JP2000341652A - ディジタル放送用聴覚補償方法およびそれに用いる受信装置 - Google Patents

ディジタル放送用聴覚補償方法およびそれに用いる受信装置

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JP2000341652A
JP2000341652A JP11147614A JP14761499A JP2000341652A JP 2000341652 A JP2000341652 A JP 2000341652A JP 11147614 A JP11147614 A JP 11147614A JP 14761499 A JP14761499 A JP 14761499A JP 2000341652 A JP2000341652 A JP 2000341652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の聴覚特性に対応して複数通りの聴覚補
償処理を施して送信される複数の音声信号を受信して利
用するディジタル放送用聴覚補償方法およびそれに用い
る受信装置を提供する。 【解決手段】 送信側から、番組の音声として作成され
たデータに複数通りの聴覚補償処理を施した複数種類の
音声データを別個の複数の音声チャンネルで伝送すると
ともに、該音声チャンネルを識別するための付加情報を
多重化して伝送し、受信側では、該付加情報に基づい
て、各音声チャンネルの音声に施された聴覚補償処理を
判断して最適音声を選択するための選択画面を表示し、
該選択画面から外部入力によって任意に選択された音声
チャンネルの音声を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送に
おいて、補聴処理を施した音声信号を送受信するディジ
タル放送用聴覚補償方法およびそれに用いる受信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高齢化が進む中、高齢者に
とって使い勝手の良い電化製品の要求が高まっている。
特に、テレビは、高齢者にとって、数ある電化製品の中
で最も身近で無くてはならないものであり、高齢者にも
操作の容易なテレビジョン受信装置などの開発が進めら
れている。
【0003】ところが、テレビジョン放送を視聴するに
あたり、高齢者にとっては、操作能力もさることなが
ら、聴力が問題となる場合が多い。例えば、高齢者の声
として、「ニュースやドラマなどの話が聞き取り難
い」,「早口の話者についていけない」,「歌番組やバ
ラエティ番組などはうるさい」,「最適音量が家族にと
っては大きく、家族で一緒に視聴するとき困る」,「聞
きたい会話がBGMや効果音のために聞き取り難い」,
「テレビ以外の家庭内の音のためにテレビの音が聞こえ
難いので、イヤホンを利用している」などがある。これ
らは、聴力レベルの低下,ぎりぎり聴こえるレベルとこ
れ以上聴くとうるさいレベルとの範囲を示す聴力ダイナ
ミックレンジの狭まり,音声理解のための逐次処理能力
の低下などの聴覚特性を示すものである。したがって、
これらの高齢者の聴覚特性に対処した音声を提供するこ
とが必要である。提供方法としては、送信側で高齢者の
聴覚特性に対処して補聴処理を施した音声を送信する方
法や、従来通り放送される音声を受信装置で高齢者の聴
覚特性に対処した音声に補聴処理する方法が考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高齢者
には上述のような聴覚特性があるものの、その聴覚特性
は高齢者間でかなりのばらつきがあるため、上記のよう
に、送信側で補聴処理を施した音声を送信する場合、一
定の補聴処理を施した1種類の音声では個々の高齢者に
対応できず、受信装置で個々の高齢者にそれぞれ対処し
て補聴処理を行うことは煩雑で困難であるという問題点
がある。ここで、ディジタル放送においては、一つの映
像に対して複数の言語で放送するマルチリンガル放送な
ども実用化されており、一つの映像に対して複数の音声
を提供することは容易である。
【0005】本発明は、かかる問題点を解消するために
なされたもので、種々の聴覚特性に対応して複数通りの
聴覚補償処理を施して送信される複数の音声信号を受信
して利用するディジタル放送用聴覚補償方法およびそれ
に用いる受信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明(請求項1)のディジタル放送用聴覚補償方
法は、送信側から番組のディジタル映像データおよびデ
ィジタル音声データをパケット化して多重化した放送信
号を伝送し、受信側で該放送信号を受信して番組を表示
するディジタル放送において、上記ディジタル音声デー
タは、番組の音声として作成されたデータに複数通りの
聴覚補償処理を施した複数種類の音声データを含み、送
信側は、該複数種類の音声データを別個の複数の音声チ
ャンネルで伝送するとともに、該音声チャンネルを識別
するための付加情報を、上記放送信号に多重化して伝送
し、受信側では、該付加情報に基づいて、各音声チャン
ネルの音声に施された聴覚補償処理を判断して最適音声
を選択するための選択画面を表示し、該選択画面から外
部入力によって任意に選択された音声チャンネルの音声
を出力するものである。
【0007】また、本発明(請求項2)のディジタル放
送用聴覚補償方法は、請求項1に記載のディジタル放送
用聴覚補償方法において、上記付加情報は、ARIB
