JP2000346116A - ガススプリング及びこれを利用する椅子 - Google Patents

ガススプリング及びこれを利用する椅子

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JP2000346116A
JP2000346116A JP11138538A JP13853899A JP2000346116A JP 2000346116 A JP2000346116 A JP 2000346116A JP 11138538 A JP11138538 A JP 11138538A JP 13853899 A JP13853899 A JP 13853899A JP 2000346116 A JP2000346116 A JP 2000346116A
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利造 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長を伸縮可能なフリー状態に固定可能な操
作機構の部品点数を減少すると共に、他の装置等への取
付を容易化する。 【解決手段】 バルブ11の近傍に形成されるレバー支
持部52と、レバー支持部52に相対移動可能に支持さ
れると共に相対移動によりバルブ11を押圧または解放
してフリー状態とロック状態とに切換可能な操作レバー
16と、操作レバー16がバルブ11を押し込んだまま
フリー状態に維持するように操作レバー16を固定する
固定手段である例えばロック部18とを備える。レバー
支持部52は、例えば支点側支持部13と、支点側支持
部13に形成される支点孔12と、揺動側支持部15
と、揺動側支持部15に形成されると共にバルブ11の
出没方向に伸びる切換部17と該切換部17のバルブ1
1の押込方向側の端部で出没方向に対して側方に広げて
成るロック部18とを有する揺動支持孔14とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブを外部から
押し込んだときに作動流体を流動可能にして全体が伸縮
可能になると共に、バルブを解放したときに該バルブが
突出して作動流体の流動を止めて全体の伸縮がロックさ
れるガススプリング及びこれを利用する椅子に関する。
さらに詳述すると、本発明はバルブを外部から押圧して
全体を伸縮可能な状態にロックする機構を備えたガスス
プリング及びこれを利用する椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子の座の昇降機構やロッキング装置の
ロック機構にガススプリングを使用したものがある。こ
れらの椅子では、ガススプリングの長さを変更または固
定することにより、座の高さや背凭れの傾斜角度を調整
したり固定したりする。
【0003】これらの椅子に使用されるガススプリング
の操作機構100は、例えば図53及び図54に示すよ
うに、ガススプリング101の先端部にねじ止め等によ
り固定される支持フレーム102と、該支持フレーム1
02に回転可能に支持される操作アーム103とを有し
ている。この操作アーム103は、一端に形成された回
転中心となる回転部104と、他端に形成された遠隔操
作用のワイヤ105が連結される連結部106とを備え
ている。
【0004】回転部104の中心には透孔104aが形
成されている。そして、回転ピン107が支持フレーム
102の支持孔102aと回転部104の透孔104a
とを貫通することにより、操作アーム103を支持フレ
ーム102に対して回転可能に連結している。この回転
ピン107の先端部には、脱落防止用の止めピン108
を取り付けている。
【0005】また、連結部106は、ワイヤ105の係
止球109を挿入して収容する筒状の球保持部110
と、ワイヤ105を球保持部110の内外に連通させる
ワイヤ溝111とを有している。このワイヤ溝111
は、球保持部110の端面から切り込まれて球保持部1
10の中央部で折れ曲がって周方向に沿った形状として
いる。このため、連結部106にワイヤ105を連結す
る際は、ワイヤ105をワイヤ溝111に差し入れなが
ら係止球109を球保持部110に収容する。そして、
ワイヤ105をワイヤ溝111の最も奥部に位置させる
ことにより、操作機構100の組立中の係止球109の
脱落を防止することができる。
【0006】このガススプリングの操作機構100を使
用する際は、ワイヤ105を引っ張って操作アーム10
3を回転させてガススプリング101のプッシュロッド
112を押圧することによりガススプリング101の長
さが可変となるので、座の昇降や背凭れの傾動を行うこ
とができる。また、ワイヤ105を緩めてプッシュロッ
ド112への押圧を解除することによりプッシュロッド
112が突出してガススプリング101の長さが固定さ
れるので、座の高さや背凭れの傾斜角度を維持すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たガススプリング101では、操作機構100が支持フ
レーム102と操作アーム103と回転ピン107や止
めピン108とワイヤ105と該ワイヤ105を操作す
る操作レバーと該操作レバーを引いた状態でロックする
ロック機構等を必要とするので、部品点数が多くなって
しまう。このため、操作機構100の組立性が悪いと共
に部品コストが高くなるだけでなく、各部品の紛失防止
のために管理が煩雑で管理コストも高くなってしまう。
しかも、操作機構100がガススプリング101と別個
に設けられているので、このガススプリング101を搭
載しようとする椅子側に操作用の多くの構造物を取り付
けたり加工を施す必要が生じてしまい、組立に手間が掛
かり組立性が悪いと共に部品コスト及びその管理コスト
が高くなってしまう。
【0008】また、ガススプリング101と操作レバー
とが椅子に対して別々に取り付けられているので、これ
らをワイヤ105により接続しなければ成らない。そし
て、ワイヤ105の接続は精度良く行わないとガススプ
リング101が作動しないので、調整作業は煩雑で作業
性が悪い。
【0009】そこで、本発明は、ガススプリングの全長
を伸縮可能なフリー状態に固定可能な操作機構の部品点
数を減少すると共に他の装置等への取付を容易化するガ
ススプリング及びこれを利用する椅子を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、バルブを外部から押し込ん
だときに作動流体を流動可能にして長さが変更可能なフ
リー状態になると共に、バルブを解放したときに該バル
ブが突出して作動流体の流動を止めて長さが固定される
ロック状態になるガススプリングにおいて、バルブの近
傍に形成されるレバー支持部と、レバー支持部に相対移
動可能に支持されると共に相対移動によりバルブを押圧
または解放してフリー状態とロック状態とに切換可能な
操作レバーと、操作レバーがバルブを押し込んだままフ
リー状態に維持するように操作レバーを固定する固定手
段とを備えるようにしている。
【0011】したがって、操作レバーをレバー支持部に
対して相対移動させてバルブを押し込むように操作する
ことにより、操作レバーがバルブを押し込んでガススプ
リングをフリー状態にする。また、操作レバーを解放す
ることにより、操作レバーはバルブの反力で押し戻され
ると共に、バルブが突出してガススプリングがロック状
態になる。
【0012】さらに、操作レバーを押し込んでガススプ
リングをフリー状態にしてから、操作レバーを固定手段
によって固定することにより、バルブは押し込まれたま
まになり、ガススプリングがフリー状態に維持される。
また、固定手段による操作レバーの固定を解除すること
により、操作レバーは相対移動可能になってガススプリ
ングがフリー状態とロック状態とに切換可能になる。
【0013】このため、レバー支持部と操作レバーのみ
によりガススプリングをフリー状態とロック状態とに切
り替えることができると共に、固定手段によりフリー状
態に維持することができる。しかも、レバー支持部と操
作レバーとはガススプリングの一部として備え付けられ
ているので、状態切換および状態維持のための機構を備
えたガススプリングを単体として扱うことができる。よ
って、このガススプリングを単体で他の装置に組み込む
ことにより、別体から成るガススプリングの操作機構を
省略することができる。
【0014】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載のガススプリングにおいて、操作レバーはレバー支
持部にバルブの出没方向に沿って揺動可能に支持される
と共に、揺動によりバルブを押し込むフリー状態とバル
ブを解放するロック状態とに切り換えるようにしてい
る。
【0015】したがって、操作レバーを揺動してバルブ
を押し込むことにより、ガススプリングがフリー状態に
成る。また、操作レバーを解放することにより、操作レ
バーはバルブの反力で押し上げられる。これにより、バ
ルブが突出してガススプリングがロック状態になる。こ
のため、操作レバーの揺動操作によりガススプリングを
フリー状態とロック状態とに切り替えることができる。
さらに、操作レバーの揺動操作によりバルブを押し込ん
でガススプリングをフリー状態にしてから、固定手段に
より操作レバーの揺動を阻止する。これにより、バルブ
は押し込まれたままになり、ガススプリングがフリー状
態に維持される。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、第1の
支持部と、第1の支持部に形成される第1の支持孔と、
バルブを挟んで第1の支持部の反対側に形成される第2
の支持部と、第2の支持部に形成されると共にバルブを
挟んで第1の支持孔の反対側に位置して、尚かつバルブ
の出没方向に伸びる切換部と該切換部のバルブの押込方
向側の端部で出没方向に対して側方に広げて成る固定手
段としてのロック部とを有し操作レバーの動きを規制す
る第2の支持孔とを備えて、操作レバーは、第1の支持
孔および第2の支持孔の少なくとも一方を貫通するよう
に第1の支持孔及び第2の支持孔に支持されて、尚かつ
第2の支持孔を摺動しながら第1の支持孔に嵌入する部
分を中心に出没方向に揺動しバルブを押圧または解放し
てフリー状態とロック状態とに切換可能であると共に、
第2の支持孔のロック部に嵌入するとバルブの反力を受
けてロック部内に保持されバルブを押し込んだままフリ
ー状態に維持するようにしている。
【0017】ここで、本明細書中では、第1および第2
の支持孔は、貫通孔および凹みの双方を含んだ概念とし
ている。また、第1の支持孔としては貫通孔や凹みに限
られず、要は操作レバーを第1の支持部に対して揺動可
能に支持すれば良いので、例えば第1の支持部に球継手
等の支持部材を取り付けて、この支持部材により操作レ
バーを揺動可能に支持するものを含んでいる。また、切
換部はバルブの出没方向に伸びる形状としているが、こ
れはバルブの出没方向に平行な形状とバルブの出没方向
に斜めを向いた形状との双方を含んでいる。
【0018】したがって、切換部に位置する操作レバー
をバルブ側に押し込むことにより、操作レバーは第1の
支持孔に嵌入された部分を中心にバルブ側に揺動すると
共に切換部に嵌入された部分がバルブ側に摺動する。そ
して、操作レバーがバルブを押し込んでガススプリング
をフリー状態にする。また、切換部に有る操作レバーを
解放することにより、操作レバーはバルブの反力で押し
上げられて、第1の支持孔に嵌入された部分を中心にバ
ルブの反対側に揺動すると共に切換部に嵌入された部分
がバルブの反対側に摺動する。そして、バルブが突出し
てガススプリングがロック状態になる。
【0019】さらに、操作レバーを押し込んでガススプ
リングをフリー状態にしてから、操作レバーをロック部
に嵌入させることにより、操作レバーがバルブの反力に
よってロック部内に保持される。これにより、バルブは
押し込まれたままになり、ガススプリングがフリー状態
に維持される。また、ロック部内に保持された操作レバ
ーを切換部に向けて強く付勢することにより、操作レバ
ーはバルブを一旦押し退けて乗り越えて切換部に移動さ
れる。よって、操作レバーは切換部内で摺動可能にな
り、ガススプリングがフリー状態とロック状態とに切換
可能になる。
【0020】このため、第1の支持部と第2の支持部と
操作レバーのみによりガススプリングをフリー状態とロ
ック状態とに切り替えできると共に各状態に維持でき
る。しかも、第1の支持部と第2の支持部と操作レバー
とはガススプリングの一部として備え付けられているの
で、状態切換および状態維持のための機構を備えたガス
スプリングを単体として扱うことができる。よって、こ
のガススプリングを単体で他の装置に組み込むことによ
りガススプリングの操作機構を別に設ける必要が無くな
る。
【0021】さらに、請求項4記載の発明は、請求項3
記載のガススプリングにおいて、第1の支持孔は、バル
ブを挟んで切換部の反対側に位置すると共に操作レバー
の揺動中心になる揺動中心支持部と、バルブを挟んでロ
ック部の反対側に位置すると共に、揺動中心支持部とロ
ック部とに連通する操作レバーをロック部を中心に回転
することによりバルブを乗り越えて嵌入させて、操作レ
バーをバルブの反力により保持してバルブを押し込んだ
ままフリー状態に維持する支点側ロック部とを備えるよ
うにしている。
【0022】したがって、切換部からロック部に嵌入さ
れてロック部と揺動中心支持部とにバルブの反力で保持
される操作レバーをロック部を中心に回転するので、操
作レバーはバルブを乗り越えて支点側ロック部に嵌入し
てロック部と支点側ロック部とにバルブの反力で保持さ
れる。このため、操作レバーのロックをより強固にする
ことができる。
【0023】そして、請求項5記載の発明は、請求項3
または4記載のガススプリングにおいて、操作レバーと
バルブとの各当接部分には丸みが形成されているように
している。
【0024】したがって、ロック部に嵌入された操作レ
バーはバルブの中心線からずれた位置でバルブの反力を
受けるので、操作レバーとバルブとの各当接部分の丸み
によりバルブの反力をその突出方向から傾いた方向への
分力として受けることができる。すなわち、ロック部に
嵌入された操作レバーはバルブの中心線上からずれた位
置に接触するので、バルブの押圧方向に対して斜めに反
力を受けて、操作レバーはロック部の奥側に押し付けら
れる。これにより、操作レバーはバルブの反力によりロ
ック部に保持される。
【0025】また、請求項6記載の発明は、請求項2記
載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、第1の
支持部と、第1の支持部に形成されて操作レバーを揺動
可能に支持する第1の支持孔と、第2の支持部と、第2
の支持部に形成されて第1の支持孔と共に操作レバーを
揺動可能に支持する第2の支持孔とを備えて、尚かつ操
作レバーは、第1の支持孔および第2の支持孔を中心に
して揺動可能に支持されると共にその揺動によりバルブ
を押し込むフリー状態とバルブを解放するロック状態と
に切り換えるようにしている。
【0026】したがって、操作レバーは2箇所の支持孔
により支持されているので、バルブの反力を受けながら
も揺動操作を安定して行うことができる。
【0027】さらに、請求項7記載の発明は、請求項1
記載のガススプリングにおいて、操作レバーはレバー支
持部に摺動可能に支持されると共に、摺動によりバルブ
を押し込むフリー状態とバルブを解放するロック状態と
に切り換えるようにしている。
【0028】したがって、操作レバーを摺動してバルブ
を押し込むことにより、ガススプリングがフリー状態に
成る。また、操作レバーを摺動してバルブを解放するこ
とにより、バルブが突出してガススプリングがロック状
態になる。このため、操作レバーの摺動操作によりガス
スプリングをフリー状態とロック状態とに切り替えるこ
とができる。さらに、操作レバーの摺動操作によりバル
ブを押し込んでガススプリングをフリー状態にしてか
ら、固定手段により操作レバーの摺動を阻止する。これ
により、バルブは押し込まれたままになり、ガススプリ
ングがフリー状態に維持される。
【0029】そして、請求項8記載の発明は、請求項7
記載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、第1
の支持部と、第1の支持部に形成される貫通孔から成る
と共に操作レバーを少なくともバルブの突出方向への移
動を規制しながら貫通方向に摺動可能に支持する第1の
支持孔と、第2の支持部と、第2の支持部に形成される
貫通孔から成ると共に操作レバーを少なくともバルブの
突出方向への移動を規制しながら貫通方向に摺動可能に
支持する第2の支持孔とを備えて、尚かつ操作レバー
は、第1の支持孔および第2の支持孔を貫通する方向に
摺動可能であると共にバルブを押し込む押圧部と解放す
る解放部とを備えて、操作レバーを摺動することにより
フリー状態とロック状態とに切り換えるようにしてい
る。
【0030】したがって、操作レバーを第1の支持孔お
よび第2の支持孔への貫通方向に摺動して押圧部により
バルブを押し込むことにより、ガススプリングがフリー
状態に成る。また、操作レバーを摺動して解放部により
バルブを解放することにより、バルブが突出してガスス
プリングがロック状態になる。このため、操作レバーの
摺動操作によりガススプリングをフリー状態とロック状
態とに切り替えることができる。
【0031】また、請求項9記載の発明は、請求項7記
載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、支持部
と、支持部に形成される貫通孔から成ると共に操作レバ
ーを貫通方向に摺動可能に支持する支持孔とを備えて、
尚かつ操作レバーは、支持孔を貫通する方向に摺動可能
であると共にバルブを押し込む押圧部と解放する解放部
とを備えて、操作レバーを摺動することによりフリー状
態とロック状態とに切り換えるようにしている。
【0032】したがって、操作レバーを支持孔への貫通
方向に摺動して押圧部によりバルブを押し込むことによ
り、ガススプリングがフリー状態に成る。また、操作レ
バーを摺動して解放部によりバルブを解放することによ
り、バルブが突出してガススプリングがロック状態にな
る。このため、操作レバーの摺動操作によりガススプリ
ングをフリー状態とロック状態とに切り替えることがで
きる。
【0033】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
7記載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、支
持部と、支持部に形成される出没方向に直交する長孔か
ら成ると共に操作レバーを摺動可能に支持する支持孔と
を備えて、尚かつ操作レバーは、支持孔に沿って摺動可
能に支持されると共にバルブを押し込む押圧部と解放す
る解放部とを備えて、操作レバーを摺動することにより
