JP2000338288A - 原子炉圧力容器の支持構造 - Google Patents
原子炉圧力容器の支持構造Info
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- JP2000338288A JP2000338288A JP11153277A JP15327799A JP2000338288A JP 2000338288 A JP2000338288 A JP 2000338288A JP 11153277 A JP11153277 A JP 11153277A JP 15327799 A JP15327799 A JP 15327799A JP 2000338288 A JP2000338288 A JP 2000338288A
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- pressure vessel
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ABWR圧力容器のRIPのMC支持構造に
おいて、地震荷重を効果的に支持し、かつMCの板厚を
低減して保守点検作業を容易にする。 【解決手段】 ポンプノズルスカート6のMC3挿入用
の開口7に取り外し可能な支持部材10を設置する。支
持部材10は円周方向に分割可能で挿入用開口7に挿入
後、スカート6に脱着可能に固定する。固定時は、地震
荷重を支持できるのでスリーブ3Aに作用する地震荷重
を低減でき、またそのため、スリーブ板厚3Bが厚くな
るのを回避できる。取外し時は、スカート6とスリーブ
3Aとの間に確保されるギャップ7Aを利用してMC3
等の点検や検査作業が容易にできる。そのため、経年的
にMCの強度健全性耐力を向上できる。
おいて、地震荷重を効果的に支持し、かつMCの板厚を
低減して保守点検作業を容易にする。 【解決手段】 ポンプノズルスカート6のMC3挿入用
の開口7に取り外し可能な支持部材10を設置する。支
持部材10は円周方向に分割可能で挿入用開口7に挿入
後、スカート6に脱着可能に固定する。固定時は、地震
荷重を支持できるのでスリーブ3Aに作用する地震荷重
を低減でき、またそのため、スリーブ板厚3Bが厚くな
るのを回避できる。取外し時は、スカート6とスリーブ
3Aとの間に確保されるギャップ7Aを利用してMC3
等の点検や検査作業が容易にできる。そのため、経年的
にMCの強度健全性耐力を向上できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉圧力容器の支
持構造に係り、特に、耐震性に優れ、かつ保守点検作業
の向上に好適な原子炉圧力容器の支持構造に関する。
持構造に係り、特に、耐震性に優れ、かつ保守点検作業
の向上に好適な原子炉圧力容器の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術になる改良型沸騰水型原子炉
(ABWR)の原子炉圧力容器(RPV)のインターナ
ルポンプ(RIP)モータケーシング(MC)の支持構
造を説明する。
(ABWR)の原子炉圧力容器(RPV)のインターナ
ルポンプ(RIP)モータケーシング(MC)の支持構
造を説明する。
【0003】ABWR(改良型沸騰水型原子炉)のRP
V(原子炉圧力容器)のRIP(インターナルポンプ)
のMC(モータケーシング)は、RPVの下部鏡板の外
周部の直下に配置され、ポンプノズルスカート内に挿入
してスリーブ先端部を溶接固定される。
V(原子炉圧力容器)のRIP(インターナルポンプ)
のMC(モータケーシング)は、RPVの下部鏡板の外
周部の直下に配置され、ポンプノズルスカート内に挿入
してスリーブ先端部を溶接固定される。
【0004】このMCスリーブを挿入する際、MCスリ
ーブとスカート内壁との間隔のガイドとして、MCスリ
ーブの外周にパッドと称する突起が設けられ、このパッ
ドがポンプノズルスカート内壁と僅かの隙間をもって摺
動可能になっている。
ーブとスカート内壁との間隔のガイドとして、MCスリ
ーブの外周にパッドと称する突起が設けられ、このパッ
ドがポンプノズルスカート内壁と僅かの隙間をもって摺
動可能になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、以
下のような問題がある。プラント停止中または運転中に
かかわらず、地震が発生した場合、MCには水平方向の
荷重(地震荷重)が作用して揺動し、パッドは変形や破
損を生じない強度耐力の範囲内においてのみ、地震荷重
を支持する機能を有することになる。
下のような問題がある。プラント停止中または運転中に
かかわらず、地震が発生した場合、MCには水平方向の
荷重(地震荷重)が作用して揺動し、パッドは変形や破
