JP2000342605A - 歯牙擦掃用清拭材 - Google Patents

歯牙擦掃用清拭材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯牙を擦掃及び清拭するだけで、歯牙表面に
付着したステインを中心とする汚れを簡単且つ短時間に
除去することができ、しかも使用感と簡便性に優れた歯
牙擦掃用清拭材を得る。 【解決手段】 歯牙擦掃用清拭材を、横断面がシャープ
エッジを有する極細繊維を少なくとも一部に含む、坪量
が20〜300g/m の繊維集合体により形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯磨剤や歯刷子あ
るいは水等を必要とせず、歯牙表面を擦掃及び清拭する
だけで、該歯牙表面に付着する歯垢や食物残渣、たばこ
や飲食物に起因する外因性のステイン等を簡便かつ短時
間に除去することができる歯牙擦掃用清拭材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】口腔内の汚れや着色物質等を除去するた
めの方法として、従来より一般に、研磨剤を含有する歯
磨材と歯刷子の併用による物理的研磨、刷掃(ブラッシ
ング)等が行われていた。
【0003】しかしながら、歯磨剤と歯刷子を用いてブ
ラッシングする方法は、時間がかかる上、使用者のブラ
ッシング技術の差によって清掃効果に優劣が生じ易く、
しかも、歯牙表面に沈着した着色物質(たばこや飲食物
等に起因する外因性のステイン)を完全には除去し難い
という問題があった。更に、歯磨後には洗口する必要が
あるため、水や洗面台が必要であるという煩雑さもあっ
た。そのため、外出先や朝食時などであっても歯牙表面
の汚れを短時間でより簡便に除去することができる方法
の出現が望まれてきた。
【0004】このような要求に応えるため、これまで、
歯牙表面や口腔粘膜の汚れを短時間で簡便に除去するた
めの清掃用具として、指にはめ込む方式の清掃具(特開
昭61−240908号、特開平1−97405号、特
公昭61−46146号公報)や、歯磨成分を含浸させ
た棒状の清掃具(特開平8−56966号、特開昭53
−120956号公報)、あるいはシート、テープ状の
清掃具(特開昭61−44807号、同52−8724
5号公報、特開平1−268624号、同2−1248
12号公報)、またはチューイング刷掃される歯磨材
(特開平3−271216号公報)等が提案されてい
る。
【0005】しかし、これらの清掃用具は何れも、使用
中又は保管中に研磨剤や保湿剤、粘稠剤等を基材に有効
に保持させることができないという欠点があった。ま
た、清掃用具を構成する繊維が太いために繊維集合体表
面に存在する繊維本数が少なかったり、繊維間に形成さ
れる空隙が粗であることなどにより、物理的清掃力が不
十分になり易く、このため、ペリクルやステインなどの
強固な汚れを除去することは殆ど不可能に近かった。
【0006】一方、口腔粘膜の汚れを拭き取るための拭
き取り材として、特開平3−176046号公報には、
断面が円形でない異形断面の極細繊維を使用した拭き取
り材が開示されている。このような極細繊維を使用した
拭き取り材は、組織が緻密で口腔粘膜に付着した汚れを
拭き取る効果は勝れているが、この拭き取り材をそのま
ま歯牙表面の汚れの拭き取りに使用しても、同様の効果
を得ることはできなかった。その理由は、口腔粘膜の汚
れは一般に、舌苔と呼ばれる唾液由来のタンパク質や食
物残渣、細菌等からなる凝集体であって、口臭の原因物
質とされるものであるのに対し、歯牙表面に固着する汚
れは、歯牙表層に特異的に形成されるペリクルと称され
るタンパク質の薄い膜に茶渋やタバコヤニ等が沈着して
できるステインと呼ばれる有色性の汚れが中心であっ
て、両者の汚れの成分と形成のメカニズムとが異なるた
めであり、この結果、上記拭き取り材が口腔粘膜に付着
した舌苔の除去に有効であっても、歯牙に付着したステ
インの除去に有効であるとは限らないからである。
【0007】また、物理的清掃以外の方法でステインを
除去するため、クエン酸(特開昭63−297318号
公報)、コハク酸(特開昭48−43869号公報)等
の有機酸や、EDTA(特開昭51−130639号公
報)、フィチン酸(特開昭56−18911号公報)等
のキレート剤を歯面に付着させる方法が提案されている
が、歯牙を溶解し損傷しない範囲で使用する場合、ステ
インを充分に除去することは難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、その技術的課題は、歯牙を擦掃及び
清拭するだけで、歯牙表面に付着したステインを中心と
する汚れを簡単且つ短時間に除去することができ、しか
も使用感と簡便性に優れた歯牙擦掃用清拭材を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、異形断面の極細繊
維を含む特定構造の繊維集合体で歯牙清拭材を形成した
場合に、歯牙に付着するステインの除去に極めて有効で
あることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
