JP2000339107A - ディスクアレイ装置の媒体検査制御方法 - Google Patents

ディスクアレイ装置の媒体検査制御方法

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JP2000339107A
JP2000339107A JP11146541A JP14654199A JP2000339107A JP 2000339107 A JP2000339107 A JP 2000339107A JP 11146541 A JP11146541 A JP 11146541A JP 14654199 A JP14654199 A JP 14654199A JP 2000339107 A JP2000339107 A JP 2000339107A
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magnetic disk
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medium inspection
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Hiroshi Oyama
浩 大山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクアレイ装置の磁気ディスク装置の媒
体検査時におけるホストアクセスの待ち時間を短縮する
ことを目的とする。 【解決手段】 ディスクアレイ装置の磁気ディスク装置
の媒体を検査するに当たり、検査すべき磁気ディスク装
置を論理ディスクから一時的に切り離し、切り離なされ
ていない他の磁気ディスク装置を用いてホストアクセス
に応答しながら媒体のベリファイを実行する。その際、
媒体検査中にホストアクセスが発生しても、検査中の磁
気ディスク装置へのデータは一旦データキャッシュに書
き込んでおき、当該磁気ディスク装置の媒体検査が終了
した後論理ディスクに復帰する前にデータキャッシュ上
のデータを磁気ディスク装置に書き込むことにより、ホ
ストシステムの待ち時間を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置に於い
てデータ記録装置として広く使用されているディスクア
レイ装置に係り、特に、ディスクアレイ装置に搭載され
ている磁気ディスク装置の媒体検査方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の磁気ディスク装置を組み合わせる
ことで論理ディスクの構築を行うRAID(Redundant
Arrays of Inexpensive Disks)制御方式を用いたディ
スクアレイ装置は知られている。斯るディスクアレイ装
置においては、論理ディスクの運用継続中に個々の磁気
ディスク装置の媒体を検査するに際しては、検査すべき
磁気ディスク装置を論理ディスクから一時的に切り離
し、論理ディスクから切り離なされていない他の磁気デ
ィスク装置を用いてホストシステムからのアクセスに応
答しながら、検査すべき磁気ディスク装置に媒体のベリ
ファイを実行させ、ベリファイが終了した磁気ディスク
装置を論理ディスクに復帰させる。このため、媒体検査
を行った時に常にホストアクセスとの競合が発生してい
た。また、媒体検査により磁気ディスク装置の媒体不良
を検出した場合などには、ホストアクセスが存在しなく
なるのを待って、媒体不良を持つ磁気ディスク装置に対
する代替え処理を実施し、データの書き換えを行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の媒体検査方式に
おいては、磁気ディスク装置の媒体検査を実施する場
合、磁気ディスク装置の媒体エラーを検出していない
が、媒体検査が継続している状態でも、ホストアクセス
を遅延させることが十分起こり得る。つまり、論理ディ
スクが接続している磁気ディスク装置に対する媒体検査
は、磁気ディスク装置に対してどのくらいの検査長単位
で実施するかで各媒体検査単位完了までの時間が決まる
が、その時発生したホストアクセスは媒体検査の検査単
位の処理が完了するまで処理を待たされてしまう。換言
