グシステムを割り込み処理復帰時に実行する。
【0043】本実施形態では、図6の状態遷移図に示す
ように、オペレーティングシステムAの実行中にオペレ
ーティングシステムCの割り込み処理が発生して割り込
み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されている
割り込み発生前のオペレーティングシステムと優先手段
13で選択された実行可能な状態で優先度の高いオペレ
ーティングシステムとの実行優先度が比較選択され、最
も優先度の高いオペレーティングシステムが実行され
る。ここで、実行優先度は第1実施形態と同様に小さい
値ほど優先度が高いとすると、割り込み処理後は、割り
込み発生前に実行していたオペレーティングシステムA
の実行を再開するのではなく、リアルタイム性の高いオ
ペレーティングシステムCが選択されて実行決定手段1
1により実行される。
【0044】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
割り込み処理が発生したときには、割り込み処理後、実
行優先度に従ってオペレーティングシステムを選択実行
することが可能となる。
【0045】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、割り込み処理後は優先度の高いオペレーティングシ
ステムを優先的に実行させることにより、割り込み発生
時にリアルタイム性の高いオペレーティングシステムを
常に優先処理させることができ、即時に応答して処理す
る必要のあるリアルタイム性の高いオペレーティングシ
ステムに関する応答性能を向上することができるため、
システム全体の応答性能をより向上させることが可能と
なる。
【0046】[第4実施形態]図7は本発明の第4実施
形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロック
図、図8は第4実施形態の仮想計算機装置における多重
割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷
移図である。
【0047】第4実施形態の仮想計算機装置は、第3実
施形態の構成に加えて、多重割り込み処理発生時に実行
中のオペレーティングシステムを多重割り込み発生順に
順次記憶する蓄積手段16を有している。実行決定手段
11及び優先手段13は、多重割り込み処理後に、復帰
手段15に記憶されている割り込み発生前のオペレーテ
ィングシステムと他の実行可能なオペレーティングシス
テムとの実行優先度を優先要素として比較し、優先度の
高いオペレーティングシステムを選択実行するようにな
っている。その他の構成要素については第1実施形態と
同様であるため説明を省略する。
【0048】次に、第4実施形態における動作を説明す
る。実行決定手段11は、多重割り込みが発生したとき
には、割り込み発生毎に順次割り込み処理を実行し、最
後の割り込み処理が終了した後は、蓄積手段16に記憶
されている多重割り込み発生時に実行中であったオペレ
ーティングシステムの割り込み処理を多重割り込み発生
とは逆順に順次実行する。すなわち、多重割り込み処理
中は実行優先度による優先処理を行わずに通常の多重割
り込みに対する処理を行う。そして、これらの多重割り
込み処理後は、復帰手段15に記憶されている多重割り
込み発生前のオペレーティングシステムと優先手段13
で選択されたオペレーティングシステムとの実行優先度
を比較選択し、最も優先度の高いオペレーティングシス
テムを割り込み処理復帰時に実行する。
【0049】本実施形態では、図8の状態遷移図に示す
ように、オペレーティングシステムAの実行中にオペレ
ーティングシステムA、B、Cの順に多重割り込み処理
が発生して割り込み処理が行われ、最後に発生したオペ
レーティングシステムCの割り込み処理終了後は、蓄積
手段16に記憶されている多重割り込み処理発生時に実
行中であったオペレーティングシステムの割り込み処理
がB、Aの順に実行される。そして、これらの多重割り
込み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されてい
る多重割り込み発生前のオペレーティングシステムと優
先手段13で選択された実行可能な状態で優先度の高い
オペレーティングシステムとの実行優先度が比較選択さ
れ、最も優先度の高いオペレーティングシステムが実行
される。ここで、実行優先度は第1実施形態と同様に小
さい値ほど優先度が高いとすると、多重割り込み処理後
は、割り込み発生前に実行していたオペレーティングシ
ステムAの実行を再開するのではなく、リアルタイム性
の高いオペレーティングシステムCが選択されて実行決
定手段11により実行される。
【0050】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
多重割り込み処理が発生したときには、多重割り込み処
理後、実行優先度に従ってオペレーティングシステムを
選択実行することが可能となる。
【0051】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、多重割り込み処理後は優先度の高いオペレーティン
グシステムを優先的に実行させることにより、多重割り
込み発生時にリアルタイム性の高いオペレーティングシ
ステムを常に優先処理させることができ、即時に応答し
て処理する必要のあるリアルタイム性の高いオペレーテ
ィングシステムに関する応答性能を向上することができ
るため、システム全体の応答性能をより向上させること
が可能となる。
【0052】[第5実施形態]図9は本発明の第5実施
形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロック
図、図10は記憶手段が記憶しているオペレーティング
システムの処理リストを示す説明図である。
【0053】第5ないし第8実施形態は、前述した第1
ないし第4実施形態における実行優先度にタスク優先度
を付加した優先度により、実行するオペレーティングシ
ステムを決定するようにした例である。
【0054】第5実施形態の仮想計算機装置は、オペレ
ーティングシステム毎の実行状態、実行優先度、及び各
オペレーティングシステム上で動作中又は次に動作させ
るタスクのタスク優先度を優先要素として記憶する記憶
手段12と、記憶手段12に記憶されている優先要素で
あるオペレーティングシステム毎の実行優先度及びタス
ク優先度を比較し優先度の高いオペレーティングシステ
ムを選択するタスク優先手段17と、次に実行するオペ
レーティングシステムを決定する契機においてタスク優
先手段17で選択されたオペレーティングシステムを実
行する実行決定手段11とを有している。これらの実行
決定手段11、記憶手段12、タスク優先手段17は、
計算機システムに設けられる半導体メモリ等において、
CPUにより実行可能なソフトウェアプログラム及びデ
ータによって構成されるものであり、各手段のより具体
的な構造や作動の原理については従来技術とほぼ同様で
あるためここでは説明を省略し、本実施形態の特徴部分
についてのみ述べることとする。
【0055】次に、第5実施形態における動作を説明す
る。第5実施形態は、第1実施形態に対して、オペレー
ティングシステムにおいて動作中又は次に動作させるタ
スクのタスク優先度を付加し、優先実行するオペレーテ
ィングシステムを決定するものである。キー入力に対す
る各種処理、データの格納・転送処理など、タスクの種
類によっては、要求されるリアルタイム性が異なること
がある。本実施形態では、タスク優先度を加味して次に
実行するオペレーティングシステムを決定する。なお、
オペレーティングシステムが動作中又は次に動作させる
タスクの決定方法は、一般的な仮想計算機装置と同様で
ある。
【0056】タスク優先手段17は、次に実行するオペ
レーティングシステムを決定する契機に、記憶手段12
に記憶されているオペレーティングシステム毎の実行状
態及び実行優先度、並びにタスク優先度に基づいて、優
先度の高いオペレーティングシステムを選択する。そし
て、実行決定手段11は、選択されたオペレーティング
システムを実行する。
【0057】記憶手段12は、図10に示すようなオペ
レーティングシステムの処理リストを記憶保持してい
る。この処理リストにおいて、実行優先度及びタスク優
先度は小さい値ほど優先度が高いものとする。また、実
行優先度とタスク優先度との和を実行決定する際の優先
度の値とする。タスク優先手段17は、処理リストにお
いて実行状態が実行中又は実行可能な状態であるオペレ
ーティングシステムの中から、実行優先度及び、そのオ
ペレーティングシステムが動作中又は次に動作させるタ
スクのタスク優先度を比較し、優先度の高いオペレーテ
