JP2000347353A - レンズ付きフイルムユニットの生産情報管理方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニットの生産情報管理方法

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JP2000347353A
JP2000347353A JP11156172A JP15617299A JP2000347353A JP 2000347353 A JP2000347353 A JP 2000347353A JP 11156172 A JP11156172 A JP 11156172A JP 15617299 A JP15617299 A JP 15617299A JP 2000347353 A JP2000347353 A JP 2000347353A
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lens
memory
unit
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Hiroshi Hara
博 原
Kazuto Iwase
一人 岩瀬
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ付きフイルムユニットに対してクレー
ムが発生した場合には原因の解析を詳細に行い、また多
品種生産を迅速かつ正確に行う。 【解決手段】 フイルムカートリッジ組立時にICメモ
リ23に写真フイルムの情報Dが記憶される。生産情報
管理コンピュータ40の記憶媒体にユニット本体の部品
の情報Aと組立・検査工程の情報Bが記憶される。フイ
ルムカートリッジが供給されると、ICメモリ23から
情報Dが読み出され、情報A,B,Dが生産計画情報に
照合される。フイルム装填後、情報A,Bとフイルム装
填の情報C,検査の情報EがICメモリ23に記憶され
る。包装工程でICメモリ23から情報A〜Eが読み出
され、ユニット本体品種と外装ラベル,包材の品種が照
合され、ユニット本体に対応した包装ラインが自動選択
される。包材の情報FがICメモリ23に記憶されてか
らユニット本体に外装ラベルが貼着され、包材に封入さ
れた後、梱包,出荷される。情報A〜Fは、クレーム発
生時にICメモリ23から読み出され、生産工程まで遡
っての原因解析に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICメモリ付きのフ
イルムカートリッジを用いるレンズ付きフイルムユニッ
トもしくはユニット本体にICメモリを組み込んだレン
ズ付きフイルムユニットの生産情報管理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、安価で操作の簡単なレンズ付きフ
イルムユニットがその手軽さから広く一般に普及してい
る。このようなレンズ付きフイルムユニットの生産工程
では、個々のレンズ付きフイルムユニットに対しては、
ロット番号が与えられているのみである。
【0003】一方、観光地やイベント会場向けに、例え
ば内蔵した写真フイルムに予めイラストやタイトル等を
露光したり、ユニット本体の外壁面に貼着される外装ラ
ベルや完成したレンズ付きフイルムユニットを包む包装
材料(以下包材という)を別のデザインのものに変更し
た特別仕様のレンズ付きフイルムユニットを限定生産す
る場合がある。このような限定生産では、通常の生産ラ
インにおいて、通常仕様のレンズ付きフイルムユニット
が規定個数流れた後、ライン内の外装ラベルや包材を全
て空にしてから、特別仕様の包材等をセットし、ライン
を再稼働している。
【0004】また、レンズ付きフイルムユニットは、極
限までローコスト化が図られている関係上、一般に、撮
影レンズはプラスチック製の1枚または2枚構成で、焦
点距離,絞り,シャッタスピードのいずれも単一の値に
固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、製品として
出荷されたレンズ付きフイルムユニットにクレームがつ
いた場合、ロット番号から得られる情報としては、製造
年月日,ラインNo.等の限られたものであったので、
クレームの原因究明を徹底的に行うことができず、再発
防止に有効な対策を講じることが困難であった。
【0006】また、上記限定生産を行うには、上述した
ように、通常仕様のレンズ付きフイルムユニットが規定
個数流れて生産ラインが空になるまで待つ時間的なロス
や、外装ラベルや包材を別デザインのものに取り替える
作業の手間や、フイルム品種,ユニット本体品種,包材
品種等の組み合わせが正しいが否かを確認する作業の手
間等が必要となる。このため、トータルな生産コストの
増加を招くという問題がある。
