JP2000342989A - 粉砕装置 - Google Patents

粉砕装置

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JP2000342989A
JP2000342989A JP15615299A JP15615299A JP2000342989A JP 2000342989 A JP2000342989 A JP 2000342989A JP 15615299 A JP15615299 A JP 15615299A JP 15615299 A JP15615299 A JP 15615299A JP 2000342989 A JP2000342989 A JP 2000342989A
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JP
Japan
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rotary blade
crushing
catcher
blade
motor
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Withdrawn
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JP15615299A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Ueda
英稔 植田
Shinya Koga
愼弥 古賀
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 次回の処理物投入時において回転刃を傷める
ことなく、また回転刃が邪魔にならない粉砕装置を得る
ことを目的とする。 【解決手段】 処理物が導入される投入口が形成された
ホッパと、ホッパ内に形成され、導入された処理物を粉
砕する粉砕室と、底板に区画されて粉砕室の下側に形成
されるとともに粉砕物を装置外へ排出する排出路が設け
られ、粉砕室から粉砕物が流入する粉砕物流入室と、粉
砕室にまで至る回転軸5が取り付けられたモータと、回
転軸5の粉砕室に面した位置に取り付けられ、可撓性を
有する部材で構成されて上下方向に所定の幅を有する回
転刃11と、回転軸5に設けられ、回転刃11の先端を
保持してこの回転刃11を撓んだ状態にするキャッチャ
12と、ホッパの内壁に固定され、回転刃11と協働し
て処理物を粉砕する固定刃とを有する粉砕装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨芥や発泡トレ
ー、ペットボトル等を粉砕する粉砕装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】食物のくずである厨芥等を粉砕する破砕
装置としては、たとえば実開昭57−17741号公報
に記載されたものが知られている。
【0003】この破砕装置は、直立円筒状の本体の最上
部にホッパを設け、ホッパの直下に一次粉砕室、一次粉
砕室の直下に二次粉砕室を設けている。さらに、下部を
排出室および送風室としている。そして、一次粉砕室か
ら送風室まで貫通して回転軸を同心に直立支持してい
る。この回転軸には、一次粉砕室に面して第1の内筒
が、二次粉砕室と排出室、送風室を貫通して第2の内筒
が固着されており、回転軸と第1および第2の内筒は溝
プーリとVベルトを介してモータにより回転させられ
る。第1および第2の内筒には棒状の鋼集束体である複
数の回転刃が遊びをもった状態ではめ込まれており、特
に第2の内筒にはこれが軸方向に多段に取り付けられて
いる。また、一次粉砕室および二次粉砕室の内壁面には
縦リブが突設されている。
【0004】このように構成された破砕装置について、
以下その動作を説明する。
【0005】まず、ホッパから一次粉砕室に投入された
厨芥等の処理物は、モータで駆動される回転軸の回転に
よって水平に回転している回転刃と縦リブの相互作用に
よって破砕される。破砕物は二次粉砕室に入り、回転刃
と縦リブの相互作用により更に細かく破砕される。そし
て、破砕物は排出口から回転刃の回転と送風室からの風
に乗って排出され、外部の選別装置に移送される。
【0006】しかしながら、このような構成の粉砕装置
