JP2000343644A - 金属・プラスチック複合体及びその製造方法 - Google Patents
金属・プラスチック複合体及びその製造方法Info
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- JP2000343644A JP2000343644A JP15822499A JP15822499A JP2000343644A JP 2000343644 A JP2000343644 A JP 2000343644A JP 15822499 A JP15822499 A JP 15822499A JP 15822499 A JP15822499 A JP 15822499A JP 2000343644 A JP2000343644 A JP 2000343644A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量性に優れ、しかも厚みを薄くしても充分
な剛性を有する金属・プラスチック複合体及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 プラスチック成形品のめっき予定面を導
電化後、前記導電化後のめっき予定面に、弾性率が15
0GPa以上の金属からなる厚さ10〜50μmのめっ
き被膜を電気めっきにより設ける。
な剛性を有する金属・プラスチック複合体及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 プラスチック成形品のめっき予定面を導
電化後、前記導電化後のめっき予定面に、弾性率が15
0GPa以上の金属からなる厚さ10〜50μmのめっ
き被膜を電気めっきにより設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属・プラスチ
ック複合体及びその製造方法に関する。
ック複合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯可能なパソコンの筐体や精密機構部
品等のように、軽量かつ高い剛性が要求される製品に
は、重い鉄や剛性不足のプラスチックに代えて、繊維
補強高剛性プラスチック成形品、アルミダイキャスト
品、マグネシウム合金ダイキャストまたはチクソモー
ルディング品が用いられている。
品等のように、軽量かつ高い剛性が要求される製品に
は、重い鉄や剛性不足のプラスチックに代えて、繊維
補強高剛性プラスチック成形品、アルミダイキャスト
品、マグネシウム合金ダイキャストまたはチクソモー
ルディング品が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記〜の
ものにあっては、次のような問題があった。のものに
あっては、剛性を高めるために多量の繊維フィラーをプ
ラスチックに混合すると射出成形等の際にプラスチック
の流動性が低下し、成形型のキャビティをプラスチック
で完全に充填することができず、得られる製品に欠肉を
生じ易い。特に、厚みの薄い製品はキャビティ空間も狭
いためにプラスチックがキャビティ内に充満し難く、欠
肉が発生し易い。そのため、繊維フィラーの充填量が通
常30%以下に制限され、薄さと高い剛性とを同時に得
ることができなかった。しかも充填された繊維フィラー
が、射出成形等の際に一方向に配向し易いため、衝撃強
度が低い製品しか得られない問題もある。このように、
のものでは、充分な剛性や良好な外観等を得ようとす
ると、製品の薄肉化に限界があり、したがって、軽量と
同時に薄肉化及び所要の剛性が要求される製品、例えば
携帯機器の筐体等には充分対応することができなかっ
た。
ものにあっては、次のような問題があった。のものに
あっては、剛性を高めるために多量の繊維フィラーをプ
ラスチックに混合すると射出成形等の際にプラスチック
の流動性が低下し、成形型のキャビティをプラスチック
で完全に充填することができず、得られる製品に欠肉を
生じ易い。特に、厚みの薄い製品はキャビティ空間も狭
いためにプラスチックがキャビティ内に充満し難く、欠
肉が発生し易い。そのため、繊維フィラーの充填量が通
常30%以下に制限され、薄さと高い剛性とを同時に得
ることができなかった。しかも充填された繊維フィラー
が、射出成形等の際に一方向に配向し易いため、衝撃強
度が低い製品しか得られない問題もある。このように、
のものでは、充分な剛性や良好な外観等を得ようとす
ると、製品の薄肉化に限界があり、したがって、軽量と
同時に薄肉化及び所要の剛性が要求される製品、例えば
携帯機器の筐体等には充分対応することができなかっ
た。
【0004】のものにあっては、アルミダイキャスト
は鉄製品よりも軽いものの、プラスチックやマグネシウ
ム成形品よりも密度が高く、重くなり易い。したがっ
て、携帯機器の筐体等に求められる高い軽量性には充分
答えることができず、さらに、仕上げ等の後加工が煩雑
であるという問題もある。
は鉄製品よりも軽いものの、プラスチックやマグネシウ
ム成形品よりも密度が高く、重くなり易い。したがっ
て、携帯機器の筐体等に求められる高い軽量性には充分
答えることができず、さらに、仕上げ等の後加工が煩雑
