JP2000340360A - 有機エレクトロルミネセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネセンス素子

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JP2000340360A
JP2000340360A JP11151327A JP15132799A JP2000340360A JP 2000340360 A JP2000340360 A JP 2000340360A JP 11151327 A JP11151327 A JP 11151327A JP 15132799 A JP15132799 A JP 15132799A JP 2000340360 A JP2000340360 A JP 2000340360A
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JP
Japan
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segments
group
anode
cathode
power supply
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JP11151327A
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English (en)
Inventor
Junichi Maruyama
淳一 丸山
Hitoshi Wakai
仁資 若井
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Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示に供されるセグメントの領域を増やして
大きな表示面積が確保できる有機エレクトロルミネセン
ス素子を提供する。 【解決手段】 有機エレクトロルミネセンス素子10
は、透明基板11上に透明導電材料からなる陽極12、
ひとつ以上の層で構成される有機層13及び陽極12と
対向するように金属導電材料からなる陰極14を少なく
とも有している。陽極12又は陰極14の一方を表示す
る形状に応じた複数個のセグメントに分割形成すると共
に他方をコモンとし、前者はN(Nは2以上の整数)個
以下の個数のセグメントを直列接続することによりグル
ープ化してその各グループがスイッチング回路20へ接
続され、後者はN個に分割形成して夫々がスイッチング
回路30へ接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機エレクトロル
ミネセンス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】透明基板上に酸化インジウム錫(IT
O)等の透明導電材料からなる陽極,ひとつ以上の層で
構成される有機層(少なくとも有機発光層の単層構造、
あるいは、陽極側から正孔注入層,正孔輸送層,(有機
発光層)及び電子輸送層等の何れかを有機発光層と共に
積層形成した多層構造から成る)及びアルミニュウム
(Al)等の金属導電材料からなる陰極を少なくとも有
する有機エレクトロルミネセンス素子は、例えば特公平
6−32307号公報で開示されている。
【0003】斯かる有機エレクトロルミネセンス素子
は、陽極と陰極との形状により所定のパターンで発光可
能となるもので、陽極と陰極との間に数ボルト〜数十ボ
ルトの直流電圧を印加することにより、有機層からの前
記パターンに応じた発光を透明基板を通して見ることが
でき、薄膜型や分散型のエレクトロルミネセンス素子と
比較して、低電圧駆動が可能となる利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陽極又は陰
極の一方を表示する形状に応じた複数の表示画素(セグ
メント)に分割し、他方を共通(コモン)として選択発
光させる所謂セグメント型表示の有機エレクトロルミネ
センス素子は、例えば特開平9−106887号公報で
開示されており、好みの表示形状を得やすいという利点
を有している。
【0005】しかしながら、斯かる有機エレクトロルミ
ネセンス素子では、コモンは外部駆動回路との接続用配
線が1本で済むものの、セグメントはセグメントの個数
だけ配線用電極が必要となり、例えば日の字型7セグメ
ントを用いて数字の「0」〜「9」を表示する構成では
セグメント用として7本の接続用配線が必要であり、6
桁の数字を表示するためには42本の接続用配線を形成
しなければならない。
【0006】このことは、有機エレクトロルミネセンス
素子における接続用配線の占める割合が大きくなること