では、被粉砕物が鋼集束体に絡み付いて粉砕効率や粉砕
性能が低下したり、粉砕中に鋼集束体が暴れて振動を発
生させたりするという問題があった。
【0007】そこで、本発明者は次のような粉砕装置を
思い至った。
【0008】以下、本発明者が検討とした粉砕装置につ
いて図11を用いて説明する。
【0009】ここで、図11は本発明者が検討した粉砕
装置の内部構造を透視して示す斜視図である。
【0010】図示するように、粉砕装置は水栓10が設
置されたシンク9に固定されており、円筒状のホッパ2
の上端には、処理物である厨芥が導入される投入口1が
シンク9に開口して形成されている。
【0011】ホッパ2内の上側には、導入された厨芥を
粉砕する粉砕室15が、また下側には、粉砕室15で粉
砕された厨芥粉砕物が流入する粉砕物流入室4が、形成
されている。さらに、粉砕物流入室4には、粉砕物を装
置外へ排出するための排出路7が設けられている。粉砕
室底面3は厨芥を支えて粉砕位置にまで案内するもので
ある。
【0012】粉砕物流入室4の下方、すなわちホッパ2
の底部には、動力源であるモータ6が設置されている。
このモータ6には、粉砕物流入室4を貫通して粉砕室1
5にまで至る回転軸5がホッパ2の中心軸に沿って取り
付けられている。
【0013】粉砕室15内の回転軸5には、可撓性を有
する部材で構成されてホッパ2の内壁近傍まで延びる2
枚の回転刃11が取り付けられ、回転軸5の回転によっ
て回転するようになっている。図示するように、回転刃
11はその上下方向に所定の幅を有している。なお、こ
こでいう可撓性は、チェーン等の鎖部材、ワイヤ等のロ
ープ部材、ゴム、バネ、合成樹脂等の弾性体を広く含む
ものであり、遠心力で延び、物に当たると撓んで屈曲す
るものである。
【0014】そして、ホッパ2の内壁には固定刃8が固
定されており、回転刃11と協働して厨芥を粉砕する。
【0015】次に、このような構造を有する粉砕装置の
動作について説明する。
【0016】厨芥を投入口1より投入して粉砕室15に
溜め、水栓10の蛇口を開けて水を流す。そして、モー
タ6を起動して回転刃11を回転する。
【0017】これにより、粉砕室15の厨芥は回転刃1
1から受ける衝撃や固定刃8と回転刃11との間での切
削により微粉砕されていく。
【0018】そして、前述のように回転刃11は可撓性
を有する部材で構成されているために、厨芥中に固くて
粉砕され難いものや大きな形状のものが含まれている場
合には回転刃11が撓んで逃げる。
【0019】微粉砕された厨芥は粉砕物流入室4に流れ
込み、排出路7から外部へ排出される。
【0020】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな粉砕装置では、粉砕終了時には、ホッパ内の回転刃
が伸びた状態になるため、次回に処理物を投入する際に
回転刃を傷めてしまう。
【0021】また、伸びた回転刃が処理物投入の邪魔を
するので、ホッパの容積を有効に活用することができな
い。
【0022】そこで、本発明は、次回の処理物投入時に
おいて回転刃を傷めることのない粉砕装置を提供するこ
とを目的とする。
【0023】また、本発明は、処理物投入時に回転刃が
邪魔にならない粉砕装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の粉砕装置は、処理物が導入される投入口が
形成された中空構造体と、中空構造体内に形成され、導
入された処理物を粉砕する粉砕室と、粉砕室の下側に形
成されるとともに粉砕物を装置外へ排出する排出路が設
けられ、粉砕室から粉砕物が流入する粉砕物流入室と、
粉砕室にまで至る回転軸が取り付けられたモータと、粉
砕室内において回転軸に取り付けられ、可撓性を有する
部材で構成されて上下方向に所定の幅を有する回転刃
と、回転軸に設けられ、回転刃を撓んだ状態で保持する
キャッチャと、中空構造体の内壁に固定され、回転刃と
協働して処理物を粉砕する固定刃とを有する構成とした
ものである。
【0025】これにより、粉砕終了時に回転刃がキャッ
チャに係止されて撓んだ状態になるので、次回の処理物
投入時において回転刃を傷めることがなくなる。
【0026】また、粉砕終了時に回転刃がキャッチャに
係止されて撓んだ状態になるので、処理物投入時に回転
刃が邪魔になることがなく、中空構造体の容積を有効に