であるという問題もある。
【0005】のものは、プラスチックよりも高い剛性
を有し、重さもプラスチックよりも僅かに重い程度であ
るが、製品製造時にバリを生じ易く、しかも製品の表面
性が悪いためにパテ埋めとサンディング等の後加工が必
要で、作業に手間取り、コストアップにつながる問題が
ある。さらに、本質的に活性な金属を取り扱うことにな
るため、成形設備や取り扱いに充分な注意が必要とな
る。
を有し、重さもプラスチックよりも僅かに重い程度であ
るが、製品製造時にバリを生じ易く、しかも製品の表面
性が悪いためにパテ埋めとサンディング等の後加工が必
要で、作業に手間取り、コストアップにつながる問題が
ある。さらに、本質的に活性な金属を取り扱うことにな
るため、成形設備や取り扱いに充分な注意が必要とな
る。
【0006】この発明は、前記の点に鑑みなされたもの
で、軽量性に優れ、しかも厚みを薄くしても充分な剛性
を有する金属・プラスチック複合体及びその製造方法を
提供するものである。
で、軽量性に優れ、しかも厚みを薄くしても充分な剛性
を有する金属・プラスチック複合体及びその製造方法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】金属・プラスチック複合
体の発明は、プラスチック成形品の表面と裏面の導電化
処理面に、弾性率が150GPa以上の金属からなる厚
み10〜50μmのめっき被膜を設けたことを特徴とす
る。前記めっき被膜は、プラスチック成形品の表面と裏
面で厚みの差が20%以下であるのが好ましい。また、
前記めっき被膜はプラスチック成形品の全表面積の80
%以上に設けてあることが好ましい。
体の発明は、プラスチック成形品の表面と裏面の導電化
処理面に、弾性率が150GPa以上の金属からなる厚
み10〜50μmのめっき被膜を設けたことを特徴とす
る。前記めっき被膜は、プラスチック成形品の表面と裏
面で厚みの差が20%以下であるのが好ましい。また、
前記めっき被膜はプラスチック成形品の全表面積の80
%以上に設けてあることが好ましい。
【0008】金属・プラスチック複合体の製造方法に係
る発明は、プラスチック成形品のめっき予定面を導電化
後、前記導電化処理面に、弾性率が150GPa以上の
金属からなる厚さ10〜50μmのめっき被膜を電気め
っきにより設けることを特徴とする。前記めっき被膜
は、プラスチック成形品の表面と裏面で厚みの差が20
%以下であるのが好ましい。また、前記めっき被膜はプ
ラスチック成形品の全表面積の80%以上に設けてある
ことが好ましい。
る発明は、プラスチック成形品のめっき予定面を導電化
後、前記導電化処理面に、弾性率が150GPa以上の
金属からなる厚さ10〜50μmのめっき被膜を電気め
っきにより設けることを特徴とする。前記めっき被膜
は、プラスチック成形品の表面と裏面で厚みの差が20
%以下であるのが好ましい。また、前記めっき被膜はプ
ラスチック成形品の全表面積の80%以上に設けてある
ことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施例に係る
金属・プラスチック複合体の斜視図、図2は図1の2−
2拡大断面図である。図1及び図2に示す実施例の金属
・プラスチック複合体10は、携帯機器の筐体等に用い
られる箱状のもので、本体部をなすプラスチック成形品
11と、その表面に形成されためっき被膜13とよりな
る。
金属・プラスチック複合体の斜視図、図2は図1の2−
2拡大断面図である。図1及び図2に示す実施例の金属
・プラスチック複合体10は、携帯機器の筐体等に用い
られる箱状のもので、本体部をなすプラスチック成形品
11と、その表面に形成されためっき被膜13とよりな
る。
【0010】プラスチック成形品11は、射出成形、押
出成形、ブロー成形、真空成形等の公知のプラスチック
成形法により成形されたものである。それらの成形方法
の中でも、量産性が高く、筐体や機構部品等に要求され
る高い精度に対応するには、射出成形が好ましい。プラ
スチック成形品の材料には制限がなく、製品の用途等に
応じて適宜選択されるが、成形性に優れしかも導電化処
理の容易なものが特に好ましい。例えば、クロム酸によ
るエッチングが容易なABSやABSアロイ材料、適当
な前処理によってクロム酸エッチングが可能なポリカー
ボネート(PC)、クロム酸以外のエッチングが可能な
ポリアミド樹脂等は好ましい材料の例である。なお、そ
の他のプラスチックであっても、プライマ塗装を行うこ
とにより容易に導電化のための無電解めっきを施すこと
ができる方法も知られている。また、プラスチック成形
品11の板厚は、使用するプラスチック材料や、製品の
用途等によって異なるが、通常0.5〜5.0mmとさ
れる。
出成形、ブロー成形、真空成形等の公知のプラスチック
成形法により成形されたものである。それらの成形方法
の中でも、量産性が高く、筐体や機構部品等に要求され
る高い精度に対応するには、射出成形が好ましい。プラ
スチック成形品の材料には制限がなく、製品の用途等に
応じて適宜選択されるが、成形性に優れしかも導電化処
理の容易なものが特に好ましい。例えば、クロム酸によ