【0007】また、天候等の撮影条件が予め決められた
絞り,シャッタスピードに適合していれば、適正露光と
なり得るが、実際には部品や組み付け精度等のバラツキ
によりシャッタスピードが個々のレンズ付きフイルムユ
ニット毎に異なるため、レンズ付きフイルムユニット毎
の露光量にバラツキが生じる。これをカバーするため、
ラボの自動プリンタはネガフイルムの露光レベルを読み
取り、適正プリントとなるように自動的にプリント条件
を設定して補正するが、補正しきれずに画質的に不満足
なプリント写真が出力される場合があった。
【0008】また、上述したように撮影レンズがプラス
チック製の1枚または2枚構成であることから光学収差
(倍率色収差,歪曲収差,中心と周辺の光量差大等)の
発生は避けられない。従来は、このような収差をプリン
ト工程で除くことは不可能であったが、ネガからスキャ
ンもしくは撮像によって画像データを読み込んでデジタ
ル補正を行うシステムにおいては、撮影レンズに起因す
る収差を補正しながらプリントを行うことができる。し
かしながら、このようなシステムにおいても、撮影レン
ズの収差情報は、フイルムカートリッジ上の識別マーク
を目視で読み取ってオペレータが入力する等の面倒な作
業が必要であった。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、クレームが発生した場合には原因の解析を生産工程
まで遡って詳細に行うことができ、また特別仕様の限定
生産を含む多品種生産も迅速かつ正確に行うことができ
るレンズ付きフイルムユニットの生産情報管理方法を提
供することを目的とする。また、適切なプリント条件を
容易に設定してプリント画質の向上に寄与できるレンズ
付きフイルムユニットの生産情報管理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、フイルムカートリッジもしくはユニット
本体の個々に内蔵されたICメモリを部品情報や検査情
報等の生産情報を記憶する記憶媒体として活用すること
を特徴としており、生産工程中に得られた生産情報を逐
次に前記ICメモリに書き込み、また適宜にこれを読み
出してレンズ付きフイルムユニットの生産管理に利用す
るようにしたものである。
【0011】また、ICメモリ付きのフイルムカートリ
ッジを用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニ
ット本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルム
ユニットの生産情報管理方法において、前記ICメモリ
にレンズ付きフイルムユニットの生産工程で得られる少
なくともフイルムカートリッジの品種に係る情報とユニ
ット本体の品種に係る情報とを書き込み、これらの情報
を包装前に読み出して包装材料の品種に係る情報と照合
するものである。
【0012】また、ICメモリ付きのフイルムカートリ
ッジを用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニ
ット本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルム
ユニットの生産情報管理方法において、前記ICメモリ
にレンズ付きフイルムユニットの生産工程で得られた情
報を書き込み、レンズ付きフイルムユニットの回収後に
これを読み出してクレーム原因の解析に用いるものであ
る。
【0013】また、ICメモリ付きのフイルムカートリ
ッジを用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニ
ット本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルム
ユニットの生産情報管理方法において、前記ICメモリ
にレンズ付きフイルムユニットの生産工程で得られた部
品情報を書き込み、この部品情報をレンズ付きフイルム
ユニットの回収後に読み出してプリント条件の設定に用
いるものである。
【0014】また、ICメモリ付きのフイルムカートリ
ッジを用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニ
ット本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルム
ユニットの生産情報管理方法において、前記ICメモリ
にレンズ付きフイルムユニットの生産工程における動作
試験で得られた実測値情報を書き込み、レンズ付きフイ
ルムユニットの回収後にこれを読み出してプリント条件
の設定に用いるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図2において、本発明が適用され
るレンズ付きフイルムユニット2は、写真フイルムが装