を意味しており、表示に供されるセグメントの領域が圧
迫されて十分な表示面積が確保できにくいという問題が
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の有機エレクトロ
ルミネセンス素子は、請求項1に記載の通り、透明基板
上に透明導電材料からなる陽極、ひとつ以上の層で構成
される有機層及び前記陽極と対向するように金属導電材
料からなる陰極を少なくとも有することにより所定のパ
ターンで発光可能な有機エレクトロルミネセンス素子で
あって、前記陽極又は前記陰極の一方を表示する形状に
応じた複数個のセグメントに分割形成すると共に他方を
コモンとし、前者はN(Nは2以上の整数)個以下の個
数のセグメントを直列接続することによりグループ化し
てその各グループが駆動回路へ接続され、後者はN個に
分割形成して夫々が駆動回路へ接続されていることを特
徴とする。特に、前記セグメントが7個のセグメントか
らなる日の字型に形成されていることを特徴とし(請求
項3)、前記Nが2以上4以下の整数であることを特徴
とし(請求項4)、前記グループ化に際しては、前記セ
グメントの個々の面積を測定して、値の近いものをひと
つのグループにすることを特徴とする(請求項5)。
【0008】また本発明の有機エレクトロルミネセンス
素子は、請求項2に記載の通り、透明基板上に透明導電
材料からなる陽極、ひとつ以上の層で構成される有機層
及び金属導電材料からなる陰極を少なくとも有すること
により所定のパターンで発光可能な有機エレクトロルミ
ネセンス素子であって、前記陽極又は前記陰極の一方を
表示する形状に応じた複数個のセグメントに分割形成す
ると共に他方をコモンとし、前者はN(Nは2以上の整
数)個以下の個数のセグメントを直列接続することによ
りグループ化してその各グループが駆動回路へ接続さ
れ、後者はN個に分割形成して夫々が駆動回路へ接続さ
れ、前記各駆動回路は電源回路へ接続され、前記各駆動
回路により前記セグメント及び前記コモンが1/Nデュ
ーティのダイナミック駆動により駆動されることを特徴
とする。特に、前記セグメントが7個のセグメントから
なる日の字型に形成されていることを特徴とし(請求項
3)、前記Nが2以上4以下の整数であることを特徴と
し(請求項4)、前記グループ化に際しては、前記セグ
メントの個々の面積を測定して、値の近いものをひとつ
のグループにすることを特徴とする(請求項5)。
【0009】なお、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子は、請求項6に記載の通り、請求項5における前
記面積差の割合が20%以内の前記セグメントをひとつ
のグループにすることを特徴とする。
【0010】また、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子は、請求項7に記載の通り、透明基板上に透明導
電材料からなる陽極、ひとつ以上の層で構成される有機
層及び金属導電材料からなる陰極を少なくとも有するこ
とにより所定のパターンで発光可能な有機エレクトロル
ミネセンス素子であって、前記陽極又は前記陰極の一方
を表示する形状に応じた複数個のセグメントに分割形成
すると共に他方をコモンとし、前者はN(Nは2以上の
整数)個以下の個数のセグメントを直列接続することに
よりグループ化してその各グループが駆動回路へ接続さ
れ、後者はN個に分割形成して夫々が駆動回路へ接続さ
れ、前記各駆動回路は定電圧源である電源回路へ接続さ
れ、前記各駆動回路により前記セグメント及び前記コモ
ンが1/Nデューティのダイナミック駆動により駆動さ
れることを特徴とする。特に、前記各グループの前記セ
グメントを含んだ前記電源回路までの合計抵抗値の差の
割合が20%以内であることを特徴とし(請求項8)。
前記各グループの前記セグメントを含んだ前記電源回路
までの合計抵抗値の差の割合が20%以内に収まるよう
に前記各グループにおける前記セグメントと前記電源回
路との間に調整抵抗を介在させることを特徴とする(請
求項9)。
【0011】なお、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子は、請求項10に記載の通り、請求項9における
前記調整抵抗がトリミング抵抗であることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明の有機エレクトロルミネセン
ス素子は、請求項11に記載の通り、透明基板上に透明
導電材料からなる陽極、ひとつ以上の層で構成される有
機層及び金属導電材料からなる陰極を少なくとも有する
ことにより所定のパターンで発光可能な有機エレクトロ
ルミネセンス素子であって、前記陽極又は前記陰極の一