るエッチングが容易なABSやABSアロイ材料、適当
な前処理によってクロム酸エッチングが可能なポリカー
ボネート(PC)、クロム酸以外のエッチングが可能な
ポリアミド樹脂等は好ましい材料の例である。なお、そ
の他のプラスチックであっても、プライマ塗装を行うこ
とにより容易に導電化のための無電解めっきを施すこと
ができる方法も知られている。また、プラスチック成形
品11の板厚は、使用するプラスチック材料や、製品の
用途等によって異なるが、通常0.5〜5.0mmとさ
れる。
【0011】前記プラスチック成形品11の表と裏面の
めっき被膜13が設けられる部分は、導電化処理の施さ
れた導電化処理面12とされている。導電化処理の方法
は、公知の方法で行われ、後記する製造方法の説明にお
いて詳述するように、種々の方法が知られている。ま
た、めっき被膜13が設けられる部分の面積は、プラス
チック成形品11の表面と裏面を含む全表面積の80%
以上とするのが好ましい。80%未満であると、製品に
部分的に剛性不足を生じ、特に薄肉プラスチック成形品
の場合に、充分な剛性を得ることができず、携帯用機器
の筐体に適さないことがある。
めっき被膜13が設けられる部分は、導電化処理の施さ
れた導電化処理面12とされている。導電化処理の方法
は、公知の方法で行われ、後記する製造方法の説明にお
いて詳述するように、種々の方法が知られている。ま
た、めっき被膜13が設けられる部分の面積は、プラス
チック成形品11の表面と裏面を含む全表面積の80%
以上とするのが好ましい。80%未満であると、製品に
部分的に剛性不足を生じ、特に薄肉プラスチック成形品
の場合に、充分な剛性を得ることができず、携帯用機器
の筐体に適さないことがある。
【0012】前記プラスチック成形品11の導電化処理
面12には、弾性率が150GPa以上の金属からなる
めっき被膜13が形成されている。この金属の弾性率と
しては、JIS K 7171(ISO178)プラス
チック−曲げ特性の試験方法によって得られる弾性率の
近似値である曲げ弾性率を用いることができる。めっき
被膜13の金属として、曲げ弾性率(JIS K 71
71(ISO178)プラスチック−曲げ特性の試験方
法)が150GPaより小さい金属の場合、この複合体
10を薄くした場合に充分な剛性が得られない。なお、
弾性率の上限については、設定する必要はないが、一般
的には400GPa以下とされる。また、金属の種類と
しては前記弾性率を満たすものであれば、特に限定され
るものではなく、工業的に利用し易い、ニッケル、鉄、
ニッケル−コバルト合金、ニッケル−リン合金、ニッケ
ル−マンガン合金、ニッケル−モリブデン合金、ニッケ
ル−タングステン合金、ニッケル−鉄合金、鉄−炭素合
金、鉄−コバルト合金、鉄−リン合金、鉄−マンガン合
金、鉄−タングステン合金等が挙げられる。
面12には、弾性率が150GPa以上の金属からなる
めっき被膜13が形成されている。この金属の弾性率と
しては、JIS K 7171(ISO178)プラス
チック−曲げ特性の試験方法によって得られる弾性率の
近似値である曲げ弾性率を用いることができる。めっき
被膜13の金属として、曲げ弾性率(JIS K 71
71(ISO178)プラスチック−曲げ特性の試験方
法)が150GPaより小さい金属の場合、この複合体
10を薄くした場合に充分な剛性が得られない。なお、
弾性率の上限については、設定する必要はないが、一般
的には400GPa以下とされる。また、金属の種類と
しては前記弾性率を満たすものであれば、特に限定され
るものではなく、工業的に利用し易い、ニッケル、鉄、
ニッケル−コバルト合金、ニッケル−リン合金、ニッケ
ル−マンガン合金、ニッケル−モリブデン合金、ニッケ
ル−タングステン合金、ニッケル−鉄合金、鉄−炭素合
金、鉄−コバルト合金、鉄−リン合金、鉄−マンガン合
金、鉄−タングステン合金等が挙げられる。
【0013】めっき被膜13の厚みは、10〜50μm
が好ましい。10μm未満ではほとんど剛性向上効果が
得られず、プラスチック成形品表面の導電化処理時のエ
ッチングによる表面荒さの影響を受け易く、剛性向上に
ならない。それに対し、50μmを越える場合には、製
品重量がマグネシウム合金ダイキャスト品よりも重くな
り、目的とする軽量化の効果が得られない。
が好ましい。10μm未満ではほとんど剛性向上効果が
得られず、プラスチック成形品表面の導電化処理時のエ
ッチングによる表面荒さの影響を受け易く、剛性向上に
ならない。それに対し、50μmを越える場合には、製
品重量がマグネシウム合金ダイキャスト品よりも重くな
り、目的とする軽量化の効果が得られない。
【0014】さらに、前記めっき被膜13の厚みは、プ
ラスチック成形品11の表と裏とで20%以内の違いと
なるようにするのが好ましい。20%を越える場合、め
っき被膜13の金属をプラスチック成形品11表面に析
出させる際に生じる引っ張り応力が、プラスチック成形
品11の表と裏で相違し、それによってプラスチック成
形品に歪みを生じたり、応力が蓄積される不具合が発生
し易くなる。
ラスチック成形品11の表と裏とで20%以内の違いと
なるようにするのが好ましい。20%を越える場合、め