填され各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、
このユニット本体3の外周に貼付される外装ラベル4と
からなる。ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5,
接眼側ファインダ窓6,ストロボ発光部7,ストロボ操
作部8等が設けられており、上面にはシャッタボタン
9,カウンタ表示窓10,充電完了表示部材11等が設
けられている。ユニット本体3の背面からは、撮影後の
フイルム巻上げに用いられる巻上げノブ12の一部が露
呈されている。
【0016】図3に示すように、ユニット本体3は、前
カバー14,本体基部15,ストロボユニット16,電
池17,フイルムカートリッジ18,後カバー19,ス
イッチ板20,受け板21から構成されている。この受
け板21は、ハンダ付けで凹凸になっているストロボユ
ニット16のプリント基板上に載せられるとともにスイ
ッチ板20を受け、スイッチ板20のスムーズなスライ
ド移動を補助するとともに、スイッチ板20のオン/オ
フ位置の位置決めを行う。
【0017】フイルムカートリッジ18はIX240タ
イプのカートリッジケース22にICメモリ23を組み
込んだものである。ICメモリ23は、例えば非接触型
の接点がカートリッジケース22の上端面に露呈するよ
うに形成されたメモリ基板と、このメモリ基板に実装さ
れたデータ書き込み/読み出し用の制御回路及びメモリ
チップとからなる。このメモリチップには、例えばEE
PROMのようにデータの書き込み/消去/更新が可能
な不揮発性のものが用いられ、専用の非接触型リーダ/
ライタによって任意にデータの読み出し/書き込みが可
能となっている。
【0018】プラスチック製のカートリッジケース22
内には、写真フイルム24が巻き付けられるスプール2
5と、このスプール25の回転によってカートリッジケ
ース22内から写真フイルム24を送り出すフイルム送
出し機構が組み込まれている。スプール25の端部はカ
ートリッジケース22の端面から露呈されており、カー
トリッジケース22外からの駆動によって回動される。
【0019】また、カートリッジケース22には写真フ
イルム24が出入りするフイルム出入り口が設けられて
おり、このフイルム出入り口の奥には、フイルム出入り
口を開閉する遮光蓋27が組み込まれている。遮光蓋2
7は棒形状をしており、フイルム出入り口を開放する開
き位置と閉鎖する閉じ位置との間で回動自在とされてい
る。遮光蓋27の端部は、カートリッジケース22の端
面から外部に露呈されており、カートリッジケース22
外からの操作によって回動される。
【0020】本体基部15の前面中央部には、露光ユニ
ット29が取り付けられている。この露光ユニット29
を挟む両側方には、カートリッジケース22が収納され
るカートリッジ室30と、カートリッジケース22から
引き出されてロール状に巻かれたフイルムロール24a
が収納されるフイルム室31とが一体に設けられてい
る。
【0021】露光ユニット29の前部には、撮影レンズ
5が取り付けられ、上部には、シャッタ機構,フイルム
カウンタ機構,フイルム巻止め機構等を構成する各種部
品と、充電完了表示部材11,ファインダ光学系32等
が取り付けられる。
【0022】カートリッジ室30の外壁面には、コネク
タ35が露呈されている。このコネクタ35は、フイル
ムカートリッジ18のICメモリ23と非接触に対峙す
るようにカートリッジ室30内に取り付けられた端子
(図示せず)と電気的に接続されている。そして、コネ
クタ35に接続されるプラグ36が前カバー14の裏面
に取り付けられている。このプラグ36には、細長いフ
レキシブル基板37の一端部が取り付けられ、このフレ
キシブル基板37の他端部に取り付けられた端子38が
前カバー14のほぼ中央部に形成された開口から露呈さ
れている。この端子38を介してユニット本体3の外部
からICメモリ23に各種情報が記録される。
【0023】図1において、フイルムカートリッジ組立
ラインでは、カートリッジケース22にICメモリ23
を組み込んだ後、カートリッジケース22内に写真フイ
ルム24を巻き込む。フイルム巻込みが終了したカート
リッジケース22のICメモリ23に情報Dが書き込ま
れる。
【0024】情報Dとしては、写真フイルム24のIS
O感度,乳剤情報,ロット情報,塗布情報,プレ露光情
報等がある。塗布情報とは、写真フイルム24のマスタ
ーロールの生産工程中に発生する乳剤の塗布ムラや乾燥
工程中のトラブルによって欠陥部分を含むマスターロー
ルが生産された等の情報である。また、プレ露光情報と
は、レンズ付きフイルムユニット2を観光地やイベント
の景品等に用いる場合に、最初の数コマもしくは全コマ
に予め露光されるアニメのキャラクタや風景等に関する
