JP2000338959A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2000338959A
JP2000338959A JP11152702A JP15270299A JP2000338959A JP 2000338959 A JP2000338959 A JP 2000338959A JP 11152702 A JP11152702 A JP 11152702A JP 15270299 A JP15270299 A JP 15270299A JP 2000338959 A JP2000338959 A JP 2000338959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pixel
area
pixels
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11152702A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Koizumi
友弘 小泉
Taku Takemoto
卓 竹本
Yasuharu Takenaka
康晴 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11152702A priority Critical patent/JP2000338959A/ja
Publication of JP2000338959A publication Critical patent/JP2000338959A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Generation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピクセルを発生させる線形補間処理を行うた
めのハードウェアリソースを低減すること。 【解決手段】 描画オブジェクト内に、ピクセルを矩形
領域単位で発生し、しかも、前記矩形領域単位でピクセ
ルを発生する際のスキャンの仕方は前記オブジェクトの
X方向のスキャンラインに沿って、スキャン開始点から
ピクセルを発生し、前記描画オブジェクトの境界に達す
ると、Y方向にスキャンラインを一段移動して、スキャ
ン開始点側からスキャンラインに沿ってピクセルを発生
して行く。即ち、前記描画オブジェクト内をX方向、Y
方向にジグザグにスキャンしてピクセルを矩形領域単位
で発生する。これにより、ピクセルを発生させるための
線形補間の計算が加減算のみで出来るため、線形補間処
理のハードウェアを加減算器のみで構成でき、従来の乗
算器が必要であった場合に比べて、ハードウェアリソー
スを低減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元画像処理用
途としての画像処理装置に係り、特にポリゴン内部のピ
クセルを発生するピクセル発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3次元画像処理装置は3次元の座標デー
タをもったオブジェクトを2次元空間に投影し、ディス
プレーに表示するための仕組みを持っている。3次元オ
ブジェクトのモデリングを行う上で、ポリゴンとよばれ
る多角形を用いることがある。このポリゴンが2次元空
間ヘ投影されると、ポリゴンの頂点情報からポリゴン内
部のピクセル発生処理が行われるが、これはよくDDA
(Digital DifferentialAnalyzer)と呼ばれる線形補間
手法を用いて実行される。
【0003】DDAプロセスでは頂点情報からポリゴン
の辺方向へのデータの傾きを求め、この傾きを用いて辺
上のデータを算出した後、続いてラスター走査方向(X
方向)の傾きを算出し、この傾きを用いて内部のピクセ
ルを発生していく。
【0004】ここで、辺上のある点の座標を(x0,y
0)とする。但し、y0は整数値である。この点の色情
報等のデータのひとつをPOとする。同じラスターライ
ン(X軸方向)が交差するもう一方の辺上の座標及びパ
ラメータ値を(x1,y0)、P1とする。このラスタ
ーライン上の任意の座標のパラメータ値Pは線形補間手
法により、P=P0+dPdx*(x−x0)となる。
【0005】ここで、dPdx=(P1−P0)/(x
1−x0)である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像処理装置に
より上記した式に基づいてピクセルを発生させると、x
0が小数付き座標の場合があるため、どうしても多くの
ハードウェアリソースを要する乗算器を使う必要があ
る。しかも、ピクセルを発生させる際、R,G,B及び
テクスチャマッピングで使用する複数のパラメータを同
時に算出しなければならず、これらパラメータの数だ
け、乗算器が必要となり、ハードウェアの規模がかなり
大きくなってしまうという問題があった。
【0007】また、画像システムによっては高速描画を
実現するために並列処理によりピクセルを発生させる手
法が用いられることがある。この場合、その並列度に応
じてDDAを実行する演算器を増やす必要があり、それ
に比例して、ハードウェアリソースを増やさなければな
らず、更にハードウェアが大規模化し、装置のコストを
上昇させると共に、装置を大型化してしまうという問題
もあった。
【0008】本発明は、上述の如き従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、ハードウェアリ
ソースを低減することができ、又、高速描画を実現する
ために並列処理する際のハードウェアリソースの増加を
緩和することができる画像処理装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の特徴は、スクリーン座標系の描画
対象領域内にピクセルを発生する画像処理装置におい
て、少なくとも1個以上のピクセルから成る領域単位
で、前記スクリーン座標系のX軸、Y軸に平行なライン
に沿ってスキャンすることにより、前記描画対象領域内
に前記領域単位でピクセルを発生する手段を具備するこ
とにある。
【0010】請求項2の発明の特徴は、前記スキャンに
伴い、次に発生するピクセルを含む領域単位が前記描画
対象領域内に入るか否かの領域判定を行う領域判定手段
を具備し、少なくとも1個以上のピクセルが前記描画対
象領域内に入る場合に、前記領域単位でピクセルを発生
することにある。
【0011】請求項3の発明の前記領域判定手段は、直
近で発生したピクセルを含む領域の外に設定する先行点
が前記描画対象領域内に入るか否かで前記領域判定を行
う。請求項4の発明の特徴は、前記領域内の少なくとも
1個以上の特定のピクセルのデータと前記領域内の残り
のピクセルのデータとを算出する際の計算精度を変化さ
