JP2000347733A - アクチュエーター駆動回路の監視装置 - Google Patents

アクチュエーター駆動回路の監視装置

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JP2000347733A
JP2000347733A JP15563199A JP15563199A JP2000347733A JP 2000347733 A JP2000347733 A JP 2000347733A JP 15563199 A JP15563199 A JP 15563199A JP 15563199 A JP15563199 A JP 15563199A JP 2000347733 A JP2000347733 A JP 2000347733A
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actuator
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哲也 浅田
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健一 江川
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御周期やデューティー比に関わらずアクチ
ュエーター駆動回路の動作を正しく監視する。 【解決手段】 所定の制御周期ごとに算出されるデュー
ティー比にしたがってアクチュエーター31a、32
a、33aに駆動電圧を間欠的に印加するアクチュエー
ター駆動回路Tr1、Tr2、Tr3の動作を監視する際
に、デューティー比が0%の制御周期の最後の所定期間
において、アクチュエーター駆動端子TB1、TB2、TB3
の検出電位に基づいてアクチュエーター駆動回路Tr
1、Tr2、Tr3の動作が正常か否かを判定する。これ
により、制御周期を短くしても、あるいはデューティー
比が大きくなっても、モーターやソレノイドの逆起電圧
の影響を受けずに、アクチュエーター駆動回路Tr1、
Tr2、Tr3の動作を正しく監視することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御周期ごとに算
出されるデューティー比にしたがってアクチュエーター
に駆動電圧を間欠的に印加するアクチュエーター駆動回
路に対し、その動作を監視する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モーターやソレノイドなどのアクチュエ
ーターを、制御周期ごとに駆動電圧を間欠的に印加して
駆動するアクチュエーター駆動回路が知られている。こ
の種ののアクチュエーター駆動回路では、制御周期ごと
の駆動電圧のデューティー比を0〜100%の間で変化
させてアクチュエーターを駆動することから、パルス駆
動回路あるいはデューティー駆動回路とも呼ばれてい
る。
【0003】例えば、直流モーターとソレノイドを有す
る車両の負圧式スロットルアクチュエーターを駆動する
場合には、図9に示すように、制御周期T(=150m
sec)の間の、最初から100msec間をON期間と
し、その後の50msec間をOFF期間としている。こ
こで、ON期間とはモーターおよびソレノイドへの駆動
電圧の印加が許可される期間であり、OFF期間とはモ
ーターおよびソレノイドへの駆動電圧の印加が禁止され
る期間である。したがって、従来の車両用スロットルア
クチュエーターの駆動回路では、デューティー比が最大
66.7%に制限される。
【0004】また、従来の車両用スロットルアクチュエ
ーターの駆動回路では、制御周期T(=150msec)
の内の1/3の50msecをOFF期間としており、こ
のOFF期間は駆動回路出力がオフ、つまり駆動電圧が
0とされるので、OFF期間50msecの最後の20ms
ecをモニター期間とし、駆動回路の動作を監視してい
る。すなわち、OFF期間で出力がオフされているにも
拘わらず、モーターやソレノイドの駆動端子に電圧が発
生している場合は、駆動回路に何らかの異常があり、適
切なフェールセーフ処理を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アクチュエーター駆動回路の監視装置では、駆動回路の
動作を監視するために、制御周期ごとに強制的に一定の
OFF期間を設けているので、デューティー比の最大値
が低い値に制限されてしまい、100%またはそれに近
