JP2000345870A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2000345870A
JP2000345870A JP11158204A JP15820499A JP2000345870A JP 2000345870 A JP2000345870 A JP 2000345870A JP 11158204 A JP11158204 A JP 11158204A JP 15820499 A JP15820499 A JP 15820499A JP 2000345870 A JP2000345870 A JP 2000345870A
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hydraulic
valve
oil
internal combustion
combustion engine
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憲一 町田
Satoru Watanabe
渡辺  悟
Osamu Fujita
治 藤田
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    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クランクシャフトに対するカムシャフトの回転
位相を連続的制御するベーン式バルブタイミング制御装
置において、カムシャフトに交互に発生する正及び負の
回転トルクによって油圧経路内に空気を吸い込み、回転
位相が大きくハンチングすることを防止する。 【解決手段】進角側油圧室及び遅角側油圧室に対する油
圧の給排を制御する電磁切り換え弁に与えるデューティ
制御信号を、回転位相の計測値を目標に一致させるべく
フィードバック制御する。そして、フィードバック制御
が略収束する毎に、前記デューティ制御信号にオフセッ
トを付加し、前記進角側油圧室及び遅角側油圧室に対す
る油圧に対する油圧の給排が常時行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のバルブタ
イミング制御装置に関し、詳しくは、クランクシャフト
に対するカムシャフトの回転位相をバルブによる油圧制
御によって連続的に可変制御する構成のバルブタイミン
グ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、係る構成のバルブタイミング制御
装置として、特開平10−141022号公報に開示さ
れるようなベーン式バルブタイミング制御装置があっ
た。
【0003】このものは、カムスプロケットに固定され
る筒状のハウジングの内周面に凹部を形成する一方、カ
ムシャフトに固定される羽車の羽部(ベーン)が前記凹
部に収容させ、前記凹部内で前記羽部が移動できる範囲
内でカムシャフトがカムスプロケットに対して相対的に
回転できるよう構成する。
【0004】そして、前記羽部が前記凹部を回転方向の
前後に区画して形成される一対の油圧室に対して相対的
に油を給排することで、前記羽部を前記凹部の中間位置
に保持させ、回転位相の連続的な可変制御を行わせる構
成となっており、前記一対の油圧室の油圧が目標の回転
位相が得られる油圧に調整されると、油圧通路をバルブ
で閉じて油の給排を停止させるよう構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カムシャフ
トには、吸排気バルブを閉方向に付勢するバルブスプリ
ングによって正及び負の回転トルク(以下、カムトルク
という)が交互に発生し、油圧通路をバルブで閉じて油
の給排を停止させているときに、正のカムトルクが加わ
った側の油圧室の油圧が上昇することになる。そして、
前記カムトルクによる油圧の上昇によって油もれが発生
すると、前記カムトルクの正負が反転したときに、前記
油漏れが発生した場所から今度は空気を吸い込み、密閉
された油圧経路内の油に空気が混じるようになり、空気
が混じった状態でカムトルクが加わると、空気の圧縮率
は油よりも大きいため、正のカムトルクが加わったとき
に回転位相がより大きく変位するようになり、これによ
り、回転位相のハンチングを発生させる可能性があっ
た。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位
相をバルブによる油圧制御によって連続的に可変制御す
る構成の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、回転位相がカムトルクによって大きくハンチングす
ることを防止できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明では、クランクシャフトに対するカムシャフトの回
転位相を油圧制御によって連続的に可変制御する構成で
