JP2001030869A - 乗員検知装置及びエアバッグ制御装置 - Google Patents

乗員検知装置及びエアバッグ制御装置

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JP2001030869A
JP2001030869A JP11204978A JP20497899A JP2001030869A JP 2001030869 A JP2001030869 A JP 2001030869A JP 11204978 A JP11204978 A JP 11204978A JP 20497899 A JP20497899 A JP 20497899A JP 2001030869 A JP2001030869 A JP 2001030869A
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led
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JP11204978A
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Koichi Suzuki
弘一 鈴木
Akira Kurahashi
明 倉橋
Izumi Adachi
泉 安達
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LEDから出力された投射光により形成され
る検知ゾーン内に存在する物体の検知精度を向上するこ
とが可能な乗員検知装置及びエアバッグ制御装置を提供
すること。 【解決手段】 PSD部16の各PSD40A,40
B,40C,40Dは、相対的に光強度の大きい領域P
Aとこの領域PAより車両Vの後方側に位置する相対的
に光強度の小さい領域PCとの境界近傍の投射光P1が
PSD部16から所定距離Lだけ離れた位置にて反射し
て、反射光R1として各受光部42A,42B,42
C,42Dの車両Vの前方側端部(第1位置信号電極4
3A,43B,43C,43D側端部)に入射するよう
に配設されていることにより、相対的に光強度の大きい
領域PAの車両Vの後方側に位置する相対的に光強度の
小さい領域PCが各受光部42A,42B,42C,4
2Dの視野領域外に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両内のエアバッ
グが展開される領域のうちの所定の2次元的領域内に物
体が存在することを検知する乗員検知装置、及び、乗員
検知装置を備えたエアバッグ制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、衝突時に乗員を保護するエアバッ
グシステムを塔載した車両が急速に増加している。この
エアバッグシステムは、運転手側のハンドルや助手席側
のダッシュボード等にエアバッグが収容され、車両の衝
突時にそのエアバッグを瞬時に展開させることによって
乗員を保護するものである。
【0003】ところで、上述したエアバッグシステムに
よれば、衝突時の乗員の保護を図ることができるが、エ
アバッグが展開する領域に乗員の身体の一部等が位置す
ることがある。その例として、助手席の乗員が前屈みに
なっている場合や、助手席シートの前方のエアバッグが
展開する領域に子供が立つ場合等があり、このようなと
きにエアバッグが展開すると、例えば前屈みになってい
る乗員にとってエアバッグが最適な状態にあるとは限ら
ない。
【0004】このような問題に対処するため、三角測量
法を使用して乗員の状態を検知する技術が開発されてお
り、例えば特開平10−157563号公報に記載され
た車両制御装置がある。特開平10−157563号公
報に記載された車両制御装置は、投光部である複数のL
EDから各々異なる方向にビームを出力し、この光の反
射光の光量に基づいて、各ビームの出力方向に物体が存
在するか否かを判定するものである。そして、エアバッ
グの展開領域内に所定の大きさ以上の物体が存在すると
判断された場合は、エアバッグ駆動回路が動作しないよ
うに構成されている。この装置によれは、例えば助手席
とダッシュボードとの間の空間に所定の大きさの物体が
存在するか否かを検知することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、LEDから
出力された投射光により形成される検知ゾーン内に存在
する物体の検知精度を向上することが可能な乗員検知装
置及びエアバッグ制御装置を提供することを課題として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、LEDか
ら出力された投射光により形成される検知ゾーン内に存
在する物体の検知精度を向上することが可能な乗員検知
装置及びエアバッグ制御装置について鋭意研究を行った
結果、以下のような事実を新たに見出した。
【0007】LEDの発光強度分布はガウス分布となっ
ており、光軸近傍(中心部)の光強度が大きく、光軸か
ら遠ざかるに従って光強度は小さくなる。このような発
光強度分布を有するLEDを投光部として用いた場合、
例えば特開平10−157563号公報に記載された車
両制御装置において、座席に着座している乗員が前屈み
となる際には、LEDの発光強度分布で周辺部となる光
強度の小さい領域から乗員が進入してくることになる。
しかしながら、LEDの発光強度分布で周辺部となる光
強度の小さい領域での乗員からの反射光は弱く、フロ
ア、センターコンソールあるいは乗員の脚部等にて反射
された背景反射光との区別がつき難い。更に、例えば助
手席とダッシュボードとの間の空間のように広い範囲に
投射光を出力する(エアバッグが展開される領域のうち
の所定の2次元的領域を含む略平面状の投射光を出力す
る)場合には、検知ゾーンに進入した乗員からの反射光
と上述した背景反射光とが受光部に入射することにな
り、背景反射光の影響が極めて大きくなる。また、光強
度の小さい領域はLEDから遠方に行くほど広がるた
め、乗員の検知ゾーン内への進入に対する乗員検知の応
答性はLEDから遠方に行くほど鈍くなってしまう。こ
れらのことから、LEDを投光部として用いた場合に
は、検知ゾーンに対して車両の後方から進入する物体
(乗員の頭部等)の検知精度を低下させる恐れのあるこ
とが見出された。
【0008】かかる研究結果を踏まえ、本発明に係る乗
員検知装置は、車両内のエアバッグが展開される領域の
うちの所定の2次元的領域内に物体が存在することを検
知する乗員検知装置であって、LEDを有し、2次元的
領域の広がりの方向に2次元的領域を含み所定の広がり
角を有した略扇状の投射光を出力して、検知ゾーンを形
成するLED投光部と、検知ゾーン内に存在する物体に
より反射された反射光を結像させる受光用レンズと、L
ED投光部より車両後方側で且つ受光用レンズにより反
射光が結像される位置に配設され、物体により反射され
た反射光が入射する受光部を有する半導体位置検出素子
と、半導体位置検出素子における物体により反射された
反射光の入射位置を算出する入射位置算出部と、入射位
置算出部にて算出された入射位置に基づいて、検知ゾー
ン内に物体が存在するか否かを判断する判断部とが設け
られており、投射光のうちの、光軸近傍の相対的に光強
度の大きい領域より車両後方側に位置する相対的に光強
度の小さい領域が、受光部の視野領域外に設定されてい
ることを特徴としている。
【0009】本発明に係る乗員検知装置では、受光部を
有する半導体位置検出素子をLED投光部よりも車輌後
方側に配設すると共に、投射光のうちの、光軸近傍の相
対的に光強度の大きい領域より車両後方側に位置する相
対的に光強度の小さい領域が、半導体位置検出素子の受
光部の視野領域外に設定されているので、光軸近傍の相
対的に光強度の大きい領域より車両後方側に位置する相
対的に光強度の小さい領域において物体により反射され
た反射光が受光部に入射するのを抑制し、上述した物体