方を表示する形状に応じた複数個のセグメントに分割形
成すると共に他方をコモンとし、前者はN(Nは2以上
の整数)個以下の個数のセグメントを直列接続すること
によりグループ化してその各グループが駆動回路へ接続
され、前記グループ化に際しては前記セグメントの個々
の面積を測定して前記面積差の割合が20%以内の前記
セグメントをひとつのグループとすると共に前記各グル
ープの前記セグメントを含んだ前記電源回路までの合計
抵抗値の差の割合が20%以内に収まるように前記各グ
ループにおける前記セグメントと前記電源回路との間に
調整抵抗を介在させ、後者はN個に分割形成して夫々が
駆動回路へ接続され、前記各駆動回路は定電圧源である
電源回路へ接続され、前記各駆動回路により前記セグメ
ント及び前記コモンが1/Nデューティのダイナミック
駆動により駆動されることを特徴とする。特に、前記セ
グメントが7個のセグメントからなる日の字型に形成さ
れていることを特徴とする(請求項12)。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明によれば、
セグメント12a〜12fを直列接続することによりグ
ループ化してその各グループA〜Dが駆動回路20へ接
続されることにより、セグメント12a〜12fにつな
がる接続用配線が従来技術に比べて少なくて済み、有機
エレクトロルミネセンス素子10における接続用配線の
占める割合が従来技術に比べて著しく低下するため、表
示に供されるセグメント12a〜12fの領域が圧迫さ
れることなく十分な表示面積が確保できる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、陽極12
は2個以下の個数のセグメント12a〜12fを直列接
続することによりグループ化してその各グループA〜D
が駆動回路20へ接続され、陰極14は2個に分割形成
して夫々が駆動回路30へ接続され、各駆動回路20,
30によりセグメント12a〜12f及びコモン14
a,14bが1/2デューティのダイナミック駆動によ
り駆動されることにより、セグメント12a〜12fの
切替時に駆動条件(電圧値又は電流値)を変える必要が
ないため、駆動回路20,30全体の構成を簡素化で
き、これに応じてコストの低減を図ることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2において、陽極12が7個のセグメント1
2a〜12fからなる日の字型に形成されている場合
に、この各セグメント12a〜12fと電源回路20と
を接続する接続用配線の本数を低減することができる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2において、Nとして2以上4以下の整数を
選択し、スイッチング回路20,30により1/Nデュ
ーティのダイナミック駆動を行わせることにより、全体
にバランスのとれた表示動作を実現することができる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2において、グループ化に際しては、セグメ
ント12a〜12fの個々の面積を測定して、値の近い
ものをひとつのグループA〜Dにすることにより、セグ
メント12a〜12fにおける発光ムラを抑えることが
できる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
において、面積差の割合が20%以内のセグメント12
a〜12fをひとつのグループA〜Dにすることによ
り、セグメント12a〜12fにおける発光ムラを抑え
ることができる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、陽極12
は2個以下の個数のセグメント12a〜12fを直列接
続することによりグループ化してその各グループA〜D
が駆動回路20へ接続され、陰極14は2個に分割形成
して夫々が駆動回路30へ接続され、各駆動回路20,
30によりセグメント12a〜12f及びコモン14
a,14bが1/2デューティのダイナミック駆動によ
り駆動され、特に定電圧源である電源回路50を用いる
ことにより、セグメント12a〜12fの切替時に駆動
条件(電圧値)を変える必要がないため、駆動回路2
0,30全体の構成を簡素化でき、これに応じてコスト
の低減を図ることができると共に、定電流源によるダイ
ナミック駆動に比べて全体の構成を簡素化することがで
きる。
【0020】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
において、各グループA〜Dのセグメント12a〜12
fを含んだ電源回路40までの合計抵抗値の差の割合が
