JP2000340585A - 平面平行度調整装置を備えた加工装置 - Google Patents

平面平行度調整装置を備えた加工装置

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JP2000340585A
JP2000340585A JP11152170A JP15217099A JP2000340585A JP 2000340585 A JP2000340585 A JP 2000340585A JP 11152170 A JP11152170 A JP 11152170A JP 15217099 A JP15217099 A JP 15217099A JP 2000340585 A JP2000340585 A JP 2000340585A
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plane
adjusting device
controller
reference plane
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English (en)
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Kazumasa Osoniwa
和正 獺庭
Iwao Ichikawa
岩夫 市川
Norio Kawatani
典夫 川谷
Manabu Yamauchi
学 山内
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置が作動中でも基準平面に対する基準平面
板の平面平行度を自動的に、また、精密に調整できる平
面平行度調整装置を備えた加工装置を得ること。 【解決手段】 本発明の平面平行度調整装置を備えた加
工装置の一例としてボンディング装置1を採り上げて説
明すると、基準平面が形成されている電子回路基板Pに
対して所望の間隔を開けて吸着面61が平行になるよう
に対向して配設され、表裏の平面が互いに平行に仕上げ
られている基準平面板であるところのボンディングツー
ル6と、このボンディングツール6を回動自在に支持す
る煽りシャフト514、ボンディングツール6に傾き
(煽り)が生じた場合に、その傾きを検出できるよう
に、ボンディングツール6裏面62側の複数箇所に対向
して配設された平面度検出センサー521と、それらの
平面度検出センサー521に接続され、それぞれの検出
出力を処理し、所定の情報を出力するコントローラ9
と、このコントローラ9の出力情報に基づき前記ボンデ
ィングツール6の煽りを調整するマイクロメータ51
5、516などとから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準平面に対する
基準平面板の煽り(傾き)を調整する平面平行度調整装
置を備えた加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体装置のベアチップを電子
回路基板の平らな表面(電子部品装着面)に装着する場
合に所謂ボンディング装置が用いられる。この場合、基
準平面である前記電子回路基板の表面に対する面状ツー
ルの一つであるボンディングツールの平面の平面平行度
は極めて高い精度で保たれることが求められる。
【0003】このボンディングツールの平面平行度を測
定する従来の一つの手段としては、圧力によって色が変
化する感厚紙を用いる測定方法がある。この感厚紙によ
る測定方法は色の変化を目視で認知して平面平行度を判
断しているため、ミクロンオーダーの平面平行度を測定
することは非常に困難である。また、この測定は目視で
行われるため、個人差や体調によって、その判断は大き
く振れ、平面平行度の管理ができない。更にまた、平面
平行度の測定は定期的に行うのであるが、この測定方法
は手間が掛かることもあって生産前か生産後に1日に1
回程度と測定頻度が少なくなりがちになる。測定頻度が
少ないということは、仮に前回の測定時には平面平行度
が良好であっても、今測定した結果が不可であった場合
には、その間に生産された電子回路基板は接触不良や装
着ズレなどの不良品を数多く生産してしまっていること
になる。
【0004】この課題を解決するために、専用の変位計
を用いたボンディングツールの平面平行度の測定方法が
ある。この測定方法はレーザー、圧電素子等の変位計と
ビデオカメラによる画像処理装置を用いて平面平行度を
測定するものである。その例として、本出願人が出願
し、平成9年9月5日に公開された特開平9−2327
98「部品装着装置」や他の出願人が出願し、平成9年
8月19日に公開された特開平9−219425「ボン
