JP2000347720A - 試験装置 - Google Patents

試験装置

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JP2000347720A
JP2000347720A JP16211999A JP16211999A JP2000347720A JP 2000347720 A JP2000347720 A JP 2000347720A JP 16211999 A JP16211999 A JP 16211999A JP 16211999 A JP16211999 A JP 16211999A JP 2000347720 A JP2000347720 A JP 2000347720A
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terminal
control
terminal block
signal
equipment
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JP16211999A
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Fumio Yamano
史雄 山埜
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備機器におけるモータ等の設備機器に制御
信号を供給する端子台21aaと、該端子台に制御信号
を供給する制御盤1との間で個別配線11の結線試験を
行う装置において、端子台側試験者の試験のための準備
作業を極力減少して作業時間の短縮を図るとともに、試
験ミス撲滅による品質向上を可能とする。 【解決手段】 制御盤1からの制御信号25が入力され
る入力端子26a及び該制御信号25を設備機器側に出
力するための出力端27aを有する端子台21aと、上
記端子台に装着され、上記入力端子26aへの制御信号
を無線回線28を介して送信する結線試験ユニット22
とを備え、上記結線試験ユニット22の装着により上記
入力端子26a及び出力端子27a間が非接続状態とな
るようした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は試験装置に関し、
特にプラント集中監視制御システムにおける、制御盤と
制御対象となる設備機器との間の結線状態を試験するた
めの装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、従来の試験装置を説明
するための図であり、各種プラント集中監視制御システ
ムの新設あるいは改造後に、制御盤と各設備機器との間
の結線状態を確認する方法を模式的に示している。
【0003】図7及び図8において、1は各種プラント
設備におけるモータ等の機器(設備機器)を集中監視制
御するプラント集中監視制御システムにおける集中監視
制御盤(以下単に制御盤ともいう。)である。
【0004】この制御盤1は、制御対象となる設備機器
(図示せず)を操作するための操作ボタン10と、設備
機器の動作状態を表示する表示ランプ15を有してお
り、該操作ボタン10の操作により、モータ等の設備機
器に対する制御信号が発生し、該設備機器からの応答信
号,例えば動作状態を表示する表示信号により上記表示
ランプ15が点灯するようになっている。なお、上記各
操作ボタン10は、個々の設備機器の制御スイッチとな
っている。
【0005】また、上記制御盤1は、ケーブル5により
制御信号及び表示信号を伝送する伝送装置20に接続さ
れている。ここでは、上記ケーブル5には、各操作ボタ
ン及び各表示ランプに接続された個別配線を束ねてなる
ものである。また、上記伝送装置20は、上記ケーブル
5に接続された伝送親局2と、伝送親局2との間で、無
線回線あるいは有線回線等の伝送路6を介して通信を行
う伝送子局3とから構成されている。
【0006】また、上記伝送子局3には、上記設備機器
に対するインターフェース端子台(以下単に端子台とい
う。)4aあるいは4bがケーブル7を介して接続され
ている。ここで、上記端子台4aは、上記制御盤1から
各設備機器への制御信号が入力される複数の入力端子
(制御側端子)a1と、各設備機器に上記制御信号を出
力するための複数の出力端子(設備側端子)a2とを有
している。なお、16はこの出力端子a2に接続され、
上記設備機器に制御信号を供給するための設備側配線1
6である。
【0007】また、上記端子台4bは、各設備機器から
の表示信号が設備側配線17を介して入力される複数の
出力端子(設備側端子)b2と、該表示信号を制御盤1
側へ出力する複数の入力端子(制御側端子)b1とを有
している。なお、11は上記入力端子a1に接続された
出力信号線(個別配線)で、この出力信号線11により
各操作ボタンからの制御信号が所定の入力端子に供給さ
れる。また、13は上記入力端子b1に接続された入力
信号線(個別配線)であり、この入力信号線13により
各設備機器からの表示信号が所定の表示ランプに供給さ
れる。上記ケーブル7はこれらの個別配線11,13を
束ねてなるものである。
【0008】次に従来の試験方法について説明する。図
7は、監視制御盤1と上記端子台の間における、制御信
号を伝送するための個別配線5,7,11および伝送路
6の結線状態を確認する方法を示している。
【0009】制御盤側のオペレータ8が試験対象となる
スイッチ10を順に操作し、各スイッチ10を操作する
毎に、端子台側の試験者9が、各スイッチに対応する出
力信号線(個別配線)11に接続された端子台4aの入
力端子a1の信号レベルの変化をテスター12等で確認
する。これにより、各操作スイッチ10と、端子台4a
における対応する入力端子a1との間での、制御信号を
伝送する個別配線5,7,11および伝送路6の結線状
態が試験される。
【0010】図8は、監視制御盤1と上記端子台の間に
おける、表示信号を伝送するための個別配線5,7,1
3および伝送路6の結線状態を確認する方法を示してい
る。端子台側の試験者9が試験対象となる入力信号線
(個別配線)13が接続された端子台4bの入力端子b
1に、順に上記表示信号に相当する模擬表示信号(模擬
応答信号)14を印加する。このとき、制御盤側では、
オペレータ8が監視制御盤1の表示ランプ15の点灯変
化を目視により確認する。
【0011】これにより、各操作スイッチ10と、端子
台4bにおける対応する入力端子b1との間での、表示
信号を伝送するための個別配線5,7,13および伝送
路6の結線状態が試験される。
【0012】なお、図7あるいは図8に示す結線状態の
確認作業では、制御盤側のオペレータ8と端子台側の試
験者9との間での連絡は、例えば、構内電話回線18に
より行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7及び図8に示す従
来の試験方法では、子局側(端子台側)に試験者が常駐
し、監視制御盤における操作スイッチ10あるいは表示
ランプ15に対応する個別配線の試験を、スイッチある
いはランプ1つ毎に親局側(制御盤側)のオペレータと
試験者との間で連絡を取りながら行う必要がある。
【0014】また、監視制御盤における操作スイッチ1
0に対応する個別配線の試験では、親局側オペレータの
ボタン操作と子局側試験者の手作業による確認作業が必
要となり、また、監視制御盤における表示ランプに対応
する個別配線の試験では、子局側試験者の手作業による
試験信号の印加作業と親局側オペレータの目視による点
灯確認作業が必要となる。この結果、試験に長時間を要
したり、試験ミスが多く発生するといった問題点があっ
た。
【0015】さらに、図7及び図8に示す従来の試験方
法では、既設設備機器の改造工事の後に、上記個別配線
の試験を行う場合には、上記試験による既設プラントへ
の悪影響が生じないよう、端子台4a,4bの出力端子
a2,b2に接続されている設備側配線16及び17を
外すなどの準備作業が必要となるという問題もある。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、子局側試験者の手作業を極
力削減して作業時間の短縮を図るとともに、試験ミス撲
滅による品質向上を図ることができ、しかも試験前の準
備作業を簡単にすることができる試験装置を得ることを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係る試験装置は、制御対象となる設備機器と、該設備機
器を制御するための制御盤との間の結線状態、および伝
送路を試験するための試験装置であって、上記制御盤か
らの制御信号が入力される制御側端子、及び該制御信号
を上記設備機器側へ出力するための設備側端子を有する
とともに、部品装着部を有し、該制御側端子と設備側端
子間の接点を接続状態と非接続状態の間で切り換え可能