すれば、論理ディスクの磁気ディスク装置に対する媒体
検査は、より大きな検査長単位で行った方が全媒体検査
を早く終了することができるが、ホストアクセスを余計
に待たせる可能性がある。
【0004】本発明の目的は、ディスクアレイ装置の磁
気ディスク装置の媒体検査時におけるホストアクセスの
待ち時間を短縮することにある。本発明の他の目的は、
媒体検査実施時のホストアクセスに対する性能を維持
し、媒体検査の実行時間を短縮することの可能な媒体検
査方式を提供することにある。本発明の他の目的は、磁
気ディスク装置の媒体検査にあたり論理ディスク運用の
信頼性向上及び保守性向上をも実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 RAID制
御方式のディスクアレイ装置において、論理ディスクの
運用継続中に個々の磁気ディスク装置の媒体を検査する
に当たり、検査すべき磁気ディスク装置を論理ディスク
から一時的に切り離し、論理ディスクから切り離なされ
ていない他の磁気ディスク装置を用いてホストシステム
からのアクセスに応答しながら、検査すべき磁気ディス
ク装置に媒体のベリファイを実行させ、ベリファイが終
了した磁気ディスク装置を論理ディスクに復帰させるこ
とからなる媒体検査方法を提供するものである。本発明
の媒体検査方法の特徴は、論理ディスクを構成する各磁
気ディスク装置の媒体検査実施済み領域をメモリに記憶
保持し、論理ディスクが媒体検査のために切り離してい
る磁気ディスク装置へのデータ書き込み要求があったと
きに、当該磁気ディスク装置の媒体検査が完了し当該磁
気ディスク装置が論理ディスクに復帰するまでの間、書
き込み要求があった当該データをデータキャッシュ上に
保持し、当該磁気ディスク装置の媒体検査が終了した後
論理ディスクに復帰する前にデータキャッシュ上に存在
する未書き込みデータを当該磁気ディスク装置に書き込
み、しかる後に当該磁気ディスク装置を論理ディスクに
復帰させることにある。
【0006】このようにしたので、媒体検査中にホスト
アクセス(特に、媒体検査中の磁気ディスク装置へのデ
ータ書き込み要求)が発生しても、ホストシステムに余
計な待ち時間を与えることなく媒体検査を実行すること
ができ、ホストアクセスの性能(アクセスをはじめてか
ら終わるまでの時間)を維持することが出来る。
【0007】好ましい実施態様においては、磁気ディス
ク装置の媒体検査を行うに当たり磁気ディスク装置の検
査領域を分割し、その分割した検査長単位毎に別の磁気
ディスク装置に検査対象を移動することにより全磁気デ
ィスク装置の媒体検査が平均的に実行されるように分割
媒体検査を行うと共に、ホストシステムからのデータ書
き込みのアクセス量を監視し、媒体検査時の未書き込み
データが所定のキャッシュ使用率を越えたときに一回に
実施する磁気ディスク装置への媒体検査の実行検査長単
位を変更する。
【0008】このようにすれば、論理ディスクが有する
データキャッシュ資源に対する未書き込みデータの使用
率をホストアクセス対応処理に影響を与えないように管
理調節することができる。
【0009】更に好ましい実施態様においては、一定期
間ホストシステムからのアクセスが無いときに、磁気デ
ィスク装置1台毎に実施していた分割媒体検査を全磁気
ディスク装置に対する一括媒体検査に変更する。このよ
うにすれば、ホストアクセスが無くなった場合の時間を
磁気ディスク装置に対する媒体検査で占有し、全磁気デ
ィスク装置の媒体検査完了までの時間を短縮することが
出来る。
【0010】好ましくは、ホストシステムからのアクセ
スの再開を検出したときに全磁気ディスク装置に対して
一括実施していた媒体検査を磁気ディスク装置1台毎に
媒体検査を行う分割媒体検査に切り替える。このように
すれば、一括媒体検査方式に一旦切り替わった後でも、
発生したホストアクセスを優先的に実行することができ
る。
【0011】他の実施態様においては、全磁気ディスク
装置への一括媒体検査実行指示をホストシステムから行
う。この場合には、論理ディスクの定期、非定期に拘わ
らず磁気ディスク装置の媒体の信頼性を確認することが
出来る。
【0012】また、磁気ディスク装置の媒体検査の検査
