JP2000347321A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JP2000347321A
JP2000347321A JP11158159A JP15815999A JP2000347321A JP 2000347321 A JP2000347321 A JP 2000347321A JP 11158159 A JP11158159 A JP 11158159A JP 15815999 A JP15815999 A JP 15815999A JP 2000347321 A JP2000347321 A JP 2000347321A
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JP
Japan
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photographic
image processing
developed
developing machine
image
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JP11158159A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Yamamoto
容靖 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像機の現像特性差の影響を受けることなく
最適な画像処理を行うことができる画像処理方法及び画
像処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 プレスキャン又はファイスキャンにより
読み取られた画像記録領域外に記録された現像機情報や
写真フィルムIDを現像機判定部に入力し(106)、
特定の現像機で現像された写真フィルムか否かを判定す
る(108)。特定の現像機で現像されたものであると
判定された場合は、写真フィルム特性記憶部に予め記憶
された特定の現像機で現像した場合における写真フィル
ム特性を読み出して階調補正テーブルを作成し(11
0)、各種の画像処理を行う(112、118)。特定
の現像機で現像されたものでないと判定された場合は、
読み取った画像データから画像処理条件を算出して(1
20)、各種の画像処理を行う(118)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料に記
録された画像を読み取り、読み取りによって得られた画
像データに対して、画像処理を行う画像処理方法及び画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フィルムなどの写真感光
材料(以下、単に写真フィルムと称す)に記録された画
像を光電的に読み取り、読み取りによって得られた画像
データに各種の画像処理を施し、画像処理後のこの画像
データに基づいてレーザ光を変調し、カラーペーパーな
どの感光材料を走査露光して仕上がりプリントを作成す
るデジタルラボシステムが提案されている。
【0003】このデジタルラボシステムにおいて、写真
フィルムの特性(露光量−発色濃度特性)の異なる様々
な写真フィルムに記録されている画像を読み取り、写真
フィルムの特性や画像を出力する装置に応じた適正な画
像を得るため、画像処理を施すことにより様々な補正
(例えば、ノーマル露光領域におけるグレー階調のR、
G、B、3色のバランスを補正するグレー階調バランス
補正や写真フィルム特性におけるアンダー露光領域及び
オーバー露光領域の非線形部分を補正する写真フィルム
の非線形性補正)を行う必要がある。
【0004】従来のデジタルラボシステムでは、写真フ
ィルム特性を補正して適正な画像処理条件を決定するた
めに様々な方法が取られている。例えば、単一の画像の
画像データから画像処理条件を求めて画像処理を行う方
法、同一の写真フィルムに記録された複数画像(1件分
の画像)の画像データから写真フィルム特性を推定して
画像処理条件を求め画像処理を行う方法、同一フィルム
種の多数本の写真フィルムに記録された多数の画像の画
像データから写真フィルム特性を推定して画像処理条件
を求め画像処理を行う方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来から提案されている画像処理において、上述の単一
の画像の画像データから求める方法では、撮影シーンの
依存性が大きく、濃度フェリアやカラーフェリアが生じ
る可能性がある。また、1件分の画像データから求める
方法においてもデータ数が増すことにより精度は増す
が、やはり撮影シーンの依存性の影響がある。同一フィ
ルム種の複数件分の画像データから求める方法では大量
にデータを蓄積することで撮影シーンの依存性による影
響はなくなるが、写真フィルムを現像する現像機に起因
する現像処理方式などの違いにより生じる現像処理差や
現像条件などの違いによる現像差(以下、これらを現像
特性差と称する)によって写真フィルム特性が変化し、
これらの現像特性差を有する写真フィルムを同一の特性
として扱うため、現像特性差を反映して補正することが
できない。また、写真フィルム特性そのものを記憶して
おいて補正に利用する方法においても、上述のような現
像特性差を反映して補正することができない、という問
題がある。
【0006】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、現像機の現像特性差の影響を受けることなく最
適な画像処理を行うことができる画像処理方法及び画像
処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、処理対象の写真感光材料に
記録された画像を読み取り、読み取りによって得られた
画像データに対して、所定の画像処理を行う画像処理方
法であって、処理対象の写真感光材料が特定の現像機で
現像された写真感光材料か否かを判定し、処理対象の写
真感光材料が前記特定の現像機で現像された写真感光材
料である場合には、当該写真感光材料の特性及び前記特
