JPH08146181A - 原子炉圧力容器 - Google Patents
原子炉圧力容器Info
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- JPH08146181A JPH08146181A JP6293041A JP29304194A JPH08146181A JP H08146181 A JPH08146181 A JP H08146181A JP 6293041 A JP6293041 A JP 6293041A JP 29304194 A JP29304194 A JP 29304194A JP H08146181 A JPH08146181 A JP H08146181A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- internal pump
- lug
- lower mirror
- pressure vessel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブラケットの下鏡への取り付けに際しては溶
接部のない原子炉圧力容器を提供する。 【構成】 インターナルポンプ2の落下防止のために設
ける支持金具のブラケット7を下鏡3へ溶接で取り付け
る代わりに、下鏡3の下部外面にリング状に配設したラ
グ8を下鏡3と一体鍛造成形・加工により削り出す。
接部のない原子炉圧力容器を提供する。 【構成】 インターナルポンプ2の落下防止のために設
ける支持金具のブラケット7を下鏡3へ溶接で取り付け
る代わりに、下鏡3の下部外面にリング状に配設したラ
グ8を下鏡3と一体鍛造成形・加工により削り出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インターナルポンプを
有する原子炉圧力容器に係り、特にインターナルポンプ
の安全性を向上するに好適な原子炉圧力容器に関するも
のである。
有する原子炉圧力容器に係り、特にインターナルポンプ
の安全性を向上するに好適な原子炉圧力容器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】原子炉においては、循環する水は減速材
と冷却材の役目を果たすものである。水を加熱すると沸
騰するが、軽水炉には原子炉で蒸気を発生させて直接タ
ービンを駆動するものと、原子炉で沸騰させないように
加圧し、高温、高湿、高圧の水を取り出し、熱交換器で
蒸気を発生させタービンを駆動するものとがある。前者
は沸騰水形炉(BWRと省略する)であり、後者は加圧
水形炉(PWRと省略する)である。
と冷却材の役目を果たすものである。水を加熱すると沸
騰するが、軽水炉には原子炉で蒸気を発生させて直接タ
ービンを駆動するものと、原子炉で沸騰させないように
加圧し、高温、高湿、高圧の水を取り出し、熱交換器で
蒸気を発生させタービンを駆動するものとがある。前者
は沸騰水形炉(BWRと省略する)であり、後者は加圧
水形炉(PWRと省略する)である。
【0003】原子炉内では分裂により生じるエネルギは
減速材と冷却材とを兼ねる軽水を加熱し、その約10%
は蒸気とし、気水分離器で分離した後、蒸気は蒸気乾燥
器を経て圧力容器により送出され、タービンを駆動した
後、水路を経てまた給水として原子炉に戻ってくる。飽
和水の方は給水と混合した後、再循環ポンプにより強制
循環される。BWRの運転圧力は通常70Kg/cm3
程度、蒸気温度は286℃程度である。
減速材と冷却材とを兼ねる軽水を加熱し、その約10%
は蒸気とし、気水分離器で分離した後、蒸気は蒸気乾燥
器を経て圧力容器により送出され、タービンを駆動した
後、水路を経てまた給水として原子炉に戻ってくる。飽
和水の方は給水と混合した後、再循環ポンプにより強制
循環される。BWRの運転圧力は通常70Kg/cm3
程度、蒸気温度は286℃程度である。
【0004】このようなBWRで、もし再循環ポンプが
故障する時は、炉心は冷却されず原子炉内の核分裂はさ
らに進行し、原子炉としての重大事故に繋がることもあ
る。このような事故が絶対発生しないようにするため、
最近開発されたのが、複数のインターナルポンプを原子
炉底部で、かつ原子炉の軸心と共軸にする同心円の周上
に位置させたものであり、これにより如何なる場合でも
冷却水の循環が停止することがなく、炉の安全が確保さ
れるようにしている。
故障する時は、炉心は冷却されず原子炉内の核分裂はさ
らに進行し、原子炉としての重大事故に繋がることもあ
る。このような事故が絶対発生しないようにするため、
最近開発されたのが、複数のインターナルポンプを原子
炉底部で、かつ原子炉の軸心と共軸にする同心円の周上
に位置させたものであり、これにより如何なる場合でも