フリー状態とロック状態とに切り換えるようにしてい
る。
【0034】したがって、操作レバーを支持孔に沿って
摺動して押圧部によりバルブを押し込むことにより、ガ
ススプリングがフリー状態に成る。また、操作レバーを
摺動して解放部によりバルブを解放することにより、バ
ルブが突出してガススプリングがロック状態になる。こ
のため、操作レバーの摺動操作によりガススプリングを
フリー状態とロック状態とに切り替えることができる。
【0035】そして、請求項11記載の発明は、請求項
7記載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、支
持部と、支持部に形成されると共に操作レバーがバルブ
を押し込む状態とバルブを解放する状態とに切り換える
ように操作レバーを摺動可能に支持する支持孔とを備え
て、尚かつ操作レバーは、支持孔により摺動可能に支持
されると共に、操作レバーを摺動することにより支持孔
に案内されてフリー状態とロック状態とに切り換えるよ
うにしている。
【0036】したがって、操作レバーを支持孔に案内さ
せて摺動してバルブを押し込むことにより、ガススプリ
ングがフリー状態に成る。また、操作レバーを摺動して
バルブを解放することにより、バルブが突出してガスス
プリングがロック状態になる。このため、操作レバーの
摺動操作によりガススプリングをフリー状態とロック状
態とに切り替えることができる。
【0037】また、請求項12記載の発明は、請求項3
から5までのいずれか若しくは請求項8から11までの
いずれか記載のガススプリングにおいて、操作レバーの
バルブへの当接部分はバルブが係合する凹みであると共
に、操作レバーが操作範囲を超えて長手方向に移動しよ
うとするときに凹みの端部がバルブに引っ掛かって抜け
止めするようにしている。
【0038】したがって、操作レバーの凹んだ部分にバ
ルブが押圧するので、操作レバーが操作範囲を超えて長
手方向に移動しようとしても凹みの端部がバルブに引っ
かかりレバー支持部から脱落することを防止できる。
【0039】一方、請求項13記載の発明は、請求項1
記載のガススプリングにおいて、操作レバーはレバー支
持部に対してバルブの出没方向を中心線として揺動可能
に支持されると共に、操作レバーのバルブの出没方向へ
の移動を規制する規制手段と、操作レバーおよびバルブ
の間と操作レバーおよび規制手段の間との少なくとも一
方に介在されると共に、操作レバーの揺動によりバルブ
を押圧または解放してフリー状態とロック状態とに切り
換えるカム機構とを備えるようにしている。
【0040】したがって、操作レバーを揺動させること
によりカム機構の作用で、カム機構若しくは操作レバー
がバルブを押し込んでガススプリングをフリー状態にす
る。また、操作レバーを解放することにより、操作レバ
ーはカム機構を介してバルブの反力で押し戻されると共
に、バルブが突出してガススプリングがロック状態にな
る。また、操作レバーの揺動操作によりバルブを押し込
んでガススプリングをフリー状態にしてから、固定手段
により操作レバーの回転を阻止する。これにより、バル
ブは押し込まれたままになり、ガススプリングがフリー
状態に維持される。
【0041】そして、請求項14記載の発明は、請求項
13記載のガススプリングにおいて、カム機構は、互い
に接しながらバルブの出没方向に相対移動してバルブに
変位を与えるカム面と従動節とを備えるようにしてい
る。
【0042】したがって、操作レバーを揺動させること
により、カム面と従動節との作用によりバルブを押圧ま
たは解放する。
【0043】また、請求項15記載の発明は、請求項1
4記載のガススプリングにおいて、カム面は、従動節に
変位を与えてバルブに変位を与える傾斜面から成る変位
部と、バルブの出没方向に直交する平面から成り従動節
が当接することによりバルブを押圧したまま維持する固
定手段である固定部とを備えるようにしている。
【0044】したがって、固定部はバルブの出没方向に
直交する平面であるので、従動節と固定部とがバルブの
反力により押し合っても相対回転してしまうことはなく
固定されたまま維持される。このため、バルブを押圧し
たままにして、ガススプリングをフリー状態に維持する
ことができる。
【0045】さらに、請求項16記載の発明は、請求項
14または15記載のガススプリングにおいて、カム面
は、従動節に変位を与えてバルブに変位を与える傾斜面
から成る変位部と、バルブの出没方向に凹んだ形状で従
動節が係合することによりバルブを押圧したまま維持す
る固定手段である凹部とを備えるようにしている。
【0046】したがって、バルブの押圧時に従動節が凹
部に引っ掛かっるので、バルブを押圧したままにしてガ
ススプリングをフリー状態に維持することができる。ま
た、操作レバーを移動させるためには従動節を凹部から
押し出さなければ成らないので、凹部を固定部に形成す
ることによりフリー状態のロックをより強固にすること
ができる。
【0047】そして、請求項17記載の発明は、請求項
14から16までのいずれか記載のガススプリングにお
いて、従動節はバルブであると共に、操作レバーの回転
中心はバルブの中心線から偏芯しているようにしてい
る。
【0048】したがって、操作レバーを揺動させること
により、カム面によってバルブが押圧または解放され
る。
【0049】他方、請求項18記載の発明は、請求項1
記載のガススプリングにおいて、操作レバーとバルブと
の間に介在されると共に操作レバーの押圧によりバルブ
を押圧可能な介在部材を備えるようにしている。
【0050】したがって、介在部材がバルブを面で押圧
するようにできるので、ぐらつかずに安定した押圧を行
うことができるようになる。また、操作レバーをバルブ
の出没方向に対して斜めに揺動させてもバルブを押圧す
ることができるように成る。
【0051】そして、請求項19記載の発明は、請求項
18記載のガススプリングにおいて、操作レバーと介在
部材との間に設けられると共に、操作レバーの移動によ
り介在部材をバルブの出没方向に移動させてバルブを押
圧可能なカム機構を備えるようにしている。
【0052】したがって、カム機構の利用により、操作
レバーの揺動方向の設定の自由度を向上することができ
る。例えば操作レバーをバルブの出没方向と直交して揺
動するようにしても、介在部材及びカム機構を介してバ
ルブを押圧することができるように成る。
【0053】また、請求項20記載の発明は、請求項1
8または19記載のガススプリングにおいて、レバー支
持部は、第1の支持部と、第1の支持部に形成される第
1の支持孔と、バルブを挟んで第1の支持部の反対側に
形成される第2の支持部と、第2の支持部に形成される
と共にバルブを挟んで第1の支持孔の反対側に位置し
て、尚かつバルブの出没方向に伸びる切換部と該切換部
のバルブの押込方向側の端部で出没方向に対して側方に
広げて成る固定手段としてのロック部とを有し操作レバ
ーの動きを規制する第2の支持孔とを備えて、操作レバ
ーは、第1の支持孔および第2の支持孔の少なくとも一
方を貫通するように第1の支持孔及び第2の支持孔に支
持されて、尚かつ第2の支持孔を摺動しながら第1の支
持孔に嵌入する部分を中心に出没方向に揺動し介在部材
を介してバルブを押圧または解放してフリー状態とロッ
ク状態とに切換可能であると共に、第2の支持孔のロッ
ク部に嵌入すると介在部材を介してバルブの反力を受け
てロック部内に保持されバルブを押し込んだままフリー
状態に維持するようにしている。
【0054】したがって、操作レバーの揺動操作により
ガススプリングをフリー状態とロック状態とに切り替え
ることができる。また、操作レバーの揺動操作によりバ
ルブを押し込んでガススプリングをフリー状態にしてか
ら、固定手段により操作レバーの揺動を阻止する。これ
により、バルブは押し込まれたままになり、ガススプリ
ングがフリー状態に維持される。
【0055】さらに、請求項21記載の発明は、請求項
3から5までのいずれか若しくは20記載のガススプリ
ングにおいて、第2の支持孔は貫通孔であると共に、操
作レバーの第2の支持孔から外側に突出した部分は操作
部であるようにしている。したがって、操作部をバルブ
の出没方向に揺動したりバルブの出没方向を中心に回転
させる等、相対移動させることにより、ガススプリング
のフリー状態およびロック状態の切換および保持をする
ことができる。そして、第1の支持孔を貫通孔若しくは
操作レバーの先端を支持する凹部にすることができる。
【0056】そして、請求項22記載の発明は、請求項
19記載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、
第1の支持部と、第1の支持部に形成されて操作レバー
を揺動可能に支持する第1の支持孔と、第2の支持部
と、第2の支持部に形成されて第1の支持孔と共に操作
レバーを揺動可能に支持する第2の支持孔とを備えて、
尚かつ操作レバーは、第1の支持孔および第2の支持孔
を中心にして揺動可能に支持されると共にその揺動によ
りカム機構及び介在部材を介してバルブを押し込むフリ
ー状態とバルブを解放するロック状態とに切り換えるよ
うにしている。
【0057】したがって、操作レバーは2箇所の支持孔
を中心に揺動可能に支持されているので、バルブの反力
を受けながらも揺動操作を安定して行うことができる。
【0058】また、請求項23記載の発明は、請求項2
2記載のガススプリングにおいて、カム機構および介在
部材は固定手段を兼用すると共に、カム機構はバルブの
押圧時には介在部材に対して死点に位置してバルブの反
力を受けながらもそのままの姿勢で固定されてフリー状
態を維持するようにしている。
【0059】したがって、バルブの押圧時に操作レバー
のカム機構が介在部材に対して死点に位置するので、バ
ルブの反力を受けながらもバルブの押圧が維持されたま
まになる。このため、各支持部と操作レバーと介在部材
によりガススプリングをフリー状態とロック状態とに切
り替えできると共に各状態に維持できる。
【0060】さらに、請求項24記載の発明は、請求項
19記載のガススプリングにおいて、操作レバーはレバ
ー支持部に摺動可能に支持されると共に、摺動によりカ
ム機構及び介在部材を介してバルブを押し込むフリー状
態とバルブを解放するロック状態とに切り換えるように
している。
【0061】したがって、操作レバーの摺動操作により
ガススプリングをフリー状態とロック状態とに切り替え
ることができる。さらに、操作レバーの摺動操作により
バルブを押し込んでガススプリングをフリー状態にして
から、固定手段により操作レバーの摺動を阻止する。こ
れにより、バルブは押し込まれたままになり、ガススプ
リングがフリー状態に維持される。
【0062】そして、請求項25記載の発明は、請求項
19記載のガススプリングにおいて、レバー支持部は、
第1の支持部と、第1の支持部に形成される貫通孔から
成ると共に操作レバーの少なくともバルブの突出方向へ
の移動を規制しながら貫通方向に摺動可能に支持する第
1の支持孔と、第2の支持部と、第2の支持部に形成さ
れる貫通孔から成ると共に操作レバーの少なくともバル
ブの突出方向への移動を規制しながら貫通方向に摺動可
能に支持する第2の支持孔とを備えて、尚かつ操作レバ
ーは、第1の支持孔および第2の支持孔を貫通する方向
に摺動可能であると共に、操作レバーを摺動することに
よりカム機構及び介在部材を介してバルブを押し込むフ
リー状態とバルブを解放するロック状態とに切り換える
ようにしている。
【0063】したがって、操作レバーを第1の支持孔お
よび第2の支持孔への貫通方向に摺動してカム機構およ
び介在部材によりバルブを押し込むことにより、ガスス
プリングがフリー状態に成る。また、操作レバーを摺動
してバルブを解放することにより、バルブが突出してガ
ススプリングがロック状態になる。このため、操作レバ
ーの摺動操作によりガススプリングをフリー状態とロッ
ク状態とに切り替えることができる。
【0064】また、請求項26記載の発明は、請求項2
から12までのいずれか若しくは請求項18から25ま
でのいずれか記載のガススプリングにおいて、操作レバ
ーは、支持孔の縁部に当接して操作レバーの抜け止めを
行う制限部を備えるようにしている。
【0065】したがって、操作レバーの長手方向に外力
が加わっても制限部が支持孔の縁部に当接するので、操
作レバーがレバー支持部から脱落することを防止でき
る。
【0066】さらに、請求項27記載の発明は、請求項
19記載のガススプリングにおいて、操作レバーはレバ
ー支持部に対してバルブの出没方向を中心線として揺動
可能に支持されると共に、介在部材はバルブの出没方向
に摺動可能であり、尚かつ操作レバーのバルブの出没方
向への移動を規制する規制手段を備えるようにしてい
る。
【0067】したがって、操作レバーを揺動させること
によりカム機構の作用で介在部材がバルブを押し込んで
ガススプリングをフリー状態にする。また、操作レバー
を解放することにより、操作レバーは介在部材を介して
バルブの反力で押し戻されると共に、バルブが突出して
ガススプリングがロック状態になる。また、操作レバー
の揺動操作によりバルブを押し込んでガススプリングを
フリー状態にしてから、固定手段により操作レバーの回
転を阻止する。これにより、バルブは押し込まれたまま
になり、ガススプリングがフリー状態に維持される。
【0068】そして、請求項28記載の発明は、請求項
27記載のガススプリングにおいて、カム機構は、互い
に接しながらバルブの出没方向に相対移動してバルブに
変位を与えるカム面と従動節とを備えるようにしてい
る。したがって、操作レバーを揺動させることにより、
カム面と従動節との作用によりバルブを押圧または解放
する。
【0069】また、請求項29記載の発明は、請求項2
8記載のガススプリングにおいて、カム面は、従動節に
変位を与えてバルブに変位を与える傾斜面から成る変位
部と、バルブの出没方向に直交する平面から成り従動節
が当接することによりバルブを押圧したまま維持する固
定手段である固定部とを備えるようにしている。
【0070】したがって、固定部はバルブの出没方向に
直交する平面であるので、従動節と固定部とがバルブの
反力により押し合っても相対回転してしまうことはなく
固定されたまま維持される。このため、バルブを押圧し
たままにして、ガススプリングをフリー状態に維持する
ことができる。
【0071】さらに、請求項30記載の発明は、請求項
28または29記載のガススプリングにおいて、カム面
は、従動節に変位を与えてバルブに変位を与える傾斜面
から成る変位部と、バルブの出没方向に凹んだ形状で従
動節が係合することによりバルブを押圧したまま維持す
る固定手段である凹部とを備えるようにしている。
【0072】したがって、バルブの押圧時に従動節が凹
部に引っ掛かっるので、バルブを押圧したままにしてガ
ススプリングをフリー状態に維持することができる。ま
た、操作レバーを移動させるためには従動節を凹部から
押し出さなければ成らないので、凹部を固定部に形成す
ることによりフリー状態のロックをより強固にすること
ができる。
【0073】他方、請求項31記載の発明は、支持部材
に対して被支持部材を揺動可能に支持すると共に2つの
端部がそれぞれ支持部材と被支持部材とに連結された反
力付与機構により被支持部材を初期位置に向けて付勢す
る椅子において、反力付与機構を請求項1から30まで
のいずれか記載のガススプリングを含むようにしてい
る。
【0074】したがって、ガススプリングに状態切換と
状態維持とを図る操作機構が内蔵されているので、椅子
に別個に操作機構を設ける必要が無く組立作業を容易化
できると共に部品コストを低減できる。
【0075】また、請求項32記載の発明は、請求項3
1記載の椅子において、操作レバーを支持部材側にして
ガススプリングを取り付けるようにしている。したがっ
て、支持部材は揺動しないので、被支持部材の揺動によ
っても操作レバーの位置の変動を最小限に抑えることが
できる。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
5に本発明のガススプリング10の第1の実施形態を示
す。本実施形態のガススプリング10は、シリンダ19
の一端部にバルブ11が突出可能に設けられると共に他
端部にロッド20が摺動可能に設けられるいわゆるトリ
プルチューブタイプのものを使用している。このガスス
プリング10の具体的な内部構造は本発明では特に限定
されず、既知のまたは新規の構造を採用することができ
る。
【0077】このガススプリング10は、バルブ11を
外部から押し込んだときに作動流体を流動可能にして長
さが変更可能なフリー状態になると共に、バルブ11を
解放したときに該バルブ11が突出して作動流体の流動
を止めて長さが固定されるロック状態になるものであ
る。ここでの作動流体としては、圧縮ガス等の気体また
は油等の液体のいずれであっても良い。また、本明細書
中で「バルブ」とは、ガススプリングに内蔵されて作動
流体を流動可能にするか遮断するかを切り換える弁部材
のみならず、この弁部材に連結してガススプリングの外
部に突出して押圧により弁部材を直接切換制御できるプ
ッシュロッド等を含む概念としている。
【0078】そして、このガススプリング10は、バル
ブ11の近傍に形成されるレバー支持部52と、レバー
支持部52に相対移動可能に支持されると共に相対移動
によりバルブ11を押圧または解放してフリー状態とロ
ック状態とに切換可能な操作レバー16と、操作レバー
16がバルブ11を押し込んだままフリー状態に維持す
るように操作レバー16を固定する固定手段とを備えて
いる。このため、レバー支持部52と操作レバー16の
みによりガススプリング10をフリー状態とロック状態
とに切り替えることができると共に、固定手段によりフ
リー状態に維持することができる。しかも、レバー支持
部52と操作レバー16とはガススプリング10の一部
として備え付けられているので、状態切換および状態維
持のための機構を備えたガススプリング10を単体とし
て扱うことができる。よって、このガススプリング10
を単体で他の装置に組み込むことにより、別体から成る
ガススプリング10の操作機構を省略することができ
る。
【0079】そして、操作レバー16は、レバー支持部
52にバルブ11の出没方向に沿って揺動可能に支持さ
れている。さらに、操作レバー16は、揺動によりバル
ブ11を押し込むフリー状態とバルブ11を解放するロ
ック状態とに切り換えるようにしている。
【0080】本実施形態では、レバー支持部52は、第
1の支持部である支点側支持部13と、支点側支持部1
3に形成される第1の支持孔である支点孔12と、バル
ブ11を挟んで支点側支持部13の反対側に形成される
第2の支持部である揺動側支持部15と、揺動側支持部
15に形成されると共にバルブ11を挟んで支点孔12
の反対側に位置する第2の支持孔である揺動支持孔14
とを備えるようにしている。さらに、操作レバー16
は、支点孔12および揺動支持孔14の少なくとも一方
を貫通するように、支点孔12および揺動支持孔14に