活用することが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、処理物が導入される投入口が形成された中空構造体
と、中空構造体内に形成され、導入された処理物を粉砕
する粉砕室と、粉砕室の下側に形成されるとともに粉砕
物を装置外へ排出する排出路が設けられ、粉砕室から粉
砕物が流入する粉砕物流入室と、粉砕室にまで至る回転
軸が取り付けられたモータと、粉砕室内において回転軸
に取り付けられ、可撓性を有する部材で構成されて上下
方向に所定の幅を有する回転刃と、回転軸に設けられ、
回転刃を撓んだ状態で保持するキャッチャと、中空構造
体の内壁に固定され、回転刃と協働して処理物を粉砕す
る固定刃とを有する粉砕装置であり、粉砕終了時に回転
刃の先端がキャッチャに係止されて撓んだ状態になるの
で、次回の処理物投入時において回転刃を傷めることが
なくなるという作用を有する。また、粉砕終了時に回転
刃がキャッチャに係止されて撓んだ状態になるので、処
理物投入時に回転刃が邪魔になることがなく、中空構造
体の容積を有効に活用することが可能になるという作用
を有する。
【0028】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、モータは、粉砕再開時に一旦前
回と逆方向に回転して、回転刃をキャッチャから離脱さ
せる粉砕装置であり、回転を開始した回転刃が厨芥によ
ってキャッチャから強制的にはがされることによる回転
刃やキャッチャの損傷を防止することが可能になるとい
う作用を有する。
【0029】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、モータは正転逆転の2方向に回
転可能とされ、キャッチャは、モータの正転時において
回転刃を保持する正転時保持用キャッチャと、モータの
逆転時において回転刃を保持する逆転時保持用キャッチ
ャとから構成されている粉砕装置であり、粉砕終了時に
回転刃がキャッチャに係止されて撓んだ状態になるの
で、次回の処理物投入時において回転刃を傷めることが
なくなるという作用を有する。また、粉砕終了時に回転
刃がキャッチャに係止されて撓んだ状態になるので、処
理物投入時に回転刃が邪魔になることがなく、中空構造
体の容積を有効に活用することが可能になるという作用
を有する。
【0030】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3記載の発明において、モータは、正転動作による粉砕
と逆転動作による粉砕とを交互に行う粉砕装置であり、
回転を開始した回転刃が厨芥によってキャッチャから強
制的にはがされることによる回転刃やキャッチャの損傷
を防止することが可能になるという作用を有する。
【0031】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、キャッチャ
は、回転刃の先端を磁気的に吸着してこれを保持するマ
グネットである粉砕装置であり、回転刃をスムーズに係
止してこれを保持することが可能になるという作用を有
する。
【0032】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、キャッチャ
は、略V字状のバネと、このバネの両端にそれぞれ取り
付けられ、バネの弾性力で相互に離反する方向に変位し
て回転刃の先端を保持するローラとで構成されている粉
砕装置であり、バネの弾性力とローラの滑りにより、回
転刃をスムーズに係止してこれを保持することが可能に
なるという作用を有する。
【0033】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、キャッチャ
は、弾性変形するバネと、このバネの先端に取り付けら
れ、バネの弾性力で変位して回転刃の先端を保持するフ
ックとで構成されている粉砕装置であり、バネの弾性力
とフックの引っ掛かりにより、回転刃をスムーズに係止
してこれを保持することが可能になるという作用を有す
る。
【0034】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1〜7の何れか一項に記載の発明において、回転刃は、
モータの回転を減速制御して発生する慣性力により撓ん
でキャッチャに保持される粉砕装置であり、粉砕終了時