冷却水の循環が停止することがなく、炉の安全が確保さ
れるようにしている。
【0005】図10および図11にインターナルポンプ
を有する沸騰水型原子炉の概要を示す。
を有する沸騰水型原子炉の概要を示す。
【0006】インターナルポンプを有する沸騰水型原子
炉では、図10に示すように、原子炉圧力容器(以下、
RPVと称する)1の下鏡3の下部外側にインターナル
ポンプ2を設置している。
炉では、図10に示すように、原子炉圧力容器(以下、
RPVと称する)1の下鏡3の下部外側にインターナル
ポンプ2を設置している。
【0007】このインターナルポンプ2は、炉心の冷却
水を図11の矢印Cで示すように循環させる機能を持
ち、プラント運転上重要な機器である。
水を図11の矢印Cで示すように循環させる機能を持
ち、プラント運転上重要な機器である。
【0008】図12はインターナルポンプを下鏡に取り
付けた状態を示す拡大図である。
付けた状態を示す拡大図である。
【0009】図12に示すように、インターナルポンプ
2は、主としてインペラ10、ポンプシャフト部13お
よびモータ部14で構成され、下鏡3から下側へ突き出
したインターナルポンプ2を覆うためのインターナルポ
ンプケーシング6および下鏡3内へ吐出した部分にイン
ターナルポンプノズル12がある。インターナルポンプ
ケーシング6と下鏡3のインターナルポンプノズル12
は熱変形を考慮し、フレキシブルな構造を採用してい
る。
2は、主としてインペラ10、ポンプシャフト部13お
よびモータ部14で構成され、下鏡3から下側へ突き出
したインターナルポンプ2を覆うためのインターナルポ
ンプケーシング6および下鏡3内へ吐出した部分にイン
ターナルポンプノズル12がある。インターナルポンプ
ケーシング6と下鏡3のインターナルポンプノズル12
は熱変形を考慮し、フレキシブルな構造を採用してい
る。
【0010】このため、インターナルポンプケーシング
6と下鏡3のインターナルポンプノズル12との間に
は、図13(図12のF部詳細図)に示すように、隙間
18があり、地震等によりインターナルポンプ2に外力
が加わった場合、インターナルポンプ2の振動等により
付け根部近傍である下鏡3のインターナルポンプノズル
12とインターナルポンプケーシング6の溶接部eに過
大な応力が発生し損傷の恐れがあるために、図13に示
すように、インターナルポンプケーシング6側に耐震パ
ッド15を設けて、インターナルポンプ2の振動を抑え
て溶接部eに過大な応力が発生しないよう配慮されてい
る。
6と下鏡3のインターナルポンプノズル12との間に
は、図13(図12のF部詳細図)に示すように、隙間
18があり、地震等によりインターナルポンプ2に外力
が加わった場合、インターナルポンプ2の振動等により
付け根部近傍である下鏡3のインターナルポンプノズル
12とインターナルポンプケーシング6の溶接部eに過
大な応力が発生し損傷の恐れがあるために、図13に示
すように、インターナルポンプケーシング6側に耐震パ
ッド15を設けて、インターナルポンプ2の振動を抑え
て溶接部eに過大な応力が発生しないよう配慮されてい
る。
【0011】しかし、これらの耐震パッド15などの安
全上の配慮にも関わらず、万一溶接部eが破損した場
合、インターナルポンプ2の自重および内圧によりイン
ターナルポンプ2が一気に落下し他の構造物を破壊し、
また、RPV1の炉内の冷却水が一気にかつ大量に漏洩
することが考えられる。
全上の配慮にも関わらず、万一溶接部eが破損した場
合、インターナルポンプ2の自重および内圧によりイン
ターナルポンプ2が一気に落下し他の構造物を破壊し、
また、RPV1の炉内の冷却水が一気にかつ大量に漏洩
することが考えられる。
【0012】このため、インターナルポンプ2の落下を
阻止し、RPV1の炉内の冷却水が破断した溶接部eか
ら一気にかつ大量に漏洩しないようにするために、イン
ターナルポンプケーシング6の外側には支持金具が設置
されている。
阻止し、RPV1の炉内の冷却水が破断した溶接部eか
ら一気にかつ大量に漏洩しないようにするために、イン
ターナルポンプケーシング6の外側には支持金具が設置
されている。
【0013】図14、図15(図14のD部詳細図)、
図16(図14のD部一部断面詳細図)、および図17
(図16のE視図)に支持金具の取り付け状態を示す。
図16(図14のD部一部断面詳細図)、および図17
(図16のE視図)に支持金具の取り付け状態を示す。
【0014】支持金具は、図16に示すように、下鏡3
に溶接部hにより取り付けられたブラケット7、サポー
ト9等からなる。これら支持金具は、図17に示すよう
に、インターナルポンプ2の1台に対しインターナルポ
ンプケーシング6を挟んで両側からブラケット7、サポ