ィングシステムを選択する。この場合、実行可能なオペ
レーティングシステムはA又はBであり、実行優先度と
タスク優先度との和から総合的に優先度の最も高いオペ
レーティングシステムBが選択され、実行決定手段11
により実行が決定されて実行処理がなされる。
【0058】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合、オ
ペレーティングシステムのリアルタイム性に関する実行
優先度と各オペレーティングシステムにおいて実行する
タスクに関するタスク優先度とに従ってオペレーティン
グシステムを選択することが可能となる。
【0059】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、実行優先度及びタスク優先度を考慮した優先度の高
いオペレーティングシステムを常に優先的に実行させる
ことにより、即時に応答して処理する必要のあるリアル
タイム性の高いオペレーティングシステムを優先処理さ
せることができ、そのオペレーティングシステムに関す
る応答性能を向上することが可能となる。
【0060】[第6実施形態]図11は本発明の第6実
施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロッ
ク図、図12は第6実施形態の仮想計算機装置における
クロック割り込み処理前後のオペレーティングシステム
の状態遷移図である。
【0061】第6実施形態の仮想計算機装置は、第5実
施形態の構成に加えて、クロック割り込み処理発生時に
記憶手段12に記憶されている優先要素であるオペレー
ティングシステム毎の実行優先度及び各オペレーティン
グシステム上で動作中又は次に動作させるタスクのタス
ク優先度を比較し優先度の高い順にオペレーティングシ
ステム毎のクロック割り込み処理を実行するタスク順次
手段18を有している。その他の構成要素については第
5実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0062】次に、第6実施形態における動作を説明す
る。クロック割り込み発生時に、タスク優先手段17は
記憶手段12に記憶されているオペレーティングシステ
ムの実行優先度及びタスク優先度を比較して優先度の高
いオペレーティングシステムを選択し、タスク順次手段
18は、タスク優先手段17の選択結果に基づいて優先
度の高い順にオペレーティングシステム毎のクロック割
り込み処理を実行する。
【0063】本実施形態では、図12の状態遷移図に示
すように、単にシステムで固定的に定めた順番(例えば
オペレーティングシステムA、B、Cの順)ではなく、
記憶手段12に記憶されているオペレーティングシステ
ムの実行優先度及びタスク優先度による優先度の順にク
ロック割り込み処理が実行される。ここで、実行優先度
及びタスク優先度は第5実施形態と同様に小さい値ほど
優先度が高いとし、実行優先度とタスク優先度との和を
実行決定する際の優先度の値とすると、オペレーティン
グシステムB、C、Aの順、すなわち高いリアルタイム
性を要求されるオペレーティングシステムの順に、クロ
ック割り込み処理がタスク順次手段18により選択実行
される。また、クロック割り込み処理の終了後は、リア
ルタイム性の高いオペレーティングシステムBが選択さ
れて実行決定手段11により実行される。
【0064】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
クロック割り込み処理が発生したときには、実行優先度
及びタスク優先度に従った順番でオペレーティングシス
テム毎のクロック割り込み処理を順次選択実行すること
が可能となる。
【0065】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、実行優先度及びタスク優先度を考慮した優先度の高
いオペレーティングシステムのクロック割り込み処理を
優先的に実行させることにより、クロック割り込み処理
時に即時に応答して処理する必要のあるリアルタイム性
の高いオペレーティングシステムを常に優先処理させる
ことができ、そのオペレーティングシステムに関するク
ロック割り込み処理の応答性能を向上することができる
ため、システム全体の応答性能をより向上させることが
可能となる。
【0066】[第7実施形態]図13は本発明の第7実
施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロッ
ク図、図14は第7実施形態の仮想計算機装置における
割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷
移図である。
【0067】第7実施形態の仮想計算機装置は、第5実
施形態の構成に加えて、割り込み処理発生時に実行中の
オペレーティングシステムを記憶する復帰手段15を有
している。実行決定手段11及びタスク優先手段17
は、割り込み処理後に、復帰手段15に記憶されている
割り込み発生前のオペレーティングシステムと他の実行
可能なオペレーティングシステムとの実行優先度及びタ
スク優先度を優先要素として比較し、優先度の高いオペ
レーティングシステムを選択実行するようになってい
る。その他の構成要素については第5実施形態と同様で
あるため説明を省略する。
【0068】次に、第7実施形態における動作を説明す
る。実行決定手段11は、キー入力などの随時発生する
割り込みがあったときにはその割り込み処理を実行し、
割り込み処理後において、復帰手段15に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムとタスク
優先手段17で選択されたオペレーティングシステムと
の実行優先度及びタスク優先度を比較選択し、最も優先
度の高いオペレーティングシステムを割り込み処理復帰
時に実行する。
【0069】本実施形態では、図14の状態遷移図に示
すように、オペレーティングシステムAの実行中にオペ
レーティングシステムBの割り込み処理が発生して割り
込み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムとタスク
優先手段17で選択された実行可能な状態で優先度の高
いオペレーティングシステムとの実行優先度及びタスク
優先度が比較選択され、最も優先度の高いオペレーティ
ングシステムが実行される。ここで、実行優先度及びタ
スク優先度は第5実施形態と同様に小さい値ほど優先度
が高いとし、実行優先度とタスク優先度との和を実行決
定する際の優先度の値とすると、割り込み処理後は、割
り込み発生前に実行していたオペレーティングシステム
Aの実行を再開するのではなく、リアルタイム性の高い
オペレーティングシステムBが選択されて実行決定手段
11により実行される。
【0070】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
割り込み処理が発生したときには、割り込み処理後、実
行優先度及びタスク優先度に従ってオペレーティングシ
ステムを選択実行することが可能となる。
【0071】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、割り込み処理後は実行優先度及びタスク優先度を考
慮した優先度の高いオペレーティングシステムを優先的
に実行させることにより、割り込み発生時に即時に応答
して処理する必要のあるリアルタイム性の高いオペレー
ティングシステムを常に優先処理させることができ、そ
のオペレーティングシステムに関する応答性能を向上す
ることができるため、システム全体の応答性能をより向
上させることが可能となる。
【0072】[第8実施形態]図15は本発明の第8実
施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロッ
ク図、図16は第8実施形態の仮想計算機装置における
多重割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状
態遷移図である。
【0073】第8実施形態の仮想計算機装置は、第7実
施形態の構成に加えて、多重割り込み処理発生時に実行
中のオペレーティングシステムを多重割り込み発生順に
順次記憶する蓄積手段16を有している。実行決定手段
11及びタスク優先手段17は、多重割り込み処理後
に、復帰手段15に記憶されている割り込み発生前のオ
ペレーティングシステムと他の実行可能なオペレーティ
ングシステムとの実行優先度及びタスク優先度を優先要
素として比較し、優先度の高いオペレーティングシステ
ムを選択実行するようになっている。その他の構成要素
については第5実施形態と同様であるため説明を省略す
る。
