JP2000346408A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000346408A
JP2000346408A JP11159757A JP15975799A JP2000346408A JP 2000346408 A JP2000346408 A JP 2000346408A JP 11159757 A JP11159757 A JP 11159757A JP 15975799 A JP15975799 A JP 15975799A JP 2000346408 A JP2000346408 A JP 2000346408A
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pipe
heat
radiator
air
heat exchanger
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Saburo Kubo
三郎 久保
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/54Free-cooling systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被調和室内の温度及び湿度を好適に行なうこ
とができる空気調和装置を提供する。 【解決手段】 熱源手段(室外機)2にて加熱若しくは
冷却された熱媒体を放熱器14に循環させる。内部に水
が封入された加湿手段(加湿器)22を設ける。水蒸気
を通過させ、且つ、液体の通過を阻止する半透膜にて加
湿器22を構成する。加湿器22内の水と室外機2にて
加熱された熱媒体とを熱交換させる熱交換器20を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源手段にて加熱
若しくは冷却された熱媒体を放熱器に循環させて暖房若
しくは冷房を行なう空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より被調和室内の暖房を行なう暖房
装置は、例えばストーブ、ファーネス、直火式温風形、
及び、蒸気又は温水を熱源とするコンベクター等が挙げ
られる。これらの何れの暖房機器も部屋の温度を暖める
だけのものであった。また、パッケージ形空調装置も開
発されてきているが、このパッケージ形空調装置は部屋
の冷房及び暖房などが行なえるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ストー
ブ、ファーネス、直火式温風形、及び、蒸気又は温水を
熱源とするコンベクター等の暖房機器、或いは、パッケ
ージ形空調機などでは部屋は好適に暖房されるが、暖房
により部屋の空気は大幅に乾燥してしまっていた。係
る、部屋の空気が乾燥した場合、風邪をひきやすくなっ
たり、肌荒れなどを誘発し、健康を大きく害していた。
そこで、乾燥した部屋を好適な湿度に調整するため、別
に加湿器を運転して暖房機器により乾燥した部屋を加湿
しなければならない問題があった。
【0004】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、被調和室内の温度及び湿度
を好適に行なうことができる空気調和装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
空気調和装置は、熱源手段にて加熱若しくは冷却された
熱媒体を放熱器に循環させて暖房若しくは冷房を行なう
ものであって、水蒸気を通過させ、且つ、液体の通過を
阻止する半透膜から成り、内部に水が封入された加湿手
段と、この加湿手段内の水と熱源手段にて加熱された熱
媒体とを熱交換させる熱交換器を備えたものである。
【0006】また、請求項2の発明の空気調和装置は、
上記に加えて、放熱器と、熱交換器と、熱媒体の流通を
制御する流路制御装置とを備え、この流路制御装置は被
調和室の温度に基づいて、放熱器への熱媒体の流通を制
御すると共に、被調和室の湿度に基づいて、熱交換器へ
