JP2000338247A - 物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制御装置 - Google Patents

物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制御装置

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JP2000338247A
JP2000338247A JP15222399A JP15222399A JP2000338247A JP 2000338247 A JP2000338247 A JP 2000338247A JP 15222399 A JP15222399 A JP 15222399A JP 15222399 A JP15222399 A JP 15222399A JP 2000338247 A JP2000338247 A JP 2000338247A
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JP15222399A
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Koichi Suzuki
弘一 鈴木
Akira Kurahashi
明 倉橋
Izumi Adachi
泉 安達
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投光部から出力された投射光により形成され
る検知ゾーンのゾーン形状を任意に設定することが可能
な物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制御装置
を提供すること。 【解決手段】 LED部14から出力された略扇状の2
次元的な投射光Pが物体にて反射されて、反射光RがP
SD部16に入射する。PSD部16はPSD40A,
40B,40C,40Dを有し、このPSD40A,4
0B,40C,40Dは、投射光Pの広がり方向と平行
な方向に複数個並設されていることから、投光部11か
ら出力された略扇状の2次元的な投射光Pにより形成さ
れる検知ゾーンSが、投射光Pの広がり方向に検知ゾー
ンSA,SB,SC,SDに分割される。検知ゾーンS
A,SB,SC,SDは、検知ゾーンSA,SB,S
C,SD内への物体の進入を検知するための基準入射位
置が任意設定されることにより、この基準入射位置に対
応するスレッシュ位置SA1,SB1,SC1,SD1
にて大きさが規定される

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の2次元的領
域内に物体が存在することを検知する物体検知装置、車
両の乗員を保護するエアバッグシステムに用いられる乗
員検知装置、及び、乗員検知装置を備えたエアバッグ制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衝突時に乗員を保護するエアバッ
グシステムを塔載した車両が急速に増加している。この
エアバッグシステムは、運転手側のハンドルや助手席側
のダッシュボード等にエアバッグが収容され、車両の衝
突時にそのエアバッグを瞬時に展開させることによって
乗員を保護するものである。
【0003】ところで、上述したエアバッグシステムに
よれば、衝突時の乗員の保護を図ることができるが、エ
アバッグが展開する領域に乗員の身体の一部等が位置す
ることがある。その例として、助手席の乗員が前屈みに
なっている場合や、助手席シートの前方のエアバッグが
展開する領域に子供が立つ場合等があり、このようなと
きにエアバッグが展開すると、例えば前屈みになってい
る乗員にとってエアバッグが最適な状態にあるとは限ら
ない。
【0004】このような問題に対処するため、三角測量
法を使用して乗員の状態を検知する技術が開発されてお
り、例えば特開平10−157563号公報に記載され
た車両制御装置や特開平10−100858号公報に記
載された乗員検知装置がある。
【0005】特開平10−157563号公報に記載さ
れた車両制御装置は、投光部である複数のLEDから各
々異なる方向にビームを出力し、この光の反射光の光量
に基づいて、各ビームの出力方向に物体が存在するか否
かを判定するものである。そして、エアバッグの展開領
域内に所定の大きさ以上の物体が存在すると判断された
場合は、エアバッグ駆動回路が動作しないように構成さ
れている。この装置によれは、例えば助手席とダッシュ
ボードとの間の空間に所定の大きさの物体が存在するか
否かを検知することができる。
【0006】特開平10−100858号公報に記載さ
れた乗員検知装置は、投光部であるLEDと、受光部で
ある半導体位置検出素子(例えばPSD等)とを備え、
半導体位置検出素子の出力に従って、エアバッグの膨張
が乗員に対して最適ではない状態となる領域(警報領
域)に物体(乗員)が存在するか否かを検知するもので
ある。この装置によれば、警報領域に物体が存在する否
かを検知することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平10−157563号公報及び特開平10−1
00858号公報に掲載された技術には、次のような問
題がある。例えば、車両のインストルメントパネル、ダ
ッシュボード、センターコンソール、各種操作レバー
類、フロア、ドアトリム等は複雑な形状を有しており、
これらの部品により構成される車室空間は非常に複雑な
形状を有し、また、その形状も車種毎に多種多様となっ
ている。このような非常に複雑な形状を有した空間内に
て、所定の領域内に物体が存在することを精度良く検知
するためには、投光部から出力された投射光により形成
される検知ゾーンのゾーン形状を空間の形状に対応させ
て適切に設定する必要があるが、上述した特開平10−
157563号公報及び特開平10−100858号公
報に掲載された技術には、検知ゾーンのゾーン形状を複
雑な形状を有した空間の形状に対応させて設定する点に
ついては全く考慮がなされていない。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、投光部から出力された投射光により形成され
る検知ゾーンのゾーン形状を任意に設定することが可能
な物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制御装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る物体検知装
置は、所定の2次元的領域内に物体が存在することを検
知する物体検知装置であって、2次元的領域の広がりの
方向に、2次元的領域を含み所定の広がり角を有した略
扇状の投射光を出力して、検知ゾーンを形成する投光部