の検知に対する背景反射光の影響を低減できる。また、
主として光軸近傍の相対的に光強度の大きい領域におけ
る物体からの反射光に基づいて物体の存在が検知される
ことになり、物体の検知の応答性が向上する。この結
果、例えば座席に着座している乗員が前屈みとなり、乗
員の頭部が検知ゾーンに対して車両の後方から進入する
等の、検知ゾーンに対して車両の後方から進入する物体
の検知精度を向上することができる。
【0010】また、半導体位置検出素子は、投射光の光
軸近傍の相対的に光強度の大きい領域と相対的に光強度
の小さい領域との境界近傍において物体により反射され
た反射光が、半導体位置検出素子の受光部の車両前方側
端部に入射するように配設されていることが好ましい。
このように、半導体位置検出素子が、投射光の光軸近傍
の相対的に光強度の大きい領域と相対的に光強度の小さ
い領域との境界近傍において物体により反射された反射
光が、半導体位置検出素子の受光部の車両前方側端部に
入射するように配設されることにより、光軸近傍の相対
的に光強度の大きい領域より車両後方側に位置する相対
的に光強度の小さい領域において、物体により反射され
た反射光の半導体位置検出素子の受光部への入射が制限
されることになる。この結果、検知ゾーンに対して車両
の後方から進入する物体の検知精度の向上を、簡単な構
成にて実現することができる。
【0011】また、半導体位置検出素子は、半導体位置
検出素子の受光部の一部を覆い、相対的に光強度の小さ
い領域において物体により反射された反射光の半導体位
置検出素子の受光部への入射を阻止するマスクを有して
いることが好ましい。このように、半導体位置検出素子
が、半導体位置検出素子の受光部の一部を覆い、相対的
に光強度の小さい領域において物体により反射された反
射光の半導体位置検出素子の受光部への入射を阻止する
マスクを有することにより、光軸近傍の相対的に光強度
の大きい領域より車両後方側に位置する相対的に光強度
の小さい領域において、物体により反射された反射光の
半導体位置検出素子の受光部への入射が制限されること
になる。この結果、検知ゾーンに対して車両の後方から
進入する物体の検知精度の向上を、簡単な構成にて実現
することができる。
【0012】また、LED投光部は、投射光の広がり方
向と平行な方向に複数個並設されたLEDを含んでお
り、投射光は、複数個並設されたLEDから出力される
光ビームにより構成されていることが好ましい。このよ
うな構成を採用した場合、LED投光部から、所定の広
がり角を有した略扇状の投射光を安定して出力すること
ができる。
【0013】また、半導体位置検出素子は、投射光の広
がり方向と平行な方向に複数個並設されると共に、複数
個の半導体位置検出素子ごとに基準入射位置を任意設定
するための基準入射位置設定部が設けられ、入射位置算
出部は、複数個の半導体位置検出素子ごとに物体により
反射された反射光の入射位置を算出し、判断部は、入射
位置算出部にて演算された入射位置と基準入射位置設定
部にて任意設定された基準入射位置とを比較し、入射位
置が、基準入射位置に対応する投射光の反射位置よりも
投光部寄りの位置での反射に基づくものである場合に、
検知ゾーン内に物体が存在すると判断することが好まし
い。このような構成を採用した場合、物体存在判断部に
て、入射位置算出部にて演算された入射位置と基準入射
位置設定部にて任意設定された基準入射位置とを比較
し、入射位置が、基準入射位置に対応する投射光の反射
位置よりも投光部寄りの位置での反射に基づくものであ
る場合に、分割検知ゾーン内に物体が存在すると判断し
ているので、分割された複数の分割検知ゾーンごとに、
検知ゾーン内への物体の存在を検知するための基準入射
位置が任意設定されることになり、この任意設定された
基準入射位置に対応する投射光の反射位置よりも投光部
から離れた側の領域が、物体の存否を判断しない領域と
なる。この結果、分割された分割検知ゾーンごとに、物
体の存否を判断しない領域の大きさを設定することがで
き、投光部から出力された投射光により形成される検知
ゾーンのゾーン形状を任意に設定することができる。
【0014】本発明に係るエアバッグ制御装置は、請求
項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の乗員検知装
置と、判断部にて検知ゾーン内に物体が存在すると判断
されたときに、エアバッグを展開不可能な状態にするエ
アバッグ制御部とを備えていることを特徴としている。
【0015】本発明に係るエアバッグ制御装置では、乗
員検知装置の判断部にて、検知ゾーン内での物体の存在
が検知されると、エアバッグ制御部によってエアバッグ
は展開しない状態に制御される。このため、例えば車両
の衝突時でも、助手席に着座している乗員が前屈みとな
り、エアバッグ展開領域内の所定の2次元的領域に体の
一部が存在している場合等、エアバッグの展開動作が防
止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る物体検知装置、乗員検知装置及びエアバッグ制
御装置の好適な実施形態について詳細に説明する。な
お、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付
しており、重複する説明は省略する。
【0017】図1〜図17は、本発明の実施形態を示し
ており、本実施形態の乗員検知装置を車両の助手席側に
適用したものである。
【0018】図1に示されるように、車両V内のダッシ
ュボード1には助手席用のエアバッグ2(以下、単にエ
アバッグと呼ぶ)がエアバッグ収容部3に収容されてい
る。そして、急減速時(例えば、衝突時)には、後述す
るエアバッグ制御部70からの制御信号がエアバッグ駆
動回路71に送られ、エアバッグ2内にガスが供給され
て、図1において破線で示したように、エアバッグ2が
助手席シート4に着座している乗員Mの前方で膨らみ
(展開)、乗員Mを保護する。
【0019】乗員検知装置10は、図1に示すように、
助手席側のフロントピラー5に取り付けられており、主
に、LED部14及び投光用レンズ15を備えたLED
投光部11と、半導体位置検出素子としてのPSD(位
置検出素子)40A,40B,40C,40Dを有する
PSD部16及び受光用レンズ17を備えた受光部12
と、LED投光部11及び受光部12を所定の間隔を隔
てて固定するための本体部13と、から構成されてい
る。乗員検知装置10は、図2に示されるような光学系
を構成しており、LED部14の前方には、LED部1
4から出力された光を所定の広がり角を有する略扇状の
2次元的な投射光Pにする投光用レンズ15が配置さ
れ、PSD部16の前方には、LED投光部11(LE
D部14)から出力された投射光Pが物体(乗員M)等
に反射された反射光Rを集光して、PSD部16に結像
させる受光用レンズ17が配置されている。PSD部1
6と受光用レンズ17との間には、外乱光(太陽光等)
の受光部12(PSD部16)への入射を抑制するため
の干渉フィルタ18が配置されている。投光用レンズ1
5としては、シリンドリカルレンズあるいは非球面レン
ズ等を用いることができ、例えば、f=10〜15m
m、F=1程度のものを用いている。受光用レンズ17
としては、非球面レンズ等を用いることができ、f=1
0〜15mm、F=1程度のものを用いている。
【0020】本体部13は、図8〜図10に示されるよ
うに、第1本体部21と第2本体部22とにより構成さ
れており、第1本体部21は平面視で長方形状に形成さ
れており、短辺側の一方の端面に入出力コネクタ部23
が設けられている。第2本体部22は、平面視で長方形
状を有し且つ、第2本体部22の長辺方向と第1本体部
21の長辺方向とが所定角度を有するように設けられて
いる。第1本体部21内には、乗員検知装置10の制御
部52が設けられた制御部用アセンブリ基板(図示せ
ず)が配設されている。第2本体部22内には、LED