の熱媒体の流通を制御し、且つ、放熱器への熱媒体の流
通と熱交換器への熱媒体の流通をそれぞれ独立して制御
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の空気調和装置1の斜視
図、図2は本発明の空気調和装置1の設置状態を示す縦
断側面図、図3は本発明の空気調和装置1の室内機6の
縦断側面図、図4は本発明の空気調和装置1を構成する
遠赤外線輻射板7の拡大縦断側面図をそれぞれ示してい
る。
【0008】空気調和装置1は図示しないが液体を加熱
する熱源手段としてボイラー等の加熱装置が設けられた
室外機2と、縦長略矩形状の筺体6Aにて形成された室
内機6とから構成されている。室外機2には循環ポンプ
(図示せず)が設けられており、循環ポンプの出口側の
配管3は図示しない被調和室内の床4内に蛇行して設け
られた温水パイプ3Aに接続されている。
【0009】床4内の出口側の配管5は室内機6前面に
設けられた後述する遠赤外線輻射板7の裏面に取り付け
られた温水パイプ5Aの下方に接続されており、温水パ
イプ5Aの出口側の配管8は室内機6上方前面に開口し
て設けられた空気吹出口9を上昇して、室内機6上方に
立設された副遠赤外線輻射板10の裏側に取り付けられ
た温水パイプ8Aの下方に接続され、副遠赤外線輻射板
10(温水パイプ8A)の出口側の配管11は再び室内
機6内に戻り、流路制御装置としての第1切換弁12に
接続されている。
【0010】第1切換弁12は2方に分岐しており、分
岐した一方の配管13は室内機6の上方に設けられた放
熱器14に接続されている。この第1切換弁12は被調
和室内の温度に基づいて、被調和室内の温度が所定の設
定温度より高い場合、放熱器14へ流通する熱媒体を阻
止し、被調和室内の温度が所定の設定温度より低い場
合、熱媒体を放熱器14へ流通するように構成されてい
る。また、放熱器14は蛇行して設けられた図示しない
配管に所定の間隔で複数の放熱フィンが設けられた従来
より周知のフィンコイル形式の熱交換器であるため、詳
細な説明を省略する。
【0011】また、放熱器14の出口側の配管15は室
内機6下方に設けられた流路制御装置としての第2切換
弁17に接続されている。この第2切換弁17も2方に
分岐しており、分岐した一方の配管18は熱交換器20
に接続され、熱交換器20の出口側の配管21は前記室
外機2に帰還する温水循環回路が形成されている。第2
切換弁17は被調和室内の湿度に基づいて、被調和室内
の湿度が所定の設定湿度より高い場合、熱交換器20へ
流通する熱媒体を阻止し、被調和室内の湿度が所定の設
定湿度より低い場合、熱媒体を熱交換器20へ流通する
ように構成されている。該温水循環回路内には不凍液な
どの図示しない熱媒体が封入されており、この熱媒体は
60℃〜70℃に加熱された後、循環ポンプにて床4
内、遠赤外線輻射板7、副遠赤外線輻射板10、放熱器
14、熱交換器20を流れて循環ポンプに帰還する温水
循環回路が形成されている。
【0012】前記第1切換弁12で分岐した他方の配管
13Aは放熱器14の出口側の配管15に接続されてお
り、第1切換弁12の流路が放熱器14の出口側の配管
15に切り換えられることによって、副遠赤外線輻射板
10の出口側の配管11を通過した熱媒体は、放熱器1
4内を通過せず熱交換器20に流入できるように構成さ
れている。これにより、被調和室内の温度が所定の設定
温度より高い場合、放熱器14からの放熱を阻止するよ
うに構成されている。
【0013】また、前記第2切換弁17で分岐した他方
の配管18Aは熱交換器20の出口側の配管21に接続
されており、第2切換弁17の流路が熱交換器20の出
口側の配管21に切り換えられることによって、第2切
換弁17を通過した熱媒体は熱交換器20内を通過せず
室外機2に帰還できるように構成されている。これによ
り、被調和室内の湿度が所定の設定湿度より高い場合、
後述する加湿器22から加湿するのを阻止している。
【0014】また、熱交換器20と放熱器14の間には
加湿手段としての加湿器22が設けられており、この加