と、検知ゾーン内に進入した物体により反射された反射
光を結像させる受光用レンズと、受光用レンズにより反
射光が結像される位置に、投射光の広がり方向と平行な
方向に複数個並設され、物体により反射された反射光が
入射される半導体位置検出素子と、複数個の半導体位置
検出素子ごとに物体により反射された反射光の入射位置
を算出する入射位置算出部と、複数個の半導体位置検出
素子ごとに基準入射位置を任意設定するための基準入射
位置設定部と、入射位置算出部にて演算された入射位置
と基準入射位置設定部にて任意設定された基準入射位置
とを比較し、入射位置が、基準入射位置に対応する投射
光の反射位置よりも投光部寄りの位置での反射に基づく
ものである場合に、検知ゾーン内に物体が進入したと判
断する判断部とが設けられていることを特徴としてい
る。
【0010】本発明に係る物体検知装置では、投光部か
ら出力された略扇状の投射光が物体にて反射されて、反
射光として入射する半導体位置検出素子が投射光の広が
り方向と平行な方向に複数個並設されており、投光部か
ら出力された略扇状の投射光により形成される検知ゾー
ンが、半導体位置検出素子の個数に対応して投射光の広
がり方向に分割されることになる。更に、判断部にて、
入射位置算出部にて演算された入射位置と基準入射位置
設定部にて任意設定された基準入射位置とを比較し、入
射位置が、基準入射位置に対応する投射光の反射位置よ
りも投光部寄りの位置での反射に基づくものである場合
に、検知ゾーン内に物体が進入したと判断しているの
で、投射光の広がり方向に分割された検知ゾーン毎に、
検知ゾーン内への物体の進入を検知するための基準入射
位置が任意設定されることになり、この任意設定された
基準入射位置に対応する投射光の反射位置よりも投光部
から離れた側の領域が、物体の存否を判断しない領域と
なる。この結果、投射光の広がり方向に分割された検知
ゾーン毎に、物体の存否を判断しない領域の大きさを設
定することができ、投光部から出力された略扇状の投射
光により形成される検知ゾーンのゾーン形状を任意に設
定することができる。なお、2次元的領域とは、方形、
台形、円形等の平面的な領域を意味するものである。
【0011】また、投光部は、投射光の広がり方向と平
行な方向に複数個並設されたLEDを含んでおり、投射
光は、複数個並設されたLEDから出力される光ビーム
により構成されていることが望ましい。このような構成
を採用した場合、投光部から、所定の広がり角を有した
略扇状の投射光を安定して出力することができる。
【0012】本発明に係る乗員検知装置は、車両内のエ
アバッグが展開される領域のうちの所定の2次元的領域
内に物体が存在することを検知する乗員検知装置であっ
て、2次元的領域の広がりの方向に、2次元的領域を含
み所定の広がり角を有した略扇状の投射光を出力して、
検知ゾーンを形成する投光部と、検知ゾーン内に進入し
た物体により反射された反射光を結像させる受光用レン
ズと、受光用レンズにより反射光が結像される位置に、
投射光の広がり方向と平行な方向に複数個並設され、物
体により反射された反射光が入射される半導体位置検出
素子と、複数個の半導体位置検出素子ごとに物体により
反射された反射光の入射位置を算出する入射位置算出部
と、複数個の半導体位置検出素子ごとに基準入射位置を
任意設定するための基準入射位置設定部と、入射位置算
出部にて演算された入射位置と基準入射位置設定部にて
任意設定された基準入射位置とを比較し、入射位置が、
基準入射位置に対応する投射光の反射位置よりも投光部
寄りの位置での反射に基づくものである場合に、検知ゾ
ーン内に物体が進入したと判断する判断部とが設けられ
ていることを特徴としている。
【0013】本発明に係る乗員検知装置では、投光部か
ら出力された略扇状の投射光が物体にて反射されて、反
射光として入射する半導体位置検出素子が投射光の広が
り方向と平行な方向に複数個並設されており、投光部か
ら出力された略扇状の投射光により形成される検知ゾー
ンが、半導体位置検出素子の個数に対応して投射光の広
がり方向に分割されることになる。更に、判断部にて、
入射位置算出部にて演算された入射位置と基準入射位置
設定部にて任意設定された基準入射位置とを比較し、入
射位置が、基準入射位置に対応する投射光の反射位置よ
りも投光部寄りの位置での反射に基づくものである場合
に、検知ゾーン内に物体が進入したと判断しているの
で、投射光の広がり方向に分割された検知ゾーン毎に、
検知ゾーン内への物体の進入を検知するための基準入射
位置が任意設定されることになり、この任意設定された
基準入射位置に対応する投射光の反射位置よりも投光部
から離れた側の領域が、物体の存否を判断しない領域と
なる。この結果、投射光の広がり方向に分割された検知
ゾーン毎に、物体の存否を判断しない領域の大きさを設
定することができ、投光部から出力された略扇状の投射
光により形成される検知ゾーンのゾーン形状を任意に設
定することができる。なお、2次元的領域とは、例え
ば、エアバッグを収容するステアリングホイールに設け
られたエアバッグカバーの中心と運転手の頭部との間の
空間や、助手席側のエアバッグカバーの中心と乗員の頭
部との間の空間に位置する方形、台形、円形等の平面的
な領域を意味するものである。
【0014】また、投光部は、投射光の広がり方向と平
行な方向に複数個並設されたLEDを含んでおり、投射
光は、複数個並設されたLEDから出力される光ビーム
により構成されていることが望ましい。このような構成
を採用した場合、投光部から、所定の広がり角を有した
略扇状の投射光を安定して出力することができる。
【0015】また、投光部及び半導体位置検出素子は、
助手席側のフロントピラーに配設されていることが望ま
しい。このような構成を採用した場合、助手席に着座し
ている乗員が前屈み状態にあることを確実に検知するこ
とができる。
【0016】本発明に係るエアバッグ制御装置では、請
求項3〜請求項5のうちいずれか一項に記載の乗員検知
装置と、判断部にて検知ゾーン内への物体の進入が検知
されたときに、エアバッグを展開不可能な状態にするエ
アバッグ制御部とを備えていることを特徴としている。
【0017】本発明に係るエアバッグ制御装置では、乗
員検知装置の判断部にて、検知ゾーン内への物体の進入
が検知されると、エアバッグ制御部によってエアバッグ
は展開しない状態に制御される。このため、例えば車両
の衝突時でも、助手席に着座している乗員が前屈みとな
り、エアバッグ展開領域内の所定の2次元的領域に体の
一部が存在している場合等、エアバッグの展開動作が防
止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制
御装置の好適な実施形態について詳細に説明する。な
お、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付