な端子台と、上記端子台の部品装着部に装着可能に構成
され、該端子台への装着により、上記端子台における制
御側端子と設備側端子間の接点を非接続状態とする結線
試験ユニットとを備え、上記結線試験ユニットを、上記
端子台の制御側端子へ入力された制御信号を検出し、該
検出した制御信号を無線回線を介して送信する送信手段
を有する構成としたものである。
【0018】この発明(請求項2)に係る試験装置は、
制御対象となる設備機器と、該設備機器を制御するため
の制御盤との間の結線状態、および伝送路を試験するた
めの試験装置であって、上記設備機器からの応答信号が
入力される設備側端子、及び該応答信号を制御盤側へ出
力するための制御側端子を有するとともに、部品装着部
を有し、該制御側端子と設備側端子間の接点を接続状態
と非接続状態の間で切り換え可能な端子台と、上記端子
台の部品装着部に装着可能に構成され、該端子台への装
着により、上記端子台における制御側端子と設備側端子
間の接点を非接続状態とする結線試験ユニットとを備
え、上記結線試験ユニットを、上記応答信号に相当する
模擬応答信号を無線回線を介して受信し、受信した模擬
応答信号を上記端子台の制御側端子に印加する受信手段
を有する構成としたものである。
【0019】この発明(請求項3)に係る試験装置は、
制御対象となる設備機器と、該設備機器を制御するため
の制御盤との間の結線状態を試験するための試験装置で
あって、上記制御盤との間で該制御盤からの制御信号の
入力あるいは上記設備機器からの応答信号の出力が行わ
れる複数の制御側端子,及び上記設備機器との間で上記
制御信号の出力あるいは上記応答信号の入力が行われる
複数の設備側端子を有するとともに、部品装着部を有
し、上記各制御側端子とこれに対応する設備側端子の間
の接点を接続状態と非接続状態の間で切り換え可能な端
子台と、上記端子台の部品装着部に装着可能に構成さ
れ、該端子台への装着により、上記端子台における制御
側端子とこれに対応する設備側端子の間の接点を非接続
状態とする結線試験ユニットとを備え、上記結線試験ユ
ニットを、上記端子台の制御側端子へ入力された制御信
号を検出し、該検出した制御信号を無線回線を介して送
信するとともに、上記応答信号に相当する模擬応答信号
を無線回線を介して受信し、受信した模擬応答信号を上
記端子台の制御側端子に印加する送受信手段を有し、上
記端子台における複数の制御側端子の各々に対して、上
記制御信号の検出と、上記模擬応答信号の印加のいずれ
を行うかを設定可能な構成としたものである。
【0020】この発明(請求項4)に係る試験装置は、
制御対象となる設備機器と、該設備機器を制御する制御
盤との間の結線状態を試験するための試験装置であっ
て、上記制御盤との間で該制御盤からの制御信号の入力
及び設備機器からの応答信号の出力が行われる複数の制
御側端子,及び上記設備機器との間で上記制御信号の出
力及び上記応答信号の入力が行われる複数の設備側端子
を有するとともに、部品装着部を有し、上記各制御側端
子とこれに対応する設備側端子の間の接点を接続状態と
非接続状態の間で切り換え可能な複数の端子台と、上記
端子台の部品装着部に装着可能に構成され、該端子台へ
の装着により、上記端子台における制御側端子とこれに
対応する設備側端子の間の接点を非接続状態とする複数
の結線試験ユニットとを備え、上記複数の結線試験ユニ
ットのうちの第1の結線試験ユニットを、上記端子台の
制御側端子へ入力された制御信号を検出し、該検出した
制御信号を無線回線を介して送信する送信手段、及び上
記応答信号に相当する模擬応答信号を無線回線により受
信し、受信した模擬応答信号を上記端子台の制御側端子
に印加する受信手段のうちの少なくとも送信手段を有す
るものとし、上記複数の結線試験ユニットのうちの第2
の結線試験ユニットを、上記送信手段と受信手段のうち
の少なくとも受信手段を有するものとし、所定の端子台
に装着された上記第1の結線試験ユニットから送信され
る制御信号の有する信号条件に応じて、上記第2の結線
試験ユニットの装着されている端子台の特定の制御側端
子に模擬応答信号が入力されるよう構成したものであ
る。
【0021】この発明(請求項5)は、請求項1ないし
3のいずれかに記載の試験装置において、上記端子台
を、該端子台を識別するための固有の識別番号を示す信
号を発生する信号発生手段を有する構成とし、上記結線
試験ユニットを、上記識別番号を示す信号に基づいて、
該結線試験ユニットが装着されている端子台を識別する
端子台識別手段を有し、該識別結果に相当する情報を無
線回線を介して送信する構成としたものである。
【0022】この発明(請求項6)に係る試験装置は、
制御対象となる設備機器と、該設備機器を制御する制御
盤との間の結線状態を試験するための試験装置であっ
て、上記制御盤との間で該制御盤からの制御信号の入力
及び設備機器からの応答信号の出力が行われる制御側端
子,及び上記設備機器との間で上記制御信号の出力及び
上記応答信号の入力が行われる設備側端子を有するとと
もに、部品装着部を有し、上記各制御側端子とこれに対
応する設備側端子の間の接点を接続状態と非接続状態の
間で切り換え可能な複数の端子台と、上記複数の端子台
の部品装着部に装着可能に構成され、該端子台への装着
により、上記端子台における制御側端子とこれに対応す
る設備側端子の間の接点を非接続状態とする複数の結線
試験ユニットと、上記各結線試験ユニットに配線により
接続され、所定の結線試験ユニットの装着された端子台
の制御側端子へ入力された制御信号を検出し、該検出し
た制御信号を無線回線を介して送信する送信手段、及び
上記応答信号に相当する模擬応答信号を無線回線により
受信し、受信した模擬応答信号を所定の結線試験ユニッ
トの装着された端子台の制御側端子に出力する受信手段
の少なくとも一方を有する集線試験ユニットとを備えた
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1による試験装置を説明するための図である。
図1(a)は、該試験装置を用いた試験方法を模式的に示
し、図1(b)は該試験装置を構成する出力結線試験ユニ
ットの構成を示し、図1(c)は、上記試験装置を構成す
る端子台に上記出力結線試験ユニットを装着した状態を
示している。なお、本実施の形態1は、請求項1に対応
するものであり、図1中、図7及び図8と同一符号は、
従来の試験装置におけるものと同一のものである。
【0024】この実施の形態1の試験装置は、複数の入
力端子26a及び複数の出力端子27aを有する端子台
21aと、該端子台21aの入力端子26aに印加され
た信号を検出する出力結線試験ユニット(以下単にユニ
ットともいう。)22とを有している。
【0025】上記端子台21aには、図1(c)に示すよ
うに、その一部に上記ユニット22を装着するための嵌
合開口28aが形成されており、該嵌合開口28aの両
側に上記複数の入力端子26a及び複数の出力端子27
aが配置されている。また、各入力端子26aには、導
電性の可撓性部材からなる入力側接片26a1の一端
が、また、入力端子27aには、導電性の可撓性部材か
らなる出力側接片27a1の一端が取り付けられてお
り、これらの接片26a1及び27a1により上記端子
台21aにおける対応する入力端子26aと出力端子2
7aの間の接点21aが構成されている。
【0026】また、上記ユニット22は、その一側面上
に上記端子台21の嵌合開口28aに嵌合可能に形成さ
れた突出部22aを有している。そして、このユニット
22の突出部22aが端子台21の嵌合開口28a内に
嵌め込まれたときには、上記端子台21aでは、相対向
する入力側及び出力側の接片26a1及び27a1が図
1(c)に示すように、突出部22aにより分離されて、
入力端子26aと出力端子27aの間の接点21aが非
接続状態となるようになっている。なお、上記端子台2
1aでは、該ユニット22の突出部22aが端子台21
aの嵌合開口28a内に嵌め込まれていない状態では、
相対向する入力側及び出力側の接片26a1及び27a
1の他端が接触して、入力端子26aと出力端子27a
の間の接点が接続状態となるようになっている。
【0027】そして、上記端子台21aの各入力端子2
6aには、制御盤1からの制御信号が印加され、該端子
台21aの各出力端子27aからは該制御信号が設備機
器側配線16を介して所定の設備機器に供給されるよう
になっている。つまり、上記端子台21aの各入力端子
26aは、図7に示すように出力信号線11を含むケー
ブル7を介して伝送装置の伝送子局に接続され、さら
に、伝送装置の伝送親局にはケーブル5を介して制御盤
1に接続されている。なお、図1では上記伝送装置は省
略している。
【0028】また、上記ユニット22は、上記端子台2
1aの入力端子26aへ入力された制御信号25を検出
