JP2000346371A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2000346371A
JP2000346371A JP11159461A JP15946199A JP2000346371A JP 2000346371 A JP2000346371 A JP 2000346371A JP 11159461 A JP11159461 A JP 11159461A JP 15946199 A JP15946199 A JP 15946199A JP 2000346371 A JP2000346371 A JP 2000346371A
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inverter circuit
circuit board
cooling fan
cooling
ventilation
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JP11159461A
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Shigeki Matsui
重樹 松井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却ファンによりインバータ回路基板を、そ
の表裏両面に亘り効率良く冷却する。 【解決手段】 外箱22内に調理室23と区画形成され
た機械室24を有し、この機械室24内にインバータ回
路部品(30,31)を実装したインバータ回路基板2
8及びこの回路基板28を冷却する冷却ファン29を備
えたものにおいて、前記冷却ファン29の駆動に基づく
上流側の通風路に前記インバータ回路基板28の表裏の
うち何れか一方の面を配し、下流側の通風路に他方の面
を順次配置した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンをイ
ンバータ制御により駆動して被調理物を加熱調理する加
熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マグネトロンによるマイクロ波加
熱を利用して被調理物を加熱調理する加熱調理器におい
ては、その高周波加熱を効率良くするためインバータ制
御によりマグネトロンを駆動する構成を採用している。
この場合、インバータ回路基板に実装された回路部品は
発熱量が多く、高温になると高周波電源としての性能が
低下するため、冷却ファンを設けて回路部品を効率良く
冷却する必要がある。
【0003】そこで、効率良く冷却するために図9に示
すような対策構造が考えられる。◎即ち、図9は、その
一例につき概略構成を示す縦断側面図で、外箱1内に前
面が開口する調理室2と、この調理室2の側方に隣接し
て区画形成された機械室3を有し、調理室2の前面開口
にはこれを開閉する扉(図示しない)を設け、また機械
室3の前面には操作パネル4を設けている。この機械室
3にはマグネトロン5や、インバータ回路部品たるスイ
ッチング素子6及び高周波トランス7等を実装してなる
インバータ回路基板8や、これらを冷却するための冷却
ファン9等を設けており、この冷却ファン9の背面吸気
側における外箱1の後面板1bには、複数個の透孔群か
らなる吸気口10を形成している。
【0004】一方、冷却ファン9の吐出側の送風路中に
は、インバータ回路基板8が水平状態に配置され、この
回路基板8は外箱1の底板1aに取着された取付板11
に取付固定されている。
【0005】そして、冷却ファン9による冷却風は、図
示矢印にて示すようにインバータ回路基板8の表裏両面
に分流され、裏面側の冷却風は、外箱1の底板1aに設
けられた排気口1cから排出され、また、表面側の冷却
風は外箱1の側方或いは上方に形成された図示しない排
気口から排出される構成にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、マ
グネトロン5による加熱調理が行われている間、冷却フ
ァン9も回転駆動されてインバータ回路基板8を、表裏
両面から同時に冷却することが可能である。しかしなが
ら、この冷却風は矢印で示すように表裏二面に分流され
るため、総風量に対し夫々の冷却風量は減少した状態で
インバータ回路基板8の各面を送風冷却することとな
り、従って、冷却効率が低下して高周波加熱の効率を悪
化させたり、或いはこれに対処するために大きな容量の
冷却ファン9を用意しなければならないなど諸々の不具
合が惹起される。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みてなされ、従っ
てその目的は、冷却ファンによる総風量を有効活用し
て、インバータ回路基板の表裏両面に対する冷却効果の
向上を図った加熱調理器を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱調理器は、マグネトロンをインバータ
制御により駆動し加熱調理するものにあって、外箱内に
調理室と区画形成された機械室を形成し、この機械室内