いデューティー比でアクチュエーターを駆動することが
できないという問題がある。
【0006】そこで、ON期間を長くしOFF期間を短
くしてデューティー比を大きくしようとすると、図10
に示すようにモーターやソレノイドをオフした直後に発
生する逆起電圧のために、駆動端子の電圧が直ちに0に
ならず、逆起電圧を駆動回路の出力電圧と誤認し、駆動
回路が正常であるにも拘わらず異常と判定する不具合が
ある。
【0007】また、スロットルアクチュエーターの制御
応答を改善するために、制御周期Tを現在の150mse
cから短くしようとすると、デューティー比を上げる場
合と同様にモーターやソレノイドの逆起電圧の影響を受
け、駆動回路が正常であるにも拘わらず異常判定を行う
ことがある。
【0008】本発明の目的は、制御周期やデューティー
比に関わらずアクチュエーター駆動回路の動作を正しく
監視することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施の形態の構成を示
す図1に対応づけて本発明を説明すると、 (1) 請求項1の発明は、所定の制御周期ごとに算出
されるデューティー比にしたがってアクチュエーター3
1a、32a、33aに駆動電圧を間欠的に印加するア
クチュエーター駆動回路Tr1、Tr2、Tr3と、アク
チュエーター31a、32a、33aの駆動端子TB1、
TB2、TB3の電位を検出する検出回路(R1,R2)、
(R3,R4)、(R5,R6)と、デューティー比が
0%の制御周期の最後の所定期間において、検出回路
(R1,R2)、(R3,R4)、(R5,R6)によ
る検出電位に基づいてアクチュエーター駆動回路Tr
1、Tr2、Tr3の動作が正常か否かを判定する判定回
路10とを備える。 (2) 請求項2のアクチュエーター駆動回路の監視装
置は、デューティー比が0%より大きく且つ100%未
満の制御周期が連続して所定のN1回続いた場合に、次
の制御周期のデューティー比を強制的に0%にする第1
の制御回路10を備える。 (3) 請求項3のアクチュエーター駆動回路の監視装
置は、デューティー比100%の制御周期が連続して所
定のN2回続いた場合に、次の制御周期のデューティー
比を強制的に0%にする第2の制御回路10を備える。 (4) 請求項4のアクチュエーター駆動回路の監視装
置は、N2にN1よりも少ない回数を設定するようにし
たものである。 (5) 請求項5のアクチュエーター駆動回路の監視装
置は、アクチュエーター駆動回路Tr1、Tr2、Tr3
は、車両の負圧式スロットルアクチュエーターのバキュ
ームポンプモーター31a、ベントバルブソレノイド3
2aおよびセーフティーバルブソレノイド33aを駆動
する回路としたものである。
【0010】上述した課題を解決するための手段の項で
は、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を
用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定され
るものではない。
【0011】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、所定
の制御周期ごとに算出されるデューティー比にしたがっ
てアクチュエーターに駆動電圧を間欠的に印加するアク
チュエーター駆動回路の動作を監視する際に、デューテ
ィー比が0%の制御周期の最後の所定期間において、ア
クチュエーター駆動端子の検出電位に基づいてアクチュ
エーター駆動回路の動作が正常か否かを判定するように
したので、制御周期を短くしても、あるいはデューティ
ー比が大きくなっても、モーターやソレノイドの逆起電
圧の影響を受けずに、アクチュエーター駆動回路の動作
を正しく監視することができる。 (2) 請求項2の発明によれば、デューティー比が0
%より大きく且つ100%未満の制御周期が連続して所
定のN1回続いた場合に、次の制御周期のデューティー
比を強制的に0%にするようにしたので、請求項1の上
記効果に加え、負荷条件によってデューティー比が0%
でない制御周期が続いても、適切な時間間隔でアクチュ
エーター駆動回路の動作を監視することができ、長時間
にわたって動作監視ができない状態を避けることができ
る。 (3) 請求項3の発明によれば、デューティー比10
0%の制御周期が連続して所定のN2回続いた場合に、
次の制御周期のデューティー比を強制的に0%にするよ
うにしたので、請求項1の上記効果に加え、高負荷条件
や駆動回路の電源回路が断線してデューティー比が10