あって、前記油圧制御される油圧室における油の給排を
バルブによって選択的に制御する構成の内燃機関のバル
ブタイミング制御装置において、前記油圧室における油
の給排が常時行われるよう前記バルブを制御する構成と
した。
【0008】かかる構成によると、目標の回転位相に変
化がない状態では、本来、油圧室に対する油の給排を停
止し、目標相当の油圧を閉じ込めておけば良いが、本発
明では、目標変化がない状態でも油の給排が行われるよ
うにバルブを制御する。バルブの給排を行わせるべく油
圧通路をバルブで開ければ、油圧室にカムトルクが加わ
っても、空気の吸い込みが回避される。
【0009】請求項2記載の発明では、クランクシャフ
トに対するカムシャフトの回転位相を油圧制御によって
連続的に可変制御する構成であって、前記油圧制御され
る油圧室における油の給排をバルブによって選択的に制
御する構成の内燃機関のバルブタイミング制御装置にお
いて、前記バルブの制御信号を強制的にオフセットさせ
るよう構成した。
【0010】かかる構成によると、バルブの制御信号を
強制的にオフセットさせることで、目標の回転位相に変
化がなく、バルブによって油圧通路を閉じて油圧室に対
する油の給排を停止する条件のときでも油圧室に対する
油の給排が行われるようにする。
【0011】請求項3記載の発明では、前記回転位相を
計測し、該計測結果が目標に一致するように前記制御信
号をフィードバック制御するよう構成され、前記制御信
号が所定範囲内であるときに、前記制御信号に所定のオ
フセット量を付加する構成とした。
【0012】かかる構成によると、バルブの制御信号に
オフセット量を付加することで油圧が目標の回転位相に
相当する値からずれ、これによって実際に回転位相がず
れると、目標の回転位相に戻すべくフィードバック制御
が働き、オフセット量の付加により油が供給された油圧
室からは油を排出させ、オフセット量の付加により油が
排出された油圧室には油を供給する制御が行われること
になり、該フィードバック制御の収束に伴って制御信号
が所定範囲内に戻ったときに再度オフセットを付加すれ
ば、目標に対するずれの設定と該ずれの解消とが繰り返
されることになる。
【0013】請求項4記載の発明では、前記所定範囲内
が、油圧保持状態に相当する信号範囲を含む構成とし
た。かかる構成によると、油圧通路を閉じる(油の給排
を停止する)ことになる制御信号範囲に戻った時には、
必ずオフセットが付加されることになり、油圧通路が閉
じた状態に保持されることがない。
【0014】請求項5記載の発明では、前記オフセット
量を、前記回転位相の目標値に応じて可変に設定する構
成とした。かかる構成によると、そのときの回転位相の
目標値から、そのときの油圧室の体積を推定でき、前記
体積に応じてオフセット量を設定することで、体積によ
る感度の違いに対応したオフセット量が設定されること
になる。
【0015】請求項6記載の発明では、前記オフセット
量を、作動油の温度に応じて可変に設定する構成とし
た。かかる構成によると、作動油の温度、即ち、粘性に
よる感度の違いに対応したオフセット量が設定されるこ
とになる。
【0016】請求項7記載の発明では、前記作動油の温
度を、機関の冷却水温度に基づいて推定する構成とし
た。かかる構成によると、作動油の温度を直接検出する
代わりに、作動油の温度と相関のある冷却水温度に基づ
いて作動油の温度を推定する。
【0017】請求項8記載の発明では、前記オフセット
量を、内燃機関の回転速度に応じて可変に設定する構成
とした。かかる構成によると、回転速度によるカムトル
クの変動、及び、機関駆動のオイルポンプを用いる構成
の場合には、供給油の変動に応じてオフセット量が設定
されることになる。
【0018】請求項9記載の発明では、前記オフセット
量を、前記作動油の供給圧に応じて可変に設定する構成
とした。かかる構成によると、作動油の供給圧の大小に
よる油圧室内の圧力変化の感度の違いに対応してオフセ
ット量が設定されることになる。
【0019】請求項10記載の発明では、前記カムシャ
フトをカムスプロケットに対して相対的に回転させてク
ランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を連続
的に可変制御する構成であって、前記カムシャフトとカ
ムスプロケットとの一方側の所定円周上に設けた凹部
と、前記カムシャフトとカムスプロケットとの他方側に
設けられ前記凹部内に収容されると共に前記凹部を回転
方向の前後に区画して一対の油圧室を形成するベーンと
を備え、前記一対の油圧室に相対的に油を給排すること
で、前記回転位相を連続的に可変制御する構成とした。
【0020】かかる構成によると、前記凹部とベーンと
で構成される一対の油圧室に対して相対的に油を給排す
ることで回転位相を連続的に可変制御する所謂ベーン式
バルブタイミング制御装置において、前記油圧室に対す
る油の給排を強制し、油圧通路が密閉された状態に保持