(社団法人電波産業会)規格による番組配列情報のコン
ポーネント記述子に記述するものであるものである。
【0008】また、本発明(請求項3)のディジタル放
送用聴覚補償方法は、請求項1に記載のディジタル放送
用聴覚補償方法において、上記受信側で作成される選択
画面は、送信側で物理パラメータのパラメータ値を変化
させて複数通りに聴覚補償処理を施された各音声が、該
物理パラメータに対応する心理パラメータで表現されて
呈示されたものであるものである。
【0009】また、本発明(請求項4)のディジタル放
送用聴覚補償方法は、請求項1に記載のディジタル放送
用聴覚補償方法において、上記受信側で作成される選択
画面は、送信側で2種類の物理パラメータのパラメータ
値を変化させて複数通りに聴覚補償処理を施された各音
声が、該2種類の物理パラメータをそれぞれ軸とする2
次元の音声マトリックスとして呈示されたものであるも
のである。
【0010】また、本発明(請求項5)のディジタル放
送用聴覚補償方法に用いる受信装置は、番組の映像デー
タ,番組の音声データに対して複数通りに聴覚補償処理
が施された複数種類の音声データ,及び該複数種類の音
声データがそれぞれ伝送される複数の音声チャンネルを
識別するための付加情報を含むデータが多重化されて伝
送されたディジタル放送信号を受信するディジタル放送
用聴覚補償方法に用いる受信装置であって、ディジタル
放送信号を受信する受信手段と、受信したディジタル放
送信号から、映像信号,音声信号,及び付加情報を含む
信号をそれぞれフィルタリングして分離する信号分離手
段と、分離された付加情報を含む信号から付加情報を抽
出する付加情報処理手段と、外部入力による最適音声を
選択するための選択画面表示の指示を受け付けたり、抽
出された付加情報に基づいて、外部入力によって選択さ
れた音声の音声チャンネルを特定する最適音声選択手段
と、分離された映像信号を復号して再生し、上記最適音
声選択手段からの指示に従って、上記付加情報処理手段
で抽出された付加情報に基づいて、外部入力によって任
意の音声チャンネルの音声を選択するための選択画面を
作成し、再生した映像に合成する映像再生手段と、分離
された音声信号のうち、特定された音声チャンネルの音
声信号を復号して再生する音声再生手段とを備えたもの
である。
【0011】また、本発明(請求項6)のディジタル放
送用聴覚補償方法に用いる受信装置は、請求項5に記載
のディジタル放送用聴覚補償方法に用いる受信装置にお
いて、上記映像再生手段において作成される選択画面
は、送信側で物理パラメータのパラメータ値を変化させ
て複数通りに聴覚補償処理が施された各音声が、該物理
パラメータに対応する心理パラメータで表現されて呈示
されたものであるものである。
【0012】また、本発明(請求項7)のディジタル放
送用聴覚補償方法に用いる受信装置は、請求項5に記載
のディジタル放送用聴覚補償方法に用いる受信装置にお
いて、上記映像再生手段において作成される選択画面
は、送信側で2種類の物理パラメータのパラメータ値を
変化させて複数通りに聴覚補償処理を施された各音声
が、該2種類の物理パラメータをそれぞれ軸とする2次
元の音声マトリックスとして呈示されたものであるもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。 (実施の形態)図1は本発明の実施の形態によるディジ
タル放送用聴覚補償方法において、視聴者が最適音声を
選択するための音声マトリックスの例を示す図である。
すなわち、本発明の実施の形態によるディジタル放送用
聴覚補償方法では、送信側で、通常に放送されるディジ
タル放送番組の1種類の音声に、複数通りの聴覚補償処
理を施して複数種類の音声を作成して送信し、受信装置
で、作成された各音声に施された聴覚補償処理を判断で
きる音声マトリックスを作成し、該音声マトリックスに
基づいて、視聴者により最も聴き取りやすい最適音声が
選択される。
【0014】図1において、0〜24の番号は、送信側
で25通りの聴覚補償処理が施されて作成された25種
類の音声の一つ一つを示すものであり、例えば、MPE
G2規格によるAAC(Advanced Audio Coding)のエ
レメンタリストリームには7chほどの音声チャンネル
を入れることができるので、該AACのエレメンタリス
トリームを3〜4本使用して25ch分を確保し、該2
5種類の音声が送出される。該音声マトリックスの左右
方向は、話速の違いを示し、左ほど遅く、右ほど速く、
該音声マトリックスの上下方向は、明瞭さの違いを示
し、上ほどはっきり聞こえ、下ほどやわらかく聞こえる
音声を示している。例えば、「0」は、話速は最も遅い
が最もはっきり聴こえる音声を示し、「24」は、話速
は最も速いが最もやわらかく聴こえる音声を示してい
る。
【0015】また、各エレメンタリストリーム(コンポ
ーネントストリーム)で送出される複数の音声チャンネ
ルの情報は、各コンポーネントごとにコンポーネント記
述子に記述される。なお、該コンポーネント記述子は、
社団法人電波産業会(Association of Radio Industrie
s and Businesses;ARIB)の規格に従って、SI
(Service Information ;番組配列情報)のPMT(プ
ログラムマップテーブル)あるいはEIT(イベント情
報テーブル)に記述するように定義されている。
【0016】図2は本発明の実施の形態によるディジタ