投光部11(LED部14)と受光部12(PSD部1
6)とが、第2本体部22の長辺方向に所定間隔を隔て
た状態で設けられており、LED部14は、LED部用
アセンブリ基板24に実装された状態で配設されてい
る。PSD部16も、LED部14と同様に、PSD部
用アセンブリ基板25に実装された状態で配設されてい
る。本体部13は、入出力コネクタ部23が設けられて
いる側を上方として、第1本体部21の長辺方向が助手
席側のフロントピラー5に沿った状態で、フロントピラ
ー5内に配設される。第2本体部22の長辺方向と第1
本体部21の長辺方向とが所定角度を有するように形成
されているので、第2本体部22の長辺方向は車両Vの
前後方向と略一致された状態となり、本体部13がフロ
ントピラー5に配設された状態では、LED投光部11
(LED部14)が車両Vの前方側、受光部12(PS
D部16)が車両Vの後方側にレイアウトされることに
なる。なお、第2本体部22は、LED投光部11及び
受光部12が設けられる位置精度の確保、及び、シール
ド効果の向上のために、導電性樹脂からなる。
【0021】LED部14は、図11〜図13に示され
るように、その外形が平面視で長方形状に形成されてお
り、10個のLEDチップ30がアレイ状に設けられて
いる。各LEDチップ30は、カソード側リードフレー
ム33上に設けられており、LED部14の長辺方向に
直線状にレイアウトされている。LEDチップ30とア
ノード側リードフレーム32とはボンディングワイヤ3
4により接続されている。各LEDチップ30の近傍に
は、各LEDチップ30から光が出力されていることを
確認するための確認用PD(フォトダイオード)35が
配置されている。確認用PD35はカソード側リードフ
レーム37上に設けられており、この確認用PD35と
アノード側リードフレーム36とはボンディングワイヤ
34により接続されている。各LEDチップ30及び確
認用PD35は、透明の樹脂モールドパッケージ38に
より保護されている。LED部14は、LED部14の
長辺方向が第2本体部22の長辺方向と略直交するよう
に、LED部用アセンブリ基板24に実装されて本体部
13に配設される。
【0022】各LEDチップ30は、平面視で長方形状
に形成されたLED部14において、LED部14の長
辺方向に直線状にレイアウトされているので、LED部
14からは、各LEDチップ30から出力される光ビー
ムにより、LED部14の長辺方向に広がりを有すると
共にLED部14に略直交する2次元的な投射光が出力
されることになる。LED部14から2次元的な投射光
Pが出力される場合、各LEDチップ30は平面視で長
方形状に形成されて、各LEDチップ30の短辺方向が
LED部14の長辺方向と略直交するようにレイアウト
されているので、2次元的な投射光PのLED部14の
短辺方向での広がりが極力少なくされる。
【0023】PSD部16は、図16に示されるよう
に、4個のPSD40A,40B,40C,40Dが各
基板41A,41B,41C,41D上に各々設けられ
ている。各PSD40A,40B,40C,40Dは、
平面視で略長方形状の受光部42A,42B,42C,
42Dと、各受光部42A,42B,42C,42Dの
短辺側に設けられた第1位置信号電極43A,43B,
43C,43D及び第2位置信号電極44A,44B,
44C,44Dとを有しており、第1位置信号電極43
A,43B,43C,43D及び第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dには、引出し用のリード線
がそれぞれ接続されている。各PSD40A,40B,
40C,40Dは各受光部42A,42B,42C,4
2Dの短辺方向に並列された状態でレイアウトされてい
る。PSD部16は、各受光部42A,42B,42
C,42Dの短辺方向が第2本体部22の長辺方向と略
直交するように、PSD部用アセンブリ基板25に実装
されて本体部13に配設される。これにより、各LED
チップ30のレイアウト方向と各PSD40A,40
B,40C,40Dのレイアウト方向が同じとされて、
LED部14から出力された2次元的な投射光Pは、物
体(乗員M)により反射された場合、受光部42A,4
2B,42C,42Dの短辺方向に平行な2次元的な反
射光RとしてPSD部16に入射することになる。すな
わち、各PSD40A,40B,40C,40Dは、2
次元的な投射光Pの広がり方向と平行な方向に並設され
ることになる。この結果、LED部14から投光用レン
ズ15を介して出力された略扇状の2次元的な投射光P
により形成される検知ゾーンSが、図7に示されるよう
に、投射光の広がり方向に4つの領域SA,SB,S
C,SDに分割されることになる。
【0024】次に、図3に基づいて、PSD部16(P
SD40A,40B,40C,40D)の、LED部1
4(LEDチップ30)から出力された2次元的な投射
光Pに対する配設位置を説明する。図3は、2次元的な
投射光Pにより形成される検知ゾーンSに対して略平行
且つLED部14からの投射光Pの出力方向に略直行す
る方向から見た図である。LED部14から出力された
2次元的な投射光Pは、光軸近傍の相対的に光強度の大
きい領域PAと、相対的に光強度の大きい領域PAの車
両Vの前方側に位置する相対的に光強度の小さい領域P
Bと、相対的に光強度の大きい領域PAの車両Vの後方
側に位置する相対的に光強度の小さい領域PCとからな
る。ここで、相対的に光強度の大きい領域PAとは、投
射光Pの最大光強度に対して所定比率(例えば、60
%)以上となる大きさの光強度を有する領域のことであ
る。また、相対的に光強度の小さい領域PBとは、投射
光Pの最大光強度に対して所定比率(例えば、60%)
より小さい光強度を有する領域のことである。
【0025】PSD部16(PSD40A,40B,4
0C,40D)は、相対的に光強度の大きい領域PAと
この領域PAより車両Vの後方側に位置する相対的に光
強度の小さい領域PCとの境界近傍の投射光P1がPS
D部16から所定距離L(例えば50cm程度)離れた
位置にて反射して、反射光R1として各受光部42A,
42B,42C,42Dの車両Vの前方側端部(第1位
置信号電極43A,43B,43C,43D側端部)に
入射するように配設されており、相対的に光強度の小さ
い領域PCが、各受光部42A,42B,42C,42
Dの視野領域外に設定されることになる。なお、各受光
部42A,42B,42C,42Dの車両Vの後方側端
部(第2位置信号電極44A,44B,44C,44D
側端部)の位置により、LED部14に近い側の検知限
界が規定される。
【0026】乗員検知装置10の電子回路部50は、図
14に示されるように、主に、LED部用アセンブリ基
板24側及びPSD部用アセンブリ基板25側に設けら
れるセンサヘッド部51と、制御部用アセンブリ基板側
に設けられる制御部52とで構成される。センサヘッド
部51には、LED部14、PSD部16、各LEDチ
ップ30に対して発光指令を送信するドライブ回路5
3、確認用PD35からの信号を出力するPD用信号出
力部54、各PSD40A,40B,40C,40Dの
各第1位置信号電極43A,43B,43C,43Dか
らの信号を出力する第1位置信号電極信号出力部55、
各PSD40A,40B,40C,40Dの各第2位置
信号電極44A,44B,44C,44Dからの信号を
出力する第2位置信号電極信号出力部56、及び、上述
した各部に電源を供給する電源回路57等が含まれる。
制御部52には、センサヘッド部51から出力された信
号をA/D変換するA/Dコンバータ58、各種演算を
行うCPU59、及び、CPU59及びセンサヘッド部
51等に電源を供給するための電源部60等が含まれ
る。ここで、CPU59が各請求項における判断部を構
成している。
【0027】ドライブ回路53にはCPU59からパル