定の現像機の現像特性に応じて定めた補正条件に基づい
て、前記画像データを補正することを特徴としている。
【0008】現像特性は、例えば、現像機の種類、現像
方式の種類、処理液の種類などによって変化する。更
に、各種処理液の組成、液温、攪拌度(濃度変化)など
によって変化する。現像特性を規定する前記各項目は現
像機毎に異なっていることが多いので、これに対して請
求項1の発明では、処理対象の写真感光材料が特定の現
像機(例えば、現像特性が既知である現像機)で現像さ
れた写真感光材料であるか否かを判定し、特定の現像機
で現像された写真感光材料である場合には、当該写真感
光材料の特性及び特定の現像特性に応じて定めた補正条
件に基づいて画像データを補正するので、特定の現像機
で現像された写真感光材料から得られた画像データを最
適な補正条件で補正することができる。すなわち、現像
を行った現像機が特定されている写真感光材料は、当該
写真感光材料の特性が現像によってどのように変化した
かを前記現像機の現像特性に基づいて容易に推定可能で
ある。従って、写真感光材料の特性及び前記特定の現像
機の現像特性から写真感光材料の実際の特性(現像を経
た特性)に応じて画像データを補正する補正条件を得る
ことができる。そして、該補正条件に基づいて画像デー
タを補正しているので、現像機の現像特性差の影響を受
けることなく最適な画像処理を行うことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、処理対象の写真
感光材料に記録された画像を読み取り、読み取りによっ
て得られた画像データに対して、所定の画像処理を行う
画像処理方法であって、前記特定の現像機における現像
特性の変化を測定すると共に、処理対象の写真感光材料
が特定の現像機で現像された写真感光材料か否か判定
し、処理対象の写真感光材料が前記特定の現像機で現像
された写真感光材料である場合には、当該写真感光材料
の特性及び前記特定の現像機の現像特性及び前記特定の
現像機の現像特性の変化に応じて定めた補正条件に基づ
いて、前記画像データを補正することを特徴としてい
る。
【0010】現像特性を規定する前述した各項目の内、
各種処理液の組成、液温、攪拌度(濃度変化)は、単一
の現像機においても経時的に、或いは写真感光材料の処
理量によって変化するので、これらの変化に伴って現像
特性も若干変化する。これに対して、請求項2の発明で
は、特定の現像機における現像特性の変化、例えば、現
像機の処理液の液温や濃度などの変動によって生じる写
真感光材料特性の変化を測定するので、特定の現像機に
おける現像特性を正確に把握することができる。そし
て、処理対象の写真感光材料が特定の現像機で現像され
た写真感光材料か否かを判定し、特定の現像機で現像さ
れた写真感光材料である場合には、当該写真感光材料の
特性及び特定の現像機の現像特性及び現像特性の変化に
応じて定めた補正条件に基づいて画像データを補正する
ので、現像機の現像特性差の影響を受けることなく最適
な画像処理を行うことができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、処理対象の写真感光材料
が前記特定の現像機で現像されたか否かを表す情報又は
処理対象の写真感光材料を現像した現像機を特定するた
めの情報が入力され、前記特定の現像機で現像されたか
否かの判定を前記入力された情報に基づいて行うことを
特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、処理対象の写真感
光材料が特定の現像機で現像されたか否かを表す情報又
は処理対象の写真感光材料を現像した現像機を特定する
ための情報が、例えばオペレータ等により入力され、該
情報に基づいて特定の現像機で現像されたか否かの判定
を行う。これにより、写真感光材料に情報を記録した
り、記録した情報を読み取ったりすることなく処理対象
の写真感光材料が特定の現像機で処理された写真感光材
料であるか否かを判定することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記特定の現像機で現像
されたか否かの判定は、写真感光材料を前記特定の現像
機で現像した際に写真感光材料に記録された情報を読み
取ることにより行うことを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、特定の現像機で現
像を行う際に写真感光材料に情報が記録され、該情報を
読み取ることによって処理対象の写真感光材料が特定の
現像機で現像されたか否かの判定を行う。前記情報は、
例えば、特定の現像機で現像する際に写真感光材料に穿
設された穴や画像記録領域外に焼き付けされたマークで
あってもよいし(これらの穴やマークの有無が特定の現
像機で現像されたか否かを表す)、APSフィルム等の
写真感光材料において、磁気記録層に記録された現像機
情報(処理対象の写真感光材料が前記特定の現像機で現
像されたか否かを表す情報又は処理対象の写真感光材料
を現像した現像機を特定するための情報)であってもよ
い。これにより、処理対象の写真感光材料が特定の現像
機で現像されたか否かの判定をオペレータの手を煩わせ
ることなく行うことができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記補正条件に基づく画
像データの補正には、画像のグレーバランスを補正する
グレー階調バランス補正及び写真感光材料の露光量−濃
度特性の非線形性を補正する非線形性補正、又は、少な
くとも一方が含まれることを特徴としている。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、補正条件に基づく
画像データの補正として、画像のノーマル露光領域にお
けるグレー階調のR、G、B、3色のバランスを補正す
るグレー階調バランス補正や写真感光材料特定(露光量
−濃度特性)における非線形部分を補正する非線形性補
正などを行うことができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記補正条件を、処理対象の写真感光