されることを回避する。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、油圧室に
対する油の給排を常時行わせて、油圧通路が密閉される
状態を回避するので、カムトルクが作用しても、油圧経
路内に空気を吸い込むことを防止でき、以って、回転位
相のハンチングの発生を防止できるという効果がある。
【0022】請求項2記載の発明によると、バルブの制
御信号を強制的にオフセットさせることで、油圧室にお
ける油の給排を強制的に行わせることができ、これによ
ってカムトルクが加わっても油圧経路内に空気を吸い込
むことを防止でき、以って、回転位相のハンチングの発
生を防止できるという効果がある。また、バルブ制御に
よって油圧経路内に空気を吸い込むことを防止できるの
で、弁体や供給ポートなどの機構部分に特別な加工を施
す必要がなく、装置のコスト上昇を抑制できると共に、
バルブの開口面積を精度良く制御できるという効果があ
る。
【0023】請求項3,4記載の発明によると、オフセ
ット量の付加によって強制的な回転位相のずれを生じさ
せ、該ずれの収束に応じて再度オフセットを付加するの
で、バルブを、中立点を中心に所定範囲内で変位させる
ことができ、オフセットの付加による定常的な偏差の発
生を防止できるという効果がある。
【0024】請求項5記載の発明によると、油圧室の体
積に応じた最適なオフセット量を与えて、空気を吸い込
むことを防止しつつ、過剰な回転位相の変化を回避でき
るという効果がある。
【0025】請求項6記載の発明によると、作動油の粘
性に応じた最適なオフセット量を与えて、空気を吸い込
むことを防止しつつ、過剰な回転位相の変化を回避でき
るという効果がある。
【0026】請求項7記載の発明によると、作動油の温
度を冷却水温度から推定することにより、作動油の温度
を直接検出するセンサの取り付けが困難な仕様において
も、作動油の温度を精度良く検出でき、また、作動油の
温度を直接検出するセンサを不要としてコスト低減を図
れるという効果がある。
【0027】請求項8記載の発明によると、機関の回転
速度によるカムトルクの違い及びポンプからの油の供給
量の違いに対応した最適なオフセット量を与えることが
でき、以って、空気を吸い込むことを防止しつつ、過剰
な回転位相の変化を回避できるという効果がある。
【0028】請求項9記載の発明によると、油圧室に対
する油の供給圧に応じた最適なオフセット量を与えて、
空気を吸い込むことを防止しつつ、過剰な回転位相の変
化を回避できるという効果がある。
【0029】請求項10記載の発明によると、所謂ベー
ン式バルブタイミング制御装置において、カムトルクが
作用しても油圧経路内に空気を吸い込むことを防止で
き、以って、回転位相のハンチングの発生を防止できる
という効果がある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1〜図6は、実施形態における内燃機関のバル
ブタイミング制御装置の機構部分を示すものであり、吸
気バルブ側に適用したものを示す。
【0031】図に示すバルブタイミング制御装置は、機
関のクランクシャフト(図示省略)によりタイミングチ
ェーンを介して回転駆動されるカムスプロケット1(タ
イミングスプロケット)と、該カムスプロケット1に対
して相対回転可能に設けられたカムシャフト2と、該カ
ムシャフト2の端部に固定されてカムスプロケット1内
に回転自在に収容された回転部材3と、該回転部材3を
カムスプロケット1に対して相対的に回転させる油圧回
路4と、カムスプロケット1と回転部材3との相対回転
位置を所定位置で選択的にロックするロック機構10と
を備えている。
【0032】前記カムスプロケット1は、外周にタイミ
ングチェーン(又はタイミングベルト)が噛合する歯部
5aを有する回転部5と、該回転部5の前方に配置され
て回転部材3を回転自在に収容したハウジング6と、該
ハウジング6の前端開口を閉塞する蓋体たる円板状のフ
ロントカバー7と、ハウジング6と回転部5との間に配
置されてハウジング6の後端部を閉塞する略円板状のリ
アカバー8とから構成され、これら回転部5とハウジン
グ6及びフロントカバー7,リアカバー8は、4本の小
径ボルト9によって軸方向から一体的に結合されてい
る。
【0033】前記回転部5は、略円環状を呈し、周方向
の約90°の等間隔位置に各小径ボルト9が螺着する4
つの雌ねじ孔5bが前後方向へ貫通形成されていると共
に、内部中央位置に後述する通路構成用のスリーブ25
が嵌合する段差径状の嵌合孔11が貫通形成されてい
る。更に、前端面には、前記リアカバー8が嵌合する円
板状の嵌合溝12が形成されている。
【0034】また、前記ハウジング6は、前後両端が開
口形成された円筒状を呈し、内周面の周方向の90°位
置には、4つの隔壁部13が突設されている。この隔壁
部13は、横断面台形状を呈し、それぞれハウジング6
の軸方向に沿って設けられて、各両端縁がハウジング6