ル放送用聴覚補償方法において用いるコンポーネント記
述子を示す図である。図において、stream_content
(コンポーネント内容)は4ビットのフィールドで映
像,音声,及びデータのストリームの種別を表し、ここ
では音声ストリームを表すように符号化される。compon
ent_type(コンポーネント種別)は8ビットのフィー
ルドで映像,音声,及びデータのコンポーネントの種別
を規定し、ここでは聴覚障害者用音声、あるいは将来使
用のためのリザーブを使用して聴覚補償方法用音声を規
定するように符号化される。component_tag(コンポー
ネントタグ)は8ビットのフィールドでコンポーネント
ストリームを識別するためのラベルである。ISO_639_
language_code(言語コード)は24ビットのフィール
ドでコンポーネント(音声、あるいはデータ)の言語、
及び該記述子に含まれる文字記述の言語を識別する。te
xt_char(コンポーネント記述)は8ビットのフィール
ドでコンポーネントストリームの文字記述を規定する。
例えば、該コンポーネントストリームに、上記図1に示
したマトリックスの0〜6の番号が示す7チャンネル分
の音声が入っている場合、0/1/2/3/4/5/6
と記述される。
【0017】ここで、上記図1の音声マトリックスにお
いて心理パラメータで示されるような複数種類の音声を
作成するために、送信側において物理パラメータのパラ
メータ値を変化させて音声に施される聴覚補償処理につ
いて詳述する。上記図1の音声マトリックスは、話速変
換処理によって、1種類の音声を5段階のスピードに処
理し、さらに、各段階のスピードの音声を、ダイナミッ
クレンジ圧縮やホルマント強調などによって5段階の明
瞭さに処理して、作成された25種類の音声を示してい
る。
【0018】より具体的には、話速変換処理によって、
1種類の音声の話速(物理パラメータ)のパラメータ値
を1/2倍速,2/3倍速,1.5倍速,及び2倍速に
変化させた音声を作成し、これら4種類の音声,及び話
速変換処理なしのノーマルスピードの音声について、さ
らにダイナミックレンジ圧縮やホルマント強調などの物
理パラメータのパラメータ値を、処理レベル1〜4で変
化させて、処理しない音声を合わせて25種類の音声を
作成する。作成された各音声は、図1に示したように、
音声マトリックス上で、スピードが遅い,あるいは速い
とか、よりはっきりなどの心理パラメータで表現されて
呈示される。該ダイナミックレンジ圧縮では、入力され
る,大きな音はそのままに,小さな音をより大きな音量
で出力されるように、処理レベル1〜4(図3参照)で
処理することによって、出力される音声がよりはっきり
聴こえるものとなる。また、該ホルマント強調では、母
音を識別する手がかりとなるホルマント(周波数軸上の
エネルギー分布のピーク)について、第一ホルマントに
対する第二および第三ホルマントのエネルギーレベルを
上げるように、処理レベル1〜4(図4参照)で処理す
ることによって、出力される音声の母音がより聴こえや
すくなり、当該音声がよりはっきり聴こえるものとな
る。
【0019】したがって、上記図1の音声マトリックス
は、話速変換処理による5段階の音声のスピードを一方
の軸にとって、もう一方の軸にはダイナミックレンジ圧
縮やホルマント強調などによる5段階の音声の明瞭さを
とったものであるが、これらの処理に限らず、その他の
2種類の物理パラメータを採用することによって2次元
の音声マトリックスに対応する複数種類の音声を作成す
ることが可能である。
【0020】上記その他の聴覚補償処理としては、一般
的な高域強調,低域強調,音声帯域強調,子音強調など
とともに、番組のジャンルなどに応じて、会話と音楽の
音量のバランスを調整する処理,会話の中の人物ごとの
音量を強調する処理,スポーツの実況中継の解説やライ
ブ音を別個に強調する処理などが挙げられる(図5参
照)。これら種々の聴覚補償処理から、ニュース,ドラ
マ,歌番組,バラエティ,スポーツなどの番組ジャンル
ごとに適切な聴覚補償が望める処理を設定することによ
って、高齢者や聴覚障害者などにとって聴きやすい音声
を提供できるだけでなく、一緒に視聴する健常者にも違
和感のない音声を提供することができる。例えば、ドラ
マの登場人物の一人の音域が低いため、高齢者等には聴
きづらいとき、全体の音量を上げることなく、その人物
の音量だけを強調した音声を設定することによって、健
常者にもうるさくない音声を提供できる。
【0021】また、上記聴覚補償処理は、1種類だけ,
あるいは3種類以上採用することも可能であり、受信側
のユーザインタフェースにおいて、図5に示すようなイ
ンジケータを表示して、各聴覚補償処理に対して単独に
音声を選択できるようにすることも可能である。ここ
で、ジャンルなどに応じて番組ごとに施す聴覚補償処理
を変更する場合、施した聴覚補償処理に対応する音声マ
トリックスやインジケータを受信装置のユーザインタフ
ェースに表示する必要が生じる。
【0022】そこで、送信側で施される複数種類の聴覚
補償処理に対応する音声マトリックスやインジケータ
を、あらかじめ受信装置で用意しておき、施す聴覚補償
処理に応じて用いる番号を変更することによって表示す
る音声マトリックスやインジケータを判断する。例え
ば、話速変換およびダイナミックレンジ圧縮を施した音
声には、上記図1および2に示したような0〜24の番
号を用い、話速変換および会話と音楽の音量のバランス