材料が特定の現像機で現像された時の特定の現像機の現
像特性に応じて、処理対象の写真感光材料の特性を表す
特性データを修正し、修正後の特性データに基づいて定
めることを特徴としている。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、補正条件を、処理対象の写真感
光材料が特定の現像機で現像された時の特定の現像機の
現像特性に応じて、処理対象の写真感光材料の特性を表
す特性データを修正し、修正後の特性データに基づいて
定めるので、現像特性を規定する前述した各項目が変化
することによって生じる現像機の現像特性の変化に対し
ても、その変化を反映した画像処理を行うことができ
る。
【0019】請求項7に記載の発明は、処理対象の写真
感光材料に記録された画像を読み取り、読み取りによっ
て得られた画像データに基づいて、所定の画像処理を行
う画像処理装置であって、処理対象の写真感光材料が特
定の現像機で現像された写真感光材料か否かを判定する
判定手段と、前記判定手段による判定が、特定の現像機
で現像された写真感光材料である場合に、当該写真感光
材料の特性及び前記特定の現像機の現像特性に応じて定
めた補正条件に基づいて前記画像データを補正する補正
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0020】現像特性は、前述したように、現像特性を
規定する前記各項目は現像機毎に異なっていることが多
いので、これに対して請求項7の発明では、判定手段で
処理対象の写真感光材料が特定の現像機(例えば現像特
性が既知である現像機)で現像された写真感光材料か否
かを判定し、特定の現像機で現像された写真感光材料で
ある場合には、補正手段で当該写真感光材料の特性及び
特定の現像特性に応じて定めた補正条件に基づいて画像
データを補正するので、請求項1の発明と同様に、特定
の現像機で現像された感光材料を最適な補正条件で画像
データを補正することができ、現像機の現像特性差の影
響を受けることなく最適な画像処理を行うことができ
る。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明において、前記特定の現像機の現像特性を測定す
る測定手段を更に備えることを特徴としている。
【0022】前述したように、現像特性を規定する前述
した各項目の内、各処理液の組成、液温、攪拌度(濃度
変化)は、単一の現像機においても経時的に、或いは写
真感光材料の処理量によって変化するので、これらの変
化に伴って現像特性も若干変化する。これに対して請求
項8の発明は、測定手段で特定の現像機における現像特
性の変化、例えば、現像機の処理液の液温や濃度などの
変動によって生じる写真感光材料特性の変化を測定する
ので、請求項2の発明と同様に、特定の現像機における
現像特性を正確に把握することができ、現像機の現像特
性差の影響を受けることなく最適な画像処理を行うこと
ができる。
【0023】請求項9に記載の発明は、請求項7又は請
求項8に記載の発明において、前記判定手段は、処理対
象の写真感光材料が前記特定の現像機で現像されたか否
かを表す情報又は処理対象の写真感光材料を現像した現
像機を特定するための情報を入力するための入力手段を
更に備え、前記情報に基づいて前記判定を行うことを特
徴としている。
【0024】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
又は請求項8に記載の発明において、判定手段は、処理
対象の写真感光材料が特定の現像機で現像されたか否か
を表す情報又は処理対象の写真感光材料を現像した現像
機を特定するための情報が例えばオペレータ等により入
力手段に入力され、該情報に基づいて処理対象の写真感
光材料が特定の現像機で現像されたか否かの判定を行
う。これにより、写真感光材料に情報を記録したり記録
した情報を読み取ったりすることなく、処理対象の写真
感光材料が特定の現像機で処理された写真感光材料か否
かを判定することができる。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項7又は
請求項8に記載の発明において、写真感光材料を前記特
定の現像機で現像した際に写真感光材料に記録された現
像機情報を読み取る現像機情報読取手段を更に備え、前
記判定手段は、前記現像機情報読取手段によって読み取
られた前記現像機情報に基づいて判定を行うことを特徴
としている。
【0026】請求項10に記載の発明によれば、請求項
7又は請求項8に記載の発明において、特定の現像機で
現像を行う際に写真感光材料に情報が記録され、該情報
を読取手段により読み取ることによって処理対象の写真
感光材料が特定の現像機で現像されたか否かの判定を行
う。前記情報は、例えば、特定の現像機で現像する際に
写真感光材料に穿設された穴や画像記録領域外に焼き付
けされたマークであってもよいし(これらの穴やマーク
の有無が特定の現像機で現像されたか否かを表す)、A
PSフィルム等の写真感光材料において、磁気記録層に
記録された現像機情報(処理対象の写真感光材料が前記
特定の現像機で現像されたか否かを表す情報又は処理対
象の写真感光材料を現像した現像機を特定するための情
報)であってもよい。これにより、処理対象の写真感光
材料が特定の現像機で現像されたか否かの判定をオペレ
ータの手を煩わせることなく行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1及び図2に
は、本実施の形態に係るデジタルラボシステム10の概
略構成が示されている。
【0028】図1に示すように、このデジタルラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部1
6、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を含
んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画像
処理部16は、図2に示す入力部26として一体化され