ディング装置及びボンディング方法」を挙げることがで
きる。これらの発明ではいずれも可動テーブル(或いは
ステージ)に高感度検出センサーを組み込み、ボンディ
ングツールの煽り(傾き)を検出し、前記平面平行度を
調整する部品のボンディング装置が開示されている。そ
して前者の発明では、始めにボンディングヘッドの煽り
を合わせて、そのボンディングヘッドの各位置で高さ方
向(Z軸方向)の値を読み込み、経時変化(基準値から
の差)を見る方法を採っている。一方、後者の発明で
は、可動テーブルに対するボンディングヘッド面の各位
置の高さを測定する方法を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、前記いずれの
発明のボンディング装置においても、装着作業中に生じ
る駆動や環境などの変化、熱の影響などで、可動テーブ
ルの高さ方向(Z軸方向)の位置が微少に変化してしま
う。即ち、可動テーブル自体の動的精度が狂って悪影響
が出てしまい、不安定な検査となって前記平面平行度が
狂ってしまう。また、これらの発明装置では、装着作業
を行う前或いは装着作業を行った後の測定(検査)とな
り、装着作業中に前記平面平行度を測定し、調整するこ
とができない。更にまた、前記のように装着前と装着後
の測定検出となるため測定検出時間が生産時間に含まれ
ることになり、生産効率が落ちる。
【0006】本発明は前記のような課題を解決しようと
するものであって、装置が作動中であっても基準平面に
対する基準平面板の平面平行度を自動的に検出でき、精
密に調整できる平面平行度調整装置を備えた加工装置を
得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の本発明の平面平行度調整装
置を備えた加工装置は、基準平面を備えた基板と、その
基準平面に対して所望の間隔を開けて表面が平行になる
ように対向して配設され、表裏の平面が互いに平行に仕
上げられている基準平面板と、前記基板の基準平面に対
向している表面とは反対側の前記裏面側から前記基準平
面板の中心部を回動自在に支持する支持手段と、前記基
準平面板に煽りが生じた場合に、その煽りを検出できる
ように、前記支持手段により支持された前記基準平面板
の前記裏面側の複数箇所に対向して配設された煽り検出
センサーと、それらの煽り検出センサーに接続され、そ
れぞれの検出出力を処理し、所定の情報を出力するコン
トローラと、そのコントローラの出力情報に基づき前記
基準平面板の煽りを調整する調整手段とから構成して、
前記課題を解決している。また、請求項2に記載の本発
明の平面平行度調整装置を備えた加工装置では、請求項
1に記載の発明における前記調整手段を複数個のマイク
ロメータから構成して、前記課題を解決している。更に
また、請求項3に記載の本発明の平面平行度調整装置を
備えた加工装置では、前記調整手段を複数個のマイクロ
メータとモータから構成し、それぞれのモータを前記コ
ントローラの出力側に接続して構成し、前記課題を解決
している。
【0008】従って、請求項1に記載の本発明によれ
ば、装置が作動中であっても基準平面に対する基準平面
板の煽りを検出し、それら基板と基準平面板との平面平
行度を精密に調整できる。また、請求項1に記載の本発
明によれば、比較的簡単で安価な手段であるマイクロメ
ータを用いて前記基準平面板の煽りを、作動中であって
も微細に調整することができる。更にまた、請求項3に
記載の本発明の平面平行度調整装置によれば、請求項1
に記載の発明の前記作用効果に加えて、モータを用いて
前記基準平面板の煽りを、作動中であっても自動的に微
細に調整することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の平面平行度調整装
置を備えた加工装置の一例として、半導体装置の一つで
あるベアチップを電子回路基板の表面の所定の位置に装
着するためのボンディング装置を採り上げて説明する。
図1は本発明の実施形態のボンディング装置の構成を示
す概略的な正面図、図2は図1に示したボンディング装
置の側面図、図3は図1及び図2に示したボンディング
装置の平面平行度調整装置部分の拡大正面図、図4は図
1及び図2に示したボンディング装置の平面平行度調整
装置部分の拡大側面図、図5は図3及び図4に示した平
面平行度調整装置部分の第1実施形態の平面平行度調整
装置の拡大正面図、図6は図5に示した平面平行度調整
装置の要部の拡大上面図、図7は図3及び図4に示した
平面平行度調整装置部分の第2実施形態の平面平行度調
整装置の拡大正面図、そして図8は図7に示した平面平
行度調整装置の要部の拡大上面図である。
【0010】先ず、図1乃至図6を用いて本発明の第1