っき被膜13の金属をプラスチック成形品11表面に析
出させる際に生じる引っ張り応力が、プラスチック成形
品11の表と裏で相違し、それによってプラスチック成
形品に歪みを生じたり、応力が蓄積される不具合が発生
し易くなる。
【0015】次に、前記金属・プラスチック複合体の製
造方法について説明する。その製造工程は、大別して、
プラスチック成形品の成形、前処理、電気めっきの3工
程からなる。まず、射出成形等の公知のプラスチック成
形法によって所望形状のプラスチック成形品11を成形
する。プラスチック材料は適宜とされるが、前記のよう
に成形性に優れ、しかも導電化処理の容易なものが特に
好ましい。
造方法について説明する。その製造工程は、大別して、
プラスチック成形品の成形、前処理、電気めっきの3工
程からなる。まず、射出成形等の公知のプラスチック成
形法によって所望形状のプラスチック成形品11を成形
する。プラスチック材料は適宜とされるが、前記のよう
に成形性に優れ、しかも導電化処理の容易なものが特に
好ましい。
【0016】前処理では、前記プラスチック成形品11
のめっき予定面に対して導電化処理を行う。めっき被膜
を形成するためのめっき予定面は、前記のようにプラス
チック成形品10の全表面積に対して80%以上とする
のが好ましい。
のめっき予定面に対して導電化処理を行う。めっき被膜
を形成するためのめっき予定面は、前記のようにプラス
チック成形品10の全表面積に対して80%以上とする
のが好ましい。
【0017】導電化処理は、プラスチック成形品11表
面にめっき被膜13を効率よくかつ確実に形成できるよ
うにするためのもので、めっき予定面に対して、次に示
すような公知の種々の方法によって行われる。 クロム酸エッチング+無電解めっき:ABSや変性P
PO(ポリフェニレンオキサイド)等に適する。なお、
ポリカーボネートやポリプロピレンに対しては、溶剤に
よる膨潤処理後クロム酸エッチングを行う。 クロム酸を用いない化学的エッチング+無電解めっ
き:ポリアミド、ポリアセタールに適する。 プライマー塗装+無電解めっき:Enthone−O
MI社のニッケル金属分散塗料を用いる方法、シプレイ
・ファーイースト社SST法、大伸化学社のOMプロセ
ス等がある。 エッチングに続いて無電解めっき行うことなく導電化
する方法:荏原ユージライト社のD−POPシステム等
がある。
面にめっき被膜13を効率よくかつ確実に形成できるよ
うにするためのもので、めっき予定面に対して、次に示
すような公知の種々の方法によって行われる。 クロム酸エッチング+無電解めっき:ABSや変性P
PO(ポリフェニレンオキサイド)等に適する。なお、
ポリカーボネートやポリプロピレンに対しては、溶剤に
よる膨潤処理後クロム酸エッチングを行う。 クロム酸を用いない化学的エッチング+無電解めっ
き:ポリアミド、ポリアセタールに適する。 プライマー塗装+無電解めっき:Enthone−O
MI社のニッケル金属分散塗料を用いる方法、シプレイ
・ファーイースト社SST法、大伸化学社のOMプロセ
ス等がある。 エッチングに続いて無電解めっき行うことなく導電化
する方法:荏原ユージライト社のD−POPシステム等
がある。
【0018】例えば、ABS製のプラスチック成形品に
対してクロム酸エッチングを行う場合の工程は、脱脂、
クロム酸エッチング、中和、キャタリスト、アクセラレ
ータ、無電解めっきの順に行われる。脱脂では、プラス
チック成形品表面の油脂分の除去により、エッチングが
成形品表面に作用できるようにする。クロム酸エッチン
グでは、成形品表面のブタジエン成分を選択的に溶解
し、微少な凹凸を形成する。中和では、エッチングによ
り残った成形品表面のクロムを除去する。また、キャタ
リストではパラジウム・スズ錯化合物の吸着を行い、ア
クセラレータではスズを除去しパラジウムの金属化を行
い、さらに無電解めっきでは銅またはニッケル−リンを
析出する。
対してクロム酸エッチングを行う場合の工程は、脱脂、
クロム酸エッチング、中和、キャタリスト、アクセラレ
ータ、無電解めっきの順に行われる。脱脂では、プラス
チック成形品表面の油脂分の除去により、エッチングが
成形品表面に作用できるようにする。クロム酸エッチン
グでは、成形品表面のブタジエン成分を選択的に溶解
し、微少な凹凸を形成する。中和では、エッチングによ
り残った成形品表面のクロムを除去する。また、キャタ
リストではパラジウム・スズ錯化合物の吸着を行い、ア
クセラレータではスズを除去しパラジウムの金属化を行
い、さらに無電解めっきでは銅またはニッケル−リンを
析出する。
【0019】導電化処理後、導電化処理面に対し電気め
っきを行い、150GPa以上の高弾性率の金属をより
プラスチック成形品11の表面に析出させ、所望の複合
体11を得る。この電気めっきの工程は、可溶性電極材
を陽極に、前工程で導電化したプラスチック成形品を陰
極にして、金属イオンを含む電解液中で電気めっきを行
う。電解液の組成、すなわちめっき液の組成は、析出さ
せたい金属に適した公知のものを用いることができる。
代表的なものとして、析出金属がニッケルに対してはス
ルファミン酸浴、ワット浴、塩化物浴等が知られ、鉄に