ート9により支持されている。
に溶接部hにより取り付けられたブラケット7、サポー
ト9等からなる。これら支持金具は、図17に示すよう
に、インターナルポンプ2の1台に対しインターナルポ
ンプケーシング6を挟んで両側からブラケット7、サポ
ート9により支持されている。
【0015】なお、図16において、ブラケット7、サ
ポート9は、インターナルポンプ2が万一落下した場
合、落下を防止するために設けたものであり、インター
ナルポンプケーシング6自体は図16に示すように、溶
接部eで下鏡3に支持されており、ブラケット7とサポ
ート9によりインターナルポンプケーシング6を常時支
えているものではない。
ポート9は、インターナルポンプ2が万一落下した場
合、落下を防止するために設けたものであり、インター
ナルポンプケーシング6自体は図16に示すように、溶
接部eで下鏡3に支持されており、ブラケット7とサポ
ート9によりインターナルポンプケーシング6を常時支
えているものではない。
【0016】それは、原子炉の運転中においてインター
ナルポンプケーシング6は下鏡3と溶接部eにより直接
繋がっており、RPV1の運転温度がインターナルポン
プケーシング6に直接伝わるため、熱による伸びが支持
金具よりも大きく、サポート9はブラケット7を介して
RPV1に繋がっており、RPV1の運転温度の影響が
少なく、熱による伸びがインターナルポンプケーシング
6側よりも小さいからである。
ナルポンプケーシング6は下鏡3と溶接部eにより直接
繋がっており、RPV1の運転温度がインターナルポン
プケーシング6に直接伝わるため、熱による伸びが支持
金具よりも大きく、サポート9はブラケット7を介して
RPV1に繋がっており、RPV1の運転温度の影響が
少なく、熱による伸びがインターナルポンプケーシング
6側よりも小さいからである。
【0017】このため、インターナルポンプケーシング
6をブラケット7、サポート9で直接支持すると、イン
ターナルポンプケーシング6の伸びとサポート9の伸び
では伸び差があるために、インターナルポンプケーシン
グ6の伸びをブラケット7、サポート9で支えてしま
い、インターナルポンプケーシング6に圧縮力が掛か
る。
6をブラケット7、サポート9で直接支持すると、イン
ターナルポンプケーシング6の伸びとサポート9の伸び
では伸び差があるために、インターナルポンプケーシン
グ6の伸びをブラケット7、サポート9で支えてしま
い、インターナルポンプケーシング6に圧縮力が掛か
る。
【0018】インターナルポンプケーシング6は熱によ
る伸びを考慮した設計がなされており、ブラケット7、
サポート9でインターナルポンプケーシング6の伸びを
支えて制限すると、インターナルポンプケーシング6内
部のインターナルポンプ2の性能に影響を及ぼす。
る伸びを考慮した設計がなされており、ブラケット7、
サポート9でインターナルポンプケーシング6の伸びを
支えて制限すると、インターナルポンプケーシング6内
部のインターナルポンプ2の性能に影響を及ぼす。
【0019】このようなことから、支持金具のうちサポ
ート9は、ブラケット7に吊り下げてインターナルポン
プケーシング6との取合部にガタを設けるか、またはサ
ポート9をインターナルポンプケーシング6で支えてブ
ラケット7との取合部にガタを設けて、これらの熱によ
る伸び差を吸収できるよう設計されている。
ート9は、ブラケット7に吊り下げてインターナルポン
プケーシング6との取合部にガタを設けるか、またはサ
ポート9をインターナルポンプケーシング6で支えてブ
ラケット7との取合部にガタを設けて、これらの熱によ
る伸び差を吸収できるよう設計されている。
【0020】以上のように、ブラケット7、サポート9
からなる支持金具はインターナルポンプケーシング6を
常時支えているものではなく、インターナルポンプケー
シング6の溶接部eが万一破断した場合の落下防止とし
て、原子炉設備の安全装置として設けられているもので
ある。
からなる支持金具はインターナルポンプケーシング6を
常時支えているものではなく、インターナルポンプケー
シング6の溶接部eが万一破断した場合の落下防止とし
て、原子炉設備の安全装置として設けられているもので
ある。
【0021】この支持金具のうちブラケット7は、図1
6、図18に示すように、下鏡3に溶接部hで取り付け
られるが、ブラケット7近傍には、図18に示すよう
に、下鏡3を構成する下鏡ペダル4と下鏡ドーム5との
溶接部gがあり、この溶接部gの共用期間中検査(以
下、ISIと称する)において、下鏡3の外面から超音
波探傷試験を実施する必要があるため、溶接部gを挟ん
で両側の下鏡3の領域を探傷装置のセンサを接触する必
要のあるISI必要スペースfとして障害物のないスペ