20%以内であると、各グループA〜Dにおける発光ム
ラを抑えることができる。
【0021】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
において、各グループA〜Dのセグメント12a〜12
fを含んだ電源回路40までの合計抵抗値の差の割合が
20%以内に収まるように調整抵抗50A〜50Dを介
在させることにより、各グループA〜Dにおける発光ム
ラを抑えることができる。
【0022】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9において、調整抵抗50A〜50Dがトリミング抵抗
であることにより、グループA〜D単位でセグメント1
2a〜12fの発光強度を測定しながら、抵抗50A〜
50Dの抵抗値を調整することができる。
【0023】請求項11に記載の発明によれば、陽極1
2は2個以下の個数のセグメント12a〜12fを直列
接続することによりグループ化してその各グループA〜
Dが駆動回路20へ接続され、グループ化に際してはセ
グメント12a〜12fの個々の面積を測定して前記面
積差の割合が20%以内のセグメント12a〜12fを
ひとつのグループとすると共に各グループA〜Dのセグ
メント12a〜12fを含んだ電源回路40までの合計
抵抗値の差の割合が20%以内に収まるように調整抵抗
50A〜50Dを介在させることにより、セグメント1
2a〜12fにおける発光輝度のバラツキを抑えること
ができる。
【0024】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11において、陽極12が7個のセグメント12a〜1
2fからなる日の字型に形成されている場合に、この各
セグメント12a〜12fと電源回路20とを接続する
接続用配線の本数を低減することができる。
【0025】
【実施例】本発明を、添付図面に示した実施例に基づき
説明する。
【0026】図1で示すように、有機エレクトロルミネ
センス素子10は、透明基板11上にITO等の透明導
電材料からなる陽極12,ひとつ以上の層で構成される
有機層13(少なくとも有機発光層の単層構造、あるい
は、陽極側から正孔注入層,正孔輸送層,(有機発光
層)及び電子輸送層等の何れかを有機発光層と共に積層
形成した多層構造から成る)及びAl等の金属導電材料
からなる陰極14を少なくとも有する。
【0027】この有機エレクトロルミネセンス素子10
は、陽極12と陰極14の夫々に駆動回路となるスイッ
チング回路20,30が接続してあり、これらスイッチ
ング回路20,30に電源回路40が接続されている。
【0028】斯かる有機エレクトロルミネセンス素子1
0は、陽極12と陰極14との後述する形状により所定
のパターンで発光可能となるもので、陽極12と陰極1
4との間に数ボルト〜数十ボルトの電源を用意すること
により、有機層13からの発光を透明基板11を通して
見ることができる。
【0029】本実施例では、陽極12を複数のセグメン
トに分割し、陰極14を共通コモンとして選択発光させ
ることにより、例えば数字の「0」〜「9」を表示する
ことのできる所謂セグメント型表示の有機エレクトロル
ミネセンス素子10としている。
【0030】具体的に説明すると、陽極12は、図2で
示すように、頂点から時計方向に向かって順次位置する
6個のセグメント12a〜12f及び中央に位置する1
個のセグメント12gの合計7個のセグメントからなる
日の字型に構成され、セグメント12a,12g(グル
ープA)、セグメント12b,12c(グループB)、
セグメント12d(グループC)、セグメント12e,
12f(グループD)のようにグループ化されており、
セグメント12a〜12fは各グループA〜D単位で接
続配線を介して外部の駆動回路と接続されている。な
お、図2では、7個のセグメント12a〜12fで1個
の日の字を形成すると共に、これが6個並設している構
成の陽極12を示しており、その内の右端に位置するも
ののみグループ化しているが、他も同様な電気的接続が
されていることは言うまでもない。
【0031】この陽極12のグループ化に際しては、図
3(a)で示すように、セグメント12a〜12fの面
積を測定して、その近いものをひとつのグループとする
ことが望ましく、この理由については後述する。なお、
図3(a)は最も面積の小さいセグメント12eを基準
とした面積比で表している。
【0032】また、図4で示すように、陰極14は、陽
極12と対抗する形状である2個のコモン14a,14
bとに区分け形成されており、コモン毎に外部の駆動回
路と接続されている。なお、同一のコモン14a(14
b)には、同一グループを構成するセグメント12a〜
12fが対向しないように陽極12の形状を設定してい