の両端縁と同一面になっていると共に、基端側には、小
径ボルト9が挿通する4つのボルト挿通孔14が軸方向
へ貫通形成されている。更に、各隔壁部13の内端面中
央位置に軸方向に沿って切欠形成された保持溝13a内
に、コ字形のシール部材15と該シール部材15を内方
へ押圧する板ばね16が嵌合保持されている。
【0035】更に、前記フロントカバー7は、中央の比
較的大径なボルト挿通孔17が穿設されていると共に、
前記ハウジング6の各ボルト挿通孔14と対応する位置
に4つのボルト孔18が穿設されている。
【0036】また、リアカバー8は、後端面に前記回転
部材5の嵌合溝12内に嵌合保持される円板部8aを有
していると共に、中央にスリーブ25の小径な円環部2
5aが嵌入する嵌入孔8cが穿設され、更に、前記ボル
ト挿通孔14に対応する位置に4つのボルト孔19が同
じく形成されている。
【0037】前記カムシャフト2は、シリンダヘッド2
2の上端部にカム軸受23を介して回転自在に支持さ
れ、外周面の所定位置に、バルブリフターを介して吸気
バルブを開動作させるカム(図示省略)が一体に設けら
れていると共に、前端部にはフランジ部24が一体に設
けられている。
【0038】前記回転部材3は、フランジ部24と嵌合
穴11にそれぞれ前後部が嵌合した前記スリーブ25を
介して軸方向から挿通した固定ボルト26によってカム
シャフト2の前端部に固定されており、中央に前記固定
ボルト26が挿通するボルト挿通孔27aを有する円環
状の基部27と、該基部27の外周面周方向の90°位
置に一体に設けられた4つのベーン28a,28b,2
8c,28dとを備えている。
【0039】前記第1〜第4ベーン28a〜28dは、
それぞれ断面が略逆台形状を呈し、各隔壁部13間の凹
部に配置され、前記凹部を回転方向の前後に隔成し、ベ
ーン28a〜28dの両側と各隔壁部13の両側面との
間に、進角側油圧室32と遅角側油圧室33を構成す
る。また、各ベーン28a〜28dの外周面の中央に軸
方向に切欠された保持溝29にハウジング6の内周面6
aに摺接するコ字形のシール部材30と該シール部材3
0を外方に押圧する板ばね31がそれぞれ嵌着保持され
ている。
【0040】前記ロック機構10は、前記回転部5の嵌
合溝12の外周側所定位置に形成された係合溝20と、
前記係合溝20に対応した前記リアカバー8の所定位置
に貫通形成されて、内周面がテーパ状の係合孔21と、
該係合孔21に対応した前記1つのベーン28の略中央
位置に内部軸方向に沿って貫通形成された摺動用孔35
と、該1つのベーン28の前記摺動用孔35内に摺動自
在に設けられたロックピン34と、該ロックピン34の
後端側に弾装されたばね部材であるコイルスプリング3
9と、ロックピン34と摺動用孔35との間に形成され
た受圧室40とから構成されている。
【0041】前記ロックピン34は、中央側の中径状の
本体34aと、該本体34aの先端側に略先細り円錐状
に形成された係合部34bと、本体34aの後端側に形
成された段差大径状のストッパ部34cとから構成され
ており、ストッパ部34cの内部凹溝34dの底面とフ
ロントカバー7の内端面との間に弾装された前記コイル
スプリング39のばね力によって係合孔21方向へ付勢
されるようになっていると共に、前記本体34aとスト
ッパ部34cとの間の外周面及び摺動用孔35の内周面
との間に形成された受圧室40内の油圧によって、係合
孔21から抜け出る方向に摺動するようになっている。
また、この受圧室40は、前記ベーン28の側部に形成
された通孔36によって前記遅角側油圧室33に連通し
ている。また、ロックピン34の係合部34bは、回転
部材3の最大遅角側の回動位置において係合部34bが
係合孔21内に係入するようになっている。
【0042】前記油圧回路4は、進角側油圧室32に対
して油圧を給排する第1油圧通路41と、遅角側油圧室
33に対して油圧を給排する第2油圧通路42との2系
統の油圧通路を有し、この両油圧通路41,42には、
供給通路43とドレン通路44とがそれぞれ通路切り換
え用の電磁切換弁45を介して接続されている。前記供
給通路43には、オイルパン46内の油を圧送するオイ
ルポンプ47が設けられている一方、ドレン通路44の
下流端がオイルパン46に連通している。
【0043】前記第1油圧通路41は、シリンダヘッド
22内からカムシャフト2の軸心内部に形成された第1
通路部41aと、固定ボルト26内部の軸線方向を通っ
て頭部26a内で分岐形成されて第1通路部41aと連
通する第1油路41bと、頭部26aの小径な外周面と
回転部材3の基部27内に有するボルト挿通孔27aの
内周面との間に形成されて第1油路41bに連通する油
室41cと、回転部材3の基部27内に略放射状に形成
されて油室41cと各進角側油圧室32に連通する4本
の分岐路41dとから構成されている。
【0044】一方、第2油圧通路42は、シリンダヘッ
ド22内及びカムシャフト2の内部一側に形成された第