情報である。
【0025】ICメモリ23に情報Dが書き込まれたカ
ートリッジケース22の外周にラベルが貼着され、フイ
ルムカートリッジ18が完成される。このフイルムカー
トリッジ18は、所定の数がトレイに詰められ、レンズ
付きフイルムユニット組立ラインへ出荷される。
【0026】レンズ付きフイルムユニット組立ラインで
は、ユニット本体3の部品供給工程で各部品の情報Aが
生産情報管理コンピュータ40の記憶媒体(例えばハー
ドディスク等)に一旦記憶される。情報Aとしては、撮
影レンズ5の成形材料,構成,焦点距離,明るさ(絞
り)等の部品情報や前カバー14,本体基部15,後カ
バー19等の成形品の色や素材等に関する部品情報があ
る。なお、撮影レンズ5の構成情報としては、1枚構成
(単玉)か2枚構成かの別、1枚構成であれば非球面単
玉であるか否か等の情報がある。また、撮影レンズ5の
構成に起因する光学収差(倍率色収差,歪曲収差,中心
と周辺の光量差等)の情報も情報Aに含まれる。
【0027】ユニット本体3の組立・検査工程では、情
報Bが生産情報管理コンピュータ40の記憶媒体に一旦
記憶される。情報Bとしては、露光ユニット29のシャ
ッタスピード,ストロボユニット16の発光特性(ガイ
ドナンバー等),電池17の電圧,摺動部のメカ物性値
(力量等)についての各設計値情報及び実測値情報と、
組立及び検査に用いられた各機器名と、パレットNo.
等の情報とがある。
【0028】フイルムカートリッジ組立ラインから完成
したフイルムカートリッジ18が供給されると、まず生
産情報管理コンピュータ40はICメモリ23から情報
Dを読み出し、情報A,B及び情報Dが予め入力されて
いる生産計画情報に対応しているか否かを判定する。対
応していない場合には生産情報管理コンピュータ40は
警告を発し、対応している場合にはフイルム装填工程に
移行する。
【0029】フイルム装填工程では、暗室内でカートリ
ッジケース22がカートリッジ室30に挿入され、また
フイルムロール24aがフイルム室31に挿入された
後、後カバー19によって本体基部15の背面側が光密
に閉じられる。この後、生産情報管理コンピュータ40
の記憶媒体から情報A,Bが読み出されて端子38を介
してICメモリ23に書き込まれる。そして更に、フイ
ルム装填工程に関する情報CがICメモリ23に書き込
まれる。この情報Cとしては、フイルム装填日時,生産
ラインNo.,フイルム装填装置No.,パレットN
o.,フイルム装填条件等がある。なお、情報A,Bの
ICメモリ23への書込は、フイルム装填前に行っても
よい。
【0030】次の検査工程では、ユニット本体3に対し
て各種の検査が行われるとともに、情報EがICメモリ
23に書き込まれる。この情報Eとしては、検査によっ
て得られたシャッタスピードの実測値,ストロボユニッ
トの発光特性データ,摺動部のメカ物性値(力量等),
フイルム巻上げに要する力量等の他、検査ラインN
o.,パレットNo.,測定ヘッドNo.がある。
【0031】次の包装工程では、まずICメモリ23か
ら情報A〜Eが読み出され、これらから特定されるユニ
ット本体3の品種と、ラベル貼着機にセットされた外装
ラベル4の品種と、包装機にセットされた包材の品種と
が生産情報管理コンピュータ40によって照合される。
この包材の品種特定は、包材の表面に印刷されたバーコ
ードを読み取ることによって行われる。そして、包装工
程には、それぞれ異なる品種の外装ラベルや包材がセッ
トされた複数のラインが予め用意されており、搬送され
てきたユニット本体3の品種に対応したラインが自動選
択され、途切れることなく、外装ラベル貼着と包装とが
実施される。
【0032】そして、端子38が露呈された前カバー1
4の開口が外装ラベル4の貼着によって塞がれる前に、
情報FがICメモリ23に書き込まれる。この情報Fと
しては、包装日時,包材ロットNo.,包装機ライン情
報,包装条件等がある。この情報Fの書込みが終わる
と、ユニット本体3の外周面に外装ラベル4が貼着され
てレンズ付きフイルムユニット2が完成される。そし
て、このレンズ付きフイルムユニット2が包材に封入さ
れた後、所定の数ずつ段ボール箱に梱包されて出荷され
る。
【0033】このように製品として出荷された後、レン
ズ付きフイルムユニット2を使用したユーザから例えば
異常に巻上げ操作に力が要る等のクレームがつけられる
場合がある。このようなクレームがあった場合には、そ
の製品を回収した後、ユニット本体3を分解する前に外
装ラベル4を剥がして端子38を露呈させ、この端子3
8とコンピュータとを接続してフレキシブル基板37,
プラグ36,コネクタ35を介してフイルムカートリッ
ジ2のICメモリ23から上記の情報A〜Fを読み出
す。これにより、その場で詳細な製造履歴を把握するこ
とが可能となり、必ずしも生産情報管理コンピュータ4