しており、重複する説明は省略する。
【0019】図1〜図13は、本発明の実施形態を示し
ており、本実施形態の乗員検知装置を車両の助手席側に
適用したものである。
【0020】図1に示されるように、車両V内のダッシ
ュボード1には助手席用のエアバッグ2(以下、単にエ
アバッグと呼ぶ)がエアバッグ収容部3に収容されてい
る。そして、急減速時(例えば、衝突時)には、後述す
るエアバッグ制御部70からの制御信号がエアバッグ駆
動回路71に送られ、エアバッグ2内にガスが供給され
て、図1において破線で示したように、エアバッグ2が
助手席シート4に着座している乗員Mの前方で膨らみ
(展開)、乗員Mを保護する。
【0021】乗員検知装置10は、図1に示すように、
助手席側のフロントピラー5に取り付けられており、主
に、LED部14及び投光用レンズ15を備えた投光部
11と、半導体位置検出素子としてのPSD(位置検出
素子)40A,40B,40C,40Dを有するPSD
部16及び受光用レンズ17を備えた受光部12と、投
光部11及び受光部12を所定の間隔を隔てて固定する
ための本体部13と、から構成されている。乗員検知装
置10は、図2に示されるような光学系を構成してお
り、LED部14の前方には、LED部14から出力さ
れた光を所定の広がり角を有する略扇状の2次元的な投
射光Pにする投光用レンズ15が配置され、PSD部1
6の前方には、投光部11(LED部14)から出力さ
れた投射光Pが物体(乗員M)等に反射された反射光R
を集光して、PSD部16に結像させる受光用レンズ1
7が配置されている。PSD部16と受光用レンズ17
との間には、外乱光(太陽光等)の受光部12(PSD
部16)への入射を抑制するための干渉フィルタ18が
配置されている。投光用レンズ15としては、シリンド
リカルレンズあるいは非球面レンズ等を用いることがで
き、例えば、f=10〜15mm、F=1程度のものを
用いている。受光用レンズ17としては、非球面レンズ
等を用いることができ、f=10〜15mm、F=1程
度のものを用いている。
【0022】本体部13は、図5〜図7に示されるよう
に、第1本体部21と第2本体部22とにより構成され
ており、第1本体部21は平面視で長方形状に形成され
ており、短辺側の一方の端面に入出力コネクタ部23が
設けられている。第2本体部22は、平面視で長方形状
を有し且つ、第2本体部22の長辺方向と第1本体部2
1の長辺方向とが所定角度を有するように設けられてい
る。第1本体部21内には、乗員検知装置10の制御部
52が設けられた制御部用アセンブリ基板(図示せず)
が配設されている。第2本体部22内には、投光部11
(LED部14)と受光部12(PSD部16)とが、
第2本体部22の長辺方向に所定間隔を隔てた状態で設
けられており、LED部14は、LED部用アセンブリ
基板24に実装された状態で配設されている。PSD部
16も、LED部14と同様に、PSD部用アセンブリ
基板25に実装された状態で配設されている。本体部1
3は、入出力コネクタ部23が設けられている側を上方
として、第1本体部21の長辺方向が助手席側のフロン
トピラー5に沿った状態で、フロントピラー5内に配設
される。第2本体部22の長辺方向と第1本体部21の
長辺方向とが所定角度を有するように形成されているの
で、第2本体部22の長辺方向は車両Vの前後方向と略
一致された状態となり、本体部13がフロントピラー5
に配設された状態では、投光部11(LED部14)が
車両Vの前方側、受光部12(PSD部16)が車両V
の後方側にレイアウトされることになる。なお、第2本
体部22は、投光部11及び受光部12が設けられる位
置精度の確保、及び、シールド効果の向上のために、導
電性樹脂からなる。
【0023】LED部14は、図8〜図10に示される
ように、その外形が平面視で長方形状に形成されてお
り、10個のLEDチップ30がアレイ状に設けられて
いる。各LEDチップ30は、カソード側リードフレー
ム33上に設けられており、LED部14の長辺方向に
直線状にレイアウトされている。LEDチップ30とア
ノード側リードフレーム32とはボンディングワイヤ3
4により接続されている。各LEDチップ30の近傍に
は、各LEDチップ30から光が出力されていることを
確認するための確認用PD(フォトダイオード)35が
配置されている。確認用PD35はカソード側リードフ
レーム37上に設けられており、この確認用PD35と
アノード側リードフレーム36とはボンディングワイヤ
34により接続されている。各LEDチップ30及び確
認用PD35は、透明の樹脂モールドパッケージ38に
より保護されている。LED部14は、LED部14の
長辺方向が第2本体部22の長辺方向と略直交するよう
に、LED部用アセンブリ基板24に実装されて本体部
13に配設される。
【0024】各LEDチップ30は、平面視で長方形状
に形成されたLED部14において、LED部14の長
辺方向に直線状にレイアウトされているので、LED部
14からは、各LEDチップ30から出力される光ビー
ムにより、LED部14の長辺方向に広がりを有すると
共にLED部14に略直交する2次元的な投射光が出力
されることになる。LED部14から2次元的な投射光
Pが出力される場合、各LEDチップ30は平面視で長
方形状に形成されて、各LEDチップ30の短辺方向が
LED部14の長辺方向と略直交するようにレイアウト
されているので、2次元的な投射光PのLED部14の
短辺方向での広がりが極力少なくされる。
【0025】PSD部16は、図13に示されるよう
に、4個のPSD40A,40B,40C,40Dが各
基板41A,41B,41C,41D上に各々設けられ
ている。各PSD40A,40B,40C,40Dは、
平面視で略長方形状の受光部42A,42B,42C,
42Dと、受光部42A,42B,42C,42Dの短
辺側に設けられた第1位置信号電極43A,43B,4
3C,43D及び第2位置信号電極44A,44B,4
4C,44Dとを有しており、第1位置信号電極43
A,43B,43C,43D及び第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dには、引出し用のリード線
がそれぞれ接続されている。各PSD40A,40B,
40C,40Dは受光部42A,42B,42C,42
Dの短辺方向に並列された状態でレイアウトされてい
る。PSD部16は、受光部42A,42B,42C,
42Dの短辺方向が第2本体部22の長辺方向と略直交
するように、PSD部用アセンブリ基板25に実装され
て本体部13に配設される。これにより、各LEDチッ
プ30のレイアウト方向と各PSD40A,40B,4
0C,40Dのレイアウト方向が同じとされて、LED