【0074】次に、第8実施形態における動作を説明す
る。実行決定手段11は、多重割り込みが発生したとき
には、多重割り込み処理中は実行優先度及びタスク優先
度による優先処理を行わずに通常の多重割り込みに対す
る処理を行う。そして、これらの多重割り込み処理後
は、復帰手段15に記憶されている多重割り込み発生前
のオペレーティングシステムとタスク優先手段17で選
択されたオペレーティングシステムとの実行優先度及び
タスク優先度を比較選択し、最も優先度の高いオペレー
ティングシステムを割り込み処理復帰時に実行する。
【0075】本実施形態では、図16の状態遷移図に示
すように、オペレーティングシステムAの実行中にオペ
レーティングシステムA、B、Cの順に多重割り込み処
理が発生して割り込み処理が行われ、最後に発生したオ
ペレーティングシステムCの割り込み処理終了後は、蓄
積手段16に記憶されている多重割り込み処理発生時に
実行中であったオペレーティングシステムの割り込み処
理がB、Aの順に実行される。そして、これらの多重割
り込み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されて
いる多重割り込み発生前のオペレーティングシステムと
タスク優先手段17で選択された実行可能な状態で優先
度の高いオペレーティングシステムとの実行優先度及び
タスク優先度が比較選択され、最も優先度の高いオペレ
ーティングシステムが実行される。ここで、実行優先度
及びタスク優先度は第5実施形態と同様に小さい値ほど
優先度が高いとし、実行優先度とタスク優先度との和を
実行決定する際の優先度の値とすると、多重割り込み処
理後は、割り込み発生前に実行していたオペレーティン
グシステムAの実行を再開するのではなく、リアルタイ
ム性の高いオペレーティングシステムBが選択されて実
行決定手段11により実行される。
【0076】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
多重割り込み処理が発生したときには、多重割り込み処
理後、実行優先度及びタスク優先度に従ってオペレーテ
ィングシステムを選択実行することが可能となる。
【0077】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、多重割り込み処理後は実行優先度及びタスク優先度
を考慮した優先度の高いオペレーティングシステムを優
先的に実行させることにより、多重割り込み発生時に即
時に応答して処理する必要のあるリアルタイム性の高い
オペレーティングシステムを常に優先処理させることが
でき、そのオペレーティングシステムに関する応答性能
を向上することができるため、システム全体の応答性能
をより向上させることが可能となる。
【0078】[第9実施形態]図17は本発明の第9実
施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブロッ
ク図、図18は記憶手段が記憶しているオペレーティン
グシステムの処理リストを示す説明図である。
【0079】第9ないし第12実施形態は、前述した第
1ないし第4実施形態における実行優先度にタイムスラ
イス実行時間を付加した優先度により、実行するオペレ
ーティングシステムを決定するようにした例である。
【0080】第9実施形態の仮想計算機装置は、オペレ
ーティングシステム毎の実行状態、実行優先度、及びタ
イムスライス実行時間を優先要素として記憶する記憶手
段12と、記憶手段12に記憶されている優先要素であ
るオペレーティングシステム毎の実行優先度及びタイム
スライス実行時間を比較し優先度の高いオペレーティン
グシステムを選択する実行時間優先手段19と、次に実
行するオペレーティングシステムを決定する契機におい
て実行時間優先手段19で選択されたオペレーティング
システムを実行する実行決定手段11とを有している。
これらの実行決定手段11、記憶手段12、実行時間優
先手段19は、計算機システムに設けられる半導体メモ
リ等において、CPUにより実行可能なソフトウェアプ
ログラム及びデータによって構成されるものであり、各
手段のより具体的な構造や作動の原理については従来技
術とほぼ同様であるためここでは説明を省略し、本実施
形態の特徴部分についてのみ述べることとする。
【0081】次に、第9実施形態における動作を説明す
る。第9実施形態は、第1実施形態に対して、各オペレ
ーティングシステムにおけるタイムスライス実行時間を
付加し、優先実行するオペレーティングシステムを決定
するものである。タイムスライス実行時間は、例えば、
オペレーティングシステムの切り換え契機において、仮
想計算機装置が実行経過時間をオペレーティングシステ
ム毎に設定保存し、システムで定められた上限値(例え
ば10ms)以上になると初期値(通常は0の値)が設
定される。なお、タイムスライス実行時間の算出方法
は、一般的な仮想計算機装置と同様である。
【0082】仮想計算機装置では、可変又は固定のタイ
ムスライス毎に複数のオペレーティングシステムを切り
換えて実行するようになっており、タイムスライス実行
時間が多いということはそのオペレーティングシステム
に関する処理実行に多くの時間を消費しており上限値ま
での残りの処理実行時間が少ないという状態である。逆
に、タイムスライス実行時間が少ないということはその
オペレーティングシステムに関して上限値に達するまで
多くの処理実行時間が必要な状態である。本実施形態で
は、タイムスライス実行時間の上限値を例えば10ms
とし、このタイムスライス実行時間に関して少ないほど
優先度が高いものと考え、実行優先度にタイムスライス
実行時間を加味して次に実行するオペレーティングシス
テムを決定する。
【0083】実行時間優先手段19は、次に実行するオ
ペレーティングシステムを決定する契機に、記憶手段1
2に記憶されているオペレーティングシステム毎の実行
状態及び実行優先度、並びにタイムスライス実行時間に
基づいて、優先度の高いオペレーティングシステムを選
択する。そして、実行決定手段11は、選択されたオペ
レーティングシステムを実行する。
【0084】記憶手段12は、図18に示すようなオペ
レーティングシステムの処理リストを記憶保持してい
る。この処理リストにおいて、実行優先度及びタイムス
ライス実行時間は小さい値ほど優先度が高いものとす
る。また、実行優先度とタイムスライス実行時間との和
を実行決定する際の優先度の値とする。なお、優先度の
値においてタイムスライス実行時間をそのまま加えるの
ではなく、例えばタイムスライス実行時間の小さい順に
タイムスライス優先度として0,1,2…を付し、この
タイムスライス優先度と実行優先度との和を優先度とし
ても良い。実行時間優先手段19は、処理リストにおい
て実行状態が実行中又は実行可能な状態であるオペレー
ティングシステムの中から、実行優先度及びタイムスラ
イス実行時間を比較し、優先度の高いオペレーティング
システムを選択する。この場合、実行可能なオペレーテ
ィングシステムはA又はCであり、実行優先度とタイム
スライス実行時間との和から総合的に優先度の最も高い
オペレーティングシステムCが選択され、実行決定手段
11により実行が決定されて実行処理がなされる。
【0085】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合、オ
ペレーティングシステムのリアルタイム性に関する実行
優先度と各オペレーティングシステムにおけるタイムス
ライス実行時間とに従ってオペレーティングシステムを
選択することが可能となる。
【0086】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、実行優先度及びタイムスライス実行時間を考慮した
優先度の高いオペレーティングシステムを常に優先的に
実行させることにより、即時に応答して処理する必要の
あるリアルタイム性の高いオペレーティングシステムを
優先処理させることができ、そのオペレーティングシス
テムに関する応答性能を向上することが可能となる。
【0087】[第10実施形態]図19は本発明の第1
0実施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブ
ロック図、図20は第10実施形態の仮想計算機装置に
おけるクロック割り込み処理前後のオペレーティングシ
ステムの状態遷移図である。
【0088】第10実施形態の仮想計算機装置は、第9
実施形態の構成に加えて、クロック割り込み処理発生時
に記憶手段12に記憶されているオペレーティングシス
テム毎の実行優先度及びタイムスライス実行時間を優先
要素として比較し優先度の高い順にオペレーティングシ
ステム毎のクロック割り込み処理を実行する実行時間順