対しては、硫酸浴、スルファミン酸浴等が知られてい
る。
っきを行い、150GPa以上の高弾性率の金属をより
プラスチック成形品11の表面に析出させ、所望の複合
体11を得る。この電気めっきの工程は、可溶性電極材
を陽極に、前工程で導電化したプラスチック成形品を陰
極にして、金属イオンを含む電解液中で電気めっきを行
う。電解液の組成、すなわちめっき液の組成は、析出さ
せたい金属に適した公知のものを用いることができる。
代表的なものとして、析出金属がニッケルに対してはス
ルファミン酸浴、ワット浴、塩化物浴等が知られ、鉄に
対しては、硫酸浴、スルファミン酸浴等が知られてい
る。
【0020】電気めっきの条件は、析出時に発生する電
着応力がわずかに引っ張り応力となるようにめっき条件
を制御することが好ましい。さらにはプラスチック成形
品11の表裏両面にほぼ同じ速度で、ほぼ同じ厚さに析
出させることが好ましい。このようにすれば、めっき中
の剥離や複合体(製品)の変形を抑制することができ
る。また、前記理由から、プラスチック成形品11の表
裏両面でめっき被膜の厚みの差が20%以下となるよう
にするのが好ましい。さらに、前記のように複合体に対
して充分な剛性向上効果を得るには、めっき被膜13の
厚み、すなわち析出金属の厚みを10〜50μmとする
のが好ましい。10〜50μmの厚みのめっき被膜13
を得るには、電解液として、電流密度が高められ、かつ
電着応力があまり高くないものが好ましい。電着応力が
高いと、めっき中に析出金属層(めっき被膜)が割れた
り、剥離したり、得られる複合体10が変形したりす
る。それらに対して、一般的にスルファミン酸浴は優れ
ている。
着応力がわずかに引っ張り応力となるようにめっき条件
を制御することが好ましい。さらにはプラスチック成形
品11の表裏両面にほぼ同じ速度で、ほぼ同じ厚さに析
出させることが好ましい。このようにすれば、めっき中
の剥離や複合体(製品)の変形を抑制することができ
る。また、前記理由から、プラスチック成形品11の表
裏両面でめっき被膜の厚みの差が20%以下となるよう
にするのが好ましい。さらに、前記のように複合体に対
して充分な剛性向上効果を得るには、めっき被膜13の
厚み、すなわち析出金属の厚みを10〜50μmとする
のが好ましい。10〜50μmの厚みのめっき被膜13
を得るには、電解液として、電流密度が高められ、かつ
電着応力があまり高くないものが好ましい。電着応力が
高いと、めっき中に析出金属層(めっき被膜)が割れた
り、剥離したり、得られる複合体10が変形したりす
る。それらに対して、一般的にスルファミン酸浴は優れ
ている。
【0021】具体的な実施例について説明する。 ・実施例1(スルファミン酸浴を用いる例) 炭素繊維入りPC/ASA材料(商品名:FA420C
A;三菱レイヨン社製)を用い、射出成形によって、約
210×260×20mmの略箱状(板厚約1.2m
m)のプラスチック成形品を得た。この成形品を、硫酸
ナトリウム20g/L、リン酸ナトリウム20g/Lを
含む50℃の脱脂液に4分間浸漬して脱脂し、水洗後に
無水クロム酸400g/L、98%硫酸400g/Lか
らなる68℃のエッチング液に10分間浸漬してエッチ
ングを行った。その後、充分水洗を行った後、35%塩
酸50ml/Lからなる室温の中和液に1分間浸漬して
中和し、さらに水洗後、35%塩酸180ml/Lのプ
レディップ槽を経由して、キャタリストC(奥野製薬工
業社製のパラジウム・スズ触媒)30ml/L、35%
塩酸200ml/Lからなる35℃のキャタリスト浴に
2分間浸漬し、水洗後アクセラレータX(奥野製薬工業
社製)0.5g/L、98%硫酸100ml/Lからな
るアクセラレータ浴に浸漬してパラジウム金属をプラス
チック成形品表面に付与した。
A;三菱レイヨン社製)を用い、射出成形によって、約
210×260×20mmの略箱状(板厚約1.2m
m)のプラスチック成形品を得た。この成形品を、硫酸
ナトリウム20g/L、リン酸ナトリウム20g/Lを
含む50℃の脱脂液に4分間浸漬して脱脂し、水洗後に
無水クロム酸400g/L、98%硫酸400g/Lか
らなる68℃のエッチング液に10分間浸漬してエッチ
ングを行った。その後、充分水洗を行った後、35%塩
酸50ml/Lからなる室温の中和液に1分間浸漬して
中和し、さらに水洗後、35%塩酸180ml/Lのプ
レディップ槽を経由して、キャタリストC(奥野製薬工
業社製のパラジウム・スズ触媒)30ml/L、35%
塩酸200ml/Lからなる35℃のキャタリスト浴に
2分間浸漬し、水洗後アクセラレータX(奥野製薬工業
社製)0.5g/L、98%硫酸100ml/Lからな
るアクセラレータ浴に浸漬してパラジウム金属をプラス
チック成形品表面に付与した。
【0022】続いて、前記成形品に対し、ホルムアルデ
ヒドを還元剤とする無電解銅めっき浴(オムニシールド
1598標準処方;シプレイ・ファーイースト社製)中
で42℃、10分間銅を析出させ、水洗後、スルファミ
ン酸ニッケル450g/L、塩化ニッケル5g/L、ホ
ウ酸40g/L、ピット防止剤(ピットレス−S;日本
化学産業社製)5ml/Lからなるスルファミン酸ニッ