損を生じない強度耐力の範囲内においてのみ、地震荷重
を支持する機能を有することになる。
【0006】しかしながら、本来、挿入時のガイドとし
て設けられ、地震荷重を支持する機能を果たすものでは
ないため、過大な地震荷重に対して十分な強度耐力を有
していない。
て設けられ、地震荷重を支持する機能を果たすものでは
ないため、過大な地震荷重に対して十分な強度耐力を有
していない。
【0007】したがって、地震荷重の発生に伴い、荷重
がMCの上部に伝達され、MCの取付け部である溶接部
近傍やスリーブ頂部に大きな応力が発生し、経年的に当
該部の強度健全性を損耗していくこととなる。
がMCの上部に伝達され、MCの取付け部である溶接部
近傍やスリーブ頂部に大きな応力が発生し、経年的に当
該部の強度健全性を損耗していくこととなる。
【0008】また、RIPの運転上の安全性を高め(ポ
ンプの回転慣性力を増加させる)、かつ高耐震構造にす
るためには、MC自体の剛性を大きくすることが有効で
あるが、MCスリーブの板厚も厚くなり、ポンプノズル
近傍部の構造が大型化され、コスト面にもインパクトが
発生し、経済的にも好ましくない。
ンプの回転慣性力を増加させる)、かつ高耐震構造にす
るためには、MC自体の剛性を大きくすることが有効で
あるが、MCスリーブの板厚も厚くなり、ポンプノズル
近傍部の構造が大型化され、コスト面にもインパクトが
発生し、経済的にも好ましくない。
【0009】さらに、パッドはMCスリーブと一体構造
であり、挿入口のギャップがパッドで塞がれ、僅かな隙
間しかないので、ギャップを利用した保守点検作業はで
きない。このため、保守点検作業は、ポンプノズルスカ
ートに設けた開口を利用して複雑かつ狭隘な制限下で実
施せざるを得ないこととなっている。
であり、挿入口のギャップがパッドで塞がれ、僅かな隙
間しかないので、ギャップを利用した保守点検作業はで
きない。このため、保守点検作業は、ポンプノズルスカ
ートに設けた開口を利用して複雑かつ狭隘な制限下で実
施せざるを得ないこととなっている。
【0010】以上のことから、本発明の解決すべき課題
をまとめると、以下のようになる。 (1)地震時において、MCスリーブに作用する地震荷
重を低減する。 (2)地震荷重の作用に対して、MCスリーブの板厚が
厚くなることを回避する。
をまとめると、以下のようになる。 (1)地震時において、MCスリーブに作用する地震荷
重を低減する。 (2)地震荷重の作用に対して、MCスリーブの板厚が
厚くなることを回避する。
【0011】(3)RPVの保守点検作業において、M
Cスリーブ近傍の検査作業性を向上させる。 (4)上記(1)〜(3)を総合して、経年的にMCの
強度健全性耐力を向上させる。
Cスリーブ近傍の検査作業性を向上させる。 (4)上記(1)〜(3)を総合して、経年的にMCの
強度健全性耐力を向上させる。
【0012】本発明の目的は、改良型沸騰水型原子炉圧
力容器のモータケーシング(MC)の支持において、プ
ラント運転中における地震荷重を効果的に支持するとと
もに、MCの板厚を低減可能とし、プラント停止時のM
C周りの保守点検作業を容易にできる原子炉圧力容器の
支持構造を提供することである。
力容器のモータケーシング(MC)の支持において、プ
ラント運転中における地震荷重を効果的に支持するとと
もに、MCの板厚を低減可能とし、プラント停止時のM
C周りの保守点検作業を容易にできる原子炉圧力容器の
支持構造を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明になる原子炉圧力容器の支持構造は、原子炉
圧力容器のポンプノズルスカート内に、モータケーシン
グのスリーブが挿入され、前記スリーブの径方向の移動
を規制する径方向支持手段が、前記ポンプノズルスカー
トに取り外し可能に固定されてなるものである。
に、本発明になる原子炉圧力容器の支持構造は、原子炉
圧力容器のポンプノズルスカート内に、モータケーシン
グのスリーブが挿入され、前記スリーブの径方向の移動
を規制する径方向支持手段が、前記ポンプノズルスカー
トに取り外し可能に固定されてなるものである。
【0014】本発明によれば、プラント運転中などの径
方向支持手段の取り付け固定時は、MCの径方向(通
常、水平方向)に作用する地震荷重を支持し、メンテナ
ンスのときなどは、径方向支持手段を容易に取り外すこ
とができるので、MCスリーブ周りの保守点検作業を容
易に実施できる。
方向支持手段の取り付け固定時は、MCの径方向(通
常、水平方向)に作用する地震荷重を支持し、メンテナ
ンスのときなどは、径方向支持手段を容易に取り外すこ
とができるので、MCスリーブ周りの保守点検作業を容
易に実施できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る原子炉圧力容