実施形態のボンディング装置の構成を説明する。図1及
び図2において、符号1は本発明のボンディング装置を
指す。このボンディング装置1は、架台2の上面に水平
に配設されているX−Yテーブル装置3と、このX−Y
テーブル装置3の上方に配設されたZ軸テーブル装置4
と、このZ軸テーブル装置4に平面平行度調整装置5を
介して支持されているボンディングツール6と、2視野
同軸カメラユニット7と、部品供給装置8と、このボン
ディング装置1全体を制御するコントローラ9と、監視
装置10(図5)とから構成されている。
【0011】前記X−Yテーブル装置3は架台2の水平
な上面に固定されていて、その上面に配設されたX−Y
テーブル31と、このX−Yテーブル31のX軸方向
(矢印Xで示した方向)への移動を支持するX軸ボール
ネジ32、このX軸ボールネジ32に連結されているX
軸エンコーダ33、X軸モータ34、前記X軸ボールネ
ジ32の軸を支持するガイド35、及び前記X−Yテー
ブル31のY軸方向(矢印Yで示した方向)への移動を
支持するY軸ボールネジ36、このY軸ボールネジ36
に連結されているY軸エンコーダ37、Y軸モータ3
8、前記Y軸ボールネジ36の軸を支持するガイド39
など(図3、図4)とから構成されており、前記X−Y
テーブル31のX軸方向の任意の位置への移動は前記X
軸モータ34によって行われ、X軸モータ34に具備し
ているX軸エンコーダ33がX軸モータ34の回転角、
回転量を検出することによって移動した距離が判り、ま
た、X−Yテーブル31のY軸方向の任意の位置への移
動は前記Y軸モータ38によって行われ、Y軸モータ3
8に具備しているY軸エンコーダ37がY軸モータ84
の回転角、回転量を検出することによって移動した距離
が判る。そしてまた、両者の制御の下にθ軸方向の任意
の位置に移動させることができる。
【0012】前記Z軸テーブル装置4は後記のボンディ
ングツール6と共にX−Yテーブル31の水平面に対し
て垂直方向(矢印Zで示した上下方向)に移動するもの
で、Z軸テーブル41、Z軸エンコーダ42を具備して
いるZ軸モータ43、Z軸ボールネジ44、ガイド45
などから構成されており、前記X−Yテーブル装置3を
避けて前記架台2に垂直に固定され、上方に伸びている
支柱21により支持されていて、コントローラ9の下
に、上端に取り付けられているZ軸モータ43により制
御され、Z軸エンコーダ42がZ軸モータ43の回転
角、回転量を検出することによって移動した距離が判
り、その移動量は前記コントローラ9に記憶される。
【0013】前記平面平行度調整装置5は、前記Z軸テ
ーブル41の下端部に取り付けられており、その詳細な
機構は後記する。この平面平行度調整装置5の下端部に
は前記ボンディングツール6が取り付けられている。こ
のボンディングツール6は、部品、このボンディング装
置1で装着する例では、半導体装置の一つであるベアチ
ップICを吸着する平面の吸着面61とこの吸着面61
に精密に平行に面出しされている裏面(背面)62とか
らなる構造の基準平面板である。
【0014】前記2視野同軸カメラユニット7は、X−
Yテーブル31とボンディングツール6との間の側方位
置に配設されていてX−Y−Z方向に移動する。上視野
のカメラでベアチップICのアライメント位置を、下視
野カメラで電子回路基板Pのアライメント位置を認識
し、その位置のずれをコントローラ9の演算処理によっ
て算出し、その補正量分だけ、X−Yテーブル31の位
置を移動させる。
【0015】前記部品供給装置8はトレイ、ウエハなど
のチップ収納器81に収納されているベアチップICを
アームなどによって反転させ、ボンディングツール6の
直下に移動、供給する装置である。この部品供給装置8
は支柱21に取り付けられている。
【0016】前記コントローラ9は架台2内に収容され
ており、前記X軸エンコーダ33、Y軸エンコーダ37
及びZ軸エンコーダ42が接続されていて、それらのエ
ンコーダからの信号が入力され、このコントローラ9中
の演算処理回路によって、その移動量を数値化するもの
であり、また、前記のように2視野同軸カメラユニット
7の監視の下にX−Yテーブル31、Z軸テーブル4
1、ボンディングツール6、部品供給装置8などの位置
制御、速度制御、後記する本発明装置の特徴である平面
平行度調整装置5の調整、制御なども行い、ボンディン
グ装置1全体の制御を司る機能を果たす。
【0017】前記監視装置10(図5、図7)は、モニ
ター11、表示灯12及びまたはブザー13で構成され
ており、これらは前記コントローラ9の出力側に接続さ
れていて、ボンディング装置1のトラブル、運転状態
(正常運転、運転停止など)を作業者に報知する働きを
司るものである。