次手段20を有している。その他の構成要素については
第9実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0089】次に、第10実施形態における動作を説明
する。クロック割り込み発生時に、実行時間優先手段1
9は記憶手段12に記憶されているオペレーティングシ
ステムの実行優先度及びタイムスライス実行時間を比較
して優先度の高いオペレーティングシステムを選択し、
実行時間順次手段20は、実行時間優先手段19の選択
結果に基づいて優先度の高い順にオペレーティングシス
テム毎のクロック割り込み処理を実行する。
【0090】本実施形態では、図20の状態遷移図に示
すように、単にシステムで固定的に定めた順番(例えば
オペレーティングシステムA、B、Cの順)ではなく、
記憶手段12に記憶されているオペレーティングシステ
ムの実行優先度及びタイムスライス実行時間による優先
度の順にクロック割り込み処理が実行される。ここで、
実行優先度及びタイムスライス実行時間は第9実施形態
と同様に小さい値ほど優先度が高いとし、実行優先度と
タイムスライス実行時間との和を実行決定する際の優先
度の値とすると、オペレーティングシステムC、B、A
の順、すなわち高いリアルタイム性を要求されるオペレ
ーティングシステムの順に、クロック割り込み処理が実
行時間順次手段20により選択実行される。また、クロ
ック割り込み処理の終了後は、リアルタイム性の高いオ
ペレーティングシステムCが選択されて実行決定手段1
1により実行される。
【0091】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
クロック割り込み処理が発生したときには、実行優先度
及びタイムスライス実行時間に従った順番でオペレーテ
ィングシステム毎のクロック割り込み処理を順次選択実
行することが可能となる。
【0092】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、実行優先度及びタイムスライス実行時間を考慮した
優先度の高いオペレーティングシステムのクロック割り
込み処理を優先的に実行させることにより、クロック割
り込み処理時に即時に応答して処理する必要のあるリア
ルタイム性の高いオペレーティングシステムを常に優先
処理させることができ、そのオペレーティングシステム
に関するクロック割り込み処理の応答性能を向上するこ
とができるため、システム全体の応答性能をより向上さ
せることが可能となる。
【0093】[第11実施形態]図21は本発明の第1
1実施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブ
ロック図、図22は第11実施形態の仮想計算機装置に
おける割り込み処理前後のオペレーティングシステムの
状態遷移図である。
【0094】第11実施形態の仮想計算機装置は、第9
実施形態の構成に加えて、割り込み処理発生時に実行中
のオペレーティングシステムを記憶する復帰手段15を
有している。実行決定手段11及び実行時間優先手段1
9は、割り込み処理後に、復帰手段15に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムと他の実
行可能なオペレーティングシステムとの実行優先度及び
タイムスライス実行時間を優先要素として比較し、優先
度の高いオペレーティングシステムを選択実行するよう
になっている。その他の構成要素については第5実施形
態と同様であるため説明を省略する。
【0095】次に、第11実施形態における動作を説明
する。実行決定手段11は、キー入力などの随時発生す
る割り込みがあったときにはその割り込み処理を実行
し、割り込み処理後において、復帰手段15に記憶され
ている割り込み発生前のオペレーティングシステムと実
行時間優先手段19で選択されたオペレーティングシス
テムとの実行優先度及びタイムスライス実行時間を比較
選択し、最も優先度の高いオペレーティングシステムを
割り込み処理復帰時に実行する。
【0096】本実施形態では、図22の状態遷移図に示
すように、オペレーティングシステムAの実行中にオペ
レーティングシステムCの割り込み処理が発生して割り
込み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムと実行時
間優先手段19で選択された実行可能な状態で優先度の
高いオペレーティングシステムとの実行優先度及びタイ
ムスライス実行時間が比較選択され、最も優先度の高い
オペレーティングシステムが実行される。ここで、実行
優先度及びタイムスライス実行時間は第9実施形態と同
様に小さい値ほど優先度が高いとし、実行優先度とタイ
ムスライス実行時間との和を実行決定する際の優先度の
値とすると、割り込み処理後は、割り込み発生前に実行
していたオペレーティングシステムAの実行を再開する
のではなく、リアルタイム性の高いオペレーティングシ
ステムCが選択されて実行決定手段11により実行され
る。
【0097】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
割り込み処理が発生したときには、割り込み処理後、実
行優先度及びタイムスライス実行時間に従ってオペレー
ティングシステムを選択実行することが可能となる。
【0098】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、割り込み処理後は実行優先度及びタイムスライス実
行時間を考慮した優先度の高いオペレーティングシステ
ムを優先的に実行させることにより、割り込み発生時に
即時に応答して処理する必要のあるリアルタイム性の高
いオペレーティングシステムを常に優先処理させること
ができ、そのオペレーティングシステムに関する応答性
能を向上することができるため、システム全体の応答性
能をより向上させることが可能となる。
【0099】[第12実施形態]図23は本発明の第1
2実施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブ
ロック図、図24は第12実施形態の仮想計算機装置に
おける多重割り込み処理前後のオペレーティングシステ
ムの状態遷移図である。
【0100】第12実施形態の仮想計算機装置は、第1
1実施形態の構成に加えて、多重割り込み処理発生時に
実行中のオペレーティングシステムを多重割り込み発生
順に順次記憶する蓄積手段16を有している。実行決定
手段11及び実行時間優先手段19は、多重割り込み処
理後に、復帰手段15に記憶されている割り込み発生前
のオペレーティングシステムと他の実行可能なオペレー
ティングシステムとの実行優先度及びタイムスライス実
行時間を優先要素として比較し、優先度の高いオペレー
ティングシステムを選択実行するようになっている。そ
の他の構成要素については第9実施形態と同様であるた
め説明を省略する。
【0101】次に、第12実施形態における動作を説明
する。実行決定手段11は、多重割り込みが発生したと
きには、多重割り込み処理中は実行優先度及びタイムス
ライス実行時間による優先処理を行わずに通常の多重割
り込みに対する処理を行う。そして、これらの多重割り
込み処理後は、復帰手段15に記憶されている多重割り
込み発生前のオペレーティングシステムと実行時間優先
手段19で選択されたオペレーティングシステムとの実
行優先度及びタイムスライス実行時間を比較選択し、最
も優先度の高いオペレーティングシステムを割り込み処
理復帰時に実行する。
【0102】本実施形態では、図24の状態遷移図に示
すように、オペレーティングシステムAの実行中にオペ
レーティングシステムA、B、Cの順に多重割り込み処
理が発生して割り込み処理が行われ、最後に発生したオ
ペレーティングシステムCの割り込み処理終了後は、蓄
積手段16に記憶されている多重割り込み処理発生時に
実行中であったオペレーティングシステムの割り込み処
理がB、Aの順に実行される。そして、これらの多重割
り込み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されて
いる多重割り込み発生前のオペレーティングシステムと
実行時間優先手段19で選択された実行可能な状態で優
先度の高いオペレーティングシステムとの実行優先度及
びタイムスライス実行時間が比較選択され、最も優先度
の高いオペレーティングシステムが実行される。ここ
で、実行優先度及びタイムスライス実行時間は第9実施
形態と同様に小さい値ほど優先度が高いとし、実行優先
度とタイムスライス実行時間との和を実行決定する際の
優先度の値とすると、多重割り込み処理後は、割り込み
発生前に実行していたオペレーティングシステムAの実