にインバータ回路部品を実装したインバータ回路基板及
びこの回路基板を冷却する冷却ファンを備えたものにお
いて、前記冷却ファンの駆動に基づく上流側の通風路に
前記インバータ回路基板の表裏のうち何れか一方の面を
配し、下流側の通風路に他方の面を順次配置したことを
特徴とする(請求項1の発明)。
【0009】斯かる構成によれば、インバータ回路基板
の表裏両面に対し、冷却ファンの駆動に伴う総風量を冷
却風として有効活用でき、従って、効率良く冷却できて
大きな容量の冷却ファンを用意する必要なくコンパクト
に構成できる。
【0010】そして、請求項1記載のものにおいて、通
風路は、冷却ファンを挟んで上流側と下流側とに区分さ
れ、上流側を吸気流路としたことを特徴とする(請求項
2の発明)。
【0011】斯かる構成によれば、冷却ファンを挟んで
上流側の吸気側と下流側の吐出側との両流路において、
冷却風路として有効利用できるので、コンパクトな構成
でありながらインバータ回路基板を効果的に冷却するこ
とができる。
【0012】更に、請求項2記載のものにおいて、イン
バータ回路基板は、その裏面を開放した状態で取付板に
取付固定され、該裏面を吸気流路に臨ませて配置したこ
とを特徴とする(請求項3の発明)。
【0013】斯かる構成によれば、吸気流にてインバー
タ回路基板の裏面側を冷却するようにしたので、該回路
基板が上流側における大きな吸気抵抗となることなく有
効に冷却されると共に、冷却ファンの送風性能が低下す
ることもない。
【0014】そして更に、請求項3記載のものにおい
て、吸気流路は、インバータ回路基板の裏面に対向する
通風路を有することを特徴とする(請求項4の発明)。
【0015】斯かる構成によれば、吸気流をインバータ
回路基板の裏面に向うよう指向させたので、比較的緩や
かな吸気流にあっても該回路基板と冷気との接触が有効
に行われ、効率の良い冷却効果を得る。
【0016】また、請求項3または4記載のものにおい
て、インバータ回路基板を取付固定する取付板には、冷
却ファンのベルマウス部を一体に形成したことを特徴と
する(請求項5の発明)。
【0017】斯かる構成によれば、インバータ回路基板
とこれを冷却する冷却ファンとは、近傍に位置すること
から、該回路基板を取付固定する取付板に冷却ファンの
ベルマウス部を一体に形成することは容易で、且つ大形
化するのを抑えることができ、従って、部品点数及び組
立工数の減少を図り得、製造容易でコスト的にも有利に
提供できる。
【0018】そして、請求項2ないし5のいずれかに記
載のものにおいて、外箱下面に、浅底皿状のカバー部材
が取着され、このカバー部材には、その内部を二つに仕
切られた空間部を形成し、一方の空間部に上流側の通風
路を連通すると共に、他方の空間部に下流側の通風路を
連通し、且つ前面に夫々の空間部に対応する通風口を設
けたことを特徴とする(請求項6の発明)。
【0019】斯かる構成によれば、冷却風の吸入及び排
出は、カバー部材の前面に設けた各通風口から行われ、
従って、加熱調理器の前方に開口する斯かる通風口が塞
がれるおそれはなく、スムースな吸排作用が確保でき、
しかもカバー部材により加熱調理器の下端部を覆うの
で、特に前方視(正面)による外観意匠を良好にできる
点でも有利である。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の加熱調理器を示す第1実施例につき、図1乃至図5
を参照して説明する。まず図2は、加熱調理器21の外
観斜視図を示したもので、外箱22の内部には、被調理
物をマイクロ波により加熱調理する調理室23と、この
調理室23の側方に区画形成され詳細には後述するが冷
却ファン29等を備えた機械室24とを有し、また、外
箱22の前面には、調理室23の前面開口を開閉する扉
25を、及び機械室24の前面側には操作パネル26を
夫々設けていて、この操作パネル26には例えば調理メ
ニュー選択キー26a,スタートキー26bや表示部2
6c等を備えている。
【0021】そして図1は、特に前記機械室24の内部
構成を開示すべく、一部破断して示す縦断側面図で、こ
の機械室24内には、マイクロ波を発信するためのマグ
ネトロン27,このマグネトロン27をインバータ制御
するためのインバータ回路基板28及びこれらを冷却す
るための冷却ファン29を設けている。即ち、マグネト
ロン27は、前記調理室23の外側壁に取着され該マグ
ネトロン27から発信されたマイクロ波を調理室23内
に供給する導波管27aを接続した構成にある。
【0022】一方、前記インバータ回路基板28は、表
面にインバータ回路部品たるスイッチング素子30及び
高周波トランス31等を実装してなり、これは前記マグ
ネトロン27の下方に位置して、外箱22の底板22a
に取着された取付板32にネジ止め等により取付固定さ
れている。この取付板32の構成は、図5の斜視図に示
すように全体形状としてはL字状をなし、その水平板状
部分を基板取付部32aとするもので、この基板取付部
32aにはインバータ回路基板28の外形よりやや小寸
の開放部32bを形成しており、また、この基板取付部
32aから上方に略直角に曲成された垂直部分には、前