する信号入力部222と、該信号入力部222にて検出
された制御信号をアンテナ223aから送信する無線送
信部223と、上記信号入力部222から制御信号を読
みだして上記部線送信部223に供給する制御部221
とを有している。
【0029】なお、信号入力部222にて検出される入
力端子26aへの印加信号は、デジタル信号であっても
アナログ信号であってもよく、出力結線試験ユニット2
2におけるモード選択によりいずれにも対応可能となっ
ている。
【0030】さらにこの実施の形態1の試験装置は、上
記ユニット22から送信された制御信号25を無線回線
28を介して受信して、対応する表示用信号を出力する
出力結線試験装置23と、該結線試験装置23からの表
示用信号を受け、制御信号が受信されたことを表示する
パソコン等の信号表示装置24とを有している。
【0031】なお、図中、223aは上記ユニット22
の無線送信部223のアンテナ、23aは上記出力結線
試験装置23のアンテナである。
【0032】次に動作について説明する。試験に先だっ
て端子台21aの嵌合開口28a内に出力結線試験ユニ
ット22の嵌合突出部22aを挿入することにより、上
記端子台21aの入力端子26a及び出力端子27a間
の接点21a1が非接続状態となり、上記端子台21a
の入力端子26aとユニット22の信号入力部222と
が接続状態となる。この状態では、端子台21aの入力
端子26aにおける信号レベルが、上記ユニット22に
より無線回線28を介して出力結線試験装置23に送信
されることとなり、該装置23からは、送信されてくる
信号レベルに対応する情報がパソコンなど信号表示装置
24に出力される。これにより該信号表示装置24に
は、上記端子台21aの入力端子26aの信号レベルが
表示されることとなる。
【0033】この状態で、親局側オペレータ8が監視制
御盤1のスイッチ10を順に操作しながら、オペレータ
8自身あるいは別の試験者9が信号表示装置24におけ
る入力端子26aの信号レベルの表示を確認することに
より、監視制御盤1と端子台21aの間における個別配
線の結線状態や、その間の伝送装置、伝送路、及び制御
盤や伝送装置等における関連ソフトウェアの正常性を試
験することができる。
【0034】つまり、親局側オペレータ8が監視制御盤
1の所定のスイッチ10を操作すると、制御盤1から
は、対応する設備機器の制御信号25が出力される。こ
の制御信号25は、制御盤側ケーブル5,伝送装置(図
示せず),及び端子台側ケーブル7を介して上記端子台
21aの入力端子26aに伝送される。すると、上記ユ
ニット22の信号入力部222にて上記制御信号が検出
され、該制御信号25が上記信号入力部222から上記
ユニット22の制御部221により読みだされて無線送
信部223に出力される。無線送信部223では、上記
信号入力部222から制御部221を介して供給された
制御信号25の送信が行われる。
【0035】これにより上記制御信号が無線回線28を
介して上記出力結線試験装置23に伝送され、該結線試
験装置23からは該制御信号に対応する情報が信号表示
装置24に出力され、該信号表示装置24にて、上記操
作ボタン10に対応する制御信号が上記結線試験装置2
3にて受信されたことが表示されることとなる。
【0036】上記親局側オペレータ8自身あるいは別の
試験者9は、上記信号表示装置24の表示を認識して、
上記所定の操作ボタン10の操作に対応する制御信号
が、端子台21aの対応する入力端子26aに伝送され
たか否かを判定することとなる。このようにして、上記
制御盤1と端子台21aとの間にて、各操作ボタン10
に対応する個別配線、および伝送路が正しく結線されて
いるか否かが試験される。
【0037】このように本実施の形態1の試験装置で
は、入力端子26a及び出力端子27aを有する端子台
21aを、試験ユニット22の装着により上記入力端子
26a及び出力端子27a間の接点が非接続状態となる
ようにしたので、子局側の準備作業は、試験前に試験機
能付端子台21aへの出力試験ユニット22の挿入作業
だけとなる。つまり、上記試験による既設プラントへの
悪影響が生じないよう、端子台の出力端子27aに接続
されている設備側配線16を外すなどの準備作業が不要
となり、端子台側の試験者の準備作業を軽減することが
できる。
【0038】また、上記試験ユニット22を、上記端子
台21aの入力端子26aの信号レベルを検出し、この
信号レベルを無線回線により送信する構成としたので、
制御盤側では、オペレータが上記送信される信号レベル
をモニターすることが可能となり、これにより、監視制
御盤における操作スイッチ10に対応する個別配線の試
験を、制御盤側のオペレータ一人でも行うことができ
る。
【0039】この結果、子局側試験者の手作業を極力減
少して作業時間の短縮を図るとともに、試験ミス撲滅を
実現できる。
【0040】なお、上記実施の形態1では、図1(a)に
示すように、試験装置として、出力結線試験装置23と
信号表示装置24が分離された構成のものを示したが、
上記試験装置は、該出力結線試験装置23と信号表示装
置24を一体に構成したものでもよい。
【0041】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2による試験装置を説明するための図である。図2(a)
は、該試験装置を用いた試験方法を模式的に示し、図2
(b)は該試験装置を構成する入力結線試験ユニットの構
成を示している。なお、本実施の形態2は、請求項2に
対応するものであり、図2中、図7及び図8と同一符号
は、従来の試験装置におけるものと同一のものである。
【0042】この実施の形態2の試験装置は、複数の入
力端子26b及び複数の出力端子27bを有する端子台
21bと、該端子台21bの入力端子26bに試験用の
模擬表示信号を印加する入力結線試験ユニット(以下単
にユニットともいう。)32とを有している。さらにこ
の実施の形態2の試験装置は、試験用の模擬表示信号を
発生するパソコン等の模擬信号発生装置30と、該模擬
表示信号を上記入力結線試験ユニット32へ送信する入
力結線試験装置31とを有している。
【0043】上記端子台21bは、その一部に上記ユニ
ット32を装着するための嵌合開口28bが形成されて
おり、該嵌合開口28bの両側に上記複数の入力端子2
6b及び複数の出力端子27bが配置されている。さら
に、この端子台21bの細部の構成は、上記実施の形態
1における端子台21aと同様な構造となっており、上
記入力端子26bと対応する出力端子27bとの間の接
点が接続状態と非接続状態の間で切り換え可能となって
いる。
【0044】また、上記ユニット32は、その一側面上
に上記端子台21bの嵌合開口28bに嵌合可能に形成
された突出部32aを有している。そして、このユニッ
ト32の突出部32aが端子台21bの嵌合開口28b
内に嵌め込まれたときには、上記端子台21bでは、入
力端子26bと出力端子27bの間の接点が非接続状態
となるようになっている。なお、上記端子台21bで
は、該ユニット32の突出部32aが端子台21bの嵌
合開口28b内に嵌め込まれていない状態では、入力端
子26bと出力端子27bの間の接点が接続状態となる
ようになっている。
【0045】そして、上記端子台21bの各出力端子2
7bには、設備機器にからその動作状態を示す表示信号
(応答信号)が設備側配線17を介して印加され、上記
端子台21bの入力端子26bからは、上記表示信号が
制御盤側へ出力されるようになっている。
【0046】つまり、上記端子台21bの各入力端子2
6bは、図8に示すように入力信号線17を含むケーブ
ル7を介して伝送装置の伝送子局に接続され、さらに、
伝送装置の伝送親局にはケーブル5を介して制御盤1に
接続されている。なお、図2では上記伝送装置は省略し
ている。
【0047】また、上記ユニット32は、上記入力結線
試験装置31からの模擬表示信号を受信する無線受信部
323と、上記模擬表示信号を上記端子台21bの入力
端子26bに印加する信号出力部322と、上記受信部
323で受信された模擬表示信号を信号出力部322へ
供給する制御部321とを有している。
【0048】なお、信号入力部322により入力端子2
6bへ印加される模擬表示信号は、入力結線試験ユニッ
ト32の種類に応じて、デジタル信号としてもアナログ
信号としてもよい。
【0049】また、図中、332aは上記ユニット32
の無線受信部323の受信アンテナ、31aは上記出力
結線試験装置31の送信アンテナである。
【0050】次に動作について説明する。試験に先だっ
て試験機能付端子台21bの嵌合開口28b内に入力結
線試験ユニット32の嵌合突出部32aを挿入すること
により、上記端子台21bの入力端子26b及び出力端
子27b間の接点が非接続状態となり、上記端子台21
bの入力端子26bとユニット32の信号入力部322
