JP2000342730A - ゴルフクラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】グリップの装着を容易にする。 【解決手段】ゴム製のグリップ２をクラブシャフト１の
上端部１Ａに装着したゴルフクラブにおいて、クラブシ
ャフト上端部１Ａの外側横断面形状と装着前のグリップ
２の装着内側横断面形状とを少なくとも直線状の１辺を
有し、かつグリップ２の装着内側横断面形状の方が小さ
くなる相似形状に形成し、そのグリップ２をクラブシャ
フト上端部１Ａの外側に挿入してゴムの弾性力により嵌
着する構成になっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブに関
し、更に詳しくは、グリップを装着し易くしたゴルフク
ラブに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ゴルフクラブのグリップはゴム
から構成され、クラブシャフトの上端部外側に装着する
際にグリップを押し拡げるようにして挿入し、挿入後は
その弾性力によりシャフトに嵌着するようになってい
る。

【０００３】上記のようにグリップが装着されるゴルフ
クラブでは、従来、グリップが挿入されるクラブシャフ
トの上端部外側横断面形状と、グリップの装着内側横断
面形状は共に略真円状に形成されている。そのため、挿
入時にグリップがねじれて挿入されたり、シャフトの基
準線とグリップの基準線とがズレたりして、グリップの
装着が煩雑であるという問題があった。特に、グリップ
が破損して一般のゴルファーが自分でグリップ交換作業
をするのが煩わしく、その改善が強く求められていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、グリ
ップの装着を容易に行うことが可能なゴルフクラブを提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、ゴム製のグリップをクラブシャフトの上端部に装
着したゴルフクラブにおいて、前記クラブシャフトの上
端部外側横断面形状と装着前の前記グリップの装着内側
横断面形状とを少なくとも直線状の１辺を有し、かつ該
装着内側横断面形状の方が小さくなる相似形状に形成
し、前記グリップを前記クラブシャフト上端部の外側に
挿入してゴムの弾性力により嵌着する構成にしたことを
特徴とする。

【０００６】このようにグリップの装着内側横断面形状
とそのグリップが装着されるクラブシャフト上端部の外
側横断面形状とを少なくとも直線状の１辺を有するよう
に形成するため、その辺を合わせながらグリップを挿入
することができ、それによって、一般のゴルファーでも
グリップのねじれやズレを発生させずに正しい位置に簡
単に装着することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。

【０００８】図１は本発明のゴルフクラブの一例を示
し、クラブシャフト１の上端部１Ａにゴム製のグリップ
２が装着され、下端部１Ｂにクラブヘッド３が設けられ
ている。クラブヘッド３のヒール側で上方へ向けて突設
されたホーゼル４にソケット５を介してクラブシャフト
１が連結された構成になっている。

【０００９】クラブシャフト１の上端部１Ａの外側横断
面形状とグリップ２の装着内側横断面形状とは、図２に
示すように共に正８角形状になっている。装着前のグリ
ップ２の装着内側横断面形状とクラブシャフト上端部１
Ａの外側横断面形状とが、グリップ２の装着内側横断面
形状の方が小さくなる正８角形の相似形状に形成され、
その小さい相似形状のグリップ２をクラブシャフト上端
部１Ａの外側に押し拡げて挿入し、ゴムの弾性力により
図２のように嵌着するようにしている。グリップ２の外
側横断面形状は真円状に形成されている。

【００１０】このように本発明では、グリップ２が挿入
されるクラブシャフト１の上端部１Ａの外側横断面形状
とその上端部１Ａに装着されるグリップ２の装着内側横
断面形状とを、従来のようなズレ易い真円状にせずに、
ズレ難い８角形状にして装着するので、グリップがねじ
れて挿入されたり、シャフトの基準線とグリップの基準
線とがズレたりせずに容易に取り付けることができる。
グリップが破損して一般のゴルファーが自分でグリップ
交換作業をする場合であっても、煩わされることがな
い。