ケル浴中で、陽極にデポラライズドニッケルを用い、4
0℃、電流密度4A/dm2で25分間電気めっきを行
った。得られた金属・プラスチック複合体は、全表面が
ニッケルのめっき被膜で覆われており、そのめっき厚
(めっき被膜の厚み)が20μm、表裏とも同じ厚みで
あった。また、めっき被膜を構成する金属のニッケルは
弾性率が200GPaである。
ヒドを還元剤とする無電解銅めっき浴(オムニシールド
1598標準処方;シプレイ・ファーイースト社製)中
で42℃、10分間銅を析出させ、水洗後、スルファミ
ン酸ニッケル450g/L、塩化ニッケル5g/L、ホ
ウ酸40g/L、ピット防止剤(ピットレス−S;日本
化学産業社製)5ml/Lからなるスルファミン酸ニッ
ケル浴中で、陽極にデポラライズドニッケルを用い、4
0℃、電流密度4A/dm2で25分間電気めっきを行
った。得られた金属・プラスチック複合体は、全表面が
ニッケルのめっき被膜で覆われており、そのめっき厚
(めっき被膜の厚み)が20μm、表裏とも同じ厚みで
あった。また、めっき被膜を構成する金属のニッケルは
弾性率が200GPaである。
【0023】得られた複合体に対して、密着性、曲げこ
わさ、密度を測定した。密着性は、複合体のめっき被膜
表面に十字形に傷を付け(クロスカット)、その面に粘
着テープを貼着した後、その粘着テープを剥がすことに
よって、めっき被膜の剥離の有無を調べた。その結果、
剥離は見られなかった。曲げこわさは、(JIS K7
171 プラスチック−曲げ特性の試験方法)にしたが
う3点曲げ試験を行い、4.0Nmの結果を得た。ただ
し、曲げこわさ=試験片の断面2次モーメント(I)×
見かけの弾性率(E)であり、測定されるたわみvと、
加えた荷重W、試験片の支点間の距離(荷重の加わった
試験片を支える2点間の距離)Lとの関係式、v=w×
W×L3/(48×E×I)により曲げこわさを求め
た。また、試験片の密度は1.48g/cm3であっ
た。なお、比較のため、厚さ1mmのマグネシウム合金
(AZ91D)の曲げこわさを示すと、3.75Nm、
密度1.81g/cm3であり、実施例の複合体の方
が、曲げこわさ(すなわち剛性)が高く、しかも軽量で
あるのがわかる。
わさ、密度を測定した。密着性は、複合体のめっき被膜
表面に十字形に傷を付け(クロスカット)、その面に粘
着テープを貼着した後、その粘着テープを剥がすことに
よって、めっき被膜の剥離の有無を調べた。その結果、
剥離は見られなかった。曲げこわさは、(JIS K7
171 プラスチック−曲げ特性の試験方法)にしたが
う3点曲げ試験を行い、4.0Nmの結果を得た。ただ
し、曲げこわさ=試験片の断面2次モーメント(I)×
見かけの弾性率(E)であり、測定されるたわみvと、
加えた荷重W、試験片の支点間の距離(荷重の加わった
試験片を支える2点間の距離)Lとの関係式、v=w×
W×L3/(48×E×I)により曲げこわさを求め
た。また、試験片の密度は1.48g/cm3であっ
た。なお、比較のため、厚さ1mmのマグネシウム合金
(AZ91D)の曲げこわさを示すと、3.75Nm、
密度1.81g/cm3であり、実施例の複合体の方
が、曲げこわさ(すなわち剛性)が高く、しかも軽量で
あるのがわかる。
【0024】・実施例2(ワット浴を用いる例) 実施例1と同様にしてプラスチック成形品を得、次い
で、無電解めっき用プライマ(オムニシールド1500
J;シプレイ・ファーイースト社製)を塗布し、65℃
90分乾燥させ、界面活性剤浴(オムニシールド150
1;同社製)に室温で2分、洗浄後塩化パラジウム触媒
溶液(オムニシールド1573;同社製)に室温で2分
浸漬し、洗浄した後、無電解銅めっき浴(オムニシール
ド1598標準処方;シプレイ・ファーイースト社製)
中で42℃、30分間銅を析出させた。
で、無電解めっき用プライマ(オムニシールド1500
J;シプレイ・ファーイースト社製)を塗布し、65℃
90分乾燥させ、界面活性剤浴(オムニシールド150
1;同社製)に室温で2分、洗浄後塩化パラジウム触媒
溶液(オムニシールド1573;同社製)に室温で2分
浸漬し、洗浄した後、無電解銅めっき浴(オムニシール
ド1598標準処方;シプレイ・ファーイースト社製)
中で42℃、30分間銅を析出させた。
【0025】水洗後、硫酸ニッケル350g/L、塩化
ニッケル45g/L、ホウ酸30g/L、添加剤(光沢
ニッケル#66;荏原ユージライト社製、標準添加量)
からなるワット浴にて、陽極に電解ニッケルを用い、5
0℃、電流密度4A/dm2で25分間電気めっきを行
い、プラスチック成形品の表裏全面に20μmずつのニ
ッケル金属層を析出させ、めっき被膜を形成した。得ら
れた複合体に対し、実施例1と同様にして評価したとこ
ろ、めっき被膜の密着性は充分であり、剛性の指標とな
る曲げこわさは4.0Nm、密度は1.48g/cm3
であった。
ニッケル45g/L、ホウ酸30g/L、添加剤(光沢
ニッケル#66;荏原ユージライト社製、標準添加量)
からなるワット浴にて、陽極に電解ニッケルを用い、5
0℃、電流密度4A/dm2で25分間電気めっきを行
い、プラスチック成形品の表裏全面に20μmずつのニ
ッケル金属層を析出させ、めっき被膜を形成した。得ら