ースにする必要があり、このISI必要スペースfを確
保するために、ブラケット7をわざわざL型形状にする
のである。
6、図18に示すように、下鏡3に溶接部hで取り付け
られるが、ブラケット7近傍には、図18に示すよう
に、下鏡3を構成する下鏡ペダル4と下鏡ドーム5との
溶接部gがあり、この溶接部gの共用期間中検査(以
下、ISIと称する)において、下鏡3の外面から超音
波探傷試験を実施する必要があるため、溶接部gを挟ん
で両側の下鏡3の領域を探傷装置のセンサを接触する必
要のあるISI必要スペースfとして障害物のないスペ
ースにする必要があり、このISI必要スペースfを確
保するために、ブラケット7をわざわざL型形状にする
のである。
【0022】このL型形状のブラケット7により、モー
メント荷重を受ける構造になるため、強度上の要求から
ブラケット7と下鏡3との溶接部hの溶接面積を大きく
取る必要があり、このためにブラケット7の板厚は10
0mmを越える厚さになる。
メント荷重を受ける構造になるため、強度上の要求から
ブラケット7と下鏡3との溶接部hの溶接面積を大きく
取る必要があり、このためにブラケット7の板厚は10
0mmを越える厚さになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の支持金具は
図16、図17および図18に示すように、ブラケット
7はL型形状でモーメントを受ける構造となり、大型で
100mmを越える厚さのブラケット7を下鏡3に溶接
部hで溶接する必要があり、下鏡3への溶接部hでの取
り付け位置は、インターナルポンプ2を挟んで両脇に平
行にブラケット7を設けるため、下鏡3の球面の3次元
の複雑な形状部となり、溶接開先合わせが難しい。
図16、図17および図18に示すように、ブラケット
7はL型形状でモーメントを受ける構造となり、大型で
100mmを越える厚さのブラケット7を下鏡3に溶接
部hで溶接する必要があり、下鏡3への溶接部hでの取
り付け位置は、インターナルポンプ2を挟んで両脇に平
行にブラケット7を設けるため、下鏡3の球面の3次元
の複雑な形状部となり、溶接開先合わせが難しい。
【0024】また、サポート9との取り合わせ位置の穴
kはインターナルポンプノズル12の中心位置iに対し
て平行度や位置度といった取り付け公差が要求されるた
め、さらにブラケット7を下鏡3へ取り付ける溶接(溶
接部h)が難しいものとなる。
kはインターナルポンプノズル12の中心位置iに対し
て平行度や位置度といった取り付け公差が要求されるた
め、さらにブラケット7を下鏡3へ取り付ける溶接(溶
接部h)が難しいものとなる。
【0025】これらはプラント出力135万KWクラス
の発電所においては、RPV1に約20個所のブラケッ
ト7を溶接部hで取り付ける必要があった。
の発電所においては、RPV1に約20個所のブラケッ
ト7を溶接部hで取り付ける必要があった。
【0026】本発明の目的は、ブラケットの下鏡への取
り付けに際しては溶接部のない原子炉圧力容器を提供す
ることにある。
り付けに際しては溶接部のない原子炉圧力容器を提供す
ることにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は、インターナ
ルポンプの落下防止のために設ける支持金具のブラケッ
トを下鏡へ溶接で取り付ける代わりに、下鏡の下部外面
にリング状に配設したラグを下鏡と一体鍛造成形・加工
により削り出すことにより達成される。
ルポンプの落下防止のために設ける支持金具のブラケッ
トを下鏡へ溶接で取り付ける代わりに、下鏡の下部外面
にリング状に配設したラグを下鏡と一体鍛造成形・加工
により削り出すことにより達成される。
【0028】
【作用】予め下鏡には、下鏡の下部外面にリング状に配
設したラグが取り付けられているため、ブラケットを下
鏡に溶接により取り付ける必要がない。インターナルポ
ンプ中心位置までの設定は当該ラグにブラケットをボル
トにより取り付けるため、位置決めが容易にできる。
設したラグが取り付けられているため、ブラケットを下
鏡に溶接により取り付ける必要がない。インターナルポ
ンプ中心位置までの設定は当該ラグにブラケットをボル
トにより取り付けるため、位置決めが容易にできる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0030】図1は本発明の第1の実施例に係る原子炉
圧力容器のインターナルポンプ支持金具を示す側面図、
図2は図1のA視図である正面図、図3はインターナル
ポンプ支持金具の斜視図、図4はインターナルポンプ支
持金具の拡大詳細斜視図、図5は下鏡ペタルの鍛造成形
から下鏡ペタルとラグを削り出し加工する様子を説明す
る図である。
圧力容器のインターナルポンプ支持金具を示す側面図、