部14から出力された2次元的な投射光Pは、物体(乗
員M)により反射された場合、受光部42A,42B,
42C,42Dの短辺方向に平行な2次元的な反射光R
としてPSD部16に入射することになる。すなわち、
各PSD40A,40B,40C,40Dは、2次元的
な投射光Pの広がり方向と平行な方向に並設されること
になる。この結果、LED部14から投光用レンズ15
を介して出力された略扇状の2次元的な投射光Pにより
形成される検知ゾーンSが、図4に示されるように、投
射光の広がり方向に4つの領域SA,SB,SC,SD
に分割されることになる。
【0026】乗員検知装置10の電子回路部50は、図
11に示されるように、主に、LED部用アセンブリ基
板24側及びPSD部用アセンブリ基板25側に設けら
れるセンサヘッド部51と、制御部用アセンブリ基板側
に設けられる制御部52とで構成される。センサヘッド
部51には、LED部14、PSD部16、各LEDチ
ップ30に対して発光指令を送信するドライブ回路5
3、確認用PD35からの信号を出力するPD用信号出
力部54、各PSD40A,40B,40C,40Dの
各第1位置信号電極43A,43B,43C,43Dか
らの信号を出力する第1位置信号電極信号出力部55、
各PSD40A,40B,40C,40Dの各第2位置
信号電極44A,44B,44C,44Dからの信号を
出力する第2位置信号電極信号出力部56、及び、上述
した各部に電源を供給する電源回路57等が含まれる。
制御部52には、センサヘッド部51から出力された信
号をA/D変換するA/Dコンバータ58、各種演算を
行うCPU59、及び、CPU59及びセンサヘッド部
51等に電源を供給するための電源部60等が含まれ
る。ここで、CPU59が各請求項における判断部を構
成している。
【0027】ドライブ回路53にはCPU59からパル
ス状のトリガ信号Trgが入力され、ドライブ回路53
は、この入力されたトリガ信号Trgに応じて、各LE
Dチップに対して同時に発光指令を送信する。例えば、
トリガ信号Trgは、40μsのパルス幅を有し、1m
s周期で出力される。PD用信号出力部54は、確認用
PD35が光を受光した際に流れる電流の値を電圧信号
に変換する電流電圧変換器61、この電流電圧変換器6
1から出力される出力信号を増幅する増幅器62、及
び、所定のタイミングにて入力される入力信号を受信し
ているときだけ増幅器62の出力信号を通過させるゲー
ト回路63にて構成されている。ゲート回路63は、ゲ
ート回路63からの出力信号がA/Dコンバータ58に
入力されるように、A/Dコンバータ58に接続されて
いる。
【0028】第1位置信号電極信号出力部55は、各第
1位置信号電極43A,43B,43C,43Dから流
れてきた電流の値を電圧信号に変換する電流電圧変換器
64この電流電圧変換器64から出力される出力信号を
増幅する増幅器65、及び、所定のタイミングにて入力
される入力信号を受信しているときだけ増幅器65の出
力信号を通過させるゲート回路66にて構成されてい
る。ゲート回路66は、ゲート回路66からの出力信号
がA/Dコンバータ58に入力されるように、A/Dコ
ンバータ58に接続されている。電流電圧変換器64、
増幅器65、及び、ゲート回路66は、各PSD40
A,40B,40C,40Dの第1位置信号電極43
A,43B,43C,43Dごとに設けられている。
【0029】第2位置信号電極信号出力部56は、第2
位置信号電極44A,44B,44C,44Dから流れ
てきた電流の値を電圧信号に変換する電流電圧変換器6
7、この電流電圧変換器67から出力される出力信号を
増幅する増幅器68、及び、所定のタイミングにて入力
される入力信号を受信しているときだけ増幅器68の出
力信号を通過させるゲート回路69にて構成されてい
る。ゲート回路69は、ゲート回路69からの出力信号
がA/Dコンバータ58に入力されるように、A/Dコ
ンバータ58に接続されている。電流電圧変換器67、
増幅器68、及び、ゲート回路69は、各PSD40
A,40B,40C,40Dの第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dごとに設けられている。
【0030】ドライブ回路53にはCPU59からドラ
イブ回路53に送られるトリガ信号Trgと、ゲート回
路63,66,69に入力される入力信号との関係は、
図12に示されるように、ゲート回路63,66,69
に入力される入力信号が、トリガ信号Trgより所定時
間だけ送れて立ち上がるようになっている。このよう
に、ゲート回路63,66,69に入力される入力信号
をトリガ信号Trgより所定時間だけ送れて立ち上げる
ことにより、LED部14から出力された投射光Pの光
強度が十分に高まり、安定した状態にある投射光P(反
射光R)を検知して、制御部52(A/Dコンバータ5
8)に信号を送ることができる。ここで、ゲート回路6
3,66,69の外乱光除去のためのゲート機能は、制
御部52内のCPU59にて行っても構わない。
【0031】制御部52(CPU59)は、エアバッグ
2の展開要否を判断するエアバッグ制御部70に接続さ
れており、エアバッグ制御部70には、エアバッグ駆動
回路71と警報ランプ72とが接続されている。エアバ
ッグ制御部70は、加速度センサ(図示せず)、乗員検
知装置10等からの出力信号に基づいて、エアバッグ2
の展開要否を判断し、エアバッグ2の展開要と判断した
場合にはエアバッグ駆動回路71に対して展開信号を出
力し、エアバッグ2の展開否と判断した場合にはエアバ
ッグ駆動回路71に対して展開禁止信号を出力する。エ
アバッグ駆動回路71は、エアバッグ制御部70からの
展開信号に基づいて、エアバッグ2を展開させるよう
に、エアバッグ2内にガスを供給させる。
【0032】次に、制御部52のCPU59における物
体検知判断について、図13に基づいて説明する。各P
SD40A,40B,40C,40Dは、受光部42
A,42B,42C,42Dの任意の位置に反射光Rが
入射すると、反射光Rの入射位置に対応した大きさの電
流が、第1位置信号電極43A,43B,43C,43
D及び第2位置信号電極44A,44B,44C,44
Dに流れるように構成されている。第1位置信号電極4
3A,43B,43C,43Dに流れる電流は、第1位
置信号電極信号出力部55及びA/Dコンバータ58を
介することで、その電流の大きさを示す信号に変換され
てCPU59に送られる。また、第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dに流れる電流は、第2位置
信号電極信号出力部56及びA/Dコンバータ58を介
することで、その電流の大きさを示す信号に変換されて
CPU59に送られる。
【0033】第1位置信号電極43A,43B,43