を調整する処理を施した音声には、25〜49の番号を
用いて対応する音声マトリックスを表示する。また、人
物Aの声を調整する単独の処理を施した音声には、10
0〜108の番号を用いて対応するインジケータを表示
する(図5参照)。すなわち、音量調節処理を施してい
ない音声を104番とし、該音声に8段階の音量調節処
理を施して、最も小さくなる処理を施した音声から順に
100〜108番とする。なお、説明のため、番号を記
入した音声マトリックスやインジケータを示したが、受
信側インタフェースに表示される音声マトリックスやイ
ンジケータには、番号を表示せず、カーソル位置によっ
て選択するものとする。また、上記のように番号を変更
することなく、上記図2のtext_charに番号とともに表
示する音声マトリックスやインジケータを示す値を入れ
るようにしてもよい。
【0023】図6は本発明の実施の形態によるディジタ
ル放送用聴覚補償方法において用いる送信装置の構成例
を示すブロック図である。図において、11は映像用符
号器であり、番組の映像をディジタル映像信号に変換す
る。12は音声用符号器であり、1番組の音声について
n通りに聴覚補償処理が施されたn個の音声に応じた数
が用意され、該n個の音声をそれぞれディジタル音声信
号に変換する。13は付加情報用符号器であり、付加情
報(聴覚補償方法用音声の情報),すなわちコンポーネ
ント記述子のtext_charに記述された情報を含むSIを
ディジタル信号に変換する。14は多重化部であり、デ
ィジタル映像信号,ディジタル音声信号,及び付加情報
のディジタル信号を多重化して1本のトランスポートス
トリームとする。15はディジタル変調器であり、多重
化部14で多重化されたディジタル信号を搬送波に乗せ
て変調する。16はアップコンバータであり、ディジタ
ル変調器15で変調された低周波数の信号を衛星用高周
波数の信号に変換する。
【0024】なお、図には1つの音声多チャンネル番組
の映像および音声のみを示したが、実際には、4〜8つ
の番組の映像および音声が多重化されて1本のトランス
ポートストリームとなる。したがって、上記付加情報
は、該1本のトランスポートストリームに多重化される
番組すべての聴覚補償方法用音声の情報からなる。ま
た、図には1つの多重化部および該多重化部に対応する
ディジタル変調器からの信号をアップコンバータで変換
するように示したが、実際には、6〜8つの多重化部お
よび対応するディジタル変調器からの信号を変換する。
すなわち、6〜8本のトランスポートストリームで、最
大64番組が同時に伝送される。
【0025】次に、本発明の実施の形態によるディジタ
ル放送用聴覚補償方法における送信側での動作につい
て、図1〜4により説明する。まず、ディジタル放送の
ための番組が製作、すなわち、1番組について1つの映
像および1つの音声が作成される。そして、該1つの音
声について複数通りに聴覚補償処理を施して、該複数通
りの音声を作成する。例えば、上記図3に示したダイナ
ミックレンジ圧縮、あるいは上記図4に示したホルマン
ト強調などの聴覚補償処理を処理レベル1〜4で施し、
これら4通りの音声と処理していない音声の5通りの音
声に対して、1/2倍速,2/3倍速,1.5倍速,及
び2倍速の話速変換を施した20通りの音声と話速変換
を施していない上記5通りの音声の25通りの音声を作
成する。
【0026】また、上記番組と同じトランスポートスト
リームで伝送される他の番組や、該トランスポートスト
リームと同時に別のトランスポートストリームで伝送さ
れる番組も製作される。これらの番組は、上記番組と同
様、聴覚補償処理が施された音声を含む音声多チャンネ
ル番組であってもよいし、通常の音声1チャンネル番組
や2カ国語放送番組であってもよい。
【0027】次いで、付加情報を記述したSIを用意す
る。すなわち、作成した複数通りの音声を別個の音声チ
ャンネルに入れて、数チャンネルずつを各エレメンタリ
ストリーム(コンポーネントストリーム)に入れて多重
化する場合、各コンポーネントストリームに入れる音声
を特定する情報(付加情報)を、コンポーネントごとに
コンポーネント記述子に記述したSIを用意する。
【0028】例えば、上記図1に示したように、ホルマ
ント強調を処理レベル4で施した音声に対して、1/2
倍速,2/3倍速,1.5倍速,及び2倍速の話速変換
を施した音声,並びに話速変換なしの音声に、それぞれ
0,1,3,4,及び2の番号を与え、ホルマント強調
を処理レベル3で施した音声に対して、1/2倍速,及
び2/3倍速の話速変換を施した音声に、それぞれ5,
及び6の番号を与える。これら0〜6の番号が与えられ
た音声を別個の音声チャンネルで、AACの1本のエレ
メンタリストリーム(コンポーネントストリーム)に入
れる場合、当該コンポーネントストリームのコンポーネ
ント記述子に、上記図2のtext_charに示したように記
述する。
【0029】なお、上述のように、上記付加情報は、該
1本のトランスポートストリームに多重化される番組す
べての聴覚補償方法用音声の情報からなるので、上記番
組以外に聴覚補償処理が施された音声を含む音声多チャ
ンネル番組が多重化されて同じトランスポートストリー
ムで伝送される場合、上記SIは、該音声多チャンネル
番組の聴覚補償方法用音声の情報が記述されたコンポー
ネント記述子も含むものとなる。
【0030】次いで、映像用符号器11は、作成された
映像をディジタル映像信号に変換して出力する。また、