【0018】次に、前記平面平行度調整装置5は、図5
及び図6に示した第1の実施形態の平面平行度調整装置
5Aでは、前記ボンディングツール6と煽りユニット5
10と平面度検出ユニット520とから構成されてい
る。煽りユニット510は垂直方向に中心軸を備えた円
筒状の支持部材511を中心に構成されており、その中
空部512の中心部に、中空部512の底部に位置した
球面軸513の上部に連結された煽りシャフト514が
配設されており、その煽りシャフト514の上端外周面
には2個のマイクロメータ515、516の先端部が当
接するように、前記支持部材511の外周側方から、そ
の45°の角度を互いに開けて2個のマイクロメータ5
15、516が取り付けられている。また、マイクロメ
ータ515、516のそれぞれ対向する支持部材511
の外周側方からはコイルバネ517で常に中心へ押圧さ
れ、煽りシャフト514に当接する押圧ピン518、5
19が配設されている。
【0019】前記球面軸513の下部には連結部材52
0を介して前記ボンディングツール6が固定されてい
る。これら連結部材520、球面軸513及び煽りシャ
フト514のそれぞれの中心軸線Laは一直線上に在
り、この連結部材520はボンディングツール6の平面
の中心部に固定されていて、前記中心軸線Laはボンデ
ィングツール6の平面に対して厳密に垂直になるように
固定されている。従って、それぞれのマイクロメータ5
15、516の押し引きによって球面軸513を中心に
煽りシャフト514を傾けることができる。ボンディン
グツール6は前記のように煽りシャフト514に一体化
されているために、煽りシャフト514が傾くことはボ
ンディングツール6の平面も傾きを生じることになる。
この平面平行度調整装置5Aは2方向(X方向とY方
向)に煽り機構があるため、ボンディングツール6の平
面の傾斜角度を自由に調整することができる。
【0020】前記平面度検出ユニット520は、4個の
平面度検出センサー521とこれらの取付け高さを調整
できる取付け部材522と前記平面度検出センサー52
1の出力信号を送出するセンサーアンプ523とから構
成されている。前記4個の平面度検出センサー521は
それぞれ取付け部材522によって前記支持部材511
の下方の外周部に、煽りシャフト514を中心にして対
象的に、そしてボンディングツール6の裏面62に対し
て垂直に、更に、同一の高さ位置で取り付けられてい
る。これらの平面度検出センサー521は、例えば、フ
ォトセンサーからなり、ボンディングツール6の裏面6
2の煽り(高さ)の距離を4箇所で測定する。その測定
距離の精度は0.5μm以下でも測定できるセンサーで
あることが望ましい。
【0021】また、これらの平面度検出センサー521
はセンサーアンプ523によって検出距離の上限、下限
の公差の設定が可能であり、極めて高い平面度が要求さ
れる場合には、この範囲を狭くし、それ程平面度が必要
でない場合には、前記範囲を広く設定できるものであ
る。つまり、前記検出距離を平面度検出センサー521
の取付け部材522によって機械的に設定し、検出距離
の公差をセンサーアンプ523によって電気的に設定す
ることになる。センサーアンプ523は、検出距離が範
囲内にある時はONの信号を、範囲外である時はOFF
の信号を出力コントローラ9へ送るものである。
【0022】平面平行度調整装置5Aはボンディングツ
ール6の平面平行度を3次元的に判断する必要があるた
め、平面度検出センサー521は少なくとも3個以上必
要であり、通常はこの実施形態のように4個の平面度検
出センサー521をボンディングツール6の前記位置に
配設することが望ましい。
【0023】平面平行度調整装置5Aは、以上、説明し
たような機構で構成されている。次に、この第1実施形
態の平面平行度調整装置5Aを備えたボンディング装置
1の動作を説明する。先ず、電子回路基板Pの所定の位
置にベアチップICを装着する作業を開始する前に、予
め、ボンディングツール6と平面度検出センサー521
の調整を行う。即ち、ボンディングツール6に関して
は、煽りユニット510を用いて、ボンディングツール
6の吸着面61のX−Yテーブル31の平面に対する平
面平行度を調整しておく。この場合、感圧紙、測長器、
カメラを用いた方法などの手段を用いて行う。また、平
面度検出ユニット520に関しては、それぞれの平面度
検出センサー521の検出距離をボンディングツール6
の裏面62に対して適正に調整し、そしてベアチップI
Cの装着作業に耐えられるボンディングツール6の吸着
面61の傾きを考慮して、公差範囲(検出距離公差の下
限値と上限値)をセンサーアンプ523に設定してお
く。
【0024】次に、チップ収納器81に収納されている