長単位はホストシステムから選択することができる。こ
のようにすれば、ホストアクセス量と論理ディスクが実
装するデータキャッシュ量との組み合わせに適した適切
な値を設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のディスクアレイ
装置1の構成を示すブロック図である。図1において、
aはホストシステムと通信を行う為の上位インタフェー
スを表し、2は上位インタフェースaのデータ入出力を
制御することでホストシステムと通信を行う上位インタ
フェース制御回路部を表す。3はディスクアレイ装置1
全体を統括制御するマイクロプロセッサである。4はホ
ストシステムから書き込み要求のあったデータ又はホス
トシステムからの読み出し要求のあったデータを一時展
開、保持することが出来るデータキャッシュである。b
はデータキャッシュ4を上位インタフェース制御回路部
2とディスクアレイデータ制御回路部6とに接続しデー
タ通信を行う為のディスクアレイデータバスである。
【0014】5はマイクロプロセッサ3が論理ディスク
処理を行う為に必要なマイクロコードが配置されるメモ
リであり、また、マイクロプロセッサ3の制御用ワーク
エリアとしても使用される。6は物理ディスクインタフ
ェース制御回路部7〜11に接続され、マイクロプロセ
ッサ3が選択した磁気ディスク装置(以下、物理ディス
クという)12〜21およびそれ以下とデータ入出力す
る為に必要なディスクアレイデータ制御回路部である。
cはディスクアレイデータ制御回路部6と各物理ディス
クインタフェース制御回路部7〜11を接続しデータ通
信を行う為の物理ディスクデータバスである。
【0015】物理ディスクインタフェース制御回路部7
〜11に接続された物理ディスク12〜21は、ディス
クアレイ装置1の中で更に数台毎に束ねて論理ディスク
に編成してあり、ホストシステムはこれらの論理ディス
クをA論理ディスク22、B論理ディスク23、・・・
n論理ディスクとして認識しかつアクセスすることがで
きる。図1の例では、物理ディスク12〜16でA論理
ディスク22が構成され、物理ディスク17〜21でB
論理ディスク23が構成されている。
【0016】図面を参照しながらこのディスクアレイ装
置1の動作を説明する。このように複数の物理ディスク
を使用しているディスクアレイ装置1においては、長期
間の運用中にホストシステムからデータ読み書きのため
のアクセスがほとんど行われない場合には、媒体不良と
なっているセクタを持つ物理ディスクが存在する場合で
も、媒体不良が長期間検出されず、媒体不良セクタが放
置されたままになってしまうことがある。例えば、A論
理ディスク22の物理ディスク12に媒体不良セクタが
1カ所存在している場合を想定すると、物理ディスク1
4が障害により交換され、A論理ディスク22を構成す
る他の物理ディスクから物理ディスク14のデータを復
元しようとする時になって初めて、物理ディスク12の
不良セクタが検出され、物理ディスク14へのデータ復
旧が全て完了出来ないことが分かるであろう。
【0017】そこで、ディスクアレイ装置1がRAID
データ保証によるデータ復旧を行うことが出来る状態に
ある間に、このような媒体不良を早期に検査検出するこ
とを目的として、物理ディスク12以下に対する媒体検
査(媒体のベリファイ)を実施させる。この媒体検査
は、通常、ホストシステムが運用中であっても実施でき
ることが要求されるので、ホストシステムのアクセスの
合間を縫って実施しなければならない。この媒体検査処
理を、A論理ディスク22を例にとって以下に説明す
る。
【0018】A論理ディスク22を構成している物理デ
ィスク12〜16の媒体検査を行うにあたり、マイクロ
プロセッサ3は例えば物理ディスク12を選択し、A論
理ディスク22から一時的に切り離す。A論理ディスク
22から物理ディスク12が切り離されることによって
も、A論理ディスク22はホストシステムからのアクセ
スに対しては物理ディスク12以外の他の物理ディスク
を使用して対応することが出来る。切り離された物理デ
ィスク12は、マイクロプロセッサ3からの指示で決め
られた検査対象セクタ領域に対するベリファイを開始す
る。物理ディスク12がマイクロプロセッサ3からの指