器の支持構造の実施形態を、図面を参照して説明する。
器の支持構造の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0016】図1に示すように、本発明になるABWR
圧力容器(RPV)1の支持構造は、インターナルポン
プ(RIP)モータケーシング(MC)3のスリーブ3
A外表面の円周方向に沿って、複数に分割可能でかつ取
り付け後に取り替えが可能な環状の支持部材10を配置
し、この支持部材10でMC3の径方向(一般に水平方
向)の移動を規制するようにした。
圧力容器(RPV)1の支持構造は、インターナルポン
プ(RIP)モータケーシング(MC)3のスリーブ3
A外表面の円周方向に沿って、複数に分割可能でかつ取
り付け後に取り替えが可能な環状の支持部材10を配置
し、この支持部材10でMC3の径方向(一般に水平方
向)の移動を規制するようにした。
【0017】すなわち、図1および図2に示すように、
ポンプノズルスカート6の挿入用開口7にMC3のスリ
ーブ3Aを挿入した後、支持部材10をポンプノズルス
カート6の挿入用開口7に、取付ボルト12によって取
り付けて固定する。
ポンプノズルスカート6の挿入用開口7にMC3のスリ
ーブ3Aを挿入した後、支持部材10をポンプノズルス
カート6の挿入用開口7に、取付ボルト12によって取
り付けて固定する。
【0018】プラント運転中は、固定した支持部材10
によって水平方向の地震荷重を支持することができる。
一方、プラント停止時における保守点検作業時には、取
付ボルト12を取り外して支持部材10を簡単に取り外
すことができる。
によって水平方向の地震荷重を支持することができる。
一方、プラント停止時における保守点検作業時には、取
付ボルト12を取り外して支持部材10を簡単に取り外
すことができる。
【0019】この支持部材10は、図2に示すように、
半円環状に2分割できるので簡単に取り外しができ、ポ
ンプノズルスカート6とスリーブ3Aとの間のギャップ
7Aを容易に現出することができる。そのため、このギ
ャップ7Aを利用して、MC3等の点検や、検査作業が
容易にできる。
半円環状に2分割できるので簡単に取り外しができ、ポ
ンプノズルスカート6とスリーブ3Aとの間のギャップ
7Aを容易に現出することができる。そのため、このギ
ャップ7Aを利用して、MC3等の点検や、検査作業が
容易にできる。
【0020】本実施形態によれば、以下のような作用効
果がある。 (1)地震時におけるMC3のスリーブ3Aに作用する
地震荷重を低減できる。 (2)上記(1)によりMC3のスリーブ3Aの板厚3
Bが厚くなることを回避できる。
果がある。 (1)地震時におけるMC3のスリーブ3Aに作用する
地震荷重を低減できる。 (2)上記(1)によりMC3のスリーブ3Aの板厚3
Bが厚くなることを回避できる。
【0021】(3)RPV1の保守点検作業におけるM
C3のスリーブ3A近傍の検査作業性の向上が図れる。 (4)さらに、上記(1)〜(3)を総合して、経年的
にMC3の強度健全性耐力の向上が図れる。
C3のスリーブ3A近傍の検査作業性の向上が図れる。 (4)さらに、上記(1)〜(3)を総合して、経年的
にMC3の強度健全性耐力の向上が図れる。
【0022】ここで、改良型沸騰水型原子炉(ABW
R)の圧力容器(RPV)について、図3〜図7を用い
て説明する。図3に示すように、ABWRのRPV1に
おいて、RIPのMC3は、下部鏡板2の外周部の直下
に配置され、図4に示すように、ポンプノズル5に溶接
13により取付けられる。
R)の圧力容器(RPV)について、図3〜図7を用い
て説明する。図3に示すように、ABWRのRPV1に
おいて、RIPのMC3は、下部鏡板2の外周部の直下
に配置され、図4に示すように、ポンプノズル5に溶接
13により取付けられる。
【0023】また、図5および図6に示すように、MC
スリーブ3Aとポンプノズル5とを溶接13で溶接する
前に、MC3を下部鏡板2およびポンプノズルスカート
6に設けた挿入用の開口7に挿入するが、そのときのガ
イドの機能を果たす目的で、MCスリーブ3Aの外周に
はパッド8が設けられている。
スリーブ3Aとポンプノズル5とを溶接13で溶接する
前に、MC3を下部鏡板2およびポンプノズルスカート
6に設けた挿入用の開口7に挿入するが、そのときのガ
イドの機能を果たす目的で、MCスリーブ3Aの外周に
はパッド8が設けられている。
【0024】また、ポンプノズルスカート6には開口4
が設けてあり、開口4を利用してMC3および溶接部1
3などの保守点検あるいは検査のための作業ができるよ
うになっている。
が設けてあり、開口4を利用してMC3および溶接部1
3などの保守点検あるいは検査のための作業ができるよ