湿器22は後述する半透膜の管、又は、薄膜(以後半透
膜管23と称す)にて構成されている。該加湿器22の
半透膜管23も左右に蛇行し立設して設けられると共
に、半透膜管23の下端部は配管24を介して熱交換器
20に接続されている。係る配管24は熱交換機20内
で前記放熱器14の出口側の配管18(この場合、放熱
器14の出口側の配管15に接続された第2切換弁17
で分岐した一方の配管18)と交熱的に接続された後、
半透膜管23の上端部に接続されている。即ち、半透膜
管23の両端は熱交換機20内を通る配管24によって
環状に接続されている。
【0015】半透膜管23の下端部に接続された配管2
4には給水配管25が接続されており、この給水配管2
5は熱交換器20内で接続されている(この場合、熱交
換器20外部で接続しても差し支えない)。配管24に
接続された給水配管25は一旦被調和室の壁31の外に
引き出された後、上昇して先端にボールタップ26が接
続されている。該ボールタップ26は加湿器22に水を
供給するもので、所定の大きさの容器にて構成され加湿
器22上部より30〜50cm高い位置に設置されてい
る。
【0016】これにより、加湿器22内部は大気圧より
高い圧力になり、この圧力によって加湿器22内は水が
常時充満して封入されている。ボールタップ26には水
道管(図示せず)が接続されると共に、水位センサ26
Aが取り付けられており、加湿器22内の水が予め設定
された設定値より少なくなった場合、水位センサ26A
がそれを検出して水道管からボールタップ26内に水を
補給できるように構成されている。
【0017】また、熱交換器20は所定の温度に加熱さ
れて放熱器14を流通する熱媒体と、加湿器22内を流
通する水との熱交換をできるように構成されている。即
ち、熱交換器20は半透膜管23から空気中に水蒸気を
充分拡散するに必要な温度まで水を加熱できるように構
成されている。尚、熱交換器20で放熱器14内を流通
する熱媒体と、加湿器22内を流通する水とを熱交換す
る技術は周知の技術であるため詳細な説明を省略する。
また、27は送風機、28は空気吸入口、29はフィル
タ、30はドレンパイプである。
【0018】前記半透膜管23は水蒸気を通過させ、水
(液体)の通過は阻止できる特性の部材で構成されてい
る(例えば、住友電工(株)製ポアフロン(商品
名))。この場合、半透膜管23は、半透膜管23外部
を通過する空気の水蒸気圧より半透膜管23内を流通す
る温水の水蒸気圧が高い場合、半透膜管23内を流れる
温水から生じた水蒸気は、半透膜管23の外部に拡散さ
れるように構成されている。
【0019】即ち、半透膜管23は内部を流通する温水
の水蒸気圧によって、被調和室への加湿機能を有してお
り、例えば半透膜管23外部を流れる空気(被調和室内
の空気)が、20℃、40%とした場合、水蒸気圧は
6.6Torrとなる。また、半透膜管23内の水の温
度が40℃の場合、水蒸気圧は53.3Torrであ
り、水蒸気が空気中に半透膜を通じて拡散するに充分な
Torr差となる。
【0020】また、遠赤外線輻射板7の所定の形状の板
材で内側には温水パイプ5Aが取り付けられている。こ
の温水パイプ5Aは遠赤外線輻射板7の下方から上方に
左右に蛇行しながら取り付けられると共に、遠赤外線輻
射板7に密着して取り付けられている。この遠赤外線輻
射板7は、温水パイプ5A内の所定の温度に加熱された
熱媒体によって加熱されることにより、遠赤外線輻射板
7の面から遠赤外線が輻射できる部材にて構成されてい
る。係る、遠赤外線輻射板7は幅の広い傾斜面7Aと幅
の狭い傾斜面7Bで交互に所定の角度で折曲された波形
を呈しており、幅の広い傾斜面7Aを斜め下の床4面に
指向させると共に、この幅の広い傾斜面7Aの裏面に温
水パイプ5Aが取り付けられている(図4)。
【0021】そして、遠赤外線輻射板7の裏側に取り付
けられた温水パイプ5A内を流通する熱媒体によって幅
の広い傾斜面7Aが暖められることにより、この傾斜面
7Aから遠赤外線が放射されるように構成されている。