2通路部42aと、前記スリーブ25の内部に略L字形
状に折曲形成されて第2通路部42aと連通する第2油
路42bと、回転部材5の嵌合孔11の外周側孔縁に形
成されて第2油路42bと連通する4つの油通路溝42
cと、リアカバー8の周方向の約90°の位置に形成さ
れて、各油通路溝42cと遅角側油圧室33とを連通す
る4つの油孔42dとから構成されている。
【0045】前記電磁切換弁45は、内部のスプール弁
体が各油圧通路41,42と供給通路43及びドレン通
路44a,44bとを相対的に切り換え制御するように
なっていると共に、コントローラ48からの制御信号に
よって切り換え作動されるようになっている。
【0046】具体的には、図4〜図6に示すように、シ
リンダブロック49の保持孔50内に挿通固定された筒
状のバルブボディ51と、該バルブボディ51内の弁孔
52に摺動自在に設けられて流路を切り換えるスプール
弁体53と、該スプール弁体53を作動させる比例ソレ
ノイド型の電磁アクチュエータ54とから構成されてい
る。
【0047】前記バルブボディ51は、周壁の略中央位
置に前記供給通路43の下流側端と弁孔52とを連通す
る供給ポート55が貫通形成されていると共に、該供給
ポート55の両側に前記第1,第2油圧通路41,42
の他端部と弁孔52とを連通する第1ポート56及び第
2ポート57がそれぞれ貫通形成されている。また、周
壁の両端部には、両ドレン通路44a,44bと弁孔5
2とを連通する第3,第4ポート58,59が貫通形成
されている。
【0048】前記スプール弁体53は、小径軸部の中央
に供給ポート55を開閉する略円柱状の第1弁部60を
有していると共に、両端部に第3,第4ポート58,5
9を開閉する略円柱状の第2,第3弁部61,62を有
している。また、スプール弁体53は、前端側の支軸5
3aの一端縁に有する傘部53bと弁孔52の前端側内
周壁に有するスプリングシート51aとの間に弾装され
た円錐状の弁ばね63によって、図中右方向、つまり第
1弁部60で供給ポート55と第2油圧通路42とを連
通する方向に付勢されている。
【0049】前記電磁アクチュエータ54は、コア6
4,移動プランジャ65,コイル66,コネクタ67な
どを備え、移動プランジャ65の先端に前記スプール弁
体53の傘部53bを押圧する駆動ロッド65aが固定
されている。
【0050】前記コントローラ48は、機関回転速度を
検出する回転センサ101や吸入空気量を検出するエア
フローメータ102からの信号によって現在の運転状態
(負荷、回転)を検出すると共に、クランク角センサ1
03及びカムセンサ104からの信号によってカムスプ
ロケット1とカムシャフト2との相対回動位置、即ち、
クランクシャフトに対するカムシャフト2の回転位相を
検出する。
【0051】前記コントローラ48は、前記電磁アクチ
ュエータ54に対する通電量をディザ信号が重畳された
デューティ制御信号に基づいて制御する。例えば、コン
トローラ48から電磁アクチュエータ54にデューティ
比0%の制御信号(OFF信号)を出力すると、スプー
ル弁体53が弁ばね63のばね力で図4に示す位置、つ
まり、最大右方向に移動する。これによって、第1弁部
60が供給ポート55の開口端55aを開成して第2ポ
ート57と連通させると同時に、第2弁部61が第3ポ
ート58の開口端を開成すると共に、第4弁部62が第
4ポート59を閉止する。このため、オイルポンプ47
から圧送された作動油は、供給ポート55,弁孔52,
第2ポート57,第2油圧通路42を通って遅角側油圧
室33に供給されると共に、進角側油圧室32内の作動
油が、第1油圧通路41,第1ポート56,弁孔52,
第3ポート58を通って第1ドレン通路44aからオイ
ルパン46内に排出される。
【0052】従って、遅角側油圧室33の内圧が高、進
角側油圧室32の内圧が低となって、回転部材3は、ベ
ーン28a〜28bを介して最大一方向に回転する。こ
れによって、カムスプロケット1とカムシャフト2とは
一方側へ相対回動して位相が変化し、この結果、吸気バ
ルブの開時期が遅くなり、排気バルブとのオーバーラッ
プが小さくなる。
【0053】一方、コントローラ48から電磁アクチュ
エータ54にデューティ比100%の制御信号(ON信
号)を出力すると、スプール弁体53が弁ばね63のば
ね力に抗して図6に示すように左方向へ最大に摺動し
て、第3弁部61が第3ポート58を閉止すると同時
に、第4弁部62が第4ポート59を開成すると共に、
第1弁部60が、供給ポート55と第1ポート56とを
連通させる。このため、作動油は、供給ポート55、第
1ポート56、第1油圧通路41を通って進角側油圧室
32内に供給されると共に、遅角側油圧室33内の作動
油が第2油圧通路42、第2ポート57、第4ポート5
9、第2ドレン通路44bを通ってオイルパン46に排
出され、遅角側油圧室33が低圧になる。
【0054】このため、回転部材3は、ベーン28a〜