せる算出手段を具備することにある。
【0012】請求項5の発明の特徴は、前記領域内のピ
クセルデータを同時に処理する並列処理手段を具備する
ことにある。
【0013】請求項6の発明の特徴は、前記並列領域を
形成する各領域内の少なくとも1個以上の特定のピクセ
ルのデータについては精度の高い計算により算出し、前
記各領域内の残りのピクセルのデータについては精度の
低い計算により算出することにある。
【0014】請求項7の発明の特徴は、前記領域単位で
発生したピクセル各々が前記描画対象領域内に入ってい
るかどうかを判定するマスク情報を発生するマスク発生
手段と、前記発生したマスク情報により前記描画対象領
域内に入っているピクセルだけを描画する描画手段を具
備することにある。
【0015】請求項8の発明の特徴は、前記領域単位を
任意の数、複数個連結して形成する並列領域を設定する
設定手段と、前記描画対象領域内に前記設定された並列
領域単位でピクセルデータを同時に発生する並列処理手
段とを具備することにある。請求項9の発明の前記並列
処理手段は、前記領域単位の少なくとも1個以上の特定
のピクセルを代表点とし、且つこの代表点の位置を前記
領域単位の連結個数によらずに一定とし、この代表点の
データと残りピクセルのデータを算出する際の計算精度
を変化させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の画像処理装置の第
1の実施の形態を示したブロック図である。画像処理装
置10は、ホスト(CPU)1と装置を接続するインタ
ーフェース(I/F)3、DDA(Digital Differentia
l Analyse)前処理を行うセットアップエンジン4、DD
Aに必要なDDA初期値、傾き等の情報を生成してオブ
ジェクトのピクセルデータを生成するDDAブロック
5、隠面消去等の処理を行った後、必要なデータをメモ
リ7に書き込むメモリインターフェース6、ディスプレ
イ(CRT)9をコントロールするCRTコントローラ
8から成っている。又、画像処理装置10のインターフ
ェース(I/F)3がシステムバス2を介してCPU1
に接続され、CRTコントローラ8がディスプレイ9に
接続されている。
【0017】次に本実施の形態の動作について説明す
る。CPU1はジオメトリ処理や光源処理等を行ってオ
ブジェクトの頂点情報を生成し、且つ描画に必要なデー
タを画像処理装置10に出力する。この際、頂点座標は
小数部を何ビットか持った固定小数点フォーマットであ
る。頂点情報はホスト側とのインターフェース(I/
F)3を通じてDDA(Digital Differential Analyse)
前処理を行うセットアップエンジン4に入力される。
【0018】セットアップエンジン4は頂点情報に基づ
き、DDAに必要なDDA初期値、傾き等の情報を生成
してDDA処理を行うDDAブロック5に出力する。D
DAブロックはオブジェクトのピクセルデータを生成
し、メモリインターフェース6に送る。メモリインター
フェース6では隠面消去等の処理を行った後、必要なデ
ータをメモリ7に書き込む。メモリ7は1画面又は複数
画面分のデータを保持するのに十分な容量を有し、各ピ
クセルのカラー情報の他、Ζバッファリングのための奥
行き値(Ζ値)なども必要に応じて格納することが可能
である。
【0019】1画面分のデータ処理が完了した時点で、
メモリ7のデータはメモリインターフェース6を通じて
CRTコントローラ8に送られ、CRTコントローラ8
はsync等の同期信号と共にピクセルデータをディス
プレイ9に出力して画像を表示する。
【0020】図2は図1に示したセットアップエンジン
の詳細構成例を示したブロック図である。セットアップ
エンジン4は、頂点の座標情報からDDA描画開始頂点
及びDDA描画方向(スキャン方向)を決定するブロッ
ク41、ブロック41で決定した描画開始頂点の座標
(CPUから与えられる固定小数点フオーマット)から
DDA描画開始点座標を算出するブロック42、先行す
る点の領域判定を行うためのDDA用のパラメータ(D
DA初期値、DDA傾き)を算出するブロック43,カ
ラー値等ピクセルデータ生成用のDDA初期値及びDD
A傾きを算出するためのブロック44、これらブロック
を制御するコントローラであるブロック45から成って
いる。セットアップエンジン4は、バス50を通してイ
ンターフェース3からオブジェクトの頂点情報を受け取
り、ブロック41はDDA描画開始点頂点及びDDA描
画方向を決定する。
【0021】尚、101〜104はそれぞれDDAブロ
ック5への出力である。101はDDA描画方向、10
2はDDA描画開始点座標、103はデータDDA用パ
ラメータ(初期値、傾き)、104は領域判定DDA用
パラメータ(初期値、傾き)である。
【0022】但し、描画開始点座標は格子点座標であり
整数値である。
【0023】図3を用いてDDAブロック5におけるス
キャンの制御方法について示す。描画対象のオブジェク
トは図の開始辺201及び終了辺202と203で形成
されるトライアングルである。ここで開始辺とはX軸に
沿ったスキャンがオブジェクトに侵入する側の辺をい
い、終了辺とはスキャンが抜けて行く側の2辺のことを
いう。
【0024】X軸に沿ったDDAの方向は図3の31に
示されるように正方向、またY軸に沿ったDDAの方向
は図3の32に示されるように負の方向である。図3の
各矩形領域は同時に処理されるピクセルのまとまり(ス
タンプと称する)を表し、特にスタンプ33はDDA開
始スタンプである。
【0025】図3中のスタンプ33内の各丸印はピクセ
ルを表し、4×2のピクセル群から構成されている。そ
の内、ピクセル3Pはセットアップエンジン4で決定さ
れるDDA描画開始点座標のピクセルである。また、こ
の装置では図示されていないシザリング領域を設定する
ことが可能である。
【0026】図3のスキャンはDDA開始スタンプ33
からXの正方向に進み、あるところでそのラインのスキ
ャンを終了し、次のラインに移る(Yの負方向に進
む)。これを繰り返してオブジェクトの全ての領域をス
キャンし終わったら、そのオブジェクトの処理を終了す
る。
【0027】尚、X方向のスキャンは(1)X終了側の
シザリング領域から抜ける。(2)Y開始側のシザリン
グ領域に達していない。(3)図3の終了辺(202,
203)から抜ける条件のどれかが成立した場合に終了
する。
【0028】また、次ラインのスキャン開始位置は、
(1)現在のスキャンラインの開始位置、(2)現在の
ラインの開始辺への侵入座標、(3)シザリング領域の
Xの開始側エッジへの侵入座標の内、Xの描画方向に向
かって最も奥側の座標が選択される。
【0029】上記のような制御を行う上で開始辺20
1、終了辺202、203に対する領域判定が必要にな
るが、現在処理しているスタンプに対して図4に示すよ