行を再開するのではなく、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムCが選択されて実行決定手段11に
より実行される。
【0103】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
多重割り込み処理が発生したときには、多重割り込み処
理後、実行優先度及びタイムスライス実行時間に従って
オペレーティングシステムを選択実行することが可能と
なる。
【0104】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、多重割り込み処理後は実行優先度及びタイムスライ
ス実行時間を考慮した優先度の高いオペレーティングシ
ステムを優先的に実行させることにより、多重割り込み
発生時に即時に応答して処理する必要のあるリアルタイ
ム性の高いオペレーティングシステムを常に優先処理さ
せることができ、そのオペレーティングシステムに関す
る応答性能を向上することができるため、システム全体
の応答性能をより向上させることが可能となる。
【0105】[第13実施形態]図25は本発明の第1
3実施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブ
ロック図、図26は記憶手段が記憶しているオペレーテ
ィングシステムの処理リストを示す説明図である。
【0106】第13ないし第16実施形態は、前述した
第1ないし第4実施形態における実行優先度に、第5な
いし第8実施形態のタスク優先度と第9ないし第12実
施形態のタイムスライス実行時間とを付加した優先度に
より、実行するオペレーティングシステムを決定するよ
うにした例である。
【0107】第13実施形態の仮想計算機装置は、オペ
レーティングシステム毎の実行状態、実行優先度、タイ
ムスライス実行時間、及び各オペレーティングシステム
上で動作中又は次に動作させるタスクのタスク優先度を
優先要素として記憶する記憶手段12と、記憶手段12
に記憶されている優先要素であるオペレーティングシス
テム毎の実行優先度、タイムスライス実行時間及びタス
ク優先度を比較し優先度の高いオペレーティングシステ
ムを選択する実時間優先手段21と、次に実行するオペ
レーティングシステムを決定する契機において実時間優
先手段21で選択されたオペレーティングシステムを実
行する実行決定手段11とを有している。これらの実行
決定手段11、記憶手段12、実時間優先手段21は、
計算機システムに設けられる半導体メモリ等において、
CPUにより実行可能なソフトウェアプログラム及びデ
ータによって構成されるものであり、各手段のより具体
的な構造や作動の原理については従来技術とほぼ同様で
あるためここでは説明を省略し、本実施形態の特徴部分
についてのみ述べることとする。
【0108】次に、第13実施形態における動作を説明
する。第13実施形態は、第1実施形態に対して、各オ
ペレーティングシステムにおけるタイムスライス実行時
間とオペレーティングシステムにおいて動作中又は次に
動作させるタスクのタスク優先度とを付加し、優先実行
するオペレーティングシステムを決定するものである。
【0109】実時間優先手段21は、次に実行するオペ
レーティングシステムを決定する契機に、記憶手段12
に記憶されているオペレーティングシステム毎の実行状
態及び実行優先度、タイムスライス実行時間、並びにタ
スク優先度に基づいて、優先度の高いオペレーティング
システムを選択する。そして、実行決定手段11は、選
択されたオペレーティングシステムを実行する。
【0110】記憶手段12は、図26に示すようなオペ
レーティングシステムの処理リストを記憶保持してい
る。この処理リストにおいて、実行優先度、タイムスラ
イス実行時間及びタスク優先度は小さい値ほど優先度が
高いものとする。また、実行優先度とタイムスライス実
行時間とタスク優先度との和を実行決定する際の優先度
の値とする。実時間優先手段21は、処理リストにおい
て実行状態が実行中又は実行可能な状態であるオペレー
ティングシステムの中から、実行優先度とタイムスライ
ス実行時間及び、そのオペレーティングシステムが動作
中又は次に動作させるタスクのタスク優先度を比較し、
優先度の高いオペレーティングシステムを選択する。こ
の場合、実行可能なオペレーティングシステムはA又は
Bであり、実行優先度及びタイムスライス実行時間とタ
スク優先度との和から総合的に優先度の最も高いオペレ
ーティングシステムBが選択され、実行決定手段11に
より実行が決定されて実行処理がなされる。
【0111】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合、オ
ペレーティングシステムのリアルタイム性に関する実行
優先度、各オペレーティングシステムにおけるタイムス
ライス実行時間、及び各オペレーティングシステムにお
いて実行するタスクに関するタスク優先度に従ってオペ
レーティングシステムを選択することが可能となる。
【0112】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、実行優先度、タイムスライス実行時間及びタスク優
先度を考慮した優先度の高いオペレーティングシステム
を優先的に実行させることにより、即時に応答して処理
する必要のあるリアルタイム性の高いオペレーティング
システムを常に優先処理させることができ、そのオペレ
ーティングシステムに関する応答性能をさらに向上する
ことが可能となる。
【0113】[第14実施形態]図27は本発明の第1
4実施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブ
ロック図、図28は第14実施形態の仮想計算機装置に
おけるクロック割り込み処理前後のオペレーティングシ
ステムの状態遷移図である。
【0114】第14実施形態の仮想計算機装置は、第1
3実施形態の構成に加えて、クロック割り込み処理発生
時に記憶手段12に記憶されているオペレーティングシ
ステム毎の実行優先度、タイムスライス実行時間、及び
各オペレーティングシステム上で動作中又は次に動作さ
せるタスクのタスク優先度を優先要素として比較し優先
度の高い順にオペレーティングシステム毎のクロック割
り込み処理を実行する実時間順次手段22を有してい
る。その他の構成要素については第13実施形態と同様
であるため説明を省略する。
【0115】次に、第14実施形態における動作を説明
する。クロック割り込み発生時に、実時間優先手段21
は記憶手段12に記憶されているオペレーティングシス
テムの実行優先度、タイムスライス実行時間及びタスク
優先度を比較して優先度の高いオペレーティングシステ
ムを選択し、実時間順次手段22は、実時間優先手段2
1の選択結果に基づいて優先度の高い順にオペレーティ
ングシステム毎のクロック割り込み処理を実行する。
【0116】本実施形態では、図28の状態遷移図に示
すように、単にシステムで固定的に定めた順番(例えば
オペレーティングシステムA、B、Cの順)ではなく、
記憶手段12に記憶されているオペレーティングシステ
ムの実行優先度、タイムスライス実行時間及びタスク優
先度による優先度の順にクロック割り込み処理が実行さ
れる。ここで、第13実施形態と同様に実行優先度及び
タイムスライス実行時間とタスク優先度との和を実行決
定する際の優先度の値とし、小さい値ほど優先度が高い
とすると、オペレーティングシステムB、C、Aの順、
すなわち高いリアルタイム性を要求されるオペレーティ
ングシステムの順に、クロック割り込み処理が実時間順
次手段22により選択実行される。また、クロック割り
込み処理の終了後は、リアルタイム性の高いオペレーテ
ィングシステムBが選択されて実行決定手段11により
実行される。
【0117】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
クロック割り込み処理が発生したときには、実行優先
度、タイムスライス実行時間及びタスク優先度に従った
順番でオペレーティングシステム毎のクロック割り込み
処理を順次選択実行することが可能となる。
【0118】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、実行優先度、タイムスライス実行時間及びタスク優
先度を考慮した優先度の高いオペレーティングシステム
のクロック割り込み処理を優先的に実行させることによ
り、クロック割り込み処理時に即時に応答して処理する
必要のあるリアルタイム性の高いオペレーティングシス
テムを常に優先処理させることができ、そのオペレーテ
ィングシステムに関するクロック割り込み処理の応答性
能をさらに向上することができるため、システム全体の