支持されている。本実施形態では、操作レバー16は両
孔12,14を貫通している。
【0081】揺動側支持部15の揺動支持孔14は、バ
ルブ11の出没方向に伸びる切換部17と、該切換部1
7のバルブ11の押込方向側の端部で出没方向に対して
側方に広げて成る固定手段としてのロック部18とを有
している。
【0082】操作レバー16は、図1(A)に示すよう
に揺動支持孔14の切換部17を摺動しながら支点孔1
2に嵌入する部分を中心にしてバルブ11の出没方向に
揺動可能であり、この揺動によりバルブ11を押圧また
は解放してガススプリング10をフリー状態とロック状
態とに切り換える。また、この操作レバー16は、図1
(B)に示すように揺動支持孔14のロック部18に嵌
入されたときにバルブ11の反力を受けてロック部18
内に保持されてバルブ11を押し込んだままガススプリ
ング10をフリー状態に維持する。このため、支点側支
持部13と揺動側支持部15と操作レバー16のみによ
りガススプリング10をフリー状態とロック状態とに切
り替えできると共に各状態に維持できるので、ガススプ
リング10の状態切換および状態維持のために必要な部
品点数を大幅に削減して、組立性を向上することができ
ると共に部品コストを低く抑えることができる。しか
も、支点側支持部13と揺動側支持部15と操作レバー
16とはガススプリング10の一部として備え付けられ
ているので、状態切換および状態維持のための機構を備
えたガススプリング10を単体として扱うことができ
る。よって、このガススプリング10を単体で他の装置
に組み込むことによりガススプリング10の操作機構を
別に設ける必要が無くなるので、部品点数が減少して組
立性を向上することができると共に部品コストを低く抑
えることができる。
【0083】ここで、操作レバー16は断面円形の棒状
に形成されている。また、バルブ11の先端部は球面状
に形成されている。すなわち、操作レバー16とバルブ
11との各当接部分には、丸みが形成されている。さら
に、ロック部18は、図2に示すように該ロック部18
の奥部まで完全に嵌入された操作レバー16(図中一点
鎖線で示す)の中心線がバルブ11の中心線よりもロッ
ク部18の奥側に僅かにずれるように形成されている。
換言すると、図4に示すようにロック部18の奥部まで
完全に嵌入された操作レバー16とバルブ11との接触
点がバルブ11の中心線よりもロック部18の奥側に僅
かにずれるように形成されている。このため、ロック部
18に嵌入された操作レバー16はバルブ11の中心線
からずれた位置でバルブ11の反力を受けるので(図2
中一点鎖線の矢印、及び図4中矢印で示す)、各当接部
分の丸みによりバルブ11の反力を中心線方向からロッ
ク部18側に傾いた斜め方向への分力として受ける。こ
れにより、操作レバー16はロック部18の奥側に押し
付けられて保持されると共に、バルブ11は操作レバー
16に当接して押し込まれたまま維持される。
【0084】また、ロック部18に保持された操作レバ
ー16を解放するには、バルブ11に抗して切換部17
側に付勢する。そして、バルブ11を一旦押し込んで乗
り越えて操作レバー16を回転させる。ここで、操作レ
バー16のロック部18への保持力は、例えばロック部
18の深さの設定によって調整することができる。すな
わち、ロック部18の深さをロック部18に嵌入された
操作レバー16がバルブ11を突出させない範囲ででき
るだけ深く設定することにより、バルブ11から操作レ
バー16への反力の分力がバルブ11の中心線方向から
垂直に近くなるので、ロック力を強くできる。逆に、ロ
ック部18の深さをロック部18に嵌入された操作レバ
ー16が保持される範囲でできるだけ浅く設定すること
により、バルブ11から操作レバー16への反力の分力
がバルブ11の中心線方向に近くなるので、ロック力を
小さくできる。
【0085】さらに、図2及び図4に示すように、切換
部17は、その内部を摺動する操作レバー16が常にバ
ルブ11の中心線上に位置するように形成されている。
このため、この操作レバー16の切換部17での摺動操
作時にバルブ11の反力を斜めに受けることを防止でき
るので、操作レバー16と切換部17の縁との摺動摩擦
やバルブ11とその軸受けとの摺動摩擦を低減でき、操
作性を向上できる。
【0086】そして、切換部17からロック部18に操
作レバー16を嵌入するときは、切換部17で最も押し
込んだ状態の操作レバー16を僅かにロック部18側に
移動させることによりバルブ11の中心線と操作レバー
16の中心線とがずれるので、バルブ11の反力がロッ
ク部18側への斜め方向の分力として操作レバー16に
作用するようになる。これにより、使用者は僅かな力を
加えるだけで操作レバー16をロック部18に保持させ
ることができるので、操作性を向上できる。しかも、実
際には操作レバー16と切換部17との間には微少の隙
間(遊び)が設けられるので、使用者が切換部17で操
作レバー16を摺動させるときに心持ちロック部18側
に押し付けながら操作することにより、操作レバー16
が切換部17内で最も押し下げられたときにバルブ11
によって直ちにロック部18側に付勢されて、あたかも
操作レバー16が自動的にロック部18に嵌入されるよ
うになる。よって、操作性を向上することができる。
【0087】また、操作レバー16は、支点孔12に嵌
入して支持される揺動中心部24と、バルブ11と押し
合う当接部分である押部25と、揺動支持孔14に嵌入
して支持される係合部26と、揺動支持孔14を貫通し
た外側端部に形成される操作部(図示せず)とを備えて
いる。
【0088】押部25はその連続する他の部分に比べて
縮径された凹み形状に形成されている。このため、操作
レバー16の長手方向に外力が加わっても押部25の端
部がバルブ11に引っかかるので、操作レバー16が支
点側支持部13および揺動側支持部15から容易に脱落
することを防止できる。また、押部25の両端部には、
連続する他の部分に滑らかにつながるテーパが形成され
ている。このため、操作レバー16を引っ張るときにテ
ーパがバルブ11を押し下げる程度の力を加えることに
より支点側支持部13および揺動側支持部15から引き
抜くことができる。
【0089】揺動中心部24は、連続する他の部分に比
べて細く形成されていると共に、連続する他の部分に滑
らかにつながるテーパが形成されている。さらに、支点
側支持部13はバルブ11の出没方向に長く形成されて
いる。このため、操作レバー16を支点側支持部13お
よび揺動側支持部15に組み込む際に、図3中二点鎖線
で示すように揺動中心部24を揺動支持孔14に貫通し
てテーパでバルブ11を押し込みながら支点孔12に嵌
入させることができるので、バルブ11を押し込んで操
作レバー16を容易に組付けることができる。この組み
付けの際には、操作レバー16を切換部17から嵌入さ
せて、操作レバー16の先端部がバルブ11の上端部に
当接したときに操作レバー16の切換部17の上端部に
位置する部分を支点として操作レバー16の操作部を引
き上げるようにする。これにより、バルブ11の上端部
を作用点、切換部17の上端部を支点、操作部を力点と
する梃子の原理を用いてバルブ11を小さい力で押し下
げることができるので、操作レバー16をバルブ11の
反力に対して容易に支点孔12まで嵌入することができ
る。
【0090】また、支点孔12は、例えば貫通孔から成
り、バルブ11を挟んで切換部17の反対側に位置する
揺動中心支持部21と、バルブ11を挟んでロック部1
8の反対側に位置する支点側ロック部22とを備えてい
る。揺動中心支持部21は、操作レバー16が切換部1
7で摺動しながら揺動するとき、及び切換部17とロッ
ク部18とで切り換わるときに、揺動中心部24が嵌合
して揺動中心になる部分である。この揺動中心支持部2
1は、図5に示すように縦長に形成されている。このた
め、図3に示すように操作レバー16の組み付け時に、
揺動中心部24を斜め方向から嵌入することができる。
【0091】また、支点側ロック部22は、図2に示す
ように揺動中心支持部21とロック部18とに連通する
操作レバー16(図中一点鎖線で示す)をロック部18
で係合部26を中心に回転することにより、押部25が
バルブ11を乗り越えて揺動中心部24が嵌入される
(図中二点鎖線で示す)部分である。このとき、操作レ
バー16の中心線はバルブ11の中心線よりも支点側ロ
ック部22寄りに位置するので、押部25はバルブ11
の反力を支点側ロック部22に斜めに受けて(図中二点
鎖線の矢印で示す)、揺動中心部24が支点側ロック部
22に押圧される。これにより、操作レバー16は支点
側ロック部22の奥側に押し付けられて保持されると共
に、バルブ11は操作レバー16に当接して押し込まれ
たまま維持される。すなわち、操作レバー16は、揺動
中心部24と係合部26との2カ所でバルブ11の反力
を受けて支持される。よって、ロック部18と揺動中心
支持部21とに連通する操作レバー16をロック部18
を中心に回転してバルブ11を乗り越えて支点側ロック
部22に嵌入してロック部18と支点側ロック部22と
にバルブ11の反力で保持することにより、一旦保持さ
れた操作レバー16をバルブ11を乗り越えてロックす
るようにしているので、操作レバー16のロックをより
強固にすることができる。
【0092】このとき、揺動中心部24を中心にして係
合部26を切換部17に移動させたとしても、操作レバ
ー16は切換部17と支点側ロック部22とを連通して
係合部26が切換部17に対してバルブ11の反力に垂
直な面内で斜めを向いているので、係合部26の一部が
ロック部18の縁に引っ掛かって係合部26は切換部1
7内で摺動することができない。このため、バルブ11
を押し込まれたままで維持することができる。
【0093】また、このガススプリング10のシリンダ
19のバルブ11側の端部は、円筒形状のままでバルブ
11の位置よりも突出して形成されている。このシリン
ダ19の突出した部分に、支点側支持部13と揺動側支
持部15とが形成されている。また、このシリンダ19
の突出した部分には、ガススプリング10を他の装置に
取り付けるための止め孔23が形成されている。
【0094】上述したガススプリング10の動作を以下
に説明する。
【0095】切換部17に位置する操作レバー16をバ
ルブ11側に押し込むことにより、操作レバー16は支
点孔12に嵌入された揺動中心部24を中心にバルブ1
1側に揺動すると共に切換部17に嵌入された係合部2
6がバルブ11側に摺動する。そして、操作レバー16
の押部25がバルブ11を押し込んでガススプリング1
0をフリー状態にする。また、切換部17に位置する操
作レバー16を解放することにより、操作レバー16は
バルブ11の反力で押し上げられて、揺動中心部24を
中心にバルブ11の反対側に揺動すると共に係合部26
がバルブ11の反対側に摺動する。そして、バルブ11
が突出してガススプリング10がロック状態になる。
【0096】さらに、操作レバー16を押し込んでガス
スプリング10をフリー状態にしてから(図2中実線で
示す)、操作レバー16をロック部18に嵌入させるこ
とにより(図2中一点鎖線で示す)、操作レバー16が
バルブ11の反力の分力によってロック部18内に保持
される。これにより、バルブ11は押し込まれたままに
なり、ガススプリング10がフリー状態に維持される。
また、ロック部18内に保持された操作レバー16を切
換部17に向けて強く付勢することにより、操作レバー
16はバルブ11を一旦押し退けて乗り越えて切換部1
7に移動される。よって、操作レバー16は切換部17
内で摺動可能になり、ガススプリング10がフリー状態
とロック状態とに切換可能になる。
【0097】また、操作レバー16がロック部18と揺
動中心支持部21とに連通する状態で(図2中一点鎖線
で示す)、ロック部18に位置する係合部26を中心に
回転することにより押部25がバルブ11を乗り越えて
揺動中心部24が支点側ロック部22に嵌入される(図
中二点鎖線で示す)。よって、操作レバー16は支点側
ロック部22の奥側に押し付けられて保持されると共
に、バルブ11は操作レバー16に当接して押し込まれ
たままガススプリング10をフリー状態に維持すること
ができる。しかも、一旦保持された操作レバー16をバ
ルブ11を乗り越えてロックするようにしているので、
操作レバー16のロックをより強固にすることができ
る。
【0098】また、このガススプリング10を組み立て
る際は、図3に示すように操作レバー16の揺動中心部
24を切換部17のバルブ11と反対側の端部から挿入
して、揺動中心部24のテーパによりバルブ11を押し
込みながら支点孔12に挿入する。このとき、揺動中心
部24を切換部17のバルブ11と反対側の端部から支
点孔12に向けて斜めに挿入しているので、バルブ11
からの反力を最小限に抑えることができる。
【0099】なお、上述した実施形態では支点側支持部
13と揺動側支持部15とを円筒形状部分の一部として
いるが、これには限られずシリンダ19の先端部にバル
ブ11を挟んで相対向する2枚の板状部を形成して、こ
れらの部分により支点側支持部13と揺動側支持部15
とを形成するようにしても良い。この場合も、支点側支
持部13と揺動側支持部15とをシリンダ19と一体に
しているので、部品点数を更に低減することができる。
また、上述した実施形態では支点側支持部13と揺動側
支持部15とをシリンダ19の一部として形成している
が、これには限られず図10等に示すように支点側支持
部13と揺動側支持部15とを有するブラケット28を
ロッド20に取り付けるようにしても良い。
【0100】そして、この実施形態では、操作レバー1
6とバルブ11との各当接部分に丸みを形成している
が、これには限られずロック部18の奥部まで完全に嵌
入された操作レバー16をバルブ11が押圧する斜め方
向の分力に垂直な斜面を操作レバー16とバルブ11と
の各当接部分の少なくとも一方に形成しても良い。この
場合もロック部18の奥部まで完全に嵌入された操作レ
バー16をバルブ11が奥部側に斜めに押圧することが
できるので、操作レバー16はロック部18に保持され
ると共にバルブ11は押し込まれて維持される。
【0101】また、上述した実施形態では切換部17を
その内部を摺動する操作レバー16が常にバルブ11の
中心線上に位置するように形成しているが、これには限
られず例えば操作レバー16の中心線がバルブ11の中
心線よりも僅かにロック部18寄りに位置するように切
換部17を形成するようにしても良い。この場合、切換
部17に位置する操作レバー16はバルブ11から斜め
に反力を受けて常にロック部18側に付勢されているの
で、切換部17内で最も押し下げられたときに自動的に
ロック部18に嵌入されるようになる。このため、ガス
スプリング10を例えばフリー状態にロックすることが
多い機構に搭載するときに、特に操作性を向上すること
ができる。
【0102】さらに、上述した実施形態では支点孔12
は出没方向に長い揺動中心支持部21とその突出方向端
部で側方に広がる形状の支点側ロック部22とを有する
ようにしているが、これには限られず支点孔12を例え
ば図8(A)に示すように出没方向に長い揺動中心支持
部21のみを設けたものにしたり、図8(B)に示すよ
うに出没方向に長い揺動中心支持部21とその押込方向
端部で両側方に広がる形状の支点側ロック部22とを備
えたものにしたり、図8(C)に示すように出没方向に
長い揺動中心支持部21とその出没方向両端部でそれぞ
れ側方に広がる形状の支点側ロック部22とを備えたも
のにすることができる。いずれの場合も、操作レバー1
6を支点孔12を支点に揺動させてバルブ11を押圧す
ることができる。
【0103】また、支点孔12を図8(B)及び図9に
示す形状にすると共に、図9に示すように操作レバー1
6の先端部を球形状にして制限部30を形成し、その押
部25寄りの部分、即ち揺動中心部24を径の小さいく
びれた形状にすることにより、この揺動中心部24を揺
動中心支持部21や支点側ロック部22に嵌入させたと
き、操作レバー16を引っ張る方向に外力が加わっても
制限部30が支点孔12の縁に引っ掛かるので操作レバ
ー16の長手方向への抜けを防止することができる。さ
らに、支点孔12が他の形状であっても、揺動中心部2
4よりも先端側に広がった制限部30を設けることによ
り、操作レバー16を引っ張る方向に外力が加わっても
制限部30が支点孔12の縁に引っ掛かるので操作レバ
ー16の抜けを防止することができる。あるいは、操作
レバー16が支点孔12から突出した部分に止めピンや
キャップ等の部材から成る制限部を固定することにより
抜け止めを図ることもできる。
【0104】ここで、本実施形態では押部25を凹み形
状に形成しているが、これには限られず隣接する部分と
同等の太さにしても良い。この場合、操作レバー16の
加工を容易にすることができる。但し、この場合は例え
ば制限部30と支点孔12との係合により操作レバー1
6の抜け止めを図ることが好ましい。
【0105】さらに、上述した実施形態ではガススプリ
ング10としてシリンダ19の一端部にバルブ11が突
出可能に設けられると共に他端部にロッド20が摺動可
能に設けられるトリプルチューブタイプを使用している
が、これには限られず図7に示すようにバルブ11に連
結されたプッシュロッドがロッド20の中心を貫通して
外部に露出する通常のガススプリング10を使用しても
良い。この場合、ロッド20の先端部に縦断面コ字形状
のブラケット28の底部をナット29により取り付ける
と共に、このブラケット28に支点側支持部13と揺動
側支持部15とを形成して操作レバー16を取り付ける
ようにする。このガススプリング10によっても、上述
したトリプルチューブタイプのものと同様に、状態切換
および状態維持のための機構を備えたガススプリング1
0を単体として扱うことができるので、ガススプリング
10の操作機構を別に設ける必要が無くなって部品点数
を減少して組立性を向上することができると共に部品コ
ストを低く抑えることができる。また、ブラケット28
の形状としては、縦断面コ字形状に限られずロッド20
に固定される底部を有する円筒形状等にしても良い。
【0106】本発明のガススプリング10としては、バ
ルブ11を外部から押し込んだときに作動流体を流動可
能にして長さが変更可能なフリー状態になると共に、バ
ルブ11を解放したときに該バルブ11が突出して作動
流体の流動を止めて長さが固定されるロック状態になる
ものであれば良く、例えばオールガスの復筒タイプのも
の、図3に示すオールガスのトリプルチューブタイプの
もの、図7に示すオイルによる単筒タイプのもの等が該
当する。
【0107】次に、本発明のガススプリング10の第2
の実施形態について説明する。
【0108】この実施形態では、図10〜図14に示す
ように第1の実施形態のガススプリング10に加えて、
操作レバー16とバルブ11との間に操作レバー16の
押圧によりバルブ11を押圧可能な介在部材31が設け
られている。この介在部材31は、本実施形態では板状