うになっている。
【0025】このように、パッド8は、MCスリーブ3
Aの挿入時に、ポンプノズルスカート6との間のギャッ
プ7Aをガイドするために、MCスリーブ3Aの外周に
設けられるものである。
Aの挿入時に、ポンプノズルスカート6との間のギャッ
プ7Aをガイドするために、MCスリーブ3Aの外周に
設けられるものである。
【0026】このため、図7に示すように、プラントの
停止中および運転中にかかわらず、地震が発生した場
合、ポンプノズルスカート6には水平方向の荷重(地震
荷重)が作用することから、図7の波線で示すように、
MC3も揺動する。
停止中および運転中にかかわらず、地震が発生した場
合、ポンプノズルスカート6には水平方向の荷重(地震
荷重)が作用することから、図7の波線で示すように、
MC3も揺動する。
【0027】この場合、パッド8は、挿入用開口7と接
触9して変形や破損を生じない強度耐力の範囲内におい
てのみ、地震荷重を支持することが可能であるが、しか
し、上記したように、本来は地震荷重を支持する機能を
果たすものではないため、過大な地震荷重に対して十分
な強度耐力を有していない。
触9して変形や破損を生じない強度耐力の範囲内におい
てのみ、地震荷重を支持することが可能であるが、しか
し、上記したように、本来は地震荷重を支持する機能を
果たすものではないため、過大な地震荷重に対して十分
な強度耐力を有していない。
【0028】したがって、地震荷重の発生に伴い、パッ
ド8での荷重支持が期待できないことから、荷重がMC
3の上部に伝達してしまい、MC3の取付け部である溶
接部13近傍やスリーブ頂部14に大きな応力が発生
し、経年的に当該部の強度健全性を損耗していく恐れを
生じる。
ド8での荷重支持が期待できないことから、荷重がMC
3の上部に伝達してしまい、MC3の取付け部である溶
接部13近傍やスリーブ頂部14に大きな応力が発生
し、経年的に当該部の強度健全性を損耗していく恐れを
生じる。
【0029】また、RIPの運転上の安全性を高め(ポ
ンプの回転慣性力を増加させる)かつ高耐震構造にする
ためには、MC3自体の重量および剛性を大きくするこ
とが有効であるが、しかし、MC3自体の肉厚が厚くな
るとともに、スリーブ3Aの板厚3Bも厚くなり、ポン
プノズル5の近傍部の構造が大型化となり、コスト面に
もインパクトが発生し、経済性も好ましくない。
ンプの回転慣性力を増加させる)かつ高耐震構造にする
ためには、MC3自体の重量および剛性を大きくするこ
とが有効であるが、しかし、MC3自体の肉厚が厚くな
るとともに、スリーブ3Aの板厚3Bも厚くなり、ポン
プノズル5の近傍部の構造が大型化となり、コスト面に
もインパクトが発生し、経済性も好ましくない。
【0030】また、重量の増加や構造の大型化は、地震
荷重が大となることから、耐震強度上、経年的に当該部
の強度健全性の損耗が大きくなるという問題がある。し
かも、パッド8がMCスリーブ3Aと一体構造の場合、
パッド8をスリーブ3Aから分離させることは不可であ
る。
荷重が大となることから、耐震強度上、経年的に当該部
の強度健全性の損耗が大きくなるという問題がある。し
かも、パッド8がMCスリーブ3Aと一体構造の場合、
パッド8をスリーブ3Aから分離させることは不可であ
る。
【0031】こうした状況では、挿入されたMCスリー
ブ3Aとポンプノズルスカート6との間のギャップ7A
がパッド8によって塞がれ、僅かな隙間であるギャップ
7Bしかない。このため、保守点検作業は、ポンプノズ
ルスカート6に設けている開口4を利用して複雑かつ狭
隘な制限下で実施せざるを得ないこととなる。
ブ3Aとポンプノズルスカート6との間のギャップ7A
がパッド8によって塞がれ、僅かな隙間であるギャップ
7Bしかない。このため、保守点検作業は、ポンプノズ
ルスカート6に設けている開口4を利用して複雑かつ狭
隘な制限下で実施せざるを得ないこととなる。
【0032】本発明は、このようなパッドを止めて取り
外し可能な支持部材にすることにより、支持部材の取付
固定時には、地震荷重を効果的に支持することができ、
また、そのためにMCの板厚を低減でき、しかも、取り
外すことによってMC周りの保守点検作業を容易に行う
ことができるようにしたものである。
外し可能な支持部材にすることにより、支持部材の取付
固定時には、地震荷重を効果的に支持することができ、
また、そのためにMCの板厚を低減でき、しかも、取り
外すことによってMC周りの保守点検作業を容易に行う
ことができるようにしたものである。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、改良型
沸騰水型原子炉圧力容器のインターナルポンプのモータ
ケーシングの支持において、プラント運転中には地震荷