【0010】即ち、本発明は、横断面がシャープエッジ
を有する極細繊維(以下、「異形断面極細繊維」と略記
する)を少なくとも一部に含む、坪量が20〜300g
/m の繊維集合体で歯牙擦掃用清拭材を形成したこ
とを特徴とするものである。
【0011】上記構成を有する歯牙擦掃用清拭材は、異
形断面極細繊維が有効に機能し、歯牙表面に付着したス
テインを確実に除去することができる。しかも、坪量を
20〜300g/m とすることにより、研磨剤や保
湿剤、粘稠剤等を含む液状組成物を保持させた場合の保
持性能に勝れるだけでなく、使用時の口腔内粘膜への当
りも良好で、使用性にも勝れる。
【0012】本発明の好ましい具体的な実施態様によれ
ば、上記繊維集合体が、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ナイロン、ポリアクリル、ポリ塩化ビ
ニル、エチレンビニルアルコール共重合体からなる異形
断面極細繊維を一種または2種以上を含んでいて、該極
細繊維の単繊維繊度が0.0001〜1.0デニールで
あると共に、繊維集合体の引張強度が1〜30kg/幅
2cm、特に好ましくは2〜20kg/幅2cmであ
る。
【0013】本発明においては、上記繊維集合体に含ま
れる極細繊維の割合は10〜100重量%とすることが
好ましく、特に好ましくは30〜80重量%である。本
発明においてはまた、上記繊維集合体が一部に親水性繊
維を含んでいても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の歯牙擦掃用清拭材
につき更に詳しく説明するに、この歯牙擦掃用清拭材
は、シャープエッジを有する異形断面極細繊維を少なく
とも一部に含む坪量が20〜300g/m の繊維集
合体により、シート状やスティック状など、手に持って
歯牙を清掃するのに適した形状に形成されている。
【0015】上記極細繊維は、その断面形状を円形以外
の異形形状とすることにより、稜線部分に上記シャープ
エッジを形成したものである。この場合の断面形状は、
少なくとも一部のシャープエッジが鋭角をなす扁平三角
形状やそれに類似する形状が好ましいが、このような形
状に限定されるものではなく、矩形やひし形、あるいは
不定形など、シャープエッジを有するものであればどの
ような形状であっても良い。
【0016】また、上記異形断面極細繊維の単繊維繊度
は、0.0001〜1.0d(デニール)が好ましく、
より好ましくは0.1〜0.5dである。単繊維繊度が
0.0001d未満である時は十分な擦掃効果が認めら
れない場合があり、1.0dを越えると使用感に悪影響
を与える場合がある。
【0017】上記異形断面極細繊維の素材は、特に限定
されるものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリエステル、エチレンビニルアルコー
ル共重合体、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル等が好まし
く、特に好ましくはポリエステル、ナイロン、ポリプロ
ピレン、エチレンビニルアルコール共重合体である。異
形断面極細繊維は、例えば材質の異なる2種以上の樹脂
を一本の繊維として紡糸した後、それを高圧水流で強制
的に分割することにより製造することができるが、この
方法に限定されるものではない。
【0018】更に、上記繊維集合体の坪量は、20〜3
00g/m の範囲にあることが好ましいが、より好
ましくは40〜200g/m の範囲である。坪量が
20g/m 未満では、使用時に手が汚れ易くなった
り、シートが変形して汚れ除去効果が低下する。一方、
坪量が300g/m を超えると、加工性が悪化した
り、使用時の口腔内粘膜への刺激が大きくなり、使用性
が悪くなる。
【0019】上記繊維集合体の厚さに特に制限はない
が、擦掃用清拭材の使用感から一般的には100〜40
00μm程度が好ましい。また、該繊維集合体の引張強
度は1〜30kg/幅2cmが好ましく、特に好ましく
は2〜20kg/幅2cmである。引張強度が1kg/
幅2cmに満たないと使用中に破れ易くなり、30kg
/幅2cmより強くなると、繊維集合体が固くなって使
用感が悪くなる場合がある。なお、上記引張強度は、東
洋ボードウィン社のテンシロンメーターUTM−II−2
0を使用し、幅2cm、長さ14cmの試料片を掴み間
隔10cm、引張速度40cm/分の条件で試験したと
きの破断する最大荷重を測定した。
【0020】上記繊維集合体には、必要に応じて表面に
多皺化加工、穴あき加工、エンボス加工等の外観処理加
工を施すことができる。
【0021】上記繊維集合体にはまた、必要に応じて親
水性繊維を混合することができる。このように親水性繊
維を混合することにより、擦掃清拭材の吸水力及び保水
力が向上すると共に、液状組成物含浸後のドレープ性が
向上し、口腔内での操作性が良くなる。
【0022】上記親水性繊維として特に制限はないが、
綿、麻、絹、羊毛、パルプ等の天然繊維、ビスコースレ
ーヨン、キュプラ等の再生繊維、アセテート、ポリビニ
ルアルコール等の合成繊維を単独あるいは2種以上を使
用することができる。これらのうち綿、パルプ、ビスコ