25個の音声用符号器12は、作成された25通りの音
声を個々にディジタル音声信号に変換して出力する。さ
らに、付加情報用符号器13は、コンポーネント記述子
に付加情報が記述されたSIデータをディジタル信号に
変換して出力する。
【0031】次いで、多重化部14は、映像用符号器1
1および図示しない他の番組の映像用符号器からのディ
ジタル映像信号,複数の音声用符号器12および図示し
ない他の番組の音声用符号器からのディジタル音声信
号, 及び付加情報用符号器13からのディジタル信号を
多重化して1本のトランスポートストリームにして出力
する。該ディジタル音声信号は、上述のように、各音声
用符号器12からの音声を別個の音声チャンネルとし
て、その7ch程ずづをAACの各エレメンタリストリ
ーム(コンポーネントストリーム)に入れて多重化して
出力する。
【0032】次いで、ディジタル変調器15は、多重化
部14で多重化されたディジタル信号を搬送波に乗せて
変調して出力する。
【0033】また、上記トランスポートストリームと同
時に別の複数のトランスポートストリームで伝送される
番組の映像および音声,並びに付加情報も、図示しない
別の複数の多重化部で、それぞれ多重化されて各トラン
スポートストリームとして出力され、図示しない別の複
数の対応するディジタル変調器で変調して出力される。
次いで、アップコンバータ16は、ディジタル変調器1
5および図示しない別の複数のディジタル変調器でそれ
ぞれ変調された低周波数の信号を衛星用高周波数の信号
に変換して出力し、該信号を送出アンテナから衛星に向
けて放射する。
【0034】図7は本発明の実施の形態による受信装置
の構成例を示すブロック図である。図において、22は
受信手段であり、アンテナから送り込まれる電波に重畳
されたディジタル放送信号の複数のトランスポンダのう
ち1本を指定して復調する。23は信号分離手段であ
り、復調したトランスポートストリームから、付加情報
が含まれるSIデータを抽出したり、外部入力により選
択された番組の映像および音声が含まれるエレメンタリ
ストリームを抽出する。24は付加情報処理手段であ
り、SIデータに含まれる付加情報(聴覚補償方法用音
声の情報)を抽出する。25は最適音声選択手段であ
り、抽出された付加情報から外部入力によって選択され
た音声チャンネルの情報を出力する。26はリモコン手
段であり、外部より視聴者が所望の音声チャンネルを選
択するための入力手段である。27は音声信号再生手段
であり、信号分離手段23から出力されるエレメンタリ
ストリームから最適音声選択手段で特定された音声チャ
ンネルの音声信号を再生する。28は映像信号再生手段
であり、信号分離手段23から出力される映像のエレメ
ンタリストリームから選択された番組の映像信号を再生
したり、付加情報処理手段24で抽出された付加情報か
ら音声マトリックスなどを作成し、再生した映像に合成
する。
【0035】次に、本発明の実施の形態による受信装置
の動作について、図1,2および7により説明する。ま
ず、衛星を介して放出される電波をアンテナで受けて、
受信手段22で該電波に重畳されたディジタル放送信号
の複数のトランスポンダのうち1本を指定して復調す
る。次いで、信号分離手段23は、復調されたトランス
ポートストリームのSIを抽出して出力する。抽出した
SIから周知の方法によって番組表が表示され、該番組
表に基づいて外部から視聴者によって任意の番組が選択
される。次いで、受信手段22は、選択された番組が伝
送されるトランスポンダを指定し直して復調して出力す
る。
【0036】次いで、信号分離手段23は、復調された
トランスポートストリームから選択された番組の音声お
よび映像が含まれるエレメンタリストリームを、それぞ
れ音声信号再生手段27および映像信号再生手段28に
出力する。ここで、上記選択された番組の映像は1種類
であり、該映像が含まれるエレメンタリストリームも1
つであるが、上記選択された番組の音声は、図1および
2に示したように、複数種類の聴覚補償方法用音声から
なり、3〜4本のエレメンタリストリームに約7つの音
声が各エレメンタリストリームに入れられている。この
時点では、番組は選択されているが、視聴者によって当
該視聴者に最適な音声は選択されていないので、適当な
音声が含まれるエレメンタリストリームを出力する必要
がある。
【0037】例えば、図1の22番で示される音声のよ
うに、いずれの処理も施されていない音声や、一番小さ
い番号で示される音声など適当に決定した音声が含まれ
るエレメンタリストリームを出力するものとしてもよい
し、前回、視聴者が聴覚補償方法用音声が用意された番
組を視聴したとき、選択されていた音声が含まれるエレ
メンタリストリームを出力するものとすることも可能で
ある。
【0038】次いで、付加情報処理手段24は、信号分
離手段(TD)23からのSIデータに含まれる付加情
報(聴覚補償方法用音声の情報が記述されたコンポーネ
ント記述子)を抽出して、該付加情報を最適音声選択手
段25および映像信号再生手段28に出力する。ここ
で、視聴者がリモコン手段26を用いて音声マトリック
スなどの表示を選択する。リモコン手段26には、音声
マトリックスなどを表示させるボタンなどが設けられて
いるものとする。次いで、リモコン手段26は、音声マ
トリックスなどの表示を指示する入力があった旨を最適
音声選択手段25に出力する。
【0039】次いで、最適音声選択手段25は、リモコ
ン手段26からの指示を映像信号再生手段28に出力す
