JP3344551B2 - 乗員の姿勢判別装置 - Google Patents

乗員の姿勢判別装置

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JP3344551B2 JP25069397A JP25069397A JP3344551B2 JP 3344551 B2 JP3344551 B2 JP 3344551B2 JP 25069397 A JP25069397 A JP 25069397A JP 25069397 A JP25069397 A JP 25069397A JP 3344551 B2 JP3344551 B2 JP 3344551B2
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の光センサ
素子からなる直線状の光センサアレイを用いて乗員、特
に自動車の乗員の有無,姿勢を判別する装置、特にエア
バッグの展開制御に用いて好適な乗員の姿勢判別装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車には衝突時に瞬間的にふく
らみ、衝撃を和らげる安全装置としてのエアバッグを搭
載したものが多くなって来ている。図20にエアバッグ
の展開制御の従来例の概念を示す。同図において、30
はエアバッグ、31は例えば加速度センサ、32はアン
ドゲート、33は駆動装置である。すなわち、シートベ
ルトのバックルにスイッチを設け、このスイッチを乗員
がシートベルトを着用したときに動作させたり、または
自動車のダッシュボード付近に赤外線センサを設けてそ
の出力を利用するなどして得た乗員の有無信号を、加速
度センサ31にて検出される事故信号とともにアンドゲ
ート32に入力し、ここで両者の論理積をとって、成立
したらエアバッグ30を展開するようにするものであ
る。なお、エアバッグ30は実線にて収納時、点線にて
展開時をそれぞれ示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は乗
員が存在し事故が発生したらエアバッグを必ず展開する
ようにしているため、乗員の姿勢によってはエアバッグ
展開による事故が生じ、これが新たな問題となって来て
いる。その具体例を図21に示す。同図(a)はシート
で乗員2が前屈みになっている状態、同(b)は乳幼児
等の乗員2Aを、自動車3の進行方向とは逆向き型のチ
ャイルドシート5に載せた状態を示す。かかる場合に、
衝突等が発生してエアバッグが展開すると、この展開に
よって乗員2や乳幼児2Aがはじき飛ばされてかえって
大きな事故が生じるおそれがあるというわけである。な
お、図22は正常で安全な場合を示し、この場合はたと
えエアバッグが展開しても、展開による事故が生じるこ
とはない。したがって、この発明の課題は、乗員の存在
や姿勢を正しく迅速に検出することにより、例えばエア
バッグ展開による事故を回避し得るようにし、安全性を
向上させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1の発明では、複数の光センサ素子から
なる直線状の光センサアレイを少なくとも1対備え乗員
をほぼ水平に横切る直線状視野を設定する乗員センサ
と、その直線状視野領域内の距離分布を測定する測距演
算処理装置と、この距離分布と予め記憶された複数の標
準距離分布とを比較して乗員の有無,姿勢を判別する乗
員判別処理装置とを設けるようにしている。上記請求項
1の発明では、前記乗員センサに光センサアレイを2対
以上近接して設け、同一の乗員 に複数の直線状視野を設
定することができ(請求項2の発明)、また、前記乗員
センサに光センサアレイを2対以上近接して設け、その
うちの少なくとも一対のセンサアレイに別の乗員を検出
する視野を設定することができる(請求項3の発明)。
【0005】また、上記請求項1の発明では、前記乗員
センサを1対の光センサアレイと、その光路に配設され
たガルバノミラーとから構成することができ(請求項
4の発明)。
【0006】 さらに、上記請求項の発明では、前記
乗員センサに直線状 視野領域を照明する補助光源を付加
し、所定の加速度以上になったことを前 記測距演算処理
装置が検出したときに前記補助光源を高強度に点灯し、
距離 分布の測定を行なうことができる(請求項の発
明)。
【0007】 加えて、請求項の発明では、前記1対