記冷却ファン29が臨む円形開口部を有するベルマウス
部32cを一体に形成している。そして、このような基
板取付部32a及びベルマウス部32cの裏面側には、
L字状の内部空間を形成するように側壁部32dを有
し、その外周端部には取付用のフランジ部32eを突設
している。
【0023】このように構成された取付板32は、図1
に示すように外箱22の底板22a及び後面板22bに
亘って、フランジ部32eを溶接或いはネジ止め手段等
により機械室24内に取付固定される。そして、その基
板取付部32aに前記インバータ回路基板28がネジ止
め等により取着され、またベルマウス部32cの内方に
は冷却ファン29が配設される。
【0024】しかるに、インバータ回路基板28の裏面
に対向する底板22aには、多数の透孔群からなる吸気
口33を形成しており、斯くして、この吸気口33から
ベルマウス部32cに至る間、即ち、取付板32,底板
22a及び後面板22bとによって囲まれて形成された
通風路は所謂吸気流路たる吸気ダクト34として機能す
る構成にある。また、斯かる構成によって取付固定され
たインバータ回路基板28は、取付板32の開放部32
bを通してその裏面を吸気流路たる吸気ダクト34内に
臨ませ、所謂冷却ファン29の上流側に面する一方、表
面であるスイッチング素子30及び高周波トランス31
等のインバータ回路部品は、冷却ファン29の吐出側で
ある下流側に面して、前記マグネトロン27と共にその
送風領域内に配置された構成にある。
【0025】そして、図3は、説明の便宜上、扉25及
び操作パネル26を除去して一部破断して示す正面図
で、また図4は、図3のX−X線に沿って切断して示す
横断平面図で、これらの図面に示すように調理室23の
下方における底板22aの前方には、多数の透孔群から
なる排気口35を形成していて、前述した冷却ファン2
9により送風された風が、調理室23の下方空間に至る
通風路を経て流れ込み、該排気口35から外部に排出さ
れる構成にある。尚、図中22cは、外箱22の前面に
被着された前面板であり、36は、外箱22の底板22
aの隅部に取着された4個の支持脚である。
【0026】上記のように構成された本実施例の加熱調
理器21の作用について説明すると、調理室23内に被
調理物を収納し、扉25を閉じた後、操作パネル26の
メニュー選択キー26aなどによる設定操作を行い、ス
タートキー26bを操作することによって、マグネトロ
ン27及び冷却ファン29が通電駆動され、加熱調理が
開始される。即ち、マグネトロン27からはマイクロ波
が発信され導波管27aを経て調理室23内に供給さ
れ、被調理物を加熱調理する。この場合、マグネトロン
27はインバータ回路部品たるスイッチング素子30及
び高周波トランス31によるインバータ制御により駆動
され、効率の良い高周波加熱が得られる。
【0027】しかるに、これらマグネトロン27及び回
路部品の発熱高温化に伴う性能低下を防ぐべく、冷却フ
ァン29の回転駆動による冷却作用に基づき所期の性能
を維持できる。即ち、冷却ファン29の駆動に基づき該
ファン29の上流側における冷却風は、図1の矢印A方
向に示すように吸気流路たる吸気ダクト34を流れる。
この場合、外部の冷気を取り込む吸気口33は、インバ
ータ回路基板28の開放された裏面と対向する位置に設
けてあるから、該回路基板28の裏面に指向した通風路
として機能し、よって吸気口33からの冷気は該回路基
板28の裏面に向って流入し、そして取付板32及び外
箱22の底板22a等から構成された吸気ダクト34内
を移動する。
【0028】従って、吸気口33から取り込まれた冷却
風としての吸気流は、インバータ回路基板28の裏面と
十分に接触した状態を得ることができ、該回路基板28
を裏面から効果的に冷却する。そして、上記のように取
り込まれた吸気ダクト34内の吸気流は、冷却ファン2
9に至りベルマウス部32cから図1中の矢印Bにて示
すように下流側に勢い良く送風され、インバータ回路基
板28の表面側であるスイッチング素子30や高周波ト
ランス31を冷却し、同時に近傍のマグネトロン27も
冷却した後、図3,図4中の矢印Bで示す如く前方の調
理室23下方の空間から底板22aの排気口35を経て
外部に排出される。
【0029】このように本実施例によれば、冷却ファン
29によるインバータ回路基板28に対する冷却作用
は、その表裏両面から行われることはもとより、常に総
風量をもって対象部品を冷却する。即ち、矢印Aで示す
上流側にあっては、吸気ダクト34内に取り込まれた吸
気風量の全てを冷却風としてインバータ回路基板28の
裏面に対する冷却に利用し、一方、矢印Bで示す下流側
にあっては、冷却ファン29により吐出される送風量の
全てをマグネトロン27及びインバータ回路基板28の
表面側への冷却に寄与せしめる。
【0030】従って、冷却ファン29の回転駆動に伴う
総風量を、インバータ回路基板28の裏面から表面へと
順次冷却作用に活用でき、従来の如く分流により減少し
た風量で夫々冷却する構成に比して効率良く冷却でき、
或いは容量の大きな冷却ファン29を用意することなく
コンパクトに構成できる。しかも、特に上流側において
は、インバータ回路基板28の裏面に対向して設けた吸