とが接続状態となる。この状態で、上記模擬信号発生装
置30にて模擬表示信号が発生されると、該模擬表示信
号は入力結線試験装置31から無線回線33を介して上
記ユニット32の受信部323へ送信され、さらに、該
模擬表示信号がユニット32から端子台21bの入力端
子26bに印加されることとなる。
【0051】この状態で、親局側試験者9あるいはオペ
レータ8自身が模擬信号発生装置30を操作しながら、
監視制御盤1の表示ランプ15の点灯状態を確認するこ
とにより、監視制御盤1と試験機能付端子台21bの間
における個別配線の結線状態や、その間の伝送装置、伝
送路、及び制御盤や伝送装置等における関連ソフトウェ
アの正常性を試験することができる。
【0052】つまり、親局側試験者9あるいはオペレー
タ8自身が模擬信号発生装置30を操作すると、該装置
30から、所定の表示ランプ15に対応する模擬表示信
号が出力され、この模擬表示信号が上記入力結線試験装
置31に入力される。すると、該模擬表示信号は該装置
31から無線回線33を介して上記ユニット32へ送信
される。
【0053】上記ユニット32の無線受信部323で
は、上記装置31からの模擬表示信号が受信され、制御
部321により該受信された模擬表示信号が信号出力部
322へ出力され、さらに模擬表示信号が端子台21b
の入力端子26bに印加される。
【0054】すると、この模擬表示信号34は、端子台
側ケーブル7,伝送装置(図示せず),及び制御盤側ケ
ーブル5を介して上記制御盤1に供給される。そして該
制御盤1では、上記模擬表示信号により、対応する表示
ランプ15が点灯することとなる。
【0055】上記親局側オペレータ8は、上記制御盤1
における表示ランプの点灯を認識して、上記表示ランプ
15に対応する模擬表示信号が、端子台21bの対応す
る入力端子26bから出力されたか否かを判定すること
となる。
【0056】このようにして、上記制御盤1と端子台2
1bとの間にて、各表示ランプ15に対応する個別配
線、および伝送路が正しく結線されているか否かが試験
される。
【0057】このように本実施の形態2の試験装置で
は、入力端子26b及び出力端子27bを有する端子台
21bを、試験ユニット32の装着により上記入力端子
26b及び出力端子27b間の接点が非接続状態となる
ようにしたので、子局側の準備作業は、試験前に試験機
能付端子台21bへの入力試験ユニット32の挿入作業
だけとなる。つまり、上記試験による既設プラントへの
悪影響が生じないよう、端子台21bの出力端子27b
に接続されている設備側配線17を外すなどの準備作業
が不要となり、端子台側の試験者の準備作業を軽減する
ことができる。
【0058】また、上記試験ユニット32を、模擬入力
信号を無線回線33を介して受信して、上記端子台21
bの入力端子26bに印加する構成としたので、制御盤
側では、オペレータが模擬信号発生装置30の操作によ
り上記模擬入力信号を発生し、この模擬入力信号を送信
することにより、上記ユニット32では模擬入力信号が
受信されて端子台21bの入力端子26bに印加される
こととなる。このため、監視制御盤における表示ランプ
15に対応する個別配線、および伝送路の試験を、制御
盤側のオペレータ一人でも行うことができる。この結
果、子局側試験者の手作業を極力減少して作業時間の短
縮を図るとともに、試験ミス撲滅を実現できる。
【0059】なお、上記実施の形態2では、図2(a)に
示すように、試験装置として、模擬信号発生装置30と
入力結線試験装置31とが分離された構成のものを示し
たが、上記試験装置は、上記模擬信号発生装置30と入
力結線試験装置31が一体に構成されたものでもよい。
【0060】さらに、上記実施の形態1では、端子台2
1aとして、制御盤からの制御信号を伝送する個別配線
が接続された入力端子26a及びこれに対応する出力端
子27aのみを有するもの、実施の形態2では、上記端
子台21bとして、制御盤への表示信号を伝送する個別
配線が接続された入力端子26b及びこれに対応する出
力端子27bのみを有するものを挙げたが、上記端子台
は、制御信号を伝送するための個別配線が接続された入
力端子及びこれに対応する出力端子と、表示信号を伝送
するための個別配線が接続された入力端子及びこれに対
応する出力端子を含むものでもよい。このような端子台
に対しては、上記結線試験ユニットとしては、上記制御
信号を送信する機能と、模擬表示信号を受信する機能の
両方を備えたものが必要となる。
【0061】以下、本発明の実施の形態3として、制御
信号が印加される入力端子及び対応する出力端子と、表
示信号が印加される入力端子及び対応する出力端子とを
含む端子台、及びこのような端子台に対応する結線試験
ユニットを有する試験装置について説明する。
【0062】実施の形態3.図3は本発明の実施の形態
3による試験装置を説明するための図である。図3(a)
は、該試験装置を用いた試験方法を模式的に示し、図3
(b)は該試験装置を構成する入出力結線試験ユニットの
構成を示している。なお、本実施の形態3は、請求項3
に対応するものであり、図3中、図7及び図8と同一符
号は、従来の試験装置におけるものと同一のものであ
る。
【0063】この実施の形態3の試験装置は、複数の入
力端子26a,26b及び複数の出力端子27a,27
bを有する端子台21cと、該端子台21cの入力端子
26aに印加された制御信号を検出するとともに、該端
子台21cの入力端子26bへ模擬表示信号を印加する
入力力結線試験ユニット(以下単にユニットともい
う。)40とを有している。
【0064】さらにこの実施の形態3の試験装置は、上
記制御信号を表示するとともに、試験用の模擬表示信号
を発生するパソコン等の信号表示/発生装置42と、該
模擬表示信号を上記入出力結線試験ユニット40へ送信
するとともに、上記ユニット40から送信された制御信
号を無線回線43を介して受信して上記装置42へ出力
する入出力結線試験装置41とを有している。
【0065】上記端子台21cは、その一部に上記ユニ
ット40を装着するための嵌合開口28cが形成されて
おり、該嵌合開口28cの両側に上記複数の入力端子2
6a,26b及び複数の出力端子27a,27bが配置
されている。さらに、この端子台21cの細部の構成
は、上記実施の形態1における端子台21aと同様な構
造となっており、上記入力端子26a,26bと対応す
る出力端子27a,27bとの間の接点が接続状態と非
接続状態の間で切り換え可能となっている。
【0066】また、上記ユニット40は、その一側面上
に上記端子台21cの嵌合開口28cに嵌合可能に形成
された突出部40aを有している。そして、このユニッ
ト40の突出部40aが端子台21cの嵌合開口28c
内に嵌め込まれたときには、上記端子台21cでは、入
力端子26aと出力端子27aの間の接点、及び入力端
子26bと出力端子27bの間の接点が非接続状態とな
るようになっている。なお、上記端子台21cでは、該
ユニット40の突出部40aが端子台21cの嵌合開口
28c内に嵌め込まれていない状態では、入力端子26
aと出力端子27aの間の接点及び入力端子26bと出
力端子27bの間の接点が接続状態となるようになって
いる。
【0067】そして、上記端子台21cの各入力端子2
6aには、制御盤1からの制御信号が印加され、該端子
台21cの各出力端子27aからは該制御信号が設備側
配線16を介して個々の設備機器に供給されるようにな
っている。つまり、上記端子台21cの各入力端子26
aは、図7に示すように出力信号線11を含むケーブル
7を介して伝送装置の伝送子局に接続され、さらに、伝
送装置の伝送親局にはケーブル5を介して制御盤1に接
続されている。
【0068】また、上記端子台21cの各出力端子27
bには、個々の設備機器からその動作状態を示す表示信
号(応答信号)が設備側配線17を介して印加され、上
記端子台21cの入力端子26bからは、上記表示信号
が制御盤1側へ出力されるようになっている。
【0069】つまり、上記端子台21cの各入力端子2
6bは、図8に示すように入力信号線17を含むケーブ
ル7を介して伝送装置の伝送子局に接続され、さらに、
伝送装置の伝送親局にはケーブル5を介して制御盤1に
接続されている。
【0070】なお、図3では、図7及び図8における伝
送装置は省略している。
【0071】また、上記ユニット40は、上記端子台2
1cの入力端子26aから信号が入力され、上記端子台
21cの入力端子26bへ信号を出力する信号入出力部
403と、無線回線43を介して入出力結線試験装置4
1との間で信号の送受信を行う無線送受信部402と、
上記信号入出力部403と無線送受信部402との間で
の信号の授受を制御する制御部401とを有している。
ここで、上記信号入出力部403は、上記端子台21c
におけるいずれの入力端子から信号を受け取り、いずれ