C,43Dに流れる電流I1と第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dに流れる電流I2の大きさ
の比は、第1位置信号電極43A,43B,43C,4
3Dと反射光Rの入射位置との間の電気抵抗の大きさと
反射光Rの入射位置と第2位置信号電極44A,44
B,44C,44Dとの間の電気抵抗の大きさの比の逆
数に比例する。このことから、入射位置算出部としての
Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dにて(I
2−I1)/(I1+I2)、但しI1+I2=0でな
い、を演算することにより、第1位置信号電極43A,
43B,43C,43Dを座標+1、第2位置信号電極
44A,44B,44C,44Dを座標−1とする一次
元座標における反射光Rの入射位置が得られることにな
る。Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dは、
各PSD40A,40B,40C,40D毎に設けられ
ており、各PSD40A,40B,40C,40D毎に
反射光Rの入射位置が演算される。反射光Rの入射位置
が得られると、公知の三角測量法により、PSD部16
に入射した投射光Pの反射位置とLED部14との間の
距離が得られることになる。なお、Δ/Σ演算部81
A,81B,81C,81Dにて(I2−I1)/(I
1+I2)を演算する代わりに、(I2)/(I1)、
但しI1=0でない、あるいは、(I2)/(I1+I
2)、但しI1+I2=0でない、を演算するように構
成しても、反射光Rの入射位置を得ることができる。C
PU59では、検知精度を高めるために、上述した演算
を複数回、例えば10ms当たりに8回の演算を行い、
平均化した値を最終値として以下の判断に用いている。
【0034】各Δ/Σ演算部81A,81B,81C,
81Dにて演算して得られた、反射光Rの入射位置を表
す信号は、各PSD40A,40B,40C,40D毎
に設けられた比較部83A,83B,83C,83Dに
送られ、各比較部83A,83B,83C,83D毎
で、基準入射位置設定部82A,82B,82C,82
Dにて設定された基準入射位置を表す信号と比較され
る。基準入射位置設定部82A,82B,82C,82
Dは、各比較部83A,83B,83C,83D毎に設
けられており、いずれの基準入射位置設定部82A,8
2B,82C,82Dとも基準入射位置を任意に設定し
得るように構成されている。基準入射位置に対応する投
射光Pの反射位置は、図2及び図4におけるスレッシュ
位置SA1,SB1,SC1,SD1に相当しており、
各基準入射位置設定部82A,82B,82C,82D
にて設定された各基準入射位置に対応して、スレッシュ
位置SA1,SB1,SC1,SD1が決定され、検知
ゾーンSの投光部11から遠い側の領域を規定すること
になる。すなわち、基準入射位置に対応する投射光Pの
反射位置よりも投光部11から離れた側の領域Tが、物
体の存否を判断しない領域となる。
【0035】比較部83A,83B,83C,83Dに
て、Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dから
送られた反射光Rの入射位置を表す信号と基準入射位置
設定部82A,82B,82C,82Dから送られた基
準入射位置を表す信号を比較して、基準入射位置を表す
信号よりΔ/Σ演算部81A,81B,81C,81D
から送られた反射光Rの入射位置を表す信号の方が大き
い場合、PSD部16に入射した光は、スレッシュ位置
SA1,SB1,SC1,SD1よりも投光部11寄り
の位置に物体が存在するために、投光部11から出力さ
れた投射光Pが反射されたものであり、検知ゾーンS内
に物体が存在するとして、比較部83A,83B,83
C,83Dから物体が存在する旨を示す信号が出力され
る。
【0036】比較部83A、比較部83B及び比較部8
3CはANDゲート84に接続され、比較部83A、比
較部83B及び比較部83Cからの出力はANDゲート
84に送られる。同様に、比較部83B、比較部83C
及び比較部83DはANDゲート85に接続され、比較
部83B、比較部83C及び比較部83Dからの出力は
ANDゲート85に送られる。ANDゲート84及びA
NDゲート85はORゲート86に接続され、ANDゲ
ート84及びANDゲート85からの出力はORゲート
86に送られる。ANDゲート84は、比較部83A、
比較部83B及び比較部83Cから出力があった場合
に、検知対象とする物体が進入したとして信号を出力す
る。同様に、ANDゲート85は、比較部83B、比較
部83C及び比較部83Dから出力があった場合に、検
知対象とする物体が進入したとして信号を出力する。O
Rゲート86は、ANDゲート84及びANDゲート8
5のいずれか一方から出力があった場合に、最終的に演
算部87に信号を出力する。また、演算部87には、各
Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dから、反
射光Rの入射位置を表す信号が入力されている。
【0037】ANDゲート84,85を設けているの
は、図4に示されているように、検知ゾーンSに存在す
る物体のうち比較的大きい物体(乗員の頭部に相当)M
1,M2を検知対象として、検知ゾーンSに存在する物
体のうち比較的小さい物体(乗員の腕部に相当)M3を
検知対象外とするためである。ANDゲート85は、比
較部83B、比較部83C及び比較部83Dとから出力
があった場合に、検知対象とする物体が存在するとして
信号を出力するように構成されているため、ANDゲー
ト85から出力がなされるということは、図4に示され
ているように、分割された各検知ゾーンSA,SB,S
C,SDのうち3つの検知ゾーンSB,SC,SDにわ
たって物体が存在することを示しており、比較的大きい
物体M1が検知ゾーンS内に存在していることになる。
同様に、ANDゲート84から出力がなされるというこ
とは、分割された各検知ゾーンSA,SB,SC,SD
のうち3つの検知ゾーンSA,SB,SCにわたって物
体が存在することを示しており、比較的大きい物体M2
が検知ゾーンS内に存在していることになる。両AND
ゲート84,85から出力がないということは、検知ゾ
ーンS内に物体が存在しないか、存在した場合でも検知
対象外の比較的小さい物体M3が存在していることにな
る。
【0038】検知ゾーンS(投射光P)は略扇状に形成
されているため、検知ゾーンSの投光部11に近い位置
に検知対象外の比較的小さい物体(乗員の腕部に相当)
M4が存在している場合には、図4に示されるように、
分割された各検知ゾーンSA,SB,SC,SDのうち
3つの検知ゾーンSB,SC,SDにわたってその物体