ス状のトリガ信号Trgが入力され、ドライブ回路53
は、この入力されたトリガ信号Trgに応じて、各LE
Dチップに対して同時に発光指令を送信する。例えば、
トリガ信号Trgは、40μsのパルス幅を有し、1m
s周期で出力される。PD用信号出力部54は、確認用
PD35が光を受光した際に流れる電流の値を電圧信号
に変換する電流電圧変換器61、この電流電圧変換器6
1から出力される出力信号を増幅する増幅器62、及
び、所定のタイミングにて入力される入力信号を受信し
ているときだけ増幅器62の出力信号を通過させるゲー
ト回路63にて構成されている。ゲート回路63は、ゲ
ート回路63からの出力信号がA/Dコンバータ58に
入力されるように、A/Dコンバータ58に接続されて
いる。
【0028】第1位置信号電極信号出力部55は、各第
1位置信号電極43A,43B,43C,43Dから流
れてきた電流の値を電圧信号に変換する電流電圧変換器
64この電流電圧変換器64から出力される出力信号を
増幅する増幅器65、及び、所定のタイミングにて入力
される入力信号を受信しているときだけ増幅器65の出
力信号を通過させるゲート回路66にて構成されてい
る。ゲート回路66は、ゲート回路66からの出力信号
がA/Dコンバータ58に入力されるように、A/Dコ
ンバータ58に接続されている。電流電圧変換器64、
増幅器65、及び、ゲート回路66は、各PSD40
A,40B,40C,40Dの第1位置信号電極43
A,43B,43C,43Dごとに設けられている。
【0029】第2位置信号電極信号出力部56は、第2
位置信号電極44A,44B,44C,44Dから流れ
てきた電流の値を電圧信号に変換する電流電圧変換器6
7、この電流電圧変換器67から出力される出力信号を
増幅する増幅器68、及び、所定のタイミングにて入力
される入力信号を受信しているときだけ増幅器68の出
力信号を通過させるゲート回路69にて構成されてい
る。ゲート回路69は、ゲート回路69からの出力信号
がA/Dコンバータ58に入力されるように、A/Dコ
ンバータ58に接続されている。電流電圧変換器67、
増幅器68、及び、ゲート回路69は、各PSD40
A,40B,40C,40Dの第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dごとに設けられている。
【0030】ドライブ回路53にはCPU59からドラ
イブ回路53に送られるトリガ信号Trgと、ゲート回
路63,66,69に入力される入力信号との関係は、
図15に示されるように、ゲート回路63,66,69
に入力される入力信号が、トリガ信号Trgより所定時
間だけ送れて立ち上がるようになっている。このよう
に、ゲート回路63,66,69に入力される入力信号
をトリガ信号Trgより所定時間だけ送れて立ち上げる
ことにより、LED部14から出力された投射光Pの光
強度が十分に高まり、安定した状態にある投射光P(反
射光R)を検知して、制御部52(A/Dコンバータ5
8)に信号を送ることができる。ここで、ゲート回路6
3,66,69の外乱光除去のためのゲート機能は、制
御部52内のCPU59にて行っても構わない。
【0031】制御部52(CPU59)は、エアバッグ
2の展開要否を判断するエアバッグ制御部70に接続さ
れており、エアバッグ制御部70には、エアバッグ駆動
回路71と警報ランプ72とが接続されている。エアバ
ッグ制御部70は、加速度センサ(図示せず)、乗員検
知装置10等からの出力信号に基づいて、エアバッグ2
の展開要否を判断し、エアバッグ2の展開要と判断した
場合にはエアバッグ駆動回路71に対して展開信号を出
力し、エアバッグ2の展開否と判断した場合にはエアバ
ッグ駆動回路71に対して展開禁止信号を出力する。エ
アバッグ駆動回路71は、エアバッグ制御部70からの
展開信号に基づいて、エアバッグ2を展開させるよう
に、エアバッグ2内にガスを供給させる。
【0032】次に、制御部52のCPU59における物
体検知判断について、図16に基づいて説明する。各P
SD40A,40B,40C,40Dは、受光部42
A,42B,42C,42Dの任意の位置に反射光Rが
入射すると、反射光Rの入射位置に対応した大きさの電
流が、第1位置信号電極43A,43B,43C,43
D及び第2位置信号電極44A,44B,44C,44
Dに流れるように構成されている。第1位置信号電極4
3A,43B,43C,43Dに流れる電流は、第1位
置信号電極信号出力部55及びA/Dコンバータ58を
介することで、その電流の大きさを示す信号に変換され
てCPU59に送られる。また、第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dに流れる電流は、第2位置
信号電極信号出力部56及びA/Dコンバータ58を介
することで、その電流の大きさを示す信号に変換されて
CPU59に送られる。
【0033】第1位置信号電極43A,43B,43
C,43Dに流れる電流I1と第2位置信号電極44
A,44B,44C,44Dに流れる電流I2の大きさ
の比は、第1位置信号電極43A,43B,43C,4
3Dと反射光Rの入射位置との間の電気抵抗の大きさと
反射光Rの入射位置と第2位置信号電極44A,44
B,44C,44Dとの間の電気抵抗の大きさの比の逆
数に比例する。このことから、入射位置算出部としての
Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dにて(I
2−I1)/(I1+I2)、但しI1+I2=0でな
い、を演算することにより、第1位置信号電極43A,
43B,43C,43Dを座標+1、第2位置信号電極
44A,44B,44C,44Dを座標−1とする一次
元座標における反射光Rの入射位置が得られることにな
る。Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dは、
各PSD40A,40B,40C,40D毎に設けられ
ており、各PSD40A,40B,40C,40D毎に
反射光Rの入射位置が演算される。反射光Rの入射位置
が得られると、公知の三角測量法により、PSD部16
に入射した投射光Pの反射位置とLED部14との間の
距離が得られることになる。なお、Δ/Σ演算部81
A,81B,81C,81Dにて(I2−I1)/(I
1+I2)を演算する代わりに、(I2)/(I1)、
但しI1=0でない、あるいは、(I2)/(I1+I
2)、但しI1+I2=0でない、を演算するように構
成しても、反射光Rの入射位置を得ることができる。C
PU59では、検知精度を高めるために、上述した演算
を複数回、例えば10ms当たりに8回の演算を行い、
平均化した値を最終値として以下の判断に用いている。
【0034】各Δ/Σ演算部81A,81B,81C,
81Dにて演算して得られた、反射光Rの入射位置を表
す信号は、各PSD40A,40B,40C,40D毎
に設けられた比較部83A,83B,83C,83Dに
送られ、各比較部83A,83B,83C,83D毎
で、基準入射位置設定部82A,82B,82C,82
Dにて設定された基準入射位置を表す信号と比較され
る。基準入射位置設定部82A,82B,82C,82
Dは、各比較部83A,83B,83C,83D毎に設
けられており、いずれの基準入射位置設定部82A,8
2B,82C,82Dとも基準入射位置を任意に設定し
得るように構成されている。基準入射位置に対応する投
射光Pの反射位置は、図2及び図7におけるスレッシュ
位置SA1,SB1,SC1,SD1に相当しており、
各基準入射位置設定部82A,82B,82C,82D
にて設定された各基準入射位置に対応して、スレッシュ
位置SA1,SB1,SC1,SD1が決定され、検知
ゾーンSのLED投光部11から遠い側の領域を規定す
ることになる。すなわち、基準入射位置に対応する投射
光Pの反射位置よりもLED投光部11から離れた側の