ースレーヨンが好ましく、特に好ましくはビスコースレ
ーヨンである。
【0023】繊維集合体中に含まれる親水性繊維の割合
は、異形断面極細繊維/親水性繊維=10/90〜90
/10(重量%、以下同じ)が好ましく、特に好ましく
は30/70〜70/30である。親水性繊維の配合割
合が90重量%を超えると、異形断面極細繊維のエッジ
機能が低下し、十分な清掃効果を発揮し得なくなる場合
がある。
【0024】上記繊維集合体を、例えばシャープエッジ
を有する極細繊維としてポリエステル製及びナイロン製
の異形断面極細繊維を使用し、親水性繊維としてビスコ
ースレーヨンを使用して製造する場合は、所定の割合で
配合したこれらの繊維を、高圧水流によるスパンレース
法により交絡させて複合化させることにより得ることが
できるが、この方法に限定されるものではない。
【0025】上記の如く構成された歯牙擦掃用清拭材
は、異形断面極細繊維の持つエッジ効果により高い汚れ
除去機能を発揮し得るものであり、この効果を損なわな
い範囲で液状組成物を含浸或は付着させて使用すること
ができる。この液状組成物には目的に応じて種々の成分
を添加することができ、例えば、研磨剤、粘調剤、保湿
剤、界面活性剤、防腐剤、香料、着色剤、各種薬用成分
等を使用することができる。しかも、上記液状組成物が
一度の使用で全て滲出することがなく、適量ずつ徐々に
滲出するため、繰り返し擦掃することが可能である。更
に、使用時に余分な成分が滲出することがないため、手
指に製剤汚れが着きにくい点というでも有利なものであ
る。
【0026】上記擦掃清拭材に保持させる液状組成物に
配合する界面活性剤成分としては、アニオン界面活性
剤、ノニオン界面活性剤及び両性イオン界面活性剤を用
いることができる。
【0027】上記アニオン界面活性剤としては、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ミリスチル酸硫酸ナトリウムなどの
アルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシンナ
トリウム、N−ミリストイルザルコシンナトリウムなど
のN−アシルザルコシンナトリウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノ
グリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナ
トリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムな
どのN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシ
ルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニ
ンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等
が用いられる。
【0028】また、上記ノニオン界面活性剤としては、
ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラ
クトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マル
チトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル
などの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキエチレン
ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
などのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸
モノ又はジエタノールアミド、ミリスチン酸モノ又はジ
エタノールアミドなどの脂肪酸エタノールアミド、ソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコ
ールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
脂肪酸エステル等が好適に用いられる。
【0029】更に両性イオン界面活性剤としては、N−
ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジア
ミノエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチル
グリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモ
ニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル
イミダゾリンベタインナトリウムなどが好適に使用され
る。
【0030】上記擦掃清拭材に使用する液状組成物中の
研磨剤の成分としては、第2リン酸カルシウム・2水和
物及び無水物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カル
シウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸
化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、ケイ酸アルミ
ニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグ
ネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ベント
ナイト、ケイ酸ジルコニウム、ポリメタクリル酸メチ
ル、その他の合成樹脂等の1種又は2種以上を配合し得
る。一般的に用い得る研磨剤の粒径は、約1〜20μm
である。
【0031】また、上記液状組成物中には、水不溶性複
合シートへの定着性を高めたり、歯牙表面への滞留性を
高めるため、粘結剤成分として、例えば、カラゲナン、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘
導体、キサンタンガム、トラガントガム、アラビアガム
などのガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピ
ロリドンなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウム
シリカゲル、ビーガム、ラポナイトなどの無機粘結剤等
の1種又は2種以上を配合し得る。
【0032】更に、粘稠剤成分として、ソルビット、グ
リセリン、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1、3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マル
チロール、ラクチトール等の1種又は2種以上を配合し
得る。
【0033】また、上記液状組成物における香料成分と
しては、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノ
ール、リモネン、n−デシルアルコール、シトロネロー
ル、α−テルピネオール、シトロネリルアセテート、シ
ネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、
チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン
油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂皮油、
ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油、ユーカ
リ油等の香料を単独で又は組み合わせて配合し得るほ
か、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘス
ペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラル
チン、ソーマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチ
ルエステル、P−メトキシシンナミックアルデヒドなど
の甘味剤を配合し得る。
【0034】さらに、上記液状組成物には薬用成分とし
て、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミ
ラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイド
ディスムターゼなどの酵素、モノフルオロリン酸ナトリ
ウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属
モノフルオロフスフェートやフッ化ナトリウム、フッ化
第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸、イプシロンア
ミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラン
トイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸
類、グリチルレチン酸、ビサボロール、イソプロピルメ
チルフェノール、グリセロフォスフェート、クロロフィ
ル、グルコン酸銅、塩化ナトリウム、水溶性無菌リン酸
化合物、トリクロサン、セチルピリジニウムクロライ
ド、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントニウム等の
有効成分の1種又は2種以上を配合し得る。
【0035】本発明では、上記水不溶性の複合シートで
ある繊維集合体に液状組成物を含浸又は付着させる方法
に特に制限はなく、水不溶性複合シートの一部又は全部
に液状組成物を含浸させたり、噴霧するなどの方法で行
うことができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例と比較例とを示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、各例における%は何れも重量%で
ある。
【0037】[実験例1]ポリプロピレンとエチレンビ