直線状の光センサアレイを複数の部分領域に分割し、
その各部分領域毎に、乗員をほぼ水平方向に横切る複数
の直線上視野を設定し、分割された各直線上視野毎にそ
れぞれレンズを配置して、その直線状視野領域内の距離
分布を測定することができる(請求項6の発明)
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態を示す構成図である。すなわち、自動車3内に乗員セ
ンサ1が設けられ、この乗員センサ1の出力に測距演算
処理装置101および乗員判別処理装置102を接続し
て構成される。符号2は乗員を示す。つまり、乗員セン
サ1に乗員2の像を結像させるが、ここでは例えば乗員
2に対して、4つの直線状の検査領域(視野)R1,R
2,R3,R4を設定して各領域毎に複数部位の乗員セ
ンサ出力を得、この出力を測距演算処理装置101にて
演算処理した後、乗員判別処理装置102で予め記憶さ
れている標準パターンと比較するすることで、乗員の有
無だけでなくその姿勢をも判断できるようにしている。
乗員判別処理装置102で判別された乗員の姿勢信号
は、例えば着座スイッチ204の出力信号とともに中央
処理装置201に入力される。中央処理装置201で
は、衝撃検知センサ202が衝撃を検知したならば、直
前の乗員姿勢情報と着座スイッチ204からの乗員の着
座情報に基づいてエアバッグの展開命令を決定し、イン
フレータ203にその命令を指示する。
【0009】図2に、図1で用いられる乗員センサの1
例を示す。すなわち、乗員センサ1はここでは、光セン
サアレイ対を4対設けて作成される多段受光IC10と
結像レンズ21,22とを一体化して構成する。なお、
光センサアレイ対は1対に限らず何対設けても良いが、
ここでは複数の検査領域または視野R1,R2,R3,
R4を設定するために4段構成にした例を示している。
なお、図2の符号4は補助光源、符号Vはセンサの視野
中心方向を示す。
【0010】図3に測距演算処理装置101の具体例を
示す。すなわち、メモリとしてのレジスタ1011,1
012、部分データ抽出部1013、相関検出・距離演
算部1014、およびこれら各部を制御するコントロー
ラ1015等より構成される。以下、測距演算処理装置
101による距離の測定手法について説明する。まず、
図4を参照してその原理を説明する。図4に示すよう
に、結像レンズ21,22の中心を原点Oとして横軸
X,縦軸Yを設定し、それぞれのレンズによる結像位置
をL1 ,R1 とする。また、結像レンズ22の中心点O
L の座標は(−B/2,0)で、結像レンズ21の中心
点OR の座標は(B/2,0)である。対象物(被写
体)の点Mの座標を(−x,y)とし、点OL を通り直
線MOに平行な直線が光センサアレイ12と交わる位置
をL0 、点OR を通り直線MOに平行な直線が光センサ
アレイ11と交わる位置をR0 とする。
【0011】ここで、aLは点L0と点L1との間の距離
を表わし、aRは点R0と点R1との間の距離を表わす。
0,R0はaL,aRを求める際 の基準位置となる。
このとき、△MOLOと△OL10、△MOROと
△OR10はそれぞれ相似であることから、f・(B/2)=y・a L (1) f・(B/2)=y・a R (2) が成立する。(1)、(2)式から、 y=B・f/(aL+aR) (3) となる。またセンサピッチをp、距離(a L +a R )に含
まれるセンサ数をxとすると、 y=B・f/(p・x) (4) とも表現される。つまり、左の光センサアレイ12の結
像位置L1と点L0との距離aLと、右の光センサアレイ
11の結像位置R1と点R0との距離aRが分かれば、上
記(3)式から対象物までの距離yを求められることに
なる。
【0012】以上のような2つのイメージの相対的な位
置を決定するためには、上記測距演算処理装置101に
よる、例えば次に述べるような相関演算を行なう。両光
センサアレイ11,12の各素子の出力は、例えば8ビ
ットのディジタル信号に変換された後、図3に示すメモ
リとしてのレジスタ1011,1012に記憶され、こ
の記憶されたデータから1対の部分視野(計算領域)1
11,112が部分データ抽出部1013によって選択
される。この部分視野111,112は図5に示すよう
にn個の素子からなり、それぞれA1 〜An ,B1 〜B
n の量子化データからなるものとする。
【0013】ここで、センサ正面から所定の角度(図4