うな先行したピクセル(先行点)に対して領域判定が行
われる。
【0030】図4において、201は開始辺、202,
203はそれぞれ終了辺である。描画方向はX軸に沿っ
て正方向(31)、Y軸に沿って負方向(32)であ
る。又、ピクセル4P、5P、6Pが領域判定を行う先
行点で、4Pは開始辺201に対する領域判定に用いる
先行点、5Pと6Pは終了辺202、203に対する領
域判定に用いる先行点で、2つの終了辺に対してより遠
い側が判定ポイントとして選択される。図4では、辺2
02に対して6Pが、辺203に対して5Pが選択され
る。
【0031】上記した開始辺201、終了辺202、2
03に対する領域判定は先行点の各辺に対する直線方程
式を解くことによって行う。点(x0,y0)を通り、
x,yの傾きがそれぞれdldx,dldyである辺の
直線方程式はl=dldx×(x−x0)+dldy×
(y−y0) (1) のように書ける。ここで、DDA開始スタンプに先行さ
せた点の領域判定対象である辺に対する直線方程式の解
をl1,l2,l3とする。
【0032】l1,l2,l3を基点として描画スタン
プが移動する毎に4×dldx,或いは2×dldyを
加減算するDDAを行うことにより、各矩形領域(スタ
ンプ)の先行させる点の直線方程式の解を算出し、解の
符号から先行点の各辺に対する領域判定を行う。
【0033】図4の先行点4Pを例に挙げると、辺20
1に対して次のように領域判定ができる。
【0034】if(dldx>0)の時、 1)解の符号が正なら先行点は辺201を超えた。 2)解の符号が負なら先行点は辺201まで達していな
い。 else(dldx<0)の時、 3)解の符号が正なら先行点は辺201まで達していな
い。 4)解の符号が負なら先行点は辺201を超えた。
【0035】辺に対する領域判定を現スタンプ内のピク
セルでなく先行させた点で行うことで、次のような利点
がある。開始辺に対しては図5に示すように開始辺の傾
き角がX軸に対して非常に緩やかになった時に生じるよ
うな次ラインのスキャンの無駄を低減することができ
る。
【0036】図5のスタンプ51に着目し、開始辺に対
する領域判定を現スタンプ内のピクセル8Pで行うと、
次ラインのスキャンはスタンプ52から開始され、実際
にはスタンプ52内のピクセルは全て領域外なので、ス
タンプ52は無駄になる。しかし、スタンプ51の先行
点4Pで開始辺に対する領域判定を行った場合、次ライ
ンはスタンプ53からスキャンを開始できるので、無駄
なスタンプの発生が無くなる。また、終了辺に対しては
そのラインのオーバースキャンを低減できる。これらに
より、1つのオブジェクトに要する描画のための演算サ
イクルを減らすことができ、より高速な描画が可能にな
る。
【0037】次にセットアップエンジン4におけるデー
タDDAの傾き、及びDDA描画開始点のデータ算出方
法について示す。オブジェクトのピクセルデータは先の
頂点情報を線形補間することによって求めることができ
る。このような時、ピクセルデータPはスクリーン座標
(x,y)に対して次のような関係になる。
【0038】 P=dpdx×x+dpdy×y+c(dpdx,dpdy,cは定数) (3) オブジェクトとしてトライアングルを処理する場合、3
頂点(x0,y0),(x1,y1),(x2,y2)
に対してピクセルデータがp0,p1,p2であったと
すると、 dpdx={(p1−p0)×(y2−y0)−(p2−p0)×(y1− y0)}/e0 (4) dpdy={(p2−p0)×(xl−x0)−(p1−p0)×(x2− x0)}/e0 (5) 但し、e0=(x1−x0)×(y2−y0)−(x2
−x0)×(y1−y0)である。
【0039】dpdxはx方向のデータの傾き、dpd
yはy方向のデータの傾きである。DDA描画開始点
(xs,ys)のデータpsは、3頂点のうち描画開始
頂点の座標(xs0,ys0)及びデータps0から ps=dpdx×(xs−xs0)+dpdy×(ys−ys0)+ps0 (6)である。
【0040】このシステムは4×2ピクセルのデータの
並列演算を行うが、DDAブロックは図3のピクセル5
であるDDA描画開始点のデータpsから同一スタンプ
内の他のピクセルデータを生成する。この場合、次のよ
うな演算が行われる。
【0041】 ps−dpdx ps+dpdx ps+2×dpdx ps−dpdy ps−dpdy−dpdx ps−dpdy+dpdx ps−dpdy+2×dpdx (7) 式(6)、(7)で求めた描画開始スタンプの全ピクセ
ルのデータ及び式(4)、(5)で求めたDDAの傾き
とから、各描画スタンプのピクセルを並列に生成する。
【0042】図6はこれを実現する回路例であり、この
回路は領域判定DDAにも適応できる回路である。1種
類のデータを8並列で同時処理するために図6のような
ユニットを8個持つ。
【0043】レジスタ61と62は式(4)と式(5)
の傾きdpdx,dpdyをそれぞれ4倍、2倍した値
を保持する。セレクタ64はセットアップエンジン4に
より算出されるデータである式(6)のデータ603、
又はDDAブロックで算出される式(7)のデータを入
力する。
【0044】セレクタ64はデータ603か、或いは前
のピクセルのデータである611を選択するが、描画開
始時のみデータ603が選択され、それ以外はデータ6
11が選択される。
【0045】レジスタ66はセレクタ64の出力を毎演
算サイクル更新して格納するレジスタであり、この値6
12はDDAの出力である。レジスタ65の内容は毎ス
キャンラインの始めにセレクタ64の出力が書き込まれ
て更新されるが、それ以降は先行点がシザリングのX開
始側エッジか、若しくは開始辺を超えたと判定した位置
でのセレクタ64の出力を書き込むのみである。フラグ
609はスキャンがX方向に進むか、またはY方向に進
むかを表すフラグで、セレクタ67,68に共通であ
る。セレクタ67と68の選択動作は以下の如くであ
る。
【0046】セレクタ67はスキャンがX方向に進む
時、レジスタ61の出力を選択し、スキャンがY方向に
進む時、レジスタ62の出力を選択する。セレクタ68
はスキャンがX方向に進む時、レジスタ66の出力を選
択し、スキャンがY方向に進む時、レジスタ65の出力
を選択する。
【0047】加減算器70はセレクタ67と68の出力
を加減算するが、これによりスキャンがX方向に進む
時、直前のスタンプの解に対して4×dpdxを加算
(減算)することによって、新たなピクセルデータを生
成し、次のラインに移る時はレジスタ65に保持してお
いた値に対して2×dpdyの加算(減算)することに
よって、そのラインのスタート位置の初期値を得る。
【0048】図7にデータ生成の模式図を示す。201
は描画オブジェクトの開始辺、203は終了辺の1つで
ある。各円はピクセルを表し、その中心がピクセル中心