応答性能をより一層向上させることが可能となる。
【0119】[第15実施形態]図29は本発明の第1
5実施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブ
ロック図、図30は第15実施形態の仮想計算機装置に
おける割り込み処理前後のオペレーティングシステムの
状態遷移図である。
【0120】第15実施形態の仮想計算機装置は、第1
3実施形態の構成に加えて、割り込み処理発生時に実行
中のオペレーティングシステムを記憶する復帰手段15
を有している。実行決定手段11及び実時間優先手段2
1は、割り込み処理後に、復帰手段15に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムと他の実
行可能なオペレーティングシステムとの実行優先度、タ
イムスライス実行時間及びタスク優先度を優先要素とし
て比較し、優先度の高いオペレーティングシステムを選
択実行するようになっている。その他の構成要素につい
ては第13実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0121】次に、第15実施形態における動作を説明
する。実行決定手段11は、キー入力などの随時発生す
る割り込みがあったときにはその割り込み処理を実行
し、割り込み処理後において、復帰手段15に記憶され
ている割り込み発生前のオペレーティングシステムと実
時間優先手段21で選択されたオペレーティングシステ
ムとの実行優先度、タイムスライス実行時間及びタスク
優先度を比較選択し、最も優先度の高いオペレーティン
グシステムを割り込み処理復帰時に実行する。
【0122】本実施形態では、図30の状態遷移図に示
すように、オペレーティングシステムAの実行中にオペ
レーティングシステムBの割り込み処理が発生して割り
込み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムと実時間
優先手段21で選択された実行可能な状態で優先度の高
いオペレーティングシステムとの実行優先度、タイムス
ライス実行時間及びタスク優先度が比較選択され、最も
優先度の高いオペレーティングシステムが実行される。
ここで、第13実施形態と同様に実行優先度及びタイム
スライス実行時間とタスク優先度との和を実行決定する
際の優先度の値とし、小さい値ほど優先度が高いとする
と、割り込み処理後は、割り込み発生前に実行していた
オペレーティングシステムAの実行を再開するのではな
く、リアルタイム性の高いオペレーティングシステムB
が選択されて実行決定手段11により実行される。
【0123】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
割り込み処理が発生したときには、割り込み処理後、実
行優先度、タイムスライス実行時間及びタスク優先度に
従ってオペレーティングシステムを選択実行することが
可能となる。
【0124】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、割り込み処理後は実行優先度、タイムスライス実行
時間及びタスク優先度を考慮した優先度の高いオペレー
ティングシステムを優先的に実行させることにより、割
り込み発生時に即時に応答して処理する必要のあるリア
ルタイム性の高いオペレーティングシステムを常に優先
処理させることができ、そのオペレーティングシステム
に関する応答性能をさらに向上することができるため、
システム全体の応答性能をより一層向上させることが可
能となる。
【0125】[第16実施形態]図31は本発明の第1
6実施形態に係る仮想計算機装置の機能的構成を示すブ
ロック図、図32は第16実施形態の仮想計算機装置に
おける多重割り込み処理前後のオペレーティングシステ
ムの状態遷移図である。
【0126】第16実施形態の仮想計算機装置は、第1
5実施形態の構成に加えて、多重割り込み処理発生時に
実行中のオペレーティングシステムを多重割り込み発生
順に順次記憶する蓄積手段16を有している。実行決定
手段11及び実時間優先手段21は、多重割り込み処理
後に、復帰手段15に記憶されている割り込み発生前の
オペレーティングシステムと他の実行可能なオペレーテ
ィングシステムとの実行優先度、タイムスライス実行時
間及びタスク優先度を優先要素として比較し、優先度の
高いオペレーティングシステムを選択実行するようにな
っている。その他の構成要素については第13実施形態
と同様であるため説明を省略する。
【0127】次に、第16実施形態における動作を説明
する。実行決定手段11は、多重割り込みが発生したと
きには、多重割り込み処理中は実行優先度及びタスク優
先度による優先処理を行わずに通常の多重割り込みに対
する処理を行う。そして、これらの多重割り込み処理後
は、復帰手段15に記憶されている多重割り込み発生前
のオペレーティングシステムと実時間優先手段21で選
択されたオペレーティングシステムとの実行優先度、タ
イムスライス実行時間及びタスク優先度を比較選択し、
最も優先度の高いオペレーティングシステムを割り込み
処理復帰時に実行する。
【0128】本実施形態では、図32の状態遷移図に示
すように、オペレーティングシステムAの実行中にオペ
レーティングシステムA、B、Cの順に多重割り込み処
理が発生して割り込み処理が行われ、最後に発生したオ
ペレーティングシステムCの割り込み処理終了後は、蓄
積手段16に記憶されている多重割り込み処理発生時に
実行中であったオペレーティングシステムの割り込み処
理がB、Aの順に実行される。そして、これらの多重割
り込み処理が行われた後は、復帰手段15に記憶されて
いる多重割り込み発生前のオペレーティングシステムと
実時間優先手段21で選択された実行可能な状態で優先
度の高いオペレーティングシステムとの実行優先度、タ
イムスライス実行時間及びタスク優先度が比較選択さ
れ、最も優先度の高いオペレーティングシステムが実行
される。ここで、第13実施形態と同様に実行優先度及
びタイムスライス実行時間とタスク優先度との和を実行
決定する際の優先度の値とし、小さい値ほど優先度が高
いとすると、多重割り込み処理後は、割り込み発生前に
実行していたオペレーティングシステムAの実行を再開
するのではなく、リアルタイム性の高いオペレーティン
グシステムBが選択されて実行決定手段11により実行
される。
【0129】このように、リアルタイム性の高いオペレ
ーティングシステムとリアルタイム性の低いオペレーテ
ィングシステムとを仮想計算機下で動作させる場合に、
多重割り込み処理が発生したときには、多重割り込み処
理後、実行優先度、タイムスライス実行時間及びタスク
優先度に従ってオペレーティングシステムを選択実行す
ることが可能となる。
【0130】以上のように、本実施形態では、性質の異
なる複数のオペレーティングシステムを実行制御する際
に、多重割り込み処理後は実行優先度、タイムスライス
実行時間及びタスク優先度を考慮した優先度の高いオペ
レーティングシステムを優先的に実行させることによ
り、多重割り込み発生時に即時に応答して処理する必要
のあるリアルタイム性の高いオペレーティングシステム
を常に優先処理させることができ、そのオペレーティン
グシステムに関する応答性能をさらに向上することがで
きるため、システム全体の応答性能をより一層向上させ
ることが可能となる。
【0131】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、以下に示すような各種変形例が考え
られる。
【0132】仮想計算機装置において制御するオペレー
ティングシステムの数に上限はなく、上記実施形態にお
ける3つに限らず任意の数のオペレーティングシステム
を実行制御可能である。
【0133】オペレーティングシステムの実行優先度
は、上記実施形態では固定的に定まった値として使用し
ているが、システムの稼働中に仮想計算機装置、オペレ
ーティングシステム及びオペレーティングシステムのタ
スク等に応じて実行優先度は任意に変更可能としてもよ
い。
【0134】また、実行優先度及びタスク優先度は、優
先度の高低が表現できる任意の値を使用してもよく、そ
の値に制限、制約はない。
【0135】実行状態は、図2等において示したGO、
READY、SLEEP以外の状態を用いて、オペレー
ティングシステムの実行状態を表現してもよい。
【0136】実行決定するための優先度の算出比較にお
いて、実行優先度やタスク優先度だけではなく、オペレ
ーティングシステム毎の休止時間、タスク毎の実行時間
など、他の要素を係数として用いて算出比較してもよ
い。
【0137】また、優先度の算出比較において、上記実
施形態では、単純に実行優先度とタスク優先度との和を