でY軸と対象物座標Mと原点Oとを結ぶ直線MOとのな
す角度)にある対象物までの距離指標(aL +aR )を
求めるには、上記量子化データについて図3に示す相関
検出・距離演算部1014により、図5の如き所定大き
さの観測領域(ウインドウ)W1 〜Wm+1 を設定して、
1センサ単位(1ビット)ずつ交互にずらした(m+
1)組の部分集合C0 〜Cmを考え、この部分集合毎に
量子化データの差の絶対値の和からなる評価関数f(C
0 )〜f(Cm)を計算し、この評価関数値が最小とな
る組み合わせCkを求めることで、添字kの値から左右
の像のずれ具合が分かり、上記(3)式で示されるよう
な(aL +aR )に比例する距離指標が求められること
が知られている(例えば、特開平4−56915公報参
照)。そこで、例えば図6に示すような部分視野を1ビ
ット(1ピッチ:p)ずつ順次ずらして行きながら、各
部分視野について上述のような距離指標を求める処理を
行なえば、第1番目〜第s番目の部分視野からs個の離
散的な距離データが得られることになる。
【0014】図2のような乗員センサからの出力は上述
のように、測距演算処理装置101により処理され、乗
員の各部位の測距が行なわれる。いま、図2のような乗
員センサを用い、図1のように乗員2に対して視野R1
〜R4を設定すると、各視野R1,R2,R3,R4ご
との距離分布は例えば図7(a)のようになる。これに
対し、乗員が例えば図8(a)のように前屈みになって
いる場合のそれは、例えば図7(b)に示すようにな
る。測距は光センサアレイ上で離散的に行なわれるの
で、図示のような飛び飛びの値となる。
【0015】また、図8(b)のようにチャイルドシー
ト5に乗員が乗っている場合、図8(c)のようにダッ
シュボードの付近で立っている場合等についても同様
に、その姿勢に応じた距離分布が得られることになる。
したがって、図示されない処理装置内に、例えば乗員の
姿勢毎のデータを予め用意しておくようにすれば、得ら
れた距離分布を予め記憶されているパターンと比較する
などすることにより、乗員の姿勢を判断することが可能
となる。
【0016】最近、例えばルーフウインドウ付車両のル
ーフ上に、体の一部を乗り出すことによる事故も時々生
じている。図9はこのような場合に対処するための第2
の実施の形態を示す概要図で、乗員センサ1を含む検出
システムを図示のように構成することにより、事故が発
生する前に通報することができるようになる。これは、
乗員センサ1が例えば複数の光センサアレイ対からなる
ものとすると、その内の例えば1対(R4)を用いて自
動車の所定高さ位置を監視し、図9のように乗員2Aを
検出したら、乗員の体の一部がルーフ上に乗り出してい
るものと判断して、通報するものである。
【0017】そのときの光学系の具体例を図10に示
す。ここでは、図3と同じく光センサアレイ対を4対設
けて作成される多段受光IC10と、結像レンズ21,
22とを一体化して構成するとともに、折り返しミラー
6を設けて例えば視野R4からの乗員像を導くようにし
ている。なお、4,4Aは暗時(夜間等の暗い時)の検
出に用いる補助光源を示す。
【0018】図11はこの発明の第3の実施の態様を説
明するための説明図である。これはセンサ出力の応用例
を説明するためのもので、同図(a)は乗員と乗員セン
サとの関係を示し、同(b)は乗員が図(a)に実線で
示すような姿勢の場合の、視野R1〜R4毎の各部位の
距離分布を示す。また、同(c)では図(a)に実線で
示す姿勢の場合と、点線で示すような姿勢の場合とを重
ね合わせて示しており、この場合の距離分布の差の単位
時間当たりの変化量を求めれば、これは加速度相当量と
考えることができる。したがって、わざわざ図20で示
すような加速度センサを設ける必要が無くなり、コスト
を低減することが可能になるというわけである。
【0019】図12はこの発明の第4の実施の形態例を
示す概要図である。すなわち、図2では光センサアレイ
対を4対設けて、4つの視野R1〜R4から乗員像を導
くようにしたが、図12に示すものでは、乗員センサ1
Aを1対の光センサアレイからなる1段の受光IC(単
に受光ICともいう:10A)と結像レンズ21,22
とからなるものとし、複数(ここでは視野R1〜R4の
4つ)の視野からの乗員像を導くようにしたものであ
る。また、1対の光センサアレイにより複数視野の乗員