である。描画方向はX軸に沿って正方向、またY軸に沿
っては負方向である。この描画オブジェクトは各矩形で
まとめられている4×2ピクセルの矩形領域の単位(ス
タンプ)でデータ処理される。3P〜7Pはそれらの矩
形領域に含まれるピクセルの1つであり、複数ある図6
で示した演算ユニットのうち同じユニットで生成される
ピクセル群である。
【0049】ピクセル3Pを含む矩形領域が描画開始ス
タンプになる。ピクセル3Pのデータを基に、ピクセル
4Pの格子点のピクセルデータが生成される。この2ラ
インのスキャンはこのスタンプで終了し、次の2ライン
ヘ移る。
【0050】ピクセル3Pを含むスタンプはその先行点
8Pが既に開始辺201を超えているので,次ラインの
スキャンはピクセル5を含むスタンプから開始される。
ピクセル5のデータはピクセル3Pのデータから生成さ
れ、ピクセル6Pのデータはピクセル5Pのデータから
生成される。この2ラインのスキャンが終了すると、再
び次のラインにスキャンは移動し、ピクセル7Pのデー
タがピクセル6Pのデータから生成される。ピクセル3
Pのデータをp3とすると、各ピクセル4P〜7Pのデ
−タp4〜p7はデータの傾きdpdx,dpdyを使
って,次のように表される。
【0051】 ピクセル4Pのデータp4=p3+4×dpdx ピクセル5Pのデータp5=p3−2×dpdy ピクセル6Pのデータp6=p3−2×dpdy+4×dpdx ピクセル7Pのデータp7=p3−2×dpdy+4×dpdx−2×dp dy (8) この(8)式の4倍や2倍の演算はシフト動作で実現で
きることから、(8)式は実質、加減算器のみで構成で
きる。
【0052】以上のようにして格子点座標のデータのみ
の演算を行つてピクセルデータを発生していく。これは
従来のような辺方向のデータの傾きからオブジェクトの
辺上のデータ(X軸に平行なグリッドと辺の交点のデ−
タ)をまず求め、続いてX方向に線形補間してスキャン
ライン上のデータの生成を行うような画像処理装置に比
べて、演算リソース節約の点で有利である。
【0053】従来のように、毎スキャンライン毎に辺上
のデータを求めたとすると、X軸に平行なグリッドと辺
の交点は必ずしも格子点上にないため、X方向のスキャ
ンの前に上記の辺上のデータから近傍の格子点のデータ
を求める処理が必要になる。これにはサブピクセル分の
補正を行うための乗算器が必要である。更に、各ピクセ
ルのデータの種類やY方向の並列度が増すと、それだけ
この乗算器が必要となり、多くの演算リソースを要す
る。しかるに、本実施の形態の装置ではこのような乗算
器は必要ない。従って演算リソースを節約した小型の画
像処理装置を実現することが可能である。
【0054】図8はピクセルが描画領域内に存在するか
どうかを表すマスクの生成について示したものである。
矩形単位で並列処理した時に描画領域からはみ出したピ
クセルのデータも生成するので、このデータを後段で除
外するためにマスクが必要である。各丸形はピクセルを
示し、2P〜9Pは同時生成されるピクセル群を示し、
1Pは開始辺に対する領域判定を行うピクセルである。
ピクセル1Pの開始辺に対する直線方程式の解をl1と
する。l1を基に、ピクセル2P〜9Pの直線方程式の
解l2s〜l9sを算出することができる。
【0055】即ち、 l2s=l1+2×dl1dy−3×dlldx l3s=l1+2×dl1dy−2×dlldx l4s=l1+2×dl1dy−dlldx l5s=l1+2×dl1dy l6s=l11+dl1dy−3×dl1dx l7s=l11+dl1dy−2×dl1dx l8s=l1+dl1dy−dl1dx l9s=l1+dl1dy (9) ここで、dl1dx,dl1dyはそれぞれ開始辺の直
線方程式のX,Yの傾きである。
【0056】同様に図8のピクセル10P、即ち終了辺
に対する領域判定用のピクセルの方程式の解をl10と
すると、ピクセル2Pからピクセル9Pの終了辺に対す
る直線方程式の解l2e〜l9eを算出することができ
る。
【0057】即ち、 l2e=l10+dl2dy−4×dl2dx l3e=l10+dl2dy−3×dl2dx l4e=l10十dl2dy−2xdl2dx l5e=l10+dl2dy−1×dl2dx l6e=l10−4×dl2dx l7e=l10−3xdl2dx l8e=l10−2×dl2dx l9e=l10−1×dl2dx (10) ここでdl2dx,dl2dyはそれぞれ終了辺の直線
方程式のXとYの傾きである。式(9)と式(10)の
解の符号からピクセル2P〜9Pのそれぞれの辺に対す
る領域判定ができる。
【0058】その結果、各ピクセルにおいて、式(9)
と式(10)の結果に基づき、両辺に対してそのピクセ
ルが描画領域側にあると判定されたら描画対象としてマ
スク生成、そうでなければ描画非対象としてマスク生成
となる。メモリインターフェース6はピクセルデータと
マスク情報を受け取り、マスクから描画対象と判断され
るピクセルに対してオペレーションを実行する。
【0059】本実施の形態によれば、X方向、Y方向に
スキャンしてX、Y方向の傾きを用いて格子点のデータ
のみを発生するため、加減算器のみでポリゴン内のピク
セルを発生することができ、ハードウェアリソース(D
DAブロック5)を低減することができる。
【0060】又、スタンプ単位で、X、Y方向にスキャ
ンしながらピクセルを発生する際に、ピクセルが発生領
域内にあるかどうかの判定を現在処理中のスタンプ内の
ピクセルを用いるのではなく、このスタンプの外の先行
したピクセル(先行点)を用いることにより、無駄なス
キャンを無くすことができ、効率的にピクセルを発生す
ることができる。
【0061】又、発生したピクセルは矩形領域(スタン
プ)単位であるため、ピクセル発生領域からはみ出てし
まうピクセルが発生するが、発生したピクセルがピクセ
ル発生領域にあるかどうかをマスクにより判定し、ピク
セル発生領域内のピクセルのみを描画する。
【0062】尚、上記したスキャンの方法は描画速度を
速めるためにスタンプ単位で行ったが、最低1個のピク
セル単位で行うこともでき、この場合は、ピクセル発生
領域からはみ出てしまうピクセルがなくなるため、上記
したマスクは必要なくなる。
【0063】図9は本発明の画像処理装置の第2の実施
の形態を示したブロック図である。演算ユニット81は
スタンプ内の代表点のデータを算出するもので、図6に
示した回路と同等のものである。この演算ユニット81
にはセットアップエンジンで生成されるX方向のデータ
の傾きとY方向のデータの傾き101、102がそれぞ
れ4倍、2倍されて入力される。ユニット82はデータ
の傾き101、102の小数部下位ビットを切り捨て、
精度を落とした傾きを生成するためのユニットであり、
このユニット82の出力801と802は精度を落とし
たX,Yのそれぞれの傾きである。ユニット83はユニ