の入力端子に信号を供給するかを設定可能な構成となっ
ている。
【0072】なお、図中、402aは上記ユニット40
の無線送受信部402のアンテナ、41aは上記結線試
験装置41のアンテナである。
【0073】また、上記入力端子26aから信号入出力
部403へ入力される信号、及び該信号入出力部403
から入力端子26bへ出力される信号は、入力結線試験
ユニット40の種類に応じて、デジタル信号としてもア
ナログ信号としてもよい。
【0074】次に動作について説明する。試験に先だっ
て試験機能付端子台21cの嵌合開口28c内に入出力
結線試験ユニット40の嵌合突出部40aを挿入するこ
とにより、上記端子台21cの入力端子26a及び出力
端子27a間の接点及び入力端子26b及び出力端子2
7b間の接点が非接続状態となり、上記端子台21cの
入力端子26a,26bとユニット40の信号入力部4
02とが接続状態となる。
【0075】この状態では、端子台21cの入力端子2
6aにおける信号レベル(制御信号)44が、上記ユニ
ット40により無線回線43を介して入出力結線試験装
置41に送信されることとなり、該装置41からは、送
信されてくる信号レベルに対応する情報がパソコンなど
信号表示/発生装置42に出力される。これにより該信
号表示/発生装置42には、上記端子台21cの入力端
子26aの信号レベルが表示されることとなる。また上
記状態で、上記信号表示/発生装置40にて模擬表示信
号44が発生されると、該模擬表示信号44は入出力結
線試験装置41から無線回線43を介して上記ユニット
40の送受信402へ送信され、さらに、該模擬表示信
号がユニット40から端子台21cの入力端子26bに
印加されることとなる。
【0076】そして、この状態で、親局側オペレータ8
が監視制御盤1のスイッチ10を順に操作しながら、オ
ペレータ8自身あるいは別の試験者9が信号表示/発生
装置42における入力端子26aの信号レベルの表示を
確認することにより、上記実施の形態1と同様にして、
監視制御盤1と端子台21cの間における、制御信号に
対する個別配線の結線状態や、その間の伝送装置、伝送
路、及び制御盤や伝送装置等における関連ソフトウェア
の正常性を試験することができる。
【0077】さらに、この状態で、親局側試験者9ある
いはオペレータ8自身が信号表示/発生装置42を操作
しながら、監視制御盤1の表示ランプ15の点灯状態を
確認することにより、上記実施の形態2と同様にして、
監視制御盤1と端子台21cの間における、表示信号に
対する個別配線の結線状態や、その間の伝送装置、伝送
路、及び制御盤や伝送装置等における関連ソフトウェア
の正常性を試験することができる。
【0078】このように、本実施の形態3による試験装
置では、入力端子26a,26b及び出力端子27a,
27bを有する端子台21cを、結線試験ユニット40
の装着により上記入力端子26a,26b及び出力端子
27a,27b間の接点が非接続状態となるようにした
ので、上記実施の形態1,2と同様、子局側の準備作業
は、試験前に端子台21cへの試験ユニット40の挿入
作業だけとなる。
【0079】また、上記入出力結線試験ユニット40
を、上記端子台21aの入力端子26aの信号レベルを
読み取り、この信号レベルを無線回線43により送信
し、一方、模擬入力信号を無線回線43を介して受信し
て、上記端子台21cの入力端子26bに印加する構成
としたので、監視制御盤における操作スイッチ10に対
応する個別配線、および伝送路の試験、及び監視制御盤
における表示ランプ15に対応する個別配線、および伝
送路の試験を、制御盤側のオペレータ一人でも行うこと
ができる。
【0080】さらに、上記ユニット40では、端子台2
1cにおける入力端子毎に、制御信号に対する結線試験
と表示信号に対する結線試験のいずれを行うかを設定可
能な構成となっているため、1つの端子台21cにおい
ていずれの入力端子が出力信号線11に接続され、いず
れの入力端子が入力信号線13に接続されていても、出
力信号線11が接続されている入力端子から制御信号を
検出し、入力信号線13が接続されている入力端子には
模擬表示信号を印加することができ、自由度が高く汎用
性のある結線試験ユニットを実現することができる。
【0081】なお、上記実施の形態3では、図3(a)に
示すように、試験装置として、信号表示/発生装置42
と入出力結線試験装置41とが分離された構成のものを
示したが、上記試験装置は、信号表示/発生装置42と
入出力結線試験装置41とが一体に構成されたものでも
よい。
【0082】また、上記実施の形態1の試験装置は、端
子台の入力端子に接続された制御信号を伝送するための
出力側配線の結線試験を行うもの、実施の形態2の試験
装置は端子台の入力端子に接続された表示信号を伝送す
るための入力側配線の結線試験を行うもの、さらに実施
の形態3の試験装置は、端子台の入力端子に接続された
制御信号の伝送のための出力側配線の結線試験と、端子
台の入力端子に接続された表示信号の伝送のための入力
側配線の結線試験とを別々に独立して行うものである
が、試験装置の構成はこれらに限るものではない。
【0083】上記試験装置は、例えば、1つの端子台の
端子台の入力端子に接続された制御信号の伝送のための
出力側配線の結線試験と、他の端子台の入力端子に接続
された表示信号の伝送のための入力側配線の結線試験を
同時に行う構成としたものでもよく、以下このような構
成の試験装置を本発明の実施の形態4として説明する。
【0084】実施の形態4.図4は本発明の実施の形態
4による試験装置を説明するための図である。図4(a)
は該試験装置を用いた試験方法を模式的に示し、図4
(b)は該試験方法における試験装置の動作を説明するた
めの波形図である。なお、本実施の形態4は、請求項4
に対応するものであり、図4中、図7及び図8と同一符
号は、従来の試験装置におけるものと同一のものであ
る。
【0085】この実施の形態4の試験装置は、実施の形
態1における端子台21a及び出力結線試験ユニット2
2と、実施の形態2における端子台21b及び入力試験
結線ユニット32とを有している。
【0086】上記端子台21aの入力端子26aには出
力信号線11が接続され、制御盤1の操作ボタン10の
操作により発生した制御信号25が、制御盤側ケーブル
5,伝送路を形成する伝送装置(図示せず),端子台側
ケーブル7を介して上記入力端子26aに供給されるよ
うになっている。また、上記端子台21bの入力端子2
6bには入力信号線13が接続され、該入力端子26b
に印加された模擬表示信号34が端子台側ケーブル7,
伝送路を形成する伝送装置(図示せず),及び制御盤側
ケーブル5を介して制御盤1に供給されるようになって
いる。
【0087】なお、上記端子台21aの出力端子27a
には設備側配線16が、また端子台21bの出力端子2
7bには設備側配線17が接続されている。
【0088】また、上記試験装置は、上記端子台21a
に装着される出力結線試験ユニット22から送信された
制御信号を受信するとともに、該制御信号に対して予め
設定された条件が成立したとき、所定の模擬表示信号を
入力結線試験ユニット32に出力する出力−入力組合せ
試験装置50と、該出力−入力組合せ試験装置50に対
して、予め入力対出力条件を設定する,例えば、制御信
号が端子台21aにおけるいずれの入力端子からの制御
信号であるかに応じて、表示信号を供給する端子台21
bの入力端子を定めるパソコン等の試験データ設定装置
51とを有している。
【0089】図4(b)は、上記入力対出力条件を示す波
形図であり、ここでは、端子番号mを有する入力端子2
6aの信号レベルがONレベルになってからT秒後に、
端子番号nを有する入力端子26bの信号レベルがON
レベルになることを示している。
【0090】次に動作について説明する。まず、試験者
9は予め試験データ設定装置51から出力−入力組み合
わせ試験装置50に対して、例えば図4(b)のような
入力対出力条件を設定しておくものとする。
【0091】そして、オペレータ8が制御盤1のスイッ
チ10を操作することにより該制御盤1から制御信号2
5が出力されると、該制御信号25は、制御盤側ケーブ
ル5,伝送装置(図示せず),端子台側ケーブル7を介
して端子台21aの所定の入力端子26aに出力され
る。この端子26aに出力される制御信号は、出力結線
試験ユニット22により検出され、無線回線28を介し
て上記組合せ試験装置50へ送信される。
【0092】この組合せ試験装置50では、上記ユニッ
ト22からの制御信号が受信され、受信した制御信号が
上記入力対出力条件を満たすとき、つまり、この制御信
号が端子台21aの端子番号mの入力端子26aに対応
するものであるとき、上記制御信号の受信後T秒経過し
たときに、端子台21bにおける端子番号nの入力端子