図2は図1のA視図である正面図、図3はインターナル
ポンプ支持金具の斜視図、図4はインターナルポンプ支
持金具の拡大詳細斜視図、図5は下鏡ペタルの鍛造成形
から下鏡ペタルとラグを削り出し加工する様子を説明す
る図である。
【0031】図1から図5において、符号1から7,9
は従来のものと同一のものを示す。8は削り出し加工に
より一体構造に形成されたラグ、16はボルト、mは隙
間、17はラグ8の底面である。
は従来のものと同一のものを示す。8は削り出し加工に
より一体構造に形成されたラグ、16はボルト、mは隙
間、17はラグ8の底面である。
【0032】このような構造において、実施例を説明す
る以前に図5を用いてラグ8を削り出し加工する様子に
ついて説明する。
る以前に図5を用いてラグ8を削り出し加工する様子に
ついて説明する。
【0033】図5に示すように、下鏡3の下鏡ペタル4
は鋼塊から鍛造され、素材の体積検査が完了した中間時
点の鍛造形状aから、図5の2点鎖線で示すように製品
形状の下鏡ペタル4に切削加工される。この加工時に従
来は削り捨てられていた削り捨て部dから一体構造のラ
グ8を削り出し加工により製作する。
は鋼塊から鍛造され、素材の体積検査が完了した中間時
点の鍛造形状aから、図5の2点鎖線で示すように製品
形状の下鏡ペタル4に切削加工される。この加工時に従
来は削り捨てられていた削り捨て部dから一体構造のラ
グ8を削り出し加工により製作する。
【0034】そして、一体構造のラグ8に図1、図2に
示すように、ブラケット7をボルト16により取り付
け、ブラケット7の他端にはサポート9を吊り下げて支
持金具を構成する。ラグ8とブラケット7はボルト16
によるピン構造で連結されるため、ブラケット7のL型
構造による自重およびサポート9により下方に力が加わ
った時にはボルト16を支点に回動することになるが、
ラグ8とブラケット7の隙間mを極力小さくすることに
よって、ラグ8の底面17がブラケット7のストッパの
役目をしてブラケット7の廻り止めを防止することがで
きる。
示すように、ブラケット7をボルト16により取り付
け、ブラケット7の他端にはサポート9を吊り下げて支
持金具を構成する。ラグ8とブラケット7はボルト16
によるピン構造で連結されるため、ブラケット7のL型
構造による自重およびサポート9により下方に力が加わ
った時にはボルト16を支点に回動することになるが、
ラグ8とブラケット7の隙間mを極力小さくすることに
よって、ラグ8の底面17がブラケット7のストッパの
役目をしてブラケット7の廻り止めを防止することがで
きる。
【0035】また、図15の削り捨て部dからラグ8を
削り出し加工により一体構造にするので、削り捨て部d
の廃物利用にもなる。
削り出し加工により一体構造にするので、削り捨て部d
の廃物利用にもなる。
【0036】ラグ8を下鏡3と一体鍛造成形加工により
設けることができるために、ブラケット7の取り付け時
において、従来技術の支持金具と比べて下鏡3とブラケ
ット7の溶接部hが不要となり、溶接後の溶接検査も不
要になる。
設けることができるために、ブラケット7の取り付け時
において、従来技術の支持金具と比べて下鏡3とブラケ
ット7の溶接部hが不要となり、溶接後の溶接検査も不
要になる。
【0037】また、ブラケット7を単独で製作すること
ができ、インターナルポンプノズル中心位置iとブラケ
ット7の穴kとの位置合わせは、ブラケット7がラグ8
にボルト16により取り付けるられているために容易に
行うことができ、調整も容易となる。
ができ、インターナルポンプノズル中心位置iとブラケ
ット7の穴kとの位置合わせは、ブラケット7がラグ8
にボルト16により取り付けるられているために容易に
行うことができ、調整も容易となる。
【0038】そして、工場内でブラケット7を溶接する
溶接作業がなくなり、重量物であるRPV1の工場内で
のハンドリングも少なくなり、原子炉圧力容器製作工程
の短縮化を図ることができる。
溶接作業がなくなり、重量物であるRPV1の工場内で
のハンドリングも少なくなり、原子炉圧力容器製作工程
の短縮化を図ることができる。
【0039】図6および図7に本発明の第2の実施例を
示す。
示す。
【0040】図6および図7に示すものは、図1のラグ
8がインターナルポンプ2の両脇に設置しているのに対
し(図3参照)、インターナルポンプ2の略中心にラグ
8を1個にしたもので、ブラケット7を二股形状として
インターナルポンプ2の両脇でサポート9と接続したも
のである。
8がインターナルポンプ2の両脇に設置しているのに対
し(図3参照)、インターナルポンプ2の略中心にラグ
8を1個にしたもので、ブラケット7を二股形状として
インターナルポンプ2の両脇でサポート9と接続したも