ット81の出力803(803は代表点のデータであ
る)と精度を落としたX、Yの傾き801、802から
代表点以外の残りのピクセルデータを生成するユニット
である。このユニット83の出力データである804及
び803が1並列分のデータになる。
【0064】ここで、101と102はセットアップエ
ンジンから送られてくるデータのX方向とY方向の傾き
であり、下位10bitが小数部である固定小数点フォ
ーマットになっている。103はDDA開始点のデータ
で、セットアップエンジンにて生成される。このDDA
開始点の座標は格子点上の座標である。演算ユニット8
1にはX方向のデータの傾きとY方向のデータの傾きが
それぞれ4倍、2倍されて入力される。
【0065】但し、801と802は小数部4ビットの
固定小数点フォーマットである。小数部のビット数は通
常、傾きの精度を十分取った時の値に比べて±1(整数
値)以上の誤差が出ないように決められる。尚、本実施
の形態はDDAブロックについてのみ示してあるが、他
の構成は図1に示した第1の実施の形態と同様である。
【0066】次に本実施の形態の動作について説明す
る。このDDAブロックを含む画像処理装置は1024
×1024ピクセルの座標系をサポートする。また、4
×2ピクセル単位での並列処理が可能である。更にこの
DDAブロックで上記並列処理するピクセル群(スタン
プ)はDDA開始点のデータ及び精度の高い傾きから生
成される点(代表点)を1点含み、残りの7点は代表点
と精度の低い傾きから生成される。ここでいう精度の低
い傾きとはセットアップエンジンで生成されたデータの
傾きの小数部下位ビットを切り捨てたものである。
【0067】図10は描画オブジェクトに対するスタン
プを表したものである。このオブジェクトはトライアン
グルであるが、201と203はそれぞれその開始辺と
終了辺の一部分である。31と32はそれぞれX,Yの
描画方向である。各円はその中心がピクセル中心である
ひとつのピクセルを表し、5Pは描画開始点であり、そ
のデータはセットアップエンジンで生成される。6Pは
5Pからデータが生成されるスタンプ代表点である。ピ
クセル6Pのデータp6はピクセル5Pのデータp5と
次のような関係にある。
【0068】 p6=p5+4×dpdx (11) 但し、dpdxはセットアップエンジンで生成されるX
軸に沿ったデータの傾きである。このほかの網目状に塗
りつぶされたピクセルも代表点に相当する。これらの代
表点は図9のユニット81で、データp5及びdpd
x,dpdyから生成される。ここでdpdyはセット
アップエンジンで生成されるY軸に沿ったデータの傾き
である。
【0069】図9のユニット82における傾きの小数部
切り捨て方法について説明する。セットアップエンジン
で生成されるデータの傾きをdpdx,dpdyとし、
それぞれの精度を落とした傾きをdpspx,dpsd
yとする。
【0070】もし(dpdx≧0)なら dpsdx=(dpdxの下位6ビットを切り捨て) もし(dpdx<0)なら dpsdx=(dpdxの下位6ビットを切り上げ) もし(dpdy≧0)なら dpsdy=(dpdyの下位6ビットを切り捨て) もし(dpdy<0)なら dpsdy=(dpdyの下位6ビットを切り上げ) このようにデータの増減の方向によって小数部下位ビッ
トを切り捨てる際の丸め込みの方法を決めることによ
り、この低い精度の傾きからデータを生成した時に、ピ
クセルの連続する方向へのデータの単調増加、単調減少
が保たれる。
【0071】図11は図9のブロック83で行うスタン
プ内の代表点以外のデータを算出する方法を示した図で
ある。代表点4Pのデータをpd4とすると、それ以外
のピクセル1P〜3P,5P〜8Pのデータp1〜p
3,p5〜p8は前記のdpsdx,dpsdyを用い
て次のように求めることができる。
【0072】 p1=pd4−dpsdy−dpsdx p2=pd4−dpsdx p3=pd4−dpsdy p5=pd4−dpsdy+dpsdx p6=pd4+dpsdx p7=pd4−dpsdy+2×dpsdx p8=pd4+2×dpsdx (12) 但し、上記(12)式中の2倍演算はシフト動作と等価
なので実質加減算器のみで構成される。
【0073】ピクセルデータを発生させるために、それ
ぞれ1つの精度の傾きで全演算を行おうとすると、座標
空間の広さを考えた高い精度の演算が要求されるが、本
実施の形態によれば、代表点近傍のピクセル生成に限定
した低い精度の傾きを用意し、スタンプ内の代表点以外
のデータは代表点のデータ及びこの低い精度の傾きから
生成するため、演算リソースを節約することが可能にな
り、その分、ハードウェアの規模を小さくでき、画像処
理装置を小型化することができる。
【0074】図12は本発明の画像処理装置の第3の実
施の形態を示したブロック図である。画像処理装置のD
DAブロックは、セットアップエンジンから入力される
傾き301を定倍した傾きを生成するブロック121、
セットアップエンジンから入力されるDDAの初期値3
02とブロック121から出力される精度の高い傾きか
ら複数の小矩形領域の主代表点(1点)のデータを生成
するブロック122、主代表点のデータとブロック12
1が出力する精度の高い傾きから前記複数の小矩形領域
の残りの代表点を生成するブロック123、精度の高い
傾き301に対して、小数部の下位ビットを切り捨てて
精度を落としたデータの傾きを生成するブロック12
4、ブロック122で生成される主代表点のデ−タ30
9及びブロック124で生成された精度の低いデータの
傾き307とから前記主代表点が含まれる小矩形領域の
主代表点以外のデータを生成するブロック125、ブロ
ック123で生成される代表点のデ−タ311及びブロ
ック124の精度の低いデータの傾き307とからその
代表点が含まれる小矩形領域の代表点以外のデータを生
成するブロック126から成っている。
【0075】尚、本例は矩形領域を構成する複数のピク
セル群を単位として並列度を変更しても各ピクセルの演
算結果が変わらないDDA処理例であり、他の構成は図
1に示した画像処理装置と同様である。
【0076】次に本実施の形態の動作について説明す
る。本例のDDA処理を含む画像処理装置は1024×
1024ピクセルの座標系をサポートする。また、この
DDAブロックの機能は次のような幅を持った矩形領域
に相当するピクセルのデータを並列処理でき、主代表点
(精度の高い傾きからデータが算出される点)として次
のような個数を持つ。
【0077】(1)X方向に4ピクセル、Y方向に2ピ
クセルの幅、主代表点は1個 (2)X方向に8ピクセル、Y方向に2ピクセルの幅、
主代表点は2個 (3)X方向に4ピクセル、Y方向に4ピクセルの幅、
主代表点は2個 (4)X方向に8ピクセル、Y方向に4ピクセルの幅、