26bに対応する模擬表示信号が入力結線試験ユニット
32へ送信される。
【0093】すると、上記ユニット32からは、受信し
た上記模擬表示信号が端子台21bの端子番号nの入力
端子26bに供給され、該模擬表示信号は、端子台側ケ
ーブル7,伝送装置(図示せず),制御盤側ケーブル5
を介して制御盤1に伝送される。制御盤1では、端子台
21bからの模擬表示信号により、上記端子番号nの入
力端子26bに対応する表示ランプ15が点灯すること
となる。
【0094】上記制御盤側オペレータ8は、上記制御盤
1における表示ランプ15の点灯を認識して、上記所定
の操作ボタン10の操作に対応する制御信号が、端子台
21aの対応する入力端子26aに伝送され、かつ、端
子台21bの入力端子26bからの模擬表示信号が、対
応する表示ランプ15に伝送されたか否かを判定するこ
ととなる。
【0095】このようにして、上記制御盤1と端子台2
1a及び端子台21bとの間にて、各操作ボタン10に
対応する、制御信号の伝送のための個別配線、及び表示
ランプ15に対応する、表示信号の伝送のための個別配
線が正しく結線されているか否かが同時に試験される。
【0096】この試験の結果に基づいて、監視制御盤1
と端子台21a及び21b間の結線状態及びその間の伝
送装置、伝送路、及び制御盤や伝送装置等における関連
ソフトウェアの正常性を判定することができる。
【0097】このように本実施の形態4の試験装置で
は、実施の形態1における端子台26a及び対応する出
力結線試験ユニット22と、実施の形態2における端子
台26b及び対応する入力結線試験ユニット32とを備
えるとともに、上記端子台21aに装着される出力結線
試験ユニット22から送信された制御信号を受信すると
ともに、該制御信号に対して予め設定された条件が成立
したとき、所定の模擬表示信号を入力結線試験ユニット
32に出力する出力−入力組合せ試験装置50を備えた
ので、上記実施の形態1及び2の効果に加えて、1つの
端子台の端子台の入力端子に接続された、制御信号を伝
送する出力側配線の結線試験と、他の端子台の入力端子
に接続された、表示信号を伝送する入力側配線の結線試
験を同時に行うことができる。
【0098】また、この実施の形態4では、出力−入力
組合せ試験装置50に対して、予め入力対出力条件を設
定する,例えば、制御信号が端子台21aにおけるいず
れの入力端子からの制御信号であるかに応じて、表示信
号を供給する端子台21bの入力端子を定めるようにし
ているので、実際のプラント設備の稼働中における制御
信号の印加に対する表示信号の発生をシュミレートし
て、稼働中における制御信号と表示信号の流れについて
も試験することが可能となる。
【0099】実施の形態5.図5は本発明の実施の形態
5による試験装置を説明するための図である。なお、本
実施の形態5は、請求項5に対応するものである。この
実施の形態5の試験装置は、実施の形態3における端子
台21cの構成とともに、端子台固有の識別番号を示す
信号を発生する識別番号発生器611を有する端子台6
1と、上記実施の形態3における入出力結線試験ユニッ
ト40の構成とともに、上記識別番号を示す信号に基づ
いて端子台を識別する端子台識別部604を有する入出
力結線試験ユニット60とを備えたものである。
【0100】つまり、上記入出力結線試験ユニット60
は、実施の形態3の入信号結線試験ユニット40と同
様、上記端子台61の入力端子との間で信号のアクセス
を行う信号入出力部603と、無線回線を介して入出力
結線試験装置との間で信号の送受信を行う無線送受信部
602と、上記信号入出力部603と無線送受信部60
2との間での信号の授受を制御する制御部601とを有
している。ここで、上記信号入出力部603は、上記端
子台61におけるいずれの入力端子から制御信号を受け
取り、いずれの入力端子に模擬表示信号を供給するかを
設定可能な構成となっている。また、上記制御部601
は、上記端子台識別部604にて識別された端子台の情
報を無線送受信部602に供給するよう構成されてい
る。
【0101】なお、図中、602aは上記ユニット60
の無線送受信部602のアンテナである。
【0102】次に作用効果について説明する。このよう
な構成の実施の形態5の試験装置では、監視制御盤にお
ける操作スイッチに対応する、制御信号の伝送のための
個別配線の試験、及び監視制御盤における表示ランプに
対応する、表示信号の伝送のための個別配線の試験は、
上記実施の形態3の試験装置と同様に行われる。
【0103】また、この実施の形態5では、上記端子台
61にユニット60を装着した状態では、端子台61の
信号発生器611にて発生される識別番号を示す信号に
基づいて、上記ユニット60の端子台識別部604に
て、ユニット60が装着されている端子台の識別が行わ
れ、この識別結果を示す信号が無線送受信部602によ
り無線回線を介して結線試験装置に送信される。する
と、結線試験装置からは上記識別結果を示す信号が信号
表示/発生装置に入力され、この装置では、上記識別結
果の表示が行われる。このためオペレータは、上記結線
試験装置からの信号を表示する信号表示/発生装置にて
上記端子台への試験ユニットの装着状況を確認すること
ができる。
【0104】このように実施の形態5の試験装置では、
端子台61を、これに対応する識別番号を示す信号を発
生する信号発生器611を有する構成とし、結線試験ユ
ニット60を、上記識別番号を示す信号に基づいて、該
ユニット60が装着されている端子台を識別する端子台
識別部604を有し、この識別結果を結線試験装置に送
信するようにしたので、上記実施の形態3の効果に加え
て、上記端子台への試験ユニットの装着状況を、上記結
線試験装置からの信号を表示する信号表示/発生装置に
て確認することができ、多くの端子台に対する結線状況
を同時に試験する場合に、端子台への結線試験ユニット
の挿入間違いを防止することができる効果がある。
【0105】なお、本実施の形態5では、実施の形態3
の端子台を、識別番号発生器を有する構成とし、実施の
形態3のユニットを、上記端子台識別部を有する構成と
したが、実施の形態1あるいは2の端子台を、識別番号
発生器を有する構成とし、実施の形態1あるいは2のユ
ニットを、上記端子台識別部を有する構成としてもよ
い。
【0106】また、上記実施の形態1ないし5では、試
験装置として、結線試験ユニットを、無線通信機能を有
するものとし、結線試験装置との間での信号の授受を無
線回線を介して行うようにしたものを示したが、試験装
置は、上記結線試験ユニットが無線通信機能を有するも
のに限らず、結線試験ユニットを無線通信機能を有しな
い構成とし、該各結線試験ユニットに有線回線により接
続された通信ユニットを別途設けてもよい。以下、この
ような構成の試験装置を実施の形態6として説明する。
【0107】実施の形態6.図6は本発明の実施の形態
6による試験装置を説明するための図である。なお、本
実施の形態6は請求項6に対応するものである。この実
施の形態6の試験装置は、上記実施の形態3の端子台2
1cと同一の構成の複数の端子台と、上記実施の形態3
における入出力結線試験ユニット40の信号入出力部及
び制御部を有する複数の信号入出力ユニット71と、該
信号入出力ユニット71に配線により接続され、該ユニ
ットからの信号あるいは該ユニットへの信号を送信ある
いは受信する無線送受信機能を有する集線試験ユニット
70とを有している。
【0108】上記信号入出力ユニット71は、上記実施
の形態3のユニット40と同様、上記端子台の嵌合開口
に嵌合可能に形成された突出部71aを有している。
【0109】なお、上記端子台の入力端子には、上記実
施の形態3と同様、端子台側ケーブル7,伝送装置,及
び制御盤側ケーブルを介して制御盤1に接続されてお
り、また上記端子台の出力端子には、上記実施の形態3
と同様、設備側配線が接続されている。
【0110】また、この実施の形態6の試験装置は、上
記制御信号を表示するとともに、試験用の模擬表示信号
を発生するパソコン等の信号表示/発生装置81と、該
模擬表示信号を無線回線82を介して上記集線試験ユニ
ット70へ送信するとともに、上記集線試験ユニット7
0から送信された制御信号を無線回線82を介して受信
して上記信号表示/発生装置81へ出力する結線試験装
置80とを有している。
【0111】なお、図中、80aは上記入出力結線試験
装置80の送受信アンテナ、70aは上記集線試験ユニ
ット70の送受信アンテナである。
【0112】このような構成の実施の形態6の試験装置
では、入力端子及び出力端子を有する複数の端子台と、
対応する端子台に装着され、該端子台の入力端子との間
で信号の授受を行う複数の信号入出力ユニット71と、
該複数の信号入出力ユニット71に配線により接続さ
れ、各ユニットへの信号あるいは各ユニットからの信号
を結線試験装置との間で無線回線を介して送信あるいは