示で実施するベリファイが正常に終了した場合には、物
理ディスク12は再びA論理ディスク22に復帰し、元
の運用状態に戻ることが出来る。
【0019】A論理ディスク22にて実施される物理デ
ィスク12〜16の媒体検査実施中にホストシステムか
らデータの読み出し又は書き込みの指示があると、その
アクセスに対する対応は次のように行われる。ホストシ
ステムからのA論理ディスク22に対するアクセスがデ
ータ読み出しであり、かつ、A論理ディスク22が正に
媒体検査を実行させている物理ディスク12に記録して
あるデータを読み出さなければならない場合には、物理
ディスク12がベリファイを終了するまでホストアクセ
スを待たせることはせず、図2に示したように、A論理
ディスク22を構成する物理ディスク12以外の物理デ
ィスク13〜16から物理ディスク12のデータを復元
し、ホストアクセスに対するデータ応答を行う。
【0020】物理ディスク12に実行させている1回の
検査長単位(範囲)を大きく取った場合には、ホストア
クセスを不必要に遅延させる原因にもなるので、物理デ
ィスク12のベリファイ終了を待つ必要はない。しか
し、ホストアクセスがA論理ディスク22の物理ディス
ク12にデータを書き込まなければならないデータ書き
込み指示であった場合には、従来技術のやり方では、物
理ディスク12が実行しているベリファイが完了するま
でデータ書き込みは待たさざるを得ない。A論理ディス
ク22が、ライトキャッシュ機能を用いてホストデータ
の遅延書き込みを行う場合でも、書き込み対象物理ディ
スクが媒体検査を実行中の物理ディスク12であれば、
やはり同様の待ちが発生することに注意しなければなら
ない。
【0021】本発明によれば、物理ディスク12のベリ
ファイが完了するまでホストアクセスを遅延させること
がないようにするため、図3に示したように、物理ディ
スク12に書き込まなければならないデータのみを、デ
ータキャッシュ4上に物理ディスク12への未書き込み
データとしてマイクロプロセッサ3はメモリ5に登録保
持する。この登録された未書き込みデータは、物理ディ
スク12が実行していたベリファイが完了するまで保持
され続ける。他の物理ディスク13〜16への書き込み
要求データがあった場合には、各物理ディスク13〜1
8へのデータの書き込みはそのまま実行される。
【0022】図3に示したデータの流れは図4のフロー
チャートに示した処理によって実現される。図4を参照
するに、物理ディスク12が媒体検査をベリファイにて
実行中に(ステップ101)、ホストシステムから物理
ディスク12に書き込みを行わなければならないデータ
が発生すると(ステップ102)、マイクロプロセッサ
3は書き込み要求データをデータキャッシュ4上に一時
展開し保持する。データ展開が完了した後、マイクロプ
ロセッサ3は、物理ディスク12のベリファイ動作が完
了しているかを確認するが(ステップ104)、ベリフ
ァイがまだ完了していない場合には、当該データを物理
ディスク12への未書き込みデータとしてメモリ5内に
登録し、データ書き込みの処理は一旦保留とする(ステ
ップ105)。
【0023】物理ディスク12へのベリファイを実行中
に何回もホストアクセスによる同様なデータ書き込み要
求があった場合には、未書き込みデータの登録が同様に
行われ、蓄積される。その後、物理ディスク12でのベ
リファイが完了したことをマイクロプロセッサ3が認識
すると、マイクロプロセッサ3は未書き込みデータの登
録状況を検索、チェックし(ステップ106)、未書き
込みデータの書き込みを開始する(ステップ107)。
物理ディスク12への未書き込みデータの書き込みが完
了すると、メモリ5に登録されていた該当データの未書
き込みデータ情報が、マイクロプロセッサ3によりクリ
アされる(ステップ108)。マイクロプロセッサ3
は、残存している未書き込みデータ登録情報をひとつず
つ確認し、全ての未書き込みデータが存在しなくなるま
で、未書き込みデータの書き込みを繰り返し実行する。
全ての未書き込みデータが存在しなくなると、マイクロ
プロセッサ3は物理ディスク12をA論理ディスク22
に復帰させることが出来る。
【0024】物理ディスク12〜21の媒体検査は、一