に回転刃の先端がキャッチャに係止されて撓んだ状態に
なるので、次回の処理物投入時において回転刃を傷める
ことがなくなるという作用を有する。また、粉砕終了時
に回転刃がキャッチャに係止されて撓んだ状態になるの
で、処理物投入時に回転刃が邪魔になることがなく、中
空構造体の容積を有効に活用することが可能になるとい
う作用を有する。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図10を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0036】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における粉砕装置の内部構造を透視して示す斜視
図、図2は図1の粉砕装置において伸びた状態の回転刃
を示す斜視図、図3は図1の粉砕装置においてキャッチ
ャに係止された状態の回転刃を示す斜視図、図4は本発
明の実施の形態1における変形例としての粉砕装置にお
いて伸びた状態の回転刃を示す斜視図、図5は本発明の
実施の形態1における変形例としての粉砕装置において
伸びた状態の回転刃を示す斜視図、図6は本発明の実施
の形態1における他の変形例としての粉砕装置において
伸びた状態の回転刃を示す斜視図、図7は本発明の実施
の形態1における他の変形例としての粉砕装置において
伸びた状態の回転刃を示す斜視図である。
【0037】図示する粉砕装置は厨芥を処理物とする粉
砕装置であり、たとえば水栓10が設置されたシンク9
に固定されており、円筒状のホッパ(中空構造体)2の
上端には、処理物である厨芥が導入される投入口1がシ
ンク9に開口して形成されている。なお、ホッパ2は筒
状であればよく、必ずしも円筒状である必要はない。
【0038】ホッパ2内の上側には、導入された厨芥を
粉砕する粉砕室15が、また下側には、粉砕室15で粉
砕された厨芥粉砕物が流入する粉砕物流入室4が、それ
ぞれ形成されている。さらに、粉砕物流入室4には、粉
砕物を装置外へ排出するための排出路7が設けられてい
る。
【0039】粉砕物流入室4の下方、すなわちホッパ2
の底部には、動力源であるモータ6が設置されている。
このモータ6には、粉砕物流入室4を貫通して粉砕室1
5にまで至る回転軸5がホッパ2の中心軸に沿って取り
付けられている。
【0040】粉砕室15内において、回転軸5には、可
撓性を有する部材で構成されてホッパ2の内壁近傍まで
延びる2枚の回転刃11が取り付けられ、回転軸5の回
転によって回転するようになっている。図示するよう
に、回転刃11はその上下方向に所定の幅を有してい
る。
【0041】なお、回転刃11の枚数は、本実施の形態
に示す2枚に限定されるものではない。
【0042】また、ホッパ2の内壁には固定刃8が固定
されており、回転刃11と協働して厨芥を粉砕する。
【0043】ここで、回転軸5には、たとえばマグネッ
トからなるキャッチャ12が設けられている。このキャ
ッチャ12は、モータ6の回転制御により回転刃11が
撓んで回転軸5に叩き付けられたときに、その先端を磁
気的に吸着してこれを保持する(図2、図3参照)。
【0044】次に、このような構造を有する厨芥の粉砕
装置の動作について説明する。
【0045】図1において、厨芥を投入口1より投入し
て粉砕室15に溜める。ここで、大きな厨芥は回転刃1
1の上方に、小さな厨芥は回転刃11とホッパ2との間
に落ち込む。
【0046】次に、水栓10の蛇口を開けて水を流す。
そして、モータ6を起動し、回転軸5を介して回転刃1
1を回転状態にする。
【0047】これにより、粉砕室15の厨芥は回転刃1
1から受ける衝撃や固定刃8と回転刃11との間での切
削により微粉砕されていく。
【0048】前述のように回転刃11は可撓性を有する
部材で構成されているために、厨芥中に固くて粉砕され
難いものや大きな形状のものが含まれている場合には回
転刃11が撓んで逃げるため、モータ6がロックするこ
とがない。したがって、厨芥はこのように安定的に回転
する回転刃11と固定刃8との相互作用で徐々に粉砕さ
れていく。
【0049】そして、微粉砕された厨芥は粉砕物流入室
4に流れ込み、排出路7から外部へ排出される。
【0050】粉砕が終了したならば、モータ6への給電
を停止して回転を停止させるのではなく、モータ6の回
転速度制御を行う。