即ち、幅の広い傾斜面7Aが温水パイプ5Aで直接暖め
られることにより、温水パイプ5Aの大部分の遠赤外線
が幅の広い傾斜面7Aから床4面に向かって輻射され、
これによって床4面は暖められるように構成されてい
る。係る、副遠赤外線輻射板10も遠赤外線輻射板7同
様に構成されている。尚、遠赤外線を輻射できる部材で
遠赤外線を輻射する技術については周知の技術であるた
め詳細な説明を省略する。また、熱媒体は、直接人体が
触れても火傷などを起こさない約50℃前後が最適とさ
れ、遠赤外線輻射板7、10には50℃〜60℃の熱媒
体が流入するように構成されている。
【0022】以上の構成で次に空気調和装置1の動作を
説明する。尚、室外機2及び室内機6は運転され、被調
和室内の温度は約+20℃、湿度は約40%であるもの
とする。また、第1切換弁12は熱媒体を放熱器14
に、第2切換弁17は熱媒体を熱交換器20に流通する
ように流路が切り換えられているものとする。室外機2
の循環ポンプで約60℃に加熱された熱媒体が配管3に
送り出されると床4内に設けられた温水パイプ3Aに流
入し、そこで放熱して床4を暖める。床4を暖め放熱し
た熱媒体は約50℃まで低下した後出口側の配管5を流
通して遠赤外線輻射板7裏面に蛇行して取り付けられた
温水パイプ5A内を上昇していく。
【0023】該熱媒体は遠赤外線輻射板7の裏面を通過
する過程で、遠赤外線輻射板7の幅の広い傾斜面7Aは
温水パイプ5Aで直接暖められる。これにより、温水パ
イプ5Aを通過する熱媒体の大部分の遠赤外線が幅の広
い傾斜面7Aから床4面に向かって輻射されると共に、
遠赤外線により床4面が暖められる。そして、遠赤外線
輻射板7を流出した熱媒体は出口側の配管8から室内機
6上方に立設して設けられた副遠赤外線輻射板10裏面
に蛇行して取り付けられた温水パイプ8A内を上昇して
いく。この場合も、熱媒体が副遠赤外線輻射板10の裏
面を通過する過程で、副遠赤外線輻射板10の幅の広い
傾斜面7Aは温水パイプ8Aで直接暖められると共に、
床4面は、温水パイプ8Aを通過する熱媒体の大部分の
遠赤外線で更に暖められる。
【0024】そして、熱媒体は熱媒体が副遠赤外線輻射
板10の出口側の配管11から室内機6内に戻り第1切
換弁12を介して放熱器14に流入する。係る、送風機
27はフィルタ29でゴミが除去された被調和室内の空
気を空気吸入口28より吸い込み空気吹出口9より吹き
出すように構成されているので、加熱された放熱器14
周囲の空気は空気吹出口9より吹き出される。この場
合、遠赤外線輻射板7、10にて放熱した熱媒体は、そ
のときの被調和室内の温度にもよるが、約50℃で放熱
器14に流入し、加湿器22を通過した空気を加熱す
る。また、放熱器14には50℃〜60℃の熱媒体が流
入するので、放熱器14周囲の空気は約40℃程度に加
熱される。
【0025】即ち、空気吸入口28より吸い込まれた空
気は放熱器14で加熱された後、空気吹出口9より被調
和室内に吹き出される。これによって、被調和室内の空
気は所定の温度に暖められる。また、室内機6から吹き
出された約40℃の空気は被調和室内の空気と撹拌され
て温度も降下するので、被調和室内の空気との温度差も
小さくなる。これにより、室内機6から吹き出された空
気は被調和室内天井への上昇も少なくなり、被調和室内
の空気温度の均一化が図られる。
【0026】そして、放熱器14を加熱した熱媒体は、
放熱器14の出口側の配管15から第2切換弁17を介
して熱交換器20に流入する。熱交換器20に流入した
熱媒体は、そこで、加湿器22に封入されている水と熱
交換し、加湿器22に封入されている水を加熱した後、
熱交換器20の出口側の配管21から室外機2に戻り再
度所定の温度に加熱された後、再び配管3に送り出され
て床4、遠赤外線輻射板7、10及び放熱器14を加熱
し被調和室内を暖めるサイクルを繰り返す。
【0027】前記熱交換器20で熱交換し約40℃に暖
められた水(温水)は、空気中に水蒸気の拡散による蒸
発潜熱と空気との顯熱移動により温度が低下し、比重が
大きくなる。また、温水は配管24を通じて加湿器22