気口33からなる通風路を経て、吸入された冷気と該回
路基板28の裏面との接触を積極的に行わしめ、それだ
け冷却効果が助長されるので、比較的緩やかな吸気流に
おいても有効な冷却効果が期待できる。結果として、冷
却風の上流側及び下流側ともインバータ回路基板28を
表裏両面に亘って効率良く冷却でき、延いては所望の高
周波加熱を良好に行い得る。
【0031】また、インバータ回路基板28を取付固定
する取付板32は、略L字状をなした水平部分の基板取
付部32aと、垂直部分のベルマウス部32cとを一体
に形成したので、部品点数及び組立工数が減少して製造
が容易で、コスト的にも有利に提供でき、且つ、一般的
にインバータ回路基板28(従って基板取付部32a)
と、これを冷却する冷却ファン29(従ってベルマウス
部32c)とは、比較的近傍に配置される関係から、こ
れらを一体化するに無理なくコンパクトに構成できる。
【0032】更には、特に本実施例では上記取付板32
を外箱22の底板22a及び後面板22bと協同して吸
気流路としての吸気ダクト34を構成したので、一層の
簡素化が実現できると共に、吸気流が途中で漏洩するこ
となく冷却ファン29まで確実に導くことができる。
尚、本実施例では冷却後の風は、加熱調理器21の前方
下面に開口する底板22aに形成した排気口35から排
出することで、冷却風が機械室24内の奥方から前方に
亘り十分に行き渡るようにしたが、冷却すべき対象部品
の下流側であればこれに限らず、例えば、外箱22の側
方或いは上方へ排気するようにしても良いし、同じく下
面に開口する吸気口33についても側方に設けても良い
ことは言うまでもない。
【0033】(第2の実施の形態)上記の構成に対し、
図6ないし図8は本発明の第2実施例を示すもので、上
記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明
を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図6及び図
7は、上記第1実施例における図1及び図3相当図で、
本実施例では、加熱調理器21の外底面にカバー部材3
7を設けた構成にある。
【0034】即ち、カバー部材37の単体形状は、図8
に示すように矩形の浅底皿状をなし、内部を図示左右に
仕切った二つの空間部を形成する仕切り壁38を設け
て、この右方の空間部を吸気部39,左方の空間部を排
気部40となし、そして、これら吸,排気部39,40
に対応する前面壁に通風口としてのスリット状の吸気通
孔41及び排気通孔42を夫々形成した構成にある。
尚、吸,排気部39,40の前方隅部には円形の穴4
3,44を形成しており、これは加熱調理器21の外底
面に取着したとき、支持脚36を嵌挿できるようにする
ためのもので、且つカバー部材37の高さ寸法は支持脚
36の高さより小さく設定している。
【0035】このように構成されたカバー部材37を、
外箱22の底板22a下面に宛がい、前方に位置する二
つの支持脚36を穴43,44に嵌め込んだ状態にてネ
ジ止め等適宜の取付手段により取付固定する。この取付
状態において、該カバー部材37の吸気部39は、外箱
22の底板22aに形成された吸気口33を包含し、ま
た、排気部40は、底板22aの排気口35を包含し、
これらの境は仕切り壁38により遮断された構成とな
る。
【0036】斯かる構成の第2実施例において、インバ
ータ回路基板28の表裏両面に対する冷却作用について
述べるに、特に上流側における外部からの冷気は、図6
の矢印A方向に示す如く加熱調理器21の前方であるカ
バー部材37前面の通風口たる吸気通孔41から取り込
まれ、そしてインバータ回路基板28の裏面に対向する
吸気口33からの通風路を流れることによって、上記第
1実施例と同様に裏面側を効果的に冷却し、一方、下流
側における表面側も同様に冷却ファン29による総風量
を利用して効率良く冷却され、そしてカバー部材37の
排気通孔42から図7の矢印B方向に示す如く前方に排
出される。
【0037】ただ、第1実施例とは、外部に対する吸,
排気手段がいずれも加熱調理器21の前方から行われる
点で異なるもので、即ち、まず上流側における冷気の取
り込みは、上記概述した如くカバー部材37の前面の通
風口たる吸気通孔41から吸入され、吸気部39から外
箱22の吸気口33を経て吸気ダクト34内に至り、以
下第1実施例と同様にインバータ回路基板28を裏面か
ら冷却する。また、下流側終端部における外部への排気
は、冷却に使用された後の風が底板22a前方の排気口
35からカバー部材37の排気部40に流れ、そして前
面の通風口たる排気通孔42から外部に排出される。
【0038】従って、本実施例においてもインバータ回
路基板28を冷却するには、第1実施例と何ら変わりな
く総風量をもって効率良く行えることはもとより、特に
加熱調理器21の前方から吸排する構成であるから、台
所等が狭い設置条件にあっても前方が他の台所用品で塞
がれることはなく、吸排作用は確実にスムースに行わ
れ、該加熱調理器21の周辺に何ら影響を及ぼすことが
ない点で有利である。◎しかも、斯かるカバー部材37