ており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0029】ラインCCDスキャナ14は、写真フィル
ム68に光を照射する光源66を備えており、光源66
の光射出側には、写真フィルム68に照射する光を拡散
光とする導光部材としてのアクリルブロック70と、光
拡散板72が順に配置されている。
【0030】写真フィルム68は、アクリルブロック7
0の光射出側(光拡散板72が配設された側)に配置さ
れたフィルムキャリア74によって、コマ画像の画面が
光軸と垂直になるように搬送され、写真フィルム68を
挟んで光源66と反対側には、光軸に沿ってコマ画像を
透過した光を結像させるレンズユニット76、ラインC
CD30が順に配置されている。
【0031】また、ラインCCDスキャナ14は、ネガ
フィルムやリバーサルフィルムなどの写真フィルムに記
録されているコマ画像を読み取るためのものであり、例
えば135サイズの写真フィルム、110サイズの写真
フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム
(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィル
ム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサイ
ズ)の写真フィルムのコマ画像を読取対象とすることが
できる。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象
のコマ画像をラインCCD30で読み取り、A/D変換
部32においてA/D変換した後、画像データを画像処
理部16へ出力する。
【0032】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮影に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成された画
像データ、及びモデム42を介して受信する通信画像デ
ータ等(以下、これらをファイル画像データと総称す
る)を外部から入力することも可能なように構成されて
いる。
【0033】画像処理部16は、画像メモリ44、現像
機判定部46、写真フィルム特性記憶部48、各種画像
処理部50によって主に構成されており、ラインCCD
スキャナ14より入力された画像データを画像メモリ4
4に記憶し、現像機判定部46は、ラインCCDスキャ
ナ14により画像記録領域外を含めて読み取りが行わ
れ、画像メモリ44に記憶された画像データの中から特
定の現像機(例えばデジタルラボシステム10に併設さ
れたフィルム現像機)で現像された写真フィルムか否か
を判定する。なお、現像機情報は、例えば、特定の現像
機で現像する際、画像記録領域外の所定領域にパンチン
グ(穴あけ)や焼き付けを行ったものを特定の現像機で
現像した現像機情報とすることができる。また、APS
フィルム等の写真感光材料では、磁気記録層に特定の現
像機で現像されたか否かの情報又は現像した現像機を特
定する情報を現像機情報として記録するようにしてもよ
い。
【0034】写真フィルム特性記憶部48には、予め特
定の現像機で現像した時の写真フィルム特性が記憶され
るように構成されており、例えば、オペレータが特定の
現像機で現像した場合におけるフィルム種毎の写真フィ
ルム特性をキーボード16Kに入力することによって写
真フィルム特性記憶部48に記憶される。
【0035】各種画像処理部50は、グレー階調バラン
ス補正及びフィルムの非線形性補正や、色階調処理、ハ
イパートーン処理、ハイパーシャープネス処理などの各
種の画像処理を行って、記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力する。
【0036】さらに、画像処理部16は、画像処理を行
った画像データを画像ファイルとして外部へ出力する
(例えば、FD38、MO40、CD40等の記憶媒体
に出力したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送
信する等)ことも可能とされている。
【0037】レーザプリンタ部18は、R、G、Bのレ
ーザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御
して、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一端、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙62に照射して、走査露光(本実施
の形態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ
60を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録
する。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部1
8で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
して、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施
す。これにより、印画紙62上に画像が形成される。
【0038】次に、グレー階調バランス補正及び写真フ
ィルムの非線形性補正を行う階調補正テーブルの作成に
ついて説明する。本実施形態では、例えば特定の現像機
で各フィルム種毎のコントロールストリップフィルム
(互いに異なる所定の露光量で露光された複数の露光部
を有する未現像のフィルム)を現像し、現像したコント
ロールストリップの濃度を測定して得られる写真フィル
ム特性(露光量−発色濃度特性)を使用して、階調補正
テーブルを作成する。コントロールストリップを現像し
た時の濃度は、現像機の現像特性によって変化するの
で、特定の現像機でコントロールストリップを現像して
得られる写真フィルム特性は、特定の現像機における現
像特性を反映した写真フィルム特性となる。