領域Tが、物体の存否を判断しない領域となる。
【0035】比較部83A,83B,83C,83Dに
て、Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dから
送られた反射光Rの入射位置を表す信号と基準入射位置
設定部82A,82B,82C,82Dから送られた基
準入射位置を表す信号を比較して、基準入射位置を表す
信号よりΔ/Σ演算部81A,81B,81C,81D
から送られた反射光Rの入射位置を表す信号の方が大き
い場合、PSD部16に入射した光は、スレッシュ位置
SA1,SB1,SC1,SD1よりもLED投光部1
1寄りの位置に物体が存在するために、LED投光部1
1から出力された投射光Pが反射されたものであり、検
知ゾーンS内に物体が存在するとして、比較部83A,
83B,83C,83Dから物体が存在する旨を示す信
号が出力される。
【0036】比較部83A、比較部83B及び比較部8
3CはANDゲート84に接続され、比較部83A、比
較部83B及び比較部83Cからの出力はANDゲート
84に送られる。同様に、比較部83B、比較部83C
及び比較部83DはANDゲート85に接続され、比較
部83B、比較部83C及び比較部83Dからの出力は
ANDゲート85に送られる。ANDゲート84及びA
NDゲート85はORゲート86に接続され、ANDゲ
ート84及びANDゲート85からの出力はORゲート
86に送られる。ANDゲート84は、比較部83A、
比較部83B及び比較部83Cから出力があった場合
に、検知対象とする物体が進入したとして信号を出力す
る。同様に、ANDゲート85は、比較部83B、比較
部83C及び比較部83Dから出力があった場合に、検
知対象とする物体が進入したとして信号を出力する。O
Rゲート86は、ANDゲート84及びANDゲート8
5のいずれか一方から出力があった場合に、最終的に演
算部87に信号を出力する。また、演算部87には、各
Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dから、反
射光Rの入射位置を表す信号が入力されている。
【0037】ANDゲート84,85を設けているの
は、図7に示されているように、検知ゾーンSに存在す
る物体のうち比較的大きい物体(乗員の頭部に相当)M
1,M2を検知対象として、検知ゾーンSに存在する物
体のうち比較的小さい物体(乗員の腕部に相当)M3を
検知対象外とするためである。ANDゲート85は、比
較部83B、比較部83C及び比較部83Dとから出力
があった場合に、検知対象とする物体が存在するとして
信号を出力するように構成されているため、ANDゲー
ト85から出力がなされるということは、図7に示され
ているように、分割された各検知ゾーンSA,SB,S
C,SDのうち3つの検知ゾーンSB,SC,SDにわ
たって物体が存在することを示しており、比較的大きい
物体M1が検知ゾーンS内に存在していることになる。
同様に、ANDゲート84から出力がなされるというこ
とは、分割された各検知ゾーンSA,SB,SC,SD
のうち3つの検知ゾーンSA,SB,SCにわたって物
体が存在することを示しており、比較的大きい物体M2
が検知ゾーンS内に存在していることになる。両AND
ゲート84,85から出力がないということは、検知ゾ
ーンS内に物体が存在しないか、存在した場合でも検知
対象外の比較的小さい物体M3が存在していることにな
る。
【0038】検知ゾーンS(投射光P)は略扇状に形成
されているため、検知ゾーンSのLED投光部11に近
い位置に検知対象外の比較的小さい物体(乗員の腕部に
相当)M4が存在している場合には、図7に示されるよ
うに、分割された各検知ゾーンSA,SB,SC,SD
のうち3つの検知ゾーンSB,SC,SDにわたってそ
の物体が存在することになり、ANDゲート85から出
力がなされることになる。しかしながら、演算部87に
は、各Δ/Σ演算部81A,81B,81C,81Dか
ら、反射光Rの入射位置を表す信号が入力されているこ
とから、演算部87にて、公知の三角測量法により物体
M4とLED投光部11との間の距離を求めるように
し、ここで求めた物体までの距離とORゲート86から
の出力とを勘案して検査対象の物体の存在を判断するよ
うに構成しておけば、上述の検知ゾーンSのLED投光
部11に近い位置に検知対象外の比較的小さい物体M4
が存在している場合を、判断対象から除外することがで
きる。
【0039】次に、乗員検知装置10及びエアバッグ制
御部70の作用を説明する。CPU59がドライブ回路
53にトリガ信号Trgを出力すると、ドライブ回路5
3は、この入力されたトリガ信号Trgに応じて、各L
EDチップ30に対して同時に発光指令を送信し、これ
により、LED部14(各LEDチップ30)はパルス
光を出力する。そして、図2に示されるように、パルス
光は投光用レンズ15により所定の広がり角を有する略
扇状の2次元的な投射光Pにされ、検知ゾーンSが形成
される。
【0040】例えば、図4に示されるように、助手席シ
ート4に着座している乗員Mが前屈み状態となって、検
知ゾーンSに乗員Mの頭部M5が進入すると、乗員Mの
頭部M5によって反射された2次元的な投射光Pの反射
光Rは、受光用レンズ17により結像されて、PSD部
16(PSD40A,40B,40C,40D)に入射
する。PSD部16の各PSD40A,40B,40
C,40Dは、2次元的な投射光Pの広がり方向と平行
な方向に並設されていることから、LED部14から投
光用レンズ15を介して出力された略扇状の2次元的な
投射光Pにより形成される検知ゾーンSが、図4に示さ
れるように、各PSD40A,40B,40C,40D
に対応して投射光Pの広がり方向に4つの検知ゾーンS
A,SB,SC,SDに分割されることになる。更に、
各基準入射位置設定部82A,82B,82C,82D
にて設定された各基準入射位置に対応して、スレッシュ
位置SA1,SB1,SC1,SD1が決定されること
になり、各検知ゾーンSA,SB,SC,SDの投光部
11から遠い側の領域を規定し、基準入射位置に対応す
る投射光Pの反射位置(スレッシュ位置SA1,SB
1,SC1,SD1)よりも投光部11から離れた側の
領域Tが、物体の存否を判断しない領域となる。図2に
おいて、P1及びP2は、PSD40A,40B,40
C,40Dの第1位置信号電極43A,43B,43
C,43D及び第2位置信号電極44A,44B,44
C,44Dの位置により規定される検知限界を示してい
る。
【0041】ここで、PSD部16(PSD40A,4
0B,40C,40D)は、相対的に光強度の大きい領
域PAとこの領域PAより車両Vの後方側に位置する相
対的に光強度の小さい領域PCとの境界近傍の投射光P
1がPSD部16から所定距離Lだけ離れた位置にて反
射して、反射光R1として各受光部42A,42B,4
2C,42Dの車両Vの前方側端部(第1位置信号電極
43A,43B,43C,43D側端部)に入射するよ
うに配設されており、相対的に光強度の大きい領域PA
の車両Vの後方側に位置する相対的に光強度の小さい領
域PCが各受光部42A,42B,42C,42Dの視
野領域外に設定されることになる。従って、光強度の小
さい領域PCが各受光部42A,42B,42C,42
Dの視野領域外に設定されることになり、図5に示され
るように、車両Vの後方側に位置する相対的に光強度の
小さい領域PCのうちのハッチングにて示した領域PC
1において物体により反射された反射光が各受光部42
A,42B,42C,42Dに入射することはない。こ
れらのことから、車両Vの後方側に位置する相対的に光
強度の小さい領域PCのうちのハッチングにて示した領
域PC1の投射光Pの背景反射光の各受光部42A,4
2B,42C,42Dへの入射が抑制されることにな
る。
【0042】また、車両Vの後方側に位置する相対的に
光強度の小さい領域PCのうちのハッチングにて示した