像を導くために、ここではさらに半透明鏡(ハーフミラ
ー)7,ガルバノミラー8およびミラー駆動部9などを
設け、ミラー駆動部9にてガルバノミラー8を回転させ
ることによって、視野を順に走査するようにしている。
ハーフミラー7は、補助光源4からの光の一部を反射し
てガルバノミラー8に向けて照射する一方、ガルバノミ
ラー8からの光を受光IC10Aに導くものである。
【0020】図12で用いられる乗員センサの具体例を
図13に示す。図13(a)は1段の受光IC(10
A)とレンズ21,22とを筐体23に収容して構成す
るようにしたものである。ただし、こうすると全体的に
大形化しコスト的にも問題となる。そこで、同図(b)
のように、受光IC(10B)の樹脂製の受光面に、一
体的にレンズ21,22を形成して部品点数を少なく
し、小形化,低コスト化を図ることができる。なお、レ
ンズ21,22の有効部分以外には遮光塗料を塗布し
て、迷光(対向車,追随車のライト等からの光)を阻止
するようにすることが望ましい。なお、このような構成
は図2に示す乗員センサについても同様とする。
【0021】図14はこの発明の第5の実施の形態を示
す概要図である。これは、補助光源4に対してタイミン
グ発生回路17を設け、これに加速度センサ31からの
出力をトリガとして与え、補助光源4を高強度で点灯す
るようにしたものである。すなわち、補助光源4はその
寿命を縮めないように、常時は低光量(低輝度)で点灯
しているが、このままでは測距精度が低下するので、加
速度センサ31によって衝突相当以上の所定の加速度が
検出されたら、タイミング発生回路17を介して補助光
源4を高強度(高輝度)で点灯させることで、測距精度
を低下させないようにするものである。
【0022】上記補助光源は主として夜間等で光量が少
ないときに用いられるものであるから、光量の大きな補
助光を発生し得るものであることが望ましい。このた
め、例えば図15のように、LED(発光ダイオード)
41とレンズ44との間に、スリット板42を設けて、
縞模様のパターンPを作ることが考えられる。43は筐
体である。しかし、こうすると部品点数が多くなり、組
み立てに手間を要するという問題を残すことになる。そ
こで、図16のようにLD(レーザダイオード)45と
ホログラム46とから構成することにより、光量の利用
効率を上げ、光強度の高い補助光を発生し得るように
し、測定精度を向上させることができる。
【0023】図17はこの発明の第6の実施の形態を示
す概要図である。すなわち、乗員センサ1はここでは、
1対の光センサアレイ11(R),12(L)からなる
1段の受光IC(10C)と、結像レンズユニット13
とを筺体15により一体化して構成する。このとき、例
えば複数(4つ)の検査領域または視野A(A1,A
0,A2),B(B1,B0,B2),C(C1,C
0,C2),D(D1,D0,D2)を設定するため
に、1段の受光IC(10C)の光センサアレイ11,
12を同図(b)の如く、それぞれ遮光板14によって
それぞれ4つの領域に分割し、その各々に対して図
(a)のようにそれぞれレンズを配設する。こうする
と、光センサアレイ11,12のそれぞれにより、4つ
の視野A,B,C,Dを設定することができる。このこ
とは、4つの視野A,B,C,Dからの被写体(乗員)
像を、図12のような走査をすることなく1対の光セン
サアレイだけで形成できることを意味している。
【0024】ところで、エアバッグの展開制御に当た
り、上記のような自動車乗員の有無,姿勢だけでなく、
その体重(成人男性と子供,女性との区別)も考慮する
ことが望ましい。この場合、通常は感圧センサなどの重
量検出用センサを採用する方法が考えられるが、このよ
うにするとコスト高になるという問題がある。そこで、
ここでは、複数の光センサ素子からなる直線状の光セン
サアレイ対を用いて自動車乗員の有無,姿勢だけでな
く、その体重も測定できるようにすれば、コストの低減
化が可能となる。
【0025】図18はかかる観点にもとづくこの発明の
実施の形態説明図である。図19は図18に対応する自
動車座席または乗員と視野との関係を示す説明図で、図
19(a)は無人時の座席斜視図で(a)’はその側面
図、図19(b)は自動車乗員の正常姿勢斜視図で
(b)’はその側面図、図19(c)は自動車乗員の前
傾姿勢斜視図で(c)’はその側面図である。すなわ
ち、乗員センサ1を図1と同様自動車の天井中央部に取