主代表点は4個 それぞれの矩形領域は4×2のピクセルから成る小矩形
領域を1〜4個含み、それぞれの小矩形領域は代表点を
ひとつずつ含む。
【0078】301はセットアップエンジンにて算出さ
れるデータのX,Y方向の傾きdpdx,dpdyであ
り、小数部10ビットの固定小数点フォーマットであ
る。302は同じくセットアップエンジンで算出される
DDAの初期値であり、並列度に拘らず1点分算出され
る。
【0079】ブロック121は入力される傾き301を
定倍してブロック122及びブロック123に出力す
る。この場合、ブロック122への出力に対しては並列
度に応じて倍数が変わる。また、ブロック123への出
力はdpdx,dpdyをそれそれ4倍、2倍にして出
力する。
【0080】図13はブロック121からブロック12
2へ出力される傾きを一覧とした表図である。
【0081】ブロック122は複数の代表点群のうち1
点(主代表点)のみのデータを算出し、その回路構成は
図6のものと同等である。ブロック123はブロック1
22で計算された主代表点のデ−タ309とブロック1
21が出力する精度の高い傾きから残りの代表点のデー
タを算出する。ブロック123では、代表点のデータp
d3から必要に応じて残りの代表点のデ−タp4〜p6
を算出するために、次のような演算が行われる。
【0082】図14は上記した代表点のデータp4〜p
6の算出結果を一覧とした表図である。
【0083】図12のブロック124は精度の高い傾き
301に対して、小数部の下位ビットを切り捨てて精度
を落としたデータの傾きを生成する。この場合のデータ
を切り捨てる時の丸め込みに際して、データ増減の方向
が考慮される。
【0084】ブロック124の出力である307は小数
部4ビットの固定小数点フォーマットである傾きdps
dx,dpsdyである。ブロック125とブロック1
26はブロック122及びブロック123で生成される
主代表点と代表点のデ−タ及び精度の低いデータの傾き
307とから主代表点或いは代表点が含まれる小矩形領
域の主代表点或いは代表点以外の残りのデータを生成す
る。図15の中で、小矩形領域8、9、10、11の全
てが同時処理されるピクセル群のデータ出力である。
【0085】図15は代表点発生の様子を示した図であ
る。ここでは上記(4)のように8×4ピクセルのデー
タを並列処理する場合を説明する。201と203はそ
れぞれ描画オブジェクト(トライアングル)の開始辺と
終了辺の一部である。スキャンの方向はX軸に沿っては
正方向、Y軸に沿っては負方向である。157の太線で
囲まれるように、X方向に8ピクセル、Y方向に4ピク
セルの幅を持った矩形領域が同時処理されるピクセル群
である。
【0086】矩形領域157は8〜11に示すようにX
方向に4ピクセル、Y方向に2ピクセルの幅の小矩形領
域を4つ含むが、小矩形領域毎に1つの代表点をもち、
小矩形領域の中で代表点は互いに同じ位置に設定され
る。ピクセル3Pはセットアップエンジンで決定される
描画開始点であり、そのデータは図12のブロック12
2に入力される。
【0087】4P〜6Pはそれぞれ小矩形領域9〜11
の代表点であり、そのデータは図12のブロック123
においてピクセル3のデータから生成される。8×4ピ
クセルから成る矩形領域は図12のブロック122でデ
ータが生成される1つの主代表点(主代表点:図15に
おいて網目模様で示されたピクセル)を持ち、これ以外
の各代表点は主代表点のデータと精度の高いデータの傾
きから図12のブロック123でデータが生成される。
【0088】小矩形領域8のピクセル3P以外のデータ
は図12のブロック125においてピクセル3Pのデー
タ及び精度の低い傾き307から生成される。このため
に式(12)と同様な演算を行うための演算ユニットが
図12のブロック125に含まれている。矩形領域9〜
11の代表点以外のデータはブロック126にてそれぞ
れ代表点4P〜6Pのデ一タ及び精度の低い傾きから式
(12)と同等な演算に基づき生成される。
【0089】これらの演算を行うユニットが図12のブ
ロック126に含まれている。最大で上記の(4)に相
当するピクセルを同時処理する必要があるのでブロック
126はブロック125の3倍の演算器を含んでいる。
【0090】矩形領域分のデータ307が生成される
と、Xの正方向にスキャンは進み、次の主代表点ピクセ
ル12Pのデータがピクセル3Pのデータから図12の
ブロック122にて生成され、以下同じように8×4ピ
クセル分のデータが並列処理される。
【0091】X方向のスキャンが終了すると次のライン
に移り、主代表点であるピクセル13Pのデータがピク
セル3Pのデータと精度の高い傾きから生成され、以下
同じように矩形領域内の8×4ピクセルのデータが生成
される。
【0092】図16は上記の並列度が(2)(8×2ピ
クセル並列演算)の場合におけるピクセルデータ生成の
様子を示している。太線の矩形領域161が並列処理す
る8×2のピクセルに相当する。この矩形領域は4×2
ピクセルからなる小矩形領域を2つ含み、ピクセル2P
とピクセル3Pはそれぞれの代表点(特にピクセル2P
は主代表点)である。
【0093】ここで、各小矩形領域の境界は図15のそ
れと同じであり、また各代表点の位置も同じである(図
15のピクセル3Pと図16のピクセル2Pの座標は同
じである)。
【0094】図16にて、それぞれの代表点と精度の低
い傾きから矩形領域の残りのデータが生成されると、ス
キャンは次に移り、次の主代表点ピクセル4Pのデータ
がピクセル2Pから生成される。以下、同じように処理
が進み、このラインの処理が終わると、スキャンは次の
2ラインに移る。主代表点5Pのデータがピクセル2P
のデータから生成され、同じようにこのラインの処理が
開始される。
【0095】本実施の形態によれば、4×2ピクセルの
小矩形領域を単位として演算の並列度を変えることがで
きるが、その際に矩形領域に含まれる各小矩形領域の境
界とそこに含まれる代表点の位置を並列度によらず同じ
にし、これら代表点のデータを求める際の精度と、それ
以外の点のデータを求める際の精度を並列度に依らず、
それぞれ同じになるようにすることができる。これによ
り並列度を変えられる本例の装置において、並列度が変
わっても各ピクセルの演算結果は同じになることを保証
することができる。
【0096】尚、上記実施の形態では、小矩形領域は4
×2ピクセルであり、この小矩形領域が少なくとも1個
以上集まって矩形領域を形成するが、前記小矩形領域は
必ずしも、4×2ピクセルである必要はない。
【0097】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1、
2の発明によれば、少なくとも1個以上のピクセルを含
む領域単位でスクリーン座標系のX軸、Y軸に沿って描
画対象領域をスキャンすることにより、ピクセルを発生