領域PC1において、物体により反射された反射光が各
受光部42A,42B,42C,42Dに入射すること
がないため、この領域PC1は実質的に検知ゾーンSか
ら排除されたことになり、検知ゾーンSの車両Vの後方
側の境界が主として相対的に光強度の大きい領域PAに
より形成されることになる。図6は、本実施形態の乗員
検知装置10を用いて、試験を行った結果を示すもので
あり、この試験は、PSD部16から所定距離(試験で
は、30cmと50cmとに設定した)離れた位置にお
いて、試験片(幅40mm、長さ300mmの白紙)を
車両Vの前後方向に移動させた際に、PSD部16に入
射する試験片からの反射光の受光量を測定したものであ
る。図6からも分かるように、試験片を車両Vの後方か
ら前方に向けて移動させた場合、反射光の受光量は、P
SD部16の配設位置近傍から急激に立ち上がり、その
後、徐々に減少している。反射光の受光量が車両Vの後
方側にて急激に変化するのは、検知ゾーンSの車両Vの
後方側の境界が主として相対的に光強度の大きい領域P
Aにより形成されることによるものであり、反射光の受
光量が車両Vの前方側にて緩やかに変化するのは、車両
Vの前方側に位置する相対的に光強度の小さい領域PB
が存在することに因るものである。
【0043】PSD部16(PSD40A,40B,4
0C,40D)に反射光Rが入射すると、反射光Rの入
射位置に対応した大きさの電流が、第1位置信号電極4
3A,43B,43C,43D及び第2位置信号電極4
4A,44B,44C,44Dに流れ、この電流値は各
電流電圧変換器64,67によって電圧信号に変換され
た後、各増幅器65,68によって増幅されて各ゲート
回路66,69に到達する。ここで、上述したように、
トリガ信号Trgの出力に遅れて各ゲート回路66,6
9が開き、各増幅器65,68からの出力信号は、制御
部52のA/Dコンバータ58に到達することになる。
【0044】A/Dコンバータ58に到達した各増幅器
65,68からの出力信号は、A/D変換されてCPU
59に出力される。CPU59は、上述したように、A
/Dコンバータ58から出力された信号に基づいて各P
SD40A,40B,40C,40D毎に反射光Rの入
射位置を演算し、演算により求めた反射光Rの入射位置
と各PSD40A,40B,40C,40Dに対応して
任意に設定された基準入射位置とを比較し、検知ゾーン
Sに物体(乗員Mの頭部M5)が存在していると判断
し、エアバッグ制御部70に、検知ゾーンSに物体(乗
員Mの頭部M5)が存在している旨を表す信号を出力す
る。エアバッグ制御部70は、上述したCPU59から
の出力信号に基づいて、警報ランプ72のドライバ回路
(図示せず)に点灯信号を出力し、警報ランプ72を点
灯させて乗員に注意を促すと共に、エアバッグ駆動回路
71に展開禁止信号を出力し、車両Vが衝突等してもエ
アバッグ2を展開させないようにする。
【0045】以上のように、本実施形態の乗員検知装置
10によれば、PSD部16(各PSD40A,40
B,40C,40D)は、LED投光部11(LED部
14)よりも車両Vの後方側で且つ、相対的に光強度の
大きい領域PAとこの領域PAより車両Vの後方側に位
置する相対的に光強度の小さい領域PCとの境界近傍の
投射光P1がPSD部16から所定距離Lだけ離れた位
置にて反射して、反射光R1として各受光部42A,4
2B,42C,42Dの車両Vの前方側端部(第1位置
信号電極43A,43B,43C,43D側端部)に入
射するように配設されており、相対的に光強度の小さい
領域PCが各受光部42A,42B,42C,42Dの
視野領域外に設定され、図5に示されるように、車両V
の後方側に位置する相対的に光強度の小さい領域PCの
うちのハッチングにて示した領域PC1において、物体
により反射された反射光が各受光部42A,42B,4
2C,42Dに入射することはない。これにより、複数
のLEDチップ30を同時に点灯するように構成してい
るにもかかわらず、車両Vの後方側に位置する相対的に
光強度の小さい領域PCのうちのハッチングにて示した
領域PC1における投射光Pがフロア、センターコンソ
ールあるいは乗員の脚部等にて反射された背景反射光の
各受光部42A,42B,42C,42Dへの入射が抑
制されることになり、物体の検出に対する背景反射光の
影響を低減することができる。また、図5に示されるよ
うに、検知ゾーンSの車両Vの後方側の境界が主として
相対的に光強度の大きい領域PAにより形成されること
から、相対的に光強度の大きい領域PAでの物体からの
反射光に基づいて物体の存在が検知されることになり、
検知ゾーンSに対して車両Vの後方側から進入する物体
の検知の応答性が向上する。この結果、乗員検知装置1
0における、例えば乗員Mが前屈みとなり、乗員Mの頭
部M5が検知ゾーンSに対して車両Vの後方側から進入
する等の、検知ゾーンSに対して車両Vの後方側から進
入する物体の検知精度を向上することができる。
【0046】また、PSD部16(各PSD40A,4
0B,40C,40D)を、相対的に光強度の大きい領
域PAとこの領域PAより車両Vの後方側に位置する相
対的に光強度の小さい領域PCとの境界近傍の投射光P
1がPSD部16から所定距離Lだけ離れた位置にて反
射して、反射光R1として各受光部42A,42B,4
2C,42Dの車両Vの前方側端部(第1位置信号電極
43A,43B,43C,43D側端部)に入射するよ
うに配設することにより、相対的に光強度の小さい領域
PCを各受光部42A,42B,42C,42Dの視野
領域外に設定しているので、検知ゾーンSに対して車両
Vの後方側から進入する物体の検知精度の向上を、簡単
な構成にて実現することができる。
【0047】また、LED投光部11は、2次元的な投
射光Pの広がり方向と平行な方向に複数個並設されたL
EDチップ30を含み、各LEDチップ30から出力さ
れた光ビームにより投射光Pを構成するようにしている
ので、LED投光部11から、所定の広がり角を有した
略扇状の2次元的な投射光Pを安定して出力することが
できる。
【0048】また、投光部11(LED部14)から出
力された略扇状の2次元的な投射光Pが物体にて反射さ
れて、この反射光Rが入射するPSD40A,40B,
40C,40Dが、投射光Pの広がり方向と平行な方向
に複数個並設され、投光部11から出力された略扇状の
2次元的な投射光Pにより形成される検知ゾーンSが、
PSD40A,40B,40C,40Dの個数に対応し
て投射光Pの広がり方向に分割(本実施形態において
は、4分割されて各検知ゾーンSA,SB,SC,SD
に分かれている)されるので、検知ゾーンSの投射光P
の広がり方向での複数の検知ゾーンSA,SB,SC,
SDへの分割を、簡易な構成にて実現することができ
る。
【0049】また、CPU59(各比較部83A,83
B,83C,83D)にて、Δ/Σ演算部81A,81
B,81C,81Dにて演算された反射光Rの入射位置
と基準入射位置設定部82A,82B,82C,82D
にて任意に設定された基準入射位置とを比較し、反射光
Rの入射位置が、基準入射位置に対応する投射光Pの反
射位置よりも投光部11寄りの位置での反射に基づくも
のである場合に、検知ゾーンS(各検知ゾーンSA,S
B,SC,SD)内に物体が存在する(進入した)と判
断しているので、投射光Pの広がり方向に分割された検
知ゾーンSA,SB,SC,SDごとに、検知ゾーンS
A,SB,SC,SD内への物体の存在(進入)を検知
するための基準入射位置が任意に設定されて、各検知ゾ
ーンSA,SB,SC,SDの大きさは、この基準入射
位置に対応するスレッシュ位置SA1,SB1,SC
1,SD1により規定されることになり、この任意に設
定された基準入射位置に対応するスレッシュ位置SA
1,SB1,SC1,SD1よりも投光部11から離れ
た側の領域Tが、物体の存否を判断しない領域となる。
この結果、投射光Pの広がり方向に分割された検知ゾー