れた複合体に対し、実施例1と同様にして評価したとこ
ろ、めっき被膜の密着性は充分であり、剛性の指標とな
る曲げこわさは4.0Nm、密度は1.48g/cm3
であった。
【0026】・実施例3(スルファミン酸鉄浴を用いる
例) 実施例1と同様にしてプラスチック成形品を成形し、同
様にして脱脂、クロム酸エッチングを経て中和まで行っ
た。その後、プレディップ槽(35%塩酸、300ml
/L)に室温で浸漬し、D−POPアクチベータ(荏原
ユージライト社製D−POP 100 70ml/L、
35%塩酸300ml/L)に50℃で7分浸漬し、水
洗後、D−POPメタライザ(荏原ユージライト社製D
−POP200標準処方)に60℃で4分浸漬して表面
に薄い銅層を得た。水洗後、スルファミン酸第1鉄30
0g/L、スルファミン酸アンモニウム35g/L、塩
化第1鉄40g/L、ホウ酸15g/Lにピット防止剤
(ピットレスーS;日本化学産業社製)5ml/Lから
なるスルファミン酸第1鉄浴にて、温度50℃、pH3
に制御しながら電流密度5A/dm2で16分間電気め
っきを行った。得られた複合体の表裏全面には、厚み1
5μmの金属鉄層が析出してめっき被膜が形成されてい
た。なお鉄の弾性率は200GPaである。得られた複
合体について、実施例1と同様にして評価したところ、
めっき被膜の密着性は充分であり、剛性の指標となる曲
げこわさは3.8Nm、密度は1.39g/cm3であ
った。
例) 実施例1と同様にしてプラスチック成形品を成形し、同
様にして脱脂、クロム酸エッチングを経て中和まで行っ
た。その後、プレディップ槽(35%塩酸、300ml
/L)に室温で浸漬し、D−POPアクチベータ(荏原
ユージライト社製D−POP 100 70ml/L、
35%塩酸300ml/L)に50℃で7分浸漬し、水
洗後、D−POPメタライザ(荏原ユージライト社製D
−POP200標準処方)に60℃で4分浸漬して表面
に薄い銅層を得た。水洗後、スルファミン酸第1鉄30
0g/L、スルファミン酸アンモニウム35g/L、塩
化第1鉄40g/L、ホウ酸15g/Lにピット防止剤
(ピットレスーS;日本化学産業社製)5ml/Lから
なるスルファミン酸第1鉄浴にて、温度50℃、pH3
に制御しながら電流密度5A/dm2で16分間電気め
っきを行った。得られた複合体の表裏全面には、厚み1
5μmの金属鉄層が析出してめっき被膜が形成されてい
た。なお鉄の弾性率は200GPaである。得られた複
合体について、実施例1と同様にして評価したところ、
めっき被膜の密着性は充分であり、剛性の指標となる曲
げこわさは3.8Nm、密度は1.39g/cm3であ
った。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属・プ
ラスチック複合体及びその製造方法によれば、プラスチ
ック成形品の表面と裏面の導電化処理面に、弾性率が1
50GPa以上の金属からなる厚み10〜50μmのめ
っき被膜を設けるため、マグネシウム合金よりも軽量
で、剛性の高い複合体が得られたのであり、その複合体
は、携帯機器の筐体等に好適である。さらに、得られた
複合体の表面硬度が、プラスチック成形品やアルミニウ
ム成形品、マグネシウム成形品よりも高いので、鉄鋼や
ステンレス等の機械部品における軽量な摺動部品として
も使用することができる。
ラスチック複合体及びその製造方法によれば、プラスチ
ック成形品の表面と裏面の導電化処理面に、弾性率が1
50GPa以上の金属からなる厚み10〜50μmのめ
っき被膜を設けるため、マグネシウム合金よりも軽量
で、剛性の高い複合体が得られたのであり、その複合体
は、携帯機器の筐体等に好適である。さらに、得られた
複合体の表面硬度が、プラスチック成形品やアルミニウ
ム成形品、マグネシウム成形品よりも高いので、鉄鋼や
ステンレス等の機械部品における軽量な摺動部品として
も使用することができる。
【図1】この発明の一実施例に係る複合体の斜視図であ
る。
る。
【図2】図1の2−2拡大断面図である。
10 金属・プラスチック複合体 11 プラスチック成形品 12 導電化処理面 13 めっき被膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月29日(1999.6.2
9)
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 EE02 EE12 GA11 GB45 GB46 GC08 4F100 AB17 AB40 AD11 AK01A BA01B BA01C BA03 BA06 BA13 DG01 EH71B EH71C GB90 JA20B JA20C JK01 JK07B JK07C JL03 YY00B YY00C 4K024 AA03 AA04 AB01 AB02 AB06 AB17 BA12 BB09 BC04 DA07 DA10 GA16
Claims (6)
- 【請求項1】 プラスチック成形品の表面と裏面の導電
化処理面に、弾性率が150GPa以上の金属からなる
厚み10〜50μmのめっき被膜を設けたことを特徴と