28dを介して他方向へ最大に回転し、これによって、
カムスプロケット1とカムシャフト2とは他方側へ相対
回動して位相が変化し、この結果、吸気バルブの開時期
が早くなり(進角され)、排気バルブとのオーバーラッ
プが大きくなる。
【0055】前記コントローラ48は、第1弁部60が
供給ポート55を閉止し、かつ、第3弁部61が第3ポ
ート58を閉止し、かつ、第4弁部62が第4ポート5
9を閉止する位置となるデューティ比をベースデューテ
ィ比BASEDTY(例えば50%)とする一方、クラ
ンク角センサ103及びカムセンサ104からの信号に
基づいて検出されるカムスプロケット1とカムシャフト
2との相対回動位置(回転位相)と、運転状態に応じて
設定した前記相対回動位置(回転位相)の目標値(目標
進角値)とを一致させるためのフィードバック補正分P
IDDTYを比例・積分・微分(PID)動作によって
設定し、前記ベースデューティ比BASEDTYとフィ
ードバック補正分PIDDTYとの加算結果を最終的な
デューティ比VTCDTYとし、該デューティ比VTC
DTYの制御信号を電磁アクチュエータ54に出力する
ようにしてある。
【0056】つまり、前記相対回動位置(回転位相)を
遅角方向へ変化させる必要がある場合には、前記フィー
ドバック補正分PIDDTYによりデューティ比が減少
され、オイルポンプ47から圧送された作動油が遅角側
油圧室33に供給されると共に、進角側油圧室32内の
作動油がオイルパン46内に排出されるようになり、逆
に、前記相対回動位置(回転位相)を進角方向へ変化さ
せる必要がある場合には、前記フィードバック補正分P
IDDTYによりデューティ比が増大され、作動油が進
角側油圧室32内に供給されると共に、遅角側油圧室3
3内の作動油がオイルパン46に排出されるようにな
る。そして、前記相対回動位置(回転位相)を現状の状
態に保持する場合には、前記フィードバック補正分PI
DDTYの絶対値が減ることで、ベースデューティ比付
近のデューティ比に戻るよう制御され、供給ポート5
5,第3ポート58,第4ポート59の閉止(油圧の給
排の停止)により各油圧室32,33の内圧を保持する
ように制御される。
【0057】図7は、前記コントローラ48による電磁
アクチュエータ54のデューティ制御の様子を示すブロ
ック図である。この図7に示すように、前記ベースデュ
ーティ比BASEDTYとフィードバック補正分PID
DTYとの加算値が求められる一方、該加算値に所定の
オフセット量を付加したデューティ比が演算され、オフ
セット量を付加しないデューティ比と、オフセット量を
付加したデューティ比とのいずれか一方が選択的に出力
されるようにしてある。
【0058】前記ベースデューティ比BASEDTY
は、図中に示すように、供給ポート55,第3ポート5
8,第4ポート59が共に閉止され、いずれの油圧室3
2,33でも油の給排が行われないデューティ比範囲の
略中央値に設定されている。
【0059】そして、該ベースデューティ比BASED
TYにフィードバック補正分PIDDTYを加算した値
が所定範囲内(VDTRL#<BASEDTY+PID
DTY<VDTRH#)であるとき、具体的には、いず
れの油圧室32,33でも油の給排が行われないデュー
ティ比範囲を含み、該デューティ比範囲よりも僅かに広
い範囲内であるときにオフセットの付加が選択され、該
オフセットが付加されることで、前記相対回動位置(回
転位相)の僅かなずれが生じ、該ずれを解消すべく油圧
室における油の給排を行わせるフィードバック制御がな
され、該フィードバック制御によって目標付近に戻ると
(フィードバック制御が略収束すると)、再度オフセッ
トが付加され、結果的に目標付近の狭い範囲内で周期的
な変動を生じさせるようにしてある。
【0060】これにより、目標の相対回動位置(回転位
相)が変化しない状態であっても、供給ポート55,第
3ポート58,第4ポート59が共に閉止されいずれの
油圧室32,33でも油の給排が行われない状態に保持
されることがなく、常に油の給排が行われるようにな
る。
【0061】供給ポート55,第3ポート58,第4ポ
ート59が共に閉止されいずれの油圧室32,33でも
油の給排が行われない状態でカムトルクが作用すると、
正のトルクが加わった方の油圧室の内圧が増大して油漏
れが生じ、逆に負のトルクが加わったときに前記漏れた
箇所から空気を吸い込む可能性があり、該空気の吸い込
みによりカムトルクが加わることによる振幅が大きくな
って、結果、相対回動位置(回転位相)が大きくハンチ
ングすることになってしまう。
【0062】これに対し、上記のようにして常に油の給
排が行われる構成であれば、前記空気の吸い込みを防止
でき、以って、空気の吸い込みによるハンチングの発生
を防止できる。
【0063】ところで、前記オフセット量は、相対回動
位置(回転位相)のずれをなるべく小さく発生させる値
とすることが望まれるため、運転条件に応じて可変に設
定するようにしてある。