る。次いで、映像信号再生手段28は、最適音声選択手
段25からの指示を受けて、付加情報処理手段24から
の付加情報に基づいて音声マトリックスなどを作成し、
番組の映像の一部分に合成してディスプレイに表示させ
る。ここで、視聴者がディスプレイに表示された音声マ
トリックスなどを参照して、該視聴者にとって最適な音
声のチャンネルをリモコン手段26を用いて選択する。
例えば、音声マトリックス上の1つのマスを示すカーソ
ルをリモコン手段26のカーソルキーを操作して移動
し、任意のマスを選択することによって該マスが示す音
声チャンネルを選択する。
【0040】次いで、リモコン手段26は、視聴者によ
る入力情報を最適音声選択手段25に出力する。
【0041】次いで、最適音声選択手段25は、リモコ
ン手段26からの入力情報を信号分離手段(TD)2
3,音声信号再生手段27,及び映像信号再生手段28
に出力する。例えば、視聴者が図1に示した音声マトリ
ックス上の6番で示されるマスを選択した場合、付加情
報(聴覚補償方法用音声の情報)から、6番で示される
音声チャンネルを特定する。すなわち、text_char(コ
ンポーネント記述)に6が記述されたコンポーネント記
述子の component_tag(コンポーネントタグ)によっ
て、6番で示される音声チャンネルが伝送されるエレメ
ンタリストリーム(コンポーネントストリーム)を識別
できる。
【0042】次いで、映像信号再生手段28は、最適音
声選択手段25からの入力情報に従って音声マトリック
スなどの表示を変更する。例えば、入力情報に従って、
音声マトリックス上の選択されたマスをカーソルが示す
ように表示を変更する。同時に、信号分離手段23は、
最適音声選択手段25からの入力情報に従って、トラン
スポートストリームから、選択された音声チャンネルが
含まれるエレメンタリストリームの信号を音声信号再生
手段27に出力する。次いで、音声信号再生手段27
は、信号分離手段23からのエレメンタリストリームの
うち、最適音声選択手段25からの入力情報に従って、
選択された音声チャンネルの音声信号を再生して、スピ
ーカから出力する。
【0043】このように、本発明の実施の形態によるデ
ィジタル放送用聴覚補償方法は、送信側から、番組の音
声として作成されたデータに複数通りの聴覚補償処理を
施した複数種類の音声データを別個の複数の音声チャン
ネルで伝送するとともに、該音声チャンネルを識別する
ための付加情報を多重化して伝送し、受信側では、該付
加情報に基づいて、各音声チャンネルの音声に施された
聴覚補償処理を判断して最適音声を選択するための選択
画面を表示し、該選択画面から外部入力によって任意に
選択された音声チャンネルの音声を出力するものとした
から、様々に聴力低下を示す高齢者や聴覚障害者などに
対応して複数通りに聴覚補償処理を施した音声を送信す
ることができ、視聴者である高齢者等は、表示された選
択画面によって視覚的に容易に、自己にとって最適に聴
覚補償処理が施された音声を選択して該音声を聴くこと
ができる。
【0044】また、上記付加情報を、ARIB(社団法
人電波産業会)規格による番組配列情報のコンポーネン
ト記述子に記述するものとしたから、既存の規格に準じ
て上記付加情報を伝送でき、受信側でも既存の処理を応
用して比較的簡便に上記付加情報を利用することができ
る。
【0045】また、本発明の実施の形態によるディジタ
ル放送用聴覚補償方法に用いる受信装置は、最適音声選
択手段から外部入力による選択画面表示の指示を受け
て、映像再生手段で選択画面を表示し、付加情報処理手
段で抽出された付加情報に基づいて、最適音声選択手段
で外部入力によって選択された音声の音声チャンネルを
特定し、特定された音声チャンネルの音声を音声再生手
段で復号して再生するものとしたから、視聴者である高
齢者等は、選択画面を表示して視覚的に容易に、自己に
とって最適に聴覚補償処理が施された音声を選択して聴
くことができる。
【0046】また、上記選択画面は、送信側で物理パラ
メータのパラメータ値を変化させて複数通りの聴覚補償
処理が施された各音声が、受信側で該物理パラメータに
対応する心理パラメータで表現して呈示されるものとし
たから、視聴者である高齢者等は、選択画面を表示して
視覚的に容易に任意の音声を選択できるだけでなく、難
解な物理パラメータではなく、分かり易い感覚的な心理
パラメータで表現された各音声から、自己にとって最適
な聴覚補償処理が施された音声を選択できる。
【0047】また、上記映像再生手段において作成され
る選択画面は、送信側で2種類の物理パラメータのパラ
メータ値を変化させて複数通りに聴覚補償処理を施され
た各音声が、該2種類の物理パラメータをそれぞれ軸と
する2次元の音声マトリックスとして呈示されるものと
したから、視聴者である高齢者等は、2次元の音声マト
リックスから、視覚的により容易に、自己にとって最適
な聴覚補償処理が施された音声を選択できる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明(請求項1)のデ
ィジタル放送用聴覚補償方法によれば、送信側から、番
組の音声として作成されたデータに複数通りの聴覚補償
処理を施した複数種類の音声データを別個の複数の音声
チャンネルで伝送するとともに、該音声チャンネルを識
別するための付加情報を多重化して伝送し、受信側で
は、該付加情報に基づいて、各音声チャンネルの音声に