であり、支点孔12の両側部に形成された支持孔32,
32に揺動可能に嵌入する2つの嵌入部33,33を有
している。このため、介在部材31は嵌入部33を中心
に揺動可能に支持されて、操作レバー16とバルブ11
とに挟まれたまま操作レバー16と共に揺動する。操作
レバー16と介在部材31とは互いに摺動可能に線接触
している。また、揺動支持孔14の切換部17は、バル
ブ11の出没方向に平行に伸びた形状にしている。
【0109】これにより、図10に示すように切換部1
7の最上位置にある操作レバー16を押し下げて図12
に示すように切換部17の最下位置まで揺動させること
により、操作レバー16が介在部材31を介してバルブ
11を押し込みガススプリング10をフリー状態にす
る。そして、操作レバー16をロック部18に嵌入する
ことにより、フリー状態がロックされる。また、操作レ
バー16をロック部18から引き出して解放することに
より、バルブ11が突出して介在部材31を介して操作
レバー16を押し上げてガススプリング10がロック状
態になる。このとき、介在部材31がバルブ11を面で
押圧するので、操作レバー16によるバルブ11の押圧
をぐらつかずに安定して行うことができる。
【0110】しかも、介在部材31の各嵌入部33,3
3は同じ支持部13により離れて支持されているので、
介在部材31は3角形を為すように配置された2つの支
持孔32,32とバルブ11とで3点支持されることに
なる。そして、介在部材31は3点支持の3角形の1辺
を為す2つの嵌入部33,33を中心に揺動するので、
バルブ11の部分ではぐらつくことなく安定した揺動を
行うことができる。
【0111】また、各嵌入部33,33の先端は上向き
に折り曲げられた形状にされている。このため、折り曲
げられた部分が支持孔32の縁に引っ掛かっるので、介
在部材31の脱落を防止することができる。
【0112】さらに、操作レバー16の先端部は球形状
で制限部30を形成すると共に、その操作部側に隣接す
る部分、即ち揺動中心部24は制限部30より小径にく
びれた形状にされている。そして、支点孔12は、操作
レバー16の揺動中心部24の外径より僅かに大きい幅
を有する揺動中心支持部21とこれよりバルブ11の押
し込み方向側に形成されると共に操作レバー16の制限
部30より僅かに大きい径を有する円形状の挿通部34
とを備えている。このため、操作レバー16の揺動中心
部24は、バルブ11の反力により常に揺動中心支持部
21に嵌入されている。これにより、操作レバー16を
操作部側に引っ張る外力を加えても、制限部30が支点
孔12の縁に引っ掛かるので操作レバー16の抜けを防
止することができる。また、この操作レバー16を支点
側支持部13に取り付けるときは、制限部30を挿通部
34に挿入してから揺動中心部24を揺動中心支持部2
1に引っ掛けるようにする。
【0113】この実施形態のガススプリング10のその
他の構成や変形例は第1の実施形態と同様であるので、
符号を同じくして説明を省略する。
【0114】本実施形態では介在部材31を板状にして
いるが、これには限られず幅に比べて十分な厚みを有す
るブロック状にしても良い。この場合も、介在部材31
がバルブ11を面で押圧するようにできるので、操作レ
バー16によるバルブ11の押圧をぐらつかずに安定し
て行うようにできる。
【0115】また、本実施形態では揺動支持孔14の切
換部17をバルブ11の出没方向に平行に伸びた形状に
しているが、これには限られず切換部17はバルブ11
の出没方向に対して斜めに形成されたものであっても良
い。この場合、操作レバー16は揺動の際にバルブ11
の中心線からずれて移動するが、操作レバー16とバル
ブ11との間には介在部材31が設けられているので、
操作レバー16とバルブ11との間での押圧力を円滑に
伝達することができる。また、この場合でも介在部材3
1はバルブ11を面で押圧するようにできるので、操作
レバー16によるバルブ11の押圧をぐらつかずに安定
して行うようにできる。しかも、これによれば、操作レ
バー16の操作方向をガススプリング10の長手方向に
対して斜めに設定できるので、このガススプリング10
を他の装置に搭載するときの取付の自由度を向上するこ
とができる。
【0116】また、本実施形態では支点孔12からの操
作レバー16の抜け止めを図るために支点孔12の外縁
に引っ掛かる球形状の制限部30を操作レバー16に形
成しているが、これには限られず支点孔12を貫通した
操作レバー16の先端部に止めピンを取り付けたり曲げ
加工を施して制限部を形成して支点孔12からの抜け止
めを図るようにしても良い。また、例えば操作レバー1
6に凹部を形成すると共に介在部材31に凸部を形成し
て、これら凹部と凸部とを嵌合させて操作レバー16の
抜け止めを図るようにしても良い。
【0117】更に、本発明のガススプリング10の第3
の実施形態について説明する。
【0118】この実施形態では、図15〜図17に示す
ように第2の実施形態のガススプリング10に加えて、
操作レバー16と介在部材31との間に、操作レバー1
6の移動により介在部材31をバルブ11の出没方向に
移動させてバルブ11を出没させるカム機構35を設け
るようにしている。介在部材31は、本実施形態では板
状であり、バルブ11の出没方向に摺動可能にブラケッ
ト28により支持されている。そして、介在部材31の
摺動時のこじれを防止するために、ブラケット28には
支点側支持部13と揺動側支持部15との両側端部同士
を結ぶ摺動支持部36、36が設けられると共に、介在
部材31の両端部には摺動支持部36、36に面接触す
るよう折り曲げられた形状の摺動接触部37,37が形
成されている。また、カム機構35は、図17に示すよ
うに介在部材31の支点側支持部13寄りの部位と揺動
側支持部15寄りの部位とに一体形成されると共に、バ
ルブ11の出没方向に対して傾斜したカム面38を有し
ている。切換部17はバルブ11の出没方向に対して斜
めに形成されている。
【0119】このため、図16に示すように切換部17
の最上位置にある操作レバー16(図中、実線で示す)
を押し下げて切換部17の最下位置(図中、一点鎖線で
示す)まで揺動させることにより、操作レバー16がカ
ム面38を押圧し介在部材31を摺動させる。これによ
り、介在部材31がバルブ11を押し込みガススプリン
グ10をフリー状態にする。そして、操作レバー16を
ロック部18に嵌入することにより、フリー状態がロッ
クされる。また、操作レバー16をロック部18から引
き出して解放することにより、バルブ11が突出して介
在部材31およびカム機構35を介して操作レバー16
を押し上げてガススプリング10がロック状態になる。
このガススプリング10によれば、操作レバー16の操
作方向をガススプリング10の長手方向に対して斜めに
設定しているので、このガススプリング10を他の装置
に搭載するときの取付の自由度を向上することができ
る。
【0120】しかも、切換部17が斜めであると共にロ
ック部18がバルブ11の押圧方向に形成されることに
より、操作レバー16が切換部17内で最も押し下げら
れたときにバルブ11によって直ちにロック部18側に
付勢されて、あたかも操作レバー16が自動的にロック
部18に嵌入されるようになる。よって、操作性を向上
することができる。
【0121】また、支点孔12については、特に図示し
ていないが上述した各実施形態のように揺動中心支持部
21と挿通部34とを設けて、操作レバー16の制限部
30の抜け止めを図るようにしても良い。さらに、操作
レバー16の先端部については、特に図示していないが
上述した各実施形態のように例えば球状にしたり、ある
いは止めピン等を設けて、制限部を形成して抜け止めを
図るようにすることが好ましい。
【0122】この実施形態のガススプリング10のその
他の構成や変形例は第1および第2の実施形態と同様で
あるので、符号を同じくして説明を省略する。
【0123】本実施形態ではカム機構35を介在部材3
1の支点側支持部13寄りの部位と揺動側支持部15寄
りの部位の2箇所に一体形成しているが、形成位置はこ
れには限られず図17に二点鎖線で示すように介在部材
31の中央部に形成するようにしても良い。この場合
も、操作レバー16の操作方向をガススプリング10の
長手方向に対して斜めに設定できるので、このガススプ
リング10を他の装置に搭載するときの取付の自由度を
向上することができる。
【0124】また、本実施形態では切換部17をバルブ
11の出没方向に対して斜めに形成しているが、これに
は限られず例えばバルブ11の出没方向に直交するよう
に形成しても良い。この場合も操作レバー16の操作に
よりカム機構35及び介在部材31を介してバルブ11
を昇降することができる。よって、操作レバー16の操
作方向をガススプリング10の長手方向に対して直交方
向に設定できるので、このガススプリング10を他の装
置に搭載するときの取付の自由度を向上することができ
る。
【0125】さらに、本実施形態では介在部材31はブ
ラケット28に対して摺動するようにしているが、これ
には限られず介在部材31は操作レバー16とバルブ1
1との間で押圧力を伝達すれば良いので、図18に示す
ようにブラケット28に対して揺動するように設けても
良い。この場合、介在部材31の一縁部を支持する支持
台39をブラケット28に形成しておく。これにより、
介在部材31は支持台39に支持される縁部を中心にし
て揺動可能になる。そして、切換部17の最上位置にあ
る操作レバー16(図中、実線で示す)を押し下げて切
換部17の最下位置(図中、一点鎖線で示す)まで揺動
させることにより、操作レバー16がカム面38を押圧
し介在部材31を揺動させる。これにより、介在部材3
1がバルブ11を押し込みガススプリング10をフリー
状態にする。そして、操作レバー16をロック部18に
嵌入することにより、フリー状態がロックされる。ま
た、操作レバー16をロック部18から引き出して解放
することにより、バルブ11が突出して介在部材31お
よびカム機構35を介して操作レバー16を押し上げて
ガススプリング10がロック状態になる。このガススプ
リング10によっても、操作レバー16の操作方向をガ
ススプリング10の長手方向に対して斜めに設定してい
るので、このガススプリング10を他の装置に搭載する
ときの取付の自由度を向上することができる。
【0126】ところで、上述した第2および第3の実施
形態では支点側支持部13と揺動側支持部15とを有す
るブラケット28をロッド20に取り付けているが、こ
れには限られず支点側支持部13と揺動側支持部15と
をシリンダ19の一部として形成するようにしても良
い。
【0127】また、上述した第1〜第3の実施形態では
操作レバー16は断面円形の棒状にしているが、これに
は限られず角棒状や平板状でも良い。特にバルブ11と
の接触部分を平面状にすることにより、操作レバー16
によるバルブ11の押圧をぐらつかずに安定して行うこ
とができるように成る。
【0128】さらに、上述した第1〜第3の実施形態で
は支点孔12を貫通孔としているが、これには限られず
少なくとも操作レバー16を揺動可能に支持する例えば
凹みから成るようにしても良い。また、例えば支点孔1
2を球状の凹みに形成すると共に操作レバー16の先端
部を球状に形成して、操作レバー16の先端部を支点孔
12の凹みに嵌合させて球継手のように支持させるよう
にしても良い。
【0129】また、支点孔12としては貫通孔や凹みに
限られず、要は操作レバー16を支点側支持部13に対
して揺動可能に支持すれば良いので、例えば支点側支持
部13に球継手等の支持部材を取り付けて、この支持部
材により操作レバー16を揺動可能に支持するようにし
ても良い。いずれの場合も、操作レバー16を揺動して
バルブ11を押圧することができる。
【0130】また、上述した第1〜第3の実施形態では
揺動支持孔14を貫通孔とする共に操作レバー16の揺
動支持孔14から外側に突出した部分に操作部を設けて
いるが、これには限られず支点孔12を貫通孔とする共
に操作レバー16の支点孔12から外側に突出した部分
に操作部を設けるようにしても良い。この場合、揺動支
持孔14は貫通孔または凹部のいずれであっても良い。
この場合も、操作レバー16は支点孔12を中心に揺動
すると共に切換部17で摺動することにより、バルブ1
1を操作することができる。
【0131】次に、本発明のガススプリング10の第4
の実施形態について説明する。
【0132】この実施形態では、図19及び図20に示
すように、レバー支持部52は、第1の支持部13と、
第1の支持部13に形成されて操作レバー16を揺動可
能に支持する第1の支持孔12と、第2の支持部15
と、第2の支持部15に形成されて第1の支持孔12と
共に操作レバー16を揺動可能に支持する第2の支持孔
14とを備えている。操作レバー16は、第1の支持孔
14および第2の支持孔14を中心にして揺動可能に支
持されると共に、その揺動によりバルブ11を押圧可能
にしている。すなわち、操作レバー16の両側部から突
出した揺動軸51,51が各支持孔12,14に挿入さ
れて回転可能に支持されている。このため、操作レバー
16を揺動してバルブ11を押し込むことにより(図1
9中、二点鎖線で示す)、ガススプリング10がフリー
状態に成る。また、操作レバー16を解放することによ
り(図19中、実線で示す)、操作レバー16はバルブ
11の反力で押し上げられる。これにより、バルブ11
が突出してガススプリング10がロック状態になる。
【0133】さらに、操作レバー16のバルブ11への
接触部分には、回転によりバルブ11に変位を与える変
位部47と、バルブ11を押し込んだ状態で変位を与え
ずに固定される固定手段としての平面部70とを有する
カム面から成る押圧カム40を形成している。ここで、
平面部70は、押圧カム40の大径側の端部を径方向に
対して直交する平面状にして形成している。これによ
り、操作レバー16の揺動によって押圧カム40が回転
して変位部47によりバルブ11を押し込んでいく。そ
して、バルブ11を最も押圧した時に押圧カム40の平
面部70がバルブ11に対して変位を与えずに死点に位
置して固定されるので、バルブ11の反力を受けても操
作レバー16が回転されることは無くガススプリング1
0をフリー状態に維持できる。
【0134】また、操作レバー16の操作部は図19に
示すように揺動中心から放射状に伸びた形状としている
が、これには限られず例えば図20に示すように揺動中
心に沿って伸びた操作ノブ(図27を参照)を有する形
状にしても良い。
【0135】さらに、第1の支持部13と第2の支持部
15とは、ブラケット28として一体形成されている。
このブラケット28はロッド20に取り付けられてい
る。但し、これには限られず、支点側支持部13と揺動
側支持部15とをシリンダ19の一部として形成するよ
うにしても良い。
【0136】ところで、この実施形態では操作レバー1
6を第1の支持孔12と第2の支持孔14との2箇所で
支持しているが、これには限られず例えば図21に示す
ように1つの支持部13に形成された支持孔12のみで
支持するようにしても良い。この場合、操作レバー16
の支持を補強するために、支持部13に軸受け筒54を
固定して揺動軸51を支持させることが好ましい。この
ガススプリング10によっても、押圧カム40の作用に
よりフリー状態に維持することができる。
【0137】次に、本発明のガススプリング10の第5
の実施形態について説明する。
【0138】この実施形態では、図22に示すように第
4の実施形態のガススプリング10に加えて、操作レバ
ー16とバルブ11との間に操作レバー16の押圧によ
りバルブ11を押圧可能な介在部材31が設けられてい
る。この介在部材31は、本実施形態では板状であり、
ブラケット28に対してバルブ11の出没方向に摺動可
能に支持されている。このため、操作レバー16の揺動
によって押圧カム40が回転して変位部47により介在
部材31を介してバルブ11を押し込んでいく。そし
て、バルブ11を最も押圧した時に押圧カム40の平面
部70が介在部材31に面接触して死点に位置して固定
されるので、バルブ11の反力を受けても操作レバー1
6が回転されることは無くガススプリング10をフリー
状態に維持することができる。この場合、介在部材31
がバルブ11を面で押圧するようにできるので、操作レ
バー16によるバルブ11の押圧をぐらつかずに安定し
て行うようにできる。
【0139】また、本実施形態では介在部材31を板状
にしているが、これには限られず幅に比べて十分な厚み
を有するブロック状にしても良い。これらの場合も、介
在部材31がバルブ11を面で押圧するようにできるの
で、操作レバー16によるバルブ11の押圧をぐらつか
ずに安定して行うようにできる。
【0140】この実施形態のガススプリング10のその
他の構成や変形例は第4の実施形態と同様であるので、
符号を同じくして説明を省略する。
【0141】次に、本発明のガススプリング10の第6
の実施形態について説明する。
【0142】この実施形態では、図23〜図25に示す
ように、第4の実施形態に加えて、操作レバー16とバ
ルブ11との間に操作レバー16の押圧によりバルブ1
1を押圧可能な介在部材31と、操作レバー16に形成
されると共に揺動により介在部材31を押圧してバルブ
11を押し込むカム機構としての押圧カム40とを備え
ている。このため、介在部材31がバルブ11を面で押
圧するようにできるので、ぐらつかずに安定した押圧を
行うことができるようになる。
【0143】また、この実施形態では、介在部材31を
板状物を縦断面く字形状に折り曲げた形状にすると共
に、折り曲げた角部の付近に両側方に突出する回転軸部
41,41を備えるようにしている。そして、第1の支
持部13および第2の支持部15には、介在部材31の
回転軸部41を回転可能に収容する回転支持部42と、
回転支持部42と各支持部13,15の側縁とを連結す
る連通部43とが形成されている。さらに、回転支持部
42は、収容した回転軸部41の最大径よりも僅かに大
径の円形状にしている。また、連通部43は、回転軸部
41の短辺よりも僅かに幅広に形成されている。このた
め、介在部材31をブラケット28に装着するときは、
図24に示すように回転軸部41を連通部43に挿入し
て回転支持部42に案内させる。そして、回転軸部41
が回転支持部42の内部で揺動することにより、介在部
材31はブラケット28に対して揺動する。このとき、
連通部43の幅は回転軸部41の短辺よりも僅かに広い
程度なので、揺動により傾いた回転軸部41が回転支持
部42から抜け出してしまうことを防止できる。
【0144】さらに、押圧カム40は、図23に実線で
示すようにバルブ11の押圧時には介在部材31に対し
て死点に位置してバルブ11の反力を受けながらもその
ままの姿勢で固定されてバルブ11の押圧を維持するよ
うにしている。すなわち、バルブ11を押し込んだまま
に維持する固定手段は押圧カム40および介在部材31