受信する集線試験ユニット70とを備えたので、上記実
施の形態3の構成に加えて、個々の端子台に装着される
信号入出力ユニットの構成を簡略化することができる効
果がある。
【0113】なお、本実施の形態6の試験装置では、端
子台として実施の形態3の端子台を有し、結線試験ユニ
ットとして、実施の形態3の結線試験ユニットと同様、
端子台の入力端子からの制御信号を受け取るとともに、
該入力端子に対して表示信号を供給する信号入出力ユニ
ットを有するものを示したが、上記端子台及び結線試験
ユニットはこれに限るものではない。
【0114】例えば、上記実施の形態6における端子台
として、実施の形態1あるいは実施の形態2の端子台を
用いてもよく、また、実施の形態6における結線試験ユ
ニットとしては、実施の形態1のように端子台の入力端
子からの制御信号の検出のみを行うものであっても、実
施の形態2のように端子台の入力端子への表示信号の供
給のみを行うものであってもよい。
【0115】
【発明の効果】以上のように、本発明(請求項1)に係
る試験装置によれば、制御盤からの制御信号が入力され
る制御側端子及び該制御信号を設備機器側に出力するた
めの設備側端子を有する端子台と、該端子台に装着さ
れ、端子台の制御側端子に入力された制御信号を無線回
線により送信する送信手段を有する結線試験ユニットと
を備え、上記端子台を結線試験ユニットの装着により上
記制御側端子と設備側端子間の接点が非接続状態となる
ようにしたので、上記端子台と制御盤との間の結線試験
を行うための準備作業は、上記端子台に結線試験ユニッ
トを挿入する作業だけとなる。つまり、上記試験による
既設設備機器への悪影響が生じないよう、端子台の設備
側端子に接続されている設備側配線を外すなどの準備作
業が不要となり、端子台側の試験者の準備作業を軽減す
ることができる。
【0116】また、上記結線試験ユニットは、上記端子
台の制御側端子に入力された制御信号を無線回線により
送信する送信手段を有する構成となっているため、制御
盤側のオペレータが、端子台の制御側端子に入力された
制御信号をモニターすることが可能となり、これによ
り、監視制御盤と端子台の間における制御信号の伝送の
ための個別配線の結線試験を、制御盤側のオペレータ一
人でも行うことができる。この結果、端子台側試験者の
手作業を極力減少して作業時間の短縮を図るとともに、
試験ミス撲滅を実現できる。
【0117】本発明(請求項2)に係る試験装置によれ
ば、設備機器側からの表示信号が入力される設備側端
子、及び該表示信号を制御盤側へ出力するための制御側
端子を有する端子台と、該端子台に装着され、模擬表示
信号を無線回線を介して受信して端子台の制御側端子に
入力する受信手段を有する結線試験ユニットとを備え、
上記端子台を結線試験ユニットの装着により上記制御側
端子と設備側端子間の接点が非接続状態となるようにし
たので、上記端子台と制御盤の間の表示信号を伝送する
ための個別配線の結線試験を行うための準備作業は、上
記端子台に結線試験ユニットを挿入する作業だけとな
る。
【0118】また、上記結線試験ユニットを、模擬表示
信号を無線回線を介して受信して上記端子台の制御側端
子に入力する受信手段を有する構成としているため、制
御盤側のオペレータが、端子台の制御側端子に入力され
た模擬表示信号をモニターすることが可能となり、これ
により、監視制御盤と端子台の間における表示信号の伝
送のための個別配線の結線試験を、制御盤側のオペレー
タ一人でも行うことができる。この結果、端子台側試験
者の手作業を極力減少して作業時間の短縮を図るととも
に、試験ミス撲滅を実現できる。
【0119】本発明(請求項3)に係る試験装置によれ
ば、制御盤との間で該制御盤からの制御信号の入力ある
いは上記設備機器からの応答信号の出力が行われる複数
の制御側端子,及び上記設備機器との間で上記制御信号
の出力あるいは上記応答信号の入力が行われる複数の設
備側端子を有するとともに、部品装着部を有し、上記各
制御側端子とこれに対応する設備側端子の間の接点を接
続状態と非接続状態の間で切り換え可能な端子台と、上
記端子台の部品装着部に装着可能に構成され、該端子台
への装着により、上記端子台における制御側端子とこれ
に対応する設備側端子の間の接点を非接続状態とする結
線試験ユニットとを備え、上記端子台を試験ユニットの
装着により制御側端子と設備側端子間の接点が非接続状
態となるようにしたので、上記端子台と制御盤の間の制
御信号及び表示信号を伝送するための個別配線の結線試
験を行うための準備作業は、上記端子台に結線試験ユニ
ットを挿入する作業だけとなる。
【0120】また、上記結線試験ユニットを、端子台の
制御側端子に入力された制御信号を無線回線により送信
するとともに、模擬表示信号を無線回線を介して受信し
て端子台の制御側端子に入力する送受信手段を有する構
成としているので、監視制御盤からの制御信号を伝送す
るための個別配線の試験、及び監視制御盤へ表示信号を
伝送するための個別配線の試験を、制御盤側のオペレー
タ一人でも行うことができる。
【0121】さらに、上記ユニットでは、上記端子台に
おける複数の制御側端子の各々に対して、上記制御信号
の検出と、上記模擬応答信号の印加のいずれを行うかを
設定可能な構成となっているので、1つの端子台におけ
るいずれの制御側端子が、制御信号が入力される制御側
端子であるか、表示信号を出力するための制御側端子で
あるかに拘わらず、上記制御信号及び表示信号を伝送す
るための個別配線の結線試験を行うことができる、自由
度が高く汎用性のある結線試験ユニットを実現すること
ができる。
【0122】本発明(請求項4)に係る試験装置によれ
ば、制御盤との間で該制御盤からの制御信号の入力及び
設備機器からの応答信号の出力が行われる複数の制御側
端子,及び上記設備機器との間で上記制御信号の出力及
び上記応答信号の入力が行われる複数の設備側端子を有
する複数の端子台と、該端子台への装着により、上記端
子台における制御側端子とこれに対応する設備側端子の
間の接点を非接続状態とする複数の結線試験ユニットと
を備え、所定の端子台に装着される結線試験ユニットか
ら送信された制御信号を受信するとともに、該制御信号
に対して予め設定された条件が成立したとき、模擬表示
信号を他の端子台に装着された結線試験ユニットに出力
するようにしたので、1つの端子台の制御側端子に接続
された、制御信号を伝送するための出力側配線の結線試
験と、他の端子台の制御側端子に接続された、表示信号
を伝送するための入力側配線の結線試験を同時に行うこ
とができるといった効果もある。
【0123】本発明(請求項5)に係る試験装置によれ
ば、請求項1ないし3のいずれかに記載の試験装置にお
いて、端子台を、これに対応する識別番号を示す信号を
発生する信号発生手段を有する構成とし、上記結線試験
ユニットは、上記識別番号を示す信号に基づいて端子台
を識別する端子台識別手段と、該識別結果に相当する情
報を上記結線試験装置に送信する送信手段とを有する構
成としたので、上記結線試験ユニットが装着されている
端子台を特定することが可能となり、多くの端子台に対
する結線状況を同時に試験する場合に、端子台への結線
試験ユニットの挿入間違いを防止することができる効果
がある。
【0124】本発明(請求項6)に係る試験装置によれ
ば、制御側端子と設備側端子を有する複数の端子台と、
所定の端子台に装着され、該端子台の制御側端子との間
で信号の授受を行う複数の結線試験ユニットと、該複数
の結線試験ユニットに配線により接続され、各ユニット
への信号あるいは各ユニットからの信号を結線試験装置
との間で無線回線を介して送信あるいは受信する集線試
験ユニットとを備えたので、個々の端子台に装着される
結線試験ユニットの構成を簡略化することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による試験装置を説明
するための図であり、図(a)は、該試験装置の構成を示
し、図(b)は、該試験装置における出力結線試験ユニッ
トの内部構成を示し、図(c)は、該試験装置の端子台に
出力結線試験ユニットを装着した状態を示している。
【図2】 本発明の実施の形態2による試験装置を説明
するための図であり、図(a)は、該試験装置の構成を示
し、図(b)は、該試験装置における入力結線試験ユニッ
トの内部構成を示している。
【図3】 本発明の実施の形態3による試験装置を説明
するための図であり、図(a)は、該試験装置の構成を示
し、図(b)は、該試験装置における入出力結線試験ユニ
ットの内部構成を示している。
【図4】 本発明の実施の形態4による試験装置を説明
するための図であり、図(a)は、該試験装置の構成を示
す模式図、図(b)は、該試験装置の動作を示す波形図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態5による試験装置を説明