するためのデータ演算で格子点以外の座標のデータを扱
わず格子点上のデータのみを加減算器のみで算出するこ
とができ、ハードウェアリソースを大幅に低減すること
ができる。
【0098】請求項3の発明によれば、現在処理してい
る領域の外に位置する先行点により、前記描画対象領域
の外であるか内であるかの領域判定を行うため、現スキ
ャン方向のオーバースキャンを防止することや、次ライ
ンの無駄なスキャンの低減が可能になり、描画の高速な
画像装置を実現できる。
【0099】請求項4の発明によれば、領域内の特定の
ピクセルのデータを精度の高い計算により算出し、前記
領域内の残りのピクセルのデータを低い精度の計算によ
り算出することにより、ハードウェアリソース低減する
と共に、ピクセルの描画速度を向上させることができ
る。
【0100】請求項5の発明によれば、領域内のピクセ
ルのデータを同時に処理して発生させることにより、ピ
クセルの描画速度を向上させることができる。
【0101】請求項6の発明によれば、複数の領域内の
特定のピクセルのデータを精度の高い計算により算出
し、前記領域内の残りのピクセルのデータを低い精度の
計算により算出することにより、ピクセルの描画速度を
向上させることができると共に、ハードウェアリソース
の増加を抑制することができる。
【0102】請求項7の発明によれば、マスク情報によ
り、前記描画対象領域からはみ出したピクセルを取り除
いて、前記描画対象領域内のピクセルのみを描画するこ
とにより、シヤープな輪郭の画像を得ることができる。
【0103】請求項8の発明によれば、領域単位の連結
個数を変更して、並列領域の並列度を変更することがで
きる。
【0104】請求項9の発明によれば、領域単位を連結
して形成した並列領域の代表点の位置を前記領域単位の
連結個数に拘らず一定とすることにより、並列度を変更
しても各ピクセルデータの算出結果を同じにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を示
したブロック図である。
【図2】図1に示したセットアップエンジンの詳細構成
例を示したブロック図である。
【図3】図1に示したDDAブロックによるピクセル発
生動作例を示した説明図である。
【図4】図1に示したDDAブロックによる先行点を用
いた領域判定動作を説明する説明図である。
【図5】図1に示したDDAブロックによる先行点を用
いた領域判定のメリットを説明する図である。
【図6】オブジェクト内のピクセルを並列的に発生させ
るための回路例を示したブロック図である。
【図7】図6に示した回路によりピクセルを並列的に同
時発生する動作を説明する説明図である。
【図8】ピクセルが描画領域内に存在するかどうかを表
すマスクの生成動作を説明する図である。
【図9】本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を示
したブロック図である。
【図10】図9に示したDDA装置によるピクセルの発
生動作を説明する説明図である。
【図11】図9の装置によりスタンプ内の代表点以外の
データを算出する方法を説明する説明図である。
【図12】本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を
示したブロック図である。
【図13】図12に示したブロック12への入力データ
を示した表図である。
【図14】図12に示したブロック13で算出される代
表点のデータ例を示した表図である。
【図15】図12に示した装置に代表点を発生さする動
作を説明する図である。
【図16】8×2ピクセル並列度の場合のピクセルデー
タの生成動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 システムバス 3 インターフェース 4 セットアップエンジン 5 DDAブロック 6 メモリインターフェース 7 メモリ 8 CRTコントローラ 9 ディスプレイ(CRT) 10 画像処理装置 33、51、52、53 スタンプ 41〜45、121〜126 ブロック 50 バス 61、62、65、66 レジスタ 64、67、68 セレクタ 70 加減算器 81、82、83 ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 康晴 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 Fターム(参考) 5B057 CA01 CA13 CB01 CB12 CD06 CD14 CH04 5B080 AA13 BA04 BA05 CA03 FA16 5C082 AA01 BA12 CA18 CB01 DA22 MM02 MM04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン座標系の描画対象領域内にピ
    クセルを発生する画像処理装置において、 少なくとも1個以上のピクセルから成る領域単位で、前
    記スクリーン座標系のX軸、Y軸に平行なラインに沿っ
    てスキャンすることにより、前記描画対象領域内に前記
    領域単位でピクセルを発生する手段を具備することを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記スキャンに伴い、次に発生するピク
    セルを含む領域単位が前記描画対象領域内に入るか否か
    の領域判定を行う領域判定手段を具備し、 少なくとも1個以上のピクセルが前記描画対象領域内に
    入る場合に、前記領域単位でピクセルを発生することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記領域判定手段は、直近で発生したピ
    クセルを含む領域の外に設定する先行点が前記描画対象
    領域内に入るか否かで前記領域判定を行うことを特徴と
    する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記領域内の少なくとも1個以上の特定
    のピクセルのデータと前記領域内の残りのピクセルのデ
    ータとを算出する際の計算精度を変化させる算出手段を
    具備することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記
    載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記領域内のピクセルデータを同時に処
    理する並列処理手段を具備することを特徴とする請求項
    1乃至4いずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記並列領域を形成する各領域内の少な
    くとも1個以上の特定のピクセルのデータについては精