【0051】例えばモータ6が誘導型モータであれば、
入力電源のゼロクロス検知により半波のみを入力してブ
レーキ動作を行わせたり、インバータにより急速に回転
数を落とす。また、モータ6がDCブラシレスモータで
あれば、ホールICにより回転数を検知し、回転数制御
をかけて急速に回転数を落とす。
【0052】このようにモータ6の回転を急激に落とす
と、モータ6の回転軸5に取り付けられた回転刃11
は、それまでの回転によって得られた慣性により回転軸
5に叩き付けられてその先端がキャッチャ12により係
止され、図2に示す伸びた状態から図3に示す撓んだ状
態に移行する。
【0053】このように、本実施の形態の粉砕装置によ
れば、粉砕終了時に回転刃11の先端がキャッチャ12
に係止されて撓んだ状態になるので、次回の処理物投入
時において回転刃11を傷めることがなくなる。
【0054】また、このように粉砕終了時に回転刃11
がキャッチャ12に係止されて撓んだ状態になるので、
処理物投入時に回転刃11が邪魔になることがなく、ホ
ッパの容積を有効に活用することが可能になる。
【0055】そして、キャッチャ12がマグネットで構
成されているので、回転刃11をスムーズに係止してこ
れを保持することができる。
【0056】なお、この状態のままで次回の厨芥を投入
して粉砕を開始すると、回転を開始した回転刃11は厨
芥によってキャッチャ12からはがされる形になるた
め、回転刃11やキャッチャ12を傷めかねない。そこ
で、粉砕開始時には一旦回転軸5を前回粉砕時の回転方
向と逆回転方向に回転させてやり、遠心力を利用して回
転刃11をキャッチャ12からスムーズに開放するよう
にする。
【0057】ここで、図4および図5に示すように、キ
ャッチャ16を、略V字状のバネ13と、このバネ13
の両端にそれぞれ取り付けられ、バネ13の弾性力で相
互に離反する方向に変位して回転刃11の先端を保持す
るローラ14とで構成することができる。
【0058】このようなキャッチャ16によれば、バネ
13の弾性力とローラ14の滑りにより、回転刃11を
スムーズに係止してこれを保持することができる。
【0059】また、図6および図7に示すように、キャ
ッチャ17を弾性変形するバネ18と、このバネ18の
先端に取り付けられ、バネ18の弾性力で変位して回転
刃11の先端を保持するフック19とで構成することが
できる。
【0060】このようなキャッチャ17によれば、バネ
18の弾性力とフック19の引っ掛かりにより、回転刃
11をスムーズに係止してこれを保持することができ
る。
【0061】(実施の形態2)図8は本発明の実施の形
態2における粉砕装置の内部構造を透視して示す斜視
図、図9は図8の粉砕装置の回転刃および回転軸を示す
斜視図、図10は図8の粉砕装置の回転刃および回転軸
を示す平面図である。
【0062】本実施の形態の粉砕装置では、モータ6が
正転逆転の2方向に回転可能となっている。そして、こ
のようなモータ6の回転軸5により正転逆転の2方向に
回転される回転刃11が何れの方向に撓んで回転軸5に
叩き付けられたときにも回転刃11が保持されるよう
に、正転時保持用キャッチャ12aと逆転時保持用キャ
ッチャ12bの2種類のキャッチャが設けられている。
【0063】なお、各キャッチャ12a,12bは、実
施の形態1において説明したようなマグネットタイプ、
ローラタイプ、フックタイプなどを用いることができ
る。
【0064】また、本実施の形態においても、回転刃1
1の枚数は2枚に限定されるものではない。
【0065】次に、このような構造を有する厨芥の粉砕
装置の動作について説明する。
【0066】厨芥を投入口1より投入して粉砕室15に
溜めて水を流し込み、モータ6を起動して回転刃11を
回転させる。
【0067】これにより、粉砕室15の厨芥は回転刃1
1から受ける衝撃や固定刃8と回転刃11との間での切
削により微粉砕されていく。
【0068】そして、回転刃11は可撓性を有する部材
で構成されているので、厨芥中に固くて粉砕され難いも
のや大きな形状のものが含まれている場合には回転刃1
1が撓んで逃げる。したがって、モータ6がロックする
ことがなく、厨芥は安定的に回転する回転刃11と固定
刃8との相互作用で徐々に粉砕されていく。
【0069】微粉砕された厨芥は粉砕物流入室4に流れ
込み、排出路7から外部へ排出される。