る。
【0033】図5は、有機エレクトロルミネセンス素子
10とスイッチング回路20,30及び電源回路40の
回路図を示しており、セグメント12a〜12fに対応
する各表示画素をダイオードとして表示しており、セグ
メント型表示の有機エレクトロルミネセンス素子10を
所謂ダイナミック駆動するものである。
【0034】各グループA〜Dはスイッチング回路20
を構成する各スイッチ20A〜20Dを介して電源回路
40の高電位側に接続され、コモン14a,14bはス
イッチング回路30を構成するスイッチ31,32の各
共通接点31a,32aに接続され、これらスイッチ3
1,32の一方の切替接点31b,32bは電源回路4
0の高電位側、他方の切替接点31c,32cは接地側
に夫々接続されている。
【0035】スイッチング回路30は、1/2デューテ
ィで駆動されるもので、例えばスイッチ31が電源回路
40の高電位側と接続されている(接点31aと接点3
1bが通電状態)場合には、スイッチ32は接地側と接
続されており(接点32aと接点32cが通電状態)、
反対にスイッチ32が電源回路40の高電位側と接続さ
れている(接点32aと接点32bが通電状態)場合に
は、スイッチ31は接地側と接続される(接点31aと
接点31cが通電状態)。
【0036】従って、数字の「1」を表示する場合に
は、セグメント12b,12cの個所が発光するよう
に、スイッチング回路20のスイッチ20Bのみをオン
して、その他はオフとする。
【0037】また、数字の「2」を表示する場合には、
セグメント12a,12b,12d,12e,12gの
個所が発光するように、スイッチング回路20のスイッ
チ20A,20Cは常時オンとし、スイッチ20B、2
0Dはスイッチング回路30のスイッチ31の接点31
aと接点31cが通電状態の場合にオンで、スイッチ3
2の接点32aと接点32cが通電状態の場合にオフす
るように切替る。
【0038】数字「3」〜「9」を表示する場合も同様
であってそれらの具体的な説明は省略し、このように、
スイッチング回路20,30によって、有機エレクトロ
ルミネセンス素子10はダイナミック駆動される。斯か
るダイナミック駆動は、セグメント12a〜12gの切
替時に駆動条件(電圧値)を変える必要がないため、駆
動回路全体の構成を簡素化でき、これに応じてコストの
低減を図ることができる。ダイナミック駆動を行うに
は、セグメント12a〜12gを駆動するための電源回
路50として、定電圧源を用いる場合と定電流源を用い
る場合とが考えられるが、前者はコモン14a,14b
を駆動するための電源回路50と兼用することができる
ため、後者に比べて全体の構成を簡素化することができ
る。
【0039】ところで、セグメント12a〜12gの個
所における発光強度は、電流密度に比例するため、セグ
メント12a〜12gの面積により異なる。従って、複
数のセグメントが接続されているグループA,B,Dで
は、一方のセグメントの個所を発光させる時と他方のセ
グメントの個所を発光させる時とで輝度に大きな差を生
じないように、同一グループを構成するセグメントは、
その面積差に大きな違いがないものを選択することが必
要である。本実施例では、図3(b)で示したように、
各グループA〜Dにおける面積差の割合は、2.23%
〜9.60%であって視覚検査において差は認められな
かったが、20%を越えると顕著な差が認められること
となって表示品位の低下を招き実用的ではないことを実
験により確認した。なお、面積差の割合は、各グループ
A〜Dを構成するセグメントの面積差をそのグループの
最大面積のセグメントの面積で除した割合である。
【0040】また、各グループA〜D間での輝度にも大
きな差を生じないことが必要であり、例えば図5で示し
たように、スイッチング回路20と電源回路40との間
に、各グループA〜Dと直列に調整抵抗50A〜50D
を接続し、これらの抵抗50A〜50Dの値を調整する
ことにより、各グループA〜Dに印加される電圧を調整
して輝度を揃えることは有効である。本実施例では、抵
抗50A〜50Dとしてトリミング抵抗を用いることに
より、実際の通電状態においてセグメント12a〜12
gの個所における発光強度を測定しながら、抵抗50A
〜50Dをレーザーで傷付けながらそれらの抵抗値を調
整することができ、作業性向上に寄与するものとなる。
【0041】挿入された抵抗50A〜50Dとパネル抵
抗(前記接続用配線抵抗と有機エレクトロルミネセンス
素子10の等価抵抗等の内部抵抗の総和)との各グルー
プA〜D毎の合計の抵抗値の差の割合が20%を越える
と前記輝度に関する視覚検査において顕著な差が認めら
れることとなって表示品位の低下を招き実用的ではない
ことを実験により確認した。なお、抵抗値差の割合は、