括媒体検査方式と分割媒体検査方式との2方式で実施す
ることができる。一括媒体検査方式とは、ディスクアレ
イ装置1に接続している物理ディスク全てに対して同時
に媒体検査を実施する方式であり、媒体検査の実行時間
を極めて短くすることができる。分割媒体検査方式と
は、ディスクアレイ装置1に接続されている物理ディス
ク1台の媒体検査領域をマイクロプロセッサ3が順次選
択し、1台毎に媒体検査を実施する方式である。
【0025】全物理ディスクに対する媒体検査の完了ま
でにかかる時間は、一括媒体検査方式を用いて実施する
場合よりも、分割媒体検査方式を用いて実施する場合の
方が長い。尚、各物理ディスクの媒体検査を行うに当た
ってマイクロプロセッサ3は、物理ディスクの全記憶領
域を1回の検査長単位として適した検査長単位に細分化
し保持しており、その検査長単位毎にベリファイを実施
することが出来る。
【0026】分割媒体検査方式の一例を図5に示す。図
5を参照するに、各物理ディスクの細分化した検査長単
位領域をそれぞれ31、32、33・・・とすると、分
割媒体検査方式では、まず物理ディスク12の領域31
に対しベリファイを実施し、次に物理ディスク13の領
域32、次に物理ディスク14の領域33という順番で
順次分割媒体検査が行われる。一括媒体検査方式の一例
を図6に示す。図6を参照するに、各物理ディスクの細
分化した検査長単位領域を31’、32’、33’・・
・とすると、一括媒体検査方式では、物理ディスク12
〜16の全てが31’、32’、33’・・・の順番で
同時にベリファイを実行していく。
【0027】これら2種類の検査方式は、それぞれの長
所に則して使い分けることが出来る。一括媒体検査方式
では、マイクロプロセッサ3がディスクアレイ装置1に
対するホストアクセスが無い状態であることを検出する
と、接続されている物理ディスク12以下の全てに対し
て同時に媒体検査を実行するが、更に媒体検査実行中に
マイクロプロセッサ3がホストアクセスを検出すると、
一括媒体検査を一時停止することができる。分割媒体検
査方式では、ディスクアレイ装置1にホストアクセスが
ある状態の時に、マイクロプロセッサ3が物理ディスク
をA論理ディスク22やB論理ディスク23から切り離
して媒体検査を実施し、更に検査が終了すると次の物理
ディスクに対象物理ディスクを切り替えながら検査を継
続していくことが出来る。
【0028】図7には、媒体検査を起動するに当たり、
一括媒体検査方式を起動するか分割媒体検査方式を起動
するかを選択する処理を示す。ディスクアレイ装置1
は、常に物理ディスク12以下に対する媒体検査を実施
する必要はなく、例えば1ヶ月に1回もしくは数ヶ月に
1回という期間で定期的に媒体検査を実施する。媒体検
査実施の頻度はマイクロプロセッサ3自身がマイクロコ
ード上に保持している媒体検査インターバル値を使用し
たり、更にはホストシステムから実施間隔もしくは必要
に応じて媒体検査開始指示を指定することで、最適な開
始タイミングを選択することが出来る。ディスクアレイ
装置1は、媒体検査を開始するタイミングを認識する
と、図7に示したように媒体検査方式の選択を行い、何
れかの媒体検査を起動する。媒体検査が一旦起動される
と、ホストアクセスの有無により、一括媒体検査方式で
行うか、分割媒体検査方式で行うかが随時判定され変更
される(ステップ202〜204)。
【0029】次に、分割媒体検査の具体的な動作を図8
から図11を参照しながら説明する。まず、媒体検査が
起動されると、マイクロプロセッサ3は検査すべき物理
ディスク及び検査済みデータの初期化を行い(ステップ
301)、更に媒体検査を行う時の1回の検査長単位の
初期値(例えばnセクター)を決定する(ステップ30
2)。この検査長単位の初期値は、マイクロプロセッサ
3がマイクロコード上に保持している値を用いるか、ホ
ストシステムから指定され変更された値を使用してもよ
い。次に、マイクロプロセッサ3は媒体検査すべき物理
ディスクを1台選択する(ステップ303)。次に検査
すべき物理ディスクのどの領域で媒体検査を行うかの領
域データを取得する(ステップ305)。この領域デー
タは、マイクロプロセッサ3が媒体検査制御用にメモリ
5のワークエリアに配置しておくものである。ここで、