のである。
【0041】この実施例によれば、第1の実施例と同一
の効果が得られると共に、ラグ8の個数が半減するの
で、削り出し加工のための手間も少なくて済む。
の効果が得られると共に、ラグ8の個数が半減するの
で、削り出し加工のための手間も少なくて済む。
【0042】図8、図9に本発明の第3の実施例を示
す。
す。
【0043】図8、図9に示す第3の実施例は、第1の
実施例のラグ8とブラケット7を取り付けるボルト1
6,16を複数個取り付けたもので、ボルト16,16
を設けたのは、ブラケット7のL型構造による自重およ
びサポート9によりブラケット7に下方への力が加わっ
た時に一方にボルト16を中心にブラケット7が回転す
ることを防止するためである。
実施例のラグ8とブラケット7を取り付けるボルト1
6,16を複数個取り付けたもので、ボルト16,16
を設けたのは、ブラケット7のL型構造による自重およ
びサポート9によりブラケット7に下方への力が加わっ
た時に一方にボルト16を中心にブラケット7が回転す
ることを防止するためである。
【0044】本実施例によれば、第1の実施例と同じよ
うに下鏡3と一体鍛造成形加工によりラグ8を予め下鏡
3に設けるため、インターナルポンプ2の落下防止用支
持金具のブラケット7を下鏡3へ取り付けるための溶接
が不要となり、溶接後の溶接検査が不要になる。また、
溶接部がないことから健全性が高まる。
うに下鏡3と一体鍛造成形加工によりラグ8を予め下鏡
3に設けるため、インターナルポンプ2の落下防止用支
持金具のブラケット7を下鏡3へ取り付けるための溶接
が不要となり、溶接後の溶接検査が不要になる。また、
溶接部がないことから健全性が高まる。
【0045】そして、ブラケット7を単独で製作するこ
とができ、インターナルポンプ中心位置iとの位置合わ
せにおいてはブラケット7をボルト取り付けによるピン
構造とすることにより、容易に調整することができる。
とができ、インターナルポンプ中心位置iとの位置合わ
せにおいてはブラケット7をボルト取り付けによるピン
構造とすることにより、容易に調整することができる。
【0046】さらに、工場内でブラケット7を溶接する
工程がなく、重量物である原子炉圧力容器の工場内ハン
ドリングも少なくなり、原子炉圧力容器における製作工
程の短縮化を図ることができる。
工程がなく、重量物である原子炉圧力容器の工場内ハン
ドリングも少なくなり、原子炉圧力容器における製作工
程の短縮化を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、下鏡とラグは一体構造
であるために、溶接後の溶接検査が不要となり、溶接部
がないことから健全性を高めることができる。そしてブ
ラケットを単独で製作することができ、サポートの調整
を容易にすることができる。
であるために、溶接後の溶接検査が不要となり、溶接部
がないことから健全性を高めることができる。そしてブ
ラケットを単独で製作することができ、サポートの調整
を容易にすることができる。
【0048】また、下鏡の鍛造成形加工時において削り
取り廃棄される部分を成形加工時に残し、インターナル
ポンプ支持金具とするため、廃棄部分の有効利用を図る
ことができる。
取り廃棄される部分を成形加工時に残し、インターナル
ポンプ支持金具とするため、廃棄部分の有効利用を図る
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施例に係る原子炉圧力容器の
インターナルポンプ支持金具を示す側面図である。
インターナルポンプ支持金具を示す側面図である。
【図2】図1に示すインターナルポンプ支持金具の正面
図である。
図である。
【図3】インターナルポンプ支持金具を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】インターナルポンプ支持金具を示す拡大詳細斜
視図である。
視図である。
【図5】下鏡ペタルの鍛造形状から下鏡ペタルとラグを
削り出し加工する様子を示す図である。
削り出し加工する様子を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る原子炉圧力容器の
インターナルポンプ支持金具の要部を示す側面図であ
る。
インターナルポンプ支持金具の要部を示す側面図であ
る。
【図7】図6に示すインターナルポンプ支持金具の正面
図である。
図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る原子炉圧力容器の
インターナルポンプ支持金具を示す側面図である。
インターナルポンプ支持金具を示す側面図である。
【図9】図8に示すインターナルポンプ支持金具の正面
図である。