0%の制御周期が続いても、適切な時間間隔でアクチュ
エーター駆動回路の動作を監視することができ、長時間
にわたって動作監視ができない状態を避けることができ
る。 (4) 請求項4の発明によれば、デューティー比10
0%の制御周期が連続して長時間続くような事態は緊急
度が高いので、そのような事態に対する監視時間間隔を
短くすることができ、適切な対応をとることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を車両用負圧式スロットル
アクチュエーターのアクチュエーター駆動回路に適用し
た一実施の形態を説明する。なお、本発明は、車両用ス
ロットルアクチュエーターのアクチュエーター駆動回路
に限定されず、車両用の他のアクチュエーターの駆動回
路、あるいは車両用以外のアクチュエーターの駆動回路
に適用することができる。
【0013】図1および図2に一実施の形態の構成を示
す。まず図2において、負圧式スロットルアクチュエー
タ30には、バキュームポンプ31、ベントバルブ3
2、セーフティバルブ33が接続される。バキュームポ
ンプ31はモータ31aによりダイアフラム31bを駆
動し、アクチュエータ30の負圧室30aに負圧を発生
させる。ベントバルブ32とセーフティバルブ33はそ
れぞれソレノイド32aと33aによりバルブを駆動
し、負圧室30aの負圧を抜いて大気圧にする。つま
り、負圧室30aの負圧は、バキュームポンプ31、ベ
ントバルブ32およびセーフティバルブ33により制御
され、負圧に応じてダイアフラム30bが図の左右に移
動する。ダイアフラム30bの動きはアクセルワイヤ3
0cを介してスロットルバルブ(不図示)に伝達され、
スロットルバルブが開閉される。なお、バキュームポン
プモータ31a、ベントバルブソレノイド32aおよび
セーフティバルブソレノイド33aは、図1に示すコン
トロールユニット1により駆動される。
【0014】次に図1において、コントロールユニット
1は、マイクロコンピューター10、バキュームポンプ
モータ31aを駆動するトランジスターTr1、ベント
バルブソレノイド32aを駆動するトランジスターTr
2、セーフティバルブソレノイド33aを駆動するトラ
ンジスターTr3、アクチュエーター駆動回路を構成す
るトランジスターTr1〜Tr3の動作を監視するモニタ
ー回路(R1,R2)、(R3,R4)、(R5,R
6)、および異常時にモーター31aとソレノイド32
a,33aの駆動電源を遮断するトランジスターTr4
とリレーRy1などを備えている。
【0015】マイクロコンピュータ10はメモリやイン
タフェースを備え、後述する制御プログラムを実行して
バキュームポンプモータ31a、ベントバルブソレノイ
ド32aおよびセーフティバルブソレノイド33aを駆
動するとともに、それらのアクチュエーター駆動回路
(Tr1〜Tr3)の動作を監視する。
【0016】マイクロコンピューター10は、トランジ
スターTr1により駆動されるモータ31aの駆動端子T
B1の電位を、モニター回路(R1,R2)を介して監
視する。同様に、トランジスターTr2により駆動され
るソレノイド32aの駆動端子TB2の電位をモニター回
路(R3,R4)を介して監視し、トランジスターTr
3により駆動されるソレノイド33aの駆動端子TB3の
電位をモニター回路(R5,R6)を介して監視する。
それらの駆動端子TB1〜TB3は、トランジスターTr1
〜Tr3がオンしてモーター31aおよびソレノイド3
2a,33aが駆動されている時はローレベルになり、
トランジスターTr1〜Tr3のオフ時、すなわちモータ
ー31aおよびソレノイド32a,33aの非駆動時は
ハイレベルになる。
【0017】電源遮断回路(Tr4,Ry1)はマイク
ロコンピューター10により制御され、車載バッテリー
BATからイグニッションキースイッチSW1を介してモー
ター31aとソレノイド32a,33aへ供給される駆
動電源を遮断する。
【0018】コントロールユニット1のマイクロコンピ
ューター10には、メインスイッチSW2、セットスイッ
チSW3、アクセラレートスイッチSW4、コーストスイッ
チSW5、キャンセルスイッチSW6、ブレーキスイッチSW
7、車速センサー2、スロットルセンサー3、エンジン
回転センサー4などが接続される。
【0019】メインスイッチSW2は、車速制御装置(不
図示)を起動または停止させるためのスイッチである。
セットスイッチSW3は、定速走行制御の開始と車速の設
定を行なうためのスイッチである。アクセラレートスイ