ベアチップICはアームなどの部品供給装置8によって
反転させられ、ボンディングツール6の直下に搬送さ
れ、吸着によってボンディングツール6の吸着面61で
保持される。そして、別途、電子回路基板Pが供給、固
定されたX−Yテーブル31はコントローラ9からの指
令によりベアチップICを載置できる指定の位置へ移動
する。この時、2視野同軸カメラユニット7は、その上
視野のカメラでベアチップICのアライメント位置を、
下視野カメラで電子回路基板Pのアライメント位置を認
識し、その位置のずれをコントローラ9の演算処理によ
って算出し、その補正量分だけ、X−Yテーブル31の
位置を移動させる。
【0025】その後、Z軸テーブル41と一体化してい
る平面平行度調整装置5、ボンディングツール6がコン
トローラ9の制御の下に定位値(原点位置)から垂直方
向に降下を開始する。Z軸テーブル41、平面平行度調
整装置5及びボンディングツール6は、電子回路基板P
とベアチップICが接触し、加圧、加熱(その他の触媒
効果)によって電子回路基板Pの所定の位置に接合され
た後、元の位置(原点)まで上昇する。電子回路基板P
の表面はここでは水平な基準平面となる。
【0026】ベアチップICを電子回路基板Pの表面に
接合する手段としては、電子回路基板PとベアチップI
Cとの間に樹脂、ACF(異方性導伝膜)、ACP(異
方性導伝ペースト)などの接合材を介する接合方法や超
音波振動などによる接合方法があるが、本発明において
は、接合方法は問わない。
【0027】平面平行度調整装置5は、前記一連の動作
中、常にボンディングツール6の裏面62を検出し続け
ている。そして、この一連の動作中、ボンディングツー
ル6が何らかの理由で、即ち、ベアチップICと電子回
路基板Pとの間への異物の混入、熱及び加圧による変
形、環境の変化、作業ミスなどで図5の矢印Rで示した
ように傾いてしまった場合、各平面度検出センサー52
1は検出距離の前記設定範囲を越えたことを検出し、コ
ントローラ9に対してOFFの信号を送ることになる。
つまり、外部の力(エネルギー)が加わったことにより
ボンディングツール6は通常の状態、即ち、X−Yテー
ブル31上の電子回路基板Pの上面とボンディングツー
ル6の吸着面61とが平行である状態から外れたことに
なり、これを傾きと判断する(図5)。また、何らかの
外力がベアチップICまたはボンディングツール6に掛
かり、それ自体が傾いた場合は、平面平行度調整装置5
のボンディングツール6の傾きに応じて、その場所の平
面度検出センサー521が反応し、その傾きを検出する
ことになる。これらが異常(傾き)を告げる信号として
コントローラ9へ送信されることになる。
【0028】コントローラ9はその信号を受けて、モニ
ター11で異常を表示するか、表示灯12を点灯させ、
或いはブザー13を作動させ、或いはこれらの併用で作
業者に報知する。また、この異常発生の場合には、不良
品を製造し続けないように、ボンディング装置1を停止
させる。
【0029】異常の原因が究明できた後、ボンディング
装置1を復帰させることになる。停止状態からボンディ
ング装置1を復帰させる場合には、作業者または他の装
置によって、ボンディングツール6の吸着面61と電子
回路基板Pの上面との平行度を平面平行度調整装置5の
煽りユニット510のマイクロメータ515、516を
微細に回動、操作し、煽りシャフト514の傾斜を調整
しながら再調整する。この場合、図5に示したように、
煽りシャフト514はこれに一体化されている球面軸5
13を中心に回動し、傾斜角度が変化することになる。
この操作を行うことで、煽りシャフト514に一体化さ
れているボンディングツール6の電子回路基板Pに対す
る平面平行度が微細に調整される。図5における点線図
示の状態はボンディングツール6が傾斜している状態を
示している。この再調整の際も各平面度検出センサー5
21が作動しており、作業者または他の装置は平面度検
出センサー521からコントローラ9に送信される規定
範囲内或いは規定範囲外の信号をモニター11、表示灯
12及び又はブザー13で確認しながら調整することに
なる。
【0030】なお、本発明のボンディング装置1におい
て、前記の平面平行度の確認を自動で行うタイミングは
作業者が任意の値、例えば、10ショット生産後に1回
の割合で自動測定するという具合に、コントローラ9内
のプログラムへ外部から設定することができるものであ
る。
【0031】また、本発明のボンディング装置1は、前
記ボンディングツール6の平面平行度の調整を自動的に
行わせることもできる。その自動装置の平面平行度調整
装置5Bを図7及び図8に示した。この第2実施形態の
平面平行度調整装置5Bには前記第1実施形態の平面平
行度調整装置5Aにおけるマイクロメータ515、51