の最上部に供給する配管方式であり、加湿器22内の最
上部の温水温度は最も高くなるので比重は最も軽くな
る。加湿器22の最下部の温水は、空気吸入口28より
吸い込まれた被調和室内の温度の低い空気と最初に接触
するので、温度が最も低くなり、比重が重くなる。この
比重差で温水は加湿器22の最下部から配管24内を流
下して熱交換器20に流入して循環する。
【0028】そして、加湿器22の半透膜管23内に流
入した温水(水蒸気)は半透膜を通過して空気中に拡散
される。即ち、半透膜管23外部を通過する空気(被調
和室内の空気)は約+20℃、40%で、半透膜管23
内には約40℃の温水が流れるため、被調和室内の空気
より半透膜管23内の空気の水蒸気圧は高なり、半透膜
管23内を流れる温水の水蒸気は半透膜管23の外部に
拡散される。
【0029】そして、半透膜管23の外部に拡散された
水蒸気は送風機27によって、被調和室内に吹き出され
るが、加湿器22の上には放熱器14があるので、水蒸
気はそこで更に暖められた後、被調和室内に吹き出され
る。この場合、半透膜管23(加湿器22)の外部に拡
散された水蒸気は加熱された放熱器14周囲の暖められ
た空気と混合され空気吹出口9より被調和室内に吹き出
される。これにより、加湿され暖められた空気が被調和
室内に循環し、被調和室内は所定の湿度と温度で維持さ
れる。
【0030】一方、被調和室内が所定の設定温度に上昇
したならば図示しない制御装置にて第1切換弁12の流
路が放熱器14の出口側の配管15に切り換えられ、熱
媒体は副遠赤外線輻射板10の出口側の配管11から第
1切換弁12の他方の配管13Aを流れて放熱器14の
出口側の配管15に流入する。これにより、熱媒体は放
熱器14を流通せず被調和室内の温度上昇は一時停止さ
れる。また、制御装置は被調和室内が所定の設定温度に
下降したならば再度第1切換弁12の流路を切り換えて
戻し、前述同様熱媒体を放熱器14内に流入させる。こ
れにより、前述同様被調和室内は所定の温度に暖められ
る。
【0031】また、被調和室内が所定の設定湿度に上昇
したならば図示しない制御装置にて第2切換弁17の流
路が熱交換器20の出口側の配管21に切り換えられ、
熱媒体は放熱器14の出口側の配管15から第2切換弁
17の他方の配管18Aを流れて熱交換器20の出口側
の配管21に流入する。これにより、熱媒体は熱交換器
20内を流通せず、加湿器22内を循環する温水の加熱
が阻止されて、加湿器22からの加湿が阻止され被調和
室内への加湿が一時停止される。また、制御装置は被調
和室内が所定の設定湿度に下降したならば再度第2切換
弁17の流路を切り換えて戻し、前述同様熱交換器20
に熱媒体を流入させる。これにより、前述同様被調和室
内は所定の湿度に加湿される。尚、被調和室内が加湿さ
れ加湿器22に封入された水が少なくなった場合、ボー
ルタップ26内の水が補給される。
【0032】このように、加湿器22の半透膜管23の
外部に水蒸気が拡散され、拡散された水蒸気が放熱器1
4周囲の加熱された空気と共に、送風機27によって被
調和室内は加湿される。これにより、被調和室内は設定
された温度、設定された湿度に維持される。尚、熱交換
器20への温水量を調整できるようにして、半透膜管2
3外部を流れる空気の水蒸気圧との差を調整することに
より、被調和室を加湿する水蒸気量を調整できるように
しても差し支えない。この場合、例えば被調和室内の湿
度が上昇して過湿状態になった場合、温水温度を低下さ
せ、空気とのTorr差を少なくして、空気への水蒸気
の拡散を少なくさせる。これにより、被調和室内の加湿
調整が可能となる。
【0033】次ぎに、空気調和装置1Aの他の実施例を
図5に説明する。この場合、室外機2の出口側の配管3
は遠赤外線輻射板7の裏面に取り付けられた温水パイプ
5Aの下方に接続されており、温水パイプ5Aの出口側
の配管8は第1切換弁12に接続されている。第1切換
弁12の一方の配管13は室内機6上方に設けられた放
熱器14に接続され、放熱器14の出口側の配管15は