重を効果的に支持するとともに、MCの板厚が低減可能
となり、また、プラント停止時にはMC周りの保守点検
作業を容易にできる原子炉圧力容器の支持構造を提供で
きる。
沸騰水型原子炉圧力容器のインターナルポンプのモータ
ケーシングの支持において、プラント運転中には地震荷
重を効果的に支持するとともに、MCの板厚が低減可能
となり、また、プラント停止時にはMC周りの保守点検
作業を容易にできる原子炉圧力容器の支持構造を提供で
きる。
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明になる図1のA−A視図である。
【図3】改良型沸騰水型原子炉圧力容器の全体構成図で
ある。
ある。
【図4】図3のA部詳細図である。
【図5】図4のA−A視図である。
【図6】図4のA部詳細図である。
【図7】図6において、プラントの停止時および通常運
転時と、地震時とにおけるMCの状態を示す詳細図であ
る。
転時と、地震時とにおけるMCの状態を示す詳細図であ
る。
1 原子炉圧力容器(RPV) 2 下部鏡板 3 モータケーシング(MC) 3A MCスリーブ 3B MCスリーブ板厚 4 開口 5 ポンプノズル 6 ポンプノズルスカート 7 挿入用開口 7A、7B ギャップ 8 パッド 9 接触部 10 支持部材 11 突起部 12 取付ボルト 13 溶接部 14 スリーブ頂部
Claims (5)
- 【請求項1】 原子炉圧力容器のポンプノズルスカート
内に、モータケーシングのスリーブが挿入され、前記ス
リーブの径方向の移動を規制する径方向支持手段が、前
記ポンプノズルスカートに取り外し可能に固定されてな
る原子炉圧力容器の支持構造。 - 【請求項2】 前記径方向支持手段は、前記ポンプノズ
ルスカートの開口部に配置されている請求項1に記載の
原子炉圧力容器の支持構造。 - 【請求項3】 前記径方向支持手段は、前記スリーブの
外周に当接して径方向の移動を規制するものである請求
項1または2に記載の原子炉圧力容器の支持構造。 - 【請求項4】 前記径方向支持手段は、前記スリーブの
外周方向に環状に配置されている請求項1、2または3
に記載の原子炉圧力容器の支持構造。 - 【請求項5】 前記径方向支持手段は、少なくとも2以
上の部材に分割可能である請求項1ないし4のうちいず
れかに記載の原子炉圧力容器の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11153277A JP2000338288A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 原子炉圧力容器の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11153277A JP2000338288A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 原子炉圧力容器の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000338288A true JP2000338288A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15558961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11153277A Pending JP2000338288A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 原子炉圧力容器の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000338288A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109166634A (zh) * | 2018-08-01 | 2019-01-08 | 中广核研究院有限公司 | 容器定位支承装置及压力容器定位系统 |
-
1999
- 1999-06-01 JP JP11153277A patent/JP2000338288A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109166634A (zh) * | 2018-08-01 | 2019-01-08 | 中广核研究院有限公司 | 容器定位支承装置及压力容器定位系统 |
CN109166634B (zh) * | 2018-08-01 | 2024-03-22 | 中广核研究院有限公司 | 容器定位支承装置及压力容器定位系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050208 |