【0039】上述したように、オペレータがキーボード
16Kに入力を行うことにより、特定の現像機で現像し
た場合におけるフィルム種毎の写真フィルム特性を予め
写真フィルム特性記憶部48に記憶する。この写真フィ
ルム特性は、図3に示すように、R、G、B、3色の写
真フィルム特性からなるものである。なお、図3の横
軸、logEは、露光量の対数を表し、縦軸は、写真フ
ィルムの濃度を表す。
【0040】図3に示すような写真フィルム特性に基づ
いて、入力に対する出力の補正テーブルを作成する。こ
の補正テーブルは、3色別々に直線部は、ガンマ特性
(写真フィルム特性の直線部)のみを変化させることに
よってグレー階調を補正し、アンダー露光領域及びオー
バー露光領域の非線形部は変化させた直線領域に対応す
るように補正することによって写真フィルムの非線形性
補正を行い、図4に示すような変換特性となるような写
真フィルムの階調補正テーブルを作成する。このよう
に、作成された写真フィルムの階調補正テーブルは、特
定の現像機における現像特性が反映された写真フィルム
特性に基づいて作成されるので、特定の現像機における
現像特性が反映された写真フィルムの階調補正テーブル
となる。
【0041】なお、写真フィルム特性は、写真フィルム
種毎に異なるため、写真フィルムの階調補正テーブル
は、写真フィルム種毎に用意しておく。また、本実施の
形態のデジタルラボシステムは、このように作成された
特定の現像機で現像した場合における階調補正テーブル
に基づいて各種の画像処理が実行される。なお、特定の
現像機で現像した場合における階調補正テーブルは、写
真フィルム特性から作成せずに、予め写真フィルム種毎
に記憶するようにしてもよい。
【0042】続いて、本実施の形態の作用について、図
5のフローチャートを参照して説明する。
【0043】ステップ100で、オペレータがフィルム
キャリア74に写真フィルム68を挿入し、画像処理部
16のキーボード16Kによりコマ画像読取開始を指示
すると、フィルムキャリア74により写真フィルム68
の搬送が開始され、ステップ102へ移行する。ステッ
プ102では、この搬送によりプレスキャンが実行され
る。すなわち、写真フィルム68を比較的高速で搬送し
ながら、ラインCCDスキャナ14によって、画像コマ
のみならず、写真フィルム68の画像記録領域外に記録
された現像機情報や写真フィルムID等の各種データを
含めて読み取っていく。なお、読み取った画像は、モニ
タ16Mに表示され確認することができる。
【0044】続いてステップ104に移行して、プレス
キャンにより得られた画像データが画像処理装置16の
画像メモリ44に出力され、ステップ106へ移行す
る。ステップ106では、プレスキャンにより読み取ら
れた画像記録領域外に記録された現像機情報や写真フィ
ルムIDが現像機判定部46に出力されステップ108
へ移行する。
【0045】ステップ108では、現像機情報に基づい
て、現像機判定部46により、特定の現像機で現像され
た写真フィルム68であるか否かが判定される。ステッ
プ108で特定の現像機で現像された写真フィルム68
であると判定されるとステップ110へ移行し、ステッ
プ110では、オペレータがキーボード16Kにフィル
ム種を入力することにより、写真フィルム特性記憶部4
8に予め記憶された特定の現像機で現像した場合におけ
るフィルム種毎の写真フィルム特性から入力されたフィ
ルム種に対応する写真フィルム特性を読み出し、上述の
ように階調補正テーブルを作成してステップ112へ移
行する。ステップ112では、階調補正テーブルが各種
画像処理部50に出力される。
【0046】続くステップ114では、プレスキャン結
果に基づいてファインスキャン時の読取条件を決定し、
ステップ116へ移行する。ステップ116では、ステ
ップ114で決定された読取条件に従ってファインスキ
ャンが行われ、ステップ118へ移行する。
【0047】ステップ118では、各種画像処理部50
によって階調補正テーブルに基づいてグレー階調バラン
ス補正及び写真フィルムの非線形性補正が行われると共
に、ファインスキャンにより得られた画像データに対し
て色階調処理、ハイパートーン処理、ハイパーシャープ
ネス処理などの各種画像処理が行われ、一連の処理が終
了する。
【0048】なお、グレー階調バランス補正や写真フィ
ルムの非線形性補正は、図4に示すような変換特性を有
するR、G、Bそれぞれの変換データを別々のルックア
ップテーブル(LUT)にセットし、該LUTに画像デ
ータを入力することにより画像データが変換される。
【0049】このように、第1実施形態に係るデジタル
ラボシステムでは、ステップ108で、特定の現像機で
現像された写真フィルム68であるか判定され、特定の
現像機で現像された写真フィルム68である場合には、
予め記憶された特定の現像機で現像した場合における写
真フィルム特性から上述のように作成した階調補正テー
ブルを用いて各種の画像処理を行う。すなわち、現像特
性差(例えば、現像機の種類、現像方式の種類、処理液
の種類など)によって変化するフィルム種毎の写真フィ
ルム特性又は該写真フィルム特性より上述のようにして
得られる階調補正テーブルに基づいて画像処理を行うの
で、現像機の現像特性を反映した画像処理を行うことが
できる。従って、現像機の現像特性差の影響を受けるこ
となく写真フィルム種毎の最適な画像処理を行うことが
できる。
【0050】一方、ステップ108で、特定の現像機で
現像された写真フィルム68ではないと判定されると、
ステップ120へ移行して、画像メモリ44に記録され
た1件分の画像データから画像処理条件を算出して上述
のステップ114へ移行し、プレスキャン結果に基づい
てファインスキャン時の読取条件を決定し、ステップ1
16へ移行し、決定された読取条件に従ってファインス
キャンが行われ、続くステップ118では算出された画
像処理条件に基づいて各種の画像処理が行われて一連の
処理を終了する。なお、画像処理条件は、画像データの
濃度平均値などから求められる。 [第2実施形態]続いて、本発明の第2実施形態につい
て説明する。
【0051】図6に第2実施形態に係る現像機の概略構