【0064】本実施の形態では、相対回動位置(回転位
相)の目標値(目標進角値)VTCangleと、水温セン
サ105で検出される機関の冷却水温度Twとに基づい
てオフセット分の基本値VDTYOFを設定し、更に、
この基本値VDTYOFを機関回転速度に応じた補正係
数で補正する構成としてある。
【0065】前記目標値VTCangleは、油圧室32,
33の体積を示すパラメータであり、体積が大きいほど
油圧制御に対する圧力変化の感度が鈍くなるので、目標
値VTCangleに応じてオフセット量を可変に設定させ
るようにしてある。
【0066】また、冷却水温度Twは、作動油の温度に
相関する温度として用いるものであり、更に、作動油の
温度は作動油の粘性に相関するパラメータであって、油
の粘性の違いによる感度の違いに対応して、オフセット
量を可変に設定させるようにしてある。尚、作動油の温
度を直接検出し、該検出結果を用いて基本値VDTYO
Fを設定させる構成としても良い。
【0067】更に、機関回転速度は、カムトルクの大き
さに相関し、また、オイルポンプによる作動油の供給量
に相関するパラメータであり、これらの条件に応じた適
切なオフセット量に補正されるようにしてある。
【0068】ここで、オイルポンプからの作動油の供給
圧を圧力センサで検出し、該供給圧に基づいて、前記オ
フセット量を可変に設定する構成とすることも可能であ
る。前記供給圧は、前記油の供給量と同様に油圧制御に
よる圧力変化の感度に相関するパラメータである。
【0069】尚、前記オフセット量は、プラス(進角方
向)の値であっても良いし、また、マイナス(遅角方
向)の値であっても良い。図8のフローチャートは、前
記図7に示した制御機能を示すものであり、S1では、
目標進角値を演算し、S2では実際の進角値を検出し、
S3では、ディザ信号を重畳してフィードバック補正分
PIDDTYを演算する。
【0070】そして、S4では、オフセット量の演算
を、目標進角値、水温(油温)、機関回転速度等に応じ
て可変に設定する。S5では、ベースデューティ比BA
SEDTYとフィードバック補正分PIDDTYとの加
算値が所定範囲内であるか否かを判別し、所定範囲内で
ないとき、つまり、オフセット量を付加しなくても油圧
室における油の給排が行われる条件のときには、S6で
前記オフセット量を0にリセットし、前記所定範囲内で
あれば、S4におけるオフセット量の演算結果をそのま
ま保持してS7へ進む。
【0071】S7では、ベースデューティ比BASED
TYとフィードバック補正分PIDDTYとオフセット
量VDTYOFとの加算値を求め、更に、該加算値に電
源電圧に応じた補正を加えて最終的な制御デューティを
決定する。
【0072】尚、上記実施の形態では、バルブタイミン
グ制御装置を所謂ベーン式としたが、油圧室内の油圧を
カムシャフトの軸方向に作用させると共に、該軸方向の
油圧を回転方向の力に変換する機構を備え、前記油圧室
に対する油圧の給排を行うことで、前記油圧室内の油圧
を目標進角値に対応する圧力に制御して、回転位相を連
続的に変化させる構成のバルブタイミング制御装置にお
いて、前記油圧室における油圧の給排を常時行わせるべ
く、油圧フィードバック制御が略収束する毎にオフセッ
トを付加する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるバルブタイミング制御機構
を示す断面図。
【図2】図1のB−B断面図。
【図3】上記バルブタイミング制御機構の分解斜視図。
【図4】上記バルブタイミング制御機構における電磁切
換弁を示す縦断面図。
【図5】上記バルブタイミング制御機構における電磁切
換弁を示す縦断面図。
【図6】上記バルブタイミング制御機構における電磁切
換弁を示す縦断面図。
【図7】上記バルブタイミング制御機構の制御ブロック
図。
【図8】上記バルブタイミング制御機構の制御内容を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1…カムスプロケット 2…カムシャフト 3…回転部材 4…油圧回路 6…ハウジング 7…フロントカバー 13…隔壁 28a〜28d…ベーン 32…進角側油圧室 33…遅角側油圧室 45…電磁切換弁 47…オイルポンプ 51…バルブボディ 52…弁孔 53…スプール弁体 55…供給ポート 55a…開口端 56…第1ポート 57…第2ポート 60…第1弁部 101…回転センサ 102…エアフローメータ 103…クランク角センサ 104…カムセンサ 105…水温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 治 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BA23 BA25 BA38 CA04 CA12 CA13 CA18 CA21 CA24 CA25 CA27 CA29 CA33 CA36 DA06 DA22 DA23 GA00 GA10 3G092 AA11 BA01 DA01 DA10 DA12 DF04 DF06 DG05 DG09 EA11 EA13 EA22 EA28 EA29 EB00 EC01 EC07 FA06 FA50 HA01Z HA11Z HA13Z HE00Z HE01Z HE03Z HE08Z HE09Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトに対するカムシャフトの