【００１１】図３は本発明のゴルフクラブの他の例を示
す。この実施形態では、クラブシャフト１の上端部１Ａ
がシャフト本体１Ｘの外側にスペーサ６を有する構成に
なっており、このスペーサ６の外側横断面形状と装着前
のグリップ２の装着内側横断面形状とが上記と同様の相
似形状に形成され、そのグリップ２をクラブシャフト上
端部１Ａのスペーサ６外側に押し拡げて挿入すること
で、ゴムの弾性力によりグリップ２を嵌着した構成にし
ている。このようなスペーサ６の採用により、上述した
効果に加えて、クラブシャフト１を上端部１Ａを細くし
たテーパ付きの円筒状に形成し、その上端部１Ａに予め
形成した筒状のスペーサ６を接着すればよいため、上述
した実施形態の場合（同じ肉厚の円筒状にクラブシャフ
ト１を形成した後、その上端部１Ａを削って８角形状に
するか、或いは内圧成型により上端部１Ａを８角形状に
したクラブシャフト１を作製する）よりも容易に製造す
ることができる。

【００１２】上述した実施形態では、クラブシャフト１
の上端部１Ａ又はスペーサ６の外側横断面形状と装着前
のグリップ２の装着内側横断面形状とを、挿入部分全長
にわたって相似形状に形成しているが、本発明では上記
相似形状をグリップ２の挿入長さの２０％以上の範囲で
形成すればよい。より好ましくは、上記相似形状をクラ
ブシャフト１の上端からグリップ２の挿入長さの２０％
以上の範囲で形成すればよい。

【００１３】また、上記実施形態では、相似形状を正８
角形からなる多角形にしたが、少なくとも直線状の１辺
を有する形状（立体形状では挿入方向に沿って延びる１
つの平面を有する形状）であれば、上述と同様の効果を
奏することができる。好ましくは、上述したように多角
形、望ましくは正多角形にするのがよい。その多角形と
しては、３〜１５角形、好ましくは６〜１２角形にする
ことができる。

【００１４】また、グリップ２の装着内側横断面形状を
上述のような非円形にする一方で、グリップ２の外側横
断面形状はゴルファーの握り感を阻害しないように真円
状にすることが好ましい。なお、グリップは一般的にバ
ックラインを有しているため厳密な真円にはならない。
本発明における真円状とはルールに適合する実質的な真
円を包含するものである。

【００１５】本発明は、図ではウッドゴルフクラブを示
したが、それに限定されず、アイアンゴルフクラブなど
であってもよく、クラブシャフトの上端部にゴム製のグ
リップを装着するようにしたゴルフクラブであればいず
れのクラブであってもよい。

【００１６】

【発明の効果】上述したように本発明は、ゴム製のグリ
ップをクラブシャフトの上端部に装着したゴルフクラブ
において、前記クラブシャフトの上端部外側横断面形状
と前記グリップの装着内側横断面形状とを少なくとも直
線状の１辺を有し、かつ該装着内側横断面形状の方が小
さくなる相似形状に形成し、前記グリップを前記クラブ
シャフト上端部の外側に挿入してゴムの弾性力により嵌
着する構成にしたので、その直線状の１辺に沿ってグリ
ップを正規の位置に容易に装着することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のゴルフクラブの一例を一部省略して示
す側面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視拡大断面図である。

【図３】本発明のゴルフクラブの他の例を示す図２に対
応した拡大断面図である。

【符号の説明】

１ クラブシャフト １Ａ 上端部 １Ｂ 下端部 ２ グリップ ３ クラブヘッド ６ スペーサ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴム製のグリップをクラブシャフトの上
   端部に装着したゴルフクラブにおいて、前記クラブシャ
   フトの上端部外側横断面形状と装着前の前記グリップの
   装着内側横断面形状とを少なくとも直線状の１辺を有
   し、かつ該装着内側横断面形状の方が小さくなる相似形
   状に形成し、前記グリップを前記クラブシャフト上端部
   の外側に挿入してゴムの弾性力により嵌着する構成にし
   たゴルフクラブ。
2. 【請求項２】 前記クラブシャフトの上端部を外側にス
   ペーサを有する構成にし、該スペーサの外側横断面形状
   と前記グリップの装着内側横断面形状とを相似形状にし
   た請求項１に記載のゴルフクラブ。
3. 【請求項３】 前記グリップの挿入長さの２０％以上の
   範囲で前記相似形状を形成した請求項１または２に記載
   のゴルフクラブ。
4. 【請求項４】 前記相似形状が多角形である請求項１，
   ２または３に記載のゴルフクラブ。
5. 【請求項５】 前記グリップの外側横断面形状が真円状
   である請求項１，２，３または４に記載のゴルフクラ
   ブ。