算出して求めたが、例えば、実行優先度が1づつ下がる
ごとに、タスク優先度に5を加えて算出するなど、実行
優先度毎にタスク優先度の重み付け係数などを用いて算
出比較してもよい。或いは、各要素間で重み付けを行っ
て総合的な優先度を求めるようにしてもよい。
【0138】実行優先度等を格納した処理リストは、上
記実施形態ではテーブル構造を用いたが、キュー構造、
リスト構造など、別の構造を使用してもよい。
【0139】クロック割り込み処理は、上述したように
優先度順に処理されるようにすれば、オペレーティング
システム毎のクロック割り込み処理を必ずしも1回のク
ロック割り込み処理で行う必要はなく、複数のクロック
割り込みに分けて処理してもよい。
【0140】タイムスライス実行時間は、上記実施形態
では上限値を10msとしたが、この上限値に制限、制
約はなく、システムの処理性能に応じて任意に値を使用
してもよい。
【0141】また、タイムスライス実行時間の上限値を
1つの仮想計算機装置で1つとして固定的に使用した
が、オペレーティングシステム毎にタイムスライス実行
時間の上限値を定め使用してもよい。
【0142】タイムスライス実行時間の優先度の高低
は、上記実施形態ではタイムスライス実行時間の少ない
ものを優先度が高いとして評価し算出したが、システム
の状況に応じて逆にタイムスライス実行時間の多いもの
を優先度が高いと評価し算出してもよい。上限値までの
残りの処理実行時間が少ないものを優先的に処理した方
が効率がよい場合は、このようにタイムスライス実行時
間に関する優先度を設定することによって、システム全
体の応答性能を向上できる。
【0143】優先度の算出に関しては、上記実施形態以
外の周知の技術を応用して使用してもよく、特に制限、
制約はない。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のオペレーティングシステムを制御する場合であっ
て、次に実行するオペレーティングシステムを決定する
契機に、記憶手段に記憶されている実行優先度等の優先
要素を比較して、優先度の高いオペレーティングシステ
ムを選択し実行することによって、リアルタイム性が高
く優先度の高いオペレーティングシステムを常に優先的
に実行させることが可能であり、リアルタイム性の高い
オペレーティングシステムの応答性能を向上でき、シス
テム全体の処理効率を向上させることが可能である。
【0145】また、クロック割り込み発生時には、実行
優先度等の優先要素を比較して優先度の高い順にオペレ
ーティングシステム毎のクロック割り込み処理を実行す
ることにより、リアルタイム性が高く優先度の高いオペ
レーティングシステムに関する応答性能を向上でき、シ
ステム全体の応答性能をさらに向上させることが可能で
ある。
【0146】また、割り込み発生時には、割り込み処理
後は復帰手段に記憶されている割り込み処理前のオペレ
ーティングシステムと優先手段により選択されたオペレ
ーティングシステムとの優先要素を比較して優先度の高
いオペレーティングシステムを選択し実行することによ
り、リアルタイム性が高く優先度の高いオペレーティン
グシステムに関する応答性能を向上でき、システム全体
の応答性能をさらに向上させることが可能である。
【0147】また、多重割り込み発生時には、多重割り
込み処理中は蓄積手段に記憶されているオペレーティン
グシステムを多重割り込み発生順序に基づいて順次実行
し、この多重割り込み処理後は復帰手段に記憶されてい
る割り込み発生前のオペレーティングシステムと優先手
段により選択されたオペレーティングシステムとの優先
要素を比較して優先度の高いオペレーティングシステム
を選択し実行することにより、リアルタイム性が高く優
先度の高いオペレーティングシステムに関する応答性能
を向上でき、システム全体の応答性能をさらに向上させ
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る仮想計算機装置の
機能的構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る記憶手段が記憶しているオ
ペレーティングシステムの処理リストを示す説明図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態に係る仮想計算機装置の
機能的構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施形態の仮想計算機装置におけるクロッ
ク割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態
遷移図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る仮想計算機装置の
機能的構成を示すブロック図である。
【図6】第3実施形態の仮想計算機装置における割り込
み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移図で
ある。
【図7】本発明の第4実施形態に係る仮想計算機装置の
機能的構成を示すブロック図である。
【図8】第4実施形態の仮想計算機装置における多重割
り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移
図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る仮想計算機装置の
機能的構成を示すブロック図である。
【図10】第5実施形態に係る記憶手段が記憶している
オペレーティングシステムの処理リストを示す説明図で
ある。
【図11】本発明の第6実施形態に係る仮想計算機装置
の機能的構成を示すブロック図である。
【図12】第6実施形態の仮想計算機装置におけるクロ
ック割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状
態遷移図である。
【図13】本発明の第7実施形態に係る仮想計算機装置
の機能的構成を示すブロック図である。
【図14】第7実施形態の仮想計算機装置における割り
込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移図
である。
【図15】本発明の第8実施形態に係る仮想計算機装置
の機能的構成を示すブロック図である。
【図16】第8実施形態の仮想計算機装置における多重
割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷
移図である。
【図17】本発明の第9実施形態に係る仮想計算機装置
の機能的構成を示すブロック図である。
【図18】第9実施形態に係る記憶手段が記憶している
オペレーティングシステムの処理リストを示す説明図で
ある。
【図19】本発明の第10実施形態に係る仮想計算機装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図20】第10実施形態の仮想計算機装置におけるク
ロック割り込み処理前後のオペレーティングシステムの
状態遷移図である。
【図21】本発明の第11実施形態に係る仮想計算機装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図22】第11実施形態の仮想計算機装置における割
り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移
図である。
【図23】本発明の第12実施形態に係る仮想計算機装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図24】第12実施形態の仮想計算機装置における多
重割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態
遷移図である。
【図25】本発明の第13実施形態に係る仮想計算機装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図26】第13実施形態に係る記憶手段が記憶してい
るオペレーティングシステムの処理リストを示す説明図
である。
【図27】本発明の第14実施形態に係る仮想計算機装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図28】第14実施形態の仮想計算機装置におけるク
ロック割り込み処理前後のオペレーティングシステムの
状態遷移図である。
【図29】本発明の第15実施形態に係る仮想計算機装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図30】第15実施形態の仮想計算機装置における割