により兼用されて、バルブ11の押圧時には、操作レバ
ー16の回転中心と、押圧カム40および介在部材31
の接点と、介在部材31の回転中心とで直角を形成する
配置になる。このため、バルブ11の押圧時にバルブ1
1の反力を受けながらもバルブ11の押圧を維持したま
まにできるので、各支持部13,15と操作レバー16
と介在部材31によりガススプリング10をフリー状態
とロック状態とに切り替えできると共に各状態に維持で
きるようになる。
【0145】また、本実施形態では、介在部材31の操
作レバー16が接触する部分の先端部に、死点位置にあ
る押圧カム40が当接するように折り曲げた形状の制限
部44を設けている。このため、ガススプリング10が
ロック状態にあるときの操作レバー16(図23中、二
点鎖線で示す)を揺動して押圧カム40により介在部材
31を徐々に押圧していくと、押圧カム40は制限部4
4に当接する。このとき、押圧カム40は死点の位置に
あるので、操作レバー16の揺動をロックすることがで
きる。よって、ガススプリング10をフリー状態にロッ
クするための操作性を向上することができる。
【0146】さらに、操作レバー16の操作部50は板
状で、揺動軸51から放射状に形成されてブラケット2
8の内部で揺動可能にされている。
【0147】さらに、第1の支持部13と第2の支持部
15とは、ブラケット28として一体形成されている。
このブラケット28はロッド20に取り付けられてい
る。
【0148】本実施形態では操作レバー16の操作部5
0は板状でブラケット28の内部で揺動可能に支持され
ているが、これには限られず図26に示すように揺動軸
51の一端部に直交して取り付けられた棒状であると共
にブラケット28の外部で揺動可能にしても良い。ま
た、図27に示すように、揺動軸51の一端部に被さる
ように取り付けられると共にブラケット28の外部で回
転可能なノブ状にしても良い。いずれの場合も、操作部
50の操作により揺動軸51を中心に押圧カム40を揺
動してバルブ11を押圧することができる。
【0149】また、本実施形態では介在部材31を縦断
面く字形状にしているが、これには限られず折り曲げ部
分の無い平坦な板状にしても良い。また、介在部材31
を板状にすることには限られず、幅に比べて十分な厚み
を有するブロック状にしても良い。これらの場合も、介
在部材31がバルブ11を面で押圧するようにできるの
で、操作レバー16によるバルブ11の押圧をぐらつか
ずに安定して行うようにできる。
【0150】そして、本実施形態では固定手段として押
圧カム40および介在部材31を利用しているが、これ
には限られず例えば図23に示すようにバルブ11の押
圧時に操作レバー16を引っ掛けて固定可能な係止突起
53を少なくとも一方の支持部13,15に形成して固
定手段とするようにしても良い。この場合も、係止突起
53によりガススプリング10をフリー状態にロックす
ることができる。
【0151】さらに、本実施形態では第1の支持部13
と第2の支持部15とを有するブラケット28をロッド
20に取り付けているが、これには限られず支点側支持
部13と揺動側支持部15とをシリンダ19の一部とし
て形成するようにしても良い。
【0152】更に、本発明のガススプリング10の第7
の実施形態について説明する。
【0153】この実施形態では、図28および図29に
示すように、操作レバー16は、レバー支持部52に摺
動可能に支持されると共に、摺動によりバルブ11を押
し込むフリー状態とバルブ11を解放するロック状態と
に切り換えるようにしている。そして、レバー支持部2
は、第1の支持部13と、第1の支持部13に形成され
る貫通孔から成ると共に操作レバー16の少なくともバ
ルブ11の突出方向への移動を規制しながら貫通方向に
摺動可能に支持する第1の支持孔12と、第2の支持部
15と、第2の支持部15に形成される貫通孔から成る
と共に操作レバー16の少なくともバルブ11の突出方
向への移動を規制しながら貫通方向に摺動可能に支持す
る第2の支持孔14とを備えている。操作レバー16
は、第1の支持孔12および第2の支持孔14を貫通す
る方向に摺動可能であると共にバルブ11を押し込む押
圧部45と解放する解放部46とを備えている。そし
て、操作レバー16を摺動することにより、押圧部45
がバルブ11を押し込むフリー状態(図28中、二点鎖
線で示す)と解放部46がバルブ11を解放するロック
状態(図28中、実線で示す)とに切り換えるようにし
ている。このため、操作レバー16の摺動操作によりガ
ススプリング10をフリー状態とロック状態とに切り替
えることができる。
【0154】そして、第1の支持孔12および第2の支
持孔14は、バルブ11を挟んで互いに反対側に位置す
るよう形成されている。このため、各支持孔12,14
とバルブ11とが一直線上に並ぶので、操作レバー16
はバルブ11からの反力を受けても操作レバー16の長
手方向に捻るようなトルクを生ずることなく各支持孔1
2,14により支持される。よって、各支持孔12,1
4は操作レバー16に対してバルブ11の突出方向への
移動を規制する縁を少なくとも有していれば良いので、
それ以外の部分の形状は特に限定されず各支持孔12,
14の形状の自由度が向上して容易に形成できるように
なる。
【0155】また、本実施形態では、操作レバー16
は、押圧部45と解放部46を1箇所ずつ有すると共
に、これらを滑らかに連結してバルブ11に変位を与え
る傾斜面を有する変位部47を備えている。このため、
操作レバー16の操作によりガススプリング10をロッ
ク状態からフリー状態に変更するときは、バルブ11は
解放部46により解放された状態から変位部47により
徐々に押し込まれて押圧部45により完全に押圧され
る。よって、操作レバー16の摺動操作を円滑に行うこ
とができるようになる。
【0156】この操作レバー16は平坦な板状部材を段
違いに折り曲げた形状であり、押圧部45のバルブ11
側の押圧面45aと、押圧部45の第1の支持孔12に
接触する面45bと、解放部46の第2の支持孔14に
接触する面46aとにより固定手段を形成している。そ
して、各面45a,45b,46aは平行に形成される
と共にそれぞれ平面にしている。このため、押圧部45
によりバルブ11を押し込んだときは、バルブ11の反
力は全て第1の支持部13および第2の支持部15によ
り支持されて操作レバー16の摺動方向への分力を生ず
ることを防止して操作レバー16を固定できるので、ガ
ススプリング10をフリー状態に維持することができ
る。
【0157】また、操作レバー16は、第1の支持孔1
2および第2の支持孔14の少なくとも一方の縁部に当
接して操作レバー16の抜け止めを行う制限部30,3
0を備えている。本実施形態では、押圧部45の先端部
は折り曲げられた形状の制限部30を形成しており、操
作レバー16を引き出そうとしたときに第1の支持孔1
2の縁に引っ掛かるようにされている。また、解放部4
6の第2の支持部15より外側に出た部位には、操作レ
バー16を縦方向に貫通する止めピンから成る制限部3
0が設けられており、操作レバー16を押し込もうとし
たときに第2の支持孔14の縁に引っ掛かるようにされ
ている。このため、操作レバー16の長手方向に外力が
加わっても制限部30,30が各支持孔12,14の縁
部に当接するので、操作レバー16がブラケット28か
ら脱落することを防止できる。
【0158】さらに、第1の支持部13と第2の支持部
15とは、ブラケット28として一体形成されている。
このブラケット28はロッド20に取り付けられてい
る。
【0159】本実施形態のガススプリング1では、操作
レバー16を第1の支持孔12および第2の支持孔14
への貫通方向に摺動して押圧部45によりバルブ11を
押し込むことにより、ガススプリング10をフリー状態
にすることができる。また、操作レバー16を摺動して
解放部46によりバルブ11を解放することにより、バ
ルブ11が突出してガススプリング10をロック状態に
することができる。このため、操作レバー16の摺動操
作によりガススプリング10をフリー状態とロック状態
とに切り替えることができる。さらに、操作レバー16
の摺動操作によりバルブ11を押し込んでガススプリン
グ10をフリー状態にしたときは、押圧部45によるバ
ルブ11の押圧が維持されるので、ガススプリング10
をフリー状態に維持することができる。
【0160】本実施形態では操作レバー16は平坦な板
状部材を段違いに折り曲げた形状にしており押圧部45
の第1の支持孔12に接触する面45bと解放部46の
第2の支持孔14に接触する面46aとが段違いに成っ
ているが、これには限られず図30に示すようにこれら
の面45b,46aを同じ高さの平面にしても良い。こ
の場合も、押圧部45の両面45a,45bと解放部4
6の第2の支持孔14に接触する面46aとが互いに平
行になるので、バルブ11を押し込んだ状態を維持して
ガススプリング10をフリー状態に固定することができ
る。
【0161】また、本実施形態では、押圧部45の両面
45a,45bと解放部46の第2の支持孔14に接触
する面46aとを平行にしているが、これには限られず
これらの面45a,45b,46aは少なくともそれぞ
れが操作レバー16の摺動方向に対して平行で有れば良
い。このため、例えば図31に示すように、解放部46
と押圧部45とが摺動方向を中心に捻れた位置関係に成
っていても良い。また、例えば押圧部45の表裏の面が
摺動方向に対して平行でありながら、互いには平行でな
くても良い。これらの場合も、押圧部45によりバルブ
11を押し込んだときは、バルブ11の反力は全て第1
の支持部13および第2の支持部15により支持されて
操作レバー16の摺動方向への分力を生ずることを防止
して操作レバー16を固定できるので、ガススプリング
10をフリー状態に維持することができる。
【0162】さらに、本実施形態では解放部46と押圧
部45とをそれぞれ1箇所ずつ設けているが、これには
限られずそれぞれ2箇所以上設けても良い。例えば図3
2に示すように、押圧部45を1箇所設けてその両側に
各々変位部47,47を介して解放部46,46を配置
するようにしても良い。この場合、ガススプリング10
が押圧部45によりフリー状態に固定されているとき
は、操作レバー16を押し込むか引き出すかいずれの方
向に操作してもガススプリング10をロック状態に切り
換えることができる。逆に、解放部46を1箇所設けて
その両側に各々押圧部45,45を配置するようにして
も良く、この場合はガススプリング10がロック状態に
あるときに操作レバー16を押し込むか引き出すかいず
れの方向に操作してもガススプリング10をフリー状態
に切り換えることができる。
【0163】そして、本実施形態では押圧部45のバル
ブ11側の押圧面45aを平面にしているが、これには
限られず当該押圧面45aの一部にバルブ11が係合す
る凹みを形成するようにしても良い。この場合、バルブ
11の押圧時にバルブ11が凹みに引っ掛かると操作レ
バー16が当該位置にロックされるので、操作レバー1
6を摺動させるためにはバルブ11を凹みから押し出さ
なければ成らず操作レバー16のロックをより強固にす
ることができる。
【0164】また、本実施形態では、第1の支持孔12
および第2の支持孔14はバルブ11を挟んで互いに反
対側に位置するよう形成されているが、これには限られ
ず図33及び図34に示すように、第1の支持孔12お
よび第2の支持孔14の間にバルブ11を挟まないよう
な位置関係に配置しても良い。この場合、操作レバー1
6は、押圧部45と解放部46と変位部47との他に、
各支持孔12,14に摺動可能に嵌合する摺動部55と
を備えるようにする。そして、押圧部45と解放部46
と変位部47とは、摺動部55の摺動によりバルブ11
に接触可能な位置に形成する。ここで、各支持孔12,
14の幅は、操作レバー16の全幅(即ち、図33中W
で示すように、摺動部55の幅と押圧部45または解放
部46若しくは変位部47との幅とを足した長さ)より
も大きく設定する。これにより、ガススプリング10の
組立時には、操作レバー16を各支持孔12,14から
容易に挿入して組み立てることができる。さらに、操作
レバー16には、各支持孔12,14の縁に当接する制
限部(図示せず)を形成して脱落を防止するようにす
る。なお、押圧部45と解放部46と変位部47とがバ
ルブ11の反力を受けて摺動部55には摺動方向を中心
とするトルクが発生するため、摺動部55と各支持孔1
2,14とが少なくとも上下面で接触するようにして摺
動部55の回転を防止する必要がある。このガススプリ
ング10によっても、操作レバー16の摺動操作により
バルブ11を押し込んでガススプリング10をフリー状
態にすると押圧部45によってバルブ11の押圧が維持
されるので、ガススプリング10をフリー状態に維持す
ることができる。
【0165】また、図33及び図34に示す実施形態で
は、支持孔12,14の幅を操作レバー16の全幅より
も大きくしているが、これには限られず支持孔12,1
4の幅を操作レバー16の摺動部55の幅よりも僅かに
大きい程度にして、摺動部55のブラケット28への組
み付け後に、摺動部55に押圧部45と解放部46と変
位部47とを取り付けるようにしても良い。この場合、
操作レバー16の摺動により押圧部45および解放部4
6の端部がブラケット28の内面に当接するので、各支
持孔12,14の縁に当接する制限部30を設けなくて
も操作レバー16の脱落を防止することができる。
【0166】さらに、本実施形態では、操作レバー16
の脱落を防止するために各支持孔12,14の縁に当接
する制限部30を形成しているが、これには限られず図
35に示すように操作レバー16のバルブ11への当接
部分である押部25をバルブ11が係合する凹み形状に
しても良い。このため、操作レバー16が操作範囲を超
えて長手方向に移動しようとするときに、押部25の端
部がバルブ11に引っ掛かって抜け止めすることができ
る。
【0167】ところで、この実施形態では操作レバー1
6を第1の支持孔12と第2の支持孔14との2箇所で
支持しているが、これには限られず例えば図36に示す
ように1つの支持部13に形成された支持孔12のみで
支持するようにしても良い。この場合、操作レバー16
の支持を補強するために、第1の支持孔12の深さを長
めに形成することが好ましい。このガススプリング10
によっても、操作レバー16の摺動によりバルブ11を
押し込んだ状態を維持してガススプリング10をフリー
状態に固定することができる。
【0168】さらに、本実施形態では、操作レバー16
は第1の支持孔12および第2の支持孔14を貫通して
摺動するようにしているが、これには限られず図37及
び図38に示すように、操作レバー16を第1の支持部
13及び第2の支持部15に沿って摺動可能にすると共
に操作レバー16の側方に突出した摺動突起56が各支
持孔12,14に案内されて摺動するようにしても良
い。ここでの各支持孔12,14は操作レバー16の摺
動突起56を案内する長孔から成るガイド孔であるの
で、貫通孔である必要は無く例えば底の有る溝でも良
い。
【0169】この場合、例えば図37に示すように、各
支持孔12,14を操作レバー16の摺動方向に沿った
直線状にすると共に、操作レバー16に押圧部45と解
放部46と変位部47とを形成することにより、操作レ
バー16自体は直線上を摺動しながら押圧部45がバル
ブ11を押し込むことができる。この場合、バルブ11
の反力により摺動突起56には回転方向へのトルクが与
えられるので、摺動突起56を摺動方向に長い形状にす
ると共に各支持孔12,14を摺動突起56の上下部を
挟んで回転を防止する幅に形成するようにする。
【0170】また、例えば図38に示すように、レバー
支持部52は、支持部13と、該支持部13に形成され
ると共に操作レバー16がバルブ11を押し込む状態と
バルブ11を解放する状態とに切り換えるように操作レ
バー16を摺動可能に支持する支持孔12とを備えるよ
うにして、尚かつ操作レバー16は、支持孔12により
摺動可能に支持されるようにしても良い。これにより、
操作レバー16を摺動することにより、支持孔12に案
内されてフリー状態とロック状態とに切り換えることが
できる。
【0171】具体的には、操作レバー16を例えば摺動
方向に沿った直線状にすると共に、各支持孔12に押圧
部72と解放部73と変位部74とを形成するようにす
る。ここでの押圧部72は、摺動突起56が案内された
ときに操作レバー16がバルブ11を押圧する部分であ
り、押圧状態をロック可能なように摺動方向に沿って伸
びた形状にされている。また、解放部73は、摺動突起
56が案内されたときに操作レバー16がバルブ11を
解放する部分である。さらに、変位部74は、摺動突起
56が案内されたときに操作レバー16に変位が与えら
れる部分である。そして、操作レバー16がバルブ11
の反力を受けて回転しないように、各支持孔12は摺動
方向の前後の2箇所に形成されている。ここでの操作レ
バー16を支持する支持孔としては、1箇所の支持部1
3に形成した支持孔12のみを利用しても良く、また2
箇所の支持部13,15のそれぞれに形成した支持孔1
2,14を利用しても良い。
【0172】これら図37及び図38に示すガススプリ
ング10によっても、操作レバー16の摺動によりバル
ブ11を押し込んだ状態を維持してガススプリング10
をフリー状態に固定することができる。
【0173】また、本実施形態では操作レバー16によ
りバルブ11を直接押圧しているが、これには限られず
操作レバー16とバルブ11との間に介在部材31を介
在させるようにしても良い。この場合、操作レバー16
の摺動により押圧部45が介在部材31を介してバルブ
11を押し込み、この状態を維持してガススプリング1
0をフリー状態に固定することができる。
【0174】さらに、図39に示すように、操作レバー
16とバルブ11との間に操作レバー16の押圧により
バルブ11を押圧可能な介在部材31と、操作レバー1
6と介在部材31との間に形成されると共に操作レバー
16の摺動により介在部材31を押圧してバルブ11を
押し込むカム機構35とを備えている。このため、操作
レバー16の摺動によりカム機構35および介在部材3
1を介してバルブ11を押し込んでガススプリング10
をフリー状態にする。また、操作レバー16を逆に摺動
することにより、操作レバー16はカム機構35および
介在部材31を介してバルブ11の反力で押し戻される
と共に、バルブ11が突出してガススプリング10がロ
ック状態になる。
【0175】介在部材31は、本実施形態では板状であ
り、バルブ11の出没方向に摺動可能にブラケット28
により支持されている。そして、介在部材31の摺動時
のこじれを防止するために、介在部材31の両端部には
各支持部13,15に面接触して摺動するよう折り曲げ
られた形状の摺動接触部37,37が形成されている。
【0176】カム機構35は、互いに接しながらバルブ