施された聴覚補償処理を判断して最適音声を選択するた
めの選択画面を表示し、該選択画面から外部入力によっ
て任意に選択された音声チャンネルの音声を出力するも
のとしたから、様々に聴力低下を示す高齢者や聴覚障害
者などに対応して複数通りに聴覚補償処理を施した音声
を送信することができ、視聴者である高齢者等は、表示
された選択画面によって視覚的に容易に、自己にとって
最適に聴覚補償処理が施された音声を選択して該音声を
聴くことができる効果がある。
【0049】また、本発明(請求項2)のディジタル放
送用聴覚補償方法によれば、請求項1に記載のディジタ
ル放送用聴覚補償方法において、上記付加情報を、AR
IB(社団法人電波産業会)規格による番組配列情報の
コンポーネント記述子に記述するものとしたから、既存
の規格に準じて上記付加情報を伝送でき、受信側でも既
存の処理を応用して比較的簡便に上記付加情報を利用す
ることができる効果がある。
【0050】また、本発明(請求項3)のディジタル放
送用聴覚補償方法によれば、請求項1に記載のディジタ
ル放送用聴覚補償方法において、上記選択画面は、送信
側で物理パラメータのパラメータ値を変化させて複数通
りの聴覚補償処理が施された各音声が、受信側で該物理
パラメータに対応する心理パラメータで表現して呈示さ
れるものとしたから、視聴者である高齢者等は、選択画
面を表示して視覚的に容易に任意の音声を選択できるだ
けでなく、難解な物理パラメータではなく、分かり易い
感覚的な心理パラメータで表現された各音声から、自己
にとって最適な聴覚補償処理が施された音声を選択でき
る効果がある。
【0051】また、本発明(請求項4)のディジタル放
送用聴覚補償方法によれば、請求項1に記載のディジタ
ル放送用聴覚補償方法において、上記映像再生手段にお
いて作成される選択画面は、送信側で2種類の物理パラ
メータのパラメータ値を変化させて複数通りに聴覚補償
処理を施された各音声が、該2種類の物理パラメータを
それぞれ軸とする2次元の音声マトリックスとして呈示
されるものとしたから、視聴者である高齢者等は、2次
元の音声マトリックスから、視覚的により容易に、自己
にとって最適な聴覚補償処理が施された音声を選択でき
る効果がある。
【0052】また、本発明(請求項5)のディジタル放
送用聴覚補償方法に用いる受信装置によれば、最適音声
選択手段から外部入力による選択画面表示の指示を受け
て、映像再生手段で選択画面を表示し、付加情報処理手
段で抽出された付加情報に基づいて、最適音声選択手段
で外部入力によって選択された音声の音声チャンネルを
特定し、特定された音声チャンネルの音声を音声再生手
段で復号して再生するものとしたから、視聴者である高
齢者等は、選択画面を表示して視覚的に容易に、自己に
とって最適に聴覚補償処理が施された音声を選択して聴
くことができる効果がある。
【0053】また、本発明(請求項6)のディジタル放
送用聴覚補償方法に用いる受信装置によれば、請求項5
に記載のディジタル放送用聴覚補償方法において、上記
選択画面は、送信側で物理パラメータのパラメータ値を
変化させて複数通りの聴覚補償処理が施された各音声
が、受信側で該物理パラメータに対応する心理パラメー
タで表現して呈示されるものとしたから、視聴者である
高齢者等は、選択画面を表示して視覚的に容易に任意の
音声を選択できるだけでなく、難解な物理パラメータで
はなく、分かり易い感覚的な心理パラメータで表現され
た各音声から、自己にとって最適な聴覚補償処理が施さ
れた音声を選択できる効果がある。
【0054】また、本発明(請求項7)のディジタル放
送用聴覚補償方法に用いる受信装置によれば、請求項5
に記載のディジタル放送用聴覚補償方法において、上記
映像再生手段において作成される選択画面は、送信側で
2種類の物理パラメータのパラメータ値を変化させて複
数通りに聴覚補償処理を施された各音声が、該2種類の
物理パラメータをそれぞれ軸とする2次元の音声マトリ
ックスとして呈示されるものとしたから、視聴者である
高齢者等は、2次元の音声マトリックスから、視覚的に
より容易に、自己にとって最適な聴覚補償処理が施され
た音声を選択できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるディジタル放送用聴
覚補償方法において、視聴者が最適音声を選択するため
の音声マトリックスの例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態によるディジタル放送用聴
覚補償方法において用いるコンポーネント記述子を示す
図である。
【図3】ホルマント強調による聴覚補償処理の一例を示
す図である。
【図4】ダイナミックレンジ圧縮による聴覚補償処理の
一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態によるディジタル放送用聴
覚補償方法において、視聴者が最適音声を選択するため
のインジケータの例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態によるディジタル放送用聴
覚補償方法において用いる送信装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明の実施の形態による受信装置の構成例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