0まで遡って膨大なデータベースを対象にしてデータ検
索をしなくても、クレーム原因の究明を迅速に行うこと
ができ、部品精度や生産工程を見直す等、クレームの再
発防止に有効な手段を講じることができる。
【0034】このようにユニット本体3の面倒な分解作
業を行うことなく、容易にクレーム原因の究明を詳細に
行うことが可能であるが、情報A〜Fを読み出した後、
さらに実際にユニット本体3を分解してクレーム原因と
思われる箇所の状態と情報A〜Fとを突き合わせる等の
確認作業を行う。
【0035】また、ICメモリ23からデータ読み出し
を行うには、スタンドアローン型の小規模なマイクロコ
ンピュータとデータ読み取り器を用意すれば充分である
から、メーカが各地に展開している支店,事業所単位で
も簡単に調査を行うことができる。
【0036】なんら問題なく使用されたレンズ付きフイ
ルムユニット2は、現像取扱店に提出された後、ラボに
集められ、分解,フイルムカートリッジ18の取り出
し,現像,プリントの各処理が行われる。このプリント
処理には、例えばデジタル処理による補正を行ってプリ
ントするプリンタプロセサが用いられる。
【0037】現像済みの写真フイルム24を収納したフ
イルムカートリッジ18がプリンタプロセサにセットさ
れると、写真フイルム24の繰り出しと同時にICメモ
リ23から倍率色収差,歪曲収差(水平ディストーショ
ン及び垂直ディストーション),中心と周辺との光量差
の各情報及びシャッタスピードの実測値情報が各々読み
取られ、プリンタプロセサのプリント条件として設定さ
れる。
【0038】次に、写真フイルム24の各撮影コマが1
コマずつ撮像され、画像メモリに順次記憶される。撮像
が終わった後、プリントする撮影コマの画像データが画
像メモリから読み出され、まずR(レッド)、G(グリ
ーン)、B(ブルー)の3色分解画像の内、G(グリー
ン)画像を基準として、レッドの倍率色収差がR倍率色
収差データを基にしてデジタル補正され、続いてブルー
の倍率色収差がB倍率色収差データ34を基にしてデジ
タル補正される。
【0039】倍率色収差が補正された画像データは、水
平ディストーションデータに基づいて、写真フイルム2
4の長手方向のディストーションがデジタル補正され
る。次に、垂直ディストーションデータに基づいて、写
真フイルムの短辺方向のディストーションがデジタル補
正され、ディストーションの補正が完了する。次に、中
心と周辺との光量差データに基づいて、画面中心から同
心円のエリアごとにスキャンした画像データの輝度がデ
ジタル補正される。
【0040】デジタル補正された撮影コマの画像データ
は、画像(ネガ像)として液晶パネルに表示される。こ
の表示に際して、シャッタスピードの実測値情報に基づ
いて液晶パネルの輝度が調整される。この液晶パネルに
表示された画像がカラーペーパーに焼付露光される。こ
のカラーペーパーはペーパープロセサに送られ、ここで
現像処理された後に、各コマ毎に切り離されて、プリン
ト写真としてトレーに排出される。
【0041】以上説明した実施形態では、撮影レンズの
光学収差を情報Aの一部としてICメモリに記憶させた
が、ラボに設置したプリンタプロセサの記憶装置に予め
撮影レンズの各構成毎の収差情報を記憶しておき、プリ
ント処理時にICメモリから読み出した撮影レンズの構
成情報(部品情報)に対応した収差情報をプリンタプロ
セサの記憶装置から読み出してプリント条件の設定に用
いるようにしてもよい。この場合には、ICメモリに撮
影レンズの構成情報のみを記憶させ、収差情報を記憶さ
せる必要がなくなるから、ICメモリのメモリ容量を節
約できる。
【0042】また、ICメモリに書き込む情報として
は、上記の他、製造工程中の温度や湿度、各加工設備の
稼働条件、オペレータ名や、オフラインで行われる各種
の検査結果、出荷判定結果や判定者名やラベルメーカー
名などの付加情報を適宜選択して書き込んでおいてもよ
い。さらに、生産計画データを作成する時点で仕向け先
が決まっていることも少なくないため、仕向先や出荷予
定日のデータを書き込むこともできる。
【0043】また、ICメモリに書き込まれた生産情報
のうち、製品として出荷される段階で不要となり、しか
も製造履歴のトレースにも不要なデータについては、外
装ラベルを貼着する前に消去してもよい。また、品質,
製造履歴のトレーサビリティを確保するためには有用な
生産情報のうち、製造上での機密が必要となるデータに
ついては、これをメーカー側でのみ利用できるように暗
号化したコードとともに書き込んでおくことも有効であ
る。暗号化の手法としては種々のものが公知であるが、
ISO標準9796に互換性のある暗号化アルゴリズム
として提唱されている公開鍵暗号方式の「RSA」を効
果的に用いることができる。
【0044】また、カートリッジケースにICメモリを