する金属・プラスチック複合体。 - 【請求項2】 プラスチック成形品の表面と裏面でめっ
き被膜の厚みの差が20%以下であることを特徴とする
請求項1記載の金属・プラスチック複合体。 - 【請求項3】 プラスチック成形品の全表面積の80%
以上にめっき被膜を設けたことを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の金属・プラスチック複合体。 - 【請求項4】 プラスチック成形品のめっき予定面を導
電化後、前記導電化処理定面に、弾性率が150GPa
以上の金属からなる厚さ10〜50μmのめっき被膜を
電気めっきにより設けることを特徴とする金属・プラス
チック複合体の製造方法。 - 【請求項5】 プラスチック成形品の表面と裏面でめっ
き被膜の厚みの差が20%以下であることを特徴とする
請求項4記載の金属・プラスチック複合体の製造方法。 - 【請求項6】 プラスチック成形品の全表面積の80%
以上にめっき被膜を設けることを特徴とする請求項4ま
たは5記載の金属・プラスチック複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15822499A JP2000343644A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 金属・プラスチック複合体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15822499A JP2000343644A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 金属・プラスチック複合体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000343644A true JP2000343644A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15667002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15822499A Pending JP2000343644A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 金属・プラスチック複合体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000343644A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005154864A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | Kakihara Kogyo Kk | 樹脂製筐体の高剛性・高硬度めっき方法 |
DE102008026952A1 (de) * | 2008-06-05 | 2009-12-10 | GALVANOFORM Gesellschaft für Galvanoplastik mbH | Verbundwerkstoff |
JP2019059972A (ja) * | 2017-09-25 | 2019-04-18 | 株式会社リケン | 摺動部材 |
JP2021098321A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 株式会社Lixil | 積層体 |
-
1999
- 1999-06-04 JP JP15822499A patent/JP2000343644A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005154864A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | Kakihara Kogyo Kk | 樹脂製筐体の高剛性・高硬度めっき方法 |
JP4636790B2 (ja) * | 2003-11-27 | 2011-02-23 | 柿原工業株式会社 | 樹脂製筐体の高剛性・高硬度めっき方法 |
DE102008026952A1 (de) * | 2008-06-05 | 2009-12-10 | GALVANOFORM Gesellschaft für Galvanoplastik mbH | Verbundwerkstoff |
JP2019059972A (ja) * | 2017-09-25 | 2019-04-18 | 株式会社リケン | 摺動部材 |
JP7014554B2 (ja) | 2017-09-25 | 2022-02-01 | 株式会社リケン | 摺動部材 |
JP2021098321A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 株式会社Lixil | 積層体 |
JP7557936B2 (ja) | 2019-12-23 | 2024-09-30 | 株式会社Lixil | 積層体 |
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