11の出没方向に相対移動してバルブ11に変位を与え
るカム面67と従動節68とを備えている。カム面67
は、バルブ11に変位を与える傾斜面から成る変位部7
5と、固定手段69である固定部70および凹部71と
を備えている。このため、操作レバー16を摺動させる
ことにより、カム面67と従動節68との作用によりバ
ルブ11を押圧または解放することができると共に、固
定手段69によりガススプリング10をフリー状態に維
持することができる。
【0177】固定部70は、バルブ11の出没方向に直
交する平面から成りバルブ11を押圧したまま維持す
る。また、凹部71は、バルブ11の出没方向に凹んだ
形状でバルブ11を押圧したまま維持する。このため、
固定部70はバルブ11の出没方向に直交する平面であ
るので、従動節68と固定部70とがバルブ11の反力
により押し合っても相対回転してしまうことはなく固定
されたまま維持される。また、バルブ11の押圧時に従
動節68が凹部71に引っ掛かっるので、バルブ11を
押圧したままにしてガススプリング10をフリー状態に
維持することができる。また、操作レバー16を摺動さ
せるためには従動節68を凹部71から押し出さなけれ
ば成らないので、フリー状態のロックをより強固にする
ことができる。このガススプリング10によっても、操
作レバー16の摺動によりバルブ11を押し込んだ状態
を維持してガススプリング10をフリー状態に固定する
ことができる。
【0178】さらに、本実施形態では第1の支持部13
と第2の支持部15とを有するブラケット28をロッド
20に取り付けているが、これには限られず支点側支持
部13と揺動側支持部15とをシリンダ19の一部とし
て形成するようにしても良い。
【0179】次に、本発明のガススプリング10の第8
の実施形態について説明する。
【0180】この実施形態では、図40および図41に
示すように、操作レバー16はレバー支持部52に対し
てバルブ11の出没方向を中心線にして揺動可能に支持
されると共に、操作レバー16のバルブ11の出没方向
への移動を規制する規制手段58と、操作レバー16の
揺動によりバルブ11を押圧または解放してフリー状態
とロック状態とに切り換えるカム機構35とを備えるよ
うにしている。カム機構35は、操作レバー16および
バルブ11の間と操作レバー16および規制手段58の
間との少なくとも一方に介在されている。本実施形態で
は、カム機構35は、互いに接しながらバルブ11の出
没方向に相対移動してバルブ11に変位を与えるカム面
と従動節とを備えているが、従属節は特にバルブ11に
している。また、操作レバー16の回転中心はバルブ1
1の中心線から偏芯するようにしている。ここで、操作
レバー16の回転中心がバルブ11の中心線から偏芯し
ているので、バルブ11に確実にカム変位を与えること
ができる。このため、操作レバー16を揺動させること
によりカム機構35の作用でバルブ11を直接押し込ん
でガススプリング10をフリー状態にすることができ
る。また、操作レバー16を逆に操作することにより、
操作レバー16はカム機構35を介してバルブ11の反
力で押し戻されると共に、バルブ11が突出してガスス
プリング10がロック状態になる。
【0181】また、レバー支持部52は、底部62を有
する円筒形状であると共にバルブ11の近傍に取り付け
られる円筒形状の保持筒60と、該保持筒60の一部に
形成された周方向に伸びた形状の揺動支持孔61とを備
えている。規制手段58は、取付孔23,23を貫通す
る棒部材から成る。さらに、操作レバー16は、保持筒
60の内部で回転可能に支持される回転部57を備えて
いる。ここで、取付孔23,23および揺動支持孔61
は、回転部57が規制手段58に当接することにより保
持筒60の外に落ちたり回転時にこじれることの無いよ
うに形成位置を設定している。さらに、操作レバー16
の操作部50の先端部には雄ねじ部63が形成されると
共に、回転部57の外周面には雌ねじ部64が形成され
て、これらのねじ部63,64同士が螺合することによ
り操作部50と回転部57とが連結されている。カム機
構35は回転部57の端面に形成されて、バルブ11に
変位を与える傾斜面から成る変位部75と、固定手段6
9である固定部70および凹部71とを備えている。こ
のため、操作レバー16を揺動させることにより、変位
部75の作用によりバルブ11を押圧または解放するこ
とができると共に、固定手段69によりガススプリング
10をフリー状態に維持することができる。
【0182】固定部70は、バルブ11の出没方向に直
交する平面から成りバルブ11を押圧したまま維持す
る。また、凹部71は、バルブ11の出没方向に凹んだ
形状でバルブ11を押圧したまま維持する。このため、
固定部70はバルブ11の出没方向に直交する平面であ
るので、バルブ11と固定部70とがバルブ11の反力
により押し合っても相対回転してしまうことはなく固定
されたまま維持される。また、バルブ11は押圧時に凹
部71に引っ掛かっるので、バルブ11を押圧したまま
にしてガススプリング10をフリー状態に維持すること
ができる。また、操作レバー16を摺動させるためには
バルブ11を凹部71から押し出さなければ成らないの
で、フリー状態のロックをより強固にすることができ
る。このガススプリング10によっても、操作レバー1
6の揺動によりバルブ11を押し込んだ状態を維持して
ガススプリング10をフリー状態に固定することができ
る。
【0183】本実施形態では、円筒形状の保持筒60に
より操作レバー16を揺動可能に支持しているが、これ
には限られず図42及び図43に示すようにロッド20
に固定した第1の支持部13に形成した第1の支持孔1
2と第1の支持部13に対向する第2の支持部15に形
成した第2の支持孔14とにより操作レバー16を揺動
可能に支持するようにしても良い。この場合、操作レバ
ー16はバルブ11の出没方向に沿った揺動軸51によ
り支持される。また、操作レバー16がバルブ11の出
没方向に移動しないように、揺動軸51には規制手段5
8としてのスペーサを設けるようにする。この操作レバ
ー16にも、図40及び図41に示すカム機構35と同
様の構成を設けるようにする。このガススプリング10
によっても、操作レバー16の揺動によりバルブ11を
押し込んだ状態を維持してガススプリング10をフリー
状態に固定することができる。
【0184】また、本実施形態では、操作レバー16が
規制手段58によりバルブ11の摺動方向に移動できな
いように規制されているが、これには限られず規制手段
58により一定範囲で摺動可能なように規制されるよう
にしても良い。例えば図44に示すように、操作レバー
16の回転部57を保持筒60の内部で摺動可能に支持
すると共に、バルブ11を直接押圧可能にする。そし
て、回転部57のバルブ11の反対側に、規制手段58
としての円板状部材をねじ止め等により固定する。さら
に、回転部57と規制手段58との間にカム機構35を
設けるようにする。また、揺動支持孔61は、操作レバ
ー16の揺動及び摺動に沿った長孔形状にする。
【0185】ここで、カム機構35は、規制手段58に
形成したカム面67と、回転部57に形成した従動節6
8とを備えている。これらカム面67および従動節68
や固定手段69の詳細については、図39に示すカム機
構35と同様としている。これにより、操作レバー16
を揺動させることにより、カム機構35の作用で規制手
段58と反対側に押し出されてバルブ11を直接押し込
んでガススプリング10をフリー状態にすることができ
る。また、操作レバー16を逆に操作することにより、
操作レバー16はバルブ11の反力で押し戻されると共
に、バルブ11が突出してガススプリング10がロック
状態になる。また、バルブ11を押し込んだときには、
固定手段69によりガススプリング10をフリー状態に
維持することができる。
【0186】そして、この場合、カム機構35として規
制手段58に形成したカム面67と回転部57に形成し
た従動節68とを備えているが、これには限られず逆に
規制手段58に従動節68を形成して回転部57にカム
面67を形成するようにしても良い。この場合も、回転
部57を回転させることにより、カム面67と従動節6
8との作用により回転部57が摺動してバルブ11を押
圧または解放することができる。
【0187】また、本実施形態では規制手段58は取付
孔23,23を貫通する棒部材から成るようにしている
が、これには限られず回転部57の外側面側の保持筒6
0に例えばボルトを螺合したり別部材を固定して回転部
57の脱落を防止するようにしても良い。あるいは、規
制手段58は操作レバー16をバルブ11の出没方向に
固定する揺動支持孔61により兼用するようにしても良
い。いずれの場合も、規制手段58により回転部57の
脱落およびこじれを防止することができる。
【0188】さらに、本実施形態ではカム面67の固定
部70は変位部75の端部に形成されているが、これに
は限られず変位部75の途中に段状の固定部75を有す
るようにしても良い。これにより、操作レバー16を回
転してもバルブ11が押圧されない領域が生ずるので、
バルブ11の押圧操作の自由度を高くすることができ
る。
【0189】また、本実施形態では固定手段69として
固定部70と凹部71とを備えているが、これには限ら
れず固定部70と凹部71とのうちのいずれか一方のみ
を備えるようにしても良い。例えば固定手段69を固定
部70のみから成るようにすればしても、固定部70が
バルブ11の出没方向に直交しているので、従動節68
またはバルブ11と固定部70とがバルブ11の反力に
より押し合っても相対回転せずガススプリング10をフ
リー状態に維持することができる。また、固定手段69
を凹部71のみから成るようにすれば、バルブ11の押
圧時に従動節68が凹部71に引っ掛かるようにできる
ので、操作レバー16のロックを行うことができる。
【0190】また、本実施形態では固定手段69は固定
部70と凹部71とを備えているが、これには限られず
例えば揺動支持孔61の一部にバルブ11の押圧時の操
作レバー16を引っ掛けて仮止めする突起を設けたり、
あるいは揺動支持孔61の一部を側方に広げた形状にし
てバルブ11の押圧時の操作レバー16を引っ掛けて仮
止めするロック部を形成するようにしても良い。これら
の場合も、バルブ11の押圧時に操作レバー16を固定
できるので、ガススプリング10をフリー状態に維持す
ることができる。
【0191】さらに、本実施形態では、カム機構35を
操作レバー16の回転部57の端面に形成しているが、
これには限られず図45に示すように回転部57の側面
と保持筒60との間に形成するようにしても良い。この
場合、カム機構35は、回転部57と保持筒60とのい
ずれかに形成した螺旋状のカム面67と、これに噛み合
う従動節68とを備えるようにする。ここではカム面6
7は、回転部57の外周面に形成した螺旋溝としてい
る。また、従動節68は、保持筒60の内側に突出した
ボルトから成るようにしている。ここで、このカム機構
35は、確動カムになるので、規制手段を兼用すること
になる。この場合、操作レバー16の操作部50を揺動
させることにより、回転部57が回転してカム機構35
の作用により摺動する。これにより、回転体57がバル
ブ11を直接押し込むことができる。
【0192】また、カム面67は、螺旋状の変位部と、
バルブ11を押し込んだまま摺動方向に変位を与えない
固定部(図示せず)とを備えるようにしている。このた
め、固定部と従動節68とが螺合することにより、ガス
スプリング10をフリー状態に固定することができる。
【0193】また、本実施形態では保持筒60をロッド
20に取り付けているが、これには限られず保持筒60
をシリンダ19の一部として形成するようにしても良
い。
【0194】次に、本発明のガススプリング10の第9
の実施形態について説明する。
【0195】この実施形態では、図46〜図48に示す
ように、第8の実施形態のガススプリング10に加え
て、操作レバー16とバルブ11との間に介在されてバ
ルブ11の出没方向に摺動可能であると共に、操作レバ
ー16の押圧によりバルブ11を押圧可能な介在部材3
1を備えている。このため、介在部材31がバルブ11
を面で押圧するようにできるので、ぐらつかずに安定し
た押圧を行うことができるようになる。
【0196】ここで、介在部材31は、レバー支持部5
2に対して摺動のみ行うようにしている。本実施形態で
は、介在部材31の外周面に90度ごとに案内突起65
を形成すると共に、保持筒60の内周面に90度ごとに
バルブ11の出没方向に平行な案内溝66を形成する。
そして、介在部材31の案内突起65を保持筒60の案
内溝66に挿入して案内させることにより、介在部材3
1はレバー支持部52に対して摺動のみ行って回転しな
いようにできる。よって、回転部57の回転力がカム機
構35を介して介在部材31に伝達されても回転するこ
となく摺動するので、バルブ11を確実に押圧すること
ができる。また、各案内溝66は保持筒60の内周面を
凹ませて形成しており、保持筒60の外側に露出しない
ようにしている。このため、ガススプリング10の外観
を損ねることを防止できる。
【0197】カム機構35は、介在部材31に形成した
カム面67と、回転部57に形成した従動節68とを備
えている。そして、これらカム面67及び従動節68や
固定手段69の詳細については、図39等に示すカム機
構35と同様にしている。これにより、操作レバー16
を揺動させることにより、カム機構35の作用で介在部
材31を押し出してバルブ11を押し込んでガススプリ
ング10をフリー状態にすることができる。また、操作
レバー16を逆に操作することにより、操作レバー16
はバルブ11の反力で押し戻されると共に、バルブ11
が突出してガススプリング10がロック状態になる。ま
た、バルブ11を押し込んだときには、固定手段69に
よりガススプリング10をフリー状態に維持することが
できる。
【0198】また、カム機構35は、回転部57および
介在部材31に対して180度ごとに2組設けられてい
る。このため、回転部57と介在部材31との間で押圧
力が作用したときに、回転部57および介在部材31の
こじれを防止することができる。
【0199】この実施形態のガススプリング10のその
他の構成や変形例は第8の実施形態と同様であるので、
符号を同じくして説明を省略する。
【0200】本実施形態では介在部材31がレバー支持
部52に対して回転せずに摺動のみ行うようにするため
に、介在部材31の外周面に4つの案内突起65を形成
すると共に保持筒60の内周面にバルブ11の出没方向
に平行な4本の案内溝66を形成してこれらを嵌合させ
ているが、これには限られず図49〜図51に示すよう
に介在部材31の外周面には1つの案内突起65を形成
すると共に保持筒60の内周面にはバルブ11の出没方
向に平行な1本の案内溝66を形成してこれらを嵌合さ
せるようにしても良い。すなわち、案内突起65及び案
内溝66は少なくとも1組あれば良い。
【0201】また、本実施形態では各案内溝66は保持
筒60の外側に露出しないようにしているが、これには
限られず図49〜図51に示すように保持筒60の周壁
を切り欠いた形状にしても良い。しかも、案内突起65
は、介在部材31に一体形成したり、あるいはボルト等
を別個に取り付けることにより形成することができる。
さらに、本実施形態では介在部材31に案内突起65を
形成すると共に保持筒60に案内溝66を形成している
が、これには限られず逆に介在部材31に案内溝66を
形成すると共に保持筒60に案内突起65を形成するよ
うにしても良い。いずれの場合も、案内突起65と案内
溝66との係合により介在部材31の回転を防止でき
る。
【0202】また、介在部材31がレバー支持部52に
対して回転せずに摺動のみ行うようにするためには案内
突起65と案内溝66とを係合させることには限られ
ず、例えば図52に示すように保持筒60の内部に出没
方向に沿うと共に介在部材31の回転中心とずれた位置
に案内軸76を設けて、尚かつ介在部材31に案内軸7
6を収容する案内孔77を形成するようにしても良い。
この場合、案内軸76に案内孔77を係合させることに
より、案内突起65および案内溝66を設けることなく
介在部材31を回転せずに摺動させることができる。
【0203】さらに、本実施形態ではカム機構35とし
て介在部材31にカム面67を形成すると共に回転部5
7に従動節68を形成するようにしているが、これには
限られず逆に図49〜図51に示すように介在部材31
に従動節68を形成すると共に回転部57にカム面67
を形成するようにしても良い。この場合も、回転部57
を回転させることにより、カム面67と従動節68との
作用により介在部材31が摺動してバルブ11を押圧ま
たは解放することができる。
【0204】また、本実施形態ではカム機構35を2組
設けているが、これには限られず図49〜図51に示す
ように3組設けたり、それ以上設けても良い。これらの
場合も、回転部57と介在部材31との間で押圧力が作
用したときに、カム機構35による回転部57および介
在部材31のこじれを防止することができる。あるい
は、カム機構35を1組しか設けなくても良い。この場
合、カム機構35の形成作業の簡素化を図ることができ
る。
【0205】また、本実施形態では保持筒60をロッド
20に取り付けているが、これには限られず保持筒60
をシリンダ19の一部として形成するようにしても良
い。
【0206】ここで、上述したガススプリング10の各
実施形態のうちで、例えば第1の実施形態のガススプリ
ング10を椅子のロッキング装置の反力源として用いた
場合の一実施形態について、以下に説明する。
【0207】図6に示すように、この椅子1のロッキン
グ装置は、脚柱6の上端部に固定された支持部材である
座受部材7に対して1箇所の回動軸3を中心に被支持部
材である揺動部材4を揺動可能に支持すると共に、揺動
部材4を反力付与機構5,10により初期位置に向けて
付勢するものである。本実施形態では、座受部材7及び
揺動部材4に座2が支持されていると共に、揺動部材4
には背凭れ(図示せず)を支持する背支桿8が取り付け
られている。そして、反力付与機構10としてはガスス
プリング10を使用して、揺動部材4の後部を持ち上げ
るように付勢することにより背凭れ及び座2の傾動に対
して反力を与えて初期位置に戻すように付勢すると共
に、ガススプリング10の長さをロックすることにより
背凭れ及び座2の位置を任意に固定可能としている。反
力付与機構5は、圧縮コイルばね9を使用して揺動部材
4の前端部を後方に付勢することにより、背凭れ及び座
2を初期位置に戻すように付勢している。よって、着座
者は座2に体重を掛けて背凭れに凭れることにより、反
力付与機構5,10の反力に抗して揺動部材4を傾動さ
せてロッキング動作を行うことができる。
【0208】また、ガススプリング10が最長状態のと
きに、背凭れ及び座2が初期位置に位置するように設定
しておく。このため、背凭れ及び座2を初期位置に戻す