    度の高い計算により算出し、前記各領域内の残りのピク
    セルのデータについては精度の低い計算により算出する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記領域単位で発生したピクセル各々が
    前記描画対象領域内に入っているかどうかを判定するマ
    スク情報を発生するマスク発生手段と、 前記発生したマスク情報により前記描画対象領域内に入
    っているピクセルだけを描画する描画手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記領域単位を任意の数、複数個連結し
    て形成する並列領域を設定する設定手段と、 前記描画対象領域内に前記設定された並列領域単位でピ
    クセルデータを同時に発生する並列処理手段とを具備す
    ることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記並列処理手段は、前記領域単位の少
    なくとも1個以上の特定のピクセルを代表点とし、且つ
    この代表点の位置を前記領域単位の連結個数によらずに
    一定とし、この代表点のデータと残りピクセルのデータ
    を算出する際の計算精度を変化させることを特徴とする
    請求項8記載の画像処理装置。
JP11152702A 1999-05-31 1999-05-31 画像処理装置 Abandoned JP2000338959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11152702A JP2000338959A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11152702A JP2000338959A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000338959A true JP2000338959A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15546288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11152702A Abandoned JP2000338959A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000338959A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090610A1 (ja) 2005-02-23 2006-08-31 Sony Computer Entertainment Inc. 画像処理装置および画像処理方法
JP2011044143A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Intel Corp 画像データの記憶・検索技法
US8576219B2 (en) * 2002-02-06 2013-11-05 Sony Corporation Linear interpolation of triangles using digital differential analysis

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8576219B2 (en) * 2002-02-06 2013-11-05 Sony Corporation Linear interpolation of triangles using digital differential analysis
WO2006090610A1 (ja) 2005-02-23 2006-08-31 Sony Computer Entertainment Inc. 画像処理装置および画像処理方法
US7825928B2 (en) 2005-02-23 2010-11-02 Sony Computer Entertainment Inc. Image processing device and image processing method for rendering three-dimensional objects
JP2011044143A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Intel Corp 画像データの記憶・検索技法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2910979B2 (ja) コンピュータグラフィックシステムのサブピクセルマスク発生方法および装置
JP3313221B2 (ja) 画像生成方法及び画像生成装置
EP1011078A1 (en) Method for generating polygon data and image display using the same
JP2618951B2 (ja) 三次元図形処理装置
JPH0916806A (ja) 立体画像処理装置
JPH07182537A (ja) 図形描画装置および図形描画方法
KR100305461B1 (ko) 그래픽처리장치
EP0349182A2 (en) Method and apparatus for approximating polygonal line to curve
JP2000338959A (ja) 画像処理装置
US7646385B2 (en) Computer graphics rendering method and apparatus
JPH064679A (ja) イメージ処理装置
JP2674287B2 (ja) グラフィックマイクロコンピュータ
JPH03144782A (ja) 三次元図形処理装置
JP3099940B2 (ja) 3次元グラフィックス制御装置
JP3587105B2 (ja) 図形データ処理装置
JP3517982B2 (ja) 図形描画装置
KR100742155B1 (ko) 스캔라인 형성 방법 및 장치
JP3502901B2 (ja) 3次元グラフィックス画像表示装置及び方法
JPH05205070A (ja) 図形描画方法
JPH0973547A (ja) レンダリング装置およびマッピング装置ならびにレンダリング方法およびマッピング方法
JPH0668247A (ja) ディジタル画像データ変倍方法および装置
JPH0683972A (ja) 曲線発生装置
JPH0350686A (ja) 図形処理方式
JPH08279038A (ja) 太線描画装置
JP3718888B2 (ja) 三次元ポリゴン描画方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20060324