ンSA,SB,SC,SDごとに、物体の存否を判断し
ない領域Tの大きさを設定することができ、投光部11
から出力された略扇状の投射光Pにより形成される検知
ゾーンSのゾーン形状を任意に設定することができる。
【0050】また、投射光Pの広がり方向に分割された
検知ゾーンSA,SB,SC,SDごとに、物体の存否
を判断しない領域Tの大きさを設定することにより、例
えば、乗員Mの腿M6、助手席シート4のアームレスト
4a、センターコンソール、各種操作レバー等が検知ゾ
ーンS内に存在しないように、検知ゾーンSを設定する
ことにより、検知対象物としている物体を確実に検知す
ることが可能となり、検知対象物としている物体の検知
精度を高めることができる。
【0051】本実施形態のエアバッグ制御装置によれ
ば、乗員検知装置10の制御部52のCPU59にて、
検知ゾーンS内での物体の存在が判断され、物体の存在
が検知されると、このCPU59からエアバッグ制御部
70に対して検知ゾーンS内に物体が存在する旨の信号
が出力され、エアバッグ制御部70からエアバッグ駆動
回路71に展開禁止信号が出力される。これにより、検
知ゾーンS内に物体が存在する場合には、エアバッグ2
は展開しない状態に制御されることになる。この結果、
例えば車両Vの衝突時でも、助手席シート4に着座して
いる乗員Mが前屈みとなり、エアバッグ展開領域内の所
定の2次元的領域に身体の一部が存在している場合等
に、エアバッグ2の展開動作が防止される。
【0052】次に、PSD部16の変形例について、図
17に基づいて説明する。図3に示されたものでは、相
対的に光強度の大きい領域PAの車両Vの後方側に位置
する相対的に光強度の小さい領域PCを各受光部42
A,42B,42C,42Dの視野領域外に設定するた
めに、PSD部16の各PSD40A,40B,40
C,40Dを、PSD部16から所定距離Lだけ離れた
位置にて、相対的に光強度の大きい領域PAとこの領域
PAより車両Vの後方側に位置する相対的に光強度の小
さい領域PCとの境界近傍の投射光P1が反射した反射
光R1が、各受光部42A,42B,42C,42Dの
車両Vの前方側端部(第1位置信号電極43A,43
B,43C,43D側端部)に入射するように配設して
いる。これに対して、図17に示されたPSD部96
は、相対的に光強度の小さい領域PC内のPSD部16
から所定距離Lだけ離れた位置にて物体により反射され
た反射光Rが、各受光部42A,42B,42C,42
Dに入射することを阻止するマスク97を有している。
マスク97は、アルミニウム製の遮光膜であり、各受光
部42A,42B,42C,42Dの、相対的に光強度
の大きい領域PAと車両Vの後方側に位置する相対的に
光強度の小さい領域PCとの境界近傍の投射光P1がP
SD部16から所定距離Lだけ離れた位置にて反射し
て、反射光R1として入射する位置から車両Vの前方側
端部(第1位置信号電極43A,43B,43C,43
D側端部)までの部分を覆っている。
【0053】このように、各受光部42A,42B,4
2C,42Dに、相対的に光強度の大きい領域PAとこ
の領域PAより車両Vの後方側に位置する相対的に光強
度の小さい領域PCとの境界近傍の投射光P1がPSD
部16から所定距離Lだけ離れた位置にて反射して、反
射光R1として入射する位置から車両Vの前方側端部
(第1位置信号電極43A,43B,43C,43D側
端部)までの部分を覆うマスク97を設けることによ
り、図3に示されたようにPSD部16(各PSD40
A,40B,40C,40D)が配設された場合と同様
に、図5においてハッチングにて示した領域PC1にお
ける投射光Pがフロア、センターコンソールあるいは乗
員の脚部等にて反射された背景反射光の各受光部42
A,42B,42C,42Dに入射するのを抑制し、物
体の検出に対する背景反射光の影響を低減することがで
きる。また、検知ゾーンSの車両Vの後方側の境界が主
として相対的に光強度の大きい領域PAにより形成され
ることから、相対的に光強度の大きい領域PAでの物体
からの反射光に基づいて物体の存在が検知されることに
なり、検知ゾーンSに対して車両Vの後方側から進入す
る物体の検知の応答性が向上する。この結果、検知ゾー
ンSに対して車両Vの後方側から進入する物体の検知精
度を向上することができる。
【0054】また、各受光部42A,42B,42C,
42Dに、相対的に光強度の大きい領域PAとこの領域
PAより車両Vの後方側に位置する相対的に光強度の小
さい領域PCとの境界近傍の投射光P1がPSD部16
から所定距離Lだけ離れた位置にて反射して、反射光R
1として入射する位置から車両Vの前方側端部(第1位
置信号電極43A,43B,43C,43D側端部)ま
での部分を覆うマスク97を設けることにより、相対的
に光強度の小さい領域PCを各受光部42A,42B,
42C,42Dの視野領域外に設定しているので、検知
ゾーンSに対して車両Vの後方側から進入する物体の検
知精度の向上を、簡単な構成にて実現することができ
る。
【0055】なお、本実施形態においては、投光部11
として複数のLEDチップ30を直線状にレイアウトし
たものを用いているが、1つのLEDからの光を光学系
(シリンドリカルレンズ、非球面レンズ等)により、一
軸方向に拡大するように構成してもよい。
【0056】また、本実施形態においては、複数のLE
Dチップ30を同時に点灯するように構成しているが、
複数のLEDチップ30を順次点灯するように構成して
もよい。
【0057】また、本実施形態においては、半導体位置
検出素子としてPSD40A,40B,40C,40D
を用いているが、半導体位置検出素子としては、2分割
PD(フォトダイオード)のように光の入射位置が演算
できるものであればどの様なタイプの半導体位置検出素
子でも用いることができる。
【0058】また、本実施形態においては、4個のPS
D40A,40B,40C,40Dを用いることにより
検知ゾーンSを4つの検知ゾーンSA,SB,SC,S
Dに分割しているが、PSDの数及び検知ゾーンSの分
割数は、これに限られることなく、例えば7個のPSD
を用いることにより検知ゾーンSを7つの検知ゾーンに
分割する等、適宜設定することが可能である。
【0059】また、本実施形態においては、助手席用の
エアバッグ2の展開される領域のうちの所定の2次元的
領域内に物体が存在することを検知する乗員検知装置1
0に適用しているが、エアバッグを収容するステアリン
グホイールに設けられたエアバッグカバーの中心と運転
手の頭部との間の空間に位置する所定の2次元的領域内
に物体が存在することを検知する乗員検知装置に適用し
てもよい。
【0060】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明の
乗員検知装置及びエアバッグ制御装置によれば、LED
から出力された投射光により形成される検知ゾーン内に
存在する物体の検知精度を向上することが可能な乗員検
知装置及びエアバッグ制御装置をを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る乗員検知装置の設置例を示す説
明図である。
【図2】実施形態に係る乗員検知装置の光学系の構成と
物体検知の原理とを示す説明図である。
【図3】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、PS
D部の設置位置を説明するための図である。
【図4】実施形態に係る乗員検知装置の物体検知の原理
を示す説明図である。
【図5】実施形態に係る乗員検知装置の物体検知の原理
を示す説明図である。
【図6】実施形態に係る乗員検知装置による試験結果を
表す図表であり、試験片の位置とPSD部における反射
光の受光量との関係を示している。
【図7】実施形態に係る乗員検知装置の物体検知の原理
を示す説明図である。
【図8】実施形態に係る乗員検知装置の平面図である。