成を示す。
【0052】現像機200は、フィルム装填部202を
備えており、図示しない蓋を開放することによって露出
され、撮影に用いられて画像が露光された写真感光材料
としての写真フィルムが装填される。
【0053】写真フィルム装填部202に装填された写
真フィルム68は、プロセッサ部204内へ搬送され
る。プロセッサ部204には現像槽206、漂白槽20
8、漂白定着槽210、定着槽212、リンス槽21
4、216、安定槽218の各処理槽が順に配置されて
おり、各処理槽には、各々現像液、漂白液、漂白定着
液、定着液、リンス液、安定液が貯留されている。ま
た、各処理槽の上方にはクロスオーバラック220が配
置されている。クロスオーバラック220は、各処理槽
を仕切る仕切板222に対応してローラ224を有して
いる。ローラ224は各処理槽間の受け渡し搬送経路を
構成しており、写真フィルム68はローラ224に巻き
掛けられることによって各処理槽間を受け渡され、各処
理液に浸清されて処理される。
【0054】また、プロセッサ部204の隣には乾燥部
226が配置されている。乾燥部226にはローラ22
8が配設されており、プロセッサ部204から排出され
た写真フィルム68は乾燥部226へと案内され、ロー
ラ228に巻き掛けられて乾燥処理された後乾燥部22
6と隣接する濃度測定部230へ搬送される。
【0055】濃度測定部230には写真フィルム68の
搬送路を挟んで、光源及びC、M、Yの各フィルタを備
えた光学系232と、写真フィルム68に記録された画
像を多数個に分割して各々の濃度を測定する濃度計23
4と、が対向配置されている。プロセッサ部204にお
ける一連の処理によって画像が顕像化された写真フィル
ム68は、光学系232及び濃度計234により、画像
の濃度が多数個に分割され且つR、G、Bの3色に分解
されて測定される。また、写真フィルム68は画像範囲
外の部分の濃度についても、光学系232及び濃度計2
34により3色に分解されて測定される。光学系232
及び濃度計234は制御装置236に接続されており、
測定結果を制御装置236へ出力する。
【0056】また、濃度計234には、写真フィルムの
側部に記録されたDXコード等を表すバーコードを読み
取るバーコードリーダ238が設けられている。バーコ
ードリーダ238は制御装置236に接続されており、
読み取ったバーコードを表す情報を制御装置236へ出
力する。制御装置236はバックアップRAM等の不揮
発性のメモリ240を備えており、各種の情報を表示す
るための液晶等のディスプレイ242、各種のデータや
コマンド等を入力するためのキーボード244が接続さ
れている。なお、濃度測定部230を通過した写真フィ
ルム68はフィルムストッカ246によって現像機20
0外へ排出される。
【0057】なお、濃度測定部230は、コントロール
ストリップフィルムの濃度を測定することによって現像
特性を確認することができる。
【0058】続いて、第2実施形態に係るデジタルラボ
システム10について説明する。
【0059】第2実施形態に係るデジタルラボシステム
10は、第1実施形態に係るデジタルラボシステム10
における画像処理部16の各種画像処理部50に接続さ
れており、上述した現像機200の濃度測定部230に
より測定された現像特性がオンライン等によって入力さ
れ、入力された現像特性の変化に基づいて特定の現像機
における写真フィルム特性又は階調補正テーブルを補正
して各種画像処理を行うようになっている。なお、写真
フィルム特性記憶部48に記憶される特定の現像機で現
像した場合におけるフィルム種毎の写真フィルム特性
は、デフォルトとして特定の現像機における所定の現像
特性で現像した際の写真フィルム特性(例えば、標準的
な現像条件で現像した場合の露光量−発色濃度特性)が
記憶される。
【0060】第2実施形態に係るデジタルラボシステム
のその他の構成については、第1実施形態のデジタルラ
ボシステム10と同一であるため説明を省略する。
【0061】本実施形態に係るデジタルラボシステムの
各種画像処理部50では、現像機200で測定されたコ
ントロールストリップフィルムの濃度から得られる現像
特性の変化(写真フィルム特性記憶部48に予め記憶さ
れた特定の現像機における所定の現像条件で現像した時
のフィルム種毎の写真フィルム特性から得られる所定露
光量における濃度とコントロールストリップフィルムか
ら得られる所定露光量における濃度の差)に基づいて、
図3に示す写真フィルム特性のR、G、Bのバランスを
横軸方向、縦軸方向にシフトさせる、又は、R、G、B
の階調バランスも変化させ(直線部のガンマ特性を3色
それぞれ傾きを変化させ、直線部の傾きの変化に対応し
て非線形部分を変化させる)、変化させた写真フィルム
特性に基づいて、第1実施形態で説明したように階調補
正テーブルを作成して画像処理を行う。従って、現像機
の現像特性の変化に応じて階調補正テーブルを補正して
画像処理を行うので、現像機に起因する現像特性差の影
響を受けることなく最適な画像処理を行うことができ
る。
【0062】なお、写真フィルム特性を補正してから階
調補正テーブルを補正せずに、上述した図4に示すよう
な階調補正テーブルのR、G、Bのバランスを横軸方
向、縦軸方向にシフトさせる、又は、R、G、Bの階調
バランス(直線部のガンマ特性を3色それぞれ傾きを変
化させ、直線部の傾きの変化に対応して非線形部分を変
化させる)も変化させることにより階調補正テーブルを
直接補正して画像処理を行うようにしてもよい。
【0063】次に、第2実施形態の作用について図7の
フローチャートを参照して説明する。なお、第1実施形
態と同一処理については、同一符号を付して説明する。
【0064】ステップ100で、オペレータがフィルム
キャリア74に写真フィルム68を挿入し、画像処理部
16のキーボード16Kによりコマ画像読取開始を指示
すると、フィルムキャリア74により写真フィルム68
の搬送が開始され、ステップ102へ移行する。ステッ
プ102では、この搬送によりプレスキャンが実行され
る。すなわち、写真フィルム68を比較的高速で搬送し