室内機6下方に設けられた第2切換弁17に接続されて
いる。
【0034】第2切換弁17の一方の配管18は熱交換
器20に接続され、熱交換器20の出口側の配管21は
室外機2に接続されている。即ち、熱媒体は循環ポンプ
から遠赤外線輻射板7、放熱器14、熱交換器20を流
れて循環ポンプに帰還する温水循環回路が形成されてい
る。
【0035】また、第1切換弁12で分岐した他方の配
管13Aは前述同様放熱器14の出口側の配管15に接
続されている。即ち、第1切換弁12の流路が放熱器1
4の出口側の配管15に切り換えられることによって、
遠赤外線輻射板7の出口側の配管8を通過した熱媒体は
前述同様放熱器14内を通過せず熱交換器20に流入す
るように構成されている。
【0036】また、第2切換弁17で分岐した他方の配
管18Aは前述同様熱交換器20の出口側の配管21に
接続されている。即ち、第2切換弁17の流路が交換器
20の出口側の配管21に切り換えられることによっ
て、第2切換弁17を通過した熱媒体は熱交換器20内
を通過せず室外機2に帰還できるように構成されてい
る。
【0037】また、熱交換器20と放熱器14の間には
前述同様の加湿器22が設けられており、この加湿器2
2の半透膜管23の下端部は配管24を介して熱交換器
20に接続されている。配管24は熱交換機20内で交
熱的に接続された後、半透膜管23の上端部に接続され
ている。半透膜管23の下端部には前述同様被調和室の
壁31の外に設けられたボールタップ26に接続された
給水配管25が接続され配管24が接続されている。即
ち、空気調和装置1Aは前記空気調和装置1の室外機2
と室内機6とだけにて構成されている。
【0038】このように、空気調和装置1Aを室外機2
と室内機6とだけで構成しているので、被調和室内の床
4内に設けられた温水パイプ3Aの接続が不要であると
共に、副遠赤外線輻射板10取り付ける必要もなので、
空気調和装置1Aの設置が容易となる。特に、被調和室
内に室内機6を取り付けるだけでよいので、小さな被調
和室内であれば、前述同様所定の温度、所定の湿度に維
持することが可能となる。
【0039】また、空気調和装置1Aの他の実施例を説
明する。この場合、図示しないが室外機2にチラーを取
り付け冷房用としている。該空気調和装置1Aの配管内
の熱媒体はチラーで冷却され、循環ポンプにて遠赤外線
輻射板7、放熱器14を流れてチラーに帰還する冷却サ
イクルが繰り返されることになる。この冷却サイクルを
行なう場合、第1切換弁12は被調和室内の温度によっ
て、放熱器14への流量が調節され、第2切換弁17は
熱交換器20への流路を全閉にしている。
【0040】被調和室内の空気は送風機27によって空
気吸入口28より吸引され、放熱器14を通過するとき
冷却、減湿され空気吹出口9から吹き出し、これによっ
て被調和室内は冷却される。この場合、遠赤外線輻射板
7に接触する被調和室内の空気、及び、室内機6内を通
過する空気も冷却されることとなる。この空気の冷却に
よって筺体6A表面に結露する水分は壁面を流下し溝部
6Bから、ドレンパイプ30を流れ、筺体6A下面に取
り付けられている外気吸入管ドレンパイプ30Aから被
調和室外に排出される。放熱器14で冷却される空気中
の水分も放熱器14表面に結露し、放熱器14の表面を
流下した後、筺体6A下部に流下した後、前述同様外気
吸入管ドレンパイプ30Aより被調和室外に排出され
る。
【0041】このように、室外機2にチラーを取り付け
るだけで、放熱器14と遠赤外線輻射板7の両方で空気
を冷却することが可能となる。これにより、空気調和装
置1Aを暖房機、及び冷房機として使用することが可能
になる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、空気調和装置は、熱源手段にて加熱若しくは冷却さ
れた熱媒体を放熱器に循環させて暖房若しくは冷房を行
なうものであって、水蒸気を通過させ、且つ、液体の通
過を阻止する半透膜から成り、内部に水が封入された加
湿手段と、この加湿手段内の水と熱源手段にて加熱され