マイクロプロセッサ3は、選択した物理ディスクが論理
ディスクから障害等の原因により既に切り離されていな
いかを確認する(ステップ304)。選択した物理ディ
スクが切り離されている場合には、選択した物理ディス
クに対する媒体検査は行わない。
【0030】選択した物理ディスクが論理ディスクから
切り離しをされていない場合、マイクロプロセッサ3
は、選択した物理ディスクを媒体検査の為に論理ディス
クから一時切り離す(ステップ306)。その後、選択
した物理ディスクに対して、媒体検査の実行を開始する
(ステップ307)。実行していた物理ディスクの媒体
検査が終了した場合には(ステップ308)、マイクロ
プロセッサ3は、検査が完了した物理ディスクの検査済
み領域データを更新する(ステップ309)。
【0031】ここまでの動作で媒体検査長1単位分の領
域に対する媒体検査は終了するが、図4に関連して前述
した通り、選択されている物理ディスクが媒体検査を行
っている間に、ホストアクセスによるデータ未書き込み
登録がされているかをチェックする(ステップ31
0)。未書き込みデータが登録されていなかった場合に
は、ステップ303に戻り、次の物理ディスクを選択
し、媒体検査を継続する。
【0032】ステップ310で未書き込みデータが存在
した場合には、次に未書き込みデータの書き込み処理
(ステップ312〜313)を行うが、この時、媒体検
査を実施していた物理ディスクへの未書き込みデータが
存在していたデータキャッシュ4に対するキャッシュ使
用率に基づいて、次に選択する物理ディスク以降の媒体
検査長単位を変更する(ステップ313)。これはホス
トアクセスの度合いを検出することで、以降の媒体検査
実行時の実行時間を調節することになり、未書き込みデ
ータが多く登録されることを避けることが出来るからで
ある。この時、変更される媒体検査長単位は、マイクロ
プロセッサ3がメモリ5上に保持しているいくつかの媒
体検査長単位の中から選択される。つまりこの結果、デ
ータキャッシュ4上の未登録データ量が調整出来ること
を示している。
【0033】図10には、ディスクアレイ装置1の未書
き込みデータがデータキャッシュ4を使用する割合と媒
体検査長単位との関係を示す。論理ディスクのデータキ
ャッシュ使用率に閾値AA及び閾値BBに基づいて図1
1に示したような媒体検査長単位を対応させ、物理ディ
スクの媒体検査を進めることが出来る。
【0034】次に一括媒体検査処理の具体的な動作を図
12を参照にしながら説明する。まず、媒体検査が起動
されると、マイクロプロセッサ3は検査すべき物理ディ
スク及び媒体検査済み領域データの初期化を行い(ステ
ップ401)、更に媒体検査を行う為の検査長単位の初
期値を決定する(ステップ402)。この検査長単位の
初期値は、マイクロプロセッサ3がマイクロコード上に
保持している値を用いるか、ホストシステムから指定さ
れた値を使用してもよい。次に検査を行う全物理ディス
クのどの領域で媒体検査を行うかの領域データを取得す
る(ステップ403)。この領域データは、マイクロプ
ロセッサ3が媒体検査制御用にメモリ5に配置しておく
ものである。次に、各物理ディスクに対して媒体検査の
実行を開始する(ステップ404)。各物理ディスクの
媒体検査が終了した場合(ステップ405)、マイクロ
プロセッサ3は、検査が完了した物理ディスクの検査完
了領域データを更新する(ステップ406)。
【0035】ここまでの動作で媒体検査長1単位分の領
域に対する媒体検査は終了するが、この後、次の領域に
対する媒体検査が実施出来るかどうか、マイクロプロセ
ッサ3はその時のホストアクセスの有無をチェックする
(ステップ407)。ホストアクセスが存在した場合に
は、ホストアクセスが完了するまで媒体検査を一時中断
しホストアクセスがなくなるまで待つ(ステップ40
8)。或いは、図5に関連して前述したように分割媒体
検査に切り替えることも出来る。
【0036】前記実施例の分割媒体検査方式に於いて
は、ディスクアレイ装置1に接続されている物理ディス
ク1台の媒体検査領域をマイクロプロセッサ3が順次選
択し、1台毎に媒体検査を実施させるようになってお
り、図5においては、各物理ディスクの細分化した検査
長単位をそれぞれ31、32、33・・・とした場合、