ときはガススプリング10がストッパとなって初期位置
に位置決めされる。
【0209】このガススプリング10は、操作レバー1
6を下側、即ち座受部材7側にして、止め孔23が座受
部材7に支持されると共にロッド20の先端部が揺動部
材4の後部に支持されている。このため、背凭れ及び座
2が揺動してもガススプリング10は軸27を中心に回
転するので、操作レバー16の位置は殆ど変わらない。
よって、椅子1のロッキング角度に拘わらず操作レバー
16は着座者の手が容易に届く一定の範囲内に位置する
ので、常に良好な操作性を得ることができる。
【0210】この椅子1のロッキング装置を使用する際
は、操作レバー16の操作によりガススプリング10の
バルブ11を押し込む。そして、操作レバー16をロッ
ク部18に保持することにより、バルブ11を押し込ん
だフリー状態でロックする。これにより、ガススプリン
グ10が伸長方向に付勢するようになるので、着座者は
反力を受けながら背凭れ及び座2をフリーロッキングで
きるようになる。
【0211】また、操作レバー16のロックを解除して
バルブ11の押し込みを解除したときには、バルブ11
が突出してガススプリング10がロック状態になりガス
スプリング10の長さが固定される。これにより、背凭
れ及び座2を位置固定することができるようになる。
【0212】そして、この椅子1を組み立てる際は、操
作レバー16を備えたガススプリング10を単体の部品
として椅子1に組み付ければ良い。このため、ガススプ
リング10を操作するための多部品から成る操作機構を
別個に設けなくてもガススプリング10の状態切換及び
状態維持を行うことができるように成るので、椅子1の
組立性を向上させることができる。
【0213】また、操作レバー16を組み付けておかな
い状態のガススプリング10を椅子1に組み付けてお
き、椅子1の組立後に操作レバー16をガススプリング
10に取り付けるようにしても良い。
【0214】この実施形態の椅子では第1の実施形態の
ガススプリング10を使用しているが、これには限られ
ず他の実施形態のガススプリング10を採用しても良い
のは勿論である。
【0215】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば上述した実施形態では、ガススプリング1
0を椅子1のロッキング装置に使用しているが、これに
は限られず椅子1の座2の昇降装置に使用することもで
きる。この場合も、ガススプリング10の操作機構を別
に設ける必要が無くなるので、部品点数を減少して組立
性を向上することができると共に部品コストを低く抑え
ることができる。
【0216】さらに、上述した各実施形態ではガススプ
リング10を反力源とする椅子1のロッキング装置や昇
降装置に利用しているが、これには限られず支持部材に
対して変位可能に支持される被支持部材を初期位置に復
帰するように付勢する椅子1の装置、または椅子以外の
支持機構の全般に使用することができる。いずれの場合
も、ガススプリング10の操作機構を別に設ける必要が
無くなるので、部品点数を減少して組立性を向上するこ
とができると共に部品コストを低く抑えることができ
る。
【0217】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のガススプリングによれば、バルブの近傍に形成
されるレバー支持部と、レバー支持部に相対移動可能に
支持される操作レバーと、バルブを押圧した状態に固定
できる固定手段とを備えて、ガススプリングのバルブを
直接操作レバーで操作してガススプリングをフリー状態
とロック状態とに切り替えることができると共に、固定
手段によりフリー状態に維持することができる。よっ
て、ガススプリングの状態切換のために必要なガススプ
リングから離隔した位置に設けた操作レバーと、この動
きをバルブに伝えるワイヤや押圧レバーと、操作レバー
をロックするロック機構等が不要となり、部品点数を大
幅に削減することができる。よって、組立性を向上する
ことができると共に部品コストを低く抑えることができ
る。
【0218】しかも、レバー支持部と操作レバーと固定
手段とはガススプリングの一部として備え付けられてい
るので、状態切換および状態維持のための機構を備えた
ガススプリングを単体として扱うことができる。よっ
て、このガススプリングを単体で他の装置に組み込むこ
とによりガススプリングの操作機構を別に設ける必要が
無くなるので、部品点数が減少したり煩雑なワイヤ長の
調整作業が不要になって組立性を向上することができる
と共に部品コストを低く抑えることができる。さらに、
このガススプリングを装着した装置を廃棄する際は、ガ
ススプリングを操作機構ごと取り外すことができるの
で、分別廃棄を容易に行うことができるように成る。
【0219】そして、請求項2記載のガススプリングに
よれば、操作レバーの揺動操作によりガススプリングを
フリー状態とロック状態とに切り替えることができると
共に、固定手段によりフリー状態に維持することができ
る。
【0220】また、請求項3記載のガススプリングによ
れば、第1の支持部と第2の支持部と操作レバーのみに
よりガススプリングをフリー状態とロック状態とに切り
替えできると共に各状態に維持できる。しかも、各支持
部と操作レバーとはガススプリングの一部として備え付
けられているので、状態切換および状態維持のための機
構を備えたガススプリングを単体として扱うことができ
る。
【0221】さらに、請求項4記載のガススプリングに
よれば、ロック部と揺動中心支持部とにバルブの反力で
保持される操作レバーをロック部を中心に回転するの
で、操作レバーはバルブを乗り越えて支点側ロック部に
嵌入してロック部と支点側ロック部とにバルブの反力で
保持される。このため、一旦保持された操作レバーをバ
ルブを乗り越えてロックするようにしているので、操作
レバーのロックをより強固にすることができる。
【0222】そして、請求項5記載のガススプリングに
よれば、ロック部に嵌入された操作レバーはバルブの中
心線からずれた位置でバルブの反力を受けるので、操作
レバーとバルブとの各当接部分の丸みによりバルブの反
力をその突出方向から傾いた方向への分力として受ける
ことができる。よって、操作レバーはバルブの反力によ
りロック部に保持される。
【0223】また、請求項6記載のガススプリングによ
れば、操作レバーの揺動操作によりガススプリングをフ
リー状態とロック状態とに切り替えることができると共
に、固定手段によりフリー状態に維持することができ
る。しかも、操作レバーは2箇所の支持孔により支持さ
れているので、バルブの反力を受けながらも揺動操作を
安定して行うことができる。
【0224】さらに、請求項7記載のガススプリングに
よれば、操作レバーの摺動操作によりガススプリングを
フリー状態とロック状態とに切り替えることができると
共に、固定手段によりフリー状態に維持することができ
る。
【0225】そして、請求項8記載のガススプリングに
よれば、操作レバーは2箇所の支持孔を貫通して支持さ
れているので、バルブの反力を受けながらも揺動操作を
安定して行うことができる。
【0226】また、請求項9記載のガススプリングによ
れば、支持部が1箇所なので機構を簡素化することがで
きる。
【0227】さらに、請求項10記載のガススプリング
によれば、操作レバーの摺動操作によりガススプリング
をフリー状態とロック状態とに切り替えることができる
と共に、固定手段によりフリー状態に維持することがで
きる。
【0228】そして、請求項11記載のガススプリング
によれば、操作レバーの摺動操作によりガススプリング
をフリー状態とロック状態とに切り替えることができる
と共に、固定手段によりフリー状態に維持することがで
きる。
【0229】また、請求項12記載のガススプリングに
よれば、凹んだ当接部分にバルブが押圧するので、操作
レバーに長手方向への外力を加えても当接部分がバルブ
に引っかかり、操作レバーがレバー支持部から容易に脱
落することを防止できる。
【0230】一方、請求項13記載のガススプリングに
よれば、操作レバーの揺動操作によりガススプリングを
フリー状態とロック状態とに切り替えることができると
共に、固定手段によりフリー状態に維持することができ
る。
【0231】そして、請求項14記載のガススプリング
によれば、カム面および従動節の作用によりバルブを確
実に押圧することができる。
【0232】また、請求項15記載のガススプリングに
よれば、固定部はバルブの出没方向に直交する平面であ
るので、従動節と固定部とがバルブの反力により押し合
っても相対回転してしまうことはなく固定されたまま維
持することができる。
【0233】さらに、請求項16記載のガススプリング
によれば、凹部により操作レバーのロックをより強固に
することができる。
【0234】そして、請求項17記載のガススプリング
によれば、カム面によってバルブを直接押圧または解放
することができ、別部材から成る従動節を省略すること
ができる。
【0235】他方、請求項18記載のガススプリングに
よれば、介在部材がバルブを面で押圧するようにできる
ので、ぐらつかずに安定した押圧を行うことができるよ
うになる。また、操作レバーをバルブの出没方向に対し
て斜めに揺動させてもバルブを押圧することができるよ
うに成るので、操作レバーの操作方向の設計の自由度を
向上することができる。
【0236】そして、請求項19記載のガススプリング
によれば、カム機構の利用により、操作レバーの揺動方
向の設定の自由度を向上することができる。
【0237】また、請求項20記載のガススプリングに
よれば、操作レバーの揺動操作によりガススプリングを
フリー状態とロック状態とに切り替えることができると
共に、固定手段によりフリー状態に維持することができ
る。
【0238】さらに、請求項21記載のガススプリング
によれば、操作部の操作によりガススプリングの状態の
切換と各状態の保持を行うことができるので、操作性を
向上できる。
【0239】そして、請求項22記載のガススプリング
によれば、操作レバーの揺動操作によりガススプリング
をフリー状態とロック状態とに切り替えることができる
と共に、固定手段によりフリー状態に維持することがで
きる。しかも、操作レバーは2箇所の支持孔により支持
されているので、バルブの反力を受けながらも揺動操作
を安定して行うことができる。
【0240】また、請求項23記載のガススプリングに
よれば、カム機構を死点に位置させることにより操作レ
バーのロックを行っているので、ガススプリングをフリ
ー状態に確実に維持できるようになる。
【0241】さらに、請求項24記載のガススプリング
によれば、操作レバーの摺動操作によりガススプリング
をフリー状態とロック状態とに切り替えることができる
と共に、固定手段によりフリー状態に維持することがで
きる。
【0242】そして、請求項25記載のガススプリング
によれば、操作レバーは2箇所の支持孔を貫通して支持
されているので、バルブの反力を受けながらも揺動操作
を安定して行うことができる。
【0243】また、請求項26記載のガススプリングに
よれば、操作レバーがレバー支持部から脱落することを
防止できるので、操作性を向上できる。
【0244】さらに、請求項27記載のガススプリング
によれば、操作レバーの揺動操作によりガススプリング
をフリー状態とロック状態とに切り替えることができる
と共に、固定手段によりフリー状態に維持することがで
きる。
【0245】そして、請求項28記載のガススプリング
によれば、カム面および従動節の作用によりバルブを確
実に押圧することができる。
【0246】また、請求項29記載のガススプリングに
よれば、固定部はバルブの出没方向に直交する平面であ
るので、従動節と固定部とがバルブの反力により押し合
っても相対回転してしまうことはなく固定されたまま維
持することができる。
【0247】さらに、請求項30記載のガススプリング
によれば、凹部により操作レバーのロックをより強固に
することができる。
【0248】一方、請求項31記載の椅子によれば、状
態切換と状態維持とを図る操作機構が内蔵されたガスス
プリングを使用しているので、椅子に別個に操作機構を
設ける必要が無く組立作業を容易化できると共に部品コ
ストを低減できる。
【0249】また、請求項32記載の椅子によれば、被
支持部材の揺動によっても操作レバーの位置の変動を最
小限に抑えることができるので、操作性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガススプリングの第1の実施形態を示
す斜視図であり、(A)はロック状態を示し、(B)は
フリー状態を示す。
【図2】ガススプリングを図3中のII−II線で切断
した状態を示す断面図である。
【図3】ガススプリングの一部を切断した状態を示す側
面図である。
【図4】揺動側支持部を示すガススプリングの側面図で
ある。
【図5】支点側支持部を示すガススプリングの側面図で
ある。
【図6】ガススプリングを搭載した椅子を示す側面図で
ある。
【図7】ガススプリングの第1の実施形態の他の例を示
す一部切断の側面図である。
【図8】支点孔の各種実施形態を示す正面図であり、
(A)は縦長の揺動中心支持部のみから成るもの、
(B)は縦長の揺動中心支持部とその押込方向端部で両
側方に広がる形状の支点側ロック部とを備えたもの、
(C)は縦長の揺動中心支持部とその出没方向両端部で
それぞれ側方に広がる形状の支点側ロック部とを備えた
ものをそれぞれ示す。
【図9】操作レバーの他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図10】ガススプリングの第2の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図11】ガススプリングの第2の実施形態の分解斜視
図である。
【図12】ガススプリングの第2の実施形態がフリー状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図13】ガススプリングの第2の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の正面図である。
【図14】ガススプリングの第2の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の背面図である。
【図15】ガススプリングの第3の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の正面図である。
【図16】図17中のXVI−XVI線で切断した状態
を示す断面図である。
【図17】ガススプリングの第3の実施形態がロック状
態にあるときを示す平面図である。
【図18】ガススプリングの第3の実施形態の他の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面正面図
である。
【図19】ガススプリングの第4の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図20】ガススプリングの第4の実施形態の他の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図
である。
【図21】ガススプリングの第4の実施形態の別の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面正面図
である。
【図22】ガススプリングの第5の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図23】ガススプリングの第6の実施形態がフリー状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図24】介在部材を示す斜視図である。
【図25】ガススプリングの第6の実施形態がフリー状
態にあるときを示す主要部の正面図である。
【図26】操作レバーの他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図27】操作レバーの別の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図28】ガススプリングの第7の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図29】ガススプリングの第7の実施形態がロック状
態にあるときを示す平面図である。
【図30】ガススプリングの第7の実施形態の他の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図
である。
【図31】ガススプリングの第7の実施形態の別の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図
である。
【図32】ガススプリングの第7の実施形態の更に他の
例がロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側
面図である。
【図33】ガススプリングの第7の実施形態の更に別の
例がロック状態にあるときを示す平面図である。
【図34】図33に示すガススプリングの主要部の中央
縦断面側面図である。
【図35】ガススプリングの第7の実施形態の更に他の
例がロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側
面図である。
【図36】ガススプリングの第7の実施形態の更に他の
例がロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側
面図である。
【図37】ガススプリングの第7の実施形態の更に他の
例がロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側
面図である。
【図38】ガススプリングの第7の実施形態の更に他の
例がロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側
面図である。
【図39】ガススプリングの第7の実施形態の更に他の
例がロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側
面図である。
【図40】ガススプリングの第8の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図41】ガススプリングの第8の実施形態がロック状
態にあるときを示す平面図である。
【図42】ガススプリングの第8の実施形態の他の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図
である。
【図43】ガススプリングの第8の実施形態の他の例が
ロック状態にあるときを示す平面図である。
【図44】ガススプリングの第8の実施形態の別の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図
である。