が存在することになり、ANDゲート85から出力がな
されることになる。しかしながら、演算部87には、各
Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dから、反
射光Rの入射位置を表す信号が入力されていることか
ら、演算部87にて、公知の三角測量法により物体M4
と投光部11との間の距離を求めるようにし、ここで求
めた物体までの距離とORゲート86からの出力とを勘
案して検査対象の物体の存在を判断するように構成して
おけば、上述の検知ゾーンSの投光部11に近い位置に
検知対象外の比較的小さい物体M4が存在している場合
を、判断対象から除外することができる。
【0039】次に、乗員検知装置10及びエアバッグ制
御部70の作用を説明する。CPU59がドライブ回路
53にトリガ信号Trgを出力すると、ドライブ回路5
3は、この入力されたトリガ信号Trgに応じて、各L
EDチップ30に対して同時に発光指令を送信し、これ
により、LED部14(各LEDチップ30)はパルス
光を出力する。そして、図2に示されるように、パルス
光は投光用レンズ15により所定の広がり角を有する略
扇状の2次元的な投射光Pにされ、検知ゾーンSが形成
される。
【0040】このとき、図3に示されるように、助手席
シート4に着座している乗員Mが前屈み状態となって、
検知ゾーンSに乗員Mの頭部M5が進入すると、乗員M
の頭部M5によって反射された2次元的な投射光Pの反
射光Rは、受光用レンズ17により結像されて、PSD
部16(PSD40A,40B,40C,40D)に入
射する。
【0041】PSD部16(PSD40A,40B,4
0C,40D)に反射光Rが入射すると、反射光Rの入
射位置に対応した大きさの電流が、第1位置信号電極4
3A,43B,43C,43D及び第2位置信号電極4
4A,44B,44C,44Dに流れ、この電流値は各
電流電圧変換器64,67によって電圧信号に変換され
た後、各増幅器65,68によって増幅されて各ゲート
回路66,69に到達する。ここで、上述したように、
トリガ信号Trgの出力に遅れて各ゲート回路66,6
9が開き、各増幅器65,68からの出力信号は、制御
部52のA/Dコンバータ58に到達することになる。
【0042】A/Dコンバータ58に到達した各増幅器
65,68からの出力信号は、A/D変換されてCPU
59に出力される。CPU59は、上述したように、A
/Dコンバータ58から出力された信号に基づいて各P
SD40A,40B,40C,40D毎に反射光Rの入
射位置を演算し、演算により求めた反射光Rの入射位置
と各PSD40A,40B,40C,40Dに対応して
任意に設定された基準入射位置とを比較し、検知ゾーン
Sに物体(乗員Mの頭部M5)が存在していると判断
し、エアバッグ制御部70に、検知ゾーンSに物体(乗
員Mの頭部M5)が存在している旨を表す信号を出力す
る。エアバッグ制御部70は、上述したCPU59から
の出力信号に基づいて、警報ランプ72のドライバ回路
(図示せず)に点灯信号を出力し、警報ランプ72を点
灯させて乗員に注意を促すと共に、エアバッグ駆動回路
71に展開禁止信号を出力し、車両Vが衝突等してもエ
アバッグ2を展開させないようにする。
【0043】ここで、PSD部16の各PSD40A,
40B,40C,40Dは、2次元的な投射光Pの広が
り方向と平行な方向に並設されていることから、LED
部14から投光用レンズ15を介して出力された略扇状
の2次元的な投射光Pにより形成される検知ゾーンS
が、図4に示されるように、各PSD40A,40B,
40C,40Dに対応して投射光Pの広がり方向に4つ
の検知ゾーンSA,SB,SC,SDに分割されること
になる。更に、各基準入射位置設定部82A,82B,
82C,82Dにて設定された各基準入射位置に対応し
て、スレッシュ位置SA1,SB1,SC1,SD1が
決定されることになり、各検知ゾーンSA,SB,S
C,SDの投光部11から遠い側の領域を規定し、基準
入射位置に対応する投射光Pの反射位置(スレッシュ位
置SA1,SB1,SC1,SD1)よりも投光部11
から離れた側の領域Tが、物体の存否を判断しない領域
となる。図2において、P1及びP2は、PSD40
A,40B,40C,40Dの第1位置信号電極43
A,43B,43C,43D及び第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dの位置により規定される検
知限界を示している。
【0044】本実施形態においては、図3に示されるよ
うに、乗員Mの腿M6,M6、助手席シート4のアーム
レスト4a等が検知ゾーンS内に存在しないように、す
なわち、乗員の腿M6,M6、助手席シート4のアーム
レスト4a等からの反射光RがPSD部16(PSD4
0A,40B,40C,40D)に入射して、これらの
部分を検査対象物と判断しないように、各PSD40
A,40B,40C,40Dに対応する基準入射位置を
各々設定し、各スレッシュ位置SA1,SB1,SC
1,SD1を規定している。なお、上述した乗員Mの腿
M6,M6、助手席シート4のアームレスト4a以外に
も、フロアコンソール、各種操作レバー類等に応じて各
PSD40A,40B,40C,40Dに対応する基準
入射位置を各々設定し、各スレッシュ位置SA1,SB
1,SC1,SD1を規定するようにしてもよく、各車
両V、あるいは、車種毎の検知ゾーンSの領域が可能で
ある。
【0045】一方、LED部14(各LEDチップ3
0)からパルス光が出力された際に、検知ゾーンSに物
体が存在しない場合は、PSD部16(PSD40A,
40B,40C,40D)に反射光Rが入射することは
なく、CPU59は、検知ゾーンSに物体(乗員Mの頭
部M5)が存在していないと判断し、検知ゾーンSに物
体(乗員Mの頭部M5)が存在していない旨を表す信号
を出力する。エアバッグ制御部70はCPU59からの
出力信号により、エアバッグ駆動回路71に対して展開
禁止信号を出力することはなく、車両Vの衝突時に、エ
アバッグ2は展開し得る状態にあることになる。
【0046】以上のように、本実施形態の乗員検知装置
10によれば、投光部11(LED部14)から出力さ
れた略扇状の2次元的な投射光Pが物体にて反射され
て、この反射光Rが入射するPSD40A,40B,4
0C,40Dが、投射光Pの広がり方向と平行な方向に
複数個並設され、投光部11から出力された略扇状の2
次元的な投射光Pにより形成される検知ゾーンSが、P
SD40A,40B,40C,40Dの個数に対応して
投射光Pの広がり方向に分割(本実施形態においては、
4分割されて各検知ゾーンSA,SB,SC,SDに分
かれている)されることになる。更に、CPU59に
て、Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dにて