6の代わりに駆動装置を備えたマイクロメータ515
1、5161が組み込まれている。即ち、これらのマイ
クロメータ5151、5161はそれぞれモータ515
2、5162とエンコーダ5153、5163を備えて
いる。これらのマイクロメータ5151、5161を備
えた煽りユニットを符号510Aで区別した。この煽り
ユニット510Aのその他の構成部分は前記煽りユニッ
ト510のものと同一であるので同一の符号を付した。
この煽りユニット510Aのモータ5152、5162
及びエンコーダ5153、5163をそれぞれコントロ
ーラ9に接続し、平面度検出ユニット520との組み合
わせで前記平面平行度を調整できるように構成されてい
る。無論、煽りユニット510AはX軸方向とY軸方向
に押し引き(調整)できるものである。つまり、ボンデ
ィングツール6の吸着面61及び裏面62が傾いた場
合、平面度検出ユニット520の平面度検出センサー5
21によってその傾きが検出され、その傾きの場所はコ
ントローラ9により把握されることから、その場所を修
正するようにモータ5152、5162が回転し、平面
度検出センサー521が前記設定範囲に入った場合、そ
の設定範囲に入ったという信号によってモータ515
2、5162が停止し、ボンディングツール6の平面平
行度が自動的に調整され、その平面度が保たれることに
なる。
【0032】このように、この平面平行度調整装置5B
を備えたボンディング装置1は、常時、煽りユニット5
10A、平面度検出ユニット520、コントローラ9を
作動させておくことにより、このボンディング装置1が
作動中も、常時、前記平面平行度を調整することがで
き、ボンディング装置1を停止させて調整する必要がな
く、稼働率を上げることができる。
【0033】以上の説明では、本発明はベアチップIC
を採り上げ、このベアチップICを電子回路基板P上に
装着するためのボンディング装置1として説明したが、
本発明はこのようなボンディング装置1に限定されるも
のではないことを付言しておく。即ち、ツールの高さが
重要な装置、例えば、半導体ウエハを研磨するスクライ
バー、半導体ウエハを切断するダイサー、磁気テープレ
コーダーなどに見受けられる軸をシャシーなどに供給す
る軸供給機、電子チップ部品をマウントするマウンター
実装機などのボンディングツール先端の平面平行度検出
や多軸のZ軸を持つ実装機のようなものは、それぞれの
ノズル先端の高さが一定であることが望ましいものにも
応用することができる。
【0034】前記スクライバーの場合は、研磨ディスク
の平面が半導体ウエハの被研磨面に平行に保持されてい
ることが重要であることから、研磨ディスクを保持す
る、例えば、平面板に本発明の平面平行度調整装置を適
用すればよく、前記ダイサーの場合は、カッターが傾斜
すると、切断位置、切断深さが異なってくることから、
半導体ウエハの平面に対してカッターを垂直に保持する
必要がある。従って、カッターの回転軸と平行な平面板
でカッターを保持し、この平面板と半導体ウエハの平面
とが常に一定に維持されるように、その平面板に前記平
面平行度調整装置を取り付ければよい。これらの平面板
は本発明における基準平面板であり、半導体ウエハは本
発明における基準平面を備えた基板である。前記軸供給
機の場合も同様である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の平面平行度調整装置を備えた加工装置は、 1.感圧紙を用いることなく、設定時間、または設定回
数(部品を電子回路基板に装着する場合は、その装着回
数)を自動で行うため、人手を煩わせることがない 2.加工しながら基準平面板の状態を把握できるため、
従来の加工時間及び検出(チェック)時間から、その検
出時間を省略でき、加工効率が向上する 3.感圧紙を用いず、平面度検出センサーによって認識
するため、作業者による個人差がなく、基準平面板の平
面平行度の合否判断は極めて正確である 4.コントローラによる測定時間、測定回数などを設定
でき、自動的に測定するため、経時的な変化を諸設定に
より極力抑えることができ、品質の向上と安定を保つこ
とができる 5.基準平面板の平面平行度の調整をモニターなどの監
視装置を用いて行うことができるため、短時間に、しか
も確実に調整することができる 6.平面度検出センサーを基準平面板の上方に取り付け
るため、装置全体をコンパクトに、そして小型化でき、
しかも既存の加工装置の機構を大幅に変更することなく
利用できるので比較的安価に製作できるなど、数々の優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のボンディング装置の構成
を示す概略的な正面図である。