り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移
図である。
【図31】本発明の第16実施形態に係る仮想計算機装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図32】第16実施形態の仮想計算機装置における多
重割り込み処理前後のオペレーティングシステムの状態
遷移図である。
【図33】仮想計算機装置のシステム構成の一例を示す
ブロック図である。
【図34】オペレーティングシステムの実行制御を行う
実行決定手段を示すブロック図である。
【図35】従来の仮想計算機装置におけるクロック割り
込み処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移図
である。
【図36】従来の仮想計算機装置における割り込み処理
前後のオペレーティングシステムの状態遷移図である。
【図37】従来の仮想計算機装置における多重割り込み
処理前後のオペレーティングシステムの状態遷移図であ
る。
【符号の説明】
11 実行決定手段 12 記憶手段 13 優先手段 14 順次手段 15 復帰手段 16 蓄積手段 17 タスク優先手段 18 タスク順次手段 19 実行時間優先手段 20 実行時間順次手段 21 実時間優先手段 22 実時間順次手段 100 仮想計算機 101 オペレーティングシステムA 102 オペレーティングシステムB 103 オペレーティングシステムC 104,105,106 アプリケーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有沢 隆孝 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 藤井 雄一 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5B098 BA04 GC03 HH04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のオペレーティングシステムを制御
    する仮想計算機装置において、 オペレーティングシステム毎の実行優先度を記憶する記
    憶手段と、 次に実行するオペレーティングシステムを決定する契機
    に、前記記憶手段に記憶されている実行優先度を比較し
    て優先度の高いオペレーティングシステムを選択する優
    先手段と、 前記優先手段により選択されたオペレーティングシステ
    ムを実行する実行決定手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機装置。
  2. 【請求項2】 クロック割り込み発生時に前記記憶手段
    に記憶されている実行優先度を比較して優先度の高い順
    にオペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理
    を実行する順次手段を有することを特徴とする請求項1
    に記載の仮想計算機装置。
  3. 【請求項3】 割り込み発生時に実行中のオペレーティ
    ングシステムを記憶する復帰手段を有し、前記実行決定
    手段は、前記割り込みによる割り込み処理後は前記復帰
    手段に記憶されている割り込み処理前のオペレーティン
    グシステムと前記優先手段により選択されたオペレーテ
    ィングシステムとの実行優先度を比較して優先度の高い
    オペレーティングシステムを選択し実行することを特徴
    とする請求項1に記載の仮想計算機装置。
  4. 【請求項4】 多重割り込み発生時に実行中のオペレー
    ティングシステムを多重割り込み発生順に順次記憶する
    蓄積手段を有し、前記実行決定手段は、前記多重割り込
    みによる多重割り込み処理時は前記蓄積手段に記憶され
    ているオペレーティングシステムを多重割り込み発生順
    序に基づいて順次実行し、この多重割り込み処理後は前
    記復帰手段に記憶されている割り込み発生前のオペレー
    ティングシステムと前記優先手段により選択されたオペ
    レーティングシステムとの実行優先度を比較して優先度
    の高いオペレーティングシステムを選択し実行すること
    を特徴とする請求項3に記載の仮想計算機装置。
  5. 【請求項5】 複数のオペレーティングシステムを制御
    する仮想計算機装置において、 実行するオペレーティングシステムを決定するための優
    先要素を記憶する記憶手段と、 次に実行するオペレーティングシステムを決定する契機
    に、前記記憶手段に記憶されている優先要素を比較して
    優先度の高いオペレーティングシステムを選択する優先
    手段と、 前記優先手段により選択されたオペレーティングシステ
    ムを実行する実行決定手段と、 を有することを特徴とする仮想計算機装置。
  6. 【請求項6】 前記優先手段は、前記優先要素として、
    オペレーティングシステム毎の実行状態、オペレーティ
    ングシステム毎の実行優先度、オペレーティングシステ
    ムにおいて実行可能なタスクのタスク優先度、オペレー
    ティングシステム毎のタイムスライス実行時間のうちの
    少なくとも一つに基づいて優先度の高いオペレーティン
    グシステムを選択することを特徴とする請求項5に記載
    の仮想計算機装置。
  7. 【請求項7】 クロック割り込み発生時に前記記憶手段
    に記憶されている優先要素を比較して優先度の高い順に
    オペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理を
    実行する順次手段を有し、前記順次手段は、前記優先要
    素として、オペレーティングシステム毎の実行状態、オ
    ペレーティングシステム毎の実行優先度、オペレーティ
    ングシステムにおいて実行可能なタスクのタスク優先
    度、オペレーティングシステム毎のタイムスライス実行
    時間のうちの少なくとも一つに基づいて優先度の高い順
    にオペレーティングシステム毎のクロック割り込み処理
    を実行することを特徴とする請求項5に記載の仮想計算
    機装置。
  8. 【請求項8】 割り込み発生時に実行中のオペレーティ
    ングシステムを記憶する復帰手段を有し、前記実行決定
    手段は、前記割り込みによる割り込み処理後は前記復帰
    手段に記憶されている割り込み処理前のオペレーティン
    グシステムと前記優先手段により選択されたオペレーテ
    ィングシステムとの優先要素を比較して優先度の高いオ
    ペレーティングシステムを選択し実行することを特徴と
    する請求項5に記載の仮想計算機装置。
  9. 【請求項9】 前記実行決定手段は、前記優先要素とし
    て、オペレーティングシステム毎の実行状態、オペレー
    ティングシステム毎の実行優先度、オペレーティングシ
    ステムにおいて実行可能なタスクのタスク優先度、オペ
    レーティングシステム毎のタイムスライス実行時間のう
    ちの少なくとも一つに基づいて、前記割り込み処理後に
    優先度の高いオペレーティングシステムを選択し実行す
    ることを特徴とする請求項8に記載の仮想計算機装置。
  10. 【請求項10】 多重割り込み発生時に実行中のオペレ
    ーティングシステムを多重割り込み発生順に順次記憶す
    る蓄積手段を有し、前記実行決定手段は、前記多重割り
    込みによる多重割り込み処理時は前記蓄積手段に記憶さ
    れているオペレーティングシステムを多重割り込み発生
    順序に基づいて順次実行し、この多重割り込み処理後は
    前記復帰手段に記憶されている割り込み発生前のオペレ
    ーティングシステムと前記優先手段により選択されたオ
    ペレーティングシステムとの優先要素を比較して優先度
    の高いオペレーティングシステムを選択し実行すること
    を特徴とする請求項8に記載の仮想計算機装置。
  11. 【請求項11】 前記実行決定手段は、前記優先要素と
    して、オペレーティングシステム毎の実行状態、オペレ
    ーティングシステム毎の実行優先度、オペレーティング
    システムにおいて実行可能なタスクのタスク優先度、オ
    ペレーティングシステム毎のタイムスライス実行時間の
    うちの少なくとも一つに基づいて、前記多重割り込み処
    理後に優先度の高いオペレーティングシステムを選択し
    実行することを特徴とする請求項10に記載の仮想計算
    機装置。
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