演算された反射光Rの入射位置と基準入射位置設定部8
2A,82B,82C,82Dにて任意に設定された基
準入射位置とを比較し、反射光Rの入射位置が、基準入
射位置に対応する投射光Pの反射位置よりも投光部11
寄りの位置での反射に基づくものである場合に、検知ゾ
ーンS(各検知ゾーンSA,SB,SC,SD)内に物
体が進入したと判断しているので、投射光Pの広がり方
向に分割された検知ゾーンSA,SB,SC,SD毎
に、検知ゾーンSA,SB,SC,SD内への物体の進
入を検知するための基準入射位置が任意に設定されて、
各検知ゾーンSA,SB,SC,SDの大きさは、この
基準入射位置に対応するスレッシュ位置SA1,SB
1,SC1,SD1により規定されることになり、この
任意に設定された基準入射位置に対応するスレッシュ位
置SA1,SB1,SC1,SD1よりも投光部11か
ら離れた側の領域Tが、物体の存否を判断しない領域と
なる。この結果、投射光Pの広がり方向に分割された検
知ゾーンSA,SB,SC,SD毎に、物体の存否を判
断しない領域Tの大きさを設定することができ、投光部
11から出力された略扇状の投射光Pにより形成される
検知ゾーンSのゾーン形状を任意に設定することができ
る。
【0047】また、投射光Pの広がり方向に分割された
検知ゾーンSA,SB,SC,SD毎に、物体の存否を
判断しない領域Tの大きさを設定することにより、例え
ば、乗員Mの腿M6、助手席シート4のアームレスト4
a、センターコンソール、各種操作レバー等が検知ゾー
ンS内に存在しないように、検知ゾーンSを設定するこ
とにより、検知対象としている物体を確実に検知するこ
とが可能となり、検知対象としている物体の検知精度を
高めることができる。
【0048】また、投光部11は、投射光Pの広がり方
向と平行な方向に複数個並設されたLEDチップ30を
含み、各LEDチップ30から出力された光ビームによ
り投射光Pを構成するようにしているので、投光部11
から、所定の広がり角を有した略扇状の2次元的な投射
光Pを安定して出力することができる。
【0049】本実施形態のエアバッグ制御装置によれ
ば、乗員検知装置10の制御部52のCPU59にて、
検知ゾーンS内での物体の存在が判断されると、このC
PU59からエアバッグ制御部70に対して検知ゾーン
S内に物体が存在する旨の信号が出力され、エアバッグ
制御部70からエアバッグ駆動回路71に展開禁止信号
が出力される。これにより、検知ゾーンS内に物体が存
在する場合には、エアバッグ2は展開しない状態に制御
されることになる。この結果、例えば車両Vの衝突時で
も、助手席シート4に着座している乗員Mが前屈みとな
り、エアバッグ展開領域内の所定の2次元的領域に身体
の一部が存在している場合等に、エアバッグ2の展開動
作が防止される。
【0050】なお、本実施形態においては、投光部11
として複数のLEDチップ30を直線状にレイアウトし
たものを用いているが、1つのLEDからの光を光学系
(シリンドリカルレンズ、非球面レンズ等)により、一
軸方向に拡大するように構成してもよい。
【0051】また、本実施形態においては、複数のLE
Dチップ30を同時に点灯するように構成しているが、
複数のLEDチップ30を順次点灯するように構成して
もよい。
【0052】また、本実施形態においては、半導体位置
検出素子としてPSD40A,40B,40C,40D
を用いているが、半導体位置検出素子としては、2分割
PD(フォトダイオード)のように光の入射位置が演算
できるものであればどの様なタイプの半導体位置検出素
子でも用いることができる。
【0053】また、本実施形態においては、4個のPS
D40A,40B,40C,40Dを用いることにより
検知ゾーンSを4つの検知ゾーンSA,SB,SC,S
Dに分割しているが、PSDの数及び検知ゾーンSの分
割数は、これに限られることなく、例えば7個のPSD
を用いることにより検知ゾーンSを7つの検知ゾーンに
分割する等、適宜設定することが可能である。
【0054】また、本実施形態においては、助手席用の
エアバッグ2の展開される領域のうちの所定の2次元的
領域内に物体が存在することを検知する乗員検知装置1
0に適用しているが、エアバッグを収容するステアリン
グホイールに設けられたエアバッグカバーの中心と運転
手の頭部との間の空間に位置する所定の2次元的領域内
に物体が存在することを検知する乗員検知装置に適用し
てもよい。また、本実施形態においては、車両のエアバ
ッグが展開される領域のうちの所定の2次元的領域内に
物体が存在することを検知する乗員検知装置10につい
て説明したが、もちろん本発明はこれらに限られること
なく、所定の2次元的領域内に物体が存在することを検
知する物体検知装置にも適用することが可能であり、所
定の2次元的領域に対して異物が進入したことを検知す
る異物検知装置等に適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明の
物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制御装置に
よれば、投光部から出力された投射光により形成される
検知ゾーンのゾーン形状を任意に設定することが可能な
物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制御装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る乗員検知装置の設置例を示す説
明図である。
【図2】実施形態に係る乗員検知装置の光学系の構成と
物体検知の原理とを示す説明図である。
【図3】実施形態に係る乗員検知装置の物体検知の原理
を示す説明図である。
【図4】実施形態に係る乗員検知装置の物体検知の原理
を示す説明図である。
【図5】実施形態に係る乗員検知装置の平面図である。
【図6】実施形態に係る乗員検知装置の側面図である。
【図7】実施形態に係る乗員検知装置の正面図である。
【図8】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、LE
D部の平面図である。
【図9】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、LE
D部の側面図である。
【図10】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、L
ED部の正面図である。
【図11】実施形態に係る乗員検知装置及びエアバッグ
制御装置の電子回路を示すブロック図である。
【図12】実施形態に係る乗員検知装置及びエアバッグ
制御装置の電子回路における、LED部点灯タイミング
とデータ読み取りタイミングとの関係を示すチャート図
である。
【図13】実施形態に係る乗員検知装置及びエアバッグ