り付けるとともに、座席に対して水平方向の視野を設定
し、視野毎の距離分布データを得られるようにしている
が、ここでは特に、体重の検出にも兼用できるよう乗員
下腹部(腰部)を監視するようにしている。
【0026】図18(a)に無人時の座席の距離分布デ
ータ、同(b)に正常姿勢時の距離分布データ、同
(c)に前傾姿勢時の距離分布データの例をそれぞれ示
す。なお、これらの距離分布データの縦軸はセンサから
の距離値、横軸は視野内位置を示している。ここで、視
野毎の距離分布データから自動車乗員の有無,姿勢を判
別するのは上述の通りなので、以下ではその体重の検出
方法について説明する。
【0027】ここでは座席腰部を監視していることか
ら、図18(b),(c)で視野R2に着目することに
より、乗員が多少前傾していても乗員の下腹部を調べる
ことができる。すなわち、図18(b),(c)に離散
的な点で示す距離分布データに、一点鎖線で示す無人座
席距離分布データを考慮することで、乗員の下腹部断面
を求めることができる。そして、この下腹部断面の幅W
に着目すれば、大柄,小柄等の体格を知ることができ、
この体格情報と下腹部断面の厚みdに着目すれば肥満,
普通,痩せ型(肥満度)等を知ることができる。
【0028】そこで、ここでは、下腹部断面の幅Wと厚
みdに応じた体重の統計を、予め作成して所定メモリに
格納しておき、下腹部断面の幅Wと厚みdが求まったら
この値に応じて所定のメモリを参照することにより、体
重を検出することが可能となる。概略的な値ではある
が、統計データを多数集めることにより、実用に十分供
することができる。なお、このような処理は測距演算処
理装置101または乗員判別処理装置102内に設けら
れた体重検出手段により、ハードまたはソフト的に行な
われる。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、1段(走査式,複数
レンズ方式)または多段の乗員センサを介して得られ
る、乗員の各検査視野における各部位の距離分布から乗
員の有無だけでなくその姿勢が検出でき、それに応じて
エアバッグの展開を制御できるので、エアバッグ展開に
もとづく事故をなくすことができ、安全性,信頼性を高
めることが可能となる。また、距離センサの出力を演算
処理することで、加速度を求めることが可能となるの
で、特に加速度センサを設ける必要を無くすことができ
る。さらに、距離センサを含む光学系に工夫をすること
により、乗り出しの検出が可能となるなどの利点もあ
る。
【0030】センサアレイにはそれぞれレンズを設ける
とともに、これらを透明樹脂により一体的に形成し、か
つ、レンズの有効部分以外には遮光塗料を塗布すれば、
乗員センサの小形化が図られ、迷光を防止することもで
きる。加えて、検査視野を照明する補助光源を付加し、
衝撃などの加速度が所定値以上となったとき高強度(高
輝度)に点灯することで、測定精度を上げることが可能
となる。この補助光源を半導体レーザ光源と、ホログラ
ムとから構成することで、補助光源の小形,低コスト化
が可能となる、などの利点が得られる。また、乗員の有
無,姿勢の他に体重も加味することで、より適切なエア
バッグの展開制御が可能になるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を説明するための
概念図である。
【図2】図1で用いる光センサアレイと視野の関係を説
明するための説明図である。
【図3】図1で用いられる測距演算処理装置の具体例を
示すブロック図である。
【図4】測距原理説明図である。
【図5】測距原理における相関演算説明図である。
【図6】多点の測距原理説明図である。
【図7】乗員の各視野ごとの距離分布例の説明図であ
る。
【図8】乗員の姿勢説明図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態を示す概念図であ
る。
【図10】図9で用いる光センサアレイと視野の関係を
説明するための説明図である。
【図11】この発明の第3の実施の形態を示す概念図で
ある。
【図12】この発明の第4の実施の形態を示す概念図で
ある。
【図13】図12で用いる乗員センサの具体例を示す構
成図である。
【図14】この発明の第5の実施の形態を説明するため
の説明図である。
【図15】補助光源の構成例を示す概要図である。
【図16】補助光源の他の構成例を示す概要図である。