ニルアルコール共重合体の溶融ポリマーを同一の紡糸口
に均一に供給して紡糸することにより、複合繊維を製造
した。それとは別に、ポリプロピレンを溶融紡糸するこ
とにより円形断面を有するポリプロピレン単一繊維を製
造した。これら2種の繊維を表1に示す割合で混合した
後、ウエブを形成した。このウエブに高圧水流を当てる
ことにより、複合繊維を分割して異形断面極細繊維を形
成させながら、不織布を製造した。この不織布シート
(大きさ15×15cm)を水に浸し絞ったものを試料
とし、以下に示す方法により歯垢除去試験及びステイン
除去試験を行った。比較例として、ポリプロピレン単一
繊維より製造した不織布、市販のナイロン(登録商標)
布及び綿布についても同様の試験を行った。結果を表1
に示した。
【0038】歯垢除去試験法 歯垢清掃を48時間行っていない状態の上下顎前歯部
を、繊維集合体試料で各20回ずつ払拭した。払拭前後
の歯垢付着状況を目視観察することにより、除去効果を
以下の4段階で評価した。 ◎: 著しい歯垢除去効果が認められる ○: 歯垢除去効果が認められる △: 弱い歯垢除去効果が認められる ×: 殆ど歯垢除去効果が認められない
【0039】ステイン除去試験法 歯垢清掃後、所定本数の煙草を喫煙した状態の上下顎前
歯部を、繊維集合体試料で各20回ずつ払拭した。払拭
前後のタバコヤニステインの付着状況を目視観察し、除
去効果を以下の4段階で評価した。 ◎: 著しい除去効果が認められる ○: 除去効果が認められる △: 弱い除去効果が認められる ×: 殆ど除去効果が認められない
【0040】
【表1】
【0041】表1に示す如く、異形断面極細繊維を含む
不織布は、歯垢除去力、ステイン除去力とも優れること
が明らかである。
【0042】[実験例2]表2に示す種々の樹脂を原料
として溶融紡糸により複合繊維を製造した。この複合繊
維とポリプロピレン単一繊維を表2に示す割合で混合し
た後、ウエブを形成した。このウエブに高圧水流を当て
ることにより、複合繊維を分割して異形断面極細繊維を
形成させながら、不織布を製造した。この不織布シート
(大きさ15×15cm)を水に浸し絞ったものを試料
とし、実験例1と同様の方法により歯垢除去試験及びス
テイン除去試験を行った。結果を表2に示した。
【0043】
【表2】
【0044】表2に示す如く、異形断面極細繊維の繊度
が1.0デニール以下であるとき優れた歯垢除去力及び
ステイン除去力を示すことが明らかとなった。
【0045】[実験例3]実験例1で製造したポリプロ
ピレン/エチレンビニルアルコール共重合体複合繊維と
表3に示す親水性繊維とを混合した後、ウエブを形成し
た。このウエブに高圧水流を当てることにより、複合繊
維を分割して異形断面極細繊維を形成させながら、不織
布を製造した。この不織布シート(大きさ15×15c
m)を試料とし、実験例1と同様の方法により歯垢除去
試験及びステイン除去試験を行った。更に、以下に示す
方法により不織布の保水力試験を行った。結果を表3に
示した。
【0046】
【表3】
【0047】保水力試験法 試料片に布重量の4倍量の水を含浸させた後静かに引き
上げ、水を30秒間自然滴下させ、布が水を保持してい
るレベルを目視観察することにより以下の4段階で評価
した。 ◎: 十分に吸水し、かつ殆ど水の放出がなく、水量を
保持している ○: かなり水を保持している △: やや水を保持している ×: 全く水を吸収しないか、または吸収した水の放出
が著しく、全く水を保持していない
【0048】表3に示す如くビスコースレーヨン、綿、
パルプ等の親水性繊維を混合した不織布は、優れた歯垢
除去力、ステイン除去力を示すと共に、高い保水力を保
ち、使用感も良好であることが明らかとなった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横断面がシャープエッジを有する極細繊維
    を少なくとも一部に含む、坪量が20〜300g/m
    の繊維集合体により形成されていることを特徴とする
    歯牙擦掃用清拭材。
  2. 【請求項2】上記繊維集合体がポリエステル、ポリエチ
    レン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリアクリル、ポリ
    塩化ビニル、エチレンビニルアルコール共重合体からな
    る極細繊維の一種または2種以上を含み、該極細繊維の
    単繊維繊度が0.0001〜1.0デニールであると共
    に、繊維集合体の引張強度が1〜30kg/幅2cmで
    あることを特徴とする請求項1に記載の歯牙擦掃用清拭
    材。
  3. 【請求項3】上記繊維集合体に含まれる極細繊維の割合
    が10〜100重量%であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の歯牙擦掃用清拭材。
  4. 【請求項4】親水性繊維を一部に含むことを特徴とする
    請求項1から3までの何れか一つに記載の歯牙擦掃用清
    拭材。
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