組み込んでから、上述した種々の情報を書き込むだけで
なく、生産計画データによって決められた計画数量に応
じた個数のICメモリに予めフイルム情報等の適宜のデ
ータを書き込んでおき、これをカートリッジケースに組
み込むようにすれば、製造工程中のデータ書き込み作業
を部分的に軽減することができる。
【0045】また、上記実施形態は、ICメモリ付きの
フイルムカートリッジを用いたものであったが、本発明
はこれに限定されず、ユニット本体の一部,例えばスト
ロボユニットのプリント基板にICメモリを組み込んで
もよい。この場合には、前記情報A,BのICメモリへ
の書き込みは、ユニット本体の部品供給工程,ユニット
本体の組立・検査工程でそれぞれ行われ、またフイルム
カートリッジに関する情報Dの書き込みは、フイルム装
填工程で行われる。
【0046】また、上記実施形態では、ICメモリにユ
ニット本体の外部からアクセスするためにコネクタ,プ
ラグ及びフレキシブル基板を用いたが、本発明はこれら
に限定されないのは勿論で、例えばプラグ36に対応す
る前カバー14の部分に蓋付きの開口を設け、プラグや
フレキシブル基板を省略してもよい。
【0047】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、フイル
ムカートリッジまたはユニット本体のICメモリにレン
ズ付きフイルムユニットの生産工程で得られた情報を書
き込み、後工程でこれを読み出して生産管理に用いるの
で、例えば生産工程中に適宜に生産計画データと照合す
ることにより異種部品の混入を防止でき、生産工程の円
滑化,効率化に寄与できる。
【0048】また、ICメモリにフイルムカートリッジ
の品種に係る情報とユニット本体の品種に係る情報とを
書き込み、これらの情報を包装前に読み出して包装材料
の品種に係る情報と照合するので、多品種の混流生産が
可能となり、迅速かつ正確に多品種の生産を行うことが
できる。この結果、レンズ付きフイルムユニットのロー
コスト化にも寄与できる。
【0049】また、ICメモリに生産工程で得られた情
報を書き込み、レンズ付きフイルムユニットの回収後に
これを読み出してクレーム原因の解析に用いるので、ク
レームが発生した場合にはICメモリから生産情報を読
み出してクレーム原因の解析を生産工程まで遡って詳細
に行うことができ、クレームの再発防止に有効な対策を
速やかに講じることができる。
【0050】また、ICメモリに生産工程における動作
試験で得られた実測値情報を書き込み、レンズ付きフイ
ルムユニットの回収後にこれを読み出してプリント条件
の設定に用いるので、レンズ付きフイルムユニットの個
体差に起因する露光量のバラツキを効果的に補正でき、
プリント画質の向上に寄与できる。
【0051】また、ICメモリに生産工程で得られた部
品情報を書き込み、レンズ付きフイルムユニットの回収
後にこれを読み出してプリント条件の設定に用いるの
で、例えば撮影レンズの構成に起因する収差を効果的に
補正でき、プリント画質の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生産情報管理方法の一例を示すフロー
チャートである。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図3】ユニット本体の分解斜視図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 4 外装ラベル 18 フイルムカートリッジ 22 カートリッジケース 23 ICメモリ 24 写真フイルム 40 生産情報管理コンピュータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/24 G03B 17/24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICメモリ付きのフイルムカートリッジ
    を用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニット
    本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルムユニ
    ットの生産情報管理方法において、 前記ICメモリにレンズ付きフイルムユニットの生産工
    程で得られた情報を書き込み、後工程でこれを読み出し
    て生産管理に用いることを特徴とするレンズ付きフイル
    ムユニットの生産情報管理方法。
  2. 【請求項2】 ICメモリ付きのフイルムカートリッジ
    を用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニット
    本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルムユニ
    ットの生産情報管理方法において、 前記ICメモリにレンズ付きフイルムユニットの生産工
    程で得られる少なくともフイルムカートリッジの品種に
    係る情報とユニット本体の品種に係る情報とを書き込
    み、これらの情報を包装前に読み出して包装材料の品種
    に係る情報と照合することを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニットの生産情報管理方法。
  3. 【請求項3】 ICメモリ付きのフイルムカートリッジ
    を用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニット
    本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルムユニ
    ットの生産情報管理方法において、 前記ICメモリにレンズ付きフイルムユニットの生産工
    程で得られた情報を書き込み、レンズ付きフイルムユニ
    ットの回収後にこれを読み出してクレーム原因の解析に
    用いることを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの
    生産情報管理方法。
  4. 【請求項4】 ICメモリ付きのフイルムカートリッジ
    を用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニット
    本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルムユニ
    ットの生産情報管理方法において、 前記ICメモリにレンズ付きフイルムユニットの生産工
    程で得られた部品情報を書き込み、この部品情報をレン
    ズ付きフイルムユニットの回収後に読み出してプリント
    条件の設定に用いることを特徴とするレンズ付きフイル
    ムユニットの生産情報管理方法。
  5. 【請求項5】 ICメモリ付きのフイルムカートリッジ
    を用いるレンズ付きフイルムユニットもしくはユニット
    本体にICメモリを組み込んだレンズ付きフイルムユニ
    ットの生産情報管理方法において、 前記ICメモリにレンズ付きフイルムユニットの生産工
    程における動作試験で得られた実測値情報を書き込み、
    この実測値情報をレンズ付きフイルムユニットの回収後
    に読み出してプリント条件の設定に用いることを特徴と
    するレンズ付きフイルムユニットの生産情報管理方法。
JP11156172A 1998-06-09 1999-06-03 レンズ付きフイルムユニットの生産情報管理方法 Pending JP2000347353A (ja)

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EP04017924A EP1475662A3 (en) 1998-06-09 1999-06-08 Method of controlling production and recycle of photo film cartridge or lens-fitted photo film unit
US09/328,004 US6205060B1 (en) 1998-06-09 1999-06-08 Method of controlling a production process and recycle of photo film cartridge or lens-fitted photo film unit
EP99304454A EP0965882B1 (en) 1998-06-09 1999-06-08 Method of controlling production of a lens-fitted photo film unit
EP04005147A EP1435543A3 (en) 1998-06-09 1999-06-08 Method of controlling production and recycle of photo film cartridge or lens-fitted photo film unit
DE69922293T DE69922293T2 (de) 1998-06-09 1999-06-08 Verfahren zur Kontrolle der Produktion einer mit einer Linse versehenen Photofilmeinheit
CNB991109422A CN1184533C (zh) 1998-06-09 1999-06-09 控制胶片暗盒或装有镜头之胶片组件的生产与回收方法

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