【0070】粉砕が終了したならば、回転速度制御を行
ってモータ6を減速させる。
【0071】例えばモータ6が誘導型モータであれば、
入力電源のゼロクロス検知により半波のみを入力してブ
レーキ動作を行わせたり、インバータにより急速に回転
数を落とす。また、モータ6がDCブラシレスモータで
あれば、ホールICにより回転数を検知し、回転数制御
をかけて急速に回転数を落とす。
【0072】このようにモータ6の回転を急激に落とす
と、モータ6の回転軸5に取り付けられた回転刃11
は、それまでの回転によって得られた慣性により回転軸
5に叩き付けられ、正転時保持用キャッチャ12aまた
は逆転時保持用キャッチャ12bにより係止されて撓ん
だ状態に移行する。
【0073】すなわち、図9および図10において、回
転刃11が時計回りである正転方向に回転していたとす
ると、モータ6の急減速により回転刃11の先端は正転
時保持用キャッチャ12aにより係止される。また、回
転刃11が反時計回りである逆転方向に回転していたと
すると、モータ6の急減速により回転刃11の先端は逆
転時保持用キャッチャ12bにより係止される。
【0074】このように、本実施の形態の粉砕装置にお
いても、粉砕終了時に回転刃11の先端が各キャッチャ
12a,12bに係止されて撓んだ状態になるので、次
回の処理物投入時において回転刃11を傷めることがな
くなる。
【0075】また、このように粉砕終了時に回転刃11
が各キャッチャ12a,12bに係止されて撓んだ状態
になるので、処理物投入時に回転刃11が邪魔になるこ
とがなく、ホッパの容積を有効に活用することが可能に
なる。
【0076】次回に厨芥を投入して粉砕を行う場合に
は、モータ6を前回の粉砕時とは反対方向に回転させ
る。つまり、正転動作による粉砕と逆転動作による粉砕
とを交互に行う。すると、正転時保持用キャッチャ12
aまたは逆転時保持用キャッチャ12bに係止されてい
る回転刃11が遠心力によりスムーズに開放され、その
まま粉砕処理へと移行される。
【0077】これにより、前回の粉砕時と同方向に回転
した場合のように回転刃11が厨芥によって各キャッチ
ャ12a,12bから強制的にはがされる形にはならな
いので、回転刃11やキャッチャ12を傷めることがな
い。
【0078】以上説明した粉砕装置においては厨芥を処
理物としているが、本発明は、たとえば発泡トレーやペ
ットボトルなど厨芥以外を処理物とする粉砕にも適用す
ることができる。
【0079】ここで、発泡トレーなどでは、回転刃11
をローラチェーン等の鎖部材、合成樹脂等の弾性体のプ
レート状の本体に、先端に質量の大きい部材を設けるこ
とで、効果的な粉砕が可能になる。また、ペットボトル
の場合は、ローラチェーン等の鎖部材で回転刃11の本
体を構成し、先端に質量があり鋭利な刃が形成された先
端部材を設けるのがよい。このようにすることで、発泡
トレー、ペットボトル等の粉砕も効果的になる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、粉砕終
了時に回転刃の先端がキャッチャに係止されて撓んだ状
態になるので、次回の処理物投入時において回転刃を傷
めることがなくなるという有効な効果が得られる。
【0081】また、本発明によれば、粉砕終了時に回転
刃がキャッチャに係止されて撓んだ状態になるので、処
理物投入時に回転刃が邪魔になることがなく、中空構造
体の容積を有効に活用することが可能になるという有効
な効果が得られる。
【0082】モータの回転により回転刃をキャッチャか
ら離脱させるようにすれば、回転を開始した回転刃が厨
芥によってキャッチャから強制的にはがされることによ
る回転刃やキャッチャの損傷を防止することが可能にな
るという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における粉砕装置の内部
構造を透視して示す斜視図
【図2】図1の粉砕装置において伸びた状態の回転刃を
示す斜視図
【図3】図1の粉砕装置においてキャッチャに係止され
た状態の回転刃を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態1における変形例としての
粉砕装置において伸びた状態の回転刃を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態1における変形例としての