するための図であり、該試験装置における端子台及び試
験ユニットの内部構成を示している。
【図6】 本発明の実施の形態6による試験装置を説明
するための模式図である。
【図7】 従来のプラント集中監視制御システムに対す
る制御信号の結線確認方法を説明するための模式図であ
る。
【図8】 従来のプラント集中監視制御システムに対す
る表示信号の結線確認方法を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
1 集中監視制御盤、2 伝送親局、3 伝送子局、5
制御側ケーブル、6伝送路、7 設備側ケーブル、8
オペレータ、9 子局側試験者、10 スイッチ、1
1 出力信号線、12 テスター、13 入力信号線、
15 表示ランプ、 16,17 設備側端子、18
構内電話回線、21a,21b,21c,61 端子
台、22 出力結線試験ユニット、23 出力結線試験
装置、24 信号表示装置、25 制御信号、26a,
26b 入力端子、27a,27b 出力端子、 2
8,33,43 無線回線、30 模擬信号発生装置、
31入力結線試験装置、32 入力結線試験ユニット、
34 疑似表示信号、40入出力結線試験ユニット、4
1,80 入出力結線試験装置、42,81 信号表示
/発生装置、 44 制御信号あるいは疑似表示信号、
50 出力−入力組み合わせ試験装置、 51 試験デ
ータ設定装置、60 入出力結線試験ユニット、70
集線試験ユニット、71 信号入出力ユニット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象となる設備機器と、該設備機器
    を制御するための制御盤との間の結線状態を試験するた
    めの試験装置であって、 上記制御盤からの制御信号が入力される制御側端子、及
    び該制御信号を上記設備機器側へ出力するための設備側
    端子を有するとともに、部品装着部を有し、該制御側端
    子と設備側端子間の接点を接続状態と非接続状態の間で
    切り換え可能な端子台と、 上記端子台の部品装着部に装着可能に構成され、該端子
    台への装着により、上記端子台における制御側端子と設
    備側端子間の接点を非接続状態とする結線試験ユニット
    とを備え、 上記結線試験ユニットは、上記端子台の制御側端子へ入
    力された制御信号を検出し、該検出した制御信号を無線
    回線を介して送信する送信手段を有していることを特徴
    とする試験装置。
  2. 【請求項2】 制御対象となる設備機器と、該設備機器
    を制御するための制御盤との間の結線状態を試験するた
    めの試験装置であって、 上記設備機器からの応答信号が入力される設備側端子、
    及び該応答信号を制御盤側へ出力するための制御側端子
    を有するとともに、部品装着部を有し、該制御側端子と
    設備側端子間の接点を接続状態と非接続状態の間で切り
    換え可能な端子台と、 上記端子台の部品装着部に装着可能に構成され、該端子
    台への装着により、上記端子台における制御側端子と設
    備側端子間の接点を非接続状態とする結線試験ユニット
    とを備え、 上記結線試験ユニットは、上記応答信号に相当する模擬
    応答信号を無線回線を介して受信し、受信した模擬応答
    信号を上記端子台の制御側端子に印加する受信手段を有
    していることを特徴とする試験装置。
  3. 【請求項3】 制御対象となる設備機器と、該設備機器
    を制御するための制御盤との間の結線状態を試験するた
    めの試験装置であって、 上記制御盤との間で該制御盤からの制御信号の入力ある
    いは上記設備機器からの応答信号の出力が行われる複数
    の制御側端子,及び上記設備機器との間で上記制御信号
    の出力あるいは上記応答信号の入力が行われる複数の設
    備側端子を有するとともに、部品装着部を有し、上記各
    制御側端子とこれに対応する設備側端子の間の接点を接
    続状態と非接続状態の間で切り換え可能な端子台と、 上記端子台の部品装着部に装着可能に構成され、該端子
    台への装着により、上記端子台における制御側端子とこ
    れに対応する設備側端子の間の接点を非接続状態とする
    結線試験ユニットとを備え、 上記結線試験ユニットは、 上記端子台の制御側端子へ入力された制御信号を検出
    し、該検出した制御信号を無線回線を介して送信すると
    ともに、上記応答信号に相当する模擬応答信号を無線回
    線を介して受信し、受信した模擬応答信号を上記端子台
    の制御側端子に印加する送受信手段を有し、 上記端子台における複数の制御側端子の各々に対して、
    上記制御信号の検出と、上記模擬応答信号の印加のいず
    れを行うかを設定可能な構成となっていることを特徴と
    する試験装置。
  4. 【請求項4】 制御対象となる設備機器と、該設備機器
    を制御する制御盤との間の結線状態を試験するための試
    験装置であって、 上記制御盤との間で該制御盤からの制御信号の入力及び
    設備機器からの応答信号の出力が行われる複数の制御側
    端子,及び上記設備機器との間で上記制御信号の出力及
    び上記応答信号の入力が行われる複数の設備側端子を有
    するとともに、部品装着部を有し、上記各制御側端子と
    これに対応する設備側端子の間の接点を接続状態と非接
    続状態の間で切り換え可能な複数の端子台と、 上記端子台の部品装着部に装着可能に構成され、該端子
    台への装着により、上記端子台における制御側端子とこ
    れに対応する設備側端子の間の接点を非接続状態とする
    複数の結線試験ユニットとを備え、 上記複数の結線試験ユニットのうちの第1の結線試験ユ
    ニットを、 上記端子台の制御側端子へ入力された制御信号を検出
    し、該検出した制御信号を無線回線を介して送信する送
    信手段、及び上記応答信号に相当する模擬応答信号を無
    線回線により受信し、受信した模擬応答信号を上記端子
    台の制御側端子に印加する受信手段のうちの少なくとも
    送信手段を有するものとし、 上記複数の結線試験ユニットのうちの第2の結線試験ユ
    ニットを、 上記送信手段と受信手段のうちの少なくとも受信手段を
    有するものとし、 所定の端子台に装着された上記第1の結線試験ユニット
    から送信される制御信号の有する信号条件に応じて、上
    記第2の結線試験ユニットの装着されている端子台の特
    定の制御側端子に模擬応答信号が入力されるよう構成し
    たことを特徴とする試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の試
    験装置において、上記端子台は、該端子台を識別するた
    めの固有の識別番号を示す信号を発生する信号発生手段
    を有し、 上記結線試験ユニットは、上記識別番号を示す信号に基
    づいて、該結線試験ユニットが装着されている端子台を
    識別する端子台識別手段を有し、該識別結果に相当する
    情報を無線回線を介して送信する構成となっていること
    を特徴とする試験装置。
  6. 【請求項6】 制御対象となる設備機器と、該設備機器
    を制御する制御盤との間の結線状態を試験するための試
    験装置であって、 上記制御盤との間で該制御盤からの制御信号の入力及び
    設備機器からの応答信号の出力が行われる制御側端子,
    及び上記設備機器との間で上記制御信号の出力及び上記
    応答信号の入力が行われる設備側端子を有するととも
    に、部品装着部を有し、上記各制御側端子とこれに対応
    する設備側端子の間の接点を接続状態と非接続状態の間
    で切り換え可能な複数の端子台と、 上記複数の端子台の部品装着部に装着可能に構成され、
    該端子台への装着により、上記端子台における制御側端
    子とこれに対応する設備側端子の間の接点を非接続状態
    とする複数の結線試験ユニットと、 上記各結線試験ユニットに配線により接続され、所定の
    結線試験ユニットの装着された端子台の制御側端子へ入
    力された制御信号を検出し、該検出した制御信号を無線
    回線を介して送信する送信手段、及び上記応答信号に相
    当する模擬応答信号を無線回線により受信し、受信した
    模擬応答信号を所定の結線試験ユニットの装着された端
    子台の制御側端子に出力する受信手段の少なくとも一方
    を有する集線試験ユニットとを備えたことを特徴とする
    試験装置。
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