    回転位相を油圧制御によって連続的に可変制御する構成
    であって、前記油圧制御される油圧室における油の給排
    をバルブによって選択的に制御する構成の内燃機関のバ
    ルブタイミング制御装置において、 前記油圧室における油の給排が常時行われるよう前記バ
    ルブを制御することを特徴とする内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  2. 【請求項2】クランクシャフトに対するカムシャフトの
    回転位相を油圧制御によって連続的に可変制御する構成
    であって、前記油圧制御される油圧室における油の給排
    をバルブによって選択的に制御する構成の内燃機関のバ
    ルブタイミング制御装置において、 前記バルブの制御信号を強制的にオフセットさせるよう
    構成したことを特徴する内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
  3. 【請求項3】前記回転位相を計測し、該計測結果が目標
    に一致するように前記制御信号をフィードバック制御す
    るよう構成され、前記制御信号が所定範囲内であるとき
    に、前記制御信号に所定のオフセット量を付加すること
    を特徴とする請求項2記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置。
  4. 【請求項4】前記所定範囲内が、油圧保持状態に相当す
    る信号範囲を含むことを特徴とする請求項3記載の内燃
    機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 【請求項5】前記オフセット量を、前記回転位相の目標
    値に応じて可変に設定することを特徴とする請求項2〜
    4のいずれか1つに記載の内燃機関のバルブタイミング
    制御装置。
  6. 【請求項6】前記オフセット量を、作動油の温度に応じ
    て可変に設定することを特徴とする請求項2〜5のいず
    れか1つに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記作動油の温度を、機関の冷却水温度に
    基づいて推定することを特徴とする請求項6記載の内燃
    機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 【請求項8】前記オフセット量を、内燃機関の回転速度
    に応じて可変に設定することを特徴とする請求項2〜7
    のいずれか1つに記載の内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
  9. 【請求項9】前記オフセット量を、前記作動油の供給圧
    に応じて可変に設定することを特徴とする請求項2〜8
    のいずれか1つに記載の内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
  10. 【請求項10】前記カムシャフトをカムスプロケットに
    対して相対的に回転させてクランクシャフトに対するカ
    ムシャフトの回転位相を連続的に可変制御する構成であ
    って、前記カムシャフトとカムスプロケットとの一方側
    の所定円周上に設けた凹部と、前記カムシャフトとカム
    スプロケットとの他方側に設けられ前記凹部内に収容さ
    れると共に前記凹部を回転方向の前後に区画して一対の
    油圧室を形成するベーンとを備え、前記一対の油圧室に
    相対的に油を給排することで、前記回転位相を連続的に
    可変制御する構成であることを特徴とする請求項1〜9
    のいずれか1つに記載の内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150357A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Denso Corp バルブタイミング調整装置
KR101616648B1 (ko) * 2014-12-23 2016-04-28 주식회사 현대케피코 전자식 연속 가변밸브 타이밍용 브러시리스 모터 캠축 위상 제어 방법 및 시스템

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