まず物理ディスク12の領域31に対しベリファイを実
施し、次に物理ディスク13の領域32、次に物理ディ
スク14の領域33という順番で順次分割媒体検査が行
なわれる。この方法では、各物理ディスクの媒体検査の
進行率を平均的に増加させている。
【0037】しかし、別の方法として、物理ディスク1
台の全媒体検査領域が完了してから次の物理ディスクに
媒体検査を移すという方法により媒体検査を実施するこ
とも可能である。即ち、図13に示したように、各物理
ディスクの細分化した検査長単位領域を、それぞれ物理
ディスク12ではA1、A2、・・・、物理ディスク1
3ではB1、B2、・・・、等とすると、まず、物理デ
ィスク12の領域A1に対しベリファイを実施し、次に
物理ディスク12のA2、以下同様に物理ディスク12
の次の領域へと、物理ディスク12のみ媒体検査を実施
し、物理ディスク12の全領域が完了した後、物理ディ
スク13の媒体検査に移るようにすることも可能であ
る。この方法を用いた場合、ホストシステムから特定の
物理ディスクに対して媒体検査を行わせるよう指示させ
るという使い方も可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
媒体検査中にホストアクセスが発生しても、検査中の物
理ディスクへのデータは一旦データキャッシュに書き込
んでおき、媒体検査が終了した後論理ディスクに復帰す
る前にデータキャッシュ上のデータを物理ディスクに書
き込むので、ホストシステムに待ち時間を与えることな
い。従って、ホストアクセスの性能を維持することが出
来、ホストシステムの負荷を低減することができる。ま
た、一括媒体検査方式による媒体検査と分割媒体検査方
式による媒体検査とを論理ディスクへのホストアクセス
の有無により切り替えるようにした場合、及びホストア
クセス量に応じて1回の媒体検査長単位を変更可能にし
た場合には、ホストアクセスと媒体検査処理との競合を
最適に制御することが出来る。その結果、物理ディスク
の媒体検査実行時でも論理ディスクにホストアクセスの
性能劣化を極力防ぎ、かつ性能を維持するという効果が
得られる。更に、ホストアクセスを停止出来ないシステ
ムに於いては、特に論理ディスクに接続している物理デ
ィスクの媒体検査方式を逐次切り替えることにより、短
時間に全物理ディスクの媒体検査を終了することが出来
ることになり、論理ディスク運用に対する高信頼性、並
びに高保守性が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体検査制御方法を適用するディスク
アレイ装置のブロック図である。
【図2】媒体検査実行中にホストシステムへのデータ読
み出しを行った場合のデータの流れを示す。
【図3】媒体検査実行中にホストデータの書き込みを行
った場合のデータの流れを示す。
【図4】媒体検査実行時に検査対象物理ディスクへのデ
ータ書き込み指示があった場合に行う処理を示すフロー
チャートである。
【図5】論理ディスクが物理ディスク1台毎に行う分割
媒体検査方式を示す。
【図6】論理ディスクが全物理ディスクに同時に行う一
括媒体検査方式を示す。
【図7】媒体検査起動処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】分割媒体検査処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8のフローチャートの続きを示す。
【図10】論理ディスクの未書き込みデータがキャッシ
ュを使用する割合と媒体検査長との関係を示す。
【図11】論理ディスクへのアクセス量が変化した場合
の物理ディスク1台毎に行う媒体検査の検査長単位の変
化を示す。
【図12】一括媒体検査処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】論理ディスクが物理ディスク1台の全領域に
対し媒体検査を完了したら次の物理ディスクの媒体検査
に移る状態を示す。
【符号の説明】
1: ディスクアレイ装置 3: マイクロプロセッサ 4: データキャッシュ 5: メモリ 12〜21: 磁気ディスク装置(物理ディスク) 22、23: 論理ディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁気ディスク装置を組み合わせて