各グループA〜Dの抵抗値差を最大抵抗値のグループの
抵抗値で除した割合である。
【0042】日の字型7セグメントを用いて数字の
「0」〜「9」を表示する従来技術の構成では、セグメ
ント用として7本の接続用配線が必要であり、6桁の数
字を表示するためには42本の接続用配線を形成しなけ
ればならなかったが、斯かる発明によれば、セグメント
12a〜12fにつながる接続用配線は1個の数字当た
り4本、合計24本の接続用配線で済むこととなり、有
機エレクトロルミネセンス素子10における前記接続用
配線の占める割合が従来技術に比べて著しく低下するた
め、表示に供されるセグメント12a〜12fの領域が
圧迫されることなく十分な表示面積が確保できることと
なる。
【0043】また、陽極12を2個以下の個数のセグメ
ントを直列接続し、陰極14を2個のコモン14a,1
4bとして、スイッチング回路20,30により1/2
デューティのダイナミック駆動する構成を示したが、こ
れに限らず陽極12をN(Nは2以上の整数)個以下の
個数のセグメントを直列接続し、陰極14をN個のコモ
ンに分割形成して1/Nデューティで駆動する構成とし
ても良い。Nが大きくなるほど前記グループの数が減少
して接続配線の個数が減り、よって表示に供されるセグ
メント12a〜12fの領域を増やせる利点を有するも
のの、Nが大きくなる程スイッチングが頻繁になり表示
ムラを発生させる等の欠点も顕在化するため、実際の使
用に際しては有機エレクトロルミネセンス素子10全体
としてバランスのとれた表示動作を実現する条件とし
て、N=2〜4が最適である。
【0044】また、前記実施例では、陽極12をセグメ
ント、陰極14をコモンとしたが、反対に陽極12をコ
モン、陰極14をセグメントとしても良い。
【0045】なお、前記実施例では、グループA〜Dに
接続する電源回路40を定電圧源としたが定電流源とし
て、有機エレクトロルミネセンス素子10を定電流によ
る1/Nデューティによるダイナミック駆動することも
できる。その場合には各グループA〜Dのセグメント1
2a〜12fを含んだ電源回路40までの合計抵抗値の
差を考慮する必要がなくなり、よって調整抵抗50A〜
50Dを介在させる必要はない。この場合にも、スイッ
チング回路20,30によって、有機エレクトロルミネ
センス素子10はダイナミック駆動され、前記実施例と
同様にセグメント12a〜12fの切替時に駆動条件
(電流値)を変える必要がないため、駆動回路全体の構
成を簡素化でき、これに応じてコストの低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の構成図。
【図2】 同上実施例のセグメントの構成を示す平面
図。
【図3】 同上実施例のセグメントのグループ化を示す
説明図。
【図4】 同上実施例のコモンの構成を示す平面図。
【図5】 同上実施例における駆動方法を説明する回路
図。
【符号の説明】 10 有機エレクトロルミネセンス素子 12 陽極 12a〜12f セグメント 14 陰極 14a,14b コモン 20,30 スイッチング回路(駆動回路) 40 電源回路 50A〜50D 調整抵抗

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に透明導電材料からなる陽
    極、ひとつ以上の層で構成される有機層及び前記陽極と
    対向するように金属導電材料からなる陰極を少なくとも
    有することにより所定のパターンで発光可能な有機エレ
    クトロルミネセンス素子であって、前記陽極又は前記陰
    極の一方を表示する形状に応じた複数個のセグメントに
    分割形成すると共に他方をコモンとし、前者はN(Nは
    2以上の整数)個以下の個数のセグメントを直列接続す
    ることによりグループ化してその各グループが駆動回路
    へ接続され、後者はN個に分割形成して夫々が駆動回路
    へ接続されていることを特徴とする有機エレクトロルミ
    ネセンス素子。
  2. 【請求項2】 透明基板上に透明導電材料からなる陽
    極、ひとつ以上の層で構成される有機層及び金属導電材
    料からなる陰極を少なくとも有することにより所定のパ
    ターンで発光可能な有機エレクトロルミネセンス素子で
    あって、前記陽極又は前記陰極の一方を表示する形状に
    応じた複数個のセグメントに分割形成すると共に他方を
    コモンとし、前者はN(Nは2以上の整数)個以下の個
    数のセグメントを直列接続することによりグループ化し
    てその各グループが駆動回路へ接続され、後者はN個に
    分割形成して夫々が駆動回路へ接続され、前記各駆動回
    路は電源回路へ接続され、前記各駆動回路により前記セ