粉砕装置において伸びた状態の回転刃を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態1における他の変形例とし
ての粉砕装置において伸びた状態の回転刃を示す斜視図
【図7】本発明の実施の形態1における他の変形例とし
ての粉砕装置において伸びた状態の回転刃を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態2における粉砕装置の内部
構造を透視して示す斜視図
【図9】図8の粉砕装置の回転刃および回転軸を示す斜
視図
【図10】図8の粉砕装置の回転刃および回転軸を示す
平面図
【図11】本発明者が検討した粉砕装置の内部構造を透
視して示す斜視図
【符号の説明】
1 投入口 2 ホッパ(中空構造体) 3 粉砕物底板 4 粉砕物流入室 5 回転軸 6 モータ 7 排出路 8 固定刃 9 シンク 10 水栓 11 回転刃 12 キャッチャ 12a 正転時保持用キャッチャ 12b 逆転時保持用キャッチャ 13 バネ 14 ローラ 15 粉砕室 16 キャッチャ 17 キャッチャ 18 バネ 19 フック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理物が導入される投入口が形成された中
    空構造体と、 前記中空構造体内に形成され、導入された前記処理物を
    粉砕する粉砕室と、 前記粉砕室の下側に形成されるとともに粉砕物を装置外
    へ排出する排出路が設けられ、前記粉砕室から粉砕物が
    流入する粉砕物流入室と、 前記粉砕室にまで至る回転軸が取り付けられたモータ
    と、 前記粉砕室内において前記回転軸に取り付けられ、可撓
    性を有する部材で構成されて上下方向に所定の幅を有す
    る回転刃と、 前記回転軸に設けられ、前記回転刃を撓んだ状態で保持
    するキャッチャと、 前記中空構造体の内壁に固定され、回転刃と協働して処
    理物を粉砕する固定刃とを有することを特徴とする粉砕
    装置。
  2. 【請求項2】前記モータは、粉砕再開時に一旦前回と逆
    方向に回転して、前記回転刃を前記キャッチャから離脱
    させることを特徴とする請求項1記載の粉砕装置。
  3. 【請求項3】前記モータは正転逆転の2方向に回転可能
    とされ、 前記キャッチャは、前記モータの正転時において前記回
    転刃を保持する正転時保持用キャッチャと、前記モータ
    の逆転時において前記回転刃を保持する逆転時保持用キ
    ャッチャとから構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の粉砕装置。
  4. 【請求項4】前記モータは、正転動作による粉砕と逆転
    動作による粉砕とを交互に行うことを特徴とする請求項
    3記載の粉砕装置。
  5. 【請求項5】前記キャッチャは、前記回転刃の先端を磁
    気的に吸着してこれを保持するマグネットであることを
    特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の粉砕装
    置。
  6. 【請求項6】前記キャッチャは、略V字状のバネと、こ
    のバネの両端にそれぞれ取り付けられ、前記バネの弾性
    力で相互に離反する方向に変位して前記回転刃の先端を
    保持するローラとで構成されていることを特徴とする請
    求項1〜4の何れか一項に記載の粉砕装置。
  7. 【請求項7】前記キャッチャは、弾性変形するバネと、
    このバネの先端に取り付けられ、前記バネの弾性力で変
    位して回転刃の先端を保持するフックとで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の
    粉砕装置。
  8. 【請求項8】前記回転刃は、前記モータの回転を減速制
    御して発生する慣性力により撓んで前記キャッチャに保
    持されることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に
    記載の粉砕装置。
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