制御装置の電子回路における物体検知判断を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
2…エアバッグ、3…エアバッグ収容部、4…助手席シ
ート、4a…アームレスト、5…フロントピラー、10
…乗員検知装置、11…投光部、12…受光部、13…
本体部、14…LED部、15…投光用レンズ、16…
PSD部、17…受光用レンズ、18…干渉フィルタ、
21…第1本体部、22…第2本体部、30…LEDチ
ップ、40A,40B,40C,40D…PSD、42
A,42B,42C,42D…受光部、43A,43
B,43C,43D…第1位置信号電極、44A,44
B,44C,44D…第2位置信号電極、50…電子回
路部、51…センサヘッド部、52…制御部、55…第
1位置信号電極信号出力部、56…第2位置信号電極信
号出力部、61,64,67…電流電圧変換器、62,
65,68…増幅器、63,66,69…ゲート回路、
70…エアバッグ制御部、71…エアバッグ駆動回路、
72…警報ランプ、81A,81B,81C,81D…
Δ/Σ演算部、82A,82B,82C,82D…基準
入射位置設定部、83A,83B,83C,83D…比
較部、84…ANDゲート、85…ANDゲート、86
…ORゲート、87…演算部、V…車両、M…乗員、P
…投射光、R…反射光、S…検知ゾーン、SA,SB,
SC,SD…検知ゾーン、SA1,SB1,SC1,S
D1…スレッシュ位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 泉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA00 AA01 AA06 CC11 CC16 DD00 FF09 FF43 GG07 HH05 JJ05 JJ16 JJ18 LL04 LL08 LL10 LL22 LL65 MM12 QQ03 QQ25 QQ42 SS09 3D054 AA02 AA03 AA13 AA14 EE10 EE25 FF16 5F089 AA05 AB01 BA02 BB01 5J084 AA05 AB07 AC02 AD05 BA04 BA33 BB02 BB07 BB18 CA31 CA45 CA61 DA01 EA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の2次元的領域内に物体が存在する
    ことを検知する物体検知装置であって、 前記2次元的領域の広がりの方向に、前記2次元的領域
    を含み所定の広がり角を有した略扇状の投射光を出力し
    て、検知ゾーンを形成する投光部と、 前記検知ゾーン内に進入した前記物体により反射された
    反射光を結像させる受光用レンズと、 前記受光用レンズにより前記反射光が結像される位置
    に、前記投射光の広がり方向と平行な方向に複数個並設
    され、前記物体により反射された前記反射光が入射され
    る半導体位置検出素子と、 前記複数個の半導体位置検出素子ごとに前記物体により
    反射された前記反射光の入射位置を算出する入射位置算
    出部と、 前記複数個の半導体位置検出素子ごとに基準入射位置を
    任意設定するための基準入射位置設定部と、 前記入射位置算出部にて演算された前記入射位置と前記
    基準入射位置設定部にて任意設定された前記基準入射位
    置とを比較し、前記入射位置が、前記基準入射位置に対
    応する投射光の反射位置よりも前記投光部寄りの位置で
    の反射に基づくものである場合に、前記検知ゾーン内に
    物体が進入したと判断する判断部とが設けられているこ
    とを特徴とする物体検知装置。
  2. 【請求項2】 前記投光部は、前記投射光の広がり方向
    と平行な方向に複数個並設されたLEDを含んでおり、 前記投射光は、前記複数個並設されたLEDから出力さ
    れる光ビームにより構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の物体検知装置。
  3. 【請求項3】 車両内のエアバッグが展開される領域の
    うちの所定の2次元的領域内に物体が存在することを検
    知する乗員検知装置であって、 前記2次元的領域の広がりの方向に、前記2次元的領域
    を含み所定の広がり角を有した略扇状の投射光を出力し
    て、検知ゾーンを形成する投光部と、 前記検知ゾーン内に進入した前記物体により反射された
    反射光を結像させる受光用レンズと、 前記受光用レンズにより前記反射光が結像される位置
    に、前記投射光の広がり方向と平行な方向に複数個並設
    され、前記物体により反射された前記反射光が入射され
    る半導体位置検出素子と、 前記複数個の半導体位置検出素子ごとに前記物体により
    反射された前記反射光の入射位置を算出する入射位置算
    出部と、 前記複数個の半導体位置検出素子ごとに基準入射位置を
    任意設定するための基準入射位置設定部と、 前記入射位置算出部にて演算された前記入射位置と前記
    基準入射位置設定部にて任意設定された前記基準入射位
    置とを比較し、前記入射位置が、前記基準入射位置に対
    応する投射光の反射位置よりも前記投光部寄りの位置で
    の反射に基づくものである場合に、前記検知ゾーン内に
    物体が進入したと判断する判断部とが設けられているこ
    とを特徴とする乗員検知装置。
  4. 【請求項4】 前記投光部は、前記投射光の広がり方向
    と平行な方向に複数個並設されたLEDを含んでおり、 前記投射光は、前記複数個並設されたLEDから出力さ
    れる光ビームにより構成されていることを特徴とする請
    求項3に記載の乗員検知装置。
  5. 【請求項5】 前記投光部及び前記半導体位置検出素子
    は、助手席側のフロントピラーに配設されていることを
    特徴とする請求項3又は請求項4に記載の乗員検知装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3〜請求項5のうちいずれか一項
    に記載の乗員検知装置と、 前記判断部にて前記検知ゾーン内への物体の進入が検知
    されたときに、前記エアバッグを展開不可能な状態にす
    るエアバッグ制御部とを備えていることを特徴とするエ
    アバッグ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006505783A (ja) * 2002-11-11 2006-02-16 キネティック リミテッド 近接センサ

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