    論理ディスクを構築したRAID制御方式のディスクア
    レイ装置であって、論理ディスクの運用継続中に個々の
    磁気ディスク装置の媒体を検査するに当たり、検査すべ
    き磁気ディスク装置を論理ディスクから一時的に切り離
    し、論理ディスクから切り離なされていない他の磁気デ
    ィスク装置を用いてホストシステムからのアクセスに応
    答しながら、検査すべき磁気ディスク装置に媒体のベリ
    ファイを実行させ、ベリファイが終了した磁気ディスク
    装置を論理ディスクに復帰させるようになったディスク
    アレイ装置において、 論理ディスクを構成する各磁気ディスク装置の媒体検査
    実施済み領域をメモリに記憶保持し、 論理ディスクが媒体検査のために切り離している磁気デ
    ィスク装置へのデータ書き込み要求があったときに、当
    該磁気ディスク装置の媒体検査が完了し当該磁気ディス
    ク装置が論理ディスクに復帰するまでの間、書き込み要
    求があった当該データをデータキャッシュ上に保持し、 当該磁気ディスク装置の媒体検査が終了した後論理ディ
    スクに復帰する前にデータキャッシュ上に存在する未書
    き込みデータを当該磁気ディスク装置に書き込み、 しかる後に当該磁気ディスク装置を論理ディスクに復帰
    させることを特徴とする媒体検査制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に基づく媒体検査制御方法にお
    いて、磁気ディスク装置の媒体検査を行うに当たり磁気
    ディスク装置の検査領域を分割し、その分割した検査長
    単位毎に別の磁気ディスク装置に検査対象を移動するこ
    とにより全磁気ディスク装置の媒体検査が平均的に実行
    されるように分割媒体検査を行うと共に、ホストシステ
    ムからのデータ書き込みのアクセス量を監視し、媒体検
    査時の未書き込みデータが所定のキャッシュ使用率を越
    えたときに一回に実施する磁気ディスク装置への媒体検
    査の実行検査長単位を変更することを特徴とする媒体検
    査制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に基づく媒体検査制御方法にお
    いて、一定期間ホストシステムからのアクセスが無いと
    きに、磁気ディスク装置1台毎に実施していた分割媒体
    検査を全磁気ディスク装置に対する一括媒体検査に変更
    することを特徴とする媒体検査制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に基づく媒体検査制御方法にお
    いて、ホストシステムからのアクセスの再開を検出した
    ときに全磁気ディスク装置に対して一括実施していた媒
    体検査を磁気ディスク装置1台毎に媒体検査を行う分割
    媒体検査に切り替えることを特徴とする媒体検査制御方
    法。
  5. 【請求項5】 全磁気ディスク装置への一括媒体検査実
    行指示をホストシステムから行うことを特徴とする請求
    項3に基づく媒体検査制御方法。
  6. 【請求項6】 磁気ディスク装置の媒体検査の検査長単
    位をホストシステムから選択することを特徴とする請求
    項3に基づく媒体検査制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7809978B2 (en) 2007-02-28 2010-10-05 Toshiba Storage Device Corporation Storage device and control device
WO2012029114A1 (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 富士通株式会社 記憶媒体診断装置、記憶媒体診断方法及び記憶媒体診断プログラム

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