た熱媒体とを熱交換させる熱交換器を備えているので、
空気調和装置一台で加熱と加湿を行なうことができ、暖
房によって部屋が乾燥してしまうのを防止することが可
能となる。これにより、格別な加湿器を設けなくても風
邪及び肌荒れなど防止することができるようになる。従
って、被調和室内を健康に好適に温度と湿度に調整する
ことができ、空気調和装置の利便性を大幅に向上するこ
とができるようになるものである。
【0043】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えて、放熱器と、熱交換器と、熱媒体の流通を制御する
流路制御装置とを備え、この流路制御装置は被調和室の
温度に基づいて、放熱器への熱媒体の流通を制御すると
共に、被調和室の湿度に基づいて、熱交換器への熱媒体
の流通を制御し、且つ、放熱器への熱媒体の流通と熱交
換器への熱媒体の流通をそれぞれ独立して制御するよう
にしているので、被調和室内の温度が設定温度と異なる
場合放熱器を、被調和室内の湿度が設定湿度と異なる場
合加湿器を動作させることが可能となる。従って、被調
和室内を任意の温度と湿度に調整することができるよう
になるので、空気調和装置の実用効果を大幅に向上する
ことができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和装置の斜視図である。
【図2】本発明の空気調和装置の設置状態を示す縦断側
面図である。
【図3】本発明の空気調和装置の室内機の縦断側面図で
ある。
【図4】本発明の空気調和装置を構成する遠赤外線輻射
板の拡大縦断側面図である。
【図5】もう一つの空気調和装置の室内機の縦断側面図
である。
【符号の説明】
1 空気調和装置 2 室外機 3A 温水パイプ 4 床 5A 温水パイプ 6 室内機 6A 筺体 7 遠赤外線輻射板 7A 傾斜面 8A 温水パイプ 9 空気吹出口 10 副遠赤外線輻射板 12 第1切換弁 14 放熱器 17 第2切換弁 20 熱交換器 22 加湿器 23 半透膜管 25 給水配管 26 ボールタップ 27 送風機 28 空気吸入口 29 フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源手段にて加熱若しくは冷却された熱
    媒体を放熱器に循環させて暖房若しくは冷房を行なう空
    気調和装置において、 水蒸気を通過させ、且つ、液体の通過を阻止する半透膜
    から成り、内部に水が封入された加湿手段と、この加湿
    手段内の水と前記熱源手段にて加熱された熱媒体とを熱
    交換させる熱交換器を備えたことを特徴とする空気調和
    装置。
  2. 【請求項2】 放熱器と、熱交換器と、熱媒体の流通を
    制御する流路制御装置とを備え、この流路制御装置は被
    調和室の温度に基づいて、前記放熱器への熱媒体の流通
    を制御すると共に、前記被調和室の湿度に基づいて、前
    記熱交換器への熱媒体の流通を制御し、且つ、前記放熱
    器への熱媒体の流通と前記熱交換器への熱媒体の流通を
    それぞれ独立して制御することを特徴とする請求項1の
    空気調和装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027291A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Tokyo Metropolitan Univ 冷房用放射パネル、及び冷房装置
JP2011145045A (ja) * 2009-12-17 2011-07-28 Kimura Kohki Co Ltd 誘引放射空調機
CN102486323A (zh) * 2010-12-02 2012-06-06 笹仓机械工程有限公司 制冷装置
WO2018001083A1 (zh) * 2016-06-27 2018-01-04 王武生 一种节省电冰箱/空调器能耗的方法

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