ながら、ラインCCDスキャナ14によって、画像コマ
のみならず、写真フィルム68の画像記録領域外に記録
された現像機情報や写真フィルムID等の各種データを
含めて読み取っていく。なお、読み取った画像は、モニ
タ16Mに表示され確認することができる。
【0065】続いてステップ104に移行して、プレス
キャンにより得られた画像データが画像処理装置16の
画像メモリ44に出力され、ステップ106へ移行す
る。ステップ106では、プレスキャンにより読み取ら
れた画像記録領域外に記録された現像機情報や写真フィ
ルムIDが現像機判定部46に出力されステップ108
へ移行する。
【0066】ステップ108では、現像機情報に基づい
て、現像機判定部46により、特定の現像機で現像され
た写真フィルム68であるか否かが判定される。ステッ
プ108で特定の現像機で現像された写真フィルム68
であると判定されるとステップ110へ移行し、ステッ
プ110では、オペレータがキーボード16Kにフィル
ム種を入力することにより、写真フィルム特性記憶部4
8に予め記憶された特定の現像機で現像した場合におけ
るフィルム種毎の写真フィルム特性から入力されたフィ
ルム種に対応する写真フィルム特性を読み出し、上述の
ように補正テーブルを作成してステップ111へ移行す
る。ステップ111では、現像機200より入力された
現像特性に基づいて作成された階調補正テーブルを上述
のように変更してステップ112へ移行する。ステップ
112では、階調補正テーブルが各種画像処理装置50
に出力される。
【0067】続くステップ114では、プレスキャン結
果に基づいてファインスキャン時の読取条件を決定し、
ステップ116へ移行する。ステップ116では、ステ
ップ114で決定された読取条件に従ってファインスキ
ャンが行われ、ステップ118へ移行する。
【0068】ステップ118では、各種画像処理部50
によって階調補正テーブルに基づいてグレー階調バラン
ス補正及び写真フィルムの非線形性補正が行われると共
に、ファインスキャンにより得られた画像データに対し
て色階調処理、ハイパートーン処理、ハイパーシャープ
ネス処理などの各種画像処理が行われ、一連の処理が終
了する。
【0069】なお、グレー階調バランス補正や写真フィ
ルムの非線形性補正は、図4に示すような変換特性を有
するR、G、Bそれぞれの変換データを別々のルックア
ップテーブル(LUT)にセットし、該LUTに画像デ
ータを入力することにより画像データが変換される。
【0070】このように、第2実施形態に係るデジタル
ラボシステムでは、ステップ108で、特定の現像機で
現像された写真フィルム68であるか判定され、特定の
現像機で現像された写真フィルム68である場合には、
予め記憶された特定の現像機で現像された写真フィルム
特性から階調補正テーブルを作成し、ステップ111で
現像機における現像特性の変化に応じて階調補正テーブ
ルを変化させ、変化させた階調補正テーブルに基づいて
画像処理を行う。すなわち、現像特性差(例えば、現像
機の種類、現像方式の種類、処理液の種類、各種処理液
の組成、液温、攪拌度(濃度変化)など)によって変化
するフィルム種毎の写真フィルム特性又は該写真フィル
ムより上述のようにして得られる階調補正テーブルを上
述のように変化させ、変化させたフィルム特性又は階調
補正テーブルに基づいて画像処理を行うので、写真フィ
ルムの現像による変化を反映した画像処理を行うことが
できる。従って、現像機の現像特性差の影響を受けるこ
となく写真フィルム種毎の最適な画像処理を行うことが
できる。
【0071】一方、ステップ108で、特定の現像機で
現像された写真フィルム68ではないと判定されると、
ステップ120へ移行して、画像メモリ44に記録され
た1件分の画像データから画像処理条件を算出して上述
のステップ114へ移行し、プレスキャン結果に基づい
てファインスキャン時の読取条件を決定し、次のステッ
プ116で、決定された読取条件に従ってファインスキ
ャンが行われ、続くステップ118で算出された画像処
理条件に基づいて各種の画像処理が行われて一連の処理
を終了する。なお、画像処理条件は、画像データの濃度
平均値などから求められる。
【0072】なお、上記の実施形態では、現像機判定部
46は、写真フィルム68に記録された現像機情報に基
づいて特定の現像機で現像された写真フィルム68であ
るかを判定するようにしたが、オペレータが写真フィル
ム等を確認し、キーボード16Kに入力を行うことによ
って判定するようにしてもよい。
【0073】また、上記の実施形態では、写真フィルム
特性記憶部48に記憶された特定の現像機におけるフィ
ルム種毎の写真フィルム特性から処理対象のフィルム種
に対応する写真フィルム特性を読み出す際、オペレータ
が写真フィルム種を入力することにより対応する写真フ
ィルム特性を読み出すようにしたが、例えば、APSフ
ィルム等では、磁気記録層に現像機情報と共にフィルム
特性を記憶するようにしてもよい。このようにすること
によって、読み取られた現像機情報から特定の現像機で
現像された写真フィルムか否かを判定することができる
と共に、写真フィルム特性記憶部48に記憶された処理
対象の写真フィルムに対応する写真フィルム特性を読み
出すことができる。
【0074】また、上記の実施形態で、例えば135サ
イズの写真フィルムを再注文でプリントを行う際、通常
再注文時には所定の長さのピースに切断された写真フィ
ルムを処理することになる。従って、同時プリント処理
の際に写真フィルム全般に渡って特定現像機で処理した
意味の現像機情報を記録するようにしてもよい。この場
合、各コマ毎に対応する位置に記録するようにしてもよ
いし、各ピースに少なくとも1つ以上の現像機情報を記
録するようにしてもよい。
【0075】更に、上記の実施形態では、グレー階調バ
ランス補正及び非線形性補正を行うようにしたが、少な
くとも一方を行うようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
像機の現像特性差の影響を受けることなく最適な画像処
理を行うことができる画像処理方法及び画像処理装置を