【図17】この発明の第6の実施の形態を説明するため
の説明図である。
【図18】この発明の第7の実施の形態を説明するため
の説明図である。
【図19】図18に対応する座席,乗員と視野の関係を
説明するための説明図である。
【図20】エアバッグ展開制御の従来例を示す概念図で
ある。
【図21】エアバッグ展開時の乗員の危険な姿勢説明図
である。
【図22】乗員の正常時の状態説明図である。
【符号の説明】
1,1A…乗員センサ、2,2A…乗員、3…自動車、
3A,3B…ライト、4,4A…補助光源、5…チャイ
ルドシート、6…折り返しミラー、7…半透明鏡(ハー
フミラー)、8…ガルバノミラー、9…ミラー駆動部、
10…多段受光IC、10A,10B,10C…受光I
C、11,12,111,112…光センサアレイ、1
3…レンズユニット、14…遮光板、15,23,43
…筐体、17…タイミング発生回路、21,22…結象
レンズ、30…エアバッグ、31…加速度センサ、32
…アンドゲート、33…駆動装置、41…LED、42
…スリット板、44…レンズ、45…LD、46…ホロ
グラム、101…測距演算処理装置、102…乗員判別
処理装置、201…中央処理装置、202…衝撃検知セ
ンサ、203…エアバッグインフレータ、204…着座
スイッチ、1011,1012…レジスタ、1013…
部分データ抽出部、1014…相関検出・距離演算部、
1015…コントローラ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−169289(JP,A) 特開 平6−206514(JP,A) 特開 平1−100491(JP,A) 特開 平7−318648(JP,A) 特開 平8−290751(JP,A) 特開 平6−118161(JP,A) 特開 平8−216824(JP,A) 特開 平10−250450(JP,A) 特開 平8−258664(JP,A) 特開 平9−301121(JP,A) 特開 平10−236276(JP,A) 特表 平8−509184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32 G01S 17/02 B60N 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光センサ素子からなる直線状の光セ
    ンサアレイを少なくとも1対備え乗員をほぼ水平に横切
    る直線状視野を設定する乗員センサと、その直線状視
    領域内の距離分布を測定する測距演算処理装置と、この
    距離分布と予め記憶された複数の標準距離分布とを比較
    して乗員の有無,姿勢を判別する乗員判別処理装置とを
    有することを特徴とする乗員の姿勢判別装置。
  2. 【請求項2】前記乗員センサに光センサアレイを2対以
    近接して設け、同一の乗員に複 数の直線状視野を設定
    したことを特徴とする請求項1に記載の乗員の姿勢判別
    装置。
  3. 【請求項3】前記乗員センサに光センサアレイを2対以
    近接して設け、そのうちの少なくとも一対のセンサア
    レイに別の乗員を検出する視野を設定したことを特徴と
    する請求項1に記載の乗員の姿勢判別装置。
  4. 【請求項4】前記乗員センサを1対の光センサアレイ
    と、その光路に配設されたガルバノミラーとから構成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の乗員の姿勢判別装
    置。
  5. 【請求項5】前記乗員センサに直線状視野領域を照明す
    る補助光源を付加し、所定の加速度以上になったことを
    前記測距演算処理装置が検出したときに前記補助光源を
    高強度に点灯し、距離分布の測定を行なうことを特徴と
    する請求項1に記載の乗員の姿勢判別装置。
  6. 【請求項6】前記1対の直線状の光センサアレイを複数
    の部分領域に分割し、その各部分 領域毎に、乗員をほぼ
    水平方向に横切る複数の直線上視野を設定し、分割さ
    た各直線上視野毎にそれぞれレンズを配置して、その直
    線状視野領域内の 距離分布を測定することを特徴とする
    請求項1に記載の乗員の姿勢判別装置。
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