図である。
【図10】インターナルポンプを有する原子炉圧力容器
の全体構造を示す斜視図である。
の全体構造を示す斜視図である。
【図11】インターナルポンプを有する原子炉圧力容器
の炉内冷却水の循環を示す断面図である。
の炉内冷却水の循環を示す断面図である。
【図12】インターナルポンプの構造を示す断面図であ
る。
る。
【図13】インターナルポンプケーシングの耐震パッド
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図14】インターナルポンプを有する原子炉圧力容器
全体の断面図である。
全体の断面図である。
【図15】原子炉圧力容器の下鏡廻りの断面図である。
【図16】従来技術による原子炉圧力容器のインターナ
ルポンプ支持金具を示す側面図である。
ルポンプ支持金具を示す側面図である。
【図17】従来技術による原子炉圧力容器のインターナ
ルポンプ支持金具を示す正面図である。
ルポンプ支持金具を示す正面図である。
【図18】従来技術による原子炉圧力容器のインターナ
ルポンプ支持金具の下鏡ペタルと下鏡ドームの溶接部の
ISI必要範囲を示す側面図である。
ルポンプ支持金具の下鏡ペタルと下鏡ドームの溶接部の
ISI必要範囲を示す側面図である。
1 原子炉圧力容器 2 インターナルポンプ 3 下鏡 6 インターナルポンプケーシング 7 ブラケット 8 ラグ 9 サポート 16 ボルト
Claims (4)
- 【請求項1】 原子炉圧力容器の下鏡に複数のインター
ナルポンプを有する原子炉圧力容器において、 前記下鏡は前記インターナルポンプを取り付けるボス部
と、前記インターナルポンプを支持する支持金具を取り
付けるラグを前記下鏡に一体に形成したことを特徴とす
る原子炉圧力容器。 - 【請求項2】 請求項1記載において、前記下鏡に略直
角三角形状の前記ラグを前記インターナルポンプ取り付
け用ボスの外周側に設けたことを特徴とする原子炉圧力
容器。 - 【請求項3】 請求項1記載において、L字形ブラケッ
トと前記ラグをピンにより連結し、吊り下げ構造にした
ことを特徴とする原子炉圧力容器。 - 【請求項4】 請求項3記載において、前記ブラケット
は、前記ラグと接する部分を廻り防止構造としたことを
特徴とする原子炉圧力容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293041A JPH08146181A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 原子炉圧力容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293041A JPH08146181A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 原子炉圧力容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08146181A true JPH08146181A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17789726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6293041A Pending JPH08146181A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 原子炉圧力容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08146181A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013538335A (ja) * | 2010-07-13 | 2013-10-10 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 原子炉蓋耐震支持タイ・ロッド・システム |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP6293041A patent/JPH08146181A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013538335A (ja) * | 2010-07-13 | 2013-10-10 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 原子炉蓋耐震支持タイ・ロッド・システム |
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