【図9】実施形態に係る乗員検知装置の側面図である。
【図10】実施形態に係る乗員検知装置の正面図であ
る。
【図11】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、L
ED部の平面図である。
【図12】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、L
ED部の側面図である。
【図13】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、L
ED部の正面図である。
【図14】実施形態に係る乗員検知装置及びエアバッグ
制御装置の電子回路を示すブロック図である。
【図15】実施形態に係る乗員検知装置及びエアバッグ
制御装置の電子回路における、LED部点灯タイミング
とデータ読み取りタイミングとの関係を示すチャート図
である。
【図16】実施形態に係る乗員検知装置及びエアバッグ
制御装置の電子回路における物体検知判断を説明するた
めの図である。
【図17】実施形態に係る乗員検知装置に含まれる、P
SD部の変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…ダッシュボード、2…エアバッグ、3…エアバッグ
収容部、4…助手席シート、5…フロントピラー、10
…乗員検知装置、11…投光部、12…受光部、13…
本体部、14…LED部、15…投光用レンズ、16,
96…PSD部、17…受光用レンズ、18…干渉フィ
ルタ、30…LEDチップ、40A,40B,40C,
40D…PSD、42A,42B,42C,42D…受
光部、43A,43B,43C,43D…第1位置信号
電極、44A,44B,44C,44D…第2位置信号
電極、50…電子回路部、51…センサヘッド部、52
…制御部、55…第1位置信号電極信号出力部、56…
第2位置信号電極信号出力部、70…エアバッグ制御
部、71…エアバッグ駆動回路、72…警報ランプ、8
1A,81B,81C,81D…Δ/Σ演算部、82
A,82B,82C,82D…基準入射位置設定部、8
3A,83B,83C,83D…比較部、84…AND
ゲート、85…ANDゲート、86…ORゲート、87
…演算部、97…マスク、V…車両、M…乗員、P…投
射光、R…反射光、S…検知ゾーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 泉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA06 CC16 DD03 DD11 FF01 FF09 GG07 HH13 JJ16 JJ18 LL08 LL22 PP22 QQ03 QQ25 QQ27 3D054 AA02 AA03 AA07 AA13 AA14 EE11 EE41 EE57 FF16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内のエアバッグが展開される領域の
    うちの所定の2次元的領域内に物体が存在することを検
    知する乗員検知装置であって、 LEDを有し、前記2次元的領域の広がりの方向に前記
    2次元的領域を含み所定の広がり角を有した略扇状の投
    射光を出力して、検知ゾーンを形成するLED投光部
    と、 前記検知ゾーン内に存在する前記物体により反射された
    反射光を結像させる受光用レンズと、 前記LED投光部より車両後方側で且つ前記受光用レン
    ズにより前記反射光が結像される位置に配設され、前記
    物体により反射された前記反射光が入射する受光部を有
    する半導体位置検出素子と、 前記半導体位置検出素子における前記物体により反射さ
    れた前記反射光の入射位置を算出する入射位置算出部
    と、 前記入射位置算出部にて算出された前記入射位置に基づ
    いて、前記検知ゾーン内に物体が存在するか否かを判断
    する判断部とが設けられており、 前記投射光のうちの、光軸近傍の相対的に光強度の大き
    い領域より車両後方側に位置する相対的に光強度の小さ
    い領域が、前記受光部の視野領域外に設定されているこ
    とを特徴とする乗員検知装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体位置検出素子は、前記投射光
    の光軸近傍の相対的に光強度の大きい領域と前記相対的
    に光強度の小さい領域との境界近傍において前記物体に
    より反射された反射光が、前記半導体位置検出素子の受
    光部の車両前方側端部に入射するように配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗員検知装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体位置検出素子は、前記半導体
    位置検出素子の前記受光部の一部を覆い、前記相対的に
    光強度の小さい領域において前記物体により反射された
    反射光の前記半導体位置検出素子の前記受光部への入射
    を阻止するマスクを有していることを特徴とする請求項
    1に記載の乗員検知装置。
  4. 【請求項4】 前記LED投光部は、前記投射光の広が
    り方向と平行な方向に複数個並設されたLEDを含んで
    おり、 前記投射光は、前記複数個並設されたLEDから出力さ
    れる光ビームにより構成されていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一項に記載の乗員検知装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体位置検出素子は、前記投射光
    の広がり方向と平行な方向に複数個並設されると共に、
    前記複数個の半導体位置検出素子ごとに基準入射位置を
    任意設定するための基準入射位置設定部が設けられ、 前記入射位置算出部は、前記複数個の半導体位置検出素
    子ごとに前記物体により反射された前記反射光の入射位
    置を算出し、 前記判断部は、前記入射位置算出部にて演算された前記
    入射位置と前記基準入射位置設定部にて任意設定された
    前記基準入射位置とを比較し、前記入射位置が、前記基
    準入射位置に対応する投射光の反射位置よりも前記投光
    部寄りの位置での反射に基づくものである場合に、前記
    検知ゾーン内に物体が存在すると判断することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員検知装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のうちいずれか一項
    に記載の乗員検知装置と、 前記判断部にて前記検知ゾーン内に物体が存在すると判
    断されたときに、前記エアバッグを展開不可能な状態に
    するエアバッグ制御部とを備えていることを特徴とする
    エアバッグ制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7350805B2 (en) 2003-12-22 2008-04-01 Takata Corporation Airbag device
US7393007B2 (en) 2003-12-22 2008-07-01 Takata Corporation Airbag device

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US7350805B2 (en) 2003-12-22 2008-04-01 Takata Corporation Airbag device
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