を設けたことにより、加熱調理器21を前方視したと
き、即ち、図7の正面図から理解できるように該調理器
21の下端部は覆い隠された形態となり、、前方の二つ
の突出した支持脚36も大半が覆われることにより、美
的外観を向上できる付加的効果も併せ有する。
【0039】尚、本実施例の場合、外箱22の底板22
aに夫々形成した吸,排気口33,35は、直接外部に
臨んでいないので、ここから異物が侵入するおそれはな
く、従って、むしろ通気抵抗を小さくするためにも一つ
の大きな開口形状とするのが好ましい。その他、本発明
は上記し且つ図面に示した各実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて適宜変更
して実施できるものである。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、冷却ファン
の駆動に伴う冷却風の総風量をもって、インバータ回路
基板を冷却し、且つその表裏両面に対して順次冷却する
ようにしたので、従来の如く分流により風量が減少する
こともなく、また大きな容量のファンを用意することな
く、効率良く冷却できる加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の縦断側面図
【図2】外観斜視図
【図3】一部破断して示す要部の正面図
【図4】図3のX−X線に沿って切断して示す横断平面
【図5】取付板の斜視図
【図6】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図7】図3相当図
【図8】カバー部材の斜視図
【図9】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は加熱調理器、22は外箱、22aは底板、22b
は後面板、23は調理室、24は機械室、27はマグネ
トロン、28はインバータ回路基板、29は冷却ファ
ン、30はスイッチング素子(インバータ回路部品)、
31は高周波トランス(インバータ回路部品)、32は
取付板、32aは基板取付部、32cはベルマウス部、
33は吸気口、34は吸気ダクト(吸気流路)、35は
排気口、37はカバー部材、39は吸気部(空間部)、
40は排気部(空間部)、41は吸気通孔(通風口)、
及び42は排気通孔(通風口)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロンをインバータ制御により駆
    動し加熱調理するものにあって、外箱内に調理室と区画
    形成された機械室を形成し、この機械室内にインバータ
    回路部品を実装したインバータ回路基板及びこの回路基
    板を冷却する冷却ファンを備えたものにおいて、前記冷
    却ファンの駆動に基づく上流側の通風路に前記インバー
    タ回路基板の表裏のうち何れか一方の面を配し、下流側
    の通風路に他方の面を順次配置したことを特徴とする加
    熱調理器。
  2. 【請求項2】 通風路は、冷却ファンを挟んで上流側と
    下流側とに区分され、上流側を吸気流路としたことを特
    徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 インバータ回路基板は、その裏面を開放
    した状態で取付板に取付固定され、該裏面を吸気流路に
    臨ませて配置したことを特徴とする請求項2記載の加熱
    調理器。
  4. 【請求項4】 吸気流路は、インバータ回路基板の裏面
    に対向する通風路を有することを特徴とする請求項3記
    載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 インバータ回路基板を取付固定する取付
    板には、冷却ファンのベルマウス部を一体に形成したこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 外箱下面に、浅底皿状のカバー部材が取
    着され、このカバー部材には、その内部を二つに仕切ら
    れた空間部を形成し、一方の空間部に上流側の通風路を
    連通すると共に、他方の空間部に下流側の通風路を連通
    し、且つ前面に夫々の空間部に対応する通風口を設けた
    ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の
    加熱調理器。
JP11159461A 1999-06-07 1999-06-07 加熱調理器 Pending JP2000346371A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103032907A (zh) * 2011-10-03 2013-04-10 株式会社东芝 烹饪装置

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CN103032907A (zh) * 2011-10-03 2013-04-10 株式会社东芝 烹饪装置

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