ッチSW4は目標車速の増加を指示するためのスイッチで
あり、コーストスイッチSW5は目標車速の低減を指示す
るためのスイッチである。キャンセルスイッチSW6は定
速走行制御を解除するためのスイッチ、ブレーキスイッ
チSW7はフットブレーキが操作された時に作動するスイ
ッチである。このブレーキスイッチSW7が作動したら、
キャンセルスイッチSW6が操作された場合と同様に定速
走行制御を解除する。なお、車速制御装置に関しては本
発明に直接関係しないので詳細な説明を省略する。
【0020】また、車速センサー2は車両の所定の走行
距離ごとにパルス信号を発生し、所定時間における発生
パルス数をカウントして車両の走行速度を検出すること
ができる。スロットルセンサー3はスロットルの実開度
を検出する。さらに、エンジン回転センサー4はエンジ
ンの所定の回転角度ごとにパルス信号を発生し、所定時
間における発生パルス数をカウントしてエンジン回転速
度を検出することができる。
【0021】この実施の形態では、モーター31aおよ
びソレノイド32a,33aの制御周期Tとデューティ
ー比を任意に設定するものとし、以下の方法でアクチュ
エーター駆動回路(Tr1〜Tr3)の動作を監視する。
なお、モーター31a、ソレノイド32aおよびソレノ
イド33aはそれぞれ別々にトランジスターTr1〜Tr
3により駆動されるので、それらのアクチュエーター駆
動回路の動作監視もそれぞれ別々に行うが、いずれのア
クチュエーター駆動回路も同一の監視方法であるから、
以下ではモーター31aの駆動回路(トランジスターT
r1)を例に上げて説明する。
【0022】まず第1に、車速制御装置(不図示)で演
算されたモーター31aのデューティー比Dが0%の場
合に、図3に示すようにその制御周期Tの最後の所定期
間をモニター期間Tmとし、モーター31aの駆動回路
(Tr1)の動作を監視する。
【0023】デューティー比Dが0%ということはその
制御周期TはOFF期間であり、駆動回路(Tr1)は
オフしてモーター31aは駆動されない。つまり、モー
ター31aの駆動端子TB1はハイレベルになっているは
ずである。このような全期間がOFF期間となる制御周
期Tにおいて、モーター31aの駆動端子TB1がローレ
ベルになっている場合は、例えば駆動回路のトランジス
ターTr1が故障してオンしたままになっているか、あ
るいは駆動端子TB1からモーター31aまでの配線が車
体に短絡しているなど、アクチュエーター駆動回路に何
らかの異常が発生していると考えられる。
【0024】したがって、モニター期間Tmにおいて、
モニター回路(R1,R2)を介して駆動端子TB1の電
位を検出し、ハイレベルであればモーター31aの駆動
回路は正常であり、ローレベルであれば何らかの異常が
あると判定することができる。異常発生が判定された時
は、電源遮断回路(Ry1,Tr4)によりモーター31
aおよびソレノイド32a,33aへの電源の供給を遮
断する。
【0025】通常の車速制御においては、制御周期の何
周期目かにはデューティー比が0%となる制御周期が、
アクチュエーター駆動回路の動作を監視する上で長すぎ
ないような適当な頻度と間隔で発生する。したがって、
従来のように制御周期ごとに強制的にオフ期間を設け、
そのオフ期間でアクチュエーター駆動回路の動作を監視
しなくても問題はない。
【0026】しかしながら、デューティー比が長時間0
%にならず、アクチュエーター駆動回路の動作を監視す
る上で好ましくない状態が発生することも考慮しなけれ
ばならない。そこで、第2の監視方法では、デューティ
ー比が0%より大きく且つ100%未満の制御周期Tが
連続して所定回数N1だけ続いたら、次の制御周期Tを
強制的にOFF期間とし、その制御周期の最後のモニタ
ー期間Tmにおいてアクチュエーター駆動回路の動作を
監視する。
【0027】図4により第2の監視方法を具体的に説明
すると、時刻t1までにデューティー比Dが0%より大
きく且つ100%未満の制御周期TがN1回続いた場合
には、次の制御周期T(t1〜t2)でデューティー比
Dを強制的に0%とし、アクチュエーター駆動回路(T
r1)をオフする。そして、その制御周期T(t1〜t
2)のモニター期間Tmでモニター回路(R1,R2)
を介してモーター31aの駆動端子TB1の電位を検出す
る。アクチュエーター駆動回路(Tr1)をオフしてい
るから、アクチュエーター駆動回路が正常であれば駆動
端子TB1がハイレベルであり、アクチュエーター駆動回
路に上述したような異常があれば駆動端子TB1がローレ