【図2】 図1に示したボンディング装置の側面図であ
る。
【図3】 図1及び図2に示したボンディング装置の平
面平行度調整装置部分の拡大正面図である。
【図4】 図1及び図2に示したボンディング装置の平
面平行度調整装置部分の拡大側面図である。
【図5】 図3及び図4に示した平面平行度調整装置部
分の第1実施形態の平面平行度調整装置を拡大した一部
断面側面図である。
【図6】 図5に示した平面平行度調整装置の要部の拡
大上面図である。
【図7】 図3及び図4に示した平面平行度調整装置部
分の第2実施形態の平面平行度調整装置を拡大した一部
断面側面図である。
【図8】 図7に示した平面平行度調整装置の要部の拡
大上面図である。
【符号の説明】
1…本発明の実施形態のボンディング装置、2…架台、
21…支柱、3…X−Yテーブル装置、31…X−Yテ
ーブル、33…X軸エンコーダ、34…X軸モータ、3
7…Y軸エンコーダ、38…Y軸モータ、4…Z軸テー
ブル装置、41…Z軸テーブル、42…Z軸エンコー
ダ、43…Z軸モータ、5…平面平行度調整装置、5A
…第1実施形態の平面平行度調整装置、5B…第2実施
形態の平面平行度調整装置、510,510A…煽りユ
ニット、511,516,5151,5161…マイク
ロメータ、514…煽りシャフト、520…平面度検出
ユニット、521…平面度検出センサー、522…取付
け部材、523…センサーアンプ、6…ボンディングツ
ール、61…ボンディングツール6の吸着面、62…ボ
ンディングツール6の裏面、7…2視野同軸カメラユニ
ット、8…部品供給装置、9…コントローラ、10…監
視装置、11…モニター、12…表示灯、13…ブザ
ー、IC…ベアチップ、P…電子回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川谷 典夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 山内 学 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 Fターム(参考) 3C029 DD00 5F047 FA16 FA79 FA84

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準平面を備えた基板と、 該基準平面に対して所望の間隔を開けて表面が平行にな
    るように対向して配設され、表裏の平面が互いに平行に
    仕上げられている基準平面板と、 前記基板の基準平面に対向している表面とは反対側の前
    記裏面側から前記基準平面板の中心部を回動自在に支持
    する支持手段と、 前記基準平面板に煽りが生じた場合に、その煽りを検出
    できるように、前記支持手段により支持された前記基準
    平面板の前記裏面側の複数箇所に対向して配設された煽
    り検出センサーと、 該煽り検出センサーに接続され、それぞれの検出出力を
    処理し、所定の情報を出力するコントローラと、 該コントローラの出力情報に基づき前記基準平面板の煽
    りを調整する調整手段とから構成されている平面平行度
    調整装置を備えた加工装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段が複数個のマイクロメータ
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    平面平行度調整装置を備えた加工装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段が複数個のマイクロメータ
    とモータからなり、それぞれのモータが前記コントロー
    ラの出力側に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載の平面平行度調整装置を備えた加工装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019244136A3 (de) * 2018-06-23 2020-03-12 Besi Switzerland Ag Stellantrieb für einen bondkopf
CN111243986A (zh) * 2018-11-28 2020-06-05 三星显示有限公司 接合装置及接合方法
JP7455117B2 (ja) 2018-09-28 2024-03-25 ロヒンニ リミテッド ライアビリティ カンパニー 微調整により半導体デバイスの転写速度を加速する方法および装置

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