11 映像用符号器 12 音声用符号器 13 付加情報用符号器 14 多重化部 15 ディジタル変調器 16 アップコンバータ 22 受信手段 23 信号分離手段 24 付加情報処理手段 25 最適音声選択手段 26 リモコン手段 27 音声信号再生手段 28 映像信号再生手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側から番組のディジタル映像データ
    およびディジタル音声データをパケット化して多重化し
    た放送信号を伝送し、受信側で該放送信号を受信して番
    組を表示するディジタル放送において、 上記ディジタル音声データは、番組の音声として作成さ
    れたデータに複数通りの聴覚補償処理を施した複数種類
    の音声データを含み、 送信側は、該複数種類の音声データを別個の複数の音声
    チャンネルで伝送するとともに、該音声チャンネルを識
    別するための付加情報を、上記放送信号に多重化して伝
    送し、 受信側では、該付加情報に基づいて、各音声チャンネル
    の音声に施された聴覚補償処理を判断して最適音声を選
    択するための選択画面を表示し、該選択画面から外部入
    力によって任意に選択された音声チャンネルの音声を出
    力することを特徴とするディジタル放送用聴覚補償方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタル放送用聴覚
    補償方法において、 上記付加情報は、ARIB(社団法人電波産業会)規格
    による番組配列情報のコンポーネント記述子に記述する
    ものであることを特徴とするディジタル放送用聴覚補償
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタル放送用聴覚
    補償方法において、 上記受信側で作成される選択画面は、送信側で物理パラ
    メータのパラメータ値を変化させて複数通りに聴覚補償
    処理を施された各音声が、該物理パラメータに対応する
    心理パラメータで表現されて呈示されたものであること
    を特徴とするディジタル放送用聴覚補償方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のディジタル放送用聴覚
    補償方法において、 上記受信側で作成される選択画面は、送信側で2種類の
    物理パラメータのパラメータ値を変化させて複数通りに
    聴覚補償処理を施された各音声が、該2種類の物理パラ
    メータをそれぞれ軸とする2次元の音声マトリックスと
    して呈示されたものであることを特徴とする。
  5. 【請求項5】 番組の映像データ,番組の音声データに
    対して複数通りに聴覚補償処理が施された複数種類の音
    声データ,及び該複数種類の音声データがそれぞれ伝送
    される複数の音声チャンネルを識別するための付加情報
    を含むデータが多重化されて伝送されたディジタル放送
    信号を受信するディジタル放送用聴覚補償方法に用いる
    受信装置であって、 ディジタル放送信号を受信する受信手段と、 受信したディジタル放送信号から、映像信号,音声信
    号,及び付加情報を含む信号をそれぞれフィルタリング
    して分離する信号分離手段と、 分離された付加情報を含む信号から付加情報を抽出する
    付加情報処理手段と、 外部入力による最適音声を選択するための選択画面表示
    の指示を受け付けたり、抽出された付加情報に基づい
    て、外部入力によって選択された音声の音声チャンネル
    を特定する最適音声選択手段と、 分離された映像信号を復号して再生し、上記最適音声選
    択手段からの指示に従って、上記付加情報処理手段で抽
    出された付加情報に基づいて、外部入力によって任意の
    音声チャンネルの音声を選択するための選択画面を作成
    し、再生した映像に合成する映像再生手段と、 分離された音声信号のうち、特定された音声チャンネル
    の音声信号を復号して再生する音声再生手段とを備えた
    ことを特徴とするディジタル放送用聴覚補償方法に用い
    る受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のディジタル放送用聴覚
    補償方法に用いる受信装置において、 上記映像再生手段において作成される選択画面は、送信
    側で物理パラメータのパラメータ値を変化させて複数通
    りに聴覚補償処理が施された各音声が、該物理パラメー
    タに対応する心理パラメータで表現されて呈示されたも
    のであることを特徴とするディジタル放送用聴覚補償方
    法に用いる受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のディジタル放送用聴覚
    補償方法に用いる受信装置において、 上記映像再生手段において作成される選択画面は、送信
    側で2種類の物理パラメータのパラメータ値を変化させ
    て複数通りに聴覚補償処理を施された各音声が、該2種
    類の物理パラメータをそれぞれ軸とする2次元の音声マ
    トリックスとして呈示されたものであることを特徴とす
    るディジタル放送用聴覚補償方法に用いる受信装置。
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