    グメント及び前記コモンが1/Nデューティのダイナミ
    ック駆動により駆動されることを特徴とする有機エレク
    トロルミネセンス素子。
  3. 【請求項3】 前記セグメントが7個のセグメントから
    なる日の字型に形成されていることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネセンス素
    子。
  4. 【請求項4】 前記Nが2以上4以下の整数であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機エレク
    トロルミネセンス素子。
  5. 【請求項5】 前記グループ化に際しては、前記セグメ
    ントの個々の面積を測定して、値の近いものをひとつの
    グループにすることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  6. 【請求項6】 前記面積差の割合が20%以内の前記セ
    グメントをひとつのグループにすることを特徴とする請
    求項5に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  7. 【請求項7】 透明基板上に透明導電材料からなる陽
    極、ひとつ以上の層で構成される有機層及び金属導電材
    料からなる陰極を少なくとも有することにより所定のパ
    ターンで発光可能な有機エレクトロルミネセンス素子で
    あって、前記陽極又は前記陰極の一方を表示する形状に
    応じた複数個のセグメントに分割形成すると共に他方を
    コモンとし、前者はN(Nは2以上の整数)個以下の個
    数のセグメントを直列接続することによりグループ化し
    てその各グループが駆動回路へ接続され、後者はN個に
    分割形成して夫々が駆動回路へ接続され、前記各駆動回
    路は定電圧源である電源回路へ接続され、前記各駆動回
    路により前記セグメント及び前記コモンが1/Nデュー
    ティのダイナミック駆動により駆動されることを特徴と
    する有機エレクトロルミネセンス素子。
  8. 【請求項8】 前記各グループの前記セグメントを含ん
    だ前記電源回路までの合計抵抗値の差の割合が20%以
    内であることを特徴とする請求項7に記載の有機エレク
    トロルミネセンス素子。
  9. 【請求項9】 前記各グループの前記セグメントを含ん
    だ前記電源回路までの合計抵抗値の差の割合が20%以
    内に収まるように前記各グループにおける前記セグメン
    トと前記電源回路との間に調整抵抗を介在させることを
    特徴とする請求項7に記載の有機エレクトロルミネセン
    ス素子。
  10. 【請求項10】 前記調整抵抗がトリミング抵抗である
    ことを特徴とする請求項9に記載の有機エレクトロルミ
    ネセンス素子。
  11. 【請求項11】 透明基板上に透明導電材料からなる陽
    極、ひとつ以上の層で構成される有機層及び金属導電材
    料からなる陰極を少なくとも有することにより所定のパ
    ターンで発光可能な有機エレクトロルミネセンス素子で
    あって、前記陽極又は前記陰極の一方を表示する形状に
    応じた複数個のセグメントに分割形成すると共に他方を
    コモンとし、前者はN(Nは2以上の整数)個以下の個
    数のセグメントを直列接続することによりグループ化し
    てその各グループが駆動回路へ接続され、前記グループ
    化に際しては前記セグメントの個々の面積を測定して前
    記面積差の割合が20%以内の前記セグメントをひとつ
    のグループとすると共に前記各グループの前記セグメン
    トを含んだ前記電源回路までの合計抵抗値の差の割合が
    20%以内に収まるように前記各グループにおける前記
    セグメントと前記電源回路との間に調整抵抗を介在さ
    せ、後者はN個に分割形成して夫々が駆動回路へ接続さ
    れ、前記各駆動回路は定電圧源である電源回路へ接続さ
    れ、前記各駆動回路により前記セグメント及び前記コモ
    ンが1/Nデューティのダイナミック駆動により駆動さ
    れることを特徴とする有機エレクトロルミネセンス素
    子。
  12. 【請求項12】 前記セグメントが7個のセグメントか
    らなる日の字型に形成されていることを特徴とする請求
    項11に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
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