ベルとなる。異常判定がなされた場合は、第1の監視方
法で説明したようなフェールセーフ処理を行う。なお、
所定回数N1には、アクチュエーター駆動回路の動作を
監視する上で適当な回数を実験などにより設定すればよ
い。
【0028】一方、モーター31aとソレノイド32
a,33aへ電源を供給する線路が断線した場合、ある
いはイグニッションキースイッチSW1または電源遮断回
路(Tr4,Ry1)が故障して開路した場合には、モー
ター31a、ソレノイド32a,33aがすべてオフさ
れるので、スロットルアクチュエーター30はスロット
ルバルブ(不図示)を閉じる方向に作動する。このた
め、車速制御における目標車速と実車速との偏差が急激
に増大し、ついには100%のデューティー比を算出し
てスロットルアクチュエーター30を駆動し、スロット
ルバルブを開き方向に駆動しようとする。このような場
合には、デューティー比100%の制御周期が連続して
続くことになり、長時間にわたってアクチュエーター駆
動回路の動作を監視することができなくなる。一方、通
常の車速制御においても、デューティー比100%の制
御周期が連続する場合も極めて希にではあるが起こり得
る。
【0029】そこで、第3の監視方法では、デューティ
ー比100%の制御周期Tが連続して所定回数N2だけ
続いたら、次の制御周期Tを強制的にOFF期間とし、
その期間の最後のモニター期間Tmにおいてアクチュエ
ーター駆動回路の動作を監視する。
【0030】図5により第3の監視方法を具体的に説明
すると、時刻t3までにデューティー比100%の制御
周期TがN2回続いた場合には、次の制御周期T(t3
〜t4)でデューティー比Dを強制的に0%とし、アク
チュエーター駆動回路(Tr1)をオフする。そして、
その制御周期T(t3〜t4)のモニター期間Tmでモ
ニター回路(R1,R2)を介してモーター31aの駆
動端子TB1の電位を検出する。アクチュエーター駆動回
路(Tr1)をオフしているから、アクチュエーター駆
動回路が正常であれば駆動端子TB1はハイレベルであ
り、アクチュエーター駆動回路に上述したような異常が
あれば駆動端子TB1がローレベルとなる。異常判定がな
された場合はフェールセーフ処理を行うが、電源回路の
断線故障がある時にはアクチュエーター駆動回路の電源
遮断は有効な処理とならないので、警報を含む他の適切
な処理を行う。
【0031】なお、この第3の監視方法では上述した第
2の監視方法よりも緊急性の高い異常事態を監視するこ
とになるので、所定回数N2にN1よりも小さい、例え
ば3回を設定する。
【0032】この実施の形態では、上述した第1から第
3の方法によりアクチュエーター駆動回路の動作を監視
することによって、制御周期Tを短くしても、あるいは
デューティー比Dが大きくなっても、モーターやソレノ
イドの逆起電圧の影響を受けずに、アクチュエーター駆
動回路の動作を正しく監視することができる。また、デ
ューティー比が0%でない制御周期、特にデューティー
比100%の制御周期が長く続くような高負荷条件や電
源異常が発生しても、適切な時間間隔でアクチュエータ
ー駆動回路の動作を監視することができ、適切な対応を
とることができる。
【0033】図6〜図8は、スロットルアクチュエータ
ーの駆動制御とその駆動回路のモニタープログラムを示
すフローチャートである。これらのフローチャートによ
り、一実施の形態の動作を説明する。なお、これらのプ
ログラムはバキュームポンプモータ31a、ベントバル
ブソレノイド32aおよびセーフティバルブソレノイド
33aのそれぞれに対して実行されるが、いずれも同様
な動作であるから、以下ではバキュームポンプモータ3
1aを例に上げて説明する。
【0034】コントロールユニット1のマイクロコンピ
ューター10は、所定の制御周期Tごとに図6に示すメ
インプログラムを実行する。ステップ1において、図7
に示す駆動制御ルーチンを実行し、モーター31aの駆
動回路を制御する。
【0035】図7のステップ11において、車速制御装
置(不図示)によりモーター31aのデューティー比D
を演算する。続くステップ12で算出されたデューティ
ー比Dが0%であるか否かを確認する。D=0%の場合
はアクチュエーター駆動回路のトランジスターTr1を
オンする必要はないのでメインプログラムへリターンす
る。デューティー比Dが0%でない場合はステップ13
へ進み、算出されたデューティー比Dが100%か否か
を確認する。
【0036】デューティー比Dが100%の場合はステ