提供することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルラボシス
テムの概略構成図である。
【図2】デジタルラボシステムの外観図である。
【図3】写真フィルム特性の一例を示す図である。
【図4】補正テーブルの一例を示す図である。
【図5】第1実施形態に係るデジタルラボシステムにお
ける処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態に係る現像機の概略構成図であ
る。
【図7】第2実施形態に係るデジタルラボシステムにお
ける処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルラボシステム 14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 16K キーボード 46 現像機判定部 48 写真フィルム特性記憶部 50 各種画像処理部 200 現像機 230 濃度測定部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象の写真感光材料に記録された画
    像を読み取り、読み取りによって得られた画像データに
    対して、所定の画像処理を行う画像処理方法であって、 処理対象の写真感光材料が特定の現像機で現像された写
    真感光材料か否かを判定し、 処理対象の写真感光材料が前記特定の現像機で現像され
    た写真感光材料である場合には、当該写真感光材料の特
    性及び前記特定の現像機の現像特性に応じて定めた補正
    条件に基づいて、前記画像データを補正することを特徴
    とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 処理対象の写真感光材料に記録された画
    像を読み取り、読み取りによって得られた画像データに
    対して、所定の画像処理を行う画像処理方法であって、 前記特定の現像機における現像特性の変化を測定すると
    共に、処理対象の写真感光材料が特定の現像機で現像さ
    れた写真感光材料か否か判定し、処理対象の写真感光材
    料が前記特定の現像機で現像された写真感光材料である
    場合には、当該写真感光材料の特性及び前記特定の現像
    機の現像特性及び前記特定の現像機の現像特性の変化に
    応じて定めた補正条件に基づいて、前記画像データを補
    正することを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 処理対象の写真感光材料が前記特定の現
    像機で現像されたか否かを表す情報又は処理対象の写真
    感光材料を現像した現像機を特定するための情報が入力
    され、前記特定の現像機で現像されたか否かの判定を前
    記入力された情報に基づいて行うことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記特定の現像機で現像されたか否かの
    判定は、写真感光材料を前記特定の現像機で現像した際
    に写真感光材料に記録された情報を読み取ることにより
    行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画
    像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記補正条件に基づく画像データの補正
    には、画像のグレーバランスを補正するグレー階調バラ
    ンス補正及び写真感光材料の露光量−濃度特性の非線形
    性を補正する非線形性補正、又は、少なくとも一方が含
    まれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記補正条件を、処理対象の写真感光材
    料が特定の現像機で現像された時の特定の現像機の現像
    特性に応じて、処理対象の写真感光材料の特性を表す特
    性データを修正し、修正後の特性データに基づいて定め
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 処理対象の写真感光材料に記録された画
    像を読み取り、読み取りによって得られた画像データに
    基づいて、所定の画像処理を行う画像処理装置であっ
    て、 処理対象の写真感光材料が特定の現像機で現像された写
    真感光材料か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定が、特定の現像機で現像された
    写真感光材料である場合に、当該写真感光材料の特性及
    び前記特定の現像機の現像特性に応じて定めた補正条件
    に基づいて前記画像データを補正する補正手段と、を備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記特定の現像機の現像特性を測定する
    測定手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記判定手段は、処理対象の写真感光材
    料が前記特定の現像機で現像されたか否かを表す情報又
    は処理対象の写真感光材料を現像した現像機を特定する
    ための情報を入力するための入力手段を更に備え、前記
    情報に基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項
    7又は請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 写真感光材料を前記特定の現像機で現
    像した際に写真感光材料に記録された現像機情報を読み
    取る現像機情報読取手段を更に備え、前記判定手段は、
    前記現像機情報読取手段によって読み取られた前記現像
    機情報に基づいて判定を行うことを特徴とする請求項7
    又は8に記載の画像処理装置。
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