【図45】ガススプリングの第8の実施形態の更に他の
例がロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側
面図である。
【図46】ガススプリングの第9の実施形態がロック状
態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図である。
【図47】ガススプリングの第9の実施形態を示す主要
部の分解斜視図である。
【図48】ガススプリングの第9の実施形態がロック状
態にあるときを示す一部切断した平面図である。
【図49】ガススプリングの第9の実施形態の他の例が
ロック状態にあるときを示す主要部の中央縦断面側面図
である。
【図50】ガススプリングの第9の実施形態の他の例を
示す主要部の分解斜視図である。
【図51】ガススプリングの第9の実施形態の他の例が
ロック状態にあるときを示す一部切断した平面図であ
る。
【図52】介在部材の他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図53】従来のガススプリングの操作機構を示す分解
組立斜視図である。
【図54】従来のガススプリングの操作機構の操作アー
ムの連結部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 椅子 4 揺動部材(被支持部材) 7 座受部材(支持部材) 10 ガススプリング 11 バルブ 12 支点孔(第1の支持孔) 13 支点側支持部(第1の支持部) 14 揺動支持孔(第2の支持孔) 15 揺動側支持部(第2の支持部) 16 操作レバー 17 切換部 18 ロック部(固定手段) 21 揺動中心支持部 22 支点側ロック部 30 制限部 31 介在部材 35 カム機構 40 押圧カム(固定手段) 45 押圧部 46 解放部 50 操作部 52 レバー支持部 53 突起(固定手段) 57 回転部 58 規制手段 59 カム機構 67 カム面 68 従動節 69 固定手段 70 固定部 71 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 作二 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 Fターム(参考) 3B091 LA01 LA02 LA04 3J069 AA03 CC40 DD47

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブを外部から押し込んだときに作動
    流体を流動可能にして長さが変更可能なフリー状態にな
    ると共に、前記バルブを解放したときに該バルブが突出
    して前記作動流体の流動を止めて長さが固定されるロッ
    ク状態になるガススプリングにおいて、前記バルブの近
    傍に形成されるレバー支持部と、前記レバー支持部に相
    対移動可能に支持されると共に前記相対移動により前記
    バルブを押圧または解放して前記フリー状態と前記ロッ
    ク状態とに切換可能な操作レバーと、前記操作レバーが
    前記バルブを押し込んだまま前記フリー状態に維持する
    ように前記操作レバーを固定する固定手段とを備えるこ
    とを特徴とするガススプリング。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーは前記レバー支持部に前
    記バルブの出没方向に沿って揺動可能に支持されると共
    に、揺動により前記バルブを押し込む前記フリー状態と
    前記バルブを解放する前記ロック状態とに切り換えるこ
    とを特徴とする請求項1記載のガススプリング。
  3. 【請求項3】 前記レバー支持部は、第1の支持部と、
    前記第1の支持部に形成される第1の支持孔と、前記バ
    ルブを挟んで前記第1の支持部の反対側に形成される第
    2の支持部と、前記第2の支持部に形成されると共に前
    記バルブを挟んで前記第1の支持孔の反対側に位置し
    て、尚かつ前記バルブの出没方向に伸びる切換部と該切
    換部の前記バルブの押込方向側の端部で前記出没方向に
    対して側方に広げて成る前記固定手段としてのロック部
    とを有し前記操作レバーの動きを規制する第2の支持孔
    とを備えて、前記操作レバーは、前記第1の支持孔およ
    び前記第2の支持孔の少なくとも一方を貫通するように
    前記第1の支持孔及び前記第2の支持孔に支持されて、
    尚かつ前記第2の支持孔を摺動しながら前記第1の支持
    孔に嵌入する部分を中心に前記出没方向に揺動し前記バ
    ルブを押圧または解放して前記フリー状態と前記ロック
    状態とに切換可能であると共に、前記第2の支持孔の前
    記ロック部に嵌入すると前記バルブの反力を受けて前記
    ロック部内に保持され前記バルブを押し込んだまま前記
    フリー状態に維持することを特徴とする請求項2記載の
    ガススプリング。
  4. 【請求項4】 前記第1の支持孔は、前記バルブを挟ん
    で前記切換部の反対側に位置すると共に前記操作レバー
    の揺動中心になる揺動中心支持部と、前記バルブを挟ん
    で前記ロック部の反対側に位置すると共に、前記揺動中
    心支持部と前記ロック部とに連通する前記操作レバーを
    前記ロック部を中心に回転することにより前記バルブを
    乗り越えて嵌入させて、前記操作レバーを前記バルブの
    反力により保持して前記バルブを押し込んだまま前記フ
    リー状態に維持する支点側ロック部とを備えることを特
    徴とする請求項3記載のガススプリング。
  5. 【請求項5】 前記操作レバーと前記バルブとの各当接
    部分には丸みが形成されていることを特徴とする請求項
    3または4記載のガススプリング。
  6. 【請求項6】 前記レバー支持部は、第1の支持部と、
    前記第1の支持部に形成されて前記操作レバーを揺動可
    能に支持する第1の支持孔と、第2の支持部と、前記第
    2の支持部に形成されて前記第1の支持孔と共に前記操
    作レバーを揺動可能に支持する第2の支持孔とを備え
    て、尚かつ前記操作レバーは、前記第1の支持孔および
    前記第2の支持孔を中心にして揺動可能に支持されると
    共にその揺動により前記バルブを押し込む前記フリー状
    態と前記バルブを解放する前記ロック状態とに切り換え
    ることを特徴とする請求項2記載のガススプリング。
  7. 【請求項7】 前記操作レバーは前記レバー支持部に摺
    動可能に支持されると共に、摺動により前記バルブを押
    し込む前記フリー状態と前記バルブを解放する前記ロッ
    ク状態とに切り換えることを特徴とする請求項1記載の
    ガススプリング。
  8. 【請求項8】 前記レバー支持部は、第1の支持部と、
    前記第1の支持部に形成される貫通孔から成ると共に前
    記操作レバーを少なくとも前記バルブの突出方向への移
    動を規制しながら貫通方向に摺動可能に支持する第1の
    支持孔と、第2の支持部と、前記第2の支持部に形成さ
    れる貫通孔から成ると共に前記操作レバーを少なくとも
    前記バルブの突出方向への移動を規制しながら貫通方向
    に摺動可能に支持する第2の支持孔とを備えて、尚かつ
    前記操作レバーは、前記第1の支持孔および前記第2の
    支持孔を貫通する方向に摺動可能であると共に前記バル
    ブを押し込む押圧部と解放する解放部とを備えて、前記
    操作レバーを摺動することにより前記フリー状態と前記
    ロック状態とに切り換えることを特徴とする請求項7記
    載のガススプリング。
  9. 【請求項9】 前記レバー支持部は、支持部と、前記支
    持部に形成される貫通孔から成ると共に前記操作レバー
    を貫通方向に摺動可能に支持する支持孔とを備えて、尚
    かつ前記操作レバーは、前記支持孔を貫通する方向に摺
    動可能であると共に前記バルブを押し込む押圧部と解放
    する解放部とを備えて、前記操作レバーを摺動すること
    により前記フリー状態と前記ロック状態とに切り換える
    ことを特徴とする請求項7記載のガススプリング。
  10. 【請求項10】 前記レバー支持部は、支持部と、前記
    支持部に形成される前記出没方向に直交する長孔から成
    ると共に前記操作レバーを摺動可能に支持する支持孔と
    を備えて、尚かつ前記操作レバーは、前記支持孔に沿っ
    て摺動可能に支持されると共に前記バルブを押し込む押
    圧部と解放する解放部とを備えて、前記操作レバーを摺
    動することにより前記フリー状態と前記ロック状態とに
    切り換えることを特徴とする請求項7記載のガススプリ
    ング。
  11. 【請求項11】 前記レバー支持部は、支持部と、前記
    支持部に形成されると共に前記操作レバーが前記バルブ
    を押し込む状態と前記バルブを解放する状態とに切り換
    えるように前記操作レバーを摺動可能に支持する支持孔
    とを備えて、尚かつ前記操作レバーは、前記支持孔によ
    り摺動可能に支持されると共に、前記操作レバーを摺動
    することにより前記支持孔に案内されて前記フリー状態
    と前記ロック状態とに切り換えることを特徴とする請求
    項7記載のガススプリング。
  12. 【請求項12】 前記操作レバーの前記バルブへの当接
    部分は前記バルブが係合する凹みであると共に、前記操
    作レバーが操作範囲を超えて長手方向に移動しようとす
    るときに前記凹みの端部が前記バルブに引っ掛かって抜
    け止めすることを特徴とする請求項3から5までのいず
    れか若しくは請求項8から11までのいずれか記載のガ
    ススプリング。
  13. 【請求項13】 前記操作レバーは前記レバー支持部に
    対して前記バルブの出没方向を中心線として揺動可能に
    支持されると共に、前記操作レバーの前記バルブの出没
    方向への移動を規制する規制手段と、前記操作レバーお
    よび前記バルブの間と前記操作レバーおよび前記規制手
    段の間との少なくとも一方に介在されると共に、前記操
    作レバーの揺動により前記バルブを押圧または解放して
    前記フリー状態と前記ロック状態とに切り換えるカム機
    構とを備えることを特徴とする請求項1記載のガススプ
    リング。
  14. 【請求項14】 前記カム機構は、互いに接しながら前
    記バルブの出没方向に相対移動して前記バルブに変位を
    与えるカム面と従動節とを備えることを特徴とする請求
    項13記載のガススプリング。
  15. 【請求項15】 前記カム面は、前記従動節に変位を与
    えて前記バルブに変位を与える傾斜面から成る変位部
    と、前記バルブの出没方向に直交する平面から成り前記
    従動節が当接することにより前記バルブを押圧したまま
    維持する前記固定手段である固定部とを備えることを特
    徴とする請求項14記載のガススプリング。
  16. 【請求項16】 前記カム面は、前記従動節に変位を与
    えて前記バルブに変位を与える傾斜面から成る変位部
    と、前記バルブの出没方向に凹んだ形状で前記従動節が
    係合することにより前記バルブを押圧したまま維持する
    前記固定手段である凹部とを備えることを特徴とする請
    求項14または15記載のガススプリング。
  17. 【請求項17】 前記従動節は前記バルブであると共
    に、前記操作レバーの回転中心は前記バルブの中心線か
    ら偏芯していることを特徴とする請求項14から16ま
    でのいずれか記載のガススプリング。
  18. 【請求項18】 前記操作レバーと前記バルブとの間に
    介在されると共に前記操作レバーの押圧により前記バル
    ブを押圧可能な介在部材を備えることを特徴とする請求
    項1記載のガススプリング。
  19. 【請求項19】 前記操作レバーと前記介在部材との間
    に設けられると共に、前記操作レバーの移動により前記
    介在部材を前記バルブの出没方向に移動させて前記バル
    ブを押圧可能なカム機構を備えることを特徴とする請求
    項18記載のガススプリング。
  20. 【請求項20】 前記レバー支持部は、第1の支持部
    と、前記第1の支持部に形成される第1の支持孔と、前
    記バルブを挟んで前記第1の支持部の反対側に形成され
    る第2の支持部と、前記第2の支持部に形成されると共
    に前記バルブを挟んで前記第1の支持孔の反対側に位置
    して、尚かつ前記バルブの出没方向に伸びる切換部と該
    切換部の前記バルブの押込方向側の端部で前記出没方向
    に対して側方に広げて成る前記固定手段としてのロック
    部とを有し前記操作レバーの動きを規制する第2の支持
    孔とを備えて、前記操作レバーは、前記第1の支持孔お
    よび前記第2の支持孔の少なくとも一方を貫通するよう
    に前記第1の支持孔及び前記第2の支持孔に支持され
    て、尚かつ前記第2の支持孔を摺動しながら前記第1の
    支持孔に嵌入する部分を中心に前記出没方向に揺動し前
    記介在部材を介して前記バルブを押圧または解放して前
    記フリー状態と前記ロック状態とに切換可能であると共
    に、前記第2の支持孔の前記ロック部に嵌入すると前記
    介在部材を介して前記バルブの反力を受けて前記ロック
    部内に保持され前記バルブを押し込んだまま前記フリー
    状態に維持することを特徴とする請求項18または19
    記載のガススプリング。
  21. 【請求項21】 前記第2の支持孔は貫通孔であると共
    に、前記操作レバーの前記第2の支持孔から外側に突出
    した部分は操作部であることを特徴とする請求項3から
    5までのいずれか若しくは20記載のガススプリング。
  22. 【請求項22】 前記レバー支持部は、第1の支持部
    と、前記第1の支持部に形成されて前記操作レバーを揺
    動可能に支持する第1の支持孔と、第2の支持部と、前
    記第2の支持部に形成されて前記第1の支持孔と共に前
    記操作レバーを揺動可能に支持する第2の支持孔とを備
    えて、尚かつ前記操作レバーは、前記第1の支持孔およ
    び前記第2の支持孔を中心にして揺動可能に支持される
    と共にその揺動により前記カム機構及び前記介在部材を
    介して前記バルブを押し込む前記フリー状態と前記バル
    ブを解放する前記ロック状態とに切り換えることを特徴
    とする請求項19記載のガススプリング。
  23. 【請求項23】 前記カム機構および前記介在部材は前
    記固定手段を兼用すると共に、前記カム機構は前記バル
    ブの押圧時には前記介在部材に対して死点に位置して前
    記バルブの反力を受けながらもそのままの姿勢で固定さ
    れて前記フリー状態を維持することを特徴とする請求項
    22記載のガススプリング。
  24. 【請求項24】 前記操作レバーは前記レバー支持部に
    摺動可能に支持されると共に、摺動により前記カム機構
    及び前記介在部材を介して前記バルブを押し込む前記フ
    リー状態と前記バルブを解放する前記ロック状態とに切
    り換えることを特徴とする請求項19記載のガススプリ
    ング。
  25. 【請求項25】 前記レバー支持部は、第1の支持部
    と、前記第1の支持部に形成される貫通孔から成ると共
    に前記操作レバーの少なくとも前記バルブの突出方向へ
    の移動を規制しながら貫通方向に摺動可能に支持する第
    1の支持孔と、第2の支持部と、前記第2の支持部に形
    成される貫通孔から成ると共に前記操作レバーの少なく
    とも前記バルブの突出方向への移動を規制しながら貫通
    方向に摺動可能に支持する第2の支持孔とを備えて、尚
    かつ前記操作レバーは、前記第1の支持孔および前記第
    2の支持孔を貫通する方向に摺動可能であると共に、前
    記操作レバーを摺動することにより前記カム機構及び前
    記介在部材を介して前記バルブを押し込む前記フリー状
    態と前記バルブを解放する前記ロック状態とに切り換え
    ることを特徴とする請求項19記載のガススプリング。
  26. 【請求項26】 前記操作レバーは、前記支持孔の縁部
    に当接して前記操作レバーの抜け止めを行う制限部を備
    えることを特徴とする請求項2から12までのいずれか
    若しくは請求項18から25までのいずれか記載のガス
    スプリング。
  27. 【請求項27】 前記操作レバーは前記レバー支持部に
    対して前記バルブの出没方向を中心線として揺動可能に
    支持されると共に、前記介在部材は前記バルブの出没方
    向に摺動可能であり、尚かつ前記操作レバーの前記バル
    ブの出没方向への移動を規制する規制手段を備えること
    を特徴とする請求項19記載のガススプリング。
  28. 【請求項28】 前記カム機構は、互いに接しながら前
    記バルブの出没方向に相対移動して前記バルブに変位を
    与えるカム面と従動節とを備えることを特徴とする請求
    項27記載のガススプリング。
  29. 【請求項29】 前記カム面は、前記従動節に変位を与
    えて前記バルブに変位を与える傾斜面から成る変位部
    と、前記バルブの出没方向に直交する平面から成り前記
    従動節が当接することにより前記バルブを押圧したまま
    維持する前記固定手段である固定部とを備えることを特
    徴とする請求項28記載のガススプリング。
  30. 【請求項30】 前記カム面は、前記従動節に変位を与
    えて前記バルブに変位を与える傾斜面から成る変位部
    と、前記バルブの出没方向に凹んだ形状で前記従動節が
    係合することにより前記バルブを押圧したまま維持する
    前記固定手段である凹部とを備えることを特徴とする請
    求項28または29記載のガススプリング。
  31. 【請求項31】 支持部材に対して被支持部材を揺動可
    能に支持すると共に2つの端部がそれぞれ支持部材と被
    支持部材とに連結された反力付与機構により被支持部材
    を初期位置に向けて付勢する椅子において、前記反力付
    与機構を請求項1から30までのいずれか記載のガスス
    プリングを含むようにしたことを特徴とする椅子。
  32. 【請求項32】 前記操作レバーを前記支持部材側にし
    て前記ガススプリングを取り付けたことを特徴とする請
    求項31記載の椅子。
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