ップ14へ進み、前回の制御周期Tまでにデューティー
比100%の制御周期TがN2回、例えば3回続いたか
否かを確認する。これまでにデューティー比100%の
制御周期TがN2回続いた場合はステップ16へ進み、
今回の制御周期Tにおけるデューティー比Dを強制的に
0%とする。そして、この場合はアクチュエーター駆動
回路のトランジスターTr1をオンする必要はないので
メインプログラムへリターンする。一方、ステップ14
でデューティー比100%の制御周期Tの回数がN2回
未満の場合はステップ17へ進み、デューティー比10
0%でトランジスターTr1を制御する。つまり、今回
の制御周期Tの全期間の間、トランジスターTr1をオ
ンし続ける。
【0037】デューティー比Dが0<D<100%の場
合はステップ13からステップ15へ進み、前回の制御
周期Tまでに0%より大きく且つ100%未満のデュー
ティー比の制御周期TがN1回続いたか否かを確認す
る。これまでに0<D<100%のデューティー比の制
御周期がN1回続いた場合はステップ16へ進み、今回
の制御周期Tにおけるデューティー比Dを強制的に0%
とする。そして、この場合はアクチュエーター駆動回路
のトランジスターTr1をオンする必要はないのでメイ
ンプログラムへリターンする。一方、ステップ15で0
<D<100%の制御周期Tの回数がN1回未満の場合
はステップ17へ進み、今回算出されたデューティー比
DでトランジスターTr1を制御する。その後、メイン
プログラムへリターンする。
【0038】駆動制御ルーチンを実行した後の図6のス
テップ2において、図8に示す駆動回路モニタールーチ
ンを実行する。図8のステップ21において、今回の制
御周期Tにおけるデューティー比Dが0%か否かを確認
し、0%でない場合はアクチュエーター駆動回路の動作
を監視することができないのでメインプログラムへリタ
ーンする。
【0039】今回の制御周期Tのデューティー比Dが0
%の場合はステップ22へ進み、図3に示す制御周期T
の最後に設定した所定のモニター期間Tmになるまで時
間待ちを行う。なお、モニター期間Tmを制御周期Tの
最後の所定期間に設定したのは、前回の制御周期Tにお
けるデューティー比が100%であった場合に、今回の
制御周期Tの最初から、あるいは早い時点でモーター3
1aの駆動端子TB1の電位を検出してアクチュエーター
駆動回路の動作を監視すると、モーターやソレノイドの
逆起電圧の影響を受けやすいので、それらの影響がなく
なる制御周期Tの最後にモニター期間Tmを設定した。
【0040】モニター期間Tmになったらステップ23
へ進み、トランジスターTr1のベースに接続される出
力ポートがローレベルか、すなわちトランジスターTr
1の駆動指令がオフになっているかどうかを確認し、駆
動指令がオフになっていない場合はアクチュエーター駆
動回路の動作監視を行わずにメインプログラムへリター
ンする。トランジスターTr1の駆動指令がオフになっ
ている場合はステップ24へ進み、モニター回路(R
1,R2)によりモーター31aの駆動端子TB1がハイ
レベルかどうかを確認する。今回の制御周期Tのデュー
ティー比Dは0%であり、且つ、トランジスターTr1
の駆動指令はオフになっているから、モーター31aの
駆動回路Tr1はオフしているはずであり、したがっ
て、モーター31aの駆動端子TB1はハイレベルでなけ
ればならない。駆動端子TB1がハイレベルであればモー
ター31aの駆動回路の動作は正常であると判断してメ
インプログラムへリターンする。
【0041】一方、モーター31aの駆動端子TB1がロ
ーレベルであれば、モーター31aの駆動回路に何らか
の異常があると判断し、ステップ25へ進む。ステップ
25では、アクチュエーター駆動回路の異常に対処する
ため、電源遮断回路(Tr4,Ry1)によりモーター3
1aへの電源供給を遮断するとともに、警告と警報を行
う。
【0042】なお、上述した一実施の形態ではアクチュ
エーターとしてモーターとソレノイドを例に上げて説明
したが、アクチュエーターはモーターとソレノイドに限
定されない。
【0043】また、アクチュエーター駆動回路およびモ
ニター回路は上述した一実施の形態の図1に示す回路に
限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 図1に続く、一実施の形態の構成を示す図で
ある。
【図3】 制御周期Tとモニター期間Tmとの関係を説
明するための図である。
【図4】 第2の監視方法を説明するための図である。
【図5】 第3の監視方法を説明するための図である。
【図6】 一実施の形態のメインプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図7】 一実施の形態の駆動制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図8】 一実施の形態の駆動回路モニタールーチンを
示すフローチャートである。
【図9】 従来のアクチュエーター駆動回路の監視方法
を説明するための図である。
【図10】 従来のアクチュエーター駆動回路の監視方
法において、デューティー比を高くした場合、あるいは
制御周期を短くした場合の、モーターおよびソレノイド
の逆起電圧の影響を説明するための図である。
【符号の説明】
1 コントロールユニット 10 マイクロコンピューター Tr1〜Tr2 トランジスター(アクチュエーター駆動
回路) (R1,R2)、(R3,R4)、(R5,R6) モ
ニター回路 (Tr4,Ry1) 電源遮断回路 BAT バッテリー SW1 イグニッションキースイッチ 30 負圧式スロットルアクチュエーター 31a バキュームポンプモーター 32a ベントバルブソレノイド 33a セーフティバルブソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田家 智 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G065 CA38 DA02 DA05 DA07 GA00 GA10 GA11 GA29 GA41 3G301 JB03 JB09 LA03 LC01 LC03 LC06 PA11Z PE01Z PF01Z PF05Z PF16Z PG00 5H223 AA10 CC08 DD03 EE04 EE05 FF09 9A001 BB02 BB03 BB04 BB06 JJ77 KK32 KK37 KK56

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の制御周期ごとに算出されるデューテ
    ィー比にしたがってアクチュエーターに駆動電圧を間欠
    的に印加するアクチュエーター駆動回路と、 前記アクチュエーターの駆動端子の電位を検出する検出
    回路と、 デューティー比が0%の制御周期の最後の所定期間にお
    いて、前記検出回路による検出電位に基づいて前記アク
    チュエーター駆動回路の動作が正常か否かを判定する判
    定回路とを備えることを特徴とするアクチュエーター駆
    動回路の監視装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアクチュエーター駆動回
    路の監視装置において、 デューティー比が0%より大きく且つ100%未満の制
    御周期が連続して所定のN1回続いた場合に、次の制御
    周期のデューティー比を強制的に0%にする第1の制御
    回路を備えることを特徴とするアクチュエーター駆動回
    路の監視装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のアクチュ
    エーター駆動回路の監視装置において、 デューティー比100%の制御周期が連続して所定のN
    2回続いた場合に、次の制御周期のデューティー比を強
    制的に0%にする第2の制御回路を備えることを特徴と
    するアクチュエーター駆動回路の監視装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のアクチュエーター駆動回
    路の監視装置において、 N2にN1よりも少ない回数を設定することを特徴とす
    るアクチュエーター駆動回路の監視装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの項に記載のアク
    チュエーター駆動回路の監視装置において、 前記アクチュエーター駆動回路は、車両の負圧式スロッ
    トルアクチュエーターのバキュームポンプモーター、ベ
    ントバルブソレノイドおよびセーフティーバルブソレノ
    イドを駆動する回路であることを特徴とするアクチュエ
    ーター駆動回路の監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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